1: 名無しさん 2017/09/02(土) 14:10:49.82 ID:KigQWwZa0
暁美ほむらと佐倉杏子のファンのわたしがまどまぎのif話を書いていきます
応援よろしくお願いします

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引用元: ・ほむら「佐倉杏子との協力と対立」

3: 名無しさん 2017/09/02(土) 14:22:18.53 ID:KigQWwZa0
『1:協力』
--ゲームセンター--
ほむら「佐倉杏子、あなたに見滝原を託したい」
杏子「へええ~分かってんのか。あたしがここを受け持ち区域にするってのを。それにしても…あんた、どうしてあたしの名を知っている?」
ほむら「…」
杏子「マミにでも聞いてたか?」
ほむら「さあ、どうでしょうね」
杏子「…あんた何者だ?~しっかしあんたはここをあたしにやると言う。あたしを填めようってんじゃねえんだろうな?」
ほむら「そのつもりはないわ。ただし、条件がある」
杏子「ふーん、そう来たか」

4: 名無しさん 2017/09/02(土) 14:24:06.20 ID:KigQWwZa0
--講演--
杏子「ワルプルギスの夜ね…」
ほむら「そう。古代から存在するとされる災厄で最悪の魔女」
杏子「話には聞いてるよ。災害を引き起こすような超弩級の化け物だってね」
ほむら「そして、時が来ればそれはこの街に襲来する」
杏子「まじかよ…それであんたはあたしに『それ』の討伐に協力を煽ったわけだ」
ほむら「察しが良くて助かるわ」

5: 名無しさん 2017/09/02(土) 14:25:46.73 ID:KigQWwZa0
--マンション、ほむらの部屋--
杏子「ひぇええ…あたしが言うのもなんだけど、ずいぶんと殺風景なところだねえ」
ほむら「てきとうに掛けて」
杏子「よっと」(パイプいすに座る)
ほむら「これよ」
ほむらは中に浮かぶパネルの一つを指で示す。パネルにはワルプルギスの夜が映っている。
杏子「なるほどな…見るからに気味のわりい化け物だ」
ほむら「ちかい内にわたしたちは『それ』を目の当たりにすることになるわ」
杏子「あんたのしたいことは分かった。いいよ、乗ってやる。ここがあたしの縄張りになるときたら、いずれ『それ』とやり合うことになるしな」
ほむら「そう言ってもらえるとありがたいわ」

9: 名無しさん 2017/09/02(土) 18:37:04.60 ID:Q5EDlzqW0
ほむら「あなたに頼みがある」
杏子「ワルプルギスの夜のことか?」
ほむら「間接的には関係することね。…キュゥべえに目を付けられている二人がいる」
杏子「それはあいかわらずだな」
ほむら「一人は美樹さやか。
魔法少女には不向きな気質と言えるわね」
杏子「そういうタイプはあたしは苦手だねえ」
ほむら「もう一人が鹿目まどか」
杏子「そいつも柄にもないやつなわけか?」
ほむら「…あるまじきことね。
情況的には美樹さやかと同様よ」
杏子「で、あんたはあたしに何をしろと?」
ほむら「端的に言えば、契約の妨害と阻止。
わたしも注意をはらっているつもりだけれど、いつ契約が成されるものか。
とくに美樹さやか。
…そこで、この件についてもあなたの手を借りたいの」
杏子「ああ、そういうことか。
神経が細いやつらはすぐにくたばっちまうからな。
まっ、できうる範囲で抑えてやってもいいぜ」
ほむら「ええ…頼んだわ」

10: 名無しさん 2017/09/02(土) 18:40:55.34 ID:Q5EDlzqW0
--魔女結界--
まどか「さやかちゃん…ここって…!!」びくびく
さやか「魔女の結界なの…!?」ぶるぶる
まどか「マミさん…!!」
影の魔女「…」ゾゾゾゾゾ
使い魔を嗾けて四方八方から二人を襲う。
まどか「いやあ…!!」かたかた
さやか「ぎゃああ…!!」かたかた
QB「二人とも、速くぼくと契約を…!」
さやか「…マミさんはもういないんだ!
こうなったらあたしがやるしか…!」
まどか「さやかちゃん…」
杏子「ひよっこどもは引っ込んでろっ!」ビュンッ!!

11: 名無しさん 2017/09/02(土) 18:45:50.99 ID:Q5EDlzqW0
乱入して来た杏子が多節棍を振るい、使い魔を薙ぎ払う。
使い魔たち「…・!」ヴォオオオン!!
まどか「助けて…くれたの…?」
さやか「赤い魔法少女…」
QB「彼女は佐倉杏子…風見野市から来た魔法少女だよ」
まどか・さやか「っ!」
杏子は迫ってくる使い魔を物ともせずに吹き飛ばしつつ、影の魔女に接近する。
そして本体に肉迫すると、多節棍を長い槍に変形させ、槍先で貫く。
杏子「うりゃっ!」ざしゅっ!!
影の魔女「…」ちりちり…
さやか「すげえ…強いじゃん」
まどか「…!!」
魔女結界は消滅する。
感嘆する二人の前に、杏子が立ちはだかる。
杏子「あんたら運が良かったな。
魔女の結界に入っちまったら、そうそう生きて帰れねえぞ?」
まどか・さやか「…」
杏子「特にあんた」
さやか「な、なによ?」
杏子「魔法少女になるってのが、どういうことか分かってんだろうな?」
さやか「…自分の願いと引き替えにに、魔女と戦うってことでしょ?」
杏子「それだけじゃあ、あまいんだよ。
生半可なやつが自分の祈りで自滅しちまう」
まどか「自滅…て…」
さやか「それって…どういうことよ?」
QB「…」
杏子「奇跡は唯じゃないんだ。
たった一つの願いは差し引き0で、絶望に塗り替えられる。
あんたが何を願おうかなんて知らねえけどな、そこんとこんを肝に銘じておけ」たっ たっ たっ
まどか「…」
さやか「…」

13: 名無しさん 2017/09/02(土) 22:34:23.67 ID:Natfeu3m0
『2:対立』
--ほむらの部屋--
ほむら「なんとかうまく
やれたの?」
杏子「魔女に襲われてあやうく
契約しそうだったもんだから、
釘を打っておいたよ。
同じことがなけりゃあ、
自制はするだろ」ぽりっ
(ロッキーを齧っている)
ほむら「…最悪の事態を
防げるように
はからうことね」
杏子「あいつらを結界に
近づけないように、か?」
ほむら「二人に接触する
可能性の高い魔女を
仕留めるのが
妥当かしら」
杏子「魔女ならな。
あたしは使い魔は
殺らないぞ?」
ほむら「その当たりは
心得ているわ」

18: 名無しさん 2017/09/02(土) 23:48:20.99 ID:Natfeu3m0
--病院--

さやか「恭介…」(部屋に入る)

恭介「やあ…さやか」

さやか「調子はどう?」

恭介「うん…あいかわらず、かな」

さやか「そうか…」

恭介「…さやか」

さやか「え?」

恭介「…CD、聴かないかい?」

さやか「…いいよ、なんの曲にする?」

二人並んでベッドに腰かけ、イヤホンを耳に入れて音楽を聴く

恭介「なあ…さやか」

さやか「ん?」

恭介「この前はごめん。さやか当たってしまったこと…情けなかったよ」

さやか「別に気にしてないって」

恭介「でも…いつも見舞いに来てくれてるさやかにひどいことを言っちゃって」

さやか「人間ねえ、完璧じゃないんだからさあ、ついかっとなっちゃうことだってあるよ」

恭介「さやか…」

さやか「あたしもちょっとショックっていうか心配だったけどさあ…恭介が元気そうで良かったよ」

恭介「ありがとう、さやか」

19: 名無しさん 2017/09/03(日) 00:05:37.67 ID:X0+NiTKl0
--道を歩いているさやか--

さやか「(杏子っていう魔法少女は、願いは絶望に変えられるって言ってた…転校生もそれを分かってたのか…)」

--回想、見滝原中学 屋上--

さやか「転校生にはこの街を任せられないわね」

まどか「ほむらちゃんのこと?どうして?」

さやか「だってさあ…まどかも見たよね?転校生、マミさんが魔女にやられてから出て来たじゃない?あたしは魔法少女じゃないんだから避難できる立場じゃないんだけどさあ、グリーフシード目当てなんだ、だからマミさんは…」

まどか「さやかちゃん、それは違うよ?」

さやか「何が違うって言うの?マミさんのグリーフシードを取っていったやつなのよ」

まどか「ほむらちゃんは…ほむらちゃんはね、わたしとマミさんを止めようとしてくれてたんだよ。でも、マミさんと喧嘩になって、魔法で縛られて…」

さやか「…」

20: 名無しさん 2017/09/03(日) 00:24:54.25 ID:X0+NiTKl0
--回想再び、病院に向かっているさやか--

さやか「(今日はあいつの好きなCDでも持ってってやるか)」ととと

ほむら「美樹さやか」

さやか「あっと、転校生?びっくりするじゃない!で、何か用?」

ほむら「あなたはこれから上条恭介のお見舞いに行くのよね?」

さやか「げっ、なんで知ってんのよ!ていうか、あんたには関係のないことでしょ!」

ほむら「ええ、たしかにわたしとは関わりのないことだわ。上条恭介のお見舞いというあなたの事情については」

さやか「だから、あんたは何が言いたいわけ?」

ほむら「あなたへの忠告よ。単刀直入に、キュゥべえと契約しようとなど考えているとしたら、やめることをお勧めするわ」

さやか「…あんた、前から思わせぶりなところがあると思っていたけどね、つまりはあたしの願いを否定しようって言うの?」

ほむら「そうね…わたしはあなたが契約することに反対する。なぜならあなたは魔法少女の本質に絶えられず、後悔することになる」

さやか「…いくらあんたが経験が多いからって、偉そうに言うんじゃないわよ!このことはあたしの問題なの!あんたが横から口出しすることじゃないでしょ!」

ほむら「…身のほど知らずね。あなたは巴マミの最後を見届けたはず」

さやか「っ!!」

ほむら「そしてあなたがキュゥべえと契約した場合、それ以上の悲惨な事態を招く。あなたの末路はあなた自身を苦しめるだけに留まらず、鹿目まどかを傷つけることになるわ」

さやか「…あたし、酷い言われようね」

ほむら「事実よ。…わたしの言ったことを、忘れないことね」たっ たっ たっ

21: 名無しさん 2017/09/03(日) 00:34:56.05 ID:X0+NiTKl0
--回想終了--

さやか「(もしもあたしが契約して、魔法少女になったら、佐倉杏子や転校生が言うように、予期しない結果を産むことになるのかな…)」

QB「さやか、何やら悩んでいるようだね」

さやか「キュゥべえ」

QB「一人で抱え込むのは精神衛生上良くないよ。ぼくに話してごらん。もしかしたら、ぼくがきみの力になれるかもしれないしね」

ほむら「あなたは油断できないわね」

QB「!」

さやか「あっ…」

ほむら「あなたわそうやっていつも人に付け入る」ちゃかっ

QBは姿を晦ました。

さやか「…逃げたの?」

ほむら「ええ。わたしにとってもあいつにとっても都合のいい相手ではないものね」

さやか「あんたはさあ、なんでそんなにキュゥべえに敵意を向けるの?」

ほむら「それは、わたしたち魔法少女は、やつに騙されているからよ」

さやか「なっ…!!」

ほむら「美樹さやか、あなたへの忠告を忘れていないわね?」

さやか「ああ…『契約は禁物』ってやつ?」

ほむら「聞き入れてくれたみたいでほっとしたわ」

22: 名無しさん 2017/09/03(日) 00:39:50.34 ID:X0+NiTKl0
--駅前--

まどか「あ…昨日の子…」

杏子「んぐんぐ」」(ホットドッグを食べている)

まどか「えっと、あの…佐倉さん、だったよね?」

杏子「あん?…ああ、あんたか」ぽいっ(櫛を投げ捨てる)

杏子「なんだよ?」

まどか「あっ、その…お礼が言いたくて。魔女結界から助けてくれて」

杏子「礼か。あたしとしちゃあ感謝なら食い物で返してほしいよね」

まどか「えっ?えーと…」(財布の中を覗く)

杏子「まあ、いいさ。無理におごれなんて言わないからよ。まっ、一般人のあんたはうさんくさいところをふらふらするんじゃねえぞ」たっ たっ たっ

まどか「行っちゃった…」

23: 名無しさん 2017/09/03(日) 00:46:29.35 ID:X0+NiTKl0
--橋の上--

杏子「まどかとか言ったっけ?あの桃色の髪の」

ほむら「ええ」

杏子「あいつは青い髪のやつとは違って、魔法少女になりそうには見えないね」

ほむら「それは、どういうことかしら?」

杏子「魔法少女はたった一つの希望と引き換えに運命を背負うって存在だろ。ほとんどのやつは何かしら叶えたい願いを持ってる。でもさあ、あれを見る限りは何かを願っているようには思えないな」

ほむら「…」

杏子「あんたは心配なんだろ?まどかってやつを。だからその仲間の青いのも護ろうとする」

ほむら「あの子は人が傷つくのを見ていられない。人を救いたいがために、自分を犠牲にする。あの子は…ずっと変わらない。その優しさゆえに、破滅に向かっているの」

杏子「ずいぶんと入れ込んでるじゃねえか。あんたまさか、あいつを護るために契約したなんて言わないだろうな?」

ほむら「そうだとしたら…なんだって言うの?」

杏子は魔法少女に変身し、槍を構える。

それを目にしたほむらも魔法少女に姿を変え、杏子と退治する。

24: 名無しさん 2017/09/03(日) 00:55:30.30 ID:X0+NiTKl0
ほむら「なんの冗談かしら?」

杏子「あんだよ、マミの跡取りでやれるやつだと思っていたら、ちゃっかり他人のために魔法を使うだと!?」

ほむら「もう過ぎてしまったことよ。今更引ける話でもないの」

その言葉を聴いた杏子は槍を一閃する。

杏子「」ヒュンッ!!

杏子「…」バッ

槍先には手応えがなく、背後を振り向いた杏子の眼前にはほむらが立っている。

杏子「…妙な技を使いやがるじゃねえか」

ほむら「あなたの持つ手段とは別物なのよ」

杏子「…」ヒュンッ!!

再び槍を振り下すが、ほむらは当たらない。それでも杏子は再度攻撃を仕掛ける。

ほむら「」ガチン

杏子「(…ん?)」

杏子「っ!」バッ

杏子「(こいつは左手首の縦を傾けて場所を変えている。どんなからくりだがしらねえが、要するに縦に触れる前に叩けば…)」

杏子は槍を振り上げる。それを見たほむらは右手を左手首の小縦に延ばす。杏子は槍を、振り下すかに見せかけて手放す。

ほむら「(…なに!?)」

杏子は一瞬ひるみかけたほむらに飛びかかる。

杏子「」ガシリ

ほむら「くっ…!」

25: 名無しさん 2017/09/03(日) 00:57:48.21 ID:X0+NiTKl0
杏子「ちっ…変な音をばらまいて逃げやがった」

杏子「あのやろう…他人のためにみすみすへたばっちまうぞ」

杏子「…あんなやつと組んでたまったもんじゃねえ。…風見野市に戻るか」

まどか「…佐倉さん」

杏子「あ?あんたかよ」

26: 名無しさん 2017/09/03(日) 01:04:43.27 ID:X0+NiTKl0
『3:ほむらの覚悟』

あれから数日が過ぎる。

--ほむらの部屋--

ほむらは一人でパイプいすに座っている。

ほむら「(彼女はもう、わたしとの中を解消するつもりね…)」

QB「お悩みのようだね、ほむら」

ほむら「…」じろっ

QB「そんな目で見られると身を引いてしまいそうだね。ぼくは君に報告に来たんだよ?」

ほむら「わたしに、報告を?」

QB「佐倉杏子のことでね」

ほむら「…」

QB「彼女は君と争った後、一事的に風見野市に戻った。でも君のことが気掛かりだったんだろうね。鹿目まどかのために身を捧げる君をほっておけず、見滝原に引き換えそうと考えた。彼女は見滝原に向かう道中、魔女結界に入って魔女と戦闘になった。そこで彼女は魔女(趣の魔女)の攻撃を受け、戦士したんだ」

ほむら「!!」

QB「杏子と協力すれば、勝算はあったといえる…それは彼女が生きていたことを前提した上での可能性だったけれどね」

QB「君一人ではワルプルギスの夜には敵はない。残る手段はまどかとさやかに頼むことだね」

ほむら「させないっ!」

27: 名無しさん 2017/09/03(日) 01:06:58.33 ID:X0+NiTKl0
QBが消えた後もほむらはパイプいすに座り続ける。

中に浮いているパネルに目をやり、それから正面の空いた席を見る。

ほむら「…杏子」

28: 名無しさん 2017/09/03(日) 01:14:04.27 ID:X0+NiTKl0
--ワルプルギスの夜 襲来当日 体育館--

タツヤ「今日はお泊まり?キャーンプ、なの?」

詢子「そうだよ。今夜はみんなでキャンプだ」

避難者A「季節外れの台風かねえ…」

避難者B「近頃は以上気象が多いから…」

まどか「(…ほんとうに台風なのかな…)」

さやか「恭介ー」

恭介「ああ、さやか。今日はひどい嵐だね」

さやか「うん…でも、だいじょうぶ。夜が明けたら収まるでしょ」

まどか「さやかちゃん」

さやか「まどかか?どうした?」

まどか「これって…ほんとうにたんなる嵐だと思う?」

さやか「ん?…どういうこと?」

まどか「…」

29: 名無しさん 2017/09/03(日) 01:20:05.76 ID:X0+NiTKl0
--まどか回想--

まどか「どうしたの?…どこに行くの?」

杏子「ちょっとやぼようがあってね。あたしは風見野市に帰る」

まどか「そ…そうなんだ」

杏子「おい、ちょっとあんたに言っておきたいことがある」

まどか「え…なに?」

杏子「あんたは人のために尽くしさすぎるってんだ。もうすこしあんた自身の安全を考えるべきだよ。いいか?例え天地がひっくり返るような事態がおきたとしても、あんたはあんた自身の命を優先しろ」

まどか「佐倉さん…言ってることがよく分からないよ…」

杏子「それとな、陰気なところに迷っちまいそうなときはほむらを呼べ。まっ、その前に首と足を突っ込まないようにことだね」たっ たっ たっ

--回想終了--

まどか「(天地がひっくり返るようなことって…このことなのかな…)」

30: 名無しさん 2017/09/03(日) 01:25:40.54 ID:X0+NiTKl0
ワルプルギスの夜「あははははははははは」
ドオオオン!!

ほむら「ぐあっ!」(ビルに叩きつけられる)

ほむら「(時間停止は使えない…わたしにはもう…攻撃の手段がない…)」

ワルプルギス「あははははははははは」

ほむら「!!」

ゴゴオオオオン!!…

ほむら「(しまった…まどか!!…)」

ワルプルギスの夜の攻撃により、まどかたちが避難していた体育館が破壊される

ほむら「(くっ…どうして…どうしてまた…こんなことに…)」

ほむらは左手首の小縦を見つめる

--回想--

杏子「あんたのしたいことは分かった。いいよ、乗ってやる」

杏子「あんたは心配なんだろ?まどかってやつを」

QB「彼女は君と争った後、一事的に風見野市に戻った。でも君のことが気掛かりだったんだろうね。鹿目まどかのために身を捧げる君をほっておけず、見滝原に引き換えそうと考えた」

QB「杏子と協力すれば、勝算はあったといえる…それは彼女が生きていたことを前提した上での可能性だったけれどね」

31: 名無しさん 2017/09/03(日) 01:27:38.88 ID:X0+NiTKl0
--回想再び--

まどか「わたしにはできなくて、ほむらちゃんにできること、お願いしたいから…」

まどか「キュゥべえに騙される前の、ばかなわたしを…助けてあげて…くれないかな」

32: 名無しさん 2017/09/03(日) 01:30:11.16 ID:X0+NiTKl0
--回想終了--

瞳に覚悟の色を宿すほむら

ほむら「…」カシャン

33: 名無しさん 2017/09/03(日) 01:33:14.27 ID:X0+NiTKl0
杏子「へええ~分かってんのか。あたしがここを受け持ち区域にするってのを。それにしても…あんた、どうしてあたしの名を知っている?」

ほむら「…」

杏子「あんたはここをあたしにやると言う。あたしを填めようってんじゃねえんだろうな?」

ほむら「そのつもりはないわ。ただし、条件がある」

杏子「そう来たか…いいよ、乗ってやるよ」

ほむら「(こんどこそ…絶望の夜を乗り越えてみせる!)」

END

34: 名無しさん 2017/09/03(日) 01:35:16.49 ID:X0+NiTKl0
これにて完結となります
応援ありがとうございます