900:2017/11/18(土) 01:04:50.22 ID:
…しばらくたって…

提督「ディアナ、次の料理を運ぶの手伝いましょうか?」

ディアナ「いえ、平気ですから」

百合姫提督「ふぅ…もう結構お腹一杯だけど、まだあるのね……よいしょ…」軽く体を揺すりお腹を空けようと頑張っている

足柄「それにしてもイタリヤ料理って言うのは、ハイカラだけど量もあって美味しいわね♪」

龍田「そうねぇ…♪」ボトル一本のワインとたっぷりの料理をお腹に収め、火照った頬を扇ぎつつくつろいでいる龍田…

トレーリ「ジァポーネの食べ物は……私が行ったときはあんまり美味しいものに出会えなかったので…どうなんでしょう?」

フィンチ(カルヴィ級大型潜)「案ずるな、トレーリ!当然美食もあるぞ…スシ、テンプラ……後は…あー……」

ディアナ「ウナギなんていかがでしょう?…百合姫提督がお手ずから足柄と龍田に調理されたものですよ♪」二人の前に蓋つきのお皿を置いた…

足柄「えっ…あれ、本当に調理してくれたの?」

龍田「ウナギをさばくのは大変だったでしょう?…開けるわねぇ」

百合姫提督「ええ。どうぞ召し上がれ♪」二人は皿の蓋を開けてため息をついた

足柄「まぁ、上手なものじゃない♪」

龍田「美味しそうな白焼きねぇ…せっかくだからいただきます♪」

百合姫提督「ねぇ、二人とも……せっかくの和食だもの、日本酒なんて欲しくならない?」

足柄「それはもう…「赤ワインでウナギ」よりは日本酒できゅっとやりたいわね」

百合姫提督「そうよね……はいっ♪」ディアナに冷やしておいてもらったらしい清酒「浦霞」の四合瓶を開け、シャンパングラスにとくとくっ…と注いだ

龍田「あら、いいわねぇ…それじゃあさっそく……はむっ」ふわりと焼き上がったウナギの白焼きに箸を入れる…ふわりととろける脂の乗ったウナギはほどよく焼き目も付いていて香ばしい……

足柄「んーっ!…やっぱりこれに限るわねぇ♪」きゅーっとほど良く冷えた清酒をあおり、ふた口ばかり頬張ってからわさび代わりのホースラディッシュを乗せて味わう…

百合姫提督「どう、美味しい?」

足柄「美味しいに決まっているでしょう…提督の手づくりとあればなおさらよ♪」

龍田「とっても美味しいわぁ…料亭の味ねぇ♪」

提督「よかったわね、姫?」

百合姫提督「えぇ。二人に喜んでもらえてとっても嬉しいの♪」

ディアナ「よかったですね…さぁ提督、メインディッシュを受け取ってくださいませ♪」

提督「まぁ、素敵♪」

…大きな皿に盛られてきたのはディアナが「トスカーナ風」と言っている、グリルした猪の骨付きあばら肉を赤ワインソースで煮こんだ野性的な一品…それと別のお皿には、マヨネーズソースで仕上がっている大海老のグリルとカキのソテー・バターソースが載っていて、好きな方(…か、お腹さえ了解すれば両方とも)を選べる…

ディアナ「どちらにします?…お肉?それとも海老ですか?……両方でも構いませんよ?」

提督「じゃあ両方でお願い…あ、でもデザートまでお腹を空けておかないといけないのよね……うーん」

リットリオ「でしたら提督、食べられるだけ食べたら私に回して下さい。手伝いますから♪」

提督「あら…食べさしなんて渡しちゃっていい?」

リットリオ「はいっ…むしろ提督の食べさしの方が♪」

ドリア「……私も手伝いますよ、提督♪」

ライモン「で、でしたら私も…!」

提督「ふふっ…みんなして私の食べかけを取らないで、自分たちで分けあいなさい?……リットリオは私からね♪」たっぷり二本分のワインが入って、誰かれ構わず甘やかしている提督…

リットリオ「はいっ♪」


901: :2017/11/18(土) 02:18:51.47 ID:
ロモロ「うぅ…ん!」今回の輸送作戦でも頑張ってくれた功労者、「R」級大型輸送潜の「ロモロ」は狼のように猪肉にかぶりつき、濃い目の味付けとがっちりした肉の噛みごたえに満足している… 

アブルッツィ「うん、とっても美味しいわ♪」 

…軽巡ガリバルディの姉に当たる「ルイージ・ディ・サヴォイア・デュカ・デリ・アブルッツィ」……本名はもっと長い名前だったが軍艦になって省略され、それでも長すぎたので戦中から「アブルッツィ」と呼ばれている……アブルッツィ地方は野山で狩りが出来るので、自然とアブルッツィも猪肉を取った 

アッテンドーロ「私は海老で♪」ライモンの妹でナポリ所属だった小粋な軽巡「ムツィオ・アッテンドーロ」は大海老を取り、ほろりとほぐれる海老の紅白の身を口に運び、ワインの「アスティ」との組み合わせを楽しむ…… 

チェザーレ「あの深海棲艦に張りついていた牡蠣か……猪にしよう♪」 

フィウメ「私は海老にします♪」 

ザラ「じゃあ私は猪にするわ…もし味見したかったら言いなさいね?」 

ポーラ「ポーラはぁ、猪にしまぁ~す♪…ボルツァーノ、一緒にどうですかぁ~?」 

ボルツァーノ「はい、嬉しいです♪」姉妹のないボルツァーノだけに、従姉妹のようなザラたち…特に基本形になったポーラとは仲が良い 

ミッカ(大型潜)「よかったら一口いかがですか、フィエラモスカ?」…同じく単艦同士の「ピエトロ・ミッカ」と「エットーレ・フィエラモスカ」は、「フィエラモスカ」が大型潜で唯一年上にあたる「バリラ」級の四人のお姉さま方、「ミッカ」がほぼ同い年の「アルキメーデ」級の二人、それに慕ってくれる中型潜たちと楽しくやっている…… 

バリラ「あらあら、二人はそんなに仲良しなのね…お母さん嫉妬しちゃいそう♪」 

スクアロ「へぇ…そういう関係だったのか……おめでとう♪」 

ジョヴァンニ・ダ・ヴェラサーノ(ナヴィガトリ級駆逐艦)「おめでとう♪」 

ニコロソ・ダ・レッコ(通称ニコ)「そういう関係ってことは…もしかして……///」 

アルヴィセ・ダ・モスト(ナヴィガトリ級)「それはあれだよ…きっと……」 

ニコ「…っ///」ダ・モストが何やらひそひそと耳打ちすると、ニコは真っ赤になってワインをがぶ飲みした… 

フィエラモスカ「残念でした、ミッカとはまだそういうお付き合いはしていません」 

ミラベロ「と、言うことは…これから「そういうお付き合い」をする予定なのね♪」 

リボティ(ミラベロ級)「ふふ…嘘はつけないものだね♪」 

ミッカ「ミラベロ、リボティ…あんまり大人をからかうものではありませんよ?」 

アントニオ・ダ・ノリ(ナヴィガトリ級)「そうそう…あんまりそういうことを言っていると提督を呼ばれちゃうわよ、きっと」 

リボティ「ふふ、提督ならあちらでリットリオといちゃついているから平気だよ」 

提督「…呼んだ?」 

リボティ「!」 

提督「ちょっと替えのグラスを取りに来たの……でもね、リボティ…「聞こえていないだろうから」って人の噂なんていけないわね♪」耳元でそういうと「ふーっ♪」と息を吹きかけ、そのまま軽い足取りで席に戻って行った 

リボティ「ふふ…私の耳元で天使がささやいていったよ……あぁ、驚いた」実年齢はさておき、容姿の割には耳年増なミラベロとリボティだが、提督の奇襲を受けてたじたじとなっていた… 

ダ・ノリ「あはははっ、さすがのリボティも提督相手ではかたなしなのねぇ♪」 

リボティ「む…提督は仕方ないと思うけどね?」 

ミラベロ「そうね、あの可愛い容姿にだまされると…ふふ♪」 

提督「もう…相変わらずなんだから……」白ワインをもう一杯飲み干して大海老を口に運んだ…牡蠣のソテーはバターの風味も豊かで美味しかったが、さすがに全部は食べきれないだろうと、口をつける前に一個をリットリオに渡した… 

リットリオ「ありがとうございます♪……本当は食べかけの方がよかったんですけど…」 

提督「なぁに、リットリオ?」 

リットリオ「いえ、何でもないですっ」 

提督「…後で食べかけの牡蠣よりいいものをあげるから、今は我慢してね♪」リットリオのふとももに手を置いて、そっとささやいた 

リットリオ「もう、聞こえているじゃないですかっ…///」 

ライモン「むぅ…提督ってば……///」さりげなくふとももをくっつけてくれているのは嬉しいが、提督がリットリオにも甘い顔をしているのでさも不満げなふりをするライモン… 

提督「ふふ…大丈夫よ、ライモン♪」意味深な微笑みを浮かべてみせた 

ライモン「…はい///」 

904: :2017/11/19(日) 02:05:34.08 ID:
提督「さてと…とっても美味しかったけど、まだドルチェとコーヒー…お酒もたっぷりあるのよね♪」 

ディアナ「ええ、ありますよ。ドルチェ(甘い物・デザート)はレモンメレンゲを乗せたロールケーキとカンノーロ、パンナ・コッタにアプリコットのタルトレット(小さいタルト)です」 

(※カンノーロ…シチリア発祥の銘菓。筒に巻きつけ円筒形にした生地をからりと揚げ、中にリコッタチーズかカスタードクリームをベースにマルサーラ・ワインやバニラなど好きな風味をつけたクリームを詰めるお菓子……映画「ゴッドファーザー」でも要所をしめる小道具として出てきたりする。複数形はカンノーリ) 


提督「ふふ、そんなに色々あると迷ってしまいそうね…♪」 

カヴール「そう言いながら結局はどれもお取りになるのでしょう?…せっかく運動してもこれではお釣りが来てしまいますよ♪」 

提督「また明日から運動すればいいし、今日は気にしないことにしているの……あー、どれにしようかしら♪」ドルチェはカウンターの盆の上に並べてあって、どれも甘い芳香を放ち「食べて下さい」と言わんばかりに誘っている…結局提督はデザート皿にカンノーロとレモンメレンゲのケーキ、タルトレットを並べ、別のお皿でパンナ・コッタを取った…… 

ミッチャー提督「よく食べるね…私は甘い物はそんなに欲しくないから、そのクリームプディングだけにしておくよ」 

提督「もう、ジェーンったら…「パンナ・コッタ」はプリンと違ってクリームをゼラチンで固めたものよ?……「ババロア」みたいなものって言えばいいのかしら」 

ミッチャー提督「へぇ…それは知らなかったわ。これからは恥をかかずに済むってわけね♪……うん、美味しいよ」 

提督「それはもう、ディアナのお菓子だもの…「カンノーロの銃口から撃ちだされるは甘いクリームの銃弾」…なんてね。……はむっ♪」 

ムレーナ(フルット級)「提督、酔ってるんじゃないか?」 

提督「いいえ、意識はしっかりしているから酔ってはいないわね。ただ、少し身体が火照っていて……気持ちいいわ♪」 

ムレーナ「ほろ酔いってところだな…人生を楽しく感じられるってわけだ……あたしはカンノーリにしよう」 

スクアロ「…銃はおいて来い……カンノーリは持ってきてくれ」 

ムレーナ「それだよそれ…しびれるセリフだったからなぁ」 

スクアロ「じゃあ、今度「油紙にくるんだ魚」でも届けようか?」(※ゴッドファーザーのワンシーン…相手の組織に対し「送り込んできた奴はいまごろ魚のエサ」と言う意味) 

ムレーナ「ははっ、私は味方だろ…敵に送ってやるといい♪」 

フラテッリ・バンディエラ(バンディエラ級中型潜)「いかにもそうね!…愛国の志士よ集え!我らが海からアルビオンを追い出すのだ!」 

ムレーナ「おいおい、そう熱くなりなさんな…あたしは可愛い深海娘の柔肉に喰らいつければそれでいいんだから♪」ぺろりと舌なめずりをして、カンノーロを食いちぎった 

スクアロ「ああ…それと私たちにそういう下らんお題目は必要ない……」アル・パチーノばりの冷静な声を真似て素っ気なく言うと、カンノーロをつまんでから濃いエスプレッソをすすった 

ムレーナ「おいおい、格好いいじゃないか…惚れちまいそうだね♪」 

スクアロ「ふふっ…練習のかいがあったかな?」 

ムレーナ「…何だ、練習したのかよ?」 

スクアロ「どうせ「海のギャング」呼ばわりされるなら一流になろうと思ってね…似てただろう♪」 

ムレーナ「あぁ…でもそいつはいいね、あたしも練習しようかな」…スクアロ(サメ)とムレーナ(うつぼ)だけに、危険な雰囲気を漂わせている二人 

カラビニエーレ「何よあれ…全く、取り締まりが必要ね!」一方、カラビニエーリ(軍警察)が艦名の由来だけに規則にうるさく、今にも二人を叱りつけそうなカラビニエーレ… 

アヴィエーレ「まぁまぁ、潜水艦の連中はみんな冷めているのさ……私みたいなロマンチストじゃやっていられないんだ、きっと♪」…今日も革長靴にお洒落なマフラー、金縁のサングラス姿で、後ろに髪を撫でつけているアヴィエーレ…もっとも、入り口でかけてもらった花の輪っかをかけているので少しおかしな感じになっている…… 

カラビニエーレ「うーん…仕方ないわね、今日は不問にしてあげることにするわ」 

アヴィエーレ「それがいいよ…さーて、もう一杯何かいただこうかな♪」 

カラビニエーレ「ちょっと、まだ飲む気なの?」 

アヴィエーレ「いけないかい?…出撃してきたんだし、いいだろう?」 

カラビニエーレ「ぐっ…あんまり飲み過ぎないようにね?」 

アヴィエーレ「それは無理な相談かな…今日はぐでんぐでんになるまで飲んでやろうと思っているからね♪」ほろ苦いカンパリ・ソーダをきゅっとあおる… 

カラビニエーレ「ちょっと!」 

アヴィエーレ「操縦士流の冗談さ…今度はマルティーニにするかな♪」 


905: :2017/11/20(月) 09:55:41.92 ID:
…食後しばらくして… 

提督「うふふふっ…カヴール、もう一杯いただくわ♪」すっかり満足した提督はバーカウンターでストゥールに座り、甘いアプリコット・ブランデーをちびちび舐めながら愉快そうにしている… 

カヴール「あらあら…そんなに飲んだら酔ってしまいますよ♪」 

提督「大丈夫…よ♪」ちゅっ……甘い味のする唇でついばむようにキスをした… 

カヴール「あんっ、もう…提督ったら♪」 

ミッチャー提督「お、いいのがあるじゃない……フレッチャーはどうする?」シングルモルト・ウィスキーの「グレンリベット・18年」を見つけ、香りを楽しみつつゆっくり傾けるミッチャー提督 

フレッチャー「そうね、マーム。私も何か飲み物が欲しいわ」 

ミッチャー提督「オーケイ、ジンフィズでも作ってあげるよ……誰か歌うのかな」演説台の脇に置いてあるマイクスタンドに誰かがスイッチを入れた… 

フォルゴーレ「一曲聞かせてぇー?」 

リベッチオ「わぁ、歌え歌え♪」 

足柄「いいわよ、日本の歌を歌ってあげるからちゃんと聞きなさい♪……提督も私が歌ったら一曲やりなさいよ?」すっかり顔を赤くしてマイクスタンドに立った 

百合姫提督「はーい…ふふふっ♪」 

ミッチャー提督「やれやれ…バーテンダーはともかく、ジュークボックスの役割までするハメになるとは思わなかったわ……曲名を教えてくれたら流してあげるわよ?」足柄が言った曲名を聞くとラップトップ・コンピューターから曲を探し、つないであったスピーカーで流し始めた… 

足柄「そうそう、この曲よ…」少しもつれたような調子で歌い始める足柄… 

足柄「♪~あーかーいぃ、りーんーごぉぉにぃ、くちびぃーるよぉせーてぇぇ……だーまぁーってみーてぇぇーいーる、あーおいそーらぁぁ…」 

足柄「♪~リンゴはなんにも言わないけれど…りーんごーの気持ちーはぁー…よぉぉくわーかぁぁるぅぅ…」 

足柄「♪~りんご、可愛ぃーやぁー、かわいやりーんーごぉぉー…」 


ダルド「わぁぁ、可愛い歌ですね♪」 

足柄「ほら、次は提督の番よ!」 

百合姫提督「はいはい…ミッチャー提督、「かもめが翔んだ日」をお願いしますね♪」 

足柄「おぉ、提督の十八番じゃない♪」 

龍田「提督ったら年の割に曲の選択が古いわよねぇ、うふふっ♪」 

百合姫提督「♪~ハーバーライトが…朝日にかわーりぃー…その時…一羽の…カモメぇぇーがーとーんーだーぁぁ」同期からは「横須賀の能登麻美子」、年配の提督たちからは「横須賀の菊池桃子」「鎮守府の聖子ちゃん」などと言われる甘い声が魅力の百合姫提督…歌い出しから透き通った綺麗な声が響く… 

提督「あら…上手♪」飲みかけのグラスをカウンターに置くと、ぐるりと腰掛けを回して聞き入った… 


…曲が終わって… 

百合姫提督「ふぅ…ありがとうございました♪……足柄、龍田…歌ったら酔いが回ったみたい……部屋に連れていってくれる?」 

足柄「いいわよ…寝る前に少しお風呂に浸かりましょう♪」 

提督「お休みなさい、姫。とっても上手だったわ……あ♪」ふらふらしながら部屋に戻る百合姫提督へと手を振っていると、視線にエクレール提督の姿が入った……提督は急にいたずらっぽい怪しい笑みを浮かべると、カヴールに何かささやいた… 

カヴール「まぁ…提督も悪いお方ですね……外交問題になってしまいますよ♪」 

提督「大丈夫、マリーの事だからきっと悦んでやってくれるわ♪」 

カヴール「うふふふっ…では取ってきます♪」 

提督「じゃあその間は足止めしておくわ……ねぇ、マリーも歌って?」 

エクレール提督「わたくしですの?…いえ、結構ですわ」残っているのは飲み足りないか、飲んで陽気にはしゃいでいる面々で、それを見るなりあっさり断った 

提督「ねぇ、お願い…マリーの歌が聞きたいの♪」 

エクレール提督「し…仕方ありませんわね、一曲だけですわよ?」 

提督「嬉しいわ…私、マリーの声も好き♪」 

906
:2017/11/20(月) 10:45:18.08 ID:
エクレール提督「おだてても何もでませんわよ…ミッチャー提督、曲をお願いしますわ///」

ミッチャー提督「はいはい…タイトルは?」

エクレール提督「夢見るシャンソン人形…65年、フランス・ギャルの曲ですわ」

ミッチャー提督「オーケイ…あぁ、あった……それじゃあ、流すよ?」


エクレール提督「ええ、お願いしますわ」

「♪~ジュ・スゥイ・ゥヌ・プゥペ・ドゥ・スィヌ・ウヌ・プペ・ドゥ・ソン…モンクェレ・ダン・メションソン・プペ・デ・スィヌ・ペデッソン」
(私はロウ人形…おがくず(歌う)人形…心は歌に刻み込まれたロウ人形)


提督「ふふっ、とっても上手よ♪」…コケティッシュで小生意気な感じのするフランス娘らしさと、つんとすまして首を小刻みに動かす雰囲気はなかなか魅力的に見える……十数人の艦娘たちも盛んに喝采を送る


エクレール提督「♪~メ・ディ・ク・ソン・ウノ・ルァ、ドゥ・ルコシャカン・ペムゥ・ヴォァ…」
(私の心のレコードは鏡…歌う私をみんなが見るの、私の声はバラバラに壊れそうだけど……)


…何のかのと言って、曲が終わると提督を見て「どうだったかしら?」としぐさでたずねるエクレール提督


提督「トレビァン♪…とってもシャルマン(チャーミング)で可愛かったわ……」と、そこにいやらしい笑みを浮かべて戻ってきたカヴール…手には何やら紙袋を持っている……

カヴール「ありましたよ…もう、どうなっても知りませんからね♪」

提督「うふふっ♪……ところでみんな、もうすぐ鎮守府にワンちゃんが来るわけだけど……」急に周囲の艦娘たちに呼びかけた…

アヴィエーレ「ああ…それがどうかしたのかな?」

提督「ちゃんと私の用意した「飼育の手引き」は読んでくれた?」

フレッチア「もちろんよ、稲妻のような速さで読んだわ♪」

ダルド「私もです!」

ポーラ「いきなり何の話ですかぁ~?」

提督「ふふ…今からちゃんとできるかテストしようと思って……マリー♪」

エクレール提督「はい、何ですの?」

提督「ちょっとこっちに来てくれる?」

エクレール提督「?」…眉をひそめながらも近くに来たエクレール提督……と、急に袋から出した何かを頭につけさせた…

エクレール提督「い、いきなり何ですのっ!?」

ゼフィーロ(トゥルビーネ級)「わぁ、似合ってますよ♪」

ジョヴァンニ・バウサン(ピサニ級中型潜)「はははっ、これはいい…傑作だ!」

ジャンヌ「な…コマンダンに何をするんですか!」

リシュリュー「…おやおや」

エクレール提督「一体何を…っ!?」バーカウンターの後ろにある鏡を見て絶句した…

カヴール「うふふふっ…よく似合っていますよ♪」

提督「ええ…ふふっ……とっても可愛いわ♪」

エクレール提督(犬耳)「…すぐ外しなさいっ!」……ピンと立った白い犬耳のカチューシャをつけられ真っ赤になっているエクレール提督…と、提督が顔を近づけて耳元にささやいた…

提督「…マリー……首輪とリードもあるのだけど♪」

エクレール提督「…な、何を言っておりますのっ!?」

提督「…首輪はいや?」

エクレール提督「嫌に決まっておりますわ!」

提督「そう……それなら「しっぽ」もあるのだけど、どっちがいい?」

エクレール提督「し…尻尾ってどういう意味ですの……?」

提督「大丈夫……私は使ったことないし、ちゃんとアルコール消毒もしてあるから♪」

エクレール提督「…く、首輪にしておきますわ///」

提督「そう…じゃあつけてあげるわ♪」カチャ…ミラノ製の黒革で出来た首輪を首につけ、リードとつないだ……
907:2017/11/20(月) 11:33:53.05 ID:
ザラ「エウジェニオは残念ね…こんないいものを見逃しちゃって♪」

ポーラ「そうですねぇ~♪」

トレーリ「ネコミミでないのが残念ですね…ジァポーネではエクレール提督のような方を「ネコ」と言いますから♪」

エクレール提督「で…一体どうしようというのです///」

提督「んー…みんながちゃんと基本のしつけを覚えているかテストするわ……ほら、四つん這いになって♪」

エクレール提督「ここで…ですの!?」

提督「今さら恥ずかしがらなくたって、よく妙な運動しながら似たような姿勢をしているじゃない……それとも表でやる?」

エクレール提督「あれはヨガですの……こ、ここにしますわ///」

ミッチャー提督「……いやはや、ジーザス…恐れ入ったわ」

フレッチャー「…」

エンタープライズ「何とも絶景ですね…マーム、ちゃんと見てます?」

ミッチャー提督「あぁ……ほっそりしたふとももが伸びて…白か」

フレッチャー「…ごふっ!」

ミッチャー提督「どうした?」

フレッチャー「間違って氷を飲みこんじゃったわ…けほっ!」

提督「さてと…ワンちゃんの準備もできたことだし……まぁ、基本的に必要なのは「お座り」と「待て」…あとは散歩の時に引きずられないようにする方法くらいかしら?」

リボティ「しつけの悪い雌犬を調教するわけだね…♪」

提督「リボティ、失礼なこと言わないの。こんなに毛並みのいいワンちゃんじゃない……おー、よしよし♪」四つんばいになったエクレール提督の頭を撫でる

エクレール提督「あ、あの…///」

提督「おかしいわね…ワンちゃんを撫でたはずなのにワフワフいって喜んでくれないわ……カヴール、どうしてかしら?」

カヴール「そうですね……手引きには「たくさん撫でてあげれば喜ぶ」と書いてありましたから、もっといろんなところを撫でてあげたらいかがでしょう♪」

提督「そうね、たいていのワンちゃんは撫でれば撫でるほど喜んでくれるもの…特に、尻尾の付け根は犬の「ツボ」だからかいてあげると喜ぶのよ……いっぱいかいてあげるわね♪」…さわ、さわっ♪

エクレール提督「あっ…んっ///」

提督「あら、やっと気持ちよさそうにしてくれたわ…トレーリ、せっかくだからやってみる?」

トレーリ「はいっ♪」

エクレール提督「ちょ…ちょっとお待ちなさいな、いくら何でも……っ///」

提督「あらあら…こうやって散歩の時に引きずられそうになるのは、飼い主がリードを長く持ちすぎているからなの。少し短く持って、自分の足元にワンちゃんがつき従うようにすれば……ほら、ちゃんとついてくるでしょう♪」リードをきゅっと引いて近寄せる…

エクレール提督「///」何か言おうとした瞬間に提督たちのスカートの中が見え、真っ赤になってうつむいた…

トレーリ「おー…可愛いワンちゃんですねぇ♪」顔に胸を近づけ、「よしよし」と頭を撫でるトレーリ

提督「あら、上手♪……これならワンちゃんもきっと悦んでくれるはずよ…ね♪」

エクレール提督「わ…わんっ///」

提督「ね?…じゃあ、次にやりたい人♪」

サエッタ「私が!」

ストラーレ「はいはいっ!」

サウロ「わ、私もやりたいです///」

ポーラ「はぁ~い♪」

提督「うふふっ、みんな熱心ね。じゃあ順番にやってみましょう…最初に手を上げたサエッタからね♪」

エクレール提督「こ…こんなの……んんっ///」四つんばいになったまま、顔を真っ赤にしている…

………
908:2017/11/20(月) 22:01:44.56 ID:
…数十分後…

ドリア「ふふっ、ワンちゃんとのお散歩って楽しいですね♪…ほーら、おいで?」

エクレール提督「んっ…くぅ……んぁぁ……///」とろっ…ぬちゅっ……ぴちゃ…♪

提督「ドリア、そろそろお散歩はおしまいにして、今度はお座りの練習をしましょう?」

ドリア「あら残念♪…ニコからリードを受け取ってからまだ食堂を一周しただけですのに……」

提督「まぁまぁ、今度は「お座り」の練習をしましょう?…「お座り」の時は、飼い主がこうやって近寄って……視線をあげさせると自然と「お座り」の姿勢になるのよ♪」ちゅぅ…ちゅぷっ♪……あごに親指と人差し指を当ててくいっと持ち上げると、ゆっくり唇を吸った…

エクレール提督「はぁ、はぁ…///」

カヴール「提督、このワンちゃんはお座りの姿勢になりませんね…」

提督「そうねぇ…そういう時は尻尾の付け根、腰の所を軽く上から押してあげると……」さわっ…

エクレール提督「あんっ…んんぅ///」とぷっ…とろっ♪……床にぺたりとへたり込み、ふとももを濡らしているエクレール提督

提督「はい、よくできました♪」椅子に座ると腕を伸ばして頭を撫でた…

エクレール提督「あっ…そんな優しく撫でられたら……んっ、きもひいいれひゅ…のぉ♪」

提督「はい、お座りもよくできました♪……こうやってごほうびをあげると「これをすればごほうびがもらえる」って、飼い主がさせたいことを覚えてくれるようになるわ♪」ひざの上に頭を乗せてやり、ゆっくり撫でる提督…時々頬を撫で上げ、髪をいじくり回した

エクレール提督「はひっ…ひぅっ……んんぅ///」

ニコ「はぁ、はぁ、はぁ…この状態……すごくそそるねぇ///」

提督「…あ、そうだわ♪……ディアナ、無塩バターを一切れもらえる?」犬の汗腺は基本的に足裏ぐらいにしかないので塩分はやらない方がよい…と、無塩バターを要求した

ディアナ「はーい……持ってきましたが、何にお使いになるのでしょう?」

提督「よくできたわんこのごほうびに…ね♪」指にバターをなすりつけ、目をうるませているエクレール提督の口元に差しだした

提督「さぁ、ごほうびよ♪……あら、舐めないの?」小悪魔的な笑みを浮かべると、バターの付いた指でゆっくりエクレール提督の唇をなぞる…

エクレール提督「くぅぅ、んっ……ぴちゃ、ぺろっ……れろっ///」

提督「ふふ、やっぱり犬はバターとか脂っこいものが好きね…ディアナもやってみる?」

ディアナ「まぁ、よろしいのですか?……では♪」

エクレール提督「んっ、んんぅ…れろっ…ちゅぱ……ちゅぷっ、れろっ、ぴちゅっ……///」

ディアナ「まぁ、ふふっ…くすぐったいですね♪」

ポーラ「ポーラもやりたいです~♪」

ジャンヌ「あ…あの……わたくしもよかったら…その///」

エクレール提督「ジャンヌ…!?」

ドリア「こーら、あんまり吠えちゃダメですよ♪」軽くリードを引く…

エクレール提督「あんっ…///」

提督「さぁ、ジャンヌ…こっちに来て?」

ジャンヌ「はい///」

提督「私の膝の上に座って…指先にバターをつけて……さぁ、どうぞ♪」

エクレール提督「ジャンヌ…ぅ……あむっ、ちゅるっ…れろっ///」

ジャンヌ「はぁ、はぁ、はぁ……モン・コマンダンにこんなことをしてしまうなんて…聖女失格…失格ですが……あぁ、たまりませんっ///」…ぞくぞくっ♪

提督「ふふっ…みんなの分もバターはあるから、遠慮しないでいいわよ♪」

エクレール提督「はぁ、はぁ、んぁぁぁっ……ひぅぅっ♪」とろとろっ…♪

………
909:2017/11/20(月) 23:20:41.14 ID:
…同じ頃、百合姫提督の部屋…

足柄「あー…気持ちいい……今日はずいぶん飲んじゃったわ…」大浴場で一緒にお風呂に浸かっていると「先に部屋に行って待っていて」と言われ、百合姫提督の部屋にやってきた足柄

足柄「それにしても…提督はずいぶん遅いわねぇ……まさかお風呂で溺れていたりしないでしょうね」

足柄「……さてと…それにしても暇ねぇ」なかなかやってこない百合姫提督…かといって暇つぶしに何かする気分でもない……脚を伸ばして布団の上に座り込み、少し酩酊した頭でぼんやりとナイトスタンドの灯りを眺めている……

…こんこんっ…

足柄「はい…誰?」

百合姫提督「足柄…まだ起きてる?」

足柄「…起きてるわよ」

百合姫提督「よかった…入るわね」

足柄「ええ……って、提督///」


…部屋に入ってきた百合姫提督は紅葉のように真っ赤な緋縮緬(ひちりめん)の長襦袢一枚で、酔った頬を桜色に火照らせ、白くしなやかな脚が伸びて襦袢からちらちらのぞく……湯上りで「烏の濡れ羽色」になった髪を薄明るい電燈の灯りにきらめかせ、こめかみのほつれた数本が口の端に入っている……奥ゆかしく、しどけない姿に足柄は息を呑んだ……


百合姫提督「あの…ね///」

足柄「な…何よ?」

百合姫提督「その…作戦中は二人ともいなくって寂しかった……それに…今日は酔ってしまって、一人で寝たくないの……だから……一緒に…お布団に入ってくれないかしら///」

足柄「わ……私はいいわよ///」

百合姫提督「ありがとう……その、じゃあ……足柄、先に入って…///」

足柄「そ、そうね…分かったわ……」掛け布団をめくると浴衣一枚の足柄はするりと布団の間に潜りこんだ…

百合姫提督「それじゃあ…その……私も入らせて……?」留め紐を解き、するりと長襦袢を脱ぎ捨てた……ほのかな明かりで陰影を帯びた身体がより艶めかしく見える……

足柄「え…ええ……入りなさいよ///」

百合姫提督「あ…足柄の身体……暖かい///」ぴったり身体を押し付け、足柄の胸の鼓動に耳を傾ける百合姫提督…

足柄「提督こそ……お風呂上がりだから…しっとりして、火照ってるわ……」

百合姫提督「ねぇ、足柄…///」口を半開きにして、とろけたような目でじっと見つめる…

足柄「提督…私も我慢できそうにないわ……」

百合姫提督「ええ…お願い……///」

足柄「もう…知らないわよ……んっ、ちゅっ///」

百合姫提督「ん…ふっ……んんっ///」

足柄「んっ、ふぅ…んんっ……ちゅるっ、ぴちゅっちゅぷっ…んぅぅ///」こらえがきかなくなった足柄と百合姫提督は、薄明るい畳の部屋のしっとりした雰囲気の中で、むさぼるように甘い口づけをかわした…

百合姫提督「んぅぅ…足柄ぁ……もっと…///」

足柄「分かってるわよ……ちゅっ、ちゅぅぅっ///」百合姫提督の小ぶりで均整のとれた胸をいささか乱暴にまさぐりながら息を荒げる…

百合姫提督「ふぅ…んんっ♪」恥ずかしげに視線をそらしつつ甘い吐息をもらす…

足柄「提督…」

百合姫提督「お願い…「提督」じゃなくて…名前で呼んで……」

足柄「いいわよ……「深雪」…脚…開いて……」くちゅっ…くちゅ、ぬちゅっ……足柄は百合姫提督の上に馬乗りになると秘所を重ね、脇の辺りに手をついた…

百合姫提督「うん……あっあっあぁっ///」ぐちゅ、ぐちゅり……

足柄「深雪…みゆき……ぃ!」ぐちゅぐちゅっ、じゅぶっ!

百合姫提督「はぁぁ…っ、あぁぁっ…いいのっ……足柄っ…それ……いいのぉっ///」ひくひくっ…びくんっ!

足柄「分かってるわよ……んっ、んくっ…はぁぁんっ♪」

百合姫提督「ひうっ、いくっ……あふっ、あっあっあっ……あぁぁっ♪」びくんっ…とろとろっ、ぶしゃあぁっ♪

足柄「はぁ、はぁ……全く、深雪との夜戦はこたえられないわね…♪」

百合姫提督「はぁ、ふぅ……私も…とっても良かった……腰、抜けちゃった…///」

足柄「そういうこと言って誘うなら…一晩中寝かせてあげないわよ……♪」

………
912:2017/11/21(火) 10:30:12.44 ID:
…しばらくして・食堂…

提督「はーい、いい子ねぇ…♪」

エクレール提督「わんっ///」

ミッチャー提督「あー…フランチェスカって催眠術でも使えるの?……この目で見なかったら信じなかったでしょうね…っていうかまだ信じられないわ。さっきまであれだけ嫌がっていたマリーが、嬉々として指を舐めてるなんてね…」

エクレール提督「…い、言わないで下さいまし///」

提督「あら…いつ口をきいていいって言ったかしら♪」

エクレール提督「あ……きゅぅん///」ひざに頭を乗せ、若干うらめしげな上目遣いで提督を見た…

提督「うふふっ、よしよし…大丈夫、私は虐待なんてしないから♪」

エクレール提督「///」

ポーラ「ところで提督ぅ~…」

提督「なぁに?」

ポーラ「そのバターはぁ~…もういいのかしら~?」

提督「どうかしら…みんな、バターはもういい?」

ディアナ「ふふふっ…わたくしは堪能いたしました♪」…いつもよりツヤツヤな頬を軽く押さえ、含み笑いをするディアナ

ドリア「はい、愉しめました♪」

ニコ「うん…とっても刺激的でよかったよ……///」

エリトレア「いやぁ…いいものが見られましたよぉ♪」

トレーリ「ジァポーネの「芸者遊び」でもこんなに面白いものはなかったですよ♪」

提督「トレーリ、芸者遊びなんてしたの?」

トレーリ「んー…実はその時は情勢がアレだったものでしませんでしたが、ここに着任してからちゃーんと勉強しましたよ♪」

提督「トレーリは勉強熱心なのね♪」

トレーリ「ふふっ♪」

ポーラ「…提督ぅ~?」

提督「あぁ、いけない…バターはもういいそうよ。はい、どうぞ」

ポーラ「グラーツィエ…さ~て~と……よいしょ~♪」くるぶしの革紐で留めている黒い編み上げ型のハイヒールを脱いで、薄い黒のニーハイソックスのつま先に指でしゃくったバターをなすりつけた…

ニコ「お…おぉ?」

カヴール「まぁまぁ♪」

リットリオ「あーっ!それ、やればよかった…!」

ポーラ「えへへぇ♪」椅子に腰かけ、つい…とつま先を伸ばす……

エクレール提督「いえ…そのっ///」

ポーラ「ほぉーら、ワンちゃん…お~いでぇ♪」

カヴール「ふふっ♪…良かったですねぇ、マリーちゃん……ポーラがバターをくれるそうですよ♪」

エクレール提督「わ、わんっ///」見ないようにしても、靴下からむちっとはみ出た柔らかそうなふとももと、その奥の薄いランジェリーが見える…

ポーラ「舐めにくいですかぁ~…じゃあ、脚を持ち上げてあげましょ~♪」脚を持ち上げると黒の透け透けランジェリーが白いふとももの間からのぞく…お洒落だがほとんど紐のような下着に、数人の生唾を飲む音も聞こえる…

フレッチャー「おぉ…私にも見える……当時のピンナップ・ガールばりね///」

ミッチャー提督「あー…それならセンサーよ、センサー」(※censord…検閲・削除、「ピー」という音)

エンタープライズ「ヒュゥ……大胆♪」

ポーラ「えへへぇ♪」視線がクギ付けのフレッチャーたちに手を振った…

913:2017/11/21(火) 11:08:04.02 ID:
エクレール提督「…ぺろっ///」

ポーラ「おぉ…まだいっぱいありますからねぇ~……よ~いしょ♪」しゅる…っ♪……腰から胸にかかる黒いコルセット風の胴衣を外して脱ぐと、ブラウスを大きくはだけた

提督「あら…うふふっ♪」

ザラ「ポーラ……もっと見せてよ♪」

ポーラ「ザラ姉さま…それは二人きりの時にしましょ~?」

ザラ「おっと、そうね♪」

ニコ「はぁ、はぁ、はぁっ…私は、ここで脱いでもいいと思うけどな……///」

トレーリ「うんうんっ」

ポーラ「だめですよぉ~…ポーラの裸はぁ、そんなに安くありませんからぁ~♪」

トレーリ「あぅん…残念っ♪」

ゴリツィア「もう、ポーラったら…もっと脱いじゃえ♪」

ポーラ「えへへぇ…暑いですしそれもいいかもですねぇ~……でも、まずはワンちゃんと戯れましょ~♪」紅いケシの花模様のレース飾りがついた黒いブラを外して放ると胸の谷間にバターを塗りつけ、エクレール提督の前にしゃがみこんだ……

エクレール提督「///」

ポーラ「さぁ、どうぞ~?」

エクレール提督「わ…わんっ///」ぺろっ…ちゅる……ちゅるっ♪

ポーラ「えへへっ、くすぐったいですねぇ~♪」谷間に顔を埋めてぺろぺろ舐めまわしているエクレール提督の頭を両手で抱え、ぐっと押し付けた

エクレール提督「むぅ、むぅぅ///」

フィウメ「あ…ポーラ、今度でいいので私にもそれやって下さい♪」

ポーラ「はぁ~い♪」

リシュリュー「なるほど…ああいうやり方もありですか……ふむふむ、興味深い♪」われ関せずと片隅でコニャックを傾けているが、さりげなく観察は続けている…

提督「うふふっ♪よかったわねぇ、マリー……あ」

カヴール「どうしました?」

提督「いえ……物を食べるのかどうか分からないけど、あの深海棲艦にも何か持って行ってあげないと」

ライモン「そう言えばそうでしたね…さぁ、行きましょう///」あまりの光景にいたたまれずにいたので、てきぱき動いて食事をお盆に乗せるライモン…

ポーラ「今度は先端ですよぉ~♪」

エクレール提督「わん、わんっ///」

ポーラ「もう、そんなに焦らなくてもぉ、ポーラは逃げませんよぉ~…あ、バターが垂れちゃいましたぁ……♪」おへその辺りまでブラウスを開き、溶けたバターを指でなぞってから舐めあげる…

提督「あらぁ…うふふっ♪」

ライモン「ほら、行きますよっ///」

提督「あ、もうちょっと待って……きゃあ♪」

………

914:2017/11/21(火) 12:11:56.84 ID:
…空き部屋…


提督「ちょっと失礼…お邪魔するわね♪」

深海棲艦(英・G級駆逐艦?)「何かご用?」

…部屋の中には軍用のパイプベッド、シンプルなマットレスと枕に冴えない色の軍用毛布…ベッドサイドのナイトテーブルの上には聖書が一冊とトランプのカードが一揃い置いてある……ベッドに座っている深海棲艦はぬめりこそとれたが、まだ魚市場の片隅のような海臭いにおいがたちこめている…

提督「夕食を持って来たわ…召し上がれ♪」

深海棲艦「そう…てっきりもらえないものと思っていたわ」素っ気ない言い方だが一応イギリス英語で、皮肉らしい言葉をつぶやいた

提督「ごめんなさいね、物を食べるかどうかもよく分からないし……部屋に入ってもらった時はちょっと興奮気味に見えたから」…ミッチャー提督言うところの「暴れる山猫が子猫に見える」ような勢いで暴れ回り、部屋の片隅に粉みじんになったソファーが転がっている事を考えると、提督の言い方は控えめと言ってよかった…

深海棲艦「ジョークのつもりかしら…冴えないけど」

提督「あら…あなたの顔色よりは冴えているつもりだけど?」

ライモン「提督、相手にしちゃダメです……ほんの数時間前には提督の首を締め上げたような相手ですよ?」

深海棲艦「ふぅーん……あなたたちってそういう仲なの?」

提督「ええ、そうよ…ん、ちゅっ♪」

ライモン「///」

深海棲艦「…女同士でべたべたして気持ち悪いわね、あなたたち」

提督「あら…牡蠣殻くっつけて全身ぬるぬるだった貴女が言えること?……さぁ、食べて?」丸パン数個と夕食の猪肉を一切れ、チーズとバターにワインが一杯…

深海棲艦「戦争が弱い国は食事が美味しいって言うから、期待しておくわ……あむっ…」

提督「…ご感想は?」

深海棲艦「まぁ…不味くはないわ……捕虜に出す食事にしては上等だと思うけど…それとも、処刑前の最後の食事だからかしら?」

提督「一応、処刑の予定はないわ…とりあえずお口に合ってよかったわ♪」

ミッチャー提督「失礼…お、深海棲艦もちゃんと物は食べられるんだ……」

提督「あら、ジェーン…来たの?」

ミッチャー提督「まぁね…あの食堂にいたら何に付き合わされるか分からないから逃げてきたわ♪」

深海棲艦「…むしゃむしゃ」

ミッチャー提督「暴れ回ってたのが静かになったもんだ…ハーイ」

深海棲艦「何かしら、植民地の方…奴隷にしてはいい身なりね?」

ミッチャー提督「なるほど……イギリス人の口が悪いのは深海棲艦も同じだ♪」

提督「そうね…あら、もうごちそうさま?」

深海棲艦「数分で食べ終わる量だったから仕方ないわ、それに肉は生っぽいし……ひっく…///」

ライモン「いちいち失礼な……提督、あんまり好き放題言わせておくことはありませんよ」

提督「まぁまぁ。そんなに少ないつもりはなかったのだけど……次はもうちょっと量を増やしてあげるわね」

深海棲艦「あなたたちの分が無くならなければいいけど…ひゃっく……ね///」

提督「あー……もしかして酔ってるの?」…青ざめた白い肌にかすかに色味が戻っているように見える

深海棲艦「…一体なんのこと……意味がわから…ひっく……ないわ///」

ミッチャー提督「深海棲艦って…もしかしたら魚と同じでアルコールの分解酵素がないんじゃない?」

提督「なるほど…あり得ない話ではないわね……」

深海棲艦「いいからもう一杯寄こしなさいよ…///」

ミッチャー提督「で、酩酊するまで飲みたがるのはイギリス人と同じ……と」

深海棲艦「ちょっとぉ、聞いてるの!?」

提督「で、酔うとめちゃくちゃに暴れるのもイギリス人と同じ…と♪」

深海棲艦「私の…話を……聞けぇ!」

提督「はいはい…」むにーっ……深海棲艦の真っ白なほっぺたを引っ張る提督

917:2017/11/21(火) 21:50:27.04 ID:
深海棲艦「いふぁい!…ふぁにふるのよふぉの、フラッフィ・ファッフォ・ファッファー!」

ミッチャー提督「あー…「痛い、何するのよこのブラッディ・マッド・サッジャー!(冷酷な悪党)」……だって」

提督「ふーん……♪」ぎぎぎ…

深海棲艦「ふぁるふぁっふぁわ……ほふぇんふぁふぁい…」

ミッチャー提督「そのくらいで放してやったら?…「悪かったわごめんなさい」って、言ってるわよ」

提督「そう…分かればいいの♪」

深海棲艦「ふん…マカロニなんかに謝るのは今回だけよ……」

提督「あー…なんだか今すぐ柔らかいものをつまみ上げたい気分ね……♪」

深海棲艦「…」ぴたりと静かになってきっちり座った

ライモン「ぷっ…くすくすっ♪」

深海棲艦「ワッツ・ユア・ラーフィンナバウト…!?」ギロリ…

ミッチャー提督「ライモンド「何がおかしいんだ」…だって」

ライモン「だって…あれだけ大暴れした深海棲艦が……ぷっ、ふふっ…提督にほっぺたつままれただけで大人しくなるなんて……うふふふっ♪」

提督「確かにね…ふふっ♪」

深海棲艦「私は見せ物じゃないわ……用が済んだならお引き取り願いたいわね」

提督「はいはい……ライモン、行きましょう」

ライモン「分かりました…時々見回りに来ますから、変な気は起こさない方が身のためですよ」

深海棲艦「ふんっ、捕虜はいつだって敵に迷惑をかけるよう努力するものよ……それに、そんな脅しは通用しない」

ライモン「あー…そうですか。鎮守府には「せっかく捕まえたんだし、深海棲艦を口説き落としていやらしいことしてみたーい♪」って言いかねないような人たちがいるから、親切でいってあげているんですが……まぁ、忠告を無視するようなら貞操の保証は出来かねますよ?」

深海棲艦「な…ここにはこんなのがうようよいるわけ……?」

提督「あらら…「こんなの」って言われちゃったわ……それじゃあね♪」ちゅ

深海棲艦「なに…っ///」

ミッチャー提督「嘘でしょ…?」

ライモン「あーっ!…だめですよ、ほっぺたとはいえ深海棲艦とキスなんて……バイ菌でも入ったらどうするんです?」

深海棲艦「失礼な…だいたい急にキスするなんて……マカロニの色ボケらしいわ///」

提督「冷たいけど意外に柔らかいのね……それに、ほのかに塩味だったわ///」

ライモン「いやいや、聞きたくありませんっ…それと、このあと私とキスするつもりなら……絶対にうがいをしてくださいね!」

提督「了解…それじゃあ、行きましょうか♪」

ミッチャー提督「あぁ…うん」

…がちゃ…

………

深海棲艦「あのイタ公の提督…ぷるっとして柔らかかったわね……いけないいけない…///」冷たい指を提督の唇が触れた辺りに走らせてみる…



918:2017/11/21(火) 23:21:54.98 ID:
…しばらくして・食堂…

ライモン「うわ…ぁ///」

ミッチャー提督「…ジーザス」

提督「なにがどうなってるの…これ……♪」


…ライモンに怒られて散々うがいと歯みがきをさせられた提督……食堂に戻ってみるとエクレール提督が半裸になって可愛いリボンで飾りたてられ、手足を犬のように折り曲げてお腹をさらし、嬉々として艦娘たちに撫でられている…


エクレール提督「あんっ、フランチェスカぁ…///」床にあお向けに寝転がり、身体をくねらせひくついている……

ニコ「あれぇ…どうして犬が口をきいているのかなぁ?」

アントニオ・シエスタ(バリラ級大型潜)「ふふっ、おかしいですよねぇ……でも可愛いから許しちゃいます♪」

ランチエーレ(ソルダティ級)「そうね…それに「フランスの雌犬が這いつくばっている」って聞いただけでぞくぞくしてくるし♪」

アッテンドーロ「ほら…ここがいいのよね♪」

ザラ「尻尾も可愛いわ♪」

エクレール提督「わんっ…あっ、あぁぁんっ…♪」とろとろっ…ぴちゃっ、ぽたっ……♪

ジャンヌ「はぁ、はぁ、はぁっ♪…いけないと分かってはいるのですが……こんな痴態を見せられたら…聖女であるわたくしとて我慢できないと言うものです……っ///」ふみっ♪…優しく胸元を踏みつける

エクレール提督「んぅ…ジャンヌ…ぅ……れろっ///」くるぶしの辺りを舐めあげる…

ジャンヌ「ふぅっ、ふうっ……あぁ、背徳感が…すごすぎてっ///」くちゅっ…

リシュリュー「おや、提督方。お戻りになられましたか……フレッチャーとエンタープライズでしたらすでにお部屋ですし、わが提督は…見ての通りでございますので、ここはわたくしどもにお任せを♪」

ミッチャー提督「あー…うん、じゃあ私は撤退させてもらうから……後はよろしく♪」

提督「おやすみなさい……さてと」

エクレール提督「きゃうん…わんわんっ♪」

提督「あらあら、そんなに私が戻ってきたのが嬉しいの?」

エクレール提督「わんっ///」

提督「そう♪……でも、そろそろおしまいにしないと…」

エクレール提督「きゅーん…」

提督「マリー……すっかりはまっちゃったみたいね///」エクレール提督のことを考え、フランス語に切り替えて言った

エクレール提督「…あの、ええっと……こうしていると、日頃のストレスが全部吹き飛びます…の///」

提督「あー…いつも肩が凝るような生活をしているものね……書類は山ほどあっても数日で片づける。食事はいつも控えめ…食後にはややこしいヨガだかピラティスだか……おまけに、よせばいいのに気どったパリジェンヌの真似までして……」

エクレール提督「そ…それは言わない約束ですわ……///」

提督「…とにかく、今日はこのぐらいにしておきましょう?……またやってあげるから♪」

エクレール提督「やってくれますの?」

提督「ええ……それに食堂じゃあわんこのトイレトレーニングは出来ないじゃない?」

エクレール提督「そ、そこまでしますの…っ///」

提督「さぁ、どうかしら?……ところでみんな、イヌの基本的な飼い方はよく理解しているようね♪」イタリア語に戻してにこやかに言った

ニコ「うん…もうばっちりだよ♪」

提督「よかったわ…さてと、そろそろマリーにも「エクレール提督」に戻ってもらいましょう……ほら、立って♪」

エクレール提督「あっ…んっ、ふぅ……んんぅ///」

ドリア「あら、もうお終いですか…」

カヴール「残念ですねぇ♪」

トレーリ「でも、色々試せてよかったです♪」

提督「よかったわね…それじゃあ、明日は好きなだけお寝坊していいから、寝ているみんなの迷惑にならない程度でご自由にどうぞ♪」

………
919:2017/11/22(水) 00:48:01.35 ID:
…波打ち際…

提督「はぁ…さすがに夜になると涼しいわ……」入浴も済ませ後は寝るばかりの提督だったが、トレーリに「よかったら夜の散歩でもしませんか?」と誘われ、ナイトガウンを羽織って庭に来ていた…

トレーリ「ですね…それにしても、月に照らされたあおいなぎさがきれいです…♪」

提督「……そうね、花園もしずまりかえって…」ぱちゃぱちゃと波打ち際に脚を踏み入れた

提督「涼しい水…それに、まるで玉のような青……たまりませんわ♪」

トレーリ「そうですね、それに……やや、なんときれいな星…このはなも夜空のひかりを喜んでいるように見えますね♪」足下の小さい白い花をそっと撫でた…

提督「深雪も部屋から見ているかしら…それとももう寝ているかしら……」

トレーリ「むぅっ…私が隣にいる時に他の女性の話はなしですよ……トレーリの「女の子と付き合う時の十のルール」だと、六条に違反していますからね?」

提督「あっ…ごめんなさい、私としたことが……」

トレーリ「…冗談ですよ、許してあげます♪」

提督「ありがとう、トレーリ……それにしてもきれいな空ね、天から銀河の音も聞こえてきそう…こんな夜は鳳(おおとり)にでもなって空を飛べたらと思うわ……スピカやオリオーネを眺めながら…ね♪」

トレーリ「本当ですね……でもニュースで聞きました…最近は地球温暖化とかで、この夜空もきれいに見えなくなっているって」

提督「ええ…中には「二酸化炭素は必ずしも温暖化の原因かどうか分からないんだ」っていう学説もあるけど……私は二酸化炭素を減らすことが温暖化を止める要だと思っているわ…って、こんな素敵な時間に無粋だったわね……」

トレーリ「いえ……それにしても昼の深海棲艦騒ぎには驚きました」

提督「私もよ…でも、みんなが私を守ろうとしてくれて……いつも大したことはしてあげられていないと思っているのに…とっても嬉しかったわ♪」

トレーリ「だって私たちは剣ですから…提督と言う城を守る……ね♪」

提督「…気持ちは嬉しいけど、それで誰かが怪我をしたり、入院なんてしたら嫌よ?……鎮守府が冬の森みたいになってしまうし…たとえば詩を書いて送っても、遠くでは気持ちが届くまでに時間がかかるもの…」

トレーリ「はい、提督のためにもけが一つしないで頑張ります♪」

提督「それでいいわ……ところで、この地中海に源があるとしたらどこなのかしら…きっと千も二千も小さな川が集まって、その華やかさを留めるのね♪」

トレーリ「ふふっ、提督はロマンチストですね…いつもは優しいお顔で甘い声をかけ……時には夏のように目をキラキラさせ、檸檬のように明るい色をパッとその場にもたらしてくれます……」

提督「ありがとう、トレーリ…もっとも、私も幼いころは内気な性格だったみたいだけど……いつからか、籠に入ったままの女じゃいけないと思ったのね…たとえその籠がいい香りの白檀(びゃくだん)だろうと、美しい金だろうと…♪」

トレーリ「きっと昔の提督はストロベリーのように可愛かったでしょうが、トレーリは今の提督が好きですよ……もっとも、一度くらい幼い提督を見てみたいですが♪」

提督「え、私が子供に戻るの?…もしそうなったら鎮守府がパニックになるでしょうね…」

トレーリ「そうですね……ふふ、きっと提督の争奪戦が始まって手が付けられなくなりますよ♪」

提督「それは遠慮したいわ……ところで、寒くなってきたわね」

トレーリ「そうですね…そろそろ戻りましょうか……」

………
920:2017/11/22(水) 11:42:07.20 ID:
…翌日…

カヴール「おはようございます…提督♪」

提督「おはよう、カヴール…朝から元気ね……」

カヴール「それはもう…だってこんなにいい天気ですから♪」

提督「私は朝からぐったりよ……リットリオにしても…ロモロとレモにしても、あんな可愛い顔してて底なしなんだもの…」

カヴール「交代でやって来たんですか?」

提督「ええ、時間を決めてね……う゛ー…それにしても少し飲み過ぎたみたいね…まだ喉がガラガラするし、口の中がにちゃにちゃするわ」

カヴール「そう言うと思って持ってきました♪」

提督「エスプレッソね…二日酔いの時はこれに限るわ……んー、ほろ苦くてすっきりする……」

カヴール「今日は執務こそありませんが、社会福祉公社の方がおいでになるそうです」

提督「あー…そういえば予定を繰り上げてくれたのよね……みんなも早くして欲しいって言うし」

カヴール「それはそうですよ、犬や猫は可愛いですから♪」

提督「そうね…じゃあまずはきれいにしておかないと……」


…午前中・食堂…

提督「あら…これはちょっとまずいわね」

ディアナ「おはようございます、提督…お片付けですか?」

提督「ええ…今日は社会福祉公社の人が来るから、あんまり散らかっているのもよくないと思って……」

ディアナ「私もお皿を洗ったらそちらを手伝います」

提督「あぁ、いいの…ディアナは厨房で頑張っているのだから……」

カヴール「ではゴミ袋を持ってきますね」

提督「ええ……あらおはよう、カッペリーニ♪」

カッペリーニ「おはようございます、提督…今日はお日柄もよろしくて、素晴らしい夏の日になりそうですね」カヴールと入れ違いにやってきたカッペリーニ…丁寧にあいさつを済ませると、何も言わないうちに紙テープやリボンを片づけ始めた

提督「あら、ありがとう」

カッペリーニ「いえいえ、お礼には及びません……鎮守府の一員として当然のことですし、大したことでもありません」

提督「ううん…とっても助かるわ♪」ちゅっ♪

カッペリーニ「ふふ…ありがとうございます」…カシャ!

コリドーニ「おぉ…朝から提督とカッペリーニの濃厚なキス!…ばっちり撮れましたよ!」

提督「ちょっと、コリドーニ……それに挨拶のキスよ」

コリドーニ「何にせよ、いいものを見せてもらって…ありがとうございます♪」

提督「ふぅ……どうするつもり?」

コリドーニ「もちろん現像して鎮守府の新聞に…」

提督「却下」

コリドーニ「いいじゃありませんか、検閲なんてしなくても……私は愛国者ですよ?」

提督「だめよ」

コリドーニ「まぁまぁ…ちゃんと目線は隠してあげますから……掲載の許可を要請します!」

提督「要請は却下します」

コリドーニ「えぇー…」

提督「…ただし、私の写っている部分…かつ、個人に提供する範囲でなら見逃してあげます……」

コリドーニ「やった!…それではさっそく……」

提督「待って…その許可は掃除を手伝ってからよ♪」

コリドーニ「えー…?」

提督「手伝ってくれないなら許可は取り消すわ」
921:2017/11/24(金) 01:15:47.31 ID:
コリドーニ「仕方ない……手伝いましょう!」

提督「ありがとう…撒いた紙吹雪を掃き集めてくれる?」

コリドーニ「了解ですよ」相変わらず戦前の新聞記者のような鳥打ち帽と袖をめくったワイシャツ、茶色のズボンとチョッキ姿でホウキとちりとりを持ちだし、掃き掃除を始める…

提督「じゃあ私はこっちの方をやるわ」

カヴール「提督、ゴミ袋を持ってきました」

提督「あぁ、ありがとう」広げてもらったゴミ袋に紙くずやほこりを捨てる…

コリドーニ「よいしょ…んしょ……しかし大したゴミの量ですね、まったく…これがリラ札だったら今頃大金持ちになってることでしょうよ」

提督「文句言わないの、昨夜は楽しんだでしょう?」

コリドーニ「それはそうなんですがね……あ!」バサッ…ちりとりで上手くすくえない紙くずを拾おうとした瞬間、内ポケットに入っていた何かの束が落ちた

提督「コリドーニ、何か落ち……これはなぁに?」散らばった束を拾って写っている物を何気なく見た瞬間、提督の笑顔に殺気がこもった

コリドーニ「えぇと……鎮守府の新聞に載せる「季節の野草」の写真の事ですかねぇ…♪」

提督「…私が聞きたいのは、その下に入っている写真なんだけど……私の裸よね、これ?」

カヴール「あらら…こともあろうに提督に見つかってしまうとは……」

コリドーニ「おっと、急に用事を思い出したので失礼します!」写真の束を引っつかむと食堂を出ていこうとする…

提督「渡しません……気を付けぇ!…回れぇ、右!」

コリドーニ「…あはは、私にまだ何かご用ですか♪」

提督「えぇ♪……この写真について説明して欲しい所ね」パラパラとめくり、眉を吊り上げた

コリドーニ「えーと…これは、そのぉ……いわゆる士気向上のため…と言うやつでして」

提督「ふぅん……私の着替えているところに…入浴中もあるのね……この寝顔なんか、実によく撮れているわ♪」

コリドーニ「は…はは……」

提督「まぁ、許可なしとはいえ私の寝顔くらいなら許してあげないでもないわ……でもこれは何?」

コリドーニ「あちゃー…」

提督「いつから私は全裸で食事をとるようになったのかしら…不思議ねぇ」

コリドーニ「…」

提督「それに執務中にこんなあられもない開脚姿で誰かを誘った事なんてなかったと思うけど……きっと記憶が無くなっちゃったのね♪」

カヴール「…あらあら…あれも見つかってしまったのですか……」

提督「…あと、私は運動が苦手なんだけど…いつからこんな上手にポールダンスなんてできるようになったのかしら♪」

コリドーニ「えぇと…その……」

提督「私にも分かるように説明をお願いね♪」

コリドーニ「了解…えーと、そのぉ……これは私の副業と言いますか…」

提督「…なるほど」

コリドーニ「いわゆる合成写真と言うやつでして…結構注文があるんです……なにぶん、私たちはあんまりこういうのを見たことがないので…その分大変そそられると言いますか……」

提督「ふーん、よく分かったわ…これは没収します♪」

コリドーニ「そんな…横暴です!」

提督「あと、廊下掃除を一週間ね♪」

カヴール「もう…コリドーニ、そうやって持ち歩くからですよ」

提督「そういう問題じゃないでしょうが……って、カヴール」

カヴール「はい…?」

提督「まさかあなたまで持っていたり…しないわよね?」

カヴール「うふふ……それでは、ゴミ袋を片づけてきます♪」

提督「…」
922:2017/11/24(金) 02:22:08.67 ID:
…しばらくして…

ライモン「提督、「社会福祉公社」の方がいらっしゃいました」

提督「はいはい…今行くわ」小ざっぱりした夏季略装に身を包み、厨房でティーセットを用意するとテラスに持って行った……と、「社会福祉公社」と側面に書かれたフィアットのバンがやって来て停まった……降りてきたのは長身で厳格そうな東欧系の女性と、メイクの上手な可愛らしい感じのする若い女性だった…

提督「ようこそ、タラント第六鎮守府へ。司令のカンピオーニです」

東欧系の女性「ご丁寧にどうも…社会福祉公社のオリガです」

可愛らしい感じの女性「社会福祉公社のプリシッラです…なんともいい所ですね♪」

提督「そう言ってもらえると嬉しいです…何しろ「艦娘」たちには大変な事を要求していますし、せめて鎮守府だけでも居心地を良くしてあげたい……そう思っておりますから♪」

オリガ「その努力は充分のようですね…さて、私たちの視察ですが」

提督「はい」

オリガ「この施設が犬の飼育にふさわしい状態にあるかを確認させてもらいます…それから、候補となる犬を数匹連れてきておりますので、一番相性のいい子をこちらに譲渡する形になります……これが書類です」

提督「はい、確かに」サインをして写しをもらうとファイルにしまった…

オリガ「それでは案内の方を…」

提督「その前にお茶でもいかがですか?……そこに用意してありますから」

オリガ「いえ、私たちは…」

プリシッラ「いいじゃないですかオリガさん、せっかく用意してくれたんですよ?……だいたい課長が「お前たちは暇そうだから保護犬の譲渡をカバーにして、各地の下見に行って来い」なんて言うから……週末はミラノでお買いものする予定だったのに」…ごにょごにょ

オリガ「ふぅ、分かったわ……では、いただきましょう」

プリシッラ「はい…おいしそうですね♪」

提督「お好きなだけどうぞ♪」

カヴール「…ミルクと砂糖はいかがいたしましょう?」

プリシッラ「提督さん、こちらは…?」

提督「鎮守府の艦娘、戦艦「コンテ・ディ・カヴール」です」

カヴール「初めまして」

プリシッラ「ええ、こんにちは…メイクが上手ね♪」

カヴール「ふふっ…ありがとうございます♪」

リベッチオ(マエストラーレ級)「提督、気持ち良かったよー♪……って、お客様が来てたんだ…」海で泳いできたらしく濡れた白い水着とサンダル姿でやって来て、公社の二人を見て気まずそうなリベッチオとグレカーレ…

提督「あー…鎮守府の駆逐艦「リベッチオ」に「グレカーレ」です。……二人とも、こちらは社会福祉公社のオリガさんとプリシッラさん」

リベッチオ「こ、こんにちはぁ…///」

グレカーレ「えーっと……こんな格好でごめんなさい///」

プリシッラ「やだぁ、可愛い♪……リベッチオにグレカーレね?私はプリシッラよ、よろしくねー♪」

オリガ「…こほん」

プリシッラ「あー…その、ごめんね……なれなれしくて」

リベッチオ「ううん、別にいいよっ…プリシッラも可愛いよ♪」

グレカーレ「オリガさんは格好いいです♪」

プリシッラ「ありがとね、リベッチオ♪」

オリガ「ふっ…どうもありがとう」

提督「さぁ、二人とも着替えていらっしゃい♪」

二人「はーい♪」

………
923:2017/11/25(土) 11:51:11.44 ID:
…しばらくして…

提督「…と言う訳で、飼育環境は整えてあります」

オリガ「そのようですね…でしたら犬の方を連れてきましょう」

提督「お願いします」

リベッチオ「楽しみだねぇ、提督♪」

提督「そうね…どんな子が来るかは私も知らないし……」

セラ「可愛い子がいいですね♪」

アッテンドーロ「そうね…って、あれがそうじゃない?」

カヴール「まぁまぁ…どの子も可愛い子ではありませんか♪」

ジュッサーノ「本当ね…あの黒い子がいいわ」

コレオーニ「ボクはあの大きい子がいいと思うな…ゴールデン・レトリーバーかな?」

提督「まぁまぁ…まずはここに馴染める子じゃないと♪」

プリシッラ「お待たせしました…連れてきましたから様子を見ましょう」

オリガ「大抵は懐っこい子を連れてきたので、どの子でも問題ないとは思いますが…」

明るい黄色の犬「ワンッ!」

提督「おーよしよし…いい子ねぇ~♪」

黄色「ワフワフ…♪」…ゴールデン・レトリーバーの成犬らしい大型犬の背中を撫でてあげると喜んでお腹を出してくれた…そのままわしゃわしゃとお腹をかいてあげる提督

コレオーニ「よーし、おいで…」

黒犬「ワフッ…♪」こちらは何の雑種かよく分からない黒い犬……片耳が折れていてマズル(鼻)が長く、くるりと巻いた尻尾からみると日本犬も混じっている…用心深いが、コレオーニに撫でられても嫌そうではない

バリラ「あらあらぁ…お母さんが撫でてあげましょうか」

白犬「ワン♪」

バリラ「はいはい…可愛い子ねぇ♪」

白犬「ワフン…ワフワフッ♪」ぺろぺろとバリラの顔を舐める大きな白い犬……どうやらラフ・コリーの雑種犬らしく、笑い顔と長いマズル、長い脚とフサフサの尻尾をしている…が、真っ白で普通よりも脚が長いのはボルゾイ犬か何かが混じってしまったらしい……

バリラ「あんっ、もう…お顔を舐めちゃだめよ♪」

リベッチオ「ねぇ提督…このわんこたち全部飼いたいな♪」

提督「ぜ、全部はちょっと……お散歩だけでも大変だから…」

プリシッラ「でも、気持ちは嬉しいよ…みんな新しい飼い主が欲しいからね♪」

グレカーレ「こんなに可愛いのに、どうして新しい飼い主が見つからないんですか?」

プリシッラ「んー…やっぱりかわいい盛りの幼い犬や猫の方が引き取られやすいし、大型犬を飼えるお家はそう多くないんだ」

グレカーレ「そうなの…おまえも苦労してるんだね」

白犬「ワフッ♪」

………
924:名前:自動あぼーん : 自動あぼーん
925:2017/11/26(日) 01:30:20.49 ID:
提督「さてと…じゃあルチアと遊ぶことにしましょうか♪」

リベッチオ「そう言えば首輪をつけないと」

提督「そうだったわね。いくら広い敷地でフェンスもあるとはいえ、脱走しないとも言い切れないし…首輪なしじゃあ野良犬と間違えられちゃうものね…」

バウサン「それで提督よ、首輪はあるのか?」

提督「えぇ、もちろん…この間買って来たわ♪」食堂のテーブルに置いてあった袋をがさごそかき回すと、中から紅い革の首輪が出てきた…

リベッチオ「私が付けるよ、提督っ♪」

バウサン「聖ルチアはナポリの聖人だからな、縁のある私がつけよう」

アッテンドーロ「なら私でもいいはずよね」

アオスタ「同志諸君、ここは歓迎委員長である私がつけたいと思いますが!」

エウジェニオ「もう、姉さんは相変わらずね……いつまでソ連にいるつもりなの?」

アオスタ「…だ、だって……つい出ちゃうんだもの///」

エウジェニオ「そんなのじゃだめよ、姉さん…ゆーっくり深呼吸して、肩の力を抜いて……」

アオスタ「すー…はー……」

エウジェニオ「そのまま目を閉じて…」

アオスタ「…ん」

エウジェニオ「口をすこーし開けて…そのまま深呼吸は続けて……」

アオスタ「すー…はー…」

エウジェニオ「うん、いい調子…そのまま…そのまま……」ちゅるっ♪

アオスタ「ふっ、ん!?」

エウジェニオ「ん、くっ…ふぅ……んんぅ♪」ぴちゃっ♪…銀色の糸がたらりと垂れた……

アオスタ「いきなり何するの…っ///」

エウジェニオ「あら…お気に召さなかった?」

アオスタ「そうじゃなくて、みんなの前でいきなりすることじゃないでしょう!」

エウジェニオ「ふーん……それなら、みんなの前じゃなくて、予告があればいいのね?」

アオスタ「それなら……まぁ、その…いいけど///」

エウジェニオ「ふふ、よーく分かりました…真面目なアオスタお姉さま♪」

アオスタ「///」

提督「……結局、誰が首輪をつけるの?」

ライモン「このままではらちがあきませんし…提督がお付けになるのが一番では?」

提督「んー…それでいい?」

リベッチオ「異議なーし♪」

バンデ・ネーレ「それがいいと思うな」

オリアーニ「賛成よ…みんなもそう思うわよね?」

セラ「私はそれでいいです」

レオーネ「いいとも」

サウロ「はい、いいですよ♪」

提督「了解、じゃあ私が……おいで、ルチア♪」

ルチア「ワゥン♪」

提督「いい子ねぇ~…よーしよしよし♪」首輪をきっちりと…しかしきつくないようにつけた

バウサン「…うむ、よく似合っているな」

ドリア「おめでとう、ルチア……今日からあなたもここの一員ね♪」

ルチア「ワンッ♪」
926:2017/11/26(日) 02:13:12.64 ID:
提督「それでは…と」床によいしょと座り込み、ひとしきり袋をかき回すとブラシと結び目のあるロープのおもちゃを取り出した…

提督「ルチア、おいでぇ~♪」

ルチア「ワフッ♪」

提督「はい、いい子ねぇ~お姉ちゃんがいい子のルチアちゃんにブラシしてあげましょうねぇ♪」しゃかしゃか…

カヴール「…」

ライモン「……こんな提督初めて見ますね」

ルチア「ワフン…ッ♪」

提督「そうなのぉ、ここがかゆいのぉ♪……はーい、それじゃあフランチェスカお姉ちゃんがごしごししてあげましょうねぇ♪」

ガリレオ・ガリレイ「…どこのどちら様かな?」

トリチェリ「……私、どこかおかしくなったりしてませんよね……提督があり得ないほどお子ちゃま言葉になっているように見えるんですが…」

アミラーリオ・サイント・ボン「奇遇ですな…本官にもそう見受けられます」

フェラリス「…ちょっと電気でも浴びせてみる?」

ポーラ「ポーラ…酔ってませんよねぇ~?」

ザラ「しらふよ、ポーラ……」

提督「あら、どうしたの?……みんなもそこで見てないで、ルチアにブラッシングしてあげたら?」

カヴール「あ、あぁ…そうですねぇ♪」

チェザーレ「これはしまった、カヴールに先をこされてしまったなー…終わったらチェザーレにかわってくれー」

提督「?」

ルチア「クゥーン♪」

提督「あぁ、はいはい…ルチアちゃーん、かゆいところはどこですかぁ~?お姉ちゃんがかきかきしてあげましょうねぇ~♪」テラスの床に寝そべって、ルチアの背中をブラッシングする提督……スカートがずり上がってむちっとしたふとももと、黒の下着が食い込んだ張りのあるヒップがのぞいている…

デルフィーノ「…ごめんなさい、デルフィーノはちょっとお花をつんできます…ぅ///」

ニコ「これは…うん……今夜ははかどりそうだね///」

デュイリオ「あらあら、提督ったらあんなに無防備で…とっても美味しそう♪」

ライモン「…提督」

提督「はい、なぁに?」

ライモン「ティーセットを片づけたいのですが、よかったら残っているお茶を一緒に飲みませんか?」

提督「あら、いいわね…それじゃあ、ブラシはバリラに預けるわ……みんな、ルチアが嫌がったら無理にやっちゃだめよ♪」

バリラ「お母さんがちゃーんと見ておくわ♪」

提督「ええ、よろしく。じゃあまた遊びましょうね、ルチア♪」

ルチア「ワフッ♪」

ライモン「ふぅ……さぁ提督、どうぞ♪」

提督「ありがとう…あら、姫のお菓子がまだあったのね♪」

ライモン「残りはだいぶ少なくなってきましたが、それでも結構あります…どころか、これは今朝になって航空便で送られてきましたよ」…指し示したのは可愛らしいお団子が三つ連なったもので、白、黒、緑が互い違いになっている

提督「あら、いかにも和風のお団子ね…トレーリ、一緒にいかが?」

トレーリ「では、せっかくですから…いただきます♪」

提督「どうぞ……んむ…♪」三つのお団子はあんこと白あん、抹茶味で出来ていて、ほろっとしたあんの口どけと軽く残る甘さがアイスティーにもよく合う…

提督「んー、柔らかくてほのかな甘みがちょうどいいわ…どこのお菓子なのかしら」

百合姫提督「あ、打吹公園だんごが届いたのね?……鳥取のお菓子よ。固くなって「三日しか持たない」って言うから、食べる順番が近くなったところで日本から送ってもらったわ…どう、おいしい?」

提督「とっても美味しいわ…あーん♪」

百合姫提督「あーん…ん、相変わらず美味しいわ///」

ライモン「提督が「あーん」したからなおの事、ですね♪」

百合姫提督「え、ええっと…///」
927:2017/11/28(火) 01:22:31.90 ID:
百合姫提督「ね、ねぇフランチェスカ…こっちのお菓子も召し上がれ?」

提督「あら、ありがとう。綺麗な緑色ね…抹茶のお菓子かしら♪」

百合姫提督「ええ。島根の「若草」っていう求肥のお菓子で、こっちの紅白の砂糖菓子が「山川」って言うの」

提督「へぇ…いかにも日本らしい雰囲気の和菓子ね、抹茶に合わせたら美味しいでしょうね」

百合姫提督「そうね。この「山川」は日本三大銘菓の一つで…残りの二つは……ごめんなさい、忘れちゃった…」

提督「ううん、気にしないでいいわ…いただきます♪」


…名前の通り若草色をした「若草」はむちっとした求肥で、「山川」はほろりと崩れる砂糖菓子だった……冷たい紅茶でも悪くはないが、おそらく抹茶でいただくのが絶品なのだろうと思わせる、大人しい味わいがする…


提督「ふー…美味しい♪」

ライモン「ごちそうさまでした」

百合姫提督「気に入ってくれてよかった…島根、鳥取っていいお菓子が一杯あるのだけど、みんな奥ゆかしい人柄らしくって有名にならないの」

提督「確かにそういうのってあるわ。…さてと、休憩も出来たし、パーティ二日目の準備に取りかかりましょうか♪」

ライモン「今日はディアナとエリトレアにゆっくりしてもらうんですよね?」

提督「そう、いつも交代とはいえずーっと厨房をお任せしているから、たまには休んでもらわないと」

トレーリ「今日は提督たちのための献立でしたね…和食ならちょっとは出来ますよ?」

提督「ならお手伝いをお願いね♪」

トレーリ「了解っ♪」


………

…夕食時…

提督「ふぅー…疲れた……それにしても我ながらよく頑張ったわ」

トレーリ「うー…もうくたくたです……」髪をアップにして日本ならではのヒスイの髪飾りをつけ、龍田から借りた浴衣姿になっている

カッペリーニ「お疲れさま、大変豪華な夕食だと思いますよ♪」


…真面目なフルコースだった前日と違って、パーティ二日目は長テーブルの一つに大きなお皿や鉢を並べて保温用の簡易コンロや湯せんの桶をあてがい、めいめいが好きなように取るビュッフェスタイルにしてあった……提督たちが奮闘した結果、見事にフランス風キュイジーヌとアメリカン・ディナー、それに和食のお惣菜を並べてある…


龍田「あら、すごいわぁ♪」…三角形のおむすびが並んでいるお盆の横には黄色くて甘い卵焼きと、牛とじゃが芋をこっくりと煮込んだ「甘煮」……いわゆる「肉じゃが」がたっぷり盛られている…それにお酒の「あて」として、薄く切ったカラスミやイワシのなめろうが小皿にのせてある

リシュリュー「おやおや…これは素晴らしいですな」フランス料理には皮目をパリッ焼き上げた鱒の香草焼きに、魚たっぷりのブイヤベース…

エンタープライズ「ワーオ…よくここまで作れたわね♪」…ミディアム・レアで肉汁が滴るようなサーロイン・ステーキと、ベーコンと豆をぐつぐつ煮こんだポークビーンズ……

提督「好きなだけ召し上がれ、遠慮はいらないわ」南イタリア風ズッキーニとパプリカのマリネに、ペスト・ジェノヴェーゼ(バジルソース)を使った香り高い鶏もも肉のロースト……きりりと冷えた白ワインがよく合う…

ロモロ「うん…肉だ……んむ…美味しい♪」

アレッサンドロ・マラスピーナ「これは美味ですな…いや、結構結構♪」

グリエルモ・マルコーニ「うん、とっても美味しい♪」

ダ・ヴィンチ「うーん、こんなに美味しいものを作ってもらったんだから…提督にはぜひ私の発明品を試してもらいたいわ♪」

提督「それ、安全性は大丈夫?」

ダ・ヴィンチ「当然…この「天才」レオナルド・ダ・ヴィンチが変なものを作るわけないでしょう♪」

ガリレイ「この間は強烈な肩もみ器を作ってましたよね…脱臼したかと思いましたよ」

ダ・ヴィンチ「まぁ、時には失敗もあるわ…で、どうかしら♪」

提督「……遠慮しておくわ」

ダ・ヴィンチ「あら、つまらない……トリチェリは?」

トリチェリ「いや…いいです……英艦と浮上砲撃戦をやった時を思い出すほどでしたから…」

ダ・ヴィンチ「そう…まぁいいわ。今度は大きいものを作る予定だから、乞うご期待よ♪」

提督「…フェラリスやガリレイたちの「錬金術」でさえ大変なのに……お願いだから鎮守府を吹き飛ばさないでね?」

ダ・ヴィンチ「あははっ。私は錬金術士のみんなと違って木材と滑車、それにロープと歯車で作るから大丈夫♪」
928:2017/11/28(火) 10:15:32.86 ID:
…食後…

ダ・ヴィンチ「…大変美味しかったわ♪」ドルチェにオレンジスライスを散らしたチーズケーキとチョコレートケーキを食べ、それからたっぷりのワインを流し込んでいた…

提督「いっぱい食べていたものね。何回おかわりしたの?」

ダ・ヴィンチ「三回ほどおかわりに行ったけど、あとは覚えていないわ…まぁ、お皿も小さいから」

提督「そうやって油断していると……サドルタンクが大きくなっちゃうわよ♪」

ダ・ヴィンチ「それに関しては大丈夫。新しい発明品を作る時は頭を使うから、カロリーくらいどうってことないの♪」

提督「…おかしいわねぇ、それなら私だってあんな運動しなくても済むはずなのに」

カヴール「提督の場合は召し上がる量が少し多くていらっしゃいますから♪」

提督「ぐっ…まぁ運動すればいいのよね」

ミッチャー提督「そうだね、フランチェスカが運動嫌いなのはさておきとして」

提督「だって、走るにしても跳ぶにしても身体が重くって…」ぽよん♪…下から乳房に手をあてがった

エクレール提督「ぐっ…これだからド級戦艦体型は……」

ジャンヌ「私はコマンダンのほっそりした身体の方が好きですよ」

エクレール提督「メルスィ、ジャンヌ…でも、わたくしだって一度はああなってみたいものですわ」

百合姫提督「そうね…着物には合わないけど」

エクレール提督「そうですわね…まぁ、大きいばかりが能ではありませんわ。要は脂肪の塊ですもの!」

提督「…どこからか雑音が聞こえてきたわ……」

ミッチャー提督「やれやれ…大きいの小さいのって、みんな気にし過ぎなんだってば。でかくていいのはエンジンと銃の口径ぐらいなものよ♪」ばるんっ♪

エクレール提督「く…あって気にしないで済むのと、そもそも持っていないのでは状況が違いますわ……」

フレッチャー「そんなに気にしなければいいのに…ねぇ、マーム?」たゆんっ♪

エンタープライズ「まぁまぁ、フレッチャー…あなただって駆逐艦とは思えない身体だからそんな余裕が出るのよ」ばいんっ♪

フレッチャー「そうなの?私はもっと大きくなりたかったけど」

セラ「…わ、私みたいに小っちゃくたって活躍出来ないわけじゃないですし……」

ミラベロ「そうね…小さいのが好きって言う提督だっているもの♪」

リボティ「小さくたってすごいからね…♪」

提督「…それにしても、こっちの駆逐艦たちとあっちのフレッチャー……これが国力の差なのかしらね」

ライモン「確かに…」

提督「ね……ところで、みんなもう食べ終わったみたいね。テーブルを動かすから手伝って?」

セラ「はい」

クリスピ「姉さん、手伝うわ」

セラ「ありがと、クリスピ♪」

アヴィエーレ「…そっち側が二人だけじゃ少し厳しいだろう、私も手伝うよ」さわっ…すりすり♪

セラ「あの……ど、どこを触っているんです///」

アヴィエーレ「おっと、少し間違えた♪」

クリスピ「アヴィエーレ……爆装艇を突っこまれたい?」

アヴィエーレ「おっと、それは勘弁願いたいな……真面目にやるよ♪」

チェザーレ「準備はよろしいかな?…そっちは頼むぞ」

セラ「はい、大丈夫です」

トレント「私も手伝いますよ、セラ」

セラ「大丈夫です。小さくても馬力はあるんですから…っ!」

提督「まぁ、すごい…あんなに大きくて重いテーブルなのに……無理しないでいいのよ?」

セラ「平気です…っ!」
929:2017/11/28(火) 11:24:43.50 ID:
ミッチャー提督「さてと、テーブルが片付いたね…で、何をするのかな?」

提督「ごちそうの後だけど、せっかくだからダンス・パーティでもしようと思って♪」オペラやワルツ、カンツォーネが入ったCDやレコードをかき集め、プレーヤーの準備に取りかかった

ミッチャー提督「それはいいわね…エンタープライズ、フレッチャー。せっかくだから踊ろうか♪」

フレッチャー「オーケイ、マーム♪」

エンタープライズ「いいわよ…でもまずは見学ね」

ライモン「提督…よかったら踊りませんか///」

アオスタ「レコードは私がやりますよ」

提督「ありがとう、アオスタ……あんまり上手じゃないけれど、それでもよかったら♪」

ライモン「はいっ♪」

ドリア「あら…先を越されちゃいました♪」

カヴール「まぁまぁ…ライモンドは提督と踊りたいのですから」

ドリア「ふふっ、そうね……ポーラ、その間に一杯もらえる?」

ポーラ「はぁ~い♪」


…軽いクラシックが流れ始めると提督たちは踊り始めた……一応教養として社交ダンスは覚えている提督たちの中で、日舞ならともかく社交ダンスは経験のない百合姫提督だったが、そこは欧州歴訪の経験がある足柄と、大正ロマンの時代に生まれた龍田だけあって上手くリードできた…


百合姫提督「足柄ってダンスも上手なのね…///」少し酔っているのか、それとも足柄の身体がぴたりとくっ付いているからか…頬を赤らめて手を取りあって、腰にもう片方の手を当てて踊っている…

足柄「あんまりほめないでよ…恥ずかしいじゃない///」

ライモン「…提督…いい匂いがします///」

提督「香水かしら…今日のはブルガリだけど」

ライモン「もう…提督のいじわる///」

提督「ふふ、ごめんなさい……ライモンも甘くていい匂いがするわ♪」高めの位置でまとめているポニーテールの房に手を当て、ライモンの香りを吸い込んだ…

ライモン「…も、もう///」

提督「あら…曲が終わっちゃったわ……戻りましょう♪」

ライモン「はい///」

ミッチャー提督「今度はこっちの番かな…フレッチャー、行こうか♪」

フレッチャー「すっかり待ちくたびれたわ♪」

…ミッチャー提督のチョイスは当時に合わせて1942年のグレン・ミラー楽団の「アメリカン・パトロール」と、1937年のベニー・グッドマン楽団「シング・シング・シング」……フレッチャーもカールをかけた40年代風のふわりとした髪型で、ワンピースの裾をなびかせて踊った…

フレッチャー「マームってダンスも上手いのね!」…手を取り合ってみたり、くるりと回ったりと忙しいスウィングを踊りながら嬉しそうなフレッチャー

ミッチャー提督「そう、気に入ってくれたならよかったよ♪」

フレッチャー「あぁ、もう最高よ!マームったらまるでフレッド・アステアね!」(フレッド・アステア…俳優・ダンサー。ステップの名手だった)

エンタープライズ「フレッチャー、交代させて♪」

フレッチャー「オーケイ♪」

ジョバンニ・ダ・プロチーダ(マメリ級中型潜)「スペリ、私たちも踊ろっか♪」

ティト・スペリ「オーケー。レッツ、スウィングね♪」…43年以降は米軍に協力して対潜攻撃の練習相手をしただけあって、多少アメリカナイズされたところのある二人……さっそくスカートの裾をひらめかせて派手なステップを踏んだ

提督「あら、上手…二人とも素敵よ♪」

プロチーダ「センキュー、提督…バリラ、せっかくだから一緒に踊ろうよ♪」たまたま近くにいたバリラを引っ張り込むプロチーダ

バリラ「えっ、ちょっと…あんっ♪」振り回されるように踊るバリラ

スペリ「ゴルゴ、一緒にスウィングしよ♪」

ゴルゴ(フルット級中型潜)「…では少しだけ」最新型だったフルット級だけあってダンスもそつなくこなすゴルゴは、渦を巻くように踊った…

スペリ「あー楽しかった。ゴルゴ、ありがとね!」

プロチーダ「ふぅ、最高だったよ…バリラはむちむちで触り心地いいしさ♪」

バリラ「はぁ、ふぅ……お母さんにはちょっと激しすぎたわ…」大型潜でも一番の年長というだけあって、激しいステップにつき合わされて息切れしている…

………
930:2017/11/29(水) 01:12:17.48 ID:
…しばらくして・廊下…

提督「じゃあついて来たい人は付いてきて?…行きましょうか、ライモン」

ライモン「本当にあの深海棲艦を放しちゃっていいんですか?」

提督「そうする以外ないでしょう?…このままここに置いておくわけにもいかないし、もし査察や何かで見つかったらきっと実験施設に連れて行かれてバラバラにされるのがオチよ…うー、考えただけでもぞっとするわ……」

ミッチャー提督「確かに容易に想像できるわ…エリア51みたいなところに送り込まれてホルマリン漬け確定だものね」

百合姫提督「この間見た「インディペンデンス・デイ」みたいな感じね…」

フレッチャー「あの気持ち悪いエイリアンね……うぇぇ、やだやだ」

提督「でしょう、だから海に戻してあげるの…もっとも、彼女のお仲間をさんざん沈めておいて、今さら「海に帰してあげる」なんてしらじらしいかもしれないけど……」

チェザーレ「いや、あれも武人の端くれならばきっと分かってくれると思うぞ…ちゃんと飲み食いもさせてやったし、文句のつけようはないはずだ」

エウジェニオ「そうね…ちょっとやらしい百合物の漫画なんか差しいれてあげたけど、何のかのと言って突っ返しては来なかったわ」

デュイリオ「そうですね、食事を持って行ったら返事はしてくれましたし…触っても怒りはしませんでしたもの♪」

提督「ね?…だからまだ「脈はある」って言うところだと思うの…失礼するわね」…コンコンッ

深海棲艦「どうぞ、入りなさいよ」


…ベッドに腰掛けて漫画をパラパラとめくっている英駆逐艦「G」級タイプの深海棲艦……色は相変わらず蒼白で、目も色のないようなグレイのままではあったが、瞳には少しだけ光が見え、頬もわずかながら血色があるように見える…


提督「こんばんは…夕食はお気に召したかしら?」

深海棲艦「ご覧のとおりよ」お皿は舐めたように綺麗になっていて、パンの耳すら残っていない

提督「それはよかったわ…ところで」

深海棲艦「いよいよヤードに吊るされる日にちが決まったの?それとも目隠しで銃殺?」

提督「いいえ、そのどちらでもないわ」

深海棲艦「そう、なら秘密の施設でモルモットね」

ミッチャー提督「相変わらずブラックユーモアが好きだね……もし本気でそうするならこんな立派な個室だの、ちゃんとした食事だのを与える訳ないでしょ♪」

深海棲艦「優しくしておいて急に拷問にかけるのは、情報を引き出すときによく使う手よ」

提督「もう、そんなことしないわ…あなたには今夜、海に帰ってもらうことにしたの」

深海棲艦「…あらそう」

提督「あんまり嬉しくないみたいね…?」

深海棲艦「いいえ、嬉しくはあるわ…とはいえ、ここ数十年の知識を知れば知るほど、自分がロビンソン・クルーソーにでもなった気分…と言うところかしら」

提督「そう…私としては「残ってもらっても構わない」って言いたいけど、見つかったらやっぱり色々と問題になるから……」

深海棲艦「いえ、こっちとしても海に戻れるならさっぱりするわ…どうやら最近は女同士でキスしたりやらしいことするのが普通みたいだけど、急にそんなこと言われてもね……頭が追いつかないし」

提督「あら…案外慣れたら病み付きになっちゃうかもしれないわよ?」

深海棲艦「だから困るのよ……お互いまた海で顔を合わせるかも知れないのに、変に親しくなるのも考え物だから」

デュイリオ「私もできれば会いたくはないですね。お互いの健康のためにも…ねっ♪」

深海棲艦「ほら!これだからマカロニは嫌なの……どうして私のふとももを撫でる必要があるのよ///」

デュイリオ「だって、生白い肌と近寄りがたい雰囲気に慣れたら意外と……可愛いじゃありませんか♪」

提督「確かに…海藻みたいな生臭い匂いも取れたし……ちょっと無表情だけど、言われてみれば可愛いかもしれないわ♪」

エクレール提督「じ、冗談ですわよね…?」

チェザーレ「いや…こうしてみると勇敢であるし、確かになかなかいい娘に見えるな♪」あごに手を当てて顔を持ち上げ、じっくりと眺めまわす…

深海棲艦「か…顔が近いわよ///」

チェザーレ「お…これは済まぬ……しかし、まつ毛は整っているしな…」

エウジェニオ「イギリス娘らしい妙に初心な感じも…ね♪」

提督「うーん、そう言われると何だかもったいないし…帰してあげるのはまだまだ先でいいような気がしてくるわね……」

深海棲艦「ちょっと待ちなさいよ……私を海に帰さないでどうしようって言うの?」
931:2017/11/29(水) 02:13:01.81 ID:
提督「どう…って」

カヴール「捕虜宣誓か何かで私たちに危害を加えないと誓っていただければ、一緒に夕食の席に着いていただくとか…」

エウジェニオ「髪を洗ってあげるわ…優しく、丁寧に……ね♪」

ニコ「さもなければ、静まり返った図書室で小説でも読もうか…きっと新しい地平が開けるよ…♪」

深海棲艦「待ちなさいよ…どう考えても洗脳するための手段にしか聞こえないわ」

提督「別にそういうつもりではないのだけど…あなたはどうしたい?」

深海棲艦「…海に戻るわ……もっとも、新しい風習を色々覚えられたから…その点では感謝しておく」

エウジェニオ「あら、残念ね…マリア像の下で色々してあげたかったのだけど♪」

デュイリオ「えぇ、残念です……気位の高い英艦を蹂躙するなんて、なかなか興奮する展開だと思ったのですが♪」おっとりした表情のまま、ぺろりと舌なめずりする…

深海棲艦「ひっ…」

提督「こらこら、そういう悪い冗談はやめてあげなさい……大丈夫よ、うちの艦娘たちに悪い娘はいないわ♪」

ニコ「イケナイ娘ならいっぱいいるけど…ね♪」

ミッチャー提督「とにかく、返してあげるなら今のうちじゃない?」

提督「ちょうど引き潮だものね……」

深海棲艦「時間から言ってもそうよね…分かった、海に帰してくれるなら戻るわ」イギリス風の深海棲艦らしく肩をひょいとすくめ、服を脱ぎ始めた…

提督「え、ちょっと…///」

深海棲艦「こういう服は動きにくくなるから持っていかないわ…くれるっていうなら包んで持っていくけど」ためらいもなくするすると脱いでいく深海棲艦…あっという間に一糸まとわぬ裸になって立ち上がった……

提督「え、ええ…袋はあるから持って行って……///」

エクレール提督「な、なんということですの///」

リシュリュー「…ふむ、駆逐艦らしい慎ましやかな身体ですな……しかしうぶ毛一つ生えていないとは…///」

深海棲艦「…じゃあ私はこれで……聞きたいことがあるなら今のうちよ?」荷物…と言うほどでもないワンピース一枚に下着、ストッキング一足を袋に詰めてもらい肩に背負うと、皮肉めいた冷ややかな笑みを浮かべた

ニコ「…名前とスリーサイズかな」

深海棲艦「この身体の事で聞いてるのでしょうけど、あいにくと知らないわ」

ミッチャー提督「…じゃあ、深海棲艦が戦う目的は?」

深海棲艦「それもあいにくと知らないわ。単に第二次大戦が終わってない気分でいるんじゃないかしら…他には?」

提督「…また会えるかしら?」

深海棲艦「敵として?それとも話せる相手として?」

提督「できれば話せる相手として…ね」

深海棲艦「まぁ、心にまで貼りついていたカキ殻だとかフジツボだとかも落としてもらった気分だし…しばらくは「話せる」状態でいるんじゃないかしら」

提督「そう…それなら、またご飯でも食べにいらっしゃい♪」

深海棲艦「それはどうも…そのうちこっちも夕食をごちそうしないといけないかもしれないわね」

提督「イギリス料理は……まぁ、機会があったらでいいわ♪」


…波止場…

深海棲艦「…それじゃあ帰るわ。涙なんかいらないわよ……もっとも、嬉し涙かもしれないわね」…美味しいものを食べても皮肉は治らないらしい

提督「じゃあ、せめて見えなくなるまでは見送るわ」

深海棲艦「ふんっ…ずいぶんとおセンチなのね」

コリドーニ「…ちょっと待って下さい!どうも何か忘れているような気がしたんですよね……あった、これこれ♪」数枚の紙のようなものを差しだした

深海棲艦「写真?」

コリドーニ「ええ、あなたのもありますし提督のも…こほん……とにかくラミネート加工しましたから水中でもおかしくはなりませんし…まぁ、餞別ということで♪」

深海棲艦「そう……感謝するわ」

提督「それじゃあ、チャオ♪」

深海棲艦「フェアウェル…」そう言って静かに海を滑って行き、いつの間にか見えなくなった…(※フェアウェル…「さようなら」の古風な言い方)
932:2017/11/30(木) 01:35:16.91 ID:
…数日後・朝…

提督「うーんっ…今日もいい天気ね。さぁ、シーツとタオルケットを洗濯しましょう♪」

カヴール「いい天気ですが…暑くなりそうですね」

提督「構いはしないわ。提出するべき書類は全部片づけたし…どっちみち作戦の後だから執務なんてする気もないわ」

カヴール「じゃあ今日は一緒にいましょう。替えのシーツはありますし♪」

提督「もう、昨日だってあれだけいちゃいちゃしたのにまだ足りないの?残念ながら今日はちゃんと運動をして、それから涼しい部屋で読書でもするわ」

カヴール「提督が運動するなんて珍しい……きっと急なお客様でもいらっしゃいますね」

提督「あら、失礼しちゃうわね。…実は昨日ライモンに叱られたのよ「運動はお嫌いでしょうが、やっぱり毎日やらないとだめだと思います」って」

カヴール「そうでしたか。まぁ、心配顔のライモンドにそう言われたら「提督でも」やる気になりますよね」

提督「提督でも…っていう言い方が引っかかるけど、まぁそういうことね」

カヴール「分かりました、それでは貧血を起こしたりしないように朝食を食べに行きましょう♪」

提督「賛成♪」

………

…同じ頃・鎮守府に向かう地方道路…


女性「♪~…ハーイウェーイ・トゥ・ザ・デンジャー・ゾーン……」まだ朝の光がまぶしい海岸沿いの道路を紅い大型バイクを飛ばしていた…バイクには映画「トップ・ガン」の主題歌「デンジャー・ゾーン」を流しつつ、ヘルメットに黒のライダーススーツ姿の女性がまたがっている…

女性「……「タラント第六」はこっちか…」明るくほこりっぽい田舎道を駆け抜け、きらりと太陽を反射する海を見ながらヘルメットの下で笑みを浮かべた…


…しばらくして・鎮守府のトレーニング室…

提督「ふぅー…もうダメ」

カヴール「そう言わずに…さぁ、もう一回だけがんばってみましょう♪」

提督「はぁ、ふぅ……息が切れて…けほっ……口の中がぱさぱさ…」汗だくでTシャツが張りつき、額には大粒の汗が浮かんでいる…

アッテンドーロ「もう、しっかりしなさいよ…ほら」水のペットボトルを投げ渡す

提督「ありがと…ごく…ごくん……みんなの方こそ…よくこの暑い中運動なんて出来るわね……ふぅ」

アッテンドーロ「軽巡っていうのはいつも身軽じゃないとね……それより、腹筋をもうちょっと頑張りなさいよ♪」スカートの裾を両手でつまみ上げて、ぎりぎりのところで止めた…

カヴール「ほら、珍しくアッテンドーロがスカートの中を見せてくれるそうですよ?」

提督「まぁ、嬉しいわ♪……それならもう一回くらい……は!」ぐぐっ…と上体を起こし、ひくひくと震える筋肉に力を入れる…

アッテンドーロ「はい、よくできました♪」さっとスカートを戻した…

提督「えっ、ちょっと……見せてくれるんじゃなかったの?」

アッテンドーロ「誰が見せるなんて言ったの?…ま、よく頑張ったじゃない?」ほっぺたに軽いキスをすると、汗拭きタオルを持って出て行った…

提督「もう、頑張ったのに損したわ…」苦笑いを浮かべてマットに大の字になった

カヴール「まぁまぁ…でしたら代わりに私が♪」

提督「んー…いつみてもきれいなふともも……それにランジェリーは…ずいぶん刺激的なのね///」

カヴール「今日はベッドで一日過ごせると思ったので、ちょっと大人っぽい下着がいいかと…紫も悪くないですよね♪」

提督「え、ええ…///」…と、内線電話が鳴った

カヴール「私が取ります…はい、トレーニング室♪……えぇ、はい…立ち入り許可を求めている?……わかりました、提督に聞きますから少し待っててくださいね」

提督「…どうしたの?」

カヴール「通信室のガッビアーノからでした…何でも海軍航空隊の士官の方が構内に入りたいと許可を求めているそうです」

提督「海軍航空隊?…あ、もしかして!」

カヴール「どなたか心当たりが?」

提督「えぇ、ガッビアーノには「許可する」って伝えて?……早く着替えないと」

カヴール「汗拭きタオルはここにありますよ」

提督「ありがとう…それと厨房に連絡して、お茶の用意をしておいて?」

カヴール「はい♪」
933:2017/12/01(金) 01:38:00.36 ID:
…鎮守府・庭…

提督「おまたせ、ジュリア!」慌てて着替えてテラスに駆け付けた提督…胸元をはだけ気味にした白いブラウスと短めのフレアースカートに、サンダル履きという軽い格好であらわれた

アントネッリ中佐「いや、待つってほど待ってはいないよ…ん、ちゅぅ♪」…熱を持ったエンジンがまだチリチリ言っている、1000ccはありそうな真っ赤なモトグッツィの大型バイクにもたれかかっていたが、提督が駆け寄るとぎゅっと抱きしめ、舌を差しいれて熱っぽく口中をなぞった…

提督「んぅぅ…んっ♪」ちゅぷ…っ♪……とろけたような表情の提督の、半開きになった口からつーっと糸が伸びる…

アントネッリ「…やぁ、相変わらず最高に可愛いな♪」掛けていたサングラスを外すとにっこり笑って見せた…

提督「ぷはぁ……もう、普通は挨拶が先でしょう///」

アントネッリ「そう言うなよ、可愛いバンビーナ(小鹿ちゃん)♪…ところで、ローマにいた時より綺麗になったね。ここの暮らしが合ってるみたいだ」

提督「そうね、とってもいい所よ……立ち話もなんだし、よかったらお茶でもいかが?」

アントネッリ「いただこう。ほんとはもうちょっと刺激的な物が欲しい所だけどな」

提督「もう、朝からお酒なんて身体に悪いわよ?」

アントネッリ「ははっ、飛んでない時は飲んでる時なのさ♪」

提督「相変わらずね、そう言うところ…♪」

…食堂…

アントネッリ「ふぅー…室内は涼しくていいね……」黒のライダーススーツのジッパーをへそ辺りまで下ろし、額の汗を拭った。引き締まった腹筋とぱんと張った乳房がスーツの隙間からのぞく…

提督「石造りだから冷気が上がってくるのよね…それにしても急に来るんだもの、驚いちゃったわ♪」

アントネッリ「哨戒飛行の搭乗ローテーションの都合でね、あさってまでは非番なんだ…そういう訳で、昨晩からあのバイクを飛ばしてきたっていうわけだ」

提督「え、じゃあパレルモから?」

アントネッリ「あぁ、君に逢いたくなってね♪」

提督「…気持ちは嬉しいけど、一晩中乗っていて疲れたでしょう……後でベッドを貸しましょうか?」

アントネッリ「冗談が上手いな、フランチェスカ。…途中で休憩も挟んだし、P3の対潜哨戒だったら十時間は当たり前なんだ。そんなのでへこたれると思う?」

提督「そう、でも無理しないで欲しいわ///」

アントネッリ「……全く、相変わらず甘い声だな…今すぐ押し倒したくなっちゃうぞ♪」

カヴール「…ふふ♪」お茶を持って来たカヴールが思わずくすくす笑った

アントネッリ「おや、こちらの貴婦人も同意見のようだ…フランチェスカ、良かったら紹介して欲しいね」

提督「はいはい、浮気っぽいのも相変わらずね…ジュリア、こちらはうちの艦娘、戦艦「コンテ・ディ・カヴール」……カヴール、こちらは作戦の時に哨戒機を飛ばしてくれたジュリア・アントネッリ中佐」

カヴール「初めまして。わたくし鎮守府で提督の秘書艦を務めております、カヴール級戦艦「コンテ・ディ・カヴール」です。その節は大変お世話になりました」

アントネッリ「イタリア海軍航空隊パレルモ基地所属、ジュリア・アントネッリ中佐…全く、貴女のように綺麗なご婦人を秘書にしているなんてフランチェスカはぜいたくだ……ところでカヴール嬢、よかったらそのお手にキスをさせてくれませんか」

カヴール「あらあら…「カヴール嬢」だなんてくすぐったいですね♪」

提督「ジュリア♪」

アントネッリ「いいじゃないか…こんな綺麗なご婦人を独り占めとはいけないな♪」

提督「ふふっ…相変わらずなんだから♪」

アントネッリ「君も変わらないよ……最初に会った時は、まだ士官学校を出たばかりの少尉さんだったっけ」

提督「もう、止めてよ…ずいぶん前の話でしょう///」

アントネッリ「いやいや…カヴール嬢も聞きたいんじゃないかな♪」

カヴール「ええ、よろしかったら♪」コロン…と氷の浮かぶ冷たいアールグレイを置くと、膝に手を置いて座った

アントネッリ「よし、それじゃあ話してあげよう♪」

提督「まったくもう…///」

………
934:2017/12/01(金) 11:59:38.31 ID:
…七年ほど前・ナポリ…

カンピオーニ少尉(提督)「…っ!」パンッ!……陸・海・空にカラビニエーリの軍人が並んでいる軍の射撃場でベレッタ・ピストルを構えている提督…

提督「…」パン!…あくまで「ピストル射撃講習」でレーンに並んでいるだけだったが、たいていの運動に比べて射撃は上手な方で、紙の的に穴をあけていく

提督「…ふぅ」パァン!…数本の弾倉を撃ちきると箱に銃と弾倉を入れ、受付の下士官に返そうとレーンを出た……と、三つほど離れたレーンにいた一人の女性士官に目が行った…

女性士官「…」パン!


…士官は保護ゴーグルと耳当てをつけ、片目を細めてレーンに向かっている。短い髪にしっかりした顔立ち……射撃姿勢も整っていて、自分の射撃フォームが少し気になっていた提督は参考にしようと、少し離れた場所に立って様子を見ていた…


女性士官「…何か用か?」弾倉を一本分撃ち終わると、振り向かずに聞いた

提督「いえ、射撃姿勢がきれいなので参考にさせてもらおうと…お邪魔でしたか?」

女性士官「いや、構わないよ……名前は?」銃を台に置くと振り向き、少しだけ驚いたような表情を浮かべた…

提督「フランチェスカ…フランチェスカ・カンピオーニ少尉。フリゲート「インパヴィド」級所属です」(わ、いままでお付き合いしたことのない「格好いいタイプ」の人だけど……とっても綺麗)

女性士官「カンピオーニ少尉か…私はジュリア。海軍航空隊所属のジュリア・アントネッリ大尉……よかったら射撃姿勢を見てあげようか?」

提督「よろしいのですか、大尉?」

アントネッリ大尉「教官たちのようにはいかないが、構わないよ。…さ、ここに立って」

提督「はい」的を取りかえてもらって銃を構える…

アントネッリ「よし、じゃあ数発撃ってみて」

提督「…すぅ」パンッ!

アントネッリ「ふーん…なかなか上手じゃないか、続けて?」

提督「はい」…パァン!

アントネッリ「なるほど……銃を置いてくれ」

提督「はい」

アントネッリ「少尉、君は少し腕が外側に開いているように見えるな…もっと身体に近づけるようにすればブレが少なくなるんじゃないか」そう言って後ろから抱きつくようにして身体を密着させ、右手を重ねた…

提督「なるほど///」…姿勢を直してもう数発撃つと、さっきよりも弾の集まり方がよくなった

アントネッリ「さっきよりよくなったね……ところで」

提督「はい、何でしょうか」

アントネッリ「この後、少し時間はあるかな…せっかくこうして知り合えたのだから、ワインの一杯ぐらいごちそうするよ」

提督「ええ、ありますが…アントネッリ大尉」

アントネッリ「ジュリアでいい……少なくとも、制服の時以外は♪」

提督「はい…♪」

…数時間後…

アントネッリ「フランチェスカ……こんな下町の一人歩きは危ないからね、よかったら下宿先まで送ろう」

提督「はい、ありがとうございます…あの」

アントネッリ「どうした?」

提督「…よかったら、その……上がってコーヒーでも召し上がりませんか///」

アントネッリ「…ふふ、それがどういう意味か分かって言っているんだな?」

提督「ええ…大尉もそういうつもりでしょう?」

アントネッリ「制服を脱いでいる時に「大尉」はなしだ」

提督「分かりました……ジュリア///」

935:2017/12/02(土) 01:27:59.91 ID:
…下宿…

提督「どうぞ、上がって下さい」

アントネッリ「お邪魔するよ…なるほど、いい部屋じゃないか♪」…提督が借りていたのは小ぢんまりとした家具付きの部屋だが、掃除はそこそこ行き届いていて、なかなか可愛らしいバラ模様のクッションだったり花瓶が置いてある……

提督「そう言ってもらえると嬉しいです、普段は一人なのでほめてくれる人もいませんし…いまコーヒーを淹れますね♪」

アントネッリ「……コーヒーならまだ待てる」後ろから腰に手を回して壁に押し付けた

提督「ジュリア…せっかちなんですね///」

アントネッリ「まぁね……ん、ふぅ…ちゅるっ……♪」

提督「んっ…ちゅぅ……ちゅっ…」

アントネッリ「きれいな瞳だな……太陽みたいだ」

提督「…ふふっ」

アントネッリ「笑うともっと可愛いよ……フランチェスカ、あとはベッドルームで君の可愛い所が見たいな」

提督「もう…せっかくキャンドルとワインを用意したのに」

アントネッリ「わざわざ素敵な雰囲気を作ってくれて嬉しいね…だけど我慢できないな♪」



………

カヴール「まぁまぁ♪」

提督「あー、恥ずかしい…///」

アントネッリ「いやぁ、あの時のフランチェスカの可愛かったこと…ヴィーナスとマリア様が一緒に笑ってるような具合でね♪」

ライモン「提督…少尉の頃からそんなだったのですか」

提督「えぇ、まぁ……物心ついた子供の頃から、実家ではそんな感じだったから…」

ライモン「え…提督のお母様もそういう…でも提督がいると言うことは結婚はなさったはずですし……うー、頭が混乱してきました」

提督「うーん…うちの母親は子供が欲しくて交際はしたけど、結婚はしなったみたい……「真面目ないい人だ」とは言ってたけど」

アントネッリ「まぁ、この国じゃあ結婚すると簡単には離婚できないからね…でも、お母さん一人で大変だったろうね」

提督「ええ……とはいってもおば様がいたし、実質お母さんが二人いたようなものね♪」

アントネッリ「へぇ…今ならとにかく、当時は大変だったろうね」

提督「まぁ、田舎の町はずれに住んでたから「あの家は変わってるよ」ぐらいで済んでいたみたい……子供の頃お出かけしたときに、時々変な目で見られたくらいかしら」

アントネッリ「だろうね」

ミッチャー提督「ハーイ、お茶を飲みに来たよ…って、どちら様かな?」

提督「あら、ジェーン…こちらは作戦の時にP3を飛ばしてくれたジュリア・アントネッリ中佐……ジュリア、こちらは米海軍ノーフォーク基地の提督、ジェーン・ミッチャー准将」

ミッチャー提督「ナイストゥミーチュー…フランチェスカのお友達だね、話は聞いているわ♪」

アントネッリ「こちらこそ…なるほど、ブロンドで艶やかな褐色の肌……フランチェスカの趣味は相変わらずいいみたいだ」

カヴール「…提督、これは少しまずいのでは」

提督「大丈夫、きっと意気投合するから」

…十数分後…

アントネッリ「…そうそう♪時間をかけてキスしたときの、とろけた顔をしたフランチェスカの可愛いこと♪」

ミッチャー提督「それもいいけど、胸をこねくり回すと甘ったれたような声で鳴くのがたまらないね♪」

アントネッリ「いや、さすが准将…フランチェスカの事もよく分かってる♪」

ミッチャー提督「いやいや、そっちこそ♪」

提督「……意気投合すると思ってはいたけど…これはちょっと///」

ライモン「///」

936:名前:自動あぼーん : 自動あぼーん
937:2017/12/03(日) 01:24:43.43 ID:
ディアナ「よかったらお取りしましょうか」

アントネッリ「あぁ、君のような美人によそってもらうなんてツイてるよ…グラツィエ♪」…人差し指と中指でウィンクと敬礼のあいのこのような格好をしてみせるアントネッリ中佐

ディアナ「いえいえ、お客様でいらっしゃいますから」

ミッチャー提督「お…ダイアナ、今日のメニューも美味しそうだね」

ディアナ「お褒めの言葉、感謝いたします…」

提督「ほんと、美味しそう♪」

ディアナ「どうぞたっぷり召し上がってくださいませ…♪」


…昼食は順番なしのア・ラ・カルトスタイルで、冷蔵庫から出してきたモルタデッラ・ソーセージの薄切りと、巾着袋のような形にして熟成させるチーズ「カチョ・カバッロ」のスライスを並べ、黄色いトウモロコシ粉を蕎麦がきのようにこねたポレンタにサラミソーセージを添え、タラントの名物料理、丸っこいニョッキのようなパスタ「オレキエッテ」(耳)がほかほかと湯気を立てている…


提督「あら、美味しそうなオレキエッテ…ブロッコリーとアンチョビソースが絡まって……んー♪」

アントネッリ「どれどれ…んっ、美味いなこれ!」

ディアナ「お気に召しましたか?」

アントネッリ「あぁ、最高だね……フランチェスカ、こんないい生活をしているとバチが当たるよ♪」

提督「…そうね、服がきつくなったわ」

アントネッリ「ほら、やっぱり…それに運動もサボっているとみた」

提督「う……図星よ」

アントネッリ「だろうと思ったよ。いくらローマのお堅いところから離れてのびのび暮らしているとはいえ、それだけでこう「ふっくら」する訳ないさ」

提督「…だって、とっても美味しいんだもの」…オレキエッテを口に運び、優雅にワインを傾ける……と、お昼の匂いにつられたのかぞろぞろとやってくる艦娘たちと百合姫提督の一行…

百合姫提督「ごめんなさい、ディアナ…お手伝いしようと思っていたのだけど、報告書を進めたくて……あら?」

提督「いいのよ、姫はお客様なんだから♪……紹介するわね。こちらはパレルモ基地でP3対潜哨戒機の飛行隊長を務めているアントネッリ中佐…ジュリア、こちらは横須賀鎮守府の百合野准将。ここで知識交換に励んでいるの」

百合姫提督「初めまして、横須賀の百合野です」

アントネッリ「アントネッリ中佐です。どうぞよろしく、准将閣下」キリッとした表情で敬礼するアントネッリ中佐

提督「ジュリア、そのよそ行きの顔は必要ないわ…姫も私と「とっても」仲が良いの♪」

アントネッリ「…なーんだ、真面目なフリして損したな♪……でも「姫」っていうのは?」

提督「奥ゆかしくてお姫様みたいに見えるでしょう?」

アントネッリ「確かにね…こほん、ジァポーネの姫君……よろしければそのお手に接吻をお許し下さい♪」口もとを拭うと、おもむろに片膝をついて言った

百合姫提督「いえ、その…私はそんなに立派なものではありませんから……///」つかまれた手の甲をおずおずと差しだす

アントネッリ「感謝します…♪」ちゅっ♪

足柄「ちょっとちょっと、人の提督に何をするのよ!」

アントネッリ「おや…これはまた精悍なお嬢さんたちだ……さながら姫を守るサムライだね♪」

足柄「妙高型の重巡「足柄」よ…作戦の時は助かったけど、だからってうちの提督にちょっかいは出さないで」

龍田「天龍型軽巡「龍田」よぉ……おいたは許しませんからねぇ♪」

アントネッリ「了解、それなら一杯やることにするよ♪」席に戻るとぐいぐいとワインをあおった…

提督「まったくもう♪…ところで、もう一人ここに座れるけれど……誰かご一緒する?」

ゾエア(フォカ級大型潜)「提督、空いてるならご一緒したいです」

提督「あら、ゾエア。そうね、良かったらここに……って、もうちょっとちゃんとした服を着て欲しいわ///」

ゾエア「別にパジャマやバスローブではないですよ?」…名前がエビ・カニ類の幼生「ゾエア」だからか、ほとんど透けているシースルーの薄青いワンピース……と言うよりベビードールのようなものだけしか着ていないので、窓から陽光が入ってくるとメリハリのある身体がはっきり透けて見える…

アントネッリ「…フランチェスカは指揮下の艦娘たちにこういうのを着せて喜んでるのか……悪い提督だな♪」

提督「いえ、別にそういう訳では……」

カヴール「と言いつつも、禁止したことはありませんよね♪」

提督「……オレキエッテのおかわりを取ってきます」

………
942:2017/12/04(月) 01:45:56.82 ID:
…数日後…

百合姫提督「それにしても、あと一週間もしないうちにこことお別れなのね…ちょっとさみしいわ」

提督「まぁ、なんのかのと言ってもこっちは年度末が近いし……それに戦術研究する鎮守府も一か所だけじゃなくて、複数の方がいいって言うのがスーペルマリーナ(海軍最高司令部)の意見だから仕方ないわ…」

ミッチャー提督「だろうね…とにかく、今回は楽しく過ごさせてもらったよ」

エクレール提督「わたくしも……フランチェスカと一緒に過ごせてよかったですわ」

ミッチャー提督「おーおー、やっと本音が言えるようになったね。大した成長じゃない♪」

エクレール提督「か、からかうのは止めて下さいませ///」

提督「私も夏休みの前にみんなと過ごせてよかったわ…最初に人選を見た時は知り合いばっかりでびっくりしちゃったけど♪」

ミッチャー提督「縁は異なもの…ってね♪」

提督「まったくね……それはそうと、このお菓子とっても美味しい♪」…緑茶をすすりながら、半月型の小さいクレープのようなお菓子をつまんでいる

百合姫提督「岡山は倉敷の銘菓「むらすゞめ」ね」

ミッチャー提督「こっちの焼印があるお菓子も美味しいね」薄桃色で繭玉(まゆだま)のような形のお菓子を口に放り込む…ふにっとした求肥で白あんを包み、はんなりと甘い……

百合姫提督「これは山口の「舌鼓」です、下関の同期から送ってもらいました……この焼印も「舌鼓」って書いてあるんですよ」

ミッチャー提督「へぇ。要は「デリシャス」って刻印されているようなものね」

百合姫提督「ふふ…まぁそうなりますね♪」

提督「どれも美味しいお菓子ばっかりだから、お茶の時間が楽しいわね」

百合姫提督「それにこのペースならちゃんと沖縄までたどり着けそうね…♪」

ミッチャー提督「あー、沖縄ねぇ……まだ日本近海が忙しかった頃に派遣されたこともあったっけ」

百合姫提督「そうなんですか…私が士官学校を出た頃にはもう近海は落ち着いていたので……先輩方の中には下関と目と鼻の先にある「響灘」で交戦した、なんていう方もいましたけど…」

提督「私も年上の提督たちから聞いたことあるわ…一時期はマルタやシチリアの住民を避難させる計画が持ち上がったり、パンテレリーア島の前線基地で戦闘に明け暮れたとか……」

ミッチャー提督「だろうね…まぁ、今はこうやってお茶飲んでお菓子をパクついていられるんだから平和なものよ♪」

提督「それにしても、ジェーンはいつでも激戦区の指揮を執っていたみたいね」

ミッチャー提督「まぁね、「サリンジャー」を小型ピストルの一種だと思ってたぐらいで教養はないけど、スタミナはある方だと思ってるよ♪」(※サリンジャー…「ライ麦畑でつかまえて」の作者。小型ピストルは「デリンジャー」)

エクレール提督「まぁアメリカ海軍ですもの、仕方ないですわね……それにしてももう少し教養があってもよろしいのではなくて?わたくしは軍人ですがヴェルレーヌからサガンまで引用できますわよ?」

(※ヴェルレーヌ…詩人。ノルマンディ上陸作戦をレジスタンスに通達する際に引用された「秋の日のヴィオロンのため息を…」など。フランソワーズ・サガン…デビュー作「悲しみよこんにちは」を十代でかきあげた女性作家)

提督「マリー、鵜呑みにしちゃだめよ…ジェーンのそういうセリフにだまされて痛い目にあったアメリカ海軍の士官が何人もいるんだから」

ミッチャー提督「そんなことないって……ちょっとびっくりさせただけだって♪」

提督「スコールの中からミズーリ級が飛び出してくるぐらいの…でしょう?」

ミッチャー提督「ないない、せいぜいエセックス級の搭載機ぐらいだって♪」

提督「ふふっ、余計悪いじゃない。それにあなたのあだ名だって…♪」

ミッチャー提督「あはははっ、あれね♪」

エクレール提督「あだ名…ですの?」

提督「そうよ。ジェーンったら「ノーフォークのエグゾセ」とか言われていたんだから♪」

(※エグゾセ…フランス製対艦ミサイル「トビウオ」。フォークランド紛争で英フリゲート「シェフィールド」、コンテナ船「アトランティック・コンベアー」を撃沈して有名になった)

エクレール提督「それはまた……しかしどうして「エグゾセ」なんですの?」

提督「ふふふっ、それはね…「もし突っこんで来るのが見えてもかわせないし、当たるとひどいことになる」からなの♪」

ミッチャー提督「ひどい言いぐさだよね、まったく♪」

提督「あながち間違いでもないけれど…ね♪」

ミッチャー提督「ははは、まぁね……お、そろそろ午後の映画を準備してくるかな」

提督「行ってらっしゃい。私も後で見に行くわ」

ミッチャー提督「待ってるよ♪」
943:2017/12/04(月) 02:37:24.29 ID:
…その日の夜・寝室…

提督「ふぁ…あ……そろそろ寝るとしましょうか…」ナイトガウンを椅子の背にかけ、ふんわりした夏布団に包まって寝ようとした……と、「コンコン」と聞こえないほどかすかなノックの音がした

提督「こんな時間に誰かしら…はーい、今開けるわね」……執務室にあるドアを開けた

デルフィーノ(スクアロ級中型潜)「提督…こんな時間にごめんなさい……」

提督「まだ起きてたから別にいいけど…どうしたの?」…薄手のパジャマに三角形のナイトキャップをかぶり、腕に枕を抱きしめた典型的な格好でやってきた……

デルフィーノ「よかったら…一緒に寝てもいいですか……?」

提督「ええ、いいわよ?」

デルフィーノ「ありがとうございますぅ…デルフィーノ、今日は一人で寝られそうにないですから…ぁ……」

提督「それはまた…いったいどうしたの?」もう一度ナイトガウンを脱いでベッドにもぐりこむと、布団をめくりあげてデルフィーノを招き入れる……

デルフィーノ「それが…スクアロお姉ちゃんにぃ……」

提督「もしかして…いじめられたの?」

デルフィーノ「いえ…「寝る前に映画を見よう」って……」

提督「…ふんふん、それで?」

デルフィーノ「それが怖い映画で…デルフィーノは寝られなくなっちゃったのですぅ……」

提督「あら、可哀そうに…またサメ映画を見せられたの?」

デルフィーノ「いいえ…「サメ映画なら怖いから見ませんよ」って言ったら、「大丈夫、サメ映画じゃなくて南極を舞台にした映画だから」……って」

提督「南極の映画ならいいじゃない、ひんやりした気分で……あ」

デルフィーノ「それが怖い映画だったんですよぉ…「遊星からのなんとか」って言う映画で……!」

提督「あー…「遊星からの物体X」を見せられたの…まぁあれは怖いし気持ち悪いわよね……」

デルフィーノ「しかもスクアロは途中で寝ちゃったので、怖くて止めるスイッチも押せなくなっちゃって…ぇ!」

提督「最後まで見ちゃったの……それなのに一人でここまで来たのね、よく頑張ったわね…♪」

デルフィーノ「はいぃ…もう怖くてこわくて……」


…十数分前…

デルフィーノ「あ…あぁ……」金縛りにあったように映画のエンドロールを眺めているデルフィーノ…スクアロは映画の途中で寝てしまい、ナルヴァーロとトリケーコはグラウコたちの部屋に行っていた……

デルフィーノ「うぅ…これじゃあ寝られないですよぉ…お願いです提督、まだ起きてて下さい……」枕を抱きしめてびくびくしながら廊下に出る…常夜灯はついていて暗くはないが、その分影が大きくなってより一層怖い「何か」に見える……

デルフィーノ「…深海棲艦なら怖くないけど……見えなかったり擬態している相手なんてどうすればいいんですかぁ…」壁に手をつき、一歩ずつおずおずと歩いていく……

デルフィーノ「ひぅっ…!」階段の灯りに照らされた踊り場に、背筋の凍るようなシルエットが揺らいでいる…

デルフィーノ「……うぅ、怖くないこわくない…」抜き足差し足でそーっと通り抜けるが…ぴちゃぴちゃとエイリアンの舌なめずりのような異音が聞こえる…

デルフィーノ「…ひっ!」中央の階段ホールをそーっと通り抜けた…


エウジェニオ「…うふふ、誰か通るかも知れない所でするのも気持ちいいでしょう……お姉さま♪」

アオスタ「んっんっんっ…あひぃ……ひぐぅぅ♪」くちゅくちゅっ…ぽたっ、ぴちゃっ……


デルフィーノ「…提督のお部屋まで…あと少し……」

ルチア「ワフ…ッ♪」夜のパトロールのつもりかとことこ歩いてきて、尻尾を振りつつ身体をすり寄せてくるルチア…

デルフィーノ「…あ、あっ……ひぅっ…」

………

デルフィーノ「という訳だったんですよ…ぉ」

提督「あらあら…まぁ、あの映画を見た後で犬に出会ったら……たしかにぞっとするわよね」

デルフィーノ「はい……提督、お願いです…くっ付いてもいいですか…」

提督「ええ…ほら、抱きしめてあげるから…♪」

デルフィーノ「ありがとうございます…ぅ」

944:2017/12/06(水) 01:25:54.87 ID:
…深夜…

提督「う……うぅん……?」

デルフィーノ「…んっ、んっ……はぁはぁ…はぁ…っ///」提督はしばらくの間怖がるデルフィーノの頭を撫でてあげていたが、とうとう眠気に押されて撃沈した……が、しばらくして目が覚めかけると妙に荒いデルフィーノの息づかいが聞こえてきた…

提督「…」(まさか)

デルフィーノ「はぁ…はぁっ、提督……柔らかいです…ぅ///」提督のもっちりしたお尻に腰を擦り付け甘い声をあげているデルフィーノ

提督「…すぅすぅ……」すっかり眠気の吹っ飛んだ提督…が、せっかく一人で愉しんでいるのに邪魔するのも無粋だと思ってたぬき寝入りを決め込んだ……

デルフィーノ「んはぁぁっ…提督のお胸ぇ……もちもちで柔らかぁ…い///」確かめるように裸の胸を撫で回す…

提督「ん、くふっ……」固くなった先端をこねくり回され、くすぐったさに笑いそうになる…が、寝息のふりをしてごまかした

デルフィーノ「…?」

提督「すぅー…すぅー……」

デルフィーノ「起きてないですよね……はぁ、はぁ…それなら、こっちも……ぉ///」肌に触れるか触れないか程度に唇を当てて、そーっとキスをしながら這いずっていく……頬と首筋に暖かい吐息がかかったかと思うと、次第に布団へともぐりこんで胸、脇腹、腰、ふとももと下りていく…

提督「…すぅ」

デルフィーノ「はぁはぁ…提督っ、提督ぅぅ……ん、んっ///」くちゅくちゅっ…ぬちゅっ♪

提督「///」思わず顔を赤らめる提督だったが、うとうとしていた間に寝返りをうっていたのか、顔をそむける形になっていたので気づかれないで済みそうだった……

デルフィーノ「んっ…んんーっ///」ひくっ、ひくんっ♪

提督「すぅ…すぅ……」(デルフィーノったら可愛い顔に似合わず結構お盛んなのね…)

デルフィーノ「はぁ…ふぅ……提督っ……んっ、ふぅ…ん///」

提督「…」

デルフィーノ「んぁ…あんっ……はひっ…すごぉ…ぉい……これ…気持ひいぃよ…ぉ♪」ぐちゅっ、ぐちゅり…っ!

提督「…」

デルフィーノ「はぁはぁ…提督っ♪……すっごくいいの…ぉ……もっとしちゃお…ぅ///」ずりっ…ぐちゅっ、ぬちゅ♪

提督「…ひぅ!?」声を出さないように我慢していたが、デルフィーノの温かく濡れた秘部をふとももに擦り付けられるとさすがに変な声が出た…

デルフィーノ「て、提督っ!?……んんっ、はぁぁ……んぅぅっ!」びくっ、びくんっ!

提督「あー…」

デルフィーノ「はひっ…提督ぅ……いつから起きてたんですかっ?」

提督「……えーと…デルフィーノが私のヒップを触ってた所くらいから、かしら」

デルフィーノ「え…ほとんど最初の方からじゃないですか…ぁ///」くちゅ…くちゅり

提督「いや…だってせっかくのお楽しみを邪魔するのも悪いかな……って思ったし、それに私が起きてたらさすがに乳房を撫でたりお尻を触ったりはしづらいかと……」

デルフィーノ「でも、起きてたなら言ってくださいよぉ……もう恥ずかしくて…ぇ///」くちゅっ♪

提督「…そう言いつつその可愛いおてては何をしているのかしら♪」

デルフィーノ「だって…ぇ、すっかりばれてたと思ったら……ぁ、恥ずかしいけど気持ちよくって…ぇ///」ちゅぷっ、にちゅっ…

提督「…本当にお盛んなのね……てっきりスクアロとかが冗談で言っているのかと思っていたわ」

デルフィーノ「だってぇ……とっても気持ちいいんですから…ぁ♪」ぐちゅりっ…じゅぷっ♪

提督「んー、それはまぁ…その身体になってからだから未体験の快感だとは思うけど……いつでもそうなの?」

デルフィーノ「はい、普段の日課をちゃんとこなした時の「自分へのごほうび」なんですよっ……んっ、ふぅ…ん♪」くちゅくちゅぅ…っ♪

提督「つまり毎日なのね……それはいいけど、せめて話の間ぐらいは手を止められないの?」

デルフィーノ「だって…ぇ、気持ち良すぎてぇ……あそこがきゅんきゅんしびれて、腰がじんわり溶けてるみたいなんですよぉ…///」くちゅ…とろとろっ♪…へなっととろけたような表情で粘っこい水音を立てつつ、「一人演習」にふけるデルフィーノ…

提督「…イルカは自分でするのが大好きだって言うけれど……よかったら手伝ってあげましょうか?」

945:2017/12/06(水) 02:33:46.24 ID:
デルフィーノ「いいんですかぁ…♪」くちゅ…くちゅっ

提督「寝ている間に「お楽しみ」の材料にされるよりはいいわ…さ、後ろを向いて♪」

デルフィーノ「はぁ…い♪」

提督「それじゃあ…指、入れるわよ?……って、もうすっかりとろとろね♪」

デルフィーノ「えへへ…ぇ♪」ちゅぷっ…♪

提督「もう、「えへへぇ」じゃないでしょう?…全く、イケナイ娘なんだから♪」

デルフィーノ「だって…ぇ、提督のお胸もお尻ももちもちのすべすべで…とっても柔らかくてぇ……♪」くちゅくちゅっ、くちゅっ♪

提督「もう…ほめてくれるのは嬉しいけど、人の身体で自分だけ楽しむのはどうなのかしら?」

デルフィーノ「でもぉ…デルフィーノがしたくても提督はしたくないかも知れないし……んぁぁ、そこ気持ちいいのぉ…///」ぬちゅり…♪

提督「もう、デルフィーノがしたいならいつだって付き合ってあげるわ…もっとも、風邪の時なんかは別だけど♪……ここがいいの?」じゅぶ…っ♪

デルフィーノ「うんうんっ、そこっ♪…ふわぁぁ、すっごく気持ちいぃ……下半身が無くなっちゃったみたいなの…ぉ♪」

提督「そんなに悦んでもらえて嬉しいわ…それじゃあ、もうちょっと恥ずかしいことしましょうか♪」くちゅ、くちゅっ♪

デルフィーノ「うんっ、もっといーっぱい恥ずかしいことしたいの…ぉ♪」

提督「はいはい…それじゃあ、上半身を起こして脚を開きましょう♪」

デルフィーノ「はぁーい♪」とろとろっ…とぷっ♪……替えたばかりのシーツの上にデルフィーノの蜜がとろりと垂れた…

提督「ん…しょ」べたべたになっていない左手を伸ばし、ナイトスタンドのスイッチを入れた……

デルフィーノ「明るい所でするの?……でも、デルフィーノはお昼にしたこともあるし…♪」

提督「うふふっ♪」デルフィーノをひざの上に乗せるようにして、姿見の方に向きを変えた……白い艶やかなふとももをいっぱいに開いて、困ったような嬉しいような表情を浮かべるデルフィーノ…

デルフィーノ「提督ぅ…こんなの恥ずかしいよぉ♪」くちゅくちゅっ♪

提督「そう?…とっても嬉しそうだけど♪」

デルフィーノ「だってぇ、恥ずかしいから気持ちいいのぉ♪」

提督「もう、このお利口なイルカさんときたら…♪」こりっ…くにっ♪

デルフィーノ「はひぃぃっ、そこっ、いいよぉ…もっと摘まんでぇ♪」とろとろっ…ぶしゃぁ♪

提督「ええ…それじゃあもう一回♪」

デルフィーノ「はひぃ、んあぁぁぁっ…もっとぉ♪」

提督「じゃあ…これはどう♪」

デルフィーノ「いいっ、いいのぉ♪」

提督「じゃあ、せっかくだから…そーれっ♪」デルフィーノの開脚した脚を腕で支えて抱えると姿見に近寄った

デルフィーノ「はぁぁ♪……提督にデルフィーノの恥ずかしい所、思い切り見られちゃってるの…ぉ♪」ぐちゅぐちゅっ…♪

提督「ええ、とっても良く見えるわよ…ふとももがてらてら光ってて、本当にイルカの肌みたいね♪」

デルフィーノ「そんなこと言われたら恥ずかしくて…んぁぁ♪」ぶしゃぁぁ♪

提督「んふふっ、もう…鏡を汚してくれちゃって♪」

デルフィーノ「ごめんなさぁ…い……でも、止まらないのぉ♪」とろっ、ぴちゃっ…♪

提督「いいのいいの……デルフィーノのいやらしい顔、もっと近くで見たいもの…♪」ちゅ♪

デルフィーノ「あっあっあっ…それ、ずるいです……ぅ♪」とろとろ…っ♪

提督「ふふ…可愛い♪」

デルフィーノ「ふぁぁ……気持ち良すぎてぇ…もう立てないです……ぅ♪」

提督「なら今度こそ寝ましょうね…お休み♪」がくがくと脚を震わせるデルフィーノのびしょびしょになったふとももを優しく拭ってあげると、お姫様抱っこでベッドに運び、頬にお休みのキスをして隣にもぐりこんだ…

………
946:2017/12/07(木) 01:22:43.82 ID:
…翌日の午後・食堂…

提督「それでは、「百合姫提督のお別れ前にちゃーんと全部のお菓子を開けて感想とお礼を言おう」ティーパーティーを始めることにします♪」

リットリオ「わぁぁ…とっても豪華ですねっ♪」可愛らしい顔によく似合う、明るい紅茶色のドレスも愛らしいリットリオ…

提督「それはもう…「近くの町」のケーキ屋さんで桃のタルトも買って来たし、ディアナとエリトレアにも協力してもらってビスコッティとティラミスも作ったわよ♪」…ド級戦艦並みの豊満な体型を控えめに見せる薄緑のドレススタイルで、ずっしりと豊かな髪を先端でくるりとカールさせている…

フルット「嬉しいです……開戦後はお菓子はあんまりいただけなかったので…」薄青の肌に吸いつくようなイブニングドレスも優雅なフルット…

デンティーチェ「ええ、ほんとですね…提督、感謝してます♪」ロココ調にありそうな薄桃色…と言うより鯛色のドレス

提督「そんなに言われると照れちゃうわね…それに、お礼ならお土産を買ってきてくれた姫と、それを運んでくれた足柄と龍田に言ってあげて?」

ゴルゴ「感謝するわ、お姉さん方…♪」艦名が「渦」だけに、裾の白がマリンブルーになっているグラデーションのドレスが似合っている

ナウティロ「どれも本当に素晴らしかったです。それに、はるばるジァポーネから持ってくれた気持ちがこもっていて、倍も美味しく感じられました♪」

百合姫提督「いえいえ…本当はこの後のナポリ鎮守府にも持っていくつもりだったけど……必要なら航空便で送ってもらえばいいし、喜んでもらえて私も嬉しい♪」浅葱色の着物で髪を結い上げ、にっこりと微笑んでいる

足柄「そうね。それに、これだけ美味しい食事を食べさせてもらったらお菓子の一山くらい何でもないわよ」こちらは藤色の着物に銀のかんざしも凛々しい…

龍田「運んだかいがあったって言うものねぇ♪」黒地に銀で昇り龍が入った着物に白鞘の日本刀……とはいえ、穏やかな表情を浮かべている

ミッチャー提督「いやぁ、十数年前の横須賀以来久しぶりの「和菓子」だったけど、なかなかいいもんだね…ところでさ、フランチェスカたちへのお土産なのに勝手にお相伴にあずかっちゃっていた訳だけど……お礼に私の特製ストロベリー・パイを用意したんだよね♪」

百合姫提督「そんな…わざわざ申し訳ありません」

ミッチャー提督「あぁ、お礼なんていいから。何しろうちのガールたちがガツガツ食べちゃったから、その分ちゃーんとお返ししないと」

フレッチャー「ヘイ、マーム!それは失礼って言うものじゃない、いつ私がそんなにお菓子をがっついたっていうのよ?」

エンタープライズ「マームにしては珍しい失言じゃないかしら?」

ミッチャー提督「へぇ…フレッチャー、エンタープライズ……私はね、あんたたちがイタリア艦たちの倍は食べてるのを知ってて言ってるのよ?」

フレッチャー「証拠がなきゃ認めないわよ、マーム」

ミッチャー提督「この間「むらすゞめ」食べた時にいっぺんに三つも取っていったのはどういう理由よ?」

フレッチャー「ホーリィ・シッ…見られてたのね」

エンタープライズ「フレッチャー、それは行儀が悪いわね」

ミッチャー提督「ヘイ、ビッグEだってあんまり言えないでしょうが……いつだったか「信玄餅」の二包み分をいっぺんに口の中に放り込んだの見てたわよ?」

エンタープライズ「……あれは…ほら、日本のお菓子は小さいから私みたいな大柄な女だと足りないのよ…ね、マーム♪」

ミッチャー提督「だからってねぇ…それだとまるで普段食べさせてないみたいじゃないの、全く……とにかく、これは私からみんなへのプレゼント♪」縁が艶やかな狐色に仕上がっている大きなフルーツパイを切り分けた…中には小ぶりで少し酸っぱく、野趣のある味がするイタリアの野苺を敷き詰めてある……

提督「嬉しいわ…それにとっても上手♪」

ミッチャー提督「ふふ…可愛い料理なんて縁がないけど、パイだけは得意なんだ♪」

百合姫提督「イチゴのきれいな紅色が美味しそうですね」

ミッチャー提督「センキュー…マリー、そっちもお皿を出して?」

エクレール提督「メルスィ♪」

リシュリュー「おやおや…サバランほどとは言いませんがお上手です」(※ブリア・サバラン…フランスの偉大な料理人・菓子職人。ケーキ「サバラン」の名前の由来になった)

ミッチャー提督「へぇ、おだてるのが上手いね?…よし、じゃあリシュリューにはサービスしちゃおう♪」親指を上げて見せるともう一切れ乗せた

リシュリュー「これはこれは…メルスィ♪」

ジャンヌ「わたくしは栄光あるフランスのお菓子以外は認めないつもりです!」

ミッチャー提督「そっか……フランチェスカ、もう一切れ食べるよね?」

提督「ええ、食べるわ♪」

ジャンヌ「少し待ってください!…別に「食べない」とは言っておりません、批評するにも味見は必要ですから……///」

ミッチャー提督「アイノウ(分かってる)…ちょっとしたジョークよ、ジャンヌの分もちゃんとあるって♪」

バンデ・ネーレ「何だかんだ言っても欲しかったんだよね。ま、フランス娘は正直じゃないから……ね、提督♪」

提督「うふふっ、そうね♪」

エクレール提督「///」

ジャンヌ「///」
949:2017/12/09(土) 00:51:52.09 ID:
提督「それはそうと、今日はまたずいぶんといろんなお菓子があるのね♪」

百合姫提督「そうね、実を言うと都道府県ごとに一種類ずつあればいいと思って、同期の提督や司令たちにお願いしたんだけど……」

提督「どこかの提督が、「姫のため」だからっていっぱい送ってきたのね?」

百合姫提督「ええ、そうなの」

カヴール「律儀なお方ではありませんか」

提督「…きっと姫の人徳のなせるわざね、どういうことがあったのか聞かせて欲しいわね♪」

百合姫提督「いえ、そんな話すほどの事じゃないの…」

足柄「何言ってるのよ、あの司令の事でしょ…話せばいいじゃない?」

龍田「そうよぉ、せっかくだもの♪」

百合姫提督「でも…そんな自慢げに言うことでもないし……」

ライモン「遠慮しないで下さい、私たちも聞きたいですし♪」

コリドーニ「お話をお願いします!鎮守府の新聞に掲載したいと思いますので!」

提督「こらこら、そんなに詰め寄ったら姫が話しにくいでしょうが…よかったらでいいのよ?」

百合姫提督「そう…じゃあ……」

…百合姫提督がお皿に乗せたお菓子は十種類近くあって、丸いのやら四角いのやら、黄色いのやら薄紫の物やらと、形も色も千差万別と言ったところだった……

百合姫提督「こっちに分けてあるお菓子は福岡県のお菓子なの…でね、数年前の事なんだけど……」

………

…数年前・福岡…


百合姫提督「ふぅ…哨戒お疲れさま、今日も暑いわね?」…抜けるような青空に白い入道雲…暑い盛りの「博多鎮守府」で、百合姫提督は波止場に立って哨戒任務から戻ってきた「松」型駆逐艦を出迎えた……

松「いえ、平気です…それにしても、あれだけ叩きに叩いてまだ「ガトー」級が出没するなんて……困ったものですね」

梅「うむ…こう忙しくてはかなわぬわ……それより、週末の大宰府見学はちゃんと予約できたであろうな?」

百合姫提督「ええ、ちゃーんと電車も…「西鉄」だったかしら、指定席を取っておいたわ♪」

梅「うむ、かたじけないの…それでは司令、暑気払いに氷を入れた梅酒でも如何かえ?」

百合姫提督「いえ…私はまだ職務中だから……梅ジュースならいただくわ」

梅「ほほほ、律儀よの…とはいえ、そこがまた愛おしいのぉ♪」

龍田「あらぁ…可愛いかわいい「小梅」ちゃんでもそれはいただけないわねぇ……♪」

梅「おや、龍田かえ…軽いたわむれであるからの、そう目を吊り上げんで欲しいのぉ」

百合姫提督「龍田、そう怒っちゃダメよ?」

龍田「怒ってないわぁ…♪」

百合姫提督「よろしい…さぁ、じゃあ仲良くお菓子でもいただきましょうね」…と、鎮守府のアナウンスが流れだした……

仁淀「通信室より司令、緊急電あり!提督、至急通信室へお願いします…繰り返します、提督、至急通信室へ……」

百合姫提督「…松、竹、梅、それに樫は再出撃に備えて用意をお願い。龍田、あなたも準備を急いで」

梅「うむ…まったくせわしないことよ」

龍田「了解よぉ♪」


950:2017/12/09(土) 01:54:48.27 ID:
…博多鎮守府・通信室…

百合姫提督「仁淀、いったいどうしたの?」

仁淀「あぁ提督、お待ちしていました……近くの鎮守府から緊急の「支援乞う」です」

百合姫提督「それはまた…どこから?」

仁淀「えーと…「小倉鎮守府・大島分遣駆逐隊」です…「我が方の駆逐隊、壱岐諸島への哨戒中に襲撃受く…現在位置「小呂島」の南数キロ、敵『グラマン』多数、援護を求む!」とのこと」(※大島…福岡、津屋崎の北にある)

百合姫提督「大島の駆逐隊…同期の少佐が司令だわ……とにかく、至急艦隊を出撃させます」

仁淀「そういうと思いました、空母も準備していますが…?」

百合姫提督「そうね、鳳翔と龍驤には零戦の準備を急がせて…援護には軽巡「五十鈴」と秋月型がいいでしょう」

仁淀「了解、出撃を急がせます」


…一時間後…

仁淀「通信…入りました!」

百合姫提督「…みんな無事ならいいけど」

仁淀「電文解読中です…「我が方の零戦隊、敵『グラマン』F4F十数機と交戦、六機撃墜し被撃墜・未帰還なし…友軍の駆逐隊「電」「雷」「響」「曙」の四隻はいずれも小型爆弾および12.7ミリ機銃の被弾により小・中破するも航行に影響なし、大島まで援護し帰投す」とのことです!」

百合姫提督「よかった…さすが鳳翔と龍驤ね」

仁淀「ですね…それと、大島駆逐隊の司令からも電文が入っております」

百合姫提督「内容は?」

仁淀「はい「援護に感謝します、これから必要なものがあったら何でも言って下さい!」とのことです」

百合姫提督「そんな、援護要請があれば救援に行くのが当たり前なのに…丁寧なのね」

仁淀「提督は本当に無欲な人ですね…そこが好きなんですが」

百合姫提督「…仁淀///」

仁淀「うぇ…そ、そこで照れないで下さいよ///」



………

百合姫提督「と言うことがあって……は、恥ずかしいわ///」

提督「まぁまぁ…そんな風に言われたら誰だってキュンとなるわ♪」

百合姫提督「か、からかわないで……それで、その司令が用意してくれたの」

龍田「今は博多の鎮守府で大佐になったって聞いたわぁ」

百合姫提督「そうね…それはさておき、福岡のお菓子はいっぱいもらっているから……まずは」…取り分けたのは丸い円盤状の餅菓子で、あんこの色らしい薄い紫が透けて見え、中央に「梅鉢」の焼印が押されている…

百合姫提督「福岡と言えば学問と雷の神様、「菅原道真公」のおひざ元、太宰府天満宮のお土産「梅ヶ枝餅」ね」

足柄「温めても美味しいのよ…それと、餅がちょっと柔らかいのが特徴よね」

百合姫提督「そうね…さぁ、どうぞ」

デュイリオ「では、いただきますね…んっ♪」もっちりと柔らかい焼き餅にたっぷり入った甘いあん…表面のバリッとした焼け具合と中のねっとりした甘さが存在感を出している…

ポーラ「おー、これは美味しいですねぇ~…」サンブッカ(濃いコーヒーにリキュールをたらしたもの)をすすりながら二つにちぎった「梅ヶ枝餅」をぱくつく…

フレッチア「雷の神様が由来ならちゃんと食べておかないとね♪」

ダルド「そうですね!」

フォルゴーレ「私も食べます!」

百合姫提督「大丈夫、ちゃんと分けるから」

951:2017/12/09(土) 02:59:40.39 ID:
提督「ふー、美味しかったわ…一個でも結構な満足感があるわね?」

百合姫提督「そうね。でも、まだいっぱいあるのよ…?」

提督「そう、じゃあ頑張らないと♪」

ドリア「そこは頑張らなくていいんですよ♪」

提督「そうは言ってもね、ちゃんと感想は言わないと失礼だもの…どうしたの、ライモン?」

ライモン「あの…唇の端にあんこがついています///」

提督「あら、これでも上品に食べたつもりだったのだけど……取ってもらえる?」

ライモン「はい……れろっ、ちゅっ///」せいぜい指ですくい取ってくれる程度だろうと思っていた提督だったが、唇を寄せ、ぺろりと舌で舐めとったライモン……

提督「あら、ライモン…なかなか大胆ね///」

アッテンドーロ「へぇ、姉さんもやるようになったわね♪」

ドリア「…まぁまぁまぁ♪」

デュイリオ「あらぁ、ライモンったら……もう、そんな甘い光景を見せられたら…私、濡れてきちゃいます♪」

百合姫提督「わ…///」

ミッチャー提督「ワーオ…やるじゃない♪」

ジャンヌ「…モン・コマンダン!…口の端にあんこが……ついておりませんね」

エクレール提督「わたくしのように上品に食べれば、お菓子のかけらなどついたりはしませんもの」

ジャンヌ「そうですね…モン・コマンダンはテーブルマナーも完璧でいらっしゃいますから……」

エクレール提督「…落ち込むことはありませんわ…あとでわたくしのお部屋にいらっしゃいな、ジャンヌ……♪」小声でささやいた

ジャンヌ「はいっ♪」

提督「まぁ、うふふっ…さぁ、次のお菓子は何かしら♪」

百合姫提督「えーと……博多名物「通りもん」ね、柔らかい生地に甘いカスタード風のあんがとっても美味しいの///」提督たちの甘ったるい空間にあてられて真っ赤になりながら、手のひらサイズで柔らかい狐色をしている円盤状の「通りもん」を切り分ける…

提督「あら美味しそう…いただきます♪」泡をたっぷり立てた濃いめのカプチーノをお供に、しっとりとした「通りもん」を口に運ぶ…とろっとした風味のあんに柔らかい生地が絶妙で、柔らかい甘さもちょうどいい…

アスカーリ「これはえらくうめぇだな♪」

アルピーニ「ほんとに…初雪のように柔らかで恋のように甘いね♪」

カミチア・ネラ「あぁ、甘い物ってこんなに美味しかったのね…ほんと、いい時代だわ」普段は艦名の「黒シャツ隊兵」だけにイタリアの栄光や威信にうるさいが、甘いお菓子の山にぽーっとした表情を浮かべ、無心に「通りもん」をつまんでいる…

オリアーニ「ちょっと、ソルダティ級のくせにだらしないわよ?…もっと駆逐艦の模範を……」

ジョスエ・カルドゥッチ(オリアーニ級)「まぁまぁ…これ、ほんとに美味しいよ?」

オリアーニ「そう?…あむっ……んっ///」

カルドゥッチ「ね?」

オリアーニ「た、確かに美味しいわ……我らがイタリアのお菓子にも引けを取らないわ」

百合姫提督「あぁ、良かったわ…それじゃあお次は…あ♪」

提督「どうしたの、嬉しそうね?」

百合姫提督「チロリアンが出てきたわ♪」イラスト入りの外袋に個包装されている五センチ程度の筒状のお菓子がばらばらと入っている…

提督「チロリアン?」

百合姫提督「スイス「チロル地方」のお菓子を参考にして作ったって言う福岡銘菓なんだけど…ふわふわのクリームを筒状の香ばしい生地に詰めたお菓子なの……私、これのバニラクリームが好きで、鎮守府でも時々食べるの♪」

提督「ふふっ、姫の可愛らしい様子が目に浮かぶわね♪」

足柄「それはそうなんだけど、うちの提督ったら生地のかけらでクリームだけしゃくって食べたりするのよね……ちゅうちゅう舐めたりね」

百合姫提督「…い、言わないで///」

提督「ほら、やっぱり可愛い♪」

デュイリオ「本当に可愛いですね♪…私、百合姫提督を抱きしめたくて……何だかむらむらしてきちゃいました♪」

足柄「お菓子はあげても提督はあげないわよ!」

デュイリオ「あら、百合姫提督はとっても甘くて美味しいお菓子ではないのですか…♪」

足柄「あぁ、もう!…イタリヤのド級艦って言うのは「ド級戦艦」じゃなくて「ド級の色ボケ艦」の間違いなんじゃないのっ?」
952:2017/12/10(日) 01:19:11.74 ID:
提督「ふふふっ…あながち間違いじゃないかも知れないわね♪」

ライモン「……あの、提督」

提督「どうしたの、ライモン?」

ライモン「…百合姫提督は気づいておられませんが「チロル地方」はスイスではなく、我が国とオーストリアの間ではありませんでしたか?」

提督「ええ、そうだけど……」

ライモン「?」

百合姫提督「…はい、一つづつね……バニラとコーヒー、それにストロベリー味だけど…どれがいい?」

提督「あの可愛い顔を見て何か言うことなんてできないでしょう?」

チェザーレ「とはいえ、間違ったままの知識と言うのもいかん……仕方ないな」百合姫提督に近寄り耳元に唇を近づける…

百合姫提督「どうしたの、チェザーレ……えっ、そうなの?…ご、ごめんなさい///」

足柄「ちょっと、うちの提督に何を言ったのよ!」

龍田「あらあらぁ…?」

エンリコ・タッツォーリ(カルヴィ級大型潜)「どうかしたんですかぁ…」相変わらず幽霊のように白く、消え入るような声のタッツォーリ……とはいえ、よく見ると僧服のようなものを着ている…

提督「ええ、チロル地方はイタリアとオーストリアに挟まれた地方でスイスじゃないっていう……どうしたの?」

タッツォーリ「オーストリア…あぁ……うぅぅ!」一瞬で表情が青ざめたタッツォーリ

ライモン「提督、タッツォーリにオーストリアの話なんてだめに決まっているじゃないですか!」

アルマンド・ディアス(軽巡カドルナ級)「うっ…オーストリア……リベッチオ、これあげる」

ルイージ・カドルナ「わ、私もいいわ……サウロ、あげるから食べて?」

リベッチオ「いいのっ?…ありがと♪」

サウロ「ありがとうございます♪」

提督「…あー…そういうことね……」

ライモン「そうですよ、タッツォーリの由来を考えてあげて下さい」

提督「ごめんなさい…すっかり失念していたわ」

タッツォーリ「いえ…いいんですよ……夜になったら提督の部屋のすみっこで一晩中めそめそ泣きますから……ぁ」

提督「それは冗談抜きに怖いわね……お願い、どうにか許してくれないかしら?」…背筋にぞーっと冷たいものが走った……慌てて謝る提督

タッツォーリ「提督のキスがあれば…無事に天国に行けるでしょう……」

提督「わ、分かったわ…んっ///」

タッツォーリ「頬へのキスではこの呪いは解けません……唇でないと…」

提督「ええ……ん、ちゅぅぅ///」

タッツォーリ「はい…呪いは解けました……ぁ」

ライモン「むぅ…結局タッツォーリも提督とキスしたいだけじゃないですか」

タッツォーリ「……ええ、いいじゃないですか…それとも……」ズォォ…

ライモン「うわ、怖いですね……わ、分かりました…いいですよ」

タッツォーリ「分かったのならいいのです……神の祝福を…」

ライモン「ふぅー…」

タッツォーリ「…ぴとっ」冷たい手をふとももに置いた…

ライモン「ひぅっ!?…何をするんですか!」

タッツォーリ「ちょっとした冗談ですよ…ライモンド」

ライモン「冗談にしては怖すぎます!……もう、お菓子ぐらいゆっくり食べさせて下さいよ…」
953:2017/12/10(日) 02:32:44.59 ID:
百合姫提督「でも、どうしてタッツォーリはオーストリアがそんなに苦手なの…?」

ガリバルディ「それは私が解説してあげるわよ」

百合姫提督「ええ、お願いします…」

ガリバルディ「エンリコ・タッツォーリは、北イタリアがオーストリアの支配下にあった時代にリソルジメント(イタリア統一運動)活動を行った神父の名前よ」

百合姫提督「リソルジメント…歴史の授業で習った気がするわ」


ガリバルディ「それなら話が早いわ……とにかくタッツォーリはオーストリアに対する反乱とイタリアの統一を計画していたの…もっとも、王制を廃して共和制を求めたジュゼッペ・マッツィーニの「青年イタリア」とは違ってキリスト教精神と愛国心を融合させた独自の理論を説いたのだけどね……だけど、この反オーストリア活動が露見して、当時の北イタリア総督ヨーゼフ・ラデツキー伯の命令で仲間と処刑されたのよ……この時に処刑された活動家たちを地名にちなんで「ベルフィオーレの殉教者」と呼ぶの…つまり、タッツォーリにしてみればオーストリアは仇敵なわけ」


タッツォーリ「そういう訳です…ですから、オーストリアは大嫌いなんです……」

カヴール「全くですね。オーストリアのいけ好かない連中ときたら「ミラノ風仔牛のカツレツ」の作り方も盗んで行きましたし…何が「ウィーナーシュニッツェル」ですか」

ガリバルディ「その通りね……ガリバルディ候が南イタリアを統一して国王に献上してよかったわ」

サウロ「イタリアの旗の下に集え、フラテッリ(兄弟)!…ですね」

フラテッリ・バンディエラ「そうです、我々が本気を出せば「オーストリアなんか怖かねぇ!」っていうやつです!」

ガリバルディ「そうね……なら、この「オーストリアに盗まれた」チロルのお菓子を食べてあげようじゃない♪」

サウロ「さすがですね、ガリバルディ!……うん、美味しいです♪」さくさくの衣に包まれたクリームはふわふわで、ふっと舌の上で溶けていく……

バンディエラ「うーん…この憎いオーストリアめ、こうしてやります!」さくっ…♪

足柄「……何のかのと言って、結局は食べるんじゃない」

百合姫提督「ま…まぁ美味しく食べてもらえればいいわ……次のお菓子を用意しましょうね」

提督「ごめんなさい、姫…」

百合姫提督「ううん…私こそ調べもしないで持ってきちゃってごめんなさい……でもこれなら大丈夫よね」取り出したのは可愛いひよこ型のお菓子で、きれいな焼き色がついている……

チェザーレ・バティスティ「わあぁ、可愛い♪」

ドリア「まぁまぁ…こんなに可愛いお菓子は食べられませんね♪」

百合姫提督「このお菓子は見た目通り「ひよ子」っていう福岡銘菓…なんだけど、どういう訳か東京のお土産みたいになっているのよね」

提督「そうなの…よかったらこの可愛いひよこちゃんを食べちゃいたいわね♪」

百合姫提督「ええ、どうぞ♪」

レモ「では、ローマの狼がひよこを食べちゃいますよ……あーんっ♪」

ロモロ「私も…んっ、これは美味しいわ……中のあんこ?…なのかしら……それも美味しい♪」

百合姫提督「白あんで素朴な甘さがいいでしょう?」

提督「ええ、ちょっとほわっとしたこの食感がいいわ…♪」

カヴール「ふー…ジァポーネには美味しいお菓子がいっぱいあるのですね……次も期待できそうです♪」

百合姫提督「はいはい、お次は「にわか煎餅」ね…昔、領主の圧政に苦しんだ農民たちがこういうお面をかぶって悪態をついたのが始まりだそうよ」

フルット「なるほど…これをつけるとはヴェネツィアの仮面のようです……表情は多少ユーモラスですが」

カヴール「ふふ、なかなか面白い趣向ですね♪」にわか煎餅を顔に当ててみる…

セラ「ふふふっ…カヴール、変な顔になっています♪」

百合姫提督「うふふ、それでいいのよ……食べるとぼりぼりした瓦せんべいみたいなものだから、飽きが来ないでしょう?」

提督「そうね…美味しいって言うよりは無難な味、と言った所ね……きっとこれが庶民の楽しみだったのね♪」

百合姫提督「そうね…さてと、これで福岡のお菓子はおしまい。本当は「鶏卵素麺」も有名だけど…あれはとっても甘くって好き嫌いが出るから……」

提督「いいえ、これで充分よ…それに次のお菓子があるんでしょう?」

百合姫提督「ええ、それはもう」

提督「ならそれを開けましょう…ね♪」

エクレール提督「まだ食べるつもりですの…あきれましたわね……」
954:2017/12/10(日) 03:12:40.88 ID:
百合姫提督「まぁまぁ…次は大分県の銘菓ね……ディアナ、エリトレア、厨房をお借りしていいかしら?」黒と銀、それにオレンジ色でまとめられたお菓子の箱を持って立ち上がった…

ディアナ「ええ、構いませんが……」

エリトレア「何が始まるんです?」

ミッチャー提督「…第三次大戦だ」…キリッ♪

フレッチャー「ぷっ…あはははっ♪」

エンタープライズ「ふふふっ、マームったら♪」

ミッチャー提督「ははっ、似てたでしょ♪」

フレッチャー「あーはははっ!……ひー、お腹が痛い♪」

百合姫提督「ふふ…っ♪」しばらくするとオーブンの「チーン」と言う音がした……百合姫提督はミトンをはめた手でオーブンの天板を持ち、お皿にスィートポテトのようなお菓子を載せた…

提督「姫、これは?」

百合姫提督「大分銘菓「ざびえる」よ…温めるとふわっとして美味しいの♪」

提督「へぇ…どれどれ?」小ぶりな紡錘形のお菓子をつまむと二つに割る…ぽーっと甘い湯気が立ちのぼると、ほのかにラムの香りが漂う…

提督「あら、いい匂い……では味の方を…はふっ…ふうっ♪」熱い「ざびえる」はとろりと柔らかいスィートポテトにラムレーズンが散らしてあり、温かくてねっとりと甘い…

ポーラ「美味しいですねぇ~…ザラ姉さまぁ、こっちのと二種類あるみたいですし半分こしましょ~?」白あんとラムレーズン…どちらも大きさからは想像できないほどしっかりした風味がある……

ザラ「じゃあ…はい、あーん♪」

ポーラ「あ~んっ……えへへぇ♪」

ザラ「なら今度は私ね…あーん……」

ポーラ「はい、あ~ん♪」

ザラ「あむっ…ちゅっ、ちゅぅ♪」

ポーラ「もぉ~…ザラ姉さまぁ、ポーラの指まで食べちゃだめですよぉ……♪」

ザラ「いいじゃない…とっても美味しそうだったんだもの♪」

フィウメ「…ねぇ、ゴリツィア♪」

ゴリツィア「はい、フィウメ姉さん……私たちも「あーん」しましょうか///」

フィウメ「ええ…♪」

提督「うふふ…ポーラたちは仲がいいわね♪」

エクレール提督「…爛れた関係の間違いですわ」

提督「んー、何か言った?」

エクレール提督「な、何でもありませんわっ///」

提督「…そう、ならいいわ♪」

百合姫提督「もう、フランチェスカったら…みんな「ざびえる」も食べ終わったみたいだから、次は鹿児島……と♪」

提督「今度は…白い羊羹?」気泡がいっぱい入っている白い羊羹のようなお菓子が、きちんとお皿の上に乗せられた……

百合姫提督「山芋を練り込んだ銘菓「かるかん」(軽羹)ね…地元で取れる山芋を使う名産品として考案されたとも言われていて、江戸時代には幕府への重要な献上品だったの…ちなみに山芋は滋養強壮にいいそうよ?」

提督「そう、健康のためのお菓子なのね…あら、すごいしっとりして……ちょっと変わった風味があるわね?」

百合姫提督「山芋の風味だと思うわ……そのままの山芋は舌がピリピリするから食べられないっていう人もいるけど、これは蒸されているから大抵の人は大丈夫なの♪」

提督「なるほどね……それにしても何ていえばいいのかしら……荒いスポンジ生地…硬めのホイップクリーム……うーん」

百合姫提督「表現するのが難しいわよね…で、美味しい?」

提督「ええ、とっても」

百合姫提督「ならよかった…♪」

956:2017/12/13(水) 02:15:59.06 ID:
バニョリーニ「何だか知らないけどちょうだいしよう♪……って、んんっ?」

…全体が雪のように白く、少し平らなてっぺんだけが軽く狐色をしている丸い焼き菓子に「あぐっ」と食らいつき、腑に落ちない表情を浮かべたバニョリーニ……お饅頭程度の大きさをした焼き菓子はカリッとしているが、中はまるっきり空っぽで何も入っていない…

リットリオ「どうかしたんですか?…あむっ……ん?」カリッといい音を立てて焼き菓子に口をつけたが、こちらも困ったような表情を浮かべている…

サントーレ・サンタローサ(バンディエラ級中型潜)「そんな…ツキはない方だと思っていましたけど……まさかお菓子の中身まで空っぽだなんて…」何とも切ない表情でぽっかり空いた焼き菓子の中を眺めている…

百合姫提督「あぁ…ゴメンなさい、みんな……説明が遅れちゃったけどそれはそういうお菓子なのよ、別に「中身を詰め忘れた」とか「ハズレ」とかじゃないから安心して?」

サンタローサ「本当にそうなんですか?……普段から運がないのでてっきり…」

百合姫提督「大丈夫よ、ほら」百合姫提督もカリッと一口かじると、ただの空間になっているお菓子の中を見せた…

サンタローサ「本当なんですね、良かったぁ……♪」

提督「それにしても面白いお菓子ね、これで合っているなんて」

百合姫提督「ええ、そうね…私も最初は驚いたけど、この長崎名物「一口香」(いっこっこう)はそういうお菓子なんですって」

カヴール「カリカリした砂糖菓子と言った感じですね、なかなか美味しいです♪」濃く淹れたカプチーノをすすりつつ、上品に割って食べるカヴール

ドリア「でも中に何か詰めてあげたいところですね♪」

リットリオ「私ならきれいなマラスキーノ・チェリーとホイップクリームにします♪」

ドリア「あらあら、リットリオは言うことまで可愛いのね…♪」

リシュリュー「ふむ…マカロンの中が無くなったようなお菓子とでも言いましょうか……異国のお菓子と言うのも面白いものですな」

フレッチャー「ばりばり…うん……ばりっ……何ていうか、ケーキの上の砂糖菓子を食べてる気分ね……ばりっ」

ミッチャー提督「こら、食べながらしゃべるんじゃないの…それじゃあうちの鎮守府で何も教えてないみたいに思われるじゃない」

提督「…実際のところは?」

ミッチャー提督「あー…基本的なテーブルマナーと挨拶、社交ダンスとドレスコード以外は特に……ほら、大西洋の船団護衛と哨戒で忙しいし」

エンタープライズ「マームは基本的に多忙で…一応私やミズーリなんかが教えてあげてはいるんですが」

提督「ふふっ…いかにもって言う感じね……それにしてもこの「一口香」だったかしら?香ばしくて美味しい♪」

百合姫提督「そう、良かった…それじゃあ次は……あら、佐賀の「丸ぼうろ」があったわ、これも南蛮渡来のお菓子なんですって」

足柄「…北島の?それとも村岡屋?」

提督「それって、お店によって味が違うの?」

百合姫提督「そうねぇ…好みが分かれるって言ったところかしら……ちなみに足柄は「鶴屋」の丸ぼうろが好きで…私はどの店のも美味しいと思うわ♪」

提督「そうなの…じゃあいただきましょうか……んむ」穏やかな茶色に仕上がっている円盤状の「丸ぼうろ」は少し歯ごたえのある焼き菓子で、一見地味だが小麦粉と卵と砂糖で出来ているお菓子特有の、何とも言えない良い香りがする……

提督「なんだか……背の高い椅子に座って脚をぶらぶらさせていると、お祖母ちゃんがオーブンで焼いてくれるお菓子みたいな…懐かしいというか、優しい味って言うのかしら…」

チェザーレ「いいことを言うではないか…チェザーレもテヴェレ川の岸辺に立った気がしたぞ」

龍田「何となく分かるわぁ…この何とも言えない優しさがいいのよねぇ♪」

百合姫提督「そうね…実家の縁側で食べるような、ね」

カヴール「何だか私まで昔が恋しくなってしまいますね……さぁ、次に行きましょう♪」少しセンチメンタルな気分になっている一同を見て声をあげた

百合姫提督「はいはい……次は宮崎の「鯨ようかん」ね…と言っても鯨みたいな柄の餅菓子だから安心して?」

デルフィーノ「よかったです…デルフィーノはクジラさんとは同類みたいなものなので」

トリケーコ「そうね、同じ海の生き物だもの」…白い餅が黒あんに挟まれた「鯨ようかん」にフォークを入れ、ゆっくり噛みしめる……

提督「結構むっちりしているのね」

ジュッサーノ「残りは二つ三つ、って所だけど…食べきれるかしら」

アブルッツィ「そうね、結構色々食べたから……かなり満足かも」

エウジェニオ「なら、もらってあげましょうか?」

アブルッツィ「とんでもないわ、ちゃんと全種類味見するつもりよ!」

ガリバルディ「そんなところで意地を張って…ふふ、全くもう」
957:2017/12/14(木) 01:03:38.69 ID:
提督「まぁうち国の娘はみんな胃が小さいから仕方ないわね……それじゃあ、ラストスパートね♪」

ガリバルディ「美味しくいただかせてもらうわ♪」

バンデ・ネーレ「ボクはもう…結構いっぱいいっぱいだけどね……」

ジュッサーノ「そうね…それなのに駆逐艦の娘たちはあんなに勢いよく食べて……後でお腹壊したりするんじゃないかしら?」

セラ「いえ、セラたちは身体が小さいのでちょこちょこ食べてもすぐお腹が減ってしまうのです…」

クリスピ「そういうことね…で、この丸いのは一体何かしら?」

提督「何だか前に食べた「古鏡」にも似ているけど…姫、これはどこのお菓子?」

百合姫提督「これは熊本の「誉の陣太鼓」ね、他にも「朝鮮飴」があるわ」…黒いあんを固めた「古鏡」そっくりな「誉の陣太鼓」と、白い粉がかかっているふにふにの飴菓子「朝鮮飴」が箱に行儀よく収まっている…

提督「朝鮮飴?日本のお菓子なのに?」不思議そうな顔で「朝鮮飴」を手に取ると、指で挟んでもにゅもにゅと揉んでみる…

百合姫提督「えーと、昔は長生きできるように「長生飴」(ちょうせいあめ)って言っていたそうなんだけど、熊本藩主だった加藤清正公の朝鮮出兵に合わせて糧食として採用されたらしいの、それから明治のころまでは熊本藩の特産品として城内の買い上げ品だったそうよ」

提督「それで朝鮮飴なんて名前になったのね…うん、むちむちしてて美味しい」…表面に片栗粉をまぶした長方形の飴を口に入れ、にっこりしてみせる提督

ライモン「こっちの「誉の陣太鼓」も美味しいです♪」

アッテンドーロ「名前も勝ち戦になりそうで縁起がいいわね…うん、味もなかなか♪」

提督「そうねぇ…ところで、姫」

百合姫提督「なあに?」

提督「…んっ♪」数センチしかない朝鮮飴の端っこを咥えて、反対側を百合姫提督の方につき出した…

百合姫提督「えっ、えっ?……その、こっちから食べればいいの?」

提督「ん♪」

百合姫提督「……フランチェスカ…本当にするの?……その、みんなが見てるのに///」

提督「ん、んっ♪」

百合姫提督「分かったわ……はむんっ///」

足柄「ちょっと、提督!?」

龍田「これはお仕置き決定ねぇ♪」

ライモン「…むむっ……ねぇムツィオ、私たちも「あれ」やってみませんか?」

アッテンドーロ「いいわよ姉さん…ふふっ、提督に妬いてるのね♪」

ライモン「……だって、提督ったら私の目の前でするんですよ?」

アッテンドーロ「姉さんも意外と単純よね…まぁいいわ、付き合ってあげるわよ……んー♪」

ライモン「はむ…んっ♪」

アヴィエーレ「ヒュー…二人ともヴェスビアス火山よろしくお熱いねぇ♪」

グレカーレ「あーあ、私もライモンドとしたかったなぁ…」

リベッチオ「んー…ねぇグレカーレ、ライモンドみたいなお姉さんじゃないけど……私とやってみる?」

マエストラーレ「それはいいんじゃない?姉妹だからやりやすいでしょうし…どう、グレカーレ?」

グレカーレ「それもそうかなぁ…うん、それじゃあお言葉に甘えて……リベッチオ、よろしく♪」

リベッチオ「了解、任せておいて…んむ♪」ぷるっとした桃色の唇が柔らかな「朝鮮飴」の端を咥えると、吐息でふるふると揺れる……

グレカーレ「はむっ…んむ、ちゅ……るっ///」朝鮮飴は小さなお菓子だけにあっという間に食べ進んでしまい、すぐ褐色の肌をした二人の唇が触れ、互いに甘い口の中を舐めまわした……

リベッチオ「…んっ、ちゅっ……んむ、んむっ……ぷは、ごちそうさま♪」

グレカーレ「ぴちゅっ…はぁ……グラツィエ、リベッチオ♪」

リベッチオ「いいのいいの、姉妹でしょ…ところで提督たちはどうなったかなぁ?」無邪気な笑みを浮かべると提督たちの方を横目で見た…

百合姫提督「ふぅ、うぅん!…んぅ、んんぅ!」

提督「んっ、ちゅるっ……ちゅぅ、ちゅるっ……んんっ♪」

百合姫提督「んっ…ぷはぁ……はぁ、はぁ、はぁっ……///」唇が離れると、息も絶え絶えと言った様子で空気を吸い込む百合姫提督…

958:2017/12/14(木) 01:56:38.40 ID:
ミッチャー提督「ワーオ…ひと昔前のハリウッド映画でもなかなか見られないようなキスシーンだったわね♪」

フレッチャー「ヒュー…私もリッツ・ホテルかなんかのスィート・ルームでキャンドルに照らされながらシャンペン付きの夕食をごちそうになって……それからあんなキスをしてみたいわ♪」

ミッチャー提督「…ソーリィ、私のお財布じゃあ「ダウンタウンの鉄板で焼いたハンバーガー」の後に、バラクーダのシートでキスするのが精いっぱいだわ」

フレッチャー「そうよね…でも、マームとならどこでだっていいわよ?」

ミッチャー提督「お、優しいこと言ってくれるじゃない♪」頭をわしゃわしゃと撫でる

フレッチャー「ちょっと、止してよ!……せっかくマームのためにおめかししたんだから」

ミッチャー提督「そっか…「私のため」ねぇ♪」

フレッチャー「…ワッツ・ソゥ・ファニィ?(何がおかしいのよ)」

ミッチャー提督「いやぁ、そう言われると提督やってるかいがあるってものよね♪」

エクレール提督「あの!……気持ちはわかりますがせめて他の所でしていただけません?」

百合姫提督「…ご、ごめんなさい///」

提督「はいはい……犬耳つけられてよがりながらきゃんきゃん言ってた割にはそういう事にうるさいのよね♪」

エクレール提督「///」

デュイリオ「うふふふっ…♪」

百合姫提督「と、とにかくこれで最後よ……えーと、これは沖縄の「紅いもタルト」ね」

提督「あら…なんだか今までの「伝統の和菓子」とはまとっている空気が違うわね」

百合姫提督「そうね、最近になってできたお菓子だし……でも、味は保証するわ」小ぶりな舟形のタルト生地に、綺麗な赤紫色のクリームが波をつけて盛ってある…

提督「どれどれ…んっ、本当ね……サツマイモって言う割にはしっとりしてて美味しい、もっともそもそした食感かと思っていたわ♪」

百合姫提督「実は私もそう思っていたの…美味しいわよね、これ///」

ライモン「ほんと、美味しいです♪」

カッペリーニ「前に日本へ航海してから数十年ですが…こんなに美味しいお菓子があったとは、夢にも思いませんでした」

トレーリ「ほんとに…美味しいステキな時間が過ごせました、改めてありがとうございます♪」

ジュセッペ・フィンチ(カルヴィ級大型潜)「全くだ。ドイツのぼそぼそした地味な菓子に比べて何と日本のお菓子はいいものだろう…さすがサムライとゲイシャがいる国は違う♪」

提督「うーん…侍と芸者がお菓子とつながるかはさておき……姫、改めて言わせてね?…重かったでしょうにいっぱい持ってきてくれてありがとう……グラツィエ♪」…ちゅっ♪

百合姫提督「え、ええ…喜んでもらえて何よりだわ///」

提督「ええ…さてと、そんなこんなですっかり夕暮れ時になっちゃったけれど……夕食はどうしようかしら」

ドリア「え、召し上がらないおつもりですか?」

提督「だって美味しいお菓子をこんなに食べて…今はお腹が一杯なのだけれど」

リットリオ「冗談ですよね、提督?……お菓子は夕食の代わりにはなりませんよ…?」くりっとした瞳をうるうるさせ、さもひもじそうな様子のリットリオ…

提督「そうは言っても…ディアナもエリトレアもドレス姿だし……」

ディアナ「ふふ…提督♪」

提督「なぁに、ディアナ?」

ディアナ「そうなるのではないかと、冷菜を作りおいておきました」

提督「あら、すごい…お茶会の前に?」

ディアナ「はい、さようでございます…「チキンの冷肉・シチリア風サルサ・ポモドーロ」と夏野菜のサラダ、それに冷製パスタでいかがでしょう?」

リットリオ「わぁ…大好きですっ、ディアナ♪」

エリトレア「…私も頑張ったんですよぉ?」

リットリオ「ふふっ、エリトレアも大好きですっ♪」

提督「よかったわね、リットリオ……まぁ、私はお腹一杯だけど…せっかく二人が作ってくれたのだから、ちゃんと味見はしないといけないわね♪」

カヴール「ふふ、結局食べるだろうとは思っていました♪」

提督「だって……すごく美味しそうで///」

チェザーレ「姉上よ、提督に食欲があるのは心配事も身体の不調もない証だ…いいことではないか」

カヴール「そうですね♪」
961:2017/12/15(金) 01:25:06.00 ID:
…夕食後…

アオスタ「それでは次にぃ、軽巡龍田が歌いまーす!拍手ぅぅ!」…わーっ♪

バニョリーニ「ヒュー、可愛いよ♪」

龍田「あんまり柄じゃないんだけどぉ…」

フレッチア「そんなことないわ、ぜひ日本の歌を聞かせて?」

龍田「そうねぇ、それなら歌うわねぇ…」テンポのいい曲が流れ始めると身体でリズムを取りながらマイクに向かった…


龍田「♪~揺れるハァトが振り子のように、右でときめく左でsadness…甘くとろけて、いませつなぁーく、みーつめ合いましょう」

龍田「♪~乙女・純情期・つぼみだなんて、そんなコトバじゃありふーれーてる…だって微妙なもどかーしさーをーだーれか、わかーって…」

ザラ「龍田、格好いいわね♪」

ポーラ「そうですねぇ~……せっかくなので歌声を肴にもう一杯いただきましょ~♪」

足柄「ひ…っく……私ももう一杯だけ…」

デュイリオ「うふふふっ、サウロ…あなたは本当に可愛いわ♪」

サウロ「デュイリオ…もう、どこ触っているんですかぁ……///」

デュイリオ「あら、いけませんか?……でしたらこの慎ましやかなお乳を♪」

サウロ「も、もう……デュイリオのえっち♪」

チェザーレ「ガリバルディ、せっかくだからもう一献付き合ってくれまいか?」

ガリバルディ「いいわよ♪」

カヴール「チェザーレ、ガリバルディ…私も混ぜて下さいな♪」

チェザーレ「おや、提督と一緒ではないのか?」

カヴール「うふふ、提督は百合姫提督と一緒にお部屋に向かわれたので……今夜は私たちで♪」

チェザーレ「そうか…では乾杯と行こう♪」

アスカーリ「あははは、これはえかく面白ぇだなぁ!……一丁脱いでやるべぇ♪」するっ、しゅるしゅるっ…ぷるんっ♪

リベッチオ「おー、アスカーリも意外と大きいね♪」

アスカーリ「…リベッチオ、せっかくだで比べてみるべか?」

リベッチオ「いいよぉ…そーれ♪」ばさっ♪

カラビニエーレ「…ちょっとぉ、何考えてるのよ!」

アヴィエーレ「はいはい…せっかくの酒宴に水をさすのは軍警察といえども野暮ってものさ……ほら、こっちにおいで♪」

カラビニエーレ「///」

ルカ・タリゴ「すっかり赤くなっちゃって…可愛い♪」

アヴィエーレ「…せっかくだし、このままベッドに行こうか」

タリゴ「うちの姉妹の部屋なら大きいベッドがあるわ……ね、いいでしょ?」

アヴィエーレ「よし、決まりだ…じゃあお姫様、今から白い脚の翼と甘い吐息のエンジンで天国まで連れて行ってあげるよ♪」ひょいとカラビニエーレをお姫様抱っこにした…

カラビニエーレ「え、待って…!」

フランチェスコ・ヌロ「私も行こう…っと♪」

ニコ「私も……普段は真面目な娘ほど乱れると可愛いからね♪」

カラビニエーレ「ちょっと、誰か…!」

ドリア「うふふ、愉しんでいらっしゃい……みんなで仲良くね?」

ニコ「分かってるよ…ふふっ♪」


………
962:2017/12/15(金) 02:44:20.35 ID:
…同じ頃・提督寝室…

百合姫提督「あぁ、楽しかった…夕食も美味しかったし」

提督「そう、よかったわ♪」…寝室はナイトスタンドのほのかなオレンジ色の光で照らされ、はたはたとカーテンを揺らす夏の夜風が入ってくる……

百合姫提督「あんまり楽しかったから、少し飲み過ぎちゃったみたい……」

提督「…水でも持ってきましょうか?」

百合姫提督「ううん…むしろ……もう少しだけ飲みたいの///」着物の胸元を少しはだけさせ、唇を半開きにした百合姫提督がしどけない姿勢で椅子に座っている……目元はほのかに桜色で、黒髪がひと房胸元にかかった…

提督「じゃあ…とっておきのワインがあるけど」

百合姫提督「ええ…少しだけね♪」椅子の上で斜めに座ると、白くてほっそりした脚が着物からのぞいた…

提督「じゃあ…二人の楽しい時間に乾杯♪」ヴェネチアンガラスの小さなワイングラスに、ルビー色のワインを注いだ…

百合姫提督「乾杯…♪」

提督「それにしても…姫、今回の訪問はとっても嬉しかったわ」

百合姫提督「そうね…私も楽しかった…でも、フランチェスカ……///」

提督「なぁに?」

百合姫提督「まだ…お部屋には帰りたくないの……しばらく一緒にいさせて…///」

提督「そうね……んっ♪」指を絡めてテーブル越しに身体を伸ばし、唇を重ねる二人…

百合姫提督「んっ…ふ……んんっ、ちゅっ……フランチェスカ…」

提督「んっんっ…うんっ……ちゅぅぅ…ちゅる……ちゅっ……深雪♪」

百合姫提督「んっ……んんっ…」

提督「……こっちに来て」

百合姫提督「ええ…そうする……」しっとりと汗ばんだ百合姫提督の黒髪がふっと香り、そのままふわりとベッドに倒れ込んだ…

提督「…深雪///」ベッドの上で着物をはだけさせ、両腕を枕元に投げ出している百合姫提督…裾のめくれ上がった着物からはすんなり伸びた脚と、その奥がほのかな影になっている……

百合姫提督「フランチェスカ……好きなようにして///」

提督「…ええ、私のお姫様♪」ちゅっ…ちゅぷっ……れろっ♪

百合姫提督「ひぁぁ…んっ、あふっ……ひうっ///」しっとりとした優しいキスから、甘くとろけるような大人のキスへと変化させていく提督と、ベッドの上で身体をもどかしげにくねらせながら舌を絡める百合姫提督…

提督「ちゅぅ……ちゅっ…ふふ、すっかり固くしちゃって♪」こりっ♪…と胸の先端を甘噛みする提督……同時に小ぶりで固くなった乳房に優しく手を這わす…

百合姫提督「あふぅ…んっ、ひぁぁっ……///」よくある言い回しも提督の甘いささやき声にかかると全くの別物で、百合姫提督はそれだけでひくひくと身体を震わせた…

提督「ここがいいの?…それとも、ここ?」あくまでも相手を思いやるような優しい声にふっ…と混じるいやらしい甘い響き……百合姫提督にそっと身体を重ねると耳元でささやきつつ、時々ふーっと吐息をかけた…

百合姫提督「あっあっあっ…ひぅん!……そこがいいのぉ…もっと……んぁぁっ///」

提督「ふふ…すっかり濡れちゃって……でも、せっかくの着物を汚すといけないから……失礼して♪」そう言って着物の裾をまくりあげると、身体を百合姫提督の下半身までずらしていった…

百合姫提督「え?……あっ、あっ、あぁぁっ!…んっ、そこ、敏感なところだからぁっ……ひぅぅっ!」

提督「ん、じゅるっ…ちゅぅぅ……ふふ、こんなに濡らしちゃって…まだ溢れてくるわね♪」じゅる…ぴちゃっ……ちゅぷっ♪……提督は押し広げた脚の間に顔を近づけると、とろりと濡れたそこに舌を這わせ、割れ目に指を差しこんだ……

百合姫提督「ひぁぁぁっ…いぃっ……ひぐっ、いっ…あぁぁっ、んっ…んぁぁぁっ……///」普段は大きい声も出さない百合姫提督がかすれたような声で喘ぎ、ふとももをびしょびしょに濡らしながらひくひくと身もだえする…

提督「うふふ…いい眺め♪」百合姫提督にまたがり、口に含んだワインを口移しでふくませた…

百合姫提督「んっ、ごくっ……はぁ、はぁ……はぁ…あぁ…ん///」

提督「ふふ……いつもの姫もいいけど、いやらしくもだえる姫も可愛かったわ♪」

百合姫提督「そんな風に言われると恥ずかしい…わ///」

提督「ふふ、かもね……さぁ、後はゆっくり…」

百合姫提督「…フランチェスカ///」

提督「なぁに?」

963:2017/12/16(土) 01:02:37.51 ID:
百合姫提督「…あのね、お酒がまだ残っているから……取って欲しいの…///」

提督「ええ」…テーブルの上に置かれた可愛い巾着袋を開けると、少しだけ残っている日本酒の四合瓶が出てきた……

提督「はい、どうぞ…グラスは?」

百合姫提督「ううん、いらないわ……あのね///」

提督「?」

百合姫提督「前に龍田から聞いたかも知れないけど…///」脚をぴったりと閉じ、瓶のふたを開けた…

提督「え…まさか///」

百合姫提督「……飲んで?」とくとくっ…とふとももの間に酒を注ぎながら、恥ずかしげに顔をそむける百合姫提督……

提督「姫も意外と大胆ね…それでは……ぴちゃっ、ぴちゃ…///」

百合姫提督「んっ、んんっ……はぁぁっ///」

提督「ちゅぅ…ちゅっ、じゅるっ……♪」

百合姫提督「ひうっ…ん、んっ……あ、あっ…ん……///」

提督「あら?…飲み干したはずなのにまだ溢れてくるわね……ん、美味しい♪」

百合姫提督「あっ…だめ……今敏感になってるから…んんっ!」

提督「ふふ…またイっちゃった?」

百合姫提督「もう…言わなくても分かってるでしょう……///」

提督「冗談よ♪……さぁ、そろそろ寝ないと明日に差し支えるわ」

百合姫提督「じゃあ……一緒に寝て?」はだけた着物姿の百合姫提督が、瞳をうるませてささやいた…

提督「あら…姫ったら、いつの間にそんな可愛い殺し文句を言えるようになったの♪」イブニングドレスを脱ぎ捨てるとベッドに飛び込み、正面から抱きついた…

百合姫提督「あんっ…」

提督「…もう、今夜は寝かせてあげないから♪」

百合姫提督「きゃあっ///」

………

…深夜…

提督「それにしても…」お互いに天井を向いたまま、指を絡めて手をつないでいる…布団も掛けずにいるが、くっつけあっている身体がほのかに暖かい…

百合姫提督「ん?」つと身体を動かして提督の方を向いた…

提督「こういうのって「不思議な縁」って言うのかしらね…♪」提督も寝返りを打って百合姫提督と向き合うと、手に収まる小ぶりな胸をゆっくりこね回した…

百合姫提督「そうね…って、どこ触ってるの///」

提督「…姫の慎ましやかな双丘を♪」

百合姫提督「もう…真面目な話でもするのかと思ってそっちを向いたのに……」

提督「んー、そういう話もしたかったけど…この素敵な白い乳房を見てたらその気が無くなったわ♪」

百合姫提督「…そう言うところ、相変わらずでよかった……よかったって言うのもおかしいけど」

提督「ありがと…むしろ進歩したかもしれないわ。何しろうちの娘たちときたら揃いもそろって色好みだから…♪」

百合姫提督「もう、あなたのせいでしょうに?」

提督「かもしれないわ…でも、姫だって足柄や龍田に影響されているみたいだし…お互い様ね♪」

百合姫提督「そうね……あんなの、舞鶴の時だったら恥ずかしくて気絶してたかも///」

提督「…そうやって無垢な姫も日本の艦娘たちに汚されていくのね……ううっ♪」よよよ…と嘘泣きをしてみる提督

百合姫提督「よく言うわ……ふわぁぁ…」

提督「あらあら…それではお姫様、そろそろお休みしましょうか♪……電気を切るわ」

百合姫提督「ええ…改めて色々ありがとう……お休みなさい」

提督「お休み♪」…ちゅっ♪

………
965:2017/12/16(土) 01:53:15.93 ID:
…訪問最終日・庭…

提督「それでは各鎮守府の皆さん…戦術とか艦娘たちとの付き合い方、大変参考になりました……とっても楽しかったわ♪」アメリカらしくハグと握手を交わす…

ミッチャー提督「よしてよ、私とフランチェスカの仲じゃない…それに、いい気分転換になったしさ」形ばかりとはいえレセプションということで、CDの「錨を揚げて」をかけている…

フレッチャー「イェス、いいサマーバケーションになったわ♪」

エンタープライズ「ふふ、私も水着の跡がくっきり残っちゃった…♪」

フレッチャー「冗談でしょ……あんな裸みたいな水着だったのに?」

エンタープライズ「何か言った?」

フレッチャー「…何も」

提督「ふふっ…さてと、マリーも色々とありがとね♪」…それまであったはずの「フランス海軍曲集」がどこかに行ってしまい、慌てて出してきた国歌「ラ・マルセイエーズ」をかけつつ、左右の頬にキスをする提督……

エクレール提督「…こちらこそ、多少は学習するところがありましたわ」

提督「そうね、夜のお遊びもレパートリーが広がったでしょう♪」

エクレール提督「…こ、ここで言わなくてもいいではありませんか///」…もじもじしながら頬を赤らめるエクレール提督

提督「はいはい…ジャンヌ、リシュリューもありがとう。トゥーロンに戻ったらぜひマリーと遊んであげて♪」

ジャンヌ「こ、コマンダンと…///」

リシュリュー「ウィ、お任せください…♪」

提督「…時々「お散歩」にも連れて行ってあげてね♪」

ジャンヌ「///」

リシュリュー「ええ、もちろんそのつもりでおりますよ…♪」

提督「ふふ♪……最後になっちゃったけど…姫、改めてありがとう」…背後で流れる「軍艦マーチ」の音を少し絞ってもらい、ぎゅっと抱きしめた

百合姫提督「ううん…私こそ色々教えてもらっちゃった」

提督「そう?……とにかく、姫のおかげでとってもいい時間を過ごさせてもらったわ♪」

百合姫提督「こちらこそ……ステキな時間をありがとう」

提督「どういたしまして…それに足柄、龍田もありがとう……今後とも姫を大事にしてあげてね」

足柄「そんな…改めて言われると恥ずかしいわね///」

龍田「あらあらぁ…カンピオーニ提督もやろうと思えばちゃーんと真面目に出来るのねぇ♪」

提督「…それと、結婚式の日取りが決まったらぜひ教えて♪」ぱちりといたずらっぽいウィンクをした

百合姫提督「ちょっと…///」

足柄「はいはい」

龍田「それよりも「おめでた」の方が先かもしれないわよぉ…♪」

足柄「えっ!?…ちょっと、それどういう意味!?」

龍田「冗談よぉ…♪」

足柄「あー、びっくりした……龍田の事だからてっきり…」

龍田「てっきり…何かしらぁ?」

足柄「いや、何でもないわ…」

百合姫提督「ふふふっ…」

提督「ふふ…それじゃあ、送迎のバスが来るまでそれぞれの音楽でもかけておきましょうか」……そうこうしているうちにゲートに海軍のバスが停まり、ドリアやチェザーレが荷物を運ぶと、提督たちがそれぞれ手を敬礼してから乗り込んで行った…

ライモン「行っちゃいましたね…」

提督「そうね……まぁ、夏休み明けにもう一組来る予定だから、きっとまたにぎやかになるわ」

ライモン「そうですね……ところで、提督」

提督「んー?」

ライモン「…いままで百合姫提督たちといちゃいちゃしていた分、取りもどさせていただきますから♪」

提督「ふふ…はいはい♪」
967:2017/12/16(土) 10:50:32.87 ID:
…その日の午後…

提督「ふぅ…楽しい時間は過ごせたけど、後片付けとなると面倒ねぇ……」

ライモン「まぁまぁ…どの提督さんもちゃんと綺麗にしておいてくれたじゃないですか」それでもシーツをはがし、タオルケットと一緒に腕に抱えた…

提督「そういうことは士官学校で叩き込まれるから…って、ジェーンったら忘れ物?」ミッチャー提督へ貸した部屋の机に、数冊の雑誌らしいものが置いてある…

ライモン「読み終えたから置いて行ったんじゃないでしょうか……って///」片づけようとして真っ赤になるライモン

提督「あー…なるほど」

…机の上には数冊のセクシー系美女の雑誌…に見える「ヴィクトリアズ・シークレット」のカタログが置かれている……よく見ると一番上の一冊はページが開いていて、濃い紅の口紅で「プレゼント・フォー・ユー…ジェーン」の文字と、ハートマークが斜めに書きこんである……

提督「わざわざどうも、ジェーン……ライモン、見る?」

ライモン「見ませんっ!……もう、こんなの恥ずかしくて見られる訳ないじゃないですか///」

提督「そう、なら待機室にでも置いておくわ」

ライモン「だめですよ、駆逐艦の娘たちが見たらどうするんです?」

提督「別に?…多少色っぽいお姉さんが写っているけど、みんな大人なんだし」

ライモン「駄目です。…よしんば駆逐艦の娘たちが大人だとしても、憲兵隊や主計部の査察でもあったらどうするんです?」

提督「その時は「これは下着のカタログです」の一言で済ませるわ」

ライモン「はぁ…全くもう」

提督「ふふ…後でこっそり見るといいわ♪」

ライモン「だから見ませんって……提督がこういうのお好きなら別ですが……」

提督「んー?」

ライモン「いえ、何でもありません…さぁ、次の部屋を片付けましょう」

提督「そうね…ちなみに私はいつもの下着でいいと思っているわ♪」

ライモン「き、聞こえてたんですか…」

提督「まぁね…さ、次の部屋を片付けましょう♪」


…エクレール提督の客室…


提督「まぁ綺麗…相変わらずイヤミなくらい完璧ね」

…ドアを開けるなり両手をあげて「たまげた」と驚いてみせる提督……家具は椅子一つ動かしたようには見えず、ほのかにディオールの香水が香っているところだけがエクレール提督のいた痕跡を残している…

ライモン「チリ一つ落ちてないですね……シーツもピシッとしていますし」

提督「本当にこの部屋で寝たのかしら…」枕もほど良くふくらませてあり、掛け布団やタオルケットもきれいに畳んである…

ライモン「とはいえ、一応洗濯させてもらいましょう…よいしょ」

提督「じゃあこっち側は私が引っ張るから……せーの!」

ライモン「はい…ふぅ、上手くめくれましたね」

提督「そうね……って、またプレゼント?」ベッド脇の化粧台に小さい瓶が一つ置いてある…綺麗な瓶の首の所にはピンクのリボンがかけてあり、瓶で押さえるように一枚の紙が挟んである…

ライモン「少し気位が高い感じでしたけど…いい人ですね」

提督「そうね♪…なになに「フランチェスカへ…香水の本場は貴女が何と言おうとパリですので、その証明にこれを差し上げます…これをつけてわたくしの事を思い出して下されば幸いです……貴女のマリーより」……あらまぁ、あのマリーがこんな優しい言葉を書き残していくなんて…明日は雨でも降るんじゃないかしら」…万年筆で書かれたほっそりした字体の書き置きを読むと微笑を浮かべた……

ライモン「提督、そう言わずに…ああ見えて優しい方なんですよ」

提督「そうね…今度はこっちからも何か送ってあげないと♪」

968:2017/12/16(土) 11:54:03.47 ID:
…百合姫提督の客室…

提督「さてと…最後は姫の部屋だけど……うーん、ここもきれいに片付いているわね」

ライモン「そうですね…お布団もきちんとたたまれていますし」

提督「この白檀(びゃくだん)の香りが何とも日本風ね……あら、また置手紙があるわ」…化粧台の上にきれいな和風の便箋が置いてある……一文字づつ丁寧につづったらしい手紙は百合姫提督の性格をよく表していて、すみっこは綺麗な石を置いて押さえてある…

ライモン「提督のお気持ちがちゃんと通じていた証拠ですよ…♪」

提督「もう、よしてよ♪…どれ、姫のお手紙には何て書いてあるかしらね……「前略…南イタリアの暖かくて心地よい日々もあっという間に過ぎてしまい、何だか寂しいような感じがしています……とはいえ、素敵な時間を過ごさせてもらったので私と足柄、それに龍田も気分を一新して次の訪問先に向かうことが出来そうです…」

ライモン「よかったですね、提督」

提督「ええ…それじゃあ続きを読むわね「…ちなみに次の訪問先は『ジェノヴァ第二鎮守府』と言うところだそうで、どのような所なのか少し緊張しています…」ジェノヴァの第二ね……」

ライモン「あれ、フルットたちのもとの配属先はジェノヴァの…第三でしたか?」

提督「そうよ、『ジェノヴァ第三』は最近収拾がつかなくなっているようだ…なんてアドリア海管区司令部のお姉さまからこっそり聞かされたわ」

ライモン「そこの隣ですか…なかなか大変かもしれませんね」

提督「そうね…誰が司令か後で調べておきましょう……「それはともかくこの数週間と言うもの、ここで暖かく迎えていただき、とても嬉しく思いました。美味しいご飯と素敵な和室まで準備してくれて感謝しています……最後になりますが、お手紙に乗せた石は新潟のヒスイの原石だそうです、きれいだと思ったので持ってきました、これを見るたびに私たちを思い出してくれればと思います……百合野」

ライモン「…最後まで丁寧な方ですね……提督が「姫」って呼ぶのもうなずけます」

提督「そうね…なんと言うか「本物の風格」って言うものを感じたわ……さぁ、お片付けを続けましょうか♪」

ライモン「はい…でもその前に、提督はお手紙を汚さないようにお部屋に持って行って下さい」

提督「そうね…それじゃあすぐ戻るわ」

ライモン「はい、その間掃除をしておきます」


…しばらくして・洗濯場…

提督「はー…数人分の寝具をまとめて運ぶといい運動になるわね」…ゴロゴロと回っている洗濯機の脇にある、背もたれのない腰掛けに座ると言った

ライモン「もう、やっぱり提督は運動不足です」

提督「いいじゃない…士官学校の卒業証書と引き換えに厳しい運動は置いてきたんだから♪」

ライモン「まったくもう、それじゃあまたお腹にお肉がついちゃいますよ?」

提督「それが不思議なことにお腹にはあんまりつかないのよ…もっとも、胸とふとももはだいぶきついけれどね……」

ライモン「はぁ…また今度から野菜だけの献立ですね」

提督「イヤよ♪」

ライモン「そう言っても運動しないのでしたら、その分の燃料を減らすのが当然でしょう」

提督「だって運動しなくたってお腹は減るもの…それにパスタもピッツァもリゾットもなし、パンもフォカッチャもダメっていうなら……」

ライモン「…反乱でも起こしますか?」

提督「食べさせてくれるまでキスしてあげない…♪」

ライモン「むぅ…それは反則です///」

提督「食べさせてくれないのも反則でしょう…そういえば」

ライモン「何ですか?」

提督「もうそろそろ夏休みだけど、行先は決まった?」

ライモン「あー、そういえばヴァカンスの申請書が配られてましたね……送迎は海軍でしてくれるんでしたっけ?」

提督「ええ、海沿いならどこでもだいたい基地やら鎮守府やらがあるし…もし海外でも近隣の欧州諸国とトルコなら許可されるはずよ?」

ライモン「うーん…」

提督「マメリ級のみんなは昨日持って来たわ、フィレンツェで「美術館めぐり」ですって♪」

ライモン「それもいいですけど…」

969:2017/12/17(日) 01:45:46.71 ID:
提督「選択肢が多いとなかなか決まらないものよね…ちなみにザラたちは四人でドヴロヴニクやフィウメ(リエーカ)を巡って、トリエステに戻ってくる「アドリア海周遊の旅」だそうよ……クロアチアは街並みがきれいだし、物価も安いからいいわよね」

ライモン「うーん…「トレント」と「トリエステ」の二人も、名前の由来になったトリエステと、あとはヴェローナに行くって言ってましたけど…」

提督「いいじゃない…ムツィオを連れてヴェローナに行って、ジュリエッタ像の胸を撫でて来たら?」

ライモン「…あれって撫でるとどうなるんでしたっけ」

提督「なんでも恋愛が成就するとかなんとか…「ロメオとジュリエッタ」の舞台だけに、恋人の聖地みたいよ?」

ライモン「そうですねぇ…」

提督「あとは…セラとクリスピは自分たちが搭載したことのあるMTM(爆装艇)を見に、ヴェネツィアの海軍博物館に行くんですって」

ライモン「むむ…」

提督「まぁヴェネツィアなら任務でも行けるものね……ちなみにアヴィエーレはローマの航空ショーと、ガルダ湖畔にある航空博物館で「フィアットG55を見て来るんだ」って言ってたわ」

ライモン「ガルダ湖ですか…綺麗な保養地だそうですけど……」

提督「…なかなか悩ましい所よね……十六日の休みでは足りないでしょう?」

ライモン「いえ、日数は満足ですが…」

提督「ならお財布の心配?……よかったら少し出してあげましょうか?」

ライモン「いえ…お金も充分にあります……でも///」

提督「…でも?」

ライモン「あんまり提督と離れていたくないな…と思って///」

提督「まぁ…///」

ライモン「そ…そんなに顔を赤らめないで下さい……わたしまで恥ずかしくなってしまいますから///」

提督「いえ…急に言われたから///」

ライモン「あぁぁ…恥ずかしくてどうにかなりそうです///」

提督「私もよ……でも、ちょっと待って」

ライモン「?」

提督「……よかったら、私の実家に来る?」

ライモン「…え?」

提督「だって、みんなそれなりに行きたい場所があるのに、ライモンだけお留守番じゃあ面白くないでしょう?……うちなら数人泊めるぐらい出来るし、私ともいられるわよ♪」

ライモン「いえ…でもみんなをさしおいて、わたしだけ提督のお家にお邪魔するなんて……」

提督「別にいいんじゃないかしら?…カヴールならガリバルディにロモロとレモを連れて「ローマの史跡めぐり」をするつもりだそうだし、エウジェニオはギリシャのレスボス島で「ヌーディストビーチで美人を観賞してくるわ」って満面の笑みを浮かべていたし……」

ライモン「相変わらずエウジェニオはぶれませんね……いえ、でもわたし一人で提督のお家にお邪魔したら、きっと我慢できなくなっちゃいます……」

提督「我慢しなくたっていいじゃない♪…どのみち実家に戻ったら朝寝をして美味しいものを食べて、新聞もニュースも一切見聞きしないで過ごすつもりだったのだから……一日中裸で過ごしたって構わないわ♪」

ライモン「いえ…それじゃあご家族の方にあきれられてしまうでしょうし…」

提督「うふふふっ…まぁそんなことはないと思うわよ?」

ライモン「そうですか?…うーん、それなら提督のご実家にお邪魔するのも……ぶつぶつ」

提督「…もし一人で行くのに抵抗があるなら、誰か誘ってみたら?」

ライモン「そうですね……ちょっと考えさせてください」

提督「ええ、いいわよ♪…とはいっても、みんなどんどん行先を決めているから、誰かを連れて行くなら早めにね♪」

ライモン「はい……あ、洗濯が終わったみたいですね」

提督「そうね…じゃあ干しに行きましょう♪」
970:2017/12/17(日) 02:37:22.54 ID:
…しばらくして・食堂…

ライモン「ドリアさん、ちょっといいですか」

ドリア「あら、ライモンド…どうかした?」

ライモン「はい…ドリアさんは夏休みの予定って決まってます?」

ドリア「ええ、一応は…デュイリオと一緒にラ・スペツィアに行って、それからサン・レモの保養地にでも行こうかと思っているの♪」

ライモン「そうですか…ちなみに誰か予定の決まっていない方を知りませんか?」

ドリア「そうねぇ…リットリオはまだ妹たちが鎮守府にいないから、彼女に聞いてみたら?」

ライモン「そう言えばそうでしたね…どうもありがとうございます」

ドリア「いいのよ。それより…もし予定が決まっていないのなら提督のお家に押しかけちゃって、一日中いちゃいちゃして過ごすなんてどうかしら♪」

ライモン「いえ…そんなっ///」

ドリア「うふふっ…きっと提督も悦ぶと思うけど?」

ライモン「ま…まぁ考えておきます///」

ドリア「ふふ…それじゃあね♪」



リットリオ「夏休みの予定ですか…私はアオスタとコレオーニを連れてナポリに行くつもりですよ♪」

ライモン「あー…第七巡洋艦戦隊のアオスタに第二巡洋艦戦隊のコレオーニですか」

リットリオ「そうなんです…もっとも、ムツィオに「ムツィオも第七戦隊だし一緒にナポリに行きませんか?」って言ったら断られちゃって…ライモンドは第二巡洋艦戦隊だったし、よかったら一緒に懐かしのナポリに行きましょう?」

ライモン「いえ…ムツィオが行かないのにわたしだけナポリに行ったら彼女が一人になっちゃうので」(…ムツィオったら、わたしが行き先を決めかねているからって断ってくれたのね……)

リットリオ「そっか…それじゃあ気が変わったら教えてね♪」

ライモン「はい」



アッテンドーロ「やっぱりね…どうせそんなことだろうと思って予定は空けておいたわ」わかりきっていると言った様子でエスプレッソをすすり、肩をすくめた…

ライモン「はぁ…ムツィオにはかなわないわ……で、どう思う?」

アッテンドーロ「もう…「どう思う?」も何もないものよ……この週末には申請書の締め切りが来るって言うのにまだ提督に言い出そうとしないんだもの。今日言わなかったら勝手に書いて出しておくところだったわ」

ライモン「えっ…だって「一緒に過ごしたいな」って思ったのは数日前からなのよ?」

アッテンドーロ「よしてよ、姉さん…どう考えたって申請書が来てからずっとでしょうが……旅行のパンフレットをめくっては夢見心地で気だるいため息なんてついて、私が何を言ったって上の空だったじゃない」

ライモン「…わたし、そんなにひどかった?」

アッテンドーロ「ええ、もうバレバレよ…ドリアなんて数日前から姉さんを見るたびにくすくす笑ってたわ……「後押ししてあげたほうがいいかしら♪」って」

ライモン「うわ…ぁ///」

アッテンドーロ「姉さんはいつも真面目で本当に助かってるわよ……でもこういう時になると煮え切らなくって、見てるこっちがもどかしいわ」ナポリ流に威勢よくまくしたてる…

ライモン「…いつもごめんね、ムツィオ」

アッテンドーロ「いいのよ、普段はいい姉さんなんだから…こういう時ぐらい妹にも活躍させてちょうだい♪」

ライモン「あ、ありがとう…///」

アッテンドーロ「気にしない気にしない…で、もう一人ぐらい一緒に来てもらうんでしょ?」

ライモン「ええ…その方がわたしも落ち着いていられそうだから……提督と二人きりになんてなったら、正直我慢できそうにないし…///」

アッテンドーロ「はぁ、何ていうか…「羊が狼にケガをさせないか心配している」みたいだわ」

ライモン「そ、そうかしら…」

アッテンドーロ「ええ…だいたい提督だって実家なら親もいれば親戚だっているでしょうし、心配する必要はないと思うのよね」

ライモン「うーん…」

アッテンドーロ「まぁいいわ…とにかく、もう一人付き添いが必要だっていうなら探してみましょう♪」

ライモン「ありがとう、ムツィオ…♪」

アッテンドーロ「はいはい」
971:2017/12/18(月) 01:28:30.99 ID:
…待機室…

グレカーレ「え、夏休みの予定?」

ライモン「はい、もしよかったらご一緒したいな…と」

グレカーレ「うわぁぁ…そのつもりだったのならもっと早く言って欲しかったのに…シロッコたちと行こうって申請書は出しちゃったし、ホテルの手配もお願いしちゃったよ……」

ライモン「あぁ、ゴメンなさい…」

グレカーレ「謝らなくていいですよ、ライモンド……その気持ちだけで充分嬉しいから///」(ライモンドから旅行のお誘いね…提督一筋かと思ってたけど、もしかして意外と「脈あり」って言うやつなのかも♪)

ライモン「そうですか…楽しいヴァカンスになるといいですね、グレカーレ♪」

グレカーレ「そうだね…ライモンドも♪」

…庭のテラス…

アッテンドーロ「こんにちは、ネンボ…隣、いいかしら?」

ネンボ(トゥルビーネ級)「アッテンドーロ…いいですよ、どうぞ♪」…艦名の「ネンボ」(雨雲)だけに濃いグレイと白のワンピースが似合っている…細い脚は薄手の黒いストッキングでぴっちりと包まれ、見るからにすべすべしている……

アッテンドーロ「ありがと…そのワンピース似合っているじゃない、まるで荒天の地中海みたいな色ね」

ネンボ「ふふっ、そう言ってもらえると嬉しい。実は嵐を意識してみたんです♪」

アッテンドーロ「上手く行ってるわね…あなたみたいな美少女がそう言うのを着てると、まるで嵐の中で輝いている感じがするわ♪」

ネンボ「そうですか?…もう、ナポリにいるとそういうことを言うのが上手くなるんですね///」

アッテンドーロ「ちょっと、「ムツィオ・アッテンドーロ」はミラノの人よ?……名前をもらった私がたまたま開戦時にナポリの第七戦隊だったって言うだけ」

ネンボ「ミラノの人なら余計に、ですよ…ほんと、何を着てもきれいだし」

アッテンドーロ「どうもね…ところで休みの予定ってもう決まってる?」

ネンボ「ええ、決まってますよ…去年の冬休みは北イタリアに行ったのですが、冬だったので凍りつくような強い風で……今回はそんなことが無いように、ボローニャで美味しいものでも食べてきます♪」

アッテンドーロ「ああ、いいじゃない」

ネンボ「行き先が決まっていないんですか?」

アッテンドーロ「ええ、まぁ…ちょっと人数が足りなくてね」

ネンボ「そうですか…ツアーだとそういうのもあるそうですからね」

アッテンドーロ「そうね、まぁ他にもあたってみるわ」

ネンボ「ええ…もしかしたらガッビアーノなんか空いてるかもしれませんよ?」

アッテンドーロ「聞いてみるわ…ありがとね」

…トレーニング室…

ライモン「どうですか、バンデ・ネーレ?」

バンデ・ネーレ「ボクを誘ってくれたのは嬉しいけど、ちょっと遅かったな…もうミラノのホテルを頼んじゃったよ」

ライモン「そうですか…ミラノではお買いものを?」

バンデ・ネーレ「そうだよ、お洒落なお店でちょっと黒い服をね♪」

ライモン「本当に黒が好きですね、バンデ・ネーレは」

バンデ・ネーレ「まぁね…今度、ジァポーネの「ジュードー」とかやろうかな、とも思ってるよ。何しろ「黒帯」が付けられるそうだからね♪」

ライモン「そのために、ですか…」

バンデ・ネーレ「それはさておき…アブルッツィならまだ決めてないんじゃないかな?」

ライモン「そうですか?」

バンデ・ネーレ「うん…聞いてみるといいよ」

ライモン「どうもありがとうございます」

バンデ・ネーレ「どういたしまして♪」

………
972:2017/12/18(月) 02:35:19.35 ID:
…しばらくして・食堂…

アッテンドーロ「で、どうだった?」

ライモン「…それが、みんな結構決まってて」

アッテンドーロ「はぁ…まぁそうよね」

ライモン「ごめんね、ムツィオ…」

アッテンドーロ「いいのよ…それにしてもガッビアーノまで決まっているとは誤算だったわ」

ライモン「いくら彼女が「カモメ」だからって、別に当てもなくさまよっているわけじゃないもの…で、ガッビアーノはどこに行くの?」

アッテンドーロ「ローマですって…「風の向くままに美味しいものでも食べてこようと思うんだ…それに最近はローマにもカモメがいるそうだからね」だそうよ」

ライモン「あ、その話は聞いたことあるわ。何でも海沿いが開発されちゃったから、テヴェレ川に沿って飛んできたんじゃないか…って」

アッテンドーロ「まぁそんなことはいいのよ…で、どうする?」

ライモン「うーん……いざとなったら二人でもどうにかならないわけでもないし…でも」

チェザーレ「…二人とも思案顔だが、いったいどうしたのだ?」

ライモン「あ、チェザーレさん…いえ、実を言うと旅行をするのに同行してくれる人がもう一人欲しいな…と、思って聞いて回っていたんですが……なかなか予定の決まっていない人が見つからなくって」

アッテンドーロ「うちの姉さんったらこんな時に限って熟考してくれちゃってね…チェザーレ候、だれか予定の決まっていない娘を知りません?」

チェザーレ「そうだな、ふむ……チェザーレなら空いているが?」

ライモン「そうですか……えっ!?」

アッテンドーロ「は!?」

チェザーレ「二人とも、チェザーレの予定が空いているのがそんなに意外か?」

ライモン「いえ、別にそういうつもりではなかったのですが…てっきり、リットリオたちと一緒にローマ観光をするおつもりかと」

アッテンドーロ「これは盲点だったわ…私もてっきり誰かに誘われているものと……」

チェザーレ「ははは♪…意外かもしれんが夏のローマは埃っぽいし外国の観光客が多くてな、ゆっくり観光も出来はせぬのだ。それに提督が着任してからと言うもの、一気に艦娘も増えたのでな…もし夏休みを一緒に過ごせる相手がいない娘がいたなら…チェザーレでよければだが……同行しようと思っていたのだ」

ライモン「そこまで考えて…優しいんですね」

チェザーレ「なぁに、それは単なる言い訳でな。実際は行き先が決まっていなかっただけのことよ…チェザーレのような老兵にはせわしない旅行など向いておらぬしな♪」

アッテンドーロ「何にせよ身体は空いているのね?」

チェザーレ「うむ。おかげさまでみんな仲良くしているのでな、誰かと一緒がいいのに相手がいない…などと言う娘もおらぬようだ」

ライモン「でしたら…わたしたちと一緒に旅行しませんか?」

チェザーレ「それは構わんが…しかしライモンド、なんでもそなたは提督と……いや、何でもない…」

アッテンドーロ「あー、それがちょっと訳ありで……姉さんったらお目付け役がいないと提督を手籠めにしちゃいそうだ…っていうんですよ……」

チェザーレ「…なるほど、それでもう一人というわけか……それにしても「提督に迫る」など、ライモンド程度のなら別に害もあるまいし取り越し苦労ではなかろうか…今回誘ったのは提督だと言うし、逆なら容易に想像できるが……」

アッテンドーロ「私もそう言ったんですが…姉さんったら律儀だから…」

チェザーレ「…ふふ、そんなことだろうと思っていたぞ……それに提督のことよ、ライモンドに迫られたら嬉々として応じるに決まっているであろうに…♪」

アッテンドーロ「ええ、全く♪」

…執務室…

提督「…くしゅんっ!」

カヴール「あら提督、大丈夫ですか…お片付けのせいでホコリでも舞い上がったのでしょうか?」

提督「んー…むしろ誰かに噂されたのかも」

カヴール「噂になることはいっぱいしていますものね…♪」…ちゅ♪

提督「あんっ、もう…ほら、トランクに荷物を詰めたいから手伝って?」

カヴール「はいはい…ライモンドとの夏休み、愉しめるといいですね♪」

提督「…なんでもう知ってるの」

カヴール「…うふふっ♪」

………
973:2017/12/19(火) 01:06:48.26 ID:
…翌日の昼間・車庫…

提督「よいしょ…っと」


…明るい陽光に照らされた車庫の中、提督は帰省の長距離ドライブに備えて念入りにランチアの様子を確認していた…台車に乗って車の下に潜りこむと、あちこち叩いたり触ってみたりして調子を確かめる……よれよれのタンクトップに着古した下着、その上にこれまた染みだらけのつなぎを着ている提督はずりずりと車体の下から這い出ると、オイルまみれの軍手をバケツに放り込み、それから柔らかいブラシと洗剤の大瓶、それにホースを持ちだした…


提督「さてと、足回りは異常なし…と。それじゃあ、今から綺麗にしてあげるからね♪」シャーッ…濃紺、あるいはロイヤルブルーのような車体に金属パーツが縁どられ、その銀色がアクセントになっている「ランチア・フラミニア」に水をかけると、丹念に洗い始める提督……

提督「あら…結構ほこりがたまってたみたいね」毛が柔らかく柄が短いブラシと、同じく長いブラシを窓の掃除人のようにバケツに突っこんでおき、取り出してはこする…普段は気づかないが海風のせいか、気づかないうちについていた埃でバケツの水はすぐ茶色くなる……と、誰かが車庫の入り口に立った

ライモン「あぁ…提督、こちらでしたか」

提督「あら、ライモン…どうしたの?」

ライモン「いえ…昨日のお誘いですが…」

提督「あぁ、夏休みの……で、どうかしら?」

ライモン「はい…私にムツィオ、それにチェザーレさんを誘いたいのですが……構わないでしょうか?」

提督「別にいいわよ?……実を言うと、どうしても行き先が決まらない娘たちのために席を空けておいたのだけど…その心配もないみたいだし♪」

ライモン「提督もですか…やっぱり提督は優しい方ですね♪」

提督「そんなに感動したように言わなくたっていいわ♪……それより、「提督も」…って、他に誰かそういう風にして予定を入れなかった娘がいたの?」

ライモン「え、ええ…チェザーレさんが」

提督「あら、そう…なんだか気を使わせちゃったわね、きっとローマの史跡巡りとかしたかったでしょうに……」

ライモン「あ、提督もわたしと同じこと言ってます♪」

提督「そうなの?…でも、チェザーレと言ったらやっぱりローマのイメージよね」

ライモン「そうですよね、でも彼女は「夏のローマは埃っぽいし人が多すぎるから行かない」って言ってました」

提督「あー…なるほどね、確かにそうだわ」

ライモン「そうなんですか」

提督「ええ…ローマのスーペルマリーナ(海軍司令部)で勤務していた時なんて悲惨だったわ……あら、ルチア♪」

ルチア「ワンッ♪」

提督「えー?…ここにはおやつなんてないわよぉ?」

ルチア「ワフッ…♪」尻尾をパタパタと振るルチア…ラフコリーの血が混じっているらしいルチアは「コリースマイル」のような笑い顔をしている

提督「そうねぇ…じゃあ何かおもちゃになりそうな……うわ!」ホースを持ったままぐるりを見回そうとして脚に絡みつかせた提督……そのまま派手にひっくり返った…

ライモン「提督、大丈夫ですか!?」

提督「いったぁ…お尻打った…おまけにびしょ濡れだし……もう」苦笑いを浮かべながらホースを脚から外して、舌を出して近寄ってきたルチアを撫でてあげる提督…

ルチア「ワフッ…♪」

提督「…はいはい、撫でて欲しいのね♪」

ライモン「あの…提督っ……///」

提督「んー?」

ライモン「いえ…その、服が透けて……///」

提督「え?……あらまぁ、ほんとね」びしょぬれのタンクトップがぴったりと張りついていて、ずっしりと丸みのある胸がくっきり浮かび上がっている…どころか、ぴんと突きだした乳首まではっきり形になって見える……

ライモン「あの…お着替えを持ってきましょうか///」

提督「別にいいわ、洗車が終わる頃にはどうせ濡れるんだし…それより涼しくて気持ちいいわ……ルチアも浴びる?」ルチアの足下にザーッと水を流す…

ルチア「ワン、ワンッ♪」流れる水を捕まえようとしたり、ぴちゃぴちゃと飲んでみたりと大はしゃぎしている…

提督「あらそう、楽しいのぉ…よかったわねぇ♪」ルチアと一緒になって水を浴びてみたりして、あっという間に頭からずぶぬれになった

ライモン「あー…先にテラスにタオルとお着替え用意しておきます」

提督「ありがと…もう、張りついちゃって動きにくいわね……よいしょ♪」濃い緑色の軍用つなぎを脱ぎすて、白いパンティとタンクトップ一枚になってしまう…

ライモン「あの、いくら何でもちょっと……///」

提督「大丈夫、誰も見てないわ……私とルチア…それにライモン、あなた・だ・け♪」パチッとウィンクしてみせる提督

ライモン「もう…と、とにかく着替えを用意してきますから///」
975:2017/12/19(火) 11:32:07.32 ID:
ライモン「…着替え、テラスの席に置いておきました///」

提督「ありがとう…って、あんっ♪」もう成犬に近いとはいえまだまだ遊び盛りのルチアにとびかかられ、ぺろぺろと顔面を舐めまわされる提督…

ルチア「ワンッ♪」ハッハッ…と生暖かい息を吐き、ザラッとしながらもぬめっとしている舌で舐めてくる……

提督「もう、こぉら…んっ……ぷ♪」

ルチア「ワフッ…♪」

提督「もう、いきなり熱いキスなんていけないワンちゃんだこと♪」ところ構わず舐めまわしてくるルチアを持て余し気味の提督…どころか、何か言おうとした瞬間にルチアの舌が入るような形になって慌てて顔を離し、手で口元を拭った…

ライモン「あっ、こら!……提督、今リードも持ってきます」

提督「大丈夫よ、よいしょ…よーし、こんどはお姉ちゃんが捕まえちゃうからねぇ♪」ようやく起き上がってルチアを追いかけ回す提督…と言っても運動不足の提督と足の速いコリー系の雑種犬では勝負にならない…提督はあっという間にへたばり、屈みこんで肩で息を吐いた……

ルチア「ハフッ…ヘフヘフッ……♪」追ってこない提督を心配したのか、それとも追いつけない提督に足の速さを自慢しに来たのか…とにかく庭から戻ってきて舌を出しながら、ぱたぱたと尻尾を振っている……

提督「はぁ、はぁ…ルチアは走るのが速いわね……ふぅぅ…」

ライモン「提督、大丈夫ですか…?」

提督「ええ…どうにか……とにかく車は綺麗になったし、冷たいお茶でも飲みましょうか♪」

ライモン「はい…でもその前にちゃんと身体を拭いて、着替えてくださいね?」

提督「はーい…それじゃあルチアもおいで♪」

ルチア「♪」すぐ大人しくなるあたり、大変お利口なルチア…教えられたわけでもないのに提督の脇につき従い、尻尾をゆさゆさと振っている……

…しばらくして・テラス…

提督「はー…美味しい」周囲を照りつける夏の太陽をパラソルの下から眺めつつ、氷が揺れるアイスティーをストローですする提督……うがいと手洗いを済ませ、濡れた服は洗濯機に放り込んで、ライモンの用意してくれたさっぱりしたプリントのワンピースに着がえている…

ライモン「お疲れさまでした……それにしてもいい天気ですね♪」

提督「そうねぇ…雲一つないし」…と、向こうからお盆にのせた飲み物を持ってカヴールとガリバルディ、それにサウロ級駆逐艦の「ダニエレ・マニン」がやってきた

カヴール「今日はよいお日柄ですね、提督♪」

提督「あら、カヴール…こんにちは♪」

ガリバルディ「こんにちは、提督…ライモンド、もしかして私たちがいたらお邪魔かしら?」…ガリバルディの「赤シャツ隊」にちなんでか、まぶしいくらいにヴィヴィッドな、丈の長い赤いワンピース姿でいる

ライモン「いえ、そんな…全然かまいませんよ」

マニン「もしお邪魔ならそう言ってくれていいんですよ…ね、ガリバルディ?」

ガリバルディ「そうね…でも優しいライモンドのことだから、きっと言わないでおくでしょうね♪」

マニン「そっか…そうね、ライモンドは優しいもの♪」

ライモン「あの…目の前でそんなに褒められると恥ずかしいですから……///」

提督「ふふ、ライモンったら可愛いわね♪……ところでこの三人ってなかなか珍しい組み合わせに見えるわね」

マニン「そうですか?」

提督「ええ…だって歴史の授業では「イタリア統一の三傑」でも、現実主義で合理的だったカヴールと、革命家で信念に生きるガリバルディは仲が悪かったって言うから……」

(※イタリア統一の三傑…現実的で「冷淡」ともいえる政治家のカヴール伯、ゲリラ戦の天才で理想の実現に命をかけたカリスマ革命家のガリバルディ、「青年イタリア」など、多くの社会運動に影響を与えたジュゼッペ・マッツィーニの三人)

カヴール「まぁまぁ、それは本人たちがそうだっただけで…私たちはとっても仲良しですよ、ね?」

ガリバルディ「そうなの?……てっきりカヴールは私のこと嫌いだと思ってたわ」

カヴール「え…ガリバルディ、そんな悲しいことを言わないで下さいな」

ガリバルディ「ふふ…冗談よ♪」

マニン「うふふっ、ガリバルディは本当に冗談がお好きなのね♪」

ガリバルディ「まあね…マニン、あなたと同じぐらい好きよ?」

(※ダニエーレ・マニン…当時北イタリアを支配していたオーストリアに反旗を翻し、「ヴェネツィア共和国」を立ち上げた「ヴェネツィア革命政府」の臨時大統領で弁護士。知略・勇気ともに優れ、オーストリア軍による一年あまりの包囲の後敗北するもパリへ亡命、最後までイタリアを思い続けた愛国者……若かりし頃のガリバルディは「ヴェネツィア共和国」の理想に賛同してメンバーとして名前を連ねている)

マニン「…もう、昼間からなんて……だめですよ///」

ガリバルディ「いいじゃない…それにほら、「ジュセッペ・ガリバルディ」ってニースの生まれだし……昼間から熱い「愛の営み」に励んでもいいじゃない♪」

マニン「もう…そんなこと言われたら我慢できなくなっちゃいます……後で一緒にお昼寝しましょう///」

提督「うんうん…お互い仲がいいようで大変よろしい♪」

ライモン「…仲が良いというか、何というか///」
976:2017/12/22(金) 01:35:57.32 ID:
…そして数日後・夏休み初日の朝…

提督「みんな、おはよう♪……支度は出来てる?」

……長距離のドライブで楽なようにと、さっぱりしたブラウスにふわっとしたフレアースカートで現れた提督と、朝から送迎のバスを心待ちにしながら落ち着かない様子の艦娘たち…出発当日にもかかわらず、ディアナとエリトレアがサービスで朝食を作ってくれたが、前日の夕食で生鮮食品や消費期限の近い食材は軒並み空っぽにしてあったので、缶詰を開けただけだったり、残り物をお腹におさめるスタイルの軽食だった……

ジョスエ・カルドゥッチ(オリアーニ級)「うん、出来てる♪」

提督「カルドゥッチは…ボローニャだったわね?」

カルドゥッチ「そ、美味しい食事のように詩と文学をたっぷり味わってくるの…ダヌンツィオの詩集でも買ってこようかな、なんてね♪」

提督「カルドゥッチは詩人だものね…ニーチェやゲーテも引用出来るんなんてすごいわ」

カルドゥッチ「それだけじゃなくて本当の「カルドゥッチ」ならヴェルギリウスやホメロスも出来るのよ…私はまだだけど」


(※ジョスエ・カルドゥッチ…イタリア初のノーベル文学賞受賞者。ギリシャ文学「イーリアス」の翻訳も行い、イタリア統一運動の「リソルジメント」にも共感を抱いていたとされる。無神論者でカトリック式教育によらない学校を創設し、幼いころのベニート・ムッソリーニもカルドゥッチ式学校に通っていたことがある…が、カルドゥッチ自身は「旅先に妻のパンティを詰め込み時おり嗅いでいた」などと言うしょうもないエピソードもあるらしい……)


提督「ふふ、いい本を買えるといいわね……おはよう、ライモン。よく眠れた?」

ライモン「ええ、まぁ…ちょっと緊張していますが」

提督「もう、私の家族に会うのにそんなに心配しなくたっていいわ♪…ムツィオ、貴女は?」

アッテンドーロ「私は平気よ、ぐっすり休ませてもらったわ」

提督「そう、よかった…ところでカヴール、チェザーレはまだなの?」

カヴール「ええ…チェザーレは髪にうるさいので、まだ髪型をいじっている最中かと……」

提督「別に私の車だからいいけれど……送迎のバスはまだ来ないでしょうし、ちょっと見て来るわね?」

カヴール「はい、それでは私はテラスにおりますね♪」


…カヴール級の部屋…

提督「…チェザーレ、いいかしら?」…軽くノックをして声をかける

チェザーレ「ああ、提督か……入ってくれて構わんよ」化粧台の前で髪の毛一本一本を並べ、櫛を動かすチェザーレ……すでに着替えは済んでいて、イタリア海軍特有の明るい白のようなグレイを使った、ドレープ(折り目)がたっぷり入っているサマードレスに革のサンダルと、軽やかで涼しげに見える…

提督「失礼するわね…って、あら……とってもお洒落な髪型♪」

チェザーレ「せっかくのヴァカンスなのだ…それに、かのジュリオ・チェザーレも髪にはうるさかったそうだからな……どうだろうか、提督?」見事にウェーブをかけた髪をさらに軽くカールさせ、額は左右にふわりと流してある…

提督「そうね…綺麗に結えているし、いいと思うわ」(ジュリオ・チェザーレが髪にうるさかったのは薄毛だったからよね……)

チェザーレ「そうか…よし、一時間半かけたかいがあるな♪」

提督「そんなにかかったの……大変だったでしょう?」

チェザーレ「いやいや、なんの…むしろ姉上が「それでいいんじゃないかしら、フランス風でとっても素敵よ♪」とばかり言って、ちっともまともに相手をしてくれなかったのだ」

提督「あら、カヴールにしては珍しい」(…きっといい加減飽きたのね)

チェザーレ「うむ、きっと姉上も夏休みを前に気もそぞろになっていたのであろうな…おや、そろそろ時間か……待たせてすまなかった、では参ろうか」

提督「ええ、忘れ物はないわね?」

チェザーレ「うむ、準備は万端である…いつでもルビコン川を渡れるぞ♪」

提督「じゃあ行きましょうか…あちこちの電気は切ってコンセントも抜いてあるし、窓の鍵も掛けてある……と」

チェザーレ「さ、提督…お手を取らせていただこう」片方の手でずっしりしていそうな旅行カバンを提げると、反対の手をそっと差しだした

提督「ふふ…チェザーレは優しいわね♪」結婚式のように二人で仲良く手をつなぎ、緩いらせんの中央階段を降りる…

977:2017/12/22(金) 02:32:58.17 ID:
提督「それじゃあみんな、準備は出来ているかしら?」

……提督が再び食堂に顔を出してそう尋ねると、送迎のバスを待ってそわそわしていた艦娘たちから「はぁーい♪」という明るい返事が聞こえた…一同の声を聞いてにっこりした提督は、テラスに出ると前庭の道に停めてあるランチアのトランクを開け、ライモンやムツィオのスーツケースやバッグと一緒に、チェザーレの旅行カバンを詰め込んだ……

ライモン「あ、バスが来たみたいですよ?」

提督「みたいね…それじゃあ、行き先ごとに分かれているから、間違えないようにそれぞれのバスに乗ってね」海軍が借りた数台の小型バスが鎮守府の入り口付近で停まり、案内の下士官たちが降りてきては口々に行き先を告げる…

女性下士官「ローマ方面はこっちです!」

カヴール「あ、来ましたね…それじゃあ提督、行ってきます♪」…ちゅっ♪

提督「ふふ、行ってらっしゃい…ローマ、楽しんできてね♪」

カヴール「はい♪」

ロモロ「懐かしいわ…ローマ、どんなになってるのかな」

レモ「きっと美味しいものとか綺麗なお姉さんがいっぱいなんだろうねー……ふふん、食べ散らかしてきちゃおうっと♪」

提督「食べ過ぎてお腹を壊さないようにね♪」

レモ「だいじょーぶ…レモ賢いから♪」

提督「うん…それじゃあ、気を付けてね♪」

陽気な下士官「はい、ナポリ方面のバスですよ…さぁお嬢さん方、乗った乗った!」

リットリオ「はぁーい。それじゃあ提督、また夏休み明けまで…チャオ♪」

提督「ん、またね♪」

アオスタ「それでは行ってまいります、提督…一応各所の電気と施錠は私も確認しておきましたから、大丈夫です」

提督「わざわざありがとう、アオスタ…ヴァカンスの間は肩の力を抜いて楽しんでいらっしゃい♪」

背の高い下士官「ヴェネツィア方面はこちらです、荷物を忘れずに!」

アミラーリオ・サイント・ボン(カーニ級大型潜)「それでは本官も出かけますので…提督もうんと羽を伸ばしてもらえればと思いますよ」

ベネデット・ブリン(ブリン級大型潜)「その通りです。ゆっくり休養を取って、また夏休み明けに会いましょう」

コマンダンテ・ファー・ディ・ブルーノ(カッペリーニ級大型潜)「ええ、そういうことですね…ゆっくり骨休めをなさってください」

バルバリゴ(マルチェロ級大型潜)「それではまた、休暇明けに!」

提督「は、感謝します…提督閣下♪」…他にもマルチェロ級の「フランチェスコ・モロシーニ」や「アンジェロ・エモ」など、一緒になってヴェネツィア巡りの予定を立てている大型潜水艦の「提督たち」に答礼するとウィンクをした……

…数十分後…

チェザーレ「さてと…これでみんな休暇に出かけたわけだ」

提督「そうね、それじゃあそろそろ私たちも出かけましょうか…ライモン、ムツィオ、忘れ物はないわね?」

ライモン「大丈夫です」

ムツィオ「ええ、準備は万端よ♪」

提督「よろしい。それじゃあルチア…おいで♪」

ルチア「ワンッ♪」教えたわけでもないのに車に飛び乗り、後部座席の床に腹ばいになるルチア…

提督「さてと…それで、誰が助手席で誰が後部座席なのかしら?」

ライモン「はい、それはもう決めてあります…ですよね、チェザーレ///」

チェザーレ「うむ……最初は当然ながら妻であるライモンドが隣であろうな♪」

ライモン「///」

提督「あら…それじゃあまるで新婚旅行ね♪」

ライモン「や、止めてください…恥ずかしいですから///」

チェザーレ「ならチェザーレは花嫁の介添えをしよう」

アッテンドーロ「じゃあ私が姉さんの付き添いね♪」

提督「無事に役割も決まったところで…行きましょうか♪」…正面ゲートの電子錠をかけると、車に乗り込んでアクセルをふかした……

………

979:2017/12/26(火) 00:54:33.54 ID:
…二時間後・街道沿いのガソリンスタンド…

提督「それじゃあ少し休憩にしましょうか、みんな長距離のドライブで疲れたでしょう?」キュッ…と車を停めると、後ろを振り向いて声をかけた

ライモン「わたしは平気ですよ…それより提督は大丈夫ですか?」

提督「あら、ありがと。私もまだまだ平気よ♪」

アッテンドーロ「悪いわね、気を使わせちゃって…うーんっ♪」車から降りると大きく伸びをして肩を回した

チェザーレ「うむ、すまないな……っと、腰がこわばってしまったようだ」

ルチア「ワンワンッ♪」さっそく道端の匂いを嗅いでみたり、草をかじってみたりして遊んでいる…

提督「そういえば朝の軽食から何も食べていないけど…何か買ってきましょうか?」

チェザーレ「うむ…そう言われれば少し空腹を覚えているな」

アッテンドーロ「私も、よかったら何か欲しいわね」

ライモン「あの…提督にそんな散財をさせるのは……///」そう言った矢先に「くぅ…」と、可愛らしく音をたててお腹がなり、真っ赤になってしまうライモン……

提督「気にしないで、私もお腹が減ったし…それじゃあ待っててね♪」給油所の隣にあった小さい店に入っていき、数分もしないうちに茶色の紙袋を抱えて戻ってきた

提督「はい、お待たせ…普通のパニーニだけど、なかなか美味しそうよ♪」楕円形のパンに斜めにしま模様の焼き色がついているパニーニをいくつも取り出す

(※パニーニ…単数形はパニーノ。イタリア風ホットサンドウィッチで、斜線状に焼き目を付けたパンに具材を挟む)

ライモン「温かくて美味しそうですね…いただきます」…パリッといい音を立てる黄金色のパンに、生ハムとルッコラを挟んだ素直なパニーニは手早く食べられる軽食らしい気軽さがあって、野外で食べるせいもあってか美味しい……ライモンは思わず笑みを浮かべた

チェザーレ「おや、こちらはチーズ入りか…うむ、これも悪くない♪」胡椒の効いたパストラミハムにしっかりしたゴーダ・タイプのチーズを挟み、黒オリーブのスライスをアクセントにしている…胡椒のピリリとした辛さと黒オリーブのわずかな苦みがほどよく大人っぽい味を出している……

提督「それぞれ一個づつあるから、焦らなくても大丈夫よ…ルチア、おいで♪」パンの耳をちぎって差しだす

ルチア「ワフッ♪」数口で呑み込むと、くりっとした瞳で物欲しげに見上げてくる…

提督「ごめんね、もうないのよ」

ルチア「キューン…」

提督「それじゃあみんなは食べながら待っててね、私は給油と実家への電話を済まして来るから」

チェザーレ「了解した」

ライモン「はい、待ってます」

アッテンドーロ「分かったわ」

提督「…ルチア、あなたも分かった?」

ルチア「ワンッ!」

提督「はい、よろしい…じゃあ、店員さんに声をかけて来るわ♪」

…提督はガソリンを入れようとランチアを給油スタンドに寄せた…が、オーナーらしい作業つなぎを着たおじさんはもう一か所のレーンに停まっている黒い車のドライバーと何か言いあっていて、ちっともこちらに来ようとしない……あきらめて車を降りると黒い車の方に歩み寄った…

オーナー「あー、もう分からないかなぁ……ここからナポリに行くんなら国道に出なきゃだめだって…オーケー?」

提督「…あの、いいかしら?」

オーナー「すみませんね、お客さん…今行きますから!」

提督「どうかしたんですか?」

オーナー「いやぁ…こちらのお客さん、道が分からないみたいなんだけどイタリア語が出来ないみたいで……こっちは英語がからっきしダメだし…参ったなぁ」

提督「よかったら代わりに話しましょうか?」

オーナー「いいですか?…じゃあお願いしますよ」

提督「ええ、その間にフラミニアにハイオクをお願いします」

オーナー「いやぁ、ありがたい…それじゃ窓ふきと空気圧の確認はサービスしておきますよ!」

提督「グラツィエ♪」
980:2017/12/26(火) 01:58:36.67 ID:
提督「…あの、よかったら道を教えましょうか?」…近寄ってみると黒い車は綺麗に磨き上げられたフランス・ナンバーのBMWで、乗っていたのは頭を剃り上げ、ヒゲの剃り跡も青いワイルドな雰囲気を漂わせている男性だった

ドライバー「あぁ、どうも」…夏の盛りだと言うのにピシッとした白いワイシャツに黒いネクタイ、黒のスーツとビジネスライクな格好の男性……ぶっきらぼうな調子の英語を話すが、少しだけ口もとに笑みを浮かべた

提督「それで、行き先はどちらですか?」

ドライバー「ナポリなんだが、いまいましいことにこのくそったれなナビがおかしくなって……失礼」乱暴な言葉を途中で呑み込むと肩をすくめた

提督「そう言うこともありますよ。…ナポリならこの街道に乗って直進して、最初の十字路を左、それを道なりに行けばまた交差点がありますから、それを右に行けばオートストラーダに出ますよ」

ドライバー「ありがとう…ところで、あれ……あんたの車?」給油されているランチアをあごでしゃくった

提督「ええ、そうですよ」

ドライバー「…ランチア・フラミニアとは今どき珍しい……それによく手入れされてる」

提督「あら、ありがとうございます。そちらのBMWもタイヤが新しいようですし、きれいに磨き上げられていますね…ディーラーの方ですか?」

ドライバー「ええまぁ……とにかく、おかげで時間に遅れずに済みそうだ」

提督「いいえ、困ったときはお互い様ですから。ミスター……ええと」

ドライバー「マーティン…フランク・マーティンだ」

提督「それでは、ミスター・マーティン…」

フランク「フランクだ。フランクでいい」

提督「そう…では改めて、時間に間に合うといいですね。フランク」

フランク「あぁ、大丈夫だ…ルールは守ることにしている……場合によるが」

提督「?」

フランク「いや、何でもない…それじゃ」滑るようにBMWを発進させると、一気に加速させて走って行った…

提督「…変わった人ね、ディーラーにしてはずいぶんこわもてだったけど……」

オーナー「お客さーん、給油終わりましたよ!」

提督「あ、はーい」提督は料金を支払うと携帯電話を取り出し、実家の番号にかけた…

提督「もしもし…あ、お母さま?…私、フランチェスカよ……ええ♪」

提督「…そうなの、実は今日から休暇でそっちに戻るのだけど……三人と一匹を泊められるように客室を整えておいてくれないかしら?」

提督「もちろん「急で悪いな」とは思っているのよ、でも仕方ないじゃない…このところ忙しくて電話をするのをすっかり忘れちゃったものだから…ね?」

提督「……泊まるのはもちろんうちの「鎮守府」の娘たちよ。ちなみにどの娘もとっても綺麗な娘よ…きっとお母さまも気に入るわ♪」

提督「ええ、それじゃあよろしく…チャオ♪」

…一方・道端のライモンたち…

ライモン「…それにしても」

アッテンドーロ「なぁに、姉さん?」

ライモン「提督のお母さんってどんな人なのかしら」

チェザーレ「ふむ…提督に似ているなら明るい栗色の長髪に柔らかい笑みの女性だろうな」

ライモン「わぁ…だとしたらとっても綺麗でしょうね♪」

アッテンドーロ「分からないわよ?…案外タルみたいな身体つきの肝っ玉母さんかも♪」

ライモン「もう、ムツィオったら…そんな訳ないに決まってます!」

アッテンドーロ「じゃあ今日の分のキスを賭ける?」

ライモン「いいですよ…勝ったらわたしが独り占めですからね」

チェザーレ「ならチェザーレが判定をしよう……おや、給油が終わったようだ。提督が呼んでいるぞ?」

………

…提督は電話を終えると車に戻り、ライモンたちを乗せた……三人は少し歩き回って身体を伸ばし、ルチアはチェザーレとムツィオからもパンくずをもらったらしく、満足して後部シートの足元に寝転がった…

提督「それじゃあこれからオートストラーダに乗るから、午後には家につくはずよ」

チェザーレ「速いものだな…」

アッテンドーロ「速いのは大好きよ、早く提督の家族にも会いたいし…ね♪」

提督「そう?…それじゃあ出発♪」
981:2017/12/26(火) 10:59:27.69 ID:
…数十分後・オートストラーダ…

提督「ふーん…ふふーん♪」何かの曲をハミングしながらハンドルを握っている提督…速度計の針はきっちり130キロを差している

ライモン「提督、ご機嫌ですね♪」

提督「まぁね。何のかのと言っても久しぶりの帰省だもの……みんなのおかげで鎮守府の生活も楽しいけど、警報や出撃要請が来るかも知れないって思いながら過ごすのと何も考えないでのんびりできると思うのでは、やっぱり気楽さが違うし…好きなだけだらだらしていいって思うと心が弾むわ♪」

チェザーレ「ふむ…まぁ気持ちは分かる。たとえ提督自身が意識していなかったとしても落ち着かんだろうな」

アッテンドーロ「そうね。まぁ、港に入っているのに空襲が来るようなものよね」

チェザーレ「うむむ…それは願い下げにしたいものだな」

ライモン「まぁまぁ、せっかくのお休みなんですからもっと明るい話をしましょうよ」

提督「そうねぇ…そう言えば昨日は綺麗な星空だったわね」

チェザーレ「うむ。あまりにいい夜空だったからガウンを羽織って表に出てみたのだ…まるで全天が降り注ぐような明るさだったな」

提督「そうね、とっても綺麗だったわ…」

チェザーレ「チェザーレも久々に姉上とゆっくり過ごしてな…二人で一つのガウンを羽織って海沿いを歩いてみたりしたのだ」

提督「…あのシルエットはチェザーレだったのね」

チェザーレ「何、提督も見ていたのか……これは失敗だったな…///」

提督「あー…そういう事ね」

チェザーレ「うむ、そう言うことだ……忘れてくれれば助かる」

提督「そうね、見なかったことにしてあげるわ♪」

チェザーレ「すまぬな…代わりにチェザーレに出来ることなら何でもして差し上げよう」

提督「…何でも?」

チェザーレ「うむ」

提督「じゃあ…今夜はライモンと二人きりになれるようにしてほしいわ♪」

ライモン「だ、駄目です!……提督と二人きりになったら、わたし…我慢できる自信がありません……」

チェザーレ「承知した」

提督「じゃあ決まりね♪」

ライモン「えっ、ちょっとチェザーレさんっ…それじゃあ何のために来てもらったのか分からないじゃないですか」

チェザーレ「仕方あるまい、あれを見られていたとなるとこちらも多少…恥ずかしいのでな」

アッテンドーロ「へぇ…チェザーレったらカヴールと恥ずかしくなるような事をしてたってわけね♪」

チェザーレ「…まぁそう言うことになるが、姉妹同士のたわむれだと思って聞き流してくれ」

アッテンドーロ「そうねぇ…ま、いいわよ」

ライモン「ムツィオ、あんまりチェザーレさんをからかっちゃだめでしょう」

アッテンドーロ「いいじゃない…ねぇ♪」

提督「そうねぇ…いつもの凛としたチェザーレもいいけど、あたふたするチェザーレも可愛いわ♪」

チェザーレ「そう言ってくれるな…ますます恥ずかしくなる///」

提督「ふふっ…♪」
982:2017/12/28(木) 11:37:03.40 ID:
…数時間後・カンパーニア州の小さな町…

提督「ふぅー…やっと着いたわね、ここが私の実家がある街よ」


…ナポリとローマのちょうど中間あたりにあって、米第六艦隊の本拠地でもあるカンパーニア州の「ガエタ」…そこから北に行った所にある小さな町は、海沿いながらほど良く静かな林や丘にかこまれ、古い石畳の道が時間に取り残されたような街の中を通っている……町全体が親しげな陽気さと落ち着きをあわせ持っていて、家々のベランダや窓辺には花の植木鉢が並び、どこかのんびりと時間を過ごしているように見える…


ライモン「わぁ…いいところですね」

提督「何もないのが取り柄みたいな小さな街だけど、居心地はいいわよ」昼下がりの街はそろそろシエスタ(昼寝)の時間帯のせいか、商店は鎧戸を下ろしはじめていて、周囲も閑散としている…

アッテンドーロ「で、提督の実家は?」

提督「町はずれにあるからまずはここを抜けないとね…ちょっと遅くなっちゃったけれど、お昼は家で食べることにしましょう?」

アッテンドーロ「了解」

提督「…うわぁ、全然変わってないわ」

ライモン「…綺麗な街♪」落ち着いたカナリアイエローに塗られた家や、白壁に赤っぽい色の屋根瓦を載せた家が並んでいる……

提督「まぁ、綺麗ね…多少古びてはいるけれど」

チェザーレ「もうそろそろか?」

提督「ちょっと待ってね…もう、こんなところにフィアットなんか停めないでよ……ほら、見えてきたわ♪」


…街で唯一の「大通り」をゆっくり抜けると、町はずれに広がる海沿いのなだらかな丘に、一軒の白い家が見えた…庭と木々に囲まれていてはっきりとは見えないが、そこそこの大きさがあるように見える…


ライモン「あれが提督のご実家ですか?」

提督「ええ、そうよ……懐かしいわ、結構久しぶりの帰省だから♪」ほとんど平坦に近い坂道を滑らかに走らせるとしゃれた鉄の門が現れ、その奥に綺麗な庭が見える…

アッテンドーロ「ここ?」

提督「ええ、そうよ…ちょっと待ってね」

提督「…さてと……ようこそ、我が家へ♪」提督は門を押し開けるとランチアを敷地に入れ、そこでライモンたちを降ろした…と、車の音を聞きつけたのか、花の茂みの奥から誰かが出てきた……

妙齢の女性「まぁ…♪」出てきた女性は長い金髪を波打たせ、ふとももがまぶしいミニワンピースに麦わら帽子をかぶっている…と、女性は花のカゴを地面に降ろすと、おっとりしたような雰囲気を漂わせてつつ近づいてきた……

提督「…ただいま」いつもとくらべ少し素っ気ない提督

女性「……おかえりなさぁい、フランチェスカ!…んーっ、ちゅっ♪」…いきなり提督に抱きつくと腰に手を回し、恋愛映画そこのけに甘ったるいキスを浴びせかける

提督「ちょっと、やめてってば…うちの艦娘たちがいる前で……恥ずかしいから///」

女性「いいじゃない、フランチェスカが帰ってきて嬉しいもの…んーっ♪」

ライモン「……あの…こちらは提督のお姉さまですか///」

提督「ぷはっ……いいえ、私の母よ」

ライモン「え?」

アッテンドーロ「何ですって?」

チェザーレ「…なに?」

提督「ふぅ……紹介するわ。こちらは私の母親、クラウディア・カンピオーニ…お母さま、こちらはうちの艦娘で、戦艦の「ジュリオ・チェザーレ」…それと、最初に「仲良くなった」軽巡の「ライモンド・モンテクッコリ」、こっちがライモンドの妹「ムツィオ・アッテンドーロ」…あと、鎮守府のマスコット「ルチア」ね」

チェザーレ「あー…お目にかかれて光栄です、提督の母君」

ライモン「初めまして、提督のお母さま…いつも提督には優しくしてもらっています」

アッテンドーロ「提督に負けず劣らず美人でびっくりしたわ……なにとぞよろしく」

ルチア「ワンッ…♪」

クラウディア「まぁまぁ、わざわざご丁寧に…こちらこそよろしくね♪」ちゅっ…んちゅっ♪

ライモン「///」

アッテンドーロ「ふぅ…提督のキスはお母さまの「英才教育」のたまものってわけね///」

チェザーレ「…な、なんとも丁寧なごあいさつで///」

提督「さてと、それじゃあ…」

クラウディア「…お昼にしましょうね♪」


984:2017/12/29(金) 00:34:29.98 ID:
提督「…ふぅ、表はまぶしいわね。戻ったわよ、お母さま」

クラウディア「お帰りなさい…ちょうどあなたの話をしてもらっていた所よ。タラントでの生活はどう?」

提督「あー…まぁ、悪くないわ♪」

クラウディア「そう、それはよかったわ…そうだ、今日はいい天気だしお庭で昼にしましょうか♪」

提督「そうね、木陰なら涼しいでしょうし…じゃあお皿を持っていくわね」

クラウディア「そうね。じゃあ私は料理を持っていくわ…みんなはフランチェスカの後について行って?」

ライモン「あの、わたしも手伝います…」

クラウディア「いいのよ、お客様なんだから…むしろ一番して欲しいのは、いっぱい食べて「美味しい」って言ってくれることよ♪」

ライモン「分かりました、それではお言葉に甘えて…」

クラウディア「そうそう♪」


…庭の木陰…

提督「じゃあテーブルクロスを広げて…と」小ぶりな木の陰に置いてある白いテーブルにテーブルクロスを広げると、手際よく皿やグラスを並べた…

ライモン「提督、手伝います」

提督「大丈夫よ…いつも手伝ってもらっているから、今日くらいは私にやらせてほしいの♪」…立ち上がろうとするライモンを押さえてにっこりと微笑む

チェザーレ「ライモンドよ…いつも律儀なのはいいが、お客として振る舞うのも立派なことだぞ?」

ライモン「それもそうですね……じゃあ座っています」

提督「ええ、そうして♪」…と、クラウディアがミニワンピースの上にエプロンをつけてやってきた……腕にはワインのボトルを抱え、何やら両手いっぱいに美味しそうな料理を持っている…

クラウディア「はーい、お待たせ…まずはアンティパスト(前菜)から行きましょうね♪」大きな皿をテーブルに置いて、「どう?」と自慢するようにライモンたちを見回した

ライモン「わぁ…美味しそうですね♪」

アッテンドーロ「いい匂いね…待ちきれないわ♪」

チェザーレ「ああ、全く……しかし、クラウディアどの」

クラウディア「もう…「クラウディアどの」だなんて堅苦しい呼び方じゃなくて…「クラウディア」って呼んで……♪」とろけそうな声でささやいた…

チェザーレ「う…どうも提督といい提督の母君といい、チェザーレを弱らせる視線をお持ちのようだ……クラウディア」

クラウディア「なぁに、チェザーレ…?」

チェザーレ「いや、先ほど「シルヴィアを待って」などとおっしゃっていたので…もう待たなくてもよろしいのだろうか?」

クラウディア「あぁ、それはね…うふふっ♪」

提督「チェザーレ…ふふっ、あのね……♪」

チェザーレ「チェザーレが何かおかしなことでも言っただろうか?」

はきはきした女性の声「…私の事を呼んだ?」少しかすれたような心地よい声が後ろから聞こえた

チェザーレ「!」

…チェザーレが振り向くと、庭の裏手から入ってきたらしい女性が立っていた……うなじにかかる程度の短さに切った栗色の髪と、日に焼けたクリーム色の肌。きりっと引き締まった口もとに、凛々しい濃い茶色の瞳…片手には仕留めたらしいウサギのつがいをぶら下げ、肩には散弾銃を担いでいる……白い開襟シャツに肩から掛けた弾薬ベルト、茶色の乗馬ズボン姿で、裾は革のブーツに突っ込み、鞘付きナイフもブーツにねじ込んである……どう見てもパルチザンか、はたまた山賊にしか見えない…

クラウディア「まぁシルヴィア、お帰りなさい…んーっ♪」クラウディアは料理を置くと飛びつき、大人のキスを交わした…

シルヴィア「んっ…クラウディア、その白い肌に長い髪がまるで女神のようね……それじゃあ、着替えて来るから」

クラウディア「ええ、待ってるわ♪」

チェザーレ「あー…その、先ほどは失礼した……お初にお目にかかる」

シルヴィア「チェザーレって言ったかしら…シルヴィア・カンピオーニよ、よろしくね」散弾銃を背中に回すと、両の頬にキスをした…

チェザーレ「うむ…チェザーレは提督の旗下にある戦艦「カイオ・ジュリオ・チェザーレ」と申すもの……シルヴィアどの、お招き下さってありがたく思う」

シルヴィア「ん…挨拶は着替えて来てから改めて、ね……お帰り、フランチェスカ」

提督「ただいま、シルヴィアおばさま♪」

シルヴィア「おばさまはやめて、フランチェスカ…少し日に焼けたみたいだけど、相変わらずきめ細やかな肌が美味しそうね」

提督「もう…クラウディアお母さまもシルヴィアおばさまも、言うことはそれしかないの?」

クラウディア「うふふっ、だって…我が娘ながらとっても可愛いんですもの♪」
985:2017/12/29(金) 01:36:11.91 ID:
提督「はぁ…あきれた」

シルヴィア「クラウディアはいつもそうでしょ…じゃあちょっと着替えて身体を洗ってくるから、先に始めてていいわ」

クラウディア「なら一緒に入りましょうよ♪」

シルヴィア「それは夜のお楽しみに取っておきなさい…じゃあ、すぐ戻るわ」

ライモン「…あの、提督」

提督「ん?」

ライモン「あちらが提督の言う「おばさま」なのですか…?」

提督「ええ…私に「色々」教えてくれた、シルヴィアおばさまよ」

クラウディア「フランチェスカはとっても大人しい良い子で…子供の頃はずーっと私とシルヴィアの後をついて回っていたのよ……♪」

提督「…もう、一体いつの話よ///」

クラウディア「あら、ほんの十数年前の話じゃない♪」

提督「お願いだからうちの艦娘たちの前で昔の話はしないで…恥ずかしいわ///」

クラウディア「別にいいじゃない、嘘を言っているわけじゃないし♪」

アッテンドーロ「…そうね、もっと聞いてみたいわ♪」

提督「…ムツィオ……後で覚えておきなさいね?」

アッテンドーロ「だって、せっかくの機会だし…そうよね、姉さん?」

ライモン「そんな、提督が恥ずかしがってるのに…でも、聞きたくないと言えばうそになるし……うーん」

クラウディア「じゃあ話してあげるわね…その前にワインをどうぞ♪」柳のカゴに入った地元のワインをグラスに注ぎ、前菜として出したブルスケッタをそれぞれの皿に載せた…

チェザーレ「では、ありがたく頂戴しよう……うむ、これは美味い♪」

…パリッと焼いたバゲットにオリーヴオイルを塗り、ニンニクとオレガノ、それに少しの塩胡椒で風味をつけたトマトペーストを塗ったシンプルな一品…飽きの来ない味と軽い歯ざわりがワインによく合う…

提督「それじゃあ私も…ん、相変わらず美味しいわ……ねぇお母さま、私が同じ材料でいくらやってもこの味にならないのに、お母さまが作ると絶品だわ…一体どうやったらこの味になるの?」

クラウディア「そうねぇ…いっぱい愛情を込めることじゃないかしら♪」

提督「だとしたら変ね…ライモンにはうんと愛情を込めているつもりなのに……」

ライモン「けほっ…///」

クラウディア「あらあらあら…ウエディングドレスが必要なら作ってあげるわよ♪」

提督「今のところは大丈夫よ……ライモン、もう一杯いかが?」

ライモン「ええ、いただきます///」

アッテンドーロ「…ところで、クラウディアはデザイナーなの?」

クラウディア「ええ、そうよ♪…ミラノでデザインをしていたんだけど疲れちゃって……辞めてからはこっちに住んでいるの」

アッテンドーロ「なるほど…だからあんなに服やデザイン画が置いてあったのね」

クラウディア「そういうこと…あ、シルヴィア♪」

シルヴィア「お待たせ…どう、クラウディアのブルスケッタは絶品でしょう?」きゅっと引き締まった身体に似合う、グレイのスラックスに薄手のシャツを着て、さっそうと現れた…

チェザーレ「うむ、提督も料理上手だが…どうやら母上のおかげとみた」

クラウディア「まぁまぁ…チェザーレはお上手ね♪」

シルヴィア「ふふ…クラウディアの料理はいつでも美味しいものね……ちゅっ」後ろからクラウディアの頬にキスをすると席に着いて、たっぷりとワインを注いでもらう…

提督「そうね。何はさておき料理にかけては最高の母親だと思うわ♪」

クラウディア「もう…料理だけ?」

提督「実の娘と一緒のベッドに入るようないかがわしい母親なんて、普通はいないわよ♪」

クラウディア「別にいいじゃない…可愛いフランチェスカと一緒にいたいんだもの」

提督「私もお母さまでなかったら放り出しているわ……ちゅっ♪」

クラウディア「あらあら……ちゅっ、んっ♪」

ライモン「…」
986:2017/12/30(土) 02:29:21.58 ID:
チェザーレ「それにしてもいささか驚いた…いきなり散弾銃を持ってご登場とはな」…大きな陶器のボウルに入っている主菜、とろりと煮こまれた鹿肉のトマト煮込みを味わいつつ言った

提督「シルヴィアおばさまはいつもそうだから仕方ないわ」口に入れるとたっぷりのオリーヴオイルがじゅっと沁みだす、薄切りのナス、ズッキーニ、トマトの焼き物を取りつつ笑みを浮かべる…味付けは塩と唐辛子に少しのニンニクだけにもかかわらず、驚くほど立派な主役になっている……

チェザーレ「いやはや、このチェザーレもさすがに肝を冷やしたぞ…てっきり提督を寝取ったと思われて、撃ち殺しに来たのかと……」

シルヴィア「悪かったわね…何しろ食堂でお昼にしていると思ったから。それに……もし寝取った相手を撃ち殺すなら、ウサギ用の軽い散弾銃じゃなくて熊撃ち用の銃を取って来るわ」

チェザーレ「うむ、さようか……しばらくは気をつけるとしよう…」

ライモン「えーと…それで、シルヴィアさんは猟師さんなんですか?」

シルヴィア「いいえ、猟は趣味よ…だから肉が無くなったときにしか捕りにいかないの」

クラウディア「そうなの。シルヴィアは射撃が上手だから、町からも「増えすぎた猪とかを仕留めてくれ」ってちょくちょく言われているのよ…もっとも、無駄に動物を撃ったりはしないから、猟に行くのは月に一回……多くて三回くらいよね♪」

シルヴィア「そんなに捕っても食べきれないでしょ…ライモンド、鹿肉をもう少しどう?」

ライモン「はい、いただきます♪」

アッテンドーロ「とっても美味しいわ、この煮込み料理……肉もいいけど、クラウディアは本当に料理上手ね」

クラウディア「またまた…褒めたってなにも出ないわよ♪」

シルヴィア「それはどうかしら……私が褒めると後で素敵なごほうびをくれるでしょう?」

クラウディア「それはシルヴィアだからよ…んー♪」

シルヴィア「んっ、ふ…ちゅぽっ……料理を食べている時にキスはしたくないわ、せっかくのキスがトマト風味じゃムードもへったくれもないもの…」

クラウディア「ふふ、ごめんなさい…フランチェスカが帰って来て、お洒落な女の子もいっぱいいるから嬉しくなっちゃって♪」

シルヴィア「でしょうね、言わなくても分かってるわ…フランチェスカ、チーズは?」

提督「ええ、一切れちょうだい?…あ、よく熟成されてる」

シルヴィア「二か月寝かせておいたから…ちょうど食べごろよ」

提督「うん、しっとりしてて美味しい……ムツィオ、グラスが空よ?」

アッテンドーロ「じゃあもう一杯だけ…あんまり気持ちいいからって飲み過ぎるのも考え物だし」

クラウディア「まぁまぁ…そんなに気を使わないで、自分の家にいるつもりで過ごしてほしいわ♪……後でお昼寝をするなら、そこの木にハンモックを吊るしてあげる♪」

アッテンドーロ「それはどうも…」

提督「ふふ、お母さまはいつもこうだから気にしないで♪」

シルヴィア「気に入った相手はとことん甘やかす性格なのよ…だから遠慮しないでいいわよ」

アッテンドーロ「そう…じゃあお言葉に甘えることにするわ」

クラウディア「うんうん、素直でよろしい♪」

提督「あー…お昼寝って聞いたら……なんだか私も…ふわぁ……眠くなってきたわ…」

ライモン「提督はこの数日多忙でおられましたからね……」

チェザーレ「おまけにタラントからここまで運転してきたのだからな…どうだろう、先にお休みになられては」

提督「そうね…ワインも効いてきたみたいだし……もてなす側が先に寝てしまうなんて、どうかとは思うけれど…ひと眠りさせてもらおうかしら」

クラウディア「いいのよ、あなたのお部屋は綺麗にしてあるし…たっぷりお休みなさいな♪」

シルヴィア「…ライモンドたちは私とクラウディアでもてなすから、構わないわよ」

提督「ごめんね、ライモン…それにお母さまたちも…それじゃあ……ふぁ…少し寝てきます……」目をこすりながらクラウディアとシルヴィア、それにライモンたちの頬にキスをすると、ふらふらしながら家に入って行った…

クラウディア「後で子守歌でも歌ってあげるわね♪」

提督「それはいらないわ…寝ている間に何をされるか分からないし……ふわぁ…」

シルヴィア「…ふふ、ああやってるとまだまだ子供みたいね」

クラウディア「ね、とっても可愛いわ♪」

チェザーレ「…提督はいつでも可愛いと思うが」

ライモン「ええ、そうですね」

アッテンドーロ「同感」

シルヴィア「では、意見の一致を見たところで…もう一杯いかが」

………
990:2017/12/31(日) 01:26:08.35 ID:
…提督の部屋…

提督「わ…お母さまったら、ローマに赴任する前のままにしておいてくれたのね……」


…家の二階にある小ぶりな自室は午後の明るい日差しをいっぱいに取り込み、クラウディアが少しだけ開けておいてくれた窓から涼しい海風がさーっと吹き込んでくる…窓からは花の咲き誇る庭と、木々の隙間から少しだけのぞく丘のふもとの街、そして西側に生えた庭木の間からは青くきらめく海が見える……白い壁紙が爽やかな感じを与える提督の部屋は、文庫本がいっぱい詰まった本棚と結構散らかっている小ぶりな机と椅子、それに薄桃色のタオルケットとボタニカル柄のシーツが敷いてあるシングルベッドが一つある…


提督「ふわぁ…」大きなあくびをしながら服を脱ぎ捨てると、ベッドに転がり込んでタオルケットをかけた…陽光に温められ、気持ちのいい太陽の匂いがするベッドに包まれると、あっという間に寝息を立てはじめた……


…しばらくして・客室…

クラウディア「それじゃあここにベッドが二つあるから、好きなように使ってね…一人は空き部屋に寝てもらうことになっちゃうけど、ベッドは同じくらい上等だから我慢してね♪」

シルヴィア「まぁ、順番にするとか、そこはやりくりしてもらえると助かるわ…あと、連れてきた犬は玄関脇に場所があるし、そこで寝てもらうから……ちなみにお手洗いはドアを出て左よ」

クラウディア「化粧室は下の階にもあるから心配しないでね…それと、何かあったら遠慮なくどうぞ♪」

シルヴィア「それじゃあ、ごゆっくり」

ライモン「……さてと、それじゃあ今日はどうしましょうか」

アッテンドーロ「そうね…一人はあぶれる形になるわけだけど……」

チェザーレ「ならチェザーレがそこに行こう。二人は姉妹なのだし、色々話したいこともあろう」

ライモン「いえ、でも…せっかく一緒に来て下さったチェザーレを……」

チェザーレ「そんな風にすげなく扱う訳には…か?」

ライモン「はい…何しろわたしから一緒に来てほしいとお願いしたわけですし……」

チェザーレ「なに、遠慮することはない。別に寝台がないわけではないのだ」

アッテンドーロ「そうね…どうせだから、チェザーレもここで寝たら?」

ライモン「え…でもこの部屋だと、ベッドは二つしか入りませんよ?」

アッテンドーロ「何言ってるのよ、姉さん……姉さんは提督の部屋で寝ればいいじゃない♪」

ライモン「もう…ムツィオったら何言ってるの///」

チェザーレ「なるほど、うまい考えだ…ではそう言うことにしよう♪」あっさりそう言って旅行カバンをベッド脇に置いた

アッテンドーロ「決まりね…それじゃあ姉さん、提督と一緒に昼寝を楽しんでいらっしゃい♪」…化粧台の前で結い上げていた髪を解くと服を着替え、ベッドに転がり込むと「うーん」と大きく伸びをした…

ライモン「も、もう…///」


………

…しばらくして…


ライモン「…提督、お邪魔します……」小ざっぱりしたワンピースに着がえ、いつもは高めのポニーテールにまとめている髪をほどいたライモンが、そっとドアを開けた…

ライモン「わ、可愛いお部屋ですね……」


…提督の部屋にそっと入ったライモンは、静かに辺りを見回した……本棚に、数冊の本やノートが放り出してある机、花柄のクッションが載せてある椅子…壁には花束を描いた小さな絵が掛けてあり、ベッドの脇にはぬいぐるみもいくつか置いてある……そして長い髪をベッドにふんわりと広げ、ふっくらとした白い胸をゆっくり上下させて眠っている提督……暑かったのか、薄いタオルケットはへその辺りまで払いのけられている…


ライモン「もう…いくら暑いからってそんな恰好で寝ていたら、風邪を引いちゃいますよ……」そっと足元の方に近寄り、掛け直そうとタオルケットを持ち上げた…

提督「うーん…むにゃ……」ごろりと寝返りをうち、すべすべのお腹とむっちりしたふとももをライモンの目にさらす提督……

ライモン「うわ…///」同時に秘所の柔らかな産毛がきらきらと日差しに照らされ、思わず生唾を飲む…

ライモン「……ちょっとだけなら、いいですよね///」ふわりとタオルケットを掛けるとそっと提督に顔を近づけ、ぷるっと瑞々しい桃色の唇に自分の唇を重ね合わせた……

………
991:2017/12/31(日) 02:08:44.31 ID:
…しばらくして…

提督「うーん、気持ち良かったわ……って、あら…?」

ライモン「すぅ…すぅ……」膝立ちのような状態でベッドに頭を乗せ、穏やかな寝息を立てている…

提督「ライモン、タオルケットを掛けてくれたのね……ちゅっ♪」

ライモン「んぅ…って、提督っ……」

提督「あら、おはよう…ありがとう、わざわざ様子を見に来てくれて」

ライモン「あぁ、あのっ…その///」

提督「いいのよ……来てくれて嬉しいわ♪」

ライモン「て、提督…」

提督「…ねぇ、ライモン……せめてここでは階級抜きにしましょう?」

ライモン「あの…それって……///」

提督「ええ…「フランチェスカ」って呼んでほしいの…♪」

ライモン「///」

提督「…だめ?」

ライモン「……ふ、フランチェスカ///」

提督「なぁに、ライモン♪」

ライモン「うぁぁ、これ……は、恥ずかしいです///」

提督「んー、私は嬉しいけど…そうね、ずっと言っていれば慣れるんじゃないかしら」

ライモン「いえ…とても、そんな……もう、心臓がどきどきして///」

提督「本当?…なら確かめてあげるわね♪」ライモンの背中に手を回し、目をつぶって胸に耳を当てる提督…

ライモン「あっ、あっ…///」

提督「本当だわ…ライモンの胸、すごくどきどき鳴ってるわ……でもね」

ライモン「…?」

提督「…私の胸も、同じくらい高鳴っているのよ……♪」ライモンの頭を軽く押さえると、ぎゅっと胸に抱き寄せた

ライモン「あ…///」

提督「ね?」

ライモン「はい…とっても激しい鼓動の音がしていました///」

提督「ふふ、こんなにときめいているのは……初めてかもしれないわ♪」

ライモン「…フランチェスカ///」

提督「…ライモン♪」

ライモン「キス…しませんか?」

提督「ええ…嬉しいわ///」

ライモン「ちゅっ……ん…ふっ///」

提督「んっ…ん、ちゅっ……んふっ…んぅ♪」

ライモン「んっんっ、んっ……ん、はぁ///」午後の日差しに照らされ、二人の舌から伸びた銀色の糸がきらりと光り…ぽとりと垂れた……

提督「ふふっ…この休暇の間、いっぱい愛し合いましょうね……ライモン♪」

ライモン「はい…フランチェスカ///」

………
993:2017/12/31(日) 02:34:37.67 ID:
…せっかくですので、本編ではやれなかったので小ネタを一つ……


コブラ「…南イタリアにタラントって言うでーっかい軍港がある。そこの外れにある鎮守府に赴任することになった一人の女提督さんだが、何とまぁ在籍しているのは可愛い女の子ばっかりときた!」

コブラ「小さい女の子から妙齢のご婦人までよりどりみどり……毎日甘い生活を送ってきて、とうとう夏休みになっちまった提督さんだが、実家にも女の子を連れ込んで、毎日毎日キスの雨…かぁー、うらやましいねぇ」

コブラ「ところがどっこい、そんな甘い生活に迫りくる暗い影があったってわけだ…」

コブラ「…次回、「提督に迫る深海の影」……タラント鎮守府で、また会おう」