175: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:14:52.05 ID:w3DorquAO
~765プロ~

P「…っし、これで全部終わりかな」

小鳥「その書類、終わったら私に下さい」

P「ほい…チェックよし、ほいさっ」

小鳥「こらさっ」

律子「あらほらさっさ~って、何やらせんですか、全く…」

P「最近仕事に余裕が出来たからか?やたらノリ良いな」

律子「ま、確かに多少は楽になりましたけど」

(ガチャッ)

春香「おはようございまーす♪」

P「おー、おはよう」

律子「おはよう」

小鳥「おはよう、春香ちゃん」

春香「おぉ、今日は皆いる!」

律子「珍しくね。因みに、そこのソファに美希が寝てるわよ」

春香「ああ…朝5時から収録でしたっけ…おにぎり作って置いといてあげる位しか出来なかったけど…大丈夫でした?」

律子「むしろ、おにぎりが無かったら常に寝てたわね。撮影前に一個食べて、撮影終わるまで残りを楽しみにする事で撮影を乗り切るという…」

春香「そうですか…美希、お疲れ様」ナデナデ

美希「にへへ」スヤスヤ

小鳥「あらかわいい」

P「仲良しだからな、2人共」

春香「んふふ♪」

美希「」スヤスヤ

律子「もう少ししたら起こさないとね。次の仕事あるし」

春香「そうですね~…あ、そだ!」

引用元: ・春香「この表札…」千早「自信作よ」美希「やりよったの…」

176: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:15:20.19 ID:w3DorquAO
律子「どうしたの?」

春香「いえ、引っ越しについて聞こうかなと思いまして」

P「お?春香、引っ越すのか?」

小鳥「ま、まさか千早ちゃんと喧嘩したの!?別れちゃうの!?」

律子「小鳥さん落ち着いて下さい」

小鳥「ああ…希増塔(キマシタワー)が崩落していく…」

春香「あの…」

P「ああ、彼女は放置で構わん。大先輩にして、当時の日高舞に対抗出来た唯一のアイドルだった人も、今じゃこのザマだ」

小鳥「酷い!」

律子「時の流れは残酷ですね」

小鳥「更に酷い!」

春香「あ、あはは…」

P「で、引っ越しだったか?」

春香「はい」

P「千早のマンションから出て一人暮らしを始めるんだな?」

春香「いえ」

P「え?違うの?」

春香「はい、もう2人で引っ越してます」

小鳥「希望はまだ続いていた!やった!」

P「…ダメ無腐鳥め」

小鳥「クリティカル酷い!」

P「ふむー…セキュリティーはしっかりした場所で。あと、出来れば都内にしてくれ。事務所や局から遠過ぎるとな」

春香「セキュリティーは大丈夫です。何かあっても水瀬セキュリティーサービスの方が来てくれますし」

律子「水瀬財閥、手広いわね…」

177: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:16:02.32 ID:w3DorquAO
小鳥「ん?でも、その感じだと転居先はもう決まってるのかしら?」

春香「はい♪それで…今日、お時間があれば一緒に来てくれないかなーと…」

P「今日、か…俺は厳しいな。ロケで温泉行ってたあずさを迎えに行かないといけないし」

春香「あ、それってCGプロの高垣さんと行ってる奴ですか?」

P「それ。ドラマで共演したのがきっかけで仲良くなったんだと。んで、高垣さんがあまりに温泉について熱く語るからって、たまたま『あず散歩スペシャル』で温泉地に行くからって、ゲストに誘って…2人で堪能してきた、と」

春香「プロデューサーさん、置いてけぼりにされたんですね」

P「言うなッッ!」

律子「私はフェアリー連れて例の番組の収録行かないと」

春香「ああ、ファミレスフェアリーですか。今日のゲストは誰なんですか?」

律子「佐野美心さん」

春香「また随分とレアキャラを…テレビとか出るんですね、美心さん」

律子「たまたま慰問が無い時にオファーしたのよ、プロデューサー殿がね」

春香「またスケジュールの穴をピンポイントで狙いましたね?」

P「何のことやら」

春香「本当、この人怖い。芸能界支配しちゃうんじゃないですかね?」

178: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:16:29.89 ID:w3DorquAO
P「俺はあくまで裏方、うちの女優とアイドルを輝かせる為なら、何でもするがな」

春香「…女優が先に出る辺り、カチンと来ます…じゃあ、プロデューサーさんも律子さんもダメですか~」

律子「美希達をファミレスに送り届けた後ならいいわよ」

春香「本当ですか!良かったぁ♪」

小鳥「ところで、何となく気になってたんだけど…引っ越し先って、マンションよね?」

春香「いえ?一戸建てですけど…」

P「…はい?」

春香「えっ?」

律子「一戸建て…?」

春香「はい、一戸建てです♪えへへ、お家ですよ、お家!」

小鳥「…と、土地持ち…二十歳の子が…土地持ち…」

春香「と、土地持ちって言っても、そんな広くありませんよ!?」

P「いやいやいや、マジか。この土地がクッソ高い都内で、マジか」

春香「ま、マジですよ?」

律子「家…値段にもよりますが、マスコミが騒ぎますね」

春香「元からあった家のリフォームと、防音設備付きルームの追加だけなんですけど」

律子「…それでもよ」

春香「うぅ…」

P「億とか言わないよな?」

春香「そ、そんな訳無いじゃないですか!数百万は流石にかかっちゃいましたけど…」

179: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:17:16.71 ID:w3DorquAO
律子「それでも、なかなかにパンチの効いたお値段ね…」

P「結構老朽化の進んだ家なのか」

春香「えと、実は昔に水瀬家に仕えてた方のお宅なんですけど、もう10年以上前に亡くなられて、ご家族の方もいらっしゃらないので水瀬家で買い取って、もしもの時には使えるように、位には管理してたらしいですよ~」

小鳥「へ~」

春香「たまたま伊織と仕事に一緒にした時の帰りに、そのお家を見せてもらって思ったんです」

P「何を?」

春香「私、この家に住みたいって。その、豪邸っていうんじゃないんですけど、何て言うか…社長的に言うなら、ティン!と来てしまいまして」

P「ああ、ティン!と来たなら仕方ない」

律子「仕方ありませんね」

小鳥「ティン!と来ちゃったならねぇ」

美希「…うにゅ…」

春香「あ、ごめんね美希、起こしちゃったね」

美希「ん…大丈夫なの…春香、おにぎりご馳走様でしたなの、美味しかったの」

春香「お粗末様でした♪」

美希「お家の事?」

春香「そ、説明ついでに誰かに見てもらおうかなって」

美希「なるほどなの、あのお家は可愛いから、きっと皆気に入るの♪」

春香「うん、そうだね…そうだといいなぁ♪」

180: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:18:29.98 ID:w3DorquAO
律子「で、アンタをファミレスに送り届けたら私が見に行くわ」

美希「なるほどなの…あれ?もう時間?」

律子「そろそろね」

美希「むぅ…あと少し寝たいの」

律子「ダメよ、遅刻しちゃうから。ほら、早く支度する!」

美希「うにぃ~…」

春香「頑張れ!今日はシュークリーム作ったから、ちゃんとお仕事してから帰ってきたら、美希の分を1つオマケしてあげるよ!」

美希「」ガバッ

美希「律子!早く、いち早く行って、サクッと終わらせるの!」グイグイ

律子「ちょ!?引っ張るな!あと、さんを付けなさい!あーもう!行ってきます!」

(ドタバタドタバタ)

P「相変わらず、春香のお菓子は凄まじい威力だな」

小鳥「美希ちゃんがああなるのも分かります。それくら美味しいんですもの」

春香「因みに、プロデューサーさんと小鳥さんの分も持ってきました。律子さんの分は後で渡せばいいかな?」

P「悪いな、いつも」

春香「いえいえ」

小鳥「じゃあ私、紅茶入れてきます」

P「春香、座ってていいぞ。俺は書類関係出してくるから」

春香「はーい、分かりましたー」



~律子さん帰還~

律子「ただいま戻りましたー」

春香「あ、お帰りなさい♪」

181: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:19:57.70 ID:w3DorquAO
律子「じゃ、行きましょうか」

春香「はぁい」

小鳥「あ、律子さん。これが住所です」

律子「ありがとうございます」

小鳥「春香ちゃん、またね」

春香「はぁい、お疲れ様でした~」



~小鳥のメモに書かれた住所~

律子「…ここ?」

春香「はい♪」

律子「一階だけ見たら、千早が前に住んでたマンションの部屋と大差なさそうだけど」

春香「ちょっと大きい位ですね」

律子「そうなの?」

春香「はい。でも、それくらいがいいんです」

律子「何で?」

春香「皆、いつも一緒にいられるじゃないですか♪」

律子「…なるほど(この子、本当に765プロの皆が好きなのね)」

春香「どうぞ、上がって下さい」

律子「あ、うん…(見た目は築50年位の木造家屋…あ、小さいけど庭もあるんだ)」

春香「ただいまー」ピピッッ

扉『指紋、声紋、指静脈、虹彩…照合、リボン、照合完了。お帰りなさい、春香さん』

(ズガシャンッ!ガラガラー…)

律子「」

春香「あ、お客さんが1人いますよー」

玄関『了解。データ照合開始…完了。律っちゃんと一致しました。いらっしゃい、律っちゃん』

律子「」

春香「律子さん?どうしました?」

182: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:20:42.65 ID:w3DorquAO
雪歩「あ、春香ちゃんお帰りなさい♪」

春香「ただいまー。あ、律子さん来たよ♪」

雪歩「わあ♪いらっしゃいませ♪」

律子「…」

雪歩「律子さん?」

律子「どこからツッコミするべきか、今スッゴい悩んでるの。少し待って…」

春香「あー、じゃあ取り敢えず上がって下さい♪」

律子「うん…」



~リビング~

雪歩「お茶ですぅ」

律子「あら、ありがとう」

春香「ありがとう」

3人「」ズズーッ

3人「はふぅ…」

春香「相変わらず美味しいなぁ、雪歩のお茶」

律子「この、まん丸の氷が、また可愛らしいわね」

雪歩「ちょっと蒸し蒸しするので、冷茶にしました。氷は、冷凍庫で専用の型を使って作ってますぅ」

春香「細かい気配りだね♪」

雪歩「えへへ♪」

律子「ふぅ、一息付いた所で…」

はるゆき「?」

律子「まず、さっきの玄関のは何!?何で木の引き戸に複数の認証が必要なロックシステムが付いてんのよ!?」

春香「伊織の提案で、防犯用に水瀬財閥の研究所で作った、試作型の複数の項目を高速で認証するシステムを取り付けました」

律子「あの、一見するとキックしたら壊れそうな外見の引き戸なのに?」

183: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:21:35.65 ID:w3DorquAO
春香「はい。因みに、過度の衝撃を加えたりすると、すぐに水瀬セキュリティーサービスから、元軍人さんのガードマンさんが完全武装で駆け付けてくれます」

律子「」

雪歩「偽の鍵穴をピッキングしようとすると、スタンガン並の電気が流れますぅ」

律子「」

春香「基本的に、玄関にある呼び鈴の下にある溝にカードキーを差し込むか、声をかけながら取っ手に指をくっつけると、登録者のみに反応してカギが開くんです」

律子「何なの…その未来的なシステムは…じゃあ、あの引き戸自体も頑丈なの?カギ開いた時に、物凄い重工な音がしたけど…」

春香「えと、表面は前の木戸そのままなんですけど、内側は直径2センチのスティール製の棒と、厚さ3センチのスティール製の板で、ガラスは対戦車ライフル?じゃないと傷1つ付かない防弾ガラスらしいです」

律子「」

雪歩「あと、やよいちゃんのお家みたいな耐震、耐火、耐水システムだっけ?」

春香「そうそう、洪水でも大丈夫だし、地震にも滅茶苦茶強いの」

律子「それ…よく数百万で収まったわね…」

春香「伊織が「私の仲間の家よ。完璧な防犯、耐災害にしなさい!」って、デレた上にお友達価格&試作品だからって」

184: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:22:01.80 ID:w3DorquAO
雪歩「材料の一部は、うちが受け持った解体とかで出た廃材とか、余った資材とかを使ったりしましたぁ♪」

春香「あとは、ファンの方の紹介だったりで手に入った材料とかですかね~」

律子「…凄いわね、色々と」

春香「取り壊しになった学校の音楽室の防音壁とかも手に入りましたから、防音室もかなり安かったです♪」

律子「防音室はどこにあるの?」

春香「地下です」

律子「地下!?」

雪歩「私が掘りましたぁ♪」

律子「雪歩が!?」

雪歩「私が掘れば早いですし、お給料は春香ちゃんの手作り料理とお菓子ですぅ♪良い運動にもなりましたぁ♪」

律子「」

春香「1日で10畳分のスペースを掘りましたから、雪歩」

律子「」

春香「元々、地下の貯蔵庫みたいのがあったので、そこから広げたみたいです」

律子「春香…この家、凄いわね…」

春香「高槻家に続く要塞になっちゃいました…まだ実は工事してますけどね」

律子「そうなの?それにしては音が五月蝿くないけど」

雪歩「今は地下通路の壁面とか天井の硬化作業だからかなぁ?」

春香「穴は繋がったの?」

雪歩「昨日ね。私、頑張っちゃった♪」

春香「さすが雪歩!凄いなぁ♪」

185: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:22:51.70 ID:w3DorquAO
律子「えっ?どういう事?」

雪歩「ご近所のやよいちゃんのお家と繋がってるんです♪後は、水瀬家の別荘にも繋がってますぅ」

律子「地下通路!?」

春香「はい、緊急時に水瀬家の大型貯蔵庫付き別荘に繋がってます。何かあったら、避難出来るように」

律子「す、凄まじいわね…」

雪歩「あと、お風呂が広いんですぅ♪浴槽には4人入れるんですよ♪」

律子「それは広いわね…何で?」

春香「私と千早ちゃんと美希と雪歩で、一緒に入る事がありますから」

律子「あ、そう」

春香「後は…何かあったかなぁ?」

雪歩「二階は大きなお部屋があって、基本的には皆がそこで寝てますぅ。一応部屋割りしましたけど…皆、基本的にそこで寝ますね」

春香「私と千早ちゃんの部屋でもあるんですけどね。美希の部屋は基本的に美希が夜中に帰ってきた時に皆を起こさないようにする為に寝るだけの、アイドルグッズ部屋になってます」

雪歩「私は一階の和室なんですけど、多少私の荷物とかがある位で、1人の時以外はいません。このリビングみたいに、皆の共有スペースになってますぅ」

律子「…本当仲良しね、アンタ達」

はるゆき「はい♪」

律子「良い笑顔だこと」

186: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:23:28.99 ID:w3DorquAO
システム『千早さんがお帰りになりました』

律子「」ビクッ

春香「あ、千早ちゃん帰ってきたんだ」

雪歩「早かったね」

律子「い、今のは?」

春香「うちのシステムに登録した人…私と千早ちゃん、美希、雪歩が帰ってくると、お知らせしてくれるんです」

律子「未来過ぎる…」

千早「ただいまー。あら?律子、来てたのね。いらっしゃい」

律子「お邪魔してるわ、引っ越ししたから見に来てくれって言われて」

千早「凄いでしょ?」

律子「凄過ぎて訳分かんないわ」

千早「私も良く分かってないわ」

春香「こっちきて一週間経ってないからね」

律子「多分そうじゃないわ。アンタ達の適応力が凄いのよ…特に雪歩は良く適応したわね、環境変わると落ち着かないし寝れなそうなのに」

雪歩「成長したんですっ!」フンス

律子「そら良かったわ…で、千早はさっきから何を持ってるの?」

千早「ああ、これは…美希が帰ってきてからにしましょう」

律子「あ、そう…ん?そろそろ収録終わる時間だし、迎えに行ってくるわ」

千早「分かった、待ってるわ」

はるゆき「行ってらっしゃーい」

~30分後~

システム『美希さんがお帰りになりました』

187: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:25:01.23 ID:w3DorquAO
春香「あ、帰ってきたみたい」

雪歩「玄関から「何奴っ!?」って聞こえたね…」

千早「四条さんと我那覇さんも一緒なのね」

システム『お客様です。律っちゃん、四条様、我那覇様がいらっしゃいました』

春香「はーい」

美希「たっだいまなのーっ♪」

響「お邪魔しまーす」

貴音「お、お邪魔致します…」キョロキョロ

律子「お邪魔します…貴音、大丈夫よ。物の怪の類じゃないからしがみつかないで。それとさ…何で私だけ律っちゃんなのよ」

雪歩「皆いらっしゃい!」

春香「あ、美希。皆の分のシュークリームあるから、冷凍庫から出して~」

美希「」ダッ!ガパッ!バッ!バタン!

美希「はいなの!」

千早「は、速い…」

響「おぉ…春香特性シュークリーム…」

貴音「おぉ…」

律子「アンタ達…まぁ、気持ちは分からないでも無いけど」

春香「美希のは別のお皿にしてあるよ」

美希「何で?」ガパッ

美希「あ、本当なの…」パタン

春香「美希のシュークリームには、いちごクリームを使っております…いちごババロアじゃないけど、いちご味だよ」

美希「春香、ミキは春香に一生付いていくの」

響「致し方ない」

貴音「ええ、仕方ありませんね」

188: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:25:29.15 ID:w3DorquAO
律子「仕方無くていいのね…」

雪歩「アイスティーですぅ」

春香「じゃあ、皆で食べよう」

全員「いただきまーす♪」

(ぱくっ)

春香「うん、予想以上に上手く出来た♪」

雪歩「美味しい♪」

響「流石は春香だぞ。今まで食べた中でも最高に美味しいかも」

貴音「見事です…真、美味にございます」

律子「これは…春香、アンタ洋菓子店でも食べていけるわ」

千早「甘い物が春香のおかげでドンドン好きになるわ」

美希「…」キラキラキラ

響「うちのリーダーが恍惚の表情浮かべたまま、フリーズしてる…」

貴音「どうしました?美希」

美希「しやわせなの…こんなに美味しいシュークリーム…ミキ、他のシュークリーム食べられなくなりそうなの…」

春香「大げさな…たまにしか作らないから、そうなったら美希が困っちゃうよ?」

美希「仕方ないの、シュークリームは他のも食べてあげるの。春香のが食べられないから、仕方なくなの」

響「何で上から目線なんだよ…」

律子「あ、そういえば…さっき千早が持ってたのって何だったの?」

千早「ああ、そうね…皆、食べ終わったら外に来てくれる?」

全員「?」

千早「まあ、いいから来て」

189: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:26:03.32 ID:w3DorquAO
~外~

春香「千早ちゃん、どしたの?」

千早「ねぇ春香、この家にはまだ足りないものがあるわ」

春香「ふぇ?」

千早「ふふふ…これよ!」ババーン!

雪歩「そ、それは!」

響「表札…!?」


天海 春香
   千早
萩原 雪歩
星井 美希


春香「この表札…」

千早「自信作よ」

美希「や、やりよったの…」


そんなこんなで、二十歳にして家を持ったはるちはと、下宿状態の雪歩&美希、765プロのメンバーの織り成す、超感動スペクタク嘘です、マッタリした日々が始まりました。


律子「却下よ」

千早「何ですと!?」ガビーン

律子「芸能人なの隠す気は無いの?馬鹿なの?あと、いつの間にか嫁入りすんな」

千早「くっ…」

春香「あの、貴音さん…書いて頂いてもいいですか?」

貴音「皆の名字で宜しいですか?」

春香「はい。後は何処かの業者さんにでも頼みます」

雪歩「うちに聞いてみるよ」

春香「分かった、ありがとうね」

千早「」ズーン…

響「千早…流石にフルネームはな」

美希「どうしてそんな事しちゃったの…」

春香「千早ちゃん、それも保管しとこ?記念ですよ、記念♪」

千早「春香…大好き!」ガバッ

190: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:27:54.08 ID:w3DorquAO
以上、新シリーズの導入編です

新たな舞台の『あまみけ』の中身なんかを…

【1F】

・和室…雪歩の部屋。1人の時は縁側でお茶を飲んだり、詩を書いている。貴音の書いた『濃厚豚骨』の文字の掛け軸が飾られている

・LDK…皆の憩いの場で、食堂で、メインスペースで、春香さんの料理という五つ星料理が作られる。冷蔵庫は大きめで春香さんお気に入り。

・お風呂…やたら広いお風呂。4人は入れる。『天国(小鳥さん命名)』

・トイレ…アイドルは大も小もしないけど、一応設置してあります。ウォシュレットも一応設置してあります

・衣装部屋…季節ごとの服が仕舞われた部屋。4人分の為、和室よりも広い。靴なんかもここ

・玄関…やたら最先端セキュリティーが集まった玄関


【2F】

・美希の部屋…グッズ部屋兼務。寝るか着替えるだけの部屋

・はるちは部屋…はるちは専用部屋。週1で2人きりになる以外、殆ど皆で寝てる部屋。2人きりの時は美希も雪歩も近付かない。春香専用スペースには机とPC二台(一台はセキュリティー管理用で常に起動状態)、タンス、本棚が置いてある。千早専用スペースにはタンス、本棚が置いてある

・トイレ…アイドルは(ry

・ベランダ…屋根付きで洗濯物を干す場所であり、美希が日向ぼっこをする場所。ベランダの周囲にはセンサーが通っており、侵入=逮捕である。日向ぼっこは洗濯物が少ない時限定、スイッチ1つで柵に高圧電流が流れる


【地下室】

・防音ルーム…千早を初めとして、CDを聞いたり歌える部屋。春香と雪歩の2人は、いつかカラオケの機械を入れられないかと企んでいるが、かつての惨劇(ちーちゃん、ムキになる)の記憶がある為、躊躇している。カラオケを入れなくても結局千早は歌い出し、皆はプチライブ(しかもたまに参加型)を楽しむ場所になりつつある

・地下通路…現在工事中。高槻家の地下室と繋がる予定

191: 名無しさん 2013/06/02(日) 13:28:59.21 ID:w3DorquAO
【あまみけメンバー】

・天海春香…二十歳にして土地持ちの、赤いリボンもキリリと、なアイドル。
あまみけのお母さん的なポジションで、765プロのセンターにして唯一のSランクアイドル。
お菓子作りを初めとした料理全般が得意で、その腕前は『アイドルじゃなかったら、お菓子業界のトップにいただろう』とまで言われる程。
ちーちゃんが大好きで仕方ない。

・如月千早…デビュー時から毎回オリコン上位に名前があがる、765プロの誇る歌姫で、その歌唱力は世界規模で認められている。
変わって私生活は…春香さんがいないと何も出来ない(自分の服が何処か分からない、DVDの予約録画が出来ないなどなど)

・星井美希…あまみけマスコットのあふぅで天才な生物
おにぎりといちごババロア大好き、765プロの皆が大好きで、皆は何故か美希を甘やかしてしまう(特に春香と雪歩)

・萩原雪歩…あまみけの癒し系和み生物
演劇界の若き宝と呼ばれる程の実力で、その演技力は『洗脳』と呼ばれるレベルで人を魅力し、惹き付ける
が、普段は縁側でお茶を飲む、ほんわかした女の子


その他、誰かたまに出ます、多分

203: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:22:06.43 ID:E4LtwmdAO
~あまみけの朝はちょっと遅い~

春香「」ムクリ

春香「ん~…7時半かぁ…朝ご飯作ろう…の前に…おはよう、千早ちゃん♪」チュッ

千早「んん…はるかぁ…」ムニャムニャ

春香「んふふ♪」


【あまみけファイル その1】
最初に起きるのは基本的に春香さん。雪歩が次に起きて千早を起こし、2人で美希を起こすのが大体の朝の流れ


春香「」バシャバシャ

春香「っぷぁ…ふし!今日も1日頑張りましょう!…オフだけど」


【あまみけファイル その2】
春香さんは、基本的にオフの日も変わらずに気合いを入れる。仕事か休みかは、気合いを入れた後でリボンをするか否かの違い


春香「あっさご飯~♪何にしよ~♪」

春香「んー…レタスにキュウリにトマトに、ハム、卵と~…よし、これでいいかな?」

春香「パンは…まぁいつも通りでいいか」


【あまみけファイル その3】
パンは一斤を買ってくる。全員が食べたい厚さが違う。

春香さん…6枚切りサイズを2枚
千早…8枚切りサイズを2枚
雪歩…6枚切りサイズを1枚
美希…6枚切りサイズを2枚


春香「~♪」

雪歩「春香ちゃん、おはよう♪」

春香「おはよう♪」

雪歩「私も手伝いますぅ~」

204: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:22:36.32 ID:E4LtwmdAO
春香「ありがと。じゃあこれお願い」

雪歩「ハムエッグ?」

春香「そ。朝の定番かなって」

雪歩「ふふ、そうだね♪」

春香「そういえば千早ちゃんと美希は?」

雪歩「千早ちゃんも美希ちゃんも朝弱いからまだぼんやりしてたけど、もうすぐ起きてくると思うよ?」

春香「そか」


【あまみけファイル その4】
千早、美希は春香さんや雪歩がいないと、なかなか起きられない。
美希に至っては、放っておくとお昼過ぎまでは確実に寝ている。
千早は一度起こされると、ぼんやりしながらも必ず起きてくる為、二度寝してしまった美希を起こすのは千早の役割


雪歩「ほら」

春香「だね」

千早「」ポケー…

美希「」ユラユラ…

春香「2人とも、顔洗っておいで。その間にご飯出来るから」

ちはみき「…ふぁい」ユラーリユラーリ

雪歩「あんなにフラフラしてるのに、どこにもぶつかったり転ばないのが不思議ですぅ」

春香「千早ちゃんは元はしっかりしてるし、美希はきっと半分寝てても最低限は生活出来るんだよ、きっと」

雪歩「そうなのかな…?」

<ほにゃー!?

春香「…今のは…美希?」

雪歩「だね…私、見てくるね」

春香「うん、お願い」

205: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:23:03.68 ID:E4LtwmdAO
~洗面所~

美希「あぅ~…」ビショビショ

雪歩「どうしたの…」

千早「顔洗おうとしたら水の勢いが強過ぎたのよ」

雪歩「それだけで、何でビショビショに…」

千早「勢いが強過ぎて、水がバシャバシャ跳ねてね…慌てて止めたけど…」

雪歩「そ、そっかぁ…あ、美希ちゃん、Tシャツ脱いで洗濯物入れに入れて、新しいTシャツ着てきて。そのままだと、風邪引いちゃうから」

美希「えぅ~…」ガバッ

ぷるるん

ちはゆき「」

美希「…そんなに見ちゃイヤン、なの」

雪歩「あ、ごめん(相変わらず、おっきいなぁ…美希ちゃんの胸)」

千早「寝る時にブラはしないの?形が崩れるとか聞くけど…」

美希「ナイトブラ?だっけ、寝る時用のがあるらしいけど、ミキは苦手なの」

千早「そうなんだ。ま、私には関係ないけれどね」

雪歩「千早ちゃん、自虐的な事言うと、春香ちゃんに怒られるよ?」

千早「春香には内緒よ?あの子、本気で怒るから…」

美希「春香は千早さんが大好きだから、仕方ないの」


【あまみけファイル その5】
春香さんは千早が大好き過ぎる


美希「千早さん、無言でニヤけないで欲しいの…うぅ…寒い…着替えてこよ…」

206: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:23:29.84 ID:E4LtwmdAO
~リビング~

春香「あれ?美希はどしたの?」

雪歩「着替えに行ってる。洗面所で水浴びちゃったから」

千早「もう少し待っててあげて」

春香「勿論」


【あまみけファイル その6】
皆で食べられる時は、必ず皆揃ってから食べるのが、あまみけのルール

美希「お待たせー♪春香、おはようなの」

春香「うん、おはよう、美希」

美希「…何でミキがTシャツビショビショにしちゃった時だけ、皆でAMCGのロゴ入りTシャツお揃いなの…」


【あまみけファイル その7】
皆はこの時期はTシャツで寝ている。
AMCGロゴ入りTシャツは、色違いで765プロの皆が持っていて、色は皆のパーソナルカラーとなっている。


美希「むぅ…」

千早「美希…そのTシャツの文字って…四条さん?」

美希「そだよ。ラジオのノベルティ。投稿してきたリスナーさんのポイントが溜まったら、貴音がリスナーさんの好きな言葉を書いて、その文字をTシャツにプリントしてプレゼントしてるの」


【あまみけファイル その8】
美希がリーダーを務めるフェアリーのメンバー、四条貴音は達筆である


雪歩「美希ちゃん…らしいね、その言葉」

美希「でしょ?」

207: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:23:55.16 ID:E4LtwmdAO
【あまみけファイル その9】
四条貴音著、美希専用Tシャツに書かれた文章は、『寝る子は育つ』


千早「まだ育つ気?」

美希「ミキは何時でも進化してるの」

雪歩「そ、そういう意味なの?それ」

美希「うん」

春香「何か違う気がするけど…まぁいいや、皆揃ったね?じゃあ、いただきます」

三人「いただきまーす♪」



~朝ご飯タイム~

春香「皆、仕事は何時から?」

千早「13時からレッスン、その後は事務所で打ち合わせ」

美希「11時半に事務所でインタビュー、午後からグラビアとラジオ収録なの」

雪歩「お休みですぅ」

春香「そかそか。千早ちゃんも美希も頑張ってね♪」

千早「大丈夫、すぐ帰ってくるわ」

春香「そ、そうじゃないんだけどなぁ…勿論、千早ちゃんがいてくれたら嬉しいけど」

美希「またラブラブ空間なの。あ、ミキはそろそろ支度するの」

雪歩「うん、行ってらっしゃい、美希ちゃん」

春香「行ってらっしゃ~い」

千早「気を付けてね」

美希「はーい」

千早「あ、美希」

美希「?」

千早「ブラ、しなさいよ?」

美希「当たり前なの!ミキ、露出の趣味はないの!」

千早「あ、そうなの…」

208: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:24:23.79 ID:E4LtwmdAO
美希「大体、雪歩だって春香だって千早さんだってブラしてないの!春香に至ってはTシャツ一枚だけなの!」

千早「はぁ!?」

雪歩「えぇっ!?」

春香「ちょ、ま、待って!履いてる!履いてるよ!」

雪歩「そういえば、下着のラインが見えないような…」

千早「は、春香…貴方まさか!?」

春香「違うよっ!履いてるもん!ほらっ!」

(ガバッ!)

美希「わお…」

雪歩「ほぁあ!?」

千早「」プッ

春香「…はりゃ?」

美希「春香、大胆なの…」ドキドキ

春香「え゛っ?」

雪歩「そ、そんな…小さい下着…」

春香「…」チラッ

春香「ほぁあ!?こ、これは、ちが、違うの!千早ちゃん用の勝負下着を間違えて…じゃない!えと、あの」

美希「前が真っ赤なハートって…えー…しかも殆ど隠せてないし…えー…春香、えー…」

春香「う、うわぁぁぁぁん!」ドダダダ

雪歩「は、春香ちゃん!?お尻側がほぼ紐だよ!?」

<うっさい馬鹿ー!

雪歩「はぅ!?」

美希「びっくりしたの…春香があんな…あれじゃ変態なの…」

雪歩「す、凄かったね…あれ?千早ちゃん?」

千早「…」キュム!キュム!

千早「アリ、ね」キラン

雪歩「千早ちゃん!?」

209: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:25:08.50 ID:E4LtwmdAO
美希「鼻にティッシュ詰めて何言ってるの、この人…」

千早「変態?構わないわッ!春香がどんな性癖だろうと受け入れる自信があるもの!寧ろ、あんな下着で迫られたら1日、いや2日は愛でくりまわすわ!」クワッ


【あまみけファイル その10】
如月千早の春香さんに対する懐は、海の如く広く、深い


雪歩「本格的に何言ってるの!?」

美希「これはドクターストップの予感なの」

千早「…今日のレッスンは無理かもしれないわ…鼻血と色んなものが抑えられそうにない」

美希「色んなものって…」

千早「主に性的な興奮によって出る…」

美希「聞きたくないの…」

雪歩「千早ちゃん…流石に引く」

千早「」

美希「さて、着替えてこよーっと」

雪歩「行ってらっしゃ~い」

千早「だって…だって仕方ないじゃない…」

雪歩「千早ちゃん」

千早「萩原さん…」

雪歩「朝ご飯、早く食べて?片付かないから」

千早「あ、はい」


【あまみけファイル その11】
雪歩も、千早の暴走後の扱いに慣れ初めてきた



~二階~

美希「…春香、確かにさっきの下着は無いと思ったけど…まさかパンダさんのイラストのパンツにしなくても…」

210: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:25:35.15 ID:E4LtwmdAO
春香「今…これしか無いんだ…」

美希「さめざめと泣きながらパンツ履き替えないで欲しいの…別にお漏らしして着替えてる訳じゃないんだから…」

春香「…いいの…私はあんな変態パンツかパンダさんプリントのお子様パンツの二択しかない、リボンの化身だから…」

美希「春香も面倒くさいの…はるちは面倒くさいの…ミキ、もう着替えて仕事行くの」

春香「行ってらっしゃい…」

美希「行ってきますなのー」

春香「パンダさんパンツ…意外と履き心地が良い…流石に二十歳でこれは家の住人以外の人には、あまり見せられないなぁ…」

春香「…よし、下行って後片付けしなきゃ…」



~リビング~

春香「ただいま~…あ、雪歩、後片付けしてくれたんだ?」

雪歩「うん。あ、春香ちゃんのは食べかけだったし、残してあるよ」

春香「ん、ありがとう、雪歩」

千早「春香」

春香「ん?」

千早「さっきの下着だけど、幾ら家の中だとはいえ…あの下着のまま行動するのは良くないわ」

春香「う…気を付けます…」

雪歩「(千早ちゃんが賢者に…)」

千早「正直、あんな格好されたら、いつ私に押し倒されても文句言えないわよ?」

雪歩「(愚者でしたぁ)」

211: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:26:02.18 ID:E4LtwmdAO
~玄関~

千早「じゃあ、帰りは夕方過ぎると思うわ」

春香「ん、りょーかい♪」

雪歩「美希ちゃんも夕方の6時位かもって言ってたから、同じ位の時間になるかな?」

千早「どうかしら…打ち合わせ次第ね」

春香「んじゃ、一応その位の時間に合わせてお夕飯の支度かな?」

雪歩「そだね」

千早「私もそれくらいに帰れるように努力するわ」

春香「お仕事優先で構わないからね?」

千早「分かったわ、ありがとう春香」

春香「いえいえ」

千早「じゃあ、行ってくるわ」

春香「はーい」

システム『ロックを解除します。行ってらっしゃい、千早さん』

(ガラガラ)

千早「…まだいまいち慣れないわね」

春香「ふふ、皆そうだよ。ね?雪歩」

雪歩「うん、まだちょっとビクッとしちゃう時があるかな」

千早「そう…暫くは慣れないかもね」

春香「だね」



~美希と千早が仕事に行った後のあまみけのリビング~

はるゆき「はふ~…」ダルーン

雪歩「まったり…だねぇ…」

春香「だねぇ~…」

雪歩「あ、お茶が…煎れてこよ」ムクリ

春香「んに~…行ってらっしゃ~い」

春香「はふ…お洗濯でもしよっかなぁ…」

雪歩「はい、お茶」

212: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:26:28.77 ID:E4LtwmdAO
春香「おっ、ありがとうね~」

雪歩「どういたしまして~…春香ちゃん、お洗濯するの?」

春香「うん」

雪歩「じゃあ、その間に掃除機かけとくよ」

春香「お願いね~」



~洗面所~

【あまみけファイル その12】
水回りは基本的に近い位置にある。
お風呂、洗面所兼脱衣所に洗濯機が置かれ、隣はトイレである。


春香「よぉし、じゃあまずは…お風呂の残り湯を移さないと」


【あまみけファイル その13】
春香さんは、ちょっとした節約家である


春香「このポンプ、本当に良く出来てるなぁ…関心しちゃう」キュポキュポ

(じょばばば)


【あまみけファイル その14】
灯油をキュポキュポするヤツは便利。ホースを長く加工してくれた雪歩のお父さん、ありがとうございます  春香


春香「よし、おしまい!あとは洗濯物を…」

春香「…相変わらず、美希のブラはおっきいなぁ…」

春香「雪歩のブラは…飾り気が無くて、でも可愛い…まるで本人のようだね!」

春香「これは千早ちゃんのか…」

(スンスン)

春香「…何してんの私…うぅ…」マッカ

春香「…あ、私のブラ…解れてきてる…流石に限界かなぁ…諦めて買いに行こうかなぁ」

213: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:27:47.92 ID:E4LtwmdAO
【あまみけファイル その15】
春香さんは基本的に一つ一つの物を長く使う。
しかし、服や下着は、どんがらの際にダメージを受けてしまうので、昔は服が破れてしまう事や、下着がダメになる事もあった。
しかし、本人に怪我が無かった為、事務所内では「春香へのダメージを服が肩代わりしていた」と言われていた。


春香「うーむむむ…ブラもパンツも数が少なくなってきた…買いに行かないとなぁ…通販だと来るまでにタイムラグがあるし、手数料がちょっと勿体無い気もする…あ、スイッチ入れ忘れてた」

(ぽちっ…ぐわんぐわんぐわん…ぴっぴっぴっぴっ)

春香「全自動洗濯機って凄いよね~…あ、柔軟剤…」トポポポ

春香「うふふ♪良い匂い♪ブルーベリーかぁ、教えてくれたあずささんに感謝しないとね♪」


【あまみけファイル その16】
主婦でもないのに、765プロの三浦あずさ、我那覇響、高槻やよい、春香さんの主婦の知恵と知識はベテランレベル


春香「千早(キミ)が世界の真ん中だった~♪その隅っこで春香(ボク)は生きていた~♪」

春香「脱水長めで…良し!じゃあ後はお風呂掃除しちゃおう!」


【あまみけファイル その17】
お風呂の残り湯は使い切る

214: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:28:17.33 ID:E4LtwmdAO
~同時刻、リビング~

雪歩「~♪~♪」

(フィィィン…)

雪歩「サイクロン式…本当良いですぅ…」

雪歩「こう…螺旋力が…ぐぃーんと上がる気がしますぅ」


【あまみけファイル その18】
雪歩はいつかギガドリルブレイクが使えたら良いと思っている


雪歩「そういえば…ルンバって便利そうだけど…いくら位するのかなぁ…?」フィーンフィーン

雪歩「後で検索してみようかなぁ…」フィーンフィーン

雪歩「リビングおしまい♪このままドンドン行きますぅ~!」オー!


~お風呂場~

春香「ふし、おしまい♪じゃあ、お湯張っちゃおうかなぁ」

<~♪

春香「雪歩の鼻歌だ…ロコロコとはまた…相変わらず可愛らしいなぁ、雪歩…一番年上だけど、一番可愛らしいという…ずっこいなぁ」


【あまみけファイル その19】
春香さん的には
千早→可愛いし綺麗だし愛おしい
雪歩→小動物みたいな所も、暴走しちゃうのも可愛い
美希→猫みたいに気紛れだけど、素直で可愛い

結論:春香さんは皆が好きで仕方ない(一番は勿論千早)


春香「よっ、と…そういえば、最近は昔ほど転ばないなぁ…成長したのかな?真が言ってたみたいに、バランス取れるようになったのかな?」

215: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:29:24.30 ID:E4LtwmdAO
春香「ま、いっか。転ぶと服とか汚れるし、破れたりするもんね」


【あまみけファイル その20】
春香さんが転んだ時に気にするのは、周りへの被害→服の状況→汚れの確認→以上。
怪我は何故かせず、痛いけどせいぜいちょっと擦りむく位。
765プロの今も解明されていない謎の1つでもある。


春香「洗面所もお掃除しちゃおう…と思ったけど、お風呂の残り湯は使っちゃったんだっけ…仕方ない、明日にしよ」

春香「あ、おトイレも掃除しておこうかな?」



~和室~

雪歩「~♪っと、また歌い終わっちゃった」

雪歩「あとは二階かな?…あ、おトイレと洗面所…春香ちゃんはお洗濯終わったかな?行ってみようっと」

雪歩「~♪」



~トイレ~

春香「このスタンプの洗剤、結構便利だなぁ…殆どブラシしなくて済んじゃう」

(こんこん)

春香「はい?」

<あ、春香ちゃん。ごめんね、使ってたんだ

春香「ううん、お掃除してた」

<そうなんだぁ、掃除機をかけようかと思って。洗面所は終わったよ

春香「ありがとう。こっちはもう終わったから出るよ」

(がちゃ)

雪歩「あ、春香ちゃん、洗濯機終わってた」

春香「ん、分かった~」

216: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:29:52.65 ID:E4LtwmdAO
~ベランダ~

春香「ん、いいお天気~」

春香「流石にTシャツにパンダさんパンツじゃベランダに出る訳にいかないもんね…助かったよ、雪歩」

雪歩「普通にベランダに出ようとするんだもん…びっくりしたよぅ」

春香「昔レッスンで履いてたスパッツがあって良かった…」

雪歩「だね~♪」

雪歩「…(スパッツも春香ちゃん位スタイル良いと、えっちぃですぅ)」

春香「(雪歩…そのショートパンツ、可愛いけど生足がなんかちょっとえっちぃ)」

はるゆき「…」

雪歩「わ、私も洗濯物干すの、手伝うよ」

春香「あ、うん、ありがとう」


【あまみけファイル その21】
・春香さんとスパッツ→お尻のラインやらが出てせくちー
・雪歩とショートパンツ→真っ白の生足がせくちー


雪歩「ほわぁ…相変わらずおっきいなぁ、美希ちゃんの」

春香「それ、私も洗濯機に入れる時に思った」

雪歩「あはは…美希ちゃんって87だっけ?」

春香「今は88」

雪歩「またおっきくなったんだ」

春香「うちのdtpn艦隊はどうなってんだか…」

雪歩「…ねぇ春香ちゃん、知ってる?」

春香「ん?」

雪歩「あずささん…1センチおっきくなったって…」

217: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:30:33.33 ID:E4LtwmdAO
春香「ウソぉ…」

雪歩「うん…92になっちゃったって」

春香「うわぁ…只でさえ肩凝りそうなのに…」

雪歩「垂れてないのが凄いよね」

春香「だね…そういえば今思ったんだけどね」

雪歩「ん?」

春香「もしあずささんが妊娠したとして」

雪歩「うん」

春香「…母乳が出るようになると、おっぱい張るっていうからさ…もっと大きくなるのかな…」

雪歩「っ!?」

春香「3ケタ行っちゃったりして…」

雪歩「及川さんだっけ?あの人みたいになるのかなぁ…」

春香「雫ちゃんは規格外だと思うよ…あと、拓海ちゃんだっけ?あの子もかなり規格外」

雪歩「あの、ちょっと怖い感じの子?…確かに、おっきいね」

春香「いい子だよ?ちゃんと挨拶してくれたし、連絡先も交換したし…普段はぶっきらぼうでヤンキー口調だけど」


【あまみけファイル その22】
春香さんの交友範囲は、アイドル界を支配する勢い


雪歩「そうなんだ…あ、目隠しのバスタオル…あった…これ、春香ちゃんの?」

春香「いや、千早ちゃんの」

雪歩「…『等身大 天海春香バスタオル』…千早ちゃんの愛は濃ゆいね…」

春香「濃ゆい言うな!千早ちゃんは純粋なの!」

218: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:31:04.50 ID:E4LtwmdAO
雪歩「純粋…?」

春香「最近、ちょっと性的な感情が異常な気がしないでもないけどね」

雪歩「ああ…ストレス溜まってるのかな?」

春香「うーん、押し倒されてないから、まだ大丈夫だよ」

雪歩「そんな判断基準、聞きたくなかった…生々し過ぎて…」

春香「ごめんごめん…って、そのバスタオルで目隠しの意味あるのかな?」

雪歩「無さそう…裏返しにしたら大丈夫かな」

春香「多分…まぁ、センサーあるし大丈夫でしょ、多分」

雪歩「だね」


【あまみけファイル その23】
ベランダの外はセンサーがあり、外部から不法に侵入しようとすると引っ掛かり、即座に柵にスタンガン並の電気が流れると同時に、水瀬セキュリティーサービスから元軍人のガードマン達があらわれ、確保される。


春香「雪歩、掃除機は終わったの?」

雪歩「あ…春香ちゃん引き止めて、自分もショートパンツ履いてたら忘れてた…」

春香「あははは!じゃあ、私達の寝室はやっておくから、美希の部屋とトイレお願い」

雪歩「うん、任せて」



~なんやかんや、家事が終わりました~

春香「…13時かぁ」

雪歩「お昼過ぎちゃったねぇ」

春香「お昼、どうしよう…」

219: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:31:30.39 ID:E4LtwmdAO
雪歩「冷蔵庫には…うーん…」

春香「晩御飯にも微妙に足りないねぇ」

雪歩「(あ、春香ちゃんが凄く近い…甘い匂いする…)」

春香「あ、そだ」

雪歩「んぇ?」

春香「…雪歩、何か今、変な鳴き声上げた?」

雪歩「あ、いや、その、ちょっと違う事考えてたから」

春香「そか」

雪歩「それで、どうしたの?」

春香「えと、お夕飯の買い物ついでに、外でご飯食べようかなって。ついでに、私は下着買いたいし」

雪歩「また紐?」

春香「ち、違うって!大体、あれは通販で前に買って…じゃなくて、普段使うやつ!」

雪歩「あ、そういえば少し解れてたね」

春香「うん。全体的に古くなってきちゃったから、そろそろ古いのは処分して、買い足しの時期かなと」

雪歩「そっかぁ…じゃあ、駅前のデパートかな?」

春香「そだね。ランジェリーショップとかだと高いし…普段着けるのは、安くていいんだし」

雪歩「(相変わらず、春香ちゃんの思考が高額納税者ランキングに入ってる人とは思えない…)」

春香「じゃあ、準備してお出掛けしよう!」

雪歩「うん!」

春香「デートですよ、デート!」

雪歩「う、浮気ですぅ…大家さんに迫られますぅ…」

220: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:32:09.55 ID:E4LtwmdAO
春香「せ、迫らないよ!千早ちゃんが泣いちゃうし!」

雪歩「千早ちゃん、怒る上に泣いちゃうね」

春香「激おこプンプン丸!って言いながら、ぐすぐす泣いちゃうね」

雪歩「んふっ!ちょ、ちょっと可愛いですぅ」

春香「ふふ!想像したら…確かにちょっと可愛い…くふふ」



~玄関~

システム『春香さん、雪歩さん、お出掛けですか?』

春香「はい!2人とも出掛けます。戸締まりお願いします」

システム『了解。お二人がお出掛けになったあと、内部は無人になる為、安全チェックを開始致します…ガスの元栓、OK。水道、OK。全室の窓、戸締まり、OK。その他の項目、OK』

システム『安全が確認されました。春香さんと雪歩さんが外出された後、すぐに玄関も施錠されます。忘れ物が無いよう、ご確認下さい』

春香「お財布、スマホ、エコバック…よし」

雪歩「私も大丈夫ですぅ」

春香「大丈夫です、開けて下さい」

システム『了解。それでは行ってらっしゃいませ』

(ガラガラ…)

春香「行ってきます」

雪歩「い、行ってきますぅ」

システム『お気を付けて』

(ガラガラ…ズガシャン!)

はるゆき「っ!」ビクン

雪歩「…はぅう…」

221: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:32:42.56 ID:E4LtwmdAO
春香「あ、相変わらず凄い音がするね…我が家の玄関は…」

雪歩「微妙にまだ慣れないよぅ…」

春香「あはは…私もまだびっくりしちゃうよ」


【あまみけファイル その24】
あまみけの玄関は、やたら重い音がする



~お出掛け中~

春香「…赤は好きだけど、赤い下着は派手過ぎるよね?」

雪歩「じょ、情熱的でいたいなら、いいんじゃないかな?」

春香「私、そんなキャラじゃないよぅ」

雪歩「あはは…」

春香「普通に白とピンクと…」

雪歩「黄色とかオレンジ、水色も可愛いよね」

春香「青は…うーん」

雪歩「千早ちゃんカラーだね」

春香「青だと千早ちゃんがね…」

「春香、私のイメージカラーを…嬉しいわ」

春香「って、下手したら押し倒される」

雪歩「週1にしてね?青でもいいけど」

春香「最近、関係無くなってる気がしない?」

雪歩「…する」



春香「野菜が安定しないねぇ」

雪歩「うーん…あ、お肉が安い…」

雪歩「ねーねーおかーさぁん、お肉買ってぇ」

春香「どこの世界に牛挽き肉のパックをねだる幼女がいるか!」

雪歩「…」

春香「しかも恥ずかしいならやらない!耳まで真っ赤だし!」

222: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:33:35.77 ID:E4LtwmdAO
雪歩「あぅう…」

春香「いや、うん、可愛かったし、別に買ってもいいんだけど」

雪歩「本当?」パァァ…

春香「そんなのしないでも、普通に自分で買えばいいのに…」

雪歩「っ!?」

春香「相変わらず今更気付くのね…いい加減、もう少し考えてからボケようよ…雪歩のボケは、普段がそんな感じのキャラじゃないのに真逆をやるから、ツッコミ入れる前にびっくりしちゃう」

雪歩「さ、流石は春香姐さん…!勉強になりますぅ…!」

春香「同期!そして私は年下!何より私は芸人さんじゃない!」



~17時過ぎ~

春香「雪歩の食生活に不安を覚える春香さんですよ」

雪歩「何で?」

春香「お昼ご飯に焼き肉食べたいって言い出した時はどうしようかと」

雪歩「う…やっぱり変かな?」

春香「というか、その後の買い物がキツいよ…胃もたれしちゃう」

雪歩「うぅ、ごめんね?」

春香「ん、大丈夫。結局ファミレスだったし、私は肉食べてないし」


【あまみけファイル その25】
肉食系女子・萩原雪歩さん(食事的な意味で)
本日はステーキセットでした(春香さんは和風パスタ)


春香「よっと」ピピッ

システム『…照合完了、お帰りなさい』

223: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:34:20.31 ID:E4LtwmdAO
春香「ただいま~」

雪歩「ただいまですぅ…」

システム『留守中に郵便物、来客はありませんでした』

春香「はぁい」

雪歩「それにしても…このシステムさん、低くてかっこいい声ですぅ」

春香「凄いベテランの声優さんに頼んだんだって。映画の吹き替えとか、アニメとか、沢山出てるって聞いたなぁ…」

雪歩「そうなんだぁ…ちょっと気になるね」

春香「凄い迫力ある演技らしいよ?伊織が言ってた」

雪歩「何て人だろう…名前、分からない?」

春香「えーっと…あ、メモしてあるけど二階だ~…」

雪歩「じゃあ、また後でにしよう。まずは買い物したものをしまっちゃおう」

春香「だね。結構重いし…」


【あまみけファイル その26】
システムの声優さんは銀河万丈氏。
伊織の「システムの声で良い声優さんを知らない?」という質問に、新堂さんが応えた結果(色々調べていく中で、ギレンの演説シーンの迫力に感動したらしい)。


春香「よし、冷蔵庫まで頑張ろー!」

雪歩「おー!」



~キッチン~

春香「流石は大型冷蔵庫!買ってきたもの、全部入っちゃった♪」

雪歩「春香ちゃん、この冷蔵庫、お気に入りだね」

春香「うん!」

224: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:35:00.25 ID:E4LtwmdAO
春香「沢山食材が入るから、色んなものが作れて楽しいんだぁ♪」

雪歩「(冷蔵庫にほおずりする春香ちゃん可愛い…きっと千早ちゃんなら「冷蔵庫になりたい」とか思っちゃうんd)」

千早「冷蔵庫になりたい」クワッ

雪歩「ひょわぁぁぁあああ!!?」ビクーン

春香「わぁぁぁあああ!?何!?何!?」

千早「ただいま」

春香「あ、え?あ、お帰りなさい」


【あまみけファイル その27】
歌姫・如月千早は自由


雪歩「」バックンバックン

千早「どうしたの?萩原さん」

雪歩「だ、だ、だってぇ!急に後ろに立ってるんだもん!急に怖い顔で変な事言うんだもん!」

春香「おーよしよし、もう怖くないからね」ナデナデ

雪歩「うぅ…」グスグス

千早「萩原さんになりたい」クワッ

雪歩「ぴぃ!?」

春香「千早ちゃん、それやめてあげて。雪歩がもっと泣いちゃう」

千早「わ、分かったわ…意識してやってる訳じゃないけど気を付けるようにする…」



~リビング~

春香「というか、千早ちゃん早かったね」

千早「レッスンは1時間で濃い内容をやったし、打ち合わせはすぐだったのよ」

雪歩「何の打ち合わせだったの?」

千早「次回のライブのよ」

225: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:35:49.84 ID:E4LtwmdAO
春香「ライブの打ち合わせって、一番長引くと思うけど、普通」

千早「基本的に私が歌う曲と順番を決めて、後は挨拶を考えるだけだから。打ち合わせの中身も慣れたものよ?」



~事務所(回想)~

P「千早~、次のライブの打ち合わせやるぞ」

千早「はい」

P「場所は○○○って会場で、2時間。日付と時間はこれな」

千早「はい」

P「衣装は曲に合わせてこっちでやっとく。千早はいつもの事しといてくれ」

千早「会場の規模はどの位でしょう?」

P「ん~…まぁこんなもんだな」

千早「分かりました」

P「ん、じゃあお疲れ~」

千早「お疲れ様でした~」



~リビング~

千早「…みたいな感じよ」

春香「か、簡単に決まるんだね…」

千早「基本的に、難しい話はプロデューサーが済ませてしまうし」

雪歩「た、確かにそうかも…」

千早「私は、最初と終わりの挨拶と、途中のMCの時間を考えて、曲をセレクトしておしまい」

春香「ライブって、そんな簡単に決まる?」

千早「他の子と一緒だと、流石にこうはいかないわね」

雪歩「バランスとか取らないといけないからね、全体の」

千早「私は、大体が持ち時間減らされるわね」

226: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:38:07.38 ID:E4LtwmdAO
雪歩「それって、多分千早ちゃんは少ない曲数でも十分にお客さんにアピール出来るからじゃないかな?」

千早「そうなのかしら?印象に残る…それならいいのだけれど」


【あまみけファイル その28】
歌姫・如月千早は、例え一曲でも観客の心を鷲掴みに出来る


春香「大丈夫大丈夫、千早ちゃんの歌を聞いて、印象に残らない人なんていないよ」

雪歩「うん!千早ちゃんの歌は、人の心を揺さぶるから大丈夫!」

千早「2人共…ありがとう」

雪歩「でも、千早ちゃんと一緒にライブに出たがる子、いるかな?」

千早「…そうよね…私、無愛想だし…」

雪歩「ち、違うよ!そういう事じゃなくて、ほら、自分のファンでもすぐに千早ちゃんの歌の虜にされちゃうかもしれないし…」

千早「…私はただ、歌うだけよ」

春香「でも、アイドルの世界ってそういうのだと思う。ファンを取られちゃう子もいるかもだけど、それは千早ちゃんが凄く努力してるからだと思うし…勿論、その子が努力してないなんて言わないけど…それに、「ファンを奪ってごめんなさい」なんて、それこそ失礼だと思う」

雪歩「…うん、そうだね」

春香「うーん…まぁそういう事を心配したって仕方ない!晩御飯作るよー!」

雪歩「…うん、そだね♪」

227: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:38:43.69 ID:E4LtwmdAO
千早「私、ライブで歌う曲を選んでくるわね」

雪歩「地下室?」

千早「ええ」

春香「ん、分かった。出来たら内線で呼ぶね」

千早「お願いね」


【あまみけファイル その29】
地下室と二階には、リビングから特殊な内線が繋がるようになっている


春香「さて、作っちゃいますか」

雪歩「天海先生、本日はどのようなお料理を作るのでしょうか?」

春香「はい、今日はですね、ハンバーグを作りたいと思います」

雪歩「ハンバーグ大好きですぅ♪…こほん、いいですね、小さなお子様から大人まで、大人気の献立ですね」

春香「(いま、キャラを投げ捨てかけたのは触れないでおこう…)」



~リビング外~

千早「(カバンを忘れたから取りに来たら、まさかのお料理番組ごっこをしている2人を見てしまった…)」

千早「(2人とも可愛かったので、暫く観察しよう)」


【あまみけファイル その30】
歌姫は仕事、しかもライブに関する仕事よりも、可愛らしい同居人達を影からひっそり眺める方が重要


美希「…(帰ってきたら、千早さんが廊下からリビングを覗いてるの…何してるのかな?)」

美希「…千早さん?」

千早「うにゃあ!?」ビクーン!

228: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:39:41.03 ID:E4LtwmdAO
美希「」

千早「あ、美希…お、おかえなさい」

美希「た、ただいまなの…何してるの?」

千早「中でね、春香と萩原さんが料理番組ごっこしててね…」

美希「…ミキも見るの!」

千早「ええ、どうぞ」



~キッチン~

春香「お肉をこねこね~♪」

雪歩「美味しくなぁれ~♪」

春香「千早ちゃんのハンバーグは音符の形にしようかな?」

雪歩「その形は難しそうですねぇ、天海先生」

春香「愛ですよ、愛!皆様も、大好きな人を思って作れば、料理は美味しくなりますよ!」

雪歩「流石天海先生ですぅ!さて、成形し終わったものが此方に」

春香「あははは!ないない!今はないよ!」

雪歩「ふふっ!あれって、全部出来上がったものを最初に出したらどうするのかな?」

春香「くふふ、それは…もう料理番組じゃないよね?」

雪歩「あはは、そうだね…まず挨拶して、料理の説明するよね?」

春香「うんうん!それでフリップ出して…作り方を説明して…」

雪歩「作り終えたものが此方ですぅ!」

春香「先生ぽかーん」

雪歩「それではまた来週~って」

春香「先生は最後まで「えっ?えっ?」って顔しながらカメラが引いていってお終い」

229: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:40:12.64 ID:E4LtwmdAO
雪歩「ふふ、うふふ…先生かわいそうですぅ」

春香「あはは!ダメ、笑っちゃうとちゃんと成形出来ないよ~!」



~廊下~

千早「可愛らしいわ…2人とも」

美希「うん、物凄いキャッキャ感なの!」

千早「レッスンの疲れも吹っ飛んでしまうわ」

美希「でも、千早さんいいなぁ。音符の形したハンバーグとか、可愛過ぎるの!」

千早「美希」

美希「?」

千早「春香が、それだけで済ませると思う?」

美希「っ!?」

千早「ふふ、出来上がりが楽しみね」

美希「なの!」

千早「じゃあ、私は地下室で仕事してくるわ」

美希「ミキ、ただいましたら着替えに行ってくるの!」

千早「ええ、また後でね」

美希「はぁい!」

(ガチャ)

<たっだいまなのー!

<お帰りー、お帰りなさい、美希ちゃん



~地下室~

千早「…最初の挨拶前に一曲歌いましょう…それから挨拶して…」

千早「…『約束。』は絶対外せないわね…ラストに歌うとして…アルカディアは最初の挨拶の後ね。これは比較的アップテンポだし、これで会場のボルテージを上げて…次は大人しい曲?…逆にアップテンポの曲を続けてもいいかも…」

千早「…悩むわ」

230: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:40:51.87 ID:E4LtwmdAO
【あまみけファイル その31】
切り替えはキッチリしている歌姫。
ライブの事を考え始めると、そちらに集中し過ぎる程に集中する。


千早「…この曲は…いや、でも流れを考えたらアリなのかしら…」

システム『キッチンから内線です』

千早「内線?あ、ご飯が出来たのかしら」

(ぴっ)

千早「はい」

春香(内線)「あ、千早ちゃん、ご飯だよー」

千早「今行くわ」

春香(内線)「はーい」

(ぴっ)

千早「取り敢えず簡単に片付けて…これでよし、と」



~リビング~

千早「お待たせ」

雪歩「あ、千早ちゃん来たよ」

美希「早く早く!」

春香「さ、千早ちゃんも来たし、食べよう!」

「いただきます(なの)!」

千早「いろんな形のハンバーグがあるのね」

春香「春香さん、雪歩と一緒に頑張っちゃいました!」

美希「ハートとか星とかあるの!」

雪歩「美希ちゃん、これどうぞ」

美希「ん?…こ、これは、おにぎり型なの!」

春香「そうだよー」

美希「これ、雪歩が作ってくれたの?」

雪歩「うん。三角にして焼いたハンバーグに、レンジでチンして長方形に切ったキャベツを巻いてみましたぁ」

美希「ありがとうなの!」

231: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:42:04.95 ID:E4LtwmdAO
雪歩「どういたしまして♪」

千早「可愛らしくて、食べるのが勿体無く感じちゃうわね、この音符型とか」

春香「食べなきゃもっと勿体無い事になっちゃうから、ちゃんと食べてね」

千早「ええ、勿論」



~濃厚なおゆはんタイム終了~

4人「」ケプッ

春香「ちょ、ちょーっと多かったかな?」

美希「お腹まんたんなの♪」

千早「ちょっと食べ過ぎたかしら…」

雪歩「私はお肉が食べられてしやわせですぅ」ホンワカ

春香「本当にお肉好きだね、雪歩」

雪歩「うん、好きだよぉ♪」ホンワカ

美希「それは真クンよりも?」

雪歩「ふぇっ!?」

千早「四条さんよりも?」

雪歩「えっ!?あの、えっ!?」

春香「そっか…雪歩は私達よりお肉を取るんだね…」

千早「悲しいわ」

美希「寂しいの」

雪歩「え、えぇぇぇっ!?な、なんで?何でそうなるの?」

美希「楽しかった日々は幻だったの」

千早「美しい思い出に浸りながら生きるわ」

春香「遊ばれてたんだ…私達」

雪歩「ちが、違うよぅ!?」

春香「さて、取り敢えず雪歩をいじったから、洗い物しちゃおうかな」

雪歩「恒例行事みたいに言わないでよぅ!しかも取り敢えずって!」

232: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:43:19.86 ID:E4LtwmdAO
美希「あの事件以来、雪歩は強くなったの。ツッコミがこなせるようになったの!」

千早「ああ、あの事件…」

雪歩「え?事件?」

美希「ファミレスフェアリーのあれ」

雪歩「」

千早「後で律子に聞いたけど、あまりの事態にどるちゃん(あいどる☆ちゃんねる)のサーバー?は機能停止、某大型掲示板群までも機能停止、ツイッターまでもダメになったと聞いたわ」

雪歩「だ、大惨事になっちゃってましたぁ…」

美希「雪歩のファンサイトは超好意的だったみたいだけどね」

春香「因みに…

『可愛過ぎる!』

『美希ちゃん響ちゃん!そこ変わって!』

『雪歩ちゃん→担がれる→御輿→雪歩ちゃん祭の開催→女神雪歩ちゃんを崇め奉るオフ会決定』

『リアルで見たが、あれはガチの拉致だわwww薄い本が10倍の厚さになるな』

『薄い本を広辞苑にする雪歩ちゃんは、やはり女神』

などの書き込みがありました」

雪歩「」

千早「ツイッターでも凄かったみたいね。現場に居合わせた人が

『雪歩ちゃんがワッショイワッショイされながら拉致されてきた』

『こっすもす!こっすもす!(わっしょい!わっしょい!風に)』

など、大パニックだったようね」

233: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:44:46.70 ID:E4LtwmdAO
美希「どるちゃんに至っては、緊急で副管理人さんのリボンの武士さんの会社のサーバーに繋ぎ直して、ギリギリ稼働してたみたい」

雪歩「あわわわ」

春香「武士さん曰わく、「雪歩ちゃん祭なら仕方ない。なぁに、かえって会社のサーバーも免疫力がつく」とか、良く分からない事言ってた」

雪歩「よ、良く訓練されたファンですぅ」

春香「事件の正式名称は『やれんのか!?お前ら本当に担げんのか!?アイドル御輿でワッショイワッショイ!ポロリもチラリもいらん!担がせろ!祭らせろ!掘るか!?掘られるか!? 掘 ら な い か ? 奇跡の女神系アイドル、萩原雪歩のワッショイ!お祭ですぅ! ~出店はありません~』だって」

雪歩「長いですぅ!なんで春香ちゃんは噛まずにカンペも無しでサラッと言えるの!?」

千早「略して『ぽ祭』らしいわ」

雪歩「すっごい略したけど、『ぽ』はどこから来たの!?」

美希「…突然変異?」

雪歩「聞かれても困るよぅ!略しただけなのに突然変異が起こったらダメだと思う!」

千早「おこなの?」

雪歩「千早ちゃん、それ最近気に入ってるの?持ちネタの1つに加えるの?」

千早「持ちネタの1つって…私、他にネタなんて…」

234: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:45:28.39 ID:E4LtwmdAO
春香「ほっとかないよ!」

千早「!?」

雪歩「ほっとかない!ほっとかないよ!」

千早「!!?」

美希「ほ、ほーほけきょ!」

千早「鶯!?」

雪歩「歩こぉ~♪」

春香「雪歩が歌うの!?」

美希「そして、歌い終わったら雪歩にキャラメルをぴたーん!」

春香「投げつけない!投げつけないよ!?」

千早「歩こぉ~♪」

美希「今のでも歌えるようになるの!?」

雪歩「大好きはーにぃ~♪」

美希「何でミキの持ち歌なの!?雪歩も歌えなかったの!?しかもミキの歌なのに!」

春香「さ、洗い物しよっと」

3人「1人だけ冷めるな!」



~ボケとツッコミの応酬、終結(15分ぶっ通し後)~

春香「」ゼェゼェ

雪歩「」ゼェゼェ

美希「」チーン

千早「はぁ…はぁ…わ、私ですら息が切れるなんて…はぁ…ふぅ」

春香「む、無駄に疲れた…」

雪歩「お、お仕事よりハードでしたぁ…」

美希「ミキ…今日はお仕事した上にこれなの…ハイパーしんどいの…」


【あまみけファイル その32】
あまみけは、割と毎日こんなノリ


春香「さて…一汗かいた所で、皆でお風呂入ろうか?」

千早「そうね、明日も仕事あるし…」

235: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:46:18.46 ID:E4LtwmdAO
美希「えぅ~」

雪歩「ほら、美希ちゃんも入ろう?」

美希「うにゅ~…分かったのぉ…」

春香「じゃあ、私はささっと洗い物しちゃうね~」

3人「はーい」



~お風呂ヴァ!~

美希「おっ風呂♪おっ風呂♪おっふっろ~♪」ヌギップルーン

3人「」じー…

美希「な、なんなのなの…」

雪歩「やっぱりおっきいですぅ」

千早「諦めがつく位大きいわね」

美希「うーん…何か勝手に育ったの」ムニムニ

春香「型も綺麗だしね~、美希っぱい」

美希「美希っぱいって…そんなこと言ったら、春香っぱいも十分おっきいの!真っ白の上にピンクちゃんだし!」

春香「色は言わなくていいでしょ!?」

千早「春香のは柔らかいのよ…顔を埋めたら、幸せになるもの」

春香「ちょ…」

雪歩「千早ちゃんは通常運転ですぅ」

美希「千早さんだって…この締まった腹筋、かっこいいの!」ツィー

千早「ひゃあ!?ちょ、ちょっと美希!くすぐったいわ!」

春香「ふむ」

雪歩「何に気付いたか分からないけど、今はやめてね?」

春香「あ、はい」

美希「雪歩だって真っ白で肌綺麗なの!」

春香「ほほう」

雪歩「春香ちゃん?」

春香「あ、はい」

236: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:46:57.70 ID:E4LtwmdAO
春香「美希はもう何て言うか、日本人離れしたスタイルだよね」

雪歩「ふむ」

春香「雪歩?」

雪歩「あ、はい」

千早「何してるのよ、あなた達…」

春香「千早ちゃん」

千早「何かしら」

春香「私のおっぱいに手ブラしながら言っても、説得力ない」

千早「…」ムニムニ

春香「何故揉む」

美希「もうなんなのなの、このガチの人達」

はるちは「ガチって言い方するな!」

雪歩「みんな、もうお風呂入らないと風邪引くよ?」

3人「あーい」



~スーパーゴシゴシタイム~

4人「~♪」←背中洗いっこ中

4人「」クルッ

4人「~♪」←背中洗いっこ中

美希「皆あわあわなの~」

春香「千早ちゃん、前向いて」

千早「ま、前はいいわよ!」

雪歩「しゃんぷ~しゃんぷ~♪」ワシャワシャ

美希「ミキも~♪」ワシャワシャ

春香「千早ちゃんの髪を洗うという楽しみ」

千早「いつもいつも、何だか申し訳ない気持ちになるわ」

春香「いいんだよー。これは私が好きでやってるんだし~」

雪歩「じゃあ、春香ちゃんの髪は私が洗ってあげる」

春香「あはは、ありがとう♪」

美希「千早さん、最近ちょっと髪質が変わった?」

千早「そう?」

237: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:47:53.92 ID:E4LtwmdAO
春香「うーん…あ、ちょっと髪質が太くなったかも」

雪歩「前とそんなに手触り変わらないけど…確かに、一本一本が太くなった気がするね」

千早「皆、私の髪をつまんで眺めながら品評会をしないで」

美希「ストレート、いいなぁ」

雪歩「千早ちゃんは本当に綺麗なストレートだもんね~」

春香「しかもサラッサラ!絹糸みたい♪」

千早「…」

春香「千早ちゃん、真っ赤っかだよ」

千早「うぅ…」

雪歩「千早ちゃん可愛い♪」

美希「なの♪」

千早「ぁあ~!もう!洗い流すわよっ!」シャワー

春香「じゃあ私達もサクッと洗い流しちゃおうか」

美希「雪歩、目瞑っててね~」

雪歩「う、うん」



~びばののんタイム~

4人「はふぅ…」

美希「やっぱりお風呂は最高なの…」

千早「そうね…」

雪歩「ふにゃ~…」

春香「…何で私は千早ちゃんに抱きかかえられてるのかな?かな?」

千早「私がしたいからよ」

美希「その方がお風呂広々なの」

雪歩「春香ちゃんは嫌なの?」

春香「…いや、その…最高だけど」

千早「なら良いじゃない」

美希「問題ないの」

雪歩「オールクリアですぅ」

春香「ん~…?ま、いっか…」

238: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:48:31.11 ID:E4LtwmdAO
【あまみけファイル その33】
浴槽は4人でぴったりだが、基本的に千早が春香さんを抱えたりするので余裕がある


美希「はふぅ…ねえ春香と千早さん?」

春香「ん~?」

美希「ありがとうございます、なの」

春香「何が?」

美希「ミキのスペース、作ってくれて」

雪歩「私も…ありがとう」

春香「べ、別にアンタ達の為じゃないわよ!たまたま…そう!たまたま部屋が余ってて使い道がなかったから、アンタ達に貸してやってるだけなんだからね!」

千早「水瀬さんなら言うわね」

雪歩「伊織ちゃんなら間違いなく言うね」

美希「デコちゃんなら言うの」

春香「…本当は、ね。千早ちゃんと2人っきりでも良かったんだけど…何でかな?上手く言えないけど、友達とずっといたかった…からかな?」

千早「私は…家族が欲しかった。春香は私の大切な人で、2人は仲間で…簡単に言うなら、寂しがり屋なのよ、私も、春香も」

春香「だね。間違いなく寂しがり屋だと思う」

千早「だから、1人より2人で…2人きりの時間も欲しいけど、美希や萩原さんと賑やかに過ごす楽しさを知ってしまったら…離れたら寂しくなってしまう…と思う」

春香「うん、多分ね」

239: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:49:20.29 ID:E4LtwmdAO
千早「あ、でも…出て行く時が来たら、すぐに言ってね?引き止めたりはしないから」

美希「…ない」

はるちは「?」

美希「どこにも行かないよ、ミキは」

雪歩「私も…まだ当分は予定ないかな?お父さんとお母さんにはちゃんと伝えたし」

美希「ミキも。お父さんもお母さんもお姉ちゃんも寂しがってたけど、ミキは春香や千早さんや雪歩といたかったの」

春香「…そっか」

千早「なら、もう暫くは宜しくお願いね?」

ゆきみき「うん」ニコッ

春香「…あ、それで家賃なんだけどね」

美希「台無しなの!」

雪歩「何で今そんな話しちゃうの!?」

千早「春香…」

春香「?」

千早「そんな照れ隠ししか思い付かない位照れなくても」ナデナデ

春香「むぅ…だって、嬉しかったんだもん…」

千早「(可愛いわ)」

雪歩「(可愛いですぅ…)」

美希「(春香、可愛いの!)」


【あまみけファイル その34】
たまには本音を語る日もある。
お風呂があったかくて、それ以上に気持ちがあったかいから。


~二階の寝室~

春香「お布団敷けた~?」

雪歩「美希ちゃんなら既に寝てるけど」

美希「」スヤスヤ

千早「さ、流石は美希ね…」

240: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:49:54.84 ID:E4LtwmdAO
春香「ねぇねぇ、知ってる?」

ちはゆき「?」

春香「美希ね、寝てる時に優しく撫でてあげると…」ナデナデ

美希「んにゅ…えへへ…はるかぁ…」

ちはゆき「!?」

春香「誰が撫でたか分かるの。で、夢見てる時とかは、その人物が出て来るんだって」

千早「…つくづく不思議な子ね」

雪歩「普段何をしてもなかなか起きないのに、好きな物があるよ、って言ったら、すぐに目を覚ましたり」

千早「好きな物…ああ、おn」

春香「ストップ。美希、本当に起きちゃう」

千早「…うっかりしていたわ」

雪歩「不思議だよねぇ…美希ちゃん」ナデナデ

美希「んにゃ…ゆき…ぽ…」

雪歩「…ぽ?」

千早「うふふ…ぽ…ぽ、って…」

春香「ゆきぽって…この子?」

ゆきぽ人形「ぽえー」

雪歩「じゃあ、いま美希ちゃんが見てる夢の中には、この子がいるのかな?」

千早「そろそろ生え替わりの時期だから、たぬしっぽが無くなる頃なのかしら」

春香「はるかさんだけは特に変わらないんだよなぁ…」

千早「普段から増えたり、巨大化したり、暗黒化したり、もにゅもにゅしてくる時点で、普通とは思えないけど…」

雪歩「甘噛み、可愛いですぅ♪」

241: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:50:23.35 ID:E4LtwmdAO
春香「あれ、可愛いかなぁ…よだれ塗れになるみたいだし」

雪歩「あぅ…そっかぁ、お風呂入らないといけないねぇ」

千早「連れてこられた時の、おっきな帽子被ってお昼寝してたシーンはかわいかったわね」

雪歩「うん、あれは凄いかわいかった♪」


【あまみけファイル その35】
『ぷちます!』は、765プロのファンが作った漫画をアニメ化した…という設定。
吹き替えは本人達がやっていたが、あまりの可愛さに収録がまともに済んだ事がないらしい。


春香「あ、もうこんな時間かぁ…」

雪歩「寝ないとね」

千早「最後に、私が美希を撫でてみていいかしら?」

春香「起こさないようにね?」

千早「ええ…」ナデナデ

美希「…っ」

千早「…?」ナデナデ

美希「お…」

千早「お?」

美希「お、おにぎりんのお尻を撫で回すのは止めるの、ざるうどん姐さん!」

千早「」

はるゆき「」ブフォッ

美希「…あ、薬味はもういりません…むにゃ」

春香「ざ、ざ、ざる…ぷふっ、ざるうどん…姐さん…くふ…ふふふ」

雪歩「っ!っ!」←悶絶中

千早「…ざ、ざるうどん…私、美希の中ではざるうどんなのね…」

春香「ど、どんな評価なのよぉ…」

242: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:51:13.33 ID:E4LtwmdAO
雪歩「ふふ…わ、わかんないよぅ…お腹苦しひ…」

千早「しかも、薬味は拒否されたわ」

はるゆき「っ!」

千早「長葱が多かったのかしら」

春香「ち、ちひゃやひゃん…も、ゆるひ…おにゃかいたひ…」

雪歩「も、もうらめれす…い、いきくるひぃれすぅ…」

千早「そうね、もう寝ましょう」

雪歩「はぁ…ふぅ…苦しかった…」

春香「腹筋が破壊されかけたよ…電気消すね」

雪歩「はぁい」

千早「ええ」

春香「」ぴっ

システム『就寝ボタンが押されました…チェック中…全項目クリア。防犯用センサー、カメラ起動…それではおやすみなさい』

雪歩「相変わらず謎の技術ですぅ」

春香「凄いよねぇ…じゃあ、おやすみなさい」

雪歩「おやすみなさい、春香ちゃん、千早ちゃん」

千早「おやすみなさい、春香、萩原さん」

………

「山葵が効き過ぎてたのかしら…」

はるゆき「」ブフォッ

春香「千早ちゃん?」

千早「ご、ごめんなさい…気になっちゃって」

雪歩「寝よう?」

千早「ええ…そうね」

………

「…つゆ1、山葵5、長葱4」

「」ブフォッ

春香「…千早ちゃん!?」

千早「ち、違…私じゃない…」

雪歩「…」

243: 名無しさん 2013/06/08(土) 16:52:06.44 ID:E4LtwmdAO
春香「…ゆーきーほー?」

雪歩「ご、ごめんなさい!つい思い付いちゃって…」

春香「そっと胸にしまっておいて!」

千早「というか、さっきの割合だと長葱に山葵を混ぜて、僅かにつゆで味付けしたものよね」

雪歩「最早、嫌がらせの域だね、ざるうどん姐さん」

春香「 寝 な さ い ! 」

ちはゆき「はい…」

………

「ざるうどん姐さん(大盛)」

「」ブフォッ

千早「春香っ!」

雪歩「っ!っ!」←また悶絶

春香「つ、つい…あはは…」

雪歩「はひぃ…はひぃ…」

千早「寝ましょう、本当に寝ましょう」

はるゆき「う、うん」


【あまみけファイル その36】
悪のりし始めたら止まらないあまみけの人達。


全員「…」スヤスヤ

美希「…かき揚げ?…あ、天ぷら姐さんだったの…」ムニャムニャ

「」ブフォッ

春香「美希ぃぃぃ!」

美希「っ!?ふにゃぁあ!?何!?何なのなの!?何なのなの!?」

千早「うどん何処行ったのよ!」

雪歩「それはどうでも良いよ!」

春香「寝ろぉぉお!」ガオー

美希「寝てたの~!」ヒーン


【あまみけファイル その37】
就寝前ですら、大体こんなノリ(この日の就寝は深夜1時半)

252: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:39:48.50 ID:HxG0+ZAAO
~ある日の朝~

春香「…ん」ムクリ

春香「ふぁあ…朝だぁ…いまは…7時かぁ…」

(もぞもぞ)

春香「ん?何か布団がこんもり…」

(がばっ)

あずさ「」スヤスヤ

春香「隣にっ!?」コノーサカーミチーヲー←脳内BGM

あずさ「ん…」クルッドタプーン

春香「桃彩ボタンが2つっ!?」キミガフレターカラー♪←脳内BGM
※春香さんは、隣に素っ裸のあずささんが寝ていた事に対し、非常に混乱しております

春香「お、おっきい…そして柔らかそう…」

春香「」プニン

あずさ「んっ…」

春香「あかん、こらあかん。流石の春香さんや言うても…こらぁ…魔性の果実や…こないな…あかんて…」
※引き続き、春香さんは置かれた状況に非常に混乱しております

「んん…」

春香「ん?」クルッ

雪歩(裸)「すぅ…」

春香「」

(←チラッ)

あずさ(裸)「」スヤスヤ

(→チラッ)

雪歩(裸)「」スヤスヤ

(↓チラッ)

春香(裸)「」

春香「………」

春香「3P(スリーピース)!!!?」ハルーン!?

「朝から何言ってんだアホリボン」

春香「ふぉ!?」ビクッ

律子「おはよう」

春香「あ、り、律子さん…おはようございます…えっと…あ、下着、可愛いですね」

律子「…うっさい」

253: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:40:15.27 ID:HxG0+ZAAO
【あまみけファイル その1】
765プロの誇る歌って踊れるプロデューサーこと秋月律子さん、今日の下着は緑と白のしましまおぱんつ


春香「えっと…私、いつ浮気しちゃったんでしょう?」

律子「はい?」

春香「あ、あずささんがここにいるという事は…まさか、ぷ、プロデューサーさんから寝取っちゃっt」

律子「アホか!」

春香「ゆ、雪歩まで毒牙にかけてしまったなんて…は、春香さんはいつの間にレズジゴロになってしまったんでしょうか…リボンの魔法?」

律子「ツッコミ所が山盛り過ぎて、どこからツッコミしたらいいかしらね…」

春香「春るんのリボン的な…」

律子「ぽこ太は何処よ…」

春香「えと…美希太…なんちゃって」

律子「昔の髪の色なら、ライオンっぽいと言えばライオンっぽかったけど…」

春香「ところで律子さん…」

律子「あによ?」

春香「上がYシャツで下はパンツって…えっちぃです」

律子「…アンタ飢えてんの?このガチリボン」

春香「が、ガチリボンっ!?」

律子「大体、素っ裸のアンタにエロいとか言われたくないわ」

春香「は、裸を見られた…もうお嫁にいけないっ!」

律子「多分、千早なら大丈夫よ」

254: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:40:41.83 ID:HxG0+ZAAO
春香「本当に千早ちゃんはもらってくれますかね?」

律子「聞かれてもね…それ以前に幾つかツッコミしないといけないんだけど、まぁいいわ。面倒だし」

春香「律子さんが冷たい…」

律子「ところで、私はそろそろ事務所に行かないといけないんだけど」

春香「あ、お仕事ですか?」

律子「そう。それで、頼みがあるのよ」

春香「?」

律子「あずささん、よろしく」

春香「…はい?」

律子「ほら、いま千早のツアーに付いて行ってるでしょ?」


【あまみけファイル その2】
千早は、全国5箇所を巡るツアーライブ中。
プロデューサーさんは、千早のツアーライブに同行中。


春香「はい」

律子「で、昨日寂しさのあまり泥酔、たまたま巻き込まれた雪歩と一緒に連れて帰ってきたら、雪歩さん大リバース」

春香「えっ?あれ、記憶が…」

律子「雪歩を着替えさせたりお風呂入れてたら、あずささん再暴走、アンタに飲ませてアンタがダウン」

春香「え゛っ」

律子「美希は流石に未成年だし、何とか逃がしたけど…とりあえず良くわかんなかったから、美希はアンタを、私はあずささんをお風呂に入れて、体拭いてそのままそのベッドに放り込んだ」

255: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:41:07.25 ID:HxG0+ZAAO
春香「せ、せめて下着位は…」

律子「どこにあるか分かんないし」

春香「うっ…」

律子「美希は避難させてるし」

春香「え、ど、何処にですか…?」

律子「自分の部屋って本人が言ってた部屋」

春香「なるほど…」

律子「雪歩も午後イチでレッスンあるからね。美希はそろそろ起こして連れてくわ」

春香「ご、ご迷惑をおかけしました」

律子「アンタは被害者なんだし、別にいいわよ…で、悪いんだけどあずささん頼むわ。多分、強烈な二日酔いだから」

春香「はぁ…」

律子「ところで春香、貴方は大丈夫なの?」

春香「ふぇ?何がですか?」

律子「二日酔い」

春香「…?」

律子「あ、二日酔いがどんなのかすら分からないか」

春香「はい…」

律子「体調は?」

春香「えっと…特に異常は無さそうです」


【あまみけファイル その3】
春香さんは初のアルコール(強制)は体験したが、二日酔いはまだヴァージン。


律子「お風呂入って汗かいたからアルコールが抜けたのかしら?ま、二日酔いが無いならそれで良いわ。あんなもの、知らない方が良い」

春香「…実感こもってますね」

律子「そりゃ、ね…本当、地獄よ」

256: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:41:36.52 ID:HxG0+ZAAO
春香「貴音さんと真で経験済みです…ラーメン食べられない貴音さんや、フリフリ衣装に対して「今はいい」なんて言う真とか、最早天変地異のレベルですよ?」

律子「…そうね」←どちらの二日酔いにも噛んでいる

律子「因みに…雪歩もあずささんも、多分二日酔いだから」

春香「雪歩…レッスンなのに…休ませてあげられません?」

律子「程度にもよるわね…」

春香「起こしてみて決めます?」

律子「ええ」

春香「雪歩~?朝だよ~?」

雪歩「う…うぅ…う~…」

春香「うっうー!」

雪歩「は、春香ちゃん…頭に響くから…」

春香「ご、ごめん」

律子「駄目ね…隈出来てるし」

春香「…大丈夫です、こうなったら、雪歩もあずささんもまとめて私が面倒見ますよ」

律子「ん~…春香1人じゃ大変だわ…いいわ、他に誰か頼んでみる」

春香「でも、その子がオフだったら、悪いですよ…」

律子「最悪、別の日に改めてオフを設けるわ。スケジュール調整して」

春香「それだと、依頼してきてくれた方にも悪いんじゃ…」

律子「先方には私から上手く伝えておくわ」

【あまみけファイル その4】
何だかんだ、律子さんは敏腕プロデューサーである

257: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:42:04.84 ID:HxG0+ZAAO
春香「うーん…いいのかなぁ…悪い気がする」

律子「いけない!時間がヤバい!美希ー!事務所行くわよー!」ドタバタ

春香「…あ、服着ないと…」

~玄関~

美希「」ユラユラ

律子「シャキッとする!シャキッと!」

美希「ミキ…春香の朝ご飯食べないと、1日ブルーなの…」


【あまみけファイル その5】
春香の朝ご飯は1日の活力なの。無いと、ミキは空腹で何にもする気にならないの


春香「ごめんね、美希…私も起きたの遅くて、作る時間無かったの」

美希「春香は悪くないの、悪いのはどたぷーんなの」

春香「あはは…(美希、貴方もどたぷーん艦隊の1人よ)」

律子「途中でコンビニおにぎりでも買ってあげるから、我慢なさい」

美希「分かったの…それならまだ頑張れる気がしたりしなかったりする気がしないでもなきに非ずなの」ユラユラ

律子「どこに着地したいか分からないボケね」

春香「あはは…行ってらっしゃい」

美希「はいなのぉ…」ユラユラ

律子「じゃ、任せたわね」

システム『美希さん、律ったん、行ってらっしゃい』

律子「律ったんて何よ!前より酷くなっ(ガラガラ、ズガシャン!)」

春香「」

<こらぁぁぁ!(ドンドンドンドン)

258: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:42:31.47 ID:HxG0+ZAAO
<律子さん、あんまり叩くと、屈強なオジサン達が…

<ヘイ!ホールドアップ!

<来たの

<何で日本なのにライフル装備してんのよ!

<ユー、ナニモノダ!

<私はプロデューサーよ!ほら名刺!

<oh…

春香「朝から面白いなぁ、律子さん」

あずさ「」フラフラ

春香「ん?あずささん、おはようございます」

あずさ「お、おはよぉ…」

春香「(アカン)」

あずさ「うぅ~…ここ、どこかしらぁ…私、何で裸なのかしらぁ…」フラー…フラー…

春香「話せば長くなりますが…ここは私の家で、あずささんサイズの服が家には無くて…えっと、バスローブとかなら着れるかな…?」

あずさ「う~ん…と、取り敢えず…シャワーをお借りしても良いかしら~…」

春香「どうぞ、案内します」

あずさ「ごめんなさいね~…」

春香「あずささん!そっちは玄関!いま外に出たら大惨事待ったなしですから!」ワタワタ


【あまみけファイル その】
あずささんは今、そのせくちーだいなまいつなボディに何も身に付けていない

あずさ「あらぁ~…」

雪歩「みゅぅ~…頭痛いですぅ…」フラフラ

春香「あ、雪歩…大丈夫?」

雪歩「ダメですぅ~…頭がぁ~…」

春香「雪歩もお風呂入る?」

259: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:43:41.58 ID:HxG0+ZAAO
雪歩「そうしますぅ……も?」

春香「あ、そうだ…あずささんも一緒に入るからね~」

雪歩「…あずささん?」

春香「そう、あずささん。どたぷーん艦隊の」

雪歩「…何処にいるの?」

春香「えっ?」

<あらあら~

春香「何で二階にいるんですか!」ドダダダダ

<風が気持ち良いわ~

<ベランダ!そこベランダ!あずささん!裸ですから!早くこっち来て下さい!

<あら~

雪歩「…お風呂準備しよう…」


【あまみけファイル その6】
あずささんが踏み出した瞬間から、既に迷子は始まっている



~お風呂ヴァ~

春香「凄く疲れた…」

雪歩「あはは…」

あずさ「ごめんなさいね、春香ちゃん…」

春香「あーいや、大丈夫です…」

雪歩「シャワー浴びたらちょっとだけすっきりしましたぁ…」ゴシゴシ

あずさ「はふぅ…春香ちゃんのお家のお風呂は広いわ~♪」

春香「何せ、4人は入れますから」

システム『お客様です。765プロの高槻やよいさんがいらっしゃいました』

あずさ「きゃあ!?」

春香「あ、大丈夫ですよ、誰か見てる訳じゃありませんから…えっと、やよい1人ですか?」

システム『高槻やよいさんお1人です』

260: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:44:07.10 ID:HxG0+ZAAO
春香「じゃあ、上がってもらって…また施錠して下さい」

システム『了解。春香さん達のいらっしゃる位置情報はお伝えしますか?』

春香「お願いします」

システム『了解』

<いらっしゃいませ、高槻さん

<わぁ!す、凄いですー!お、お邪魔しまーす

あずさ「す、凄いわ~…春香ちゃんのお家って、凄く未来のお家みたいね~」

春香「水瀬財閥様々です」

雪歩「やよいちゃんの家並みに、ここも要塞だよね」


【あまみけファイル その7】
超アイドル要塞第1段は高槻家。
あまみけは第2段で、防犯システムの面で優れている。


<(こんこん)春香さーん!やよいでーす!

春香「いらっしゃーい♪どしたの?」

<律子さんから頼まれましたー♪

春香「そっか~…ありがとう、やよい。じゃあ、私達はすぐに出るからリビングで待ってて」

<はーい

春香「という訳で、私は出ます」

雪歩「あ、私も」

あずさ「なら、私も出るわ~」

春香「あ。あずささんはバスローブ持ってきますから、待っててください」

あずさ「は~い」



~リビング~

はるゆき「…」

やよい「す、凄いですー…」

あずさ「あ、あら~…どうしましょう…」

261: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:44:41.82 ID:HxG0+ZAAO
【あまみけファイル その8】
春香さんサイズのバスローブでは、あずささんのどたぷーんなあれが零れ出そう

春香「さ、流石どたぷーん艦隊トップ…」

雪歩「い、今にも飛び出してきそうですぅ」

やよい「あわわ、大変です…」

あずさ「だ、大丈夫よ~…このまま外に出ないもの~」

春香「さっきベランダ出たじゃないですか!しかも真っ裸で!」

あずさ「あぅ…」

やよい「は、裸ん坊でですか!?」

春香「うん、バスローブも無し」

やよい「はわっ!?」

あずさ「わざとじゃないのよ~」

雪歩「それは分かりますよぅ」

春香「天然ですからね、あずささんは」

あずさ「そんな!」ガビーン

やよい「わざとなら、事件になっちゃいます」


【あまみけファイル その9】
事件になっちゃう位、せくちーだいなまいつなボディのあずささん


あずさ「うーん…あ、ステージ衣装ならいいんじゃないかしら~?サイズも合うし♪」

春香「ステージ衣装で過ごすおつもりですか?あずささん」

あずさ「え、あの…それ着て家に服を取りに行こうかなって…」

やよい「あの…アイドル辞めて女優さんになったのに、アイドルの衣装はおかしいかなーって…」

262: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:46:07.68 ID:HxG0+ZAAO
雪歩「…分かりましたぁ」

春香「雪歩?」

あずさ「雪歩…ちゃん?」

雪歩「…安心して下さい、あずささん…衣装、持ってきます…チャイルドスモックかナイトメアブラッドを…」

春香「何その悪意ある選択は!?二日酔いを根に持ってるの!?」

雪歩「なら…バラエティーアニマルを…」スクッ

春香「何でそっちに行く!?」

あずさ「雪歩ちゃ~ん…酷いわぁ…」

雪歩「はぅあ…た、立ち上がったら頭痛いですぅ…」

春香「この子、自爆しよった…」

あずさ「うう…ごめんなさいね、雪歩ちゃん」

やよい「だ、大丈夫ですか?雪歩さん…」

雪歩「…つい、思いつきでボケてみましたぁ…はぅ」クテーン

やよい「雪歩さーん!?」ガビーン

春香「まだ酔ってんの!?やよい!もうその辺に転がしといて!」

やよい「え、えーっ!?」

あずさ「か、かわいそうよ~…」

春香「着たいですか?チャイルドスモック」

あずさ「あ、あれはちょっと…流石に24になってあれは、心が折れそうになるわ~…」

春香「なら、ナイトメアブラッドは?」

あずさ「あ、あれで街中を歩くのは、流石に恥ずかしい…」

春香「やよい、転がしといて」

やよい「あぅう…」

263: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:46:56.56 ID:HxG0+ZAAO
【あまみけファイル その9】
白雪歩姫様のボケはたまにドギツい上に、本人は自爆傾向にある両刃の剣、素人にはオススメ出来ない。


雪歩「」チーン

やよい「と、取り敢えずソファに寝かせときました…」

春香「全く…雪歩はたまに操縦出来なくなるからなぁ」

あずさ「は、初めて見たわぁ…」

やよい「雪歩さん…この前も事務所で…」

「こ、こんなひんそーでちんちくりんな私は…あ、穴掘って埋蔵金埋めてますぅ!…なんちゃっ……あぅ…」

やよい「って、いつものアレに、良く分からないアレンジして、すぐにお部屋の隅っこで体育座りしてました…」

春香「つ、ツッコミにくいボケを…」

やよい「伊織ちゃんと律子さんと響さんが固まってましたから…」


【あまみけファイル その10】
765プロの誇るメインツッコミは伊織、ツッコミ専用ハリセンの持ち主の律子さん、今ではフェアリー以外にもツッコミ側に回る響。


春香「765プロの誇るツッコミ3人を持ってしてもダメだったか~」

あずさ「アイドルとプロデューサーじゃなくて、ツッコミなの?」

春香「ええ、そこに真も含め、間違いなくツッコミ担当です。ボケたがりの765プロでは…」

264: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:47:31.00 ID:HxG0+ZAAO
やよい「う…?」

春香「あ、やよいは可愛い担当だよ」ナデナデ

やよい「ん…えへへ…あ、でもでも!皆さん可愛いです!…可愛いというより、綺麗って人もいますけど」

あずさ「あらあら、私はどっちに入れてくれるのかしら~」

春香「あずささんは、『エロい』です」

あずさ「エロい!?」

やよい「え?あの、いや…」

あずさ「うぅ…私、そんな風に見えるのかしら…」

春香「(そりゃ、おっぱいがポロリ直前、ポッチで何とか引っかかってるような状態のバスローブ一枚、ブラどころかパンツも無し、そんなおっぱい92センチの人はエロいと思います)」

やよい「(あ、あずささん、凄いです~…私と違って、どたぷーんできゅっでばいーんな感じですから…)」

雪歩「」ムクッ

雪歩「あずささんは、セクシャルバイオレッツナンバーワンです!……ふぁ…頭痛い…」パタッ

春香「大人しく寝てなさい…全く」

あずさ「…あ、そういえば私、痛み止めの薬を持ってたわ~」

やよい「わぁ♪それなら雪歩さんも元気になりますねー!」

春香「あずささんのバッグ、二階から持ってきますね」

やよい「私、お水汲んできまーす」

雪歩「はぅう…お願いしますぅ…」

265: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:48:08.74 ID:HxG0+ZAAO
~あずささんのバッグ、登場~

春香「あずささん、これですよね?」

あずさ「そうそう♪これよ~♪え~っと…」

(がさごそ)

春香「良かったね、雪歩。これで痛みから解放されたらいいね」

雪歩「是非そうあって欲しいですぅ…」

やよい「雪歩さん、可哀想ですぅ…」

あずさ「えっと~…」

(がさごそ)

春香「…」

やよい「…」

雪歩「…」

(がさごそ)

あずさ「えっと…あら?あら~?」

春香「まさか…」

やよい「あぅ~…」

雪歩「うぅ…」

あずさ「ごめんなさい…無かったわ~…」

雪歩「oh…」

春香「うちにあったかなぁ…常備薬って置いて無かったような…」

やよい「あ!うちに痛み止めならあるかもです!」

はるゆきあず「っ!」

やよい「確か、お母さんが買ってきてたのがあるはずです!ちょっと行ってきます!」


【あまみけファイル その11】
高槻家と天海家はご近所。


雪歩「やよいちゃん…お願いしますぅ…」

やよい「はわ!い、急いで行ってきまーす!」

春香「システムさん、やよいが一度出ます!すぐ戻るので、玄関は戻るまで施錠しなくて良いです!」

システム『了解しました』

266: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:48:34.85 ID:HxG0+ZAAO
システム『やよいさん、戻られたら取っ手に触れて下さい』

やよい「はい!それじゃ、行ってきまーす!」タタタッ

あずさ「…本当、何から何まで…ごめんなさいね…」

春香「気にしないで下さい!仲間じゃないですか!助け合いですよ、助け合い!」

あずさ「春香ちゃん…ありがとう」


【あまみけファイル その12】
765プロ=絆


~30分後~

システム『やよいさんがいらっしゃいました』

やよい「ただいまでーす!」

春香「おかえりー」

あずさ「おかえりなさい、やよいちゃん」

雪歩「やよいちゃん、おかえり…」ユラーリユラーリ

やよい「ゆ、雪歩さんが何かゆらゆらしてますー…」

春香「ああ、まっすぐに座ってられない位なんだね…」

あずさ「あら~…あら~…」ユラーリユラーリ

やよい「あ、あずささん!釣られてますぅ!」

あずさ「はっ!い、いけない…雪歩ちゃんが心配で見てたら…」

春香「あずささんが釣られない為にも…やよい、痛み止めの薬を貰えるかな?」

やよい「あ、はい。それが…お母さんが「二日酔いなら、色々効果があるとされてるものをメモしてあげる」って…」

春香「およ?どれどれ~…1番は睡眠…ふむふむ…」

267: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:49:42.80 ID:HxG0+ZAAO
あずさ「あ、ウコンとか、すっかり忘れてたわ~…私も結構ふらふらだし…」

春香「ウコンは無いなぁ…取り敢えず、ウチで用意出来るものを用意してみます」

雪歩「う~…うぷ…」

やよい「はわわ…やっぱり痛み止めのお薬も必要でした…」

あずさ「春香ちゃん、手伝うわ~」

やよい「あっ、あずささんは座ってて下さい!私はお手伝いに来たんですし、私が手伝ってきます!あの、雪歩さんをお願いできますか?」

あずさ「分かったわ~。お願いね?やよいちゃん」

やよい「はい!お任せ下さい!春香さーん、お手伝いしまーす!」

あずさ「雪歩ちゃんに私がいま出来る事は…雪歩ちゃん、ちょっと頭動かすわね…」

雪歩「う…う?」ポフッ

あずさ「ごめんなさい…膝枕位しかしてあげられなくて…貴方より二日酔いに慣れてるはずなのに、こんな事しかしてあげられない…」ナデナデ

雪歩「…」

雪歩「(す、凄く気持ち良いですぅ…しかも凄い良い匂いがしますぅ…膝枕側も柔らかいけど、上からも超柔らかくてあったかいマシュマロが…あぁ…へ、天国(ヘヴン)ですぅ…)」


【あまみけファイル その13】
今日の雪歩は、天国と地獄を行ったり来たりの忙しい日である。

268: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:50:25.65 ID:HxG0+ZAAO
~キッチン~

春香「スポーツドリンクは…うん、ある」

やよい「じゃあ、これを雪歩さんに渡してきまーす」

春香「お願いね…私は、さっきのメモ見てちょっと考えてみる」

やよい「はーい」

春香「さて…メモに書かれた民間療法的なもので、我が家の冷蔵庫君にあるものは…と」

春香「…ヨーグルトに…牛乳に…レモン、グレープフルーツ…ふむ」

春香「りんごと蜂蜜もあるなぁ…ふむ」

春香「」ポクポクポクポク…ティン!

春香「ふし!やりますか!」

やよい「あ、春香さん、渡してきましたぁ」

春香「ありがとう、やよい。で、ちょっち手伝って貰える?」

やよい「はい!」



~レッツクッキング~

春香「まず…蜂蜜に対して1/3位のお湯で溶いて…」

やよい「あ、分かりました!私はレモンを切って…」

春香「半分はその絞り器で絞ってね。そんで、二枚輪切りを作ったら、残りは皮ごとすりおろしちゃって」

やよい「はーい」

春香「で、グレープフルーツを1/8位にカットして、絞って」

やよい「はーい」

春香「蜂蜜を薄めたのに2種類の絞り汁と輪切りレモン1枚と…さらにすりおろしたのを大さじ2杯位混ぜてね」

やよい「はーい」

269: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:51:36.77 ID:HxG0+ZAAO
春香「さて…春香さんはもう1品!」

春香「りんごを半分に切って…ヘタとか種を取って…」

春香「で、卸し金で途中まで擦り卸して…ある程度擦り卸したら、今度は角切りに…」

春香「グレープフルーツの残りも小さめにカットして」

春香「無糖のヨーグルト!これに擦り卸しりんご、擦り卸しレモン、角切りりんごに切ったグレープフルーツ、缶詰めのみかんを…投下!混ぜ混ぜ~♪」

やよい「あ、春香さん、こっちはOKです!味も調整しましたー」

春香「流石はやよい!後はこっち…ふふふ、秘密兵器…昨日のケーキの時に余っちゃった、ホイップクリーム♪」

やよい「わあ!は、春香さんの作ったホイップクリーム…」ゴクリ

春香「うふふ~…」ムニゥ

春香「はい、スプーンに出したよ♪味見どうぞ~♪」

やよい「やったー!いただきまーす!」パクッ

やよい「んふ~…ひあわへれふ~…」ポワーン

春香「えへへ…じゃあ、この混ぜ混ぜした果物入りヨーグルトを器に移して…ホイップクリームをむにっと絞って…はい、完成っと♪よし、じゃあこれを2人に持っていこうか!」

やよい「はーい!」


【あまみけファイル その14】
春香さんはデザートを作らせたら天才

270: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:52:44.71 ID:HxG0+ZAAO
春香「じゃあ、上がってもらって…また施錠して下さい」

システム『了解。春香さん達のいらっしゃる位置情報はお伝えしますか?』

春香「お願いします」

システム『了解』

<いらっしゃいませ、高槻さん

<わぁ!す、凄いですー!お、お邪魔しまーす

あずさ「す、凄いわ~…春香ちゃんのお家って、凄く未来のお家みたいね~」

春香「水瀬財閥様々です」

雪歩「やよいちゃんの家並みに、ここも要塞だよね」


【あまみけファイル その7】
超アイドル要塞第1段は高槻家。
あまみけは第2段で、防犯システムの面で優れている。


<(こんこん)春香さーん!やよいでーす!

春香「いらっしゃーい♪どしたの?」

<律子さんから頼まれましたー♪

春香「そっか~…ありがとう、やよい。じゃあ、私達はすぐに出るからリビングで待ってて」

<はーい

春香「という訳で、私は出ます」

雪歩「あ、私も」

あずさ「なら、私も出るわ~」

春香「あ。あずささんはバスローブ持ってきますから、待っててください」

あずさ「は~い」



~リビング~

はるゆき「…」

やよい「す、凄いですー…」

あずさ「あ、あら~…どうしましょう…」

271: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:55:31.43 ID:HxG0+ZAAO
>>270はミスです。失礼しました…

272: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:56:06.02 ID:HxG0+ZAAO
~リビング~

やよい「あずささん、雪歩さん!」

春香「私とやよいの特製ハチミツレモン+グレープフルーツと、フルーツヨーグルト&ホイップクリームだよ!」

あずさ「あらあら~!美味しそう♪」

雪歩「」ムクリ

雪歩「は、春香ちゃんとやよいちゃんの作ったもの?」

やよい「はい!これでーす!」

雪歩「ふぁあ…」キラキラ

春香「ゆ、雪歩の目にハイライトさんが戻ってきた!」

やよい「寧ろ、キラキラしてますー」

あずさ「うふふ♪雪歩ちゃん、食べられる?」

雪歩「た、食べますぅ!」フンス

あずさ「あらあら♪」



~あずゆき、デザート満喫中~

あずさ「美味しいわ~♪グレープフルーツがさっぱりしてて良い感じだわ~♪」

雪歩「」モグモグ←無心で食べ続けてる

春香「初めてのチャレンジで分量が感覚だから、心配でしたけど…大丈夫だったかな?」

やよい「大丈夫みたいです~。特に、雪歩さんは」

雪歩「…」

春香「…ごめん、お代わりは無いんだ…そんな、器持って悲しそうな目で見ないで」

あずさ「うふふ♪でも、本当美味しかったわ♪ありがとう、春香ちゃん、やよいちゃん」

雪歩「ご馳走様でしたぁ♪」

はるやよ「えへへ」

273: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:56:33.68 ID:HxG0+ZAAO
やよい「春香さん!大成功です!」

春香「うん!じゃあ、あれやろう!」

やよい「はい!いきますよ~、せーの!」

やよはる「はい、たーっち!」パチン

やよはる「いえい♪」

あずさ「うふふ♪本当、美味しかったわ~…私も今度、作ってみようかしら~♪」

春香「今度教えます…じゃあ後はゆっくり休んで下さい。雪歩、お部屋にあずささんの分もお布団敷いていいかな?二階の寝室だと、階段上り下りが大変だし」

雪歩「うん、平気だよ~」

あずさ「あら~、ありがとう♪」

春香「じゃあ、2人は休んでて下さい。私、雪歩の布団とお客様用の布団を持ってきます」

やよい「私も手伝いますー!」

春香「ありがと、やよい」

やよい「どーいたしましてです!」



~和室~

雪歩「あずささん、ここです~」

あずさ「あら~、素敵なお部屋♪」

雪歩「春香ちゃんが、わざわざ私の為に和室を準備してくれたんですぅ♪」

あずさ「まあ♪仲良しさんなのね~♪」

雪歩「はい♪」

あずさ「」チラッ

あずさ「(この掛け軸の字…貴音ちゃんかしら…書いた時にお腹空いてたのかしら~…?)」


【あまみけファイル その14】
掛け軸[濃厚豚骨]

274: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:57:06.97 ID:HxG0+ZAAO
~リビング~

春香「システムさん、和室であずささんと雪歩が寝ますので、戸締まりと空調をお願いします」

システム『了解』

春香「あと、あずささんが迷子にならないように、ベランダと玄関も施錠しておいて下さい」

システム『了解。地下室はどうしますか?』

春香「今も作業中ですか?」

システム『はい。但し、天海家、高槻家からは離れた位置での作業のようですので、此方から出入りは無いと思われますが』

春香「分かりました。じゃあ、地下室の施錠もお願いします。何かあれば知らせて下さい」

システム『了解』

春香「ふぅ…これで良し、と」

やよい「春香さん、お茶煎れましたよー」

春香「わ、やよいありがとう」

やよい「いえいえー…それにしても、凄いですねー」

春香「ん?」

やよい「春香さんのお家って、ドラえもんに出て来る未来のお家みたいです!」

春香「ふふ、私達も最初はそれ思ったよ!千早ちゃんも、雪歩も、美希も、皆で「ドラえもんに出て来る未来のお家みたいだ」って」

やよい「やっぱり、みんな一緒の事考えるんですね!」

春香「外見は大分古い木造家屋なんだけどね。ちょっと台風来たら倒れちゃいそうな位に」

275: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:57:32.52 ID:HxG0+ZAAO
やよい「あはは…でも、柱とかは補強したんですよね?」

春香「うん。一応、水瀬財閥が管理してたって名目だったけど、どうも暫く放置してた上に、家の中までチェックしてなくて…結構ボロボロだったんだぁ…」

やよい「わぁ…」

春香「まぁ、雪歩のお家で余った材料とか、解体した後に出た廃材とかで使えそうなもので補強したから、大分安く済んだけどね」

やよい「何だかあの番組みたいです!」

春香「あー、リフォームの匠が来るヤツ?」

やよい「はい!」

春香「うちは水瀬財閥の関連施設が作った試作品が山ほどあって、世間的にまだ公表できないから…匠は来なかったけどね…」

やよい「それ、私の家もです…」

春香「あはは…同じかぁ…」

やよい「ある意味、伊織ちゃんが匠でした」

春香「あー、あれやこれやと安くしてくれたしね…」

やよい「私の家には、毎月一回チェックさせてくれればいいって、凄い安くなったみたいです」

春香「あー、うちもそうしたかったけど、皆忙しいから…半年に一回チェックにしちゃった」

やよい「でも、何を調べるんでしょう?」

春香「あれだよ、どれ位悪くなってるかを調べて、耐久性チェックとか…かなぁ」

276: 名無しさん 2013/06/16(日) 06:59:28.73 ID:HxG0+ZAAO
やよい「最近だと、何人かが来て柱とかをパシパシ叩いて、幾つか質問されたらお終いです。それどころか、旅行のお土産とか頂いたりしちゃって…お父さんやお母さんとお茶を飲みながら話したり、兄弟が宿題見て貰ったり…何か良く分かりません」

春香「仕事しに来てないね、それ。完全に遊びにきた親戚の人か近所の人レベルだよね」

やよい「最近は、弟達が「チェックの人達」が来るのが楽しみになってます」

春香「意味が分からない…そういえば、うちに来てた人達も、私や千早ちゃんや雪歩や美希のサイン下さいって来て、あげたら値段下がったりしたなぁ…それでいいのか、水瀬財閥関連企業と萩原組…」

やよい「い、いいんですかねー…」



~夕方~

春香「ただいま」

やよい「どうでした?あずささんと雪歩さん」

春香「ぐっすり。最近忙しいから、良い休養になったのかもね」

やよい「うっうー!それは良かったです!」

春香「あ、そういえばやよい、お家の方は大丈夫?」

やよい「あ、そろそろ晩御飯の買い物行かないとです…」

春香「そっか、じゃあ一緒に行こうか?」

やよい「いいんですか?その、あずささんと雪歩さんを置いてけぼりにして…」

277: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:00:06.24 ID:HxG0+ZAAO
春香「大丈夫だよ、あずささんは下手に迷子にならないようにするし、雪歩もぐっすり寝た後なら大丈夫だと思う」

やよい「そうですかー!じゃあ、一緒に行きましょう!」

春香「おー!」



~玄関~

春香「システムさん、出掛けます」

システム『了解。和室の状態と施錠はどうしますか?』

春香「継続して下さい。寧ろ、私達がいない分気を付けて下さい」

システム『了解。では引き続き和室の空調と施錠を継続致します。続いて、外出時の安全チェックを開始します』

春香「個別の結果報告は省略で」

システム『了解。安全が確認されました。忘れ物の無きよう…』

春香「お財布にスマホに鍵に…」

やよい「エコバックにポイントカード…大丈夫です!」

春香「OKです、開けて下さい」

システム『了解。春香さん、やよいさんが外出したのを確認致しましたら、玄関の施錠を致します』

春香「はい」

(ズガシャン!ガラガラ…)

やよい「お邪魔しましたー!」ガルーン

春香「いってきます」

システム『玄関の扉を閉めます。行ってらっしゃいませ』

(ガラガラ…ズガシャン!)

やよい「はわわ、おっきな音ですぅ…」

春香「皆それ言うね…」

278: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:01:36.04 ID:HxG0+ZAAO
~スーパー~

やよい「うっうー!今日も元気にお買い物ですー!」

春香「タイムセール品は流石に厳しいかなぁ」

やよい「うーん…取り敢えず、お野菜コーナーから行ってみますか?」

春香「そだね」



~青果コーナー~

やよい「うー、お野菜が微妙に高いです」

春香「値段が不安定だったんだけど、最近は底値が上がった状態から不安定だからねぇ…」

やよい「困りましたー…」

春香「日本より国土の狭いベルギーや、高山があるスイスにすら輸出量が負けてる日本の農作物…私達が応援したら、農家さん増えるかな?」

やよい「ベルギー…って、チョコレートが有名ですよね」

春香「そ、まさにそこ。正式にはベルギー王国だけどね」

やよい「王様がいるんですか!?」

春香「だろうね~…ちょっとうろ覚えだけど、確か国家政策で農業を盛り上げてるって聞いた気がするなぁ…」

やよい「ほぇ~…」

春香「日本でもやろうとしてるらしいけど…どうなんだろうなぁ」

やよい「春香さん、物知りですー!」

春香「野菜の事を調べてたら、色々ね」

やよい「なるほどー」

春香「さっきのが正しいかどうか分からないよ?うろ覚えだし…あはは」

279: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:02:06.16 ID:HxG0+ZAAO
やよい「それでも凄いですー」

<キュウリの袋詰めタイムセールでーす!

はるやよ「」ギラッ!

春香「Go!」

やよい「はいー!」

(ドダダダダ…)



~タイムセール終了~

はるやよ「」テカテカ

ポリ袋<ふう、キュウリで腹がパンパンだぜ…

春香「すぐ近くでやってて良かった~」

やよい「はい!大勝利ですー!」

春香「ん?あれは!」ダッシュ

やよい「あ、春香さん!?」タタタッ



春香「ふー…まだ残ってた…はい、やよい」

やよい「こ、これは…もやし!」

春香「特売コーナーに3袋だけあるのが見えたからゲットしてきた」

やよい「春香さん…!あ、ありがとうございます!」ムギュ

春香「ふふふー、この調子で色々見て回ろう」

やよい「はい!」



~スーパーの外~

春香「いやぁ…実に充実した時間だったねぇ」ホクホク

やよい「はい!まさかの時間差タイムセールでした」ホクホク

春香「何より素晴らしいのは、入荷のタイミングの都合で起きた、お肉安売りだね」

やよい「はい…奇跡の瞬間でした…」

春香「スライスした豚肉のパックが、あんなに安く手に入るなんて…」

やよい「うっうー!お肉が沢山ですー!何作ろうかなー?」

280: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:02:32.24 ID:HxG0+ZAAO
春香「もやし祭りにお肉をプラスしてみたら?あの『やよソース』なら、お肉にも合うと思うけど…」

やよい「ん~…それもいいんですけど…春香さんは今日は何を作るんですか?」

春香「うちは…二日酔い患者がどこまで回復してるかだけど…この豚肉のスライスを茹でるかな、と」

やよい「茹でる?」

春香「うん。湯通しする位だけど、それで油を落として、あとは刻んだきゅうりの上に乗せて、ゴマドレッシングをかけておしまい。あ、茹でたもやしでも美味しいよ」

やよい「サラダみたいな感じですか?」

春香「そうだね。あと、時間が無い時は…細切りにした野菜、茹でたもやし、1センチ幅位に切って、レンジ用のポリ袋に入れてチンしたキャベツなんかと、茹でたスライス豚肉を並べて、好きな野菜をお肉で巻いて食べたりすれば、それだけでご飯のおかずとしてOKだよ」

やよい「ふむふむ…それにドレッシングか何かをつけて食べたら美味しそうだし、何より、自分で選びながら楽しく野菜とお肉が取れていいかもです!」

春香「実は、実家でお母さんがたまに作ってたんだよね」

やよい「なるほどー…あ、野菜は水菜とかもいいかもですね!」

春香「おー、いいかも!」

281: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:03:01.27 ID:HxG0+ZAAO
~帰り道~

春香「じゃ、やよい。今日はありがとね!」

やよい「いえいえ!困った時はお互い様かなーって!」

春香「あはは!じゃあ、私にも何かあったら言ってね?」

やよい「はーい!じゃあ、お疲れ様でした!」ガルーン

春香「うん!またねー!」

やよい「~♪」テクテク

やよい「」クルッ

やよい「♪」フリフリ

春香「あはは♪」フリフリ

春香「さて、私も帰ろっと」

春香「~♪」テクテク

(アーユレディ♪アイムレイディ♪)

春香「ん?電話…」ガサゴソ

春香「プロデューサーさんだ…(ピッ)もしもし、天海です」

P『私だ』

春香「あなただったのか」

P『暇を持て余した』

春香「芸能人の」

Pはる「遊び」

春香「で、どうしたんですか?私の千早ちゃんが可愛過ぎて欲望に負けて押し倒しちゃいましたか?おしおきは路上で垂直落下式ブレーンバスターがいいですか?それとも日本中のアイドル全員から「クソ野郎」ってあだ名で呼ばれるのかいいですか?」

P『罰がエグ過ぎんだろ!死or業界からの抹殺て!つーか欲情もしてねぇし手も出してねぇよ!アホか!』

春香「千早ちゃんが可愛くないと?リボンで締め落としますよ?」

P『お前、次の仕事は無人島な』

282: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:03:32.69 ID:HxG0+ZAAO
春香「ごめんなさいでやんす♪」テヘペロ

P『(イラッ)お、やる気十分だな。無人島に永住決定な?』

春香「いや、本当ごめんなさい」

P『ったく…俺じゃなければ五臓六腑にハバネロ刻んだのを詰め込まれも文句言えんぞ?』

春香「想像つかない位の激痛で死にそうな気がする!」

P『…あずさが世話になったな』

春香「いえいえ、あずささんのセクシーダイナマイッ!な裸も見ましたし…」

P『見たのかコンチクショウ!』

春香「(カチン)…特別に治療費とご飯代と宿泊費と人件費、ヘルプに来たやよいへの人件費で、再来月までの給料全部でいいですよ」

P『高っ!?引くわ!ちょっと「うわっ…」てなるくらい高いわ!』

春香「冗談はさておき、二日酔いでちょっと辛い位みたいですから、安心して下さい」

P『そうか…雪歩にも迷惑かけたみたいだし…帰ったら謝らないとな』

春香「ところで、ツアーはどうでした?」

P『千早が満足したかどうかは分からんが、事務所サイドから言わせてもらうなら、どの会場もチケットは瞬殺で超満員。グッズも馬鹿売れ…簡単に計算した限り、普通はそこまで黒字にならんだろってレベルで黒字だ。ぶっちゃけ、飲んでたお茶吹いた位』

283: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:06:38.52 ID:HxG0+ZAAO
春香「あ~…また税金関係で小鳥さんの仕事の量が…」

P『その時は、水瀬財閥から会計士の人を借りるしかないな』

春香「人を増やせばいいのに」

P『俺と律子と小鳥さんが、何年前からそれを言ってると思ってる?』

春香「ああ、また社長のティン待ちですか」

P『その通り。流石に、勝手に面接する訳にはいかんしな』

春香「困ったもんですねぇ…」

P『因みに千早は「歌い足りない病」が出てな、昨日の打ち上げ会場で有線宜しく歌いまくって、結局お開きになるまでに20曲近く歌って、すんごい満足そうにホテルに戻ってった』

春香「またブレーキ壊れちゃったか~…」

P『いや、「これ以上は喉に悪いって春香に叱られるから、止めておきます。満足しましたし」って言ってた』

春香「…千早ちゃんの喉って、オートリジェネでもかかってるんですかね?」

P『オートアレイズの可能性もあるな』

春香「人知を超えた歌姫、如月千早ちゃん」

P『そんな人知を超えた歌姫の可愛らしいムービーを、あずさを看病してくれた御礼に送ろう』

春香「切ります。すぐ送って下さ(ピッ)」



P「…あいつ、自分から言い出した言葉すら言い終わる前に切りよった」

284: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:07:07.40 ID:HxG0+ZAAO
~あまみけ前~

春香「さて、プロデューサーさんからムービーが送られてくる間に、やれる事はしちゃうかな」

(ぴっ)

システム『…照合完了。おかえりなさい、春香さん』

春香「ただいまー」

システム『美希さんがお帰りになられています。あずささんが起床なされています』

春香「分かりました。雪歩は?」

システム『まだ横になられているようです』

春香「分かりました。では玄関の施錠を」

システム『了解』

(ズガシャン!)

春香「…漸く慣れてきたかな…」



~リビング~

春香「ただいま~」

美希「おかえりなさいなの~」

あずさ「おかえりなさ~い。あら?やよいちゃんは?」

春香「夕方ですし、家族の事をしなくちゃならないので、家に帰しました…で、何故に美希は膝枕されてんの?」

美希「お仕事から帰ってきたら眠くて、そしたらリビングでやたらえっちぃ格好のあずさがいたの」

あずさ「え、えっちぃ…うぅ、困ったわ…」

美希「でね、あずさが昨日の事をお詫びしたいって言うから、膝枕してもらったの!」ニパー

春香「(可愛い)」

あずさ「(あらあら、可愛らしいわ~)」

美希「という訳で…おやすみなさいなの~…」

285: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:07:35.79 ID:HxG0+ZAAO
春香「え~…」

あずさ「うふふ、きっと疲れてるのよ~。最近、グラビアが増えちゃったし…」

春香「ああ…あずささんを継ぐ者として、フェアリーが槍玉に上がりましたからね…」

あずさ「う~…申し訳ないわ~…」

春香「いやいや、おかげでちょっと伸び悩んでたフェアリーのアイドルランクに光が見えてきたらしいですよ?」

あずさ「そうなの?」

春香「ほら、竜宮小町解散して、ユニットが今フェアリーだけじゃないですか」

あずさ「そうね、新しいユニットはまだ正式には決まってないしね」

春香「正直、他の皆はソロ活動でそれぞれのフィールドに地位を確立しちゃいましたからね…伊織が離脱した後で亜美をどうするか、悩んでるみたいです」

あずさ「亜美ちゃんなら何でもこなせると思うけど」

春香「何でもこなせるからこそ、誰と組ませるかによって亜美のスタイルが決まっちゃいますからね。女優さん枠はあずささんを筆頭に雪歩と貴音さん、モデル枠は美希と真美、グラビア枠はフェアリー、ダンス枠で真や響ちゃん」

春香「高槻姉妹の中に組み込むと、どうしても亜美が浮きやすいし、下手したら真美と仲が悪いのか?みたいな話が出てきかねません」

286: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:08:03.04 ID:HxG0+ZAAO
あずさ「ん~、そうかしら~?」

春香「そうなんですよ、残念ながら。高槻姉妹は一緒なのに、何で双子は一緒じゃないんだ?竜宮解散したのに、みたいな疑問が出るはずですし、そこから誰かが仲が悪いって言い出したら…それを週刊誌が根も葉もない噂を、本当の事みたいに書いたら…その時に群衆心理が働いてしまったら…大変です」

あずさ「うぅ、そうね~…」

春香「なので、最有力候補は…亜美と真美で組ませて、うちのソロ活動してるアイドル達と絡ませて、マルチな活動をさせるって案ですね」

あずさ「なるほど…真美ちゃんのモデル活動に亜美ちゃんも絡ませつつ…」

春香「アイドルなんで、歌を主軸に真美のモデル活動に加えて、亜美のいた竜宮小町の番組枠での新番組のねじ込み、更に、真や雪歩や高槻姉妹や千早ちゃんあたりと絡ませれば、亜美真美の活動範囲も、真達の活動範囲も更に広がります」

春香「亜美真美の番組枠は最低1つ、いけるなら2つ確保して、1つは双子だけ、もう1つでゲスト呼ぶトーク番組…一緒でもいいですけどね。ベストはラジオ枠とテレビ枠で1つずつ…が一番いいんですけど」

あずさ「」

春香「因みに、コンビ名は「ジェミニ」にしたいとか」

287: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:08:36.47 ID:HxG0+ZAAO
あずさ「双子座…まさに、ね」

春香「はい。本当はツインエンジェルにしようとしたらしいですけど…調べたら、以前私達のパチスロ機を出したメーカーさんが同じ名前のシリーズ物を出してたみたいです。アニメにも展開してるので、流石に不味いだろうと」

あずさ「あら~…でも、ジェミニって素敵だと思うわ~」

春香「まぁ、そんな感じでうちのプロデューサーさん2人と社長、小鳥さんは悩んでるらしいですよ」

あずさ「大変なのねぇ…でも、何で春香ちゃんがそこまで詳しく知ってるの?」

春香「私も会議に出たりしてますから」

あずさ「あらあら~、春香ちゃんもプロデュースをする側になるの?」

春香「取り敢えず、プロデューサーさんや律子さんの負担を減らせれば…って思って、セルフプロデュースはしてますけど…他の子の分まではまだ…」

あずさ「セルフプロデュース出来るだけ凄いわ~♪」

春香「あはは…あ、そろそろ晩御飯作らないと…の前に、洗濯物を取り込んでこないと…」

あずさ「お手伝いしましょうか?」

春香「えっ?でも体調は…」

あずさ「あんなに美味しいものを作って貰った上に、ゆっくり寝かせて貰ったんだもの。もう大丈夫よ♪」

288: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:09:15.91 ID:HxG0+ZAAO
春香「でも、その格好でベランダは危険ですし…じゃあ、晩御飯の支度をお願い出来ますか?」

あずさ「うふふ、任せて♪因みに、本日の献立の予定は?」

春香「えと、キュウリとかもやしとかキャベツを、皆で茹でた豚肉で巻きながら食べようかなと…」

あずさ「なるほどね~、分かったわ~」

春香「流石あずささん。今の説明でも伝わるなんて…」

あずさ「うふふ♪あ、冷蔵庫の中身、もし使えそうだったら使って良いかしら?」

春香「はい、バンバン使って下さい!」

あずさ「バンバン使っちゃったら、食べ切れなくて困りそうだから…抑えるわ~」

春香「はぁい」



~ベランダ~

春香「あずささんの服、乾いたかな?」サワサワ

春香「うん!Gパンもバッチリ!」

春香「…あずささん、スカート減ったなぁ…ま、多分うちの変態プロデューサーさんが嫉妬して嫌がるからだろうなぁ…スカートで肌が他の人に見えるのが嫌だ、とか…本当ならちょっと引くなぁ…」


【あまみけファイル その15】
最近、スカートよりパンツの方が気楽だし、私がプロデューサーさん以外に見せたくないのよ~、うふふ♪  あずさ


春香「しかし…おっきいブラだなぁ…」

289: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:09:45.93 ID:HxG0+ZAAO
春香「…と、羨ましがってる場合じゃなかった。早く取り込んで、あずささんに服を届けないと…」


【あまみけファイル その16】
あずささんは現在もサイズの小さいバスローブ一丁、ノー下着



~和室~

雪歩「んぅ…」ムギュ

美希「…和室にお布団があるからってあずさに言われて来てみたら…」

雪歩「ん~…」スリスリ

美希「何故かお布団に入った瞬間から雪歩に抱き締められてるの…」

雪歩「はにゅ…」

美希「…まあいっか」



~リビング~

春香「あずささーん、服と下着乾いてましたから、ここに置きますね」

<あら~、ありがとう

春香「あずささん、後は私やりますから、着替えて下さい」

<はーい♪



~春香さんはキッチンに、あずささんはリビングに入れ替わりました~

春香「…殆ど野菜切り終わってる…流石はあずささん、見事な手際と切り方。後はお肉を湯通ししたら終わりかー」

春香「あ、キャベツ切ろう。えっと、レンジ用ポリ袋は…と」



あずさ「うふふ♪お日様の香りがするわ~♪それにほんのり暖かい♪」

あずさ「やっぱり、乾燥機より天日干しね~」

あずさ「うふふ、やっぱり自分の服は落ち着くわ~」

290: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:10:14.09 ID:HxG0+ZAAO
~キッチン~

あずさ「春香ちゃん、何かお手伝いする事あるかしら~?」

春香「あ、もう大丈夫ですよー。後はお肉を軽く茹でる位ですから」

あずさ「そう?…それにしても、沢山お肉買ってきたのね~」

春香「とは言っても、4人ですからね。200gが2パック…まぁ、食べきれなかったらまた明日の朝にパンに挟むのも手かな?と」

あずさ「茹でたならお肉の油も落ちるし、これはとってもヘルシーだわ~♪」

春香「あとは、ゴマドレッシングをタレ代わりに用意して…はい、完成です!」

あずさ「春香ちゃんお疲れ様~♪」パチパチ

美希「春香~…お腹空いたの~…」

雪歩「んみゅ…おふぁようごじゃいますぅ…」

春香「狙いすましたかのように起きてきたな、この2人…」

あずさ「ほらほら、2人とも顔洗ってらっしゃい?」

みきゆき「はぁい」

春香「あず母さん…」

あずさ「まだお腹の中にいないわよ~?」

春香「いたら765プロ大激震ですよ?」

あずさ「うふふ、そうね~」

春香「でも、プロデューサーさんがぷちます仕様じゃなくて良かったですね」

あずさ「へ?」

春香「いや、子供が男の子だと、頭が小文字のpの可能性が…」

291: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:11:46.75 ID:HxG0+ZAAO
あずさ「…そ、それはちょっと、怖いわね…」

春香「へその緒がめっちゃ絡まりそうな形ですしね…」

あずさ「子供が出来たら、せめて方向音痴にはならないで欲しいわ…」

春香「プロデューサー似の、やたら記憶力の良い変態になるか…あずささん似の、せくちーだいなまいつな方向音痴になるか…」

あずさ「出来れば普通の子が良いわ~…」

春香「…普通も大変ですよ?」

あずさ「そ、そう…(も、物凄い実感がこもってたわ…)」

美希「ご飯~♪ご飯~♪ご飯なの~♪」

雪歩「大分楽になりましたぁ…」

あずさ「2人とも、おかえりなさい」

美希「たっだいまなのー!」

雪歩「ただいまですぅ♪」

春香「じゃあ、そっちに運ぶのを手伝って~」

みきゆき「はーい」

あずさ「(は、はる母さん…なんちゃって)」



~濃厚な夕飯タイム~

春香「皆、揃ったね?それじゃあ…」

4人「いただきまーす!」

美希「今日の晩御飯は楽しいの!色々楽しめちゃうの!」モキュモキュ

雪歩「お肉だけでも美味しいけど、お野菜が一緒に取れるので便利ですぅ♪」モキュモキュ

あずさ「ところで春香ちゃん、キャベツは茹でないでレンジであっためたのはどうして?」

292: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:12:13.48 ID:HxG0+ZAAO
春香「茹でると、野菜の栄養素がお湯に溶け出しちゃうらしくて。レンジなら短時間ですし、何より、茹でるより栄養素が抜けるのを防いでくれるんですよ、確か」

あずさ「へ~…良い事聞いたわ~」

美希「」モキュモキュ

雪歩「」モキュモキュ

あずさ「ふ、2人とも無言で食べてるわ~」

春香「美味しいみたいで何よりです」

(アーユレディ♪アイムレイディ♪)

春香「およ?…律子さんだ」ピッ

春香「もしもし」

律子『もしもし、春香?律子だけど』

春香「はい、アナタのクラスにいそうな庶民派アイドル、天海春香でございます」

律子『何その変なノリは…あずささん、体調どう?動けそう?』

春香「隣で美味しそうにご飯食べてます」

あずさ「?」

律子『大丈夫そうなら迎えに行くけど…』

春香「あずささん、律子さんが迎えに来るそうです。行けます?」

あずさ「あら~、律子さんにご迷惑じゃないかしら~?」

美希「あずさは有名人なんだから、送ってもらった方がいいと思うな」

あずさ「うーん…じゃあ、お言葉に甘えますと伝えてくれる?」

春香「はーい。律子さん、お言葉に甘えます、との事です」

律子『了解、少ししたら事務所出るから、よろしく』ピッ

293: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:28:31.85 ID:HxG0+ZAAO
~律子さん、襲来~

律子「お邪魔します」

あずさ「あ、律子さん…ご迷惑をお掛け致します…」

律子「気にしないで下さい。プロデューサー殿からも頼まれてますし」

あずさ「Pさんからですか?」

律子「ええ…「留守中にもしもの事があったら、初ライブ時の格好とMCをドームでやらせて、全世界配信な」って言われてます」

あずさ「…ごめんなさい、しっかり注意しておきます…」

律子「いいんですよー。本当にやらせようって言うなら、肉体言語の時間ですし」

あずさ「だからしっかり注意するんです~」

春香「引くわー、肉体言語とか言っちゃう元アイドル引くわー」

美希「引くのー、眼鏡言語引くのー」

雪歩「引きますぅ、暴力で解決する女傑(物理)に引きますぅ」

律子「」ヒュッ…

はるみきゆき「ッ!」

律子「」フッ…

(ズパパパパン!)

あずさ「」

春香「い、いつハリセンされた…」ヒリヒリ

美希「きゅ、急に律子、さんが消えたと思ったら真後ろに現れて、後からハリセンの音と衝撃が襲ってきたの…何を言ってるのかわからねーと思うが、私も何を言ってるのかわからねーなの…」ヒリヒリ

雪歩「な、何で私だけ顔面に2発…痛いですぅ…」ヒリヒリ

294: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:31:13.83 ID:HxG0+ZAAO
律子「何からツッコミするか決めるのも面倒だから1つだけ…女傑(物理)って何だ!」

雪歩「ひぃ!?」

律子「全く…さて、送りますよ、あずささん」

あずさ「あ、はい」

美希「果たして自宅にか、それとも…暗く冷たい地面の下か…」

律子「何でその二択なのよ!」

春香「まさか…暗く冷たい海の底に…」

律子「悪い方の選択肢を増やすな!」

雪歩「土の中は暖かいんですよ?」

律子「知るか!」

あずさ「あ、あの、わ、わたっ、わた、私…た、タクシーを…呼びます…から」

律子「信じないで下さい!ちゃんと送りますってば!」

雪歩「律子さん、お茶どうぞ」

律子「あら、ありがとう」

美希「そういえば、今日仕事で行った場所で買ってきたケーキがあったの。皆で食べない?」

春香「食後のデザートとしてはバッチリかも」

雪歩「私、皆の分のお茶を淹れてきますぅ」

あずさ「雪歩ちゃん、私も手伝うわ~」

律子「あ、でも、帰らないと…」

美希「じゃーん!」

律子「こ、これ、○○○のモンブランじゃない!?これ、人気が有りすぎて、1つですらなかなか買えないのよ!?」

春香「それを4個も…凄いね、美希。良く買えたね」

295: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:31:41.18 ID:HxG0+ZAAO
美希「買おうとしたら、前にいた人が何人かミキのファンの人だったらしくて、譲ってくれたの♪」

律子「あら…ちゃんとお礼した?」

美希「ミキのサインと、譲ってくれた人達の一人一人と、それぞれ携帯で写真取ったの。皆、待ち受けにするって喜んでくれたよ?」

春香「ファンは大感激だね、それ」

律子「でも、モンブラン4つじゃ、誰か食べられないんじゃ…」

美希「実は、明日食べようと思って、別にいちごババロアも1つ買ってきてるから、全く問題ないの。ミキは一度お仕事で食べてるし」

律子「なるほど…じゃあ、遠慮なく頂くわね。ふふふ、明日小鳥さんに自慢してやろう♪」

雪歩「紅茶、入りましたよ~♪」

あずさ「砂糖は分からないから、取り敢えずシュガーポットを持ってきたわ~」

春香「じゃあ…美希、ありがとう!」

ゆきりつあず「ありがとう!」

美希「えへへ♪どういたしまして!なの」

春香「では…」

全員「いただきまーす♪」


【あまみけファイル その17】
結局お喋りが盛り上がってしまい、律子さんとあずささんは3時間後に帰りました。
あまみけの住人は、何故か来客を引き留める魔力を持っている…の、かも?

296: 名無しさん 2013/06/16(日) 07:32:07.16 ID:HxG0+ZAAO
~おまけ~

春香「…」(ピッピッピッ…)



(ざわざわ…)

千早「ぷろりゅーしゃー!きいへまふか!?」

<聞いてるよ~

千早「むぅ…いいでしゅか!はりゅかは、はる、はりゅかはれすね!とってもかわいいんれすよ!」

<おー、せやなー

千早「いつもいつも、わらひをおこひてくれりゅんれふ!おはようのちゅーとかひてくれて!とってもおいひいごはんをつくってくれて!」

千早「かえってきたら、「おかえり」って、もうきゅーとしゅぎるえがおでむかえてくれりゅんれす…」ニヘラ

<そら良かったなー

千早「ええ…さいこーれす…」

千早「はるかぁぁ!あいひてりゅみゃー!」

<何で猫みたいになったよ…

スタッフA「また千早ちゃんがガチ発言してるぞ…」

スタッフB「打ち上げだからって、また千早ちゃんに酒飲ませたのか」

千早「えへへ…はりゅか大好きのちーにゃんれしゅ…」

スタッフA、B「」プパッ←鼻血噴出

千早「あー!ぷろりゅーしゃー!なにさつえいしてりゅんれすか!」

<後で春香に送る動画だ。ちーにゃん、挨拶

ちーにゃん「はるにゃんはるにゃん、ちーにゃんだにゃん♪らいぶがんばったから、かえったらほめてにゃ♪」ニャー

<おー、可愛く撮れたぞー

ちーにゃん「うにゃ!?はるにゃんのがかわいいのれすにゃー!」

<…あ~、さいでっか



携帯[ムービーの再生が終わりました]

春香「………よし」

美希「よくないの!鼻血出てるの!完全にアウトなの!」

雪歩「春香ちゃん!鼻血!とめどなく流れ出てる!」

千早「」←フリーズ中

春香「ちーにゃんは明日への希望と活力」

雪歩「何言ってるの!?」

美希「いいから鼻血を止めるの!小鳥の二の舞になるよ!?」

299: 名無しさん 2013/06/16(日) 08:31:23.13 ID:kG6xycMAo
乙です
皆可愛すぎて悶絶する
これが理想郷(アルカディア)か・・・
ふと思ったんだけど>>1氏は料理とかよくするのかしら
今までもそうだけど作り方とか材料とか非常に具体的な気がする

306: 名無しさん 2013/06/17(月) 21:48:13.35 ID:tXxqdAFAO
今更ながら、次回も二週間以内には何とか投下出来たらします

>>299
豚肉の野菜包み→うちのお袋が昔晩飯に出してくれたのを思い出して、「この野菜は行けるか?」というのを勘で

デザートとドリンク→完全なる勘です…Wikipedia見て、二日酔いに効くとされるものを適当に混ぜ、「春香さんとやよいなら大丈夫」という、キャラに完全丸投げで書いた、妄想品です

分量が書いてないのが証拠です…料理、殆ど出来ませんし、アルコールアレルギーなので二日酔いになった事ありません

>>305
タロマスとNJとリアルボルテージの新作が出れば、心置きなく引退します
スロマスは、5号機では数少ない10万以上勝ちした台です…1日に3回フリーズして社長がティンときた日は、その日が命日かと思いました

316: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:42:14.95 ID:9XCFGjhAO
~いつもより遅い朝~

春香「ん…?朝…起きないと…」ムクリ

春香「…」ポヘー

春香「…あれ?何か…涼しい…」視線↓

春香「裸…だと…」

春香「あれ?あれれ?…千早ちゃんは…?」布団ピラッ

春香「うん、相変わらず綺麗な肌と綺麗な腹筋…そして綺麗な髪に…可愛い寝顔」ニヘラ

春香「…ていっ」ツン

千早「ん…」

春香「」ニヘ

春香「…っと、他の皆は…そか、昨日は週1の日か…」


【あまみけファイル その1】
あまみけは、週に1日だけ春香さんと千早ちゃんの2人っきりで寝る日があります…大概遅くまで寝れませんが。
美希と雪歩が気を使って作っt

美希「そうしないと、ミキ達がいてもイチャコライチャコラしよるの。大家さんだから強く言わないけど、最初は大変だったの」

雪歩「イチャコラから感極まった千早ちゃんが飛び付いて…あとはもう…千早ちゃんのあの声量で絶頂されたら、まず寝れないんですぅ。穴掘って埋めてしまおうかと思いましたぁ」

…気を使った訳では無いようですが、兎に角そんな日があまみけにはあります。


春香「む~…まだちょっとゴロゴロしたい…」

春香「仕方ない、千早ちゃんがいるから仕方ないんですよ」

317: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:42:41.37 ID:9XCFGjhAO
【あまみけファイル その2】
千早ちゃんが裸で寝てるから仕方ない  春香

春香「えいっ!」ガバッ

千早「ふぁ!?」

春香「んん~!千早ちゃぁぁん!」スリスリ

千早「ちょ、は、春香!?お、落ち着いて!」

春香「やだ!千早ちゃんがツアーから帰ってきて、初めての2人っきりだもん!」ムギュー

千早「…もう」ナデナデ


【あまみけファイル その3】
佐藤「あの、先生…ボクの口から砂糖の噴出がとまッファァア!」ドヴァッサー!

双海医院長「あー…君、バケツ頼む」

看護士「はーい」

双海医院は如何なる病気にも立ち向かいます。
体調に不安を覚えたら、是非一度ご来院頂き、診察を受けて下さい。


春香「ん~」スリスリ

千早「ふふ…普段のしっかり者はどこに行っちゃったのかしら?」

春香「いいんだもーん、たまにはいいんだもーん!甘えたっていいんだもーん!」

千早「全くもう…春香は可愛いわね…春香が可愛くて…」

春香「?」

千早「は~るかぁぁぁぁあ!」ガバッ

春香「うにゃあ!?」

千早「あーもう可愛いわ!可愛いわ!滅茶苦茶可愛い!んもぉぉお!」ナデナデ


【あまみけファイル その4】
歌姫の理性の壁は、かなり脆い

318: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:43:23.86 ID:9XCFGjhAO
春香「んふふ、千早ちゃ~ん」

千早「なぁに~?は~るか~」

春香「えへへ~…大好き♪」

千早「私もよ~♪」


【あまみけファイル その5】
キャラ崩壊、注意です


春香「ん~…あ、今日は美希と雪歩は仕事かな~?」

千早「もう…すぐ2人の事を気にして…」プゥ

春香「だって~…お腹空かせてたら可哀想じゃない?それに、千早ちゃんがいるから2人の事を気にする余裕があるの」

千早「?」

春香「千早ちゃんがいないと…寂しくて、千早ちゃんの事しか考えられなくなっちゃうし」

千早「…はぁるかぁぁ!」ムッチュー

春香「んん!?…ん…ぷぁ」

千早「今日、一番最初のキスは頂いたわ」ドヤ

春香「う、奪われたぁ…なら!奪い返すまでっ!」ブチュー

千早「ん!?…ふ…ん……っはぁ」

春香「ご馳走さまでしたー」

千早「えと、お粗末様でした?」

春香「ふふっ!な、何それ!」

千早「え?えっと…何となく、ご馳走さまでしたと言われたから…かしら?」

春香「あっはっはっは!変なの!」

千早「も、もう!そんなに笑わなくてもいいじゃない!」

春香「ふふふ…ごめん、だって…あははは!」

千早「…」プクゥ

春香「あっ…」

319: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:44:13.58 ID:9XCFGjhAO
春香「ち、千早ちゃん…ごめんね?わ、笑いすぎちゃった…」

千早「…えいっ!ふふふ♪」ムギュー

春香「ほあ!?」

千早「許さないわ…もっと春香が優しくしてくれないと、許さなーい」

春香「んふふ、沢山優しくしちゃうよ!」

千早「はるかー」

春香「なぁにー?」

千早「愛してるー」

春香「私もだよー」

はるちは「えへへ…」


【あまみけファイル その6】
速報:佐藤さんの吐く(噴出する)砂糖、遂にバケツ3杯目に突入


春香「そろそろ、朝ご飯にしよーよ、千早ちゃん」

千早「ん~…そうね、お腹空いたわ」

春香「じゃ、リビングで待ってて」

千早「あ、春香…ちゃんとパンツはいて、Tシャツ位は着なさい?」

春香「ん?」

千早「じゃないと、襲っちゃうわよ?」

春香「んー…千早ちゃんなら…いいよ?」

千早「は、はるかぁぁぁぁっ!」ガバッ!

春香「やーん♪」


【あまみけファイル その7】
一週間に一回はこんな風にイチャコラしないと、時間も場所も関係無くイチャコラし始めかねない、色々と末期な2人


春香「うにゅー…お腹空いたー…」

千早「流石にね…リビングに行きましょう」

春香「うん…そだね」

320: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:44:43.08 ID:9XCFGjhAO
~キッチン~

はるちは「」


春香ちゃん、千早ちゃんへ

どうせ暫く起きてこないでイチャコライチャコラしてるだろうから、冷めても大丈夫なサンドイッチを作っておきました

お仕事に行ってきます

雪歩、美希


春香「…何か舌打ちまで聞こえてきそうな置き手紙だね…」

千早「だけど、事実だから言い返せないわ…」


【あまみけファイル その8】
目が覚めてから2時間ほど経過してました


春香「兎に角、サンドイッチ戴こう」

千早「そうね…それにしても…やたら肉系を挟んだのが多いのは…」

春香「間違いなく雪歩の仕業だね」

千早「…ハムタマゴ、ハムキュウリ、ハムレタス…ハムのみ…」

春香「ツナハムとか、新しいね…」

千早「何故ハムを此処まで推すのかしら…」

春香「何かメッセージ的なものなのか、ハムばかり食べさせて太らせる罠なのか、単に雪歩の思うままに作らせたからなのか…」


【あまみけファイル その9】
雪歩がいまいちお嫁さんにしたいランキングで勝てない理由の1つが

「肉料理が三食とか、やたら多そう」

である(本人が肉好きを一時期やたらアピールしたせい)


春香「…どこからこんな量のハムを…」

321: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:45:12.24 ID:9XCFGjhAO
千早「春香…あれってまさか…」

春香「えっ?」

春香「」

千早「ハムの入っていたパックが大量に捨ててあるけど…わざわざ買ってきたのかしら…」

春香「な、何て無駄な努力を…」

千早「…でも、ゴミに出ている空きパックの量とこのサンドイッチでは、ハムの消費量が釣り合わない気がするわ」

春香「…多分、美希と雪歩のお弁当もサンドイッチでハム尽くし」

千早「美希…大丈夫かしら…」

春香「美希って、そこまでお肉食べないからなぁ…」

千早「おにぎりの具に合うものがメインよね」

春香「仕方ない…取り敢えず、千早ちゃんはサンドイッチをリビングに運んで?私、紅茶淹れたら行くから」

千早「分かったわ」



~リビング~

はるちは「」モキュモキュ

はるちは「」モキュ…

千早「…春香」

春香「うん」

はるちは「ハムの味に飽きた!」

春香「作って貰った手前、言いたくないけど!けど!」

千早「ハムが多過ぎるわ!何なの!?○大ハムの工場か何かなのここは!?廃棄品を無理矢理処分させられてるの!?」

春香「もしくはスーパーの廃棄直前のを大量に押し付けられたの!?または○大ハムの株主!?または中毒者なの!?」

322: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:45:39.55 ID:9XCFGjhAO
はるちは「」ゼーハー

はるちは「…はぁ」

はるちは「」モキュモキュ


【あまみけファイル その10】
残したら勿体無いので、結局食べる


千早「…もう、当分ハムは見たくないわ」

春香「うん…暫くはいいかな…」

千早「…けぷ」

春香「んふふ、じゃあ私はお皿片付けちゃうね~」

千早「私も手伝うわ」

春香「ありがと」



~お昼、リビング~

はるちは「」ポヘー

TV『…!…!』←昼ドラ放送中

千早「…昼ドラ=ドロドロの展開って、いつからなのかしら」

春香「うーん…結構前からだよねぇ」

千早「1人の男を思う複数の女達が、時には引くようなレベルの罠を張り巡らせてみたり…掴み合いの喧嘩したり…」

春香「一歩間違えば、765プロもそうなってたのかな?」

千早「…知略では律子、財力で水瀬さん、腕力では真…この辺りの面子に勝ち目があるのかしら…?」

春香「争いになれば…無理かもね」

千早「争いにはならなそうだものね…誰かが手に入れたら、祝福してあげるし」

春香「そゆこと」

千早「私と春香とかね!」ドヤ

春香「競争相手がいなかった、何より同性だから…なんて理由は…」

千早「聞こえないわ!」クワッ

323: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:46:10.02 ID:9XCFGjhAO
春香「まぁ…千早ちゃんに手を出したら…例えプロデューサーさんでも…ね」

千早「同じよ…春香に手を出したら…ね」


【あまみけファイル その11】

P「めっちゃ寒気がした…」

小鳥「どうせ深夜まであずささんと素っ裸でプロレスしてたからでしょ?」ハァ…

律子「仕事に支障きたすとか…」ヤレヤレ

P「酷い!」

プロデューサー、とばっちり。


春香「女優組にも、いつかこういう作品の出演依頼があるのかな?」

千早「どうかしら…あずささん以外はアイドルだし、あずささんだってイメージがあるだろうし…まだ暫く先になりそうだけど」

春香「1人の男を取り合う、あずささんと貴音さん…」

千早「そこに参戦する萩原さん」

春香「男こと天ヶ瀬冬馬君が出した答えは…」

冬馬(千早)「俺…幼稚園児以外は愛せない…」

春香「絶望する3人、光る警察の目、天ヶ瀬宅から押収されるチャイルドスモック…」

千早「希望を失う3人の女の前に、新しい男が現れる…!」

春香(チャオ)「チャオ☆」

千早「…もう、多分収集付かなくなるわね」

春香「だね…冬馬君を勝手にロリコンにしちゃったし」

千早「ロリコン以前に…多分、童t…」

324: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:46:38.37 ID:9XCFGjhAO
春香「それ以上は…!それ以上はやめて…!死体に鞭打つような…!」

千早「そうね。これ以上やっても彼に興味も湧かないし、やめておきましょう」



~昼ドラ終了後~

はるちは「」ポヘー

春香「千早ちゃん」

千早「ん?」

春香「お出掛けしない?」

千早「デート?」

春香「デート!」

千早「行くわ」

春香「んふふ~♪じゃあ、着替えに行こう!」

千早「そうね」



~玄関~

千早「…」

春香「お、お待たせ~!」

千早「いえ、大丈夫よ。おめかしした可愛い春香が見られるなら、何時間でも待てるわ」

春香「…んもう…千早ちゃんだって綺麗だよ」

千早「ふふ、ありがとう、春香」

春香「うふふ♪じゃあ、行こうか?」

千早「そうね」

春香「システムさん、私と千早ちゃん、お出掛けします」

システム『了解しました。では、いつも通りに安全チェックをします………全項目、チェック完了。いってらっしゃい、春香さん、千早さん』

(ガラガラー)

春香「はい、行ってきます」

千早「行ってきます」

(ガラガラー…ズガシャン!)

春香「鍵が閉まったか、確実に分かるという点ではいいんだけどね~」

千早「そうね」

325: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:47:04.80 ID:9XCFGjhAO
~映画館~

春香「んふふ、久しぶりだな~、映画」

千早「そういえば、私も最近は見てないわね」

春香「忙しいから映画館に来る時間が無いんだよね…」

千早「DVDで済ませちゃうのよね…」

春香「あ、ポップコーン買ってくるよ」

千早「待って…何故か久しぶりにぶちまけるビジョンが見えたわ…私が行く」

春香「むぅ…だけど、千早ちゃんが言うと当たるからなぁ…」

千早「春香の事だからよ。春香が怪我したら嫌だもの」

春香「そんな事言われたら、何も言えないよぅ…大人しく荷物番してます」

千早「宜しくね」



千早「お待たせ。ポップコーンをわざわざ手提げのビニール袋に入れて貰えたから、飲み物も買ってきたわ」

春香「ありがと…って、コーラ2つ?」

千早「あら?コーラ駄目だったかしら?」

春香「ううん、千早ちゃんがコーラって、珍しいなぁって」

千早「映画館でポップコーンで…なら、後はコーラかなって」

春香「定番ではあるよね」

千早「そういう事」

春香「…お、暗くなった…」

(どーん!)

はるちは「っ!?」ビクーン!

春香「び、ビックリしたぁ…」

千早「大音量に慣れない内に爆破シーンは辛いわね」

326: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:47:30.86 ID:9XCFGjhAO
春香「CMなんだから、ちょっと音量下げたらいいのに…」

千早「というより、いきなり爆破シーンからというのが良くないと思うわ」

春香「だね…」

千早「そろそろ始まるわね」

春香「うん」


~上映中~

春香「(綺麗な街並み…イタリアか~…行ってみたいなぁ)」

千早「(素敵な音楽…クラシックだけど、新しくもある…独特だわ)」

春香「(お、あのお菓子、今度作ってみよう)」

千早「(あのお菓子、今度春香に頼んで作ってもらおうかしら)」


~上映終了~

春香「はふぅ…素敵な映画だったね」

千早「ええ…淡々と進んでいくけれど、優しくて、素朴で…音楽も合間って、良い時間だった」

春香「フランスの田舎町って、何か可愛らしくていいよね。日本の昔ながらの街並みも好きだけど、海外のそういう風景も素敵だなぁ」

千早「いつか、2人で行きましょう」

春香「うん!」



~街中~

春香「~♪」

千早「~♪」

はるちは「~♪」

春香「ふふふ♪さっきの映画の曲、覚えちゃったね」

千早「あ、CDショップに行ってもいいかしら?」

春香「さっきの映画のサントラ?」

千早「ええ。映画館の中では売ってなかったから」

327: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:47:57.96 ID:9XCFGjhAO
春香「いいよ、私もちょっと欲しかったし、一緒に聴こう?」

千早「ええ」



~CDショップ~

千早「…」

春香「ん~…なかなか見つからないねぇ…」

千早「そうね…」

春香「私、店員さんに聞いてくるよ」

千早「ありがとう」



~数分後~

春香「一枚だけ残ってて良かったね♪」

千早「本当ね…家に帰ってから聞くのが楽しみだわ」

春香「さて、そろそろ休憩しよう?」

千早「そうね、大分歩き回ったし」

春香「あそこのカフェなんかどうかな?」

千早「うん、良さそうな感じ…行きましょう」



~カフェテラス~

春香「もう夕方から夜になっちゃうね」

千早「時間が経つのが、本当に早いわ」

春香「あ、今日のお夕飯どうしよう…千早ちゃん、何か食べたいものとかある?」

千早「春香の料理なら、何だって食べるわ」

春香「ん~…何でもって、結構困るかも」

千早「…ごめんなさい。でも、私は春香の手料理なら何だってご馳走なのよ。絶対に世界一美味しいもの」

春香「えへへ、そこまで言われたら…照れちゃうなぁ」

千早「ふふ、本当の事だもの」

(ヴー!ヴー!)

千早「あ、マナーモードにしたままだったわ…」

328: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:48:26.06 ID:9XCFGjhAO
春香「あ、私も…ん?メール…雪歩からだ」

千早「私のにもメール来てるわ…私のは美希からだわ」

(ピッピッピッ…)

春香ちゃんへ

今日は久しぶりに実家でご飯を食べる事になりました。
帰るのは明日になりますので、私の事は気にしないでね


千早さんへ

今日は貴音の家にフェアリーで集まるの!
響はわざわざ家族にご飯用意して来るみたい
だから、今日は美希の事は気にしないで大丈夫なの!



春香「気を使わせちゃったかな?」

千早「そうかもね…せっかくだから、お言葉に甘えましょう?」

春香「うん!じゃあ、今日はどこかで食べていこうよ!」

千早「そうね。たまにはいいわね」



~夕方と夜の間の街~

春香「皆、今からお家に帰るんだね」

千早「平日だからね。大半の人は仕事なり学校なりが終わって、家に帰る時間帯なのね」

春香「アイドルのお仕事してると、曜日とか時間の感覚が無くなってくるなぁ…」

千早「学生だった頃はまだしも、今は特にね」

春香「学校か~…結局、高校は殆ど行けなかったなぁ…」

千早「私も。特に三年になってからは、出席日数足りなくて、課題提出とか補習で、何とかギリギリ卒業出来た位だし」

329: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:49:02.59 ID:9XCFGjhAO
店員「お冷やとメニューです。お決まりになりましたら、そちらのボタンでお呼び下さい」

春香「はーい」

店員「」ペコリ

千早「中世の酒場というのかしら、亜美と真美がやっていたゲーム…何て言ったかしら?それの酒場みたいな…」

春香「多分モンハンかな?確かに、そんな感じだね。古い木造っぽい感じとか、テーブルと椅子の使い古した感じとか…あのカウンターの奥に並んでる樽とかも良い感じだね」

千早「店内も五月蝿くないし、喫煙席と禁煙席がしっかり分かれているのも良いわ。仕切りもガラスじゃなくて、木で作ってあるから雰囲気を壊してない」

春香「あとは味だね」

千早「そこが一番のポイントね。果たして、春香の料理に何処まで迫れるか…」

春香「私の?」

千早「春香以上の料理は有り得ないわ。高槻さんやあずささん、我那覇さんはかなり迫っているけど、私の中では春香には及ばないわ」

春香「そうかな?皆が作る料理、美味しいよ」

千早「愛の差ね」

春香「…もう、ばか」

千早「ああもう、可愛いわね、春香は…」

春香「り、料理なら、雪歩の料理だって美味しいよ?」

千早「…もう、ハムはしばらく嫌なの」

春香「あ、ああ…」

330: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:49:29.09 ID:9XCFGjhAO
春香「あ、メニュー見よう?メニュー」

千早「そ、そうね」

(ぺらっ)

「イチオシ!生ハムメニュー!」

春香「おぅふ…」

千早「こ、このお店が悪い訳では無いわ…」


【あまみけファイル その12】
ハムが軽いトラウマになってる2人


春香「…わ、私…ペスカトーレで」

千早「…か、カルボナーラ…ベーコン抜いて貰えるかしら…」

春香「き、聞いてみよう?ダメなら…同じのにしよう?」

千早「そうね…じゃあ、押しましょうか…」

春香「うん」ピンポーン



~一方その頃、夕飯(響&美希曰わく「地獄巡り、死のラーメン行脚」)から、貴音の部屋に戻ってきた妖精~

貴音「っ!?」

美希「どうしたの?貴音。まだラーメン食べたいの?あんなに食べたのに?」

響「行くなら行ってきてくれ、留守番してるから。いま豚骨臭嗅いだら、自分はアイドルとしてはやっちゃいけない野外リバースをする気がするさー」

貴音「いえ…何と言いますか…私のあいでんてぃてぃが奪われた気がしたのです…」


【あまみけファイル その13】
一部から「銀髪の呼び鈴女王」略して「銀の鈴」という、東京駅の待ち合わせ広場みたいな呼ばれ方をしている貴音さん

331: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:49:57.14 ID:9XCFGjhAO
~パスタとピザのお店、はるちは座席~

千早「良かった…ベーコンを抜いてもらえて」

春香「だね。千早ちゃんがベジタリアンだと思われたのかな?」

千早「どうかしら…実際のベジタリアンって、確か卵とか根菜も駄目だったような…」

春香「そうなの?」

千早「卵も根菜…えっと、ジャガイモとか玉ねぎとか、あとは…兎に角、「そこから直接命に繋がるもの」は食べない…だった気がする。これも、宗教的な考えだったと思うわ、確か」

春香「ふわー…そしたら、食べるものが無いね…」

千早「私も詳しくは分からないけれど、何かしら抜け道…はちょっと変な言い方だけど、食材によって、それなりの判断基準があるんじゃないかしら?」

春香「うーん…もしそういう人にご飯を作る時は、大変そうだなぁ」

千早「そうね…使える食材が限られるものね」

春香「きっと、味とかでは無くて…「食=生」なのかな?」

千早「?」

春香「食べる事は、生きる上で最低限必要なだけの行為だから、味とかではない…って事」

千早「…耳が痛いわ」

春香「あははっ!確かに、昔の千早ちゃんはそういう感じだったかも」

千早「昔は、食に楽しみを感じなかったから…」

332: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:50:23.99 ID:9XCFGjhAO
春香「今は?」

千早「楽しいわ。食事をするという行為も、そこに誰かがいるという事も、ね」

春香「そっか♪」

店員「お待たせしました~」

はるちは「はぁい♪」



~濃厚なはるちはの夕食タイム~

春香「美味しい!」

千早「そうね、春香にはかなわないけど、美味しいわ」

春香「あぅ…あまり言わないで…色々と角が立つから…」

千早「そう…事実だから仕方ないのだけれど…分かったわ」

春香「お店の人が聞いてたら、やっぱり嫌だと思うから」

千早「…分かったわ」

春香「ところで、千早ちゃんは明日は?」

千早「休みよ。ツアーが終わったばかりだし、明日までお休み。その後は少しずつトレーニングを増やしながら、歌番組とか生っすか位ね」

春香「そっか~…じゃあ、私のラジオにゲストで来てよ!」

千早「いいの?」

春香「いつでも!」

千早「なら、スケジュール合わせて行くわ」

春香「ギャラは少ないけどね」

千早「いらない…って言ったら、事務所から怒られそうね…困ったわ」

春香「あはは!ギャラの交渉ならプロデューサーに任せればいいと思うよ?要望は聞いてくれるだろうから、意見は伝えるべきだけどね~」

333: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:50:51.59 ID:9XCFGjhAO
千早「正直、ギャラにはこだわりは無いのよね…歌をキチンと歌えて、変な編集とか演出が無ければ」

春香「千早ちゃんはその辺は厳しいもんね」

千早「考え方や生活環境省は変わったけど、やっぱり私は歌を、歌う事を大切にしたいの。前までは縋ってきたけど、今は違う」

千早「歌と共に歩いていく。歌には力があるし、私がそれを聞いてくれた皆に少しでも伝えたいの…世界中を回って、歌から伝わるエネルギーを、優しさを伝えたい」

春香「ワールドツアーかぁ…前に一度、企画案は出した事あるよ」

千早「そうなの?」

春香「うん。日本全国と、世界各地を…765プロ全員で回りまくるツアー」

千早「それは…無理が無いかしら?」

春香「うん、流石に厳しかった。他の番組に穴が空くし、生っすかは中止になっちゃうし…」

千早「私だけで回るのが現実的だけど…春香と長い時間離れるのは辛いわ…」

春香「私も」

千早「ただ…夢ではあるわ。世界中を回って、色んな国の人達に伝えたい。歌はこんなに素晴らしいんだって。歌はこんなに元気をくれるし、優しくも楽しくもなれるんだって」

千早「私なんかが出来るかは分からないけどね。まだ二十歳の小娘だし」

334: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:51:25.49 ID:9XCFGjhAO
春香「私は…千早ちゃんにしか出来ないと思う。日本中を探しても、それが出来るのは千早ちゃんだけだと思ってる」

千早「そうかしら?」

春香「うん。誰よりも歌を大切にしてるもん。色んなアイドルがいて、皆がそれぞれに歌を歌ってて、それぞれに上手くて、それぞれに伝え方があるけど…」

春香「私は、千早ちゃんが一番だと思ってる」

千早「…ありがとう、春香」

春香「んふふ♪」

店員「あの…」

はるちは「?」

店員「失礼ですけど…天海春香さんと如月千早さんですか?」

春香「え、えぇ」

千早「そうですけど」

店員「あの…うちの店長が如月千早さんの大ファンでして…」

千早「あ、ありがとうございます…」

店員「私は、その…春香ちゃんの大ファンなんです」

春香「わあ!ありがとうございます!」

店員「あの、サイン頂いてもいいですか?」

春香「勿論!」

千早「ええ、私も構いません」

店員「やった!えと、少々お待ち下さい!」ドタバタ

春香「あはは、ファンの人に会えるのは嬉しいね」

千早「そうね。ライブもだけれど、応援して下さる方がいるのを実感出来て、嬉しくなるわね」

春香「うん!頑張ろうってなるよね」

335: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:51:53.43 ID:9XCFGjhAO
店員「あ、あの、お待たせしました…」

店長「すみません、お客様として来て頂いてるのに…」

春香「いえいえ!いいんですよ♪」

店長「あの、じゃあ…この色紙にサインを頂けますか?」

千早「ええ、喜んで……はい、どうぞ」

店長「ありがとうございます!よーし、ラッピングして店に飾ろう!」

店員「あ、あの…」

春香「あ、何にサインします?」

店員「あの、この色紙に…」

春香「はい!貸して下さい………っと、はい!出来ました♪」

店員「…」フルフル

春香「おりょ?」

店員「えぅう…う、嬉しいでずぅ…感激でずぅ…」グスッ

春香「っ!?あわわ、ち、千早ちゃん!ど、どどど、どうしよう!?」ワタワタ

千早「え、えぇっ!?えと、あの、えぇ~っ!?」ワタワタ

店員「ぐすっ、う、嬉じぐで…ごべんなざい」

春香「あ、いや、いいんですよー!そんなに喜んで貰えるなんて、春香さんも嬉しいな~!あははー!」ワタワタ

店員「私ごぞ…感激でずぅ~!」

春香「ど、どぉしたらいいの~!?」オロローン

千早「深みにハマっていってるわね…取り敢えず…」キョロキョロ

(ざわざわ…)

千早「まずは、泣き止んで貰わないと大変な事になりそうね…」

336: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:52:19.85 ID:9XCFGjhAO
~泣き止むまで暫くかかりました~

店員「あの、本当にごめんなさい…」

春香「あ、いいんですよー!気にしないで下さい!」

店長「あの、今日のお代は結構です…」

千早「あ、えと…ありがとうございます…」

店長「いえいえ、此方こそ…」

店員「本当にすみませんでした…」

春香「あの、もう本当にいいですから!」

千早「私達、そろそろ行かないといけませんので…」

店長「あの…もしまたその気になったらいらして下さい」ペコリ

春香「はい、また時間があれば…」

千早「ごちそうさまでした…」

(カランカラーン)

春香「…流石に、すぐには来れないよね」

千早「予想外のトラブルだったわね…」

春香「ご飯代はタダになったけど…」

千早「周りの注目を浴びてしまったし…」

春香「まぁ…また来月以降なら大丈夫じゃないかな…?いい雰囲気のお店だったし、また来たいもん」

千早「そうね…じゃあ、そろそろ帰りましょうか?」

春香「うん…あ、ちょっと行きたい所があるんだけど、いいかな?」

千早「ええ、いいわよ。行きましょう」

春香「やた!じゃあ行こう行こう!」

千早「は、春香!?ちょっと、引っ張らないで!」

337: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:52:49.18 ID:9XCFGjhAO
~765プロ近くの公園~

春香「着~いた♪」

千早「ここは…」

春香「ふふ♪私達が歌とかダンスの自主練してた公園♪」

千早「懐かしいわ…忙しくなってからは殆ど来てないけど…」

春香「もう2年位来てないかな?あっという間だったよね」

千早「そうね…あっという間だった」

春香「初めて765プロの扉を開けた時のドキドキ…千早ちゃんと初めて会った時や、皆と初めて会った時…」

千早「最初は戸惑う事ばかりで、効果のあるか分からないレッスン漬けの日々…」

春香「歌が上手く歌えなくて苦しかったり、ダンスが上手くいかなくて転んだり」

千早「自分が望んでいない仕事と、反発していた小さな自分自身」

春香「その内、少しずつ仕事が増えて」

千早「いつしか…ここの存在すら忘れていた」

春香「ここは、私達765プロのもう1つのスタート地点だった」

千早「…沢山の挫折と、汗と、涙と…夢と…私達が歩き出した頃の、全てを知っている公園…」

春香「千早ちゃん」

千早「なぁに?春香」

春香「千早ちゃんは、今…楽しい?」

千早「楽しい、とは思う…今の私から、昔の私に伝えられる事があるのを思い出したわ」

春香「?」

338: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:53:18.42 ID:9XCFGjhAO
千早「昔の私…いま、貴方の隣で明るく笑ってる、リボンの似合う女の子は…貴方を絶望から救ってくれる、世界で一番素敵な人よ。絶対、離れ離れになっちゃダメよ」

千早「…って、ね」

春香「…」

千早「あの頃から、私は変わった。誰かと一緒に住むだなんて、思いもしなかった」

千早「それが今じゃ…小さなお家で、大切な仲間と世界一大切な人と一緒に住んでて、それに何の疑問も拒絶心も持ってない」

千早「孤独に耐えようとする強さというか、心の壁が無くなって、きっと今の私は孤独には耐えられないと思う」

千早「だけど…春香が側にいてくれるなら、それでもいいかな?」

千早「寂しがり屋で、すぐ嫉妬しちゃうけど…弱くなっちゃったけれど…それでいいかな…」

千早「…ごめんなさい、暗くなる話をしてしまっ…て…」

春香「」ポロポロ

千早「は、春香!?どうしたの!?わ、私、何か酷い事を言ってしまったかしら!?」

春香「うぅ~…ひっく…ぐすっ…」

千早「あぁあ!ど、どうしたら…ど、ど、どげんかせんといかんって!何で東国原さんよ!」

春香「ぢはやぢゃ~ん…」ムギュウ

千早「ほぁあ!?ど、どうしたの突然!?こ、こんな街中で!?」

339: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:54:00.89 ID:9XCFGjhAO
千早「そ、そんな大胆な子に育てた覚えは…無いわね、同い年だもの!そりゃ無いわよ!」

春香「千早ちゃん…」スリスリ

千早「はぅん…ダメよ春香、こんな、お外でなんて…って、私は何を言ってるのよ!そんなにスリスリしたらハートの匂いがついちゃうわっ!同じ春香だけに!」

春香「千早ちゃん…私、千早ちゃんと仲良くなれて良かったぁ…」

千早「私もよ(キリッ)」

春香「これからも、ずっと、ずーっと一緒だよ!千早ちゃんが寂しくならないように、嫌だって言っても一緒にいるんだから!」

千早「嫌になる訳無いでしょう?こんなに可愛い可愛い春香と一緒にいて嫌になるとか…そんなヤツはギルティよ!そんな幻想をぶちこりゃれ!…噛んだ…ぶち壊す!」

春香「うふふ、千早ちゃん」

千早「なぁに?春香」

春香「大好き♪」

千早「私もよ(何この子可愛い今すぐガッと…してるからチュッとしてんあー!したい)」



P(木の影)「ええ話や…」ダヴァー

律子(木の影)「こんな所を週刊誌に見つかったら…」

小鳥(木の影)「ああ、既に春香ちゃんのファンクラブ『リボンの騎士団』の1人が、風車式バックブリーカーで腰をメキィってして沈めてますから平気です」ドクドク

340: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:54:27.10 ID:9XCFGjhAO
律子(木の影)「ライガー!?って小鳥さん!鼻血鼻血!水たまり出来てるから!」

P(木の影)「あ、おい!そんな大きな声出したら…」


はるちは「…」ジトー


Pりつぴよ「あっ…」



~765プロ近くの公園~

千早「全く…何をしてるんですか」

律子「最初は、仕事帰りにたまたま通りかかったのよ」

P「そしたら、お前らの声が聞こえてな」

小鳥「私は後から追い付いたんだけど、路上で風車式バックブリーカーを敢行してる人とされてる人に見覚えがあって、近付いたらプロデューサーさんと律子さんがいたのよ」

春香「ふ、風車式バックブリーカー…?」

律子「」ピッピッ

律子「これよ」

<ライガーがロープにふる!そして戻ってきた相手に…風車式ぃぃ!相手の腰を砕きにかかるーッ!

春香「」

律子「この技よ」

千早「…律子、何でこのプロレス?の動画をブックマークしているのかしら?」

律子「近々、お仕置きのラインナップに入れようかと思って」

春香「死んじゃいますからやめて下さい!」

千早「律子…貴方少し、ヴァイオレンスが過ぎるわ…」

春香「いつかうちのアイドルが大怪我しますよ?割とマジで」

律子「加減はするわ」

341: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:54:59.02 ID:9XCFGjhAO
千早「加減って…やらないという選択肢が出ない辺り、律子はもう手遅れなのかもしれないわ」

律子「手遅れ!?」

春香「可哀想に…」

律子「憐れむな!」

P「あーほれ、そろそろ21時回るぞ。解散だ、解散」

はるちは「はぁい」

小鳥「明日も事務仕事…明後日も事務仕事…きっと、来週も!来月も!再来月も!きっと来年も独身で事務仕事…毎日毎日同じ事の繰り返しで…生きてる気がしないンダヨ~!プゥロデューサァァ!」ピヨー

はるちはりつ「」

P「お、俺しか分からなそうだからって、俺に振りますか!?…そ、ソナコト無いよピヨちゃぁぁん!」

はるちはりつ「!?」

P「ダイジョブダイジョブー、Pチャン信じて~」

春香「ぴ、ぴぃちゃん!?」

千早「んぐふっ!?」

小鳥「Pチャンを~?信じるのォ?」

P「ソダヨ!だから目を閉じて!」

小鳥「ほ、ホントにダイジョブだよね?顔面にボワッ!ってファイヤするのとかナシダヨ!?」

P「ダイジョブダイジョブ~、Pチャン信じて~」チョイチョイ

律子「?」

P「(シーッ)」

律子「…?」ソローリ

P「」ジェスチャー

律子「(こくん)」ラジャ

はるちは「…」ドキドキ

小鳥「Pチャン?」

342: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:55:26.73 ID:9XCFGjhAO
P「いいからいいから~、Pチャン出来る子~…」

P「」ゴー!

律子「すぁりゃ!」デコピーン

(びたこーん!)

小鳥「ぃへぇあ!?った、ほぅぁぁあ!?」ズキンズキン!

律子「」ビシッ!ビシッ!←デコピン素振り

春香「」

千早「で、デコピンの音じゃない…!小鳥さんのリアクションも…ガチ過ぎる…!」

小鳥「いくら何でも、乙女のデコに何さらすんじゃぁぁあ!凹むわ!下手したらメッコーン凹むわ!下手すりゃ死ぬわ馬鹿ー!」グスグス

千早「メッコーン…!メッコーンて…!」

春香「へ、へこ、凹む…凹むとか…!泣いちゃってるし…」

P「ヘイ!ピヨちゃん!なら、今は…生きてるジャン!」

小鳥「…!?」

小鳥「ほ、本当ダ!生きてるヨォォ!」

千早「む、無理矢理過ぎる…!ハッとしたような顔がまた…!」

春香「ダメ…お腹痛い…くるひいよぅ…」

P「生きてるってナンダロ?♪」ダンシング

小鳥「生きてるってナァニ?♪」ダンシング

P「生きてるってナンダロ?♪」ダンシング

小鳥「生きてるって出来るか馬鹿ー!」ビターン

P「ビヴァ!?」

小鳥「ネタ振りはしましたけど!デコピンとか馬鹿ですか!?」ヒリヒリ

千早「~っ!~っ!」←悶絶中

343: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:56:05.92 ID:9XCFGjhAO
律子「加減無しのフルパワーで行きました!」キラキラ

春香「り、律子さんがダークな方向性に鈍く輝いてる…これ、アカン方向性やがな…!」

千早「な、何で関西弁なのよ!」

P「」チーン

小鳥「うぅ…痛過ぎるぅ…」ヒリヒリ

春香「こ、小鳥さん、大丈夫ですか?」

小鳥「わ、私のオデコ、どう?凹んでない?ちゃんとある?」

春香「ありますし凹んでませんよ!大丈夫ですよ!」

P「寧ろ凹んでたら意識無いとおm」

春香「はるるんブローッ!」ズドムッ!←ボディブロー

P「うばぁ!?」

律子「ぷ、プロデューサー殿の体がくの字になった…!?」

千早「いま、一瞬浮き上がりましたね、プロデューサー」

小鳥「うえ~ん!」

春香「…律子さん!実行犯なんだからこのタオル濡らしてくる!」

律子「はい」

P「じゃあ俺は、「痛いの痛いのとんでけ~」って…」

春香「千早ちゃん」

千早「この変態を黙らせればいいかしら」

P「酷い!」

春香「ここだと砂利で膝痛いから、ベンチまで連れて行くのを手伝って。そこの人は放置」

P「おおぅ…」

千早「分かったわ」

春香「小鳥さん、ベンチに行きましょう。ここだと膝とか痛いですから、ね?」

344: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:56:40.25 ID:9XCFGjhAO
小鳥「うぅ…分かったわ…」

律子「はいタオル」

春香「小鳥さん、手をどかして下さい」

小鳥「はい…」

(ピトッ)

春香「どうですか?」

小鳥「冷たくて気持ち良い…」

千早「ごめんなさい、笑いすぎてしまいました…」

小鳥「ううん…私も悪ふざけが過ぎたわ…」

春香「律子さん」

律子「はい」

春香「プロデューサーさん」

P「はい」

春香「正座」

P「え?ここ砂利…」

春香「…正座」

P「了解」

千早「(あ、あれは…一年に一度、あるか無いかのお説教モード!その道の業界でもご褒美に昇華出来ない代物…!)」



~1時間後~

春香「…今後やり過ぎないように!」

Pりつ「はい…」


【あまみけファイル その14】
二十歳のアイドルに、夜の公園で正座させられてお説教される、業界では皆が憧れる敏腕プロデューサー2人


千早「小鳥さん、タオルをひっくり返しましょう」

小鳥「うん…」

千早「…ちょっと痣になってますね…」

小鳥「う…痕が残らなければいいけど…」

律子「小鳥さん、本当にすみませんでした…」

小鳥「うう…私も悪かったですけど、律子さんの一撃は最近キツいですよ…」

345: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:57:08.23 ID:9XCFGjhAO
P「本当、すみませんでした」

小鳥「いえ…私が悪ふざけし始めたのがいけないんです」

P「今日は御自宅まで送ります。事務所から車を出して…」

春香「あ、大丈夫です。私と千早ちゃんで送りますよ」

P「いや、しかし…」

千早「プロデューサー、あずささんが心配しますから」

春香「律子さんも、何時も忙しいんですから」

律子「う…」

千早「幸い、私も春香も明日は休みですし」

春香「プロデューサーさん2人は朝から忙しいんですから、今日は私達に任せて下さい」

P「…じゃあ、任せる。頼んだぞ」

律子「ごめんね、いつか埋め合わせするから」

春香「はーい、お疲れ様でしたー」

千早「お疲れ様」

小鳥「また明日~」

春香「さ、行きましょうか~」

千早「タクシー止めてくるわ」

春香「お願いね」

小鳥「何かごめんなさい…2人とも、邪魔しちゃって」

春香「いいんですよ!千早ちゃんとお出掛けするのは、また何時でも出来ますから」

千早「そうね。これから先、何時でもね」

小鳥「ふふっ、まるで夫婦みたいね」

春香「夫婦かぁ…」

小鳥「?」

千早「厚いのよね…法律という壁は」

小鳥「ピヨォ!?」

346: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:58:10.00 ID:9XCFGjhAO
春香「世間の目は…もう同居してるし、いいかなって気もするし」

千早「後は法律なのよね…」

小鳥「あ、あの…それって、因みに何の…」

はるちは「同性婚のです」

小鳥「ピッヘェ!?」

千早「正直、同性婚が認められている国に国籍を移そうかとも考えていますが…」

春香「外タレですよ!外タレ!」

千早「ただ、外国籍を取ると、優との繋がりが薄くなってしまう気がしますし、春香のご両親を説得しなくてはいけませんし…」

春香「そだね。現実的じゃ無いんだよね~」

小鳥「ぴ…ぴよ…」


【あまみけファイル その15】
小鳥さん、目の前で展開されるあまりのヘヴンに、妄想する余裕すら無い模様


春香「日本としては、如月千早という歌姫の損失は…」

千早「春香、違う」

春香「?」

千早「『天海』よ」

春香「…っ!…もう、千早ちゃんったら~!」

千早「うふふ」

春香「えと…『天海千早』…えへへ…という歌姫の損失はですね」

小鳥「2人とも、ナチュラルにイチャつかないで?はるちは本が厚くなるから」


【あまみけファイル その16】
小鳥さんは、同人作家としてその筋では有名(異性愛を描けない乙女として)

347: 名無しさん 2013/06/22(土) 20:59:57.16 ID:9XCFGjhAO
~タクシーで小鳥さんの住むマンションに来ました~

小鳥「ありがとう、2人とも。お茶入れるわ、上がって♪」

春香「ありがとうございます♪」

千早「お邪魔します…それにしても小鳥さんのお宅は、事務所の近くなんですね」

小鳥「去年引っ越したのよ。そろそろ手狭だったし、ちゃんと原稿を描けるスペースが欲しかったし…」

春香「そりゃ、舞さんもびっくりしますよ」

小鳥「ぴよ!?」

千早「ライバルで引っ込み思案の可愛らしかった子が、今では一般には見せられない漫画を嬉々として描いてるとなれば…」

春香「でも、沢山売れてるんですよね?」

小鳥「え、ええ、まぁ、ね」


【あまみけファイル その17】
小鳥さんの成果=はるちは本などの765プロ百合本は、毎回凄まじい売り上げだが、濃すぎる腐向け本(社長×シリーズなど)の印刷代で、大体プラマイゼロ。
なお、百合本は50~70部、腐向け本は150~200部用意する迷走っぷりには、あいどる☆ちゃんねる内でも話題で、

「管理人さんは己の欲望と帳尻合わせる為に百合本を出している」

とまで言われている。


春香「まぁ、それで仕事に支障が無ければいいんじゃないでしょうか」

小鳥「それは大丈夫!」

348: 名無しさん 2013/06/22(土) 21:00:28.96 ID:9XCFGjhAO
小鳥「基本的に、事務所でやる仕事は済ませた上での執筆だし、仕事が追加されればそちらを優先するわ」

千早「…まず会社で描かないという選択肢は無いんですか?」

小鳥「締切に間に合わないんだもの…」

春香「発言だけ聞くと、プロの作家さんみたいですけど」

千早「春香、小鳥さんが描いている本の内容を思い出して」

春香「…あぁ、うん」


【あまみけファイル その18】
売れっ子同人作家、音無小鳥が描く本の中身は、自分が事務員を勤めるアイドル事務所のアイドルを無許可で使った妄想カップリング物


小鳥「はるちは本は凄いわよ。あっという間に完売するし」

春香「喜んでいいのかな…」

千早「今までのシリーズは完全なる小鳥さんの妄想だからね」

春香「…今までのシリーズは?」

千早「あ…」

春香「千早ちゃん!?何しちゃったの!?小鳥さんに何を吹き込んだの!?」

千早「…しっずかな湖畔の森の影っから~」

春香「ごまかし方が雑!」

小鳥「しっずかな湖畔の森の影っから~」

春香「輪唱!?」

千早「かこー、かこー、かこっかこっかこー」

春香「カット!?」

小鳥「ぴよー、ぴよー、ぴよっぴよっぴよー」

349: 名無しさん 2013/06/22(土) 21:00:56.27 ID:9XCFGjhAO
春香「前の歌詞を無視した!?え、輪唱だったんじゃ…」

千早「つまり、過去に捕らわれてはいけないという事よ」

春香「雑なごまかしから無理矢理に繋げたね!?これ幸いとばかりに無理矢理繋げたね!?」

小鳥「HAHAHA」

春香「デコピンしますよ!?」

小鳥「そ、それはやめて…」

春香「トラウマになってる…」

千早「律子とプロデューサーの罪は重いわね」

小鳥「こ、このままじゃ…「あはは、こいつぅ♪」って言われながらデコピンされて「きゃっ♪いたーい♪」が出来ない…!」

千早「誰とかしら?」キョトン

春香「千早ちゃん、世の中には触れたらいけない事があるの」

小鳥「ハッ!待てよ…そうか!」

春香「めげないなぁ」

千早「何に気付いたのかしら。嫌な予感しかしないわね」

小鳥「トラウマがある私は「ひぃ!で、デコピンは…(プルプル)」って怯えるわ!」

千早「正直、トラウマレベルのデコピンをされたのは、世界中探しても小鳥さん位ね」

春香「律子さんのデコピンはワールドクラス…また1つ、本当にどうでもいいトリビアが生まれたね」


【あまみけファイル その18】
美希「金のはるかさんは…おにぎり入れ(二段)なのー♪」パカッ

350: 名無しさん 2013/06/22(土) 21:01:46.03 ID:9XCFGjhAO
小鳥「そんな怯えた私を、後ろからあすなろ抱きをして…」

千早「誰が?」キョトン

春香「千早ちゃん」

小鳥「耳元で「大丈夫、怖くないよ」って囁かれて…でも私は「ダメ…まだ怖い…だから、もっと強く抱き締めて」なんて言っちゃって!そしたらギューッて!後ろからギューッて!」

千早「プロレスラーにね」

小鳥「ぴよー!」

春香「千早ちゃん、小鳥さんの妄想を一瞬で地獄絵図に書き換えたみたいだよ」

小鳥「ブン投げられたわよ!バックドロップされたわよ!投げっぱなしの!」

千早「ちゃんと3カウント入る前に肩を上げましたか?」

小鳥「その前にこっちの世界に強制送還されたわよ!…あ、首痛くなってきた…」

春香「…も、妄想が現実に影響を及ぼし始めた…!?」

小鳥「こういう時だけね!本当に影響出るなら、とっくに結婚して3人位子供産んでるわ!そんで大きくなって巣立っていく子供達を夫婦で見送った後は、静かな老後を過ごすのよ。で、旦那さんを見送った後、私は一年位旦那さんの思い出と共に静かに過ごして、最後は旦那さんが死んだ一年後の同じ日に、大きくなった子供達や孫達に見送られながら、穏やかにその生涯を閉じるの!幸せだったって!」

351: 名無しさん 2013/06/22(土) 21:02:23.17 ID:9XCFGjhAO
はるちは「イイハナシダナー」

小鳥「妄想が現実に影響を及ぼすならね!」机バーン!

はるちは「」ビクッ

小鳥「及ぼすならね!!!」クワッ

はるちは「ひぃ!」

小鳥「及ぼすなら…及ぼしていたなら…今頃は…っ!」グスッ

はるちは「な、泣かないで下さい…」

小鳥「くっ…こうなったら!買い置きのカップ酒を全部開けてやるぁぁぁ!」

春香「(お酒って良く分からないけど、あのお酒って、たまにおじさんが飲んでるよね)」ヒソヒソ

千早「(そうね、たまにコンビニ近くに座り込んで飲んでるおじさんとかいるわよね)」ヒソヒソ

小鳥「」キュポッ!グビグビグビー!

はるちは「」

小鳥「くはぁぁあうまぁぁいっ!」

春香「(こりゃあ…結婚厳しいよ…)」

千早「(今期も婚期が絶望的…んふっ)」

小鳥「ふぅ…」キュポッ

はるちは「っ!?」

春香「(もう二本目!?もう!?)」ヒソヒソ

千早「(マズいわ…小鳥さん、ガチよ…巻き込まれる前に逃げましょう)」ヒソヒソ

春香「(そ、そうだね…)」

春香「小鳥さん!」

小鳥「ふぇ?なぁに~?はぁるかちゃ~ん」

千早「くふっ…そ、そんな、ルパン三世の「ふーじこちゃーん」みたいな言い方しなくても…クックック…」

352: 名無しさん 2013/06/22(土) 21:02:51.65 ID:9XCFGjhAO
春香「えと…私達、明日の朝から実家に荷物取りに行くので、帰りますね?」

小鳥「ん~?ん~…ん~?」

千早「ちゃんとカギ閉めて寝て下さいね?それじゃあ失礼します」

春香「じゃ、お大事に…失礼しまーす」

小鳥「あい、おつかれっしたぁ!」ビシッ←敬礼



~ことりけの外~

<はい、ろーっく!いぇい!

(ガシャッ)

春香「まさかのやよいだった」

千早「昔の私ならギルティね」

春香「響ちゃんか伊織だったら、今頃ギルティだったね」

千早「そうね。呼び鈴連打とか、やりかねないわよ、きっと」

春香「お、恐ろしい」

千早「さて、帰りましょうか」

春香「そだね…余計な事ですごく疲れたよ」

千早「タクシー捕まるまで、歩きましょう」

春香「うん…はい」

千早「?」

春香「手、繋ご?」

千早「ええ♪」



~街中~

春香「もう11時近いね~」

千早「そうね…それでも、街中は明るいわね」

春香「夜道が暗くないのは安心だけど」

千早「けど?」

春香「星空が見えなくなっちゃうなぁって。元々、空気が汚れてるだろうから星空は見えにくいくど…」

千早「人工的な星は凄く近くて明るいけれど…」

353: 名無しさん 2013/06/22(土) 21:03:17.92 ID:9XCFGjhAO
春香「本当なら見えるはずの月明かりと星空は、そのせいで見えなくなっちゃう…何だか、便利なんだけど損した気分」

千早「四条さんもそれはいつも言ってるわね」

春香「ほら、貴音さんにとっての月明かりは…真っ暗の寂しい部屋に差し込む、唯一の光だったし、表に出れなかった貴音さんにとって、月や星空は…寂しさを紛らわせる為に、いつも見上げていたものだから」

千早「見えないと寂しく感じてしまうのは仕方ない事なのかもね」

春香「ん~…夜景ってさ、凄く綺麗だけどさ」

千早「100万ドルの…なんて言うしね」

春香「私は…自然の光が好きかな~」

千早「いつか、見に行きましょう。今日の映画の舞台になった田舎町のような場所なら、綺麗な星空が見えるはずよ」

春香「そうだね…いつか、行きたいなぁ」

千早「英語をもっと勉強して…運転免許を取って…海外での免許も…ああ、泊まりのテントとか寝袋みたいな…いや、車内でなら毛布とかだけで問題無いわね…」

春香「千早ちゃん?気が早いよ?」

千早「…キャンピングカーをレンタルしましょう…」

春香「千早ちゃん?戻っておいで~」

千早「春香…私、教習所で英語を習って、毛布作るわ」

354: 名無しさん 2013/06/22(土) 21:03:52.90 ID:9XCFGjhAO
春香「千早ちゃん、ごっちゃになってるから。教習所は車の免許を取る為に勉強する場所、英語は教えてくれないし、毛布も作れないよ?」

千早「…あ、うん、えっと…車の免許を取って、英語を勉強して…毛布?」

春香「自分で言ってて混乱しちゃった?毛布は車内泊なら寝袋やテント無しで、毛布だけでいいねって話だよ」

千早「ああ…そうだったわね…」

春香「どうせなら、キチンとお休みを一週間位取って、それで行きたいね~」

千早「そうね…まず、私が車の免許を取らないといけないわね」

春香「千早ちゃん…何か、私も千早ちゃんも免許取れない気がする」

千早「あら奇遇ね、私もよ」

春香「私、筆記で引っ掛かる気がする」

千早「私、仮免から進まない気がするわ」

春香「…美希は飽きちゃいそうだし、寝ちゃいそう」

千早「萩原さんはそもそも向いてない気がするわ…何時までも譲ってて、渋滞巻き起こしそう」

春香「現実的なのは…真?」

千早「真なら心配なさそうだけど、ピンクに塗装とかして、内装とかが大変な事になりそう」

春香「または、滅茶苦茶ハマっちゃって、スポーツカーとかに乗り始めちゃうような、真逆になる可能性もあるね」

355: 名無しさん 2013/06/22(土) 21:04:34.32 ID:9XCFGjhAO
千早「意外に、全く出来なかったりね」

春香「それだと可愛いね」

千早「ふふ…あら?タクシーが増えてきたわね…乗り場でもあるのかしら?」

春香「この辺りでタクシー捕まえて、乗っちゃおうか?」

千早「そうね」



~あまみけ前~

千早「」ピッ

システム『認証中…認証完了。おかえりなさい、千早さん』

千早「ただいま帰りました。春香も一緒です」

システム『了解しました…認証完了、おかえりなさい、春香さん』

春香「ただいまー」

システム『留守中、郵便や来客はありませんでした』

春香「はい、ありがとうございます」

千早「では、玄関の扉を施錠して下さい」

システム『了解しました』

(ガラガラ~…ズガシャンッ!)

春香「うん、じゃあお風呂入っちゃおうか?」

千早「そうね、着替えとバスタオルを準備したらお風呂に入ってしまいましょう」



~お風呂ヴァ!~

春香「そういえば、2人だけで入るのって久しぶりだよね?」

千早「そうね。基本的には皆で一緒に入るし」

春香「だからか~…凄く広々!」

千早「4人で入るのを考慮しての広さだから、実際に2人なら相当広いわよ」

春香「たまには良いかも♪」

356: 名無しさん 2013/06/22(土) 21:05:01.28 ID:9XCFGjhAO
千早「ふふ、そうね…たまにはね」

春香「あ、千早ちゃん!背中流してあげる!」

千早「ありがとう、お願いするわ」

(ゴシゴシ)

春香「相変わらず…千早ちゃんは真っ白で綺麗な肌だなぁ…」

千早「そう?春香だって綺麗よ?」

春香「そ、そうかな?えへへ…」

千早「それに、全体的に春香の方が柔らかいわ、全てが」

春香「千早ちゃんの身体は締まってるけど、千早ちゃんだって十分柔らかいよ?」

千早「そう?」

春香「うん、例えば…こことか」プニ

千早「んふっ!ちょっと、脇腹はズルいわ!」

春香「ほれほれ~♪」コチョコチョ

千早「やっ、ちょ、くすぐったいわ!」

春香「ふふふ~♪うりうりー♪」コチョコチョ

千早「くっ…こうなったら…たあっ!」ガバッ

春香「うにゃあ!?」ステーン

千早「ふっふっふ…さぁ、覚悟なさい?」ワキワキ

春香「あ、あはは…あの、お手柔らかに…」

千早「だ~め!」コチョコチョコチョコチョ

春香「やぁ~!くすぐっ…あはは!やめ!やめへ!あはははは!」

千早「どう!?降参かしら!?」コチョコチョ

春香「こ、こぉさん!こぉさんです~!あはははは!」

千早「私の勝ちね」

春香「もう…千早ちゃん負けず嫌いだなぁ」

357: 名無しさん 2013/06/22(土) 21:06:18.66 ID:9XCFGjhAO
千早「そうよ~、私は負けず嫌いなの」チュッ

春香「ん…もう、千早ちゃんってばぁ…」チュッ

千早「ん…春香…」

春香「千早ちゃん…」


【あまみけファイル その19】
やよい「えっと…残念ながら、ここから先は月額会員の方のみ閲覧が可能になりまーす!無料会員の方は月額会員に登録してくれると、嬉しいかなーって!」

伊織「勿論ウソよ!」


~リビング~

千早「」グッタリ

春香「あぅ~…」グッタリ

千早「愛で過ぎたわ…まさか3回戦まで突入するなんて…」

春香「ヘトヘトですよ…ヘトヘトぉ~…↓」

千早「はい、お茶よ」

春香「ありがとう…」

千早「どう致しまして…ふぅ、私も座ろう」

春香「…あ、真だ」

千早「本当。深夜枠持ってたのね」

春香「成人したからOKになったんだね、きっと」

千早「そうね。私達も活動出来る時間が広がったしね」

春香「余計に働き過ぎちゃわないように気を付けないとね」

千早「…ふぁ~…」

春香「…ふぁ~…」

春香「…移っちゃった、欠伸」

千早「ふふ、そろそろ寝ましょうか?」

春香「そだね、今日はもうやること無いし…」

千早「一緒に寝室に行きましょう」

春香「うん♪」

【あまみけファイル その20】
日本一仲良しなアイドル、天海春香と如月千早の夜は、割と遅い(本日は深夜1時半に就寝)

372: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:50:12.21 ID:tFrSEjGAO
~朝、あまみけ~

美希「」ムクリ

美希「…ん~」ゴシゴシ

美希「」キョロキョロ

美希「誰もいないの…静かなの…また寝よっと…おやすみなさいなの~…あふぅ」ポテッ

美希「…」

美希「だ、誰もいない!?」ガバッ!

美希「え?え?春香は!?千早さんは!?雪歩は!?」ワタワタ

美希「うぅ…もしかしたらお家の中にいるかもしれないし、探しに行こう…」ノソノソ


【あまみけファイル その1】
フェアリーのリーダーの星井美希は、寂しがり屋さん。
春香さん達が全員いないという事態は初めてで、パニック中。


~リビング~

美希「…いないの…お風呂にもトイレにもベランダにも地下室にも」

美希「他の部屋にも、お庭にも…どこにも…誰もいないの…」

美希「なんなのなの…ミキ、独りぼっちなの…なんなのなの…」

美希「春香…雪歩…千早さん…」

美希「ミキ、朝ご飯どうしたらいいの!」クワッ


【あまみけファイル その2】
美希が独りぼっちが嫌な理由=自分のご飯はどうするの!?


美希「うーん…仕方ないの…コンビニかファミレスに行くしかないかもなの…」

美希「…もしかしたら、キッチンに何かあるかも?」


~キッチン~

美希「」

373: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:50:39.57 ID:tFrSEjGAO
美希へ

これで何か食べなさい

千早


美希「流石千早さんなの!一体いくら…」

(50)<こんちゃーっす!笛ガムじゃないよ?硬貨だよ!

美希「…」

美希「50円でどうしろっていうの!」バシーン!

(50)<うぎゃー!

美希「何なのなの!もう何なのなの!一体全体何なのなの!」ジタンダ

美希「駄菓子屋さん行けばいいの!?うまい棒5本買えばいいの!?そんなんじゃお腹いっぱいにならないの!」

美希「何より駄菓子屋さんが近所に無いの!あったとしても、平日の朝から駄菓子屋さんで朝ご飯代わりにうまい棒を5本貪るアイドルはダメなの!無いの!ミキ、痛々し過ぎるのー!」

美希「…アイドルというか、1人の人間としてダメなの。間違いなく憐れみの視線しか向けられないの」ハァ…

美希「やっぱり、自分で買いに行くの…」



~玄関~

美希「システムさん!ミキ、ちょっとお出掛けするの!」

システム『了解しました。では安全チェックを致します……チェック完了。行ってらっしゃい、美希さん』

美希「はいなの!あ、それと『はるんがー』出して欲しいの!」

システム『了解しました。では、ロックを解除しておきます』

美希「うん!」

374: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:51:05.69 ID:tFrSEjGAO
【あまみけファイル その3】
『はるんがー』とは、春香さん愛用の自転車で、あまみけに住む4人共用の自転車でもある。



美希「よぉし!取り敢えず…適当にコンビニにゴーなの~!」チリンチリン

美希「あはっ♪自転車だと涼しいの♪」



やよい「あ、美希さん!おっはようございまーす!」

美希「あっ、やよい!おはようなのー!」キキーッ

やよい「お出掛けですか?」

美希「起きたら、ミキ1人だけにされてたの」

やよい「えっ…朝ご飯、無かったんですか?」

美希「代わりに、千早さんから「これで何か食べなさい」って置き手紙と、これが置いてあったの…」

つ(50)<毎度!50円玉でっせ!

やよい「…えっ?」

美希「…やっぱり、普通はその反応だよね」

やよい「お、お釣りですか?何かの」

美希「残念ながら、これが千早さんからミキに与えられた唯一で全てなの…」

つ(50)<ちーちゃんのカバンの中で暫く放置されてました

やよい「…えーっと…自炊するにしても足りませんよ?50円じゃ流石に…」

美希「ミキには、平日の朝から駄菓子屋さんの前で、死んだ目をしながらうまい棒5本を貪り食べる以外の選択肢は出て来なかったの」

375: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:51:32.87 ID:tFrSEjGAO
やよい「えっと…何味食べるんですか?」

美希「たこ焼きとテリヤキバーガーとコンポタとサラミと納豆…の味の、スナック菓子」

やよい「味だけ見れば、普通に豪華なご飯ですけど…」

美希「真実はサクサクいう、1本10円のスナック菓子なの」

やよい「あぅ~…うちがまだご飯終わってなければ、ご招待したんですけど…」

美希「平日の朝っぱらから仲間の実家にお邪魔して、ご家族と一緒に朝ご飯を頂ける程、ミキは図太くないの…」

やよい「あは、あはは…うちは構わないんですけどねー」

美希「という訳で、ミキは今からコンビニに行ってくるの!」

やよい「はい!気を付けて行ってきて下さいね~!」

美希「またねなの~」チリンチリン

やよい「」フリフリ

やよい「…美希さん、相変わらずジャージにあの眼鏡なんだ…でも、何で頭にパーソナルカラーのタオルを巻いてるんだろう…」


【あまみけファイル その4】
ファッションリーダー、星井美希の私服は良く分からない


~コンビニ~

美希「おむすび♪」

美希「…おにぎりが無いの…何てこったい、なの…」

美希「お弁当、お弁当、うっれしいな~♪」

美希「…な、何で素麺以外残って無いの…」

376: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:51:58.20 ID:tFrSEjGAO
美希「…パァン!」

美希「コッペパンがいるの♪らららコッペパン♪…マーガリン&いちごジャムと、マーガリン&つぶあん…流石に、マーガリン摂取量が多過ぎになるの…」

美希「ランチパックは…どうしちゃったの?お客様で実験したいの?多種多様な分、地雷踏みそうで怖いの…」

美希「カップ麺…カップ麺…」

美希「むぅ…カップ麺は何か食べたいのが無いの…」

美希「ファミレス行こうかな…」トボトボ



~ファミレス~

美希「…改、装…?」

美希「…ファミレスフェアリーで使ってるファミレスに行くの…」

美希「はるんがー、酷使してごめんね?一度お家に帰って、お休みさせてあげるからね」

美希「」チリンチリン



~再び街中~

美希「」トボトボ

美希「マックがあるのを忘れてたの…でも、ミキはモスがいいなぁ…」

美希「」クゥー…

美希「お腹空いたの…お腹から催促が来たの」

「…美希?」

美希「ん?」

真「やあ!こんな所でどうしたの?」

美希「真クン!ご飯食べたいの!」パァァ

真「出会い頭に奢れって言われるとは思わなかったよ」

美希「あ、間違えたの、おはようなの!」

真「間違えようが無い気がするんだけど…」

377: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:52:24.50 ID:tFrSEjGAO
美希「あのね、これには事情が…」

(説明中…)

真「なるほど、朝起きたら春香達がいない上に、ご飯代として千早がくれたのは50円…怒りに震える美希は街中に繰り出すも、コンビニはお気に召すものがなく、ファミレスは改装」

真「本来はモス派(主にライスバーガー)ではあるけれど」

美希「この辺には無いし、マックで妥協しようとしてたら」

真「ボクに会った、と…」


【あまみけファイル その5】
真さん、説明どうもありがとう


美希「別に真クンに奢ってもらおうと思った訳じゃないの。たまたま、ご飯の事考えてた時に真クンに声かけられたから…」

真「あはは、もういいって!でも大丈夫?50円しか無いみたいだし」

美希「真クン…ミキ、ちゃんと働いてるよ?50円しか無い訳無いの」

真「…そりゃそうか、あっはっは!」

美希「むぅ…」

真「あはは!ごめんごめん!で、朝ご飯か…もう11時半過ぎだよ?」

美希「」

真「…気付いてなかったの?」

美希「み、ミキは時間に縛られないの!」

真「いや、何ちょっとかっこつけてんの」

美希「朝ご飯…抜いちゃったの…春香に怒られるの…」

真「春香に怒られる?何でさ?」

378: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:52:51.10 ID:tFrSEjGAO
美希「春香はね…三食キチンと食べないと怒るの…」

「ちゃんと食べないとお仕事中にお腹が空いちゃう。そしたら集中出来なくてミスしちゃうかもしれないよ?そしたらお仕事を一緒にする皆に迷惑をかけちゃう」

「レッスンだとしても、集中出来ないと思わぬ怪我をするかもしれないでしょ?」

美希「って。真剣な顔で怒るの。心配してくれてるのが分かるから…ミキ、凄く心が痛くなるの…だから嫌なの」

真「春香が凄く良い子だっていうのも、美希が春香を好きなのも分かったけど…」

美希「けど?」

真「母親か!」


【あまみけファイル その6】
春香さん→春母さん


美希「」

真「…まあ、春香の言う事は正論だけど、美希は今日お休みでしょ?」

美希「うん、10日振りに…」

真「ならいいじゃない。お休みだから、皆が美希を起こさないでいたんじゃない?」

美希「そかな?」

真「多分ね」

美希「なら良かったの♪」ニパ

真「あはは、じゃあもうお昼だし、一緒にご飯食べに行こうか?」

美希「うん!」



~みきまこ、街中散策中~

真「美希は何が食べたい?」

美希「うーん…二十朗のラーメンとか、重いのじゃなければいいかな」

379: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:55:05.68 ID:tFrSEjGAO
真「あれはラーメンなの?モヤシなの?」

美希「ラーメンに似た何かなの」

真「貴音は好きなんだよね?二十朗のあれ」

美希「量は素晴らしい、って言ってたよ。味は好みが別れるけど、貴音は凄く好きでも嫌いでも無い、だけど面妖な中毒性があるとか…良く分かんないの」


【あまみけファイル その7】
・二十朗=ラーメンに近い何か凄まじい量の料理を提供する店
・二十朗で出されるモノ=ラーメンに近い、中毒性のある凄まじい何か


真「本当、良く分かんないね…美希はラーメン以外ならいいんだね?」

美希「ラーメンでもいいの」

真「えっ?」

美希「二十朗とかが嫌なだけなの」

真「つまり、大量だったりしなければ…って事で良い?」

美希「うん」

真「なら、この先にある中華屋さん行こう。前にプロデューサーに奢ってもらって以来、結構好きなんだ♪」

美希「へ~♪真クンの紹介なら期待するの!」

真「あはは、ちょっとプレッシャーかも?」

美希「でも、女の子とのデートに中華屋さんは、ちょっと無いかも?」

真「デートじゃないし、ボクも女の子なんだけど?」ピキッ

美希「あはっ♪」

真「笑って誤魔化さない!」

美希「あぅ」

380: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:55:33.35 ID:tFrSEjGAO
~中華屋さん~

みきまこ「あっ」

真美「あっ」

美希「ま、ま、ま…真美ぃぃぃぃ!」ガッシィィ!

真「えぇっ!?」

真美「み、ミキミキぃぃぃぃ!」ガッシィィ!

真「えぇぇっ!?」

周りの客A「(仲良しだなぁ)」

周りの客B「(あれ、星井美希と双海真美じゃないか!久しぶりに会ったのかな?)」

周りの客C「(765プロは仲良しだから、忙しくて会えなかったのが寂しいのよ)」

周りの客D「(良かった良かった)」

美希「さてと」

真美「ふ→やれやれどっこいショ→タイム」

周りの客達「」ズルッ

真「まるで久しぶりに会ったかのような、さっきの感動の包容は何だったのさ!」

美希「何となく」

真「何となく!?」

真美「乗ってみた」

真「悪乗り!?」

美希「てか、昨日も普通に会ったの」

真美「モデル組は真美とミキミキがメインだしね→。基本、一緒の仕事ばっかだYO」

真「何なんだよ!?まるで事前打ち合わせをしてたかのような、キミ達の流れるように鮮やかな悪ふざけは!」

真美「絆…かな」

美希「絆…なの」

真「絆って言葉を悪ふざけに用いらないでくれないかな!?キミ達のソレは、間違いなくお笑い遺伝子だよ!」

381: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:56:03.82 ID:tFrSEjGAO
真美「真美、アイドルでモデルだよ?」キョトン

美希「美希もだよ?」キョトン

真「」イラッ

真美「お笑いじゃないよ?」キョトン

美希「美希もだよ?」キョトン

真「」イライラッ

みきまみ「ねー♪」

真「」ブチッ

みきまみ「ぶちっ?」

真「キミ達さぁ…ちょ~っと表に出よぉか…お店に迷惑がかかっちゃうから…更地になるとか、ね…」ゴゴゴゴゴ…

みきまみ「」

周りの客「」ガクガクブルブル

店長「おぉい!?更地ってなんだ!?更地って!?俺が何したってんだよぉ!?」



~みきまみ、土下座で事なきを得ました~

みきまみ「本当にごめんなさい」

真「全く…あ、すいません!」

店員「は、はい」

真「あの、もう怒ってないので、怯えないで下さい」キラキラキラ←王子様オーラ

店員「」ズギュゥゥゥゥン!

店員「(私、今日から真サマのファンになろう…!)」

真「あの…?」

店員「ひゃい!?」

真美「墜ちたね…」

美希「堕ちたの…」

真「えっ?」

店員「あ、あの、ご注文ですか?」

真「あ、はい…えっと、味噌ラーメンを」

美希「ミキ、タンメン!真美は?」

真美「真美はもう注文済みなのだよ」

店員「味噌1、タンメン1でーす!」

382: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:56:39.92 ID:tFrSEjGAO
~頼んでたラーメンが来ました~

美希「凄いの!スープ美味しいの!」

真「プロデューサーオススメだからね」

真美「兄(C)は変態だけど、味覚音痴じゃないからね」

美希「なの。変態だけどちゃんとした所も割とあるの」

真「プロデューサーも散々に言われちゃって…ま、変態だけど」


【あまみけファイル その8】
プロデューサー=変態


(ズルルルル…)

美希「真美、変わったラーメンだね」

真美「チャーシュー麺にチャーシューをトッピングで追加したんだ!お小遣い出たばっかだから出来るゼ→タク♪」

真「チャーシューの下にチャーシューがいる…贅沢仕様だね、本当に」

美希「ミキ、そんなにお肉食べたくないの」

真美「なんと!ミキミキはお肉嫌いだったっけ?」

美希「…うち、ね…たまに雪歩がご飯作るの」

まこまみ「あー…」

美希「肉オンリー焼き肉とか、ハンバーグにベーコンサラダ(ベーコン7:野菜3)とか…」

まこまみ「うわあ…」

美希「ステーキに肉巻きポテトにチキンロールが出された日は、流石に文句言ったの…」

まこまみ「うわあ…」

美希「お肉、そんなに嫌いじゃないけど…必要以上は…いらないの」ズゥゥゥン…

383: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:58:06.75 ID:tFrSEjGAO
真美「あは、あははは…ミキミキ…スタイル維持、頑張ってね…」

美希「うん…」ズルズル

真「ひ、必要なら、ボクがトレーニングに付き合ってあげるから」

美希「ミキ、マッチョにはなりたくないの」

真「ならないよ?」

真美「まこちんはマッチョじゃないけど、筋肉はあるよね」

真「…ダンスレッスンとかしてるから」

美希「細マッチョ?」

真「違う」



~つつがなく終了~

(ガラガラー)

<アリャッシタァー

美希「」ケフッ

真美「うお→…チャーシュー麺+チャーシュー…美味しかった…実に有意義な時間だった…」

真「やっぱり美味しいなぁ、ここ」

美希「うん!ミキもここはまた来たいの!」

真美「あんまり頻繁には来れないからね、うちらは」

真「だろうねぇ…大変だね、モデルって」

美希「ミキ、実際はそんなに体型変わらないから大丈夫だよ」

真「う、羨ましい…じゃあ、何で頻繁に来れないの?」

真美「ほら、真美もミキミキも、今やチョ→売れっ子モデルっしょ?だから、何かあのお店が変な紹介されて、変な雰囲気になるとイヤだし」

真「自分で超売れっ子って…いや、間違ってないか、いまやモデル業界じゃ名前知らない人いないみたいだし…で、変な雰囲気って?」

384: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:58:39.57 ID:tFrSEjGAO
真美「アイドルでモデルの双海真美や星井美希が良く通うお店!みたいに、ティーンズ向け雑誌で紹介されたら…絶対に空気が壊れるじゃん?」

真「あー…うん、分かる気がする」

美希「ミキも分かるの。あそこは、サラリーマンの人とかが気軽に入って、気軽にご飯を食べたりタバコを吸って休憩する所なの」

真美「そ→そ→、何て言うか、そういう雰囲気。で、雑誌が紹介しちゃうと…」

真「下手したら若い子がやたら増えるし、そういう店づくりにしちゃう可能性がある…ね」

真美「絶対味も変わっちゃう。真美、そんなの許せないし」

真「ふむ…確かに、味が変わるのはイヤだ」

美希「雰囲気も壊れちゃうし、おじさん達が気軽に行ける場所を壊すのはイヤなの」

真美「うん、あそこの常連のおっちゃん達は、良い人ばっかだもん。真美達のせいで…ってなったらイヤ!」

真「うーん、人気者は大変だね」

美希「真クンもそうだよ?何か、自転車関係で大変だったって聞いたけど…」

真「ああ…うん、海外のある自転車メーカーのパーツが良いって言ったら、日本の自転車メーカーの株価が少し下がっちゃったんだよ…」

真美「よ、予想以上に大問題になっちゃったんだね…」

385: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:59:09.83 ID:tFrSEjGAO
美希「真クンショックなの…真クンの一言で、自転車業界が動くの…」

真美「アイドル業界には関係無いとはいえ…恐るべし、自転車業界の経済すら動かすアイドル、まこちん…」

真「いや、そこまで動かないからね!?」

美希「でも、真クンがいま一番自転車業界とアイドル業界を繋ぐパイプでしょ?発言が業界に影響しちゃうのは、仕方ないと思うの」

真「うぅ…アイドルサイクリング部の設立まで考えられてるらしいからね…確かに、メディアと自転車業界に一番近いのは、ボクかも」

美希「真クンも大変なの」

真「ははは…まあ、自転車好きだからいいけどね…」

真美「そ~いえば、ミキミキとまこちんはこれからどっか行くの?」

美希「ううん。さっきも話したけど、ミキは1人で朝ご飯無しで置き去りにされて、さまよってた時に真クンに会ったの。ご飯食べたかっただけだし、この後はなーんにも予定無し、なの」

真「ボクも無いかな」

真美「そっか→…真美もさ→、な→んにも予定無くて、仕方ないから街中ウロウロしてたんだよね→」

美希「つまり…学生なのに学校にも行かずにフラフラしてる女の子と、成人してるのに昼間っから何もせずにフラフラしてる女の子…」

386: 名無しさん 2013/06/29(土) 20:59:42.84 ID:tFrSEjGAO
真「そんで、朝ご飯も自力で作れずに、学生じゃ無いから学校にも行かず」

真美「そのくせ、仕事もしないでフラフラフラフラ徘徊してる女の子」

美希「…手痛い反撃を受けたの」

真「言われっ放しで済ませる訳無いでしょ?」

真美「真美達は其処まで甘くないよ?はるるんのお菓子やはるちはのイチャコラと違って」

美希「真美、春香と千早さんのイチャコラは甘くないの…いや、甘いんだけど、本人達以外だと近くにいれるほど、甘くないの。考え的な意味で、甘いの」

真「美希、ごっちゃになるからそれ以上説明いらない」

美希「美希も自分でごっちゃだったの」

真美「真美はもう考えるのを放棄したよ」

真「で、暇人3人組はこれからどうする?」

美希「うーん」

真美「取り敢えずさ、真美も人の事言えないけど…」

みきまこ「?」

真美「アイドルが3人揃ってジャージて…」

みきまこ「…」


【あまみけファイル その9】
・美希→小豆色ジャージ(下)、おにぎりマーク入りTシャツ(ピンク)、頭にタオル、伊達眼鏡
・真→黒ジャージ(下)、無地の黒いTシャツ、キャップ
・真美→白ジャージ(下)、「万馬券」の文字入りTシャツ、髪型をツインテに

387: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:00:30.57 ID:tFrSEjGAO
真「…楽だから」

美希「いつもなの」

真美「…真美も楽だから…」

真「ヤバいね、女子力を自らモリモリ削ってる気がするよ」

美希「そうかな?」

真美「はっきり言えば、ダサい。特に真美のTシャツは、何故これを選択したのか、自分でも分かんない」

真「競馬するの?」

真美「した事無いし、競馬がどんなものかすらいまいち分からない」

美希「それで、何でそれをチョイスしたの…」

真美「真美、きっと疲れてたんじゃないかな」

真「ああ、なら仕方ないね」

美希「疲れてたなら仕方ないの」


【あまみけファイル その10】
高木「765プロ社訓!『疲れてたなら仕方ない!』…はい!」

Pりつぴよ「『疲れてたなら仕方ない!』」

アイドル達「『疲れてたなら仕方ない!』」

疲れてたなら仕方ないらしい


美希「うーん…服を見に行く?」

真「それはよそう…「こいつら服ねーんだな」的な目で見られるよ…」

真美「必要以上の大怪我をしちゃうよ、間違いなく…」

美希「そっか…じゃあ止めとこうか…」

真「う~ん…あ、そうだ!」

真美「却下」

真「まだ何も言ってないだろ!?」

美希「ジムも山も行かないよ?」

388: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:00:58.03 ID:tFrSEjGAO
真「…君達ねえ…ボクを何だと思ってるのさ」

真美「じゃあ何しようと思ったの?」

真「皆でさ、自転車でパァーッと」

美希「やっぱりだったの、却下なの」

真「なんでさ!?」

真美「真美達、アイドル。久しぶりのお休み」

真「ボクもアイドルだよ!久しぶりの休みだよ!何も違いはないよ!」

美希「違うとしたら、体力の差と、お休みの過ごし方の考え方なの」

真「それはほら、たまのお休みだから…パァーッと身体を動かして…」

真美「絶対に、ノゥッ!休みなんだから、こうさ!ゆっくりゆったりのーんびり!ハトヤさん宜しく過ごしたいの!」

美希「ハトヤさんは意味分からないけど、美希も同意かな?お昼寝とかしたり、ショッピングしたいの」

真「くっ…これがモデルとプリティーアイドルまこまこりんとの違いか…ッ!」

真美「プリティーアイドルは休日に自転車で遠くに行こうとは思わないよ?自転車で東京から出ようとか思ってなかった?」

真「な、何で分かったんだい!?」

美希「もう、絶対にノゥッ!なの、有り得ないの、アイドル云々より、女の子としてどうなのなの?」

真「」ガビーン

真美「菊地さん…流石に反応に困りますよ…?」

389: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:01:26.16 ID:tFrSEjGAO
~ゲーセン、ビデオゲームコーナー~

真美「ま、妥当だよね~」

美希「気軽に遊べるからね~」

真「気軽に…県外へ」

みきまみ「行かないから」

真「うぅ…」

真美「まこちん、最近本格的に可愛い路線は諦めたの?」

真「まさか!ボクが可愛い路線を諦める訳無いだろ!?」

美希「でも真クン、きゃっぴぴぴーん♪は既に斜め上に向かっていってると、ミキは思うな…」

真「なんですと!?」

真美「はーやれやれ…お、新しい格ゲーだ」

美希「ほぇ~…何か凄い派手だね~…」

真「良く分からないけど、一方的にやられ続けてるようにしか見えないや」

真美「こりゃ→コンボゲーかな→…もう覚えんの面倒臭いなぁ」

真「覚える必要があるんだ…」

美希「ミキ、絶対面倒だからイヤ」

真美「真美は面白かったら覚えるけど…あー…2桁当たり前のコンボゲーか~…最高に面倒だから、やらないかな」

真「じゃ、移動だね」

美希「なの」

真美「あ→い」



真「…音ゲーか~…前はやったなぁ…」

美希「ミキも、ポップンとかやってたの」

真美「まこちんはダンスの?」

真「ドラマニだよ」

みきまみ「(また男前なチョイスだ…)」

390: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:02:22.33 ID:tFrSEjGAO
美希「真美は?」

真美「太鼓とポップンとユビート」

真「そういえば、雪歩はユビート上手かった」

真美「意外…ゆきぴょんって、音ゲー向きじゃ無い感じするのに」

真「何か、好きみたいだよ?ああいうの」

美希「今夜にでも聞いてみるの」

真美「太鼓は誰もやってないんだね→」

美希「貴音なら…ダメなの、違和感しか無いの…」

真「和=貴音のイメージという伝説は崩れ去った…かな?」

真美「別に和じゃないけどね、太鼓の達人」

美希「選曲とかね」

真美「太鼓といえば…はるるん達が伝説を残したよね」

美希「あ~…生っすかの?」

真美「うん」

真「春香の手が滑って、バチがすっぽ抜けて太鼓の縁に当たる→隣にいた響の額に当たる→響が倒れた時に飛んだ響のバチが、伊織のデコに→バチが縦に割れる→伊織がキレて、割れたバチを春香に→春香の後頭部に…奇跡だったね、あれは」

美希「結局、3人揃って医務室送りって辺りが、また何とも言えないアホらしさなの」


【あまみけファイル その11】
笑いの神「今は反省している」


真美「あの回は全体的にアクシデントだらけで、番組全体の何かがおかしかった回だと思うYO…」

391: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:02:50.39 ID:tFrSEjGAO
美希「やよいが天気予報コーナーしてたら、日本地図のボードが倒れたし」

真「春香が心配過ぎて、千早が役立たずになって途中退場したり」

真美「お姫ちんがラーメン屋さんでむせちゃって、殆どコメントは亜美と真美で終わらせたり」

美希「真クンはスポーツチャレンジで世界大会前のサッカー日本代表のGKから点取って微妙な空気にするし」

真「雪歩はダンス間違えて転ぶし…」

真美「…本当に伝説の回だったね」


【あまみけファイル その12】
「生っすかサンデー!ハイパー! ~しっちゃかめっちゃかの巻~」
ファンの間では伝説の放送回となっている


真「何より…あの後の律子のお説教地獄と」

真美「後日発表された視聴率で生っすか歴代2位だった時の、律っちゃんと兄(C)の何とも言えない感じの苦笑いが、酷いオチとして締めくくってたね」

美希「あれは暫くは皆がそれぞれラジオで話してたよね~」

真美「鉄板ネタだったし、話題になってたからね→」

真「さて…何かやるかい?ボクはドラマニ空いてないし、見学してるけど…」

真美「ユビートやろうかなぁ…」

美希「ミキもやってみるの!」

真「あはは、2人とも頑張ってね!」

392: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:03:17.42 ID:tFrSEjGAO
~メダルコーナー~

美希「最初は分からなかったけど、段々楽しくなってきたの!今度は雪歩ともやってみようかなー、ユビート」

真美「…まさかプレイ2回目で、一番簡単な曲とはいえ、難しいモードの曲をクリアしてしまうとは…」

真「天才は何やっても天才、という事かな」

美希「えへへ♪」

真美「で、ここは…メダルコーナーか~」

真「あまり来た事無いな~」

美希「ミキも無いの」

真美「真美は一度か二度…だけど、良く分かんないや」

真「競馬にパチンコにパチスロに…濃いなぁ」

美希「うー…」

真美「お?あれ…ビンゴかな?」

美希「本当だ…どんなのかな?」

真「…か、可愛い!」

美希「動物が可愛いの♪」

真美「ビンゴの種類も沢山あるんだね→」

真「ちょっとやってみたいけど…」

美希「メダルを買う…ふむふむ…」

真美「ハマるとヤバそうな気がする」

まこみき「同意」

真美「では、移動すると致しましょうかな、ご両人」

まこみき「うん」



~プリクラコーナー~

美希「~♪」

真美「女の子は基本的にこれだよね→」

真「(以前ドラマニにハマってた時は、プリクラコーナーをスルーしてたな…)」

393: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:03:43.78 ID:tFrSEjGAO
真美「さてさて、じゃあ早速撮りますか」

美希「3人で撮影するのって、確か初めてだよね?」

真「そうだね」

真美「と、言っても…どれが良いのやら…真美、久しぶりにゲ→セン来たからな→」

美希「うーん…美希も久しぶりかも。学校の友達とは来てたけど、忙しくて遊べなくなっちゃってたし」

真「ボクもだ。どれがいいのかなんて、全く分かんないや」

美希「ん~…これ!」

真美「なんで?」

美希「何となく」

真「美希の勘を信じよう」


(撮影&悪戯書き中)


美希「あはっ☆出て来たよ!」

真美「おー!美白効果って、こうなるんだ!」

真「何でボクの所に『イケメン』とか書くのさー!」

真美「いや、まこちんもきっちりポーズとってるじゃん」

美希「ノリノリなの」

真「うぅ…まぁいいか…兎に角、分けよう!」

みきまみ「うん!」

(ジョキジョキ…)

真「何に貼ろうかな」

真美「迷うよね→」

美希「ミキ、手帳に貼ろうっと」

真「ボクは家にある何かに貼ろうかな~」

真美「さて…じゃあ次かな?」

真「そうだね、後は」

美希「UFOキャッチャー!」

真「プライズだね」

真美「取り尽くしてやる!」

394: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:04:13.04 ID:tFrSEjGAO
~プライズコーナー~

美希「」

真美「まさかのおにぎりん」

真「美希、これ知ってた?」

美希「ぬいぐるみ作るとは聞いてたけど…」

真美「しー沙とラーメンの子もいる…」


【あまみけファイル その13】
おにぎりん、しー沙、丼山麺左右衛門らぁめん守(どんぶりやまめんざえもんらぁめんのかみ、ラーメンの子)は、フェアリーのラジオのノベルティにもなった、3人がそれぞれデザインしたマスコット


真「美希、真美…上見て、上」

みきまみ「ん~↑」

【765プロ関連グッズ祭!】

真美「oh…」

美希「まさかの…だったの」

真「両隣にもうちの事務所の関連グッズが…」

真美「…竜宮小町関連グッズ…竜宮小町のポスターとタオルだね」

美希「他にもあるの…何だろう?このボタンが沢山ついたおもちゃ」

真「ここにPOPが貼ってあるね…えっと…亜美、伊織、あずささんのボイスが、ボタンを押すと流れるんだって」

真美「商品名…『竜宮ボイス 7彩ボタン』…だ、ダジャレだと…」

美希「あ、サンプルがある…」ポチッ

<変態!変態大人!

真美「罵倒がご褒美になる業界の人向けだね…この黄色のは…」ポチッ

<んっふっふ~♪

395: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:04:39.49 ID:tFrSEjGAO
真美「…んっふっふ~♪」

真「まさかの完コピ」

美希「当たり前なの」

真美「じゃあこの紫のは…」ポチッ

<あらあら~♪

真美「予想通りだね」

真「もう一種類ずつあるみたいだね」

美希「ピンクから順に押してみるの」

<この伊織ちゃんが応援してあげるんだから、頑張りなさい?フレー!フレー!

<ただいま、この電話の持ち主さんは亜美とゲ→ム中の為出れないんだ→!また後でかけ直してね→!

<今日も1日、お疲れ様でした~♪ゆっくり休んで下さいね~

真美「…あずさ姉ちゃんのだけは、ファンの心をざっくりいきかねないね、これ」

真「あ~…ま、まぁ、触れずにおこう」

美希「最後の1つは、ランダムなんだって」

真「へぇ~…」ポチッ

<あらあら~♪

真「」ポチッ

<んっふっふ~♪

真「」ポチッ

<こ~ら~!シャキッとしなさい!シャキッと~!あ、でも無理し過ぎたらダメよ?

3人「」

真「…まさかの律子、だったね」

真美「び、ビックリしたぁ…」

美希「こ、これは心臓に良くないの…」

真「お、こっちのグッズはボクと雪歩とやよいかな?」

真美「ん→?うん、そうみたいだね」

美希「どれどれ?」

396: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:05:06.66 ID:tFrSEjGAO
真「ボクは…ネームとサイクリングアイドルのロゴ入りスポーツタオルと…お、王子様コスプレフィギュア…」

真美「まこちん、元気だして…ヒラヒラな服のもあるみたいだよ」

真「3種類で、タキシードと王子様とゴスロリ…2/3が男装…か」

美希「真クン…強く生きるの…」

真美「ゆきぴょんのは…スコップ…だと…」

美希「雪歩茶(缶)に付いてるクジで当たると貰えるみたい」

真「果たして…それは当たりなの?」

美希「雪歩のサインが柄に彫り込まれるし、雪歩協力で作り上げた、掘りやすくて頑丈な素材と形らしいよ?雪歩ファンなら…欲しいかも」

真美「そんな中、やよいっちのはエプロンと…またボタン?今度は1つだけだね」

美希「またサンプルが置いてあるの」ポチッ

<いきますよー!はい!たーっち!いぇい!

3人「いぇい!」

真「ハイタッチボタンだって」

美希「何かちょっと欲しいかも」

真美「うん、元気出そうだね」

真「伊織と響は大喜びしそうだね」


【あまみけファイル その14】
伊織と響はやよいが大好き。


美希「む~…何かミキ達のだけ、ラジオのキャラクターだけって…」

真「どうかな?もう一度見てみようか」

397: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:05:32.18 ID:tFrSEjGAO
真美「…最初の765プロ関連グッズ祭って垂れ幕のインパクトで忘れてたけど、ミキミキ達のにも何かあるみたい」

真「えと…お昼寝用低反発枕、フェアリーのロゴ入りTシャツとフィギュアと…丼…だって、隣がクジになってて、フェアリーと竜宮のグッズがあるね」

美希「丼…貴音のせいなの…」

真美「間違いないね」

真「竜宮のはTシャツと…乙姫コスプレフィギュアだって」

美希「竜宮小町、ちょっと少ないね…」

真美「解散になっちゃったし、あずさ姉ちゃんの件もあるし…仕方ないのかもね」

真「ところで、そのあずささんのフィギュアが非常に凄い事に」

美希「ポロリしちゃいかねないの…」

真美「だが、現在はこの状態から+1センチらしいよ」

真「反則だね…少しボクが欲しい位だ」

美希「(ミキもちょっとおっきくなったなんて言えない空気なの)」

真美「さて、真美とはるるんと千早姉ちゃんのが無い訳だが」

真「あ、この裏にあるみたいだよ」

真美「ほほう、どれどれ→?」

美希「真美のは…真美オリジナル、モデル用グッズ関連でミキと真美の2人で…みたいだね」

真美「亜美とのグッズもあるね→」

真「双海真美特集だね、ここは」

398: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:05:59.24 ID:tFrSEjGAO
真美「タオルにフィギュアに」

美希「ミキと一緒のだと…手鏡とマスカラ、リップ…なるほどなの」

真「亜美と一緒のは…あれ?ジェミニって発表したっけ?」

真美「まだだよ?まだ練ってるし」

真「亜美と真美のサイン入りバスタオルにジェミニって…」

真美「み、未来予知出来るのか…ゲーセンのプライズ作る人達は…」


【あまみけファイル その15】
双子→双子座→ジェミニという、安易な発想がまさかの大当たり


真美「お、隣は千早姉ちゃんのグッズだ」

美希「ヘッドホン、iPodカバー…さすが千早さんなの」

真「一応、フィギュアもあるけど…青い羽を生やした蒼い鳥バージョンと、毒りんごを食べた後の白雪姫みたいに眠る、眠り姫バージョンか…」

美希「その隣は…あっ!おチビちゃん達なのー!」

真「ぷ、ぷちますだ!か、可愛い…可愛過ぎる…!」

真美「こ、これは凄く欲しいかも…」

美希「絶対あふぅゲットするの!」

真美「真美はこまみとこあみゲットして、亜美にあげよ」

真「絶対に…まこちーをゲットする…っ!」

美希「やるの…なんなら順番にやって、全員ゲットするの…!」

真美「おうともよ→!やってやるぜ→!」

399: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:06:30.33 ID:tFrSEjGAO
~少しして~

美希「…全員…取れたね…」

真美「すまねぇ…真美のお小遣い心配してくれて…すまねぇ…」←こあみ、こまみゲット。2600円投資

美希「気にしないで…大丈夫なの」←あふぅ、はるかさん、ちひゃー、たかにゃ、ちびきゲット。3300円投資

真「ふふ…投資に見合うものはあったよ」←まこちー3匹、ゆきぽ、ちっちゃん、やよ、いお、みうらさん、ぴよぴよ、プロデューサーゲット。9300円投資

真美「まこちんが全力過ぎる」

美希「まこちー3匹ゲットしてるし…凄いの」

真「夏毛とか冬毛バージョン、無いかなぁ…」

真美「ま、まだぶっこむ気だよ!?」

美希「真クン!落ち着いて!」

真「そういえば、はるかさんは増えるんだから沢山いないと…」

真美「まこちん!ダメだYO!そっちはさっき、まこちんの福沢さんを小銭に替えた悪魔の機械が…」

美希「落ち着いて!その福沢さんはしまうの!まだお財布に住ませてあげるの!」

真「…仕方ない…また今度、自分用に全員揃えるかな…」

真美「アカン…まこちんはもうアカンのや…」

美希「せ、せめて福沢さん追加はやめさせないとマズいの…本気でギャラ使い切りかねないの」

400: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:07:04.44 ID:tFrSEjGAO
真「あ、はるかさんと言えば…春香のグッズを入れたUFOキャッチャーはまだ見てないね」

真美「…あっ」

美希「?」

真「どうしたの?」

真美「…あれ…」

みきまこ「えっ?」クルッ

みきまこ「」

【天海春香グッズのスペシャルUFOキャッチャー!】

美希「2台まとめて春香なの…」

真美「流石、Sランクは格が違った」

真「ボクらはUFOキャッチャーの半分とか一台なのに…」

美希「これでもかって位に春香尽くしなの…」

真美「ミキミキ?何故にお財布から諭吉さんを出そうとしてるの?」

美希「細かいのが無いからなの」

真「いや、本人と住んでるのに、何故にグッズを集めるの…」

美希「別腹なの」


【あまみけファイル その16】
マニアとして既に斜め上の方向に目覚めている、春香さんマニアな美希


真美「うん、その別腹は何か違う」

美希「だって…ミキ、あのフィギュアとあのフィギュアは持ってないし…」

真美「他のグッズはあるんかい」

美希「クジにあるのもいくつか…あと、春香の写真貼ったオイルライターも。ミキ、未成年だからオイルライターを買えないの」

真「いや、どんだけ春香グッズ集めてるのさ…」

401: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:07:32.54 ID:tFrSEjGAO
美希「アイドル博物館の春香グッズ(レアコーナー)の2割は、ミキの私物なの。ミキの今住んでる部屋の内、一畳分は春香グッズと千早さんグッズ、最近は雪歩のもあるかな?」

まこまみ「」

美希「フェアリーのグッズも勿論あるよ。一応保管しといてって言われたし」

真「美希、自分の部屋で寝れなくない?」

美希「寝るのは寝室で皆で寝るし、自分の部屋は着替えたり、週1で春香と千早さんを2人っきりにしてあげる時以外は部屋で寝ないし、後は…ちょっと1人で考え事をしたい時位しか、部屋に入ってないの」

真「普段は?」

美希「誰かいたらリビングでお話したりテレビ見たりしてるかな?お昼寝する時は部屋に戻る時もあるけど、基本的にはリビングか地下室で皆で音楽聞いたり…かな?」

真「本当、仲良しだねぇ…」

美希「うん♪ミキ、皆大好きなの♪」

真「そっか、雪歩がボク以外とも仲良くなれたのは良かったよ…で、真美はさっきから何してんの?」

真美「落ちてくるクジを開く、簡単なお仕事」

真「あ、そう…」

美希「当たった?」

真美「今のところは三等と…あ、一等出た!」

美希「やったの!」

真「福沢さんの力は偉大…だったね…」

402: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:07:59.71 ID:tFrSEjGAO
~ゲーセン出入口~

美希「~♪」

真「~♪」

真美「ゲーセンの袋を両手いっぱいに持った女3人…しかも溢れんばかりのぬいぐるみとアイドルグッズ…アイドルとして、どうなんだろう」

真「問題ない!…でも、流石に持ちきれないなぁ…」

美希「真クンはタクシーで帰った方がいいんじゃないかな?」

真美「真美も荷物持ちで付いていってあげるYO」

真「ありがとう!」

美希「ミキももう荷物持ち切れないし、お家に帰るの」

真「ん、またね」

美希「またね~」

真美「ミキミキお疲れっした~、またね→」



~あまみけ、美希の部屋~

美希「ふ~…さて、春香グッズを並べるの♪」

美希「~♪」

美希「フィギュアは箱から出さない方が良いよね~♪」

美希「ふんふんふーん♪…ぷちどるのぬいぐるみは…たかにゃとちびきは明日事務所に持っていこ♪」

美希「ん~…凄い数になってきたの…そろそろ、博物館に預けてこようかな?」


【あまみけファイル その17】
美希の中でのアイドル博物館=春香さんグッズ置き場


美希「今度、また持ってこうっと♪」

美希「うーん…あ、そうだ」



~リビング~

美希「うふふ~♪」

403: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:08:28.41 ID:tFrSEjGAO
美希「これで良し!なの♪」

あふぅ、はるかさん、ゆきぽ、ちひゃー「」←ソファの上に仲良く並ぶ4匹のぷちどるぐるみ

美希「今日は楽しかったけど、疲れたの…あふぅ…」コテン

美希「すぅ…」



~夜、リビング~

千早「ただいま」

春香「しー…」

千早「?」

雪歩「美希ちゃんが寝てるの」ヒソヒソ

千早「あら、本当」

春香「ご飯出来たら起こすから、それまで寝かせてあげよ?」

千早「ええ…それにしても…」

雪歩「ふふ♪美希ちゃん、ゲームセンターで取ってきたんだって。さっき真ちゃんからメールが来たの」

千早「うふふ、この家にぴったりのぬいぐるみだわ」

雪歩「だね♪」

あふぅ「なの」
ゆきぽ「ぽぇ~」
はるかさん「ヴァイ」
ちひゃー「くっ」

春香「4匹仲良く並んで…可愛い♪」

千早「この子達はここが定位置になりそうね」

雪歩「美希ちゃんのお昼寝のお供になるのかなぁ?」

春香「うふふ♪これなら、寂しがり屋の美希も寂しくないかもね♪」

千早「そうね♪」

春香「ところで千早ちゃん…いくら何でも、50円は酷いよ」

千早「えっ」

雪歩「置き手紙、見たよ…」

千早「…わ、私なりのジョークよ…」

404: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:08:55.16 ID:tFrSEjGAO
~翌日の事務所~

貴音「なんと愛らしい…ふふ」ニヘラ

響「可愛いぞー♪ありがとなー、美希」ナデナデ

美希「どう致しましてなの!」フフン

亜美「んっふっふー♪昨日帰ったら、枕元にこあみがいて、思わず「ふぉ!?」って声出ちゃったYO!」

真美「サプライズぷちどる、成功だぜぃ!」

P「真が朝から「迎えに来て欲しい」って言うから何かと思ったら…」

春香「ぷちどるぐるみが大量に…」

真「うちにはまこちーが3匹います!」フンス

小鳥「ぴよぴよもちゃんといるのね~♪可愛いわ♪」

律子「癒やされますよね~♪」ナデナデ

やよい「うっうー!可愛いですー!」

かすみ「お姉ちゃんいいなー」

真「まこちーならあげるよ?今度は全員うちにコンプリートさせるつもりだし」

かすみ「本当ですか!?やったー!ありがとうございます!」

伊織「良く出来てるわねー。触り心地もいいし、柔らかい」

あずさ「うふふ♪真ちゃん、ありがとう♪」

真「最初に見つけた瞬間から、ボクと美希と真美は誰にも止められませんでしたからね!お安い御用です!」

雪歩「うちの子達は、いまリビングのソファの上で仲良く座ってますぅ♪写真も撮っちゃいましたぁ♪」

405: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:09:27.54 ID:tFrSEjGAO
真「あ、伊織」

伊織「ん?」

真「なんなら、今度はやよも取ってくるよ」

伊織「いいの!?」

やよい「わぁ!そしたら私もいおが欲しいかも…」

真「任せて!」

P「しかし、プロデューサーもいるんだな…頭がPの形して…」

真「意外と人気あるみたいでしたよ?」

P「マジか。世間のニーズは良く分からん…お?これ、スーツ脱げるのか?」

小鳥「」ガタッ

響「座ってろ」

P「…やたらマッチョな体が出て来た…」

千早「あれですね、水着回の…」

P「ああ…あの、春香にぞんざいな扱いされた時の…」

春香「普段から、ぷちます内じゃぞんざいな扱いだった気が…」

千早「しかし珍しいわね。事務所に皆が集まるなんて」

真「ボクがメールした、写真付きで」

千早「なるほどね」

小鳥「ああ~…可愛いよぅ♪可愛いよ~ぅ♪」ムギュー

春香「ぬいぐるみを抱き締めてほおずりする事務員さん」

雪歩「私、ありだと思います!」

貴音「ええ、愛らしい姿ですね」

あずさ「うふふ♪小鳥さん可愛いわ」

律子「舞さんが見たらエラい騒ぎになるわよ。小鳥さん大好きだから、あの未亡人」

千早「ああ…そうだったわね…大喜びしそう」

406: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:09:59.86 ID:tFrSEjGAO
春香「」パシャッ

響「春香?」

春香「」ポチポチ…ポチポチ…

響「春香!?何したんさ!?」

春香「題名、ぬいぐるみと戯れる事務員さん。写真添付して、宛先は舞さん」

雪歩「あわわ、事務所に来ちゃうよぅ?」

春香「大丈夫、今日は愛ちゃんや絵里ちゃん、夢子ちゃんと一緒にロケだって、愛ちゃんからメール来てたし…お、返事きた」

「ロケを音速で切り上げて、急いでそちらに向かうわ。写真ありがとう、待ち受けに決定よ」

春香「」

響「」

雪歩「」

貴音「面妖な…」

やよい「ロケって、そんな簡単に切り上げられるんでしょうか?」

伊織「やるわよ、日高舞なら…」

春香「お茶用意しておこうかな…私、まだ時間あるし…」

貴音「我々はそろそろらじおに向かいましょうか…」

響「あ、ぷちどるぐるみは連れてくんだ」

貴音「当たり前でしょう…響は、事務所に置いていくのですか?」

響「…連れてく」

千早「ふふ、皆が気に入ってくれて良かったわね、美希、真」

美希「うん♪」

真「へへっ♪」

伊織「あ、真」

真「ん?」

伊織「やよ…頼むわ。本当は全員分欲しいけど、向こうには持っていけそうにないから」

真「うん」

407: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:10:27.21 ID:tFrSEjGAO
やよい「それじゃ、私とかすみは収録行ってきまーす」

かすみ「行ってきまーす!」

P「送ってくぞ。ついでに美希と貴音と響も局が近いし、送ってく」

貴音「ありがとうございます」

美希「ありがとうなの!」

響「ありがとうだぞ!じゃあ、行ってきまーす!」

春香「私と千早ちゃんは午後からのレッスンだから、まだ時間あるね」

雪歩「私はそろそろかな?久しぶりの舞台の練習の初顔合わせだから」

律子「暗記は?」

雪歩「はい、もう台本は全て暗記しましたぁ。後は舞台装置とか照明ですかね」

律子「…相変わらず凄いわね」

雪歩「そうですか?」

あずさ「凄いわよ~♪雪歩ちゃんは、女優専門になった私より、演劇向きだもの♪」

雪歩「えへへ…ありがとうございますぅ…あ、時間!じゃあ行ってきます!」

小鳥「タクシーで行ってね!領収書もちゃんと貰ってね~!」

<わかりましたぁ!

あずさ「あらあら~…雪歩ちゃん、私と一緒の舞台なのに、もう行くのね~」

律子「えっ?」

あずさ「えっ?」

律子「あずささんも行かないといけないんじゃ…」

あずさ「事務所を出る予定の時間まで、まだ1時間もありますよ?」

律子「」

408: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:10:53.41 ID:tFrSEjGAO
千早「律子、確認してみたら?」

律子「そうね…あ~…あずささんが正解」

真「あちゃー…」

あずさ「あらあら~…じゃあ、私も出ますね~。雪歩ちゃんに連絡して、一緒に向かいます~」

律子「分かりました、お願いします」

あずさ「行ってきま~す♪」

<あ、もしもし雪歩ちゃん?あずさです~…

真「さて、それじゃあボクもレッスンに行こうかな」

亜美「亜美も行くよ」

真美「真美も~」

律子「行ってらっしゃい。タクシーで行くなら領収書貰いなさいね?」

真「自転車だけど?」

亜美「…領収書、了解~」

真美「じゃあ、まこちんが受付宜しくね」

小鳥「…何で自転車の真ちゃんが受付?」

亜美「絶対に一番早く到着するし」

小鳥「どういうことなの…」

真「じゃ、行ってきまーす」

真美「タクシーがクレイジーなら勝てるかもだけどね」

亜美「日本の道路交通法ってヤツじゃ無理だよ、クレイジーなタクシーは…」

小鳥「どこの国でも完全アウトよ」

伊織「…さて、私達はどうしようかしら?」

春香「午後からだからねぇ…」

千早「微妙に時間があるわね…」

(コココココンバターン!)

舞「はいこんちゃーっす!」

409: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:11:19.54 ID:tFrSEjGAO
はるちはいお「」

舞「よーし、大人しく音無くんを出せ!なんつって!小鳥ちゃんいるー?」

千早「おとなしく…おとなしくん…くふっ、くっくっく…」

舞「流石はちーちゃん!いい反応だね」

千早「けふっ!えふっ!…くっくっく…」

春香「舞さん!びっくりするじゃないですか!千早ちゃんなんかびっくりした上に笑わされちゃってるから、むせちゃって…大丈夫?」

舞「あらら、ごめんね~…で、小鳥ちゃんいる?」

小鳥「その前に…ドアが壊れたら、請求するよぉ…?」

舞「ごめんなさい」

小鳥「舞ちゃん…?私…言ったわよね…?まず電話で連絡してほしいって…?仕事中は避けてねって…言ったよね?」ゴゴゴゴゴ…

舞「う…そんなに怒んないでよ…」


伊織「私、いま凄い光景を見てるわ」

春香「普段は律子さんから怒られてる小鳥さんが、律子さんすら恐れる舞さんを説教する様…」

伊織「パワーバランスが崩れてるわね…」

春香「律子さん>小鳥さん>舞さん>律子さん…3すくみ…!」

伊織「じゃんけんトリオって名前で売り出してみたら?」

千早「くふっ…そ、そんな、漫才トリオみたいな…ふっ…くふ…」

伊織「チョキが律子ね」

410: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:11:53.30 ID:tFrSEjGAO
春香「グーは舞さん」

伊織「パーが小鳥」

春香「ハサミの如くボケを切り裂く!ツッコミの律子!」

伊織「ツッコミなんてなんのその!岩のようなハートの舞!」

春香「そしてパーの私…誰の頭がパーやねん!音無小鳥でーす!」

伊織「決まったわね、あの変態に企画案を出しましょう」

千早「…!春香、水瀬さん!後ろ!」

はるいお「ん?」クルッ

舞「アナタ達…なぁんの話をしてるのかしらぁ…?」

はるいお「」

律子「漫才トリオぉ?私達の事じゃあ…無いわよねぇ…?」

はるいお「」

小鳥「だぁれぇがパーですってぇえ…?」

はるいお「」コクン

春香「ダッシュ!」

伊織「アンドゴー!」

はるいお「ごめんなさぁぁい!」ドダダダ!

千早「あ、ちょ、待って二人共ー!」タタタッ

舞「…ったく…」

律子「叱っておきます…」

小鳥「春香ちゃんと伊織ちゃんのコンビは、悪乗り始めたら一番手がつけられないわ…」

舞「全く…まぁ、面白い子達だからいいけど」



~ラジオスタジオ内~

美希「…って訳で、昨日は久しぶりにゲーセンで遊んだんだー!」

響「真と真美と美希か~、珍しい組み合わせだなー」

美希「そうかな?」

411: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:13:15.26 ID:tFrSEjGAO
貴音「…真、真美、美希…ままみき…」

美希「何でひとまとめにしたの…」

響「あはは!可愛いユニット名じゃないか!」

美希「フェアリーがあるからいいの!」

貴音「何と…美希、私は感動致しました…では今まで通り、私にらぁめんを奢って下さるのですね?」

美希「えっ?」

響「悪いなぁ。毎食毎食」

美希「そ、そんな事してないの!無茶苦茶言わないで欲しいの!たかにゃとちびき、取り上げるよ!?」

ひびたか「それだけは御勘弁を…」

美希「全くもう…!」

響「しかし…千早も酷いな。50円て」

美希「千早さんなりのジョークだったらしいけど…寝起きであれはどうかと思ったの」

貴音「50円では、らぁめん一杯食べられませんね」

美希「らぁめん以外も無理なの」

響「オープニングのサブタイ言う所で、「50円じゃ、死んだ目で平日の朝っぱらからうまい棒を貪り食うしかないの!の巻」とか言い出した時は、何かと思ったけどな…なかなか楽しいオフだったみたいじゃないか」

美希「結果的にはね。あ、あのゲーセンの店員さん達、最後にごめんなさい」

貴音「どうしたのですか?」

美希「真クンとミキで両替し過ぎて…機械止まったの」

412: 名無しさん 2013/06/29(土) 21:13:48.18 ID:tFrSEjGAO
響「お前ら…いや、お店的には売上が跳ね上がったからいいんだろうけどさぁ…」

貴音「いくら注ぎ込んだのですか?」

美希「…福沢さん、ありがとうなの」

響「2人で一万も注ぎ込んだのか…」

美希「ミキからも、真クンからも…なの」

貴音「…は、はまってしまったのですね…」

美希「でも、それなりに価値はあるから、問題なしなの!」

響「…でも、多分自分も見たら注ぎ込んじゃうかも…」

貴音「私は…全て取り切るまで注ぎ込んでしまう可能性があります」

美希「…各地のゲーセンの店員さん、もし貴音がハイテンションでUFOキャッチャーしてたら、是非止めてね…」

響「羽交い締めにしても、後ろからパッカーンいってもいいからな」

貴音「良くありません!」

美希「あ、終わりの時間なの」

響「いい〆だった…掛け値無しに」

貴音「そう…フェアリー(私達)だ」

響「武田さん、またお仕事一緒になったら宜しくお願いします」

美希「酷いの…フォロー無しなの…」

響「という訳で、『フェアリーズガーデン』、来週も聞いてね」

妖精「またねー!」


【あまみけファイル その18】
美希はオフを楽しめたらしい。

418: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:07:12.47 ID:O3XxgEeAO
~朝、いつものようにあまみけの寝室~

春香「」ムクリ

春香「」キョロキョロ

春香「ん~…」ノビー

春香「よし、顔洗って朝ご飯作ろう」


【あまみけファイル その1】
千早と暮らし始めてからの春香さんは、目覚めが良い


春香「雪歩は…あ、舞台稽古が遅くなるからって、稽古場から近い実家に帰ってるんだっけ…」

春香「千早ちゃんはライブの打ち合わせで泊まりだし…」

春香「美希は…まだ起こさなくていいか、今日はお休みみたいだし」

春香「ふむむ…今何時かな?」

時計『AM8時半』

春香「うん、相変わらず学生時代なら遅刻確定の時間だね」

春香「さて、顔洗おう…」



~洗面所~

春香「っぷぁ!…ふし!今日も1日、頑張ろう!」

<あふぅ…

春香「ん?美希かな?おはよう」

美希「おふぁよ~なのぉ~…」フラフラ

春香「ほら、顔洗って、目が覚めるから」

美希「なら…このまま覚めずに寝るぅ…」フラフラ

春香「…なら何で起きてきたの…」

美希「おトイレなの~…」フラフラ

春香「二階にもあるのに?」

美希「わすれてたの」フラフラ

春香「あはは…兎に角、寝るならちゃんと寝室で、お布団でね?」

美希「ふぁい…」フラフラ

419: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:07:39.75 ID:O3XxgEeAO
~リビング~

春香「さて、ご飯作らないと…何にしようかな~…」

春香「パン…かな?それと、インスタントのコーンスープと、目玉焼きとサラダ!決定!」

春香「手間かけたご飯じゃないけど…」


【あまみけファイル その2】
千早「朝から飲むゼリーとカロリーメイト以外なんて…どこが手間をかけてないのかしら?」

雪歩「そんな食生活したら、また春香ちゃんに怒られるよ?」


春香「美希の分は冷蔵庫かな。起きてきたら教えてあげればいいか」

春香「さてと、作りますか!」



~1時間後…~

春香「」モグモグ

春香「」モグ…

春香「1人でご飯食べても…あんまり美味しくないよぅ…」ズーン…


【あまみけファイル その3】
春香さんは寂しがり屋


春香「美希を起こせば良かったかなぁ…でも、美希だってお休みの日は寝たいだろうし…あむっ」モグモグ

春香「」モグモグ

春香「こーゆー時に限って、ベストな焼き具合のトーストだったりするのがまた…はぁ」

春香「そういえばお野菜のタイムセールって、何時だっけ…うち、新聞取ってないから、チラシ入らないんだよな~…はむっ」モグモグ

春香「」モグモグ

春香「後でやよいに聞こう…」

420: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:08:46.69 ID:O3XxgEeAO
春香「目玉焼きには…ダメダメ!不毛で殺伐とした、議論という名の罵倒大会になっちゃう」


【あまみけファイル その4】
古来より行われてきた論争、『目玉焼きは半熟?完熟?』『目玉焼きには何をかける?』の二大目玉焼き論争は、765プロで律子vs真という屈指の好カードを生み出し、アイドルとプロデューサーがガチの掴み合いになるという結果を生み出してしまった。

なお、春香さんは半熟に醤油、千早は半熟に塩胡椒、美希は半熟にケチャップ、雪歩は半熟に中濃ソース


春香「半熟にお醤油も美味しいのに…目玉焼きのせいで、うちは常に調味料が沢山ですよ!」

春香「」モグモグ

春香「サラダは胡麻ドレッシングだよね~♪」


【あまみけファイル その5】
あまみけでは胡麻ドレッシング。


春香「ん~♪おいひい♪これでお野菜が高くなければなぁ…」

(ぴんぽーん♪)

システム『玄関にやよいさんとデコちゃんがいらっしゃいました』

春香「」ブフッ!

<誰がデコちゃんよ!きー!(ガンガン)

<お、落ち着いて伊織ちゃん!ドア叩いたらダメだよ!

<ヘイガール!ホールドア…oh…

<あ…警備会社の人が来ちゃった…

<何よ!私よ!分からないの!?

421: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:09:25.56 ID:O3XxgEeAO
春香「伊織…自分が進めてきたシステムに自ら引っ掛かるなんて…」

<オジョーサマ…ワレワレハホカニ仕事ガアリマスノデ…

<悪かったわよ!

<あの…ごめんなさいです…

<イエイエ、デハワレワレハモドリマス…

春香「伊織…律子さん以上に面白いわ…システムさん、入れてあげて下さい」

システム『緊急用耐襲撃プログラムから通常モードへの復旧…完了。玄関の鍵を開きます』

春香「はーい」

(ドタドタドタ)

春香「あー、これは叫ぶな…」

伊織「はぁぁるかぁぁぁぁぁぁっ!」ウガー

春香「私がやったんじゃないよ!」

やよい「い、伊織ちゃん…落ち着いて…あ、お邪魔してます」

春香「はいいらっしゃい。だいたい、デコちゃんなんて呼ぶのは1人でしょうが…」

伊織「アイツ、どこにいんのよ」

春香「二階の寝室で寝てるよ」

伊織「」ダダダダッ

やよい「あぅー、い、伊織ちゃ~ん…」

春香「まぁまぁ…気にしないで」

(どたんばたん)

やよい「…」

春香「…はぁ…ま、美希が悪い」

やよい「あまり騒いだら近所迷惑になっちゃいますから、止めてきます…」

春香「その時は私も行くよ…今は朝ご飯を食べさせてね」

やよい「はい…あ、目玉焼き…」

422: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:09:54.60 ID:O3XxgEeAO
春香「ダメ、それ以上は争いになる」

やよい「うぅ…そうでした…」


【あまみけファイル その6】
目玉焼き論争は、悲しみしか生まない(律子の眼鏡が大破&気絶、真が気絶して番組を1日分穴を空けてしまう…等)。



~リビング~

美希「う~…」

伊織「ったく…」

春香「ほら美希、朝ご飯食べて元気出して」

美希「春香~…デコちゃんがイジメるの~…」

春香「美希、システムの呼び名を勝手に弄った美希が悪いんだよ?」ナデナデ

美希「う~…デコちゃん、ごめんなさいなの」

伊織「デコちゃん言うなってのよ!…もうアンタがそう呼ぶのは諦めたわ…でも、他のにはそう呼ばせんな!」

美希「春香、やよい、これはデレ?」

春香「難しいね」

やよい「特別な呼び名を…という所は、デレなのかなーって」

伊織「」

春香「でも、デレじゃなくて、単なる諦めだからねぇ…」

美希「うーん…保留、かな?」

はるやよ「保留で」

伊織「何の話し合いなのよ!やよいまで一緒になって!」

春香「で、どしたの?2人して」

伊織「露骨に話を逸らしたわね…まあいいわ。地下通路が完成したから、その連絡ついでにね」

春香「あ、出来たの?」

423: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:10:20.87 ID:O3XxgEeAO
伊織「ええ、これでアンタの家とやよいの家、それと、うちの避難用別荘が繋がったわ」

春香「ふむふむ…地下通路は歩いて行き来が出来るの?」

伊織「歩いてもいけるし、専用の小型車両もあるわ」

春香「す、凄いね…」

伊織「小さなカートみたいのに荷台付けただけだけどね」

美希「何で荷台がついてるの?」

伊織「カートは1人乗りなのよ。人でも荷物でも、運ぶ時は荷台って事ね」

はるみき「なるほど」

やよい「地下通路は壊れたりしないの?」

伊織「どうかしらね…相当に強力な地震じゃなければ大丈夫らしいけど…起きてみない事には、何とも言えないわ」

春香「そっか…」

伊織「ただ、洪水の時には役立つわよ?かなりの水圧にも耐えられるらしいし」

美希「お家が全部水没しちゃう位の洪水だったら、避難してもダメな気がするの」

伊織「…避難用の別荘に潜水艦でも置かないといけなさそうね」

春香「そうなると、最終的には宇宙船とかになるんじゃない?巨大な」

伊織「…大気圏脱出までしなきゃならないような事態を想定し始めたら、水瀬財閥はやりかねないわよ」

やよい「す、凄いね…水瀬財閥って」

伊織「たまに私でも引くわ」

424: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:10:47.38 ID:O3XxgEeAO
美希「そういう宇宙船って、何が必要なんだろう?」

春香「居住スペースは必要だよね、多少狭くても…ベッドがあって、シャワーとトイレの付いた部屋」

やよい「お野菜とかお米とかが作れる場所は必要です」

美希「お魚とかお肉とかもだから…養殖所?」

伊織「…そういう施設は今の技術でも出来るだろうけど、それだけの規模の施設と大量の居住スペース、人を乗せて浮かぶだけのエネルギーが無いわね。それこそ、核エネルギーでも多分不可能だわ」

春香「施設とかは出来ちゃうかもって辺りが、水瀬財閥の恐ろしい所だね…」

伊織「社長…お兄様は結構そういうの好きなのよ…勿論、現実も見据えて、恐ろしい位に冷静沈着な経営者だから、見合うメリットも考えた上で、だけど」

美希「デコちゃんのお兄ちゃんは、他にどんな事してるの?」

伊織「砂漠の緑化計画、日本全域の耐震化、安全で新しいエネルギー開発…今、主だって発表出来るのはこれくらいかしら?」

春香「発表出来ないのもあるんだ…」

伊織「医療関連とか、騒ぎが大きくなるやつはね…例えば、新薬開発とか、IPS細胞関連ね」

やよい「…?」

伊織「ごめんね、説明しちゃうと色々マズいのよ」

425: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:13:00.37 ID:O3XxgEeAO
春香「IPS細胞…まさか、クローンを作るとか!?」

伊織「んな訳無いでしょ!…と言いたいけど、微妙ね」

3人「」

伊織「例えば、手術で切り取った後の内臓は、その力を100%発揮出来ない…でも、無くなった箇所を元通りに復元出来たとしたら…?」

春香「…医学的には凄い進歩?」

伊織「IPS細胞はまだそこまで完璧ではないわ。でも、そう出来るかもしれないと言われている…そうなったら、医学的には凄まじい進歩だし、多くの患者さんが救われる」

やよい「す、凄い!凄いですー!」

美希「…ん~、でもさ、そのまま進んだら…」

伊織「アンタにしちゃ冴えてるわね」

美希「むぅ」

伊織「冗談よ…美希、アンタ、そのまま進んだらどうなると思う?」

美希「…人を作れちゃう」

伊織「御名答。クローンなんて生易しいもんじゃない、全く別の人を1から作れる…性交渉無しに」

春香「…」

伊織「IPS細胞で作った内臓と骨と肉体と皮を組み合わせて、人を作れてしまいかねない。そうなったら…間違いなく利用法はゲスな行為か軍事利用かね」

やよい「うぅ…こ、怖い…」

伊織「と、まあ…こういう事態もあり得るから、公表出来ないのよ」

426: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:13:32.56 ID:O3XxgEeAO
春香「なるほどね…色々大変だね」

伊織「そ、色々大変なのよ」



~リビング~

美希「ご馳走様でした、なの」

春香「お粗末様でした。じゃあ食器を洗っちゃうから頂戴」

美希「は~い」

伊織「そういえば、アンタらは今日はオフよね?」

美希「うん」

春香「私もオフだよ」

やよい「私もですー」

伊織「地下通路、行ってみない?一本道だから、探検って程のもんでもないけど」

春香「いいの?緊急時以外は入れないって聞いたけど」

伊織「大丈夫よ。私の権限でね」

やよい「さすが伊織ちゃんだね!」

伊織「まぁね、この伊織ちゃんにかかれば、当然の事よ!」

美希「春香…多分フラグが立ったの」ヒソヒソ

春香「…私もそれは感じた…」ヒソヒソ



~地下室、避難用通路の扉の前~

伊織「」

やよい「…」

美希「やっぱり…」

春香「あー…」

システム『現在、緊急時以外にはこの扉を閉鎖しています』

伊織「な、な、何でよ!?私は水瀬伊織よ!?システムのアンタを作った、水瀬財閥の娘なのよ!?」

春香「あー…伊織?あの、多分ね…」

伊織「な、何よ!?」

春香「うちのシステムだから…私が言わないとダメなのかも」

427: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:14:41.78 ID:O3XxgEeAO
伊織「あ…」

春香「システムさん、地下通路が完成したので確認に行きます。システム管理者、天海春香。地下通路の扉の開錠指示、理由は…点検です」

システム『システム管理者、天海春香のパーソナルデータとの照合を開始します。テンキーで暗証番号を入力し、照合用センサーに右手を乗せてください』

(ピッピッピッピッピッピッ)

春香「はい」

システム『照合用センサーの上にあるレンズを見て下さい』

春香「」ジーッ

システム『…全てのデータとの照合完了。点検の為、緊急用通路の扉を開きます』

(ガシャン!バシューッ!)

やよい「春香さん、何だか格好良いですー!」

春香「えへへー…ぶいっ」

やよい「ぶいっ」

伊織「」ズーン

美希「で、デコちゃん…元気出して?」

伊織「…私…格好つけたのに…格好悪い…」

やよい「い、伊織ちゃん!」

伊織「やよい…」

やよい「だ、大丈夫!えっと…誰にでも間違いはあるものだよ!その、伊織ちゃんはちょっと間違えちゃっただけなんだよ!」

伊織「う…うん…私の家の関連企業が作ったものだから…私なら大丈夫だろうって…」

春香「まあまあ…で、地下通路開いたけど…」

美希「…真っ暗なの」

428: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:15:17.44 ID:O3XxgEeAO
伊織「普段から電気を点ける必要は無いからね…どっかにスイッチあるんじゃない?」

春香「むぅ…見える範囲じゃ、無いみたい」

美希「なら、えっと…スマホの…えいっ」

(ぴかっ)

やよい「わ!ライトが点きました!」

美希「これ使って進むしか無いかもね」

春香「ふむ…システムさん、まだ扉を開けたままに出来ますか?」

システム『点検中は春香さんの指示が無い限り、扉を施錠致しません』

春香「了解です…皆、ちょっと待っててね」

みきやよいお「?」



~数分後~

春香「お待たせ」

伊織「何してたのよ」

春香「まずは…全員分のスリッパとマスク」

やよい「スリッパとマスクですか?」

春香「うん。さっき美希が照らした時に見えたけど…結構汚れてるし、砂埃?みたいのが酷いみたい」

伊織「作っただけで清掃しなかったのかしら…これはちょっと業者を呼ばないと…」

美希「砂埃かぁ…確かに、歌を歌う美希達には天敵だね」

春香「千早ちゃんなら絶対に中に入りたがらないと思う」

やよい「それでマスクとスリッパですかー…なるほどー」

春香「掃除してもらわないとね…あ、システムさん、内部の灯りは点きませんか?」

429: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:15:56.70 ID:O3XxgEeAO
システム『命令内容を検索……申し訳ありません。内部照明の操作に関しては、此方からの操作は出来ません』

春香「了解です」

伊織「それも言っておくわ。2、3日で此方からも操作出来るようになると思うわ」

春香「よろしくね…さて、そしたら次はライトを…はい、伊織」

伊織「ん」

春香「はい、やよい」

やよい「はい、お借りします」

春香「はい、美希」

美希「はーい」

春香「さて、それじゃあ行きますかー」

3人「おー」



~通路入り口~

春香「本当に真っ暗」

伊織「こっちの方はうちの関連企業がやったのよね…萩原組に負けてんじゃないのよ」

やよい「雪歩さんのお家の人達、凄いです!」

美希「あ、ドア閉めなくていいの?埃が部屋に入っちゃうかも」

春香「そだね…システムさん、ドア閉めて下さい」

システム『了解。内側から開く際には、扉近くにあるテンキーで暗証番号を押して下さい』

春香「了解です」

システム『では、扉を施錠します』

(ズゥゥゥン…)

伊織「…閉まったわね、扉」

美希「真っ暗なの」

やよい「うぅ…ちょっと怖い…」

春香「先に進もう」

伊織「そうね。行きましょう」

430: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:16:28.94 ID:O3XxgEeAO
~地下通路を進む~

伊織「…床、ザラッザラね…」

美希「これは掃除が大変なの」

やよい「掃除機かけてからモップで拭いて…」

春香「本当は水でズバーッと流したいけど、排水溝はあるのかな」

伊織「一応あるにはあると思うわよ?逆流しないようにしてあるって話だし」

美希「通気口もあるんだよね?」

伊織「なきゃ今頃死んでるわよ?」

やよい「でも、あんまり風が流れてないね」

伊織「…あるはずよ」

春香「流石に通気口無しにはしないでしょ…ただ、洪水した時にそこから浸水しないのかな…」

伊織「その辺りも大丈夫とは聞いてるけど…どうなのかしら…今度聞いておくわ」

春香「お願いね」

美希「そういうのも、デコちゃんが留学したら聞きにくくなるね」

伊織「関連企業の連絡先と、新堂の連絡先を後で教えるわ」

やよい「あれ?新堂さんはこっちに残るの?」

伊織「ええ、私は1人でやっていくわ…とは言っても、向こうにいる水瀬財閥のスタッフがフォローするらしいけど」

美希「そっかー、頑張ってね、デコちゃん」

伊織「言われなくても頑張るわよ。くっだらない座学なんか、速攻よ、速攻」

春香「くだらないって…」

431: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:17:08.36 ID:O3XxgEeAO
伊織「将来、水瀬財閥の経営に入るなら必要だろうけど…私はまだ、今の事務所でやることがあるもの」

やよい「?」

伊織「トップに立って、「アンタが育ててくれたおかげよ」って涙目で言って、律子を号泣させてやるのよ」

春香「あはは…」

美希「わ、わざわざ号泣させなくても…」

伊織「いいのよ。あの苦労人の苦労が報われた証でもあるし、一度は見てみたいじゃない?あの律子の大号泣」

やよい「う~ん…」

美希「確かに、見てみたいの」

伊織「でしょ?だから、少し待ってなさい」

春香「不純な理由だなぁ…」

伊織「いいのよ。それにね…留学先には悪いけど、私はもう経営学は殆ど学び終わってんの」

3人「えっ?」

伊織「当たり前でしょ?私を誰だと思ってんのよ。物心ついた頃から水瀬の娘やってんだから」

春香「凄いねぇ…」

伊織「ま、アイドル始めてからは忙しくて勉強する時間は激減したけど…水瀬の為じゃなくて将来の為を考えたら、苦じゃなかったわ」

美希「将来?」

伊織「律子が事務所を立ち上げたいって話、知ってるでしょ?」

春香「うん」

伊織「その時は私もついて行くわ。それで、経営のアドバイスもする予定よ」

432: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:17:46.66 ID:O3XxgEeAO
やよい「伊織ちゃん、事務所変わっちゃうの…?」

伊織「まだ先の話だし、どうなるかも分からないわ。それに、多分だけど…独立採算制を取るだろうけど、765プロの支社みたいな形にするかもね。社長は高木社長のままで、支社長が律子…みたいな」

やよい「…???」

伊織「律子的には独立したいだろうけど、これから先…765プロから独立しても経営は辛いだろうし…完全に独立するのは体制が完全になってから…それでも、協力し合う形になるわね」

美希「難しくて良く分かんないの」

やよい「わ、私も…」

春香「あはは…私も半分位しか分かんないや」

伊織「ま、そんな難しくないわよ。要は、今の876みたいな感じになるって事。敵対はしないしわ。勿論、仕事をするときは別事務所って扱いになるんだろうけどね」

春香「なるほどね」

やよい「うーん、伊織ちゃんと疎遠にならなければいいかな?」

伊織「ならないわよ、絶対」

やよい「そっか♪」

美希「…あれ?別れ道だよ?」

伊織「ん?あら、本当だわ」

春香「本当だ…あ、壁に矢印が…えっと、『←高槻家』『→水瀬別荘』…なるほど、この先はやよいのお家の地下室に繋がるみたいだね」

433: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:18:31.02 ID:O3XxgEeAO
美希「家の地下室を出てから7、8分位しか経ってないの」

やよい「普通に来るより早く着いちゃいましたねー」

伊織「障害物無し、最短距離の一本道だからね。そりゃ地上を行くより早いわよ」


【あまみけファイル その7】
天海家と高槻家の間は、地上でも徒歩12、3分程度の距離


春香「これ使えば行き来が楽になるね」

伊織「流石に、普段から使われるのは勘弁して欲しいわ。災害時の緊急用通路な訳だし」

春香「そ、そりゃそうだね」

美希「で、どっちに行くの?」

伊織「うちの別荘にしなさい。今なら向こうに新堂が待機してるし、こんな埃塗れでやよいの家に上がる訳にはいかないでしょう?」

美希「」パンパン

美希「…Tシャツとジャージで良かったの…」

春香「だね。帰ったら洗濯に出しておいて」

美希「はーい」

やよい「あの、うちは構わないですけど…」

春香「私達が構うの。それに、繋がってるのを確認したら私達は家に戻るし」

やよい「そうなんですか?」

春香「ライトとマスクとスリッパを片付けないといけないからね」

やよい「そうでした」

伊織「まぁいいわ。取り敢えず私の別荘に向かいましょう」

3人「はーい」

434: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:19:17.92 ID:O3XxgEeAO
~水瀬財閥別荘方面~

春香「歩き始めてすぐに灯りが見えたと思ったら…こっちは灯りがついてるんだね」

伊織「私が確認したからね。暫くはつけておくように言ったし、清掃もさせたわ」

美希「うちの方もやっておいて欲しかったの」

やよい「あの、出来たらうちの方もやって貰えたら嬉しいかなーって」

伊織「言っておくわ。電気も含めて」

はるやよ「お願いします」

美希「にしても、何か寂しい通路だね」

伊織「緊急用の通路よ?飾り付けたりオブジェを置いたら、邪魔なだけじゃない」

美希「確かに、なの」

春香「カート?が通る幅も必要だしね」

伊織「そういう事」

美希「ところでデコちゃん、あとどの位で着くの?」

伊織「あと少しよ。そろそろ扉が見えるわ」

やよい「私は見えるよ?人影も…誰かは分からないけど」

春香「やよい、目が良いんだねぇ」

やよい「えへへ~♪」

美希「そういえば、うちの事務所は視力悪い人って少ないね」

春香「貴音さんとプロデューサーさんが筆頭だね。律子さんも相当悪いけど」

美希「千早さんはそんなに良い方じゃないって話だね」

春香「普段は殆どメガネしないけど、本を読む時とかはするよ」

435: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:20:15.60 ID:O3XxgEeAO
美希「春香はどうなの?」

春香「普通ですよ、普通。普通オブ普通」

伊織「普通がゲシュタルト崩壊するからやめなさいよ…私も視力は良い方じゃなくなったわね」

美希「なった?」

伊織「事務所入ってから視力落ちたわ…まだ0.8位だけど」

美希「…歳?」

伊織「それは、私より年上全員に対する挑戦と見なすわ。後で年上全員に連絡しとく」

美希「そ、それだけは許して…」

春香「私、伊織より年上だよね」

美希「すんませんしたなの。ご飯抜きは勘弁して下さいなの」

春香「ふふ、冗談だって」

伊織「そういえば、プロデューサーは相当悪いらしいけど…視力いくつ位なのかしら?」

やよい「んと、律子さんより悪いとは聞いたけど…」

伊織「律子より!?律子の視力って、確か0.3位しか無いって聞いたわよ!?」

美希「貴音は右が0.1で、左は0.2だって。普段から眼鏡無しは相当危ないって分かってからは、撮影以外では眼鏡するようにさせてるの」

伊織「律子以下か…」

やよい「はわ…な、何にも見えなさそう…大変です…」

春香「プロデューサーのが悪いね。両目とも0.1無いらしいから」

3人「」

春香「確か…0.07?」

436: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:20:57.28 ID:O3XxgEeAO
伊織「あいつ…日常生活に支障がありまくるレベルで視力悪いのね」

春香「大変だよね」

やよい「視力が0.1以下…大変です…」

美希「やよいはどの位?」

やよい「右が2.0で、左が1.9です!」

美希「凄いねー!ミキ、1.2位なの」

春香「小鳥さんも視力悪いらしいけど、プロデューサーさん程じゃ無いって」

伊織「あいつは日夜暗い部屋で意味分からない漫画描いてたり、ゲームしてる変態だからよ」

春香「暗い部屋かどうかは分からないけど、それも要因だろうね。事務仕事としてパソコンとずっと格闘してるっていうのも理由だろうけど」

やよい「小鳥さん達は、お仕事で悪くなっちゃうんですね」

美希「貴音は自業自得なの」

春香「月明かりで読書だっけ?貴音さんだから、すっごく絵になるんだけど…確かに、目には良くないよね」

美希「前に貴音のお家に泊まった時に、響とこっそり写真撮ったけど、凄いのが撮れたの」

伊織「凄いの?」

美希「えーっと…あ、これなの」

春香「どれどれ…ふぉ!?」

伊織「な、何よこれ、凄いわね…」

やよい「凄いです…凄い綺麗で…せ、セクシーです…」

美希「でしょ?月明かりが良い感じなの」

437: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:21:36.38 ID:O3XxgEeAO
春香「いやー…これはちょっと、写真集にするレベルだね」

やよい「凄いなぁ…」

伊織「ネグリジェっていうのが、神秘的な雰囲気にセクシーさをプラスしてるわね」

美希「家では普段からこういう格好なんだって。楽なのもあるし、元々家の中で着る服はあんまり持ってないんだって」

春香「あー、何かそんな感じする」

やよい「おっきいから締め付けられるのが嫌なんですかね?…私には良く分かりませんけど」

美希「それもあるの。ミキも締め付けられるのが嫌だし」

伊織「無い側からしたら、羨ましい悩みだけどね…」

美希「デコちゃんはまだ大丈夫なの。千早さんはもう…」

春香「美希」

美希「はい」

春香「それ以上千早ちゃんの胸を馬鹿にしたら、美希の部屋はもう無くなるよ?」

美希「もう絶対言わないの…」ガタガタブルブル

伊織「(ぜ、絶対に逆らったらいけないオーラを出している…ッ!逆らえば…アイドル生命を絶たれかねない…ッ!)」

やよい「(はう!?は、春香さんが…笑顔なのに凄まじく怖い!)」

春香「ならよろしい」

美希「はいなの…」


【あまみけファイル その8】
春香さんは大家さんでもある為、下手に逆らえない

438: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:22:03.26 ID:O3XxgEeAO
~地下緊急用通路、水瀬別荘方面出口~

新堂「おかえりなさいませ、お嬢様」

伊織「ただいま」

新堂「天海様、星井様、高槻様、ようこそいらっしゃいました」

3人「こんにちは」

伊織「新堂、早速で悪いんだけど…」

新堂「お嬢様、まずはお風呂に入られては如何でしょう?皆様も、大分埃をかぶってしまっています」

伊織「…言われてみれば…マスクが黒いわね」

美希「Tシャツも…(パンパン)…けふっ…」

やよい「でも、着替えがないし、お風呂に入っても意味が無いかなーって…」

新堂「皆様がお風呂に入られている間に洗濯し、乾燥しておきましょう。万が一の為、バスローブもご用意致します」

春香「でも、いいんですか?伊織は分かりますけど、私達まで…」

新堂「皆様はお嬢様のお友達で、強い絆で結ばれた方々。何も気になさらないで下さい」

伊織「…物凄く気恥ずかしい事を言われたけど…その通りよ。アンタらを埃塗れのまま帰したとあったら、水瀬家の人間として恥ずかしいわ」

美希「んー…ねぇ春香、お言葉に甘えちゃおうよ?お洗濯一回分楽になるんだし」

春香「うーん…じゃあ、いいかな?」

伊織「いいわよ。やよいもいらっしゃい」

439: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:22:29.46 ID:O3XxgEeAO
やよい「うん、ありがとう伊織ちゃん」

伊織「どういたしまして」

新堂「では、こちらへどうぞ」



~水瀬家別荘 浴室~

新堂「では、後の事は此方のメイドにお聞き下さい」

メイド「」ペコリ

伊織「宜しくね」

3人「」

伊織「…?なに呆けてんのよ」

美希「め、め、メイドさんなの!本物なの!」

やよい「あ、あの、その、こんにちは!」ガルーン

伊織「…そんなに珍しく…珍しいか…」

春香「久しぶり!元気だった?最近連絡出来なくて…」

メイド「…いま仕事中だから…!」

春香「あ…」

3人「知り合い!?」

メイド「あちゃー…」

春香「ご、ごめん」

メイド「もぉ~…春香は相変わらずなんだから~…」

のヮの「あは…あははは~」

美希「で、その、知り合いなの」

メイド「えと…コホン、私、天海春香様とは以前、高校生の時に同じクラスでご一緒させて頂いておりました」

春香「…っ!…っ!」

メイド「ちょっと!頑張ってるんだから笑わないでよ!」

春香「ごめ…だって…似合わないから…!」

メイド「くあ~!こにゃろ~!」

春香「きゃー♪」

伊織「…言い出しにくいんだけど、仕事してくれる?」

440: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:23:07.54 ID:O3XxgEeAO
メイド「はっ!あ、あの、申し訳御座いませんでした、お嬢様!」ペコ

伊織「久しぶりに友人に会えた嬉しさは良く分かるけど、貴方は水瀬家のメイドよ。勤務中である以上、例えそれがかつてのクラスメートでも、それは水瀬家に来た客人…貴方が水瀬家に仕える、誇り高きメイドであるというなら…まずは職務を完遂しなさい」

メイド「は、はい…申し訳ありませんでした」

伊織「ま、いいわ。貴方、まだ入ったばかりでしょ?」

メイド「はい…その、先月此方にお勤めさせて頂けるようになったばかりです」

伊織「…なら、尚更ね。まだ水瀬家に来たばかりで、慣れない仕事や生活で大変だと思う。でもね、やると決めたのなら…完璧を目指しなさい?それが、水瀬家に仕える者としての、使命よ」

伊織「…あなた達がいるから、私達はとても快適な暮らしが出来ているの。私はその事を感謝しているし、いなければならない存在だと思っている…だから、慣れない事ばかりだと思うけど…頑張ってね」

メイド「は、はい!」キラキラキラ

春香「おぉぉ…こ、これが水瀬家の長女たる伊織の実力…何たる威厳、そして慈愛か…」

美希「これが飴と鞭…デコちゃん、もうメイドさんの心を鷲掴みなの」

441: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:23:44.54 ID:O3XxgEeAO
やよい「伊織ちゃん、格好いい…」キラキラ

伊織「…ふ、ふふん!ま、まあ?水瀬家の長女であり、スーパープリティアイドルたる伊織ちゃんにかかれば?世話係のハート位は簡単に掴めるのよ!」

春香「あ、これがツンデレだから」

メイド「べ、勉強になるね…!」フンス

伊織「ツンデレじゃなぁぁい!誰がツンデレよ!馬鹿じゃないの!?」

美希「このプンスカまでが、ツンの基本的なワンセットなの」

メイド「ふむふむ…」メモメモ

伊織「何言ってんのよこらー!勝手な事言ってんじゃないわよ!アンタも!何メモってんのよー!」ムキー

やよい「伊織ちゃん、このメイドのお姉さんは、伊織ちゃんの為に、伊織ちゃんの事を沢山覚えようとしてるんだよ…伊織ちゃんが大好きだから、伊織ちゃんの事が知りたいんだよ!」

伊織「やよい…ふ、ふふん!な、なら仕方ないわね!私の事がどぉ~~しても知りたいっていうなら、メモするのを許してあげない事も無いわよ?その、春香の友達らしいからよ!?それに、水瀬家に仕える以上、完璧じゃないとダメなんだからね!」

春香「で、これがデレに御座います」

メイド「は、鼻血が出そうな位にお可愛い…」

美希「その気持ち、良く分かるの」

442: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:24:31.18 ID:O3XxgEeAO
伊織「…」

(ぺしーん)×3

春香「そ、そしてこれが、調子に乗った者への制裁…」ジンジン

メイド「い、いたい…良く分かったよぅ…」ジンジン

美希「へぅう…頭叩かれたの…」

やよい「あぅ…い、伊織ちゃん、叩いちゃダメだよぅ」

伊織「フンだ!さっさとお風呂入るわよ!」

メイド「あ、あの、脱いだ服は此方の籠に入れて下さい。洗濯致しますので…」


【あまみけファイル その9】
伊織は、既に「上に立つ人間」として、十分な能力を秘めている
いおりんの飴と鞭、マジ絶対忠誠したい


~お風呂ヴァ!~

春香「ん~♪やっぱりお風呂はいいね!」

美希「ここのお風呂、家より広いの。家も相当広いのに…」

伊織「緊急避難用だからね。大浴場なのよ」

やよい「そっかー…本当なら皆で入れるようになってるんだね」

伊織「そうね。まぁ…避難用の地下通路が繋がってる、やよいのお家と春香達位だけど」

春香「そうだね…流石に、何十人分ものキャパは無いだろうし」

伊織「あら?アンタなら「周りの全ての人達を助けたい!」とか言い出すかと思ったわ」

春香「気持ちはあるよ。だけど、無理なのも分かる」

美希「うん、ミキも同じだよ」

443: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:25:02.26 ID:O3XxgEeAO
やよい「うー…何とか皆を助けたいですー…」

春香「私達だけの力じゃ限界がある…私達には、レスキュー隊みたいな事は出来ないよ」

やよい「そう、ですね…」

春香「だから、何かあっても私達は笑顔でいなきゃ。私達は…心を助けてあげたい。歌やダンスや…私達から笑顔を上げられるように、負けちゃわないようにしないと」

やよい「はい…」

春香「…そうだ!うちも色々緊急用グッズを揃えないとなぁ」

美希「どこに置いておくの?」

春香「リビングか寝室…寝室のがいいんだろうけど…普段はリビングにいるし…」

伊織「どこまで耐えられるかは分からないけど、地震であれ何であれ、あの家とかやよいの家は時間が相当稼げるわよ。寝室の方がいいんじゃないかしら?」

春香「やっぱり寝室かー…」

やよい「寝てる時に被災するのが、一番対応出来なさそうですし」

美希「何より、寝室なら週1以外は皆で寝てるし、あそこがいいと思うな。システムさんの本体もあそこだし、何かあったら寝室がミキ達の拠点になるんじゃないかな」

春香「そっか…うん、分かった。今度4人分の避難用装備を買おう」

やよい「うちも買いにいかないとなー…家族分必要ですし」

444: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:25:29.09 ID:O3XxgEeAO
伊織「まだお昼位だし、お昼食べに行くついでに、防災グッズも買いに行きましょうか」

春香「そうだね~」

美希「やよいは、お家は平気?」

やよい「はい!実は、先々月にお母さんがお仕事を辞めて、ずっと家にいられるようになったんです!」

春香「…また生活が…とか思ったけど、やよいの収入だけでもかなりありそうだから大丈夫か」

美希「それに、今ならかすみも働いてるし、やよいのお父さんも働いてるの」

伊織「お馴染みの双海医院でキチンと療養したし、定期的に通うようにしてもらってるし、もう倒れる事も無いでしょうから、何の心配も無くなったわね」

やよい「うん!伊織ちゃんのお家には、お礼を言っても言い足りない位に感謝してるよ!」

伊織「いいのよ。親友の家族を助けるのなんて、当たり前じゃない」

やよい「い、伊織ちゃん…ありがとう!」ガバッ

伊織「きゃあ!?ちょ、急に抱き付かないでよ!ビックリしちゃうじゃないの!」

やよい「伊織ちゃん大好き!」

伊織「もう…」ナデナデ

美希「仲良き事は良きかな良きかな、なの」

春香「美しきかな、でしょ」

美希「そうとも言うの~」

伊織「昔も今もそうとしか言わないわよ…」

445: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:26:18.37 ID:O3XxgEeAO
~水瀬家別荘、リビング~

4人「」ホコホコ

メイド「申し訳ございません、皆様の衣服は乾燥までもう少々かかってしまいます」

春香「あ、いいんだよー。バスローブ用意して貰ったしー」

やよい「ふかふかで気持ち良いですー♪」

美希「あふぅ…」

伊織「寝たらアンタをここに置き去りにして、全員施錠して帰るわよ」

美希「酷いの!」

メイド「服が乾き次第、此方にお持ち致します。今暫く、此方のリビングでおくつろぎ下さい」

4人「はーい」



伊織「ねえ春香」

春香「ん?」

伊織「あのメイドって…アンタの同級生なのよね?」

春香「そだよ。高校2年の時のクラスメート。一年だけしか一緒じゃなかったけど、中学の頃からの友達の友達で、殆ど学校いけなかった私とも仲良くしてくれた1人だよー」

伊織「どんなヤツだったの?」

春香「…小鳥さん系、メイドフェチ」

伊織「…頭痛がしてきたわ…」

春香「でも、良い子だから…」

伊織「いや、何か家の事情とかで仕方なくうちに住み込みで働かないといけないのかしら…とか、ちょっと重いストーリーを気にした私が馬鹿だったのよ」

美希「漫画とかでありがちなの…で、そうだったら?」

446: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:27:17.95 ID:O3XxgEeAO
伊織「水瀬家として、出来る限りサポートはしてあげたいわね。財閥の関連企業の社員やアルバイトにまでは、正直手が届かない。だけど、水瀬財閥ではなく、水瀬家に直接住み込みで働いてくれるなら手が届く」

伊織「手が届くなら…出来る限りはね」

春香「(あの子の家は、確かそこまで大変じゃなかった…はず。うーん、後でこっそり聞いてみようかな?)」

やよい「にしても…伊織ちゃんって、前髪下ろすとイメージ変わるね」

美希「うん、普段の髪型は大人っぽいけど、今はスッゴく可愛いの」

伊織「童顔なのよ」

美希「うちのアイドルはみんな童顔だよ?」

伊織「…髪型って重要ね、やっぱり」

美希「やよいは逆に、全部下ろしてると普段より大人っぽいの」

やよい「そうですか?あんまり自分では分かんないです」

春香「美希はどんな髪型でも、そんなにイメージ変わらないよね」

美希「ばっさり切れば変わるかな?」

伊織「あれは衝撃的だったわ」

やよい「最初はすっごくビックリしましたけど…あの髪型も似合ってましたー!」

美希「ありがとうなの♪」

春香「私も髪伸ばそうかなー」

伊織「アンタはリボンが無いだけで誰か分かんないから大丈夫」

447: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:28:19.12 ID:O3XxgEeAO
春香「にゃにおう?」

伊織「冗談よ…でも、ロングのアンタは想像出来ないわ」

美希「今の髪型のイメージしか無いよね」

やよい「ですねー」

春香「うーん…春香さんも成人しましたので、新しく大人っぽいイメージを作ろうかなと」

伊織「長けりゃ良いってもんでも無いでしょ。まぁ…あずさは髪短くしてからは可愛らしくなったけど」

春香「新しい天海春香になろうと思う訳です」

美希「モヒドル…」

伊織「私がゲストの回のアンタらの番組のネタを引っ張るな!」

春香「モヒカンか~、うーん…美希の薦めでって言って、やってみるかな!」

美希「やめて、謝るからやめて、千早さんに消されるからやめてほしいの、ごめんなさいなの」

(こんこん)

伊織「はい?」

メイド「服が乾きましたのでお持ちしました」

伊織「入って」

(がちゃ)

メイド「失礼致します。皆様の下着と服です」

伊織「ありがとう。適当に置いといて」

メイド「かしこまりました」

春香「かしこかしこまりましたーかしこー」

メイド「」ブフッ

メイド「」キッ←「覚えときなさいよ!」という視線

のヮの「~♪」

伊織「今のは気にしないわ…アホリボンのせいだし」

448: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:29:01.07 ID:O3XxgEeAO
メイド「あ、アホリボン…くふふ」

春香「ぐぬぬ…」

美希「さて、着替えるのー」

(ばいーん)

3人「」

メイド「」

美希「…あの…そんなに見られたら恥ずかしいの…」

メイド「も、申し訳ありません!で、では私は失礼致します!」

春香「あ、また近い内に連絡するね~」

メイド「うん…あ、し、失礼します」ペコリ

やよい「美希さん…おっきいです…」

美希「何にもしてないけどおっきくなったの。生命の神秘なの」

伊織「努力しても増えない人もいれば、何もせずとも増え過ぎて困る人もいる…神様ってのは、残酷ね」

やよい「あはは…」

春香「うーん…肩凝りの元ではあるんだよね…まぁ、千早ちゃんが気に入ってるからいいけど」

伊織「隙あらば百合馬鹿ップルぶりを差し込んでくるわね、アンタ」

春香「ちょっと酷くないですか」

やよい「春香さんと千早さんは仲良しですね」

春香「…やよいは良い子だなぁ…」

やよい「え?えへへ、ありがとうございまーす♪」ニパ

春香「(可愛い)」

美希「(可愛いの)」

伊織「(これは結婚するしかない。法律を変える時が来たわね)」

やよい「う?」

春香「伊織から邪気を感じた」

449: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:30:08.61 ID:O3XxgEeAO
伊織「失礼ね!」



~着替え完了、お出掛けタイム~

春香「さてと…お出掛けスタイルに着替えてから地下通路入ってて良かった」

伊織「一回アンタの家に寄らなきゃならなかったしね」

美希「そだね」

伊織「アンタはそれで…いいのよね、きっと」

美希「うん、いいけど…なんで?」


【あまみけファイル その10】
美希はいつも通りに小豆色ジャージ(下)にTシャツ


やよい「ところで、どうやって行くの?」

伊織「デパートまで車で行きましょう。また汗かきたくないわ」

春香「それ…まさか、ロールスロイスとか?」

伊織「?…そうよ?」

春香「目立つから止めない?」

伊織「…確かに、街中で目立ったらマズいわね…ちょっと待ってて」

春香「うん」

やよい「ロールスロイスって、あの長ーい車ですよね?」

春香「それ」

やよい「中がすっごい豪華でビックリしちゃうんですけど…お買い物に行くには向いてないですね、確かに」

美希「でも、また乗ってみたいなー…」

春香「そりゃ私だって乗ってみたいけど、あんなのでデパート乗り付けたら目立ちまくるし、そんな状態で私達が出て来たら…しかもジャージとか普段着で…」

450: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:31:09.61 ID:O3XxgEeAO
美希「…そいつぁマズいの、とんでもない騒ぎになるの」

春香「でしょ?」

伊織「ただいま。内線で新堂に言って、ワンボックスの車を出させたわ。あれなら目立たないし、荷物も沢山積めるわ」

春香「流石は伊織」

伊織「まーね」フフン

やよい「ワンボックスって、プロデューサーの車みたいなのだよね?」

伊織「ええ、そう。車種もアイツのと被るけど、ハイエースって車よ」

美希「デコちゃんのお家にもあるって事は、良い車なんだね」

伊織「あんまり詳しくは無いけど、凄く丈夫らしいわよ?」

3人「へ~…」

(こんこん)

伊織「はい?」

<お嬢様、お車の準備が整いました

伊織「分かったわ…じゃあ、玄関に行きましょうか」



~車内~

運転手「どちらまで行かれますか?お嬢様」

やよい「」

美希「やよい、どしたの?ポカーンとして」

やよい「お父さん!」

はるみき「」

運転手(やよパパ)「…やよい、今お父さんは仕事中だから」

やよい「あっ…」

伊織「やよいは知らなかったの?高槻さんは優しくて安全運転だからって、今では殆どパパのお抱え運転手兼話し相手にもなってくれてるの…あ、駅前のデパートまでお願いします」

451: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:32:10.67 ID:O3XxgEeAO
やよい「し、知らなかった…お父さん、お仕事のお話はあまりしないから…」

やよパパ「ははは…水瀬財閥の皆様には良くして頂いてます。えっと…其方の方々は、天海春香さんと星井美希さんですね?娘がお世話になっております」

春香「いえいえ、そんな…」

美希「こちらこそ、なの!」

やよパパ「…やよいの周りには、良い人達が沢山いるんだな…良かったな、やよい」

やよい「うん!」

伊織「そういえば高槻さん、今日はパパは?」

やよパパ「一昨日くらいに空港までお送りしましたよ。確か…南アフリカに行くとか」

伊織「ああ、緑化プロジェクトかしら…上手く行けばいいけど」

やよパパ「現地の方々との話は上手く行ってるそうです。後は、プロジェクトの内容を向こうの国が受け入れ、継続していけるか…らしいです」

伊織「なるほど…」

やよパパ「そろそろデパートに着きます。お帰りは何時頃になりますか?」

伊織「えーっと…色々見て回るし、帰る頃にはまた連絡します」

やよパパ「分かりました…それと、お嬢様」

伊織「はい?」

やよパパ「何故私にいつも敬語なのですか?私は水瀬に仕える運転手です。敬語を使う必要はありません」

452: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:32:37.89 ID:O3XxgEeAO
伊織「それは…年上だから…」

春香「新堂さんのが年上でしょ…流石にそれは無理があるよ」

伊織「うぐ…あの、その、パパのお友達だし」

美希「パパさんのお友達だとしても、何か違うの。デコちゃんにしては歯切れ悪いし」

伊織「うぎぎ…」

やよい「どうして?お父さんは何か特別なの?それとも…何か失礼な事しちゃったから嫌い?」

伊織「んなっ!?」

やよパパ「そ、それは失礼を致しました…」

伊織「ち、違っ!ちが、違うの!…じゃない、違うんです!」

春香「(まぁ…嫌い、は無いよね、普通に考えたら)」ヒソヒソ

美希「(デコちゃんのやよい溺愛度は、多分身内よりも深いの。やよいの為なら、水瀬財閥の力を使って戦争起こしかねないの)」ヒソヒソ

伊織「うぅ~…あの、あのぅ…」

春香「(多分、良く見られたいからっていう、うちに挨拶来た時の、スーツでガッチリ上下固めて、髪も普段行かないようなオシャレな美容室(伊織紹介)でセットして、何万もする日本酒を持ってきた千早ちゃんみたいな感じかな)」ヒソヒソ

美希「(何それ見たいの)」ヒソヒソ

春香「(結局、緊張で顔真っ赤な上に噛み噛みだったんだけどね…)」ヒソヒソ

美希「(何その可愛い歌姫さん)」ヒソヒソ

453: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:33:31.95 ID:O3XxgEeAO
伊織「あの…あのね」

やよい「う…?」

春香「(うちの両親も、ただ友達が泊まりに来るだけかと思ったら、スーツ着たアイドルが「娘さんを下さい」とか言い出して、千早ちゃんを含めて家族会議ですよ)」ヒソヒソ

美希「(残念なの。主に千早さんの思考回路と無駄な行動力が)」ヒソヒソ

春香「(まぁ…千早ちゃんがテンパっていた事と、お互いの気持ちが通じ合ってる事、何より…世間的に有無を言わせない位に稼いでるし、発言力もあるって事で、押し切った)」ヒソヒソ

美希「(Sランク、何でもありなの…というか、春香のパパもママも許容量広過ぎるの)」ヒソヒソ

春香「(うち、千早ちゃん大好きだから。千早ちゃんが歌えなくなった時も、事情も知らずに「うちに連れてきて」ってお母さんが言ってたし、お父さんは会社の若い人達に真実話して回って、会社単位であの雑誌を不買運動に持ち込んだし)」ヒソヒソ

美希「(だから、その無駄な行動力は何なのなの…春香パパは、会社の社長さんなの?)」ヒソヒソ

春香「(いや、部長)」ヒソヒソ

伊織「やよい、あの…ね?嫌いとか、そういうんじゃないの」

やよい「うん…」

やよパパ「お話しにくい事ならば、お嬢様が話せるようになったらで構いませんよ?」

454: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:34:19.56 ID:O3XxgEeAO
伊織「あ、いえ…大丈夫です…も、もう少し待って下さい」

美希「(で、結局春香のお家は認めたの?)」ヒソヒソ

春香「(最終的に、孫の顔はIPS細胞にかけよう、で決着)」ヒソヒソ

美希「(また水瀬財閥頼りなの…)」ヒソヒソ

伊織「よし!あのですね…」

春香「そういう事だから頼りにしてるよ!伊織!」肩ポン

伊織「何がよ!?」

やよい「」

やよパパ「」

伊織「あ、え、あーもう!」

春香「あ、あれ?」

やよい「は、春香さん…」

春香「あれー?春香さんやっちゃいましたかー…?」

伊織「」プルプル…

美希「やっちまいましたの…」

春香「おぅふ…」

伊織「ひ、人がせっかく勇気出して言おうと思ったのに、なに話のとっかかりからぶち壊してくれてんのよ馬鹿ー!」ペチコーン

春香「あいたー!?」

美希「勇気を出して言う事…お昼ご飯を何にするかとか?」

伊織「やよいの手造りが食べなに言わせんのよ馬鹿ー!そんくらい、勇気も度胸も根性もいらんわー!」ペチコーン

美希「いたいの!」

伊織「」ゼーハーゼーハー

やよい「」

やよパパ「」

伊織「」ハッ

伊織「…もーいいわ、吹っ切れた」

はるみき「」ドヤァ

伊織「また叩くわよ…?」イラッ

455: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:34:45.93 ID:O3XxgEeAO
伊織「やよいのお父様だからよ。水瀬財閥に仕える運転手って事より、親友のお父様って事が重要なの。親友のお父様に生意気な口なんか聞けないわ、尊敬してるもの」

伊織「まあ、うちのパパの友達って事もあるけど、一番はそっち」

やよパパ「そ、そうだったのですか…」

やよい「伊織ちゃん…ごめんね?変な事言っちゃって」

伊織「気にしないで。私達は…親友でしょ?」

やよい「…うん!」

春香「ええ話や」

美希「ほんまや」

伊織「黙ってろ、アホリボンとアホゆとり」

はるみき「」ガビーン

やよい「あう…」

やよパパ「…私としては、やよいの前で父の威厳のかけらでも守って頂いている事は、嬉しく思います。しかし、他の者がいる時はお気を付け下さい…示しが付きません。旦那様と新堂さんの前なら大丈夫でしょうが…兎に角、お嬢様が話しやすい方でお願いします」

伊織「分かりました。これは私の中でのルールです。パパと新堂の前以外では気を付けます」

やよパパ「はい、承知致しました」

伊織「にひひ♪では、行ってきます」

やよい「お父さん、お仕事頑張ってね!」フリフリ

はるみき「行ってきまーす」

やよパパ「お気をつけて」

456: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:35:15.76 ID:O3XxgEeAO
~デパート~

やよい「えと、まずは防災用品が必要ですよね…」

春香「どこにあるのかな?」

美希「多分こっちかな?」

伊織「何でアンタは案内板も見ずに寝具コーナーが分かるのよ…」

美希「ミキはね…寝具に、お布団に愛されているの…そして、ミキもまた、お布団を愛しているの…」

伊織「布団と結婚でもしたら?」

美希「デコちゃんが冷たいの」

やよい「聞いてきました!二階に防災グッズのコーナーがあるらしいですー!」

春香「流石やよい!早速行ってみよう!」

やよい「はい!」

伊織「すぐ見つかるかしらね」

美希「分からなかったらまた聞けば済むの」

伊織「そりゃそうね」



~二階、防災グッズコーナー~

春香「おー、随分沢山あるねぇ」

美希「乾パンって、美味しいよね」

伊織「パンというより、甘くないクッキー?」

やよい「うちが一番厳しかった時は、お世話になりました」

伊織「…大丈夫よ、もう絶対そんな事にはならないし、させないわ」

美希「春香、Sランクの権力で、こう…何とかならない?」

春香「他の事務所の子も巻き込んで、番組の企画でも出す?」

やよい「皆さん落ち着きましょー!」ワタワタ

457: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:35:51.70 ID:O3XxgEeAO
春香「あはは…取り敢えずカート持ってきて正解だったね」

美希「結構買わないといけないの」

やよい「はわー…」

伊織「やよい、貴方は買わなくても大丈夫よ」

やよい「へ?」

伊織「やよいのお父様は水瀬家専属の運転手さんでしょ?なら、水瀬財閥で防災グッズを支給するわよ?家族分」

やよい「そうなの?でもでも、うちは家族沢山いるから、悪いかなーって…」

伊織「基本的な物しか支給されないから、他に必要な物は自分で揃えないといけないのよ。だから気にしないで」

やよい「うーん…じゃあ、お願いします!」

伊織「ええ、分かったわ。後で何人分か、メールで教えて」

やよい「因みに、どんな物が支給されるの?」

伊織「専用のリュック、ヘルメット、乾パン1つ(5枚入り)…だったかしらね、確か」

やよい「なるほどー」

春香「専用のリュック…そか、リュックじゃないと両手塞がっちゃうもんね…」

美希「なるほどなの。でも、ミキはリュックはいらないかな?もっと中身入るリュック持ってるし」

春香「そうなの?」

美希「以前、海外のファッションショーに出る時に買ったの」

春香「あー、アレ!確かにアレなら大きいね~!」

458: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:36:40.86 ID:O3XxgEeAO
美希「あれなら、細々した物とか下着とか沢山入れて、専用リュックに空きを作れるでしょ?」

春香「だね…あ、私も高校の時のドラムバッグあるかも!リュックじゃないけど、あれのが中身入るかなぁ」

伊織「あまり荷物が多過ぎても困るわよ?」

やよい「動けなくなっても困るしね」

春香「ふむ…これはあれだね、あの計画を実行に移さないとね」

美希「あ、あれを!?だ、ダメなの!危険過ぎるの!」

やよい「」

伊織「何の騒ぎよ。計画って?」

美希「…運転免許を取ろう計画、なの」

伊織「誰が?」

春香「はい!」

伊織「死ぬ気?」

春香「酷い!」

伊織「車でどんがらとか、何時もの「えへへ♪またやっちゃったー♪てへぺろ♪(頭コツン)」なんていう、二十歳だとそろそろキッツイあざとさじゃ済まないのよ?」

春香「何?伊織は喧嘩売ってんの?」

伊織「だって、車だとどんがらは最悪は死傷事故、良くても物損よ?そこに自分へのダメージやら入院費やら賠償金やら…世間的にアイドルがやらかしたなんてなったら…死傷事故なら事務所がヤバいかもしれないわよ?」

春香「何で私が運転=事故なのかな?かな?」

伊織「運転するなら誰でもでしょ」

459: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:37:31.55 ID:O3XxgEeAO
春香「う…確かに」

伊織「ただでさえ誰にでも事故を起こすリスクがつきまとうのよ?それが普通よりドジっ子なアンタなら、リスクが上がるのは当たり前でしょ」

春香「さ、最近はコケてないもん!」

伊織「…最近は、ね。前科があるでしょうよ」

春香「故意じゃないもん!わざとじゃないもん!」

伊織「犯罪にわざとも不可抗力も無いのよ」

春香「犯罪扱い!?」

美希「…やよい?どしたの?」

やよい「いえ…あまり騒いだら良くないんじゃないかなーって」

美希「…確かに…2人とも、その位でやめとこ?騒ぎになると、後で大変だよ?」

春香「美希に言われるのは」

伊織「釈然としないけど」

はるいお「分かった」

美希「本当に何なのなの…ていうか、避難する時に車はあまり良くないって聞いたけど」

やよい「そうなんですか?」

美希「うん、地面が割れてたりしたら動けないし、避難してる人達を引いちゃうかもしれないし、洪水になった時に、人なら何かに掴まれるけど車は流され始めたら終わりだって聞いたなー」

やよい「そうなんですか…」

伊織「相当に馬力がある車か、自衛隊の専用車両、または船になる未来カーじゃなきゃダメね」

460: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:38:23.42 ID:O3XxgEeAO
春香「そこは水瀬財閥の科学力でなんとか…」

伊織「研究はしてるわよ?ただ、実用化はまだなんじゃない?」

美希「してるんだ」

伊織「してるわよ。二足歩行のロボット作ろうとしてるようなトップがいる会社よ?それ位はやるわよ」

春香「水瀬財閥はどこを目指してるの…」

伊織「兄のみぞ知る、よ」

やよい「何か凄いね~…」

伊織「ま、それよりも荷物の量よ。もし万が一避難が必要になったら…その時は荷物も考えて持たないとダメね」

やよい「あれやこれやって選んでたら、逃げ遅れちゃうもんね…」

美希「春香グッズに、お布団に、枕に…」

伊織「それは全部置いていくべきね…っていうか、春香グッズってアンタ…」

春香「アイドル博物館の天海春香グッズのレア物の一部は、星井美希さんの御提供です」

美希「アイドル博物館は美希の春香グッズ置き場なの」

伊織「…アンタ、いつからそんなに春香好きになったのよ」

美希「前から好きだよ?765プロ戻ってきてからずっと」

伊織「あ、そう…」

春香「およ?この表みたいのは…」

やよい「最低限揃えておくべきグッズ一覧…だそうです」

美希「へー、そしたらこれにあるのを買うの」

461: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:38:58.96 ID:O3XxgEeAO
伊織「そうね。あとは各自必要な着替えとかかしら?」

春香「うーん…うちは4人で分担しておきたいね、荷物」

美希「でも、皆が揃ってるかは分からないの」

春香「そうなんだよねー…私のバッグと美希のリュックに入れようか」

美希「でも、パワーなら千早さんが一番ありそうなの。鍛えてるし」

春香「だね」

伊織「雪歩もかなりパワーはありそうだし、もし崖崩れで道が塞がってても掘り進みそうね」

春香「雪歩は意外とパワー無いよ?穴掘るのも、何か力を使わない方法があるらしいし」

伊織「何それ」

春香「さあ?良く分かんないけど、そうらしいよ?」

伊織「あ、そう…」

美希「兎に角、このリストにあるもので、うちに無いのを揃えるの」

春香「そだね」



春香「ヘルメット4人分と…ライトはあるか…携帯ラジオは1つあると便利だね」

美希「包帯とか三角巾とか、医療用品は?」

春香「一応常備してるのはあるけど…医療用品は、今度マツキヨで揃えようかな?」

伊織「なんでよ?今でいいじゃない」

春香「マツキヨのポイント貯めたいし、飲み薬はマツキヨのがいいかなーと」

伊織「なるほど…しかし、ポイントってアンタね…」

462: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:39:27.74 ID:O3XxgEeAO
やよい「ポイントはとっても大切だよ、伊織ちゃん!」クワッ

伊織「ひっ!?ど、どうしたのよ!?やよい」

やよい「ポイントがあると割引してもらえたり、いくらか分の金券が貰えたりするんだよ!?」

伊織「わ、分かった!分かったから!」

やよい「分かってもらえて良かった♪」

美希「…デコちゃん、災難だったね」

伊織「ええ、ビックリしたわ…」

春香「さて、後は…ロープ?」

やよい「何に使うんですかね?」

伊織「用途は沢山あるわよ?はぐれたり流されないように身体や荷物を縛ったり、止血や骨折した時に縛ったり、高い所から降りたり登ったり…色々」

春香「なるほど…じゃあロープもかな」

美希「だね。2本位いるかな?」

春香「うん。後は…」

やよい「軍手があると便利ですよ」

美希「軍手?」

やよい「はい!瓦礫を退かしたり、何かしら作業するときに使えますし、汗も拭けます!」

春香「なるほど…じゃあ軍手買お…」

やよい「あ!待って下さい!」

春香「ん?」

やよい「前にADさんから聞きましたけど、作業着屋さんとかだと軍手が凄く安いそうです!」

美希「なら、後で雪歩に聞けばいいと思うな」

春香「だね」

463: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:40:22.83 ID:O3XxgEeAO
伊織「因みに、あくまでも避難したら必要なものよ?」

春香「どういう事?」

伊織「アンタらの家は最新鋭の耐震、耐水、耐火技術で作られてるわ。避難所より安全かもしれないわよ」

美希「まぁ…多分ね」

伊織「だから、防災グッズもだけど…保存の効く食べ物や水、衣類、その他消耗品なんかを揃えるべきじゃないかしら」

春香「どれくらいの災害に耐えられるの?」

伊織「あの家が水没する位の洪水までなら一週間は楽に耐えられるわ」

はるみきやよ「」

伊織「地震は…現在設定されている最大震度にも耐えられるわ」

はるみきやよ「」

伊織「火災は…そうね、マグマが直接かからなければ大丈夫って話よ」

はるみきやよ「」

伊織「だから、多分水瀬家の本宅と別荘の一部と、高槻家と天海家は、辺り一帯更地になっても建ってるわね」

春香「…よし、予定変更!」

美希「乾パンとか缶詰め買うの」

やよい「飲料水も買いますー」

伊織「…避難する事態にならないのが、一番いいんだけどね」

春香「そりゃそうだけどさ。備えあれば憂いなしとも言うじゃない」

伊織「まあね…で?缶詰めとか買うの?」

春香「うん。仕舞う場所は…後で考える」

464: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:41:17.40 ID:O3XxgEeAO
やよい「缶詰めは…ここに少しはありますね」

春香「パンの缶詰め…ふむふむ」

美希「あっ、おでん缶なの。秋葉原以外で初めて見たの」

やよい「ら、らーめん缶…?あ、白滝で作ってあるんだ…なるほど…」

伊織「缶詰めも結構色々あんのねー」

春香「うーん…あ、キッチンに地下収納があったな…」

美希「うーん…地下室を広げるとか?」

春香「貯蔵庫作るの?…うーん」

伊織「あら?地下室に小部屋があったでしょ?確か」

春香「あー、今CDとか置いてるなぁ…スペース作れるかな?」

美希「帰ったらやってみるの」

春香「そうだね」

やよい「伊織ちゃんのお家は、缶詰めとかいいの?」

伊織「貯蔵庫はあるわよ?今は大分スカスカだから、そろそろ足さないといけないけど」

やよい「スカスカ?」

伊織「東北地方の被災した人達に、政府やら何やらとは別口で配ったから、缶詰めとか」

やよい「そうなんだ!知らなかったなぁ」

伊織「テレビスタッフをわざわざ引き連れてだと、印象悪いでしょ?だからよ。メディアに露出させなかったし」

やよい「そっかー…うちは募金をした位だったなぁ…」

伊織「大丈夫、765プロ名義でも出したし」

465: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:41:43.57 ID:O3XxgEeAO
春香「え?それ知らないよ?」

伊織「言わなかったもん。後でうちのお祖父様と社長が話して、ちゃんとお金は貰ったらしいわよ?そのお金は重機とかを寄贈して消えたらしいけどね」

美希「ま、ミキ達も個人で動いてたし」

春香「うん。私は千早ちゃんと一緒に」

伊織「やる事やってんのね、ちゃんと…っと、そろそろ缶詰めコーナーは終わりね」

春香「缶詰めかぁ…確か、100円ローソンに変わり種だけど沢山あった気がする」

美希「飲料水も買わないといけないね」

春香「お米とか、簡易コンロ用のガスボンベとか…ま、一気には持てないし、また近々揃えましょうか」

伊織「じゃ、今日はもう帰る?」

やよい「うーん…そうだね、私はもう買い物ありません」

春香「こっちも大丈夫だよー」

伊織「なら会計済ませたら、帰りましょう」

3人「はーい」



~あまみけ前~

やよパパ「こちらで大丈夫ですか?」

春香「はい!後は荷物下ろしますんで、ちょっと待ってて下さい」

伊織「私も手伝うわ」

やよい「私もお手伝いしますー!」

美希「ありがとうなの♪」

春香「さて…じゃあ先に玄関開けてきちゃおうかな」

美希「お願いなの」

466: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:42:12.94 ID:O3XxgEeAO
~玄関前~

春香「」ピッ

システム『おかえりなさい、春香さん。郵便はありませんでしたが、千早さんが帰られてます』

春香「りょーかいです!」

(ガラガラ…)

千早「おかえりなさい、春香」

春香「ただいまー♪千早ちゃん、疲れてる所に申し訳ないんだけど、荷物運び手伝って」

千早「荷物?…あら、美希に水瀬さんに高槻さん…って、ダンボール?凄い荷物ね」

春香「とりあえず玄関の中まで。そしたら、地下室をちょっと整理しないと」

千早「???」

美希「千早さん、兎に角荷物持って…重たいのお…」

千早「あらごめんなさい。貸して」ヒョイ

千早「こっちにまとめるわね…水瀬さんも高槻さんも」

伊織「任せたわ…」

やよい「私は大丈夫ですよー。ここ、置きますね」

春香「じゃあ、伊織もやよいもありがとうね」

やよい「うっうー!気にしないで下さい♪」

伊織「ま、気にしないでいいわ。また手が空いてたら、一緒に行ってあげるわよ」

美希「分かったの!」

春香「またね」フリフリ

やよいお「」フリフリ



~あまみけ玄関内~

春香「さて…どこからやるかな」

千早「ねぇ…これは一体何なの?」

美希「防災グッズなの」

467: 名無しさん 2013/07/08(月) 20:42:53.39 ID:O3XxgEeAO
千早「防災グッズ?何で急に…」

春香「地下通路が出来たから水瀬家の別荘まで行って、そういえば防災グッズ無かったなぁと」

美希「で、お昼ご飯食べに行って、ついでに少し揃えてきたの」

春香「地下室の、今CDとか置いてある小部屋に保存したいなぁと」

千早「なら、CD達はメインルームに出してしまうわね?」

春香「ラックとかはまた今度買うよ」

千早「分かったわ…じゃあ、ちょっとCDを移動してくる。何か箱か何か、あったかしら」

春香「取り敢えず積んでおいて。近い内にラック買うから…よし、じゃあ私たちは荷物整理しちゃおう」

美希「分かったのー」


【あまみけファイル その11】
あまみけ、遂に自宅に閉じ込められても暮らせる準備を開始
こうして、あまみけは更に堅牢な要塞へと化していくのだった。

471: 名無しさん 2013/07/09(火) 00:47:40.88 ID:AXcQubyq0



ね→いおりん

あまみけはせんそ→でもするの?

472: 名無しさん 2013/07/09(火) 03:38:01.38 ID:zaaX/e3AO
>>471
超時空要塞化して、宇宙でゼントランやメルトラン(にょわー☆)と戦っていくなかで、柿崎は撃墜され、天才枠の美希はゼントランのイケメンと恋に落ちたりしながら、最後は千早がサウンドバズーカから大音量で「おはようメカご飯」をブッパ、春香のリボンがヤックデカルチャーしてパーン!よ(デコキラッ☆)

春香「伊織…暑さでボケるのすら放棄して…」

千早「足入れてるタライの水がぬるくなっちゃったのね…」

美希「盥←マジンガーZに見えるの」

雪歩「…見え…なくもないですぅ」

475: 名無しさん 2013/07/19(金) 10:46:40.84 ID:411VrazAO
今更ながら、過去の投下抜けを何個か発見…おかしい…ちゃんと投下出来てたはずなのに

えーと、2週間の期限が守れそうにないので、ご報告とお詫びを…

次回投下は未定です…

478: 名無しさん 2013/07/23(火) 15:30:43.94 ID:ZWXC60q10
>>475
無理しなくていいよ
あと、できれば抜けたとこ投下してくれると嬉しいです

479: 名無しさん 2013/07/24(水) 23:32:22.56 ID:JCC3nVQAO
>>478
すみません、抜けた部分のサルベージに失敗致しまして…作り直してみますが、暫く先になります…



本編を編集中に出来た小ネタを投下致します

480: 名無しさん 2013/07/24(水) 23:36:15.13 ID:JCC3nVQAO
【小ネタ】
~765プロ事務所~

P「はい…わかりました。それでは」

律子「どうしたんですか?」

P「ああ、貴音がやってるドラマ、今日は撮影中止になったって。ロケ先から皆帰ってくるから、貴音も一緒に局まで戻ってくるとさ」

律子「じゃあ、またスケジュール調整しないといけませんね」

P「あー…どうしたもんかな」

<わいわい

P「ん?やけに賑やかだな?」

律子「春香がお菓子持ってきまして」

P「なるほど…今日は皆夕方以降だしな」



~事務所のいつものソファ周辺~

春香「面白いね~、この漫画」

千早「…この世界は残酷だ…確かにね」

真「ネットでも話題だったし、見てみようかなと思ったらハマっちゃってさ~」

やよい「う~…でも、ちょっと怖いかなーって」

雪歩「うん…私も苦手かも…」

春香「ちょっとグロい描写もあるし、仕方ないかもね」

伊織「アンタ達…事務所で何してんのよ…」

春香「あ、伊織」

やよい「真さんがオススメの漫画を持ってきてくれたんだよー」

伊織「ふーん…って、随分グロい表紙ね…中身見えてるし」

春香「インパクトおっきいよね、この表紙」

481: 名無しさん 2013/07/24(水) 23:36:43.82 ID:JCC3nVQAO
伊織「…『進撃の巨人』…ねえ」

真「アニメとかにもなって、いま大人気みたいだよ?」

伊織「ふーん…」



~1時間後~

伊織「…ふう」←最新刊まで読破

春香「ハマってたね」

伊織「そうね、面白いわ…グロいし救いが少ないけど」

真「それは…まぁね」

伊織「…ウチで役に当てはめるなら、ミカサは千早で決定ね」

千早「えっ?」

真「あー」

春香「確かに」

やよい「私もそれ思いましたー!」

雪歩「満場一致ですぅ」

千早「えっ?あの、どのあたりが?」

真「腹筋」

伊織「無口」

やよい「千早さんなら、自分の体…というか、喉と腹筋は自在にコントロール出来そうです!」

雪歩「ちょっと不器用だけど優しい所もそっくりだし…」

千早「…」

千早「私にとって、歌が何よりも重要。そして、私の鍛えた腹筋や喉は、歌を歌う為にある」

千早「ので」

千早「戦闘に使えるかどうかは、別」

全員「」

千早「なんちゃって…」

春香「そ、そのまんまだよ、千早ちゃん!」

真「あはははは!髪が短かったら、まさにミカサだよ!」

伊織「チハヤ・アッカーマン…語呂も良いわね」

482: 名無しさん 2013/07/24(水) 23:37:50.80 ID:JCC3nVQAO
千早「なら、エレンは春香ね」

春香「えっ?」

真「千早がミカサならそうなるね」

伊織「突っ走ってくし、案外ありなんじゃない?流石に死に急がなそうだけど」

千早「ヒロインだし」

春香「エレン君はヒロインなんだ…」

やよい「あはは…」

雪歩「他に、事務所でこの漫画のキャラクターに近い人はいるのかなぁ?」

真「やよいはクリスタ」

伊織「異論無し」

雪歩「ですぅ」

春香「だね」

千早「間違いないわ」

やよい「えぇっ!?」

真「で、ユミルは伊織?」

伊織「異論はあるけど、立ち位置に関しては文句無いわ」

春香「無いんだ」

伊織「あんなに背は高く無いけどね」

真「口の悪さはそのまんま…いや、ごめん、謝るから単行本を振りかぶらないで」

やよい「うー…クリスタは、雪歩さんな気がします」

雪歩「えぇっ!?」

春香「それもアリだね」

千早「寧ろ、アルミン枠なんじゃないかしら」

伊織「あー、アリね」

春香「いざという時の勇気は凄いからね」

雪歩「はぅ…私、アルミン君みたいに頭良くないよぅ」

伊織「うち事務所の中で相当頭良いくせに、何を言ってんのよ」

483: 名無しさん 2013/07/24(水) 23:38:25.30 ID:JCC3nVQAO
真「文章の記憶力に関しては、事務所内トップだと思うよ」

千早「そうね、歌詞も一番最初に暗記するし」

雪歩「はぅう…」

春香「…響ちゃんは、アニ」

千早「…性格は…どうなのかしら?」

伊織「近いんじゃない?多分、アニって寂しがり屋で、根は相当優しい子よ?しかも、それを上手く表現出来ない不器用さとか」

春香「誰もいないところで、1人で寂しそうにしてるとか…あるね」

真「体型はそのままだと思うけどね」

雪歩「背の低さを気にしてたり、でもスタイル良かったり…」

やよい「響さんなら、アニみたいにバシーッ!ってキック出来そうです!」

春香「響ちゃんはダンスしてるから」

(がちゃっ)

貴音「ただいま戻りました」

全員「あ、サシャ」

貴音「…はい?」



おわり

484: 名無しさん 2013/07/24(水) 23:43:48.09 ID:JCC3nVQAO
千早とミカサが近いんじゃないか
そう思ったら、書いてました


春香「駆逐してやる…!一匹残らず…!」

春香さんは、あの境遇になっても復讐者にはならなそう…だけど、メインヒロインだし仕方ない

アルミン枠は雪歩でいいと思うけど、友人達には不評でした
逆にクリスタ=やよい、アニ=響は満場一致、サシャに関しては、最初からお姫ちん以外にいるのか?という話でした