1:2010/02/14(日) 21:29:59.95 ID:
4かいめ


   _    ( ^ω^)
   .|\ ̄ ̄.U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
  ./( 'A) U        .U \ ⊂. )
 /(ヽ)\|=================|_ノ
 \⊂_)ヽ./@ @ @ @ @ @\
     /ノ@ @ @ @@ @ @ @\
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


( ^ω^)「ドクオが調べてくれたのでレシピは完璧」

(´・ω・`)「連絡も取ったので直にネギは来るよ」

('A`)「あの、誰に電話したの?」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「……」

('A`) ?

2: :2010/02/14(日) 21:31:40.37 ID:
( ^ω^)「どうせすぐ来るからわかるお」 

(;'A`)「え、あ……うん」 

( ^ω^)(これは予定になかったお……) 

( ^ω^)(個別になら良かったけど、ショボンとあいつ一緒はちょっとはきついかもしれんね) 

( ^ω^)(あの野郎……) 

(´・ω・`)(ブーンが僕を睨んでるという事は、僕が誰を呼んだか気付いてるみたいだね) 

(´・ω・`)(まあ、僕が電話できる相手は限られてるんだけど) 

(´・ω・`)目「あ、そうだ、ドクオ、アドレス交換しない?」 

(;'A`)「うぇ!? い、いいの?」 

(´・ω・`)「いいも何も、僕らは友達だろ?」 

(*'A`)「う、うん……」 

( ^ω^)「ドクオ、嫌なら断っていいお」 


4: :2010/02/14(日) 21:33:11.92 ID:
(;'A`)「い、嫌じゃないよ、うん、ホントに」 

(´・ω・`)「わかってるって。……あ、ブーンからの電話は着信拒否にしててもいいからね」 

(;'A`)「し、しないよ、絶対に」 

( ^ω^)(もう少しからかい耐性が欲しいな) 

(´・ω・`)(これはこれで面白いけど) 

(;'A`)目「え、えっと、赤外線は……どこだっけ? えっと……」 


   _    (^ω^ ) 
   .|\ ̄ ̄.U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`) 
  ./(;'A) U        .U 目⊂. ) 
 /( つ目|=================|_ノ 
 \⊂_)ヽ./@ @ @ @ @ @\ 
     /ノ@ @ @ @@ @ @ @\ 
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 


6: :2010/02/14(日) 21:36:01.65 ID:
(´・ω・`)目「よし、オッケー」 

('A`)目「あ、はい、こちらもです」 

(*'A`)目(アドレス帳に友達2人目……) 

( ^ω^)(やっぱ笑顔微妙だおね……」 

(´・ω・`)「さて、ご飯まではまだ間があるし」 

( ^ω^)「ポテチ2つ目開けるかお」 

(;´・ω・`)「いや、そういう話を振ったわけでは……」 

('A`)「あ、うん、じゃあ、何がいい?」 

( ^ω^)「ドクオの食いたいやつでいいお」 

(´・ω・`)「聞いちゃいないね」 


8
:2010/02/14(日) 21:38:34.18 ID:
('A`)「じゃ、じゃあ柚子胡椒で」

( ^ω^)「やっぱ辛いの行くかお」

(´・ω・`)「好きだねぇ」

('A`)「あ、うん、そうだね。辛いの好きなんで……」

(;'A`)「あ、辛いの苦手?」

(´・ω・`)「人並みには大丈夫。ブーンの辞書には食べ物について苦手という言葉は存在しないし」

( ^ω^)「ポテチレベルなら大した事ないお」

('A`)「そうだね、軽いもんだよね、ポテチ」


    _   d(^ω^ )
   .|\. ̄ U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
  ./( 'A)□□ バリバリ    U\ ヾ )
 /( つ |=================|_ノ
 \⊂_)ヽ./@ @ @ @ @ @\
     /ノ@ @ @ @@ @ @ @\
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


9:2010/02/14(日) 21:41:12.85 ID:
( ^ω^)「しかし、一時期のハバネロブームの時は凶悪なやつもあったおね」

(´・ω・`)「ああ、あったね。ポテチに限らずスナック菓子で」

(´・ω・`)「赤いやつが多い中、真に怖いのは緑っぽいやつだった」

( ^ω^)「変に安いやつはヤバかったお」

( ^ω^)「化学調味料っぽい辛みで凶悪な後味が」

('A`)「あったね」

('A`)「意外といけたけど、どっちかと言えば和風の上品な辛みの方が好きなんだよな」

(;´・ω・`)「食べれたんだ」

( ^ω^)つ○「そうだおね。このくらい仄かに辛いぐらいがいいおね」

(;´・ω・`)「こっちはこっちでもう食べてるんだね……」


10:2010/02/14(日) 21:43:39.03 ID:
( ^ω^)「時々ピリッと来るような」

( ^ω^)「山椒は小粒でもピリリと辛い的な」

( ^ω^)「山椒と言えば、七味が置いてある店で小瓶じゃないとこ」

( ^ω^)「自分ですくって入れる店だと山椒探したりするおね」

(;´・ω・`)「いや、やらないよ……」

(*'A`)(あ、俺だけじゃなかったんだ……)


    _   ( ^ω^)つ○
   .|\. ̄ U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`;)
  ./(*'A)    □□    .U \ ヾ )
 /( つ○|=================|_ノ
 \⊂_)ヽ./@ @ @ @ @ @\
     /ノ@ @ @ @@ @ @ @\
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


11:2010/02/14(日) 21:46:06.21 ID:
( ^ω^)「折角見付けてお味噌汁に入れたものの、気付かず丸呑み」

(´・ω・`)「それはあるなぁ。噛み砕かないと全然辛くないもんね」

('A`)「うん、それはもったいないと思う」

( ^ω^)「山椒と言えばウナギだけど、あれはなくてもいいかなと思う」

(*^ω^)「ウナギ自体の匂いが良過ぎるんで」

(´・ω・`)「蒲焼きの話だよね。確かにあれはそうだね、好みが別れるね」

(´・ω・`)「もともと甘いしね」

(´・ω・`)「山椒の風味もいいんだけどね」

(´・ω・`)「ドクオはやっぱり山椒入れる方?」

('A`)「……いや、その」

('A`)「ウナギ自体あんまり食べた事がないんで……その……」


14:2010/02/14(日) 21:49:06.44 ID:
( ^ω^)「ドクオ、いつかウナギ食いに行くお!」

(´・ω・`)「そうだね、テスト休みにでも短期のバイト入れて、それで食べに行こうか?」

( ^ω^)「おお、お前にしてはいい案だお」

(´・ω・`)「いっそブーンがウナギ屋でバイトするとかもいいんだけどね」

( ^ω^)「それはちょっとやってみたいけど、正直つまみ食いしないという確約は出来ない」

(;´・ω・`)「初日で首になりそうだね……」

('A`)「……」

( ^ω^)「お?」

('A`)「あ、いや、その……」

('A`)「ありがとう……」

( ^ω^)「何がだお」


16:2010/02/14(日) 21:52:00.95 ID:
('A`)「いや、その、いろいろ気を使わせちゃって……」

(´・ω・`)「気を使ってるわけじゃないさ。これは遊びの提案なんだし」

( ^ω^)「そうだお、一緒にバイトして一緒に飯食うのも楽しそうだお」

(:A:)「ありがとう……ホントにありがとう」

(;^ω^)「ちょ、何で泣くんだお?」

(;^ω^)「何か悲しくなるような事言っちゃったかお? ごめんお」

(:A:)「ち、ちがぶ……ぞ、ぞーじゃなぐで……」

(´・ω・`)「うん、ちょっと涙を拭こうね」


   _  □ヾ(^ω^;)ノシ
   .|\ ̄ ̄.U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`) □
  ./( ;A) U  □□    U \   ノシ
 /(ヽ)\|=================|_ノ
 \⊂_)ヽ./@ @ @ @ @ @\
     /ノ@ @ @ @@ @ @ @\
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


17:2010/02/14(日) 21:54:53.44 ID:
チーン

('A`)「ご、ごめん、その……」

( ^ω^)「落ち着いたかお?」

('A`)「う、うん……その……」

(´・ω・`)「無理に話さなくっていいってば。話せる時に、気が向いた時にでも」

('A`)「う、うん……その……ありがとう」

('A`)「で、出来れば今聞いて欲しいかな」

( ^ω^) コクッ

(´・ω・`) コクッ

('A`)「その……平気だって言ってたけど、やっぱりね、ちょっと劣等感あったんだ」

('A`)「貧しい事に……」


18:2010/02/14(日) 21:57:02.59 ID:
('A`)「その、気付いてたかどうかわかんないけど、俺、ずっと友達いなくて」

('A`)「でも、たまにだけどクラスに1人ぐらい面倒見のいいやつとか、変わったやつがいて……」

('A`)「遊びに誘ってくれる人もいたんだ。進級してクラス変わってすぐとか」

('A`)「でも、俺……行けなかった」

('A`)「家の手伝いもあったし、その……何よりお金がなかったから……」

( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「……」

('A`)「おごってやるとか言ってくれる人もいたんだけど……それは何か違うって感じちゃって……」

('A`)「今思えば俺の捻じ曲がったプライドだったのかもしれないけど……」

('A`)「それ、親の金でお前のじゃないだろうって……思っちゃってそれで……」


19:2010/02/14(日) 22:00:11.37 ID:
('A`)「でも、内藤君達はすごく自然に、俺も一緒に行けるような事提案してくれて……」

(;A;)「それが何か……自分の事を本当にわかってもらえたようで……俺……俺……」

( ^ω^)「……ドクオ」

(;A;)「う、うん……」

( ^ω^)「内藤君じゃなくてブーンな」

(;A;)「え、あ……」

( ^ω^)「次間違えたらお前にウナギおごらせるお?」

(´・ω・`)つ□「君にたかられたらドクオが破産するって。はい、ティッシュ」

(うA;)「う、うん、ごめん……ありがとう……」

(´・ω・`)「足りなかったらこたつ布団で鼻かむといいよ」

( ^ω^)「止めろ。この聖域を穢すことだけは許さん。それやったら泣いていようが外に追い出すぞ」

(うA;)「気、気を付ける……フフ……」


20:2010/02/14(日) 22:03:30.74 ID:
チーン

('A`)「ご、ごめん、その……」

( ^ω^)「落ち着いたかお?」

('A`)「う、うん……その……」

(´・ω・`)「無理に話さなくっていいってば。さっきも言ったけど」

( ^ω^)「あんまり大げさに考えるなお」

('A`)「う、うん……」

( ^ω^)「別に大した事いってないのもホントだし、ドクオだから言ってるわけでもないお」

( ^ω^)「友達なら普通の事だお」

( ^ω^)「相手に合わせて提案するのも別に普通の事なんだお」

('A`)「そ、そうだね……。でも、ありがと……」

(´・ω・`)「まあ、こうやって仲良くするのも君が面白そうと思えるからなんだから普通にしててくれればそれでいいよ」


21:2010/02/14(日) 22:05:38.92 ID:
(´・ω・`)「友達として普通な事を言っただけだけど、それ以前の友達になるかどうか、それは好みの話だからね」

('A`)「え……」

(´・ω・`)「僕もブーンも、君と友達になりたくて友達になっただけだから気にするなって話」

( ^ω^)(最初渋ってたじゃねーかお……)

(*'A`)「あ……うん、ありがとう……」

( ^ω^)「そういうことだからいちいち構えんなお」

( ^ω^)「構えられて、こうやって友達だからとか説明すると、何か妙に小っ恥ずかしいのと」

( ^ω^)「なんつーか、ドクオ騙そうとしてるような胡散臭さがある」

(´・ω・`)「勿論、騙す気はないけどね。僕はともかく、ブーンは昔っから正義のピザと呼ばれるぐらいの正義漢だし」

(#゚ω゚)「お前、次それ言ったらぶっ飛ばすぞ?」

('A`)「あ……ハハ……」


22:2010/02/14(日) 22:07:02.08 ID:
( ^ω^)「まあ、とにかくそういうことだから自然にしててくれればそれでいいお」

( ^ω^)「普通の友達として、遊びに来たい時は連絡してくれてもいいし」

( ^ω^)「勿論、忙しいときは断る事もあるけど、基本、俺からしか連絡とってないよね?」

('A`)「あ、そ、そうだね、その……」

( ^ω^)「いいって。わかってるから」

( ^ω^)「んで、俺が誘っても忙しい時や来たくない時はそういってちゃんと断れお?」

('A`)「う、うん……で、でも、今まではずっと来たくて来てたから、断らなかっただけで……」

( ^ω^)「それなら良かったお」

(´・ω・`)「というわけで、改めてよろしくね、ドクオ」

( ^ω^)「よろしくだお、ドクオ」

(*'A`)「うん、よろしく、ブーン、ショボン」


23:2010/02/14(日) 22:09:14.24 ID:
_    (^ω^*)
   .|\ ̄ ̄.U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`*)
  ./(*'A) U  □□   .U \ ⊂. )
 /(ヽ)\|=================|_ノ
 \⊂_)ヽ./@ @ @ @ @ @\
     /ノ@ @ @ @@ @ @ @\
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


( ^ω^)「……」

(´・ω・`)「……」

('A`) 「……」

(*^ω^)「……くっせwww」

(*´・ω・`)「……何、この青春の1ページwww」

('A`) 「え……?」


25:2010/02/14(日) 22:11:38.10 ID:
(*^ω^)「いや、だってさ、男同士見詰め合って何してんのって話ですおwww」

(*´・ω・`)「これは黒歴史に載る恥ずかしさwww」

(;'A`)「えっと……」

( ^ω^)「お……、いや、別にドクオをからかってたとか言うわけじゃなくてさ」

(´・ω・`)「大真面目だったとしても流石にこれは恥ずかしいでしょ、ねぇ?」

(;'A`)「えっと……」

(*'A`)「そ、そうだね……冷静に考えればすっごい臭い台詞ばっかりだよねwww」

(*^ω^)「そうそう」

( ^ω^)「友達!(キリッ」

(*^ω^)「……ってだけで恥ずかし死しそうだおwww」

(*´・ω・`)「こういうやり取りは今回だけにしてよね、ドクオ?www」


27:2010/02/14(日) 22:14:16.12 ID:
(*'A`)「う、うん、そうだね、俺もちょっとどころじゃなく恥ずかしいから……」

(*'A`)「何か自分だけ悩み暴露しちゃって、何だ俺って感じだし……」

(*'A`)「普通に友達だって思うよ」

( ^ω^)b「おk」

(´・ω・`)b「楽に行こう」

('A`)b「普通に、普通に……友達だね」


   _    d(^ω^ )
   .|\ ̄ ̄.U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
  ./( 'A) U  □□    U \ d )
 /( b)\|=================|_ノ
 \⊂_)ヽ./@ @ @ @ @ @\
     /ノ@ @ @ @@ @ @ @\
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


29:2010/02/14(日) 22:17:22.20 ID:
( ^ω^)「つーわけでなんか適当に馬鹿な話するお」

(´・ω・`)「じゃあ納豆の( ^ω^)「前回で終了だお」

('A`)「アハハ」

( ^ω^)「納豆が美味いのは確かだが、そればっかでは流石に辛い」

(´・ω・`)「だったら言いだしっぺの君が何か話題提供しなよ」

(´・ω・`)「皆がスムーズかつ円滑に話題に乗れるような」

('A`)(スムーズも円滑も一緒じゃ……)

(;^ω^)「話題? 俺が?」

( -ω-)「そうだおね……」

(´・ω・`)「食べ物以外で」

(;-ω-)「お……」


30:2010/02/14(日) 22:19:25.95 ID:
( ^ω^)「そうそう、じゃあ、あの先輩の話はどうだお?」

(´・ω・`)「あの先輩?」

('A`)「どの先輩?」

( ^ω^)「1個上のデミタス先輩」

(´・ω・`)「知らない」

('A`)「……ちょっと思い出せないな」

( ^ω^)「お前ら……」

( ^ω^)「まあ、そんなことだろうとは思ったけど」

(´・ω・`)「どんな先輩? 特徴とか」

( ^ω^)「ほら、ひょろっとしてて」

(´・ω・`)「ふんふん」


32:2010/02/14(日) 22:23:13.90 ID:
( ^ω^)「垂れ下がった眉毛の幸薄そうな」

('A`)「えーっと……」

( ^ω^)「何て言うか存在意義の感じられないデミタス先輩だお」

(´・ω・`)「うん、知らない」

('A`)「うーん……俺もちょっと……」

( ^ω^)「はい、この話題しゅーりょー!」


   _    ┐( ^ω^ )┌
   .|\ ̄ ̄.U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(´・ω・`) ?
  ./('A`) ? U  □□   .U\ ∞ )
 / (∞) .|=================|_ノ
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     /ノ@ @ @ @@ @ @ @\
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33:2010/02/14(日) 22:25:30.69 ID:
( ^ω^)「いや、お前らさ、いくらデミタス先輩が影薄いっつってもさ」

( ^ω^)「何度か行事の説明やらしに来てくれてたじゃん?」

(´・ω・`)「そうだっけ?」

(;'A`)「そう言われるとどことなくそれっぽい像がおぼろげながら浮かぶんだけど……」

( ^ω^)「ショボンはともかくドクオまでもかお……」

(´・ω・`)「めんどくさい」

(;'A`)「ひ、人の顔覚えるの苦手で……」

( ^ω^)「お前ら……」

( ^ω^)「もうちょっと人間関係は円滑に進める努力しろお?」

(´・ω・`)「めんどく( ^ω^)「うるせーお」

(;'A`)「ご、ごめん、そういうのあんまり……」

( ^ω^)「ドクオはまあ仕方ない部分もあるか」


35:2010/02/14(日) 22:28:10.32 ID:
(´・ω・`)「僕は別に人間関係が円滑じゃないわけでもないんだけどね」

(´・ω・`)「受け身なだけで」

( ^ω^)「お前のは受け身にもほどがあるんだお」

(´・ω・`)「まあ、それは認めよう」

(´・ω・`)「しかし、それはそれで利点もある」

('A`)「どんな?」

(´・ω・`)「人間関係で疲れない」

( ^ω^)「さっきのめんどくさいと意味変わってねーだろ?」

(´・ω・`)「うーん、何て言うか、ちょっとだけニュアンスが違うんだ」

(´・ω・`)「話す方と聞く方、どっちが疲れるかといえば、当然話す方だよね?」

('A`)「そうだけど、聞く方も話の中身によっては気疲れしたりとか……」


36:2010/02/14(日) 22:31:02.31 ID:
(´・ω・`)「うん、そうだね、そういう話もある」

(´・ω・`)「しかし気疲れするのは、少なからずその話ないし話し手に何かしらの感情移入、または関心がある場合だよ」

(´・ω・`)「僕にはそれがないから疲れない」

( ^ω^)「お前、その言い方だとものすごくひでーやつにしか聞こえないんだが」

(´・ω・`)「もちろん、今みたいに友達といる場では違うよ?」

(*'A`)(友達……何度聞いてもいいな……)

(´・ω・`)「第一、この場では僕も積極的に喋ってるし」

(´・ω・`)「特に聞くまでもない話の時さ」

( ^ω^)「だとしても何だか薄情な気がするお」

( ^ω^)「聞かないと話も合わせられないだろうし」

(´・ω・`)「聞いてはいるんだよ。そこに感情を挟まないだけで」


37:2010/02/14(日) 22:33:41.33 ID:
(´・ω・`)「だから話は合わせられるし、感情を挟まないからといって、話し手の気持ちを考えない答えを返すわけでもない」

(´・ω・`)「客観的に見て望まれそうな答えを選ぶだけ。感情を挟まずにね」

( ^ω^)「わからなくはないが、やっぱやなやつだお」

(´・ω・`)「こういう種明かしをしなければ、相手もわからないからそうは思わないさ」

(´・ω・`)「種明かしをした君らにはこういう態度は取らないし」

('A`)「理に適ってるような、どこか根本的におかしいような……」


   _    (;^ω^)
   .|\ ̄ ̄.U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
  ./(;'A) U  □□    .U\ d )
 /(つ)\|=================|_ノ
 \⊂_)ヽ./@ @ @ @ @ @\
     /ノ@ @ @ @@ @ @ @\
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


40:2010/02/14(日) 22:37:29.48 ID:
( ^ω^)「まあ、もともとこいつはどっかおかしいから真面目に考えても馬鹿を見るだけだお」

(´・ω・`)「ひどい言い種だね。これはこれで利点もあるんだけど、それはまた今度ね」

(´・ω・`)「それよりも、どっちかといえば僕よりドクオの方を問題とすべきじゃないかな?」

(;'A`)「え? 俺?」

( ^ω^)「ドクオはその、ぶっちゃけた言い方すればぼっちだったんだし、しょうがなくないかお?」

(´・ω・`)「うん、まあ、そうも考えられるけどそういうわけでもないんだよね」

(´・ω・`)「ドクオは別に好きでぼっちってたわけじゃないよね?」

(;'A`)「そ、それはまあ……」

(´・ω・`)「友達がいないのと、人の顔を覚えられないのとは直結してるわけでもない」

(´・ω・`)「上手く話せない、相手の顔をまともに見られないから覚えられないんだろうけども」

(;'A`)「う、うん、その、緊張しちゃって……」


42:2010/02/14(日) 22:39:25.56 ID:
(´・ω・`)「そこはまあ、改善すべき点だよね」

(´・ω・`)「覚えていれば何かの際に友達になれるチャンスもあったかもしれないんだし」

(;'A`)「そ、そうだね……」

( ^ω^)(珍しくまともな事を……)

(´・ω・`)「でもまあ、そう悲観する事もないと思うよ」

(;'A`)「え?」

(´・ω・`)「さっきのバイトの話で気になったんだけど、ドクオ、10ヶ月続けてるんだよね?」

('A`)「うん、一応」

(´・ω・`)「少なくとも、そこでの人間関係は上手くいってるわけでしょ?」

('A`)「あ……」

( ^ω^)「そういえばそうだおね。さっきの話だと、店長さんとも仲いいみたいだったし」


43:2010/02/14(日) 22:42:35.68 ID:
('A`)「それはその……、話せなきゃ仕事も覚えられなし、仕事出来ないとお金稼げないし……」

(´・ω・`)「だから出来ないわけじゃないんだ。その辺は自信持っても大丈夫」

('A`)「そ……そうだね……」

(´・ω・`)「まあ、ただ、向こうが年配だって事で、色々気を使ってもらってはいると思うんだ」

(´・ω・`)(若い人間が続かない職場で、ドクオの存在は貴重だろうし)

(´・ω・`)「そういう点もある事は理解しないと」

('A`)「うん、言われてみれば結構気を使ってもらってた気がする」

( ^ω^)「まあ、あとはそれを同年代の人間にも向けられればいいんだお」

(;'A`)「そ、そうだね……ちょっと緊張するけどがんばるよ」

(´・ω・`)「これまでの経験で萎縮してるだけだと思うよ」

(´・ω・`)「僕らとはだいぶ普通に話せるようになってきたし」

(*'A`)「そ、そうかな……?」


44:2010/02/14(日) 22:45:14.49 ID:
(´・ω・`)「まあ、そんなに焦らずともこうやって話していればその内慣れてくんじゃないかな」

('A`)「そ、そうだね……そうだといいな……」

(´・ω・`)「てなとこで、ブーン」

( ^ω^)「何だお?」

(´・ω・`)「その、デミタス先輩の話ってどんな話?」

( ^ω^)「パードゥン?」


   _    ( ^ω^) ?
   .|\ ̄ ̄.U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(・ω・`)
  ./( 'A) U  □□    U \ d )
 /(ヽ)\|=================|_ノ
 \⊂_)ヽ./@ @ @ @ @ @\
     /ノ@ @ @ @@ @ @ @\
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄


46:2010/02/14(日) 22:49:21.77 ID:
(´・ω・`)「どんな話だったの?」

(;^ω^)「どんな話って……」

(;^ω^)「いや、この話はデミタス先輩のあの微妙なキャラを知らないと伝わりづらいお」

(´・ω・`)「まあ、物は試しに話してみてよ。伝わるかもしれないし」

( ^ω^)「うーん……じゃあ、そのデミタス先輩がある時言ったんだお」

( ^ω^)「二重スリット実験ってあるじゃん」

( ^ω^)「俺、あれさあ、てっきりスカートのスリットを二重にする実験だと思ってたんだよ、って」

(´・ω・`)「……」

('A`)「……」

(#^ω^)「何か反応しろよ」


47:2010/02/14(日) 22:51:35.36 ID:
(;'A`)「……いや、そのどこにどう反応していいのかわからなくて」

(#^ω^)「どうせこういう空気になるだろうから言いたくなかったんだお」

(#^ω^)「この話はデミタス先輩の微妙なキャラを知ってて初めて通じる話なんだお」

(;´・ω・`)「いやまあ、こういう空気になるのは想定済みだったけど、予想以上だったというか」

(;´・ω・`)「今の話、デミタス先輩のキャラを知ってても微妙な空気になったと思うよ?」

(#^ω^)「んなことねーよ! あのデミタス先輩の残念なキャラがわかってれば伝わるお!」

(´・ω・`)「……とまあ、こうやってお互いが知ってるような話を挙げるか、わかるように話せないと微妙な空気になる」

(´・ω・`)「話題選びも大事だよって、ドクオに伝えたかっただけなんだけどね」

(#^ω^)「だったらそう言えお」

(´・ω・`)「実演した方がわかりやすいかなって」

(;'A`)「……う、うん、それは痛いほどわかったけど」

(;'A`)(ブーンが機嫌損ねちゃったんじゃないかな?)



49:2010/02/14(日) 22:56:12.88 ID:
(#^ω^)「全く、ショボンは人を馬鹿にしてるのにもほどがあるお」

(´・ω・`)「まあまあ、落ち着いてよ。これもドクオの為だから、ね」

(;'A`)「えっと……あの、その……」

(#^ω^)「ドクオに責任を押し付けんなよ。お前は大体いつも……」

(;'A`)「そ、そうだ、ポテチ、新しいの開けようか?」

(*^ω^)「おー、開けよう開けよう。次どっちにするかお?」

(´-ω-`)(うん、だいぶ扱い方を覚えて来たみたいだね……)

      ススッ
   _  ヾ(^ω^*)))
   .|\ ̄ ̄.U ̄ ̄ ̄ ̄ ̄\(-ω-`)
  ./(;'A) U□□      U\⊂. )
 /( .つ□=================|_ノ
 \⊂_)ヽ./@ @ @ @ @ @\
     /ノ@ @ @ @@ @ @ @\
      ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

                             ・・・つづく  


53:2010/02/14(日) 22:58:08.27 ID:
おつ~

54:2010/02/14(日) 23:00:15.89 ID:
今日はこんなとこ。

人はあんまりというかほぼ増やさないと思う。
キャラより話題中心でいくという建前と面倒という本音が合わさって。

取り敢えずPCも携帯も両方規制中なんで、気が向いた時に投下というのはしばらく出来なさそうです。
またそのうちよい機会があれば投下という形で。

支援等ありがとうございました。