1: ◆7SHIicilOU 2014/07/24(木) 09:56:36.63 ID:o8ZFHhCxo


前々スレ 総合P「過労死必死」

前スレ総合P「マスターズプロダクションのPです」



 このスレッドは765+876+モバ+グリという
 化物事務所の日常やら恋愛模様やら真面目な話やらを徒然なるままに書いていくスレです

 ネタを落としてくれれば適当に拾っていきます

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1406163386

引用元: ・総合P「色々と終わる気配がない」

43: ◆7SHIicilOU 2014/07/24(木) 20:00:46.90 ID:o8ZFHhCxo

【さくせん】

真美「よく集まってきくれた大和少尉・七尾少尉」

亜季「はっ!」

百合子「は、はっ!」

亜美「今日集まって貰ったのは他でもない」

真美「君達には重要な特務に当たって貰う」

亜季「重要な任務でありますか!?」

亜美「うむ。特務、という奴だな」

百合子「と、特務……良い響きです」

真美「今回のターゲットは……そこに居るお方だ」

亜季「そこ……っ!? あ、あれは元帥閣下ではないですか双海大尉!」

百合子「ふ、双海大尉! それは流石にどうかと……」


亜美「案ずる事はない! これは直属親衛隊筆頭星井准将の許可も得た正式な辞令である」

百合子「直属親衛隊?」

真美「うむ、佐久間中尉入りたまえ」

まゆ「失礼しまぁす」

亜季「ちゅ、中尉なんでありますか?」

亜美「あ、基本的に所属期間+事務所兄(C)への貢献度-兄(C)にかけた迷惑度で階級は決められます」

百合子(あ、だから美希さんに比べて二人の階級が低いんだ……)

真美「ん?」

百合子「あ、いえ」

まゆ「いいですかぁ?」


44: ◆7SHIicilOU 2014/07/24(木) 20:15:55.85 ID:o8ZFHhCxo

まゆ「こほん。直属親衛隊は通常の指揮系統とは離れてます。
   時には閣下や大将方の命令を度外視して動くこともできます」

亜季「し、しかし」

真美「まぁ今回の作戦内容を聞きたまへ」

まゆ「今回の作戦内容は、Pさん強制休養作戦です」

百合子「強制休養……ですか?」

亜美「こちらの調べによると……佐久間君」

まゆ「今日で丸四日不眠不休が続いてますねぇ」

百合子「よ、四日ですか!? さ、流石にどんな名作の途中でも寝てしまいます」

真美「総大将の御身を案じ、我々が休養(最低8時間)をさせようという作戦なのだ」

亜季「そういう事でありましたか!」

まゆ「さらに、お休みの間にまゆ達でPさんのお仕事を肩代わりしましょうと言う事ですねぇ」

百合子「それで私達はなにをすれば?」

亜美「素直に言っても絶対に休んではくれないからね、これを使います」

亜季「……睡眠薬でありますか?」

真美「正確には導眠剤だね」

まゆ「作戦目的はPさんに導眠剤入りのお茶飲ませて、
   眠ったところを速やかに会議室に運び、まゆ達が仕事を行います」

百合子「なるほど……、はい」

亜美「はい七尾少尉」

百合子「なぜ会議室なんですか? 仮眠室では……」

まゆ「邪魔が入る可能性があるからです。
    かと言って仮眠室を封鎖する訳にもいきませんから」

真美「他のアイドルも疲れて帰って来る子いるしね」

亜季「しかし会議室では休まらないのでは?」

まゆ「仮眠室のベッドって頻繁にマットとか入れ替えてますよねぇ?
    だからその代えを既に会議室に配置してありますよぉ」

亜美「それに会議室ならほとんど使う人居ないから封鎖しても問題ない」

百合子「しかし運ぶのはどうやって?」

真美「最近医務室できたのは知ってるよね? あそこから担架借りてエレベーターで運びます」

まゆ「運ぶ役は東郷中尉と諸星少尉が行い、その後会議室の警備にまわって貰います」

亜季「おぉ、無駄がありませんな!」

45: ◆7SHIicilOU 2014/07/24(木) 20:24:59.91 ID:o8ZFHhCxo

亜美「しかし問題は他にもある」

まゆ「さっき確認したところ、インディの三人は相変わらず机の下に入ってるみたいですので
    その排除をしなくてはいけません」

真美「それにピヨちゃんとちっひの事もある」

亜季「お二人は協力者ではないのでありますか?」

真美「違うよ。まぁ、倒れて運んだところを見られなければいいだけだからね」

まゆ「休みに行った、手伝いに来た。と後で言えばいい状況さえ作ればいいんです」

百合子「お茶は誰が? 当番制ですよね」

亜美「今日は萩原中将の当番だ」

亜季「中将!?」

まゆ「流石に変わってとは言えませんからねぇ、
   気を引いてこっそり入れるしか……」

真美「なので君たちの任務は萩原中将の気を引いて、
    ピヨちゃんちっひを事務室から一時的に離し」

亜美「インディ三人の排除となる」

百合子「お二人は?」

真美「我々は行動予測が難しい年少組とかを談話室その2に誘導する」

亜季「何故その2なのでありますか?」

亜美「その1だと運ぶときうるさかったら起きちゃうかも知れないしね、
    その2だったらエレベーターで通過するから関係ないし」

まゆ「他に質問は?」

亜季「薬の作用は問題ないので?」

真美「池袋博士の作った安心安全の保障付きだよん」

百合子「わ、わかりました頑張ります」

亜美「では幸運を祈る!」

55: ◆7SHIicilOU 2014/07/24(木) 22:47:23.52 ID:o8ZFHhCxo

―――


 事務室

小鳥「企画会議はどうなったの?」

P「ん~、イマニ」

小鳥「イマイチどころではないと」

P「あのDとは合わんなぁ……で、進捗は?」

ちひろ「三割程ですね、予定より2%早いです」

P「余裕ねぇなぁ……」


 亜季「ふむ、相変わらず多忙そうでありますな」

 百合子「流石に若干事務室だと疲れを見せてますね」

 まゆ「ですから無理にでも休んでもらわないとねぇ」

 亜季「閣下が疲れを見せる時はかなりのレベルですからな」

 百合子「あの……閣下ってやめません?」

 亜季「何故ですか? 名誉役職ですし当然かと」

 百合子「春香さんが浮かぶので……」

 まゆ「告げ口しときますね」

 百合子「え、それだけは……」

 亜季「といいますか、本当にいますな机の下に」

 百合子「倒置法?」

 まゆ「はい、まずはあの三人からどうにかしようかと」

 亜季「それは任せてください」

 まゆ「……スモークとか焚かないでくださいよぉ?」

 亜季「なんだと思ってるんですか……これを使います」

 百合子「コイン?」

 亜季「兵藤中尉からの頂き物であります」

 まゆ「それでどうにかなるんですか?」

 亜季「早坂少尉の表情が少し困った様に見えます。
    つまりもうすぐ仕事があるのでしょう、
    なれば我々が無理をせずとも閣下が発見すればおのずと……」

 百合子「なるほどプロデューサーさんに直接追い出してもらうと」

 亜季「では、言ってきます」

 まゆ「成功を祈ってますよぉ」

56: ◆7SHIicilOU 2014/07/24(木) 22:48:27.15 ID:o8ZFHhCxo

―――

亜季「P殿少しよろしいですか?」

P「亜季か。なんだ?」

亜季「ヒトフタマルマルよりの任務について質問があります!」

P「質問? おう、どうした?」

亜季(不自然にならないように……)

亜季「予てより疑問だったのですが……」

 (コインの落ちる音)

P「ん? おい、いまなんか落とした……」

輝子「あ」

美玲「やば」

乃々「しまりました」

P「その使い方は正しいのか乃々……?
  というかお前らもうそろそろ出ないとやばいだろ、
  いつも気づけば入ってやがって、おらでろ」

美玲「わ、わかってるそろそろでるつもりで、な?」

輝子「そ、そう。し、仕事なのはわ、わかってた……」

 (そそくさとでてくる二名)

乃々「えっ。裏切りですか」

亜季「さ、森久保曹長も」

乃々「……よくわかりませんけど低い気がします」

美玲「ほら乃々もでてこいって」

乃々「うぅ……仕事と森久保どっちが大事なんですか……」

輝子「の、乃々と……い、一緒の仕事が大事……」

P(お、良い事言う)

乃々「……わ、わかりましたよ。いまでます……」

亜季(よし、コンプリート)

まゆ(第一段階突破ですね)

百合子(亜季さん流石です)

57: ◆7SHIicilOU 2014/07/24(木) 22:49:06.48 ID:o8ZFHhCxo

―――

亜季「成功しました」

まゆ「見てましたよぉ」

百合子「次は音無さんと千川さんですね」

亜季「大将であります」

百合子「……音無大将と千川大将?」

亜季「事務軍大将と経理軍大将であります」

まゆ「ある意味独立軍ですけどねぇ」

百合子「独立というか、孤立じゃあ……」

亜季「そもそも単機ゆえ軍でないという話も」

百合子「プロデューサーさんは?」

亜季「アイドル大将?」

まゆ「IA大賞みたいですよぉ……」

亜季「……細かい事は我々末端が考えることではありません!」

百合子「えぇぇ……」

亜季「我々が手足であそこにおられるお三方が頭脳である、それだけでいいであります!」

まゆ「では、次行ってみましょう」

―――


64: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 08:39:27.75 ID:tclLivQlo

【壁の越え方】

P「今日はこの後少し外でていいか?」

小鳥「はい? えっと、大丈夫だけど」

ちひろ「なにかあるんですか?」

P「いや、TPのライブに付いていこうと思って」

小鳥「あら珍しい、なんでまた?」

P「あいつらもAランクに上がって半年だからな」

ちひろ「あぁ……もうそんな時期ですか」

小鳥「なるほど、了解です」

P「じゃああとで」

ちひろ「はい、いってらっしゃい」

65: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 08:40:26.72 ID:tclLivQlo

―――

凛「……今日はライブバトルだね」

奈緒「そうだなぁ」

P「どうしたお前ら元気ないな」

加蓮「Pさん、どしたの?」

P「今日はお前等の仕事についてこうと思ってな」

凛「えっ、本当?」

P「あぁ、Aランクに上がって今の調子を見とこうかなって」

奈緒「調子は、悪くないと思うけど」

加蓮「ん……」

P(予想通り壁に当たってるな……)

P「しっかりしろ、車出すから表にでとけ」

凛「うん、わかった」

66: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 08:42:51.25 ID:tclLivQlo

―――

 会場

玲音「遅かったじゃないか、待っていたよ」

P「そうか、それはすまない」

凛「え、ちょ、玲音さん?」

奈緒「なんでここに!?」

玲音「なんでって……。あ、またキミは……」

P「はっは、未来のライバルの為と思ってくれ」

加蓮「ど、どういうこと?」

P「お前等の今日の対戦相手は彼女だ」

凛「はぁっ!? き、聞いてないよ!」

P「言ってないからな」

玲音「まったく……っと、そういえば聞いたよ日高舞がマスターズに所属したって?」

P「話が早いな。そうだ、……嬉しいか?」

玲音「そうだね。いつかステージの上で会う日がいまから楽しみだよ」

P「気を急くなよ。それより今はこいつらだ」

凛「うっ」

玲音「わかってる。全力で相手をしよう」

P「あぁ、じゃあまた後で」

67: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 08:52:12.58 ID:tclLivQlo

―――

凛「な、なんで黙ってたの!?」

P「黙っててなにか問題でもあるか?」

奈緒「えっ、そりゃあ……」

P「相手が誰であれ、お前らがやることは何一つ変わらないはずだ」

加蓮「それは……まぁ。っていうか玲音さんと仲良いの?」

P「仲がいいっていうか、まぁ向こうもフランクだからな。
  こっちもつい砕けちゃうんだよ。始めましての時は流石にあぁじゃなかったさ」

凛「……ふぅん」

P「さ、行ってこい。もちろん勝つつもりでな!」

奈緒「くっそ、やればいいんだろ! やってやるよ!」

凛「どうせやるなら勿論勝つつもりだよ」

加蓮「見ててね、驚かせてあげるから」

P「おうその意気だ」

68: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 08:58:18.55 ID:tclLivQlo

――― そして

奈緒「あー! 負けた負けた!」

凛「ボロ負けしたね」

加蓮「いっそ清々しいよ。ここまで負けると」

P「はっはっは。お疲れさん」

奈緒「いやー、やっぱ凄いな」

凛「歌もダンスも別物だったよ」

P「だろうな。で、どうだった? やってみて」

加蓮「なんだろう、悔しいけど」

奈緒「すっごく楽しかった」

凛「うん、不思議とね」

加蓮「しかし本当に凄い人だね。あれでフリーなんでしょ?」

P「あぁ、昔誘ったことがあったけど、断られたよ」

奈緒「あ、ちゃっかり誘ってたんだ」

 玲音『Angel'sやDearlyStarsとかと競う機会が減るのはつまらないから嫌』

P「って言われた」

凛「へぇ……」

69: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 09:01:28.99 ID:tclLivQlo


加蓮「実際の所どうなの?」

P「ん? なにが?」

奈緒「戦績……って言っていいのかな?」

P「ん~、Angel'sだと全部ひっくるめて5割5分って所かな」

凛「勝率?」

P「いや負け率。いまのところ負け越しだな」

奈緒「ひっくるめてってのは?」

P「ソロ・ユニット・フルメンバー全部でって事。
  ソロだと平均して4割弱だな」

加蓮「それでもあの人相手に4割……改めて凄いんだね、先輩達も」

P「ウチの最古参の看板だぞ? それくらいはな」

凛「……こんな所で立ち止まってる場合じゃないね」

奈緒「もっと練習しないとな」

加蓮「頑張らなくちゃね」

P「お、なんだ一皮剥けたか?」

凛「なにそれ? ……でも、いい経験にはなったかな」

P「そっか、けどあれほどのアイドルをプロデュースできなかったのは残念だな」

奈緒「でた、プロデュース馬鹿」

加蓮「そういえば、舞さんとはどうなの?」

P「さぁな。活動期間が重なってないからなんとも……。
  ま、そのうち機会もあるだろう」

凛「見てみたいな、二人のライブバトル」

P「こらこら、見てみたいじゃなくて見せる側になれ」

奈緒「わかってるよ。今日はありがと」

加蓮「さってと、こんな所で腰を落ち着けてる場合じゃないよね」

凛「うん、早速帰って自主練習しないと」

70: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 09:09:40.97 ID:tclLivQlo

―――

玲音「あれ、あの子達は?」

P「楽屋に着替えに戻った」

玲音「そっか」

P「で、どうだった? TPは」

玲音「いいアイドルだね。キミは本当にいいアイドルを育てるね」

P「近いうちにあいつらもお前に追いつくからな」

玲音「ふふっ、キミと会ってから本当に毎日が楽しいよ」

P「ウチに来る気は?」

玲音「ないよ」

P「そうか」

玲音「じゃあまたどこかで」

P「はいはい、次にやるときは勝つからな」

玲音「待ってるよ」

74: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 10:59:39.69 ID:tclLivQlo

【やりとり】

夢子「お疲れ様でした~」

 (扉の開閉音)

夢子「ふぅ……げっ」

P「挨拶だなぁ……」

夢子「なんのようよ?」

P「わかってるだろ?」

夢子「私、上がったばっかなんだけど」

P「知ってるよ」

夢子「はぁ……、なんで私がこんな……」

P「だけど、君にとって悪い話じゃないだろ?」

夢子「そこじゃないわよ。……一回だけね」

P「それはそっち次第だ」

夢子「あっそ、先にシャワー浴びたいんだけど」

P「必要あるか? どうせすぐ汗だくになるのに」

夢子「一回気分をリセットしたいの」

P「わかった」

夢子「……ん」

P「?」

夢子「い・つ・も・の。用意してるんでしょ?」

P「あぁ……はい」

 (封筒を手渡す)

夢子「いつもより厚くない?」

P「もうすぐAだろ? ま、それくらいが妥当だと思ってな」

夢子「ハードなのとか、嫌なんだけど」

P「そう言われてもな」

夢子「やるならさっさと行くわよ」

P「シャワーは?」

夢子「向こうで浴びる。ここであんたと居るのを見られたくない」

P「そうかい」


早苗(え、なにあれ!? どうする私、考えるのよ。
    元警察としてこの場で正しい選択を……)

 (通報 相談 不問 尾行)

早苗(選択肢少なっ! とりあえず通報は……)

 (P捕まる→マスプロ崩壊→芸能界崩壊→日本経済崩壊)

早苗(アカン)

早苗「(じゃあ相談……誰に? 尾行……は仕事がこの後あるから無理)

愛「早苗さ~ん! 入り時間過ぎますよ~!」

早苗「え、あ、うん! いまいくわ!」

早苗(……放置でいいか)

81: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 18:54:35.04 ID:tclLivQlo
(>>74の日本壊滅は早苗さんの想像の中でのみで現実とは一切関係ありません)

83: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 19:06:37.46 ID:tclLivQlo

【15歳】

柚「あっついー……」

伊織「しっかりしてよ。こっちまで暑くなるじゃない……」

涼「今日は日差しが強いからね。はい、アイス買ってきたよ」

柚「うわっ、これってお高い奴かも」

伊織「私ももらっていいの?」

涼「もちろんですよ」

柚「じゃあこの柚子味もーらい」

伊織「じゃあ私はこのオレンジの貰うわね」

昴「おっす。アイス? オレにもくれよ」

涼「好きなのどうぞ」

柚「あれ? なんで上から降りてきたのかな?」

昴「一秒でも外にでたくなかったから、連絡通路使ってきた。おっ、抹茶」

伊織「あきれた……。ん、つめたい」

柚「涼だけに、みんなに涼をもってきてくれたわけだね!」

昴「お、おう」

涼「あはは、涼しくなった?」

柚「んー、ちょこっと」

伊織「この天気の中野外ライブとか気が滅入るわね」

昴「そうか? オレはなんか逆に内側からこう……熱いものが」

涼「あ、ちょっとわかるかも。暑い中身体動かしてると段々ハイになるよね」

伊織「うえ、なにそれ」

柚「あ、当たったっ」

91: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 20:20:59.93 ID:tclLivQlo

【30歳】

P「……」

小鳥「……」

ちひろ「……」

P「はぁ、とうとう来たか30代」

小鳥「わ、私はまだ……まだ29だから……」

ちひろ「もう、変わりませんよどうせ」

P「髪染めようかなぁ」

小鳥「何色に?」

P「いや、黒だよ。白髪染めだよ馬鹿」

ちひろ「わたし白髪はないんですよね」

小鳥「ハゲ派ね。可哀想に」

ちひろ「え!?」

P「可哀想に……」

ちひろ「は、ハゲませんよ!」

小鳥「しかし白髪か……、そういえば白髪のカツラがあったわよね?」

P「撮影用のか?」

小鳥「そうそう、あれ被ってP君が外回りしてたらどんな反応するかしら」

ちひろ「そりゃ……『あぁ、とうとう』という感じで」

P「嫌だなぁそれ」

小鳥「やってみます?」

P「外回る前に社内の時点で面倒だからパス」

ちひろ「尋常じゃない心配のされ方しそう」

P「いやだなぁ……」

97: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 21:19:02.76 ID:tclLivQlo

【怪談】

百合子「怪談ですか?」

小梅「う、うん……百合子さんなら……い、色々知ってるかなって……」

愛「夏らしく怪談話をしましょう!」

百合子「いくつかそういう本は読んだ事ありますけど……って貴音さん?」

貴音「な、なんでしょうか?」

小梅「な、なんか顔色……悪いです、ぞ、ゾンビみたい……」

愛「ゾンビは言い過ぎですけど、なんだか青いですよ?」

貴音「そ、そのようなことは……」

百合子「……昔、農村があったんです」

貴音「っ!? な、なにを突然」

百合子「二つの山に挟まれた小さな村が、そこに……そうですね、
     仮に与作としましょうか。与作という青年がいました。
     彼は小さな家に彼と妹と母とで暮らしていました」

小梅「そ、それで……?」

貴音「いえ、だからどうして突然話を!」

百合子「ある日、彼は自宅の庭に小さな箱が置いてあるのを見つけたそうです。
     これくらいの……、小さな箱です。ぼろぼろに朽ちた見覚えのない木の箱、
     与作は箱の中身を確認しようとしましたが、どうしてかぼろぼろなのに
     どれだけ力をこめても開きません」

愛「それは、……不思議ですね」

百合子「えぇ。与作もそう思いました、不思議な箱だな。
     これはなんだろうか? と。母と妹に聞いても知らないと首を振りますし、
     近所に聞いてまわっても正体はわかりませんでした。
     しかし自分の家の庭に置いてあったのだからとりあえず、と家にその箱を保管することにしました」

98: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 21:20:53.52 ID:tclLivQlo

小梅「……ふんふん」

百合子「それから数日経ったある日、与作の家が火事になりました。
     偶然、与作達三人は家をでていた為誰も怪我をしませんでしたが、
     家の物はみな、燃えてしまったそうです。……あの箱も」

貴音「あ、あぁぁ……」

百合子「それからまた数日後、親戚の人の家に間借りしながら、
     畑仕事をしていた与作の下に訃報が飛んできました。
     焚き木をしていた母が不注意で服を燃やし、全身に大火傷を負ったと。
     慌てて母の元にかけつけるも、間もなく母は亡くなりました」

百合子「そして翌日、母の代わりに炊事を行っていた妹が、
     飯場で母と同じく全身に大火傷を負って亡くなりました。
     ふと、頭に過ぎったのはあの箱の事。
     与作は焼けた家の跡へ向かい、瓦礫の中をひっくり返すと」

小梅「か、返すと?」

愛「……」

百合子「箱は無残に焼け、初めて見る箱の中には三つの人形が入っていたそうです。
     黒こげになった大きな女性の人形と、同じく黒焦げになった小さな女の子の人形。
     そして、不思議と無傷の男性の人形が……」

貴音「……あ、あわわ」

百合子「誰がそこに置いたのか、本当にその人形の招いた災いだったのかはわかりませんが、
     与作はその後一生焼け残った人形を肌身離さず持ち歩いたそうです」

小梅「ちょ、ちょっと……不思議な話、ですね……」

愛「人形ですか……。あれ? 貴音さん?」

貴音「なっ! なんですか日高愛!?」

愛「そ、そんな大きな声ださなくても……」

小梅「顔色……ま、また、……悪くなってる……?」

貴音「き、気のせいです!」

百合子「……話にはまだ続きがあってですね」

貴音「!?」

百合子「この話を最後まで聞いた人の部屋に……箱が置いてあるかも」

小梅「おぉ……」

貴音「……愛」

愛「はい?」

貴音「今日、そちらの部屋に泊まってもよろしいですか?」

愛「え、いいですけど」

百合子「じゃあ私もいいですか?」

小梅「な、なら私も……今夜は……このまま怪談大会……」

貴音「え」

99: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 21:21:56.75 ID:tclLivQlo
怪談考えるのって大変でした(小並感)

103: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 22:16:40.34 ID:tclLivQlo

【19歳】

律子「……できそうね」

周子「できる?」

律子「多分、概算だけど」

まつり「なんの話なのです?」

周子「建国」

まつり「ほ?」

律子「ほら、島あるじゃない? ウチ所有の」

周子「でさ、ここのアイドルって特技が凄いの多いし。
    お金もかなり持ってるから、できないかなって話してたん」

まつり「それでどうだったのです?」

律子「大体の個人資産と会社の資産。
    島の土地と風土や土壌、
    所属してる人間の家系や他の協力者の事を考えると」

周子「割とできそうって感じかな?」

まつり「本当に本当の姫になる日も近いです?」

律子「いやいや、実際にすることはないわよ」

周子「でもできたら面白そ~」

まつり「その場合王様は誰になるのです?」

律子「そりゃ……プロデューサーでしょうね」

周子「問題は女王様だよねん」

律子「……やめましょう、面倒な事になるのが目に見えるわ」

109: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 22:45:07.28 ID:tclLivQlo

【劇場】

未来「お、おぉぉぉぅ」

春香「これが新しい劇場ですか!?」

P「そうだ。劇場って言うか、まぁ多目的ホールだな」

卯月「おっきいですね……」

P「収容人数25万人。日本最大級だぞ」

愛「ここでライブをやるんですか!」

P「あぁ、いい加減オールスターでやるには国立競技場とかが狭すぎるからな。
  いっそのことと思って前から造ってたんだ」

春香「ふわぁ……! 25万人!」

卯月「ここ一杯にファンの人が入ると思うと……」

未来「壮観でしょうね……」

P「物販の方も張り切ったから後で見てみるといい。
  いままでは近隣のテナントを一時的に借りて行ったりスペースの工面に手間取ったけど、
  ここでやる分にはその心配もいらなくなる」

愛「でもオールスターってそんなに高頻度でやらないですし、
  ちょっともったいなくないですか?」

P「なら、ユニットとかソロでもここを埋められるようにしろ。なぁ春香?」

春香「え、あー。そうですね、Angel'sフルなら……多分」

P「大丈夫だって、その辺はこっちも上手くマーケティングするしな」

未来「……すぅぅぅ」

卯月「? なにして――」

未来「わぁぁぁぁぁ!!!」

 (ホール一杯に吸い込まれていく声)

春香「うわぁ、流石に肉声じゃこれだけ静かでも消えちゃいますね」

愛「よし、じゃあ私も!」

春香「やめて」

118: ◆7SHIicilOU 2014/07/25(金) 23:24:46.21 ID:tclLivQlo

【空】

 屋上庭園。生温い風に葉が騒ぐ。

「重たかった……」

 辺りは暗く、既に21時を回っている。
その暗い屋上庭園に、珍しくアイドル達が集まっている。
成人もいれば未成年もいるその集まりからは、
夏場よく行われる酒盛りの類ではないことが伺える。

「申し訳ありません。ここまで運んでいただいて」

 庭園自体に照明はないが、ここは東京ど真ん中。
晴れた空と相まってぼんやり薄明るい。

「気にするな、じゃあ俺は戻るから。……あまり遅くならないように」

 人の肩程もあろう箱を担いでいた男はそう言って消える。
残ったのはアイドルの少女達だけ。

「これが貴音ちゃんの天体望遠鏡?」
「えぇ、もう随分古くなりましたが」

 背の小さい、けれど落ち着いた雰囲気のある女性が箱を指差し問うと
持ち主らしき銀髪の少女がゆっくりとした調子で答え、箱を開ける。
その中には確かに型は落ちるものの、丁寧に扱われてると一目でわかる、
光り輝く白い天体望遠鏡が収まっていた。

「Хорошо……」
「あたし、天体観測って初めてです!」

 それを認め、口々に周りを囲んでいた少女達が声をあげる。
その屈託のない言葉に持ち主の少女は微笑み、取り出した望遠鏡を組み立てる。

「ねーねー、あの星ってなんて名前なん?」
「アークトゥルスです。右下がスピカ、そこから少し離れて左下の赤い星がアンタレスですよ」

 太い三脚、白く長い胴。着々と組みあがっていく望遠鏡に
皆が視線を集中させる。――やがて完成した望遠鏡は空を睨み
少女達に星をより近づける。

「さて、誰から覗きますか?」

 夏の暑い日の夜の事。少女達は束の間、星と戯れた。

130: ◆7SHIicilOU 2014/07/26(土) 09:06:35.55 ID:tDcShh3ko

【お友達】

柑奈「Love, love me do~♪ You know I love you」

小梅「……」

柑奈「I'll always be true. So please love me do Wo ho, love me do♪」

小梅「BEATLES?」

柑奈「そうですよ、素敵な歌ですよね」

小梅「う、うん……」

柑奈「あ、私に何かご用でした?」

小梅「えと……、あの子が聞きたい事があるって……」

柑奈「あの子が……?」

小梅「うん……、その、肩に乗ってる子について……」

柑奈「あぁこの子ですか。私のお友達のコロポックルですよ。
    と、言っても今は昔ほどはっきり見えないんだけど」

小梅「そ、そう……なの?」

柑奈「うん、大体この辺に居るかな? あ、今日はお出かけかな?
    みたいな感じでしかもうわからないんだ」

小梅「で、でもコロポックルって……北海道じゃ?」

柑奈「迷子だって言ってたよ?」

小梅「ま、迷子……?」

柑奈「トラックに乗って流れてきたんだって」

小梅「す、凄いです……」

アーニャ「 Привет」

柑奈「あ、アーニャちゃん」

アーニャ「Доброе утро. えと、なんの話をしてたんですか?」

小梅「こ、コロポックル……」

アーニャ「?」

柑奈「私の友達の……妖精さんかな?」

アーニャ「нимфа……ですか? Россия……ロシアにも、居ます」

小梅「どんなの……?」

アーニャ「банный. あー、サウナの……あーнимфаが」

柑奈「にんふぁ?」

アーニャ「妖精、です。寮にはサウナ、ないです。だから、部屋に居ます」

小梅「え? ……うん、うん……あの子が会ってみたいって……」

アーニャ「положительный……えと、あー、だいじょぶです」

柑奈「じゃあ今度お部屋にお邪魔するね」

アーニャ「да.」

133: ◆7SHIicilOU 2014/07/26(土) 09:41:21.57 ID:tDcShh3ko

【いい弾】

友紀「へいへい昴! キャッチボールしようぜ!」

昴「うわ、テンションたかっ」

友紀「おうおうおう、キャッチボールだよキャッチボール知ってるだろ?」

昴「なんだよマジで。酒飲んでんの?」

友紀「さんご缶を三本」

昴「メチルアルコール115ml分か」

友紀「さぁさぁキャッチボールをば!」

昴「べつにいいけどさ……。どこでやるんだよ?」

友紀「屋上でよくない?」

昴「えー、飛んでったらどうすんの?」

友紀「たかがキャッチボール問題ない! それとも昴はノーコンさんかい?」

昴「……はぁ、わかったわかった少しだけな」

友紀「その面倒な奴に振り回される疲れた友人っぷりがいいね!」

昴「わかってるなら抑えてくれ」

友紀「いっくよー!」

昴「あぁもう」


135: ◆7SHIicilOU 2014/07/26(土) 09:52:55.48 ID:tDcShh3ko

―――

 屋上庭園

友紀「さぁ構えて!」

昴「おう……っと、しっかしグローブつけるのも久々だな」

友紀「それっ!」

昴「っと、さっすがいい球投げる」

友紀「へへん……っと、そっちも球走ってるね~」

昴「久しぶりだから少し心配だったけど、まぁこれくらいはな」

友紀「そういえば変化球が特技なんでしょ? 球種は?」

昴「ナックルとスローとフォーク」

友紀「……よっ! 実直な女!」

昴「おう。そっちは?」

友紀「シュート・シンカー・スライダー」

昴「ぐねぐねじゃん。酒ばっか飲んでるからそうなるんだよ」

友紀「おう? やるか?」

昴「いいぜ、捕球失敗したほうが負け……なっ!」

友紀「うおっと……甘い甘い!」

昴「とと……、本当にアイドル? 凄い切れだった」

友紀「へへいビビッてるビビッてる」

昴「……っ!」

友紀「のわっ!? が、顔面!?」

昴「わり、手が滑った」

友紀「にゃろ……。なら私の十八番の高速シュートで!」

 (手からすっぽ抜ける音)

友紀「あ」

昴「あ」

 (二度、壁に当たる音がした後ガラスの砕ける音)

友紀「……え、どうなった?」

昴「女子寮の壁に当たって、連絡通路に落ちて……五階の窓に吸い込まれてった」

友紀「……まじかー。これ、絶対怒られるじゃん。
   プロデューサーとりっちゃんさんとこのみ姉さんとに怒られるじゃん……」

昴「えっと……ナイスシュート」

友紀「やかましい!」

152: ◆7SHIicilOU 2014/07/26(土) 18:19:49.37 ID:tDcShh3ko

【兄とか弟とか】

友紀兄「やっぱりウチの妹が一番ふさわしいと思うが」

美波弟「いや、友紀さんだと外見的に問題がある。
     姉ちゃんの方がPさんも絶対いい」

友紀兄「あぁいう男には友紀みたいな少し強引な女のほうがいいんだって!」

美奈子弟「いや、ウチの姉ちゃんの家庭的さは尋常じゃないですよ」

里美兄「だが、なにかにつけて太らせようとするのはいただけないな。
     やはり毎日多忙なあの人の事だ、里美の様な癒しが必要だと思う」

友紀兄「家庭に入ってどうかって問題があるだろ!」

里美兄「それは友紀ちゃんだって同じだろ!」

長介「ウチの姉ちゃんは家庭的な面では一番だと思うけど」

美波弟「いや、やよいちゃんは流石に年齢的に……な?」

美奈子弟「つまり総合的にウチの姉ちゃんだな」

友紀兄「待て、それは早計だ」

美波弟「横に並んで誰が一番釣り合うかだ。その面姉ちゃんは大人っぽいしスタイルもいい」

里美兄「里美もスタイルはいいぞ。少々アホだが」

長介「三年後になれば……」

美奈子弟「いや、29で16ならまだ大丈夫だけど三十入ったら十代と付き合うのは勇気いるだろ」

友紀兄「だから友紀だって!」

里美兄「Pさんはどう思いますか?」

P「君達は馬鹿だと思う」

158: ◆7SHIicilOU 2014/07/26(土) 19:26:47.71 ID:tDcShh3ko

【発明してしまった】

志希「……」

P「……」

志希「いや、説明させてくれ。危険はない」

P「ほう」

志希?「これは人格を複製、貼り付けのできる機械なんだが」

P「ほうほう」

志希?「所謂『俺がお前でお前が俺で』状態を任意に作り出すことができる。
    といっても入れ替わったというよりも、記憶や知識、人格をコピーして上書くといった感じなのだが」

P「危険極まりないじゃないか」

志希?「違うんだ、周囲の人間が見る対象がテレビだとしよう。
     そして人格とか記憶がVHSだとして、それがテレビに流れていると仮定してだな。
     これはVHSのデータをコピーして、他人のテレビに割り込んで流すだけだ。
     本来のデータ。VHSに上書き録画するわけではない」

P「なるほど、入力切替か」

志希?「そういう事だ。だから再生が終わればまた元に戻る。
      ストリーミングの様な物だ」

P「で、その発明品は?」

志希?「……私の身体に入った志希が持っていった」

P「……晶葉」

志希(晶葉)「うん。すまな……ごめんなさい。だから、その、低めの声をだすのをやめてほしい」

P「……次回からなにを発明するにしても事前に許可を取るように」

志希(晶葉)「……はい」

164: ◆7SHIicilOU 2014/07/26(土) 19:48:24.92 ID:tDcShh3ko

晶葉(志希)「えっと~?」

      説明書
        入れ替わりは二名を対象に行う、
        人格交換は一時間しか持たず、時間が来ると戻る。
        別の肉体で経験した知識は機械に蓄積され、
        戻る際に一緒に書き込まれる為、記憶の欠落等の心配はない。

晶葉(志希)「ふむふむ……」

友紀「お、なにそれ?」

晶葉(志希)「ん? あぁ、友紀ちゃんか」

友紀「え、いまなんと?」

晶葉(志希)「とと、そっかそっか今私テレコになってるんだった♪」

友紀「ど、どうしたの晶葉ちゃん? 変な薬品でも被った?」

晶葉(志希)「友紀ちゃんか~、でもあと一人居ないとこれ使えないんだよねぇ」

友紀「えっと……、こ、このみ姉さんは!? この中にこのみ姉さんはいらっしゃいませんか!?」

このみ「居るけどその呼び出し方やめてくれる……?」

友紀「大変だよ! 晶葉ちゃんのヒューズが飛んだ!」

晶葉(志希)「だいじょぶだいじょぶ、すぐに理由がわかるから」

このみ「……ホントね。どうしたの晶葉ちゃん?」

晶葉(志希)「とりあえずこの棒の両端を二人でもってくれる?」

友紀「これ? ……こう?」

このみ「また変な発明品? 仕方ないわね」

晶葉(志希)「で、スイッチオン!」

友紀「いたっ!?」

このみ「うわぁっ!?」

 (二人が倒れる音)

友紀?「……いたた、ちょっと悪戯にしても悪質じゃないかしら?」

このみ?「うおぉぉ……ビリッときたぁぁ……」

晶葉(志希)「お、成功したっぽい?」

165: ◆7SHIicilOU 2014/07/26(土) 19:55:36.54 ID:tDcShh3ko

P「あっ、いた!」

晶葉(志希)「やばっ、じゃあばいばい~」

友紀(このみ)「結局なんだったの? って、あら?」

このみ(友紀)「あれ、私が居る!? じゃあ今の私は……霊体?」

P「はぁ……はぁ……、相変わらず逃げ足の速い……」

友紀(このみ)「……ね、ねぇプロデューサー」

P「? なんだ友紀いまちょっといそがし――」

このみ(友紀)「あ、このみさん! って鏡じゃん! なんだこりゃ!?」

P「……あー」

友紀(このみ)「これって、晶葉ちゃんの発明品?」

P「このみ……だよな? あぁ、ちなみにさっき晶葉の身体してたのは志希だ」

友紀(このみ)「なるほどね……」

このみ(友紀)「へいへい昴! 今日もキャッチボールしようぜ!」

昴「うわっ! このみさんどうしたんっすか!?」

このみ(友紀)「あ、昴なんで私には敬語使わないのにこのみ姉さんには使うの!?」

昴「ちょ、なにいってんすか!?」

友紀(このみ)「ちょっと! 私の身体で暴れないでよ!」

P「あーもう無茶苦茶だよ」

198: ◆7SHIicilOU 2014/07/27(日) 15:46:26.45 ID:qA2vbITKo
>>165

―――

P「……とりあえず事務室に戻ったはいいが」

輝子「あらあら~」

美玲「な、なんでわたくしが……」

あずさ「ふひ……流石に、これは狭いな……」

きらり「ぎっちりなんですけど……」

二階堂千鶴「むしろ詰まっちゃって出れないじゃんかよ!」

P「なんだこれは……」

乃々「にょわ! きらりんあたーっく!」

 (乃々が満面の笑顔でPに抱きつく)

P「っとと、乃々……にきらりか、威力も抑え目で助かるな」

乃々(きらり)「はぴはぴ~」

P「おうはぴはぴだ」

凛「……」

 (後ろからやってきた凛がぶつかってくる)

P「っと、凛……か?」

凛「ふぅん。あんたが私のプロデューサー?」

P「……あえてその台詞を引っ張ってくるのは未央か?」

凛(未央)「おっ! 大正解! 私は~、未央ちゃんでした!」

P「あんまそれで虐めてやるなよ?」

凛(未央)「は~い」

201: ◆7SHIicilOU 2014/07/27(日) 16:34:08.18 ID:qA2vbITKo

亜美「兄(C)! 兄(C)!」

真美「なんかみんなの様子がおかしいよね? どしたの」

P「ん? あぁ、実は晶葉の……」

P「……」

亜美「え、なにさじろじろ見て」

P「お前ら二人で入れ替わってるな?」

真美(亜美)「うっそ! なんでバレたの!?」

P「このタイミングで声をかけてきて、素知らぬ顔で事情知らない振りな言葉……わかるって」

亜美(真美)「兄(C)すごー!」

真美(亜美)「亜美達のことよくわかってるね」

P「流石にな……」

小梅「プロデューサーさーん!」

P(笑顔で大声をだす小梅か……)

P「えっと……、愛、か?」

小梅(愛)「はい! ……んんっ、あれ?」

P「小梅の身体でいつもの声をだそうとするな」

小梅(愛)「えへへ……ってそうじゃないです!
       プロデューサーさんってばいつの間にまた新しい子スカウトしたんですか!?」

202: ◆7SHIicilOU 2014/07/27(日) 16:40:00.01 ID:qA2vbITKo

P「え? してないけど」

小梅(愛)「嘘ですよ! だって現にここに居るじゃないですか!」

P「……お前の示す先には窒素しかないぞ」

小梅(愛)「え? ……居るじゃないですか! ほらちゃんとここに!」

 (虚空を掴み自分の前に持ってくるような動き)

P「……えっと」

クラリス「ちょっとプロデューサー! またこんなにスカウトしてきて!」

P「……えっと」

クラリス(律子)「あ、律子です」

P「律子か。ってだからスカウトなんて」

芳乃「プロデューサーさん! さっきロビーにしらない女の子がいっぱ――ってうわっ!」

 どんがらがっしゃん

P「落ち着け芳乃イン春香。それに三人ともさっきから何を……」

 (改めて三人を見渡す)

P「……なぁ三人とも、ちなみにそれはどれ位の人数いた?」

小梅(愛)「談話室に沢山居ましたよ! 10人位!」

クラリス(律子)「寮にもいつの間にか一杯いましたよ」

芳乃(春香)「パッと見30人くらいでしたかね?」

P「……俺がそんなにスカウトしてくる時間があると思うか?」

小梅(愛)「プロデューサーさんならやりかねません!!」

クラリス(律子)「でもそうですね。実際問題急にそんなにってのは……」

P「この中に他に新人を沢山みたって奴いるか?」

あずさ(輝子)「み、みてない」

凛(未央)「え~、私今日でてくるの遅かったけど見なかったよ?」

芳乃(春香)「えっ? でも、確かに……」

P「お前ら自分が入ってる身体をもう一度見てみろ」

小梅(愛)「あっ」
クラリス(律子)「……あぁ」
芳乃(春香)「……うわ」

P「……見なかったことにしろ」

三人「……はい」

209: ◆7SHIicilOU 2014/07/27(日) 17:27:29.37 ID:qA2vbITKo

―――後日

P「……反省したか?」

晶葉「……はい」

P「そうか……で、さっきのシルフスコープの話だが」

晶葉「あぁ、まぁ、できない事はないと思う」

P「よしっ」

晶葉「だがどうするつもりだ?」

P「もしかしたら逸材がいるかもしれないだろ?」

晶葉「……いや、仮に居たとしよう。スカウト成功したとしよう。
    ……誰がその彼女達を見れるんだ?」

P「……ほら、簡易スコープを入場時に配布したりして」

晶葉「3D映画かなにかか?」

P「ダメか……」

晶葉「これだからプロデュース馬鹿は」

P「晶葉」

晶葉「なんだ?」

P「まだ、説教の途中だったな」

晶葉「……ごめん」




 尚、この騒動時の監視カメラ映像などを「アイドルの中身が入れ替わったら」という設定で
撮影したという体でHP上に公開した所大きな反響があり、
その後半泣きできらりの真似をする乃々や大声でスラングを叫ぶあずさなどが
まれにステージで見られたりする様になった。

 ちなみに、ファンの一部には「あれはガチのトラブル」と気づいた者も居たとか。

214: ◆7SHIicilOU 2014/07/27(日) 18:08:50.89 ID:qA2vbITKo

【周りの手助け】

P「……っと、これで終わりか」

小鳥「最近ファンレターの仕分け楽ね」

ちひろ「最初からある程度はまとめてくれてるからね」

P「ファンクラブってあるだろ? あれの総まとめの会ができたお陰だよ」

小鳥「総まとめ?」

P「学校で言うなら生徒会だな。各委員会とかあって、その上位に位置するあれ」

ちひろ「へぇ……そんなのがいつの間に」

P「熱心なファンが俺達の負担を減らすために作ってくれたんだってさ。
  で、各ファンクラブ会員からのファンレターとか
  プレゼントをアイドル毎にまとめてから送ってくれてるんだ」

小鳥「なるほど……」



モブA「よし、こっちは終わったな」

モブC「こっちも梱包作業終わりました!」

モブR「危険物チェック終了しました!」

モブW「会長! ボランティアメンバーに参加希望の方が」

モブA「わかった! ……しかし、相変わらず凄い量だな」

モブ1Z「会長次の配送分が届きました!」

モブA「それは明日に回せ! 捌ききれない!」

220: ◆7SHIicilOU 2014/07/27(日) 19:27:37.84 ID:qA2vbITKo

【事務員√】

小鳥「あ、そういえば」

P「ん?」

小鳥「はいこれ」

 (デスクに置かれる手紙の束)

P「……ん?」

ちひろ「ファンレター。プロデューサー様へって書かれてる奴」

P「増えてね?」

小鳥「間違いなくっと、これも」

P「同窓会か……。そういえば、俺達ももう30な訳だが……最近」

ちひろ「言わないで。わかってるから」

小鳥「結婚式の招待状が、……来なくなったわよね」

ちひろ「言わないでって言ったよねわたし!?」

P「一通りし終わったって事か」

小鳥「はぁ、あ~ぁ誰かが貰ってくれないかな~」

ちひろ「結婚したいな~」

P「……露骨にこっちみるのやめろ」

小鳥「結婚してください」

P「直接的過ぎる!」

ちひろ「しかし結婚しても実際問題生活になんら変化は……」

小鳥「そうなのよね~、ぶっちゃけなにも変わるとは思えない」

ちひろ「変わるとしたら?」

小鳥「……性生活?」

P「君らおっさんみたいな会話するね」

ちひろ「もうね、今更取り繕う必要性も感じない」

小鳥「あ、子供ができたら?」

ちひろ「あー、仕事はどう考えてもできない」

小鳥「あと、ついでに言うと結婚したちっひと仲良くできる気がしない」

ちひろ「それは同意」

P「そういう会話が一回休みを増やしてると気づけよ」

小鳥「私の人生の賽を茄子さんに委ねたい……」

ちひろ「匙ばっか投げてるわたしの人生」

P「……仕事しずれぇ」

253: ◆7SHIicilOU 2014/07/27(日) 21:36:50.65 ID:qA2vbITKo

【夏休み直前の事】

P「流石響は言うだけあって完璧だな。亜美真美も意外と成績はいいし、
  春香・千早・雪歩と問題なし。美希の意欲態度に関しては……ま、話し合いだな。
  愛・涼・絵理の三人も、成績自体は問題なし。ただし涼に関しては水泳科目の不参加が目立つ、と。
  百合子もレッスンのおかげか体育の成績が上がってきてる、
  杏奈の英語は……相変わらず、静香は安定してるな……。加蓮の体育は、まぁ仕方ないか。
  きらりは、成績いいなー。杏、全教科意欲態度1。これは指導必要あり」

ちひろ「成績表?」

P「そうそう。単身で来てる子が多いからな、保護者として
  そしてアイドルをさせてる側として学力の把握は必須だからな」

小鳥「しっかしこれは目を通すのも一苦労ね」

P「はっは、まぁアイドル全員って訳じゃないからまだ、な」

ちひろ「手伝う?」

P「いや、俺が目を通しておかないと意味ないし。
  手伝って貰うとしたら一部のアイドルの夏期講習時だな」

小鳥「こうして見ると意外な成績の子って多いわよね」

ちひろ「そうね。亜美ちゃん真美ちゃんもそうだし、
     教室でのエピソードとかみても結構ね」

P「そうだな。学校での生活ってのは俺達にはわからないからな。
  授業参観とかこういうものとかはアイドルをより知るための貴重な物だ」

 (成績表を叩く音)

P「終わり。いやぁみんな頑張ってるな。成績が右肩上がりの子ばっかりだ」

小鳥「……三百万円位?」

ちひろ「厚さがね。多分それくらい」

P「価値はそれ以上あるぞ。……さて、じゃあ始めるか」

小鳥「え、なにを?」

P「夏休みの間にやる自習用プリント製作」

ちひろ「そんなものも作ってたの!?」

P「つっても素人製作のそこまでのものじゃないよ」

小鳥「……これが去年の奴」

ちひろ「……参考書とかのではなく?」

小鳥「手作りです」

ちひろ「そりゃ成績あがるわ」

156: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/26(土) 19:12:34.52 ID:TMqpZ12Lo
兄弟で言い争ってる分には平和だけど
親御さんがこの議論始めたら大変なことになりそうだな

272: ◆7SHIicilOU 2014/07/28(月) 08:43:50.47 ID:UwkZPNcSo
>>156

【親父達】

萩原「……まぁ、この中ではウチの娘だろうな」

櫻井「聞き捨てなりませんね」

萩原「考えるまでもない。村上と箱崎のは13、櫻井は12
    水瀬の娘ですらまだ15だ」

村上「はっ! きさんがそげなこというとはのぉ」

萩原「……どういう意味だ」

箱崎「まるで法を遵守しているかのような言い方だということですよ」

水瀬「法など変えればいい」

村上「巴はえぇ女になるけぇ。Pとも上手くやるじゃろ」

箱崎「星梨花はまだ幼いが、ゆえに純粋だ。最も相応しいだろう」

萩原「ウチの娘が純粋ではないとでも……?」

村上「口、気ぃつけんかい」

櫻井「彼とて男だ、若い方がいいでしょう」

水瀬「君の所のは幼いと言うんですよ。伊織は年齢以上に大人びている。
    彼のサポートも難なくこなすでしょう。そしてゆくゆくは水瀬を任せる」

村上「夢物語は寝室で見たらええ、アホ抜かすな。
    あの男はこっちの世界でこそじゃ」

萩原「どうやら水平線のようだな……」

箱崎「では本人に聞いてみましょうか……、Pさんはどう思います?」

P「……仕事があるので、失礼してよろしいでしょうか?」

村上「そげなつれんこと言うな。お主の将来の話じゃ」

P「あー……誰か助けて」

280: ◆7SHIicilOU 2014/07/28(月) 09:40:30.59 ID:UwkZPNcSo

【2ちゃんねる>芸能>マスプロ板】

1:おいイズミンみてるんだろ?(3)
2:どうしてPさんが過労死しないか真剣に考えるスレ54(765)
3:そういえばマスプロのI(m@)slandってどこにあるの?(24)
4:Pさん今日もてんてこ舞 実況スレ13(254)
5:【速報】涼ちんが女の子だった件【温泉】(876)
6:小鳥さんの太ももぺろぺろ(42)
7:愛「今日は月曜日ですよ!!!」(128)
8:フレラジ→ラジトル→昼すま→太陽(225)
9:マスプロが建国するってマジ?(416)
10:総合雑談スレその224(741)
11:Pさん今日もてんてこ舞 実況スレ12(1001)
12:あずささんの迷子エピソード教えてください(167)
13:新しい劇場やべぇぇぇぇぇぇ!!(72)
14:ダリーナのにわかを直す1000の方法(198)
15:物販言ってきたんだけどあれは死ねる(322)
16:この間都庁のスカイラウンジで5後とPさんを見た(410)
17:高校中退の22歳だけどどうやったらマスプロに入社できるかな(500)
18:青4のCD買うお金がない(35)
19:俺、芸能事務所でたった一人のプロデューサーやってるけど質問ある?(941)
20:あぁぁぁっぁ!!! オールスターライブのチケット変えなかったぁぁあぁ!!(82)
21:今週のライブ情報(692)
22:まゆちゃん可愛い! Pさん結婚してあげて!(114)
23:ユッキユッキユッキユッキ(222)
24:最近百合子ちゃんが焼肉にはまってるらしい(49)
25:ちっひが可愛くて生きるのが辛い(108)
26:事務所推しの人あつまれー(553)
27:赤4黄3青4でライブやったりしないのかな(46)
28:Pさんについて語るスレ パート89(715)
29:閣下に踏まれたい(66)
30:それでいつPさんは首相になるの?(154)

300: ◆7SHIicilOU 2014/07/28(月) 20:24:41.00 ID:UwkZPNcSo

【酒でしか】

 居酒屋

小鳥「乾杯」

ちひろ「はいかんぱい」

P「んぐんぐっ」

小鳥「ちょぉ、なに先に飲んでるのぉ」

P「わり、喉渇いてた」

ちひろ「今日も一日ご苦労様です」

P「いえいえそちらこそ」

小鳥「……そういえば同窓会どうだったの?」

P「……あ、俺?」

小鳥「そりゃそうでしょ」

ちひろ「あれ? もう酔ってる?」

小鳥「子供かな?」

P「おう男はいつでも子供だよ」

ちひろ「女もいつまでも女の子だしね」

P「ハッ」

ちひろ「は、鼻で笑った!」

小鳥「ちょっと聞いてよ、私の振った話題がふわふわしてるから」

P「空を自由に飛びたいな」

ちひろ「晶葉ちゃんなら作れるかな?」

P「流石にアレは無理ゲー」

小鳥「聞いて。紐持って」

P「風船かなにかなの?」

ちひろ「で、なんだっけ? 暴走会?」

小鳥「P君の同窓会の話」

P「別になにもなかったけど? ……軟骨うま」

ちひろ「いつも食べてるけどね」

小鳥「え、一言で終わり? もうちょっと触れない?」

P「……触れるか触れないかのギリギリって、エロいよな」

小鳥「なに言ってんのこの人」

ちひろ「あー、見えるか見えないかのギリギリもエロい」

P「わかるわ。ピヨのスカートも若干それに近い」

ちひろ「ね。ピヨっちの太もも周りえっちぃよね」

小鳥「ちょっと何言ってんの!? ホントに!」

302: ◆7SHIicilOU 2014/07/28(月) 20:38:37.10 ID:UwkZPNcSo

ちひろ「でも実際モテたでしょ?」

P「おっ」

小鳥「なによ急に……」

P「いや、俺も聞きたい。前回聞こうとしたらもの凄い勢いで切れられたから」

小鳥「忘れて、あれは忘れて」

ちひろ「かちんときちゃうの?」

小鳥「おぉぉ……、やめてってば」

P「気になるものは気になる」

小鳥「うぅん……って言ってもねぇ。そりゃ今思えばそうだったのかな? みたいのはあるけど」

ちひろ「ほほうほうほう」

小鳥「なにその相槌」

P「いいから続き」

小鳥「えー、なに今日はそういう日?」

ちひろ「小鳥丸裸」

P「羽むしられてるみたいだ」

小鳥「確かに今更私は羽ばたけませんけどね!」

ちひろ「そういうのいいから」

小鳥「辛辣だなぁ今日の二人……。ん~、ほら私って一応アイドルしてましたでしょ?」

ちひろ「はい」

小鳥「って言ってもあまり知られてなかったしね、
    私がデビューしたのって舞さんが引退した直後で……舞さんの頃が今のアイドルブームの最初期でしょ?」

P「そうだな、ランクとかレベルとかの概念ができたのもあの頃だな。
  ファン人数が正確にわかるようになったりしたし」

ちひろ「十数年で本当に業界変わったっていうもの」

小鳥「だからさ、あちこちの事務所がアイドルをどんどんデビューさせて、
    新人アイドルが凄い一杯いたじゃない? 私も、その中の一人で、結局『その中の一人』から抜けられなかった」

P「それはピヨの所為じゃない。俺は見たよ、お前のライブ映像を当時」

ちひろ「そう! ピヨっちは確かに実力があったと思う!」

小鳥「でも実際に……」

P「それはまわりに見る目がなかっただけだ、本当に勿体無いと思ったよ俺は」

ちひろ「うんうん」

小鳥「あはは……ありがと。なんか照れるね……で、まぁ直ぐ辞めちゃったんだけど
    それから自分に自信がない状態が続いてね」

P「あー、たまに見せる自己評価の低さはそれか?」

小鳥「そう、かも」

ちひろ「もっと自信を持つべき」

小鳥「頑張ります」

334: ◆7SHIicilOU 2014/07/29(火) 19:27:43.93 ID:PZu52N/do
>>302


P「ちっひは?」

ちひろ「え? わたしは……地味でしたね~眼鏡だったし」

小鳥「あ、そうなんだ」

ちひろ「中学時代は眼鏡で地味子だったかな。高校入ってコンタクトにしたけど
    その頃は毎日バイト生活で、恋愛なんてとてもとても」

P「毎日バイトって凄いな」

小鳥「欲しい物でもあったの?」

ちひろ「いえ、当時は貯金が趣味みたいなもので」

P「いるいる。じゃあ今は貯まっていいな」

ちひろ「いやいや、貯金が趣味ってつまり
    いざとなったらこれもあれも買えるってのがあるんですよ。
    で、その買える幅が広がっていくのが楽しいみたいな」

小鳥「じゃあ逆に今はなんでも買えるから趣味とはいえないって事?」

ちひろ「そんな感じかな」

P「わかるわかる。物欲も減るよな金があまると」

小鳥「ね、いつでも買えるから今はいいやが続くというか」

P「放送は見るけど録画しても見ないってのと同じだ」

335: ◆7SHIicilOU 2014/07/29(火) 19:32:01.08 ID:PZu52N/do

ちひろ「そうなのよね。特にわたしは経理担当でしょ?
    一日の仕事で何千万。月で何億って毎日数字見てると、ね」

P「感覚狂うよな。ま、それは俺達に限ったことじゃないけど」

小鳥「アイドルの皆も結構、ね」

ちひろ「で、わたしも話したから次はP君ね」

P「俺は前話したろ。彼女居たって」

小鳥「その前とかは?」

P「ないよ、なーんも。告白したされたもなかったしな」

ちひろ「あれ、その彼女は?」

P「してないんだよな。しょっちゅう一緒に居て、
  気付いたらそういう関係になってたというか」

小鳥「あ」

P「ん?」

小鳥「それじゃない?」

ちひろ「かもしれない」

P「なにが?」

小鳥「ちゃんと好きとか口にしてなかったんでしょ?」

P「……いや、言ってたよ?」

小鳥「え、なんでここでにへらってしたの?」

P「え? あぁ、まぁ……でも言ってたよ?」

ちひろ「……あっ。この男、下に話を持って行こうとしてます」

小鳥「え、おー……そうじゃなくて!」

P「違う?」

小鳥「ベッドじゃなくて地上で言わないとって事」

ちひろ「地上?」

P「地上? ……あれかな、天まで昇るイメージが先行したか?」

ちひろ「もしくは波に揺られるイメージ」

336: ◆7SHIicilOU 2014/07/29(火) 19:35:08.19 ID:PZu52N/do

小鳥「ただの言い間違いだからちょっと黙って、
   っていうか真面目な話だから!」

P「おう、ごめん」

ちひろ「アルコール入るとね」

P「戯けずには居られい病なんだ」

小鳥「もう……、それでどうなの?」

P「ん~、まぁでもそうかもな。お互いそういうの口にする方じゃなかったと思う」

ちひろ「それは不安?」

P「かも、知れないな」

小鳥「向こうもそうだったんじゃないの? だからこそ口にするべきだったのよ」

P「……そうか」

ちひろ「未練たらたらじゃない」

P「そういう訳じゃないけど、なんというか……つーかいいじゃねぇか、もう、昔のことだよ」

小鳥「ふぅん?」

P「あんだよ」

小鳥「べつに、そろそろ河岸を変えましょうか?」

ちひろ「どこ行くの?」

小鳥「P君ち」

P「おいおい」

339: ◆7SHIicilOU 2014/07/29(火) 20:14:01.12 ID:PZu52N/do

―――

P「あー、でこうなるのか……」

小鳥「んぁ……?」

P「ん、起こしたか?」

小鳥「ん~……おはよ」

P「はいおはよう」

小鳥「……ちっひは?」

P「さぁ? 居ないな」

ちひろ「あら、おはよう二人とも」

P「居た」

ちひろ「はい? ……あ、これコーヒーね」

P「さんきゅ」

ちひろ「いえいえ……で、ピヨっち前隠したら?」

小鳥「……ほわぁっ!?」

P「なんだそのへっぴり腰の武術家みたいな声」

ちひろ「南国の珍しい鳥みたい」

小鳥「な、な、なんで言ってくれないの!?」

ちひろ「え、言ったじゃない」

小鳥「P君!」

P「なんか起きてシーツが掛かった感じがちょっとルネッサンスみたいだったから」

ちひろ「わたしも部屋に戻ったときに「あれ? 格式上がった?」と思った」

小鳥「馬鹿なの!?」

P「割とな。……あーこれが夜明けのコーヒーという奴か」

ちひろ「ちょっと古くない?」

341: ◆7SHIicilOU 2014/07/29(火) 21:07:23.90 ID:PZu52N/do

小鳥「私にも頂戴」

P「ベッドの上で飲むなよ?」

小鳥「わかってるわよ……。服とって」

P「はいパンツ」

小鳥「あのね、本当に」

ちひろ「はい」

小鳥「ありがと」

P「……」

小鳥「……」

ちひろ「……」

 (珈琲を啜る音)

小鳥「はぁ、落ち着く」

P「いま何時だ?」

ちひろ「七時前」

P「結構ぎりぎりだな……」

小鳥「お腹減ったー」

342: ◆7SHIicilOU 2014/07/29(火) 21:09:16.60 ID:PZu52N/do

P「途中でなんか買え」

小鳥「えー、手料理は?」

P「そんな時間あるかよ」

ちひろ「残念だけどね」

小鳥「ぬぅ……」

P「はぁ、ほらいくぞ」

小鳥「は~い」

ちひろ「タクシー呼んであるから」

小鳥「手馴れたものねちっひ」

ちひろ「えぇまぁ」

P「っと、……そういえばさ」

小鳥「ん?」

P「昨日言ってたけど、……あー大事、だよな言葉にするのって」

ちひろ「……」

P「えっと……まぁ、好き……かな」

ちひろ「かな?」

小鳥「そこははっきりと」

P「惚れてる、かも」

ちひろ「どっちに?」

P「えっ!? ……うん」

小鳥「やっぱりみくちゃんの言ってた通り二股の屑野郎じゃない」

P「もうそれでいいよ」

ちひろ「あっ開き直った」

小鳥「まーいいんだけどねー」

ちひろ「おや、ピヨっちが一番ごねると思ってた」

小鳥「そう? ……そうかも」

P「で、俺は? 殴られんの?」

ちひろ「なんで? なんでそう思ったの?」

P「戯けた事ぬかすな、と」

小鳥「なら選んでよ」

P「……」

小鳥「でしょ?」

347: ◆7SHIicilOU 2014/07/29(火) 21:33:27.26 ID:PZu52N/do
っと、拍手に質問来てるので変身しますね

「この間都庁のスカイラウンジで5後とPさんを見た」の「5後」とはどういったことでしょうか?

5後(ファイブバック)
 後ろ盾五家(水瀬・萩原・櫻井・村上・箱崎)の総称
 また、ここから所属アイドルの五人を指す事も

青4
 如月千早・水谷絵理・黒川千秋・大神環の四人で構成される
 ラジオ限定ユニットcerulean4の別称
 また、ラジオ番組「のんびりぐっどないと」を指す
 
赤4
 天海春香・日高愛・島村卯月・春日未来の四人で構成される
 ラジオ限定ユニットPinky4の別称
 また、ラジオ番組「ラジオトルネード」の事を指す
 黒はるかっかの後輩弄りが見所

黄3
 高槻やよい・喜多見柚・宮尾美也の三人で構成される
 ラジオ限定ユニットcitrus3の別称
 また、ラジオ番組「ふれっしゅふれっしゅ」の事を指す。
 天然な後輩二人に精一杯突っ込みを入れるやよいちゃんに癒される番組

不死身
 事務室メンバーの事

アムリタ
 事務室メンバーが飲んだとされる薬の一つ
  関連→ エリクサー・賢者の石

「 SSとても楽しく読ませて頂いておりますがご自身の体調を第一に考えて無理せずに頑張ってください! 」
「 死なないように身体に気をつけて下さい 」

 このSSを書き終わったら……俺……

「 吉野家おいしいよね 」

 すき屋となか卯ばっかりですいません(^q^)

「マスプロが笑ってはいけないをやったらどうなるんでしょうか。やはり楓さんヘレンさんあたりが無双するんでしょうか」

 逆に考えよう。楓さんを被害側に回せばすべる人は居なくなる、と

「 今更ながら怪談を一から考えるなんてストイックすぎやしませんか?
 夏が来ましたし水着を絡めればネタに困りませんね。グラビア然り女だらけの水泳大会然り」

 水着のアイドルが肝試ししてその光景を写真撮れば一挙三得……?

「 同級生ネタありがとうございます。 」

 こちらこそ

「シリアスじゃない地の文アリだと思います!他では見られなくなった765モバグリの絡み楽しみにしてます」

 876は?

「比奈ちゃん可愛い、アイプロも可愛い!超かわいい!!」

 お、おう


348: ◆7SHIicilOU 2014/07/29(火) 21:39:41.63 ID:PZu52N/do

「既に舞さんという最強キャラがいるのにわざわざ玲音を出す必要性があったのか
 という疑問は自分がPS3を持ってなくてOFAができないことによる僻みから来たものでしょう。
 しかしその僻みを抜きにしてもその二人が相対しても舞さんが負けるイメージが
 全くと言ってもいいほど湧いてこないです」

 俺もできてねーけどな!!!!!
 慌てて勉強してきたので口調が怪しいとかあるかも

「春香さんは愛ちゃんの声帯砲にトラウマを持ちすぎですねwww
 同じ赤でもバカっぽい未来と常識人っぽい卯月の対比がいいですね」

 正直あのラジオネタは個人的にとっても面白かったのに
 反応なくてしょんぼり猫でした

「年上の後輩にちょっと先輩風吹かす桃子先輩かわいい。年上の後輩に愛でられるやよいも同じくらい可愛い」

 早苗さんこちらです

「本スレでは何スレでも続けて欲しいようなことを書きましたが>>1さんの書きたいように書いてくれるのが一番です。
 お体にはくれぐれも気をつけてください」

 こっちでこっそり言うお前はツンデレさんなのかな?
 ちゅっちゅっ

「団結2014は案の定二枚組みですか。毎年ある時期に出る団結CDは一つの風物詩なのでしょうね」

 全部暗記して歌える猛者募集中

「 色々と意見があるでしょうが個人的にはこのシリーズはできるだけ長く続いて欲しいです。
 そのためには>>1さんが書きたいように書く事がなんだかんだで一番いいのかなと思います。
 暑い日が続いています。体調を崩さぬよう健康第一で頑張ってください」

 丁寧にありがとうございます
 まじでこの猛暑の中スーツ着こんで外回りとか頭おかしいんか?

349: ◆7SHIicilOU 2014/07/29(火) 21:40:09.87 ID:PZu52N/do
他にも一杯頂きましたありがとう

352: ◆7SHIicilOU 2014/07/29(火) 22:02:39.72 ID:PZu52N/do

【ふれふれ】

柚「え~、びっくりカモ!」

美也「ですよね~、私も驚いちゃって~……
    あ、そういえばお腹空きました~」

やよい「あ、あの! もう始まってるので!」

美也「えぇ~? 始まって……あぁ~、そうでした~」

柚「ころっと忘れてたね!」

やよい「忘れたらダメですよ~! え、えぇっと!
     citrus3のふれっしゅふれっしゅ始まります!」

柚「今週も柚をよろしくね!」

美也「あっ! サンドイッチもってきてたんでした~」

柚「いいな~、いっこ頂戴!」

やよい「本番中に食べちゃダメですよ!」

美也「大丈夫ですよ~。こう見えて、食べるの早いですから~」

柚「おー、それは凄いかも! 柚は早食いできないからね!」

やよい「そ、そういう問題じゃないです! ラジオなんですからしっかりしてください!」

柚「ふわっ!? やよいちゃん怒っちゃった!?」

美也「もぐもぐ……、ごめんなさい~」

やよい「えっ、そ、そこまでは怒ってないかな~って」

柚「だよね! やよいちゃん優しい! ツナサンドあげるね!」

やよい「ツナサンド大好きです! うっう~、ありがとうございます!」

美也「沢山ありますから~、どんどん食べてくださいね~」

やよい「はいっ! ……ってあれ?」

328: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/29(火) 17:40:35.96 ID:VRaLM1wp0
アイドルが増え始めた辺りでPがテレビに出させられて某タレント名鑑よろしく「事務所のアイドルの名前100人書けるか」も完璧に答えるんだろうな

それを見た人達のリアクションは驚愕なのかやっぱりなって感じなのか

357: ◆7SHIicilOU 2014/07/29(火) 22:35:21.94 ID:PZu52N/do
>>328

【まぁそうだろうね】

司会「では登場していただきましょう! 裏方なのに有名人!
    マスターズプロダクションのPさんです!」

P「どうもよろしくお願いします」

司会「Pさんに挑戦していただくお題はこちら!」

 (アイドル言えるかな?)

P(あれ? リハと違う……)

司会「おや、どうしました?」

P「あ、いえ。どんな内容なのかな、と」

司会「なるほど! では説明させていただきます!
    みなさんも知っての通りマスターズプロダクションには数多くのアイドルが所属しています!
    Pさんには、その所属アイドルの名前とプロフィールを答えていただきます!」

 (観客のざわめき)

P「プロフィールですか?」

司会「はい。手元のボードに写真がでますので、
   そのアイドルの名前と出身地と趣味・年齢を書いていただき
    30分でどれだけ正解できるか、というお題です!」

P「わかりました」

司会「では、早速スタートです!」

P「……」

 (黙々と書いていくP)

観客「え、はや……え」

観客「まるで悩まない……」

――― そして

P「っと、これで最後ですね?」

司会「……はっ!? ぜ、全問正解! まさかまさか、
   一回もペンを止めずに書ききったー! 制限時間はまだ五分以上残っている!」

 (観客のざわめき)

P「はは、流石にこれくらいはプロデューサーとして当然かと」

観客(当然じゃない)

観客(わかってけど相変わらずおかしいやこの人)

観客(一生付いていきます)

369: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 08:07:35.53 ID:3aOeO52Go
だしたのまとめた(出た順)

765 全員
876 全員
モバ 杏 雪乃 かな子 法子 泰葉 亜子 優 雪美 亜里沙 仁奈
    紗南 雫 藍子 早苗 楓 友紀 愛海 まゆ 美世 卯月 みちる 時子
    千鶴 心 のあ 茜 菜々 乃々 輝子 凛 みく 巴 マキノ 晴 奈緒
    涼 あい フェイフェイ 周子 桃華 芽衣子 志乃 礼子 李衣菜
    美嘉 きらり 由里子 蘭子 瑛梨華 歌鈴 麗奈 志希 晶葉 薫
    ありす ナターリア 美玲 夏樹 柚 芳乃 こずえ アーニャ 茄子
    ほたる 小梅 比奈 イブ 悠貴 飛鳥 笑美 亜季 あやめ 拓海
    クラリス 真奈美 留美 美優 朋 加蓮 柑奈 未央 由愛 千秋 

グリ 杏奈 星梨花 桃子 千鶴 朋花 このみ 莉緒 まつり 百合子 ロコ
    未来 茜 環 奈緒 エミリー 美奈子 琴葉 瑞希 のり子 エレナ
    ジュリア 美也 紗代子 昴 恵美 静香 歩 育 風花 亜利沙

その他 舞 玲音 夢子

377: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 14:01:30.73 ID:3aOeO52Go

【スカウトの話 凛】

 私の両親は花屋を営んでいる。
言っても小さな花屋だけど、幼い頃から見てきたから愛着はある。
花そのものにも、花言葉とか季節とか印象とか、
花屋を営んでいく上で必要な造詣も深まって。

 あぁ、私はいずれこの花屋を継ぐんだろうなぁ。それも悪くないな。

 なんて子供ながらに思っていた。そんな中学時代の春の事。
私はいまでも覚えてる。4月末、時間は14時を回った頃。
「そろそろ帰って来るかな。おやつはパンケーキがいいな」とか、
時計を見ながら思っていたら、一組のお客さんが来た。

「プロデューサーさん! 花屋さんですよ花屋さん!」
「外でプロデューサーと大声で言うなって」

 キヤスケットと眼鏡をかけた明るい女の人と、
困ったような笑顔で対応するスーツ姿の男の人。

「いらっしゃいませ」

 二人の服装がちぐはぐで、どうにも違和感があったけど
私は努めて普通に出迎えた。と、思う。
まだ店番もしっかりできる年の頃ではなかったし、
二人の事ばかりはっきりと覚えてて自分の事は曖昧だ。

「こんにちは!」

 スーツの男性は店頭の花を矯めつ眇めつしていて、
キヤスケットの女性は私に笑顔で話しかけてきた。

「こ、こんにちは……」
「見てて元気になれる花ってありませんか?」

 漠然とした質問。割とよくある事で、いつも親は自然に対応してるけど、
いざ自分がされてみると少々対応に困ってしまった。

「おい、春香。困ってるじゃないか」
「……春香?」

 そうしていると男の人が女性の名前を呼んで。
さっきの「プロデューサー」発言と相まって私の中でなにかが繋がった。

「あ、天海春香さんですか?」
「わっ! そうですよ!」

 聞いてから。あ、聞いちゃだめだったかな? って焦ったものの、
彼女、春香さんは嬉しそうに笑顔でそう返事をしてくれた。
スーツの「プロデューサー」はしまったとばかりの顔をしていたけど。

378: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 14:12:27.72 ID:3aOeO52Go

「それで、事務所に花を飾ろうと思って」
「なるほどわかりました」

 なんて冷静に返せていたのだろうか当時の私は。
少なくとも内心が「うわわ、本物だどうしようサイン貰っていいかなうわわ」とばかりだったから、
まるで自信はない。ただ、後ろの「プロデューサー」が少し怖くて言い出せなかったのははっきりしてる。

「花言葉とか、そういうのはありますか?」
「希望とか、仲間、みたいなのってないかな?」

 希望。仲間。当時の私にはよくわからなかったけど、
いまの私にはよくわかる。なにを指し、なにを見ていたのか。

「お店に置いてあるのだとピンクのスミレが希望ですかね、
 ルピナスなんかは、多くの仲間って意味ですけど」
「おっ、いいんじゃないか? そのルピナスっての、鉢とかはないのかな?」

 男の人が話しに入ってくる。正直ちょっと「うっ」ってなった。

「鉢ですか? でもそれじゃ花瓶使えないですよ?」
「でも多くの仲間が根付く場所って……よくないか?」
「あっ、確かに!」
「だろ?」

 ぴょんぴょんと跳ねる春香さんと、やや誇らしげなプロデューサー。
それが微笑ましくて、うっかりくすくすと笑ってしまった。

「……ほぉ」

 そして、それをじっとプロデューサーに見つめられて。

「あの、もう一つ欲しいものができたんだけど。いいかな?」

 レジに立っている私に近づいてそう言った。

「はい? なんでしょうか」
「君が欲しい」

 それがきっかけの言葉だった。今思えばとんでもない台詞。
真面目な顔して正面から目を見て言ってくるんだから、それはもう。
耐性も免疫もない私は卒倒しかけた。

「あー! またプロデューサーは!」
「いたっ、や、やめろ春香!」

 春香さんが背中をばしばし叩いて横に追いやる。

「ご、ごめんね? この人言葉が足らないから」
「なんなんだまったく……」
「それはこっちの台詞ですよ! ……えっと、要約するとスカウトのつもりみたい」
「スカウト……?」

 突然の言葉に理解が追いつかなくて、オウムの様に言葉を繰り返す。

「あぁ、君には才能があると思う。輝くステージの上で多くの人を魅了する才能が。
 どうだろうか? 俺と一緒にトップアイドル目指して見ないか?」

 渡された名刺、その言葉に笑顔。隣にたつ春香さん。
どこに心動かされたのかわからない。――けど。

390: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 18:43:39.85 ID:3aOeO52Go
>>378

「少し……考えさせてください」

 口からでたのはそんな言葉で。

「あはは、あんまり深く考えなくていいからね?」

 春香さんのフォローにも曖昧に頷くばかりで。
ぼんやりと、名刺に書かれた文字を目が追っていた。

「親御さんと話し合って、決めて欲しい。
 どちらにせよ、そこに書いてある番号に電話くれると嬉しい」
「はい、……わかりました」

 足元がふわふわする。店番をしていたら天海春香と
そのプロデューサーが来店して、口説きさながらにスカウトされた。
なんて、誰が信じてくれるだろう? 少なくとも私は信じれそうにない。

 だって、私がアイドルなんて。無愛想な、私が。ねぇ?

「じゃあ、ルピナスをもらえる?」
「……あ」

 いまでも信じられない時がある。朝目覚めて、この頃に戻った感覚が。

「す、すみません! い、いまやりますから!」
「あぁ、慌てないで」

 そして壁を見て、天井を見て、安堵する。

「もープロデューサーさんってば」
「え、俺か?」

 安堵して、思う。私は今の生活がとても好きだと言う事に。

「ありがとうございました」
「ん、じゃあ。……またね」
「またね、えっと……」

「渋谷、凛です」


391: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 18:55:32.94 ID:3aOeO52Go
>>271

【そして】

「今日からお世話になります。渋谷凛です」

 緊張して胃が出そうになりながら、頭をさげる。
視界には見たことあるアイドルが一杯居て、
その人達に注目されてるという事実で倒れそうになる。

「凛ちゃん、これからよろしくね!」
「春香さん! こちらこそ、よろしくお願いします!」

 両親は渋った。それはそうだろうと思う。
芸能界なんて、傍から見ればあまり良い物ではない。
華やかなイメージと裏腹に、裏では汚い事が罷り通る。
そう言って書類にサインを書くことを大変渋った。

 プロデューサーにそう電話で伝えると、
その日のうちにすたこらやってきて両親と直接話をさせてくれと言われた。
当事者というかまさに中心の筈の私は除け者に、父と母とプロデューサーの三人で話をして、
んと、一時間位かな? 話をしていたと思ったら両親は手のひらを返して賛成してくれた。
未だにあの時どんな会話が行われたのか私は知らない。

「おう、来たか。これからは俺が君の担当としてやっていく、改めてよろしくな」

 部屋の奥から人懐こい笑みでやってきたプロデューサーはそう言って、
握手を求めていたんだろうね。手を、差し出してきた。

「……え」

 まぁ、今思えば一人しか居ないんだから当たり前だけど。
そのときの私はまさかこの人がそのまんま担当になるとは思ってなくて。
不覚にも、本当に不覚にも嬉しく思ってしまった。
「君が欲しい」なんて気障な台詞も頭でリピートされて、だからつい。
……照れ隠しのつもりだったんだよ?

「ふーん、アンタが私のプロデューサー? ……まあ、悪くないかな……。今日からよろしくね」

 私の人生最大のミスだと言える。その後仕事で小さなミス、大きなミス。
色々重ねもしたけれど、それでもこれ以上の失敗はないと言える位のミス。

「は?」

 という声は、私のでもプロデューサーのでもない口から発せられたと思う。
うん、間違いなく。和やかな、新人さん歓迎ムードだった空気が凍って。

 ……その後の事はあまり思い出したくないかな。

393: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 19:07:38.90 ID:3aOeO52Go
次のスカウト編下5

398: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/30(水) 19:10:47.66 ID:9RWT5iT+0
のあさん

408: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 20:09:03.62 ID:3aOeO52Go

【あさむつや月見の旅の明け離れ】

 私は月を見ていた。幾度となく、手を伸ばした。
けれど月は私を見る事はなかった。
夜が明けるその瞬間まで見つめても、月に言葉を囁いても。
私一人を見つめることはなかった。

「あさむつや、月見の旅の明け離れ」

 松尾芭蕉の句さながらの酔狂をしてしまったもの。
そう一人ごちるのは公園の汚れたベンチで。

 昔から、月に心惹かれる物があった。
理由はわからないけれど、私は月に惹かれ、月に憧れた。
胸焦がすほどに、空に浮かぶ孤高な彼女に憧れた。

 彼女、などと勝手に擬人化してみて、馬鹿みたいねと笑う。

「隣、いいですか?」

 ひんやりとした明け方の空気に身を委ねて、目を瞑り。
意識の波を一人揺蕩っていると声をした。
何故かそれは心地よく、そんな訳がある筈ないのに、
あれほど愛した月が、私に声を始めてかけてくれたかのような、気が。

「っ……、えぇ、構わないわ」
「どうも」

 閉じていた瞼を持ち上げてみれば、当たり前だけれど
スーツ姿の見知ら男が、居るだけ。

「……」
「……?」

 そして違和感。明け方なのは先程自分で感じた通り。
公園にはいくつかのベンチ。当然どれも先客の姿は見えない。
それにこの時間にスーツで公園というのも納得がいかなくて。

「貴方……誰?」

 不思議と声をかけていた。

「誰……と、言われましても」

409: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 20:09:55.74 ID:3aOeO52Go


 頬を掻いてどう答えたものかと困った様に笑った。
そして、懐をまさぐって――。

「こういう者です」
「……プロデューサー?」
「えぇ、アイドルの育成とか、スカウトとか、色々な仕事してます」

 アイドル。テレビをつければ目に入る彼女達。
多く、とても多く居る彼女達のプロデューサー。

「それで?」
「……月が綺麗ですね」

 私の顔を見ず、空を見上げる。
その横顔は、少し疲れたように――。

「明け行くや二十七夜も三日の月。明け行く空の月もいいものです。
 ……好きなんですか? 月が」
「……えぇ、昔から。けど、月は私を好きではないみたい」

 肩に入っていた力が抜けるのを感じていた。
彼の気の抜けた顔の所為かも知れないし、好きな物の話になったから?

「何故、そう思うんです?」
「語らって、くれないもの」

 空を見上げる。白んだ空に掻き消えそうな月は微かで、
微光は陽の前には無力。幻想の様に見えた月の魔力は私に届かず。
今日もまた彼女は私に微笑まない。

「そりゃそうですよ」
「……何故?」
「貴方が、近づかないから」

 決まり切った事。簡単な算数を問われた子供の様に。

「私は何度も手を伸ばしたわ」
「手を伸ばすのは立ち止まってもできますよ」
「……」

 言い返すことはできなくて。

「月に近づくのは、星になるのが一番ですよ?
 どうでしょう? 俺の所で月に並ぶほどに輝く星になってみませんか?」

 にへらと、笑う。彼が差し出す手に、――私は。

410: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 20:15:04.54 ID:3aOeO52Go
のあさんはこんな漠然とした感じでしか無理でした
次スカウト下

418: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 20:45:17.36 ID:3aOeO52Go

【唇に奪われた】

 私がアイドルになった時の話?
う~ん、そうねぇ。二年前の事よね。
私が高校生なりたて、誕生日を迎えて16歳になったっていうぴちぴちの頃。
ん? いまでもぴちぴちって? ありがとう。それで、どこをみて言ったのかしら?
ふふっ、冗談よ。……そうね、どこから話そうかな。

「隣のクラスの子がスカウトされたらしいよ」

 確かその日、クラスメートの子が私に興奮気味に言ってきたの。
机の足に引っかかって躓きながら勢いよく。

「へぇ? なんていう子?」
「田井中さん、だったかな?」
「あぁ」

 私、学校では優等生してるし、イベントとか委員会とかも真面目だったから。
その子の事も知ってたから、あぁあの子か、まぁわからないでもないかな?
みたいな、そんな風に納得したわ。ま、聞いたこともない事務所だったみたいだけどね。
うん、ウチとは比べ物にならない。もう忘れちゃったしね。

「スカウトってモデルかなにか?」
「ううん、アイドルだって!」

 興奮気味の友人は、自分の事のようにぴょんぴょこ跳ねて
全身でそのハイテンションを表してた。見てて可愛かったのなんの。
……え? ダメよ、スカウトなんかしちゃ。貴方は私だけを見てよ。

「アイドルかぁ……」
「あれ? 興味なさげ?」
「うぅん、どうかしらね」

 そうね。当時私はアイドルなんて、って思ってた。
どちらかと言えば、やっぱりモデルとかの方が興味あったわ。
女として、そっちの方が魅力的って言われてる気がしてたもの。
いまは、ね? ふふっ、全部言わせるつもり?

419: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 21:01:32.46 ID:3aOeO52Go

 それから、一月。
夏休みに入った頃、その友達に誘われたの。
貴方も覚えてるでしょう? ……そう、真夏のオールスターライブ。
今よりもずっと人数は少なかったけどね。
ふふっ、仕事熱心な男性は素敵よ?

「よく手に入ったわね」
「徹夜で頑張ったもん!」
「勉強もその位頑張ったら?」
「むりむり」

 はいと渡されてたら行かなかったと思う。
でも、友達が私と行こうと思って頑張って手に入れたみたいだし、って
仕方ないから付き合ったの。それが、こんな事になるなんて思いもしなかったわ。

『みんなー! 今日は来てくれてありがとー!』
『私達のライブ、最後まで見てってくださいね!!!』

 焼けるような直射日光。客席にはシートが掛かって、
一応日除けがあったけど、ステージには無くて。
ひらひらな衣装に身を包んだ年もさほど変わらない女の子が、
眩しく熱い太陽の下で、踊ってた。

「これが、アイドル?」
「これがアイドルだよ」

 暑いだろうな、熱いだろうな。でも、あんなに笑顔。
一曲に全身全霊をかけているのが伝わってきた。
ハードなダンスに客席に響き渡る声。でも、笑顔は決して崩さない。
――なんて、魅力的なんだろう。そう思ったの。

「ねぇ奏。ここにどれだけの人が集まったと思う?」
「……わからないわ」
「八万人だって。それでもチケット買えなくて悔しい思いをした人がもっと一杯」

 夏に、熱に、浮かされた数時間。
私は生まれて始めての感覚に戸惑うしかなくて。

「アイドルって、これだけの人を魅了するんだよ?
 それって凄いことだよね?」

 ファンの歓声は地響きみたいで、
流れる曲はそれを超える大きさ。
なのに友人の声ははっきりと聞こえた、確かに、聞こえたのよ。

「本当ね。私、なにも知らなかった」

 熱狂したわ。それはもう、周りと一緒になって。
始めましてのお姉さんと肩を組んだりして、想像付かないでしょ?
でもね、本当にあの日の私は自分が生まれ変わったような、
とんでもない異世界に迷い込んだような。ファンタジックな気持ちだったの。
それを一片たりとも逃がしたくなかった。

420: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 21:10:31.03 ID:3aOeO52Go

 そして、その時間は終わった。
あっという間だったけど、時計を見てびっくりしたわ。
こんなに時間が経ってたんだ、ってね。
確かに喉はからからのガラガラで、足はがくがく。
隣の友達も似た様な物で、改めて最後まで笑顔を保って踊りきった
ステージの上の彼女達を凄いと思ったわ。

「……ねぇ」

 夢みたいだった。彼女達は妖精で、
踊る度に羽根から粉が舞って、私達を熱狂させる。
そう信じて疑わなかった。

「……なに?」

 思ったの、私もこんな風になれたらって。
そして、浮かんだのは。最後の最後、アイドル達に引っ張られて
困った様に笑いながらステージに立たされた貴方の事。
あのアイドル達を輝かせているのは、貴方なんだって、すぐわかった。

「今日のアイドルの事とか、教えて」
「……うんっ。へへっ、奏に教えてって言われたの初めてかも!」

 それで、貴方も知っての通り。
色々と事務所の事とかアイドルの事とか、貴方のこととか……調べて、
生まれて初めて学校をサボって、向かったの。

「――私を、輝かしてって」

「え? ……ふふっ、その答えは『ココ』にあるわよ? 受け取ってくれる?」

「冗談じゃ、ないから。いつか絶対に受け取らせるから待ってて」

367: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/30(水) 01:35:53.74 ID:9RWT5iT+0
>>358
>>366
ま  さ  に  日  高  舞

春香卯月、千早凛の絡みは他でも見た事があるけど美希とちゃんみおの絡みはまず見かけない気がする

428: ◆7SHIicilOU 2014/07/30(水) 21:35:25.97 ID:3aOeO52Go
>>367

【黄色の先輩後輩】

未央「美希せんぱ~い」

美希「ん~」

未央「美希せんぱ~い! プロデューサーが呼んでたよ~」

 (寝てる美希を揺する音)

美希「んぅ~、美希今さっき横になったばっかりなの~」

未央「ぐぬぬ……」

美希「ハニーには後で言っとくから……」

未央「もー、後でって、起こさないと今怒られるんだけどなぁ」

美希「先輩命令なの」

未央「でもプロデューサーの方が上位だと思うのでやっぱり起こします!」

 (激しく揺らす音)

美希「わっ、ちょっと、ちょっとやめるの! き、気持ちが……」

未央「おりゃおりゃおりゃー!」

美希「うぐっ……このぉ!」

 (枕が顔面にぶつかる音)

未央「わぶっ!? ……よくもやったなミキミキ先輩!」

美希「ふふん。これくらいはさせてもらっ」

未央「へっへん! やられたらやり返すのが未央ちゃんのモットーなのだ!」

美希「……上等なの。先輩に歯向かった報いを受けるの!」

未央「なんの! 畳返し!」

美希「マットレス使うのはずるいって思うなっ!」

未央「からの三連アタック!」

美希「えぇい! こうなったら本気でいくの!」

未央「おけーかむかむ!」



  二人ともこってり怒られました。

451: ◆7SHIicilOU 2014/07/31(木) 20:17:07.04 ID:lkInS8oLo

【ダフ・転売対策】

晶葉「……むっ、No.25488と25489のステートパターンに変化があるな」

マキノ「No.25488と25489は……フリーみたいね。ファン倶楽部関連ではないわ」

泉「見つけた、今さっきオークションが終了したみたい」

晶葉「ふぅ、む。わかった、ではNo.25488とNo.25489は無効番号として出しておこう」

泉「購入者情報引っ張ってきたよ。これだけじゃなくてNo.25481から連番で十五枚買ってる」

マキノ「まったく度し難いな。いくら潰しても沸いて出てくる」

晶葉「NGリストに入れておいてくれ、その後はこちらで処理する」

泉「もうやったよ。……やっぱり一人一枚にするべきじゃない?」

晶葉「それでも名義を変えて行う。そういうものだこういう輩は」

マキノ「まったく、大切なステージを金策に使うとは」

泉「買う方も買う方だよ。あれだけこっちが告知してるのに」

晶葉「……むっ、また来たぞ。……凄いな、かなりの数だ」

泉「はいはい、引っ張ってくる」

マキノ「そもそも、なぜ私達がこんなことを……」

晶葉「言うな」

452: ◆7SHIicilOU 2014/07/31(木) 20:37:01.74 ID:lkInS8oLo

【お茶会派閥の話】

 談話室その2

雪歩「お茶入りましたよ~」

菜帆「わ~、いい香りです~」

雪歩「はい! 今日は川根の二番茶ですよ」

菜帆「いいですね~。あ、じゃあ水羊羹どうぞ~、周子さんも」

周子「ん~、私は雪乃さんの方行こうかな」

菜帆「あら~」


雪乃「はい、どうぞ」

法子「わ、綺麗な色」

雪乃「キャスルトンのセカンドフラッシュを用意してみたんです」

周子「よっこいしょっと。セカンドフラッシュって?」

雪乃「あら、いらっしゃい周子ちゃん。セカンドフラッシュって言うのは
    夏摘みの紅茶の事です。二番摘みともいわれるんですよ」

周子「あ、じゃあ向こうと同じだね」

法子「あれ? かな子ちゃんはこっちじゃないの?」

かな子「えっと、最近ちょっと食べすぎかなって思って……日本茶でも、と」


雪歩「あ、美希ちゃんにかな子ちゃん」

美希「おにぎりにはお茶が合うの!」

かな子「え、えへへ今日はこっちでお願いします」

雪歩「じゃあ今お茶入れてくるからね」


雪乃「あら、いいの?」

周子「これなら雰囲気にも合うでしょ。大納言ロールケーキ」

雪歩「え、あ! ずるい! 和洋折衷なんて!」

菜帆「わ~、おいしそう~」

周子「えーずるいって言われても……」

あずき「こんにちは~」

雪歩「あっ! あずきちゃんはこっちだよね!」

あずき「え、な、なんの話ですか?」

周子「あずきだから大納言食べるよね、小豆だから」

菜帆「こっちも羊羹あるわよ~」

あずき「え、え? ……どっちもおいしそう」



 日々派閥争いが行われてるようです

210: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/27(日) 17:29:54.05 ID:2yhNmYeRO
しきにゃんにも説教andおしおきすべきじゃないんですかね……

463: ◆7SHIicilOU 2014/07/31(木) 22:14:48.46 ID:lkInS8oLo
>>210

【志希にゃんも怒ったよ】

志希「……にゃはー」

P「にゃはーじゃないだろ。お前あの後大変だったんだぞ?」

志希「あ、はは」

P「まず、どうして留美とペロを入れ替えたんだ?」

志希「ほら、猫アレルギーとか言ってたし、猫好きだって言ってたし……」

P「なら普通に別の人とでよかっただろ? 留美に入ったペロが雪美にいつもの感じで
  甘えようとして、結果留美が雪美を押し倒して顔を舐めるという犯罪スレスレの画ができたんだぞ?」

志希「ご、ごめーんね?」

P「あと、なんでこずえと愛梨を入れ替えたんだ? 愛梨が『おふく、きせてくれないのー……?』は洒落にならない」

志希「役得だね、よかったね」

P「……」

志希「ごめんなさい」

P「それに、藍子と愛海を入れ替えただろ? 藍子が巨乳に襲い掛かる様は別の意味で洒落にならない」

志希「うん、それは、思ったよ?」

P「お前の罪はまだまだあるぞ? 俺からは、まぁ言うだけにしとくが。
  被害にあったアイドル達の火消しまでやるつもりはないから、覚悟しておけ」

志希「えっ、あ、謝るから一緒に、一緒に」

P「ダーメ、お前はちょっと痛い目見たほうがいいようだ。……な?」

晶葉「う、うむ。そうだな、私も助手の言うとおりだと思う」

志希「あっちょっと! め、目が泳いでる! 晶葉ちゃん助手の言いなりになってる! 主従逆転してる!」

晶葉「……そんなことはないヨ?」

志希「喋り方おかしいもん!」

P「お前もな。ま、とにかく外にみんな居るから、ちょっとしかられて来い」

志希「にゃー!!」

 こうして悪は滅びた。しかし第二第三の以下略

466: ◆7SHIicilOU 2014/07/31(木) 22:26:49.15 ID:lkInS8oLo
スカウト下二つ目

468: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/07/31(木) 22:27:47.34 ID:uvpumryAO
絵理

477: ◆7SHIicilOU 2014/08/01(金) 09:55:02.90 ID:2y58HjK9o

【所属に至るまで 絵理編】

 水谷絵理。15歳、3月7日生まれ。
身長152cm・体重36kg・B型・スリーサイズは82-53-76で趣味は映像編集・ジグソーパズル。
これがわたしのプロフィール。あとは人見知りの気がちょっと?
うん、ちょっと。最近は、……少し直った?

 あっ、忘れるところだった?
大事な事。わたしはアイドル、やってる。

 876プロダクション。って言うところで、
尾崎さんって人に誘われて初めて。

「調子いいじゃない絵理」
「……そう、かも?」

 小さな失敗と小さな成功を繰り返して、
少しずつ大きな成功と、たまに大きな失敗も重ねるようになって。
FからEに、そしてDにランクアップした辺り……だった?

「ウチの事務所を畳む事が正式に決まったわ」

 ある日社長がわたしと愛ちゃんと涼さんを集めてそう言った。
なんでもまなみさんが実家の都合で、尾崎さんは仕事の都合で、
どちらも事務所を離れてしまうって。
それで、元々アイドルもわたし達三人しか居なかったから。

「そんなっ!? じゃああたし達はどうなるんですか!?」

 わたし達が思っていた事を愛ちゃんが大声で聞いてた。
隣に立ってたわたし達はなんか、もう、ね?

「大丈夫、手は打ってあるわ。765プロってあるでしょう?
 あなた達はそこに移籍って形になるわね。
 ま、大手だしプロデューサーも優秀だからいいようにしてくれるでしょう」

 愛ちゃんとか、涼さんとか色々適当でざっくばらんとした人なのは知ってたけど、
まさかこんな風に決まるとは思ってなかった?

「えー、そんな……」
「三人には悪いとは思うけど、でもここで中途半端に終わるよりマシでしょ?」
「どうしても畳むんですか? 他の人雇ったりとか、私達だって基本はセルフですし、なんとか」
「面倒だし、決めちゃったから」

 あっけらかんと言われてしまった。一種の開き直り?
若干まだふぁーとした耳で聞いたやり取り、
わたしは二人みたいに言いたい事をいえなくて、ぼーっとしてた。

「765プロの事務所がどこにあるか知ってるわよね?
 明日の9時に向こう行けばあとは色々やってくれるから」

 じゃ、頑張ってね。と、最後まで社長さんは適当でした。

489: ◆7SHIicilOU 2014/08/01(金) 21:41:52.78 ID:2y58HjK9o

【ある日の日常 その?】

伊織「珠美! 珠美ー!」

柚「あー! や、やめてやめて!」

伊織「珠美はどこっ!?」

柚「だめだめ!呼んじゃダメだって!」

珠美「呼びましたかな?」

柚「あぁー!」

伊織「来たわね珠美。いま竹刀持ってる?」

珠美「はい、持ってますが」

柚「なんでっ!?」

珠美「鍛錬の途中だったので、そしたら伊織殿が呼んでたと翼殿に言われて」

柚「あーん! なーんーでー!」

伊織「じゃあ丁度いいわね。ちょっと柚に尻竹刀してやって」

珠美「え、……それは何故でしょうか?」

伊織「また性懲りもなく、私のうさちゃんと穂乃香のぴにゃ……? なんとかに」

柚「ぴにゃこら太だよっ!」

伊織「……」 ぱしっ

柚「いたいかもっ!」

伊織「とにかくそれに『ぐさぁー!』したからお仕置きしようかと思って」

珠美「なるほど、さっきから隅で小さくなっておられるので何事かと……」

 穂乃香「うぅ……」

伊織「だから手早く二回ひっぱたいてやって」

柚「えぇー! なんで二回なの!? アタシのお尻が大変な事に!」

伊織「お仕置きだからよっ!」

珠美「……では、行きます」

柚「そんな……ひゃうっ!?」

 (ケツ竹刀の軽快な音)

伊織「はい後一回」

珠美「ていっ」

 (二度目)

柚「ひぃぃっ! ご、ごめんなさい! 伊織様申し訳ありませんでした!」

伊織「どうせ謝るんなら最初っから素直に謝りなさいよ! そうしたら手加減するよう言ってあげたのに」

柚「なくなりはしないんだねっ」

伊織「当然でしょ」

珠美「あの、もういいでしょうか?」

伊織「あ、うん。わざわざ悪かったわね」

珠美「いえいえ、また何かご用命の時は呼んでくだされ」

柚「おしりいったーい」

穂乃香「ぐすん」

 ある日の出来事でした

490: ◆7SHIicilOU 2014/08/01(金) 22:02:06.38 ID:2y58HjK9o
【ある日の日常 その(もうわかんねぇな)】

 4階 ボーカルレッスン室

愛「あー! えー! いー! うー! えー! おー! あー! おー!」

文香「……」

愛「かー! けー! きー! くー! けー! こー! かー! こー!」

文香「あ、あの……」

愛「さー! せー! しー! すー! せー! そー! さー! そー!」

文香「あのっ!」

愛「おっと、……あ、文香さん!」

文香「ど、どうも……」

愛「なにかあたしにご用ですか!?」

文香「はうっ……、あ、あの……はい」

愛「わー!! なんですかなんですか!!?」

文香「え、えとえと……」

愛「……」わくわく

文香「わ、私も、もう少し……自分をだせたら……て」

愛「?」

文香「えっと……だから、……その」

横山奈緒「あー! じれったいなぁ!」

愛「わわっ、奈緒さん居たんですか!?」

奈緒「せやねん、実は最初からいたんやけど一人で行くゆうてたから見てたらこれや」

文香「あ、あうぅ」

奈緒「まー、要約させてもらうとやな。もうちょっと自分を出して行きたいから
    愛ちゃんに大きな声の出し方、はっきりとした喋り方を教わりたいんやて」

愛「あっ、そうだったんですか!!」

文香「は、はい……そういう事で……」

愛「んーでも大きな声の出し方かぁ、あたしってよくプロデューサーにもうるさい! って言われちゃうし
  文香さんみたいなのも素敵だなぁって思いますけど」

奈緒「愛ちゃんみたいに売ろうって訳やなくて、もう少し明るく喋れたらみんなと仲良くなれんちゃうかなって、な?」

文香「はい、……お願いします」

愛「わっかりました!! 不肖日高愛! 精一杯やらせていただきます!」

文香「はいっ!」

奈緒「うんうん、じゃ私はこれで……」

愛「どうせですから奈緒さんも一緒にやりましょう!!」

奈緒「えー……」

――― そして

愛「おっはようございまーす!!」

P「うるせぇ」

文香「お、おはようございます!!」

奈緒「おはよー!!」

P「え、なに!? なにごと!?」

 事情を説明したらやりすぎだと怒られたようです

497: ◆7SHIicilOU 2014/08/01(金) 22:46:47.28 ID:2y58HjK9o

【日常】

蘭子「煩わしい太陽ね!」

美希「煩わしい太陽なの」

蘭子「今宵も我の血が騒ぐわ!」

絵理「……うん、一緒に頑張ろう?」

蘭子「クククッ、冥府の扉が開くときは今!」

美希「なんだか今日は蘭子ノッてるの」

蘭子「力が滾るわ……!」

絵理「そう? じゃあ今日は……蘭子ちゃんに、任せていい?」

蘭子「なっ!? 電子の海にて目覚めた妖精よ、私を裏切るのか!?」

絵理「ふふっ、冗談?」

508: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 08:30:55.16 ID:Xbv87fkqo

【伊織のお仕置き その2】

伊織「有香ー! 有香ー!」

麗奈「ちょっ! やめ、離してってば!」

伊織「有香はどこっ!?」

麗奈「っていうかトドメはそこの酔っ払いがやったんでしょ!? 関係ないじゃない!」

有香「押忍! なんでしょうか!」

麗奈「くんな!」

伊織「来たわね、ちょっと麗奈に失神しない程度に悶絶する蹴りを入れてやって」

有香「はい? それはなんでまた……」

伊織「この馬鹿いきなり後ろからバズーカを鳴らしてきたのよ。
   その所為でうさちゃんが5階の窓から紐無しバンジーする羽目になったのよ!?」

麗奈「いやっ、そっちは向こうの酔っ払いでしょ!?」

友紀「?」

麗奈「なに首かしげてんのよ馬鹿! あんたがあんな所で素振りしてるからいけないんでしょ!?」

伊織「という訳でお仕置きして欲しいの」

有香「は、はぁ……。しかし事情はわかりましたけど加減の注文がちょっと」

伊織「大丈夫、そこのバットで練習すればいいわ。沢山あるから」

友紀「あっ! 私のバット!?」

伊織「あれ、全部へし折っていいわよ」

友紀「そんな馬鹿な!」

麗奈「ちょっと待って! バットへし折る蹴りを食らったら死んじゃうわよ!」

伊織「大丈夫よ。有香なら上手くやるわ、ね?」

有香「お、押忍っ! ……せいっ!」

 (バットの折れる音)

友紀「あーっ!!」

有香「こんなものでどうでしょうか!?」

伊織「もうちょっと強くてもいいかしらね」

麗奈「うそうそでしょ!? そんなの本当に死んじゃうわよ!?」

伊織「嫌?」

麗奈「当たり前でしょ!?」

伊織「反省した?」

麗奈「……うん」

伊織「はぁ……じゃあ有香、蹴りはやっぱりやめで」

有香「そうですか?」

伊織「ビンタで」

麗奈「えぇっ!?」

有香「……行きますっ!」

麗奈「や、やめっ……あーっ!!!!!」

友紀「さ、サイン入りだったのに……」

伊織「あんたも少しは反省しなさい!」

510: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 08:35:45.85 ID:Xbv87fkqo

【伊織のお仕置き その3】

伊織「……」

愛海「……」

伊織「すぅぅ……」

愛海「っ!」びくっ

伊織「クラリスー! 清良ー! 真奈美ー! このみー! 律子ー! 」

愛海「えっ!? お、多くないですか!?」

伊織「晶葉ー! 志希ー! 芳乃ー!」

愛海「おかしい! 後半違う意図が見え隠れしてる!」

伊織「うっさい! あんたは黙って正座してなさい!」

愛海「は、はいっ!」

伊織「これで何回目!?」

愛海「わかりません!」

伊織「わかんないほどやってるって事よね!?」

愛海「そうともいえるかも知れません!」

伊織「このお馬鹿!」

愛海「申し訳ありませんでした!」

513: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 08:50:43.44 ID:Xbv87fkqo

【伊織のお怒り】

伊織「……美優、いくつだっけ?」

美優「に、26……です」

伊織「今回のメンバーじゃ最年長よね? なんで止めなかったの?」

美優「あ、あの一応止めたんですけど」

伊織「そういう帰りの会の女子みたいな台詞はいらないの」

美優「……はい」

伊織「止めに来た清美を酔い潰すとか、なに考えてるの?」

美優「すみません……」

伊織「最年長なんだったら、ちゃんと止めて」

美優「はい……」

伊織「次、楓」

楓「……はい」

伊織「プロデューサーに言われてなかった? 自重しろって、散々」

楓「言われました……」

伊織「そうよね? 私も何度も聞いたもの。なのになんでこうなるの?」

楓「……もうないように」

伊織「聞き飽きたわよ、その台詞。次、あい」

514: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 08:53:28.72 ID:Xbv87fkqo

あい「う、うむ」

伊織「……あのね、あなたは常識人だと思ってた。年少組の面倒も見てくれるし、
    問題が起こったらブレーキをかけてくれる。私がいけないお酒の場でもしっかりしてるって聞いてたし、
    これで私もお役ごめんかなって安心してたのよ?」

あい「……」

伊織「なのにこれ? どういう事?」

あい「ごめんなさい」

伊織「……あずさ」

あずさ「はいっ!」

伊織「あんた、最古参よね。Angel'sの中でも」

あずさ「そ、そうね。うん」

伊織「あずさがそんなんじゃ後輩に示しつかないわよ? なにやってるのよ」

あずさ「ご、ごめんなさい」

伊織「ねぇ? この状況を見て、あいつだったらどう言うかあずさだったらわかるわよね?
    私は大体想像つくわ。困った顔で小さくため息ついて『もうしちゃダメだぞ?』って笑うと思うの」

あずさ「……」

伊織「だから? どうせあいつは怒らないからってすぐ忘れるの?」

あずさ「そ、そういうわけじゃ……」

515: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 08:54:40.63 ID:Xbv87fkqo

伊織「で、友紀」

友紀「……はい」

伊織「あんた、いい加減にしてよ?」

友紀「ごめんなさい」

伊織「この状況、こずえとか育とかやよいとかに、見せれる? 立派な大人って、言える?
    なんで私がこんなこと言わないといけないの? いい加減にしなさいよ?」

美優「……はい」

伊織「楓!」

楓「は、はい!」

伊織「なんで足崩してるの?」

楓「あ、足が痺れて」

伊織「私崩していいって言った?」

楓「……いえ」

伊織「……全員これ飲みなさい」

あい「これは……?」

伊織「なんでもいいでしょ? 飲みなさい」

友紀「……まずぅ」

伊織「飲んだ?」

あずさ「の、飲んだわよ?」

伊織「これはね、志希が作った薬で、一週間飲んだ人間を下戸にする薬なんですって。
    一週間全員強制禁酒ね」

楓「え」

伊織「文句ある?」

楓「あ、ありません」

伊織「そ、じゃあ私もう行くから」

友紀「はい……」

―――

伊織「あーもう、疲れた。なんで一時間しかない休憩の半分をこんな事に……」

環「あれ? 談話室今使えないのか?」

伊織「そうね、あと一時間は掃除してるからやめておいて。みんなにもそう伝えてくれる?」

環「おっ、わかったたまきに任せろ!」

伊織「ありがと」

 伊織の役割。叱る事。

520: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 09:05:36.86 ID:Xbv87fkqo

【律子送迎する】

律子「はいはい、V2ホール行く人こっち来て」

凛「あれ、今日は律子さんが送ってくれるの?」

律子「えぇ時間があるからね、毎回タクシーってのもあれだし」

歩「へー、めっずらしい」

律子「あと、新車買ったから動かしたいってのもあるかも」

凛「え、なに買ったの」

律子「VWのタイプⅡ」

歩「よくわかんない……」

律子「まぁ私もよくわかんなくて、美世に探してもらったんだけどね」

凛「あ、そうなんだ」

律子「やっぱりイメージもあるからそれなりの乗らないといけないけど、
    プロデューサーよりいいの乗るのも違うでしょ?
    燃費とか実用性とか見た目とか考えてたらこんがらがっちゃって」

歩「ふ~ん、あ、これ?」

律子「そっ、それなりの人数も乗れるしね。はい、乗って」

凛「あ、音楽流していいですか?」

律子「いいわよ。着くまで三十分以上かかるから」

歩「じゃあじゃあアレ流してよ」

凛「わかってるよ」

律子「? シートベルトはした?」

凛「はーい」

歩「っと、いました!」

律子「じゃあ行くわよー」

521: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 09:11:44.30 ID:Xbv87fkqo

―――

律子「ってなんで私の曲なのよ!」

凛「えー、ダメ?」

律子「ダメじゃないけど……恥ずかしいじゃない」

歩「アタシ、好きだよこの曲。可愛くて」

律子「もー、からかわないの!」

凛「あはは。あ、そういえばまだなにも置かれてないんだ」

歩「ん?」

凛「ほら、プロデューサーの車ってさ」

律子「あー色々アイドルが置いて大変な事になってるわね」

凛「そうそう、そういうのないなーって」

歩「もしかしてアタシ達が初?」

律子「そうよ」

凛「やった」

律子「ふふっ、喜ぶところ?」

歩「ただでさえレアだから、律子さんが送ってくれるのって」

律子「まぁね……思ってたより空いてるわね。これなら早く着きそう」

凛「えー」

律子「なによ、不満?」

歩「もう少しドライブしてたいかな」

凛「うん、ゆっくりめでお願いします」

律子「もー、……はいはい」

524: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 09:18:00.32 ID:Xbv87fkqo

―――

律子「はい、着いたわよ」

凛「ありがとう律子さん」

歩「ありがとう!」

律子「気にしなくていいわよ……じゃあ行ってらっしゃい。頑張ってね」

凛「はいっ!」

歩「ばっちり決めてくるよ!」

律子「ふふっ、頼もしいわね。……じゃあね」

凛「うん」

歩「また後で!」

 (二人がホールに入っていく)

律子「……ふぅ、二人も本当はプロデューサーがいいんでしょうけど、ね」

―――

律子「ただいま戻りました」

小鳥「おかえりなさい」

律子「あぁ音無さん」

小鳥「送ってきたんですって? 自分も忙しいのに」

律子「いいんですよ。皆忙しくなってきて、この位の時期になると
    どうしても色々考えちゃいますから。一人で行かせると、特に。
    私も実際そうだったし」

小鳥「だから?」

律子「はい。誰かと話しながら向かって、最後に一声かけてもらうだけで、楽になりましたから私も」

小鳥「いい子ね」

律子「やめてくださいよ……。私はただ、プロデューサーの負担が少しでも減るように、
    ここまで連れてきてくれたプロデューサーの真似事してるだけですから」


   律子の役割 ちょっと躓いてる子の送迎をして「頑張って」「行ってらっしゃい」と声をかける

527: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 09:29:20.58 ID:Xbv87fkqo

【雪歩のお話】

乃々「……」

雪歩「……」

乃々「……あの」

雪歩「なに?」

乃々「仕事、行けって言わないんですか……?」

雪歩「言わないよ?」

乃々「……私、その……人見知りで……」

雪歩「私と一緒だね」

乃々「……自己主張とか、苦手で」

雪歩「そうだね、私も」

乃々「狭いところとかの方が……、落ち着くし」

雪歩「そっくりだね私達」

乃々「……ち、違います。……その、私は、アイドルなんて」

雪歩「うん、無理だと思ってた。私も」

乃々「……」

雪歩「はい、お茶どうぞ」

乃々「あ、ありがとう……ございます」

雪歩「……お茶ってね、美味しく入れよう! て思ったら意外と手間暇がかかるんだ」

乃々「?」

雪歩「入れ方にもね、やり方があって。みんなで飲むときは、
    均等に少しずつそれぞれの容器に淹れていかないといけないの」

乃々「……な、なんでですか?」

雪歩「最初と最後でね、味が変わるんだよ? だからちょっとずつ均等に淹れていくの。
    お茶って最後の一滴が一番美味しいって言うし」

乃々「……」

雪歩「最後の一滴まで、頑張ってみるとね。違う物が見えるときも、あるよ?」

乃々「……最後の、一滴……まで」

雪歩「私もね、ある日思ったんだ。あぁ、素敵だな。アイドルやっててよかったなって。
    舞台の上で、へろへろだったけど、とってもいい気分だったんだよ?」

乃々「……も、もうちょっと」

雪歩「うん?」

乃々「もうちょっと……頑張ってみます……」

雪歩「うん、一緒にね」

乃々「……はいっ」


   雪歩の役割 ちょっと引っ込み思案な子の メンタルケア

529: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 09:45:55.31 ID:Xbv87fkqo

【亜美真美の素直な言葉】

 レッスンルーム

千秋「……はぁっ……はぁっ」

静香「……も、もう一回。行きましょう……!」

千秋「えぇ……はぁっ、最初から、……行くわよ」

静香「はいっ……!」

亜美「おやおや~、千秋お姉ちゃんと静香お姉ちゃんみーっけ!」

真美「二人とも凄い汗ですな~」

千秋「悪いけど、いま私達忙しいの。またにしてくれるかしら」

亜美「え~、でももうずいぶんぐったりしてますぞ?」

真美「休んだ方がいいんでない?」

静香「休んでる暇なんてないから……」

亜美「ふぅん? なんで? 焦っても意味ないよん?」

千秋「焦ってなんて……!」

真美「じゃあ素直に休んだら? そんな顔でレッスンしても意味ないじゃん?」

亜美「レッスンもお仕事も楽しまなきゃだめっしょー?」

静香「……楽しむ?」

真美「あれ? なんか間違った?」

千秋「……でも、いいのかしら休んで。まだまだ私達はランクも低いのに」

亜美「亜美達だって最初から高いわけないじゃーん」

真美「ね、デビューした頃は酷かったもんね」

亜美「そもそも二人で一人のアイドルやってたしね」

静香「二人で一人?」

真美「そっ、交互に入れ替わってね」

千秋「ふふっ、なにそれ」

亜美「あー笑ったなー!?」

静香「ちょっと、休憩しましょうか?」

千秋「そうね、根を詰めすぎたみたいね」

真美「でしょでしょー? 休みたいときには休むのが一番って兄(C)も言ってたよ!」

亜美「あ、でも杏お姉ちゃんはダメーとも言ってた」

静香「ふふっ」


 亜美真美の役割  考えすぎてしまう子にシンプルな答えを

531: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 10:38:15.71 ID:Xbv87fkqo

【春香さん】

春香「あなたといると楽しい♪ 2つに並ぶ缶ジュース」

P「……」

春香「なんか もう うれしすぎて♪ ホッペに チュッてしたくなるぅ」

P「……」

春香「だけど今は運転中 横顔を 見つめていよう♪」

P「あのさぁ」

春香「とってもとっても とっ……なんですか?」

P「それ歌うのやめてくれない?」

春香「えー! いいじゃないですか。好きなんだから」

P「……うん、俺もその曲好きだよ? お前の「でも顔が にやけてきちゃう」の所とか可愛くできてたしな」

春香「ですよね!」

P「でもさ、助手席で歌われると……な」

春香「えー!」

P「ちょっと対応に困るから、な」

春香「ぶーぶー」

P「そもそも送りだし、ドライブじゃないし。数え切れないし、つーか後ろにも何人か乗ってるからな?」

凛「あ、いや別に、うん。私達は居ないと思っていいから」

光「……ぐ、ぐー」

凛「ほら光も寝てるし」

P「うそ臭い……」

春香「ほらほらあと1時間ドライブですよ!」

P「そんなにかかんねぇよ十五分だ」

 春香さんの役割 抜け駆け

549: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 21:50:34.58 ID:Xbv87fkqo

【思い出】

春香「うわっ! なっつかしいアルバムが……」

P「どした?」

春香「棚の整理してたらアルバムがでてきたんですよ!」

未来「アルバムですか?」

愛「見てもいいですか!?」

P「おういいぞ、いやぁしかし懐かしいな。ははっ、創設時の写真だよコレ」

卯月「プロデューサーさんと前社長さんと音無さんと?」

春香「あずささんだよ」

未来「えっ! この女の子が!?」

P「当時14歳だな、創設時唯一のアイドルだったなぁ」

卯月「うわぁ~……七年前ですもんね」

未来「事務所の名前も今と違うんですね」

愛「あたしが元居たプロダクションとくっ付いて名前が変わったんです!」

卯月「あ、律子さんだ! 眼鏡かけてないんですねこの頃」

P「そうだな、最初の頃はな。この時律子は……13か?」

未来「いつから眼鏡に?」

P「いつからだったかな?」

春香「私が入ってちょっとしてからですね。私が入ったのが12の時で6年前ですから」

P「じゃあこの写真の半年位後だな」

春香「律子さん、プロデューサーさんに憧れてしょっちゅうパソコンとか資料とかにらめっこしてましたからね」

愛「そうだったんですか?」

春香「うん」

550: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 21:52:20.99 ID:Xbv87fkqo

卯月「この写真だとやよいちゃんと亜美ちゃん真美ちゃん以外はもうみんな居ますね」

P「五年前の写真かな? 事務所も汚いだろ?」

未来「ですね。今とは比べ物にならないくらい小さいですし」

春香「仕事もほとんどなかったからね、あ、やよい」

P「おぉ、小さいなぁ」

愛「10歳くらいですか?」

春香「丁度それくらいだと思うよ。あー、懐かしいな」

卯月「なんだか凄いです。こういうの見てるとあぁ、私新入りだなって思います」

未来「うんうん」

P「はっは、もうすっかり馴染んでるだろ?」

愛「あ、あたし出てきました!」

春香「絵理ちゃんと涼さんも」

P「おっ、本当だ。……この辺りだともうみんなアイドルとして売れて、
  随分事務所も大きくなったよな」

卯月「短期間にずいぶん事務所変わったんですね」

春香「引越しに次ぐ引越し」

愛「あたしが来たときはもう結構大きかったですよ」

P「みんながむしゃらだったからな。そんでみんな売れて、仕事が向こうから来るから
  アイドル増やそうってこの辺りでなったんだ。俺がスカウト回るようになって」

未来「ホントだ! 泰葉さんとか居る!」

555: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 22:02:45.87 ID:Xbv87fkqo

卯月「このみさんとか大人組が居ますね。友紀さんも」

P「このみが当時21で、友紀は17かな。泰葉は13歳か」

未来「この写真の泰葉さん顔固いですね」

春香「馴染むまで時間かかったから」

P「ちひろが入ったのもこの辺りだな」

愛「年上の後輩ですっごくやり辛かったの覚えてます!」

春香「私もだよ~。でも、そのうち慣れたよね」

P「だろうな、色々揉めたりもしたし」

未来「例えば?」

P「指示出しとか、レッスンの面倒見たりとか。成人組まで行くと逆にちゃんと聞いてくれるんだけどさ」

春香「三つ四つ年上ぐらいが一番面倒でしたね」

愛「あたしはそういうのあんまりなかったですね!」

P「お前に後輩の面倒を見させようとは流石に当時思ってなかった」

愛「えー!!」

卯月「あ、この辺りになってくると随分人も増えましたね」

春香「凛ちゃんとかは杏ちゃんとかはこの辺だね」

P「それももう2年前か、早いな時間が経つのは、俺も30になるわけだ」

未来「あ、そういえばそうでしたね」

P「もう立派なおっさんだよ、お前らからみたら」

春香「あんま変わってないですよ?」

卯月「そうですね、写真見てもあんまり違いがわからないです」

P「いや、体力は落ちたし徹夜はキツイし、白髪はめちゃくちゃ増えた」

愛「そういえば最近あれやってくれないですよね!」

春香「あーアレ」

未来「あれってなんですか?」

P「腕にぶら下げてまわったり、持ち上げたりしてたんだよ昔は」

愛「お願いします!」

P「無理言うなよ、俺は年取ってお前は成長したんだからさ」

卯月「人に歴史ありですねー」

P「それ、あんま言うなよ? 俺はいいけどさ、ピヨとかに聞かれたら」

小鳥「……どういう意味ですかぁ?」

春香「あ」


556: ◆7SHIicilOU 2014/08/02(土) 22:26:33.14 ID:Xbv87fkqo

―――

小鳥「まったくなんの話をしてると思ったら……」

P「いいじゃないかたまには思い出を語るくらい」

小鳥「それはいいけど、なんで私が人に歴史ありって言われたくらいで怒るの!?」

P「えー、俺が言ったら怒るじゃん」

小鳥「アイドルの子が言う分には怒りません」

P「あ、俺が言ったら怒るのは否定しないのか」

小鳥「えぇ、それは怒りますよ」

P「なぜだ」

小鳥「デリカシーがないから」

592: ◆7SHIicilOU 2014/08/05(火) 20:07:09.51 ID:lqCF86vDo

【麻雀大会】

P「えーではルールの確認を、東風で25000の30000返し。
  トビあり食いタンあり後付なし多家和あり、地和人和はなしで」

このみ「大車輪は?」

P「なし、紅孔雀も百万石も十三不塔もなし」

レナ「八種九牌は? あれも地方で扱いかわるけど」

P「見せれば流局で。四風連打はあり」

あずさ「なるほどわかりました」

紗南「で、賭け高は? 一点百円?」

莉緒「役満一発で480万は大きいわね」

P「まぁそうでるもんじゃないし、それでいいんじゃないか?」

杏「ウマとオカは?」

P「1位がラスから5000点」

律子「じゃあさっさと始めましょうか?」

P「そうだな。……では! 第三回麻雀大会始めよう!」

603: ◆7SHIicilOU 2014/08/05(火) 21:01:03.86 ID:lqCF86vDo

 卓A

茄子「では私の親からですね」

レナ「よろしくお願いします」

このみ「よろしくね」

P「なんだこの面子は……よろしく」

茄子「……」

 1m2m3m 1p3p5p 2s3s8s8s 西西中白

茄子(いまいち、支配が足りてないかな)タン 白

このみ(上下が茄子ちゃんとレナさんって……面倒な)

 4m4m6m9m 5p6p6p 4s7s9s 南北發發

このみ(配牌も微妙だし……) タン 北

レナ「んー……」

 5m5m7m7m 2p5p 1s1s東東南南白

レナ(対子五つ……七対子イーシャン……ツモによっては対々も三暗も狙えるわね……) タン 白

P「……」

 1m3m4m8m9m9m 3p9p 1s3s 西北中中

P(染めつつ一通狙いかな) タン西

606: ◆7SHIicilOU 2014/08/05(火) 21:11:12.71 ID:lqCF86vDo

茄子「……んー」

P(ツモらない、鳴くのか?)

茄子「ポンで」

P「ん」

茄子「どうも」 タン 中 

P「あ、ポン」

このみ「ちょっと、こっちまわってこないんだけど」

P「悪い悪い」

レナ「速攻狙い?」

P「さぁ?」 タン 北  1m3m4m8m9m9m 3p9p 1s3s  鳴き中中中

茄子「……ではまた私で」 ツモ 2p

茄子(あと鳥さんで三色……あ、チャンタもつけられるかな) タン5p 1m2m3m 1p2p3p 2s3s8s8s  鳴き 西西西

このみ(嫌な雰囲気ね) ツモ1m

このみ(いらないの来たし……) タン 南  1m4m4m6m9m 5p6p6p 4s7s9s 北發發

レナ(……んー、まだ鳴かなくていい、わね) ツモ1p

レナ「……」 タン5p 5m5m7m7m 1p2p 1s1s東東南南白


619: ◆7SHIicilOU 2014/08/06(水) 20:21:31.58 ID:VGOd5ASmo

P「こいっ」 ツモ2m

P(……んーいい感じではあるが、面子を考えると遠いな) タン9p  1m2m3m4m8m9m9m 3p 1s3s  鳴き中中中

茄子(……あら?) ツモ9s

茄子(じゃあやっぱりチャンタもつけよう。まだ三順だし) タン8s 1m2m3m 1p2p3p 2s3s8s9s  鳴き 西西西

このみ「……」 ツモ4p  切り北 1m4m4m6m9m 4p5p6p6p 4s7s9s 發發

レナ「……」 ツモ5m 

レナ(暗刻ができちゃった。鳴いて……んー) タン 8m 5m5m5m7m7m8m 1p2p 1s1s東東南南

P「なんだろうなこの感じ」 ツモ6m

レナ「ん?」

P「空気が重たい」 タン 3p

茄子「ふふっ、真剣勝負ですからね」 ツモ9s 切り8s

このみ「面子が悪いのよ」 ツモ 3m 切り9m

レナ「そう? この緊張は嫌いじゃないけど」 ツモ中 切り中

P「元カジノ勤務と一緒にしないでくれ……うわ、しんどいの来たな」ツモ3p 切り1s

茄子「あ、ロン」

P「げ」

茄子「三色ホンチャンドラ1 30符3翻。ゴッパーです」 30800 +5800

P「はいはい」 19200 -5800

628: ◆7SHIicilOU 2014/08/06(水) 21:56:16.94 ID:VGOd5ASmo

【みくにゃんと始めまして】

 ~幾年か前~

春香「LIVEバトルかぁ……ドキドキするなぁ」

P「あぁ、いままでお前達がこなしてきたフェスやライブとは勝手が違う。気を抜くなよ?」

千早「はい。全力でやります」

P「相手は前川みくというアイドルだ。お前達の方が先輩だが、この場に置いては一日の長がある」

響「当然! 最初っから思いっきりいくさー!」

美希「きっちり勝ってくるの!」

あずさ「あらあら、油断は禁物よ?」

P「よし! 行ってこい!」




みく「え、無理無理」

みく「なんでみくがAngel'sとやる事になってるにゃ!」

みく「勝ち星がゼロだから……ってそんな無茶にゃ!」

みく「え? は、始まるってだからみくには……!」

みく「にゃー!!!!」

632: ◆7SHIicilOU 2014/08/06(水) 22:47:12.45 ID:VGOd5ASmo

【トーク】

アーニャ「Привет.Как дела?」

P「слава богу. Неплохо.」

アーニャ「да.Очень хорошо」

P「Hahaha」

フェイフェイ「早上好!」

P「早上好菲菲」

アーニャ「Доброе утро.菲菲」

フェイフェイ「称在幹麻?」

P「多嘴多舌」

アーニャ「Давай делаем вместе」

フェイフェイ「謝々、会一点点」

643: ◆7SHIicilOU 2014/08/07(木) 20:27:13.52 ID:egyws4/Mo

【寮での生活 ある日】

杏「ん……」

 (アラームの鳴る音)

杏「んー……」

 (枕元の携帯を手に取り見ないまま電源を切る)

杏「……Zzz」

 (アラームの鳴る音)

杏「んが? ……あー、また誰か勝手においていったのか……」

 (ピンクの目覚まし時計が遠くで鳴る音)

杏「……とおっ。ってかアレ誰のだ? 始めて見るけ――」

莉緒「おっはよう!」

杏「どー……、おはよう莉緒さん」

莉緒「起きた?」

杏「まー一応ね。……ふわぁぁ……んぐ」

莉緒「そろそろ起きないと朝ご飯食べれないぞ?」

杏「今日は誰?」

莉緒「響ちゃんだっけかな」

杏「おー久々……ってそういえばその時計莉緒さんの? やけに可愛いね」

莉緒「んーん、このみ姉さんの」

杏「……やけに可愛いね」

莉緒「ねー」

644: ◆7SHIicilOU 2014/08/07(木) 20:40:20.40 ID:egyws4/Mo

―――

 寮 1階

杏「おはよー」

響「おっ、二人ともはいさい!」

莉緒「はいさーい!」

友紀「おはよー」

杏「ゆっきもおはよ」

昴「あ、杏さん」

杏「ん?」

昴「この間借りたDVD見終わったけど」

杏「あー、部屋に戻しといて、鍵してないから」

響「したほうがいいんじゃないかー?」

杏「どうこうする人なんていないっしょ」

莉緒「今日の朝ご飯なーにー?」

響「島らっきょうのチャンプルーとゴーヤーヒラヤーチー」

友紀「おー、わけわかんないけど美味しそう!」

響「隠し味にオリオンビールを入れてみたんだ! 物足りない人はコレもどうぞ!」

昴「なんだそれ?」

杏「あ、知ってる。コーレーグースーでしょ?」

莉緒「あぁ、島唐辛子。あれ好きなのよね」

友紀「オリオンビール飲みたい!」

響「ダメ! またプロデューサーに怒られるても知らないぞ」

友紀「あぁっ……」

杏「トラウマスイッチ入った?」

光「鷹虎!?」

杏「いや、メロンエナジーの話はしてないよ。おはよう」

光「おはよー!」

莉緒「で、どうしたの友紀ちゃん」

昴「この間プロデューサーがこずえとやよいと愛と育の四人の目の前で説教した」

杏「トラウマスイッチ単語は年少組の名前+『はどう思う?』だよ」

友紀「やめて!」

昴「まーいい薬だろ」

646: ◆7SHIicilOU 2014/08/07(木) 21:10:35.08 ID:egyws4/Mo

友紀「いやぁ……あれは、ね。本当にダメだよ」

光「いただきまーす」

響「うん、沢山作ったからどんどん食べて!」

友紀「あ、おかわり」

杏「朝からよく食べるなぁ」

莉緒「杏ちゃんはむしろもっと食べたら?」

杏「動けなくなるよ……」

響「今日は二人でサイン会だっけ?」

莉緒「そそそ。池袋行ってくる」

友紀「ビッキーはオフだよね」

響「じゃなかったら朝食当番なんてできないさー」

昴「そこらの飯屋より忙しいもんな」

友紀「いやぁ、ご苦労様で」

光「友紀さんは料理とかは?」

友紀「……年相応に人並みには」

杏「冷奴とかおかゆとか?」

莉緒「それ料理?」

杏「おかゆは辛うじて……?」

友紀「最近どんどん立場弱くなってるきがするー」

昴「ダメ大人代表だからな」

友紀「酷い!」

光「いくらダメでどうしようもない酔いどれでも、年上なんだからもう少し礼儀をキチンとしないと――」

友紀「ちょっと待って、逆に酷い」

莉緒「そういえばすばるんは何を借りたの?」

昴「ん? あぁ、DVDの話か……。えっと少林サッカー」

響「いまさら!?」

649: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 07:07:15.23 ID:0I/jr3aCo

光「というかサッカー見るんだ」

昴「そりゃあ見るさ」

友紀「裏切り者め!」

昴「えー、プロでも見るって。見ないのは野球好きじゃなくてサッカー嫌いだろ」

杏「そもそも少林サッカーをサッカー映画とするのは違うと思う」

響「あれはコメディ?」

杏「B級ギャグでしょ」

莉緒「ごちそうさま! さ、杏ちゃん行こうか」

杏「えーもう? まだ食べ終わってないんだけど。……ってかこれ沖縄では普通の朝食なの?」

響「ううん、なんとなく作っただけ」

昴「通りでなんか重たい訳だ」

光「そうか? これ位食べないと特訓持たないぞ!」

杏「一緒にすんな。ユッキはまだいいの?」

友紀「うん、私はもうちょっと平気」

杏「そ。はぁ、じゃあ行こうか。ごちそうさま」

響「ん、いってらっさい」

昴「いってらー」

莉緒「行ってきまーす!」

 朝編終わり

650: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 18:33:43.69 ID:0I/jr3aCo

【寮での生活 昼】

貴音「~♪」

このみ「あら、貴音ちゃんご機嫌ね。今日はオフ?」

貴音「えぇ、この所忙しかったので」

このみ「貴音ちゃんはいつでも忙しそうじゃない」

貴音「今週は特に、ですね」

愛「あ、おはようございます」

貴音「おはようございます。愛も今日は?」

愛「はい! オフで、お昼当番です!」

このみ「貴音ちゃんも食べるでしょ?」

貴音「いえ、わたくしはコレがありますので」

清美「ぷぴぴー! 没収です!」

貴音「なっ!?」

愛「あ、清美さんおはようございます」

清美「おはようございます。……貴音さん、今週でもう三つ目ですよこのラーメン」

貴音「いいではありませんか! オフにわたくしがなにを食べようと!」

清美「寮の風紀を守るものとして、許すわけにはいきません!」

このみ「それなに?」

貴音「すみれというかっぷらぁめんです。美味しいです」

愛「あ、コンビニで見たことあります!」

651: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 19:10:37.01 ID:0I/jr3aCo

清美「プロデューサーから寮生の体調管理を任されている一人として、見過ごせません!」

貴音「くっ! プロデューサーの犬!」

愛(でもじゃあお昼はどうしよっかなぁ……)

清美「えぇ、プロデューサーの犬ですとも!」

このみ「あの、あまり大声でそういう事は言わない方がいいわよ?」

愛(夏場によくて、カロリー控えめ……で、大人数分用意するのも簡単で貴音さんも納得する……)

貴音「返しなさい!」

愛(あ、冷やし中華にしよ。焼豚……焼豚? カロリーを考えるとハム?)

清美「ダメです! 前回の身体測定のデータはこちらにあるんですよ!」

愛(でもハムだと見栄えが……)

貴音「ひ、卑怯な!?」

このみ「身体測定のデータ取られてその台詞を言うって事は……」

愛(カニカマがある……あとはトマトも使っちゃおう)

清美「自覚があるなら少しは……プロデューサーも嫌がらせをしている訳ではないんですから」

貴音「し、しかし……」

愛(梅肉も使ってさっぱりにしよーっと!)

このみ「ほら二人ともそれくらいにして、そういえば清美ちゃんに聞きたい事があるんだけど」

清美「貴音さんのデータですか?」

愛(となると胡麻より醤油ベース?)

このみ「いやいや。あのね、私の目覚まし時計知らない? 朝起きたらなくなってたんだけど」

清美「目覚ましですか? どのような?」

愛(梅も入ってるしお酢も少し……)

このみ「……えっと、可愛いピンクの。ファンからのもらい物なんだけど」

貴音「見ていませんね」

清美「そうですね、掲示板に出しておきます」

このみ「お願い、結構気に入ってる奴だから」

愛「できましたー! はいみなさんどうぞー!」

655: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 19:42:40.50 ID:0I/jr3aCo

このみ「おぉー! 美味しそうねぇ」

愛「頑張りました! 貴音さんも今日はラーメン止めて食べてください!」

清美「ほら、愛さんが作った昼食を無駄にするつもりですか?」

貴音「そうですね。……それに、こちらもとても美味しそうでじゅるり」

このみ「よだれよだれ」

愛「うわぁ! 貴音さんがくるみちゃんみたいに!」

貴音「おっと、これは失礼しまじゅるり」

清美「まったく……いただきます」

貴音「いただきます!」

愛「はい! どんどん食べてください!」

このみ「いただきます……愛ちゃんは食べないの?」

愛「え、はいちょっと――」

唯「うわぁー! もうこんな時間だよー!」

 (階段を駆け下りてくる音)

愛「おはようございます唯さん!」

唯「おはよう! って、うわ冷やし中華美味しそう!」

清美「唯さん! 寮内は走らないように!」

唯「だってもう十二時過ぎてるんだもん!」

このみ「お昼は?」

唯「食べたいけど時間がないよ!」

愛「はい! じゃあこれ、移動中の車内とかで食べてください!」

貴音「そちらは?」

愛「コッペパンにたまごとか、冷やし中華に使った具材を挟んだものです!」

唯「うわーい! ありがと愛ちゃん! 大好き!」

愛「いってらっしゃーい!」

このみ「いってらっしゃい」

唯「いってくるねー!」

清美「慌しいですね」

貴音「ところで愛、そのパンは……」

愛「あ、食べます? いくつか作ってありますからどうぞ!」

このみ「カロリーは?」


  お昼編おわり

656: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 20:02:59.17 ID:0I/jr3aCo

【幕間】

P「……で」

舞「ん?」

P「なんでまた俺が付き合ってんだろ」

舞「仕方ないじゃない。私が引退してから色々制度とか変わったもの、
  知らないルールとか暗黙の了解とかあっても困るし、Pには居てもらわないと」

P「お前にそんな事で一々突っかかる奴がいるか」

舞「なに、不満?」

P「割と」

舞「でも、しばらくは付き合ってもらうから。よろしくね」

P「しばらくって」

舞「五十年くらい」

P「なげぇ!?」

舞「そう?」

P「あのさ、俺も忙しいんだって……」

玲音「ん? おや、誰かと思ったらキミか。それに……」

舞「あら?」

玲音「始めまして日高舞さんですね、お噂はかねがね。お会いできて光栄です」

舞「あなたは?」

玲音「彼の好敵手で玲音と言う」

657: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 20:08:53.38 ID:0I/jr3aCo

舞「あぁ、噂のオーバーランクさん」

P「今日お前この局に用あったっけ?」

玲音「いや、近くを通ったから寄っただけだ。キミ達が来ると聞いてね。
    しかし日高舞さん、本当にマスプロに入っていたんですね」

舞「タメ口でいいわよ? それにフルネームはやめて」

P「おっ」

舞「なに?」

P「お前がそんな事言うとはな」

舞「べつに、いきなりタメ口だったらどうかと思うけど、最初にしっかり挨拶してくれたらそれくらい言うわよ」

P「ふぅん」

玲音「……なるほどそういう事か」

P「ん? なんだよ」

玲音「いや、不思議だったんだ。彼女の様な人は復帰するにしてもフリーでやりたがろうだろうと思っていたからね」

舞「まぁ、そうね。彼が居なければ」

玲音「失礼だけど、どういう関係で?」

舞「中学の頃からの付き合いなのよ」

P「不本意だがな」

舞「あら、酷いわね。……それで貴方は? 事務所も違うのに随分と親しそうだけれど、好敵手って?」

玲音「そのままの意味さ。この業界でそこそこの期間をそれなりに濃い密度で過ごしてきた」

舞「ふぅん?」

玲音「幾度となく口説かれもしたし」

P「おい人聞きが悪い事を言うな」

玲音「だが事実だろう?」

舞「……へぇ? どうなの?」

P「まぁ、スカウトというか。ウチにこないか、とは何度も誘ったな。……で、どうだ?」

658: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 20:13:57.20 ID:0I/jr3aCo

玲音「そうだね……どうしようか」

P「……ほう?」

玲音「なにさ」

P「いや、はっきり断られないのは初めてだと思ってさ」

舞「それより、時間はいいの? さっさと行くわよ」

P「あ、おい待てよ。なんだよ急に」

舞「べつに」

玲音「……いずれステージの上で貴女に会えるのを楽しみにしているよ」

舞「そうね。私も楽しみにしてるわ。その日が来るのを」

P「おいおい、こんな所で火花散らすなよ。スタッフが怯えてるだろう?」

玲音「じゃあ、また」

舞「えぇ、また」

P「じゃあな玲音……って、勝手に行くなよ舞!」


 この日この局スタッフは大変な事になったそうです。

660: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 20:34:49.47 ID:0I/jr3aCo

【寮での生活 夜】

春香「ただいま帰りましたー!」

あずさ「おかえりなさい。……春香ちゃん帰宅っと」

光「ただいまー!」

杏「あー疲れた……もう寝る」

莉緒「ご飯食べてお風呂入って歯を磨いてからね」

杏「死んでしまう……」

あずさ「はいおかえりなさい。光ちゃん杏ちゃん莉緒さん帰宅っと」

661: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 20:38:07.03 ID:0I/jr3aCo


あい「あと帰ってきてないのは?」

あずさ「んー、風花さんと美優さんは深夜のラジオがあるからまだですね」

幸子「可愛い僕が帰ってきましたよ!」

あずさ「はい幸子ちゃんお帰りなさい」



杏「なにこれ、目覚まし捜索願?」

莉緒「げ」

杏「あれ、ピンクのベル型目覚ましって……」



光「お腹減ったー!」

春香「そうだねー、今日はどうしよっか?」



662: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 20:41:48.99 ID:0I/jr3aCo

あい「これでU-15は全員かな」

あずさ「そうですね。あとは大体成人組かと」

あい「楓さんがまだなのが気になる」

あずさ「友紀ちゃんもまだよね。二人とも昼上がりなのに」



このみ「わたしの目覚ましなんだけど、知ってるの?」

杏「なんか今朝杏の部屋に仕掛けられてたよ。莉緒さんでしょ持ってきたの」

莉緒「さ、さぁてどうだったかな」

このみ「……いつ入ったの?」



美奈子「今日の晩御飯担当って誰でしたっけ?」

春香「え、美奈子ちゃんじゃなかったの?」

美奈子「違った……と、思いますけど」

光「誰も居ないなら、私が作ろうか?」

春香「一人じゃ大変だから私も手伝うよ」

663: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 20:46:45.65 ID:0I/jr3aCo

 (ドアの叩かれる音)

あずさ「あら?」

友紀「たっだいま~!」
P「おいこいつらどうにかしてくれ」
楓「うふふ~、い~い気分です~」

あい「これは、また……」



莉緒「えっと、昨日の夜……」

このみ「もー! そもそもなんで勝手に目覚まし持って行くの?」

杏「あれ、うるさかったなー」

莉緒「いやぁ、このみ姉さん休みの日でも早起きだからたまにはと思って」

杏「というか、向こう酷い事になってるんだけど」

このみ「え? あ、本当だ。プロデューサーも大変ね」



春香「なにつくろっか?」

美奈子「そうですねやっぱり疲れたみんなの身体に染みるがっつりしたメニューが一番かと」

光「そうだな! なにをするにもエネルギーがないとな!」

春香「夜にそれは太っちゃうよ……。あ、プロデューサーだ」

664: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 20:56:21.27 ID:0I/jr3aCo

あい「どうしてまだ八時なのにそんなにべろべろなんだ……」

友紀「今日でマスターアップ終わったからスタッフ混ぜて打ち上げしちゃった!」

楓「とっても楽しかった~」

P「とにかく重いから早くどうにかしてくれ」

このみ「ほら二人ともこっちに来て」

楓「んふふ~」

幸子「お酒臭いですよ!」

春香「うわー、やっぱり晩御飯は軽いものにする?」

美奈子「えー……」

あずさ「あ、プロデューサーさんもご飯食べていきます?」

P「いや、それは流石に」

光「たまにはいいじゃないか相棒!」

莉緒「そうそう。いいんじゃないの? 交流交流」

P「んー、まだ食べてないから腹は減ってるけど」

美奈子「ほら、やっぱりがっつりで!」

春香「お仕事は大丈夫なんですか?」

P「それはもう区切りつけたから……よし! 決めた」

杏「うわ、声でっかいなぁ」

P「っと悪い」

あずさ「決めたってなにをですか?」

P「見た感じまだできてないんだろ? いつも昼飯作ってもらってるから今日は俺がアイドルに料理を作ってやる!」

友紀「よっしゃー! やったれー!」

幸子「料理できたんですか?」

P「人並みにはな、よっし作るか。春香、美奈子手伝ってくれ!」

春香「はい!」

美奈子「わかりました!」

楓「ではわたしも~」ふらふら

このみ「はい、あなたはこっちね」

665: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 20:59:09.51 ID:0I/jr3aCo

 こうして今日も賑やかに、静まることを知らない寮生活は過ぎていきました。


―――

 翌日

P「あのさぁ」

小鳥「なに?」

P「その場の勢いで発言するべきじゃないなってつくづく思ったわ」

ちひろ「……伝える努力をしましょうよ」

P「流石にあの量は死んでしまう」

小鳥「何が言いたいのかわからないから書類渡しておきますねー」

P「……う、腕が震える……」

 ある日の一日(翌日)終わり

637: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/07(木) 03:50:34.55 ID:Y3GJCKZI0
やっぱりみくにゃんはちょっと不憫なくらいな一番可愛い!そこを慰めて甘やかしたい

Pはあと何ヶ国語いけるのかな…英語ポルトガル語etc…というか所属アイドルがグローバル化しだしたから覚えたのか元々覚えていたのかどっちなのかね

お盆休みが近づいてきたけどアイドル達が郷里から帰ってきたあとのお土産とかバリエーション豊かで面白いだろうな

それでなくてもロケ帰りやら正月休みの後やらでのお土産とか凄いことになってそう

667: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 21:08:07.91 ID:0I/jr3aCo
>>637

【たくさん話せます】

さくら「プロデューサーはいろんなの喋れますよねぇ」

P「ん? ちょっとよくわからない」

朋花「多分多言語って意味だと思いますよ~♪」

P「あぁそういう事か」

さくら「どれくらい話せるんですかぁ?」

朋花「少なくともロシア語と中国語は喋れるんですよね~♪」

P「そうだな。日本語以外だと英・露・中・独・仏・伊の六ヶ国語は話せるぞ」

さくら「うわぁ、すっごいですねぇ」

朋花「それだけ話せれば翻訳家にでも通訳にでも慣れますね~♪」

P「はっは、この仕事を辞める時が来たらそれもいいかもな」

さくら「やめちゃいやですよぉ」

P「勿論辞めるつもりはないさ……って、大事なのを忘れてた」

朋花「大事なの?」

P「蘭子語」

さくら「え」

669: ◆7SHIicilOU 2014/08/08(金) 21:25:35.14 ID:0I/jr3aCo

【ちなみに】

神谷奈緒「という話を聞いたけどマジ?」

P「おう、ちなみに二人には言わなかったけど他にも話せる言葉はあるぞ」

杏「へぇ、もう辞書か何かに転職すれば?」

P「凄い事を言うなお前は」

奈緒「で、なにを話せるんだ?」

P「エルフ語とかナメック語とかクリプトン語とか?」

杏「とかって……」

奈緒「もうそれガミラス語とかクエント語とかいけるんじゃ……」

杏「ゼントラーディも入れよう」

奈緒「あとはアナグマ語とアルベド語と……ハイリア語?」

P「いや、お前等の采配で喋れる言語変わったりしないから。というか冗談だから」

杏「なーんだ」

奈緒「流石に無理かぁ」

P「そもそも名前しかでないで文法もわからないのを使いこなせる訳ないだろ」

杏「仮に使えても喋る相手居ないしね」

奈緒「つまんないなぁ」

P「あ、でもエスペラントとかの国際補助語は少々できるぞ」

杏「うわぁ」

695: ◆7SHIicilOU 2014/08/09(土) 19:29:37.05 ID:EtV6JSkEo

【ある日の日常】

AI愛『電話ですよー!』

P「適当に受けといてくれ。今手が離せない」

AI愛『わっかりましたー!!』

舞「……え、なにそれ」

P「ん? あぁ、居たのか」

舞「えぇ、今さっきね。それより今愛の声が聞こえた気がしたんだけど」

P「晶葉が作った事務補助プログラムだよ」

舞「へー……」

P「なんだよ」

舞「いや、娘のAIがPCに入れられてるのを見たらこんな反応になるわよ」

P「晶葉がやったんだよ。何度かアップデートしてるけど結局人格は固定されちゃって」

舞「引いていいかしら?」

P「言いたい事はわかるがやめろ」

696: ◆7SHIicilOU 2014/08/09(土) 19:47:15.50 ID:EtV6JSkEo

【ある日の日常】

可奈「ん~……」

聖「どうしたの……?」

可奈「最近歌が浮かばなくって……って聖ちゃん!?」

聖「う、うん……そうだけど……?」

可奈「一体いつからそこに?」

聖「……いまさっき」

可奈「そ、そっか~全然気がつかなかった」

聖「……歌で悩んでる?」

可奈「うん、そんな~ところ~♪ 聖ちゃんは~♪ そういうの~ないの~♪」

聖「えっ。……あ、ある、よ?」

P「おい可奈、聖が困ってるだろ。年下苛めるなよ」

可奈「うえぇ!? 苛めてないですよ!?」


699: ◆7SHIicilOU 2014/08/09(土) 20:38:10.55 ID:EtV6JSkEo

【大人の会話】

 談話室その3

志乃「最近の子って……」

礼子「?」

あい(なぜ私がバーテンの真似事など……)

志乃「コンビニのおにぎりに慣れてるから、
    手作りのしなっとした海苔に馴染みがないらしいわね」

礼子「あら、そうなの?」

あい(しかも雰囲気の為だけに呼ばれるなんて……)

志乃「えぇ、パリパリの海苔に慣れてしまっているのよ」

礼子「しなしなのも塩が染みて美味しいのにね」

あい(そもそも二人ともそんな会話する年ではないだろうに……私達の親世代の会話ではないのか?)

志乃「コンビニ世代怖いわ」

礼子「そうね……」

あい(帰りたい)

701: ◆7SHIicilOU 2014/08/09(土) 20:58:32.09 ID:EtV6JSkEo

【大人の会話】

のあ「この間、みくと話してて気がついたのだけれど」

風花「はい?」

のあ「そういえばあの子も関西なのね」

風花「あ~、そうですね。普段はあんまりそんな感じではないですけど」

のあ「プラスチックの事をプラッチックと言っていたわ」

風花「向こうではそういう見たいですね」

のあ「訂正しようと思ったら、ついプラスティックと言ってしまって」

風花「別に間違ってはいないんじゃないですか?」

のあ「ラにイントネーションが行ってしまったのよ。スティックになってしまったの」

風花「はぁ」

のあ「みくに逆にからかわれて、とても腹が立ったわ」

風花「……はぁ」

703: ◆7SHIicilOU 2014/08/09(土) 21:21:36.75 ID:EtV6JSkEo
>>382

【スタイルの話】

このみ「……」 じー

比奈「な、なんスか……?」

このみ「ちょっと万歳してみてくれるかしら」

比奈「こ、こうッスか?」

このみ「ふんふん……どう思う愛ちゃん?」

愛「はい?」

このみ「比奈ちゃんって結構不摂生な生活してるわよね?」

愛「あーそういうイメージはありますね」

比奈「ま、否定はしないッスけど」

このみ「後ろ向いて」

比奈「はぁ……」

このみ「見てよ、足はすらっとしてるし背も結構あるし」

愛「肌も綺麗ですよね!」

比奈「あぅ……」

このみ「髪も意外とさらさらだし、胸もあるし」

愛「食生活も睡眠時間も適当な筈なのにスタイルいいですよね!」

比奈「あうぅ……」

このみ「腹立つわね……」

愛「えっ」

このみ「だって本当に綺麗な身体してるじゃない、羨ましいったらないわよ」

比奈「や、やめて欲しいス……ホントに照れるんで……」

愛「照れてる比奈さん可愛いですよ!!」

比奈「ぁぅぅ……」

このみ「可愛いわよねぇ……」

愛「はい可愛いです!」

比奈「や、やめてください!!」


 結論みんな可愛い

707: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/09(土) 22:01:05.09 ID:nA/Pcdqp0
765の先輩アイドル達の役割のお話見たいな

738: ◆7SHIicilOU 2014/08/10(日) 23:12:50.62 ID:mGZji1Ejo
>>707

【美希のお世話】

沙織「うぅ……わだすなんて……」

美希「? なにしてるの?」

沙織「美希さん……わだす、やっぱりアイドルなんて向いてないんじゃねーかと」

美希「あふぅ……なんでそう思うの?」

沙織「わだすは美希さん達みてーにキラキラできる気がしねーんです」

美希「ふぅん? ……ちょっとこっち来るの」

沙織「はえ!? ちょ、ちょっと待ってくだせー!」

―――

美希「はい、できたの」

沙織「ふわぁ……!」

美希「どう? ステージ衣装とは違うけど」

沙織「か、可愛いです」

美希「ふふん、なの。可愛いとかキラキラとか、そんなのに向いてるとかないの。
    『したいっ!』って気持ちがあれば女の子はみんなキラキラできるの」


 美希の役割 自信のない子をプロデュース

712: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/09(土) 22:50:28.44 ID:i7o6ZrFOo
しぶりんと千早のクールな談義

739: ◆7SHIicilOU 2014/08/10(日) 23:39:43.84 ID:mGZji1Ejo
>>712

【クール】

凛「千早さんって本当にクールだよね」

千早「そうかしら」

凛「ストイックで格好良いと思う……思います」

千早「ふふっ、ありがとう。でも凛もクールだと思うわ。なにせ事務所に来て初めての台詞が」

凛「わー! わー! もう忘れてくださいって!」

千早「あれは……っふふ」

凛「もぅ……、やめてよ千早さん。あの日のことは……」

千早「美希の怒り方ったらなかったもの」

凛「うーあー……」

千早「それが実はこんな子だったなんてね」

凛「それを言ったら千早さんも。こんな意地悪だとは思わなかった」

千早「意地悪? 本当の事言っただけじゃない」

凛「そういうところがです! あの時も美希さんより千早さんの方が怖かったし!」

千早「え?」

凛「なだめてくれてはいたけど、実は一番怒ってましたよね?」

千早「そ、そんなこと……ない?」

凛「絵理みたいになってる」

千早「ほら、でも今は凛も気持ちはわかるんじゃないかしら」

凛「それは、まぁ」



愛「なんの話してるんでしょう?」

昴「さぁ? ただあの二人が並んでるとちょっと近寄り難い雰囲気あるよな」

727: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/10(日) 09:29:40.91 ID:/j+nX3DF0
Pの両親がマスプロを訪れる展開が見たいです

745: ◆7SHIicilOU 2014/08/11(月) 08:01:47.61 ID:dOR8nK8jo
>>727

【親】

「すみませんPは居るかな?」

麗花「はい? ……どちら様でしょうか?」

「私達――」

―――

麗花「ぷっ! プロデューサーさーん!!」

 (扉が力強く開き、勢いで閉まっていく音)

P「うおっ、なんだなんだ!?」

麗花「お、お客さんですっ!」

小鳥「お客さん? なにか予定あったかしら……」

P「いや、無い筈だけど。どんな人?」

麗花「そ、それが……」

「ここですか?」

麗花「え、あ、はい」

「あら、久しぶりねP」

「元気そうだな」

P「……お、親父お袋!?」

753: ◆7SHIicilOU 2014/08/11(月) 20:40:45.65 ID:dOR8nK8jo

―――

P母「どうもPの母です」

P父「父です」

小鳥「あぁ、これはこれはどうもご丁寧に……」

母「事務の方も美人さんねぇ」

ちひろ「いやぁ、あはは……」

父「しかし人が少ないな。挨拶もしたいんだが……P他の人は?」

P「裏方は俺とぴ……こ……音無さんと千川さんだけだよ」

母「え?」

P「ん?」

父「社長さんは?」

ちひろ「え、聞いていないんですか?」

母「はい?」

小鳥「今はPさんが社長ですよ?」

父「なに?」

P「あれ、言ってなかったっけ?」

母「なにも聞いてないわよ!? あんた、もう五年位ほとんど連絡もしないで!」

P「そんなにか?」

小鳥「えー、ちゃんと実家に連絡くらいしましょうよ」

761: ◆7SHIicilOU 2014/08/11(月) 21:38:50.90 ID:dOR8nK8jo

P「そんな暇なかったからなぁ……」

母「あんたが社長ねぇ……」



麗花「……」じー

あずさ「なにしてるんですか?」

麗花「あ、あずささん……今プロデューサーさんの両親が……」

あずさ「プロデューサーの?」

留美「それは興味深い話ね」

莉緒「で、どんな感じなの?」

麗花「み、みなさんどこから……?」


父「息子が迷惑をかけてませんか?」

小鳥「迷惑なんてそんな……」

母「昔から少し抜けた所がある子でしたから」

ちひろ「いえ、本当にしっかりと」

父「お前が社長だなんて……なんの冗談だ?」

母「Pにそんなたいそれた事」

P(なんだこれ)

 (扉の開く音)

あずさ「プロデューサーさん、ちょっといいでしょうか?」

P「ん? なんだ?」

莉緒「あ、私も聞きたい事が!」

留美「台本の台詞なんだけどこれって正しいのかしら?」

P「うわ、なんだなんだ。ぞろぞろと」

母「わー。本物のアイドルさんが一杯ねぇ」

P「そりゃそういう会社だから……」

麗花「あの、今度番組で行う山頂アタックについて……」

P「お、おう。わかったから一人ずつ」

愛「プロデューサーさーん! って事務室が凄い事に!?」

伊織「え? あら、本当ね。……あー、伊織ちゃんも聞きたい事があったんだったわ」

771: ◆7SHIicilOU 2014/08/12(火) 08:24:07.15 ID:UW5nkug+o

母「あらら、囲まれちゃって凄いわね」

小鳥「えぇ、彼人気者ですから」

父「あそこに居るのはみんな担当のアイドルなのかい?」

ちひろ「あそこに、というかウチのアイドルはみんなですけどね」

母「……え、それ冗談じゃないの?」

小鳥「あ、はい。事実ですよ?」

母「……大丈夫なの?」


P「だから一人ずつ順番に並べ! なに言ってるのかわからん!」


ちひろ「えーっと……」

父「というとあいつが社長というのも事実なのか……?」

小鳥「はい。確かこの辺に……っと、これがPさんの名刺ですね」

母「いつの間にか立派になったのね」

父「なんてこった」

舞「失礼しまーす」


774: ◆7SHIicilOU 2014/08/12(火) 10:03:54.93 ID:UW5nkug+o

母「わっ! お父さんお父さん!」

父「ん? おっ、本物だ」

舞「はい? えっとどちら様で?」

小鳥「あぁPさんのご両親だそうです」

P「相手しなくて……あぁ、わかったから順番っつってんだろ!? 愛うっせぇ!」

舞「……あー、だからあんななの?」

ちひろ「わたしに聞かないように」

母「サイン貰っていいですか?」

舞「いいわよ。なにに書けばいいかしら?」

父「色紙持ってきてよかった! これに」

舞「はいはい」

776: ◆7SHIicilOU 2014/08/12(火) 11:10:45.09 ID:UW5nkug+o

母「そういえば舞さんって確か」

舞「はいどうぞ」

父「あぁこれはかたじけない」

P(キャラぶれまくってんな……動揺してんのか親父)

舞「いえいえこれくらいなら全然。で、なんですか?」

母「確か舞さんってPと同じ中学なのよね? テレビで聞いたわ」

父「そうなのか?」

舞「えぇ、中高ではよくしてもらいました。今回復帰してここに来たのも彼がいたからで」

P(こっちみんな)

母「当時Pったらそんな事一つも」

P「ミーハーノリで来るのわかってたからな」

舞「今でもよくしてもらって、彼には本当に感謝してます」

P(よくもまぁそんな台詞を……ピヨとちっひは……ダメだ完全に仕事モードだ)

母「まぁまぁ、でもこれなら安心ね」

舞「はい? あー……」ちら

P(だからこっちをみんな……)

782: ◆7SHIicilOU 2014/08/12(火) 19:57:10.59 ID:nyGj+hL8o

P(参ったな……ピヨとちっひは当てにならないし。まぁ仕事する方が正解なんだけどさ)

P「あーもう。まず留美! 台本に関してはこっちで確認をとるから、シーン7と11を外して合わせておけ!」

留美「え、あ。わかったわ」

P「次、麗花と伊織! 明々後日の収録だが」

伊織「そうよ。なんで私が登山するのよ!? 麗花だけで」

P「若いうちの苦労は買ってでもしろ、麗花はその道じゃプロだしスタッフもいる、問題はない」

伊織「うーわかったわよ」

麗花「スケジュールについては」

P「明後日前のりの明々後日収録だ。天候によっては延期も考えるから随時連絡する」

麗花「はい」

P「莉緒とあずさはもう直ぐレッスンだろ? ハイヤーは呼んであるから早めに入っておけ」

莉緒「あ、うん。わかりました」

P「あずさはしっかり莉緒を見てやれ」

あずさ「は~い」

P「んで、愛……はお前今日オフじゃないか!」

愛「はい!!」

P「じゃあ丁度いいからまだ寝てるだろう美希と杏を起こして連れて来い! 力仕事は……上にきらりが居る!」

愛「わっかりましたー!!」

P「よし、全員はけたな」

母「あら、本当に仕事できる人みたい」

小鳥「できますよー。ウチの大黒柱ですから」

父「はっは」

P「なんで親父が照れんだよ。……で、なにしに来たんだよ。サイン貰いにか?」

783: ◆7SHIicilOU 2014/08/12(火) 20:40:46.82 ID:nyGj+hL8o

母「そんな訳ないでしょ」

父「五年も顔を見てなければ心配もする」

P「連絡は入れてただろ」

母「年末年始だけでしょ? もう、白髪も増えたわね……」

P「やめろって、もう俺も30だぞ?」

ちひろ(あ、初めてみる感じ)

父「いくつになっても、親から見れば子供は子供だ」

舞「珍しいわね。あなたのそんな感じ」

P「うっさい」

母「少し痩せたんじゃない? 顔もやつれて、ちゃんと休めてるの?」

小鳥(あー……まぁ、親から見れば心配よね)

P「大丈夫だって。……舞笑ってんなよ」

舞「ふふっ、ごめん……んふっ……ごめんね?」

P「あーもう……」

父「まぁ立派にやってるようでなによりだ、俺達からすれば芸能界なんて見ず知らずの世界だからな」

母「あんまり心配かけないで。仕送りも無理しないでいいのよ? お父さんだってまだ働けるんだし」

P「はいはい」

舞「いいご両親じゃない」

P「うっさい」

母「もーそんなんじゃダメよ?」

P「あーもー! 小言なら後にしてくれよ! 」

舞「ふっ……ふふっ」

P「笑うな!」


788: ◆7SHIicilOU 2014/08/12(火) 22:09:30.15 ID:nyGj+hL8o

―――

母「じゃあそろそろ帰るわね」

P「次はあらかじめ連絡してくれよ。そしたら休みもなんとか取るし」

父「はっは、親が来た位で休みなんかとらんでもいい」

P「つったって、結構時間かけてきてくれた訳だし」

母「そうね。……今度はPの家にも行ってみたいわね」

P「……一緒に暮らすか? 部屋も余ってるしさ」

父「いや、やめておこう」

母「えぇ、やめておくわ」

P「……そうか」

父「なんだ、寂しいか?」

P「まさか、毎日大勢に囲まれて寂しいなんて思う暇なんかねぇよ」

母「そう?」

P「あぁ。……まぁ、今度からもう少し帰省でもするようにする」

父「そうしろ。こっちも随分変わった」

母「帰ってきたら、ご飯作ってあげるわね」

P「母さんの手作りか。……懐かしいな」

母「あら?」

P「ん?」

母「あなたが母さんなんて、いつ振りかしら」

P「っ! うるせぇ! もうさっさと帰れよ忙しいんだから!」

父「まったくお前は……。……いつでも帰ってこい。あそこがお前の家なのは、お前が死ぬまで変わらない」

母「なんなら明日でもいいわよ?」

P「無茶言うなよ……」

父「じゃあなP。元気でやれよ。いい職場に出会えてよかったな」

P「本当にな父さん」

母「無茶したらダメよ? あなたは熱中すると周りが見えなくなるから」

P「身に染みてるよ母さん。……今日はありがとうな。忙しなかったけど、ま、久しぶりに会えてよかった」

父「はっは! ではな」

母「またね」

P「あぁ」

P(まったく、最初からこうなら……いや、二人らしいか……)


789: ◆7SHIicilOU 2014/08/12(火) 22:15:20.89 ID:nyGj+hL8o

―――

P「はぁ……」

小鳥「おかえりー」

ちひろ「おかえりなさい」

舞「おかえり」

P「悪いな、二人に任せちゃって」

小鳥「気にしないでいいわよ?」

ちひろ「そうですよ」

舞「珍しいものもみれたしね」

P「やめてくれ頼むから」

小鳥「あんな感じなのね」

P「ほっとけ。お前らだって親相手だと変わるだろ」

舞「あ、変わってる自覚はあるのね」

P「……」

ちひろ「いいじゃないですか。大切にしましょうよ」

舞「いいご両親だったものね」

小鳥「はい。羨ましい」

P「あーもう! 仕事するぞ仕事! 舞はさっさと帰れよ! なにしにきたんだ!?」

舞「べっつにー」


724: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/10(日) 04:28:08.57 ID:N/ZS20m1o
ありすとナターリアがPのために料理を作る話が見たい

800: ◆7SHIicilOU 2014/08/13(水) 20:43:08.69 ID:BF+maa2Vo
>>724+>>707

【ある日の昼当番】

ありす「とうとう来ましたね」

ナターリア「ウン」

ありす「……やりましょう。今度こそ認めさせましょう!」

ナターリア「がんばるヨ!」

ありす「役割分担はどうしましょうか?」

ナターリア「んー。スキなのつくるがイチバン!」

ありす「なるほど、では……始めましょう!」

ナターリア「おー!」

―――

ありす「見てくださいこの生地!」

ナターリア「オー! ピンク色だ!」

ありす「今度は練りこんでみたんです!」

ナターリア「こっちもみて! バナナを潰して混ぜてみた!」

―――

ありす「で、できました!」

ナターリア「ナターリアも!」

ありす「渾身の出来といわざるを得ません」

ナターリア「よし! じゃあPにあげにいコー!」

ありす「は―

やよい「はいだめー」

ありす「や、やよいさん!?」

ナターリア「なにがダメー?」

やよい「えっとー、なにがダメって言うか……とりあえずお互いにお互いの料理を食べてみて?」

ありす「はい? ……いいですかナターリアさん」

ナターリア「イイヨー」

ありす「では私のも少しどうぞ……ぅっ!?」

ありす(シャリにバナナ!? 酢の甘みとバナナの甘みが喧嘩してる上に
     酢の入れすぎとバナナの所為で食感はべたべた絡みつく……)

ナターリア「ウワっ!? なんだコレあまッ!?
       ナターリアが作ったのは……マズっ!」

801: ◆7SHIicilOU 2014/08/13(水) 20:43:54.78 ID:BF+maa2Vo

やよい「はぁ……二人はちゃんと味見した?」

ありす「は、はい一応」

ナターリア「あー……してないかナ」

やよい「苺もバナナも美味しいけど、それって二人の好みだよね? それ誰にあげるの?」

ありす「えっと、プロデューサーに」

やよい「なら、プロデューサーの好みも考えなくちゃダメだよ。
     ちょっといい? えっと……」

 (残ってる食材に向かう)

ありす「あ、あの……?」

やよい「料理は愛情って聞いたことあるかな?」

ナターリア「ウン! いっぱい入ってるヨー!」

やよい「ふふっ、そうだね。……でも、それだけじゃないの」

ありす「と、言いますと?」

やよい「料理での愛情って言うのはね、自分の為に作る料理だったら省いちゃう作業とかもキチンとやるって事。
     灰汁をとって、筋を取り除いて、煮てる間も飯場を離れないで、
     分量を量って味見して。それが相手を想うって事だと思うの」

ありす「……確かに、自分の好きなものを入れて好きな味にして認めてもらおうなんてのは愛情とは言えませんね」

やよい「ううん、そうじゃないよ。だた、ちょっと方向性が違うかなーって」

ナターリア「うーん、むずかしいんだナ」

ありす「……せ」

やよい「?」

ありす「先生! 料理を教えてください!」

ナターリア「ナターリアも!」

やよい「うん!」

―――

 翌日

留美「先生!」

やよい「えー……」



 やよいの役割 料理を教えたり色々(Pの胃を守る事)

713: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/09(土) 23:39:37.28 ID:Cx6paUICo
暑い日の過ごし方

802: ◆7SHIicilOU 2014/08/13(水) 20:50:22.57 ID:BF+maa2Vo
>>713

【暑い日の過ごし方 ごろごろ組】

杏「あー……」

比奈「……極楽ッスねぇ」

杏「エアコンは偉大だよ。本当に」

比奈「いやぁ、こんな日差しの強い日にオフでよかったッス」

杏「だねー」

 (ノックの音)

杏「どうぞー」

響「やっほー……ってさむっ!?」

比奈「あー響ちゃん、どしたんスか?」

響「どうしたっていうかさむっ! なにこの部屋!?」

杏「杏の部屋だけど?」

響「じゃなくて! いくらなんでもエアコン効きすぎ!」

杏「えー、そう?」

比奈「いやぁ、極楽ッスよ」

杏「だよねぇ。杏奈なんかさっきから一言も喋らないで毛布に包まって寝てるよ」

響「それは寒いって事じゃないかな!?」

杏奈「すー……」

響「おきるさー! こんな所で寝てたら真夏日に凍死するぞー!」

杏奈「んー……眠い」

比奈「あーあー。起こしちゃだめっすよ」

杏「そうそう。眠いって言ってるんだから寝かせてあげよう」

響「それは冬眠みたいなものじゃないのか!?」


803: ◆7SHIicilOU 2014/08/13(水) 20:59:09.84 ID:BF+maa2Vo

【暑い日の過ごし方 スポーツ組】

柚「てぇいりゃー!」

 (ピンポン球の跳ねる音)

未来「なんのっ!」

柚「おぉぅ! ならばこうかも!」

未来「わわっ!?」

 (ラケットを豪快に空ぶる音)

 (未来が尻餅をつく音)

愛「なにやってるんですか?」

柚「バドピンポンだよ!」

未来「あいたた……バドミントンのラケットでピンポン球を打ち合うんです!」

愛「うわー! 面白そうですね!」

柚「ネットを引っ掛けるところがなかったから低めだけどね!」

未来「球がピンポン球なのでワンバウンドまでは大丈夫なんです!」

柚「ルールは柚が考えたんだよ!」

愛「へー! テニスみたいですね!」

柚「……ホントだ!」

未来「まったく気付きませんでした!」

日野茜「なにやってるですかー!?」

愛「あっ! 茜さんもやりましょー!!」

柚「なんか賑やかになってきたカモ!」

807: ◆7SHIicilOU 2014/08/13(水) 22:47:40.09 ID:BF+maa2Vo

【暑い日の過ごし方 冷たい物食べる組】

涼「あっ! こっちにありましたよー!」

亜美「でかした!」

環「これでカキ氷つくれる?」

真美「作れる作れる!」

涼「去年も使った筈なのになんでこんなに奥にあったのかなぁ……?」

亜美「真美! シロップは?」

真美「もちろんいちご・ブルーハワイ・レモン・メロン・霙に練乳等多数取り揃えております!」

環「おー! すっごいぞ!」

涼「そんなに買ってきたの?」

亜美「んーん。某甘い物大好きさんが持ってた」

涼「勝手に持ってきたの?」

環「ちがうよ。たまき達がカキ氷作るっていったら沢山くれた」

真美「よし! 早速作ろう!」

真「たっだいまー! あれ? カキ氷?」

涼「あ、おかえりなさい。それは?」

真「やっぱり夏はスイカだよね!」

亜美「さっすが! 冷えてる?」

真「もちろん! 切って食べようか!」

環「ごりごり……」

涼「うん、それくらいかな」

環「たまきにもできた!」



815: ◆7SHIicilOU 2014/08/14(木) 08:44:45.43 ID:qoUOw0J6o

【もしPが遊戯王カードになったら】

杏「どんな効果だろ? ……チェーン激流で」

紗南「チェーンでスタロ打ちたい。……んーまぁ自己蘇生能力は持ってそうだよね」

奈緒「グラファ的な?」

杏「スタダどうぞー。……いやいや不死武士みたいな感じでしょ?」

紗南「じゃあスターダスト召喚するねー。……個人的にはもう魔罠あってもでてくる黄泉ガエルかな」

奈緒「火力にもよるけど強いな」

杏「火力は多分4000打点はあるね」

紗南「シンクロしてシエン立ててスタダと合わせてダイレクト」

杏「死んだー」

奈緒「4000打点でその効果はやばいだろ」

紗南「よし勝った勝った。……4000って言うとオベリスク?」

杏「いやぁラビエルでしょ」

奈緒「マジか、ネオスフィア派とドレッドルート派はいないのか」

杏「幻魔と幻神に比べたらマイナーだからね」

紗南「とりあえず4000打点でその効果あるって、召喚条件やばそうだよね」

奈緒「フィールド上のモンスターを五体リリースして手札から特殊召喚だな。通常召喚はできない」

杏「つまりラビエルと同じくクリボー増殖コンボで呼べるのか」

紗南「ラビエルの効果ってモンスターリリースで火力アップだっけ?」

奈緒「あと相手が召喚したら幻魔トークン召喚な」

杏「んー……自己蘇生と比較したら弱いかな?」

816: ◆7SHIicilOU 2014/08/14(木) 08:45:45.24 ID:qoUOw0J6o

紗南「でもラビエルって暗黒界と相性いいし、門とグラファリリースで7000行くよ?」

奈緒「耐性ゼロだからなぁ……ってかその辺は大抵のみ召喚だからな」

杏「流石に出た直後の制限改定で禁止食らうレベルだね」

奈緒「このモンスターはフィールド上に一体しか存在できないをつけるか」

紗南「召喚条件的にそうしないと2体目召喚で次ターンスタンバイに墓地からでてきちゃうもんね」

杏「そんなの即サレだよ」

奈緒「クリスティア安定な」

杏「クリスティアはファンデッキ殺しの鏡だからね」

紗南「じゃあフィールドに特定のモンスターが居る時、そのモンスターをリリースして特殊は?」

杏「なにそのキングオブビースト」

奈緒「そのリリース素材がなにかによるなぁ……レベル1だったら金華猫でやりたい放題できるぞ」

杏「キングオブビーストも一体のみしか存在できないんだっけ?」

奈緒「確かな」

紗南「かなり古いカードだけどエクシーズができて正解だと思ったよ」

奈緒「ビッグアイとトラゴが簡単に出るもんな」

杏「征竜の制限のされかたは異常」

奈緒「子征竜全部に親征竜と超再生に黄金櫃に霊廟・渓谷が制限か」

紗南「いじめだよね」

817: ◆7SHIicilOU 2014/08/14(木) 08:48:44.58 ID:qoUOw0J6o

杏「しっかし耐性持たせたいなー」

奈緒「ん? あぁPさん?」

杏「奈落が怖すぎる」

紗南「召喚条件を考えると強脱もね」

奈緒「というか現環境だとカストルとかアークナイトとかもアウトだろ」

紗南「採用率下がったとはいえ、開闢・カオスソーサラーもアウト」

杏「まぁ対策いいだしたら切りないしね」

奈緒「そりゃそうだけどさ」

杏「デッキ組むなら聖衣は必須かな」

紗南「墓地蘇生効果だけだったらスキドレも入れていいよね」

奈緒「そうだな……あとは鉄壁をサイドに入れて」

紗南「おろかな埋葬でいいんじゃない?」

杏「いやぁ流石に蘇生制限はあるでしょ。おろ埋で出てこられたらたまんない」

奈緒「やっぱり変えるか」

杏「でもリリース型にしてもさ、じゃあモジャ的カードはなに?」

紗南「やっぱりアイドル系カードになるんじゃない?」

奈緒「アイドルをリリースして特殊って……なんか違うな」

杏「だよね。むしろ効果で呼び出す側だよね」

紗南「じゃあ火力を3000・2500にして、メインフェイズに一度デッキ・手札・墓地からアイドル族モンスター特殊?」

818: ◆7SHIicilOU 2014/08/14(木) 08:52:35.27 ID:qoUOw0J6o

奈緒「アイドル族モンスターってなんだよ。ってかPさんはなに族なのさ」

紗南「魔法使い?」

杏「あぁ、もう30だもんね」

奈緒「ぶっ!? なに言ってんだよ!?」

杏「違う?」

紗南「違う違う。ほら、シンデレラ的な」

杏「あーなるほど」

奈緒「そりゃそうだろ……ってかあの人魔法使いじゃないし」

杏「そりゃそうだった。……で、アイドル族は誰?」

紗南「えー、やっぱ舞さん?」

奈緒「あーいきなりそこ? 双璧だす?」

杏「環境トップは間違いないね」

紗南「あっ! じゃあ、やっぱりあれだよ。どっちかが居る時もう片方を特殊召喚できる効果とかは?」

奈緒「あーキングクイーンジャックズナイトみたいな?」

杏「ありあり。レベルは10かなんかで、このカードが召喚に成功した時相方を特殊召喚みたいな」

奈緒「ヴェーラー怖いなぁ」

紗南「で、フィールドに舞さんとプロデューサー揃って……」

杏「やっぱりエクシーズ?」

奈緒「なにでてくんだろな?」

819: ◆7SHIicilOU 2014/08/14(木) 08:53:23.27 ID:qoUOw0J6o

紗南「……」

杏「……」

奈緒「……」

紗南「愛ちゃん?」

奈緒「ぶっ!?」

杏「あー……。男と女が重なって二重の意味で愛が生まれたんだね」

奈緒「ふはははっ! や、……やめろっ!」

紗南「ただ、ドラクエ的に両親消えてるけどね」

杏「そこは、ほら。エクシーズユニットとして。……しっかしそれ面白いなぁ。
  小さな子供に『私はどうして生まれたの?』って聞かれたら使おうよ」

紗南「お父さんとお母さんがオーバレイして生まれたんだよ」

奈緒「やめろ馬鹿」

杏「俺とお前でオーバレイ(意味深)」

 (奈緒が声にならない声で笑う音)

杏「ブラックマジシャンにスティーラー打ってマジシャンガールとオーバレイしたらギャルが生まれたよ!」

紗南「あの二人の子供がギャルかぁ。スティーラーの所為だねそれは」

 (奈緒が床を叩く音)

杏「ギガプラントかなんかにスティーラー二回打って荒野の女剣士とかとオーバレイしよう(提案)」

奈緒「はぁー……はぁー……まて、それはいけない」

杏「薄い本が厚くなるね!」

紗南「ペンデュラムだったらどうかな?」

奈緒「ん? んーシステム的に一人しかいないからペンデュラムゾーンに置けそうにないな」

紗南「あーそっか。アイドル族呼びたい放題かと思ったのに」

杏「じゃあさ――

  この後朝まで議論してました。

842: ◆7SHIicilOU 2014/08/14(木) 19:42:34.69 ID:qoUOw0J6o

【ちなみに】

杏「で、そういえばエクシーズ愛だけど」

奈緒「ん?」

杏「効果とか考えてない」

紗南「え、考える?」

杏「なんとなく考えたい」

奈緒「じゃあ4000・3500でアニメでの技名は声帯砲だな」

紗南「まず相手のカードの対象にならず、相手の魔法トラップの影響を受けない」

杏「強い」

奈緒「ハムドオベリスクみたいなもんか」

杏「戦闘破壊するとなると……フランケン?」

紗南「BFのアーマードでも2ターンかければいける」

奈緒「ネオスフィアは戦闘破壊されないからそっちもいけるな」

杏「っていうか対象にならないだけだったら、トリシューラとかティアラミスでいいか」

奈緒「あー……きっついなその辺は」

紗南「素材取り除いて発動の効果はどうしよっか?」

杏「……フィールド上に存在するこのカード以外の全てのカードを墓地へ送るってのは?」

奈緒「宝玉の氾濫じゃん」

紗南「うわー対応しずらいな。スタロも大革命返しも使えないよ」

奈緒「ヴェーラーも使えないしな。完全に裁きの竜の上位互換だな」

杏「決まれば4000通る鬼畜カードに」

奈緒「ただしエクシーズ素材を持っていないこのカードは戦闘を行えない」

紗南「それくらいはつくよねー。あと維持コストもありそう」

杏「ライフ?」

 まだまだ話していたようです

798: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(SSL) 2014/08/13(水) 10:33:46.07 ID:ismUKn3G0
P父が職場の同僚に息子の話をしたら相手の方がPについて詳しいとかありそう…7

857: ◆7SHIicilOU 2014/08/14(木) 20:16:42.10 ID:qoUOw0J6o
>>798

【親父の同僚】

「あれ? なんか機嫌いいッスね」

P父「聞いて驚け。前回の有休でマスターズプロダクションに行ってきた。サインもある」

「まじっすか!? いいなぁ、俺も行ってみたいなぁ」

父「ん、お前アイドル好きだったか?」

「いやー、アイドルというよりプロデューサーさんですね。あの人はスゲーっすよ」

父「プロデューサーって……Pか?」

「ちょ、呼び捨てですか。ダメッすよー」

父「な、何故だ?」

「知らないんですか? マスプロプロデューサーの伝説」

父「伝説……?」

「250人のアイドルを一人でプロデュースして、既に数多くのアイドルをトップアイドルに!
 その身を犠牲にしながらアイドル第一に行動し、あまりの働きぶりから業界はおろか
 日本の働く会社員から畏怖され、ついたあだ名が教皇とか不死身とかアイドル神とか!
 最近とうとう社長になっても相変わらず現場で働きまくってこの間なんか長者番付にも乗ってましたしね」

父「そ、そんなに有名なのかPは……」

「だから呼び捨てダメですって。あのホワイト経営者っぷりはマジで尊敬ですよ。
 アイドルが周りの目を気にせずバカンスできるように島を買ったり」

父「島!?」

「はい。曰く、他事務所の人間も困ったらマスプロPに聞けとか。噂の絶えない人です」

父「……まさかあいつがそんな大物になっていたとは」

「? ……もしかして知り合いですか?」

父「……息子だ」

「!?」

865: ◆7SHIicilOU 2014/08/14(木) 20:32:30.21 ID:qoUOw0J6o

【清掃とか、ガードマンの代わりとか色々してくれる】

絵理「……あれ? なんか、廊下が綺麗になってる?」

桃子「天井までピカピカだよ」

絵理「昨日はそんなこと……なかったよね?」

桃子「あ、桃子昨日オフだったからわかんないんだよね」

絵理「ん~……あっ」

 (箒を持ったウサちゃんロボが廊下をきゅらきゅら移動する音)

桃子「あっ! ウサちゃんロボだ!」

絵理「晶葉ちゃん直したみたい?」

桃子「じゃあこれもウサちゃんロボが?」

ウサちゃんロボ「ウサ?」

桃子「あ、こっちみた。おいでおいで!」

ウサちゃんロボ「ウサウサ!」

 (ウサちゃんロボがきゅらきゅら近寄ってくる音)

絵理「ちょっと、可愛い?」

桃子「すっごく可愛い!」

ウサちゃんロボ「うさうさ」

桃子「照れた」

絵理「照れたね」

867: ◆7SHIicilOU 2014/08/14(木) 20:33:46.11 ID:qoUOw0J6o

桃子「事務所のお掃除してくれたのウサちゃんロボ?」

ウサちゃんロボ「うさっ!」

桃子「やっぱりそうなんだ」

絵理「一人(?)で大変?」

ウサちゃんロボ「うさ? うさうさ」

 (ウサちゃんロボが首を振る音)

絵理「?」

桃子「うわっ!?」

 ウサウサ うさうさ うさうさ ウサ!

 (廊下の曲がり角から沢山のウサちゃんロボがやってくる音)

桃子「ウサちゃんロボが一杯いる!?」

絵理「……量産体制ばっちり?」

晶葉「はっはっは! 驚いたか二人とも!」

絵理「晶葉ちゃん?」

桃子「そこは確信もって言ってあげようよお姉ちゃん」

晶葉「いや、最近事務所荒らしが都内で頻発してると聞いてな。
   清掃の手も足りてなかったし、警備も兼ねてウサちゃんロボを沢山作ってみたんだ」

ウサちゃんロボ「うさー!」

ウサちゃんロボ2「ウサウサ」

桃子「会話してる……」

絵理「できるの?」

晶葉「あぁ、清掃状況や不審者が居ないかなどを連絡しあって、必要な場所に必要な数を的確に遅れるようになってる」

桃子「すごいテクノロジーだね」

 事務所にウサちゃんロボが沢山配置されました

―――

P「……」

 うさうさ

小鳥「……」

 うさ? ……うさうさ

ちひろ「……」

 うさ! うさうさうさ!

P「……事務室に配備されてる数多くない?」

718: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/10(日) 01:45:40.30 ID:iBYjB+Ab0
肇に湯呑みを作ってもらう雪歩とか、それに便乗してぐいのみを作ってもらう大人たちとか

876: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/14(木) 21:22:56.55 ID:+FcNUQ7Y0
ひとまず>>1が書く肇ちゃんは見てみたいです

880: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/14(木) 21:56:33.48 ID:mPYZE6Ooo
アイドル一人一人に配布されるウサちゃんロボ個人カスタムとかあるだろうか

七海ちゃん見てみたいかなー

896: ◆7SHIicilOU 2014/08/15(金) 09:22:21.43 ID:h2l3XQtHo
>>718>>876>>880

【ちょっとした決意】

肇「……ふー」

七海「どうれすかー?」

肇「おでこですねー」

七海「れすかー」

肇「この辺りはレンジが深いですから、気長にやりましょう」

七海「そうれすねー、もうすぐ上げっ端れすしね」

肇「はい」

七海「……」

肇「……~♪」

七海「? ……~♪」

響「はいさーい!」

肇「あっ、響さん」

七海「こんにちは~」

響「こんな所で釣り?」

肇「はい、七海ちゃんと始めてのポイントでって話をしてて」

七海「でもまだ坊主なのれす~」

響「ん~、この辺りは釣りしてる人あんまり居ないしなー。それよりも潜って捕まえた方が確実だぞ!」

肇「潜って……ですか?」

響「うん! えっと……ほら、これを使って」

七海「うわ~、立派なモリれすね~」

響「へへん。そうだろーそうだろー」

肇「取れるんですかそれで」

響「慣れるとね! どう? たまにはこういうのもやってみる?」

七海「七海はやってみたいれすけろ~……」

響「ん? あぁ、モリならあるよ!」

肇「いえ、そっちではなくて……水着とか」

響「えー、この天気だぞ? 30分もあれば乾くさー!」

七海「あ~、そうれすよね! じゃあやってみます~」

肇「えっ……じゃ、じゃあ私も」

響「おっけー! はいコレ! あとシュノーケルもいる?」

肇「お願いします」

七海「大きくて長くてたくましいれすね~」

肇「……」

七海「?」

肇「あ、なんでも……。えっと、それで響さんコツは?」

響「習うより慣れろだ! 潜水ができれば誰にでもできるさー」

肇(ざっくばらんだなぁ……)

897: ◆7SHIicilOU 2014/08/15(金) 09:23:00.06 ID:h2l3XQtHo

―――

響(ほらそっち行ったぞ!) ごぼごぼ

肇(すいません何が言いたいのかさっぱりです)

七海(お魚さん早いれす~)

―――

響(よし、多分アジっぽいのゲット!)

肇(ここをこうして……こう! ……外した)

七海(カイワリつかまえました~)

肇(七海ちゃんモリ使ってない……)

―――

 後日

肇「雪歩さん」

雪歩「あ、肇ちゃん」

肇「以前頼まれていた湯のみを持ってきました。私が作ったので少々歪かも知れませんが」

雪歩「ううん! そんな事ないよ、わざわざありがとう肇ちゃん!」

肇「いえ、喜んで頂けたなら嬉しいですから」

雪歩「一人で湯呑み作っちゃうんだもんね。すごいなぁ」

肇「そ、そんなことないです」

雪歩「あれ? そっちの湯飲みは? 鰆って小さく一文字書いてあるけど」

肇「あぁ、これは私のです。いつかお寿司屋さんの湯呑みくらい書き込めたらいいなと思って」

雪歩「?」

響「おーい! はーじめー!」

肇「あ、響さん」

雪歩「響ちゃんおはよう」

響「おっ、雪歩も居たのか! はいさい雪歩! ……で、肇! 次はいつやる?」

肇「明日にでも」

雪歩「?」

910: ◆7SHIicilOU 2014/08/15(金) 20:58:10.80 ID:h2l3XQtHo

【雪の日の話】

 談話室 

瑞樹「……ここはサングラスっと」

 (扉の開閉する音)

フレデリカ「う~さむさむ。あ、瑞樹ちゃん! ぼんじゅーる!」

瑞樹「んと、ここはオムライス……」

フレデリカ「あり? ……ふぅー」

瑞樹「ふわぅっ!?」

フレデリカ「やほー☆ ぼんじゅーる」

瑞樹「ぼ、ぼんじゅーる」

フレデリカ「なにしてんの?」

瑞樹「クロスワードです。フレデリカさんもやりますか?」

フレデリカ「あー、アタシそういうの苦手なんだよね~」

瑞樹「そうですか……。残念です」

フレデリカ「そもそも二人で別々にクロスワードってなんか変じゃない?」

瑞樹「ですかね? ……んー、ではとりあえず今はやめましょう。……ぱたん」

フレデリカ「ぱたん?」

瑞樹「ぱたんです」

柚「ぱたたん?」

フレデリカ「わわ、ゆずゆずだ! いつの間に入ってきたの?」

柚「今さっきだよ! 柚だよ!」

瑞樹「お疲れ様」

柚「うん! えっと……しるぶぷれ?」

瑞樹「え、その使い方は違う……んじゃないでしょうか?」

フレデリカ「……あ、アタシに聞かないで欲しいかな」

柚「フレデリカさんフランス語全然できないもんね!」

フレデリカ「フレデリカって名前なのにね~」

柚「ね~」

瑞樹「プロデューサーが堪能ですから教えてもらったらどうですか?」

フレデリカ「え、いいよ。どうせ使わないし」

柚「フレデリカって名前なのに?」

フレデリカ「そう。フレデリカって名前だけどつかわな~い」

柚「おー」

瑞樹「おー」

フレデリカ「じゅぬせぱー」

911: ◆7SHIicilOU 2014/08/15(金) 20:58:57.83 ID:h2l3XQtHo
あ、>>902からでした

878: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/14(木) 21:25:25.03 ID:bNQM9oRAO
千枝ちゃんって出たっけ?

884: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/14(木) 23:32:45.88 ID:rvK2oRCd0
二階堂千鶴ちゃん!

888: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/15(金) 00:08:28.15 ID:3qREyG+DO
ニナチャーン

917: ◆7SHIicilOU 2014/08/15(金) 21:46:19.17 ID:h2l3XQtHo
>>878>>884>>888

【実は意外と】

 P『悪い! スケジューリングミスって千枝と仁奈がしばらく待機になっちまったんだ。
   この時間空いてる大人組お前だけだからさ、少し面倒みててくれ』

千鶴「……と言われたものの」

千枝「じゃあ空いてる時間に台本読み直そっと」

仁奈「仁奈はこの間の着ぐるみがほつれてたのでほしゅーするでごぜーます」

千鶴(これ、私が見てなくても大丈夫なんじゃないかな……)

仁奈「ふんふんふふん♪」

千鶴(仁奈ちゃんわたしより裁縫上手なんじゃ……?)

千枝「……あれ?」

千鶴「どうしましたの?」

千枝「えっと、この漢字が読めなくて」

千鶴「あぁ、『よどむ』と読みますのよ。……しかし難しい漢字の多い台本ですわね」

千枝「プロデューサーさんにも聞いたんですけど。覚え切れなくて……」

千鶴「貸しなさい。わたくしがルビを書いてあげますわ」

千枝「ありがとうございます!」

仁奈「っと、できたでごぜーます!」

千鶴「あら、早いですのね」 かきかき

仁奈「ふふん! 着ぐるみにかんしては仁奈の右にでるものはいねーですよ」

千鶴「ふふっ、そうですわね。……はい、千枝さん。こんな感じで大丈夫かしら?」

千枝「えっと……はいっ! これなら問題ないです!」

千鶴「それはよかったですわね」

仁奈「千鶴おねーさん!」

千鶴「はい?」

仁奈「この着ぐるみをきてくだせー!」

千鶴「わたくしがですか?」

仁奈「はいっ! 似合うとおめーますよ!」

千枝「あの千鶴さん。よかったら台本の読み合わせも付き合って欲しいんですけど」

千鶴「はいはい。どっちもいいですわよ。わたくしに任せなさいな!」

―――

P「よし、手も空いたし三人の所に行ってみるか……」

 (扉を開閉する音)

P「おー……い」

千鶴「あっ」 くま着ぐるみ

仁奈「あ、Pでごぜーます!」 ペンギン着ぐるみ

千枝「次は千鶴さんの台詞ですよ?」 コアラ着ぐるみ

千鶴「え、えぇそうでしたわね……」ちら

P「あ、俺は気にせず続けて」

千鶴「う、うぅ……できるわけないじゃないですか!」

P「口調口調」

715: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/10(日) 00:23:41.83 ID:mRX7nMgN0
・我那覇響を中心としたロケが多くなっちゃってる系アイドル座談会

・Pに頭を撫でられたら仕事がうまくいったというゴッドハンド的な噂に尾ひれはひれがつく展開

・テレビとは関係ないドッキリはやったので今度は関係あるドッキリを

922: ◆7SHIicilOU 2014/08/16(土) 09:30:41.27 ID:HI2vEdGCo
>>715

【真面目なドッキリ(撮影アリ)】

P「ドッキリ企画がウチに来た」

小鳥「あら珍しい」

P「あぁ珍しい、とてもな。だからこそいけると思ってな」

ちひろ「ドッキリはやり過ぎなければ意外な一面も見れますしね」

小鳥「泣かない引かない怒らないレベルでね」

P「近々カメラを設置したりする為に人が来るからよろしく」

ちひろ「了解。……で、内容は?」

P「最初は至ってシンプルに喧嘩を見せたりとか切れたりとかかなって思ったんだけど」

小鳥「喧嘩の場合はターゲットによっては止めに入ったり、怒ったり」

P「そ。先輩にキレさせるのも同様に泣いたりしそうだからパスで、ハラハラドキドキ系を提案してきた」

ちひろ「どんな?」

P「それは楽しみにしといてくれ」

小鳥「ターゲットは?」

P「一人目は未来で、仕掛け人に貴音とまゆを用意。二人目がこのみ、仕掛け人は外部だ」

ちひろ「いつも元気な女の子と、ウチの大人組でも数少ない常識的なお姉さんですか」

小鳥「これは面白くなりそうね」

923: ◆7SHIicilOU 2014/08/16(土) 09:31:43.52 ID:HI2vEdGCo
という訳で導入だけ
ドッキリの内容はすでに考えてあるのでご了承ください

三人目四人目は安価で下2と下5

925: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/16(土) 09:39:37.23 ID:1DCWoA65O
幸子

928: VIPにかわりましてNIPPERがお送りします 2014/08/16(土) 09:41:09.54 ID:dzYJWUV6o
美奈子

930: ◆7SHIicilOU 2014/08/16(土) 18:41:13.99 ID:HI2vEdGCo

――― 一人目 春日未来

P「というわけで、カメラの設置も終わったので今日は一人目に仕掛けます」

ちひろ「一人目は未来ちゃんね」

小鳥「まだ内容を教えてもらってないんだけど」

P「割とありがちだけど、まず俺が未来と貴音を打ち合わせと称して呼び出す。
 しかし貴音が中々こないので俺が未来に部屋まで呼びに行かせると、
 そこでは貴音とまゆが百合百合している。っていう感じ」

ちひろ「確かにわりとよくある反応見る系ですね」

小鳥「人選の意図は?」

P「貴音とまゆは以前のドラマでのやりとりがハマってたから、未来は反応よさそうだから。
  では、早速行ってきます」

ちひろ「いってらー」


931: ◆7SHIicilOU 2014/08/16(土) 18:59:43.81 ID:HI2vEdGCo

―――

未来「いやぁモンブランが美味しい♪」

 prrr prrr

未来「あれ? ……とと、プロデューサーさんからだ!」

 ピッ

未来「はいもしもし!」

P『俺だ、今どこにいる?』

未来「部屋ですけど?」

P『そうか、じゃあ会議室に来てくれ、新番の打ち合わせがしたいんだ』

未来「あ、わっかりましたー!」

933: ◆7SHIicilOU 2014/08/16(土) 21:53:41.51 ID:HI2vEdGCo

未来「お疲れさまでーす!」

P「おっす、急に呼び出して悪いな」

未来「いえいえ! プロデューサーさんが呼べば私は火の中水の中ですよ!」

P「どっちかと言えば俺が言いたい台詞だなそれ……」

未来「ってあれ? 私一人ですか?」

P「いや、貴音も呼び出したんだが……。まだ来てないんだ」

未来「珍しいですね貴音さんが遅刻なんて」

P「厳密にはまだ遅刻ではないけどな、ちょっと探してきてくれるか? 俺もまだ書類を整理しないといけなくて」

未来「はいっ! わかりました!」

 (未来が駆けていく音)

P「……よし、未来が探しに行ったぞ」

貴音『了解しました』

まゆ『こっちも用意に入りますねぇ』

P「ん、しっかり頼むぞ」

947: ◆7SHIicilOU 2014/08/20(水) 20:03:15.95 ID:QpXnfNNho

【日常】

響「そういえばさー」

菜々「? ……あ、これおいしーです」

このみ「周子ちゃんに貰ったのよ」

響「菜々って結局いくつなんだ?」

菜々「周子ちゃんの実家って老舗ですも……はい? いまなんと?」

響「菜々ってずっと17歳って言ってるからさー」

菜々「だって17歳ですもん!」

響「最初は自分よりも年上だったさー!」

このみ「そうよね。気付けば菜々ちゃんとの年の差広がってるのよね、不思議と」

菜々「な、ナナはウサミン星人ですから! キャハ☆」

響「むー、納得いかないぞー!」

このみ「私もウサミン星に生まれたかったわね」

響「えー、既にほとんどウサミン星人みたいなもの……」

このみ「なによ?」

響「べつにー……」

949: ◆7SHIicilOU 2014/08/20(水) 20:16:38.88 ID:QpXnfNNho

【かれんの場合】

可憐「……」

加蓮「なにやってんの?」

可憐「あ……北条さん。いえ……その、皆がリラックスできたらと思って……」

加蓮「そういえばアロマテラピーが趣味だっけ……、んー……」

可憐「?」

加蓮「いや、なんか苗字で呼ばれるのって違和感あるなーって。仕方ないんだけどね私達だと」

可憐「そ、そうですね。奈緒さんとか涼さんとか、漢字まで一緒の人も居ますし」

加蓮「なんか凄いよね。これってあれかな、誕生日のパラドクスみたいな?」

可憐「30人集まると一組は……って奴ですか?」

加蓮「そうそう。実際誕生日が同じ人も結構居るよね」

可憐「こ、これだけの人数が居ますからね……」

加蓮「プロデューサーも手当たり次第にスカウトしてくるんだから……」

可憐「で、でも……」

加蓮「なに?」

可憐「おかげで……た、沢山お友達ができて、嬉しい、です」

加蓮「……」

可憐「な、なんですか?」

加蓮「篠原さんは可愛いなぁ!」

可憐「ひえっ!?」

957: ◆7SHIicilOU 2014/08/21(木) 22:30:22.57 ID:Ja+NfmiXo

【成長 杏】

―― 入所当初

杏「あー……しんどい」

P「来たばっかりじゃないか」

杏「来るのがしんどーい……」

P「寮とここは隣同士だぞ?」

杏「部屋からでるのがしんどいんだって。ましてや働く為にとか考えられないね」

P「困ったな」

杏「しかもレッスンレッスンで、らしい仕事とか皆無じゃん」

P「そりゃ誰だって最初はそうだぞ」

杏「あー……帰るわ」

P「……このみー」

このみ「はいはい。杏ちゃん一緒に行くわよ」

杏「えー」


――― 中期

杏「飴くれ」

P「おらよ」

杏「おうふ……。袋ごと投げる?」

P「やるから働け」

杏「なんかすっごい雑」

P「お前相手に使う気など持ってないからな」

杏「ちぇー……。はぁ、行ってきます」

P「行ってら」


――― 最近

杏「ねー、談話室にこずえと育だけが居たけど?」

P「そうなんだよ。二人とも砧なんだけど、随伴できるのが居なくて」

杏「ふぅん……で?」

P「頼んだ」

杏「ですよねー」

P「よろしくな杏お姉さん」

杏「やめて」

育「わたし一人でもいけるもん!」

杏「はいはいそーだね。ほら、こずえも行くよ」

こずえ「どこー?」

杏「スタジオ」


958: ◆7SHIicilOU 2014/08/21(木) 22:37:46.68 ID:Ja+NfmiXo

【似てる】

幸子「……」 じー

伊織「……ん?」

幸子「……」 じー

伊織(なんかすっごい見られてるわね)

幸子「……」 じー

伊織「はぁ……なによさっきから」

幸子「な、気付いてたんですか!?」

伊織「あのね、人に見られる仕事してんのよ私達。気付くでしょ普通」

幸子「うぐぅ」

伊織「で、なに? なにか伊織ちゃんに用かしら?」

幸子「……実は、以前ファンの方が伊織さんにボクが似てると言っていてですね」

伊織「はぁ? 私と幸子が?」

幸子「えぇ。なのでちょっと観察をしてたんです」

伊織「なるほどね。でも、そういうのって観察してわかるものかしら? 誰かに聞いてみた方が早いんじゃない?」

幸子「少なくともプロデューサーさんは以前の伊織さんに似てるって言ってました」

伊織「前の私?」

 伊織『にひひ、やっぱり伊織ちゃんがこの世で一番可愛いスーパーアイドルよね!』

伊織「……あー」

幸子「?」

967: ◆7SHIicilOU 2014/08/22(金) 19:31:12.94 ID:cIfdGbVYo

【やっぱり似てる】

伊織(んー、しかし昔のあたしにねぇ……)

幸子「ふふーん!」 どやぁ

伊織(……そういわれると気になるわね。見られてたんだし、こっちも少しくらいいいわよね?)


―――

幸子「……んーと」

伊織(趣味のノートの清書、……幸子は成績いいものね。あたしも結構自身あるけど
   同い年で同じ内容のテストだったら、多分勝てないでしょうね……)

幸子「……」かきかき

仁奈「なにしてるでごぜーますか?」

幸子「清書ですよ。ノートを綺麗に書き直してるんです」

仁奈「じゃあ忙しーですか?」

幸子「え? ……いえ、もう終わったところですから。なにか用ですか?」

仁奈「誰も居なかったので仁奈は退屈でごぜーます。あそんでくだせー」

幸子「しょうがないですね。少しだけですよ?」

伊織(意外と面倒見もいいのよね。作業を途中で止めて、終わったなんて嘘ついて。
    こういうのはあたしには……まぁ、ないかしら)

幸子「それでなにして遊ぶんです?」

伊織(そして誰に対しても敬語。これは完全にあたしとは違うわね。
   ついキツイ言い方して後悔することもあるあたしとは正反対。……あれ、これヤバいんじゃない?)

仁奈「着ぐるみ遊び以外ありえねーです!」 ふんす

幸子(なにそれ)

伊織(なによそれ)

―――

伊織「……んー、もしかしてあたしって結構危ない?」

愛「伊織さーん!」

伊織「うわっ、なによいきなり」

愛「夏休みの課題が一つ丸ごと残ってたんですけど!!!」

伊織「……はぁ、あんたって本当に学ばないわよね。去年もドリルをころっと忘れてたじゃない」

愛「あ、あはは……ごめんなさい!」

伊織「まったくもー……。ほら、向こう行くわよ。見てあげるからできる限り自分でやりなさい」

愛「ありがとうございます!!」

未来「うわーん! 伊織さーん!」

伊織「あんたはもう言わないでもわかるから、一緒に来なさい」

968: ◆7SHIicilOU 2014/08/22(金) 20:29:40.70 ID:cIfdGbVYo

【ウサちゃんロボ】

 事務室

P(よし、一仕事ついた。二人は、まだか。……お茶でもいれるか)

「ウサ!」

P「ん? おぉ、ありがとロボ。タイミングばっちりだな」

「ウサウサ」

P「そっかそっか、よしよし」

「う、うさ~」

P(照れた)

―――

小鳥(えっと、この資料は……3番棚だったかしら?)

「ウサ!」

小鳥「って、あら。よくわかりましたねウサちゃんロボ」

「ウサウサ!」 えっへん

小鳥「本当によくみてくれてるのね」

「ウサ!」 ぴょん

小鳥(可愛い)

969: ◆7SHIicilOU 2014/08/22(金) 20:31:51.32 ID:cIfdGbVYo

―――

ちひろ(コピーしないと……、三部でいいかしら)

「ウサウサ」

ちひろ「はい? あぁ、……やってくれるの?」

「ウサ!」

ちひろ「じゃあお願いします。いつもありがとうウサちゃんロボ」

「ウサウサ」 きゅらきゅら

ちひろ(偉いなぁ……)

―――

P「いやぁしかし最初は結構戸惑ったけど」

「ウサ?」

P「あぁいやなんでもない。大丈夫だ」

「うさうさ」

小鳥「みんないい子で、働き者で」

ちひろ「気も利くし正直かなり助かりますよね」 

P「なんか最近モニター前に座ったら仕事終わるまで立ってない気がする」

小鳥「ホントにそれ」

ちひろ「物を取ったりとかは大抵してくれますからね」

P「しかもこっちが言う前に……偉いなロボは」なでなで

「う、うさぁ……」 てれ

P(可愛い)
ちひろ(可愛い)
小鳥(可愛い)

――― そんな生活がしばらく続いた後

P「晶葉」

晶葉「ん? なんだ助手よ」

P「ランニングマシーンとか、トレーニング系の発明をお願いしたい」

小鳥「お願いします」

ちひろ「是非に」

晶葉「は?」

973: ◆7SHIicilOU 2014/08/22(金) 21:15:12.80 ID:cIfdGbVYo

【ウサちゃんロボの目覚しい活躍の記録】

 屋上

 (扉が開く音)

夕美「おっ花におっ水をあっげまっしょうっと……あれ?」

「ウサ?」 

 (如雨露を片手に持つウサちゃんロボ)

夕美「うわー! もう全部やってくれたの?」

「ウサ!」

夕美(しかもちゃんと葉っぱに水が当たらないようにしてる)

夕美「むぅ、これは負けてられない!」

「うさ?」
にレッスンに行きましょう絵理さん!!」

974: ◆7SHIicilOU 2014/08/22(金) 21:16:48.70 ID:cIfdGbVYo

―――

 6階 厨房

美奈子「よ~し! 今日は私の当番! プロデューサーの為に鍋をふっちゃうよ!」

やよい「あ、美奈子さん」

美奈子「あれ、やよいちゃんどうしたの?」

やよい「えぇ~と、なんって言ったらいいかなーって……」

美奈子「ん? ってあれ、包丁の音がする?」

「――ウサ」

 (ウサちゃんロボが料理をする音)

やよい「最近プロデューサーが太っちゃったみたいで、しばらくは量を控えめのご飯をウサちゃんロボが作るって……」

美奈子「えー……、最近やっといい感じになってきたのに!」

「ウサ?」

美奈子「もー! 料理は私がやるから!」

「うさうさ」 首を振る

やよい「えっと、アイドルが作るとつい一杯作っちゃうし、プロデューサーも沢山食べちゃうからって」

「うさ!」

 (首のプラカードを突き出す)

美奈子「……しばらくプロデューサーへの差し入れ等禁止って書いてある!」

やよい「あれもウサちゃんロボが作ってましたよ?」

美奈子「凄い!」

―――

モブR「あっ! ウサちゃんロボだ!」

モブW「可愛い!」

「うさー!」

モブR「写真撮られて怒ってる可愛い!」

「うさうさー!」
「うさー!」

モブW「一杯来た!?」

モブR「うわー!」

 (モブ達が押し出される音)

愛「すっかりマスコットみたいですね!!」

絵理「私達より……人気、あるかも?」

愛「そんな!? こうしてはいられません! 一緒にレッスンに行きましょう絵理さん!!」

983: ◆7SHIicilOU 2014/08/23(土) 08:37:19.81 ID:diMr5PG3o

【日常】

未来「うわー! ごめんなさーい!!」

P「なんだ騒がしい」

伊織「いいところに来たわね。あんたからも言ってやってよ」

未来「あ、ちょっと伊織さんそれは!」

伊織「こいつ率先をりっせんって読んだり流石をりゅうせきって言ったり……、しっかり下読みしときなさいよ!」

未来「し、しましたよ!」

P「いや、そもそも下読み以前の問題だろ。いくらなんでもその間違いはどうかと思うぞ……りゅうせきに」

未来「もー! ちょっと間違えただけじゃないですか!」

伊織「その所為で進行が遅れるのよ馬鹿!」

未来「馬鹿って、馬鹿って言った!」

P「未来は本当に馬鹿だな四文字熟語とか大丈夫か?」

未来「……だ、大丈夫です?」

伊織「弱肉?」

未来「強食。ってそれくらいはわかりますよ!」

P「百発」

未来「百中」

伊織「暗中」

未来「……うぉんちゅー?」

P「んふっ……五里」

未来「うほ?」

伊織「このお馬鹿っ!」

P「ふはっ……はっはっは!」

未来「笑わないでくださいよ!」


985: ◆7SHIicilOU 2014/08/23(土) 09:16:47.82 ID:diMr5PG3o

【しょんぼり】

やよい「……」

みく「……」

美奈子(なにこの状況)

やよい「正座」

みく「え、えとやよ――」

やよい「早く、正座です」

みく「……はい」

美奈子(こわー……)

やよい「……別に、嫌いなら嫌いでいいんですよ? 苦手だって、嫌いだって、美味しくないって思ったって」

みく「……」

やよい「味覚は人それぞれ違いますから、残念ですけど仕方ないです。……でも、前川さんはなんて言いました?」

みく「……お魚なんて、食べ物じゃないっていいました……にゃ」

やよい「その台詞だけは言っちゃいけないです。
     それは獲った人にも作った人にもお魚さんにも失礼という言葉じゃ足りません」

みく「はい……」

やよい「獲った人は身体を張って漁をしてます、前川さんは食べれなくても、色んな人が食べてます。
     食べ物じゃない物を食べる人は居ません、嫌いでいいですから、そういう事を言わないでください」

みく「……ごめんなさい」

美奈子「ほ、ほらその辺にしよ? ご飯冷めちゃうよ」

やよい「……そうですね」

みく「あ、あの……」

美奈子「はい?」

みく「みくのおかずと美奈子チャンのおかず交換していい?」

やよい「え? こっちは魚介入ってますよ?」

みく「……ちょ、ちょっとだけ。頑張る……あ、頑張るにゃ」

988: ◆7SHIicilOU 2014/08/23(土) 21:05:11.94 ID:diMr5PG3o

【イメージソング】

杏「みくは?」

奈緒「最近だとやっぱはっぴぃにゅうにゃあ?」

百合子「いえ、ないしょのバイリンキャットですよ」 ttps://www.youtube.com/watch?v=AV08QkqoIss



杏「うわー古い」

奈緒「なっつかしいなぁ……」

百合子「にゃんだふると悩みますけど」 ttps://www.youtube.com/watch?v=B84sjdNgpNQ



奈緒「猫系って結構事欠かないんだな」

杏「だね。……杏はなんだろう?」

奈緒「あぁ、杏は二つ浮かんでるんだけどさ」

百合子「二つですか?」

奈緒「そそそ。ケロロかNHKかでちょっと悩んでるけど」

杏「……あー、無責任と赤ちゃん人間?」 
ttps://www.youtube.com/watch?v=j0RvFH8qTqM

 ttps://www.youtube.com/watch?v=IG0ZljHBOz4



百合子「えー、なにか違う気が」

奈緒「そう?」

杏「っていうか普通に酷いよね」

奈緒「んー……あ、早苗さんは僕であるためにでいいよな」 ttps://www.youtube.com/watch?v=0pEtx_cN1tw



百合子「ぴったりですね」

奈緒「で、柑奈さんは愛・おぼえていますか。な」 ttps://www.youtube.com/watch?v=OlehxJNhuBc



杏「愛だけの選曲だね」

百合子「24時間愛してるではダメですか?」 ttps://www.youtube.com/watch?v=siHkbh15_Cs



杏「ゆめりあも懐かしいなぁ」

奈緒「アニメは微妙じゃなかった?」

杏「まねー。ってかそれはまゆっぽい」

百合子「あー」

奈緒「他は?」

杏「日菜子はふぃぎゅ@メイト」 ttps://www.youtube.com/watch?v=NmGWEqf71g4



奈緒「それこそ入りだけじゃん」

百合子「とびきりタフな妄想ですからね」

奈緒「なんかもうちょっと美希先輩のすいみん不足みたいなさ」

杏「既にイメージピッタリなカバー持ってる人はいいよね」

百合子「んー……友紀さんは浪漫ちっくストライクがピッタリかと」 ttps://www.youtube.com/watch?v=MwxHTgTASZw



奈緒「それだ」

杏「他に女の子メインの野球アニメ知らないしね」

奈緒「あるのか?」

百合子「野球回はあってもメインが女の子の野球アニメって少ないですよね」

989: ◆7SHIicilOU 2014/08/23(土) 21:05:53.55 ID:diMr5PG3o

杏「野球といえばタッチは菜帆」 ttps://www.youtube.com/watch?v=dsZlS4lTNhs



奈緒「それもここにタッチの部分だけだろ」

杏「あの攻め方はズルイというかなんというか」

百合子「他はどうでしょうか」

奈緒「人数多いから咄嗟には……HEARSとかは」 ttps://www.youtube.com/watch?v=qaJw6lqGFew



杏「茜っぽい」

奈緒「どっちの?」

杏「どっちも」

百合子「どっちも全力疾走って感じですもんね」

杏「ってかまったくイメージとか関係ないけどさ、このみ姉さんにぱんだねこ体操歌って踊って欲しい」 ttps://www.youtube.com/watch?v=to0VBarw_28



奈緒「それは、可愛いな」

百合子「うわぁ……可愛い」

杏「でしょ?」

奈緒「あーでも単純に歌って欲しいってのだったらありすと美優さんにポケットにファンタジーを歌って欲しい」 ttps://www.youtube.com/watch?v=38xgQff-XPk



杏「やめよ、アレ聞くと切なくなる」

百合子「なんか、ね」

奈緒「わかるわかる、胸がやられる」

杏「ってか杏はいいけど、いやよくないけど。……二人は?」

百合子「奈緒さんはあれ。えっと……あれ」

奈緒「わからん」

杏「なんの曲?」

百合子「ゼロ使の……EDの」

杏「あっ、ホントノキモチか。ツンデレな奈緒にピッタリ」 ttps://www.youtube.com/watch?v=P8QlONncEtc



奈緒「はぁ!? なんでだよ、そういうのはもっとピッタリなの居るだろ!?」

百合子「伊織さんはそのまますぎて面白みが」

奈緒「面白みって言ったな!?」

杏「でもやっぱアレだね。ファンタジー系アニメのOPEDはどうしてもシナリオに引っ張られるからイメージ曲には使いにくいね」

奈緒「ぐぬぬ……」

百合子「晶葉ちゃんは遥かな夢」 ttps://www.youtube.com/watch?v=mN3NenzU4EM



奈緒「泰葉はおはし」 ttps://www.youtube.com/watch?v=ZsMyHXSq93o



杏「え? あー、じゃあ桃子パイセンは最強○× ttps://www.youtube.com/watch?v=PE3NTUdSckU



奈緒「ストップ。いくらモモでもそれはダメだ、11歳だぞ」

百合子「おはしもどうかと」

奈緒「ほら、昔の泰葉はあんな感じ」

杏「まぁ、確かにあからさまな作り笑顔ではあったけど……って、アニメのEDって二番なんだよねあれ」

奈緒「そうそう、カラオケで入れたら焦った」

991: ◆7SHIicilOU 2014/08/23(土) 22:00:24.14 ID:diMr5PG3o

【日常】

柚「うにー……」

美也「うに?」

柚「うににー……」

美也「うに~」

春香(なにやってるんだろう……)

柚「はぁ……残暑きびしいかもー」

美也「冷凍庫にアイス入ってますよ~」

柚「食べすぎって怒られたー」

美也「あらら~」

春香(一日に5本も6本も食べてれば怒られるよ)

美也「じゃあ柚ちゃんにこれをあげますね~」

柚「あっ、叩いたら冷たくなる奴だ!」

美也「あ~、そうなんですか~?」

春香「え、知らなかったの?」

美也「もらったけど使い方がわからなくて~」

993: ◆7SHIicilOU 2014/08/23(土) 22:42:44.55 ID:diMr5PG3o
やっと1000か、今回は長かったなぁ
主に書く量と速度が下がった所為で