300:2017/03/25(土) 01:37:11.84 ID:
………

提督「あぁ…そういえばまだ荷物の整理も終わってなかったわね…少しだけやろうかしら」過ごしやすい環境ではあるが設備の確認や書類の片づけ、艦娘たちとの交流とそこそこ忙しく、提督はまだ荷物を整理し終わっていなかった。

提督「はぁ…ダンボール箱が積み上がっているとやっぱり雑然として見えるし、片づければもっと広く使えるものね……」


…鎮守府・廊下…

エクレール提督「まったく、やり切れませんわ!」


カッ、カッ、カッ!…フランスのエクレール提督は顔を赤くして、一人で文句をつぶやきながら夜の廊下を提督の部屋に向かっていた。エクレール提督と艦娘たちは部屋に文句はなかった。提督に一部屋、リシュリューとジャンヌ・ダルクが相部屋とはいえ、そこそこ豪奢な来客用の部屋が用意されていて、むしろトゥーロンの司令部よりも立派でうらやましく思ったほどだった。


エクレール提督「本当に爛れきっていますわね!…少しきつく言わないといけませんわ」言いながらも頬を赤くしている…というのも、イタリア艦娘同士の甘い睦言や夜戦の喘ぎ声が漏れ聞こえてくるせいだった


…ギシッ…あんっ…あんっ♪……いいのぉ♪…んふふっ……あぁぁぁっ♪……


エクレール提督「///…全く、信じられないですわ!」階段の手前、廊下を曲がった…と、何か声が聞こえた

エクレール提督「こんな時間に廊下に誰かいるんですの…?」声のする方をのぞいてみた…

カルドゥッチ「あっ、あっ、あ゛ぁ゛ぁっ♪…いいっ…しゅごぃよぉぉ…っ♪」エクレール提督が声を聞いてのぞきこんだ先は廊下の窪みで、そこでは駆逐艦らしい艦娘が壁に背中を押し付けられて脚を開かされ、良いようにされて喘いでいる

ポーラ「えへへぇ…そんなに悦んでもらえてぇ~、ポーラはぁ、嬉しいのっ!…じゅるっ、ちゅぷ♪…あらぁ?フランスの提督さん、こんばんはぁ。…こんな時間にぃ、どうしたんですかぁ~?」重巡ポーラがナイトガウンをはだけさせ、吸いついていた駆逐艦の乳房から唇を離した…唾液がねっとりと糸を引き、階段の灯りに照らされて金色に光った…

エクレール提督「///…あ…あなたたちの提督に用があるんですの!見なかったことにいたしますわっ!」顔を真っ赤にして足早に階段を上った

ポーラ「あらぁ…フランスの提督さんったらぁ~♪」

カルドゥッチ「ねぇ…ポーラぁ……もっとぉ♪」

ポーラ「はぁ~い♪じゃあ、行きますよぉ……じゅぶ、じゅぶぅぅっ♪」

カルドゥッチ「んあぁぁっ!いいのぉ…そこっ、いいのぉ♪」

………







301: :2017/03/25(土) 02:51:40.04 ID:
…提督寝室… 

提督「えーと、これは…冬のコートね……これは虫干しもしなきゃいけないからこっち…あら」衣類ケースの一つに何が入っているか覚えていないものあった 

提督「あー…「革製品」…?こんなにあったかしら…でも本革なら手入れしなきゃいけないし、革用の油もさっき見つけたから、ついでに出しておこうかしら…」疲れと眠さであくびをしながら、「革製品」と書かれた衣装ケースを引き開けた… 

提督「えーと…革手袋にハイブーツ…ちゃんと冬に使えるようにしておかないと……って、え…これって、まさかアレの箱だったの?…すっかり忘れてた……」引き出したケースの手前側には冬用の革ブーツや黒革の手袋が入っていたが、奥の方にはいかにも怪しげな、コルセットとランジェリーが一体になった革のボディスーツや、長い一本の鞭が入っていた…提督は眠気も覚め、一人で肩をすくめた… 

提督「あらまぁ……てっきり実家に置いてきたとばっかり思ってたのに…どうしようかしら」革紐で締める胸元に、股の部分はハイレグに切り上がっている…一緒に網タイツ、高いピンヒールのついた革のハイブーツも入っていた 

提督「……そういえば最近食べ過ぎだけど、まだ着られるかしら」艶やかな本物の革で出来たコルセットを見てつぶやき、鏡の前に行くとコルセットを着始めた…もともと一人では着づらいコルセットだがやはり食べ過ぎているらしく、思っていたよりもきつく感じながら着て、胸の革紐をきゅっと閉めてみた 

提督「うーん…やっぱり……少し運動しなきゃいけないかしら……」紐で締めつけているコルセットの胸元は乳房がこぼれそうで、ヒップはぴっちりしすぎて食いこんでいる。ついでに履いてみた網タイツからはむっちりしたふとももがはみだしている…ブーツも履いてみて、提督は鏡の前で後ろを向いたり前を向いたりしながらプロポーションを確認した 

提督「…でも、お腹まわりやふくらはぎはきれいだし、まだ平気よね……」 


…コンコンコンッ!提督が自分に言い訳をしている最中、せわしないノックの音がした 


エクレール提督「わたくしです…エクレールですわ。…少し言いたいことがあるんですの、入っても構いませんこと?」 

提督「え!?…こんな時間に?……ちょっと待って、今開けるわ」自分の格好を思い出し、慌てて裾の長い白のナイトガウンを羽織って帯を結んだ 


…ガチャ… 


提督「どうぞ?…ごめんんさいね、ちょっと執務室だとよそよそしいわ…」 

エクレール提督「構いませんわ……寝室ではいけませんの?」 

提督「今、ちょっと片づけをしていて散らかっているから…虫干しの準備で冬物を出しているの」 

エクレール提督「なるほど…あら、でもそれは好都合ですわ。わたくしも貴女にお土産があるんですの」 

提督「まぁ、嬉しいわ…ここじゃだめかしら?」 

エクレール提督「よそよそしい執務室より、寝室にふさわしいものですわ」 

提督「えーと…少し待っていてもらえる?」 

エクレール提督「ええ、構いませんわ」 


…提督は十数秒でコートやブーツをどかして、ベッドと二人分の椅子がある小さい丸テーブルを使えるようにした 


提督「それで、と。そのお土産は何かしら?…それと「言いたいこと」って何かしら?」 

エクレール提督「ええ、両方ともお話しますが、まずはお土産ですわ」取り出したのは金色の瓶に入った香水で、瓶はきれいな窓付きの紙箱に収まっている 

提督「あら、香水?」 

エクレール提督「ええ、ニナ・リッチの「レール・デュ・タン」(時の流れ)ですわ。第二次大戦の終結を記念して調合されて、「世界の香水十選」にも選ばれたものですの」 

提督「ええ、使ったこともあるわ。それにしてもデザイン・ボトルのは高かったでしょうに…嬉しいわ♪」ベッド脇の化粧台に丁寧に置いた 

エクレール提督「///…構いませんわ、フランス・ブランドの良さを伝えるものフランス人の務めというものですし」 

提督「えーと…もらって言うのも何だけど、ニナ・リッチはイタリア人よ」 

エクレール提督「…本店をパリに構えているのですからフランスですわ…そんなことより」 

提督「言いたいこと…よね?何か部屋に不都合でもあったかしら?」 

エクレール提督「部屋ではなく、貴女の艦娘たちの事ですわ!」 

提督「お客様に失礼なことをするような娘たちではないと思うけれど…?」 



302: :2017/03/25(土) 03:24:51.89 ID:
エクレール提督「…わたくしたちの部屋に喘ぎ声やら水音が聞こえてくるのです、どういうつもりなんですの!?」 

提督「あー…その、それは…」 

エクレール提督「まったく、貴女の艦娘たちは爛れきっておりますのね?いったいここは海軍施設なんですの、それとも怪しい趣味のための別荘か何かですの?」 


…疲れと眠さのせいで少し神経がささくれている時に、イヤミな言い方がしゃくにさわった 


提督「…時間も時間なのよ?たいていの娘たちは寝ている時間だし、少し静かにしてもらえる?」 

エクレール提督「あら、寝ている時間の割にはさっき重巡…ポーラでしたか?彼女ともう一人が廊下でお盛んでしたわよ?」 

提督「それは個人の自由でしょう?一般論としてその声は辺りに響くわ」 

エクレール提督「まぁ、わたくしがうるさいかのような言いぐさですわね?」 

提督「あら、「言いぐさ」ではなく本当の事でしょう?……とりあえず香水はありがとう、艦娘のみんなには控えるように言っておくわ。…これでいいかしら?」 

エクレール提督「まぁ…いいですわ。では安眠できるかはわかりませんが、失礼することにいたしますわ」 

提督「ええ、お休みなさい…っ!」立ち上がって見送ろうとしたとたん、久しぶりのピンヒールでよろけ、床に倒れ込んだ 

エクレール提督「フランチェスカ、ちょっと大丈夫ですの…っ!?」めくれ上がった清楚なナイトガウンの裾から、網タイツと白いふともも、てらてらした黒革ピンヒールのハイブーツがのぞいた… 

エクレール提督「あ、貴女一体どういう格好をしておりますのっ!?やっぱり貴女がそうだから鎮守府全体がそうなるんですわ!」 

提督「…そう言いながら、エクレール…ずいぶんと嬉しそうじゃない?」立ち上がるとじっと見つめた 

エクレール提督「…貴女と一緒にしないで下さいな。わたくしにそんな趣味はありませんわ」 

提督「そう?…裸エプロンでフランス料理を口移ししようとした貴女が?」 

エクレール提督「い、いったいいつのことだと思っておりますの?あれは少しワインが入っていたせいですわ!」 

提督「本当にそうかしら…ぜひお聞きしたいわね♪」ナイトガウンを脱ぎ捨てると、黒光りするコルセットと白い肌が惜しげもなくさらされた 

エクレール提督「…///」 



305: :2017/03/25(土) 10:54:44.75 ID:
提督「興味がないなんて聞いてあきれるわね♪…本当はどうなの?」ちょうどベッド脇に放り出してあった鞭を手に取ると、手首のひねりを利かせて振った…「ひゅんっ!」と空気を切る音がして、先端が床に当たると、「ぴしっ!」と大きくはないが痛そうな音を立てた 

エクレール提督「だから興味などないと言っているではあり…ひぃん!」ぴしっ!長いシルクのナイトドレスのふとももあたりにムチが振るわれ、身体をのけぞらせた 

提督「あら…嘘は良くないわね♪」ひゅんっ! 

エクレール提督「ですから嘘ではな…ひぁん!」パシーン!腰が引けているエクレールにもう一回鞭が飛んだ 

提督「…鞭の振りかたって、案外覚えているものね。…マリー、跡にならないような振りかただから安心していいわよ♪」 

エクレール提督「そんなことで安心できるわけありませんわ!…どういうつもりですのっ!」腰が抜けたように床に手を付いてへたり込んでいるが、口調は威勢よく、キッと視線を向けてきた 

提督「あら。マリーってば、口ごたえするの?……可愛いわ♪」ひゅん、ひゅんっ!…丁寧に編まれた革の鞭を、滑らかに左右から振り下ろした 

エクレール提督「ひぃ…んんっ!…貴女、いい加減にしな……あひぃ!」 

提督「んー?なぁに?」腰に手をあてて、にっこりとほほ笑んだ 

エクレール提督「いい加減になさい…今ならわたくし、まだ貴女のこと許して差し上げ…あんっ!」パシィーン!薄いナイトドレス越しに滑らかで優雅な腰のラインが浮き出て、鞭がそこに振るわれた 

提督「許すのは私♪…あなたじゃないでしょう、マリー?」ひゅん! 

エクレール提督「ひぃん!…どうして貴女が許す側なんですのっ!…だいたいこんなことをしているから爛れていると…ひぁぁんっ!」パシィィ…ン!余韻を残すような響きと一緒に鞭が飛んだ 

提督「私の可愛い艦娘たちについて何か言ったらお仕置きするわ♪」 

エクレール提督「…そう言われてもそばの部屋から喘ぎ声が聞こえるんですのよ!ジャンヌにも悪影響があるでは…ひぐぅっ!」ぱぁん! 

提督「そのことについては言い聞かせると約束したでしょう、いつまで蒸し返すつもり?…これだからフランスの田舎娘は困るわ♪」ひゅっ! 

エクレール提督「わ、わたくしの出身は関係ないでは…あひぃっ///」すぱぁん! 

提督「口ごたえは禁止♪」ひゅん! 

エクレール提督「わ、分かりましたわ…ひぃぃん!…く、口ごたえしていないではありませんの!」 

提督「あら、手が滑ったわ。ごめんなさい♪…でもその言い方は口ごたえよね♪」ひゅんっ、ひゅっ! 

エクレール提督「ひぃぃ…あふぅぅ!…り、理不尽ですわ!」端正で優雅な顔を提督の方に向け、目をうるませている… 

提督「…あら、可愛い♪」ひゅんっ! 

エクレール提督「ひぃぃん!」 

提督「ところで……正直に言って欲しいの。…もっとして欲しい?…もちろん嫌だったならすぐ止めるから、帰ってくれていいけれど…どう?」にっこり微笑んで鞭を撫でた 

エクレール提督「あ、あの…その、わたくし…///」 

提督「んー?聞こえないわ♪」 

エクレール提督「その……もっとしてほしいですわ///」顔を赤らめて視線をそらす 

提督「そう、気に入ってもらえてよかったわ♪…では遠慮なく」 

306
:2017/03/25(土) 11:51:31.90 ID:
…数十分後…


提督「うふふ…♪」ひゅんっ、ひゅん!

エクレール提督「ひぁぁんっ♪…その、もっとお願いしますわ///」

提督「ええ♪…服ごしだとやりづらいから、たくしあげてもらえる?」

エクレール提督「わ、分かりましたわ///」白いナイトドレスの裾をめくり上げ、ほっそりと優雅な身体をさらした

提督「きれいなヒップねぇ…でももうちょっと食べないとだめよ?」ひゅん!

エクレール提督「ひぃん♪…その、わたくしの健康のためですの…?」ぱぁん!

提督「いいえ…叩いた時にヒップがぷるんっ…ってならないと、やっていて気持ちよくないの♪…あと、貴女もヒップが薄いと後で痛いかもしれないから」

エクレール提督「そ、そんなに頻繁にこんなことしませんわ…」

提督「あら、そう?…お望みなら毎晩やってあげてもいいのよ?」ひゅんっ!

エクレール提督「間に合ってますわ…ひぃっ///」ぱしーん!

提督「その割には期待している顔だけれど?」ひゅっ、ひゅんっ!

エクレール提督「そ、そんなことありませ…ひぅぅんっ!」

提督「あらそう?…本当は好きでしょう♪」ひゅんっ!

エクレール提督「あひぃぃっ♪…え、ええ!…わたくし、貴女の叩き方が好きですのっ!…ひぁぁぁんっ♪」

提督「私の叩き方「が」ってことは…私自身は嫌いなの?」ひゅぅぅん!

エクレール提督「ひぐぅぅ♪…い、いえ、貴女も大好きですわ…あひっ、ひぐぅぅ♪」ばしーんっ!…優雅な顔に恍惚の表情を浮かべ、取り澄ましたような態度を捨てて悦んでいる

提督「あら、嬉しい♪…ごほうびをあげないといけないわね♪…四つんばいになって?」

エクレール提督「こ、こうですの?」床に手を付いて四つんばいの姿勢になった。めくりあげたナイトドレスから赤みを帯びたヒップがのぞく

提督「ええ♪…はい、ごほうび♪」ぐりぐりっ♪片足で立つと、ピンヒールのブーツでヒップを踏みつけた

エクレール提督「んぁぁぁっ♪…そ、それぇ…たまりませんのぉ♪」だらしなく喘ぎながらあさましくねだるさまは、普段の優雅で嫌味なエクレールからは想像もできないほどの乱れ方で、提督はぞくぞくしながら、かかとでさらに踏みつけた

提督「あらあら…そんなにいやらしい顔をして♪」ひゅん!

エクレール提督「はひぃぃっ♪…わ、わらくし…いやらしい雌なんれす…の…ぉ♪」

提督「みたいね…ふふ♪」ぐりぐりっ♪…ヒップの割れ目にヒールをあてがうと、ねじ込むようにひねりながら押し付けた

エクレール提督「んあ゛ぁぁっ♪それ…すごく、い゛い゛れすわ…ぁぁっ!」とろっ…ぴちゃっ♪…四つんばいのまま身体をひくつかせ、蜜を垂らした

提督「あらあら…床を汚しちゃって」

エクレール提督「わらくしが舐めてきれいにいたしますわ…ぁ」

提督「うふふ…それも魅力的だけど、せっかくだからこっちを舐めて?」そう言って脚を突きだした。むっちりとしたふとももが網タイツから伸びている…

エクレール提督「いいんですの?…では…むちゅ、れろっ…じゅる♪」

提督「あら、お上手…でも、おあずけ♪」手で肩を押し、床につき倒した

エクレール提督「そんな……フランチェスカのふともも…ぉ、もっと舐めさせて欲しいですわぁ…♪」姿勢を立て直すとブーツに頬ずりしてねだった

提督「ふふ…そうねぇ……♪」

307:2017/03/26(日) 00:38:33.30 ID:
訂正

>>301 真ん中あたり「ごめんなさいね」とすべきところ「ん」が続いていました、訂正します

では本編続きます…


………

…同じころ、廊下…

ニコ「さて、と…お手洗いも行ったし、そろそろ寝ようかな?…でも、まだちょっと早いし……そうか、提督のお部屋にお邪魔させてもらおう♪」


ナヴィガトリ級駆逐艦、ニコロソ・ダ・レッコ。提督がニコと呼ぶ彼女は、淡いブルーのネグリジェにスリッパ姿で廊下を歩いていた。寝るにはまだ早く、少し暇だったので、せっかくだから提督の部屋で色んな話でも聞こうと行先を変えた…提督がもう休むつもりだからと、ドリアに頼んだ伝言はちゃんと各部屋に伝えられていたが、ちょうどニコは部屋を出ていて行き違いになったので知らなかった

…コン、コンッ!…執務室のドアをノックした


提督「ふふふっ♪…もっとあさましくねだっていいのよ?……また誰か来たの?」ぱしーんっ!鞭を振るう手を止めて、額の汗をぬぐった

エクレール提督「あひっ…はひっ♪…あっ、あぁ…お、お願いですわ、じらさないで下さいませ…ぇ♪」ぼたぼたと秘所から蜜を垂れ流し、四つんばいのまま腰を振ってねだる

提督「うふふっ…いやらしく濡らしちゃって…♪…誰なのか見て来るわ、待っていて?」

エクレール提督「分かりましたわ…ぁ♪」人差し指を口に含んで湿らせると、待っていられないかのように花芯に差しいれて、じゅぶじゅぶとかき回した

提督「あらあら、我慢できないのね♪…はぁい、どなた?」ナイトガウンを着直して、隣の執務室のドアに向かった

ニコ「私だよ、提督。ニコだよ」

提督「ニコ?…来てくれたのは嬉しいけど、ドリアから伝言を聞かなかった?」

ニコ「えぇ?…あ、もしかしてさっき化粧室にいたから、聞き逃したのかも知れない…ちょっと時間が空いちゃったからお話しに来ただけなんだけど、お邪魔だったかな…?」

提督「えーと…あ、でも…そうね♪……どうぞ、ニコ。入って♪」

ニコ「ありがとう、提督♪…何か私に頼みごと?」

提督「そうね…頼みごと…とはちょっと違うかしら♪」

ニコ「何かな…今の提督はちょっといけない感じがするね///」

提督「んふふ…分かる?ニコは鋭いわね♪」

ニコ「どういうこと?」

提督「まぁまぁ♪…こっちに来て?」

ニコ「?」

がちゃ…提督がドアを開けた

エクレール提督「…んふぅ…あふぅ…んぁぁ、いいですわっ♪……あぁ、やっと戻ってきて下さいましたの…?…早く…続けて下さいませ…っ!?」四つんばいのあられもない姿勢でだらしなくよがっているエクレール提督は、提督と一緒に入ってきたニコを見て絶句した

ニコ「わ…わっ///」

エクレール提督「あ、あ…フランチェスカ…ど、どういうつもりですの!?」

提督「ふふふっ、とってもいいわ♪…ニコ。この間、図書室でこういう小説読んでいたでしょう?あの時「機会があったらやってあげる」って約束したもの…ね♪」耳元でささやいた

ニコ「う、うん///…その、何ていうか…すごく、ぞくぞくしてきた…ぁ♪」

提督「じゃあ…やってみる?」

ニコ「うん、やってみたい…♪」

エクレール提督「み、見ないで下さいませ…っ!こんなこと、他人には知られたくありませんわっ!」

提督「そう言いつつも秘部を濡らして悦んでいるのよね♪…ほら、ニコ…うるさいエクレール提督は縛っちゃいましょう♪」しゅるりとナイトガウンを脱ぐと、腰の帯を抜き取った

ニコ「て、提督…その格好///」

提督「あぁ、これ?…似合わないかしら?」

ニコ「いいと思う…胸とかはみ出していて、とってもいやらしくて……いい♪」

提督「あら、ありがとう♪…ニコ、貴女の帯も…♪」

ニコ「うんっ♪」

308:2017/03/26(日) 00:58:43.60 ID:
提督「ニコ、両手がいいと思うわ♪」

エクレール提督「ど、どういうつもりですのっ!…貴女だけならともかく、こんなイタリアの艦娘にまでもてあそばれるなんて嫌ですわ…っ!」

提督「ふふ…悦んで濡らしているのに、素直じゃないわね♪」しゅるっ…きゅっ!一度四つんばいから膝立ちにさせると、両手首を頭の上で縛った

ニコ「そうだね♪…うるさいお口も黙らせちゃおう♪」きゅっ!…もう一本の帯で猿ぐつわにした

エクレール提督「んーっ!…んんっ、んー…っ♪」何か叫んでいるが、ぺたりと座り込んで瞳を快感にとろけさせ、花芯をびしゃびしゃに濡らしている…

提督「ふふっ♪縛られてイっちゃうなんて…さすがね♪」

ニコ「いいねぇ…わたしもムラムラしてきちゃったよ♪」

提督「ニコの好きなようにしていいのよ♪…鞭もあるけど、使う?」

ニコ「いいの…?じゃあ、お言葉に甘えて♪」提督から長い革の鞭を受け取った

提督「背中かお尻がいいわ…跡を残さないようにね♪」

ニコ「うん♪…それっ!」ひゅんっ!

エクレール提督「んんっ…んふぅん♪」ばしーんっ!





309:2017/03/26(日) 02:06:37.01 ID:
提督「あら…ニコ、上手よ♪」

ニコ「本当?嬉しいな♪」ひゅん!

エクレール提督「んーっ…んんっ♪」ぱしんっ!

提督「でも、ちょっと強すぎるわ…アザになっちゃう。…貸してもらえる?」

ニコ「はい、提督」

提督「こうやって…手首をひねるように…っ♪」ひゅん!

エクレール提督「んんっ、んふぅぅ…っ♪」とろとろと床に蜜をこぼし、ふとももをひくつかせながらこもった声で喘いだ

提督「はい、ニコ♪」

ニコ「ありがと…いくよっ♪」ひゅんっ!

エクレール提督「んっ、んっ!んー…っっ♪」…どぷどぷっ、ぶしゃぁぁっ♪粘っこい蜜を噴きだし、がくりとのけぞりながら絶頂した

提督「あら、ちょっと早すぎるわ……ニコ、せっかく好き放題できるのに私の使いかけでごめんなさいね?…これじゃあつまらないでしょうし、もうちょっと試していいわ♪」

ニコ「いいの?」

提督「もちろん♪…何か言わせてみても面白いと思うわ?」

ニコ「そうだねぇ…フランスの提督さんをめちゃめちゃに出来るなんて、そうないものね♪」猿ぐつわをはずした

エクレール提督「ひぃ♪…はぁぁ♪こんな…っ、イタリアの駆逐艦ごときに…っ……わたくしが…イかされるなん、て…♪」

ニコ「駆逐艦だからってあなどられては困るよね…っ!」ひゅんっ!

エクレール提督「ひぐぅぅっ♪」ばちーんっ!

ニコ「だいたいフランスは生意気だもの…お仕置きしないと、ねっ!」ひゅっ!

エクレール提督「あひぃぃっ♪」ぱーんっ!

ニコ「よかったなら喘いでばかりいないで…ちゃんとお返事しないと♪」ひゅんっ!

エクレール提督「ひぃぃん♪…はひぃっ♪…あんっ、あふっ……とっても…よかったですわ…ぁ♪…お願いですわ…もっと、もっとお仕置きしてくださいませ…ぇ♪」目をとろんとさせ、縛られたまま脚を広げ、床に水たまりを作っている

ニコ「そう♪…フランスの提督さんはうちの提督の雌奴隷なんだよね…っ♪」嬉々として目を輝かせ、鞭を振るった。その振るい方がぎこちない分あちこちにずれて、そのたびにエクレール提督は喘ぎ声をもらした

エクレール提督「はひぃぃぃっ♪いいですわ…っ♪」

ニコ「ほら、おねだりしてみて…いやらしい提督さん?」

エクレール提督「はひっ♪…わたくし…マリー・エクレール提督は…ぁ…あひぃん♪…イタリアごときに完敗して…あぁんっ♪…調教されて…っ、しまいました、のぉ…あひぃぃっ♪」

ニコ「はぁ、はぁ、はぁ♪…たまらないねぇ♪」

提督「ふふっ、ね♪…あれだけ優雅でお高くとまったエクレール提督が、駆逐艦の責めに屈してあられもない姿をさらしているなんて…ね♪」

ニコ「あぁ、もう我慢できないよ…♪」エクレール提督の顔にとろりと濡れた秘所をすり付け、両手で頭を押さえつけた

提督「マリー、ニコがいいって言うまで、ちゃんとしてあげるのよ?」ひゅん!…ニコから鞭を受け取ると、背中に回って滑らかな白い肌に鞭を打ち下ろした

エクレール提督「ふぐぅぅ…んふぅぅ♪…んぐぅ♪…はぁ、はぁ…」整った顔をぐしゃぐしゃにして、息を切らせながらニコの花芯から頭をあげた

提督「あらあら、もっとしっかり♪」脚を持ち上げ、ヒールで後頭部をぐいっと押した

エクレール提督「んぷ…っ♪…んぐっ…んんっ…んーっ♪」

ニコ「あぁ…いいよぉ♪そろそろイきそうだよ…ぉ♪」

提督「たっぷりかけてあげて?…いやらしいエクレール提督さんはきっと悦ぶわ♪」

ニコ「うんっ…ん、んぁぁっ♪…あ、あっ♪イくっ、イくよぉぉっ♪」どぽっ…ぶしゃぁぁ…っ♪エクレール提督の滑らかな金髪からぴったりしたナイトドレスまで蜜まみれにしながらニコは絶頂した

エクレール提督「はひぃぃっ…あへぇぇ…わたくしも…ぉ、もう、無理ですわぁ…♪」放心したように崩れ落ちた

提督「うふふ…でも私はまだイってないのよ…覚悟してね、エクレール提督♪」

………
314:2017/03/27(月) 00:25:58.19 ID:
…翌朝・食堂…

提督「おはよう、ドリア」

ドリア「おはようございます、カンピオーニ提督」いつもよりよそよそしいドリア

提督「どうしたの?…いつもみたいに笑ってくれないと、私さみしいわ」

ドリア「知りません…提督ご自身に聞いてみてはいかがでしょう?」

提督「…何もなかったような気がするけど」

ドリア「そうですね、おひとりでお休みになると言ってエクレール提督にニコを連れ込んで乱交…確かにいつも通りですね」

提督「えっ…いや、その…それはたまたま、状況が重なって……って情報早いわね…」

ドリア「ええそうでしょうとも…提督は私みたいなうば桜よりも小さい娘の方がお好みなんですものね…」

提督「そんなことないわ、だいたい私は大きいお姉さん好きだもの……あ」


…ぴた…しぃーん…食堂が沈黙した。一瞬の後、一斉に立ち上がった戦艦と重巡、それに身体に自信のある艦娘たち


チェザーレ「ほう、ならこのチェザーレも抱いてくれるか?」

デュイリオ「まぁまぁまぁ…♪そんなこと言われたら期待してしまうじゃありませんか♪」

ザラ「戦艦もいいけど、私たち重巡だって捨てたものじゃないわよ…♪」

エウジェニオ「ふふふっ…身体も大事だけど、技巧も必要よね♪」

マエストラーレ「…身体は小さくても、色々できるんだよ♪」

提督「嬉しいけど…身体が持たないから///」

ドリア「まぁ…では代表して私が今夜お邪魔させていただきます♪…さ、提督。おはようのキスを…♪」んちゅぅぅぅ…♪

提督「んっ…んふぅ…ぅ……ぷは…ぁ♪…ドリア、機嫌直してくれた?」

ドリア「あら、機嫌が悪かったなんて言いました?」

提督「…」


…窓際の席…

百合姫提督「あらまぁ…あんなことになっちゃって」提督が気楽な格好でいいと言うので、白地に藍染めの鯉が入った浴衣で朝食をとっていた百合姫提督。隣には朝から艶やかな龍田と、なかば呆れ顔の足柄が座っている…

足柄「朝いちから修羅場なんて見たくないわね…全く、辺りが一瞬凍りついたわよ?」パンにバターを塗りつつ、百合姫提督の皿にも取り分けた

龍田「…沈黙の食堂」

百合姫提督「くすくすっ…♪」

足柄「笑いごとじゃないわよ……ところで提督、あなたこそ身体は大丈夫なの?」

百合姫提督「え…ええ、まだ背中とお尻が痛いけど…大丈夫」

足柄「そう、ならいいわ…龍田、少しは加減しなさいっての」

龍田「したわよぉ…だから「少し」痛いだけなんじゃない♪」

足柄「はぁ…龍田も龍田なら、提督も提督で丈夫に出来てること…」パンに半熟の目玉焼きを載せ、かぶりついた…乱暴に見える食べ方だが、不思議とぞんざいな様子に見えない

百合姫提督「…あの平手はちょうどよかったから…♪」

足柄「ごほっ!…そういう生々しい話なんて聞きたくないわよっ」

龍田「まぁまぁ、そんなこと言われたらまたしたくなっちゃうわぁ…♪」

足柄「だからそういうことは夜に話しなさいっ!」



315:2017/03/27(月) 01:18:44.31 ID:
…食堂・厨房に近い席…


ミッチャー提督とエンタープライズ、フレッチャーは皿にたっぷりと朝食を盛り、感嘆の声をもらしつつ賞味していた…隣には相席になったジュッサーノとバンデ・ネーレがいて、時々会話に加わっていた


フレッチャー「これ美味しい!ねぇ、マーム…ノーフォークの朝食って何だったの?」

ミッチャー提督「むちゃ言わないでよ、正規空母数隻に軽空母、戦艦に巡洋艦、駆逐艦百隻近くも抱えてこんな贅沢できるわけないでしょうが…」

エンタープライズ「それでも、できるだけ良い暮らしさせてくれるものね。マームには感謝してるわよ♪」

ミッチャー提督「あの鎮守府でやったバーベキューは楽しかったでしょ…あのね、近くの卸売の店で数百キロ単位の牛肉買ってきて、みんなで串に刺して焼いたのよ」

ジュッサーノ「楽しそうですね…でも大変そう」

ミッチャー提督「まぁね♪…カードの明細を見て死ぬかと思ったわ。私はしばらくはMREだけで過ごすハメになったけど」

バンデ・ネーレ「あの、ミッチャー提督、「MRE」…って何ですか?おいしいものじゃないみたいだけど…」

フレッチャー「Cレーションに比べたらずいぶん進歩したって」

ミッチャー提督「比較するものじゃないでしょうが…MREって言うのは米軍の戦闘携行糧食のことよ。味は…まぁ、知らなくてよかったわね」

バンデ・ネーレ「そんなに不味いものなんですか」

ミッチャー提督「安くて保存がきいて、簡易加熱方式でムラなく温まるとか、そういう所が優先されているからねぇ…あと、昔から「美味しすぎると兵隊が勝手に食べるから」とかいうばかばかしい理由で不味いっていうわね…いずれにせよ、ここの食事でよかったわね」…白身はかりっと香ばしく、黄身がとろりとこぼれるような目玉焼きを頬張った

ジュッサーノ「提督のおかげですから、いつも感謝しているんです」

ミッチャー提督「それがいいわ。こんなに早く少将になったから、ゴマすりにでもなったのかと思ったら相変わらずで安心したわよ」

提督「ジェーン、聞こえてるわよー」

ミッチャー提督「あらま…とにかく、フランチェスカは最高に優しいわ。…プレイガールなのがたまに傷だけどね」

提督「わざと言ってるのー?」

ミッチャー提督「事実でしょうが…こんなに可愛い娘たちをはべらしちゃってさ」

ジュッサーノ「…あの、私たちも「可愛い娘」でしょうか?」

フレッチャー「あれ、もしかして自信喪失してる?」

ミッチャー提督「茶化さないの…まぁ、これだけ大小さまざまいて、しかもフランチェスカが豊満な身体の姉好きとくれば心配にもなるか…でも大丈夫、フランチェスカは可愛いところがあればこだわらないタイプだし、可愛いところを見つける名人でもあるから…きっとそういう奥ゆかしい性格も高得点になってるはずよ♪」

ジュッサーノ「あ、ありがとうございます…なんだかごめんなさい。スレンダーでもいつもなら結構自信があるんですけど、こうして並んでいるとやっぱり力不足に思えて…」横目でエンタープライズを見る

ミッチャー提督「まぁ、「ビッグE」は別格だから…実際私が見たってでかいわよ?」

エンタープライズ「ちょ、ちょっと…まじまじと見ないでよ」

フレッチャー「普段はマームに押し付けたりしてるのにね♪」ブラックのコーヒーをすすりながら軽く言った

エンタープライズ「ちょっと、それは言いっこなしでしょう」

ミッチャー提督「どっちもどっちよ、それにそういうことは朝食の席で言うことじゃないでしょう」

フレッチャー「アイアイ、マーム」

エンタープライズ「はい、マーム」
316:2017/03/27(月) 02:08:45.24 ID:
では紹介を少し…


百合姫提督…黒髪のほっそりした和風美人で「能登麻○子風」と称される声は穏やかでほとんど荒げたことがない。平均的な他の提督たちと違って大艦巨砲主義ではなく、機動部隊を重視し、補給にもこだわる。いいものは何でも取り入れる革新的な指揮のせいで浮いているが、名家の出なので周囲は何も言えず、当人も気にしていない。
実家にたびたび持ち込まれた縁談が嫌で、その反動から百合気質に。「娘には好きなようにしてほしい」と、気にしていた両親の勧めで士官学校へ。提督になってからは鎮守府で百合を推奨し、組み合わせができては喜んでいる。


龍田…大人しいようで性格はかなりのS気質。百合姫提督を鳴かせては悦んでいる。百合姫提督も喜んで調教され、お互いに良い仲に。黒い着物で流し目をくれる様子は極道の姐御にしか見えないが、優しいところもあってうまく使い分けているので人気者


足柄…戦中は数々の戦闘に参加し、その精悍なスタイルと相まって「飢えた狼」とばかり言われるが、艦娘の彼女は神戸生まれで西洋歴訪をこなしたことからかなりの才女でセンスもいい。百合姫提督とは大正ロマンで「エス」的な初々しい付き合いから徐々に毒されていき、近頃は布団の上でも狼に。



Cレーション…第二次大戦~朝鮮戦争頃の米軍が採用した缶詰の携行糧食。
よく引用されている、パウル・カレルの「砂漠のキツネ」にある一文「ドイツの野戦食は実質的な下宿人料理であった…」の前に「米軍は戦時下でもGIたちに大したメニューを提供していた」と書かれるほど良くできていた…が、普段から恵まれていた米兵は毎食続くレーションに飽きてしまい散々な評価に…


MRE…ベトナム戦争~現行の軍用携行糧食。
長く続いたCレーションに替わってレトルトパウチを採用。かさばらず軽いので携行に適したものになったが、同じようなメニューが多く、味の方はいまいちと言われる。特にベジタリアン用のメニューが不味いらしい。
…「MRE」とは「ミール・レディ・トゥ・イート」(Meal・Ready・to・Eat)の略だが、フォーサイスの小説では湾岸戦争時の米兵が「ミール・リジェクティッド・バイ・エチオピアンズ」(エチオピア人でも嫌がる食事)の間違いだろうとぼやいていたとのこと。…エチオピア人に対してものすごく失礼な話である


320:2017/03/28(火) 01:51:23.98 ID:
…鎮守府・庭…


…艦娘たちに一時間ばかり講義をし、大してない書類にサインを済ませると、もうやることはなくなった。いい天気なので提督は目についたドリアと百合姫提督、足柄を誘って庭に出た。
パラソルを広げてデッキチェアにあおむけに寝転がると、脇の小机に置いたアイスティーをドリアと二人で分け合い、一本のストローで間接キスをしながら味わった。百合姫提督と足柄も隣り合ったデッキチェアに寝そべり、百合姫提督は足柄の手を撫でながら微笑んでいた


百合姫提督「それにしてものどかでいいわ…」

足柄「本当ねぇ…うちの提督も大概だと思ってたけど、イタリア海軍ってこんなにのんきなのね…食堂の方が建造施設より立派な鎮守府なんて見たことないわ」

提督「えーと…ここがたまたまのんびりしているってだけで、タラント第一やナポリは大きい分細かいところまでうるさく言われるし、エーゲ海方面の各鎮守府は小さい割に接敵が多いから大変なのよ?」

百合姫提督「そうなの?フランチェスカったら、こんなに立派な施設にたくさんの艦娘がいて、しかも少将ですもの。きっと相当な功績をあげたのね?…そういえば、まだ昇進のお祝いを言っていなかったわ…おめでとう♪」

提督「えーと…その…」

足柄「なに、謙遜してるの?自分の功績なんだもの、誇ってもいいじゃない」

提督「いえ、実はその逆なのよ…」

百合姫提督「…逆?」

足柄「と言うと?」

提督「いえ、私がローマで「複数の女性士官とお付き合いしていたこと」が問題になって、それが公のスキャンダルになる前にここに転属になったわけ。…で、左遷だと勘繰られるから「栄転」ってことになって、それでつり合いをとって少将にしてもらったの」

百合姫提督「そうだったの……でも、くすくすっ♪…「複数の女の人と付き合ったから」なんて、貴女らしいわ♪」

提督「ふふっ…そうよね♪」

足柄「まぁ最初見たときから顔はいいし、お洒落も決まっていて、さすがイタリアの提督って感じがしたもの。なんていうか…絵に描いたような「モガ」よね」

提督「…「モガ」?」

百合姫提督「あぁ…「モダン・ガール」の略よ。大正年間に流行った言い方なの」

足柄「言い方が古かったかしら…」

百合姫提督「ちょっとね、でも私は分かるから大丈夫♪」

足柄「あら、ありがと♪」

326:2017/03/28(火) 11:26:11.63 ID:
…しばらくして…


足柄「しかしこうも天気がいいと眠くなるわねぇ…」

百合姫提督「出撃するわけじゃないんだもの、寝ていていいですよ」

足柄「そう?…ならお言葉に甘えて……すぅ…すぅ」旅の疲れか、数分で寝息をたてはじめる

百合姫提督「お休み、足柄。……寝顔も可愛いわ…♪」

提督「可愛いって言うよりは綺麗って感じだけど……あと色っぽいわね…♪」足柄は白地に「破れ籠目に藤の花」を染めた浴衣姿で、裾がめくれてすらりと長い脚がのぞいている…

百合姫提督「あげないわよ?」

提督「そんなに心配しないでも大丈夫、人の物は取らないわ♪」

百合姫提督「…」

ドリア「ふふっ…信用できないことおびただしいですよね」くすくすと笑った

百合姫提督「えぇ…他の事はともかく、こと女の子に関してはまるであてにならないもの…」

提督「えー?」

百合姫提督「…胸に手をあててよーく考えれば分かるでしょう?」

提督「胸に手をあてて…ねぇ」…むにっ

百合姫提督「…わかった?」

提督「また大きくなったなぁ…ってことしか分からないわ」

百合姫提督「…急に大きくなったら着るものが大変でしょうね」

提督「えぇ。下着がきついこと…ローマに行ったとき買い足したわ」

百合姫提督「そんなに…?」ゆさゆさ…手を伸ばして提督の胸を下から支えるように持ち上げた

ドリア「…あらまぁ♪」揺れる乳房を見てにこにこしている

提督「…どう?」

百合姫提督「本当にまた大きくなったわね…お腹は大丈夫?」

提督「…運動するから大丈夫」

ドリア「そう言いつつ提督ったら何もしないんです♪」

百合姫提督「まぁ、全部胸とお尻に行っているようだから平気みたいだけど…」

提督「え、ええ」

百合姫提督「制服一式は高いわよ…?それにモテなくなっちゃうかも…」

提督「…」

ドリア「まぁ♪…でも私はむっちりした提督もいいと思います、こう…ヒップをわしづかみにできるような♪……それにモテなくなったらライモンドが安心するでしょうね」

提督「…ライモンの安心はともかく、少しは運動するわ」

ドリア「…では、今晩お邪魔します♪」

百合姫提督「…ベッドの上でするのは運動って言わないと思うのだけど」

提督「そうなの?てっきり姫がスレンダーなのはそのおかげかと思っていたわ♪」

百合姫提督「///」

提督「え…?…冗談のつもりだったのに…図星?」

百合姫提督「え、ええ。…その、昨夜も…///」

提督「昨夜も?」

百合姫提督「…龍田が、「イタリアの提督さんにだけあんなに可愛い顔を見せるなんて、ずるいわぁ」…って///」

提督「……だから昨日エクレールが声の事で来たわけね…あの辺の部屋は来客用だし、うちの艦娘たちの喘ぎ声が聞こえるはずがないと思ったわ…」

百合姫提督「何か言ったかしら?」

提督「あぁ、いいの。気にしないで?…龍田にはもう少し優しくしてもらうよう頼んでおいてね♪」

百合姫提督「はい…///」
328:2017/03/28(火) 13:39:49.28 ID:
しばらくして、ドリアはデュイリオに誘われて映画を見に建物に戻った。百合姫提督もうつらうつらし始め、提督もドリアと交代するようにやって来たライモンを隣にして、眠い目をこすっていた…

提督「ふぁ…ぁ…」

ライモン「提督がそんな大きなあくびなんて珍しい…もしかして疲れてます?」

提督「久しぶりのローマで疲れたし…昨晩はまともに寝てなかったから…」

ライモン「あっ…そ、そうですか///」

提督「ええ…ちょっとしつけのなっていない雌猫をね……ふぁぁ…」

ライモン「あの…よかったらこっちで寝たらどうですか?デッキチェアだと固いでしょうし」ライモンは柔らかな草が生えた地面を指し示した

提督「なるほど、それもいいわね……よいしょ、っと…」暖かい太陽に爽やかな風。遠くからはしゃぐ艦娘たちの歓声が聞こえるが、それもうるさいほどではなく、気にならない。優しい風に揺れそよぐ緑色の草原に腰を下ろすと、さっそくあおむけになろうとした…

ライモン「ちょっと待ってください…はい、どうぞ///」提督を押しとどめてそばに座ると、自分のふとももをぽんぽんっと叩いた

提督「膝枕してくれるの?」

ライモン「え、ええ…だめでしたか?」

提督「嬉しいけど…頭を乗せたら重くないかしら?」

ライモン「平気ですよ。さ、どうぞ」

提督「ありがとう…ではお言葉に甘えて…♪」ぼんやりした声でつぶやくとそのままゆったりと頭を乗せ、すぐに穏やかな寝顔を見せる提督

提督「すぅ…すぅ…」

ライモン「…わぁぁ♪…提督の顔が近い…それに胸…柔らか…い///」…ちゅっ♪…柔和な提督の顔にそっと唇を近づけた……

329:2017/03/29(水) 00:22:52.52 ID:
………



提督「ふわぁ…ぁ…んー、すっきりした♪…あら」

ライモン「すー…すぅ…」

提督「…ライモンも留守中はお疲れだったのね、ドリア?」小声で戻って来ていたドリアにたずねた

ドリア「ええ、何しろ留守中も一生懸命でしたから。しばらく寝かせておいてあげて下さい…」

提督「…そうね」小声でつぶやきつつ静かに身体をどけると、後ろに回ってそっとライモンの身体を横たわらせた

ドリア「…きっと起きたら驚くでしょうね」

提督「驚くより喜んで欲しいけれどね♪」…しばらくして起きたライモンはいつの間にか提督の膝枕に寝かされ、頭を撫でられていることに気付くとびっくりし、あわてて頭をあげようとした

ライモン「そんな、提督にこんなことさせるなんておそれ多いです…!」

提督「私がしてあげたいの…ね、動かないで♪」櫛を取り出すと、艶のある明るい金髪をくしけずり始めた…

ライモン「あっ…気持ちいいです…」

提督「そう?よかった…女の子なんだから、可愛くしていなきゃ♪」櫛の歯を滑らして髪を梳いていき、最後に軽く頭を撫でた…

ライモン「ふぁぁ…あぁ…んっ♪気持ち良くて…身体がぞくぞくします…♪」

提督「そう?……ふーっ…♪」耳に息を吹きかけた

ライモン「あぁんっ…♪もう、いきなり息を吹きかけるなんてずるいです…♪」

提督「とっても可愛かったわ♪……きゃあっ♪」…むにっ♪…と後ろからドリアに揉まれ、驚いて声を上げた

ドリア「私から見たら二人とも可愛いですよ…そーれ、っ♪」…むにっ、もにゅ…っ♪

ライモン「あ、ドリアさんだけずるいです…私にも触らせて下さい♪」

提督「あんっ、もう…♪二人とも、庭でこんなことしちゃダメよ…♪」そう言いつつもドリアの手に自分の手を重ね、乳房に誘導する。ライモンも起き上がって前から提督の柔らかい丘に手を伸ばした…

………

…しばらくして…


提督「はぁ…んぅぅ♪…もう、ドリアってば…お返し♪」むにっ…ゆさゆさっ♪

ドリア「…はぁん♪……うふふっ、提督ってば…反撃しちゃいます♪」もみっ…ぐにゅっ♪

ライモン「はぁ…はぁ…二人とも、柔らかい♪…指が埋まるみたいですごいです…っ♪」さわっ…もみっ♪

提督「はぁ、はぁ、はぁ…ふふっ♪…もう…そろそろ、ふぅ…やめましょうか……ドリア、ライモン。二人とも上手ね、気持ち良かったわ♪」すっかり脱がされてしまった上着を羽織りなおすと、軽く埃をはたいた

ドリア「うふふっ…♪私も楽しかったですよ、提督♪」汗ばんだ額をハンカチで拭い、スカートの裾を直した

ライモン「はぁぁ…二人とも体力ありますね…わたしは疲れちゃいました」

提督「あらあら…じゃあお茶でも飲みに行きましょう♪」




330:2017/03/29(水) 01:22:42.69 ID:
…食堂…

百合姫提督「見てたわよ、フランチェスカ♪」涼しげな笑みで微笑む百合姫提督は、ディアナたち数人と一緒にティーセットを並べていた

提督「あら、見られてたわ♪」いたずらっぽく、軽くウィンクした

足柄「あんなところでいちゃついていたら誰だって見えるでしょうが…ちなみにうちの提督は喜んでたわ」

提督「そう?それは良かったわ…ところでディアナ、お茶の準備をありがとう。一緒にどうかしら?」

ディアナ「よしなに。ではわたくしもいただくことと致しましょう」

リベッチオ「お姉ちゃんも一緒に食べよう?」

マエストラーレ「そうね、じゃあ隣同士で♪」

シロッコ「美味しそうな風が吹いてきたね!」(※シロッコ…西の季節風のこと)

グレカーレ「うんうんっ、日本のお菓子は自然の物みたいで面白いよね」


…褐色のマエストラーレ級姉妹が目を輝かせているなか、ジノリの菓子皿に盛られたのは百合姫提督の持って来た日本のお菓子で、色や形も様々なものがにぎにぎしく並んでいる…


百合姫提督「えーと、これが茨城名物「のし梅」。似たようなものは全国にあるけど、茨城は日本三大庭園の一つ、「偕楽園」っていう梅の名所があるから、梅のお菓子が多いの…梅の味がする固いゼリーだと思えばいいわ」

提督「やっぱり竹の皮で挟んであるのね。秋田の…「さなづら」だったかしら?それの色違いみたいね」透き通った山吹色をしたゼリーを指三本分ほどの幅に切り出してもらい、指でつまんで口に入れた…爽やかで甘酸っぱい梅の風味と、固すぎず、柔らかすぎないほどよい噛みごたえが舌をくすぐる…

提督「美味しい…ダージリンにも負けないくらいいい香りもするし」

リベッチオ「ほんとだ、これ美味しいっ……提督っ、あーん♪」

提督「はい、あーん♪…ちゅうっ♪」リベッチオが差し出した「のし梅」を指ごとくわえた

リベッチオ「わ…!指まで食べられちゃった…ちゅぽっ、ちゅるっ……提督の味がするね♪」濡れた指を舐めて無邪気な笑みを浮かべた

提督「そう、お味はいかが?」

リベッチオ「甘くて美味しい…この味大好きっ♪」

百合姫提督「まぁまぁ♪…いいものを見せて頂いてありがとうございます♪」

足柄「あぁ、甘い…砂糖いらないじゃない」

マエストラーレ「百合姫提督さん、これはなぁに?黒くて四角いけど、チョコレート…じゃないよね」

百合姫提督「あぁ、はいはい…これは栃木の名物「日光羊羹」よ。ようかんは小豆と寒天で作る日本の代表的お菓子で各地にあるけど、ここの羊羹が特に美味しいっていうから取り寄せたの」

足柄「一棹二千円…だったかしら?格が違うわよね」

百合姫提督「でも「とらや」の「夜の梅」よりは格安だから…間宮の羊羹もすごく美味しいけど、いっぺんにこの数は作れないものね」

足柄「そうね…では私も一つ。…んー、やっぱり美味しいわね!」

提督「そんなに美味しいのね……あら、本当。しつこくないし風味もいいわ」

百合姫提督「それでね、関東のは「練り羊羹」だから関西の羊羹より固めで、こうやって切ってみると角がぴしっとできるの…どっちも美味しいけど、見た目はこの方がきれいよね」

提督「へぇ…日本も地域によって違うのね」

ドリア「まぁ、うふふっ…美味しいです♪」

龍田「…あらぁ、あらあらぁ…?提督ったらぁ、いつの間にお茶なんて始めたのかしらぁ?」食堂に入ってきた龍田がひくっと唇の端を引きつらせた

百合姫提督「あ、龍田…ほら、あなたにも取ってあるのよ、一緒に食べましょう?…ようかん好きでしょう?」

龍田「そうねぇ、甘いものはたいてい好きよぉ?」

ライモン「よかったらお隣にどうぞ?」

龍田「あらぁ…ご親切にどうも♪」姿勢よく座ると取り皿を受け取り、ようかんとのし梅を載せた

足柄「ねぇ提督、他のも出しましょうよ」

百合姫提督「そうねぇ…せっかくだものね♪」





331:2017/03/29(水) 02:04:01.75 ID:
提督「あ、これは分かるわ。お饅頭でしょう?」茶色の丸いものは一度食べたことのある饅頭の類だろうと、提督は先回りして言った

百合姫提督「ええ、そうなの♪…群馬の「湯の花饅頭」って言ってね、ごくごく普通のお饅頭に見えるけど、群馬っていう所は草津温泉とか、源泉がたくさんあって、これがお土産として売られるようになった「温泉まんじゅう」の元祖なの」

提督「そうなの…ではお一つ。…んむ……」くどくない甘さの湯の花饅頭はしっとりとしていて舌触りがよく、中のあんと皮の割合がちょうどいい…

ディアナ「美味しゅうございますね…わたくし、このような甘味を食したのは初めてで…」

龍田「まぁ、素直に美味しいわねぇ…」

提督「…こくん。…美味しいお菓子ばかりね、そのうちにイタリアの銘菓でお礼をしないと♪」

百合姫提督「そんな、お気持ちだけで嬉しいわ…じゃあ、次を開けましょう♪」

足柄「いよいよ関東の南部に入って来たわね…港も多いし親しみ深いわ」

百合姫提督「そうね、ではまず…千葉県のぬれ煎餅。甘い物が続いたからちょっとしょっぱいもので雰囲気を変えましょうか」

龍田「ぬれ煎餅…お菓子ではないわよねぇ」

百合姫提督「でも…「ピーナッツ最中」って房総の人も食べたことないって言ってたし…館山基地の人に頼んで送ってもらったの」

提督「あの、姫」

百合姫提督「はい、何かしら?」

提督「…私の知識だと「お煎餅」っていうのは固くて乾いているもののはずなんだけど?「ぬれ」っておかしい気がするのは私だけ?」

百合姫提督「ふふふ…そうよね。まぁ、食べてみて?」

ライモン「…包装や箱は電車の柄ですが…どうしてお煎餅に電車なんでしょう?」

百合姫提督「それは、地元のローカル鉄道「銚子電鉄」(ちょうしでんてつ)が作っている「ぬれ煎餅」だからなの。千葉県の突端にある鉄道で需要が少ないから、醤油の醸造が盛んな地元の協力でお煎餅を焼いているの」

提督「鉄道会社がお煎餅…面白い広告ね」

百合姫提督「いいえ、本業より売り上げが多いのよ?」

提督「え…?」

百合姫提督「まぁ、とりあえず食べてみて?」

提督「ええ………うーん…これが醤油の味なのは分かるわ。…結構濃い味ね…でも…ビスケットみたいにぱりっとしているわけでもなく…湿っているようにしか思えないわ」

百合姫提督「うふふふ…♪そうよね、そういうものだもの…でもね」どういう訳か用意してあった急須と茶碗を置いた

百合姫提督「元はお煎餅が乾かないうちに漁に飛び出した漁師たちの携行食だから…こうして……」ちぎった「銚電のぬれ煎餅」を茶碗に入れ、緑茶を注いだ…

百合姫提督「さぁどうぞ?…地元ではこうして「簡易お茶漬け」にして食べていたそうなの」

提督「そうなのね……なるほど…」箸を受け取り、ぬれ煎餅のお茶漬けをそっとすすってみた…そのままでは少ししょっぱい「ぬれ煎餅」もこうするとちょうどいい具合になり、しけったように思える煎餅もお茶を含んでじゅっ…と水気を帯びた

提督「あら…なるほど。面白いわね♪」

百合姫提督「ね?…お茶はあるからみんなもどうぞ?」

ドリア「意外な食べ物ですね」

グレカーレ「スープのクルトンみたいなものだねぇ…日本の「お醤油」って、こういう味なんだ」


………




334:2017/03/30(木) 02:01:24.63 ID:
…各テーブルで数人ずつ、あるいは十数人の大きいグループを作ってティーセットを囲み、和気あいあいと時間が過ぎた。普段は嫌味の多いエクレール提督も、昨日のお仕置きが効いたのか優雅にお茶をすすっている…もっとも、時折頬を赤らめて提督の方を凝視していたので、そのたびに軽くウィンクを送ると、恥ずかしげにぷいと横を向いた…


ドリア「うふふっ…フランスの提督とは思えないほどうぶですねぇ…♪」

提督「ね、そそられるでしょ?」

ドリア「ええ♪」

ライモン「…確かにきれいな人ですよね。随伴艦の方も練習巡洋艦にしては端正で、まぁ綺麗ですよね」ジャンヌ・ダルクを横目で見て言った

提督「リシュリューだってなかなか…あの服のセンスはさておき」片方だけ肩を出した、傾いたようなデザインのパール・グレイのドレスはパリ・コレでも見ないような奇抜なデザインで、平然としているあたりそれで普通と思っているらしい…服はともかく、胸のドレス生地のひだがふっくらと盛り上がり、提督はその下を想像してわくわくしていた…

百合姫提督「相変わらずすぐ目移りしちゃうんだから……ねぇ、私じゃだめなの?」軽くしなをつくり、着物の胸元をちらりとのぞかせる

提督「あら、嫉妬?…大丈夫。貴女はとってもたおやかで綺麗よ、だから目移りしたって視線はいつも戻って来るわ、…私のお姫様♪」軽く首を傾け、指二本で投げキッスを送った

百合姫提督「もう…フランチェスカったら///」

足柄「ちょっとちょっと、いいようにあしらわれているじゃない!…うちの提督にあんまり色目を使わないでもらえる?」

提督「色目だなんて…綺麗な花はそれだけで観賞されるし、賞賛される価値があるものよ?」

百合姫提督「あぁ、もう…お上手なんだから///」頬に手を当てて身体をくねらせている

ドリア「提督ったら…他国の提督さんにまで手を出したら、今度の任地は南極になっちゃいますよ?」

提督「もし南極の配属になったら、恋の炎で南極の氷を溶かして見せるわ♪」

百合姫提督「だめよ、海面上昇が進んだら島国が水没しちゃうもの…///」

ライモン「確かに…ベネチアも心配になりますね」

足柄「そうよねぇ、環境保護は大事だものね…違うわよ!…うちの提督にそういう口説き文句を言わないでって言っているのっ」

提督「ごめんなさいね…でも、私の恋心は止められても抑えられないの♪」

足柄「イタリア人みたいなこと言わないでよ!」

提督「そうだけど?」

足柄「あぁ…もう!」

龍田「あらあらぁ…足柄が押されるなんて珍しいわねぇ」紅茶に角砂糖を入れてすすった

足柄「龍田、あなたからもどうにか言ってよ!」

龍田「はいはい…うちの提督に手を出したら、お触りできないようにおててをさよならさせちゃうわよぉ……♪」

提督「あら……提督以外はいいの?」

足柄「!?…ものすごく勇敢なのか、それとも底抜けの…」

龍田「…私ならいいわよぉ?…どのくらい耐えられるか楽しみねぇ♪」

足柄「…ちょっと、龍田!?」

龍田「だって、楽しめそうでしょう?…イタリアの提督さんって、どんなかしらぁ♪」

ドリア「あら…面白いことを言うお嬢さんね♪」

ライモン「…提督を傷つけるようなことをしたら、わたしも本気になりますよ」

龍田「あらぁ…私だって世界水準超えていたこともあるのよぉ?」

足柄「ちょっと提督、止めなさい…よ?」

提督「姫、その黒い真珠みたいな艶やかな髪…相変わらずきれいね♪」優しく髪を撫で、甘い椿油の匂いを嗅いだ

百合姫提督「嬉しい…そう言って欲しくて毎日手入れしていたの♪」

足柄「まるで聞いてないじゃない…」



336:2017/03/30(木) 02:27:28.07 ID:
提督「あら、ちゃんと聞いているわよ?…ライモン、ドリア。お客様と喧嘩しないの。「ロベルト」の仲間でしょう?」

ドリア「そうでしたね。私ったら、年甲斐もなく…///」

ライモン「はい、提督がそうおっしゃるのなら」

提督「ありがとう、二人とも偉いわ♪」

百合姫提督「大丈夫よ、足柄。龍田はちゃんと加減してくれるから…///」

足柄「そこじゃないわよ、提督…って、「ロベルト」って何だったかしら?どこかで聞いたことがあったような…」

提督「…まぁ、イタリアで一部の人が言っていた程度だから覚えていても無理ないわ。ローマ、ベルリン、東京(Roma、Berlin、Tokyo)の頭文字を取って、枢軸国を「ロベルト」って称したことがあるの…あの時はそう仲良く出来なかったようだけど」

百合姫提督「そうね…海軍は明治のころはフランス、後にイギリスを模範にしていたから…イタリアは相手にしていなかったようね」

足柄「まぁ…そうね」

龍田「私だって船体はイギリス、主砲の「14サンチ砲」はフランスの物を参考にしたんですものねぇ…」

百合姫提督「そうね…そうそう、まだまだお菓子はあるのだから、もうちょっと開けちゃいましょう?」

龍田「提督、夕食に差し支えないようにねぇ♪」

百合姫提督「そうね♪」

足柄「はぁぁ、全く…」

………
337:2017/03/31(金) 01:04:24.71 ID:
百合姫提督「それでは…えーと、どこまで出したかしら?」

足柄「千葉よ」

百合姫提督「あぁ、そうだったわ…じゃあ次は埼玉の…」粉のまぶされた棒状のお菓子を差し出した

提督「円筒形の棒?…太さが四色のボールペンくらいあるけど…なぁに、これ?」

百合姫提督「五家棒(ごかぼう)って言って、埼玉の銘菓としては一番古いものじゃないかしら。おこしを水飴で固めてきな粉をまぶしたお菓子だから、きな粉にむせないようにね」

足柄「いいけど五家棒って変わった名前よね…」しげしげと5センチほどの長さをしたそれをつまんで眺めた

百合姫提督「諸説あるらしいけど、五軒の農家が作り始めたからだとか言われているわね」

足柄「へぇ、そうなの。……そういえば最近「諸説あり」ってやたら言うじゃない?あれって大阪あたりの人がよく言う、「ま、知らんけど」と大差ないんじゃないの?」

百合姫提督「そうねぇ…きっと文句を言われないように予防線を張っているのね。…ま、知らんけど♪」

足柄「可愛い感じで言うんじゃないわよ…一瞬きゅんと来たじゃないの///」

百合姫提督「ねえ龍田、足柄が「きゅんときた」…って♪」

龍田「それはよかったわねぇ…じゃあ五家棒いただくわよぉ」

提督「私も…ふむふむ……」ざくざくしたおこしに水飴がまとわりつき、ばらばらと崩れずに済む。きな粉がこぼれるのがいただけないが、手のひらで受け止めてうまく食べた…味は甘いが素朴で、いかにも古くからの菓子と言った感じがする

百合姫提督「…どう?」

提督「美味しいわ♪なんだか、こう…日本のわらぶき屋根の家で縁側に座って…お茶と一緒に頂くような、そんな味がしたわ」

足柄「あぁ…分かるけど、今はそういう風景もなかなか見られないわよ」

リベッチオ「えぇ!?日本ってお侍とかいるんじゃないの!?」

百合姫提督「残念ながら…明治、大正のころにはすっかりいなくなってしまったわ。今ではお祭りや観光で見られる程度よ」

ディアナ「それは残念ですね…てっきり日本には侍や芸者みたいな方がたくさんいるものとばかり思っていました」

提督「…イタリアだって剣闘士とか元老院の人なんていないでしょう、それと同じよ?…それに今の日本がどういう雰囲気かはアニメで見てるでしょうに」

マエストラーレ「いや…だって、ねぇ。この前見たドラマだとお役人が悪人を切り捨ててたよ?」

提督「…そんなのやってたかしら」

グレカーレ「提督はお風呂入っていたし見てなかったけど、この間やってたのよ。主役の方が「カブキ」の俳優さんなんだって」

百合姫提督「……主役が歌舞伎俳優で…時代劇…もしかして「鬼平」?」

足柄「あぁ!…ねぇ、それって「火盗改めである!」ってやつ?」渋い声を真似する

リベッチオ「それそれ!「抵抗すれば容赦なく切り捨てるっ!」って、格好いいよねぇ!」

百合姫提督「…ごめんなさい、それは時代劇だから昔のお話よ?江戸時代にいた「火付け盗賊改め方」の人を脚色した物語なの」

グレカーレ「じゃあ今はいないんですか?」

百合姫提督「そうなるわね…でも主演の歌舞伎俳優さんは今の人よ?」

ディアナ「そうなんですか。…好きかどうかは別ですが、格好いいと思います」

マエストラーレ「そうね。やっぱり一番好きなのは提督だから、見るのは好きな俳優さん…くらいかな?」

提督「!…ねぇ聞いた?姫、この娘たちってば「私が一番」ですって♪」

百合姫提督「聞こえたわよ、よかったわね♪」

提督「えぇ♪…マエストラーレ。あなたと妹たちには、後で好きなもの買ってあげる♪」

リベッチオ「やったぁ!…提督大好きっ♪」ちゅっ♪…頬にキスをした

提督「いいわ♪ならお姉さんが好きなもの二つ買ってあげる♪」

足柄「…全くごちそうさまなことで」




338:2017/03/31(金) 01:53:30.94 ID:
…鎮守府・夜…


百合姫提督のお菓子をあれだけつまんだあとにも関わらず、「残すのはもったいない」と、提督は夕食を難なく平らげた。食後、皿の片づけを手伝ったあとは席に戻り、ミッチャー提督たちとたわいない話を始めた。
テーブルを囲んでいるのはデュイリオとドリア、カヴール、チェザーレと、むっちりボディの戦艦たちに、ゴージャスな「ビッグE」、駆逐艦とは思えないフレッチャーと、スタイルはいいがほっそりしているライモンは少し気おくれした様子でいる…


ミッチャー提督「いや、美味しかった!こういう暮らしをうちの艦娘たちにもさせてあげたいんだけどねぇ…何しろ軍艦はレディだし…「パウダー」と「ペイント」に金がかかるから」(米海軍のジョーク。「パウダー」(火薬、おしろい)と「ペイント」(塗料、口紅)をかけている)

提督「うふふっ♪」

ミッチャー提督「笑いごとじゃないわよ?名前や性格を覚えるのも一苦労だし、出撃なんて言ったら誰が誰やら…もう大変」

フレッチャー「でもマームはすごいの、あたしたちの名前間違えたことないもの」

提督「へぇ…それはすごいわね」

ミッチャー提督「ふふん…よくバーで「フレッチャー級の名前を全部言えるか」って賭けをしては、他の士官から小銭を巻き上げたからね♪」

提督「本当に言えるの?すごいわねぇ…」

ミッチャー提督「やってみましょうか?……フレッチャー、ラドフォード、ジェンキンス、ラ・ヴァレット、ニコラス、オバノン、シェバリエ、ソーフレイ、ウォーラー……」

提督「よく覚えてること…」

デュイリオ「少なくてよかったですね、提督?」

提督「そうね…一番多くても十数隻だもの」

エンタープライズ「うちのマームは特別だから…何しろ海軍作戦部長の推薦でノーフォークの提督になったくらいだし。きっとこれが終わったら話してくれるわよ」

ミッチャー提督「…ポーター、カルホーン、グレゴリー、リトル、ルクス。…はい、これで全部よ」

提督「すごいわ♪」

ドリア「こんなに思ってくれている方なら、艦娘の方も嬉しいでしょうね♪」

デュイリオ「さすがですね♪」

ミッチャー提督「よしてよ、ほめ過ぎだってば///」提督たちの拍手に手をひらひらさせる

エンタープライズ「ところでマーム、あの話をしてあげたら?」

ミッチャー提督「えー?あれは自慢げに言うものじゃないでしょ?」

提督「時間ならあるわ。ジェーン、聞かせて?」

フレッチャー「そうそう、せっかくマームのいかしてる話なんだから」

ミッチャー提督「いやぁ、そう言ってもねぇ……まぁいいか」コーヒーをすすった


………



340:2017/03/31(金) 11:00:18.41 ID:
…数年前…


とあるホテルで行われた米海軍によるパーティ。来ていたのは海軍のお歴々と、地元の州議会議員や軍需企業の幹部、地元の名士など。一般人は普段はなかなか目にすることのない艦娘を納税者にお披露目し、海軍の宣伝をする意味もあってか、会場はごちそうとカクテルが用意され、星条旗や花で飾り付けられにぎやかだった。ミッチャー提督はまだ中佐で、西海岸の鎮守府で戦果はあげていたが、なかなか昇進が進まなかった…


ミッチャー提督「おーおー、にぎやかなこと」

エンタープライズ「太平洋艦隊司令官もいますね」

ミッチャー提督「本当だ…「ゲット・アウト」マティアス大将ね」視線の先には短気そうな大将が立って、数人の議員と話している…しばらくすると議員と企業の幹部は離れてバーの方に行った…

エンタープライズ「何でも怒りっぽい人だそうね」

ミッチャー提督「らしいね…まぁ、いいわ。ほら、せっかくなんだからマティーニでも飲もう?…フレッチャーにはマルガリータでも頼んであげようか」

エンタープライズ「いいですね」

フレッチャー「それでいいわ」

ミッチャー提督「オーケー」バーに近寄った

ミッチャー提督「マティーニを二つ、それとマルガリータ」ホテルのバーテンダーに頼んでいる間、そばでバーボンをすすっている議員たちの声が聞こえた…

企業幹部「…しかしあの「深海お化け」のおかげで受注が多くてありがたいことですな…しかも相手は人じゃないし、あの「艦娘」とやらも軍人ではないから「誰の良心も痛むことのない作戦」という訳で、おかげで株価も鰻のぼりですよ…まったく、議員のおかげです」

議員「ははは。しかし最近はおかしなことになってきているな、女や黒人や、なよなよした少年みたいなのまでが肩章をつけて、やれ「提督」だの「司令官」だのと…もっとアメリカ人らしいタフな人間が指揮ををとらなきゃいかん!」

企業幹部「まったくですな!……しかしあの「艦娘」たち…なかなかいかすとは思いませんか?」

議員「ははは、たしかに悪くないな…ところが海軍はうるさくていかん、何だかんだと理屈をつけては近寄らせまいとするのだ。全く、納税者の代表たる議員に向かって失礼な奴らだ…さっき大将に抗議してきたがね」

企業幹部「全くですな…もう一杯いかがです、せっかくのタダ酒ですからな」

議員「持ってきてくれるか、すまんな」

ミッチャー提督「…あとテキーラを」手早く出されたグラスをカッと空けると、熱い液体が喉を焼いた

議員「まったく、LGBTだか何だか知らんが…古き良きアメリカをないがしろにしているとは思わんかね」

企業幹部「全くですな」

議員「おい、君!」

ミッチャー提督「…私ですか」

議員「そうだとも…なんだ、君も「提督」とやらかね?…まったくどいつもこいつも提督だな」

ミッチャー提督「それだけ深海棲艦の脅威が大きいと言うことでしょうね」

議員「ふん、あんな深海イカの化け物みたいな奴なんぞ、巣を探してニュークでも何でもぶち込んでやればいいんだ…ところでそっちの娘は君のところの「艦娘」とやらか?」ミッチャー提督を探しにきたエンタープライズを指差した

ミッチャー提督「ええ、議員。彼女は空母エンタープライズです」

議員「ほうほう…なかなかいい女じゃないか。どうだね、中佐。彼女をしばらく貸してくれんか?女同士ではパートナーが減ってもったいない!」

ミッチャー提督「せっかくの申し出ですが…彼女たちはなかなか規格外のところがありますから」

議員「なんだ、黒人が!…その上レズか、こんなのが海軍だというのかね!」

企業幹部「まったくです、議員。…おい、せっかく議員が悪いようにはせんと言っているのだぞ」

ミッチャー提督「シッ!…ファック、ユゥ!サノバビッチ!」

議員「何を!?」次の瞬間議員が後ろにふっとび、テーブルを巻き添えにしてひっくり返った

企業幹部「おい、何て事を!」こちらも何か言う前にあごにアッパーを食らってふっとんだ

ミッチャー提督「この、くそったれのゲス野郎、とっとと出て行かないともう一発くらわすよ!」わらわらと集まってきた士官たちや客人に引き離され、ノックアウトされた議員と企業幹部は担ぎ出された…




342:2017/04/01(土) 01:06:41.32 ID:
…しばらくして…


大騒ぎになった会場から連れ出され、太平洋艦隊司令部に連れてこられたミッチャー提督。「ゲラウ!」(出て行け!)が口癖のマティアス司令官は「海軍大将の中に交じった海兵隊大将」と言われるほど短気で、そのマティアス大将が凝視している…


ミッチャー提督「騒ぎを起こして申し訳ありませんでした」

マティアス大将「…何があった」

ミッチャー提督「かくかくしかじか…エトセトラ、エトセトラ……」経緯を正直に説明した

マティアス大将「ついた悪態はそれだけか?」斜め下から見たハシビロコウのような目つきでにらんでくる

ミッチャー提督「いえ。…「息の臭い飲んだくれが、そんなにレズがいけないって言うんなら男から産んでもらえ、この不能のディキシー(アメリカ南部)野郎」…と」

副官「!?…バカもん!議員にどれだけの力があるか分かっているのか?」

ミッチャー提督「分かってはおります。その…自分の事だけならまだ我慢したでしょうが、エンタープライズのことは我慢できなかったのです」

副官「だからと言って下院議員を殴り倒す奴があるか!大問題だぞ!」

マティアス大将「……ふふ…ははははっ!こいつは傑作だ!」大将はげらげら笑いだした

副官「…は?」

マティアス大将「海軍は深海のイカお化けだろうが火星人だろうが、決して必要以上の戦争なんか望んでない。部下の家族にお悔やみの手紙を書くなんて悲惨すぎてやり切れんからな…それをあの議員なんぞは、軍隊経験もないくせに威勢のいいことばかり言いやがる。それに取り入ってくだらんものを売りつけようとする軍需会社もくそったれだ。…中佐、最高だったぞ!」

ミッチャー提督「ユア・ウェルカム・サー…?」

マティアス大将「あのバカ議員から来た苦情の手紙にはこっちから返答しておいてやる…それに「艦隊の娘たちを思っての行動」とは見上げたもんだ。最近のお世辞ばかりうまい連中とは大違いだ…任地はどこだ?」

ミッチャー提督「サンフランシスコです」

マティアス大将「ふむ。君のような雄弁家はこのままいさせてやりたいが、そうすると奴らが何かと嫌がらせをしてくるだろう…わかった、しばらくはナポリにでも行ってこい。その間に海軍長官に掛け合っていい任地を用意しておいてやる…どうだ」

ミッチャー提督「サンキュー・サー…ですが、うちの艦娘たちは…」

マティアス大将「一緒に決まっているだろう、心配するな!…おい、副官!何をぼやぼやしとる、とっとと手続きを始めろ!…中佐、帰ってよろしい!」

ミッチャー提督「は!」かかとを合わせ、くるりと後ろを向いた

マティアス大将「待て!…言い忘れたことがある」

ミッチャー提督「は!…何でしょう?」慌てて戻る

マティアス大将「…あごにアッパーを食らわすと手を痛める、今度からは腹にしろ」

ミッチャー提督「ご忠告ありがとうございます、サー。失礼します」

マティアス大将「うむ、ご苦労!」

………
343:2017/04/01(土) 01:32:03.89 ID:
……



ミッチャー提督「と、まぁ…こんな経緯でナポリに来て、その時にフランチェスカに出くわしたわけ」

ドリア「口説いたのですか…?」

提督「あぁ、いえ…そうじゃないの。ナポリの司令部でお互い時間を待っていて世間話をしたら、ひどいところに泊まっていて…私の借りていた部屋は二人くらいなら平気だったし」

ミッチャー提督「あの時は艦隊が入港していたからまともなホテルがとれなくてね…フランチェスカは親切だったし、もし何かされそうになっても返り討ちにする自信はあったから」

提督「ひどい言いぐさじゃない?…私はそんなことしないわ」

ミッチャー提督「よく言うわ…夕食をエプロン姿で作って、濃いワインに甘いデザート。キャンドルまで照らして、食後に映画を見たかと思ったら「シャワーを浴びて来るわ♪」とか言って、戻ってきたときにはバスローブをはだけさせているんだから…」

提督「え、そんなにいけなかった?…ごく普通にお客様をもてなそうと思っただけなのだけど」

ドリア「まぁ…」

デュイリオ「…天然なのかしらねぇ」

チェザーレ「ふむ、普通は口説いているようにしか思えんな」

カヴール「あらあら、提督は策士なんですね…♪」

提督「えー…?だって美味しい夕食なら喜んでもらえるし、キャンドルはおしゃれかなって思っただけなのよ?」

ライモン「提督の遊び人…」

提督「ちょっと、ライモン?…私は遊びでお付き合いしたことなんてないわ」

エンタープライズ「プレイガール…」

フレッチャー「同感…」

提督「…誰もかばってくれないの?」

ライモン「こればかりは無理です」

提督「…」
345:2017/04/03(月) 11:27:18.23 ID:
…またしばらくして・ベランダ…


楽しい歓談で一時を過ごした提督は、夕食とボトル半分ほどのワイン、食後のカクテルで火照った身体を冷まそうとベランダに出ていた。風が涼しい星のきれいな夜で、時々ちぎれ雲が流れていく…


提督「ふぅ…いい風」長い髪を手で梳きながら、熱い頬を風に当てた…と、後ろから目をふさがれた

百合姫提督「だーれだ?」

提督「…姫でしょう?」優しい声は聞き間違えようもない

百合姫提督「正解♪…いい夜風ね、フランチェスカ」小さい手を離すと、隣に立って石造りの手すりをつかんだ

提督「そうね。…ベランダでたたずんでいて、隣に愛しい人がいる。ロマンティックね」そっと腰に手を回し、身体を近寄せた…

百合姫提督「くすくすっ…あなたまで龍田にお仕置きされちゃうわよ?」

提督「龍田は可愛い娘だし歓迎するわ……それに、今は他の娘の話はしてほしくないの。せっかく貴女といるんですもの…♪」少し小柄な百合姫提督に肩を寄せると、そっと頬にキスをした

百合姫提督「もう…いったい今まで何人に向かってそう言って来たの///」

提督「さあ?そんな昔のことなんて覚えていないわ♪」

百合姫提督「フランチェスカってば、ずるい…♪」桜色に染まった頬を手で押さえて、身体を預けた

提督「…もしかして酔ってるの?」

百合姫提督「そうかもしれないわ。…ベッドまで運んでくれる?」

提督「はい、お姫様♪」


…提督居室…


百合姫提督をお姫様抱っこで運んできた提督は寝室のベッドに座るようすすめ、百合姫提督は会釈してベッドに腰掛けた。ぽすっ…と可愛らしい音をたてて座ると、興味深そうに辺りを眺めた…

百合姫提督「ここがあなたのお部屋?…調度品も趣味がいいしおしゃれだと思うわ」

提督「着任時に用意しておいてくれたの、私にはもったいないくらいの部屋よ♪」

百合姫提督「そんなことないわ……だってフランチェスカは素敵な人だもの///」

提督「まぁまぁ…///」

百合姫提督「…だって本当の事ですもの///」

提督「ふぅ…。姫、あんまり誘惑しないで?私、これでも我慢しているつもりなんだから…」

百合姫提督「あら、どうして我慢するの?…こんなに会いたくて仕方なかったのに…」上目遣いでじっと見る…うるんだ瞳と浴衣の首筋、流れる黒髪がぼんやりしたナイトスタンドの灯りに照らされた

提督「あぁ、もう止められないわ♪」…ぷつんと理性の糸が切れ、提督は百合姫提督を優しくベッドに押し倒した

百合姫提督「きゃあっ…♪」

提督「ふふっ、可愛い姫♪」…ちゅっ♪


………
346:2017/04/03(月) 12:46:56.04 ID:
…翌朝…


提督「うーん」…朝日も昇り提督は起きようと思ったが、隣ですやすやと寝息を立てている姫の寝顔を眺めては、「まだいいわ」とベッドの中でごろごろしていた

ライモン「おはようございます、提督…そろそろお目覚めですか?」ノックをして入ってくる

提督「おはよう、ライモン。…小声でお願い」人差し指を唇にあててウィンクをする提督

ライモン「はい…ですが昨夜はドリアさんも普通にお部屋に戻っていましたけれど?」

百合姫提督「…ん、んんっ…♪」もぞもぞとベッドで寝返りをうつ

ライモン「…!?」

提督「こういう訳なの…コーヒーをありがとう、いただくわ♪」ベッドからそっと降りるとライモンと向かい合って椅子に座り、コーヒーをすすりつつ小声で話した

ライモン「…提督、大丈夫なんですか?」

提督「…立場がどうかなんて、恋の前には何の抑止にもならないわ♪…ええ、どうにか自制しようとは思ったけど、可愛くて我慢しきれなかったわ…」しゃれた台詞を言ってみたが、呆れたような視線にぶつかったので、素直に言った…

ライモン「はぁ…提督を起こしに来るたびに誰が一緒で、どんなことになっているか分からないわたしの身にもなって下さい…」

提督「ごめんなさいね、ライモン…いつも迷惑ばかりかけているし、今度二人きりでお出かけしましょう?」ミルクコーヒーをすすりつつ微笑みかけた

ライモン「それは嬉しいですけど…提督を起こすのはわたしが勝手にやっていることですし…いいんでしょうか?」

提督「ええ、ライモンのそういうかいがいしい所、私は好きだもの♪…それにここのみんなは優しいから嫉妬したりなんてしないでしょう?」

ライモン「ええ…そうですね。でしたら今度、一緒にお出かけしたいです♪」

提督「いいわよ♪」言いながら挨拶代わりに軽いキスを交わしていると、コン、コンッ…とノックの音が響いた

ライモン「誰でしょう?みんなはわたしが提督を起こしに行くのを知っているはずですし…何か急用があるんでしょうか?……はーい」隣の執務室にあるドアを開けに行った…

提督「誰だった…?」

ライモン「あ…いえ、その……」

提督「あー…もしかして」立ち上がると執務室の方に向かった

ライモン「提督…」ドアの前で微笑している相手を見て、困り顔で立っている

提督「やっぱり……おはよう、今日もいい天気ね♪」優しく微笑みかけた

龍田「そうねぇ…天国に行けそうなほどいい天気ねぇ…♪」口元は微笑んでいるが目が笑っていない。おまけに白鞘の日本刀を手に持って黒の着流し姿と、任侠物のような格好でいる…

ライモン「…あぁ、もう…どうするんですか、提督」

提督「…ライモン、下がっていていいわ。龍田、どうしたの?」

龍田「あらぁ、よく分かっているはずでしょう…提督においたをしたらどうなるか言ったわよねぇ?」

提督「だって…すごく可愛かったものだから♪」

龍田「それで許されると思っているのかしらぁ…♪」

提督「じゃあ、龍田は我慢できる?姫に「お願い…♪」っておねだりされたら?」

龍田「それは無理ね。…でも、提督は別よねぇ…さぁ、おいたのお仕置きよぉ♪…大丈夫、跡も残さないし、ここのお湯で治る程度にしておくわぁ♪」すらりと抜いた日本刀の刃が、きらりときらめいた

提督「…!」いきなり龍田に抱きつくと、きつく抱きしめた

龍田「えぇ…!?ちょっと、どういうつもりなのぉ?」あまりのことに刀をだらりと下げ、頬を真っ赤にしている

提督「ごめんなさい。私がちゃんと姫をお部屋に送り届ければ良かったのよね?…龍田、決してあなたの提督を取るつもりはなかったの。…許してくれる?」

龍田「そんな、「私の」提督じゃないわよぉ…///」照れたような笑みになる

提督「…あのね、最初はちょっとお話するだけのつもりだったの…でもあんなに貴女と仲良さそうで、優しい笑顔を見せていたのを思い出したら、あの顔を見てみたくて我慢できなくなっちゃったの…。龍田、私はあなたと姫の信頼し合っている関係がうらやましかったのかもしれないわ…」

龍田「もう…そんなこと言われたら怒れないじゃないのぉ///」

提督「怒っている顔も素敵だけど、あなたには優しい微笑みが似合うもの…笑ってくれる?」

龍田「うふふ…そうねぇ♪」

提督「よかった、可愛い顔になったわ♪」胸の谷間に挟みこんで頭を撫でた

龍田「うふふっ、でもお仕置きはなくならないわよぉ……今度はこっちに来てもらうわぁ♪」

提督「ええ、あなたのお仕置きなら…喜んで♪」

347:2017/04/04(火) 01:10:41.75 ID:
龍田「それじゃあお仕置きにならないわねぇ…♪」くすくすと笑った

提督「うふふっ…そうねぇ♪」

百合姫提督「あら…フランチェスカ、いないの?……って、龍田。どうしたの?」ベッドに提督が寝ていないので探しに来たらしく、はだけた浴衣と眠い目のまま出てきた…黒髪が乱れていて、すんなりした脚がのぞいている

龍田「…前に言ったわよねぇ。お仕置きされたいのかしらぁ?」

百合姫提督「…あ。ごめんなさい、龍田。…きっと久しぶりにフランチェスカに会えたから舞い上がっていたのね……許してくれる?」

龍田「考えておくわぁ…そうそう。おはよう、提督♪」そう言いつつも微笑はもう和らいでいて、いつもの調子に戻っていた

百合姫提督「おはよう、龍田」

ライモン「はぁぁぁ…まったく、心臓に悪いです」

百合姫提督「ライモンドさん、ごめんなさいね。…お詫びと言ってはなんだけど、あとでお茶につき合ってもらえます?」

ライモン「ええ、ありがとうございます。お邪魔させていただきます」

百合姫提督「よかった♪…じゃあフランチェスカ、また後でね」小さく手を振ると、微笑を浮かべた龍田に引っぱられるようにして帰って行った

提督「行っちゃったわね…」

ライモン「はぁ…朝から疲れました」

提督「ふふっ…なら元気になるおまじない♪」軽く唇にキスをして、それから着替えのために寝室へ戻った…


………

…昼頃・庭のテーブル…


ライモンにかけた迷惑のおわびということで、百合姫提督は庭でお茶をごちそうすることにした。彼女はかきつばた模様の小袖を着て、懐紙に乗せたお菓子と緑茶を出していた。テーブルには提督とライモン、妹のアッテンドーロ、それにたまたま近くにいた、軽巡アオスタとエウジェニオが呼ばれた…


提督「お招きありがとう、姫♪」

百合姫提督「え、ええ…本当にいい天気でよかったわ///」…妙に疲れたような表情をしていて、おまけに顔を赤らめている。その上お茶をこぼしそうになったりお菓子を配り間違えたりと、普段の落ち着きがない

龍田「本当にねぇ…♪」一方の龍田はにこやかで血色もよく、上機嫌に見える…

提督「…姫、かわりにやりましょうか?」

百合姫提督「え?…あぁ、いいの。さぁ、どうぞ」ようやくお菓子を配り終えた

アオスタ「まぁ、シックな装いで美味しそうな感じがするわ」

エウジェニオ「……うふふ、日本の提督さんの方も甘くて美味しそうねぇ…味見がしてみたいわ♪」

龍田「あら、あげないわよぉ♪」

提督「エウジェニオ」

エウジェニオ「だって、ねぇ…せっかくの機会だもの♪」

アオスタ「だめよ、日本の提督さんが困っているでしょう?」

エウジェニオ「あら姉さんってば、妬いてるの?…可愛い♪」くい、とあごに手を当てて上向かせ、いやらしい手つきで頬を撫でた…

アオスタ「あっ、あっ、あぁ…だ、だめ。今はだめだってば…」

エウジェニオ「なら後でね…可愛い姉さん♪……ところでこの和菓子、美味しそうね」姉をじらして切ない声をあげさせると、つと手を離し、何ということのない口調で言った

ライモン「そうですね、何だか落ち着いた黄色ですが…これって何でしょうね?」皿にずらして乗せられた、二切れの長方形のお菓子を眺めた

百合姫提督「これは東京に古くからあるお菓子で「舟和」の芋ようかんっていうの。さつま芋で出来ている羊羹で、控えめで和風なスウィートポテトみたいな感じかしら…緑茶と一緒にどうぞ?」

ライモン「では……んっ、美味しい♪…すごく控えめで素朴なんですね。お茶にも合う味です」しっとりと切れるが水っぽくはない、しっとりとしてほくほくした舌触りと、素直な甘さが若草色の緑茶と合う

アッテンドーロ「本当、美味しいっ!…ナポリにもこんな美味しいものなかったわ」

提督「…ん♪……そうね、しっとりしていて美味しい…こういう色は山吹色っていったかしら?」

百合姫提督「ええ、そうね。でも、美味しいって言ってもらえて良かった…日本だと地方によってはサツマイモの産地があるから、あんまり喜ばれないの」

アッテンドーロ「こんなに美味しいのに、もったいないこと」
348:2017/04/04(火) 02:22:40.20 ID:
提督「でも、芋ようかんだけじゃないみたいね…これは?」白っぽい台形をした餅のようなものに、黒褐色の液体ときな粉がかけられている…

龍田「これは「船橋屋」のくず餅ねぇ…本店は東京、亀戸の天満宮さまのそばにあって、江戸時代から続く老舗よぉ。確か「あんみつ」を考案したお店でもあったはずなのぉ……くず餅は、本来「葛」っていう植物の根っこからでんぷんを取り出して蒸すんだけど、当時から葛の根はなかなか取れないから、じゃがいもや小麦から作るようになったの、だから「久寿餅」って書いて「くずもち」って読ませたりするわねぇ」

ライモン「なるほど。…ですが、お餅にしては伸びないようですね?…でも、ぷるぷるしていて美味しそうです…この黒いのは何でしょう」

百合姫提督「これは黒蜜って言って、黒砂糖を使った甘いシロップみたいなものね…江戸のころは白砂糖がぜいたくだったから、普通は黒砂糖だったの…味に深みがあるからこれはこれでいいものよ。どうぞ召し上がれ?」

ライモン「はい…ん…うん……んぅ♪」もっちりして後味が涼やか、蒸す前に生地を多少発酵させてかすかな酸味を加えることで、きな粉と甘い黒蜜をかけてもくどくならず、相性がいい

ライモン「…ふぅ…思っていたよりずっとさっぱりしていて美味しいです♪」

百合姫提督「よかった…長持ちしないから早く食べないと、って思っていたの。どんどん召し上がれ?」

ライモン「はい…もう二切れ下さい///」思っていたより勢いよく食べてしまい、少し恥ずかしげに皿を出した

百合姫提督「はい、どうぞ♪」

提督「私にももらえる?本当にさっぱりしていて美味しいわ♪」少し暑いくらいの陽ざしの中、波の音を聞きつつお茶をすすり、江戸時代から続く銘菓で歴史的な味を楽しむ

百合姫提督「気に入ってもらえてよかったわ…でも、まだあるの♪」

アオスタ「本当ですか、期待してしまいますね」

エウジェニオ「私は日本の提督さんの表情の方がそそるわぁ♪」

足柄「あげないわよ」

エウジェニオ「残念…ところで足柄さん、旅の思い出に一晩の甘いときめきなんていかが?」

足柄「あいにく間に合ってるわ。スピットヘッドの観艦式の後、イタリアやドイツを巡った私だもの、そういうのはもう飽きてるわ」

エウジェニオ「そう?…でも、欲しくなったらいつでも言ってちょうだいね♪」

足柄「結構よ、だいたいさっきも龍田のお仕置きで提督が……」

エウジェニオ「…ぜひ詳しく聞かせて欲しいわ♪」

百合姫提督「…あ、足柄///」

足柄「…あっ!……今のは聞かなかったことにしなさい!」

エウジェニオ「…まぁまぁ、これはこれは♪」

アッテンドーロ「へぇぇ…しとやかそうな日本の提督さんが、ねぇ♪」

龍田「あらぁ、ばれちゃったわねぇ♪」

足柄「龍田、あなた楽しんでない?」

龍田「さぁ?…「提督がお仕置きされてあんあん喘いでいた」なんて、私一言も言ってないわよぉ?」

百合姫提督「///」

提督「まぁ…姫ったら、赤くなって可愛いわ♪」

百合姫提督「あぁ…もう、恥ずかしい///……足柄、次のお菓子を出して///」

足柄「あぁ、はいはい……龍田、あんまり提督をおもちゃにしないでちょうだい」

龍田「だってぇ♪」

足柄「全く、「だって♪」じゃないでしょうが…はい、熱いわよ」叱りつつ、厨房から借りてきていた蒸し器の蓋を開けた…


…湯気と共に中から取り出したのは、あせた緑色の葉っぱでくるまれ、細いつるのようなもので縛られている。それぞれがつるでつながって、ニンニクの吊るしたもののように連なっているが、見た目はとても大きいキャンディのように見える。包み紙のかわりになっているらしい葉っぱは両端が広がっていて、清涼な緑の香りが湯気と一緒に広がった…


足柄「はい」

提督「ありがとう…っ!…ずいぶん熱いけど、きっと蒸したての美味しいお菓子なのね」ふーっ、と息を吹きかけ湯気を追いやると、植物のつるで出来たひもをほどき、ガサガサした葉っぱを一枚づつめくった…中からのぞいたのは艶やかな濃緑色でまゆの形をしている餅で、いくらか葉っぱにくっついて伸びた…

足柄「そうね。これは、新潟の「笹だんご」。笹でくるんであって防腐効果とか…あとは香りがいいのが何よりね。それはさておき蒸したてが一番おいしいわよ、冷めないうちにどうぞ」

百合姫提督「…同期が新発田(しばた)で護衛駆逐隊の司令をやっていて、実家も湯沢だったから送ってもらったの…美味しい?」

提督「ふー…あふっ!……ふぁ…んむ……あっ、中にあんこが入っているのね…外の餅も何だか爽やかな味がするし、とっても甘くて美味しいわね」

アオスタ「冬はいいでしょうね、寒い中、これで両手を温めながら食べるとか」

エウジェニオ「他にも暖め方はあるわよ…♪」


350:2017/04/04(火) 10:38:14.75 ID:
提督「うふふっ、そうね…」笹を半分だけ剥いて、剥いていない残りの部分を持ち、熱いよもぎ餅と濃厚な甘さのあんこを味わった…大きさも充分で、一つでも結構な満足感がある

ライモン「ふぅ…美味しかったです♪」満足げに緑茶をすすった

提督「本当にね…ところで姫、貴女の鎮守府って横須賀よね?」

百合姫提督「ええ、そうよ?」

提督「横須賀って…何県だったかしら?とにかく、貴女の配属先の地元に銘菓はないの?」

百合姫提督「横須賀は神奈川県ね。…ふふっ、銘菓だってちゃんとあるわ♪」

龍田「…あれは私も好きよぉ♪」

提督「龍田も好きなの?きっと美味しいお菓子なのね」

百合姫提督「そうね。美味しいって言うのもあるし、もう定番みたいなところがあるわ…はい、どうぞ」黄色の包装紙をはがして箱を開け、皿に並べたのは鳥の形をした厚手のサブレ。一見していかにも素朴で、無難な雰囲気を醸し出している

提督「見た目は…鳩?」きれいな茶色をしたサブレを手に取り、しげしげと眺めた

百合姫提督「大正解♪…明治・大正のころからある、「豊島屋」の鳩サブレーって言うお菓子なの」

アッテンドーロ「へぇぇ…じゃあ頂きます……あ、美味しい」

ライモン「本当ね、なんだか手作りしたような味がする♪」ざっくりとした生地はほどよく焼き上げられ、香ばしく歯ごたえがいい。欧米のサブレのようにスパイスや調味料をふんだんに使っているわけではないが、その分バターや砂糖の風味がよく分かる…

龍田「美味しいわねぇ…ハイカラだし」

百合姫提督「本当にね。ふふ、美味しい…」破片をこぼさないように片手で受けつつ、小さく割ってつまんだ

足柄「あー…真っ昼間からお菓子食べて、お茶飲んで…姉さんたちには悪い気がするわね」

百合姫提督「あら、鎮守府のみんなには鎌倉「レ・ザンジュ」の高いクッキーを置いてきたじゃない」

足柄「ああ、あれ?美味しかったけど、あのクッキーってそんなにするの?」

百合姫提督「…ごにょごにょ」小声で耳打ちした

足柄「え!?…知ってたらみんな食べないわね」呆れて首を振った

提督「それは持ってきてくれなかったの?」

百合姫提督「あのお店は予約が取れなくて…それにクッキーならこっちの方が本場だから、食べ飽きているかな…って思ったの」

提督「そこまで考えてくれていたの…ありがとう♪」

百合姫提督「いえいえ、こちらこそ」
352:2017/04/05(水) 01:30:25.03 ID:
…ある日・執務室…


南イタリアは相変わらず好天続きで、少し汗ばむ程度に暖かい。そんなある日、提督は午前の執務を終えようとしていた…


提督「…これで、よし♪」最後の一枚になった申請書類にさらさらと万年筆でサインをすべらせ、「済」の箱に書類を入れた。万年筆を置いてこわばった手首を回すと、椅子から立ち上がって窓辺で伸びをした…眼前に広がる海では、気の早い数人が水着を持ち出して海水浴にいそしみ、別の数人は庭のデッキチェアや草地でのんびりしたり、花の手入れを楽しんでいる……と、ノックの音がしてドリアが入ってきた

提督「あら、ドリア。書類のサインはちょうど終わったわ。あとは週末の便に乗せて送るだけだから、もうやることはないわよ♪」

ドリア「…いえ、ローマから新しい書類が届きました」

提督「え?今日は文書の配送はないはずだけど?」

ドリア「ええ、ですがこれは別でしょう」ドリアが手渡してきたのは仰々しい海軍の紋章入り封筒で、封は重々しい封印で留められ、「重要」や「機密」といったスタンプが押されている…

提督「何かしら…」少し緊張した面持ちでペーパーナイフを取り上げ、封を切った

ドリア「提督にとって良いことだといいのですが…」

提督「そうね…発、海軍司令部。宛、タラント第六司令部、カンピオーニ少将……」しばらく文書に目を走らせ、視線を上げた

提督「…ドリア」

ドリア「はい」ドリアらしくない少しこわばった表情で提督を見た…

提督「…とうとう建造・開発の許可が出たわ♪」にっこり笑って書類をひらひらさせた

ドリア「ふぅ…。全く、驚かさないで下さい」ため息をつくと、わざとらしくすねてみせた

提督「ごめんなさい、でもようやく許可が下りたわ…さっそく準備をしないと♪」

ドリア「そうですね、楽しみです♪」

………

…数時間後…


建造・開発で新しい艦娘が着任すると聞いて、あっという間に歓迎のパーティを用意することが決まった。歓迎委員会は生真面目な軽巡アオスタが委員長を務め、戦艦チェザーレと軽巡ガリバルディ、ソルダティ級駆逐艦アルピーノ、ナヴィガトリ級駆逐艦アルヴィセ・ダ・モストが脇を固めた。

一方、提督とドリア、ライモン、戦艦デュイリオ、重巡ザラ、ゴリツィアは使われていなかった工作室の立ち上げに忙しく、残りのみんなは都合と気分で提督を手伝ったり、パーティの準備を手伝ったり、あるいは見物したりしていた…


…工作室…


掃除と管理こそされていた工作室だが、古くなっている機器はどうしてもあちこち劣化していて、提督たちは工具箱と解説書を並べて奮闘していた…旋盤や穴あけ機、ネジ切りの道具に天井から吊るされているクレーンまで、骨董品から割と最近の物までバラバラながら、機械は一通りは揃っている


提督「これ…よく手入れはされていたみたいだけど…っ!」油こそ差していても、使わないでいたレバーはくっ付いていて動かない…歯を食いしばって引いてみたが息が上がるばかりでらちが明かない

ドリア「あらあら…♪」息もたえだえで顔を紅潮させ、胸を揺らしている提督を見て楽しんでいたが、やがて提督が床にへたり込むと、かわりにレバーをつかんだ…

ドリア「せー…のっ!」少し力を込めると、がくんとレバーが動いた

提督「はぁ…はぁ…ふぅぅ……。…ドリア…そんなに簡単に…動かせるなら…私に…やらせないで……ふぅ…最初から…やってちょうだい…」作業用の素っ気ないシャツとスラックス姿でレンガの床に座り込み、途切れ途切れに文句を言った

ドリア「いえ、提督がやっていることを邪魔するのも僭越(せんえつ)かと…」言いながらライモンたちにウィンクした

ライモン「そうですよ、提督のお邪魔はしないようにと思ってのことですから♪」(…荒い息をして顔を真っ赤にしている提督、すごくいやらしいです♪)

デュイリオ「ドリアは遠慮深いですからね♪」(…ふふ、提督ってば美味しそう♪)

提督「ふぅ…ふぅ。…今度からは遠慮せず邪魔していいわ」

ザラ「そうするわ♪」(…提督のシャツが透けて…付けてないのね、いい眺め♪)

ゴリツィア「はい、そうします♪」(…姉さんたちもいいですけど…提督も素敵です♪)

提督「ふぅ…これで機械は動く、と…」

ドリア「これで大丈夫でしょうか?」

提督「リストの内容はこなしたし大丈夫…さぁ、着替えて歓迎の用意に取りかかりましょう?」提督たちが出て行くと、静かになった部屋のあちこちから小さな姿が出てきた…


妖精(緑)「おー…これで動くですねー」

妖精(赤)「なにぶん久しぶりゆえ、ちょっと心配ですがー」

妖精(白)「まー、なるようになります」

………
353:2017/04/05(水) 02:26:03.83 ID:
…昼頃・工作室…


準備が整い、礼装の白い制服と金モールに身を固めた提督とドリアが緊張した面持ちでレバーに手をかけていた。提督は全員が見に来てもいいとは思っていたが、初めての建造で何があるか分からないのと、工作室にそこまで入りきれないので、二人だけできていた


提督「いい?ドリア」

ドリア「はい」

提督「レバーは二人で引きましょうね」

ドリア「戦艦の時は戦艦、なんて面白い考えですね」

提督「そうじゃないと、いつも秘書艦の娘にやってもらっちゃって、なんだかえこひいきみたいな気がするから…たまたま今回はドリアだったわけね」

ドリア「でも嬉しいですよ…私が最初の建造にお伴できるなんて♪」

提督「これが初めての共同作業ね///」

ドリア「まぁ…///」

提督「さぁ、始めましょう?」

ドリア「はい♪」

提督「では…建造開始っ!」恥ずかしさを振り払うように言ってレバーを引いた

ドリア「しかし、どうやって現れるんでしょうね…」

提督「雷でも落ちるのかしら」

ドリア「フランケンシュタインの怪物じゃないんですから…あっ、見て下さい」奥の電話ボックスほどの部屋で閃光がはじけ、何やら動きがあった

提督「なるほど…こうなるのね」隙間から漏れる青いプラズマのような光を眺め、つばを飲み込んだ…

ドリア「結構かかるものなんでしょうか?」

提督「さぁ…なんでもすぐに建造できるカードみたいなのがあるって聞いたけど、これには入っていなかったから」青い図鑑をめくったが、不意にボックスの上にあるプレートに視線が行った…

提督「ドリア、あれ…カウントされているように見えるけど、残り時間かしら?」

ドリア「あぁ!そうかもしれませんね…でもそうだとしたら、あと六時間はありますよ?」

提督「でもせっかくなら見ていたいし…椅子と軽食でも持ってきてもらう?」

ドリア「そうですね、それがいいでしょう」壁の電話機に近寄った

………

…食堂…


艦娘たちは新しい仲間を迎えるのに、精一杯のおめかしをしてごちそうを並べた。ポーラとっておきの年代物ワインと進水には欠かせないスプマンテ(イタリアのシャンパン)、色もさまざまなカクテル。前菜はクラッカーにオリーブやレバーペーストを乗せたものや、楊枝で刺した小さいサンドウィッチ、スモークサーモンの冷菜やパルマの生ハム。メイン料理は厨房で料理上手の十数人が汗水たらして作った丸鶏のローストと、スパイスの効いたビーフソテー。焼くのには向かないテール肉やすね肉は別なメニューのために数日かけて煮込まれていたが、せっかくなので使うことにして、これも手間のかかるパイ皮で包み焼き上げた…が、いつまでたっても提督たちはやってこない


アオスタ「どうしたんでしょうね」

チェザーレ「おかしな気配はないが…故障でも起きたか?」

アルピーノ「山があったら登って確かめる所だけど…」(※アルピーノ…山岳兵)

ダ・モスト「見に行きましょうか?」

チェザーレ「いや、まだいい。何かあったら提督が言ってくるはずだ…それにドリアもいる」

ダ・モスト「そうだけど、心配ね」

チェザーレ「なに、心配はいらんさ。……それより皆、空腹のようだが我慢だぞ?」

オストロ(トゥルビーネ級)「チェザーレ、お腹減ったよ…風が吹いても倒れそうなの」

チェザーレ「オストロ、風なのは君たちトゥルビーネ級の方だろう?もうちょっとだから我慢することだ」年下の駆逐艦がぼやくと、チェザーレはベテラン艦の余裕で微笑んで見せた

トゥルビーネ「そうよ、しゃんとしてないと…でも提督ってば遅いわよね」そうつぶやいた途端、壁の内線電話が鳴りだした…

354:2017/04/05(水) 11:18:21.77 ID:
チェザーレ「こちら食堂」ジリリン…ッと鳴る、古風な壁かけ電話の受話器を取り上げた

チェザーレ「ああ、提督。よく聞こえるぞ…建造の方はどうだ?なに?…そうか、では一旦戻ってきたらどうだ…え?ああ、そうか。分かった、駆逐艦の誰かを向かわせようか?…なるほど……うむ、待っているとも」カチャン…と受話器をフックにかけ、全員が見守っている中、壇上に立った

チェザーレ「提督から連絡があった。建造は順調、今のところおかしなことにはなっていないらしい…が、どうやらあと六時間少々かかるとのことだ」ざわめく食堂

チェザーレ「それでだ、提督は建造の様子を見ていたいとおっしゃる。ドリアも側から離れるつもりはないと言う。なので、何か軽食を持ってきてほしいとのことだ」

サエッタ「なら私が行く!電光の名前は伊達じゃないもの!」

フォルゴーレ「稲妻みたいに速く行ってくるわ!」

フルミーネ「私だって!」他にも雷の名を持つ駆逐艦たちが一斉に手を上げたり立ち上がったりした

ゼフィーロ「私だって早いわよ!」

トゥルビーネ「そうよ、風の名が付いているもの!」トゥルビーネ級駆逐艦たちも負けじと立ち上がり、他にも速さのある艦名を持つ数人が一斉に声をあげた…

チェザーレ「待て!続きがあるのだ…まずは座ってくれ」片手をあげて制すると、全員が座るのを待って続けた

チェザーレ「提督は運ぶのにあたって、艦を指名している。…ディアナ!」

ディアナ「はい、ここにおりますよ」厨房に近い方で手を上げた

チェザーレ「その高速で飛ばして、提督にお昼を持って行ってくれるか?」

ディアナ「よしなに…無論ですとも」優雅に立ち上がると厨房に行き、皿に載せきれなかったサンドウィッチや生ハムを盛り合わせたお盆を用意しはじめた

チェザーレ「助かるぞ。…実は伝言はもう一つある。提督は優しい方だ。皆がもう空腹だろうと、このごちそうとは別に軽く昼食をとって待っていてほしいとおっしゃった。厨房の冷蔵庫に入っている冷菜や具材でちょっとした軽食を作ろうではないか」あちこちから賛成の声が上がり、チェザーレも微笑してうなずいた…


…工作室…


提督「あと五時間とちょっと…結構かかるわね」

ドリア「そうですね…チェス盤でもあればよかったのですが」

提督「工作室にそんなもの置いておかないものね…」

ドリア「…」

提督「…」二人して奥の小部屋をじっと眺めている…と、工作室の入口をノックする音がした

ドリア「はいはい、今開けますよ」がちゃ…

ディアナ「お待たせしました、お昼をお持ちいたしました」大きなお盆を持ち、静かに入ってきた

提督「ありがとう、ディアナ…みんなはどう?」

ディアナ「お昼を作って食べていてほしいと提督がおっしゃったので、お腹を空かせた子たちは喜んでおりましたよ。とりあえず作り過ぎてしまったサンドウィッチと、冷蔵庫にあったミートローフとピクルスを出しておきました」

提督「そう、よかったわ♪…では私たちもお昼にしましょうか」

ドリア「ええ、持ってきてもらって助かります♪」

ディアナ「よしなに」

提督「おしぼりとナプキンまで付けてくれて助かるわ…ではちょうだいするわ」手を拭いて、小さい三角形と四角形のサンドウィッチに手を伸ばした

提督「あら、美味しい…きゅうりと、ローストビーフね」

ドリア「こっちはハムとピクルスですね…しっとりしていて美味しいですよ、ディアナ」

ディアナ「それはよかった。まだありますので、ごゆっくりどうぞ」

提督「ええ、ありがとう…一緒に食べて?」

ディアナ「持って来たわたくしが食べてしまってはお二人の分が減ってしまいます」

ドリア「こんなにたくさんあるのですから大丈夫ですよ…それに提督がおっしゃっているのですし」

ディアナ「左様ですか…では失礼して、お相伴にあずからせていただきます」

提督「ええ、どうぞ」
355:2017/04/07(金) 00:42:30.69 ID:
…食後…

ディアナ「では失礼します」空になった盆を持って優雅に会釈すると、すっと立ち去った

提督「ふぅ…美味しかったわ」

ドリア「提督ったらよく食べてましたものね…いっぱい食べて大きくなるんですよ♪」

提督「いや、いまさら大きくはならないでしょう…」両手を上げて肩をすくめた

ドリア「本当にそうですか?…この辺なんか、まだまだ成長途中なのではありません?」いたずらっぽい笑みをこぼすと、胸の下に手を差しいれて持ち上げた

提督「あんっ♪…もう、結構真面目な気分なんだから今は止めてちょうだい?」

ドリア「分かりました。しかし、この電話ボックス……みたいな装置、見れば見るほど「ド○ター・フー」のアレにそっくりですね」

提督「こーら、「ドク○ー・フー」とか言わないの。だいたいアレよりも飾りがあってお洒落じゃない…って、どうして「ドク○ー・フー」なんて知ってるの?」

ドリア「え?提督はご存じないのですか?この鎮守府のテレビ、BBCもZDF(ドイツ放送協会)のチャンネルも映りますよ?…この前はBBCで「ト○プ・ギア」をやってましたよ」

提督「えー…。どうせまたルノーが爆砕されるんでしょう?」

ドリア「ええ、チャレンジャー戦車に砲撃されてましたね」

提督「ほらやっぱり……って、見て。あと三時間まで来たわ♪」

ドリア「三時間…「史上最大の作戦」を流せばちょうどいいくらいですね」

提督「まぁ、そのくらいね…それにしても「リットリオ」が楽しみだわ。カードには姿が出ていたけど、どんな娘なのかしら」

ドリア「大戦中は燃料不足で活躍できなかったとはいえ優秀な艦でしたし、きっと素敵な大人の女性に違いないですよ…こう、口紅とシガーが似合うような」

提督「かもしれないわね♪」






356:2017/04/07(金) 01:42:25.16 ID:
…一時間後…

提督「さすがに疲れてきたわ…あんまり変化もないし」

ドリア「もう四時間も待っていますものね。…一旦食堂に戻ります?」

提督「いいえ、不測の事態が起きるかも知れないし、せっかくここまでいたんだから最後までここにいるわ」

ドリア「うふふ…そうですよね」

提督「とはいえ…さすがに飽きてきたわ」

ドリア「…そう言うと思って持って来ておきました♪」すっと漫画を差し出した

提督「あら、これ姫からもらった「ゆらゆり」の続きじゃない…どうしてこの巻だって分かったの?」

ドリア「ふふ…提督のナイトテーブルに置いてあった巻からしおりがどけてあったので、その巻までは読み終えているのだろうと」

提督「鋭いわね♪…じゃあ一緒に見る?」

ドリア「そうですね、そうしましょう」二人で身体を寄せ合って一冊の漫画を読んだ


…二時間後…

提督「ふぅ…由良ちゃんは可愛いわね」

ドリア「ええ、「ゆらゆり」なのに主人公の影がうすいなんて面白いですよね……提督、もうそろそろじゃあありませんか?」…装置の上のタイマーはもう数分のところまで来ている

提督「そうね。ドリア、食堂に連絡をお願い」

ドリア「はい」電話を取り上げてそろそろだと告げた

ドリア「連絡完了しました。向こうも準備万端だそうです」

提督「結構。さて、上手くいっているといいけど…」午後のまぶしい日差しにも負けないほど明るい、青い光が装置から漏れてくる…リベットを打ったり、溶接しているような音も大きくなっている…

提督「…」

ドリア「そろそろです…」

提督「あと十秒…」

ドリア「五秒…」

提督「3、2、1…」装置のタイマーがゼロになり、音が止まった…

提督「…こっちから開けるのではなくて、向こうから出てくるのよね?」

ドリア「ええ、説明書にはそうあります」二人してドアを凝視していると、光の幅が大きくなって、向こうにシルエットが見える…と、ドアが完全に開き、まぶしい青い光を受けつつ、中から一人の艦娘がしずしずと出てきた…

提督「…っ!」光に目がくらんで一瞬視線をそらしたが、すぐに光は収まった…目の前には大柄ながらも童顔で可愛らしい艦娘が一人立っている

提督「…ボンジョルノ(こんにちは)」

???「ボンジョルノ♪…あなたが私の提督さん?」くりっとした瞳、結い上げた茶色の髪、白いブラウスにえんじ色のフレアースカート、ローマ風の落ち着いた紅色をした上着をまとって、手には古代ローマ帝国のシンボルである束稈(ファッショ)を持っている…

提督「ええ、フランチェスカ・カンピオーニ少将です」手を差し出した

リットリオ「まぁ、女性が提督さんなのね♪…初めまして、リットリオ級戦艦ネームシップ、リットリオです。ふふ、リットリオ、いつでも行けます♪」優しく手を取ると、提督の手の甲にちゅっ…とキスをした

提督「あら、ありがとう…よろしくね、リットリオ///」すっと身体を近寄せ、左右の頬に挨拶のキスをした

リットリオ「わ、提督さんってば唇柔らかいのね♪…ところでここはどこなのかしら?…あと、そちらのお姉さんはどなた?」

提督「ここはタラントのはずれよ。それと彼女を紹介するわ…リットリオ、こちらは戦艦アンドレア・ドリア。日頃、私の右腕として頑張ってもらっているわ」

リットリオ「まぁ、デュイリオ級二番艦のドリア?…すっごい美人なのね♪」

ドリア「…ありがとう///」

提督「さ、リットリオ、歓迎の用意ができているわ。行きましょう?」すっと腕を出すと、リットリオは軽く顔を赤らめて自分の腕を絡めた…




360:2017/04/08(土) 01:53:32.66 ID:
…廊下…

リットリオ「それにしても驚きです…こんなに可愛い服を着て、空の下を歩けるなんて」スカートの裾をつまんでみたり、しげしげと身体を見回してみたりした

提督「そうでしょうね。着るものに食べるもの…やりたいことも見つかるでしょうし、貴女がここの生活でいっぱい楽しんでくれれば嬉しいわ」

リットリオ「ありがとう、提督。それにしても平和ですね…」廊下から青々とした庭と輝く海辺を眺めた

提督「そうね、そのこともじきに説明するわ…さぁ、まずはごちそうを頂きましょう。みんなあなたのために頑張って作ったから、楽しみにしていてね♪」

ドリア「きっと待ちくたびれていることでしょうね♪」ころころと笑った

リットリオ「わざわざ私のためになんて、なんだか照れちゃいますね♪」

提督「ふふっ、そう?…じゃあ、開けるわね♪」両開きで金のノブがついた、大きな食堂のドアを開けはなった


…わーっ!ドアを開けた瞬間に起こった割れんばかりの拍手喝采が響き、壁には「歓迎、リットリオ!」の垂れ幕がかけられている。提督とドリアが工作室にこもっていた六時間の間に、食堂はすっかり飾り付けられ、壇上には色とりどりの花が活けてある大きい花瓶と、リボンを巻いたマイクが置かれている。
テーブルには普段より立派なテーブルクロスがかけられ、そこここにスプマンテの瓶が冷やしてあるアイスバケットと、目がくらみそうな高級ワインが置かれている。片側のテーブルには目にも鮮やかなリキュールが並べられた臨時のバーカウンターが作られ、テーブルの上に所せましと置かれた銀の盆や容器には、普段よりさらに豪華なごちそうが積み重なっている…食堂の中央はテーブルを離して通路が作られていて、どこから持ち出したのか、紅い絨毯まで敷いてある


提督「まぁ…すごいじゃない♪」ごちそうはともかく、ここまで豪奢に飾り付けられているとは思っていなかった

リットリオ「…これが全部、私のためなんですか?…ちょっと、恥ずかしいですね」頬を赤くして、少しうつむいている

ドリア「うふふっ…恥ずかしがらなくていいんですよ?みんなの好意なんですから、喜んでもらえたらそれで十分です♪」にっこり笑いかけた

アオスタ「ええ、そうですよ…初めまして、リットリオさん。軽巡エマニュエーレ・フィリベルト・デュカ・ダオスタです。タラント第六鎮守府にようこそ。心から歓迎します!」スマートに敬礼してから白百合の花束を渡した

リットリオ「まぁ、アオスタ?戦中から綺麗な姿だとは思っていたけど…とっても素敵になって…初めまして、戦艦リットリオです♪」答礼すると花束を受け取り、それから左右の頬にキスをした

チェザーレ「待ちくたびれたぞ…歓迎するよ、リットリオ。ずいぶん久しぶりであるな…しかも見た目も変わったが、そなたはチェザーレの事を覚えておいでだろうか?」アオスタの隣に立っているチェザーレは月桂冠を頭に乗せ、紅のマントをひるがえした堂々たる姿で歓迎の言葉を述べた

リットリオ「チェザーレ、もちろん覚えてます…あの時はお互いに大変でしたね」挨拶のキスを受けると、軽く抱き合った

チェザーレ「おぉ…前から大きいとは思っていたが、それはこの姿でも同じだな♪」身長の高いチェザーレよりさらに大きいので、少し見上げるようにして感心したように言った

リットリオ「艦首のシアを延長していますから…これからよろしくお願いします♪」

アルピーノ「リットリオさん、ようこそ、タラント第六へ!ソルダティ級駆逐艦、アルピーノです」山岳兵の目印、チロル帽を身体の前に持ってくると、きれいに一礼した

ダ・モスト「初めまして、ナヴィガトリ級駆逐艦、アルヴィセ・ダ・モストです。ここにいれば色んな発見がありますよ♪」航海者らしい三角帽を手に取ってこちらも一礼した

リットリオ「まぁまぁ、駆逐艦のみんなには護衛で何かとお世話になりましたね。よろしくおねがいします♪」身体をかがめて頬にキスをした

アルピーノ「ありがとう♪…さぁ、演説台にどうぞ!」

ダ・モスト「左右は私たちに任せて♪」

リットリオ「えぇ?そんな、いきなり演説だなんて言われても…」まごつくリットリオの両脇に駆逐艦の二人が並び、彼女を促して演説台に向かった。一方、提督とドリアはチェザーレとアオスタに案内されると席についた

提督「あらあら…いきなり大変ね♪」












361:2017/04/09(日) 01:51:33.63 ID:
アオスタ「まずは着任艦のあいさつです。リットリオ、どうぞ」提督たちを案内し終えるとまた立ち上がり、演壇の脇に立ててあるマイクスタンドでよどみなく司会を続けた

提督「…アオスタって、こういうの得意よね」小声でささやいた

ドリア「まぁ、戦後賠償でソ連にいたことがありますからね…委員長気質というか、生真面目ですよね」

提督「そうね、エウジェニオとは正反対というか…あ、リットリオのスピーチが始まるわね」姿勢を正してじっと壇上を見た…リットリオは可愛い困り顔をしていたが、ぴしりと姿勢を直すと深呼吸し、食堂を見回した

リットリオ「こほん…。提督、そして艦隊の皆さん、初めまして。リットリオ級戦艦、一番艦のリットリオです。…まずは提督さん、私を呼んでくれてありがとうございます。こうしてまた太陽の下を歩けるとは、素晴らしいことですね。…もちろん戦艦としても、砲撃戦の主役を務められるよう頑張りますので、よろしくお願いします」一礼したリットリオに座ったまま礼を返した

リットリオ「…次に、艦隊のみなさん。戦時中一緒に行動してくれた方も、その機会がなかった方もいますが、これから仲良くしてもらえればと思います。この場所に馴染むまでは少々ぎこちないところもあるでしょうが、温かく見守ってくれれば嬉しいです…と同時に、色々教えてもらえれば助かります。よかったら気軽に話しかけて下さいね…以上です」


わー!…拍手と温かい声援が飛び、中には可憐な表情で豪華な姿をしたリットリオを見てどう手ほどきしようかと、いたずらっぽい笑みを見せている艦娘もいる…


アオスタ「リットリオ、ありがとうございます。…続いて提督、歓迎のあいさつと乾杯の音頭をお願いします」

提督「そんな…いきなり言われても」そう言いつつマイクを受け取り、椅子から立ち上がった


わぁぁっ!…歓声と拍手を浴び、少しはにかんだように笑った


提督「えー…いきなりスピーチしろとアオスタに言われましたが、私はそんなにアオスタを怒らせるようなことをしたでしょうか」あちこちでくすくすと笑いが漏れた

提督「…まずはリットリオ、ようこそタラント第六鎮守府へ。…来てくれて嬉しいわ。もちろん貴女には期待していますが、ここは出撃も少ないし、あせらずにゆっくり馴染んでいってほしいと思います。貴女の姉妹艦はまだいないけど、近いうちに呼べるようにしますから待っていてね♪」リットリオに軽くうなずいた

提督「それから……ふふっ。提督なら長い演説をするものなのかも知れないけど、みんな早くごちそうに手を付けたくてうずうずしているみたいだから止めておきましょう…みんな、グラスを持って起立」…全員がスプマンテで満たされたグラスを持って立ったのを見て、提督もアオスタからグラスを受け取った…

提督「では、リットリオの着任に…乾杯!」杯を掲げると、口をつけた。…ことさら高級な一本らしく、舌触りのいい滑らかな泡と爽やかな味が喉を流れていく…

全員「「乾杯!」」全員の唱和にリットリオは気恥ずかしそうに頬に手を当て、微笑んでいる

提督「ありがとう、座っていいわ。さてみんな、お待たせしたわね…どうぞ召し上がれ♪」愉快そうに言った

わーっ!…じりじりしながら待っていた一部の艦娘たちが歓声を上げてフォークを取り上げ、さっそく食事が始まった

リットリオ「…提督、優しいんですね」席に戻ると隣になったリットリオが話しかけてきた

提督「ん…んむ……そうかしら?」皮目がパリッと焼け、マッシュポテトを詰めた身からは香ばしい鶏のエキスがじゅっと染みだしてくる、ローストチキンの胸肉を味わってから返事をした

リットリオ「ええ。だって提督のあいさつに歓声が起きて、冗談まで飛んでいましたし…それにみんな微笑んでいたので。優しい提督さんで安心しました♪」

提督「そう言ってもらえてうれしいわ。…牛肉、もう一切れいかが?」

リットリオ「はい、頂きます。さっきからどの料理も美味しくて、迷ってしまいそうです」

提督「ふふっ。貴女の歓迎会なんだから、好きなだけ食べてね♪」

アオスタ「そう言いながら一番食べているのは提督のように見えますが?」

提督「そういうことは言わないの、怒るわよ?」わざとらしく頬をふくらませてみせる

アオスタ「言わなくても事実は変わりませんので」

チェザーレ「はははっ。提督、一本取られたな♪」ヴィンテージもののバルバレスコを味わいつつ笑った


363:2017/04/10(月) 00:19:23.68 ID:
…しばらくして…


ミディアム・レアで外はいい具合に火が通り、中はしっとりと柔らかいビーフ・ステーキを口に運んだ。…赤ワインとニンニク、塩、胡椒、ローズマリーとシンプルだが、ディアナが肉をうまく冷蔵庫で熟成させておいたので、炭を使って焼いたのでほどよく脂が落ち、香ばしい風味は濃い赤ワインに合う…


提督「美味しいわ…本当に美味しい♪」

ドリア「全くです。ディアナは本当に料理上手ですね♪」

リットリオ「はぁぁ、美味しくてとろけそうです。こんなに美味しいものを頂けるなんて…♪」恍惚の表情を浮かべる

提督「本当にそうねぇ♪」

ドリア「ええ、本当に…しっとり柔らかくて、とろけるような…うふふ♪」…すりっ♪

提督「…っ!?」左側のドリアがふとももを擦り付けてくる…吸いつくような張りのあるふとももを離そうとしても、大柄なドリアは脚を伸ばして続けてくる

チェザーレ「…どうかしたのかな、提督?」

提督「いえ、何でもないの…そこのパイ包みを取ってもらえる?」

チェザーレ「うむ…これでいいかな」さくっ、ぱりぱりっ…パイ皮を破る音と、よく煮込まれたビーフ・シチューのいい香りが広がる…

提督「ありがとう…あら、いけない♪」フォークを取り落した

チェザーレ「あぁ、いかんな…後で拾っておこう」

提督「いいのいいの…申し訳ないけど、誰か代わりのフォークを取って来てもらえる?」

フォルゴーレ「なら私が!」さっと立ち上がると、厨房に行った

提督「えーと、フォークは…」落としたものを拾うのは本来マナー違反ではあるが、あくまでも肩の凝らない食事会なのでテーブルクロスの下に潜った

ドリア「ありました?」

提督「あらぁ?…どこかしらぁ♪」フォークはあっさり見つかったが、提督はさっきのお返しとばかり、足元からドリアのふくらはぎを指でくすぐった

ドリア「ふふっ…うふふっ!……見つかりませんか?」

提督「それが意外に遠くに飛んで……もうちょっとで届くのだけ…ど♪」黒いレースのストッキングからむっちりとはみ出しそうな、真っ白なふとももを撫でまわし、ストッキングの内側に手を差しいれてふとももを撫で上げた

ドリア「んっ…んん……美味しいですね、これ///」

アオスタ「…提督、後で片づけの時に拾えばいいですから」

提督「でも、片づける時に手間がかかるでしょう…気にしないで?」言いながらドリアのふとももを撫で上げる

アオスタ「そんな、気にしないでいいのに…提督は皆を気遣って下さって…本当に…いい提督です」ワインも入っているせいか、感動した様子で声を震わせる

提督「そんな大仰に言わなくても、人間として当然でしょう?」拾い上げたフォークでドリアのふとももをつんつんとつついた

ドリア「んっ///…そろそろ取れましたか?パイが冷めてしまいますよ」

提督「やっと手が届いた…の……あんっ♪」ふとももで手を挟まれ、フォークを取り上げられた

ドリア「取れたのですね?…はい、受け取りました♪」

提督「よいしょ…ふぅ」

ドリア「床を探したのですし、手を拭いた方がいいですよ。……お礼は後でたっぷりさせてもらいますから♪」小声でささやいた

提督「そうね。……ふふ、楽しみにしてるわ♪」手を拭いていると、フォルゴーレが替えのフォークを持ってきてくれた

フォルゴーレ「はい、提督…どうぞ♪」先端の湿ったフォークを差し出した

提督「ありがとう…ふふ、間接キスしたかったの?」小声でささやいた

フォルゴーレ「///」

提督「ふふ、嬉しいわ。…でも、今度は直接してあげるわね♪」

フォルゴーレ「うん…待ってるわね///」



364:2017/04/10(月) 01:38:03.88 ID:
提督「さて…と」フォークでパイを口に入れた

提督「んんっ…んっ……ん…♪」

バターの香ばしい香りが効いたさくさくのパイ皮と、内側の牛の煮込みが馴染んだしっとりしたパイ皮…両方の食感と、薄い塩味だけのシンプルなパイ皮に包まれた、こっくりした味わいの濃いビーフ・シチュー…ローリエ、赤ワイン、ナツメグ、オールスパイスと、少し多めに効かせた黒胡椒の辛みが食欲をそそり、とろとろにほぐれるまで煮込まれた牛のテールやすね肉、先に入れて形も残さないようにしたものと、後から入れてざくざくした食感を残した二種類の玉ねぎが溶け合う…

チェザーレ「本当に美味しいな…ディアナ、素晴らしいぞ」

ディアナ「光栄です…食べた方に美味しいと言ってもらうのは、一番の喜びです」

提督「本当に美味しいわ、ディアナ…ロッシーニにも負けないわね♪」(※ロッシーニ…「セビリアの理髪師」で有名なイタリア屈指の作曲家。美食家で料理愛好家。女遊びと食べることが大好きで、若くして作曲家で成功すると、とうとう趣味のレストランを開いてしまい「別に、「セビリアの理髪師」の編曲は好きに批判すればいいが、スープのレシピには絶対に文句を言わせない」と言い切るほどの腕前だった。ステーキにフォアグラを乗せた「ロッシーニ風ステーキ」は有名。二重あごをたびたび風刺された)

ディアナ「まぁ、ロッシーニと比較してもらえるとは嬉しいですね」

提督「そのくらいおいしいわ」

リットリオ「ええ、本当に美味しいですよ♪」

提督「せっかくだからもう一杯もらおうかしら。あら、もうワインが無いわ?」

チェザーレ「ではチェザーレが注いで差し上げよう……おや、瓶の方もなくなってしまったな。次のを開けるか…ポーラ」

ポーラ「はぁーい、ポーラを呼びましたかぁ~?」

チェザーレ「うむ、ワインが無くなってしまってな…次はどれがいいかな?」

ポーラ「はいは~い、次はぁ~…これですぅ~♪」すっかり上機嫌のポーラは手早くコルクを抜くと、暗紅色のワインを注いだ

提督「いい香り…」

ポーラ「そうでしょ~?だってぇ…マディラの十数年ものですからぁ~♪」(※マディラ…スペイン領の島。ブランデーとワインの特徴をあわせ持つマディラ・ワインで有名。マデイラとも)

提督「また値が張るようなワインを…んっ……強いけど美味しい♪」

ポーラ「でしょ~?……提督をこれで酔わせてぇ~…なんて、えへへぇ~♪」

提督「まったくもう、ポーラったら♪……そんなことしなくても、誘ってくれれば付き合ってあげるのに♪」

ポーラ「そうですかぁ~♪…ならぁ~、今夜はぁ…どうですかぁ?」

提督「ふふっ、残念♪…今夜はドリアに予約されちゃったわ」

ポーラ「むぅ~、ドリアは秘書艦だから執務中も一緒じゃないですかぁ~」

ドリア「うふふっ…ごめんなさいね♪…ポーラは優しいから、おばあちゃんに譲ってくれますよね?」

ポーラ「もぉ~、そんなぴちぴちの身体なのに艦齢の事を言うのはずるいですぅ~」

提督「まぁまぁ…。ポーラ、深夜は駄目だけど…お風呂や寝る前の時間ならどうかしら?」

ポーラ「仕方ないですねぇ…でもぉ、ポーラはぁ~いい子なのでぇ~、それでいいですよぉ~♪」

提督「ありがとう、ポーラ♪」…ちゅっ♪

ポーラ「えへへぇ!ポーラ、提督にキスされちゃいましたぁ~♪」

リットリオ「…あの、提督?」

提督「なぁに?」

リットリオ「先ほどから…その、提督とみなさんの間で何やら仲が良すぎるような気がするのですけど……私の勘違いですか?」

提督「いいえ、女性同士で大変仲良くさせてもらっているわ♪」

リットリオ「え、あの……それって、いわゆる「アモーレ」という意味で?」

提督「ええ、そうよ。ここでは百合の花が咲いていて、夜には甘い蜜に誘われて蝶々がやって来るの…♪」ワイングラス片手に、ぱちりとウィンクをしてみせた

チェザーレ「あー…、せっかくの言い回しに水を差すようだが、ここの場合夜ばかりではないだろう?」なかば呆れ、なかば面白がって言った

提督「うふふっ…そうよね、蝶々は昼間に飛ぶものだものね♪」

ドリア「まぁ…提督ったら♪」

リットリオ「はぁぁ…時代が変わったのでしょうが、驚きました……でも、提督は綺麗な方ですし、きっと皆さんも愛おしく思っているのでしょうね」

提督「お褒めにあずかり恐縮です♪…リットリオ、そのうちに貴女も分かるようになるかもしれないわね♪」もう一度ウィンクをして、ワインをくーっと飲み干した
365:2017/04/11(火) 01:02:25.62 ID:
…デザートは初夏ならではの苺のムースと、グラスで金色に輝く、とろりとしたハンガリーの貴腐ワイン「トカイ」が出された。もちろん一番値段の張るランクの「トカイ・アスー」で、それが十本は開けられていた…提督は並んだ瓶の値段を考えないことにして、蜂蜜のようにとろとろとグラスで踊るトカイを含んだ…


提督「…濃厚で甘いわね、口の中に絡むようでこくがあるわ♪」

ポーラ「えへへぇ~、そうでしょ~♪…ところでぇ~、何だか熱くなってきましたねぇ…♪」胸元をはだけ、ほんのりと桜色に染めた頬を手で扇ぐ

提督「もう、あんまり飲み過ぎるから…大丈夫?」

ポーラ「平気ですよぉ~、ポーラはぁ…酔ったりなんてしないのれす♪」とろんとした目つきで細い瓶のトカイ・ワインを提督に注ごうとする

提督「あぁ、もう…ふらふらしているじゃないの……ほら、水を飲んで」

ポーラ「お水なんていやですぅ~…ポーラはぁ、美味しいワインがいいのっ♪」トカイの瓶を抱えて離そうとしない

提督「そう言われてもねぇ…ほら、お酒と同じ量の水を飲まないと悪酔いするわよ?」

ポーラ「いいワインはぁ、悪酔いなんてしないです~…それにぃ、ポーラはぁ、酔った事なんてないでしょ~?」

提督「今は酔っているようにしか見えないわよ…じゃあ少しでいいから、ね?」

ザラ「ポーラ、提督の言うことを聞きなさい?」

ポーラ「だってぇ、せっかくザラ姉さまと一緒にワインが飲めるんだものぉ~、いいでしょ~?」

ザラ「駄目よ。…ほら、ポーラったら」瓶を取り上げ水のグラスを持たせようとする

ポーラ「ザラ姉さま……ポーラはぁ、姉さまと一緒に飲みたいの…ぉ♪」ぷるっとした唇をわずかに開き身体をしどけなく傾け、上目遣いで見た…

ザラ「え、ええと…その、私はいいけど…あの…ほら、酔って迷惑をかけたらいけないから…ね?」ポーラのおねだりにすっかり骨抜きにされ、ザラの口調はまるで頼りない

ポーラ「だってぇ…。それにぃ、ポーラが酔っ払ったらぁ~、ザラ姉さまが介抱してくれるでしょ~?…ポーラ、ザラ姉さまにいっぱい介抱されたいのっ♪」

ザラ「そ、そう…?私でよければ介抱してあげるけ…ど///」

提督「……ふぅ。ポーラ?」くいっ、と手招きした

ポーラ「はぁ~い、何でしょ~?」

提督「…んくっ!…んっ…んっ…んんっ……」水を含むと唇を重ね、舌でポーラの唇をこじ開けると一気に流し込んだ

ポーラ「んっ!?…ん…んっ…んんぅ…ぷはぁ♪」一瞬目を見開いたがすぐ身体をゆだねて大人しく水を飲みほし、提督が唇を離すと、たらりと銀色の糸がこぼれた…

リットリオ「…え!?」

ドリア「まぁまぁ…提督ったら積極的ですね♪」

エウジェニオ「あらぁ…いいわねぇ、すっごくいい♪」

提督「…ふぅー。…お水飲んですっきりした?」

ポーラ「すっきりしましたぁ…えへへぇ///……ポーラ、まだ飲みますよぉ♪」

ザラ「もう、いい加減になさい」

提督「…今度はザラがやってあげたら?」

ザラ「…ポーラ」

ポーラ「なんですかぁ、ザラ姉さまぁ?」

ザラ「もうちょっと飲みましょう///」

ポーラ「えへへぇ…ポーラ、大歓迎です~♪」きゅ、ぽんっ!…といい音を立てて栓を抜き、二人のグラスに注いだ



366:2017/04/11(火) 02:09:34.37 ID:
…食後…

アオスタ「以上で、リットリオ歓迎の晩餐会を終わります…ではこれから進水式を行いますので、港までお願いします」

リットリオ「え?」

提督「…進水式?」

アオスタ「はい、歓迎委員会としてはぜひ」

提督「分かったわ…リットリオ、せっかくだから」

リットリオ「はい…では恥ずかしながら」ほんのりと紅い頬を片手で押さえつつ、提督と一緒に港に向かう…周囲の艦娘たちと各国の提督もぞろぞろと後に続いた


…鎮守府・港…


辺りは夕方の鮮やかな黄色が空に見え始めていて、海の鮮やかな青に反射する金色の波頭が美しい…提督たちはドックの先端、黄色っぽいレンガ造りの波止場までやって来たが、駆逐艦がせいぜいの港で大きい艤装を展開するのは無理なので、リットリオは一部の艤装だけを召喚し立っている…


提督「それで?」あちこちに国旗と信号旗を結んだリボンをくくりつけられて、すっかり満艦飾にされているリットリオを見て言った

アオスタ「はい、しきたり通りにシャンパンを艦首で割って頂きます」

チェザーレ「間違っても頭には叩きつけんようにな」

提督「しないわよ…でも、ぶつけるのは艦首でしょう?…この状態だとないわよ?」

チェザーレ「あー…アオスタ、艦首でないとだめか?」

アオスタ「そうでした…これは計算外でしたね」あごに手を当てて考え込んでいる。周囲の艦娘たちもがやがや言いながら色々と考えを出す

リットリオ「あのぉ…この格好だと恥ずかしいので、早く決めてもらえれば嬉しいです」満艦飾で、もじもじしながら波間に揺れている

レオーネ「あの、提督…とにかく進水を祝えばいいのだから、ぶつけられそうなところでやってしまえばいいのではないかな?」賛同の声があちこちで上がり、アオスタたちもうなずいた

提督「なら決まりね♪…スプマンテは?」

ポーラ「ここにありますよぉ~♪」首にリボンをかけた瓶を取り出した

提督「どこから出したの?…まぁいいわ。それでは…」瓶を見ると「フランチャコルタ」とある

チェザーレ「どうした?さ、叩きつけて進水を祝おうではないか」

提督「え、ええ。フランチャコルタ…DOCG認定のひと瓶を…ねぇ」高い一本を手に微妙な顔をしていたが、恥ずかしげな様子のリットリオに近寄った

アオスタ「提督、一言お願いします」

提督「そうね、では…汝、戦艦リットリオをここに進水させ、その誇り高きイタリア海軍旗に更なる栄光をもたらし、また、無事に帰投することを祈って!」…ひゅっ…ぱりん!艤装に叩きつけた


わあぁぁーっ!…大歓声と拍手喝采を受け、恥ずかしげなリットリオが海面に滑り出た。少し沖まで出ると艤装を完全に展開して、先ほどとはうって変わって堂々とした様子で一礼した


チェザーレ「…提督、これをつけた方がいいな」そう言って何かを渡してきた

提督「耳栓?…つけたわよ」

チェザーレ「結構…では、提督。沖に出てチェザーレが手を上げたら「撃て」と号令をかけてくれ」駆逐艦、巡洋艦数隻と艤装を召喚すると沖に出て、手を上げた

提督「…礼砲?分かったわ……撃て!」精一杯の声で叫んだ

チェザーレ「撃てぇ!」チェザーレの主砲が迎角を取り、吼えた。320ミリ砲の轟音は空砲にもかかわらず、周囲が爆風でびりびりと震えるほどだった

提督「…すごいわ、これが戦艦の力なのね」

チェザーレ「撃て!」

リットリオ「撃てっ!」ドッ…ゴォォ…ン!!…返礼の381ミリ砲はさらに強烈で、夕空に砲煙が広がった…チェザーレ、リットリオたちは十数発の礼砲をわざわざ主砲で撃ち、硝煙で煙った衣服を直しながら戻ってきた

チェザーレ「どうだったかな?」

リットリオ「久しぶりに主砲を放ちましたが…提督、どうでした?」

提督「…すごかったわ」耳栓を外してもまだ声が遠く、提督はがくがくとぎこちなくうなずいた

368:2017/04/11(火) 11:36:46.05 ID:
…しばらくして…


提督「と、いうわけで、ここが貴女のお部屋になるわ…家具は最低限の物しかないけど、そのうち増やしていきましょうね♪」部屋の鍵を渡し、にっこり微笑んだ

…窓の外では夕日も沈み、星のまたたく深い紺色の空と、わずかに見える白い波の泡が浜辺に寄せては返す。ドアを開け、部屋の灯りをつけると、室内はクリーム色と淡い緑で配色されたボタニカル柄の壁紙と同系統のカーテンでシックにまとめられている。左右の壁沿いにそれぞれクローゼットとベッドが据えられ、枕辺に置かれたナイトテーブルにはライトスタンドが置いてあるのが見える

リットリオ「いえいえ、これでも十分ですよ♪」ベッドの端には柔らかいタオルケットと薄い夏用布団、柔らかな枕が積まれ、クローゼットにはとりあえず必要な寝巻用のシンプルなネグリジェとバスローブ、スリッパ、歯ブラシや下着が用意されている…ナイトテーブルには規則集が載せてあり、壁には旧式の壁掛け電話が取り付けてある

ドリア「まぁまぁ、そのうちにいろいろ欲しくなりますから…私からのプレゼントです♪」平たい箱を渡した

リットリオ「私に?ありがとうございます、開けますね……わぁ、綺麗なドレス♪」紙の箱を開けると、中からサマードレスが出てきた。襟はおしゃれにレースをあしらっているが、いつでも使えそうなシンプルなドレスで、リットリオはパッと表情を明るくした

ドリア「普段着がないと困りますから♪…それと、これは有志の方たちから」数冊の本を渡した

リットリオ「漫画ですか?すごいですねぇ、昔のに比べて綺麗な装丁で、絵柄も…」

提督「どうしたの?」

リットリオ「いえ…こういうの読んでも平気ですか、カラビニエーリとか海軍憲兵とか呼ばれたりしませんか?」女の子同士が唇を重ねている表紙を見て、顔を真っ赤にしている

提督「平気よ、ここには憲兵もカラビニエーリ…は駆逐艦でいるわね……とにかく、私も女性は好きだけど、こうして少将をやっているわよ?」

ドリア「ふふっ、おかげでみんな影響されてますものね♪」

提督「いいことじゃない♪…まぁ、時間があるときにでも読んでみたら?」(あら、無垢でいいわね♪)

リットリオ「は、はい…そうします」

提督「忙しいけど、今度は大浴場ね…行くときはバスローブで平気よ」

リットリオ「そうですか、気軽に行けるんですね」

提督「ええ、立派なお風呂だし、身体にも良いらしいわ」

リットリオ「それは楽しみですね♪」
369:2017/04/12(水) 01:09:15.94 ID:
…大浴場・脱衣所…


提督「ここが大浴場ね、バスタオルとかはそこに置いてあるわ」脱衣所の棚を指差した

リットリオ「すごい立派な作りですね」木製の棚に服を入れる藤のカゴが置いてあり、古い時代を感じさせるような脱衣所を、感心したように眺めている

提督「ちなみに水着とかは着ないで入ることになっているわ、古代ローマ風なんだそうよ」

リットリオ「え!?…ちょっと恥ずかしいですね」

提督「私も最初はそう思ったけど、最近は慣れたわ…案外いいものよ?個室みたいなお風呂もあるし、視線が気になるならそれを使うといいわ」

リットリオ「そうですか…なら、後で入ってみます」

提督「そうね、そうするといいわ…あら、あなたたちもお風呂に?」やって来たのは足柄と龍田で、二人とも白地に藍色で百合の柄が入った涼しげな浴衣を着ている

足柄「ええ、提督は飲み過ぎて後で入るっていうから、私たちでさっぱりしに来たわ」

龍田「私も飲み過ぎちゃったから、お風呂でさっぱりしようと思ったのよぉ♪」

提督「そうね、それもいいかもしれないわね…ここのお風呂はどう?」

足柄「大きいのはいいけど少しぬるいわよ…湯冷めするんじゃないかって思うわ」

龍田「でも、その分長く入っていられるのはいいわねぇ」

提督「時間は気にしなくていいのだから、ゆっくり汗を流して♪」

龍田「ありがとうございます……私たちがお風呂に入っているからって、提督に手を出したりしたら…うふふ♪」

提督「しないから安心して?…酔っている姫を介抱しに行くことはあるかも知れないけど」

足柄「ちっとも安心できないじゃないの」

リットリオ「…あの、提督。こちらのお二人は?」

提督「あぁ…リットリオ、こちらの二人は日本から交流のために派遣されてきた百合野准将の随伴艦、妙高型重巡「足柄」と天龍型軽巡「龍田」よ…足柄、龍田、こちらは戦艦リットリオ級の一番艦、リットリオ」

足柄「初めまして、一等巡洋艦、足柄よ。戦前はスピットヘッドの観艦式や欧州歴訪もして、「飢えた狼」と称されたわ」

龍田「初めましてぇ。二等巡洋艦、龍田です。建造当時は世界水準の軽巡と評価されましたよぉ」

リットリオ「ご紹介にあずかり光栄です。リットリオ級戦艦一番艦、リットリオです。超ド級戦艦では最高速の戦艦ですよ、よろしくお願いしますね♪」

足柄「そうなの、戦艦なのに金剛よりも速いなんてすごいじゃない!」

リットリオ「そんな、褒められると照れちゃいます…その分航続距離が短いんです」

提督「地中海で行動するには充分だからいいの♪…それよりお二人とも、そろそろお風呂に入ってきたら?」

足柄「あぁ、そうだったわ!…何か忘れてると思った」

龍田「そうねぇ…ではお先にぃ♪」

提督「ええ♪」

龍田「…どうして見てるのかしらぁ」

提督「綺麗な肌…透き通るような白い肌で、まるで白絹のようね♪」

龍田「ほめてくれて嬉しいわぁ……でも、のぞいていい訳じゃないのよぉ」

足柄「本当にそういう言い回しがぽんぽん出るのよね…全くイタリアらしいと言うかなんというか…」

提督「ありがとう、足柄♪貴女のその精悍なスタイル…うちの鎮守府にいたら見惚れてしまって執務が手に付かなくなるわ」

足柄「そ、そうよね///」

提督「ええ…よかったら一緒に…お風呂、入りましょう…♪」するりと腰に手を回した

龍田「ご遠慮するわぁ」

足柄「…そうよ!私は百合姫提督のお気に入りなの!」

提督「あら、残念…リットリオ、とりあえず今夜はゆっくりお休みして、明日また必要な所を回りましょう?」

リットリオ「分かりました!…では、お部屋に戻って規則を読み込んでおきます」

提督「リットリオは真面目ないいお姉さんなのね♪…何か必要なことがあったら内線で私、チェザーレ、ドリア、軽巡モンテクッコリかガリバルディにかけてね?…誰も出なかったら食堂か作戦室、待機室には誰かいるはずだから、遠慮せずに♪」

リットリオ「はい、わかりました」
370:2017/04/12(水) 02:15:42.57 ID:
提督「よろしい、ではお部屋まで送るわ。…ドリア、私はその後でお風呂に入るから、よかったらお先に♪」

ドリア「いえいえ、せっかくリットリオと会えたのですから、しばらくお話でもしようかと…リットリオ、私みたいなおばあちゃんがお部屋に訪ねてもお邪魔ではありませんか?」

リットリオ「そんな、おばあちゃんだなんてとんでもないです!…ぜひ遊びに来てください」

ドリア「あら、嬉しいです♪…では提督、私はリットリオとお部屋に行っておしゃべりでもしておりますから、ゆっくり汗を流してください」

提督「ありがとう。今夜は用もないし、自由にしていていいわ」

ドリア「はい、わかりました♪…ではリットリオ、行きましょう?」

リットリオ「はい、ドリアさん」

ドリア「ドリアでいいですよ♪」ドリアが付いていてくれると言うので、提督は安心してお風呂に入ることにした


…大浴場…


相変わらず豪勢なローマ風の大浴場だが、今日は「満腹で動きたくない組」と「もう少ししっとりと飲んでいたい組」が多いせいか空いていて、数人のシルエットが湯気の向こうに見える程度だった…奥で絡み合っているザラとポーラの姿と甘い嬌声がちらりと漏れ聞こえてきたが、提督は二人の時間を邪魔しないよう、反対側のあずまや風の個室風呂に向かった…


提督「ふー…」…ちゃぽ…とぽとぽとぽ…湯を流す樋からは清水のように柔らかい音を立てて湯が流れてきて、丸天井の天井画には雲と鳥たちの絵が描かれていて、外にいるような気分にさせてくれる…ゆったりと脚を伸ばし、緑がかった湯にとっぷりと浸かる

提督「あー……いいお湯ね…」たっぷりとった食事とワインのおかげで身体中の力が抜け、ゆで過ぎたパスタのようにお湯の中でくたっとしている

提督「あら…だれか来たのかしら……」ぴた、ぴた、ぴたっ…濡れた足音が近づいてくる。貸し切りの風呂ではないので提督は一緒でも構わないと思ったが、もしかしたら裸で入浴するのが恥ずかしい誰かなのかもしれない、もしそうなら出て行ってあげればいいと思い、そのまま浸かっていた

エウジェニオ「あ、提督。こんな個室でお風呂なんて珍しい♪」入ってきたのは軽巡エウジェニオだった。相変わらず目がさめるような整った顔立ちに、くすみ一つない肌、胸とヒップがほどよく出ているバランスのいい姿は誰が見てもしなやかで、水仙のように美しい

提督「そうねぇー…今日はそんな気分だったから…お邪魔かしら…ぁ」脱力したまま、ぼーっとした口調で答えた

エウジェニオ「いいえ、提督と一緒なんて嬉しい♪…どうしたの、力が抜けちゃっているみたいだけど?」…ちゃぽっ…いたずらっぽい笑みを浮かべて隣に入ってくるとさりげなく腕をふとももに置き、長いまつげをぱちぱちさせながら言った

提督「えぇ…ワインもご飯も美味しかったけど、お風呂に入ったら力が抜けて……あー…大丈夫だけど、温かくて気持ちいいし動きたくないの…」

エウジェニオ「あら、奇遇ね…私も、提督の隣から動きたくないわ♪」

提督「ありがと…エウジェニオ、優しいのね…」

エウジェニオ「提督こそ…甘い言葉をかけてくれるし、気遣ってくれて優しい♪」

提督「そうかしらぁ…」

エウジェニオ「そうよ、提督は私のお姫様…できるならこの髪で貴女を縛って、ずっと離さないでいたいわ♪」

提督「そんなことしたら髪が傷むわ……一緒にいたいなら指を絡めていましょうよ…♪」

エウジェニオ「素敵♪…あなたと恋人つなぎ、なんて♪」

提督「そう…気に入ってもらって嬉しいわ…」








371:2017/04/13(木) 02:20:17.85 ID:
………

エウジェニオ「提督ったらこんなに綺麗で、優しくて…まるで春のように鮮やかで、太陽のように暖かいわ」くいっとあごに指を当て、湯船に浸かっている提督にまたがった

提督「あん…エウジェニオ、当たってるってば…♪」ふっくらと柔らかい乳房と、ぴんと突き出た桃色の先端が提督の身体に触れた

エウジェニオ「当ててるの♪…ねぇ、提督?…私をもっと…ときめかせてくれる…?」手で身体を愛撫しながら、せがむように言った

提督「…ええ…私も、もう止められないから…ね?」背中に手を回し、ぎゅっと抱き寄せた

エウジェニオ「あんっ♪…提督ったら、優しい顔して意外と激しいのがお好みなのね♪」

提督「いいえ、愛していると目一杯表したいだけ…♪大好きなの、貴女のそのささやき方、その瞳、その身体…もう、我慢できないわ♪」…ちゅっ、ちゅるっ…ちゅぷっ♪ふっくらとした唇を重ねるだけの優しいキスから、次第に舌を絡めあう深いキスに変わっていく

エウジェニオ「んふっ♪……ちゅる…ちゅ…んっ…ちゅぽっ……提督の唇、初恋の甘い味がする♪」

提督「私も……甘くて、とろけそう…♪」とろんとした金色の瞳がエウジェニオの姿を映す…そのまま提督は魅入られたようにエウジェニオの引き締まった胸に手を伸ばし、優しく触った

エウジェニオ「もっと…触って…エウジェニオの、弱点…見つけてみて?」言いながら首筋に舌を這わせ、長い栗色の髪をハープの糸のように撫でた

提督「あっ…んっ♪……エウジェニオってば…すごく上手……とっても優しいのに、ぞくぞくする…♪」

エウジェニオ「だって…提督が甘く誘惑するのがいけないのよ?」

提督「誘惑されたのは私よ…ね、胸も…触って……気持ち良く…して?」

エウジェニオ「ふふ…提督の胸、大きくて柔らかい……戦艦並み、ね♪」ちろちろと先端をくわえ、甘噛みしながら揉みしだいた

提督「あ…んっ…エウジェニオの胸は大きいけど……しっかりしていて…揉みごたえがある…わ」脱力したまま、押し返してくるような張りのある乳房を揉み、先端を指で挟んだり、つまんだりした

エウジェニオ「はぁぁ…んぅ♪提督ったら…上手…ぅ……もっと、もっと…ぉ♪」その整った顔を困ったような表情にして、甘くねだる…と同時に、ふとももで提督の腰を挟みこむと両手を背中に滑らせていき、提督の肩甲骨に円を描くようにしてそっと撫でた

提督「ふぁぁ…あんっ……そこ、いいのぉ…エウジェニオ…止めないで…ぇ」言いながら提督も手をエウジェニオの背中に滑らせ、その見事な曲線をなぞった

エウジェニオ「あぁ…ん、やっぱり…ぃ♪…提督の指、すごくいい…っ♪」次第に息を弾ませながら、桃色の爪も綺麗なほっそりとした人差し指を内腿に沿わせた…

提督「はぁ…ふぅ……んあぁ…いいのぉ♪」秘所がきゅん…と疼き、とろりと濡れる。提督は脚をこすりあわせて、甘ったるく切ない声をあげた

エウジェニオ「ふふ、こんなところで乱れて…いけない提督♪……そんな提督は、私がイかせてあげる…♪」指先をいやらしい様子で舐めると見せつけるようにゆっくりと湯の中に浸けていき、わざとじらすように探りながら、温かくしっとりとした秘部に沈めた

提督「えぇ、そうして♪…あっ、あっ、あぁぁっ…いいのっ、そこ…いいのぉ♪」

エウジェニオ「ここがいいの?…それとも、こっちがい・い・の…っ?」じゅぷっ…ぐちゅっ、ずぶぅぅっ♪…散々じらしながら、いきなり深いところに指を突き入れた

提督「どっちもいい、の……あ、あっ、あぁぁぁっ♪」嬉しそうな声で絶叫しながら、エウジェニオにまたがられたまま身体を弓なりにのけぞらせた…湯の中にねっとりと蜜が流れ出し、顔を紅潮させて湯船の縁に頭を乗せた

エウジェニオ「あぁ…提督ったら、甘い声を上げちゃって♪……もっとしてあげたくなっちゃうわね♪」

提督「えぇ、もっと…もっと…ぉ♪」ろれつが回らないままふとももでエウジェニオの腰を挟みこみ、そのまま腰をあてがい動かした…浴槽の表面に激しい波が起きて、ざばっ、ざばぁ…とお湯があふれ出る

エウジェニオ「あんっ♪…じゃあ、私も…♪」…にちゅっ、くちゅっ♪…両手で提督のふとももを抱え、馬乗りになって責めたてて、同じくらい責めたてられた

提督「あぁっ…いいっ、いくっ、イくのぉぉっ♪……エウジェニオ、キス…して…♪」腰を動かすのを止めて、エウジェニオのとろりとした膣内に優しく指を入れ、ゆっくりかき回した

エウジェニオ「あふっ…んっ♪…ふふ、ならキスしてあげる♪」…ちゅっ♪…甘い優しいキスをしながら、いきなり提督の花芯に人差し指と中指を突き入れた

提督「…んっ♪…んぁあぁぁっ♪」とぷっ、どぷっ…とろっ♪…激しくイったせいでくちゅくちゅと優しくかき回していた指が引きつり、思いがけずエウジェニオの深部にまで突き入れてしまった

エウジェニオ「んはぁぁぁっ!」どぷっ、とろとろっ、じゅぶっ♪…ひときわ高い声で叫びながらぴんと身体をのけぞらせ、一瞬してから提督の上に倒れ込んだ…
373:2017/04/14(金) 00:32:17.62 ID:
…数分後…

提督「はぁぁ…のぼせたわ…」提督は浴槽に脚だけ浸けてちゃぽちゃぽと動かしながら、模様の綺麗な石の床に寝そべっていた。時々あふれたお湯が流れてきて、身体はほどよく温かく、隣ではエウジェニオがどきっとするほど魅力的な笑みを浮かべながら肘を突き、たまたまあった洗面器で提督を優しく扇いでいる

エウジェニオ「ふふ、私につき合わないで出ればいいのに♪」

提督「ううん…せっかくエウジェニオと一緒なんだもの、まだ出たくないわ」

エウジェニオ「まぁ、嬉しい♪」…ちゅっ、ちゅるっ…ちゅぅぅっ♪…顔を近づけて唇を重ねた

提督「…ふ…んっ……んぅぅ♪」エウジェニオの器用な舌が口中をまさぐってきて、同時に濡れたままの秘所にほっそりした指が入ってくる…

提督「…ぷは…そこ…いいのぉ……エウジェニオ…私のこと…ぉ、もっと、かき回して…ぇ♪」柳眉を困ったようにひそめて指を受け入れつつも、エウジェニオの滑らかなヒップに指を走らせた

エウジェニオ「あんっ♪…いたずらな手なのね、もっと触って?」

提督「ええ…この丸っこい手触りは艦尾のラインかしら♪」

エウジェニオ「あん…っ♪もう、艦尾は被弾に弱いんだから、あんまりいじっちゃ駄目♪」そう言いつつも止めさせようとはしないまま身体を重ねると、提督のふとももにまたがり、花芯をこすりつけはじめた…

エウジェニオ「はぁ、あぁっ♪…提督で気持ち良くなってるの…ぉ…いいっ、すっごくいいっ♪」…ずりゅっ、ずちゅっ♪恍惚の表情を浮かべて腰を動かし、ふとももをねっとりとした蜜でとろりとぬめらせながら喘いだ

提督「ふふ…エウジェニオ、いやらしい顔も綺麗で…そそるわ♪せっかくだから、もっと気持ちよくしてあげる♪」むっくりと上半身を起こすと、かぷりとエウジェニオの先端を甘噛みした

エウジェニオ「あぁぁっ♪…いいわっ、それ、いいっ♪」ぬちゅっ、くちゅっ♪…とろっとした蜜の音を立てつつ、さらに激しく腰を滑らせる

提督「…ふふ、いやらしい音が響いているわ♪」今度はエウジェニオの花芯の奥に指を入れ、じゅぶっ、じゅぶり…と音をさせながら動かした。温かくねっとりした花芯の奥が、とろりと指に絡みつきながらきゅうっと締まってくる

エウジェニオ「いいのっ…もっと響かせてみんなに見てもらいましょうよ…ぉ♪」ひくひくと身体をけいれんさせつつ、熱っぽく言った

提督「そうよね…思い切り、しちゃいましょうか♪」…ぐちゅぐちゅっ、じゅぶっ!

エウジェニオ「あぁぁぁっ!…それ、いいわっ♪…私っ…また、イくのぉぉっ♪」悩ましげな声をあげながら果て、派手に蜜を浴びせた



374:2017/04/14(金) 01:37:16.10 ID:
………

…しばらくして風呂から上がった提督とエウジェニオは、お互いにタオルで拭いたり触ったりしながら服を着た。エウジェニオは薄い白のネグリジェ、提督はバスローブ姿で腰掛けに座り、水差しの冷水をあおった


提督「それにしても、エウジェニオってばいつもこうなの?」頭を傾け、タオルで髪を拭きつつ言った

エウジェニオ「何が?」

提督「お風呂で愛し合うことよ…お姉ちゃんのアオスタとか、フォルゴーレ級のみんなとか」

エウジェニオ「ええ♪だってみんな美味しそうじゃない」

提督「んー…それはそうね」頭を拭き終わると納得したようにうなずいて、もう一杯レモン水を注いだ

エウジェニオ「提督も目指したら?」いたずらっぽく笑った

提督「?」

エウジェニオ「鎮守府のみんなを完全制覇♪」

提督「ぶは…ごほっ、けほっ!」レモン水を噴き出した

エウジェニオ「むせることはないでしょ?提督ならできると思うわよ?」

提督「けほっ…あのね、そんな節操のないことができるわけないじゃないの」

エウジェニオ「そう?…ライモンド、ドリア、ミラベロ級の二人、ポーラ…これで節操って言われても、ね♪」

提督「…だって、みんな可愛いんだもの」

エウジェニオ「でしょう?…だからいいじゃない」

提督「うーん、それも一理あ……ちょっと待って」

エウジェニオ「なに?」

提督「「完全制覇」もおかしいけど…さっき提督「も」って言わなかった?」

エウジェニオ「ええ」

提督「エウジェニオ、貴女みんなと…してるの?」

エウジェニオ「ええ、何か?」

提督「…」

エウジェニオ「もちろんお互いに合意の上で、よ?」

提督「それならいいわ…じゃなくて。いったいどれだけの娘と…その……愛し合ったわけ?」

エウジェニオ「えーと…最初がアオスタ姉さん、それからザラ、ポーラ、フィウメ、ゴリツィア…この前は戦艦カヴール…普段は淑女なのに乱れちゃって、とってもよかったわ♪…それから駆逐がマエストラーレ級のリベッチオとグレカーレ…提督のおかげでミラベロたちもねだって来るわ♪」

提督「もういいわ…待って、もしかして」

エウジェニオ「…ライモンド、可愛いわよね♪」

提督「ちょっと」

エウジェニオ「…仕方ないじゃない、ライモンドが「最近は提督がお忙しいから、あまり入り浸っているわけにはいかなくて…」って切なそうなんだもの…うんと優しくしてあげたわ」

提督「ライモンが?……そうね、このところあんまりかまってあげられなかったわ」

エウジェニオ「そうよ?…誰にでも優しいのはいいけど、奥手であんまり言えない娘たちもいるんだから」

提督「反省するわ…しばらくはライモンのこと思い切り可愛がってあげなきゃ♪」

エウジェニオ「そうしてあげて?…その間に、私はアオスタ姉さんと甘い生活を送らせてもらうわ」

提督「…ほどほどにね?」

エウジェニオ「提督もご同様に…ふふ♪」

提督「ふふふっ、了解♪」
376:2017/04/15(土) 00:46:38.47 ID:
…廊下…

提督「ふふ…疲れたけど、エウジェニオってばあんな積極的で…♪」ほんのり明るいライトが照らす廊下を歩きながら、だらしない笑みを浮かべていた…と、何のはずみか提督は中央の大階段ではなく、普段はあまり人の通らない端の階段の方に向かっていた…

提督「ここ、なんだか暗いわね……あ、電燈が切れてるわ…明日にでも換えないと」電燈をいじりながらそうつぶやいていると、後ろでコトリと音がした…

提督「…誰?」さっと振り返った。…陰が多いのでよく見えないが、誰かいるようには見えない

提督「もう、こういうのって恐怖映画でよくあるパターンじゃない……どうせ音の正体は猫か何かで、ほっとした所で襲われるんでしょう?」馬鹿らしくなって肩をすくめると、電燈をいじるのを止めて階段に向かった…と、うす暗い廊下の片隅から何かが飛びかかってきた

提督「きゃっ…何!?くっ、重い…っ!」倒れ込んだ提督にかぶさるように、タオル地の何かが顔を覆ってきた…柔らかいが押さえつけてきて息もできず、提督は振りほどこうともがいた…

???「もぅ!…重いだなんて失礼ですねぇ~、条約型の一万トン重巡に言うことじゃないですよぉ~?」顔面を覆っていた何かがどけられて、妙にのんきな声がした

提督「ぷはぁ!…って、ポーラ?」

ポーラ「はぁい♪ポーラです~…全く、せっかく提督の後ろから抱きついて「だーれだ?」ってしようと思ったのに~…ポーラ、怒っちゃいますよぉ?」パイル生地のバスローブ姿で頬をふくらませている

提督「ごめんね、ポーラ。重いだなんて失礼だったわね…おわびに何でもしてあげるから♪」軽く三千トンはサバを読んでいることに目をつぶり、素直に謝った

ポーラ「…提督ぅ~?…今「何でも」って言ったぁ?」

提督「…あ」

ポーラ「えへへぇ~…それならポーラ、提督とえっちしたいのっ!」バスローブの帯を解いてパサッと脱ぎ捨てた

提督「まぁ、夕食の時も言ってたから別に構わないけど…って、ここで?」

ポーラ「えへへぇ♪…さっそく味見しちゃいま~す♪」

提督「…ちょっと待って、ここは廊下だから…あんっ♪」





377:2017/04/15(土) 01:23:39.54 ID:
…寝室…

提督「はぁぁ……さすがに…連戦は疲れたわ…もう寝ないと、明日起きられない…」たっぷり三十分ばかり廊下でめちゃくちゃにされ、ぐっしょりと秘部を濡らしたまま寝室に戻ってきた…目はちかちかする上に喉はからから、バスローブははだけ、膝が笑っている…腰の力も入らないまま壁に手を突き、ドアを開けた。目の前にはふっくらしたベッドがあり、今夜の安眠を約束してくれている…はずだった

ドリア「お帰りなさい♪」ほとんど裸の薄いベビードール一枚でドリアが寝そべっていて、ベッドの布団をめくりあげて入るスペースを開けてくれている…

提督「…ただいま、ドリア……リットリオは?」

ドリア「おしゃべりしながら過ごして、さっき戻ってきたところです…きっと今頃は百合漫画を読みながら顔を赤らめているかと♪」

提督「そう…で、どうしてそこに寝そべっているのかしら?」

ドリア「あら、約束してくれたのは提督ですよ?…今夜は一緒に、甘い時間を過ごしましょう♪」胸元をはだけ、みだらな視線を送ってくる

提督「あの…ドリア」バスローブを脱いで椅子の上に置き、布団にもぐりこみつつ言った

ドリア「なんでしょう?」

提督「今夜はあんまりちゃんとした反応ができないかもしれないわ…」

ドリア「ふふっ、分かっています♪…ポーラさんといっぱいしたんですものね?」

提督「ええ、廊下で…」

ドリア「あらあら、大胆ですね♪」

提督「本当にそうよ…見つかったらどうするつもりなのかしら」

ドリア「見つかったらきっと提督のお相手が増えるだけですよ?」

提督「…見つからなくてよかったわ。もう腰が抜けちゃって、ひざもがくがくだし……」

ドリア「あらあら…明日は立てないかも知れませんね♪」

提督「あの、ドリア?…優しくして…ね?」横に寝ころび、おそるおそる言った

ドリア「まぁ♪…提督の可愛いおねだりで、理性の糸が切れちゃいました♪」ヒップを優しくわしづかみにして、秘所を重ねた…

提督「ちょっとドリア…っ、ひぅ…あんっ、あっ、あっ、あぁっっん♪」

ドリア「うふふっ…優しくしてあげますが、今日は寝かせてあげません♪」

提督「ドリア…ひぐぅぅっ♪…気持ちいいの…ぉ♪」


………
378:2017/04/15(土) 01:53:44.84 ID:
…翌朝…


ドリア「提督…提督っ♪」普段よりもさらに艶やかなドリアが、ゆさゆさと軽く揺さぶりながら耳元でささやいた

提督「…んぅ」髪の毛を乱れさせ、布団にくるまっている

ドリア「もう…提督、朝ですよ…っ♪」ふーっ…と耳に息をかけ、頬に優しくキスをした

提督「んっ…んん……今、何時なの…ぉ?」いやいや目を半開きにして聞いた

ドリア「0830時です、そろそろ起きないと朝食を食べ損ねてしまいますよ?」

提督「ドリア…」

ドリア「はい、何でしょう」

提督「私が…昨日寝かせてもらった…のは…何時…だった?」

ドリア「0500時です♪」

提督「起きられると…思う…?」

ドリア「提督ならできますよ♪さぁ、起きて朝食を食べに行きましょう?」

提督「私はいいわ…ドリアは行ってきていいから…少し寝かせて……すぅ…」

ドリア「あらあら♪ずいぶんお疲れですね……では、私は朝食を頂いてきますから、ついでに何か持ってきてあげますね♪」

提督「んぅ…お願い……すぅぅ…」


…食堂…

ドリア「おはようございます♪」

ライモン「おはようございます…あれ、提督はどうしたんですか?」

ドリア「何でもお疲れなので、「少し寝ているわ」…だそうです♪」

ライモン「提督、このところ忙しかったですからね……ところでドリアさん、今日はいつもよりさらに血色がいいですね」

ドリア「そうですか?」

ライモン「ええ、艶やかでどきどきしちゃいそうです…///」

ドリア「あらあら…そんなこと言われたら私もきゅんとしてしまいますよ?」

ライモン「いえ、その…今日はなんだかポーラさんもエウジェニオも妙につやつやしていて…」

ドリア「きっといいことがあったのね…ライモンド、その話は後でしましょうか。まずは朝食を頂きたいので♪」

ライモン「あぁ、そうでした…お邪魔してごめんなさい」

ドリア「いいのよ、ライモンド…また後で♪」

ライモン「はい。わたしも後で提督の様子を見てきますから、ではその時に」


………
379:2017/04/16(日) 01:10:12.94 ID:
…しばらくして…

ライモン「はい、どうぞ♪」お盆に載せた朝食を持ってライモンがやって来た。丸パンとバター、クリームチーズとアンズジャム。厚めに切ったハムと黄身がとろりと流れ出すような半熟卵がにぎやかに並んでいる

提督「ありがとう、嬉しいわ…♪」寝室の小さい丸テーブルにお盆を乗せてもらい、バスローブ一枚で椅子に座ると朝食を食べ始めた…提督は塩を振って身が締まり、ぎりぎりで黄身がこぼれない絶妙なゆで卵を賞味しながらライモンに微笑みかけた

ライモン「ノン・ファ・ニエンテ(何でもないです)。…お味はいかがですか?」

提督「とっても美味しいわよ、わざわざ作ってくれたんでしょう?…ありがとう♪」残り一個になったパンにナイフを入れて二つに割り、たっぷりのチーズとジャムを塗るとかぶりついた

ライモン「…提督のためですから///」胸元で手をいじりながら恥ずかしげに言った

提督「…そういえば♪」

ライモン「はい、何でしょうか」

提督「いつぞやここの海岸でピクニックみたいなことでもしようって言ったのよ」

ライモン「ええ、ドリアさんから聞きました」

提督「それで、午後は潜水艦が来る予定だけどそれまで時間があるし…これからやりましょう♪」ナプキンで口の端を拭うと立ち上がって言った

ライモン「え、これからですか?」

提督「ええ、だってもう初夏で結構熱いし…海に入るには良いんじゃない?」窓の外は陽光がきらめき、波も白いしぶきを上げて海水浴日和に見える…

ライモン「また、ずいぶん急ですね…でも、そうですね。せっかくリットリオさんも来たのですし、いいんじゃないでしょうか」

提督「でしょう?…じゃあ、バスケットとサンドウィッチ、シートを用意して…あとは水着ね」

ライモン「水着…ですか」

提督「持ってない?」

ライモン「いえ、ありますが…その」

提督「恥ずかしいならサマードレスで海岸に寝そべるのもいいわね。でも、せっかくなら水着で波打ち際に遊ぶ、なんていうのもいいと思うけど?」

ライモン「分かりました…提督がそうおっしゃるなら、水着で行きます」

提督「ええ、楽しみにしてるわ♪」

380:2017/04/16(日) 01:53:03.21 ID:
…午前中・浜辺…


鎮守府内で放送を流すとあっという間に準備が整い、鎮守府の面々はそれぞれ分担してバスケットやパラソル、シートを持って浜辺に降りてきた。弓なりになった海岸は岬に挟まれ波もなく、穏やかで暖かい…提督はサングラスをかけ、白い夏用ワンピースとサンダル姿でパラソルを一本肩に担いでいる


ライモン「私が持ちますよ?」隣でバスケットを持っているライモンはフリルのついたビキニスタイルで、つつましいがしなやかな身体をひきたてていて、よく似あっている

提督「大丈夫…それより水着、とっても似合っているわよ♪」

ライモン「あ、ありがとうございます…提督に褒めてもらえてうれしいです♪」小さくこぶしを握ってうなずいた

提督「じゃあ、この辺りにしましょうか?」適当な所にパラソルを差し、広げた

ライモン「はい♪」ライモンは持っていたシートを広げ、隅に重しを乗せてバスケットを置いた

提督「うん、準備完了…と♪」

ライモン「すぐ近くですから足りないものがあっても持ってこられますし…」バスケットに入っているこまごましたものを取り出そうとした…

グレカーレ「あっ!ライモンドお姉ちゃん、ここにいたんだ♪」マエストラーレ級駆逐艦のグレカーレがライモンを見つけるとボトルを手にして駆け寄ってきた…白い水着はフリル付きのセパレートタイプだが、股のところはきゅっと切り上がっていて、かなり際どい…

ライモン「グレカーレ、どうしたんです?」戦後、除籍年が64年で一緒のところから何かと付き合いのあるグレカーレに、ライモンは優しく聞いた

グレカーレ「うん、お姉ちゃんがまだ着替えてないから先に来たんだけど…よかったらオイルを塗って欲しいな♪」

ライモン「わたしですか…リベッチオは?」

グレカーレ「いや、リベッチオは真っ先に飛び出しちゃって…お願い♪」

提督「ライモン、やってあげたら?」

ライモン「そうですね…じゃあ、そこに寝そべって下さい」

グレカーレ「うんっ」シートの上でうつ伏せになると、小ぶりながら褐色で張りのある乳房が柔らかく変型した…座っている提督の脇でうつ伏せになっているので、ぴっちりとした水着がヒップの割れ目に食い込んで、瑞々しい艶のある肌が揺れるのが手に取るように見える

ライモン「じゃあ、塗りますよ?」とろ…っ

グレカーレ「はーい」…もとより色艶のいい肌にオイルが塗られて、褐色が映える。くすぐったいのか時おり身体をばたつかせると、そのたびにぷるっとヒップが揺れる…

ライモン「…強さはこのくらいでいいですか?」すり、すりっ…

グレカーレ「ん…ぅん……いいよ…ぉ♪」

ライモン「じゃあ、今度はヒップに行きますよ」

グレカーレ「…んんっ、気持ちいいよ♪」

提督「あらまぁ…♪」何かと想像が膨らむ光景に、にへら…と崩れた笑みが止まらない提督…

ライモン「…はい、終わりましたよ。前は自分で出来ますよね?」

グレカーレ「うん、ありがとう♪じゃあ、遊んでこようかな…っと!」シートからポンと跳ね起きると、小鹿のように跳ねていった

提督「ライモン」

ライモン「はい」

提督「いい眺めね♪」

ライモン「そうですね、暖かで気持ちいいです♪」




381:2017/04/16(日) 02:13:49.88 ID:
提督「…それにしても、壮観ねぇ」

ライモン「まぁ、艦隊一つが丸ごといますからね…?」

提督「そうねぇ」サングラス越しに艦娘の身体をじっくりと楽しんでいる…と、チェザーレが近づいてきた

チェザーレ「提督」スカートのような白いパレオに、上は紐を首元で留めるビキニスタイルで、腰に手を当てて仁王立ちしている

提督「あぁ、チェザーレ。どうしたの?」

チェザーレ「…視線が気になってな」耳元でささやいた

提督「…分かっちゃう?」

チェザーレ「うむ、チェザーレは構わんが…少し控えめに見た方がいい」

提督「やっぱり気になるかしら」

チェザーレ「いや、チェザーレは気にならないが…積極的な面々に気づかれたらどうなるか分からないぞ?」

提督「そこまで?」

チェザーレ「このチェザーレの姉ながら、カヴールもかなり…提督が浜辺でしたいなら別だが」

提督「…それ、ちょっといいかも///」

ライモン「提督」

提督「うそよ…心配しないで?」

ライモン「…そうは思えませんでした」

チェザーレ「はははっ!提督にはもう妻がいたな…ライモンド、君なら心配あるまい。提督は任せるぞ♪」

ライモン「はい、なかなか大変ですが…」
382:2017/04/16(日) 17:39:56.53 ID:
提督「ごめんなさいね、ライモン」

ライモン「別に構いませんよ。ただ、最初に会って泣きそうになった時、提督に慰めてもらって…あの表情と優しさが忘れられないんです。それ以来、提督のお側にいたくて…」

提督「ふふ、嬉しい♪…貴女のような可愛い小鳥の止まり木になれて良かったわ」優しく微笑んだ

ライモン「…お話しているだけと言うのもなんですし、少し海に入りましょう///」顔を赤らめて、唐突に言った

提督「はいはい♪」


…提督は上に羽織っていたワンピースを脱いで畳み、バスケットを重し代わりに置いた。下に着ていた黒いセパレートの水着はサイドの紐で留めるシックでお洒落水着だった…が、鎮守府の食事が美味しいせいか、水着はかなりぱっつんぱっつんで、花飾り付きの上は胸にぴったりと張りついて谷間が強調され、下は白いふとももがはち切れそうになっている…


提督「…やっぱりきつくなったわ」ふとももに食い込む生地を伸ばしてみてから手を離すと、ぱちんと音を立てて張りついた…

ライモン「…その、とっても魅力的ですよ///」視線は動くたびに揺れる胸とヒップにくぎづけで、上の空で感想を言った…

383:2017/04/16(日) 17:40:55.84 ID:
…時間があると思ったのですが用事で投下できなくなりました、また後で…
386:2017/04/16(日) 23:18:47.87 ID:
………

提督「さて、と…身体もほぐしたし」一通り準備運動をして、いよいよ波打ち際に近づいていった。白い波の泡が金色の砂浜にしゅーっ…と音を立てて寄せては返り、上空ではカモメが数羽鳴いている

ライモン「せっかくですし、軽く泳ぎましょう」

提督「ええ、楽しみね♪」

デュイリオ「提督、ライモンド、よかったら一緒に行きませんか?」後ろから優しい声が聞こえた

提督「あらデュイリオ、いいわよ…っ///」振り向いて歩み寄ってくるデュイリオを見て固まった

デュイリオ「…どうかしました?」

提督「いえ…なかなか大胆な水着ね///」…背が高く豊満なデュイリオは紅のスリングショットとでも言うのか、胸元とふとももが深く切れ込み、背中も大きく開いた際どい水着で、歩くたびにゆさゆさと乳房が揺れ、胸当てからこぼれそうになっている

デュイリオ「そうですか?…提督がどきどきしてくれたなら大成功です♪」近寄ってきて、両手で乳房を支えてみせた…普段は垂れ目気味のおっとりした表情だが、今はどこか妖しげな雰囲気を出している…

提督「…」ごくりと生唾を飲む

ライモン「わわ…目のやり場に困ります///」

デュイリオ「提督、このまま海辺で熱い一時を過ごしませんか……」頬に手を伸ばし、そっと撫で上げる…

提督「えっ…いや、その///」

デュイリオ「…なんて♪ライモンド、今日は貴女と提督で水入らずの楽しい時間を過ごして下さい…誘惑するのはまた今度にしてあげますから♪」

ライモン「…はい、ありがとうございます。行きましょう、提督……提督?」

提督「…あぁ!そうね、せっかく水着なんだもの。泳ぎましょう♪」

ライモン「…これ以上妨害を受けないうちに、ですね」

提督「ん、何か言った?」

ライモン「いえ、何でもないですよ…さぁ、はやく♪」

提督「もう、ライモンってば…♪」


…ばしゃばしゃとしぶきを上げて海に駆け込んだライモンが手招きする。提督も海に駆け込むと暖かい海水をはねあげて、ライモンにかけた


ライモン「きゃあ!…もう、やりましたね♪」お返しとばかりに水をしゃくって浴びせてきた

提督「ふふっ…そーれっ♪」

ライモン「あんっ、それならこちらも反撃です♪」

387:2017/04/17(月) 00:45:04.67 ID:
…波打ち際…

エウジェニオ「うふふっ、どの娘もいいわね…そう思わない?」普段からガチレズ勢筆頭のエウジェニオは、どうしたことか白いワンピースといたって落ち着いていて、頭には麦わら帽子をかぶり、サングラスをかけて波打ち際で水を蹴り上げながら歩いている

アオスタ「そんなこと言われても困るわよ…」一方真面目なアオスタはシンプルな紺色の競泳水着風で、ぴったりとした水着でメリハリの効いた精悍なボディが強調され百合艦娘たちを舌なめずりさせているが、当人は気づいていない…

アオスタ「…それより、エウジェニオ。貴女のことだからもっと危うい格好かと思っていたけど…結構普通の水着ね?」

エウジェニオ「うふふ♪体型じゃどうあっても戦艦や重巡には勝てないから、そこは戦術よね♪」そう言って姉にどきりとするような投げキッスを放った

アオスタ「…あ、あんまり私を誘惑しないで///」顔を真っ赤にしてもじもじとふとももをこすり合わせる

エウジェニオ「あら?真面目な姉さんも今日くらいは……いやらしく…乱れてみる?」するりと腰に手をかけ、ふとももを絡めた…

アオスタ「エウジェニオ…こんな所じゃ見られちゃう……だ、だめ……///」と、そこにぽーんっ…とビーチボールが飛んできた

エウジェニオ「…ふぅ、とんだ邪魔が入ったわね、姉さん?…まぁ、その分……今夜いっぱいしてあげる♪」絡めていた脚をほどくと脱力している姉を優しく浜辺に座らせ、ボールを投げ返した

ベルサリエーレ(ソルダティ級駆逐艦)「…ありがとぉー!よかったらエウジェニオさんも入るー?」

エウジェニオ「ええ、行くわ!…それじゃ姉さん、チャオ♪」ちゅるっ、ちゅっ♪…そのまま呆けているアオスタの口中に舌を差しこみたっぷりとねぶると、軽く手を振って浜の方に上がっていった

アオスタ「はぁ、はぁ、はぁ……んっ♪」くちゅり♪…波打ち際にへたり込み、エウジェニオを思い出しながら水着の上から秘所に指を入れると、甘い声をあげた…


…浜辺・パラソルの下…


…足柄は「気合いを見せる」と意気込み、イタリア艦娘たちと一緒になってビーチバレーに加わっていたが、百合姫提督と龍田はパラソルの下で座っていた。百合姫提督は淡い桃色で腰回りにフリルのついた素直なセパレートの水着、龍田は白い肌によく合う黒のホールターネックのビキニスタイルを身に付けていた


百合姫提督「んー、今日もいい天気。…イタリアだとお風呂に水着がいるって分かってたから、水着を持って来たけど……こうなると正解だったわね?」

龍田「そうねぇ。イタリアの提督さん、それに艦娘たちも結構大胆なのね…」恥ずかしがって夏用ワンピースを着ているリットリオを除き、戦艦たちは大きい胸を惜しげもなくゆさゆさと揺らし、泳ぎやビーチバレーを楽しんでいる

百合姫提督「そうね♪…あ、足柄がブロックしたわ……足柄ー、上手よー♪」軽く手を振ると、足柄も一瞬手を振り返して試合に戻った

龍田「こんなにのんびりしていたら、鈍っちゃいそうねぇ…」

百合姫提督「そう?…きっと龍田なら大丈夫。切れ味は鋭いままだって分かってるわ♪」

龍田「…嬉しいこと言ってくれるわぁ///」

百合姫提督「ふふ…ところで飲み物はいる?」

龍田「そうねぇ…せっかくならいただこうかしらぁ」

百合姫提督「はい♪」コロン♪…と氷の音を立てるグラスにはストローが二本立ててあり、縁には小ぶりなオレンジの輪切りが差してある

龍田「あら、ハイカラねぇ」

百合姫提督「龍田…一緒に飲みましょう?」

龍田「結構、恥ずかしいわねぇ///」顔を近づけて二人でトロピカルフルーツのジュースをすすった

百合姫提督「…ん♪」片手を伸ばすと、龍田と手をつないで指を絡めた…

龍田「…///」白い顔を赤らめて、視線をそらしつつも絡めた指は離さない…二人は「恋人つなぎ」をしたままジュースを飲んだ

百合姫提督「…ちゅぅ…すすっ…すぅー…」

龍田「…すぅー…ずー…」


…からころと氷の音がしてジュースはおしまいになったが、二人は見つめあったまま恋人つなぎを離さない…百合姫提督がストローから唇を離すと、透明な唾液の糸が一本こぼれた…


百合姫提督「…龍田///」

龍田「…提督///」

………

391:2017/04/18(火) 00:58:22.30 ID:
…浜辺…


数人の艦娘たちが興じているビーチバレーは棒きれで線を引いてコートにしているだけの単純なものだったが、十数人がわいわい言いながら見物していた。…ルールは普通だったが、巡洋艦と駆逐艦という風に大小の組を作り、一セットごとに負けたチームのメンバーが入れ替わっていくことにしてあったので、駆逐艦や補助艦艇の面々もちゃんと参加できるようになっていた。試合が終わると艦娘たちは息を切らして天幕の下に行き、ディアナが用意しておいた冷たい飲み物のお世話になり、涼しい風を楽しんだ…


百合姫提督「足柄ー…頑張ってー♪」

足柄「イタリア重巡なんて見かけだけでしょ?…勝利が私を呼んでいるわ!」パラソルの下から手を振っている百合姫提督を見て、紫の競泳水着に身を包んだ足柄は勢いづいていた

ザラ「ふーん…あなどらない方がいいわよ?」ひゅっ…とボールを投げ上げた

足柄「電、来るわよ!」

フォルゴーレ「電は日本の駆逐艦でしょ、私はフォルゴーレ!」

足柄「どっちでもいいわよ…来た!」ぽーんっ…と飛んできたボールを打ち返す

ザラ「へぇ、さすがね♪」

足柄「ふふん、飢えた狼は伊達じゃないのよ!」

レオーネ「…そっちがルピ(雌狼)ならこっちは……レオーネ(ライオン)だ!」金色のたてがみのような髪を振り乱し、小柄な身体で強烈なサーブを放つ

足柄「そっち!」

フォルゴーレ「!?…しまった!」砂にボールが弾み、審判のチェザーレが手を上げた

チェザーレ「試合終了だ!…ザラ、レオーネ組の勝ち!」

足柄「…まぁ仕方ないわ、電もよくやったじゃない」

フォルゴーレ「だから「イナズマ」じゃないの、フォルゴーレだってばぁ!」

足柄「あぁ、悪かったわ…ふぅ。…ちょっとはしゃぎ過ぎたから提督のところに戻るわ」

フォルゴーレ「喉乾いたぁ。休憩…」

チェザーレ「お互い大したものだったな…次のチームは誰かな?」

ディアナ「わたくしたちです」

チェザーレ「おぉ、ディアナか!普段から忙しいのだ、たまにははしゃいでくれ…もう一人は?」

シロッコ「私だよっ!」マエストラーレ級駆逐艦、褐色のシロッコが手を上げた

チェザーレ「おぉ、そうか。では双方、位置に付いて…始め!」ぽん…とボールを放ると試合が始まった

392:2017/04/18(火) 01:58:53.61 ID:
リベッチオ「シロッコは出来るもの…頑張って!」

パンテーラ「へぇ…なら賭けてみる?」からかうように言った

リベッチオ「むぅ…何がいい?」

パンテーラ「そうねぇ…じゃあキスとか♪」

リベッチオ「いいよ!シロッコが勝つに決まってるもん……こっちが勝ったらキス二回もらうからね!」

パンテーラ「じゃあレオーネには勝ってもらわないと…♪」(ふふ…この勝負、どっちにしても損はないし…♪)

エウジェニオ「その賭け、私も乗るわ…ザラ、レオーネ組にキス二回♪」唐突に近寄って来て言った

リベッチオ「エウジェニオも負けたら私にキスされるんだからね?」

エウジェニオ「そうね、ぜひとも勝ってもらわないと…キスされちゃうわ」(どっちに転んでも得しかしない…パンテーラったら、頭いいわ♪)

アブルッツィ「なになに、何に賭けてるの?とりあえず私も賭けたい…エウジェニオ、勝負しよう?」

エウジェニオ「あら、アブルッツィ。賭けならいいわよ?…ちなみにこの試合でどっちが勝つか、キスを賭けてるの…私はザラ、レオーネ組に」

アブルッツィ「キスね?楽勝♪…じゃあディアナ組にキスを賭けるわ!」

エウジェニオ「決まりね♪」(ふふ、楽しみね♪)


…しばらくして…


ディアナ「ご容赦下さいませ…月光蝶です!」速いサーブを打ち込む

レオーネ「行けるっ……うわ!」脚を取られてひっくり返った…と、ザラがボールを打ち返す

ザラ「私が…貴女を撃つと言ったはずよ!」ひゅっ…と高速の一発が放たれた

シロッコ「くっ…動け、なぜ動かん!」砂で動きが遅れ、そのままボールが砂に跳ね返った…

チェザーレ「試合終了!ザラ、レオーネ組の勝ち!……みんなまだやりたいだろうが、いったん休憩にしよう」日差しが照りつけてくるので、チェザーレはそう言って日陰に向かった…


リベッチオ「負けちゃった…パンテーラ、勝ったんだからキスしていいよ」

パンテーラ「ふふ、ではでは♪」ちゅっ、ちゅぷ…ちゅぅっ♪…柔らかいリベッチオの唇に甘噛みしつつキスをした

リベッチオ「…ふぁ…パンテーラってば…キス、上手だねぇ」

エウジェニオ「リベッチオ、私も勝ったから二回ね♪」

リベッチオ「むー…まぁ負けたんだし仕方ないよね」

エウジェニオ「大丈夫、エウジェニオお姉さんが後悔させないから…あむっ…ちゅぅぅ、ちゅるっ…ちゅぷっ♪」唇を重ねると舌を絡め、ねっとりと甘いキスを浴びせた

リベッチオ「…あぅ…あっ、あっ…ふわぁぁ…♪」キスが終わると砂浜にへたり込み、とろりととろけた目でエウジェニオを見上げた

エウジェニオ「はい、それじゃあ二回目ね♪」ちゅるぅぅ、ちゅぽっ…くちゅ、じゅるぅ♪…すっかり骨抜きになったリベッチオのあごを持ち上げ、上からかがみ込むようにして深いキスを交わした…

リベッチオ「あふ…ぅ…はひぃ…いぃ……よぉ♪」ろれつも回らないほど気持ちよくされ、すっかりとろけた表情をさらしている…

エウジェニオ「ふふ、ごちそうさま…アブルッツィ、次は貴女よ?」

アブルッツィ「分かってる…けど、その…お手柔らかにね?」

エウジェニオ「ええ♪」ちゅぽっ…じゅるじゅるっ♪…ちゅ…ちゅるぅぅぅっ…!

アブルッツィ「はぁ、はぁ、はぁ……はひっ…あへぇぇ……約束…したのにぃ……こんな…激しいの…ぉ♪」

エウジェニオ「約束なんてしてないわ♪…「お手柔らかに」って言われただけで、私はそうするなんて一言も言ってないもの♪」

アブルッツィ「そんなの…ずるい…」荒い息をしながら文句を言う

エウジェニオ「そう、手加減したつもりだったのだけど…それなら本当に気持ちのいいキスをしてあげましょうか♪」

アブルッツィ「い、いや…文句言ってごめんなさい」

エウジェニオ「はい、よろしい♪」唇を指でなぞってから、みだらな微笑を浮かべた

………
395:2017/04/19(水) 00:33:55.72 ID:
…浜辺・パラソルの下…

百合姫提督「お疲れさまー」

足柄「うー…疲れたわ」慣れないビーチバレーで駆け回った足柄はぐったりと座り込んだ

百合姫提督「はい、どうぞ」…ぽんぽんっ♪

足柄「膝枕?…そんな、悪いわよ」

百合姫提督「…どうぞ?」

足柄「わ、分かったわ…よいしょ」

百合姫提督「どう?」

足柄「ふぅ…すっごくいいわ。動きたくなくなるわね…」

龍田「提督の膝枕は格別だものねぇ」

百合姫提督「ふふ、ありがとうございます…ところで足柄、食べる?」巾着ほどの大きさをした透明なビニール袋をがさがさ探ると、長方形でカラフルなキャンディ状の包みをいくつか取り出した

足柄「ん?…なにかくれるの?」視線を動かして袋を見た

百合姫提督「ええ、信州名物、飯島商店の「みすず飴」…懐かしい感じがして好きなの」味によって数種類の色があるビニールの包みを剥くと、オブラートでコーティングされたグミ状の「飴」をさしだした…

足柄「いただくわ…んむ…んむ……ちゃんと果物の味がして美味しいわね」

百合姫提督「えーと、それは…「さんぽうかん」(三宝柑)ね。…「ぶどう」と「あんず」は色味が違うからよく分かるけど、果汁と水飴、寒天だけで出来てるから「もも」「りんご」はほとんど見分けがつかないのよね」いいながら百合姫提督はビニールを剥き、一つを龍田に差しだし、もう一つは自分でつまんだ…

龍田「美味しいわねぇ…甘いのは大好きよぉ」

百合姫提督「ね♪…遠慮しないで食べて?」

龍田「ふふ、了解♪」

………
397:2017/04/19(水) 01:07:39.60 ID:
…波打ち際…


フレッチャー「イェー!最高じゃない!」横しまの入ったワンピースの水着で思い切り海に駆け込み、ばしゃばしゃと透明な水を楽しんでいる

エンタープライズ「全くね。ところでマームはどんな水着なの……///」水着からはちきれそうな大きい胸をスターズ・アンド・ストライプス(星条旗)柄のビキニスタイルで包み、波を楽しんでいたビッグEは、やって来たミッチャー提督の格好に生唾を飲んだ

ミッチャー提督「おー…きれいな海だねぇ。どうしたの?」

エンタープライズ「オゥ……ウェル」あまりのことに感嘆語しか出ないエンタープライズ

フレッチャー「何?マームの水着はそんなに……ジーザス///」振り向いて真っ赤になりつつ、視線は釘づけのフレッチャー……やって来たミッチャー提督は紅のマイクロビキニ姿で、秘所と乳首以外はほとんど隠れていない…

ミッチャー提督「似合ってないかな?」腰に手を当てると水着が食い込み、秘部のシルエットがくっきりと見える

フレッチャー「///」

エンタープライズ「ノー、マーム…とっても似合ってます///」

ミッチャー提督「オーケイ、そんなら私も混ぜてよね♪」

フレッチャー「う、うん///」

ミッチャー提督「じゃあ、ひと泳ぎさせてもらおう…っと」抜き手を切って泳ぎだした

エンタープライズ「…フレッチャー」横目でミッチャー提督のヒップを舐めまわすように見ている

フレッチャー「なに?」

エンタープライズ「私がマームに襲い掛かったら止めてね」

フレッチャー「あー、あたしの方がマズイかも…鼻血出そう……」

ミッチャー提督「ヘーイ!二人とも泳がないの?…気持ちいいよ?」

エンタープライズ「今行くわー!」

フレッチャー「これ、我慢できるのかな…?」

………
398:2017/04/19(水) 01:38:38.35 ID:
…浜辺…


金色に輝く暖かい砂の上、ジャンヌ・ダルクとリシュリューは水着を着て波打ち際に向かっていた。ジャンヌは白いフリルとパレオ付きの清楚なワンピースタイプで、リシュリューは白から淡い灰色のグラデーションが入り、羽飾りと大仰なフリルがついた、エレガントなのかよく分からないビキニスタイルを着ていた。二人に続いているエクレール提督はシートとバスケットを持ち、サイドリボンのある水色のビキニを着ていた…


エクレール提督「ここでいいですわ。…さぁ、二人とも、わたくしに構わず行って楽しんでいらっしゃいな」

リシュリュー「左様で?…まぁ、せっかくですからわたくしめがパラソルを準備いたしましょう」砂に深々とパラソルを突きたてて広げた

ジャンヌ「私もお手伝いいたします」バスケットに入っている必要なものを取り出して置いた

エクレール提督「あら、二人のおかげで手早く準備できましたわ…さ、今度こそ行ってらっしゃい」

リシュリュー「提督はどうなさいますか」

エクレール提督「しばらく日光浴でもさせてもらって…それから海に入りますわ」

リシュリュー「了解しました…ではジャンヌ。参りましょうか」

ジャンヌ「はい、リシュリュー…提督、お待ちしておりますよ♪」

エクレール提督「メルスィ♪」海に歩いて行く二人を見送り日差しが注ぐ砂の上にシートを広げると、しゅるり…と水着を脱いだ。白い端正な身体が陽光にさらされる…

エクレール提督「…あぁ、これですわ♪」一糸まとわぬ姿でシートに寝そべると、大きいタオルを丸めてクッションにして置いた

エクレール提督「コート・ダジュールは手が届きませんが、まさかこんなところで日光浴が出来るとは思っておりませんでしたわ…♪」(※コート・ダジュール。「青の広場」の意。南フランスの高級観光地)

エクレール提督「風も心地いいですし…しばらくこうしていましょう…」海辺の歓声を聞きつつ、のんびりと日光浴を始めた…

………
400:2017/04/19(水) 10:36:15.19 ID:
…百合姫提督のパラソル…

足柄「それにしても…あれは大胆すぎじゃないかしら」しばらく膝枕をしてもらい、すっかり回復した足柄は起き上がって浜辺で遊ぶ艦娘たちを眺めていた…が、全裸で日光浴をしていたり、トップレスで水をかけ合っている数人を見て、神戸生まれの淑女は眉をひそめた

百合姫提督「ふふ…」

足柄「なに、おかしい?」

百合姫提督「いいえ?…♪~たーめ息のぉーでーるようなぁー、あなーたーのぉくーちづけにぃー…甘ぁーい恋をゆめーみーるー、おとめぇーごころよぉー…~」軽く足柄に微笑すると口ずさみ始めた…

足柄「その歌は?」

百合姫提督「63年の大ヒット…姉妹デュエット、ザ・ピーナッツの「恋のヴァカンス」…欧州でも「歌う外交官」カテリーナ・ヴァレンテみたいなスターにカヴァーされたの…今の雰囲気がぴったりだから」パラソルの下で風に吹かれ、足柄にもたれかかりながら言った…

足柄「よかったら聞かせてよ?」

百合姫提督「ええ……♪~銀色にぃーかがやーくぅー…あーつーいすなーの上でー、はーだーかーで恋をしーよーうぅー、人魚のよーうーにぃー」

龍田「ただいまぁ…あら、提督の歌?」歌の上手い百合姫提督の声を聞こうと、シートに寝そべり肘をついた

百合姫提督「お帰り、龍田…♪日にぃーやけたー頬よーせてー、ささーやいたぁーやくそーくーは、ふーたーりーだけのーひめーごーと、ため息がでーちゃぁーうー…あぁ恋のよーろこーびーにぃ、バラいーろのつーきひーよーおぉー…はーじめてあなたーをみーたー、恋のー、ばーかーんーすぅぅー…~♪」

足柄「相変わらず歌も上手ね…でもちょっと歌詞が…///」

龍田「提督にそんなこと言われたら……我慢できなくなっちゃうわぁ…///」悶々とした様子の二人を見て、百合姫提督は立ち上がった

百合姫提督「さーてと、泳いでこようっと♪」