478:2012/12/19(水) 14:06:52 ID:
ジェレミア「まあこれを見てくれ」

ジェレミア「こいつをどう思う?」

ルルーシュ「…凄く、大きいです」

ルルーシュ「装備を追加したんですか?」

ジェレミア「ロイドが勝手にな」

ロイド「だあってぇ、プレーンなサザーランドなんて、いじりたくなるでしょお?」

ルルーシュ「いや、私に同意を求められましても…」

ジェレミア「まあ、やってしまったものは仕方ない」

ジェレミア「どうだ?久々の大規模作戦だが、緊張はあるか?」

ルルーシュ「いえ、特には」

ルルーシュ「普段の訓練のおかげで、操縦にもかなり慣れましたし」

ジェレミア「結構、実に良い」

ジェレミア(そういえば、頼んでおいた件はどうなっている?)


479: :2012/12/19(水) 14:07:16 ID:
ルルーシュ(お二人の歓迎会ですか?)

ジェレミア(ああ)

ルルーシュ(手配しておきました、時期は微妙ですが、仲間の歓迎会ですから)

ルルーシュ(明日の晩、場所はアッシュフォードの好意でクラブハウスを使えることになっています)

ジェレミア(なんと、急のことであったが見事な手際だ)

ルルーシュ(まあ、大したことはしていませんが…)

480: :2012/12/19(水) 14:12:12 ID:
ルルーシュ「しかし、どうしたんですか?」

ルルーシュ「失礼ですが、そのようなことに頓着されるようには…」

ジェレミア「そうだな、確かに私はあまり気にならないのだが」

ジェレミア「…最近のヴィレッタをどう思う?」

ルルーシュ「最近、ですか?」

ルルーシュ「そうですね、少々お疲れのようで…」

ルルーシュ「ああ、なるほど」

ジェレミア「何かにかこつけないと息抜きすらままならん娘なのだ、ヴィレッタは」

ジェレミア「歓迎会ともなれば、断りもすまい」

ルルーシュ「了解しました、盛大に、というよりは落ち着いた雰囲気でいきましょう」

ジェレミア「…ふはは、本当に気の利く男だな、君は!」バシッ

ルルーシュ「ごほっ、あ、ありがとうございます」

ロイド(…何の話なんだろ?)

481: :2012/12/19(水) 14:17:26 ID:
ジェレミア「そうだ、音声認識システムを提案したと聞いたが?」

ルルーシュ「え?はい、しましたが…」

ロイド「ああ、説明してなかったねぇ」

ロイド「君のプロトと同じく、ジェレミアのサザーランドにもつけてみたんだよぉ」

ルルーシュ「そうなんですか?」

ルルーシュ「しかし、あれはプロトの操縦形式の特殊さを補うものだったはずでは…」

ロイド「いやあ、積めるスペースあったからさぁ」

ロイド「つい」

ルルーシュ「…そうですか」

ジェレミア「ルルーシュ君は使ったことがあるのか?」

ルルーシュ「ええ、まだ試行錯誤の状態ですが」

ルルーシュ「関連付けさえすれば、武装変更やエネルギー制御の手助けになりますよ」

482
:2012/12/19(水) 14:22:02 ID:
ジェレミア「武装変更?」

ルルーシュ「プロトは出力や挙動自体に突出した性能がありませんから」

ルルーシュ「それを補うために、いろいろ付け加えたんですよ」

ロイド「僕が説明してあげようか?」

ルルーシュ「はい、宜しくお願いします」

ロイド「それじゃあ二人とも、ちょっとプロトのところまでいくよー」

483:2012/12/19(水) 14:28:27 ID:
ジェレミア「…おお、これは…」

ロイド「えー、おほん」

ロイド「見ての通り、装甲にかなりの変更をしてみた」

ロイド「ミサイルポッドを肩に二つ、脚に一つずつつけてぇ」

ロイド「ハーケンを減らす代わりに紅蓮形式のダガーを背面部に追加したんだぁ」

ロイド「さらにぃ…」

ラクシャータ「各武装自体をパージ可能にすることで、使用後の機動性を数パーセント上昇させているのよぉ」

ロイド「あー!僕の台詞!」

ラクシャータ「お二人さぁん、おはよう」

ラクシャータ「ルルーシュ、最終チェックしたいからぁ、このままやっていきなさいな」

484:2012/12/19(水) 14:35:41 ID:
ルルーシュ「チェック?昨日やっただろう?」

ラクシャータ「ざぁんねんでしたぁ」

ラクシャータ「こいつも試さないといけなくなったのよぉ」コンコン

ジェレミア「それも追加武装か?」

ラクシャータ「はぁい、サンドボードっていいまぁす」

ラクシャータ「ランスロットの装備だけどぉ、プロトは共有できるしぃ、ついでにねぇ」

ロイド「ぬぐぐ、ことごとく僕の台詞を…」

ラクシャータ「別に誰が話したって一緒でしょうが」

ロイド「僕の台詞!」

ラクシャータ「…あー、はいはい、悪かったわよぅ」

ジェレミア「確かに、これだけあればそれぞれの操作には手間取りそうだな」

ルルーシュ「…ええ、まあそのあたりを使いやすいのもプロトの特徴ではあるんですが」

485:2012/12/19(水) 14:42:09 ID:
ラクシャータ「それよりロイド、セシルが探してたわよ?」

ラクシャータ「何か、コーネリアがどうこうって…」

ジェレミア「お前、様を付けんか」

ラクシャータ「おっと、コーネリア様、がねぇ」

ロイド「ん?作戦の参加についてかなぁ?」

ラクシャータ「わからないけど、とりあえず行ってみたらぁ?」

ロイド「うーん、行かないと怒られそうだもんねぇ」

ロイド「じゃあジェレミア、サザーランドのことはラクシャータに聞いてねぇ」テクテク

ジェレミア「ふむ、ルルーシュ君はこれから調整だったな」

ジェレミア「ならば、私は後でいいだろう」

ラクシャータ「ま、ジェレミア卿のサザーランドはブレイズルミナスとMVSくらいしか変更点ないに等しいけどねぇ」

ジェレミア「ならば、データをいれておいてくれ」

ラクシャータ「はいはぁい、やっておきまぁす」

ジェレミア「ルルーシュ君、またブリーフィングでな」

ルルーシュ「はい、それではまた」

486:2012/12/19(水) 14:46:20 ID:
ルルーシュ「…行ったか」

ラクシャータ「あたし、やぁっぱり苦手よぉ、あーいう軍人はさぁ」

ルルーシュ「そう気にするな」

ラクシャータ「ま、別にいいんだけどねぇ…」

ルルーシュ「紅蓮はいいのか?」

ラクシャータ「紅蓮はお留守番だからぁ」

ラクシャータ「流石に全機出すこと無いだろうってねぇ」

ラクシャータ「カレンもやる気ないみたいだしぃ」

ラクシャータ「CCの方に行きたかったって」

ルルーシュ「…まあ、あいつはそういうタイプか」

ルルーシュ「いや、今はとりあえず作業を終わらせよう」

ラクシャータ「そうねぇ、面倒だけど」

ルルーシュ「仕事はきちんとしろよ?」

ラクシャータ「一応プロなのよぉ?甘く見ないでくれるぅ?」

ルルーシュ「…そうだったな」

487:2012/12/19(水) 14:51:11 ID:
ジェレミア(さて、歓迎会のことをヴィレッタに教えてやろう)

ジェレミア「問題はどこにいるか分からない事だが…」

ジェレミア「む、そこにいるのはカレンか」

カレン「え?…ああジェレミア卿、おはようございます」

ジェレミア「何をしているんだ?」

カレン「あー、紅蓮は出られないようなので、みんなのパイロットスーツを出していたんです」

カレン「はい、これジェレミア卿の分です」

カレン「昨日クリーニングから返って来たばかりなので、綺麗ですよ」

ジェレミア「む、了解した」

ジェレミア「時に、ヴィレッタを見なかったか?」

488:2012/12/19(水) 14:54:35 ID:
カレン「ヴィレッタさんですか?」

カレン「多分トレーラーの外にいると思いますよ」

カレン「さっき渡しに行ったら、風に当たってくるって言ってましたし…」

カレン「…何か悩んでる感じでしたね」

ジェレミア「悩んでいる?」

カレン「あ、詳しくは分からないんですけど」

カレン「あたし、ルルーシュとスザクにこれ渡さないとなので、これで」

ジェレミア「…そうか、引き止めて悪かったな」

カレン「いえ、それでは」タッタッ

489:2012/12/19(水) 14:56:26 ID:
ジェレミア「外か…」

ジェレミア(それにしても、ヴィレッタさん、な)

ジェレミア(あまり気にしていなかったが、どうやら良好な関係であるようだ)

ジェレミア(しかし、悩んでいるとは…)

ジェレミア「とりあえず、行ってみるか…」

497:2012/12/21(金) 02:18:36 ID:
~トレーラー外~

ヴィレッタ「…」

ジェレミア「何をしているんだ?ヴィレッタ」

ヴィレッタ「ジェレミア卿ですか」

ヴィレッタ「少々風に当たっていました」

ジェレミア「体調がすぐれないのか?」

ヴィレッタ「いえ…そういう訳では」

ヴィレッタ「任務に支障をきたすようなことではありませんし、ご心配なさらず」

ジェレミア「むっ…そうか」

ジェレミア(私に話せないことか…任務の悩みではないようだな)

ジェレミア(むしろ、今回のような大きな動きを望んでいたように思ったが…)

ヴィレッタ「…」

ジェレミア(なるほど、それをもってしてもなお懸念があるか)

ジェレミア(だが、聞いたところで素直に言う性格でもないな)

498:2012/12/21(金) 02:37:49 ID:
ジェレミア「ならば追及はしないでおこう」

ヴィレッタ「お気遣い感謝します」

ジェレミア「だが、いつでも相談してくれてかまわんからな?」

ヴィレッタ「…了解しました」

ジェレミア「そうだ、今度特派で我らの歓迎会をやってくれるそうだ」

ヴィレッタ「今更、ですか?」

ジェレミア「時期はまあ微妙だが…」

ジェレミア「せっかくの好意をふいにするのも騎士道に悖るだろう」

ヴィレッタ「そうですね…」

ヴィレッタ「わかりました、参加しましょう」

ジェレミア「まあ、最近は張りつめていたようだし、少しは羽を伸ばすといい」

ヴィレッタ「…そうさせてもらいます」

499:2012/12/21(金) 02:44:27 ID:
???「これはこれは、ジェレミア卿ではないか」

ジェレミア「む?誰だ?」

???「久しぶり、というには少し早いかな?」ザッ

ジェレミア「キューエル!」

キューエル「いかにも」

キューエル「キューエル・ソレイシィ、昨日付でエリア11に赴任したのだ」

キューエル「ヴィレッタ嬢も、お変わりないようで」

ヴィレッタ「…はい、何事もなく」

500:2012/12/21(金) 02:56:28 ID:
キューエル「しかし、随分冷遇されているようじゃないか」

キューエル「お前ともあろう男が、こんな僻地でピクニックとはな」

ジェレミア「ふふ、まあそう言うな」

ジェレミア「ここはいいところだぞ?」

キューエル「どうだ?今からでも私の部隊に合流しないか?」

キューエル「私としても、ジェレミアの力があれば心強い」

ジェレミア「…そう言ってくれるのは嬉しいことだが」

キューエル「なんだ?何か問題があるのか?」

501:2012/12/21(金) 03:03:14 ID:
ジェレミア「私は、特派が気に入っている」

ジェレミア「いままで知らなかったものが、ここにはあるのだ」

キューエル「それはそれは、よほどの物なのだろうな?」

ジェレミア「ああ」

ジェレミア「私は、純血のみが優れるのではないと思うのだよ、キューエル」

ヴィレッタ「…っ!!?」ビクッ

キューエル「…どういうことだ?」

502:2012/12/21(金) 03:16:08 ID:
ジェレミア「ここは、階級も、人種も、なにもこだわっていない」

ジェレミア「能力のある者が、それを如何なく発揮できる環境があるのだ」

ジェレミア「私が見下してきた人間にも、優れた能力、人格、思想を持つものは大勢いたのだろう」

ジェレミア「それに目をそむけ、血に優劣をつけることの無意味さを、私は知ったのだ」

キューエル「ジェレミア!貴様純血派の自覚を失ったか!」

ジェレミア「失ってなどいないさ」

ジェレミア「だが、考えを改める必要があるとは思うがね」

キューエル「…それで、他の者が納得するとでも?」

ジェレミア「説得するさ、時間をかけてな」

ジェレミア「何にせよ、私は私の理想を追うだけだ」

キューエル「…話にならん!」

キューエル「しばらく見ないうちに、腑抜けてしまったようだな!」

503:2012/12/21(金) 03:25:41 ID:
ジェレミア「まあ、そうなってしまうか」

ジェレミア「だがな、キューエル…」

キューエル「聞く耳持たん!」

キューエル「失礼する」

キューエル「ジェレミア、そのような下らん考えは早く捨てることだな」

キューエル「私とて、そのような不名誉をお前に課したくはないからな!」スタスタ

ジェレミア「…やはり認められんか」

ヴィレッタ「ジェレミア卿…」

ジェレミア「ヴィレッタも、私に賛同は出来んか?」

ヴィレッタ「…」

505:2012/12/21(金) 03:42:45 ID:
ジェレミア「私はな、ヴィレッタ」

ジェレミア「詳しくは言えんが、使命を見出したのだ」

ジェレミア「それを果たすことこそ、我が宿願の成る時と、そう感じるのだ」

ジェレミア「そのためには、私自身が変わっていく必要がある」

ジェレミア「特派は自由だ」

ジェレミア「何物にも縛られず、若者たちは自らの立場に関係なく仲睦まじい」

ジェレミア「あれこそ、我々が後世に残すべき形だと思うのだよ」

ヴィレッタ「…」

ヴィレッタ「…すみません、ナイトメアの様子を見てきます」タッタッタ

ジェレミア「…ままならんな、やはり」

506:2012/12/21(金) 03:49:49 ID:
ヴィレッタ(ジェレミア卿が、あんな考えを…)

ヴィレッタ(そうだ、高圧的であることは、何を解決することもなかった…)

ヴィレッタ(…なぜだ、なぜあの男が出てくる…)

ヴィレッタ(なぜ、あいつは…)

ヴィレッタ(分からない、理解できない)

ヴィレッタ(私は…)

ヴィレッタ(私の何が、どれほど優れているのだ…)

ヴィレッタ(他人のために、何をするでもなく…)

ヴィレッタ(…落ち着け、忘れるのだ)

ヴィレッタ(…忘れてしまえ)

ヴィレッタ(所詮、下らん理想を掲げているだけだ…)

507:2012/12/21(金) 03:55:32 ID:
ヴィレッタ(イレヴンなど、下等な人種なのだ…)

ヴィレッタ(…)スタスタ

ルルーシュ(ん、ヴィレッタか?)

ルルーシュ(どうしたんだ、あんなに急いで…)

ラクシャータ「ルルーシュ?作業に集中しなさいな」

ルルーシュ「…ああ、分かっている」

ルルーシュ(もうすぐ作戦開始時刻だが…)

ルルーシュ(果たして、どうなるのか…)

518:2012/12/23(日) 23:24:49 ID:
~特派トレーラー~

セシル「はい、みなさん、注目してください」ピシッ

セシル「全員そろっていますよね?」

カレン「はい、皆居ますよ」

セシル「結構、これから作戦概要を説明します」

ルルーシュ「質問よろしいですか?」

セシル「はい、ランペルージ君」

ルルーシュ「作戦説明というのは、普通指令を出す人間が行うものではないのですか?」

セシル「いい質問ですね」

セシル「答えは簡単です」

ロイド「僕らが戦力換算されてないからだよぉ」

セシル「ロイドさん!私が説明するところだったんですよ!」

ロイド「もぉいいでしょぉ?時間かかると僕が起こられちゃうしぃ」

ロイド「はい、地図どーん!」

セシル「ああっ!勝手に動かして…」

520:2012/12/23(日) 23:39:22 ID:
ロイド「いつもなら、そもそも作戦に参加すらさせてもらえないのでぇ」

ロイド「ここで寂しくお茶飲むしかなかったわけだけどぉ」

ロイド「ざぁんねんでした、お仕事でぇす」

セシル「おほん、コーネリア様のいらっしゃる本陣の反対側」

セシル「このあたりから山頂まで移動、相手の退路を断つのが、我々の仕事です」

ロイド「実行部隊は、ジェレミアをリーダーにそこの三人!」

セシル「カレンさんとスザク君はトレーラーで待機です」

スザク「どうして自分は待機なんですか?」

ロイド「急に呼び出されたときに、誰もいけなかったら困るでしょ?」

ロイド「今あるナイトメアで、一番機動力があるのはランスロットだからぁ」

セシル「作戦行動自体は、他三機でできるから、という判断よ」

スザク「…そうですか」

521:2012/12/23(日) 23:49:38 ID:
セシル「と、いう訳で」

セシル「ジェレミア卿、ヴィレッタ卿、ランペルージ准尉」

セシル「ただちに指定された地点まで移動してください」

ロイド「整備は終わってるし、時間には余裕があるから、ゆっくり行ってきなよぉ」

セシル「ロイドさん、真面目にしてください」

ロイド「真面目に言ったんだけどなぁ」

セシル「…時間前行動は基本です、速やかに行動してください!」

ジェレミア「ふむ、それでは行こうか、ヴィレッタ、ルルーシュくん」

ヴィレッタ「…はい」

ルルーシュ「了解しました」

522:2012/12/24(月) 00:08:10 ID:
~山腹~

ジェレミア「皆、着いてきているか?」

ヴィレッタ「少々、道は悪いですが、なんとか」

ルルーシュ「ナイトメアが通るには、厳しい道のりですね」

ジェレミア「仕方あるまい、これも任務だ」

ジェレミア「我らがここを押さえておけば、敵を本隊に当てられる」

ジェレミア「もうすぐ指定エリアだ、気を抜かずに行こう」

ルルーシュ(…妙だな)

ルルーシュ(確かに、ナイトメアが通るような場所はないが…)

ルルーシュ(小型車両程度のサイズなら通れそうな道がある)

ルルーシュ(何故だ?ここには何もないはず)

ルルーシュ(調べきれなかった何か、が運び込まれた、ということか)

ルルーシュ(…周囲の警戒を怠らないようにしよう)

523:2012/12/24(月) 00:21:25 ID:
ジェレミア「…うむ、ここか」

ヴィレッタ「これからどうするのでしょう?」

ジェレミア「このあたりに待機して、逃げ込んでくる敵を攻撃するようだな」ピッ

ルルーシュ「三人でですか?」

ジェレミア「いや、さすがにそれは無理だ」

ジェレミア「どうやら、合流する部隊がいるようだが…」

キューエル「…またお前たちか」

ジェレミア「む、キューエル」

525:2012/12/24(月) 00:36:19 ID:
キューエル「まったく、本隊から外されたかと思えば」

キューエル「お前たちと一緒に行動することになるとは…」

ルルーシュ(ジェレミア卿、この方は?)

ジェレミア「そうか、紹介していなかったな」

キューエル「そいつが、お前の部下か」

ルルーシュ「初めまして、私は…」

ジェレミア「ランペルージ准尉だ、期待の新人と言ったところだよ」

ルルーシュ「ジェレミア卿?」

キューエル「准尉か、まさに新人というわけだ」

キューエル「くれぐれも、足を引っ張らないようにな」

ルルーシュ「…気を付けます」

キューエル「ふん」

ジェレミア(気にするなルルーシュくん、今は気が立っているだけだ)

ルルーシュ(…了解です)

526:2012/12/24(月) 01:07:02 ID:
キューエル「しかし、いつまでもこうしてナイトメアを突き合わせているわけにもいかん」

キューエル「ある程度散開して、警戒に当たらなければ」

ジェレミア「ああ、分担を決めよう」

キューエル「細かくする理由もない、このラインで東西に分けるのはどうだ?」

ジェレミア「問題ないだろう、だが、万全を期するために情報を共有する必要がある」

キューエル「そうだな、指揮系統はそちらに任せてもいい」

ジェレミア「そちらの方が人数が多いのだが?」

キューエル「経験も腕もかなうとは思っていない、それだけだ」

ジェレミア「ふむ、そうまで買い被ることもないと思うが」

ジェレミア「…ならば…」

529:2012/12/24(月) 01:29:48 ID:
ルルーシュ「ヴィレッタ卿、ジェレミア卿とキューエル卿はどういった関係なのですか?」

ヴィレッタ「…まあライバルと言ったところか」

ヴィレッタ「同じ純血派に属している」

ヴィレッタ「先ほど一悶着あったのだが、まあ任務に引き摺るような方々ではない」

ルルーシュ「一悶着?」

ヴィレッタ「ああ…」

ジェレミア「二人とも、分担が決まった」

ジェレミア「はやく持ち場に移動しよう」

ヴィレッタ「…どうやら、話はここまでのようだ」

ヴィレッタ「続きは任務の後にでもしてやろう」

ヴィレッタ「私も、整理をつけたい問題だからな」

ルルーシュ「?分かりました」

530:2012/12/24(月) 01:43:54 ID:
~総督トレーラー~

ギルフォード「姫様、全軍配置につきました」

コーネリア「総督と呼ばんか、馬鹿者」

ギルフォード「は!、申し訳ありません」

コーネリア「さて、それでは作戦開始と行くか」

コーネリア「ギルフォード、私も出るぞ」

ギルフォード「すでに手配しております」

コーネリア「良い仕事だ」

コーネリア「先に行って待っていろ」

ギルフォード「了解しました」

ユーフェミア「…お姉様」

コーネリア「本部は任せるぞ、ユフィ」

536:2012/12/25(火) 02:29:30 ID:
ユーフェミア「あの、お姉様」

コーネリア「ん?どうした?」

ユーフェミア「ル、…ランペルージさんを前線に出したと聞きましたが」

ユーフェミア「良いのですか?」

コーネリア「前線と言っても、拠点としての価値は無いに等しい」

コーネリア「それに、まだ本人と決まったわけではないのだ」

コーネリア「ならば、軍人である以上任務を選り好みさせるわけにはいかん」

ユーフェミア(正真正銘本人なんですけど…)

コーネリア「ともかく、私は行かねばならん」

コーネリア「そうまで気になるなら、特派にでも通信を繋げ」クルッ

ユーフェミア「あ、お姉さま!」

コーネリア「今度はなんだ?」

ユーフェミア「…語武運を」

コーネリア「…ああ、行ってくる」

538:2012/12/25(火) 02:38:20 ID:
~山腹~

ルルーシュ「…」

ルルーシュ(周辺に妙なものは無いな)

ルルーシュ(俺の考えすぎか、それならそれでいいんだが)

ジェレミア「ルルーシュくん、聞こえるか」

ルルーシュ「はい、聞こえます」

ジェレミア「キューエルと話したんだが、少し防衛ラインを上げる」

ジェレミア「指定したポイントに移動してくれ」

ルルーシュ「了解しました」

ジェレミア「あ、それとだな」

ルルーシュ「?なんでしょうか」

539:2012/12/25(火) 02:43:14 ID:
メリクリ!

ジェレミア「この作戦が終わったら、少し話せないだろうか?」

ルルーシュ「かまいませんが、今ではいけないんですか?」

ジェレミア「職務時間だからな、気にはしている」

ジェレミア「まぁたわいのない話だ」

ジェレミア「そろそろ、本気で戦闘術を学んでもよいかと思ってな」

ルルーシュ「…私に向いているとは思えませんが…」

ジェレミア「護身のためだ、知識は大きな武器になる」

ルルーシュ「…言わんとすることは分かりますが」

ジェレミア「そのあたりも含めて、話したいことがあるのだ」

ジェレミア「ダメだろうか?」

ルルーシュ「…いえ、了解しました」

ジェレミア「おお、それでは作戦後にな!」

540:2012/12/25(火) 03:08:26 ID:
ルルーシュ「ふう」

ルルーシュ(何かと気にかけてくれているようだが)

ルルーシュ(一体何なんだろうな)

ルルーシュ(まあ、役に立つことを知っているのは事実だがな)

ルルーシュ(それに、身を守れるのは何かと便利だからな)

ルルーシュ(…また筋肉痛との戦いが始まるのだろうか…)

ルルーシュ(どうせなら、何か武器でも扱えればよいのだがな)

ルルーシュ(まあ、下手に使えば周りを傷付けるだけか)

ルルーシュ(…しかし、策士の隠し刀というのは、かっこいい響きではなかろうか)

ルルーシュ(それでは、まるでそういった人物がいるかのようだが…)

ルルーシュ(何か秘密道具的にどうにかならないか…)

ルルーシュ(うむむ…)

ルルーシュ「…ん?」

541:2012/12/25(火) 03:16:50 ID:
ルルーシュ「…ラクシャータ、応答してくれ」

ラクシャータ「ん?なによぉ」

ラクシャータ「まだ本隊に動きはないけど?」

ロイド「正確には、今動くとこだけどねぇん」

ジェレミア「どうしたんだ?」

ラクシャータ「あー、面倒だからチャンネル統一するわよぉ」ピピ

ロイド「それで?」

ルルーシュ「…今から画像を送ります」

カレン「ん?皆何してるんですか?」

スザク「何これ?」

542:2012/12/25(火) 03:22:35 ID:
ルルーシュ「なにやら半分ほど地中に埋まっていますが」

ルルーシュ「嫌な感じがするんです」

ロイド「イマイチ分かりにくいねぇ」

ルルーシュ「少し引き抜きましょうか?」

ジェレミア「いや、不用意に触らない方がいい」

ラクシャータ「そうだねぇ」

ラクシャータ「こんな山奥に、明らかな人工物」

ラクシャータ「まぁ普通じゃあないよねぇ」

スザク「基地の外郭とかじゃないんですか?」

カレン「お、何か頭よさそうなこと言ったわね」

スザク「そうかい?」

ルルーシュ「いや、こっちはかなり真面目な話をしているんだが」

543:2012/12/25(火) 03:26:54 ID:
ロイド「んー」

ロイド「でも、そのあたりって確か構造物自体確認されてなかったんだよねぇ」

ロイド「じゃなきゃ、僕らみたいな下っ端にやらせないでしょ?」

ジェレミア「それに同意したら、我々はものすごくみじめにならないか?」

ヴィレッタ「何事ですか?」

ルルーシュ「ああ、このようなものを発見しまして」

ヴィレッタ「筒か?引き抜いてみればいいではないか」

ルルーシュ「いえ、それは…」

カレン「とりあえずさ、周り掘ってみたら?」

カレン「土被ってるけど、そこ、文字みたいに見えない?」

ロイド「ああ、そういわれてみれば」

ルルーシュ「…やってみます」

ジェレミア「十分に注意するんだ」

549:2012/12/27(木) 01:57:40 ID:
ルルーシュ「…かなり大きいですね」

ルルーシュ「文字、映像で送ります」

ロイド「…これって」

スザク「漢字じゃないか…」

スザク「何て書いてあるんだろう」

カレン「見えてるところから推測ぐらいすれば?」

スザク「そうか…えっと、輻射波動機構壱式?」

カレン「…って、なんですって?」

スザク「違うかな?」

ラクシャータ「…っ!?」

550:2012/12/27(木) 01:58:19 ID:
ラクシャータ「ルルーシュ、ジェレミア、ヴィレッタ」

ラクシャータ「今すぐそこから離れなさい!!」

ジェレミア「一体どうした?」

ラクシャータ「そこにいたら、山ごと崩れ落ちることになるって言っているの!」

ヴィレッタ「なんだと!?」

ルルーシュ「名前からして、これは…」

ラクシャータ「…昔、あたしが作ったものよ」

ルルーシュ「なるほど」

ヴィレッタ「説明してもらおうか」

ヴィレッタ「意味がわからんぞ」

551:2012/12/27(木) 02:17:05 ID:
ラクシャータ「その筒状の機械、ようは紅蓮についてるのと一緒のものなの」

ジェレミア「…随分大きいようだが」

ラクシャータ「試作品だし、小型化はそのあと研究したものだから」

ルルーシュ「そのあたりはまた話せばいいでしょう」

ルルーシュ「ラクシャータ、これはどういう効果をもつ?」

ラクシャータ「…おそらく、輻射波動によって、地盤がずたずたになる」

ジェレミア「それでは…」

ラクシャータ「だから、今すぐ逃げなさい!」

ロイド「…ねぇ、ちょっと待って?」

ラクシャータ「何?今忙しくて…」

552:2012/12/27(木) 02:20:41 ID:
ロイド「これってさ、一つで、それもそんな場所で戦略的に有効だと思う?」

ジェレミア「…まさか」

ロイド「そもそも、見た目が違っていたからラクシャータも気がつかなかったわけでしょ?」

ロイド「もし、それが量産されていたら…」

ジェレミア「…キューエル!頼みがある!」

ルルーシュ「すぐに周囲の捜索をしましょう」

ヴィレッタ「あ、ああ」

スザク「ロイドさん!僕も行きます!」

カレン「あ、あたしも!」

セシル「二人共、気持ちはわかるけど…」

ロイド「今から行っても、もしかしたら間に合わないかもしれない」

ロイド「二人共ここで待機だ」

553:2012/12/27(木) 02:22:32 ID:
スザク「でも!」

ロイド「ダメだ!行かせることは出来ない」

ロイド「セシルくん、すぐに総督に連絡を」

セシル「は、はい!」

ラクシャータ「…どうして、こんなものまで持ち出すのよ」カタカタ

ロイド「…開発してしまったら、後は使われるだけなんだ」

ロイド「気にしない方がいい、使う人間が悪いんだから」

ラクシャータ「…」

554:2012/12/27(木) 02:37:00 ID:
ルルーシュ「こちらランペルージ、二つ目の装置を発見」

ルルーシュ「先ほどのものとは違い、ほとんど隠れていません」

ヴィレッタ「同じく、こちらにも発見」

ヴィレッタ「こちらも露出している」

ロイド「心当たりはあるかい?ラクシャータ」

ラクシャータ「おそらく、起点が何箇所かに分かれて作られているんだと思う」

ロイド「なるほど、被害をより拡大させる魂胆か」

ルルーシュ(…被害の拡大?)

ジェレミア「この勢いで発見されるとなると、もしや…」

ラクシャータ「…たぶん、本隊側にも」

ジェレミア「なんたることだ…」

556:2012/12/28(金) 01:39:25 ID:
ジェレミア「この装置を無力化するには、どうすればいい」

ラクシャータ「たぶん、埋まってる部分に放出装置があるはず」

ラクシャータ「ということは、信号を受け取る受信部は上の方にあるはずだよ」

ルルーシュ「このカバー状になっているところですよ、ジェレミア卿」

ジェレミア「ここを破壊すればいいのか?」

ラクシャータ「埋まってるやつはそれ自体に波動を出す力はないと思う」

ラクシャータ「それって、すごい金かかるし」

ジェレミア「つまり、設置された巨大な方を無力化すれば…」

ラクシャータ「止められるはず、だけど」

ジェレミア「…それだけわかれば十分だ!」

ジェレミア「ランペルージ、ヴィレッタ、キューエル、手伝ってくれ」

ルルーシュ「了解です」

ヴィレッタ「いつ起動するかわかりません、急ぎましょう」

キューエル「仕方ないな、まさかの大仕事になってしまったが…」

557:2012/12/28(金) 01:44:46 ID:
ジェレミア「各員に告ぐ」

ジェレミア「これより、輻射波動機構壱式の破壊を行う」

ジェレミア「概要は転送したデータにある通りだ」

ジェレミア「この装置は、いつ起動するかわからん」

ジェレミア「よって、迅速な行動が必須となる」

ジェレミア「自分の失敗は山下の仲間を殺すと思え」

ジェレミア「それでは、健闘を祈る、作戦開始だ!」

558:2012/12/28(金) 01:53:17 ID:
ロイド「さぁて、僕らも頑張らないとねぇ」

ラクシャータ「は?一体何を…」

ロイド「はいはぁい、キャラ戻して戻して」

ロイド「…今から、裏をかいてどこに装置があるのか突き止めるんだからさぁ」

ラクシャータ「ロイド、あんた…」

ロイド「これは、計算が得意な僕らにしかできないと思うよぉ?」

ロイド「ね?ぱぱっとやっちゃおう」

ラクシャータ「…ああ、そうだねぇ」

セシル「二人共、詳細な地図と測量データです」

ロイド「さ、特派根性、見せちゃうよぉ」

ラクシャータ「そうねぇ、全力でやっちゃおうかしら」

566:2012/12/28(金) 22:23:54 ID:
ルルーシュ「一基破壊!」

ヴィレッタ「…結構見つけにくいですね」

キューエル「地形が悪すぎる…」

ジェレミア「弱音を吐くな!」

ジェレミア「今は一つでも多く破壊することに集中するんだ」

ジェレミア(しかし、このままでは早晩装置が起動するだろう)

ジェレミア(下手をすれば、ここにいる全員巻き込まれてしまう可能性もある…)

ジェレミア「…一体、どうすれば…」

567:2012/12/28(金) 22:35:31 ID:
ルルーシュ(…何だ、この違和感は)

ルルーシュ(何かが、何かが引っかかる)

ルルーシュ(何だ、俺は何を忘れている?)

ルルーシュ(ダメだ、今は余計な事を考えている場合じゃない)

ルルーシュ(ともかく、手当たり次第に探すしか…)

ロイド「…出来た!」

ジェレミア「ロイド、今は忙しい、発明なら後で…」

ロイド「違うよぉ」

ラクシャータ「こっちの隊を全滅させることが目的だったと仮定して」

ラクシャータ「その為に必要な装置の設置箇所を、全部書き出して見たんだよ」

ラクシャータ「今から、全員に送るわねぇん」

ジェレミア「おお、これは…」

キューエル「これなら、隊を分ければ…」

ヴィレッタ「ジェレミア卿、大変です!」

ジェレミア「どうした、ヴィレッタ」

568:2012/12/28(金) 22:56:37 ID:
ヴィレッタ「今発見した装置に…」

ヴィレッタ「タイマーのような物が…」

ジェレミア「何だと!?」

ルルーシュ「時間はどのくらいあるんですか!?」

ヴィレッタ「残り五分を切っている…」

キューエル「五分だと!?」

キューエル「それだけの時間で、この数を破壊するのは無理だ!」

ルルーシュ「ジェレミア卿、ここは撤退すべきです」

569:2012/12/28(金) 22:58:50 ID:
ルルーシュ「このままでは我々が土砂に埋もれることになります」

ルルーシュ「今から撤退すれば、本隊も被害を受けることはないでしょう」

ルルーシュ「確かに、裾野の方まで土砂災害は起こってしまうかも知れませんが…」

ルルーシュ(…っ!!そうか、シャーリーの父親…!!)

ジェレミア「…だからこそ、ここで食い止めねば」

ジェレミア「隊を動かせば、その隙に逃げられてしまうだろう…」

ジェレミア「ロイド!コーネリア様にはこの件、伝えてあるのだろうな?」

ロイド「ああ、もちろん伝えてあるよぉ」

ロイド「てか、ジェレミア」

ロイド「君、ろくでもないこと考えてなぁい?」

570:2012/12/28(金) 23:05:59 ID:
ジェレミア「…全員、速やかに下山しろ」

ジェレミア「幸い、こちら側の面はかなりの数破壊している」

ジェレミア「巻き込まれることも無いはずだ」

ヴィレッタ「良いのですか?」

ジェレミア「ああ」

ジェレミア「残りの装置は、私が破壊する」

キューエル「…無茶だ」

キューエル「間に合う訳がない」

ジェレミア「それでも、やるしかない」

ジェレミア「時間が無い、早く行け!」

ヴィレッタ「で、出来ません!」

ロイド「今からでも、全員で壊した方が…」

ジェレミア「…ダメだ、大人数では、巻き込まれるリスクが大きくなる」

571:2012/12/28(金) 23:09:15 ID:
ジェレミア「キューエル、指揮は任せる」

ジェレミア「頼んだぞ」ギャルルルルル

ヴィレッタ「ジェレミア卿!」

キューエル「…」

キューエル「すぐに下山するぞ、隊列を組み直せ!」

ヴィレッタ「キューエル卿!」

キューエル「あいつがこの程度で死ぬと思うか!?」

キューエル「私はお前たちの命を託されたのだ」

キューエル「一人たりとも死なせはせん」

ルルーシュ(…どうする)

ルルーシュ(恐らく、調査団に避難勧告は出されないだろう)

ルルーシュ(…そうなれば…)

ルルーシュ(しかし、ここで降りてしまえばジェレミア卿が…)

ルルーシュ(どうすればいい…考えるんだ…)

573:2012/12/28(金) 23:15:15 ID:
ジェレミア「ふんっ!!」ズバァン

ジェレミア「残り何基だ!?」

AI「推定残存数48」

AI「推測、このミッションは完遂できません」

AI「退避を提案します」

ジェレミア「…余計なことは話さなくていい」

ジェレミア「うおおっ!」ザシュ

AI「残り47」

ジェレミア(間に合わせる、必ず…っ!!)

574:2012/12/28(金) 23:20:47 ID:
ジェレミア「はぁ、はぁ…」

AI「装置破壊速度低下」

AI「負荷増大により、右腕部の構造に歪み発生」

AI「再度勧告します、退避を…」

ジェレミア「ええい!黙れぇっ!!」

ジェレミア「使えない腕は切り離せ!」

ジェレミア「余剰のエネルギーは推進に回す」

AI「了解、実行します」

ジェレミア「…ふっ、これで少しは軽くなった」

ジェレミア「…AI、プロトに通信を繋げろ」

AI「…接続中」

576:2012/12/28(金) 23:34:39 ID:
ルルーシュ(どうする…)

ルルーシュ(時間がない、早くしなければ…)

ルルーシュ(俺は…)

ジェレミア「…ルルーシュくん、聞こえるか」

ルルーシュ「…っ!?ジェレミア卿!」

ジェレミア「ふふ、驚いたか」

ルルーシュ「やはり、一人での装置破壊は…」

ジェレミア「問題ないさ、今も作業中だがね」

ジェレミア「それより、聞いて欲しいことがある」

ジェレミア「いや、聞かせて欲しいことか」

ルルーシュ「…回線はプロテクトされています、何でも聞いて下さい」

ジェレミア「…ああ、助かる」

577:2012/12/28(金) 23:43:02 ID:
ジェレミア「単刀直入に聞こう」

ジェレミア「君の本当の名前は、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」

ジェレミア「違うかな?」

ルルーシュ「…それは」

ジェレミア「いや、まあ答えなくてもいい」

ジェレミア「だが、一つ知っておいて欲しい」

ジェレミア「私は君の味方だ」

ジェレミア「それだけは、伝えておきたくてね」

ルルーシュ「ジェレミア卿…」

ジェレミア「帰ったら、また話そうじゃないか」

ジェレミア「君の婚約者も交えて、な」

ジェレミア「私の心配はいらない」

ジェレミア「君は自分の事だけを考えたまえ」

578:2012/12/28(金) 23:53:30 ID:
ルルーシュ「ジェレミア卿、私は…」

ジェレミア「時間がない、一方的になってしまったが、ここで一旦通信は切ろう」

ジェレミア「健闘を祈る」

ルルーシュ「…ジェレミア卿!」

ジェレミア「なんだね?」

ルルーシュ「あなたは…死ぬつもりですか…?」

ジェレミア「…ふ、何を馬鹿な」

ジェレミア「私を誰だと思っている?」

579:2012/12/29(土) 00:15:40 ID:
ジェレミア「誇り高き純血派筆頭にして、軍のエリート」

ジェレミア「何より、君にナイトメアの操縦を教えた、言わば師匠だぞ?」

ジェレミア「さて、君の師匠はこの程度の苦難を乗り越えられないのかな?」

ルルーシュ「…いえ」

ルルーシュ「帰ったら、家に来て下さい」

ルルーシュ「CCの料理は、美味いですよ」

ジェレミア「楽しみにしておこう」

ジェレミア「ロイドにも機体を返すよう言われているしな」

ルルーシュ「…約束して下さい、必ず帰ってくると」

ジェレミア「ああ、任せておくがいい」

586:2012/12/30(日) 12:21:38 ID:
AI「通信切断完了」

ジェレミア「よし、後顧の憂いは断った」

ジェレミア「残りは幾つだ」

AI「23です」

AI「時間を考えると間に合いません」

AI「今すぐ撤退を」

ジェレミア「余計なことは言わなくていい」

ジェレミア(しかし、何という硬さだ…)ガキィン

ジェレミア(MVSでここまで苦戦するとはな)

ジェレミア(特殊な装甲なのかもしれんな)

ジェレミア(つまり、それだけ守りたいということ…)

ジェレミア「…さあ、その思惑、外させてもらおうか!」

587:2012/12/30(日) 12:24:07 ID:
ルルーシュ(ジェレミア卿なら心配はいらないはずだ)

ルルーシュ(それなら、俺にできる事をしよう!)

ヴィレッタ「おいランペルージ、どこへ行く」

ルルーシュ「人助けです!」

ヴィレッタ「何を言っているんだ?」

ルルーシュ(時間はまだ間に合う)

ルルーシュ(急がなければ…)

591:2012/12/31(月) 19:10:54 ID:
ジェレミア「…かなり破壊出来たか…」

AI「脅威となるレベルの物は、残り数基です」

ジェレミア「あそこから間に合わせるとは、自分ながらよくやっただろう…」

ジェレミア「さあ、最後の仕事を…」

きゅいいぃぃぃぃいいいん

ジェレミア「何だ!?」

AI「付近に膨大な熱エネルギー反応」

AI「非常に危険です、即刻退避を…」

ジェレミア「ロイド!どういうことだ!」

ロイド「ぼ、僕にも何が何だか…」

ラクシャータ「もしかして、時間差をつけていたんじゃ…」

ロイド「…それだ!!僕としたことが、その可能性を見落とすなんて…」

ジェレミア「手短かに情報を!」

ロイド「恐らく、段階を分けて作動させる予定だったんだ!」

ロイド「本隊に向けて崩落させ、その混乱に畳み掛ける第二波を起こせば…」

592:2012/12/31(月) 19:12:30 ID:
ジェレミア「隊は再起不能になる、か…くそっ」

ジェレミア「…私が止める!」

ロイド「無茶だ!」

ジェレミア「本隊の退避は、まだ終わっていないのだろう?」

ロイド「…っ、もうすぐ、終わるから」

ジェレミア「嘘をつく必要はない」

ロイド「…とにかく!」

ロイド「今すぐ戻ってくるんだジェレミア、まだ間に合うかも…」

593:2012/12/31(月) 19:13:16 ID:
ジェレミア「ロイド」

ロイド「何だ!論議する時間も、もう」

ジェレミア「機体、無傷ではすみそうもない」

ロイド「そ、そんなのはどうでもいいんだ!」ピッ

ジェレミア「…これでいい」

594:2012/12/31(月) 19:17:38 ID:
ジェレミア「…起動した装置の場所を特定しろ!」

AI「九時方向です」

ジェレミア「…それはもう間に合わんか…」

ジェレミア「残りの脅威レベル高を調べろ」

AI「…一時方向、二基を破壊すれば、かなりの威力減が見込めるようです」

ジェレミア「…よし」

ジェレミア「全力で本隊を逃がす!ナビゲートしろ!」

AI「了解しました」

595:2012/12/31(月) 19:25:17 ID:
ジェレミア「…これで、残り一つ!」ズバァン

AI「MVS、機能停止」

ジェレミア「…最後は、あれか…っ!」

AI「警告、装置の起動を感知」

ジェレミア「うるさい!そんなことは関係ない!」

ジェレミア「ハーケンならば…」ガキィン

ジェレミア「くっ、ダメか…」

ジェレミア「ならば…」ググッ

596:2012/12/31(月) 19:25:45 ID:
AI「腰部、及び脚部に深刻な損傷」

AI「この機体では、負荷に耐えられません」

ジェレミア「ぐ、おおおおおおっ!」ぶちっ

AI「ナイトメアフレーム大破、速やかに退避してく…い」ブン

ジェレミア「…ふはは、止めてやったぞ」

きゅいいぃいぃぃぃん

ジェレミア「…ふ、ここで起動しても、精々私を殺す程度だぞ?」

ジェレミア「…脱出は…まあ間に合わんか」

ジェレミア「だが、これで…」ボコボコボコ

ジェレミア「…ルルーシュくん、ヴィレッタを、他の皆を頼む…」

どかぁぁぁぁぁぁん

598:2012/12/31(月) 19:29:47 ID:
ルルーシュ「…っ!?」

ルルーシュ「ラクシャータ、今の爆発は何だ!!」

ラクシャータ「装置が起動したんだよぉ」

ルルーシュ「馬鹿な!まだ時間があったはず…」

ラクシャータ「時間差トラップだったみたいで…」

ルルーシュ「ジェレミア卿は無事なのか!?」

ラクシャータ「分からないんだ」

ラクシャータ「輻射波動の効果で、電波障害が…」

ルルーシュ「何だと!」

ルルーシュ(…いや、それだけではない)

ルルーシュ(このままでは、フェネット氏が…)

ルルーシュ(どうする!?プロトでは間に合うかどうか…)

ルルーシュ(いや、そもそも間に合ったところで、土砂崩れなどどうすれば止められる…)

599:2012/12/31(月) 19:32:43 ID:
ルルーシュ(…いや、考えている時間はない…)

ルルーシュ(くそっ、プロトに機動力があれ…ば…)

ルルーシュ「…っ!ラクシャータ、サンドボードは用意できるか!」

ラクシャータ「え?出来るけどぉ」

ラクシャータ「その辺りは、土砂崩れ起こらないと…」

ルルーシュ「説明している時間はない、今すぐそこに用意しておけ!」

ラクシャータ「ちょ、ちょっとぉ…」

ルルーシュ(…ジェレミア卿なら大丈夫だ)

ルルーシュ(…シャーリー、君の父親を殺させはしない!)

603:2013/01/01(火) 01:22:45 ID:
カレン(なんだか、相当大変なことになってきてる)

カレン(そうだ、一応ゼロに報告しておこう)

カレン(…それにしても、こんな作戦…)

カレン(でも、あたしが戦線側だったら…)

カレン(ブリタニア人というだけで、すべてを否定していたら)

カレン(…あたしは、それでもこの作戦に反対できたかな…?)

604:2013/01/01(火) 01:28:25 ID:
~黒の騎士団 移動拠点~

ゼロ「なんだと!?」

玉城「ゼロ?どうかしたのかよ?」

ゼロ「あ、いや…何でもない」

玉城「?ま、いいけどよ」

ゼロ(これは…)

咲世子(どうかしましたか?)

ゼロ(咲世子か、変装しているとわかりにくいな)

咲世子(私のことはお気になさらず)

咲世子(それで、どうしたんです?)

ゼロ(これを見ろ)

咲世子(…なんと)

605:2013/01/01(火) 01:38:02 ID:
ゼロ(カレンから送られてきた)

ゼロ(状況は最悪だ)

咲世子(どなたか巻き込まれたりは?)

ゼロ(今のところ、目立った被害は出ていないようだな)

ゼロ(ジェレミアがやったらしい、なかなかやるではないか)

ゼロ(だが、この有様では…)

咲世子(山が崩れてしまっていますね)

咲世子(巻き込まれなかったのは幸いですが…)

ゼロ(…これを、藤堂たちの説得に使おうと思う)

咲世子(本気ですか?)

咲世子(ヘタを打てば、逆に態度を硬化させかねませんが)

606:2013/01/03(木) 02:50:11 ID:
ゼロ(ルルーシュなら、躊躇なく使っているだろう)

ゼロ(咲世子、今すぐ用意して欲しいものがある)

咲世子(わかっています、これを起こした人物を証拠付けるもの、ですね)

ゼロ(話がわかるな)

咲世子(しかし、そう簡単に準備できるものではありませんが…)

ゼロ(一部は偽造で構わん)

ゼロ(事実として、片瀬が作戦の指揮を行っているのはほぼ間違いない)

ゼロ(今のところは、判断の材料になりそうなものだけで十分だ)

咲世子(…了解しました、すぐに作成します)スッ

ゼロ(…ルルーシュ)

ゼロ(お前はそのままの道を歩むがいい)

ゼロ(降りかかる泥は、私が代わりにかぶってやる)

608:2013/01/03(木) 03:09:27 ID:
~トレーラー~

スザク「?なんでサンドボードが?」

スザク「ラクシャータさん、片付け忘れですか?」

ラクシャータ「ルルーシュの希望だから、そのままにしておいてぇ」

ラクシャータ「あんたが見てないうちに、結構ヤバ気なんだからぁ」

スザク「?」

カレン「ほら、モニター見なさいよ」

スザク「…!?これは…」

ラクシャータ「ほんの数分でこの有様さぁ」

ラクシャータ「まだ被害は拡大してる」

スザク「ロイドさん!」

609:2013/01/03(木) 03:11:30 ID:
ロイド「だぁめ」

ロイド「絶対言うと思ったから、呼ばなかったのにぃ」

スザク「この状況で、まだ出撃できないんですか!」

カレン「…無駄よ、もうあたしが言ったんだから」

スザク「そうなのかい?」

ロイド「君たちはそこに居てねぇ」

ロイド「どのみち、今出て行って何が出来るわけぇ?」

スザク「そ、それは…」

ロイド「…できることがないのに、わざわざ機体とデヴァイサーを出すなんて」

ロイド「もったいなくてできないよ」

スザク「しかし…」

610:2013/01/03(木) 03:27:35 ID:
ルルーシュ「…ラクシャータ!ハッチを開けてくれ!」

ラクシャータ「ったく、人使い荒すぎ…」

ラクシャータ「はい、開けたよぉ」

ルルーシュ「よし、サンドボード装着」

AI「装着を確認、フィッティングしています」

ルルーシュ「さっさと終わらせろ、時間がない」

スザク「ルルーシュ?一体何を…」

ルルーシュ「人助けだ!」

カレン「人助け?…」

611:2013/01/03(木) 03:43:33 ID:
ロイド「ちょっと、帰ってきたならもう出撃は認められないよぉ」

ロイド「さぁ、降りてくるんだ」

ルルーシュ「その命令は聞けません」

ロイド「…そんな主張が通ると思ってるのぉ?」

ルルーシュ「通るとは思っていません」

ルルーシュ「ですが、通します」

ロイド「…許可できない」

ルルーシュ「今でも、土砂崩れの被害は拡散しています」

ルルーシュ「それを、黙って見ていることは、出来ない」

612:2013/01/03(木) 03:44:12 ID:
ルルーシュ「私はジェレミア卿と約束をしたんです」

ルルーシュ「そのためにも、自分に出来ることは最後まで諦めません」

AI「調整完了」

ルルーシュ「…始末書は、何枚でも書きます」

ルルーシュ「だが、今は時間がないんだ!」ギャルルルル

スザク「ルルーシュ!」

カレン「…行ったわね」

ロイド「なんてことだ…」

ラクシャータ「…」カタカタ

615:2013/01/04(金) 01:44:06 ID:
ロイド「ラクシャータ?一体何を…?」

ラクシャータ「ルルーシュの向かっている方向に何があるのかと思って…」

ロイド「?」

ラクシャータ「あいつ、いつもクールぶってるから」

ラクシャータ「さっきみたいに感情バリバリって、変だと思わなぁい?」

カレン「…そう言われればそうかも」

スザク「そもそも、あんな行き当たりばったりみたいなタイプじゃないよね」

ラクシャータ「…たぶんこれねぇ」

スザク「サクラダイトの調査ですか?」

カレン「…ねぇ、このフェネットって人…」

スザク「フェネット?どこかで聞いたような…」

616:2013/01/04(金) 02:01:14 ID:
カレン「何言ってんのよ、シャーリーもフェネットでしょ!」

スザク「あ!そうだった!」

ラクシャータ「なるほどぉ、…って、まだ残ってるの?」

ロイド「近隣住民には避難勧告が出ていたはずだけど…」

ラクシャータ「…何か変よぉ、この調査」

ラクシャータ「そもそも、作戦区域内にまで平然と許可下りてるしぃ」

ロイド「なんだって?」

カレン「…」グッ

スザク「…」ポン

617:2013/01/04(金) 02:02:29 ID:
カレン「…スザク?」

スザク「君が今からやろうとしていること、僕も混ぜてくれないか?」

カレン「…いいの?真面目な軍人なんでしょ?」

スザク「だからこそさ」

スザク「大義のため、命令のために少数を切り捨てることは、僕には出来ない」

カレン「…ちょっと、あんたのこと誤解していたかもね」

スザク「そうかい?」

カレン「ええ」

カレン「もっといけ好かなくて、融通の効かない奴だと思ってた」

スザク「…こりゃあ手厳しい」

618:2013/01/04(金) 02:18:10 ID:
ロイド「ラクシャータ、その件について…」

スザク「ロイドさん」

ロイド「なんだい?今忙しくて…」

カレン「あたしたち、行くところができました」

ロイド「だぁかぁら、許可しないってば!」

スザク「はい、聞きました」

カレン「でも行きます」

ロイド「はぁ?」

カレン「行くわよ、スザク」

スザク「ああ」

ロイド「ちょ、ちょおっと…」

カレン「あたしたちにも、できることがあります」

スザク「あ、ちゃんと戻ってきたら反省するので」

ロイド「だから、そういう話じゃないんだってぇ!」

620:2013/01/04(金) 15:33:12 ID:
スザク「さ、カレン、行くよ」

スザク「全力全開じゃないと、ルルーシュに追いつけないし」

カレン「あんたに言われなくても、そのつもりよ!」ヒュイィィイン

スザク「MEブースト…」

カレン「紅蓮弍式、カレン、行くわよ!」ギュイン

スザク「ランスロット、発進します!」ギャルルルルル

ロイド「ちょ、待ってぇ!」

ラクシャータ「…ありゃりゃ、行っちゃったわねぇ

621:2013/01/04(金) 15:33:49 ID:


ラクシャータ「…間に合えばいいんだけどぉ」

ロイド「無茶だよ!あの子達が到着する頃には、全部土の中だって…」

ラクシャータ「…そうよねぇ」カタカタ

ラクシャータ「そんなのムカつくわよねぇ」

ロイド「今度はどうしたのさぁラクシャータ」

ロイド「そんな旧式のデバイスずっと弄って」

ラクシャータ「決まってんでしょ、しかえしよ」

ラクシャータ「…あたしの発明をこんな形で穢してくれた奴に、ね」

ロイド「はぁ!?」

627:2013/01/05(土) 00:53:39 ID:
ロイド「あのねぇラクシャータ」

ロイド「そりゃあ僕だって技術者やってて長いから」

ロイド「気に入らない使い方をされたこともあるし、実際それから逃げてここに居るけどぉ」

ロイド「今はあの子達を連れ戻したり、ほかにも…」

ラクシャータ「どうせ、今は何を言っても聞かないわよぉ」

ラクシャータ「…昔のあんたみたいな目、してたし」

ロイド「僕?」

ラクシャータ「…超頑固ものの目!」

ラクシャータ「あたし、立ち直りが早いのが長所なのよぉ」

ラクシャータ「あいつらも、バカじゃないし」

ラクシャータ「むざむざ死んだりしないわよぉ」

ロイド「でも…」

628:2013/01/05(土) 01:05:09 ID:
ラクシャータ「さあて、尻尾を掴むわよぉ」

ロイド「何をするつもりぃ?」

ラクシャータ「決まってるでしょ」

ラクシャータ「侵入してやんのよぅ、敵さんの本体に」

ロイド「そんな旧式でどうするつもりさ」

ラクシャータ「ふふん、こっちに関しちゃああんたには負けないのよぉ」

ラクシャータ「それにぃ」

ラクシャータ「使い慣れてる方が、作業もはかどるからねぇ」カタカタ

629:2013/01/05(土) 01:22:37 ID:
ルルーシュ「…くっ、やはり速度が…」

AI「サンドボード、耐用速度を大幅に超過しています」

AI「即時減速、およびメンテナンスの必要性あり」

ルルーシュ「分かっている、いいからそのまま続けろ」

AI「了解」

ルルーシュ「…装置の敷設位置から考えて、調査団の所に被害が及ぶのは…」

ルルーシュ「…いや、まだ間に合う」

AI「警告、これ以上は機体および補助パーツに致命的な損害を与える可能性があります」

ルルーシュ「…それでもいい!今はただ急げ」

ルルーシュ「…CC、俺はやってやるぞ…」

ルルーシュ「くだらない理想を、貫いてやる」

630:2013/01/05(土) 01:41:01 ID:
~ナリタ連山 解放戦線本部~

兵士「報告します!」

兵士「紅蓮壱式武装、主要範囲の破壊を達成できず」

兵士「現在のところ、敵軍に目立った損害を与えるに至りません」

片瀬「ぐっ…なんたることか…」

???「あーあ、せっかくお膳立てしてやったのに」

???「結局、無能はこの程度かぁ」

片瀬「ぬっ!貴様、私を馬鹿にしているのか!」

マオ「そりゃあそうでしょ」

マオ「失敗だったなぁ、こんな片田舎まで出向いたのに」

片瀬「元はと言えば、貴様の持ってきたあの装置は悪いのだ!」

マオ「おっと、そこで僕に責任押し付けちゃう?」

マオ「さっすがぁ、クズは言うコトが違うよねぇ」

片瀬「なんだとぉ!」

635:2013/01/07(月) 00:57:26 ID:
>>634
ほぁっ!?だとルルーシュっぽい

で納得してしまった。

普通の「は?」にあの気の抜ける語尾感ではぁ↓?と言う感じのイメージです。

それでは、続きかきます。

636:2013/01/07(月) 01:13:45 ID:
マオ「まぁ?僕の目的はだいたい達成できたから」

マオ「あとは君たち次第だけどね」クルン

片瀬「待て!」

マオ「何だい?僕はもうここから出ていくよ」

片瀬「黙って行かせると思ってか!」

マオ「ええー、面倒なこと考えないでよ」

マオ「言っておくけど、僕に切りかかっても当たらないよ?」

片瀬「ぬう、また面妖な術を…」

マオ「…ギアスはそんなものじゃないけど」

637:2013/01/07(月) 01:30:58 ID:
マオ「それより、いいのかなぁ?」

マオ「そろそろブリタニアの奴ら、態勢立て直しちゃうよ」

片瀬「くっ…」

マオ「自分のことを心配する方が大事だろう?」

マオ「そのドス黒い感情、本当に嫌になっちゃうよ」

マオ「それじゃ、お互い頑張って生き残ろうねぇ」スタスタ

兵士「よ、よろしいのですか…?」

片瀬「…捨て置け!どのみち奴にもう用はない!」

兵士「は、はっ!!」

639:2013/01/07(月) 01:51:58 ID:
マオ「…まったく、ああ言うやつには反吐が出るね」

マオ「自分のことしか考えてないし、余裕が無いのバレバレ」

マオ「僕みたいに、CCへの愛で動く人間には、理解できないね」

マオ「やっぱり、こんなゴミ溜めみたいな世界、CCにはふさわしくないよ」

マオ「また、あの穏やかな日常に帰るんだ、僕と一緒に…」

マオ「…ふふふ、そのための鍵は、もう僕の手の中にあるんだから」

マオ「ああ、CC、CC、CC……」ブツブツ

640:2013/01/07(月) 02:12:12 ID:
ルルーシュ「…あれか!!」

AI「サンドボードに致命的な破損」

AI「緊急パージします」バキィンッ

ルルーシュ「ふっ…はあっ!!」ギャルルルル

ルルーシュ「よし、まだ行ける…!」

ルルーシュ「そこの民間人!話を聞け!」

フェネット「おお!!軍のナイトメアか!」

ルルーシュ「お前たちを助けに来た、落ち着いて行動してくれ」

フェネット「あ、ああ、了解した」

フェネット「ただ、全員が動けるわけじゃない!」

フェネット「先ほどの地震で怪我をした者もいるんだ」

ルルーシュ「…必ず助ける、俺を信じろ」

647:2013/01/07(月) 14:14:23 ID:
ルルーシュ「全員、車に乗り込んでくれ」

ルルーシュ「怪我人は固定し、それ以外はどこかに掴まって身を守る姿勢を取るんだ」

フェネット「わ、わかった」

ルルーシュ(車輌は二台、運んで逃げるのは難しそうだ)

ルルーシュ(とにかく、プロトでかばい切るしかない)

どおんっ…………

ルルーシュ(くっ、やはりこちらにも設置されていたか…)

ルルーシュ「来るぞ!」

ルルーシュ(大丈夫だ、止められる)

ルルーシュ(絶対に、俺の目の前で人が死ぬことなど許さない…!)

648:2013/01/07(月) 14:24:19 ID:
ごごごごごご…

ルルーシュ(やはり、恐ろしい規模だ)

ルルーシュ「AI、全武装をアクティブに!」

AI「全武装アクティブ」

ルルーシュ「…ミサイルを指定区域に全弾発射!」

AI「了解、カウント3、2、1、発射」

AI「命中、土砂の勢力2%ダウン」

ルルーシュ(たった2%…)

ルルーシュ「次弾装填、続けてヴァリスの発射準備!」

AI「警告、ミサイルとヴァリスの同時使用は想定されていません」

AI「反動制御に失敗する恐れが…」

ルルーシュ「そっちは俺がやる、構わず続けるんだ!」

AI「了解、ヴァリス発射準備」

649:2013/01/07(月) 14:29:59 ID:
AI「ミサイルポッド、残弾数0」

AI「追加エナジーフィラーの残エネルギー危険域に達します」

ルルーシュ「土砂崩れの勢力はどうなった!」

AI「当初の60%ほどまで減衰」

ルルーシュ「プロトで防ぎきれるか?」

AI「大破確率99%」

ルルーシュ「くそっ!!!!」

ルルーシュ「プロトのエネルギーを、ブレイズルミナス分以外全てヴァリスに回せ!」

ルルーシュ「冷却時間もいらん、撃ち続けろ!」

AI「警告、ヴァリスの連続使用は…」

ルルーシュ「分かっている!やるしかないんだ!」

650:2013/01/07(月) 14:34:33 ID:
ルルーシュ(ダメだ、間に合わない…)

ルルーシュ(どうする、まだ俺だけなら、いや、一つの車輌分なら運んで逃げられるかもしれない…)

ルルーシュ(そうだ、目的はシャーリーの父親、そちらだけでも…)

ルルーシュ「…っ!!」バシッ

ルルーシュ(何を馬鹿な!弱気になってどうする!)

ルルーシュ(考えろ、この状況を打開する会心の策を)

ルルーシュ(ヴァリスはもう撃てない、ミサイルも残っていない)

ルルーシュ(あと二分もすれば、土砂はここを埋めつくすだろう)

ルルーシュ「…諦めるしか、ないのか…?」

ルルーシュ「俺は、ここで死ぬ?」

651:2013/01/07(月) 14:38:42 ID:
ルルーシュ(まだ、やるべき事が山のように残っているのに)

ルルーシュ(それに、俺が死んだらナナリーは、CCはどうなる…)

ルルーシュ(死にたくない、死にたくない、死にたくない…)

ルルーシュ「…死んで、たまるか!!」

ルルーシュ「生き残る、生き残って、必ず全員で帰る!」

スザク「あちゃー、こりゃあ酷いね」

ルルーシュ「!?スザク!!」

カレン「大体想像つくけど、なんで巻き込まれる前にそんなボロボロなのよ」

ルルーシュ「カレン!」

652:2013/01/07(月) 14:43:03 ID:
ルルーシュ「何故ここに…」

スザク「だって、ルルーシュが困っているからね」

カレン「シャーリーのお父さんがいるんでしょ?」

カレン「水臭いじゃない、あたしたちだってシャーリーの友達なんだから」

スザク「僕は、民間人を守る軍人さんだからね」

カレン「それはあたしもルルーシュもでしょ」

スザク「ああ、そうだった」

ルルーシュ「い、今すぐここを離脱してくれ」

ルルーシュ「うしろの車に全員乗っている」

スザク「ルルーシュはどうするのさ」

カレン「警告音、気付いてないわけ?」

カレン「エナジー、殆ど残ってないんでしょ?」

653:2013/01/07(月) 14:45:54 ID:
ルルーシュ「俺はなんとかする!」

ルルーシュ「このままでは、全員まとめてあの世行きだ」

スザク「ははは、ルルーシュは馬鹿だなぁ」

ルルーシュ「お前には言われたくない!」

カレン「はいはい、もう話してる時間ないわよ」

カレン「あのね、あたしたちはあんたを助けにきたのよ?」

スザク「もちろん、皆で助かる予定しかないよ」

ルルーシュ「どうやって…」

ルルーシュ「ランスロットと紅蓮の武装では、到底…」

654:2013/01/07(月) 14:50:00 ID:
カレン「結構不測の事態に弱いやつね」

カレン「ま、そこで待ってなさい」キュイィィィイン

スザク「ナイトメア乗りの先輩として、いいところ見せないと」ブゥゥゥン

スザク「カレン、頼むよ」

カレン「あんたに言われなくても!」ズンッ

ルルーシュ「お前たち、まさか…!」

カレン「壱式にできる事が、弍式にできないわけないでしょ!」

カレン「行くわよ、輻射波動!」ヒュゥン

655:2013/01/07(月) 14:55:08 ID:
スザク「いけたかな?」

カレン「多分大丈夫」

カレン「さ、仕上げよスザク」

スザク「よし、ルルーシュのところまで下がっていてくれ」

カレン「ヘマしないでよね」

スザク「…締まらないなぁ、もう」

スザク「くらえ、ヴァリスフルパワー!」ズドォン

ルルーシュ「…そうか!」

カレン「これで、簡易堤防の出来上がりね」

カレン「輻射波動で地盤を緩め、ヴァリスで吹き飛ばす」

スザク「この溝で、だいぶ勢力は弱まるんじゃないかな」

スザク「さ、後は残りを防ぐだけだよ」ブゥン

カレン「…あたしもシールド欲しいなぁ」

カレン「ま、輻射波動で防げるけど」

ルルーシュ「…お前たち、凄いな」

656:2013/01/07(月) 14:59:11 ID:
スザク「作戦を考えたのはカレンだけどね」

カレン「忘れてるかもしれないけど」

カレン「あんたほどじゃないにしろ、あたしだって結構頭いいんだから」

カレン「ただの脳筋女と思わないで欲しいわね」

スザク「凄い脳筋女だもんね」

カレン「喧嘩売ってんのか!」

スザク「あれ?褒めたのに…?」

ルルーシュ「…来るぞ!」

スザク「おっとっと、集中集中」

カレン「スザク、あんただけは後で折檻だからね」

657:2013/01/07(月) 15:03:50 ID:
ごごごごごご…

ルルーシュ「車を庇ってくれ!プロトの装甲が一番堅い」

ルルーシュ「正面は引き受ける」

カレン「そうそう、そうやって命令してんのがお似合いよ」

スザク「こっちは心配いらないよ」

ルルーシュ「…スザク、カレン」

ルルーシュ「…おかげで助かった、礼を言う」

カレン「それは、切り抜けてから言って欲しいわね」

スザク「後で何か奢ってくれれば、チャラにするよ」

カレン「がめついんだから、まったく」

カレン「今度から、素直に頼りなさいよ」

カレン「始まりは不本意でも、今じゃ同僚で、仲間なんだから」

ルルーシュ「…ああ、そうする」

658:2013/01/07(月) 15:11:45 ID:
スザク「…………」

スザク「終わった、かな」

ルルーシュ「各機、損害はないか?」

カレン「無事よ、調査の人たちもね」

フェネット「た、助かった、のか…?」

スザク「はい、もう大丈夫ですよ」

カレン「次が来ないうちに、さっさと戻りましょう」

カレン「車、動くわよね?」

フェネット「はい、問題ないと思います」

フェネット「助かりました!何とお礼を言えば…」

659:2013/01/07(月) 15:13:18 ID:
スザク「お礼ならルルーシュに言って下さい」

フェネット「ルルーシュ、さん?」

スザク「最初にここに来たナイトメアのパイロットです」

スザク「とにかく、話は後で」

スザク「さ、こっちです」ギャルルル

カレン「プロトはあたしが連れてってあげる」

ルルーシュ「すまない、エナジーが完全に尽きた」

カレン「気にすることないわ」

660:2013/01/07(月) 15:13:38 ID:
カレン「あーあ、帰ったら絶対お説教だろうなぁ」

スザク「ルルーシュも、一緒に怒られるんだよ?」

ルルーシュ「…その程度で人が助かるなら、構わんさ」

カレン「そりゃそうね」

カレン「良かった、ルルーシュが死んだなんて、CCに話せるわけないし」

カレン「あんまり無茶するんじゃないわよ」

ルルーシュ「…すまない」

スザク「二人とも、置いていくよー?」

カレン「はいはい、今行くから!」

661:2013/01/07(月) 15:21:28 ID:
~特派トレーラー~

セシル「はい、こちらのパイロットが、ええ…」

セシル「そのまま返していただいて、…はい、了解しました」

セシル「ロイドさん、三人とも無事みたいです」

セシル「じき、こちらに戻ってくると思います」

ロイド「そ、分かったよぉ」

セシル「素直に喜んだらどうです?」

ロイド「喜ぶ?僕がぁ?」

ロイド「ざぁんねんでしたぁ、そんなことで喜んだりしませぇーん」

ロイド「それより、ラクシャータ、君だよ」

ラクシャータ「何?今忙しいのよぉ」カタカタ

ロイド「いけそう?」

ラクシャータ「まぁね…」

ラクシャータ「よし、掴んだ」

677:2013/01/08(火) 01:21:51 ID:
ラクシャータ「さぁて、懺悔の時間よ子猫ちゃん」

ラクシャータ「言っておくけど、容赦するつもりはないからねぇ」

ラクシャータ「ふふん、ふふん」カタカタ

ロイド「…うわぁ」

セシル「どうしたんですか、ロイドさん?」

ロイド「いや、ラクシャータがあのモードに…」

ラクシャータ「うひひひひひひ…」カタカタ

セシル「な、なんで放っておいたんですか!」

セシル「ああなると、しばらく戻ってきませんよ!?」

ロイド「いや、さっきまで普通だったんだよぉ」

ロイド「いやぁな感じがする…」

セシル「そもそも、今何やってるんですか?」

ロイド「ああ、敵さんにクラッキングだってぇ」

セシル「ええ!?」

679:2013/01/08(火) 01:27:25 ID:
~解放戦線本部~

片瀬「ええい!まだ終わらんのか!」

兵士「ここまで敵方の復帰が早いとは想定外だったので…」

兵士「もうすぐ終わります、少将もお車の方へ」

片瀬「…ぐっ、何もかもうまくいっていたというのに…」

片瀬「あの男のせいで…」

兵士「こ、これはなんだ…!!?」

片瀬「なんだ!報告しろ」

兵士「ナリタ連山のハッチ…いえ、それだけでなく」

兵士「恐ろしい速度で操作系統を奪われています!」

片瀬「何だと!?」

680:2013/01/08(火) 01:31:43 ID:
兵士「ダメです、完全にシステムを掌握されました!」

兵士「ナイトメアの方も、接続中だったものは…」

片瀬「離脱経路はどうなっている」

兵士「……操作不能です」

片瀬「メインシステムを落として手動に切り替えろ!」

兵士「その操作も出来ないんです!」

片瀬「それでは、この山に閉じ込められた、ということか…!?」

兵士「そ、そうなります…」

681:2013/01/08(火) 01:37:04 ID:
兵士「少将!なにやらメッセージがあります」

片瀬「犯人からか?」

兵士「は、はい」

片瀬「内容は?」

兵士「読み上げます……報いを、受けなさいな、と」

片瀬「報いだとぉ…ふざけおって!」

片瀬「もういい、ここは放棄する」

片瀬「総員ナイトメアと車に乗り込め」

片瀬「内側からハッチを破壊して脱出を試みる!」

兵士「りょ、了解!」

片瀬(集めたサクラダイト、あれがあればいくらでもやり直しはきく)

片瀬(この片瀬がいることこそが、解放戦線にとって、日本にとって重要なことなのだ…!)

682:2013/01/08(火) 01:42:29 ID:
~ナリタ連山 山腹~

コーネリア「ギルフォード、損害はどのくらいだ」

ギルフォード「幸い、部隊の方には土砂崩れが起きませんでしたので」

ギルフォード「物資はいくつか流されてしまいましたが、人的被害はありません」

コーネリア「そうか…」

ギルフォード「報告では、例の特派が何がしかの貢献をした、と」

コーネリア「特派が?」

ギルフォード「はい、詳しくはまだわかりませんが」

ギルフォード「民間人の救出も彼らによるものだそうです」

ギルフォード「これは勲章を与えなくてはなりませんかな」

コーネリア(…なんと、やはり私の弟…)

コーネリア(さすがはマリアンヌ様の血を引くだけはある…)

683:2013/01/08(火) 01:44:18 ID:
コーネリア「そちらの報告は後で受けよう」

コーネリア「それより、早く態勢を立て直せ」

ギルフォード「は、了解いたしました!」

684:2013/01/08(火) 01:48:56 ID:
~ナリタ連山 脱出用通路~

片瀬「どうだ、行けそうか?」

兵士「は、何とかなるかと」

兵士「破壊が終わり次第、散開して強行脱出をします」

片瀬「それでいい」

片瀬(ここは一旦引くが、次はこうはいかんぞ、ブリキ人形どもめ)

片瀬(正義の体現者として、再び戦線を率いる)

片瀬(こちらには旗頭の藤堂も残っている、まだだ、まだ終わらんよ…)

兵士「あ、今ハッチの破壊が終わったようです!」

片瀬「よし、出撃だ!」

???「そういう訳にはいかんな」

片瀬「な、何奴!!?」

685:2013/01/08(火) 01:59:52 ID:
キューエル「私の名はキューエル・ソレイシィ」

キューエル「誇り高き純血派メンバーである」

キューエル「貴様らは完全に包囲されている、大人しく投降するのだな」

片瀬「くっ…」

キューエル「言っておくが、これはいわば憐み、温情と言うやつだ」

キューエル「貴様らが少しでも余計な動きを見せれば、即座にそこのナイトメアともども瓦礫の中に葬る用意がある」

キューエル「どうかな?指揮官として、賢明な判断を期待する次第であるが」

片瀬「…なんと、このような…」ガクッ

キューエル「よし、全員ひっとらえろ」

キューエル「内部も捜索だ、一人も逃してはならん」

686:2013/01/08(火) 02:07:54 ID:
キューエル(しかし、退避経路の推測は正しかったということか)

キューエル(ランペルージという少年、なかなかやるではないか)

~回想~

ルルーシュ「キューエル卿、これを」

キューエル「何のデータだ?」

ルルーシュ「私が推測した脱出経路図です」

ルルーシュ「この付近は、装置が少なく、意図的に道を作った形跡があります」

ルルーシュ「どこかに、カムフラージュされた脱出路のようなものがあると考えられます」

キューエル「…そんなものを、なぜ私に」

キューエル「自分で発見したのだ、手柄を独り占めすれば、昇進もありうるぞ」

ルルーシュ「今の私には、やらなくてはならないことがあります」

ルルーシュ「キューエル卿の発見と言うことで構いません、使ってください」

ルルーシュ「それでは、急ぎますので!」ギャルルルル

キューエル「…」

~回想終わり~

687:2013/01/08(火) 02:20:16 ID:
キューエル(なるほど、ジェレミアが入れ込むわけだ)

キューエル(私の部下にも欲しいところだが…)

キューエル(…いや、考えるまい)

キューエル(私のすべきことは、どうやら本国にこそあるようだな、ジェレミア)

キューエル(死ぬんじゃないぞ、貴様にも、まだやるべきことは山ほどあるのだから…)

688:2013/01/08(火) 02:24:44 ID:
~総督専用車輌内~

ユーフェミア「お姉様、状況は終了したようです」

ユーフェミア「部隊に被害はなく、首謀者含め敵方にも死者はおりません」

ギルフォード「これは、本国でも高く評価されることでしょう」

コーネリア「私は何もしていない」

コーネリア「それより、特派はどうなった?」

ギルフォード「現在、付近の捜索活動中です」

コーネリア「捜索活動?」

ギルフォード「行方不明ですから、ジェレミア卿が」

ユーフェミア「…結果次第では、彼が唯一の犠牲者、ということに…」

コーネリア「…そうか」

689:2013/01/08(火) 02:28:13 ID:
~山腹~

スザク「…、こっちには何もないよ」

ルルーシュ「分かった、次はこのポイントを頼む」

スザク「了解」

カレン「ルルーシュ、これって装置の破片よね?」

ルルーシュ「…ああ、間違いない」

カレン「このあたり、さらに詳しく調べてみるわ」

ルルーシュ「…まだ見つからないのか…」

カレン「ルルーシュ…」

ルルーシュ「いや、まだ見つかっていないんだ、探す手を止めるわけにはいかない」

スザク「大丈夫、ジェレミア卿は強い人だから」

ルルーシュ「…ああ」

690:2013/01/08(火) 02:31:19 ID:
ラクシャータ「ふーん、そっちはどうにかなったのねぇ」

ラクシャータ「もともと不和があった?だからこっちも切羽詰ってたってわけかぁ、納得」

ラクシャータ「ルルーシュ?大丈夫よ、元気してるわ」

ラクシャータ「…ええ、うん、残念だけどぉ、いるわよぉ」

ラクシャータ「ジェレミア、まだ見つかってない」

ラクシャータ「…たぶん、もう…」

ラクシャータ「…オーケー、また連絡入れるわ」

ラクシャータ「じゃあね、CC」ピッ

691:2013/01/08(火) 02:38:11 ID:
~特派トレーラー~

ロイド「…それで、これがジェレミア?」

ルルーシュ「…コックピットブロックのみ発見されました」

ルルーシュ「おそらく、機体内部の損傷により、強制排出されたものでしょう」

ルルーシュ「かなり麓まで流されていました」

ルルーシュ「コックピット内も熱でドロドロに…」

ロイド「なるほどぉ、ジェレミアもそれに混じっちゃったってことかぁ…」

ロイド「まったくぅ、約束したのに、これじゃあナイトメアとは言えないよぉ…」

ロイド「…」バンッ

セシル「!?ロイドさん、手が…」

ロイド「…馬鹿が!ちゃんと言ったのに!!」

ロイド「返せって、ちゃんと言ったのに…馬鹿、本当に馬鹿な奴だよ、ジェレミア…」

セシル「ロイドさん…」

ルルーシュ「…失礼しました」

セシル「ルルーシュ君…」

692:2013/01/08(火) 02:43:27 ID:
カレン「…ルルーシュ」

ルルーシュ「カレンか、どうした?」

カレン「あ、その…」

カレン「大丈夫?」

ルルーシュ「何がだ?」

カレン「あの、…ううん、何でもない」

カレン「残りの作業やっておくから、シャーリーのところに行ってあげてよ」

ルルーシュ「…知っていたのか」

カレン「シャーリーに、服の相談とかされたし」

カレン「ルルーシュも、少しは気分を晴らさないと、ね」

ルルーシュ「…お言葉に甘えることにするよ」

ルルーシュ「それじゃ…」

カレン「…」

693:2013/01/08(火) 02:46:44 ID:
スザク「あれ、ルルーシュは?」

カレン「帰らせたわ、残りはあたしらでやりましょう」

スザク「…そうか」

カレン「あいつ、人が死ぬのに慣れてないから」

カレン「あたしみたいにレジスタンスに居たわけでもない、あんたみたいに根っから軍人でもない」

カレン「それに、死んだのが懐いてたジェレミア卿とくれば、ショックを受けないわけないわよ」

スザク「そうだね」

スザク「それ、運ぶの手伝うよ」

カレン「ええ、お願い」

スザク「ルルーシュ、乗り越えられるだろうか」

カレン「…それこそ、あいつ次第よ」

694:2013/01/08(火) 02:49:51 ID:
~某所~

バトレー「…ふぅ、なんとか逃げられたな」

研究員「まさか、研究所が土砂で埋もれるとは…」

バトレー「まったくだ、たまらんよ」

研究員「幸い、研究成果は運び出せました」

研究員「それに…」

バトレー「そうだな」

バトレー「偶然ではあるが、実験体も手に入ったしな…」

ジェレミア「…」

バトレー「…さっさと実験を再開するのだ」

バトレー「我が君を待たせるわけにはいかん」

研究員「了解です、将軍」

700:2013/01/09(水) 00:39:02 ID:
~公園~

シャーリー「いっけない、遅くなっちゃった…」

シャーリー「まさか、お父さんが事故に遭うなんて…」

シャーリー(無事だったからいいけど、心配しちゃたよ)

シャーリー「あ、ルルーもう来てた……どうしたの?」

ルルーシュ「やあシャーリー」

シャーリー「それ、軍服でしょ?お仕事だったの?」

ルルーシュ「…いや、もう終わったよ」

シャーリー「そう?じゃあなんで…」

701:2013/01/09(水) 00:43:32 ID:
ルルーシュ「実は、体調が優れなくて」

ルルーシュ「悪いんだけど、予定をずらしてもらえないか?」

シャーリー「え?ああそれは別にいいんだけど…」

シャーリー「ルル?本当に顔色悪いよ?」

ぽつ……ぽつ…

シャーリー「あ、雨…」

シャーリー「傘持ってきてないや、とにかく雨宿りを…」

ルルーシュ「…はは、シャーリーはおっちょこちょいだな」

ルルーシュ「今日は雨が降るかもしれないって、ニュースでも言っていたぞ」

ルルーシュ「この傘、使ってくれ」

シャーリー「え?でもルルは…?」

ルルーシュ「いいんだ、家も近いし…」

702:2013/01/09(水) 00:46:50 ID:
シャーリー「そっか、今はクラブハウスじゃないんだもんね」

シャーリー「……ねえ、ルル」

ルルーシュ「…なんだ?シャーリー」

シャーリー「…泣いてるの?」

ルルーシュ「…はは、そんなわけ、ないだろ?」

ルルーシュ「雨が降っているから、そう見えるだけさ」

ルルーシュ「すまないシャーリー、埋め合わせは、必ずするから」

ルルーシュ「…それじゃ」タッタッタ

シャーリー「あっ…」

シャーリー「…ルル…」

704:2013/01/09(水) 00:51:07 ID:
~アパート~

咲世子「今回の作戦、うまくいってよかたですわね」

CC「藤堂が、物分りのいい男で助かったよ」ズズッ

CC「片瀬と藤堂は、以前にも方針で対立していたそうだ」

CC「片瀬としても、求心力は藤堂にあることを理解していたからだろう」

咲世子「組織を率いる者として、それ以上に信頼される者がいるのは、あまり好ましい状態ではありませんね」

CC「仕方のないことだ」

CC「…あの装置、出処を調べておく必要がありそうだな」

咲世子「輻射波動の、ですか」

咲世子「さっそくキョウトに問い合せますか?」

708:2013/01/09(水) 00:58:31 ID:
CC「…いや、そこはルルーシュに話してからにするよ」

CC「それに、キョウト側は意図的にこの情報を隠蔽していた可能性もある」

咲世子「…スパイ?」

CC「可能性は捨てきれんな」

CC「おそらく、設計段階のものをどこからか入手したのだろう」

CC「ラクシャータにも確認した、あそこまで実用に足るものではなかったと」

咲世子「なるほど、キョウト製ではないということですか」

CC「ああ、その線で調べるほうがいいだろう」

CC「誰かが関与しているはずだ」

咲世子「そちらの調査は、私が行うほうがいいですね」

CC「探りを入れる程度でいい」

CC「少しつつけば、向こうから出てくる」

CC「あくまでも、本格的に動くのはルルーシュに話を通してからだ」

709:2013/01/09(水) 01:02:36 ID:
咲世子「随分とルルーシュ様を大切にされるのですね」

CC「もともとあいつが始めたことだ」

CC「私たちはサポートしてやるほうがいいんだよ」

咲世子「…左様でございますか」

咲世子「スパイの件、少々調べてみましょう」

咲世子「ねずみが出た場合は?」

CC「騎士団として制裁名義で引渡しを要求すればいい」

CC「取り調べるのは、私とお前、それでいいだろう」

咲世子「…了解しました、影のゼロ様」

CC「なんだ、その言い方は」

710:2013/01/09(水) 01:05:30 ID:
咲世子「おや、ちょっとしたお茶目のつもりでしたが」

咲世子「お気に召しませんか?」

CC「いや、気になっただけだが」

咲世子「わたくしも、CC様も、いわばルルーシュ様の影」

咲世子「いえ、CC様は光でもありますが」

CC「…?いまいち要領を得ないな」

CC「つまり、何が言いたい」

咲世子「そうですわね」

咲世子「ルルーシュ様のこと、きちんと、よろしくお願いしたいと」

CC「?」

711:2013/01/09(水) 01:09:34 ID:
咲世子「CC様、最近ルルーシュ様とうまくやっていますか?」

CC「は?いきなり何を…」

咲世子「ルルーシュ様は、ああ見えて結構打たれ弱いんです」

咲世子「ジェレミア様のことは、わたくしも聞きました」

咲世子「きっと、深く傷ついていらっしゃることでしょう」

CC「…まあ、そうだろうな」

咲世子「そこで、CC様にはそんなことを忘れさせるような、こう、思い切った行動をですね…」

CC「はあ!?私に何をさせるつもりだ」

咲世子「年頃の男の子をめろめろに、これはCC様に出来ることは決まっています!」

CC「咲世子!真面目な話をしていたのに、いきなりすべてをぶち壊すんじゃない!」

咲世子「おや心外な、わたくしはいつでも本気です」

CC「なお性質が悪い!」

712:2013/01/09(水) 01:14:14 ID:
咲世子「と、に、か、く」

咲世子「ルルーシュ様を慰めて差し上げられるのは、いまやCC様だけ」

咲世子「ルルーシュ様は、ナナリー様には決して、そうした面を見せられない方ですから」

CC「そこだけなら、まあなんとなく同意しそうにはなるが…」

咲世子「…ルルーシュ様にとって、おせっかいなほどに面倒をみたり、気にかけてくれる人間は、多くありませんでした」

咲世子「いえ、わたくしの見る限り、皆無といっても差し障りありません」

咲世子「おそらく、ルルーシュ様は…」

CC「…はぁ」

CC「分かったよ」

CC「とにかく、お前が心配していることはよーくわかった」

咲世子「おお、それでは!!」

713:2013/01/09(水) 01:18:28 ID:
CC「だが、そんなことは私とルルーシュの問題だ」

CC「お前はおとなしく、ナナリーのところに帰れ」ゲシッ

咲世子「ああ、ご無体な…」

CC「…私だって、そのくらいわかっている」

CC「心配はいらん、いつもの通り、うまくやるさ」

咲世子「頼みますよ?」

CC「ふん、私を誰だと思っている」

咲世子「そうでしたわね」

CC「それより、ナナリーの警護、いっそう真剣に頼む」

CC「嫌な感じがするんだ、ナナリーは自衛できんからな」

咲世子「もちろん、そちらは万全です」

咲世子「本来、それこそがわたくしの使命、初めてルルーシュ様に頂いた指令」

咲世子「ナナリー様には、何人たりとも、指一本触れさせぬよう、警戒しております」

714:2013/01/09(水) 01:23:12 ID:
CC「今は、どうなっている?」

咲世子「現在、ナナリー様はミレイ様と会食中です」

咲世子「わたくしの手の者が、ミレイ様を含め20人体制で警護しております」

CC「それなら、心配はないか…」

咲世子「…む、これは…」

CC「どうした?」

咲世子「ルルーシュ様がお帰りです」

咲世子「この足音、おそらく雨に濡れていらっしゃる」

CC「…毎度のことながら、お前はすごいな」

咲世子「篠崎流の秘技です」

咲世子「ともかく、わたくしは退散いたしましょう」

咲世子「CC様、ご武運を…」シュタッ バッ

CC「…一体何の武運だ、何の…」

715:2013/01/09(水) 01:26:57 ID:
CC「お、本当に帰ってきたか」

ルルーシュ「…」

CC「お帰り、ルルーシュ…」

ルルーシュ「…」ガバッ

CC「きゃっ…」ドサッ

CC「な、何をするんだ、い、いきなり…」

CC「思わず変な声が……」

CC「どうした?泣いているのか?」

ルルーシュ「…泣いてない」

CC「まったく、意地っ張り坊やめ」

CC「じゃあ、そのまま顔は見せなくていい」

CC「そのかわり、ドアは閉めさせてくれ」

CC「家に入ろう」

ルルーシュ「…うん」

716:2013/01/09(水) 01:29:27 ID:
CC「しかし、これではびしょびしょになるじゃないか」

CC「上着だけでも脱げ、風邪をひく」

ルルーシュ「…」パサッ

CC「じつにシュールな光景だな、ルルーシュ」

CC「私の胸がそんなに恋しいか」

ルルーシュ「…そんなわけ無いだろう」

CC「残念だったな、埋もれるほどなくて」

ルルーシュ「…そんなわけ無いだろう」

CC「さっきとは、少々感じが違うな」

717:2013/01/09(水) 01:32:23 ID:
CC「…話してみるといい」

ルルーシュ「…何をだ?」

CC「今抱えているもの全部だ」

ルルーシュ「…CCのことか?」

CC「そういう話じゃない」

CC「あるんだろ?言うことが」

ルルーシュ「…」

ルルーシュ「ジェレミアが、死んだ」

CC「…ああ、聞いたよ」

719:2013/01/09(水) 01:41:27 ID:
ルルーシュ「正直、面倒なやつだと思った」

ルルーシュ「特訓だって、俺に向いているとは到底思えなかった」

CC「そうだな」

ルルーシュ「…だが、あいつは色々教えてくれた」

ルルーシュ「ナイトメアの操縦も、随分うまくなった」

CC「…ああ」

ルルーシュ「…俺は、ジェレミアを止めてやれたんだ」

ルルーシュ「簡単だ、あの時、装置の破壊を任せなければよかった」

ルルーシュ「シャーリーの父親のことはスザクとカレンに任せて、俺も一緒に手伝えばよかった」

ルルーシュ「…そうすれば、ジェレミアは、死なずに済んだ」

CC「…それは違うよ、ルルーシュ」

CC「ジェレミアは、多分お前の助力を断っただろう」

CC「あいつは自分の信じるまま、やるべきと決めたことを全うしたんだ」

CC「お前が、それを汚してはいけない」

ルルーシュ「…でも!」

720:2013/01/09(水) 01:47:32 ID:
ルルーシュ「まただ、また俺の前で人が死んだ…」

ルルーシュ「CCと契約をした日、そして今日…」

CC「契約の日?一体誰が…」

ルルーシュ「…とにかく、あの時から」

ルルーシュ「俺は、誰が死ぬことも許せないんだ…」

ルルーシュ「どんな悪人も、どれだけ唾棄すべき人格でも…」

ルルーシュ「死んでしまっては、それはただの肉の塊になる」

ルルーシュ「あの、熱のない…重くて、実感のないどろりとした…」

CC「…わかった、もう考えるな」ぎゅっ

ルルーシュ「…CC?」

CC「そんな感覚、思い出さなくていい」

CC「死に、慣れる必要はないんだ」

CC「思い出すな、私の鼓動に集中しろ」

ルルーシュ「鼓動?…」

721:2013/01/09(水) 01:52:16 ID:
CC「そうだ、きちんと動いているだろう」

CC「それが、私の生きている最大の証だ」

ルルーシュ「…ああ、聞こえる」

CC「ルルーシュ、人はいずれ死ぬ」

CC「私やお前がどれだけ頑張っても、精々目の前の人間しか、面倒は見切れない」

CC「お前がやろうとしていることは、これからさらに人の死を加速させる」

CC「だが、お前は今のまま、優しいままでいればいい」

CC「その苦しみ、その辛さ、すべて私が受け止めてやる」

CC「…私とお前は、共犯者なのだからな」

ルルーシュ「CC…」

722:2013/01/09(水) 01:59:32 ID:
CC「それに、私は死なない」

CC「こんなに近くにいる私は、絶対に死なないんだ」

CC「だから…」

ルルーシュ「…俺は、やはり甘いのか…?」

CC「…ああ、もちろん甘いな」

CC「だが、その甘さは、恥じ入ることではない」

CC「矯正することもない」

CC「ここまでやってきたんだ、どうせならその甘さ、貫いて見せろ」

ルルーシュ「…」

ルルーシュ「…分かった、CC」

ルルーシュ「すまない…今日は疲れた…」

CC「…緊張の糸が解けたか…」

CC「咲世子にいろいろ言われたが」

CC「…あれは私の本心だ、何に影響されもしない」

CC「…とりあえず、まずは風邪をひかないようにしなければ」

723:2013/01/09(水) 02:11:37 ID:
~ベッドルーム~

CC「…よいしょ…っと」

CC「さすがに、少し重くなったな…」

ルルーシュ「……CC」

CC「ん?起こしてしまったか?」

ルルーシュ「……」スゥスゥ

CC「寝言か、まあさっきのことでも思い出しちるのかな?」

CC「心配するな、一緒にいてやるさ」ソッ

CC「なぜだろうな、随分久しぶりな感じがする」

CC「…涙の跡」

CC「辛かったな」ヨシヨシ

724:2013/01/09(水) 02:14:13 ID:
CC「親しい者の死、お前にとっては、もはやトラウマみたいなものだから」

CC「…」

CC「こうなるなら、ジェレミアをお前にけしかけない方がよかったか?」

CC「…私には、わからないよ、ルルーシュ」

CC「…」ナデ

CC「なぜ、お前が平和に暮らせる時代に生まれなかった」

CC「なぜ、マリアンヌの息子に生まれてしまった」

CC「なぜ、世界を壊せるほどの力を得た」

CC「…なぜ、普通に生きて、普通に死ぬことを選ばなかった…」

CC「…契約を結んだ私が言うのは、無責任か…」

725:2013/01/09(水) 02:18:22 ID:
CC「お前が、そんな風じゃなければ良かったんだ」

CC「もっと冷徹で、割り切っていて」

CC「正攻法でいこうなんて、言わないような人間だったら」

CC「…素直に、ブリタニアを滅ぼすような人間だったなら」

CC「…こんなに、傷つかずに済んだかもしれないのに」

CC「…」ナデナデ

CC「私も、お前のことを…」

CC「……いや、なんでもない」

726:2013/01/09(水) 02:25:07 ID:
ルルーシュ「…ん、CC…」

CC「どうした、今度こそ目が覚めてしまったか」ナデ

ルルーシュ「ここは…」

CC「寝室だ」

CC「服をかえるのは、苦労したぞ?」

ルルーシュ「…すまんな、いろいろ迷惑をかけて」

CC「今に始まったことか?」

ルルーシュ「…それもそうだな」

727:2013/01/09(水) 02:26:31 ID:
ルルーシュ「…」

CC「どうした?」

ルルーシュ「なんだ、その格好」

CC「仕方ないだろう、今日は洗濯をする時間もなかったし」

CC「お前のおかげで、私のパジャマはびしょ濡れなんだ」

ルルーシュ「…しかし、それはYシャツ一枚じゃないか」

CC「どうだ?ちゃんとお前のを着たんだぞ?」

ルルーシュ「なにがどうだ、だ」

ルルーシュ「そこまでしたなら、俺のズボンでも履けないいじゃないか」

CC「さすがに、ウエストが合わなくてな」

ルルーシュ「…予備の服は?」

CC「洗濯中だ」

CC「それに、私は寝るときに下着をつけない」

ルルーシュ「…それは知っているが」

728:2013/01/09(水) 02:33:06 ID:
CC「そうだ、どうせなら女にしかできない方法で慰めてやろうか?」

ルルーシュ「…馬鹿なことを言うな」

CC「ふふん、奥手な坊やだ」

ルルーシュ「ほっとけ」

ルルーシュ「…ほら、これをかけておけ」

CC「?」

ルルーシュ「毛布だ」

ルルーシュ「いくらなんでも、それでは体に良くない」

729:2013/01/09(水) 02:35:12 ID:
CC「いや、私は病気になったりは…」

ルルーシュ「…俺の気持ちの問題だ」

CC「…まあ、そういうことなら」

ルルーシュ「…CC」

CC「なんだ?」

730:2013/01/09(水) 02:35:35 ID:
ルルーシュ「…その、何をしてくれるつもりだったんだ?」

CC「は?」

ルルーシュ「い、いや、失言だ…忘れてくれ」

CC「…ほほう?」

CC「そうか、お前も男だものなぁ」

CC「期待してしまったか」

ルルーシュ「失言だと言っただろう!」

CC「ああ、確かに聞いたとも」

CC「だが、それで発言がなくなるわけではないがな」

ルルーシュ「くっ…」

CC「心のガードが甘かったな」

731:2013/01/09(水) 02:47:14 ID:
CC「そうか、気になってしまうか」

CC「そうかそうか」

ルルーシュ「繰り返すな!」

ルルーシュ「くそっ、なぜあんなことを…」

CC「…ま、それだけ今のお前に余裕がないということさ」

CC「どうする?私は別に構わんぞ」

CC「好きにするといい」

ルルーシュ「…俺は…」

CC「なんだ?私にして欲しいのか?」

ルルーシュ「…いや、いい」

CC「ほう、こんなチャンスも棒に振るか」

732:2013/01/09(水) 03:19:40 ID:
ルルーシュ「こういうのは、何か違う」

CC「私では不服か?」

ルルーシュ「そんなことはない」

ルルーシュ「いや、そういう話ではなくて」

ルルーシュ「…とにかく、こういう衝動的なのはダメだ」

CC「これはまた、お堅いことで」

CC「その場だけ楽しんでしまおうとか、そういう考え方はできんのか?」

ルルーシュ「できるか!!」

CC「…まあ、そういう所が私は気に入っているのだがな」

733:2013/01/09(水) 03:21:00 ID:
CC「いいさ、私はお前を拒まない」

ルルーシュ「…CC」

CC「…なんだ?意気地なし」ムス

ルルーシュ「お前、なんで怒っているんだ?」

CC「あれだけ直接的に誘って、袖にされた気持ちがわかるか?」

ルルーシュ「いや、しかし…」

CC「ふん、分かっていたさ」

CC「私はもう寝る」

CC「少しは気が晴れただろう、その調子ですぐ立ち直ってしまえ」

CC「…どうしても無理なら、今度こそ無理矢理襲ってやる」

ルルーシュ「おい、なんだそれは…」

CC「何でもない!おやすみ」バフッ

ルルーシュ「わぶっ、枕を投げるな!」

CC「ふん」

734:2013/01/09(水) 03:28:47 ID:
ルルーシュ(結局何なんだ…)ポン

ルルーシュ(まあ、さすがに本気で言っていたわけではないだろう)

ルルーシュ(励まし?にしては不器用すぎるが…)チラ

CC「…」

ルルーシュ(忘れられるわけがない)

ルルーシュ(今だって、後悔している)

ルルーシュ(だが、そうだな)

ルルーシュ(俺がこんな風だと、ジェレミアが怒り出すか)

ルルーシュ(いや、怒らずにくどくど文句をつけてくるかもしれん)

ルルーシュ(…俺の正体、知っていたのか、ジェレミアは…)

ルルーシュ(貴方に教わったことは、俺の進む道に有効活用する)

ルルーシュ(先にそっちに行って、見ていてくれ)

ルルーシュ(俺は、俺のできる全てを持って、貴方の生きた証になろう)

ルルーシュ(…さよなら、また会おう)

744:2013/01/10(木) 01:30:02 ID:
~生徒会室~

ミレイ「さあ、みんなグラスは持ったかしら?」

リヴァル「はーい、全員行き渡りました、会長!」

ミレイ「よろしい!」

ミレイ「それでは、ちょおっと遅くなっちゃったけど」

ミレイ「ジェレミア卿とヴィレッタ卿の特派歓迎会、始めましょう!」

ミレイ「生徒会が主催なんだから、張り切って盛り上がりなさい!」

リヴァル「おー!!」

ナナリー「おー!です」

シャーリー「お、おー?」

カレン「スザク、それジェレミア卿の分だから」

スザク「あ、そっか…じゃあここに置いて…」

ヴィレッタ「…」

ルルーシュ「…」

ニーナ(なにここ怖い…)

746:2013/01/10(木) 01:34:25 ID:
ロイド「この料理、美味しいねぇ」

ラクシャータ「あのメイドが作ったんだってさぁ」

咲世子「恐縮です」ペコリ

ロイド「どっひゃー、これ全部ぅ?」

ロイド「世の中、いろんな人がいるもんだぁ」

セシル「私も、何か習おうかしら」

ロイド「ああ、いいんじゃなぁい?」

ロイド「でも、味見は他の子にさせてねぇ」ヒラヒラ

セシル「え?どうしてですか?」

ロイド「あははー、そんなの決まってるでしょお」

ロイド「僕だって、まだまだ死にたくなぁいし…ハッ」

セシル「ロぉイぃドぉさぁん?」

ロイド「ひぃっ!?命ばかりはお助けをぉ!!」ダッ

セシル「待ちなさぁい!」

ラクシャータ「…はぁ、元気ですこと」

747:2013/01/10(木) 01:39:21 ID:
シャーリー(ちょっと会長!)

ミレイ(んー?何かなぁ?)

シャーリー(なんで歓迎会をこんな時期にするんですか!)

シャーリー(会長も聞いたでしょう?ジェレミア卿は…)

ミレイ(もちろん、全部聞いてるわ)

シャーリー(それなら…)

748:2013/01/10(木) 01:39:40 ID:
ミレイ(…私ね、実際にジェレミアさんには会ったことないの)

ミレイ(でも、丁寧なお手紙は頂いたわ)

ミレイ(それを読んだとき思ったの、この人は本当にみんなのためにこの会を催したいんだなって)

シャーリー(でも…)

ミレイ(いい?これはいわば遺言みたいなものよ)

ミレイ(私は盛り上がる会でヴィレッタさんを楽しませることを頼まれて)

ミレイ(私はそれに応じました)

ミレイ(それなら、どんなことがあっても、私は会を成功させるだけ)

ミレイ(わかる?)

シャーリー(言いたいことは、なんとなくわかりますけど…)

749:2013/01/10(木) 01:43:52 ID:
ミレイ(ともかく、暗い顔はNGよ)

ミレイ(今だけは全部忘れられるくらい、自分が楽しみなさい)

ミレイ(人が楽しんでいれば、自然と輪に入りやすくなるわ)

ミレイ(クラブハウスより落ち着くでしょ?)

シャーリー(それで、場所をここに変えたんですか?)

ミレイ(ええ、それに、ここの方がクラブハウスより広いもの)

ミレイ(さ、ルルーシュあたりにアタックしなさいな)

シャーリー「え、ええっ!!?」

リヴァル「ん?どうかした?」

シャーリー「う、ううん、なんでもないの!」ブンブン

750:2013/01/10(木) 01:46:52 ID:
シャーリー(な、なんで私がルルに…)

ミレイ(そっちも聞いたわよ)

ミレイ(シャーリーのお父さん、ルルーシュのこと気に入っちゃったんだって?)

シャーリー(ど、どこでそんな話を…)

ミレイ(ミレイ会長の情報網を甘く見てもらったら困っちゃうわ)

ミレイ(とにかく、この中で踏み込む要素があるのはあなたくらいなんだから、当たって砕けなさい!)

シャーリー(そ、そんなぁ…)

751:2013/01/10(木) 01:50:46 ID:
カレン「…いいの?そばに行かなくて」

CC「ん?私か?」

カレン「かえって不自然じゃない?こんな隅っこでさ」

CC「いいんだよ」

CC「坊やはもう心配ない」

カレン「ルルーシュが?明らかに暗いじゃない」

CC「ああいうのはな、いくら外から言ったってダメなんだよ」

CC「ある程度までは引き上げてやれる、でも」

CC「最後は自分で這い上がるしかないのさ」クイッ

カレン「…あんたそれ、お酒?」

CC「ジンジャーエールさ」

CC「未成年には、これくらいがちょうどいいだろう?」

カレン「…あんたの実年齢なんて知らないし、知りたくもないわよ」

CC「懸命な判断だな、レディに年を尋ねるものではない」

752:2013/01/10(木) 01:54:29 ID:
CC「お前はどうなんだ?」

カレン「あたし?」

カレン「…まあ、あたしはルルーシュほど関わってたわけじゃないし」

カレン「それに、今までだって何人も死ぬの見てきたし」

カレン「…心の整理の仕方くらい、嫌でも身についてるから」

CC「お互い、いらない能力ばかり身につくな」

カレン「本当にね」

カレン「スザクもおんなじみたい」

カレン「あいつも、変なとこで折り合い付けてるのよ」

カレン「だから、…うちではルルーシュと…」

CC「付き合いの長いヴィレッタか…なるほど」

753:2013/01/10(木) 01:57:21 ID:
カレン「…この前、ゼロに定期連絡取った時にね」

カレン「いつまでここにいればいいのか聞かれたのよ」

CC「ほう、思い切ったな」

カレン「…あたしも、ここに居るままだと変わっちゃいそうでね」

カレン「でね、言われたの」

カレン「お前が必要だと判断するまでいろって」

カレン「四聖剣も来たし、戦力的には余裕があるって」

カレン「…あたし、捨てられちゃったのかな?」

CC「どうしてそうなる?」

カレン「だって…」

754:2013/01/10(木) 02:00:53 ID:
CC「おおかた、自分が体よく厄介払いされているとか、そういうくだらないことを考えているのだろう?」

カレン「うっ…」

CC「図星か、底の浅い女め」

カレン「し、仕方ないでしょ!」

CC「お前は、ここに来て何を学んだんだ」

カレン「え?いきなり何よ…」

CC「ゼロがここにお前を置いておくのは、お前に可能性を感じているからだ」

カレン「可能性?」

CC「お前はここに来る前、ブリタニア人全てを憎んでいたな?」

カレン「…うん」

CC「だが、すべてが全て、悪い奴だったか?」

カレン「ううん」

755:2013/01/10(木) 02:05:22 ID:
CC「大人っていうのはな」クイッ

CC「…生きるうちに、なんとなく人間を、考えを分類するんだよ」

CC「こいつはこうだから他とは分けよう、とか」

CC「こいつはここがいいから同じだとか」

CC「そうやって無理矢理納得して、日々生きるわけだ」

カレン「そ、そんなのあたしだって…」

CC「話は最後まで聞け、猪娘」ベシッ

カレン「いだっ…」

CC「いいか、自分の側にいる人間のみを認め、他を滅ぼすのは」

CC「断言する、最後に自分が残るまで終わらぬ闘争を生むだけだ」

CC「ある程度許容しないと、人は生きていけない」

756:2013/01/10(木) 02:09:17 ID:
CC「だからこそ、お前はここで学ぶ必要があったんだ」

カレン「…憎む相手のこと?」

CC「そのとおり」

CC「真に、自分が悪と認識すべき相手」

CC「それは、ゼロにも、私にも、決めてやることはできない」

CC「お前が、お前の中で決めるしかないんだ」

カレン「…あたし、前もこんな風に注意されたような…」

CC「そう思うなら、お前がまだまだ半人前だということだ」

CC「答えがわかるまで、ここにいればいい」

CC「考えるのをやめるというなら、その時は…」

CC「私が直接手を下してやろう」

カレン「…っ!?」ゾッ

CC「…なんてな」

757:2013/01/10(木) 02:13:12 ID:
CC「少なくとも、ゼロはお前のことを不要だとは思っていないさ」

カレン「…何で言い切れるのよ」

CC「考えても見ろ」

CC「もしゼロがお前を不要だと判断しているなら」

CC「素直に報告など受けるか?」

カレン「…音沙汰なく暗殺でもされそう」

CC「ま、そういうことだ」

CC「お前の中のゼロ像はともかく、構ってもらっているうちは妙なところで悩むな」

カレン「あ、あたしには大事なことなのよ!」

CC「…私は花を摘んでくる」

CC「お前も来るか?」

カレン「遠慮するわ」

CC「そうか、それではな…」

カレン「…ほんと、何考えてるのかイマイチ分からないわね…」

758:2013/01/10(木) 02:16:48 ID:
スザク「やあナナリー、久しぶり」

ナナリー「その声はスザクさんですか?」

ナナリー「最近は、皆さんお仕事で忙しいようでしたから…」

リヴァル「ほんとほんと」

スザク「うわ、すごい量だね…」

リヴァル「ばーか、ナナリーちゃんの分もあんだよ」

リヴァル「ほい、持ってきたぜ」

ナナリー「ありがとうございます、リヴァルさん」

リヴァル「ま、ルルーシュは今のところグロッキーだし」

リヴァル「復帰するまで、遠慮なく頼ってくれよ」

スザク「そういうことなら、僕のことも頼ってくれて構わないからね」

ナナリー「うふふ、お二人共ありがとうございます」

759:2013/01/10(木) 02:21:21 ID:
ヴィレッタ「…」

ルルーシュ「…」

ニーナ「わ、わたし、お水貰ってこよーっと」ソロリ

ヴィレッタ「…いいのか?あいつらのところに行かなくて」

ルルーシュ「ヴィレッタ卿こそ、せっかくのパーティーなんですから、楽しんできたらどうです?」

ヴィレッタ「…生憎、そんな気分にはなれなくてな」

ルルーシュ「そうですか」

ヴィレッタ「私のことは気にしなくていい」

ヴィレッタ「お前の友人たちだろう」

ルルーシュ「…いえ、今はこうしている方が楽ですから」

ヴィレッタ「…そうか」

760:2013/01/10(木) 02:27:03 ID:
シャーリー「あ、あのっ」

ルルーシュ「ん?シャーリーか」

シャーリー「ちょ、ちょっといいかな?」

ヴィレッタ「ああ、私のことは気にしなくていい」

ヴィレッタ「少し、風にあたってくるよ」スタスタ

シャーリー「あっ…」

ルルーシュ「気にするな、ちゃんとあとで呼んでくるさ」

ルルーシュ「で?俺に用があるんだろ?」

シャーリー「あ、うん」

シャーリー「お父さんがね、ルルの話をしてくれたの」

シャーリー「ナリト?でお父さんを助けてくれたの、ルルなんでしょ?」

ルルーシュ「ナリタ、な」

ルルーシュ「それに、助けたのは俺じゃない、スザクとカレンだ」

ルルーシュ「俺は何もしていない」

761:2013/01/10(木) 02:33:51 ID:
カレン「…はいはい、謙遜しない」

ルルーシュ「カレン」

カレン「真っ先に助けに行ったのはあんたでしょ?」

カレン「素直に言っちゃいなさいよ」

シャーリー「あれ?カレンってそんなキャラだったっけ…?」

カレン「あ、やばっ…」

ルルーシュ「…はぁ、詰めの甘い」

ルルーシュ「シャーリー、カレンは今必死で頑張っているんだ」

シャーリー「頑張る?そのキャラを?」

762:2013/01/10(木) 02:38:16 ID:
ルルーシュ「ほら、いつものカレンだと軍ではいろいろ大変なんだ」

シャーリー「あー、確かに大変そうだけど」

ルルーシュ「だから、俺が提案してみたんだよ、せめて話し方だけでも意識的に変えたらどうかってね」

ルルーシュ「そうだろ?カレン」

カレン「そ、そうなの」

カレン「最近、やっと自然になってきて…」

シャーリー「へぇ、やっぱり軍人さんって大変なんだねぇ…」

ルルーシュ(ほら、ボロを出す前に、さっさと行け)

カレン(ごめん、助かったわ)

ルルーシュ(まったく、世話の焼ける…)

ルルーシュ「とにかく、あれは俺だけじゃない、みんなの力があってこそだ」

763:2013/01/10(木) 02:38:46 ID:
ルルーシュ「お父さんが無事だったのは本当に良かった」

ルルーシュ「だが、俺個人に何の恩義を感じることもない」

ルルーシュ「俺たちは、民間人を守るのが仕事なんだからな」

ルルーシュ(まあ、厳密に言えば特派の仕事ではないがな…)

シャーリー「うーん、まあそうなのかもしれないけど…」

シャーリー「でも、今度お父さんがうちに連れてきなさいって」

ルルーシュ「いや、そういうのは…」

シャーリー「ダメ、かな?」

ルルーシュ「うっ…」

764:2013/01/10(木) 02:43:34 ID:
ルルーシュ「でも、ほら、俺には婚約者もいることだし…」

シャーリー「婚約者…?って」

シャーリー「そ、そういう話じゃなくて!」ワタワタ

シャーリー「じゅ、純粋にお礼を兼ねて、食事でもって…」

ルルーシュ「あ、ああ、それなら…」

シャーリー「ビックリした、…でも、確かにそういう風に聞こえちゃうか…」

シャーリー「ふ、普通に招待したいだけだから!なんならCCさんも連れてきていいから!」

シャーリー「それだけ!」タタタ

ルルーシュ「あっ、シャーリー」

ルルーシュ(しまった、いろいろ深読みしすぎてしまった…)

ルルーシュ(…あとでフォローするか)

772:2013/01/12(土) 02:04:08 ID:
~テラス~

ルルーシュ「ここに居ましたか、ヴィレッタ卿」

ヴィレッタ「もう話は済んだのか?」

ルルーシュ「はい」

ルルーシュ「あまり夜風に当たると、体調を崩しますよ?」

ヴィレッタ「伊達に鍛えているわけではないさ」

ヴィレッタ「…ちょうどいい、少し話さないか?」

ルルーシュ「いいですよ」

ルルーシュ「なんでしょう?」

ヴィレッタ「…もう少し楽にしろ」

ヴィレッタ「それに、呼び名も気に入らんな」

ヴィレッタ「今はプライベートだ、ヴィレッタで構わん」

ルルーシュ「では、ヴィレッタさん、と」

ヴィレッタ「…まあ、そのくらいでいいか」

773:2013/01/12(土) 02:09:08 ID:
ヴィレッタ「…単刀直入に聞こう」

ヴィレッタ「ルルーシュ、お前はジェレミア卿が亡くなって、何を思った?」

ルルーシュ「何を、ですか?」

ヴィレッタ「…すまん、言葉が足りなさすぎたか」

ヴィレッタ「少し、聞いていてくれ」

ルルーシュ「はい、どうぞ」

ヴィレッタ「私の家系は、軍人を多く輩出している」

ヴィレッタ「親戚一同、どこをたどっても過去の軍上層部につながる程にな」

ルルーシュ「筋金入りですね」

ヴィレッタ「ああ」

ヴィレッタ「無論、私も生まれてからずっと、軍人になるよう育てられてきた」

ヴィレッタ「あまり苦ではなかったよ、それが私にとっての日常だったからな」

774:2013/01/12(土) 02:13:44 ID:
ヴィレッタ「私自身、適性があったおかげで」

ヴィレッタ「年齢の割に出世は早かった」

ヴィレッタ「今思えば、コネを使っていると思われても仕方のないことだと思う程度にはな」

ヴィレッタ「だが、数十年つながる武門の家系だ、そのような小細工は許されない」

ヴィレッタ「当時の私は、自分にかかる重圧に、ひたすら応えるだけを目的に生きていた」

ヴィレッタ「友人は作らなかった」

ヴィレッタ「不思議に思うか?」

ルルーシュ「…何となくは、察しがつきます」

ヴィレッタ「いい洞察だ」

776:2013/01/12(土) 02:20:52 ID:
ヴィレッタ「では答え合わせだな」

ヴィレッタ「私が入隊した頃、時代は今よりずっと荒れていた」

ヴィレッタ「昨日できた友人が、今日の出撃であっさり命を落とす」

ヴィレッタ「激戦区に送られる新兵の未来は、概ねそんなものだった」

ヴィレッタ「私は、進んで困難な戦地を志願した」

ヴィレッタ「自分の努力が、親の七光りではないと、家は関係ないと、示したかった」

ヴィレッタ「そんな闇雲に生きる私を導いてくださったのが、ジェレミア卿だった」

ヴィレッタ「年齢もほとんど変わらないのに、恐ろしい手腕で純血派をまとめ」

ヴィレッタ「ダムを決壊させるように勢力を拡大した」

ヴィレッタ「…本当に、規格外の方だった」

777:2013/01/12(土) 02:27:25 ID:
ヴィレッタ「だがな、不思議なんだ」

ヴィレッタ「敬愛し、また仲間として信頼していたはずなのに」カラン

ヴィレッタ「…この瞳には、涙の一粒も浮かんでは来ない」

ヴィレッタ「聞かせてくれルルーシュ」

ヴィレッタ「お前は、ジェレミア卿の訃報を聞いて、何を思った?」

ヴィレッタ「なぜ、私はこうも平然としている?」

ルルーシュ「…」

ヴィレッタ「…すまない、こんなことを言われても、戸惑うだけか」

ヴィレッタ「私はこれまで幾多の戦場を駆けてきた」

ヴィレッタ「人の死などありふれていた」

ヴィレッタ「…だが、慣れている自分が、ただの人形のようで…な」

ルルーシュ「…俺は、悲しかったですよ」

ヴィレッタ「え?」

778:2013/01/12(土) 02:33:48 ID:
ルルーシュ「ただ喪失感がありました」

ルルーシュ「…話しておけばよかったとか、そういう後悔ばかりしました」

ルルーシュ「涙も…」

ヴィレッタ「…そうか」

ルルーシュ「でも、それは俺の話です」

ルルーシュ「ヴィレッタさんも同じである必要はありません」

ヴィレッタ「どういうことだ?」

ルルーシュ「俺にも、一度経験があるんですよ」

ルルーシュ「涙も出ず、ただぼんやりとしか把握できないというか」

ルルーシュ「どこか、時が止まってしまったような感覚だけが残ったこと」

ルルーシュ「…その後、俺に湧いてきたのは怒りでしたが」

ヴィレッタ「怒り?」

780:2013/01/12(土) 02:38:54 ID:
ルルーシュ「今の感覚、それはただ感情が麻痺してしまっているだけです」

ルルーシュ「あまりに大きすぎて、処理が追いついていないだけだと思います」

ルルーシュ「…俺なんかより、ずっと多くのものを共有していたでしょうから」

ヴィレッタ「そう、なのか…?」

ルルーシュ「まあ、自分の経験を語っただけですから、違うかもしれません」

ルルーシュ「でも、俺にはヴィレッタさんがほかの人間と違うようには見えませんよ」

ルルーシュ「先生とか、向いてそうに見えます」

ヴィレッタ「…ふっ、妙なことを言うな」

781:2013/01/12(土) 02:48:11 ID:
ヴィレッタ「…まずは感謝しよう」

ヴィレッタ「そして、変な相談をして悪かった」

ルルーシュ「いえ…そんな」

ヴィレッタ「正直、答えは自分にしか出せないことくらいはわかっている」

ヴィレッタ「私はただ、誰かと考えを共有したかっただけだ」

ヴィレッタ「重ね重ねすまない」

ルルーシュ「いや、そこまで言われても…」

ヴィレッタ「…これで、後腐れはなしだ」

ルルーシュ「どういうことですか?」

ヴィレッタ「それについては、そこの主催者から話があるんじゃないか?」

ミレイ「げ…」

ルルーシュ「居たんですか、会長」

ミレイ「あ、あはは…ふたりして、なんだか入りにくい空気だったから」

782:2013/01/12(土) 02:51:45 ID:
ヴィレッタ「ともかく」

ヴィレッタ「私は料理を食べてくることにする」

ヴィレッタ「気を遣わせて悪かったな、ミレイ・アッシュフォード」

ミレイ「え?あ、いやー、そんなー」ポリ

ヴィレッタ「ルルーシュ」

ルルーシュ「なんですか?」

ヴィレッタ「敬語はもういらん」

ルルーシュ「…そういうわけには…」

ヴィレッタ「いや、必要なくなるんだ」

ルルーシュ「?先程から、どういうことですか?」

ヴィレッタ「気にするな、いずれわかる」

783:2013/01/12(土) 02:56:38 ID:
ルルーシュ「…一体、どういうことなんだ」

ミレイ「あ、そのことと関係あるかわからないけど…」

ミレイ「あなたに話があるのよ、ルルーシュ」

ルルーシュ「俺に?」

ミレイ「私もさっき聞いたばかりなんだけど」

ミレイ「これ、エリア11総督府から、ルルーシュに招待状よ」

ミレイ「しかも、アッシュフォード本家に直接」

ルルーシュ「…なるほど」

ミレイ「一応、本家も知らぬ存ぜぬで通すつもりみたいだけど」

ミレイ「今までが不可侵だっただけに、結構問題になっているのよ」

784:2013/01/12(土) 03:00:34 ID:
ミレイ「ねえルルーシュ、もしかして貴方の正体が…」

ルルーシュ「…どうでしょう」

ルルーシュ「とにかく、俺は行くしかなさそうですが」

ミレイ「ええ、それはそうだけど…」

ミレイ「でも、もし危ないことになりそうなら、私からおじいさまに頼んで…」

ルルーシュ「いくらなんでも、それは無謀ですよ」

ミレイ「…それでも」

ルルーシュ「大丈夫です、自分で何とかしますよ」

ルルーシュ「すみません、巻き込んでしまって」

ミレイ「ううん、私は別にいいんだけど」

785:2013/01/12(土) 03:09:42 ID:
ルルーシュ「ちょっと電話するところができたので、先に戻っていてください」

ミレイ「うん、気をつけてね、ルルーシュ」

ルルーシュ「分かってますよ」

ルルーシュ「…」ピッピッ

ルルーシュ「…どうも、遅くに失礼します」

ルルーシュ「ええ、先日の作戦も無事成功しましたので」

ルルーシュ「…分かっています、きちんと挨拶に伺おうと思っていたところです」

ルルーシュ「はい、また日付は連絡致しますよ」

ルルーシュ「それでは、今日はお話だけしておこうと思いましたので」

ルルーシュ「…はい、おやすみなさい」

ルルーシュ「またお会いしましょう…神楽耶様」

793:2013/01/13(日) 00:29:19 ID:
~高級レストラン~

CC「ルルーシュ、この格好変じゃないか?」

ルルーシュ「いや、似合っていると思うが」

CC「むむ、背中が落ち着かん」

ルルーシュ「…まあ、いつもより大きく開いているからな」

ルルーシュ「しかし、イブニングドレスというのは、概ねこんなものなんだ」

ルルーシュ「ほら、これを羽織っておけば、少しはマシだろう」

CC「おや?気が利くじゃないか」

ルルーシュ「ま、今日はエスコートしてやろう」

ルルーシュ「そもそも、もしかしたらこんな高級レストランには来られないかもしれないぞ?」

794:2013/01/13(日) 00:30:49 ID:
CC「…お前が稼げばいい」

ルルーシュ「なんだ?たかるのか?」

CC「デートに誘われてやってもいいと言っているんだ」

ルルーシュ「気が向いたらな」

CC「度量の小さいやつめ」

CC「もういい、先に行く」カツカツ

ルルーシュ「あ、おい!」

CC「知らん」プイッ

ルルーシュ「全く!相変わらずのわがままっぷりだな…」

796:2013/01/13(日) 00:37:53 ID:
ルルーシュ「ったく、分かった、必ず連れて行くから」ギュッ

CC「ひゃっ…きゅ、急に引っ張るな…」ヨロヨロ

CC「私は、…踵の高い靴が苦手なんだ…」

ルルーシュ「厚底は履いていたことあるだろう」

CC「こんなピンみたいなのじゃなかった!」

ルルーシュ「と、とりあえず掴まれ」

CC「あ、ああ」トスッ

ギルフォード「…おや、随分とお熱いようで」

ルルーシュ「い、いや、これは…」

CC(なんてタイミングで…)

797:2013/01/13(日) 00:43:35 ID:
ギルフォード「まあいい」

ギルフォード「上の階で総督閣下がお待ちだ」

ギルフォード「…くれぐれも、ご無礼の無いよう」

ルルーシュ「りょ、了解です」

CC(なんでそんな態度なんだ)

ルルーシュ(今の俺は単なる一兵卒に過ぎん)

ルルーシュ(ここで反感をかえば、今後に響く)

CC(はぁ、さっさと出世すればいいものを…)

ルルーシュ(出来たら苦労しない!)

ギルフォード「あー、ごほん、よろしいか」

ルルーシュ「も、申し訳ありません」

798:2013/01/13(日) 00:49:55 ID:
ギルフォード「そう畏まらなくていい」

ギルフォード「君たちは、姫様の賓客だからね」

ギルフォード「だが、一応ボディチェックをしてもいいだろうか?」

CC「構いませんよ」

ルルーシュ「あの、CCの方は…」

ギルフォード「大丈夫、チェックするのは女性だ」

ギルフォード「あくまで形式的なものだ、楽にしていてくれればすぐ終わる」

799:2013/01/13(日) 00:58:05 ID:
ギルフォード「すまない、手間をかけさせたな」

ルルーシュ「いえ」

ギルフォード「エレベータに乗ってもらえれば、後は最上階まで直通だ」

ギルフォード「ゆっくりと楽しんでくるといい」

ルルーシュ「はい、それでは失礼します」

ルルーシュ「行こう、CC」ソッ

CC「…はい」カツカツ

女性軍人「…いいなぁ、美男美女で…」

男性軍人「俺も、あのくらい綺麗な嫁さん来ねぇかなぁ」

ギルフォード「んんっ、余計な私語は慎め」

ギルフォード「時間まで、我々は周囲の警戒に当たる」

ギルフォード「わかったら持ち場に移動しろ」

男性軍人「は、はっ!」

女性軍人「りょ、了解しました!」

ギルフォード「…まったく…」

800:2013/01/13(日) 01:10:35 ID:
~エレベーター内~

ルルーシュ「…どうやら、見つからなかったようだな」

CC「ああ、そのようだ」

ルルーシュ「そのイヤリング、すぐに使えるようにしておけよ?」

CC「お前こそ、ベルトのバックルの銃を…」

ルルーシュ「わかっているさ」

ルルーシュ「しかし、ここから先は何が起こるかわからんからな」

CC「本当に殺すつもりか?」

ルルーシュ「…奴の答え方次第だ」

ルルーシュ「…あの人の情報が、正しければの話だがな」

CC「この一週間、なにも手がかりはなかったのか?」

ルルーシュ「ラクシャータにも手伝わせたが、ほとんどの記録は抹消されていた」

ルルーシュ「あとは、本人に確認すればいい」

801:2013/01/13(日) 01:17:10 ID:
CC「…もしそうなったら」

CC「その時は、私がやる」

ルルーシュ「…話はここまでだ」

ルルーシュ「とにかく気取られるな」

CC「…当然だ」

ルルーシュ「…扉が開くぞ」

CC(…どうしてこうなってしまったのか…)

802:2013/01/13(日) 01:27:17 ID:
~一週間前 特派トレーラー~

カレン「…ねえスザク」

スザク「なんだいカレン?」

カレン「何?この書類と課題の山は」

スザク「…実は、つい仕事の忙しさにかまけて溜めてしまったんだ」

カレン「?あたしとそんなに量違ったっけ?」

スザク「…補習の分もあるんだ」

カレン「はぁ!?補習?」

カレン「あんた、どんだけ低い点取ったのよ」

スザク「…とりあえず赤点」

カレン「はぁー、みっともない」

803:2013/01/13(日) 01:30:20 ID:
カレン「同じ日本人として、情けないわよ」

スザク「うう、面目ない」

カレン「で?期日までに終わりそうなの?」

スザク「…一日が36時間になれば」

カレン「…はぁ」

カレン「宿題と課題と補習用課題は自分でやりなさい」

カレン「仕事の方は手伝ってあげるから」

スザク「カレン!助かるよ」

カレン「…これ見よがしに積み上げて、手伝わせる気満々だったくせに」

スザク「ぎくっ…」

804:2013/01/13(日) 01:35:26 ID:
ルルーシュ「おはようございます」

ルルーシュ「なんだ、二人だけか」

カレン「ロイドさんは会議だって」

スザク「ラクシャータさんは多分また寝坊」

ルルーシュ「…ったく」

ルルーシュ「CCに起こすよう頼んでおくか」ピッピッ

ルルーシュ「ところで、それはなんだ?」

カレン「全部スザクのやつ」

ルルーシュ「お前、また溜めたのか」

カレン「また?」

スザク「ルルーシュ、しーっ、しーっ!」

カレン「すーざーくー?」

スザク「ひぃっ!」

806:2013/01/13(日) 01:51:03 ID:
カレン「…まったく、あんた常習犯なんじゃない」

スザク「ごめんなさい」

ルルーシュ「毎日少しずつやっておけば、終わらない量じゃないはずだ」

カレン「ほら、ナイトメア以外に経理までやってるルルーシュが言ってるのよ」

カレン「幼馴染なら、少しは見習いなさい」

スザク「る、ルルーシュは昔から頭良かったし…」

カレン「関係ありません」

スザク「はい」

スザク「…カレンはこっち側だと思ってたのに」ボソッ

カレン「なんですって?」

スザク「あ、別に…」

813:2013/01/14(月) 01:00:41 ID:
カレン「あのね、あたしだってこんな性格だけどお嬢様なのよ?」

カレン「子供の頃は習い事とか、家庭教師とか、そりゃあもう大変だったんだから」

カレン「それに、いまだってきちんと予習復習やってるわよ」

ルルーシュ「ま、スザクの場合集中力うんぬんではなく、単純にあまり勉強が好きではないようだからな」

ルルーシュ「だが、学園にいる間は無理してでもやらなくてはな」

ルルーシュ「カレン、そっちは俺も手伝おう」

カレン「え?本当に?助かるわー」

カレン「あ、スザクは学食おごりね」

スザク「え!?」

814:2013/01/14(月) 01:10:15 ID:
ルルーシュ「あ、俺はプリン三個で」

スザク「ルルーシュまで!?」

ルルーシュ「対価もなしに協力を得るなんて虫が良すぎるんじゃないか?」

カレン「ふふん、トッピングフルチョイスよ」

ルルーシュ「それ、どこで食べるつもりだ?」

カレン「あ…生徒会室、とか?」

ルルーシュ「会長に頼んでみるか」

カレン「やってくれんの?」

ルルーシュ「自分でやるんだ」ベシッ

カレン「あでっ」

816:2013/01/14(月) 01:33:01 ID:
カレン「なによ、ケチ」

ルルーシュ「…スザク、そこ違うからな」

スザク「やっぱりそうなのか…」

ルルーシュ「授業を聞いていなかったのなら、その分のノート位は目を通せ」

ルルーシュ「そこは教科書通りに進めてもうまくいかない」サラサラ

ルルーシュ「…書いたとおりにやってみろ」

スザク「あ、うん、やってみるよ」

カレン「相変わらず、変に気遣いしいよね、あんた」

ルルーシュ「性分だからな、仕方ない」

カレン「いや、あたしらは助かるけどね?」

817:2013/01/14(月) 01:33:24 ID:
ルルーシュ「その話は後だ」

ルルーシュ「俺たちは自分の仕事に追加なんだぞ?」

カレン「あ、そういや全然進んでない」

ルルーシュ「早く終わらせてしまおう」

スザク「…あ、ほんとにできた!ねえルルーシュ、出来たよほら!」グイグイ

ルルーシュ「分かった、分かったからノートを押し付けるのをやめろ…」

カレン(なんか親子みたいね)

カレン「…ルル母さん」

カレン「ぷっ…」クスクス

ルルーシュ「おい、含み笑いはやめろ!」

819:2013/01/14(月) 01:42:56 ID:
ルルーシュ「…」

カレン「…」

スザク「…あ、また出来たよ!ルルーシュ!」

ルルーシュ「…そのページが全部出来てから報告するんだ」

スザク「うん、そうする」カリカリ

カレン「…あれ?ここの経費落ち変じゃない?」

ルルーシュ「そこはロイドさんが補填済みだ」

ルルーシュ「申請は出したが取り下げられている、そのまま出しておけばいい」

カレン「ふーん、それならいいんだけど」

ルルーシュ「…」カリカリ

カレン「…」カリカリ

スザク「…あれ…?」

820:2013/01/14(月) 01:47:19 ID:
ルルーシュ「…よく見ろ、問題文にまだ使っていない数値が隠れている」

スザク「え?どこ?」

ルルーシュ「…自分で考えろ」

カレン(結構お節介焼き…)

スザク「えー…分からないよ」

ルルーシュ「あと五分でいい、自分で考える癖を意識的に付けるんだ」

ルルーシュ「分かる前に、考える過程を苦に思う自分を変えろ」

スザク「うむむ…」

カレン(そして、厳しめ教育…)

821:2013/01/14(月) 01:59:02 ID:
ルルーシュ「…よし、終わった」

カレン「うぇ、早っ…」

ルルーシュ「普段からなれているからな」

ルルーシュ「コーヒーでも淹れてやる、そのまま続けてくれ」

カレン「あたし緑茶がいい」

ルルーシュ「…分かった、待っていろ」

カレン「いえー、さんきゅー」

ルルーシュ「日本人なら、ありがとうじゃないのか?」

カレン「半分はブリタニア人だもの」

ルルーシュ「都合のいい奴だな」

カレン「ここにいたら、人種なんてどうでも良くなっちゃうわよ」

カレン「あんたたちも、気にしないでくれるし」

ルルーシュ「そもそも、スザクは純日本人だからな」

ルルーシュ「それに、少なくとも俺は人種に優劣をつけることはできない」

カレン「珍しいのよ?そんなブリタニア人」

822:2013/01/14(月) 02:09:07 ID:
カレン「みんな、意識的であれ、無意識的であれ」

カレン「心のどこかで、自分たちがほかより優れた人間だと思ってる」

カレン「ブリタニアが世界を侵略するたび、心のどこかで喜んでる」

カレン「ダメなのよ、結局は分かり合えない」

カレン「そういう、歩み寄るつもりのない人間は、どうしようもない」

カレン「…あたしも、もともとそっち側」

ルルーシュ「…早く作業を終わらせてしまえ」

ルルーシュ「人は変わる、君がそうだったように」

ルルーシュ「変えられる、皆がそうしたように」

ルルーシュ「分かり合うためのきっかけさえあればな」

ルルーシュ「そのきっかけを創り出すのが、俺の…」

スザク「そして僕の目的だ!」

ルルーシュ「…勝手に入ってくるな」

スザク「あ、ごめん、つい」

824:2013/01/14(月) 02:21:44 ID:
スザク「ま、確かに今はイレヴンイレヴン言われちゃうけどさ」

スザク「同じ人間だもの、分かり合えないことないさ」

スザク「ここだけじゃない、どのエリアでもね」

ルルーシュ「ほら、わかったら仕事だ」

ルルーシュ「俺たちが老人になる頃に達成するんじゃ、味気ないだろう」

カレン「…ふふ、あんたたち結構ロマンチストよね」

カレン「でも、そういうの嫌いじゃないわ」

ルルーシュ「そうか、それはよかったな」

スザク「よかったよかった」

ルルーシュ「スザクはまず学生の仕事から頑張れ」

スザク「…はーい」

カレン「ふふ」

825:2013/01/14(月) 02:36:12 ID:
>>823大声でもええんやで?

りんりんりん

カレン「あれ?お客さん?」

ルルーシュ「ロイドさんたちかもしれないぞ?」

カレン「あの人たちなら鳴らさないでしょ」

ルルーシュ「俺が出るよ」

カレン「よろしくー」

スザク「…カレン、ここなんだけど…」ヒソヒソ

カレン「だめ、ズルは許しません」ヒソヒソソ

スザク「そこをなんとか…!!」ヒッソヒソォッ

ルルーシュ「スザク、あとで特別課題をふやしてやろうか?」

スザク「カレン!僕やっぱり自力で頑張ってみるよ!」

カレン「はいはい、そうしなさいな」

826:2013/01/14(月) 02:49:35 ID:
ルルーシュ「はーい、どなたですか…?」

キューエル「やはりここにいたか」

ルルーシュ「…キューエル卿?」

キューエル「ああ、まさしく私はキューエル・ソレイシィ」

キューエル「ルルーシュ・ランペルージ、君に話があってな」

ルルーシュ「私ですか?」

カレン「ルルーシュ?誰だったの…って」

キューエル「久しいな」

カレン「ナリタ以来ですから…」

キューエル「一週間ぶりだ」

キューエル「それより、どうだね?」

ルルーシュ「…構いませんが」

827:2013/01/14(月) 02:55:44 ID:
カレン「何の話?」

ルルーシュ「またあとで話す、少し用事が出来たんだ」

ルルーシュ「すまんが、お茶は自分で用意してくれ」

カレン「へ?まあそれはいいんだけど…」

キューエル「悪いが、それなりに時間がかかってしまう」

ルルーシュ「大丈夫です、業務は完了していますから」

キューエル「うむ、結構」

キューエル「ついてきてくれ、こっちだ」

ルルーシュ「二人共、あとは頼んだ」

カレン「…なんでいきなりついて行っちゃうのか教えてくれても…」

スザク「ルルーシュ、結構言葉足らずだから」

カレン「あんたも似てるわよね」

スザク「そうかい?」

カレン「自覚がないこともね」

828:2013/01/14(月) 03:07:06 ID:
ルルーシュ(この男…)

ルルーシュ(あの手に持っているのは、確かジェレミア卿が持っていた手帳だ…)

ジェレミア『単刀直入に聞こう』

ジェレミア『君の本当の名前は、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア』

ジェレミア『違うかな?』

ルルーシュ(…あのことについて、何か書かれていたとすれば…)

ルルーシュ(確かめなければ…どこまで知られてしまったのかを…)

836:2013/01/14(月) 13:36:38 ID:
キューエル「これに乗ってくれ」バタン

ルルーシュ「…?車で行くんですか?」

ルルーシュ「一体どこへ…」

キューエル「軍駐屯地だ」

ルルーシュ「…!?」

キューエル「そう警戒されると、申し訳ない気持ちになるが」

キューエル「君を貶めるような真似はしない、信じてくれ」

ルルーシュ「…いえ、そのようなことは」バタン

キューエル「すまないな、人の居ないところの方が、お互い話やすかろう」ガチャ ブルンッ

ルルーシュ(…やはり)

キューエル「シートベルトは締めてくれよ?」

キューエル「交通ルールを破るのはいかん」

ルルーシュ「…了解しました」グイ

キューエル「それでは、行くぞ」

837:2013/01/14(月) 13:49:16 ID:
~訓練所~

ルルーシュ「ここは、訓練所?」

キューエル「そうだ、君も良く来ていたらしいじゃないか」

キューエル「借りきっている、ここなら」

キューエル「ちょっとした話が出来るだろう」

キューエル「とりあえず座りたまえ」

ルルーシュ「…」スッ

キューエル「まずは、これを渡そう」

ルルーシュ「…ジェレミア卿の手帳ですね」

キューエル「ああ、遺品整理で出て来た」

キューエル「マメな奴だったからな、色々書いてあったよ」

キューエル「君のこともな」

ルルーシュ「!?」

キューエル「…その反応、どうやら真実らしい」

838:2013/01/14(月) 13:51:04 ID:
キューエル「そうとう調べてあったからな」

キューエル「裏を取るのは難しく無かった」

ルルーシュ「…その情報、どうなさるおつもりですか?」

ルルーシュ(ギアスで忘れさせるか?しかしまだ情報を拡散した可能性も拭えない…)

ルルーシュ(記憶を消すのはそれを確かめた後だ)

キューエル「…そう怖い顔をするな、死んだはずの皇子」

キューエル「私は言っただろう、話がある、とな」

ルルーシュ「?一体…」

839:2013/01/14(月) 13:59:38 ID:
キューエル「始めに言っておこう」

キューエル「私は君が何者であろうと興味はない」

キューエル「いや、少し違うな…」

キューエル「君が誰であろうと、それをどう利用するつもりもない」

ルルーシュ「…信じられません」

キューエル「そうだろうとも」

キューエル「だが、始まりはそこからだ」

キューエル「私は一週間後、このエリアを去る」

キューエル「本国の純血派をまとめ直さねばならんからな」

キューエル「だが、その前にやるべき事がある」

ルルーシュ「やるべき事?」

キューエル「そう、君の事だ」

キューエル「ジェレミアが、命を賭しても守ろうとした君の事だ」

ルルーシュ「…」

キューエル「…私は、奴ほど皇族に忠実であろうとは思っていない」

840:2013/01/14(月) 14:09:36 ID:
キューエル「だが、ジェレミアは我が朋友」

キューエル「奴の望みは、私にとっても叶えてやりたい」

ルルーシュ「…意図が掴めません」

キューエル「簡潔に言わせてもらおうか」

キューエル「これから一週間、君には自分を守る術を身体に叩き込んでもらう」

キューエル「ジェレミアがやろうとしていたことだ、それを私が引き継ぐということだ」

ルルーシュ「?」

キューエル「ジェレミアの望みはな、単に君が生きることだ」

キューエル「そして、それは君の出自に大いに関与している」

ルルーシュ「私の…?」

キューエル「そうだ」

キューエル「マリアンヌ皇妃の息子であるということ」

ルルーシュ「!」

キューエル「…少し、ジェレミアについても話そうか」

841:2013/01/14(月) 14:19:18 ID:
キューエル「ジェレミアはな、もともとマリアンヌ様を警護する部隊にいたのだ」

キューエル「私もそこにいた」

ルルーシュ「!!?」

キューエル「ジェレミアは話していなかったのか」

キューエル「そう、君の正体に行き当たったのも、かつてその名に聞き覚えがあったからだ」

キューエル「ジェレミアはマリアンヌ様に心酔していた」

キューエル「大胆な戦略に繊細な状況判断」

キューエル「そして一騎当千の能力、まさに閃光のマリアンヌと呼ぶに相応しい方だったよ」

キューエル「そして、私たちはあの方が暗殺された日、その警護に当たっていたのだ」

ルルーシュ「誰だ!」

キューエル「む?」

ルルーシュ「俺の母を殺したのは誰だと聞いている!」

キューエル「…落ち着きたまえ、順に説明する」

842:2013/01/14(月) 14:26:10 ID:
キューエル「まず、犯人について」

キューエル「私は何も知らん」

キューエル「いや、これについてはジェレミアも知らなかっただろう」

キューエル「私たちは、あの日マリアンヌ様のお側には居なかったのだから」

ルルーシュ「どういうことだ!?」

キューエル「解かれたのだ、警護の任が」

キューエル「あの日、唐突にな」

ルルーシュ「なんだと?」

キューエル「コーネリア様の命令だった」

キューエル「我々はその場を去り、そしてマリアンヌ様は帰らぬ人となった」

ルルーシュ「…コーネリアが…」

847:2013/01/14(月) 17:13:39 ID:
キューエル「ジェレミアは、マリアンヌ様を守れなかったことを、ずっと後悔していた」

キューエル「だから、君が生きていると知った時」

キューエル「奴は君を守ることを決めたのだろう」

キューエル「君が軍人として生きるならば、戦場で果てることのないように」

キューエル「君にナイトメアの操縦を教え込んだ」

ルルーシュ「…そんな…」

キューエル「私は、奴のようには生きられん」

キューエル「だが、あの実直さに憧れはあった」

キューエル「どうだ?私の指導を受けるつもりはないか?」

849:2013/01/14(月) 17:28:01 ID:
ルルーシュ「俺は…」

キューエル「そう、君が決めるんだ」

キューエル「マリアンヌ様が存命であれば、君はこの辺境で生きることも無かった」

キューエル「君の妹と、本国で幸せに生きていたことだろう」

キューエル「その生活を守れなかったのは、我々軍人だ」

キューエル「恨まれても仕方ない」

キューエル「だから、君は自分で選択するんだ」

キューエル「そのために、私はここにいる」

850:2013/01/14(月) 17:28:23 ID:
ルルーシュ「…徹底的に」

キューエル「ん?」

ルルーシュ「やるなら徹底的にです」

ルルーシュ「貴方が持つもの、それを一週間でモノにすることは到底できない」

ルルーシュ「だから、一週間で」

ルルーシュ「私が力として行使できるようにしていただきたい」

キューエル「…その思い切り、やはりマリアンヌ様の子息だな」

キューエル「よかろう、身を守るための最低限を、最高のレベルにしてやる」

キューエル「決めたのならば即行動だ、準備したまえ」

ルルーシュ「…はい!」

851:2013/01/14(月) 17:43:26 ID:
~アパート~

CC「なるほど、そんな事が…」

ルルーシュ「この手帳にも、細々書かれていた」

ルルーシュ「嘘ではないようだ」

ルルーシュ「マリアンヌ皇妃暗殺事件、コーネリアは必ず何かを知っている」

ルルーシュ「いや、もしかしたら…」

CC「そしてこの招待状か」

CC「どうする?」

ルルーシュ「どうもこうもない」

ルルーシュ「直接聞いてやるさ」

ルルーシュ「そして、もしもコーネリアが暗殺に協力したのなら…」

ルルーシュ「…奴から始末する」

CC「…」

ルルーシュ「すまない、俺はラクシャータに話がある」

ルルーシュ「先に寝ていて構わない」バタン

852:2013/01/14(月) 17:44:19 ID:
CC「…全く、余計な事を知らされてしまったようだな」

CC「…こんなところで、あいつを堕とすわけにはいかん」

CC「コーネリア、お前は一体何を知っている…?」

CC「お願いだから、ルルーシュの手を汚させないでくれよ…」

CC「…」

853:2013/01/14(月) 18:00:59 ID:
ルルーシュ「…」

CC「おい、そろそろ最上階だぞ」

ルルーシュ「…わかっているさ」

ルルーシュ「CC、気を抜くなよ」

CC「当然だ」

チン

コーネリア「おお、待っていたぞ」

コーネリア「席に着いてくれ、今料理を運ばせよう」

ルルーシュ「…っ」グッ

CC「落ち着け」ギュッ

ルルーシュ「CC…」

CC「まずは冷静な判断が大切、そうだろ?」

ルルーシュ「…ああ、その通りだ」

コーネリア(くっ…何もこんなところで見つめ合うことないのに)

855:2013/01/14(月) 18:15:47 ID:
コーネリア「まずは二人とも、よく来てくれた」

CC「いえ、お招きありがとうございます」

コーネリア「貴女にも、以前失礼なことを言ってしまった」

コーネリア「ここで謝罪しよう」

CC「気にしていませんよ」フフ

コーネリア「そう言ってもらえると助かる」

コーネリア「早速食べよう、冷めてしまってはもったいない」

ルルーシュ「…いただきます」パチ

コーネリア「…?ああイレヴンの風習か」

ルルーシュ「あ…すみません」

コーネリア「いや、良いではないか」

コーネリア「いただきます」パチ

コーネリア「これでいいのか?」

CC「はい、大丈夫ですよ」

コーネリア「そうかそうか」

857:2013/01/14(月) 18:27:56 ID:
コーネリア「ふむふむ、そうか、仲良くしているのか」

CC「はい、まだまだお互い慣れないことも多いですが」

CC「何とか助け合って生活しています」

コーネリア「困っていないなら良いんだ」

コーネリア「ルルーシュはまだ学生の身、困難は多いだろうからな」

コーネリア「そうだ、そう言えば…」

コーネリア「ルルーシュ、お前について調べてみたんだが」

コーネリア「まず間違いなく、お前はルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ」

コーネリア「アッシュフォードからはあまり話を聞けなかったがな」

ルルーシュ「…そうですか」

858:2013/01/14(月) 18:35:13 ID:
コーネリア「私は嬉しいぞ、死んだと思っていた弟が生きているとは」

コーネリア「どうする?今から皇族として発表することも出来るが…」

ルルーシュ「…いえ、必要ありません」

ルルーシュ「私は皇族だったことを覚えていないんです」

ルルーシュ「それに、皇位継承で揉めたくもありませんから」

コーネリア「なるほど、確かにそういう考えもあるか」

コーネリア「まあ、そう言われた時のこともしっかり考えてあるがな!」

ルルーシュ「?」

コーネリア「ああ、こちらの話だ」

859:2013/01/14(月) 18:44:39 ID:
コーネリア「そう言えば、この前のナリタでは大活躍だったそうじゃないか」

ルルーシュ「…いえ、何も出来ませんでした」

コーネリア「そんなことはない」

コーネリア「軍の方にも感謝状が届いていただろう?」

ルルーシュ「…はい」

コーネリア「あの作戦は、まあ成功したと言えるだろう」

コーネリア「被害もほとんど無かった」

ルルーシュ「…」ピク

CC(ダメだ、落ち着けルルーシュ)

ルルーシュ(…心配ない、大丈夫だ)

866:2013/01/15(火) 01:11:25 ID:
コーネリア「そうだな、この際一気に昇進とかはどうだ?」

ルルーシュ「…分不相応な力を得ても、その先に待つのは破滅です」

ルルーシュ「私は私のやり方で進んでいく予定ですから」

コーネリア「む、そうか…」

コーネリア「まあお前がそう言うなら無理にはすまい」

コーネリア「…そうだ、その話し方」

ルルーシュ「何か?」

コーネリア「いきなりというのは難しいかもしれないが」

コーネリア「家族なんだ、もう少し砕けた調子にしてもいいのだぞ?」

ルルーシュ「…考えておきます」

コーネリア「そうしてくれ」

867:2013/01/15(火) 01:20:35 ID:
コーネリア「後はデザートだけか」

コーネリア「二人共、まだ酒は飲めんのが残念だ」

CC「総督閣下のまえで前後不覚というのは、あまりゾッとしないお話ですけど」

コーネリア「あはは、それこそ無礼講というものだ」

コーネリア「まあいい、これから時間はいくらでも作れるのだからな」

ルルーシュ(会食は終わりに差し掛かっている)

ルルーシュ(そろそろ給仕も下がるだろう)

ルルーシュ(攻めるなら、そのタイミングしかない)

CC(…そろそろか)

868:2013/01/15(火) 01:20:57 ID:
CC「あの、コーネリア様」

コーネリア「ん?なんだ?」

CC「よろしければ、ルルーシュさんの昔のお話など、聞かせていただけませんか?」

ルルーシュ(いいぞ、CC)

コーネリア「そうか、お前は聞こうにも聞けんものな」

コーネリア「いいだろう、私の知る限りでよければ、話してやる」

コーネリア「そこの二人、給仕はもう結構だ、下がって良い」

ルルーシュ(展開としては理想的だ…)

869:2013/01/15(火) 01:37:03 ID:
コーネリア「ルルーシュは結構やんちゃだったな」

コーネリア「私やユフィと遊んでいたことが多かったな」

コーネリア「覚えていないかもしれないが、昔は私と結婚するとよく言っていたものだ」

ルルーシュ(嘘をつくな、言ったのはユフィにだけだ)

ルルーシュ(それに、…今はもう関係ないことだ)

CC(?何かルルーシュがイライラしだしたな)

CC(まあ自分の言われたくない過去もあるかもしれんな)

CC(仕方ない、あまり恥ずかしい話は聞かないでやろう)

コーネリア「そうそう、シュナイゼル兄様とチェスに興じることもあったな」

ルルーシュ「…」

コーネリア「まあ年齢も差があったしな、勝ててはいなかったようだが」

CC(早速つついたら一週間は機嫌最悪になるお話だぞ)

CC(コーネリア、さすがにユーフェミアの姉)

CC(話したらマズイとか、悪いかも、とか)

CC(そういう考えは浮かばんか、天然女どもめ)

871:2013/01/15(火) 01:54:24 ID:
コーネリア「それで…」

コーネリア「……」

CC「?」

ルルーシュ(話をやめたか)

ルルーシュ(無理もない、そこから先は…)

CC「どうかしましたか?」

コーネリア「…すまない、そこから先」

コーネリア「私はルルーシュに会っていないから分からんのだ」

CC「会っていない?」

コーネリア「…ルルーシュ」

コーネリア「ここから先、少し辛い話になるかもしれんが聞いてくれ」

コーネリア「これは…私の懺悔でもある」

ルルーシュ(自分から話すか…)

ルルーシュ「…どうぞ」

コーネリア「そうか、すまない」

872:2013/01/15(火) 02:02:46 ID:
コーネリア「私がルルーシュに会えなくなったのは」

コーネリア「ルルーシュの母親、マリアンヌ妃が暗殺されてしまったからだ」

CC「まあ…っ!」

ルルーシュ「…」

コーネリア「血なまぐさい話だがな」

コーネリア「当時、私はまだまだ未熟だった」

コーネリア「だが、それでもよく可愛がってくださったマリアンヌ様の警護責任者に願い出た」

コーネリア「マリアンヌ様が後押ししてくださってな、私に任が下ることと相成ったのだ」

ルルーシュ「…」

コーネリア「…だが、当日…」

ルルーシュ(いよいよか…)

873:2013/01/15(火) 02:17:45 ID:
コーネリア「私は警護の任を解かれた」

ルルーシュ「…は?」

コーネリア「マリアンヌ様直々に言われたのだ」

コーネリア「警護は必要ない、みんなを下がらせなさいとな」

ルルーシュ「馬鹿な!!」バンッ

コーネリア「ルルーシュ?」

CC(おいルルーシュ落ち着け…)

ルルーシュ(これが落ち着いていられるか!!)

コーネリア「…そうか、お前は正義感の強い子だったな」

コーネリア「今でも後悔しているのだ、私は」

コーネリア「なぜあの時、おとなしく部隊を引かせてしまったのか」

コーネリア「…あの方のおっしゃることに、反論しなかったのか、とな」

CC(とにかく座れルルーシュ)

CC(このまま話させたほうが都合がいい)

ルルーシュ(…くっ)

874:2013/01/15(火) 02:27:15 ID:
コーネリア「私がルルーシュやナナリーとあえなくなったのは、その事件の操作や後処理に忙殺されたからだ」

コーネリア「…おかげで、ルルーシュたちがどうなったのかを知ることもできず」

コーネリア「少ししてから、シュナイゼル兄様に言われたのだ」

コーネリア「ふたりはもう死んだ、と」

コーネリア「だから、記憶がないにしろ、こうして生きていてくれたことが私にはとても喜ばしいことなのだ」

ルルーシュ「姉上…」

コーネリア「おお、私を姉と呼んでくれるか」

ルルーシュ「姉上が、母を殺させたのではないのですか?」

CC「あ、す、少し混乱しているようで…」

875:2013/01/15(火) 02:30:13 ID:
コーネリア「…私は、そんなことはしない」

コーネリア「あの方は私の目標であった」

コーネリア「気高く、雄々しく、そして可憐だった」

コーネリア「誰に命じられるとて、この手にかけようなどと思うものか」

ルルーシュ「それは、真実ですか?」

コーネリア「私は今まで嘘をついたことがない」

ルルーシュ(それが既に嘘だろうが…)

ルルーシュ(だが…)

コーネリア「…」

ルルーシュ(たしかに、ここで嘘をつく意味もない)

ルルーシュ(嘘をつくくらいなら、そもそも話さないという選択もできたのだから)

ルルーシュ「…すみません、取り乱してしまって」

ルルーシュ「何か、思い出せそうになったものですから」

コーネリア「気にするな」

コーネリア「これは私のわがままで話したことだ、お前に落ち度は一つもない」

876:2013/01/15(火) 02:39:11 ID:
コーネリア「せっかくの機会に、こんな話をしてしまって申し訳ない」

コーネリア「だが、蟠りを残すのも苦手な性分でな」

ルルーシュ「…いえ」

コーネリア「よかったら、時間のあるときにわたしのところに訪ねてくるといい」

コーネリア「昔の写真も残っているだろうからな」

ルルーシュ「…ありがとうございます」

コーネリア「礼を言うのはこちらの方だ」

コーネリア「えっと、キャロライン、だったか」

CC「CCで結構です」

コーネリア「そうか、ではCC」

コーネリア「昔話のせいでルルーシュも疲れているようだ」

コーネリア「車を手配するから、あとのことはよろしく頼む」

CC「はい、分かっています」

コーネリア「…貴女とも、もう少しお話するべきだろうな」

CC「…はい、そうですね」

877:2013/01/15(火) 02:59:32 ID:
~アパート~

CC「ヾ(〃゚ω゚)ノタダィマ☆」

ルルーシュ「…」

CC「どうした?」

CC「よかったじゃないか、家族殺しの異名を取らずにんだんだぞ?」

CC「それに、重要な情報も得られた」

ルルーシュ「…コーネリアは犯人じゃない」

ルルーシュ「そもそも、その犯人をマリアンヌ本人が招き入れた可能性もある」

CC「なんだ、考えてはいたのか」

ルルーシュ「…これで、容疑者はかなり絞られたことになる」

ルルーシュ「警戒されず、マリアンヌが招き入れる人物」

ルルーシュ「…」

878:2013/01/15(火) 03:00:26 ID:
CC「その先は、今考えることじゃない」

CC「そのレベルの要人、どの道会えるはずもない」

CC「まずは真実に近づいたことを喜ぼうじゃないか」

ルルーシュ「…そうだな」

CC「ベルトを外せ、もう必要ない」

ルルーシュ「…そうだな」

CC「…つま先?」

ルルーシュ「それはトウだ」

CC「話も聞いてはいたか」

ルルーシュ「…少し、疲れただけだ」

889:2013/01/15(火) 21:46:08 ID:
CC「おーい、ルルーシュ」

ルルーシュ「なんだ」

CC「今日の料理と私の料理、どちらが美味かった?」

ルルーシュ「…俺は、ああいう格式張ったのは苦手だ」

ルルーシュ「それに、今日は色々考え通しだったからな」

ルルーシュ「味はあまり覚えていない」

CC「じゃあ私の勝ちか?」

ルルーシュ「シェフと戦いたいのか」

CC「そう言うわけではないが…」

ルルーシュ「…」

890:2013/01/15(火) 21:52:44 ID:
ルルーシュ「俺はお前の作る料理の方がいい」

ルルーシュ「これでいいか?」

CC「それが本心ならな」

ルルーシュ「…嘘をつく必要がない」

ルルーシュ「風呂に入ってくる、悪いが騎士団の報告書はかたしておいてくれ」

ルルーシュ「明日まとめて目を通す」

CC「それは構わないが」

ルルーシュ「すぐに出る、少し待っていろ」スタスタ

CC「…」

891:2013/01/15(火) 22:09:04 ID:
ざあああああ…

ルルーシュ「…くそっ…」

ルルーシュ(…まだ手が震える)

ルルーシュ(俺は復讐するためにこれまでやって来たはずなのに…)

ルルーシュ(なのに…)

ルルーシュ(俺は………)

ルルーシュ(殺さずに済んだことに、安心していた)

ルルーシュ「こんな、ことで…」ガタガタ

ルルーシュ(この先…)

CC「…お前の反応は当然だ」

ルルーシュ「CC!?待っていろと言っただろう!」

CC「いいから座れ」

CC「そんな調子じゃ、落ち着かないだろう?」

892:2013/01/15(火) 22:19:27 ID:
CC「…」ゴシゴシ

ルルーシュ「…」

CC「いい加減、私も慣れたものだな…」

CC「ルルーシュ、さっきの言葉の意味が分かるか?」

ルルーシュ「俺の不甲斐なさのことか?」

CC「そう拗ねるなよ坊や」

CC「お前がもし、何も思わずに人を殺せるような人間だったら」

CC「おそらく、こうして背中を流すことも無かっただろうと思う」

CC「世界にもし、は無いが」

CC「私は今のお前が結構気に入っている」

CC「何を恥じることもない」

CC「まあ、ギアス能力者が正常であろうとしている現状が」

CC「本当は妙なことなのだがな」

893:2013/01/15(火) 22:23:25 ID:
ルルーシュ「どういうことだ?」

CC「いいか?ギアスには慣れというものが存在する」

CC「使えば使うほど、契約者は徐々にギアスへと引き込まれ」

CC「やがて、狂化という段階へ至る」

ルルーシュ「狂化?」

CC「自らのギアスを完全に制御出来なくなるということだ」

CC「こうなってしまえば、契約者に出来ることはそう多くない」

CC「ギアスの侵食を受けながら、それでも力を濫用するか」

CC「飲み込まれた結果、自ら命を絶つか」

CC「あるいは…」

ルルーシュ「…?何だ」

894:2013/01/15(火) 22:27:46 ID:
CC「コードを奪うか、だ」

ルルーシュ「コード?」

CC「私のように、ギアスをばら撒く存在が持つものだ」

CC「それを奪い、コード保持者となれば」

CC「ギアスの影響は消える」

CC「言い方を変えれば、ギアスと同化するということだからな」

ルルーシュ「人間であることを諦める…か?」

CC「まあ、そうなるな」

ルルーシュ「お前も…」

CC「…ああ、私もコードを奪った」

895:2013/01/15(火) 22:33:44 ID:
CC「私はギアスの力に溺れた」

CC「ギアスの力を得て、私はやっとこの世界に生まれたような心地がした」

CC「…だが、強大な力には、それ相応の対価が必要になる」

CC「私は、人間でいられなくなったんだ」

ルルーシュ「…」

CC「だから、お前が元のままであろうとするのは、好ましいことだ」

CC「私には出来なかったことを、お前ならやり遂げてくれるかもしれない」

CC「そう思えるからな」

896:2013/01/15(火) 22:38:53 ID:
ルルーシュ「…だが、契約したのはお前だろう」

CC「そう、そして応えたのはルルーシュ、お前自信だ」

CC「ギアスは契約者を選別する」

CC「認められたということは、それだけの思いがあったということだ」

ルルーシュ「…だが」

CC「話を最初に戻すとな」

CC「もしコーネリアを殺していたら」

CC「結局マリアンヌを殺した輩と変わらないのでは無いか」

CC「そう思ってしまったからこそ、疑念が晴れて安堵したんだ」

CC「違うか?」

ルルーシュ「…分からない」

CC「いいか、これは重要な問題なんだ」

897:2013/01/15(火) 22:44:08 ID:
CC「今なら、まだ引き返せる」

CC「このまま素直に軍人として働き」

CC「復讐など忘れてしまえばいい」

CC「騎士団など、お前が率いるのをやめれば、早晩自壊するだろう」

CC「…私も、それをとなりで見届けたっていい」

ルルーシュ「CC…」

CC「だが、ここから先」

CC「お前が復讐を望むなら、いつか血の繋がった人間を手にかけるかもしれない」

CC「それだけじゃない、困難の果てに親しい者が命を落とす可能性もある」

CC「今お前は分岐点に立っているんだ」

898:2013/01/15(火) 22:46:51 ID:
CC「選択したからこそ、私たちはこうしてここにいる」

CC「どこか一つボタンを掛け違えるだけで、簡単に変わってしまう日常にな」

CC「…だから、ここで選ぶんだ」

CC「私はその選択を尊重する」

ルルーシュ「…」

899:2013/01/15(火) 22:55:42 ID:
ルルーシュ「…撃っていいのは、撃たれる覚悟のある人間だけ」

ルルーシュ「フィリップ・マーロウの言葉だ」

CC「小説のキャラクターだったか?」

ルルーシュ「ああ」

ルルーシュ「俺はこの言葉が、復讐を指していると思っていた」

ルルーシュ「人を撃つということは、自分もいつか撃たれる可能性を生む」

ルルーシュ「その覚悟をしてから撃て、と」

900:2013/01/15(火) 23:08:28 ID:
ルルーシュ「それはつまり、復讐を正当化しているとも取れるだろう?」

CC「復讐無くして、撃たれる覚悟は必要無いからな」

ルルーシュ「そうだ」

ルルーシュ「…だが、どうも違うようだ」

ルルーシュ「この言葉は素直に」

ルルーシュ「撃たれる覚悟の出来る人間など、本当は居ない」

ルルーシュ「だから、撃つべきではない」

ルルーシュ「そう取る方が正しいような気がする」

ルルーシュ「…争いは報復を生み、報復は新たな争いを生む」

ルルーシュ「その連鎖を断ち切る為の、歯止めの言葉なんじゃないかと思うんだ」

901:2013/01/15(火) 23:13:47 ID:
ルルーシュ「…だが」

ルルーシュ「それを実感してなお、俺は許せない」

ルルーシュ「ナナリーから光を奪い、そして母さえも奪い」

ルルーシュ「平穏を乱した人間を」

ルルーシュ「…俺は許せない」

ルルーシュ「だから俺は願ったんだ」

ルルーシュ「争いのない、優しい世界を作る為の力を」

ルルーシュ「どうすればいい?」

ルルーシュ「俺は…」

CC「…それは、私が決めてやれる問題じゃない」

902:2013/01/15(火) 23:24:28 ID:
CC「だが、これだけは言える」

CC「私はお前の共犯者だ」

CC「何をするにしても、それは変わらない」

CC「お前が全てを投げ出すのなら」

CC「何者からも逃れさせてやる」

CC「復讐を望むなら」

CC「尻を引っ叩いて弱音を吐けなくさせてやる」

CC「どうだ?なかなか魅力的な話だろう?」

ルルーシュ「…」

CC「どうする」

903:2013/01/15(火) 23:31:41 ID:
ルルーシュ(…そうだ)

ルルーシュ(俺はこのギアスを得た時点で、既に答えを出している)

ルルーシュ「CC」

CC「決まったか?」

ルルーシュ「…俺は復讐を遂げる」

ルルーシュ「そして、平穏な日常も手に入れる」

ルルーシュ「俺は王の力を持つ人間だ」

ルルーシュ「どちらかを選ぶなんて、馬鹿げている」

CC「…そうか」

ルルーシュ「もしまた俺が躊躇ったら、その時は…」

CC「ふふ、熱いキスでもしたらいいか?」

ルルーシュ「…茶化すな」

CC「わかってる、頬でも張ってやるさ」

CC「思い切り、な」

904:2013/01/15(火) 23:40:00 ID:
~深夜~

ルルーシュ「…」スゥスゥ

CC(…ようやく眠ったか)

CC(そんな急に割り切れるものじゃない)

CC(ついこの間まで、ただの学生だったんだ)

CC(口で何と言おうと、心が付いてくるまでにはかなりの時間が必要になる)

CC(…さすがにお前たちの息子だな、シャルル、マリアンヌ)

CC(変にロマンチストで、それを成すだけの力もある)

CC(…)

CC(ギアス、か)

905:2013/01/15(火) 23:50:39 ID:
CC(ギアスが無ければ、ルルーシュは悩む必要が無かった)

CC(だがギアスによって、私とルルーシュは出会えた)

CC(…ままならんな)

CC(かつて愛されるギアスを得た時)

CC(私は人の愛し方を忘れてしまった)

CC(そのせいで、あの子を…)

CC(いや、あの子はもう死んでしまったんだ)

CC(あそこまで狂化したギアスを制御出来るわけがない)

CC(…私も、もう寝るか)

CC(おやすみ、ルルーシュ)

CC(せめて夢の中は平穏でありますように…)

906:2013/01/15(火) 23:55:13 ID:
~ゲットー~

マオ「…何故だ」

マオ「ルルーシュは間違い無く黒の騎士団を率いるゼロだ」

マオ「キョウトのジジイが騙されていたのか?」

マオ「ルルーシュとゼロが同時に存在する訳が無いんだ!」

マオ「まさかCCがルルーシュの手伝いをする訳がない」

マオ「CCはルルーシュに脅されて、仕方なく一緒に居るんだ…」

マオ「大丈夫だよ、CC、今助けに行くからね」

マオ「…だけど、どうすればいい…?」

907:2013/01/15(火) 23:59:38 ID:
マオ「おかしい、おかしいんだ」

マオ「誰の心の中にも、ルルーシュの影が写ってない」

マオ「ルルーシュはCCを虐める悪い奴なのに!」

マオ「そうとう上手く隠し通しているに違いない…」

マオ「それに、ガードが固すぎる…」

マオ「ルルーシュもCCも、殆ど軍にいて近付けないし…」

マオ「妹の方は何故か不気味な気配がするし…」

マオ「あのメイドが?…まさか、そんな筈ない」

マオ「でも、CCに会う前に、ルルーシュをどうにかしないと…」

917:2013/01/16(水) 01:30:13 ID:
マオ「…仕方ない」

マオ「ちょっと時間をかけすぎたからねぇ…」

マオ「…CC、君のことは僕が守ってあげる」

マオ「だから、またあの時みたいに優しく抱きしめておくれよ、CC…」

918:2013/01/16(水) 01:39:05 ID:
~特派トレーラー~

カレン「…ねえルルーシュ」

ルルーシュ「?なんだ?」

カレン「…いや、まさかそうやって返されるとは思わなかったわ」

カレン「わかってるでしょ?あたしが聞きたいこと」

ルルーシュ「…さぁ」

カレン「それよそれ!あんたにひっついてるそ、れ!」

CC「あらあらカレンさん、嫉妬ですかぁ?」

カレン「むかーっ!!何よそのムカつく話し方!」

CC「だぁってぇ、カレンちゃんったらぁ、ちょーマジギレてきなぁ?」

カレン「しかも何そのチョイス!微妙に古いのよ!」

CC「なん…だと…」

919:2013/01/16(水) 01:40:20 ID:
ルルーシュ「二人共、仲がいいのは結構だが」

ルルーシュ「仕事の邪魔になる、もう少し静かにしてくれ」

カレン「あ、ゴメン」

CC「そうだそうだー」

カレン「やっぱあんたは殴る!」

CC「(≧∇≦*)キャー」

カレン「ああもう!鬱陶しいのよ、そのテンションが!」

921:2013/01/16(水) 01:47:04 ID:
カレン「…はぁ」

カレン「で?なんでくっついてるのよ」

ルルーシュ「知らん」

ルルーシュ「CCに聞いてくれ」

カレン「…って言ってるけど?」

CC「えー?じゃあ私もわからないかもー」

カレン「だーかーら、そのテンションやめなさいって」

CC「こほん」

CC「真面目にお返事しますと」

カレン「しますと?」

922:2013/01/16(水) 01:49:02 ID:
CC「単純にこうしたいからです」

カレン「なんっじゃそりゃあ!!」

CC「(≧∇≦*)」

カレン「はいストーップ、その顔ストーップ」

カレン「なんで?結婚が決まったとか?」

ルルーシュ「…別段特別なことはない」

カレン「いや嘘でしょ」

カレン「いつもなら振り払ったりするじゃない」

CC「はいルルーシュさん、お煎餅割りました」

CC「あーん」

ルルーシュ「…な?ボリボリ別段バリバリ何もパリパリないだろう?」

カレン「あるっちゅうねーん!!」

923:2013/01/16(水) 01:58:20 ID:
ルルーシュ(CC、まだこんな拷問を続けさせるつもりか?)

CC(我慢しろ、重要なことなんだ)

ルルーシュ(しかし…)

CC(お前を狙っているやつがいるのは、今朝のメッセージでわかっただろう)

ルルーシュ(あれはむしろ、お前のストーカーからじゃないか?)

CC(とにかく、咲世子が周囲の警戒をしている)

CC(私たちはどこで見られているかもわからないんだ)

CC(精々、犯人の神経を逆撫でるしかない)

ルルーシュ(火に油を注いでどうする)

CC(ふん、そのほうが早く燃え尽きるんだよ)

925:2013/01/16(水) 02:09:10 ID:
CC(…ルルーシュにはまだ言っていない)

CC(あの手紙、差出人がマオだとしたら…)

CC(狙われるのは間違いなくルルーシュ)

CC(まだ冷静な判断力を持っていることは驚異だが)

CC(とにかく、ルルーシュに接触される前に)

CC(…なんとか、始末をつけなければ)

CC(あの手紙の内容…)

CC(あいつ、まだ私のことを…)

ルルーシュ「どうした、CC?」

CC「え?あ、なんでもないんです」

CC(狂化がどのレベルまで進んでしまったのか、それが問題だ…)

926:2013/01/16(水) 02:25:40 ID:
スザク「こんちわー」

カレン「あ、スザク!何やってたのよ」

スザク「あはは、課題を提出してたらこんな時間に…」

カレン「どんだけあんのよ…」

スザク「この前のも、ほんの一部だから」

カレン「あんた、非効率って言葉知ってる?」

スザク「ヒック・オー・リッツ?また僕の知らない言葉かい?」

カレン「…あんたとりあえず、日本語を思い出しなさいよ…」

スザク「あれ?あれ?こんがらがってきちゃったぞ?」

カレン「…はぁ」

927:2013/01/16(水) 02:32:24 ID:
スザク「あれ、ルルーシュとCCさん、随分仲がいいね」

CC「うふふ、いろいろありまして」

スザク「ふーん、まあ喧嘩していよりはいいよね」

カレン「え?それだけ?」

カレン「あのルルーシュがよ?腕に女巻きつけてんのよ?」

カレン「明らかに邪魔そうなのに、文句も言ってないのよ?」

スザク「あのね、カレン」

カレン「ん?なによ」

スザク「基本的に男って◯◯◯◯が当てられぶべらっ!!!」

カレン「真面目な顔で何言い出すのよ!」

934:2013/01/17(木) 01:54:56 ID:
カレン「…もういいわよ」

カレン「あーあ、あたしばっかマジになって、バカみたいじゃない」

スザク「あはは、いつものことじゃないか」

カレン「何?まだ殴られたりないの?」

スザク「え?今何か怒らせるようなこと言った?」

ルルーシュ「カレン、諦めろ」

ルルーシュ「基本的にスザクは条件反射で話しているから」

ルルーシュ「普段の言動でいちいち怒っていたらキリがない」

カレン「…どうやら、そのようね」

スザク「?」

936:2013/01/17(木) 02:04:37 ID:
~帰り道~

ルルーシュ「…結局、今日は一日中くっついていたな」

ルルーシュ「いい加減疲れないか?」

CC「ひっついているだけだしな、問題ない」

CC「というか、ルルーシュ」

ルルーシュ「ん?」

CC「なんだか、逞しくなったじゃないか」

CC「以前のもやし腕に比べると、随分強そうだ」

ルルーシュ「…一応一般訓練はあるからな」

ルルーシュ「それに、キューエル卿に教えられた技も鍛錬している」

ルルーシュ「そのせいだろう」

CC「一週間やそこらで、身につくものなのか?」

ルルーシュ「全部やろうというのは、土台無理な話だ」

937:2013/01/17(木) 02:14:20 ID:
ルルーシュ「俺は、キューエル卿から本当に基本しか教わってないんだよ」

ルルーシュ「だが、一週間それだけを叩き込まれた」

ルルーシュ「…そうだな、ちょっとパンチしてみろ」

CC「は?私が?」

ルルーシュ「見たほうが早いだろうからな」

CC「…全力でいいのか?」

ルルーシュ「…食らったら、手当してくれ」

CC「ふむ、まぁその時は考えよう」

CC「行くぞ、いいな?」

ルルーシュ「よし、来い」

子供「おかーさん、あの二人けんかしてるー」

母親「あれはね、仲良くしてるのよ」

子供「えー?変なの」

母親「あなたも大人になればわかるわ、たぶんね」

938:2013/01/17(木) 02:23:36 ID:
CC「…とりゃっ!」

ルルーシュ「…」パシッグルンッ

CC「おっとと…」

ルルーシュ「分かったか?」

CC「いや、分かるもなにも…」

CC「単純に避けて腕をとっただけだろう?」

ルルーシュ「そうだ」

ルルーシュ「こんな感じの技しか教えてもらなかった」

CC「は?」

ルルーシュ「だから、お前にも言わないでいたんだ」

ルルーシュ「こう、見せるにはあまりに微妙だから…」

CC「ま、まあそうだな」

CC「だが、それは果たして役に立つのか?」

ルルーシュ「キューエル卿が言うにはだな…」

959:2013/01/18(金) 01:26:03 ID:
ルルーシュ「付け焼刃でさまざまな技を身につけても」

ルルーシュ「結局使いこなせない」

ルルーシュ「だから、あくまで身を守ることに主眼を置いて」

ルルーシュ「相手の攻撃をいなす方が、簡単に使えるようになるし、役に立つらしい」

CC「らしいって…」

ルルーシュ「仕方ないだろう、実感できるものは何もないんだ」

ルルーシュ「結局基本の動きを、それこそ気が狂うほど繰り返しやらされたよ」

ルルーシュ「今なら眠っていても出来る」

CC「ある意味地獄だな」

ルルーシュ「今もヴィレッタ卿に付き合ってもらったりするんだが」

ルルーシュ「…相変わらず全く通用しないしな」

CC「そのうち使えるようになるということだろうか?」

ルルーシュ「俺にはなんとも言えんな」

960:2013/01/18(金) 01:34:55 ID:
CC「まあ、本格的にやるなら時間がかかるのは当然だ」

CC「何も無いよりはマシ程度でいいんだろう」

ルルーシュ「…キューエル卿はそういう風ではなかったのだが」

ルルーシュ「俺に才能がないのか…」

CC「帰るときは満足気だったじゃないか」

CC「何か見出したのかもしれんぞ?」

ルルーシュ「…だといいがな」

961:2013/01/18(金) 01:48:58 ID:
ヴヴヴッ

ルルーシュ「ん?俺か…?」

CC「いや、私だ」

ルルーシュ「騎士団か?」

CC「いや、知らない番号だ」

ルルーシュ「…それなら、出なくてもいいだろう」

CC「しかし、キョウト連中からの斡旋かもしれんからな」

CC「出てみる」ピッ

962:2013/01/18(金) 01:49:27 ID:
マオ「やあ、久しぶりだね、CC」

CC「!?」

CC(マオ、お前、やはり生きていたのか…)

CC(それに、この番号をどこで手に入れた!)

マオ「やだなぁ」

マオ「ちょっと親切な人に聞いたんだよ」

マオ「やっぱりCCは利用されていたんだね、かわいそうに」

CC(何を言っている、私は…)

マオ「CC、久しぶりに二人だけでお話しようよ」

マオ「来てくれるよね?」

CC(…分かった、場所を言え)

963:2013/01/18(金) 01:58:13 ID:
ルルーシュ「CC?何だったんだ?」

CC「ああ、やはり騎士団だったよ」

CC「ゼロではなく、私の方に用があるようだ」

ルルーシュ「用?たしか今のところ遂行中の作戦は無かったはずだが…」

CC「詳細はわからんが、とにかく行ってくる」

CC「お前は先に帰っていてくれ、戸締りも忘れるな」

ルルーシュ「?ああ、分かった」

CC「すぐに戻る」タッタッタ

ルルーシュ「…なにか引っかかるな」

971:2013/01/19(土) 08:01:18 ID:
CC「…」

CC(マオは、私が残してしまった過去の欠片)

CC(それにルルーシュの邪魔をさせるわけにはいかない…)

CC(…確かまだ持っていたな)ゴソッ

CC(あった、ゼロの銃)ジャコン

CC(マオ、哀れな子)

CC(大丈夫だ、私がきちんと送ってやる)

CC(…)

972:2013/01/19(土) 08:08:40 ID:
ルルーシュ「…」テクテク

ルルーシュ(CCの様子、概ねいつも通りではあったが…)

ルルーシュ(強いて言うなら少し焦っているようだったか?)

ルルーシュ(早口気味だったし、そもそも電話を受けたときのあの反応)

ルルーシュ(余程の重要事項なら分からなくもないが、それなら報告されるだろう)

ルルーシュ(まさかストーカーか?)

ルルーシュ(…いや、あの電話番号は騎士団のメンバーと特派くらいしか知らないはず)

ルルーシュ(誰かが教えない限り、知られるはずが…)

マオ「やあ、こんばんは」

ルルーシュ「ん?」

マオ「ここはいいところだね、緑が多くて」

ルルーシュ「…緑化公園だからな」

ルルーシュ(何者だ?この男…)

マオ「んん?僕が誰なのか気になる?」

ルルーシュ「!?あ、ああ」

973:2013/01/19(土) 08:12:30 ID:
ルルーシュ(今、俺は何も言っていない)

ルルーシュ(おかしい、まるで…)

マオ「心を読まれているみたい?まあ正しいかな」

ルルーシュ(…!また…)

マオ「そう言えば自己紹介がまだたったね」

マオ「僕の名前はマオ、CCを君の魔の手から救いに来たんだ」

マオ「よろしくね、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア」

ルルーシュ「…俺の思考を読んだのか」

マオ「いや、今のは僕の綿密な調査の結果さ」

マオ「苦労したよ、なかなかボロを出さないものだから…」

974:2013/01/19(土) 08:20:20 ID:
ルルーシュ「さっきのCCに掛かって来た電話は…」

マオ「ご明察、僕がかけたんだよ」

マオ「君を殺すところなんて、可憐で清楚なCCには見せられないだろう?」

ルルーシュ「…可憐で清楚、ね」

ルルーシュ「そういう面が無いとは言えんが、あまり奴を形容したとは思えん表現だ」

マオ「ふふ、そんなこと、君には関係無いんだ」

マオ「CCは僕と一緒に帰るんだよ」

マオ「そのためには、君が邪魔なんだ」スッ

マオ「だからさ、死んでよ」

ルルーシュ「このご時世、そんなオモチャはどこででも手に入ってしまうな」

ルルーシュ「嘆かわしい、密売の方にも圧力をかければ良かったか」

マオ「この引き金を引けば、君は終わりだ」

マオ「最初からこうしておけば良かったんだよ、面倒なことを考える必要なんて無かったんだ」ボソボソ

ルルーシュ(話が通じるか…いや、難しいか)

975:2013/01/19(土) 08:23:06 ID:
ルルーシュ(相手は俺の思考を読んでいる)

ルルーシュ(できるわけも無いが、銃弾を躱すことは出来ない)

マオ「そうさ、君にできることは、もう何も無い」

マオ「大人しく諦めて、神にでも祈ったら?」

ルルーシュ「…なるほど、神ね」

ルルーシュ「それはおめでたい話だ」

マオ「そうかい?」

976:2013/01/19(土) 08:29:08 ID:
ルルーシュ「神なんていない」

ルルーシュ「居るのは悪魔だけだ」

ルルーシュ「人の命を食い潰し、己が欲望を満たすためだけに生きる」

ルルーシュ「そんな悪魔だけだ」

マオ「何?自己紹介は要らないよ」

ルルーシュ「…そう思うなら、勝手にすればいい」

ルルーシュ「それで?撃たないのか?」

マオ「いいや?」

マオ「でも、もったいないなあってさ」

マオ「ここまで来るの、結構時間かかってるんだよ」

マオ「他の国に比べると、銃も手に居れにくかったし」

ルルーシュ「表は軍、裏は騎士団が管理して居る」

ルルーシュ「横流しは、まだまだ監視する必要がありそうだがな」

977:2013/01/19(土) 08:33:43 ID:
マオ「そんなこと、もう気にする必要が無いって」

マオ「君はここで死ぬ、それは変わらないんだから」

ルルーシュ「そうか?」スッ

ルルーシュ「これでも?」ジャキ

マオ「…!?今そんなこと考えて無かったじゃないか!」

ルルーシュ「なるほど、その能力」

ルルーシュ「万能というわけではないらしいな」

ルルーシュ「CCの関係だ、ギアスなのは間違い無いようだが」

ルルーシュ「恐らく、ある程度ランク付された思考を読むようだな」

ルルーシュ「いや、お前が意図的に読心レベルを下げているのか」

978:2013/01/19(土) 08:38:02 ID:
マオ「な、何を言って…」

ルルーシュ「そうだな、確かに俺も嫌だ」

ルルーシュ「他人が自分のことをどう思っているのか、そんなものを見続けていたら」

ルルーシュ「自分の心が壊れてしまう」スタスタ

マオ「近づくな!」

マオ「そんな風に、僕を惑わそうとしても無駄だ」

マオ「僕には分かる、君に僕を殺す気がないことも!」

ルルーシュ「そうだな、別に殺すことはない」

ルルーシュ「死ぬ程痛い目を見せて、お前がどこまで知ってしまったのか」

ルルーシュ「確かめる方が何倍も建設的だからな」

マオ「本性を表したな!」

979:2013/01/19(土) 08:43:10 ID:
ルルーシュ「本性?」

ルルーシュ「俺は俺の道を遮るものを許さない」

ルルーシュ「ただそれだけさ」

ルルーシュ「邪魔をしなければ、何の手出しをすることもない」

マオ「黙れ!悪魔め」

マオ「僕からCCを奪った癖に!」

ルルーシュ「CCを奪った、か」

ルルーシュ「じゃあ、俺の心を見てみればいい」

ルルーシュ「CCと俺が今までどうやって過ごして来たのか、確かめてみればいい」

マオ「………」

マオ「う、嘘だ…CCは、そんなことしない!」

ルルーシュ「…お前がCCに対してどんなイメージを持とうが勝手だが」

980:2013/01/19(土) 08:49:38 ID:
ルルーシュ「あいつだって生きているんだ、聖女じゃない」

ルルーシュ「ほんの少し死ににくいだけの、普通の女だ」

マオ「違う!違う!」

マオ「CCはそこらの淫売とは違う!」

マオ「僕だけを見て、僕だけを愛してくれているんだ!」タァン

ルルーシュ「…ハズレだな」

ルルーシュ「そんな適当に撃てる程、銃というものは軽くない」

ルルーシュ「撃つなら確実に構え、あまり躊躇わんことだ」パン

マオ「ぎゃっ!!」

ルルーシュ「良かったな、指ごと吹き飛ばなくて」

ルルーシュ「だが、なかなかやるだろう?射撃はそこそこ得意なんだ」

981:2013/01/19(土) 08:54:17 ID:
ルルーシュ「その力、本当に微妙だな」

ルルーシュ「自分の心が乱れると、途端に精度が落ち、使い物にならなくなる」

ルルーシュ「それに、夜の公園で俺に接触したのは」

ルルーシュ「周りに人間が居なくなるからだな?」

ルルーシュ「恐らく、大人数から思考を抽出するのは大変なんだろう」

ルルーシュ「そうでなければ、お前の性格で待ったりしない」

ルルーシュ「CCといる以外にも、俺は余り単独行動を取らずにいたからな」

マオ「ぐっ…」

ルルーシュ「どうする?まだやるか?」

982:2013/01/19(土) 09:04:25 ID:
マオ「僕を馬鹿にするな!」ブン

ルルーシュ「!?」パシッグルン

マオ「ぐあっ!」

マオ「な、何故…右に避けようとしていたのに…」

ルルーシュ「…どうやら、自分が思っている以上に、身にはついているようだな」

ルルーシュ「考えるより早く、身体が動いてしまった」

ルルーシュ「これでチェックだ、大人しくしていればこれ以上何もするつもりはない」

ルルーシュ「お前の処遇はCCと決めてやる」

ルルーシュ「温情に期待しながら待っていろ」ギリギリ

マオ(くそっ、情報と全然違うじゃないか…!)

ルルーシュ「関節はやはり加減が難しいな…」

983:2013/01/19(土) 09:11:24 ID:
ルルーシュ「さて、CCに連絡を…」

マオ「!?」

マオ「く、ぐああっ!」ググッ

ルルーシュ「お、おい暴れるな!」

ルルーシュ「このままだと肩が…」

マオ「があっ!」グリッ

ルルーシュ「くっ…」

マオ「はぁはぁ」

ルルーシュ(あんな無理矢理逃げるとは)

ルルーシュ(昔読んだ漫画のような手慣れた様子じゃない)

ルルーシュ(単純な力技…)

984:2013/01/19(土) 09:11:52 ID:
マオ「……僕は、君を侮っていたようだ」

マオ「その力で、CCに無理矢理、いろんな事をさせているんだろ」

ルルーシュ「…そんなことは無いが」

マオ「黙れ!嘘はすぐに分かるんだよ!」

ルルーシュ「分かるなら見てみろ!嘘なんぞ一つもついていない!」

マオ「うるさい!」

985:2013/01/19(土) 09:15:31 ID:
マオ「ルルーシュ、君には最高級の絶望をあげないと気が済まなくなっちゃったよ」

マオ「いいか、必ず仕返ししてやる」

マオ「それまで、首を洗って待っていろ」タッタッ

ルルーシュ「…逃げられたか」

ルルーシュ「あいつの能力的に、追いかけるのは難しいな」

ルルーシュ「準備が足りなかった、もう少し追い詰めなければならなかったな…」

ルルーシュ「仕方ない、とにかく銃と薬莢は回収して行かねば…」

986:2013/01/19(土) 09:16:11 ID:
マオ「」

987:2013/01/19(土) 09:19:19 ID:
マオ「なんだよ、あいつ、あいつ!」

マオ「僕のことを馬鹿にして!あんなに強いなんて聞いて無いぞ!」

マオ「ダメだ、銃は使い慣れてないし、当てられない」

マオ「かといって、僕は格闘技なんて出来ないし…」

マオ「そうだ…そうだよ」

マオ「いるじゃないか、最大の弱点が」

マオ「…そうだよ、直接戦う必要なんてない」

マオ「勝手に潰れてもらえばいいんだ…」

988:2013/01/19(土) 09:21:52 ID:
マオ「見てろよルルーシュ」

マオ「僕のことをコケにして、CCとのあんな妄想生活まで見せて…」

マオ「CCが、あんな楽しそうに男と風呂に入るもんか!」

マオ「毎晩一緒に寝てるだって?あり得ない!」

マオ「全部返してやるよ、僕の受けた痛みを」

マオ「何倍にも増してね」

マオ「くくく…」

マオ「あーっはっはっは!!」

989:2013/01/19(土) 09:26:24 ID:
あーっはっはっは!

カレン「?何よあいつ」

カレン「ま、外国人がゲットー入口にいる時点で、まともなわけないけど」

カレン「スザク、気味悪いしまたにしよう?」

カレン「献花なら、直ぐじゃなくてもいいんだからさ」

スザク「そうだね」

スザク「でも、すごく楽しいことがあったのかもしれないよ?」

カレン「そうかもしれないけど、ゲットーで楽しいなんてそれこそ変よ」

カレン「それに、さっきの銃声」

カレン「何もなきゃいいんだけど」

スザク「そうだねぇ」