< 悪いところがどんなかは忘れて >
龍田「自分の子供にとってより良い母親になれそうなのって? 」
山城「母親ね……私ではないと思う」
あきつ丸「自分も駄目だな」
鈴谷「はい! 」
龍田「…………いないみたいねぇ」
山城「そうね」
あきつ丸「鈴谷、愛さえあればいいなど幻想であります」
鈴谷「…………は? は? 」
引用元: ・【艦これ】愛宕「私とあの人と高雄」
485: 名無しさん 2018/02/10(土) 23:35:40.19 ID:JNB4rbK+O
< 式も解も無い喜び >
漣「ツーシータってそんなにいいものなんです? 」
提督「うん? 別に分かってもらおうとは思わないさ」
漣「そりゃあカッコいいとは思いますけど」
雲龍「女と二人になれるしね」
提督「そうだな。でもそういうことではないんだよ、残念ながら」
雲龍「うん? 」
漣「はぁ」
明石「残念ながら、というか幸福なことに、
というか……そもそもツーシータだから、とかじゃないっていうか」
486: 名無しさん 2018/02/10(土) 23:36:11.08 ID:JNB4rbK+O
< お決まりの流れ >
漣「黙っていれば綺麗とは? 雲龍さん無しだとして」
愛宕「……」
高雄「……」
天城「……」
加賀「……」
雲龍「……褒められたってことにするわ。綺麗、なのは誰も否定しないし」
490: 名無しさん 2018/02/12(月) 22:32:15.08 ID:JL/aPpnNO
< 楽しそうに去っていった >
愛宕「ちょおっとぉ、ヤり過ぎじゃないかしらぁっ」
提督「ん……そう? 」
愛宕「最近乾いてないんじゃない? 」
提督「や、そんなこと」
愛宕「それとも今まで渇いてたってこと? 」
提督「うーん……」
愛宕「でも、そうね……まだいける、まだいける、と」
提督「は? 何その顔やめ、ちょっ、おいってば……おーい? 」
491: 名無しさん 2018/02/12(月) 22:33:05.56 ID:JL/aPpnNO
< ですよねー? 売るのが目的とかまさかそんな >
提督「次に欲しいソシャゲの話シリーズなんだけどさ」
漣「要らねぇシリーズっすね」
提督「そう言うな。……通貨はどうだ? 」
漣「なんか微妙にトレンドに被ってますね」
提督「だから思い付いたしな」
漣「仮想通貨ちゃんは苛められっ子キャラなんです? 」
提督「いや、サイバーパンクだな。ガイドキャラ」
漣「ふぅん…………程よく炎上しそうですね」
提督「そこがいいんだ。売ろう」
漣「なるほど、カクテルよりはマシかな。
歴史とか適当に拾っとけばキャラデザも性格もイケ
叢雲「一応、仮想通貨ガールズってあるみたいだけど? 」
提督「…………」
漣「…………」
叢雲「そんな売るのが目的のやつ、売れるわけないでしょ? 馬鹿なの? 」
492: 名無しさん 2018/02/12(月) 22:33:35.36 ID:JL/aPpnNO
< ??!!?!???!?!!?>
叢雲「つまみぃ? かったるいんだけど」
雲龍「珍しく沢山食べられそうなの」
叢雲「それならあいつ呼びなさいよ。お腹に溜まるものならあいつの方がいいでしょ」
雲龍「お腹に溜まる? 」
叢雲「炒飯でも鉄板系でも。……本当にお腹に溜まるくらい出るの? 」
提督「んなわけあるか。……豚串食べたいんだけど、それでいいか? 」
雲龍「ええ」
叢雲「私も貰う。…………そっか、出ないんだ」
493: 名無しさん 2018/02/12(月) 22:34:01.57 ID:JL/aPpnNO
< 何か問題がありまして? >
提督「はいよ」
叢雲「ありがと」
雲龍「どうも。……とはいってもね、叢雲」
叢雲「? 」
雲龍「何も出されるのとか注がれるのが白いやつだけとは限らないでしょう? 」
叢雲「はぁ。…………あんた、ビール止めて、冷酒」
提督「だろうね、って言うのも何か違うか。……緑川でいい? 」
494: 名無しさん 2018/02/12(月) 22:34:39.26 ID:JL/aPpnNO
< 愛とは何ぞや >
雲龍「私が言ったのは愛情を注がれる、ってことよ? 」
叢雲「あなたこの前愛情じゃ腹は膨れないとか言ってたじゃない」
雲龍「でも心は暖まるでしょう? 」
叢雲「……そうね」
提督「あぁ言えばこう言うというか……いや、それともこいつの中では理路整然としてるのかな」
495: 名無しさん 2018/02/12(月) 22:36:17.33 ID:JL/aPpnNO
< 本日二月十二日は >
提督「ブラの日だぞ! 」
加賀「そう」
提督「あぁ! 」
加賀「下着で一日過ごせばいいの? 」
提督「そんなわけあるか。面白くねぇ」
加賀「ふぅん……なら」
提督「? 」
加賀「何故、こんな日があるの? 」
提督「さぁな」
496: 名無しさん 2018/02/12(月) 22:37:00.88 ID:JL/aPpnNO
< 特許申請だか何だかの話なんですがね >
瑞穂「いやいやいやいや……そこを疑問に取ります? 冗談だとしても」
提督「今更。……でもブラの日がそういう日なら下は履いちゃ駄目なんじゃないか? 」
加賀「それはみっともないと思うの。男がどう思うかは知らないけれど」
提督「ん、確かにまぁ逆はいいものだが……うーん」
明石「いっそどっちも着なきゃいいじゃないですか」
提督「えっ」
加賀「それは違うわ」
明石「ですか」
瑞穂「…………うーん? 」
497: 名無しさん 2018/02/12(月) 22:37:46.72 ID:JL/aPpnNO
< じゃあ、どこからがおっさんかと言われると…… >
提督「俺っておっさんじゃん」
明石「まぁ、年齢だけなら。でもあなたくらいの年齢の人って本人の努力でどちらにも見えますよね」
提督「ってもそれ若者、ではないと思うんだ」
明石「同じこと同年齢の女に言えます? 」
提督「……」
明石「……」
提督「……そうか、俺若者だったんだな」
明石「そうですとも」
498: 名無しさん 2018/02/12(月) 22:38:12.22 ID:JL/aPpnNO
< 自分たちは嫌な思いしないから >
加賀「でも“ おっさん ”と“ おばさん ”って割に印象違うわよね」
瑞穂「というより男女の違いでは? 」
雲龍「もっと言うなら男女の価値の違いね」
愛宕「そこは価値観の違いって言うべきだと思うけど……まぁ、年取らないものね、今のところ」
499: 名無しさん 2018/02/12(月) 22:40:02.92 ID:JL/aPpnNO
< 知ってても、巫山戯るなと >
龍田「考えてみなさいな。可愛い女の子がいたら愛でたくなるものでしょう? 」
山城「それを鈴谷に納得させられれば認めてあげる」
鈴谷「やー……むりだと思うよ、マジで」
時雨「そもそも龍田の愛でる、何てものがまともな筈無いしね」
龍田「せ~い~か~い~」
山城「猿でも分かる話ね」
鈴谷「…………分からせる気、ある? 」
龍田「あるわけないじゃない。知ってるでしょう? 」
鈴谷「…………」
500: 名無しさん 2018/02/12(月) 22:40:28.21 ID:JL/aPpnNO
< 最終手段、或は自殺 >
龍田「ま、でも……」
鈴谷「ん? 」
龍田「クスリでもなく圧倒的支配でもなく、知りたいなら、待ってるわ」
鈴谷「願い下げ。死んでもこめんだね」
龍田「せ~い~か~い~。…………本当に何もかもどうでもよくなったとき以外、来ないことね」
鈴谷「そうする。……………………龍田が絶対に使わない手なんて、マジに嫌、だけどね」
501: 名無しさん 2018/02/12(月) 22:41:05.52 ID:JL/aPpnNO
< まーじごめん、本当に知らない >
提督「さて、君はこの国に“ 追分駅 ”が幾つあるか知っているかね? 」
叢雲「何よいきなり気持ち悪い。……七つくらい? 」
提督「その心は」
叢雲「分岐路、って意味があんでしょ。それなら由来も縁もあるかなって」
提督「なるほど」
叢雲「で? 」
提督「…………続きはWebで? 」
叢雲「…………」
提督「…………すまんな。俺が行ったことあるの、二つだ」
506: 名無しさん 2018/02/13(火) 23:49:01.05 ID:O3TbsZNVO
< 次はどんな段階かな? >
雲龍「明日はバレン多淫ね」
天城「姉様…………何も分からなければいいのにすんなり理解して、
大した感慨も浮かばない自分に絶望することにも慣れてしまいましたよ」
507: 名無しさん 2018/02/13(火) 23:49:45.66 ID:O3TbsZNVO
< もっとなんかこう……ねぇ? >
雲龍「でもほら、明日ってBismarckの誕生日でしょう? 」
天城「……あぁ」
提督「あのさ……や、俺も悪いのかもしれないけど、
そんな直球で淫乱女扱いは無くね? ねぇ? 」
508: 名無しさん 2018/02/13(火) 23:50:31.17 ID:O3TbsZNVO
< 在りし日 >
雲龍「ふぅん? 昔の女の肩持つの? 」
提督「…………そういうことじゃねぇだろうが」
雲龍「ん……悪かったわ。冗談冗談」
提督「知ってる。……スフレでも食べる? つくったんだけど」
雲龍「貰う」
Littorio「あぁ……あぁいう顔で真面目な声出す程」
加賀「嫉妬の念、というよりも本当に大切な友人なのね、とか」
明石「あれはあれで本当に昇華した関係っぽくて、何とも言えないですねぇ……」
509: 名無しさん 2018/02/13(火) 23:50:59.50 ID:O3TbsZNVO
< 興味の矛先……鏃?>
加賀「そういえば意外なことにあなた、買わないのね」
漣「? 何をです? 」
加賀「えーと、モンハン? 」
漣「あぁ。……どーも漣あーいうの苦手で」
加賀「ふぅん? あなたでも苦手なゲームなんてあるのね」
漣「そりゃあ並以上には、やれると思いますけど」
加賀「そ。…………でもあれ、弓が出るらしいじゃない」
漣「そーいう視点だったんですかぁ……」
510: 名無しさん 2018/02/13(火) 23:51:32.47 ID:O3TbsZNVO
< あなたは、誰ですか? >
龍田「あきつと鹿島ってどっちも理想を追ってるみたいだけど」
山城「そうみたいね。物好きなこと」
龍田「あきつはそれが理想を求める唯一の方法だって決めつけて落ちて」
山城「ええ」
龍田「鹿島は道が幾つもあるって錯覚して迷子になりかけてるだけよね」
山城「理想なんてもの投げ捨ててくだ巻いてる私たちが言えた義理? 」
龍田「無いわよ? 無いけど……眩しいし、哀れねって」
山城「ハンッ。…………だからあなたのこと、嫌いなのよ。鏡が喋ってるみたいで」
511: 名無しさん 2018/02/13(火) 23:52:03.08 ID:O3TbsZNVO
< そんなこと、望まないくせに >
龍田「あらあら、これは嬉しいことを」
山城「あなたは私が鏡でいいわけ? 」
龍田「いいわよ? 嫌いになったら割ってあげるもの」
山城「そ。…………曇ってたら知らせなさいな。磨くフリくらいはするから」
512: 名無しさん 2018/02/13(火) 23:52:30.86 ID:O3TbsZNVO
< 拗ね >
扶桑「はぁ…………あれで龍田とは反りが合わなくて友人が少ないとか宣うのよ? 」
時雨「そりゃ僕も思うところはあるけど」
扶桑「不幸だわ……というか単に憂鬱だわ」
時雨「扶桑にはほら、僕がいるじゃないか」
扶桑「ありがとう。…………あなたも山城といることの方が多いと思うの」
時雨「え、えーっと……えぇ? 」
513: 名無しさん 2018/02/13(火) 23:53:31.07 ID:O3TbsZNVO
< 見つめた先、或いは目と鼻の先 >
扶桑「まぁ、構わないけれど。……魅力的な殿方にお縋りしたい気分だわ」
時雨「それは特定の人物を指してないかい? 」
扶桑「そうでもないわ。好ましく思った殿方になら、相手が遊びでも身を捧げていいの」
時雨「ただしそんな男と会ったことが無い、って? 」
扶桑「ええ。……………………はぁ」
時雨「ッ…………そ、注ぐよ」
春雨「見た? 」
浜風「当然。……明らかに扶桑さんの溜息に堕ちかけましたよね、時雨」
518: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:42:24.43 ID:7i7uhtsBO
< 両親のを見るより多少マシかもしれない >
GZ「……………………」
龍田「あら、どうしたの? 二日酔い? 」
GZ「あぁ…………昨夜は、Bismarckの日だったろう? 」
龍田「そうね。私はすぐ退場したけど」
GZ「私たちも日付けを跨ぐ頃には一応解散したんだが」
龍田「ええ」
GZ「多少馬鹿にはしていても心から敬す同輩が同輩と寝台で絡まり合っているのを見るのは、クるな」
龍田「確かにそうねぇ……私も少し、嫌かも」
519: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:43:04.52 ID:7i7uhtsBO
< それが誰かは、さて >
龍田「ん……でも、今更? 」
GZ「まぁ、知ってはいたが……それよりだな」
龍田「ええ」
GZ「何の気無しに誘われたとき、
断る理由が理性や常識ではなくて他の女の顔だったことに衝撃を受けていたところだ」
龍田「なる……えっ? え? ちょっとそれ本気? えっ? 」
520: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:44:16.64 ID:7i7uhtsBO
< 私は何処へ帰ればいい?♪ >
漣「土」
雲龍「はい」
漣「では」
雲龍「じゃ」
漣「…………」
雲龍「…………」
漣「…………何です? これ」
雲龍「さぁ、私は取り敢えず眠いだけだし」
叢雲「はぁ? 」
521: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:44:56.59 ID:7i7uhtsBO
< もっと別の何か >
漣「意味が分からない」
雲龍「分かる方がおかしいわよ」
叢雲「…………は? 」
江風「…………叢雲もさ、どこまでがネタなのか、とか思うよな」
海風「出来レース? 」
522: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:45:23.12 ID:7i7uhtsBO
< 考えてみると >
愛宕「清楚キャラって周りにいない気がする」
高雄「あー……羽黒さんとか」
愛宕「本気で言ってる? 」
高雄「……じゃあ、名取さんとか」
愛宕「それも本気で言ってるの? 」
高雄「…………」
愛宕「うん? 」
高雄「…………キャラなら構わないでしょう? 何も清楚である、とは言ってないし、うん」
523: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:46:08.72 ID:7i7uhtsBO
< 女という生き物であるということ >
江風「や、色ンな人に喧嘩売ってると思うよ。
江風から見たら羽黒さンも名取さンも最高に清楚だし」
愛宕「ふぅん……」
高雄「……なるほど」
江風「な、なンだよその意味深顔ぉ……」
524: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:47:14.49 ID:7i7uhtsBO
< 女ー句 >
雲龍「我が軍には処女ビッチ風清楚ビッチ鈴谷がいるでしょう」
愛宕「あ! 」
提督「最低過ぎるだろう……あ! って何だよ」
525: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:47:57.84 ID:7i7uhtsBO
< 全く害の無い戯れ >
提督「誤解しないでほしいんだけどさ」
愛宕「もう前置きが既に駄目だけれど、何? 」
提督「別にマゾとかじゃなくて、時々女の子に組み伏せられて犯されたいときってあるわけよ、男には」
愛宕「あぁ、別に前置きなくても共感してるけど」
提督「うわぁ……引くわ」
愛宕「……は? 」
提督「うそうそじょーだん? 」
526: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:48:30.91 ID:7i7uhtsBO
< 本人たちには害の無い戯れ >
山城「ん……ねぇ」
龍田「うん? 」
山城「今なら姉さまの心、掴めると思う」
龍田「でもしないんでしょう? 」
山城「そうだけれど……訊かないの? 」
龍田「私だってあなたが鬱になってたらチャンスだと思うけど、しないもの」
山城「そ、お優しいことね」
龍田「怖いだけ、小狡いだけ」
春雨「時雨ちゃん的にはあれどう? 扶桑さんに堕ちかけてたでしょ? 」
時雨「は? …………はい? 言うことなんて、無いけど? 」
527: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:49:18.74 ID:7i7uhtsBO
< 引き摺られる戯れと純情 >
山城「時雨なら、構わないわ。あなたなら扶桑姉さまも、任せられる」
龍田「そうねぇ……あ、山城が寂しがってたら偶には返してあげてね? 」
時雨「や、待って待って、前提がおかしい、おかしいからね? うん? 」
528: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:49:47.08 ID:7i7uhtsBO
< 倫理さんは引き続き求職中です >
時雨「大体さ、扶桑は山城ならいいかも、って言ってたよ? 」
龍田「山城に言ってあげなさいな。喜ぶわよ? 」
時雨「本当にそうなったらあの二人のことまともに見られなくなりそうだから嫌」
龍田「そ。…………つまり最初に時雨を落としちゃえば障害無し? 」
時雨「や、どう考えても違うと思うけど? 」
529: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:50:20.08 ID:7i7uhtsBO
< ででん! テーマは >
愛宕「あの人の最高に好きな女」
高雄「黒髪ロングで」
雲龍「巨乳以上で」
加賀「背が高くて」
叢雲「頭の回転早くて」
海風「できれば歳上で」
天城「芯があるのに弱い女? 」
叢雲「そんな完璧に近い女いるわけ無…………もしかして、長門? 」
530: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:51:02.86 ID:7i7uhtsBO
< キャラクリからやり直し >
愛宕「あら、そう考えると確かにそうね」
加賀「心身が強い女っていうのもポイント高いわ」
天城「でもまぁ……普通ですよね。
好みの相手を好きになるわけではないっていう」
漣「性格を真面目に決めてステ上げもガンガンやりつつ?
可愛い系の趣味もチェックするルートですねー」
明石「はは……あながち間違いでもないのがなんとも」
531: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:51:38.69 ID:7i7uhtsBO
< 違うけどそうとしか言えない >
江風「そもそも扶桑さンは? ビンゴじゃねーの? 」
Littorio「堕ちかかっていて切掛さえあれば転びそうなヒトのことを話してもつまらないでしょう? 」
江風「ン、ンン? そういう、話なのか? 」
532: 名無しさん 2018/02/15(木) 22:52:18.45 ID:7i7uhtsBO
< さてさて酔いも深まってきまして >
叢雲「この面子でモノポリーってあんた、我ながらヤバいと思うわ」
提督「そうか? 」
高雄「ふふ……」
Littorio「なるほど……これはこれで」
瑞穂「呼んでくれるのは単純に嬉しいのですけれど……うーん」
535: 名無しさん 2018/02/16(金) 22:05:43.28 ID:/gr2On92O
< 情念その他染み付いております >
提督「えー、三月初めにこの住み慣れた我が家を後にするわけですが」
明石「今初めてぼんやりとでも日取り聞きましたけど」
叢雲「まだ正確な日時は出ないのね」
提督「ん……わけですが」
高雄「はぁ」
提督「ベッド、どうしよう」
愛宕「あぁ……」
加賀「そういえばキングサイズのベッドだったわね」
提督「いっそ廃棄して新しいの買う? 」
明石「まぁ、トラック自体には積めますけど……。
何だか運ぶのがちょっと嫌ですもんねぇ」
536: 名無しさん 2018/02/16(金) 22:06:20.22 ID:/gr2On92O
< 当然の疑問 >
提督「取り敢えずそれはいいや。加賀くんに天城くん」
加賀「何? 」
提督「酒の梱包、任せたぞ」
天城「構いませんけれど……あの」
提督「うん? 悪いが俺は他に仕ご
天城「日付を指定していただけませんとどこまで包んでいいか分かりません」
提督「…………」
雲龍「そんなギリギリまで飲みたいなんてあなたね……」
537: 名無しさん 2018/02/16(金) 22:07:26.79 ID:/gr2On92O
< 艶笑話 >
瑞穂「落語は分からないですよ。音楽だって殆どクラシックか懐メロなのに」
加賀「短くて簡単なのなら『紀州飛脚』なんていいのじゃなくて? ね? 」
雲龍「中々入らないのもそれはそれでいいと思います」
瑞穂「はぁ。どういう噺なんですか? 」
叢雲「雲龍が笑い話にしそうなやつ。
…………でもさらっと内容が分かる辺り雲龍も変なこと知ってるわね」
538: 名無しさん 2018/02/16(金) 22:07:59.67 ID:/gr2On92O
< 炎症の話 >
天城「でもあまり傷が付くと、その」
高雄「割に困りますよね。直るのは直りますけど」
明石「実際傷付かないにこしたことはないですよ。
将来的にそれが積み重なって、って可能性も無いわけじゃないですし」
天城「でもこの前姉様、少し色が変わった気がするとかって」
明石「…………」
高雄「…………」
天城「…………」
瑞穂「傷だとは思っていないのか何なのか。
……まさか意識的に沈着させているなんてことはないでしょうし」
539: 名無しさん 2018/02/16(金) 22:08:25.51 ID:/gr2On92O
< 延焼した話 >
海風「色素ですか。あなたはもう遅いですよね」
提督「」
江風「」
Littorio「……江風の方がダメージを受けていそうなのが、なんとも」
540: 名無しさん 2018/02/16(金) 22:09:39.62 ID:/gr2On92O
< 袁紹さんのお話?>
龍田「そういえば死んだ例の将校の後釜、エリートらしいわね」
あきつ丸「この国有数の華族出身で軍内にも政界にも財界にも血縁と繋がりがある」
龍田「まるで役に立ちそうもない感じね」
あきつ丸「家柄があれならば無能ではない限り生を全うできるだろう」
龍田「なるほど? 」
あきつ丸「海兵の席次も実力で勝ち取っているしな」
龍田「へぇ、優等生。…………でも、できなさそうなのね? 」
あきつ丸「ノーコメント、とさせていただく」
544: 名無しさん 2018/02/17(土) 21:43:41.70 ID:D75B3I0yO
< 何が言いたいのかは本人も >
雲龍「妻と夫を熟語にすると」
天城「ええ」
雲龍「男が先で負債、女が先で財布。つまり」
天城「はぁ」
雲龍「夫妻の方がマシね」
天城「……はぁ? 」
545: 名無しさん 2018/02/17(土) 21:45:35.30 ID:D75B3I0yO
< ショックというよりは考え込む表情に >
雲龍「だってATM男と結婚するよりは負債があっても好きな男と添い遂げたいでしょう? 」
天城「理想論というか何というか。
理解はしますけれどお金や生活は大事ですよ? 」
瑞穂「お酒が買えないからですか? 」
江風「知ってた」
天城「…………」
546: 名無しさん 2018/02/17(土) 21:48:43.47 ID:D75B3I0yO
< すら、ってのもどうなんだこの世の中 >
雲龍「まぁ、あの人はそもそも負債もなければATMになる程落魄れてもいな
漣「雲龍さんじゃそもそも妻にすらなれないですけどねー」
雲龍「そうね。…………龍田にいいクスリでも紹介してもらおうかしら」
547: 名無しさん 2018/02/17(土) 21:51:06.44 ID:D75B3I0yO
< 何と何が同じだって? >
漣「まぁまぁ。知っててそのキャラでしょ? 」
雲龍「キャラではないししたり顔で言われると普通に腹立つのよね」
漣「こっわーい! …………でもチヤホヤされる容姿だからいいんですよ? 」
雲龍「? じゃないとあの人だって好きになってくれないから同じでしょう? 」
漣「う、うーん……? そうなの? 」
叢雲「私に訊くんじゃないわよ馬鹿」
548: 名無しさん 2018/02/17(土) 21:51:33.17 ID:D75B3I0yO
< 外連味 >
提督「溢れ過ぎよな」
愛宕「寧ろ外連味を極限まで減らそうとしてるのにこの有様なんじゃないの? 」
提督「減らそうとしてるか? 」
愛宕「あなたの話じゃないの? 」
提督「だってそんなもの無いだろう? 」
愛宕「外連味が? 」
提督「外連味が」
愛宕「そうなの。…………自分で言うのは気持ち悪いけどこの面子が派手じゃないなんて思える人、いる? 」
552: 名無しさん 2018/02/18(日) 23:36:38.65 ID:ohCVQxVfO
< コント(嘘):日常(真) >
龍田「鹿島先生に是非ともおしえていただきたいことが」
鹿島「あ、私用事があるのでこれで」
龍田「やめなさいな、傷付く」
鹿島「こんなので傷付くような人からは逃げませんよ」
龍田「逃げるの? 」
鹿島「それは違います」
龍田「違うの? 」
鹿島「違うの」
山城「あなたたち何やってるのよ……鹿島も変に適応するんじゃないわ」
553: 名無しさん 2018/02/18(日) 23:37:05.46 ID:ohCVQxVfO
< 暇を持て余した神々の >
龍田「遊び」
山城「何をしているのか訊いたわけではないのだけれど」
鹿島「はぁ。……こんな同輩でも、離れるとなると寂しくなるものですね」
龍田「という嘘? 」
鹿島「違います。…………あなたなら違わなくとも、いいのでしたっけ? 」
554: 名無しさん 2018/02/18(日) 23:38:08.75 ID:ohCVQxVfO
< 個人的に夢が無いと思うのです >
雲龍「AAAカップって大体18gらしいわ」
提督「だから何なんだよ……意味分かんねぇよ」
雲龍「いえ、生活は楽そうねって。仰向けになって一円玉が十八枚よ? 」
提督「む…………なるほどな」
漣「何を悟っ……こっち見んなばーか! もうちょっとあるわばーかっ!」
555: 名無しさん 2018/02/18(日) 23:38:42.28 ID:ohCVQxVfO
< おしえられた方も困惑するのですがね >
提督「そもそもお前一応AAAではないしな」
漣「はぁ? 何で知ってんですキモ
提督「雲龍がおしえてくれた」
漣「…………」
江風「や、本当どーいう会話してたらそンな犯罪的な流れになるンだよキモチワリーな」
556: 名無しさん 2018/02/18(日) 23:39:08.33 ID:ohCVQxVfO
< 割と主観気味ですが >
提督「ってもな。別に雲龍に限らずそういう話するだろう? 女の子同士で」
海風「無いとは言えないですけど男性のあなたが知っているのがおかしいのでは。気持ち悪いですよ」
提督「そうかな。因みに海風は? 」
海風「重さでいえばあのポトルに入るくらいですね」
提督「そうか」
江風「その流れで即答すンな、ってーかもしかしてデカいと重さって調べるものなの? うン? 」
557: 名無しさん 2018/02/18(日) 23:39:35.38 ID:ohCVQxVfO
< 完全な断絶と緩やかな終わりと >
雲龍「この身体でよかったと思うのはあれね、垂れない」
天城「完全な人間になってしまうとその辺り恐ろしいですよね」
雲龍「多少ならそれもアクセントたり得るらしいけれど……ねぇ」
提督「うん? 」
雲龍「正直どこまでならヤれそう? 」
提督「せめて女として見れそう? と訊いてほしいね。……分からん」
雲龍「ふぅん? 」
提督「俺自身が老いていく最中だし。できれば考えたくないからな。
……死を意識する方が、余程楽だろう? 」
558: 名無しさん 2018/02/18(日) 23:40:11.59 ID:ohCVQxVfO
< 分かった上で >
Littorio「でも確かにセックスというのは確実に最も長くあってほしい娯楽の一つですね」
加賀「ふぅん? 最古の職業の一つが娼婦、みたいな話? 」
Littorio「別にLittorioは性産業のお世話になるつもり、ありませんよ。
……何というか仮に電子化、電脳化が進んだとしても」
加賀「ええ」
Littorio「自らが肌で生を実感できる、そういう承認欲求の完遂は他にあってほしくないので」
加賀「……なるほど」
Littorio「肌が肌に触れられる、それこそプリミティブであって且つ先鋭的な存在でしょう? 」
雲龍「ようはいつまでもヤりたいってことよね。言葉は兎も角、分かるわ」
559: 名無しさん 2018/02/18(日) 23:40:38.13 ID:ohCVQxVfO
< 忠犬 >
提督「かったりぃ……なんなのもう」
高雄「それでは一日くらい止めて引き篭もってみては? 」
提督「部屋で一人、ね。……貧乏学生でもねぇし今なら何するんだろう。
やっぱり読書でもして、寝て、カップ麺でも食べるかな? 」
高雄「私は、呼ばれるまで待ってますよ」
提督「そうか。…………高雄といる為に執務してるわけじゃ、ねぇよ? 」
高雄「そんなこと、知ってます。……ほら、次の裁決事項です」
560: 名無しさん 2018/02/18(日) 23:41:33.17 ID:ohCVQxVfO
< この面子で飲むのって >
金剛「何だか久し振りな気がしマース」
山城「ぼっち、っていうやつ? 」
金剛「ぼっ、ぼっちじゃねーデース! 榛名も比叡も霧島もいるしぃ? 」
大淀「姉妹しか話せる相手がいないなんて寂しいですね」
龍田「いないから言えるのよ。いれば、溺れるわ」
金剛「違う」
山城「違わないわ」
大淀「違いますよね。……いや、別に金剛さんのフォローのつもりではありませんが」
561: 名無しさん 2018/02/18(日) 23:42:15.21 ID:ohCVQxVfO
< 似合わないと思うよ、絶対 >
提督「漣と雲龍の希望はどうせ叶えないが新天地で望む設備その他。
しゃーねーしポケットマネーでやってやる」
雲龍「地下牢」
愛宕「ネイリスト」
天城「酒蔵」
加賀「射場」
漣「DDR」
提督「…………」
高雄「…………地下牢? 」
565: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:42:01.90 ID:EzdGUsNmO
< 唐突ではありますが >
明石「異動前に健康診断、っていうかまぁ書類上は総点検をしろとのお達しが」
提督「ほーん、まぁ悪いことも無いし。頼んだ」
愛宕「ふふ、着替え、覗いてもいいのよ? 」
提督「あ、そう? 」
瑞穂「駄目です」
提督「どうしても? 」
瑞穂「どうしても」
提督「本気で? 」
瑞穂「本気で。……あなたが瑞穂だけのものになって、
絶海の孤島にでも連れ去ってくれるのなら考えてみますけれど? 」
提督「言うね。本気で全く許さないってことじゃん? 」
瑞穂「そう言っていますもの、心から」
566: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:42:56.42 ID:EzdGUsNmO
< 言って去る >
明石「というかあなたも対象ですけどね。
艤装とのシンクロだとかトランス効率なんて項目はありませんが」
提督「マジ? 」
明石「マジです。採血だとかもありますよ? 」
提督「そうか。……お前にもぶっとい針挿してやろうか? 」
明石「いいとこナースと患者、みたいなプレイですけど。まぁ、気が向いたらで」
提督「向かせてみせるさ」
海風「あ、じゃあナース服用意しておきますね」
提督「あぁ、ありが…………はい? 」
567: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:43:33.07 ID:EzdGUsNmO
< 無理なダイエット >
浜風「ってどこから? 」
春雨「うーん……うん? 」
浜風「断続的に一定間隔で身体を励起したり回復し続ければ五日くらいは走り続けられるけど」
春雨「それで痩せるのかな、春雨たちって」
浜風「あやしいですよね。いや、痩せはするけれどそれは本当にダイエットなのかという」
春雨「うん。……取り敢えずお代わりいる? 」
浜風「ください」
時雨「本当、浜風は今の身体に感謝するべきだね。
……いや、僕はもう十分味わったよ、春雨スープ」
568: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:45:54.80 ID:EzdGUsNmO
< 他はまぁ兎も角として >
若葉「そんなに食べるのなら最初から鍋で食べればいいのに」
浜風「それは違います」
春雨「そうなの? もう皆お腹いっぱいみたいだから浜風ちゃんに渡そうと思ったのに」
浜風「それなら貰います」
若葉「それは違わないのか? 」
浜風「全く違いません」
時雨「…………本当さ、浜風ってこの環境でよかったね。少なくとも金銭的には」
569: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:46:55.24 ID:EzdGUsNmO
< それ以上は悪口になるので >
時雨「でもまぁ、不思議だよね、その割に僅かずつでも成長はするんだから」
赤城「厳密には成長というか身体の変化はありますよ。
老化はしていないとしても老廃物は溜まりますし。
意識的か無意識的に変化を“ 傷 ”と認識して修復することはありますけど」
鹿島「あと仮に一キロ太ったとしてそれを意識して修復しようとした瞬間直すことも、できることにはできます」
大淀「普通に運動して痩せた場合の数十倍は疲労が襲ってきますし下手すれば別の不調に悩まされますけどね」
若葉「つまりあれか。不便があると言いながらブラがきつくなってきたとか宣う浜風や浦風は……ほう」
春雨「ふーん……」
浜風「…………何ですか、言いたいことがあるなら、言ってみては? 」
570: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:47:23.70 ID:EzdGUsNmO
< 別にクソビッチが好きとか遊びとかではなくて >
提督『前の男塗り替えるのって割と燃えるわけよ。分からない? 』
漣「とか言ってましたね、前の前の前くらいの任地からの電話で」
雲龍「ん、んん……分からないとも言えないけれど」
愛宕「最初から決めた男がいるのよねぇ」
漣「でもご主人様にだって前の女がいたわけですよね? 単なる遊びでもなく」
雲龍「それに勝ててる自信なんて無いもの」
愛宕「ルックスと時間は兎も角、うーん」
瑞穂「はぁ。…………取り敢えず女って、嫌ですね」
571: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:48:19.78 ID:EzdGUsNmO
< 本音とは思えない本音のような建前にも見える…… >
雲龍「別に嘘でもないのに。本音でもないけれど」
愛宕「そうよね。自信と誇りの違いっていうか」
高雄「本ッ当に女とは……いえ、分かるからこそ、うんざりするのでしょうけれど」
572: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:49:12.50 ID:EzdGUsNmO
< 扉越しに聞いている >
加賀『ところであなた、何故そんなものを持っているの? 』
提督『や、まぁ何というか、流れ? 』
加賀『呆れた。馬鹿馬鹿しいにも程があるわ』
提督『でもお前、好きだろう? 』
加賀『ばか。……そんなわけ、ないじゃない』
提督『そういうやつに限って……な? 』
高雄『ええ、加賀さんなら、きっと』
雲龍『本当の猫は加賀さんみたいな女を言うのかもしれませんよ』
加賀『ッ……』
愛宕「気、気になるッ。何の話なの? 何のッ? 」
573: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:49:39.30 ID:EzdGUsNmO
< ごめんなさいね、つまらないもので >
提督「何ってそりゃあ高機能猫じゃらしだが」
高雄「これが中々安物とは違うのよ」
雲龍「あの子も喜ぶわ。最近は面白いものが無くて私にじゃれついてばかりなの」
加賀「猫如きにつまらないもの扱いされる悲哀があなたに分かって? 」
愛宕「全然。……取り敢えず雲龍は猫にでもなったら? 今度は、雄で」
574: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:50:15.39 ID:EzdGUsNmO
< すぅぱぁぶぅめらん >
雲龍「歯に絹着せるということを知らない面子だから冗談として聞いてみるけれど」
提督「精神的に他人関係無しな人間なら叢雲も欲しいところだな。で? 」
雲龍「激戦に次ぐ激戦で最期に生き残るのが映えるのって誰かしら、ここだと」
提督「お前ではねぇな。お前ぜってー加賀庇って死ぬわ」
雲龍「本望ね、割と」
加賀「ん……江風じゃなくて? 新参という意味でも、性格の意味でも」
愛宕「Littorio? 帰国して日記書いて縁者が出版して儲けるんでしょ? 」
高雄「それなら明石さんでも。ある種の傍観者であり仲間であるという存在ならば」
提督「なるほど。……マジに最低だな、お前ら」
575: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:51:11.14 ID:EzdGUsNmO
< それもまた処世術ってことでひとつ >
加賀「と言いつつあなた、割にこういう話好きでしょう? 」
提督「割にどころか大好物だよ。妄想の悲劇に飼い慣らされた平和呆け軍人だから」
高雄「日常的な喜劇に取り憑かれた、の間違いでは? 」
提督「や、知らないねそんなこと。
…………悲劇を喜劇として生きていけるキチガイ、なんて言われたことはあるけどさ」
576: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:51:45.80 ID:EzdGUsNmO
< 大分時間も経ちまして >
天城「昨今セクハラの定義ってかなり厳密に且つ厳しくなっていますよね」
高雄「ええ」
天城「何の気無しの行動がセクハラとして受け取られることも儘あるとか」
高雄「でしょうね」
天城「それならば逆も然りでは、と。セクシャルな話をしているつもりなのにそう受け取られない、という」
高雄「……」
天城「……」
高雄「……なるほど、面白そうですね」
愛宕「ちょっ、酔ってる! 酔ってるからぁ! ツッコミ二人止めたらどうなると思ってるのよ! 」
577: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:52:44.90 ID:EzdGUsNmO
< しかして自分から取り込まれてみたりして >
愛宕「おっぱいおっきいわよね」
雲龍「そうね」
愛宕「少し触られただけで感じるって本当? 」
雲龍「それが愛する男なら」
愛宕「先端より周り? 」
雲龍「モノごと揉み潰されながら弄ばれるのが」
愛宕「後ろもイけそう? 」
雲龍「彼が望むのならいつだって」
愛宕「ふぅん? じゃあ、あれなんじゃない? 実際集団で輪姦されてもイケるんじゃない? 」
雲龍「……死にたいの? 」
愛宕「あとほら、えーっと前から訊いてみたかったんだけどーーーー
瑞穂「何ですかこの状況……一瞬殺気に溢れたと思ったらいつものボンヤリ顏に戻ったり……はぁ? 」
578: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:53:26.50 ID:EzdGUsNmO
< それすらアルコールで流せれば >
愛宕「結論。そういう場合もあるけど雲龍ではそもそもサンプルにならない」
天城「分かりきったことを」
高雄「時間と体力の無駄ね」
雲龍「…………酔っ払いに馬鹿にされる程腹の立つものは無いわね。この刺身、つまと山葵換えてやろうかしら」
579: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:54:14.04 ID:EzdGUsNmO
< そりゃあ突っ込まれたくはありませんが >
Littorio「“ 寄り ”を含めてボケ側とツッコミ側にすると」
愛宕「ボケだとかツッコミだとか言い方は兎も角、ボケ側が多過ぎるわよね」
高雄「私と天城さんと瑞穂さんと叢雲さんと……まぁ、江風さんも入れておきましょうか」
明石「やー、私もどちらかというとツッコミ側かと」
雲龍「あなたも突っ込み側なのにね」
提督「……うん? 」
580: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:55:41.64 ID:EzdGUsNmO
< シークタイム大体三秒くらい >
天城「ん……酔い覚ましに屋上に出たのに、結局熱燗飲んでる」
瑞穂「寒いですね……これはこれでお酒も進みますけれど」
天城「乙なもの、なんていうのは結局言い換えだとか逃避ですけれど」
瑞穂「ええ。…………しかし」
天城「はい」
瑞穂「次は青森でしたか。露天風呂でも頼んでみるべきでしたね」
天城「肌を刺す風に舞う雪と、朱い月ですか。…………今からでも頼んできません? 」
581: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:56:20.89 ID:EzdGUsNmO
< 経験と妄想の分だけですよ? >
海風「並外れてお金あるっていってもお金出すのはあの人なのに」
江風「どーせヤる理由になって一番得するのもテートクだしいいだろ」
海風「ぁ…………そうだね」
叢雲「簡単に同意してんじゃないわよ馬鹿」
漣「その短い間にどれだけの妄想があったのかなーっと、ネーチャン? 」
582: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:56:47.51 ID:EzdGUsNmO
< 誰に言っているのやら >
漣「現実的にというかリアル的にというか割と正確っぽい現状認識としてさ」
叢雲「前置き長いわね。……何? 」
漣「処女且つ非レズかつ心に生きている人のいない存在が誰もいないって割と凄くない?
良い意味でも駄目な意味でも」
叢雲「まぁ。…………別に心に生きている、くらいは、いいわよね? 」
583: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:57:26.94 ID:EzdGUsNmO
< まるで抜き身の名刀の如き切れ味で >
叢雲「でも待ちなさいな。ということはあなたの中にも誰かしら住んでるっていうの? 」
漣「誇張でもなく叢雲ちゃんもご主人様も他の皆も大切だよ、漣にとっては」
叢雲「そ。……………………誰よ漣に飲ませたの。こっちまで酔いたくなるじゃない」
584: 名無しさん 2018/02/19(月) 23:58:13.14 ID:EzdGUsNmO
< 可能性なんて誰にでも拾えるものだし >
Littorio「と、言いつつあなたも割に溺れそうではありますけれど。性に」
漣「そりゃまぁ、女社会で揉まれて孤独をゲームに求める美少女ですし? 」
明石「夕張もそうなのかな……いや、あれはあれで何だかレズっぽい気もするけど、うーん? 」
589: 名無しさん 2018/02/22(木) 22:55:08.07 ID:kHgEZBuoO
< こういう朝でいいんだよ >
提督「んー……凄まじく疲労感に覆われた目覚め」
愛宕「あれだけヤれ……出せば? 」
提督「間違いではねぇけどな、言い方よ」
愛宕「ん…………私は結構快適な目覚めだけど」
提督「あるよな。疲労感が達成感で塗りつぶされること」
愛宕「そうねぇ……コーヒー淹れてあげる」
提督「さんきゅ。……ベーコンは柔めでいい? 」
愛宕「うん。……先がいい? 」
提督「浴びてきな。タオルとか用意しておくから」
590: 名無しさん 2018/02/22(木) 22:55:57.08 ID:kHgEZBuoO
< 寝ゲロせずに目覚めただけまぁ >
漣「うへぇ……吐きそ」
叢雲「私が見ていないところでやってね」
漣「そりゃ漣にもプラ……プラ、イドォ」
叢雲「はぁ、脳内麻薬とか消化酵素で身体弄れるんだから何とかなってほしいものだわ」
漣「体、ちょ、よ、くなってぉ……物、無く、ならない」
叢雲「そうね。…………はい、バケツ」
漣「要、ら、な、い…………プライドォ! 」
591: 名無しさん 2018/02/22(木) 22:56:35.07 ID:kHgEZBuoO
< 仕方無いね >
叢雲「御手洗いまで保ってよかったわ」
提督「そこだけ聞くとちょっとあれだな」
叢雲「あんたスカトロ趣味とか無いんじゃなかった? 」
提督「字面でハイになるのと実際は別だよ、叢雲くん」
叢雲「あっそ。…………そもそも嘔吐物って別よね。何て言い方だった? 」
雲龍「エメトフィリア。……迷い無く私に訊かれるというのも、何か嫌」
592: 名無しさん 2018/02/22(木) 22:57:15.02 ID:kHgEZBuoO
< それは誰も知らない >
雲龍「明日の献立と流れでどう連れ込むかを考えながら殺しそうな方」
愛宕「そうなの? 」
雲龍「こっちは昨日の夜を思い出して次はどう褒めてもらおうか考えながら殺しそうな方」
高雄「はぁ」
雲龍「で、翻って私は何も考えずに殺すの。少しだけまともでしょう? 」
瑞穂「はい? 」
天城「いえ、そう訊いても姉様がまともであるとは到底思えませんけれど、一体何のお話なんですか? 」
593: 名無しさん 2018/02/22(木) 22:57:43.29 ID:kHgEZBuoO
< ぼくのかんがえたさいきょうのせんかん >
提督「主砲百門くらい積めばいいんじゃねぇかとかは思ってたな、ガキの頃は」
Littorio「ふふ……それでは浮くかどうかもあやしいですよ」
提督「まぁな。でもガキっていうのは無意味に火力に憧れるものなんだ」
Littorio「つまり今も? 」
提督「当然。……悲しいことに多少現実的になって、飛んだら解決だなとか思っちゃってるけど」
Littorio「…………解決? 」
594: 名無しさん 2018/02/22(木) 22:58:25.84 ID:kHgEZBuoO
< アレンジさえ無ければまぁ >
WS「あら、金剛に霧島……何か? 」
霧島「食べられるものを組み合わせているのだから調和して美味しくはならなくとも
金剛「普通食べられるものにはなる筈デース……」
霧島「…………」
金剛「…………」
WS「なるほど……あなたたち」
霧島「? 」
WS「人間だって集まれば調和なんて有り得ず喧嘩ばかりでしょう? 」
霧島「そう言われると、まぁ」
金剛「人間の友好程度に並ばれる妹が不憫でならないデース……」
WS「そうね。……そんなレベルのお料理、ではあると思いますけれど」
595: 名無しさん 2018/02/22(木) 22:58:53.32 ID:kHgEZBuoO
< あねいもうと >
山城「あなたも天龍と離れるのなら警戒はしておくことね」
龍田「知ってるわぁ。それに天龍ちゃんって人を見る目はあるのよ? 」
山城「そ。あの子を姉にしたい子ってかなりいるみたいだし」
龍田「駆逐の子とかには異常な程好か……念の為訊くけれど、それって頭に義、とかつかないわよね? 」
596: 名無しさん 2018/02/22(木) 22:59:30.40 ID:kHgEZBuoO
< 幸か不幸か >
時雨「バレンタインよりもホワイトデーが早ければよかったんだ」
若葉「ん? 」
時雨「受け取った時点でね、ある種の呪いを掛けられるなんてあんまりだよ」
若葉「そうだな。…………それはそれで当日、期待した者に付き纏われる気がするが」
597: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:00:00.89 ID:kHgEZBuoO
< 大体忘れてる >
天城「? 何をしてるんです、姉様」
雲龍「年賀状の当たりを探しているの」
天城「はぁ。何が当たるんですか? 」
雲龍「自転車とか旅行とか、あと切手シートとか。現金なら十万円だったかしら」
天城「買えますよね。旅行なんて行けるかどうかの方が怪しいですし」
雲龍「分かってないわね。……でも一つ、分かった。
こういう無頓着だとか興味無しのところに集まるから、受取手が毎年足りないの」
598: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:00:56.42 ID:kHgEZBuoO
< 静かにしていてほしいわけでもないし >
加賀「あの人宛の年賀状よね」
高雄「ええ。毎年うんざりするくらい届きますから」
加賀「そう……去年だとか一昨年のは? 」
高雄「期限が切れてそのまま。住所録をつくってあとは一年後廃棄ですね」
加賀「残念ね。それだけあればあの子も一日くらい静かよ」
高雄「はぁ」
愛宕「そんな犬に与える骨じゃないんだから……」
599: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:01:34.64 ID:kHgEZBuoO
< だからそういうことじゃない >
漣「っても雲龍さんそれ楽しいです? 」
雲龍「? それなりに」
漣「ふーん? 」
雲龍「この軍人は確か嫌味なやつだったな、とか。
この政治家は舐め回すような視線が不愉快だったな、とか。色々あるの」
漣「それはまぁ、面白そうですけど」
雲龍「それに当選が出るのを期待して見ると割に心躍るものなのよ、こういうのって」
漣「はぁ」
瑞穂「切手シートばかり幾つもあったって……使わないでしょう、雲龍さん」
600: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:02:02.88 ID:kHgEZBuoO
< 満足 >
提督「色気のある女ね……うーん」
天城「中々に難しいのでは? 」
提督「いや、綺麗な瞳とか笑みの形の唇とか仕方無いですねって感じの溜息とかあと
漣「天城さん見ながら考えるとかふっつーにキモいんで、やめてくれます? 」
提督「…………」
天城「別に天城は……いえ、もういいですけれど」
601: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:02:35.79 ID:kHgEZBuoO
< でも女性にどうやればいいの? と言われると >
提督「確かにそう言われると……む」
天城「容姿、スタイル、香り、声音、仕草……どれをとってもこれといったものは無いのです」
提督「醸し出されるっていうかな。……それで? 」
天城「つまり自信の有る無しからくる装いで雰囲気がつくられるなら姉様が学生の制服を着てもいい、と」
提督「……違わね? 」
天城「違いますよね」
雲龍「そう? 」
602: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:03:08.01 ID:kHgEZBuoO
< してなくてもしたいと思ってるって、マジで >
提督「つーか別にそういう小難しいこと考えなくても似合うと思うよ、ブレザーでもセーラーでも」
雲龍「でもセーラーは着たこと無いし」
提督「タイミングが悪いんだよ」
雲龍「そう……」
天城「そういえば天城はブレザーって無いですね」
江風「……制服プレイって世の中のちょっとあれなカップルは普通にするものなのか? なぁ? 」
603: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:03:58.32 ID:kHgEZBuoO
< 汚すのがまた、とかそういうのも >
海風「でも私も戦闘衣でヤったことあるよ? 」
明石「あ、私も」
瑞穂「神聖な、とかは言いませんけれどね……あの」
加賀「それ、やっぱり制服っていう認識よね……本当に何故そういう形になったのかしら」
604: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:04:43.76 ID:kHgEZBuoO
< だとしてそれはそれで悪くない >
叢雲「あなたは制服がセオリーには見えない年齢扱いされたんじゃない?
集合的無意識だか英魂の意志だかに」
加賀「ほう……頭にきました」
提督「や、分かってるから、お前別に十代専用の筈の制服着ても似合うから、本当分かってるから」
加賀「そうよね? 」
愛宕「私が言えた話じゃないけどぉ……結局似合うの意味合い変わっちゃってるのよねぇ」
605: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:05:13.17 ID:kHgEZBuoO
< 特異点? >
海風「でも逆に言うと海風たちは加賀さんみたいな装いはセオリーではない、と思われたわけです」
加賀「そうね。それで? 」
海風「その巫山戯た意志の所為で私はあの人に抱かれるまでとても待ちました、とても」
加賀「……そうね」
明石「はは…………あれ、でも、私は? 」
606: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:06:04.48 ID:kHgEZBuoO
< 無いってのもそれはそれでとかなんとか >
天城「しかしその、なんです」
提督「うん? 」
天城「先程は漣さんに切り捨てられてしまいましたけれど」
提督「あぁ」
天城「男性ってその、割と見ているんですね。胸とか以外にも」
提督「そりゃおっぱいは大好きだけど別におっぱいと結婚したいわけじゃないし、うん」
607: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:06:32.79 ID:kHgEZBuoO
< あれ、そういう話だっけ? >
加賀「まぁ、胸を見ないと言っているわけでもないけれど」
提督「加賀くぅん、折角割と綺麗めに終わらせたんだけど」
加賀「いいでしょう。私にも絡ませなさい」
提督「はぁ。……そりゃ見るよ。おっぱいと結婚するわけじゃないけど、
そのおっぱいの持ち主と結婚するかもしれないんだし。
下半身脳とかではなくてね、魅力的な女の子が分からないわけじゃないんだから」
加賀「なるほど」
天城「良いことを言っているようで……しかし見られる感覚への言い訳には全くなっていないのでは? 」
608: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:07:00.52 ID:kHgEZBuoO
< あるときは悪魔の手先、しかしあるときは正義の代行者 >
龍田「よねぇ」
山城「そうね」
あきつ丸「まぁ、確かに殿下や帝都の命令で一応の生物を殺して仲間を見捨てているといえば、手先だが」
鹿島「あなたたちの正義って結局は自分の幸せなんだから代行者ですらないのでは? 」
609: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:08:05.53 ID:kHgEZBuoO
< 実際どうなのかな >
提督「よく考えると身長が低ければそれだけで大柄な女の子とヤってる感覚楽しめるのかな」
雲龍「そうだとしてあなたも普通の女とヤったとき小柄な子って感覚になってるんじゃない? 」
提督「なるほど……頭いいなお前」
雲龍「ええ」
提督「…………」
雲龍「…………」
提督「…………何の話しようとしたんだっけ? 」
雲龍「そんなこと、知らないわ」
610: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:08:32.38 ID:kHgEZBuoO
< 尽くす女と尽くされる女 >
龍田「どちらが似合うか」
赤城「尽くされるのが似合う女は尽くす姿も美しいと思いますよ。
尽くすのが最初から似合う女が尽くされることに違和感を覚えることはあっても」
龍田「なるほど……それで? 」
山城「この流れで言えと? ……ま、尽くす方くらいね、私なら」
鈴谷「尽くされる方がいいなー。だってどっちでもいいんでしょ? 」
あきつ丸「ハンッ、尽くされるのではなく傅かれるの間違いだろうが、龍田なら」
鈴谷「そだねー。飴と鞭が1:99くらい? 」
龍田「え、それだけで満足してくれるの? 」
鈴谷「うん? …………うん? 龍田さ、鞭の意味履き違えてない? 鞭は本気での苦痛だよ? 特に龍田の場合」
611: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:08:59.29 ID:kHgEZBuoO
< ご褒美的なアレではなくて >
龍田「失礼な。私これでも尽くす女なのよ? 」
鈴谷「さっきも言ったけど寧ろ適度な飴で手懐けそうだよね」
山城「それか単に重い女ね」
龍田「もうっ……でも不思議なの」
あきつ丸「オチは予想できるが、聞いてやる。何だって? 」
龍田「何故か寄ってくるのは踏んでほしいとか罵ってほしいとかそういうのばかりでね? この前なんてーーーー
612: 名無しさん 2018/02/22(木) 23:09:41.93 ID:kHgEZBuoO
< カッコ良ければそれでいい気も>
Littorio「何やら武器のようなものを顕現させるには特殊な能力でも必要なのでしょうか」
加賀「さぁ……私の場合弓は艦載機を顕現させる触媒でもあるけれど」
Littorio「雲龍や叢雲はあれ、特に使わないでしょう」
加賀「叢雲はもしかすると近接戦闘の可能性もあるし最終的には投擲もできるわ」
Littorio「ええ。雲龍の場合そこまで近付かれた時点で終わりですけれど」
加賀「…………」
Littorio「…………」
加賀「…………こんなところでも謎なのね、あの子」
615: 名無しさん 2018/02/23(金) 23:54:16.52 ID:cVvBZWwnO
< まぁ、大体そんな感じのこの頃 >
高雄「ところで今現在、かなり大規模な作戦が展開されているようですけれど」
提督「出ないよ。俺たちは」
高雄「確定事項? 」
提督「そう。それも大湊に行く条件」
高雄「ふぅん? 何故その程度が天秤に掛けられたの? 」
提督「さてね。そういう背景想像するの嫌い? 」
高雄「はっきりしないことは、嫌いです」
提督「そうか。…………まぁ、キープかな? って感じにされるよりははっきり断ってくれた方がいいしなぁ」
高雄「そういうことではないですけど……やけに実感籠ってますね」
616: 名無しさん 2018/02/23(金) 23:54:46.07 ID:cVvBZWwnO
< ぐさぁー! >
加賀「明確なキープ扱いを決め打ちされるよりマシね」
提督「」
漣「プークスクス☆ ざまぁ! 」
高雄「…………はぁ」
617: 名無しさん 2018/02/23(金) 23:55:27.72 ID:cVvBZWwnO
< そんなものが本当に有るのならば >
雲龍「マスターさせたわ」
明石「はい? 」
雲龍「あの子お手とおかわりしかできなかったでしょう? 」
明石「あぁ、黒猫サンジョルディ。何ができるようになったんです? 」
雲龍「ゴロン」
明石「えぇ……いや、確かに難しいし凄いですけど」
瑞穂「それは大体犬におしえるものでは? 」
雲龍「勝手にゴロゴロするから条件付けさえすればなんとかなるのよ。
嫌がることは本当に嫌がるけれど楽しみの延長として覚えさせれば」
叢雲「本当にこれは……あなた本気で来世は猫でも目指せば? 」
618: 名無しさん 2018/02/23(金) 23:57:39.38 ID:cVvBZWwnO
< 蛇の手、それとも猫の逆鱗? >
提督「…………ぁ」
雲龍「あ、って何? 」
提督「や…………うん、何というかふとしたときに自分の行いに落ち込むんだ、最近」
雲龍「そう……それなら」
提督「うん? 」
雲龍「もっと堕ちましょうよ……そんなこと、考えられなくなるくらい。
存在が有り得ない程ファジーなら、誘い手だってきっとファンタジー、なんだから」
619: 名無しさん 2018/02/23(金) 23:58:07.96 ID:cVvBZWwnO
< 不倫 >
「道徳にはずれること。特に、男女関係で、人の道に背くこと。また、そのさま」
海風「へぇ、別に男女とか関係無くあの人って不倫状態だったんだね」
江風「……そっすね」
620: 名無しさん 2018/02/23(金) 23:59:07.50 ID:cVvBZWwnO
< 民法とかを勘案すると >
明石「実は浮気ではあっても不倫とはちょっと違うんですよねー、私たち」
天城「……そんな浮気ならまだいいみたいな言い方」
叢雲「そういうことヘラヘラ話せる辺り程度の差はあっても明石だって壊れてるってことよね」
明石「そりゃあ雲龍さんとかと比べたらまともどころか真人間に近いですよ、誰だって」
天城「…………自分ではなく姉とはいえ、言い返せないどころか腹が立ちもしないですね」
621: 名無しさん 2018/02/24(土) 00:00:57.90 ID:oSELcR5eO
< 明日もというか今日もというか昨日も今日もこれからもよろしく >
雲龍「ま、瑣末でつまらないことは、忘れましょうか」
提督「そう言って顎に添えた手が鎖骨に降りていくのは何ですか、雲龍さん」
雲龍「あら、他の女は察して遠くに……閣下? 」
提督「あっそ。…………お前に溺れさせてくれる? 」
雲龍「喜んで。……その代わり、今は私だけ、見なさいな」
622: 名無しさん 2018/02/24(土) 00:01:47.75 ID:oSELcR5eO
< 自覚なんてものは贖罪にならないのですがね >
愛宕「あの人と雲龍がいないから言うけど」
高雄「自分たちで出てきたけれどね。……何? 」
愛宕「間女、でいいかしら。そういう相手と面と向かうのってどういう気分だと思う? 」
高雄「……二度と近くなとか、こんな女にとか、殺してやりたいとか? 」
愛宕「そうよね、普通そんな感じよね」
高雄「? 」
愛宕「心の欠落っていうか……そういう感情が湧きそうも無いって言ったら、笑う? 」
高雄「自嘲なら、きっと。……………………欠落というよりは、きっと初期不良みたいなものだし」
626: 名無しさん 2018/02/24(土) 23:38:12.39 ID:oSELcR5eO
< 去年の十月くらい、たぶん >
高雄「ところで明石さん」
明石「? 」
高雄「どう考えても研究には役立ちそうもない薬品だとかを集めたようですね、あの人の名前で」
明石「え、えーっと……? 」
高雄「故意に害を為すことなんて無いでしょうけれど……二度は無いですよ」
明石「…………」
高雄「無いですからね。雲龍さんにも伝えておいてください」
明石「はい。……………………どこで暴露たんだろう、本当」
627: 名無しさん 2018/02/24(土) 23:39:15.11 ID:oSELcR5eO
< 発露、というか反転の転換の露悪 >
雲龍「暴露た? 」
明石「ええ。ある種高雄さんからの信頼すら感じましたね。反転して」
雲龍「…………まぁ、もうしないつもりではあったけれど」
明石「本気で止めた方がいいですね……骨も残りませんよ、きっと」
雲龍「ええ。あとで謝ってくる。あの人にも高雄にも」
明石「それがいいかと」
瑞穂「表情だけでも女ってあんな怯えた顔をできるものなのですね……何をしたかなんて聞きたくもありませんが」
628: 名無しさん 2018/02/24(土) 23:40:55.86 ID:oSELcR5eO
< 悪手と握手 >
高雄「あぁ。あの人の性欲と体力を励起させるクスリを盛ったんですよ。禁制品まで使って」
瑞穂「は? 」
加賀「死にたいの? 」
雲龍「」
江風「ある種最大級の最後通牒」
明石「」
海風「…………ふふ」
高雄「ま、明石さんの技術と雲龍さんの心なんて疑いませんけれど……分かって、くださいますよね? 」
629: 名無しさん 2018/02/24(土) 23:41:25.01 ID:oSELcR5eO
< 捌けた後に >
Littorio「でもね、高雄」
高雄「何? 」
Littorio「お酒でハイになったわけでもなく自棄になって暴れたわけでもないあの人が」
高雄「え、ええ」
Littorio「ただただ愛してくれるあの人がそのままに時間だけ濃密、それを受けた感想は? 」
高雄「えーっと…………言わなきゃ、駄目? 」
630: 名無しさん 2018/02/24(土) 23:42:27.22 ID:oSELcR5eO
< 刺激なんてものよりもさらに >
Littorio「駄目。Littorioは置いておいても雲龍も、それから愛宕だって味わいたい一時でしょう? 」
高雄「…………」
Littorio「うん? 」
高雄「はぁ。…………つまり、そういうことでしょう。お望み通り? 」
Littorio「それはもう。…………ただ単に穏やかな快楽に満たされて愛を感じたなんて、なんと幸せなことか」
641: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:21:05.54 ID:rath+6BG0
< はっ! ここはどこだ? 何が起こった? >
提督「雪……雪が、無いだとぅ? 」
愛宕「有るじゃない。大体溶けたけど」
提督「ん、んん……あれ? 」
愛宕「夢でも見てたの? 」
提督「夢ってーか何てーかリアルな白昼夢? ……うん? 」
愛宕「ここは青森県むつ市大湊であって北海道じゃないのよ? 」
提督「あぁ、うん…………何か大切な筈のイベントを逃した気がしないでもないな、何だ? 」
642: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:21:59.42 ID:rath+6BG0
< 初対面ならいざ知らず >
提督『クッソ面倒くせぇ挨拶とか要らねぇよな』
山城『まぁ、あなたの悪名なんて轟いているものね』
扶桑『悪名かは兎も角、そうかも』
龍田『出立まで時間が無いのに天龍ちゃんが離してくれなくて眠いわぁ』
高雄『……上官への罵倒よりも重症、というかあなたは意志を疎通させる気、あるの? 』
643: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:22:40.23 ID:rath+6BG0
< どうぞよろしく大体歓迎 >
提督『えー……取り敢えず、よろしく。大体それなりに私がここの責任者です』
愛宕『もっとまともなこと言えないの? 』
提督『俺が真面目に訓示なんて垂れたら三十分は喋りまくるがそれでいいか? 』
初月『ベッドを用意してくれ、眠くなるぞそれは』
涼月『……あの、慣れるの早いね、初月』
伊14『んっふふ~、楽しそうな予感? 』
伊13『嫌な……予感はしてた……』
阿賀野『提督さんのとこ一回来てみたかったんだよねー』
能代『はぁ……明らかに苦労するの能代なんだけど、阿賀野姉ぇは静かにしててね? 』
旗風『……キャラ、濃くない? 』
松風『……言ったら負けじゃないかな、たぶん』
644: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:23:55.53 ID:rath+6BG0
< 先達はかく語りき >
瑞穂『……キャラなんてものはもう、どうしようも、ないのですよ』
旗風『…………何故そんな懺悔するかのような顔を? 』
松風『無駄に重い雰囲気…………何だこれ』
645: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:24:56.09 ID:rath+6BG0
< 投げ付けられた印象 >
龍田『あ、そうそう。基本的なあなたの情報は移動のヘリでおしえておいたから』
提督『は? 』
龍田『感謝してくださいねー。これから驚かれることは少ないですよぉ~? 』
提督『…………』
龍田『……うふ』
叢雲『諦めなさいな、というかあんた大概自分の所為でしょーが』
愛宕『だからといってこの仕打ちは……ねぇ? 』
646: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:25:30.76 ID:rath+6BG0
< それはそれでどうなんだ >
山城『ちなみに言っておくけれど』
提督『あん? 』
山城『龍田は本体として、彼女たちに語っていたのはあと鈴谷と若葉と時雨と大淀と金髪ポテトだったわ』
提督『…………若葉だけが癒しだな、その面子』
647: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:26:07.31 ID:rath+6BG0
< さぁ、愉快な現実へ >
高雄「ん……やはり何か違う」
加賀「十分味わうに値する味だと思うけれど」
高雄「違うんですよ、何かが。出したい味ではありません」
加賀「その気持ちも分かる、けれど。だとすると一朝一夕では出せないわね」
高雄「それだけの価値がありますから」
加賀「ええ。…………でも一ついい? 」
高雄「何でしょうか」
加賀「少しずつ変えたとしてもきんぴらを十皿はおかしいと思うの、さすがに」
648: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:27:44.51 ID:rath+6BG0
< 基準なんてものは投げ捨てた方が幸せだよ >
天城「しかし保存する必要も無い時点であまりおかしくないのでは、ここだと」
能代「余ったら阿賀野姉ぇにあげますよ」
旗風「ひ、酷くないです……? 」
加賀「そうではなくてこれでは舌を見誤る可能性があるでしょう? 」
江風「そっちなのかよ……えぇ? 」
649: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:28:35.14 ID:rath+6BG0
< つまみだって料理だと思うんですけどね >
高雄「どうも和食は愛宕に勝てませんね」
加賀「そんなものよ。私もあなた程洋食は自信無いもの」
高雄「加賀さんに言われても。……新しい子ってお料理どれくらいできるんでしょう」
加賀「偏見だけれどあまりできそうもないわね。
能代と阿賀野はそれなりだったはずだけれど」
高雄「あの人が変なものをおしえる前におしえないといけませんね」
明石「そんな私が失敗作みたいな……や、確かにつくれるものの偏り酷いとは思いますけども」
650: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:29:03.50 ID:rath+6BG0
< 震機一転 >
提督「それにしても……さすが大湊、デケェな」
愛宕「そんな当然の感想。そもそも何日経ったの? 」
提督「おっきいの好きだもん。男の子は。引き継ぎ期間とか知らないよ」
愛宕「そう、ね。分かってあげる」
提督「うん。…………別におっぱいとかじゃなくて浪漫的な話なんだけどな」
651: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:32:50.39 ID:rath+6BG0
< そーいう集団 >
高雄「結局自分の得意なもので誤魔化してしまいました」
提督「いいんじゃねぇの。試作品には付き合うけど皆で囲んでも許せる出来まで取っておいてほしいな」
高雄「……ええ」
提督「そもそもがさ、棟は別だけどここ海軍軍人だらけだぜ?
それで食堂もあるのにわざわざ自分たちでつくってんだから最高だよ」
高雄「はぁ……そう思っておきましょうか。論点の掏り替えに感じますけれど」
天城「よくもまぁこんな地位にいるというか……何故だか面子だけで通信だとか主計をまともにこなせるっていうのがおかしいですが」
652: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:33:47.84 ID:rath+6BG0
< 仕方無いね、質素だったからね >
初月「恋愛が関わらなくとも狂信としては同程度だろう?
殉じることも躊躇わない、というべきか」
漣「まぁ、そりゃねー。積み重ねってやつがあるし」
初月「だが僕は彼に一目あって仕えるに値する主人だと感じた。
君はその選択を馬鹿にしないと思ったんだ」
漣「あれで中々有能っすからねー。いいんじゃない? 」
初月「あぁ。…………それには、彼の女が、邪魔だ」
漣「…………ふぅん? 」
初月「英雄足れる能力を使い潰すのは感心しない。
女を食うのもその威としては構わないが、しかし」
漣「なるほどなるほど。……でもできないんでしょ? 」
初月「主人を噛む犬畜生に成り下がるなんて御免だ。
牙を研き爪を研ぎ、彼の下知を待つことしか僕には許されない」
漣「なーるほどねー……初月ちゃんさ」
初月「? 」
漣「そんなこと言いつつ高雄さんに飼い慣らされてるんじゃないの?
そのパスタ確かに美味しいけどさー……ねぇ? 」
653: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:35:16.32 ID:rath+6BG0
< 新人というもの >
雲龍「女が騙されるのは頭が悪いから。男が騙されるのは頭が良くないから」
叢雲「ふぅん? 」
雲龍「女が綺麗なのは頭が良いから。男がカッコいいのは頭が悪くないから」
叢雲「なるほど。……大体分かった」
龍田「当然のことよねぇ~ 」
山城「そうね」
松風「……せめて同じ国の言葉を喋って共感してほしいんだけど」
江風「諦めな。それが肝心だよ、うン」
654: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:35:59.85 ID:rath+6BG0
< 古参というもの >
瑞穂「その理論だと提督は頭が悪くないだけの変態でクズで駄目な男ですけど」
雲龍「だからそう言ってるじゃない」
山城「まったくよ」
龍田「そうねぇ」
叢雲「一つでも長所があるだけいいんじゃない? 」
瑞穂「ん、んん……? 」
655: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:36:28.31 ID:rath+6BG0
< 刹那、凍りつくその場 >
愛宕「自分の男の話が聞こえたんだけど? 」
龍田「いつものやつよ」
愛宕「そう……」
山城「この辺り高雄との違いよね。…………いない? 」
叢雲「いそう、ではあるけど」
雲龍「そこのところ侮れないのよね」
高雄「それで構いませんよ。…………うん? 」
656: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:37:06.62 ID:rath+6BG0
< 関係無いよね! >
高雄「そもそもの話、私は別に法律上妻でもなんでもありませんし」
愛宕「とか言ってるけどかなーり拘ってるのよ?
早く書類上もお嫁さんになりたいのよね? 」
高雄「それは女として当然でしょう? 」
龍田「そこだけ聞くとただの売れ残り女ね」
山城「信頼関係の無い夫婦はただの紙切れ一枚でしか繋がっていないわ。紙切れがなんだっていうのよ」
扶桑「そうね。…………何か、書類が無くても愛があれば、に聞こえるけれど」
657: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:41:58.24 ID:rath+6BG0
< この際ってどの際? >
山城「そう言いましたし」
扶桑「…………」
山城「この際だから言いますけれどね、私は姉さまさえよければ毎日同衾したいのですよ」
扶桑「…………」
山城「愛にも種類があります。肉まで欲するもの、昇華された敬愛、見つめているだけの真心」
扶桑「…………」
山城「それならばですね、姉妹愛としてのものでもなく肉欲としてのものでもない、
純粋には割り切れない混濁していてなおかつ穢れなき愛があってもいいと思うのです」
扶桑「…………私がそれを受け入れるのはあなたが彼への気持ちを認めるくらい難しいと思うけれど? 」
山城「あら、そんな簡単なことでいいんですか? 」
扶桑「」
提督「」
龍田「あら~……まずい? 」
雲龍「私としては割と……でも、お酒って怖いわね、江風」
江風「なーンで江風に振るの? うン? 」
658: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:42:33.26 ID:rath+6BG0
< 罪には罰を >
龍田「んー……幸せ」
山城「まったくね。ぼんやり過ごして適当に訓練してお酒飲んで寝て」
龍田「誘えば抱いてくれる男もいる? 」
山城「否定はしないわ。…………自惚れ? 」
龍田「事実でしょ。あの人自身がそうだけどあなたも好きか嫌いか両極に振れるタイプだし」
山城「そう。…………何とも言えないわね、それ」
659: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:43:40.75 ID:rath+6BG0
< 人生が全て濃度で決まるというのなら >
提督「無人島に何を持っていくか、って訊かれてな」
天城「ええ」
提督「大概誰でも生き残ろうとするだろう?
サバイバルナイフとかライターとかそういうの選ぶんだ」
天城「そうでしょうね」
提督「小学校の文集でさ、一番好きな本って書いた友達がいたんだよ。
自分はそんなところで何を持っていても生き残れないだろうから最期に読んで死にたいって」
天城「随分とまぁ……達観した子供ですね」
雲龍「その理論なら私はあなたでいいわ」
提督「で、俺が酒でも持って
天城「天城も……いえ、手料理、にしましょうか」
660: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:49:13.90 ID:rath+6BG0
< 初顔合わせのことなど思い出して >
提督「もう少し真面目にやればよかったかな? 」
愛宕「ダメだしした私が言うのもなんだけど別にいいでしょ。
これから身内になるか敵になるかな相手なんだし」
提督「そうかな」
初月「それにしても雑過ぎたと思うが」
伊13「それより……イヨちゃん飲ませて即行潰すのは……やめて」
伊14「んっふふ~! 今日もたーのしっ♪ 」
涼月「カボチャのプディングつくりました! Littorioさんにおしえてもらったんですよー! 」
海風「……海風たちより明らかに順応早い、怖い」
能代「気にしたら負けでしょう……ボスがアレ、なんですから」
661: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:49:52.41 ID:rath+6BG0
< クチクカン…… >
瑞穂「随分とまた……キャラが濃いというか」
漣「変なの引き寄せるオーラでも放ってるんじゃないです? 」
海風「警戒する相手が増えた……」
江風「姉貴の所為で増えたンじゃ……姉貴で越えなきゃ気にする相手じゃなかっただろ」
662: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:50:53.38 ID:rath+6BG0
< 一応仕事もしているので、一応 >
加賀「でもあれよね、これでも通常艦艇の基準でいえば戦力的には足りないわ」
高雄「そもそもが防衛というより飛ばされただけでしょう?
全戦力を横須賀と呉に分散なんてさせたら政治が余計面倒になりますし」
叢雲「面倒に複雑化しないために軽く複雑化しておくってことね」
雲龍「どうせ海上か現地で合流して作戦展開するわけだし無意味に取られがちだけれど」
提督「意味の有ることなんすよ。…………本当お前ら仕事中も御構い無しに喋り散らかすなぁ」
663: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:53:16.16 ID:rath+6BG0
< 一瞬で冷めるには、まだ>
加賀「酒盛り中に電話なんて取るのが悪いわ」
提督「んな無茶な。シカトしろってーのかよ」
加賀「そのときは無能扱いするわ」
提督「だと思った。……酔ってたの暴露てないよな? 」
高雄「暴露てたとして何か問題でも? あきつ丸でしょう? 」
提督「や、まぁ……そうだけどそうじゃねぇと思う」
664: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:53:57.33 ID:rath+6BG0
< 実際買えない衣装なんてあるのかな? >
愛宕「高雄が大型の免許取ったら」
高雄「ええ」
愛宕「私はバスガイドコスすればいいのね? 」
天城「そんなもの売ってるんでしょうか……いえ、この国に無いものが無い気もしますけれど」
665: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:56:33.41 ID:rath+6BG0
< 働きアリとサボりアリの割合というかなんというか >
浜風「はぁ…………嫌んなる」
時雨「御愁傷様。……飲む? 」
浜風「ええ。……いいですね、時雨の姉妹は全員あの男と距離を置いていて」
時雨「そうだね。村雨は警戒してるけど他は皆提督と仲がいいから」
浜風「私の姉妹は…………まったく」
時雨「一般的感覚なら君の姉妹が圧倒的にまともなんだけどね」
浜風「そんなわけ。提督がクズなのは正しいけれど理想に溺れた敗残者だって大して変わらない」
鹿島「化け物が信奉するものなんてそんなものですよ……ははっ」
金剛「龍田と山城がストッパーだったネー……霧島ぁー! 」
666: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:57:00.37 ID:rath+6BG0
< トンデモ理論 >
提督「おっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱいおっぱい……はぁ」
高雄「…………巫山戯た顔で巫山戯たことを宣えば壊れたもの扱いされて慰められる理論ですね? 一遍死んでみては? 」
提督「んな殺生な……ふへぇ、おっぱいぃ」
667: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:57:26.90 ID:rath+6BG0
< 実際は >
高雄「…………はぁ」
提督「その顔傷付く……こいつに十回言ってみろって言われたんだよ」
雲龍「そうね」
高雄「はぁ。ピザだとかシャンデリアだとかの……十回クイズでしたっけ」
雲龍「いえ、これはただ言わせてみただけだけれど」
提督「…………」
愛宕「遊び方にも程度ってものがあるでしょうよ……」
668: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:58:14.50 ID:rath+6BG0
< 新参は見たよ、肉の山を瞬殺した姿 >
提督「ってもな……やっぱおっぱいには神秘を感じる」
高雄「脂肪の塊ですけれどね」
提督「んなこと言ったら人間誰しも肉の塊だろうよ」
高雄「そうですけれど」
加賀「しかも不味……別に私が食べたわけではないのだけれど、何? 」
669: 名無しさん 2018/04/03(火) 22:59:28.72 ID:rath+6BG0
< 親和性というかなんというか >
叢雲「相性ってあるのね……いや、そんなことは知っているつもりだったけど」
漣「天性の中二ってーか何てーか……ねぇ? 」
叢雲「正直、うーん……これが妬くってやつ? 」
漣「かもね。漣はもう二回目だけど。大丈夫? 」
叢雲「ん…………そう、そうなんだ。つまり……いや、問題無い、無いわよ、本当」
670: 名無しさん 2018/04/03(火) 23:01:34.88 ID:rath+6BG0
< はたと気付く >
提督「はっ、もしかしてバイじゃねぇのって俺だけなんじゃ」
Littorio「だからどうしたというのです」
提督「別に。思っただけけ」
Littorio「……そう」
瑞穂「いやいやいや……瑞穂もバイではないつもりですよ? 」
江風「この場合バイよりレズの方がヤベぇンじゃ……」
671: 名無しさん 2018/04/03(火) 23:03:03.79 ID:rath+6BG0
< 酔ってるのかフリなのかははてさて >
天城「あぁ、確かに瑞穂さんもバイではありませんね、今のところ」
瑞穂「一生なりませんよ。瑞穂、こう見えて一途で嫉妬深いですし」
加賀「よかったわね。捨てられても捨ててくれないわよ」
明石「ひえっ? …………ヒエー? 」
672: 名無しさん 2018/04/03(火) 23:04:36.94 ID:rath+6BG0
< いやぁ……ねぇ? >
龍田『いよいよねぇ』
扶桑『大湊なんて行ってもどうせ駆り出されるのよね、大規模作戦の展開には』
龍田『そりゃあね』
赤城『といっても今次の作戦だって後処理というか始末は途中抜けでしょう』
山城『掃討戦なんてもの龍田には向き過ぎですからね』
龍田『あぁら、失礼しちゃう。なんなら危険地帯の殿軍でも承りましょうか? 』
山城『そんなときがあれば、ね。どうせそうなったら私たち皆死んでるもの。赤城さん以外』
赤城『残念ながらそうで……後方にいる空母だからですよね?
何か別の理由ではないですよね? ね? 』
673: 名無しさん 2018/04/03(火) 23:05:21.41 ID:rath+6BG0
< いやいや、真面目とはいえ飲んでますからね? >
初月「僕はね、自分の主人が誰かは決めてるんだ」
提督「そりゃあカッコいいね。……で、誰? 」
初月「当然自分さ。他人には単に流されている、なんて見られていてもそれは僕が決めたことだ」
提督「へぇ」
初月「君だってそうだろう。個は個の主観でしか語れないんだ。
自分から流されることを良しとする惰弱者は兎も角として」
提督「かもね。…………初月」
初月「何だい」
提督「孤高と孤独は極端にいくものだぜ。中途半端はよくない」
初月「!……こんなことを誰かに吐露する時点で僕は…………くっ」
叢雲「……あれを至極真面目にやってる辺り、相性いいわよね、良過ぎるくらい」
漣「ノーコメント貫きますぅ……」
674: 名無しさん 2018/04/03(火) 23:06:08.21 ID:rath+6BG0
< 鼠算式とは言わないが >
龍田「時雨も欲しいところねぇ」
愛宕「やめてよね。これ以上意味不明な共感者増えたら通訳雇うわ」
高雄「通訳ができるくらいなのだから結局さらに一人増えるだけなんじゃあ……」
675: 名無しさん 2018/04/03(火) 23:11:54.22 ID:rath+6BG0
< 影の薄さ >
涼月「取り敢えず旧知らしい龍田さんと山城そんと扶桑さんは無しですよね」
伊13「阿賀野さんと能代さんも旧知、ではあるって……」
瑞穂「そもそも涼月さんの妹さんからして濃いですよね、なんなら瑞穂より」
伊14「ややっ、レズ専の瑞穂さんよりは薄いですってー! んっふふー♪ 」
瑞穂「」
阿賀野「でもそれ否定できないよねー」
能代「まぁ……そもそもレズ専に堕ちたのも元はといえば環境というかボスの影響がある気はしますけどね」
681: 名無しさん 2018/04/04(水) 21:56:18.92 ID:j5guIojCO
< 前提の前提の前提の……えーっと >
雲龍「そもそもね、不倫をするなら同じ職場の女とは結婚しないものよ」
天城「はぁ」
雲龍「多少の変動はあっても環境を知られているわけでしょう?
勤務時間だとか休憩のタイミングだとか有給の取り方とか」
天城「どこで得た知識なんですそれは」
雲龍「経験則」
天城「なるほど。……無意味では? 」
雲龍「だってこの人だもの」
提督「ん……自分で言うのもなんだけどさ、前提条件が崩れてない? うん? 」
682: 名無しさん 2018/04/04(水) 21:57:21.13 ID:j5guIojCO
< 舌噛むと割と痛いよね >
涼月「噂には聞いてましたけど……うーん」
江風「あーこれすぐ染まるわ」
能代「でしょうね……もう堕ちてるのもいるし」
阿賀野「んんっ? はに? 」
能代「阿賀野姉ぇ、クッキーは逃げないから黙って食べて」
Littorio「Amaretti焼き上がりましたよー」
提督「Schnitten焼いたぞ」
阿賀野「⁈ ぅはっ、んぁっ⁈ ほぁ? 」
683: 名無しさん 2018/04/04(水) 21:58:41.07 ID:j5guIojCO
< そうだといいね >
雲龍「ちょっとテンション下がった話しても? 」
加賀「ええ」
雲龍「この前ホテルに行ったんです。春物選んでもらった帰り」
加賀「あったわね」
雲龍「私は初めてのホテルのWi-Fiがノータイムで接続されたんです、あの人」
加賀「…………」
能代「あー……ランチバイキングで来た、とか? はは……」
684: 名無しさん 2018/04/04(水) 22:01:30.92 ID:j5guIojCO
< そもそも >
雲龍「あの人が一人でランチに行くとでも? 」
能代「いやー……あるんじゃないです? 十年に一回くらいは」
加賀「なるほど。つまり向こう二十年は無い計算ね? 」
雲龍「…………」
能代「…………」
伊13「…………経験済み……なんですか」
685: 名無しさん 2018/04/04(水) 22:03:29.24 ID:j5guIojCO
< 方向性 >
初月「これで銀時計でも持っていたらもっとカッコよかったのにな、お前」
提督「何を馬鹿な。あんなもんキチガイしか持ってねぇよ」
初月「頭のいい人間をキチガイ扱いとはまた負け組らしい」
提督「言ってろ。俺の世代の銀時計はな、海兵始まって以来の天才って言われてたんだぞ」
初月「知ってる。僕も会ったことあるし。類い稀な鬼才だった」
提督「キチガイだっただろ? 」
初月「はは、まったくもって」
扶桑「謎のシンクロだけれど……妙に嫉妬が欠片も湧かないわね」
686: 名無しさん 2018/04/04(水) 22:04:50.36 ID:j5guIojCO
< 瑣末事hour >
龍田「フ-……あなた」
山城「何よ」
龍田「喫煙所に手ぶらで来るって何? 」
山城「悪い? 」
龍田「悪くはないけど」
提督「いいだろう。ここだと俺とお前しか来ないし」
山城「そうよね」
龍田「んー……新しい子、どう? 」
山城「可も無く不可も無し。……ボス? 」
提督「いいんじゃねぇの。フ-…………嫌いなやつがいるなら、飛ばしてやるけど? 」
687: 名無しさん 2018/04/04(水) 22:06:16.05 ID:j5guIojCO
< 卑小minute >
山城「ふーん? それが高雄か愛宕でも? 」
提督「ハンッ、お前を飛ばしてやるさ」
龍田「そもそも新しい子、じゃないしね」
山城「あぁ、純潔的な意味で? 」
提督「あぁん? 中古にしてやろうか? 」
山城「死ね」
龍田「ツンデレ、でもないかそもそも……はぁ」
688: 名無しさん 2018/04/04(水) 22:11:23.87 ID:j5guIojCO
< 戯言Seconds >
山城「大体あなたね、殆ど自分が御せる相手しか選んでないでしょうが」
提督「それを肯定したとしてお前は大人しく俺に従ってくるのか? 」
山城「そりゃあ天下の帝国海軍が誇る少将閣下ですもの。ご命令とあらば喜んでご奉仕致しますわ」
提督「そりゃどうも。願い下げだね」
龍田「私にでもいいわよ? 」
山城「同じく願い下げ。……いっそあなたが仕えてみる? 」
龍田「いいわよ? ……いい? 」
提督「拒めないよ。…………受け入れてるわけでも、ないだろうけど、さ」
693: 名無しさん 2018/04/05(木) 23:22:42.57 ID:4CbUN9zM0
< 出会い頭 >
提督「ふぁ……おはよう」
初月「あぁ、おはよう」
涼月「おはようございます」
提督「…………ん、どうよ」
初月「最高だよ」
提督「そうか」
初月「だろ? 」
提督「あぁ」
涼月「ん? んん……? はい? 」
694: 名無しさん 2018/04/05(木) 23:23:49.36 ID:4CbUN9zM0
< 仕方無いね、うん、仕方無い >
提督「まぁ、初月は知ってるよ。……どうかな、やめたくなった? 」
涼月「はい? 」
提督「ボスがこれじゃあさ、合う合わないってどうしても出てくるから」
初月「合う存在がほぼいないの間違いだろう」
提督「知らん。……いい加減黙れば? 俺は涼月に訊いてる」
初月「はいはい。駄犬は黙ってるよ」
涼月「……姉妹との溝を、感じてます? 」
695: 名無しさん 2018/04/05(木) 23:25:30.18 ID:4CbUN9zM0
< 明日こそ一歩を >
提督「って冗談だろう。……いいよ。涼月はどこからも必要とされてる。
俺を信用できないのは仕方無いけど、出すときは悪いことなんて書かない」
涼月「その辺りは誰であれ信頼できます。
私を幽閉したりゴミにする余裕なんてこの国に無いですから」
提督「そうだな。……なら、本音を言ったって変わらない」
涼月「ふふ……忌憚無く言ってもこれからです、これから」
提督「ふぅん? 」
涼月「あなたがクズなんて自明ですけれどね。
女であることと化け物であることがそれを凌駕することなんてありふれた喜劇です」
提督「初月みたいなこと言うな」
涼月「姉妹ですから。……ガッカリ、させないでくださいね? 」
提督「ん。…………歓迎は、してるよ。去るのも拒まないけど」
696: 名無しさん 2018/04/05(木) 23:28:20.60 ID:4CbUN9zM0
< そんな刹那 >
能代「能代たちには訊かないんですか? 」
提督「訊いてほしい? 」
阿賀野「んーん、阿賀野は別に提督さんのこと特別好きでもないけど嫌いにはならないから。
疑われるのはそれなりに傷付くよ」
愛宕「つまり涼月は大して信頼してないのね」
提督「俺にだって権利はあるんだぜ。男としては兎も角指揮官としては」
能代「なるほど。……阿賀野姉ぇが常に素面でお菓子食べてなくて報告の直後だったら、つまんないかな、きっと」
701: 名無しさん 2018/04/06(金) 21:34:58.10 ID:rpuS9QkS0
< いや、まぁそれはそれで割に >
龍田「この人って3P上等姉妹丼どんと来いのクズじゃない」
山城「そうね。紛れも無く」
龍田「じゃあ扶桑の背中押して自分の心見つめ直したらすぐにでも扶桑と寝られるんじゃない? 」
山城「は? …………………………………………ん? 」
提督「俺別にレズの仲介役じゃねぇんだけど……」
702: 名無しさん 2018/04/06(金) 21:35:28.40 ID:rpuS9QkS0
< 倫理という供物 >
扶桑「私の気持ちも考えてほしいところね、龍田」
龍田「うぅん? 」
扶桑「何故望んだ殿方との同衾に妹が付いてくるのよ、馬鹿」
山城「…………」
雲龍「終わってるわね、本当。クズに惹かれる馬鹿女って皆こうなの? 」
叢雲「ブーメラン、なんて自覚して自嘲する顔とかよく虚しくならないわね、あなた」
703: 名無しさん 2018/04/06(金) 21:36:32.84 ID:rpuS9QkS0
< じゃあ誰なら言っていいんだって話 >
江風「実際雲龍さンってルックスと性格ですっげー得してるよな。元もすげーけど」
海風「まぁ……うん」
江風「あの人って極度のロリコンとか貧乳好きじゃない限り抱きたくない男とかいないだろ? 」
海風「そうだね」
江風「時々抜けてる天然で料理上手くて多才でエロくて一途とか何これ最高? 」
提督「まったくだな」
瑞穂「……あなたは言っちゃ駄目でしょう? 」
704: 名無しさん 2018/04/06(金) 21:37:33.49 ID:rpuS9QkS0
< 堕ちる快楽の徒花に >
雲龍「まったくね」
龍田「あなたも別の意味で言っちゃいけないと思うけれど」
雲龍「化け物の身体を抱ける、ってことを勘案していい男に捧げた身よ? 他には何も要らない」
龍田「…………」
雲龍「…………」
龍田「…………なるほど」
伊13「全く……理解できない? 」
705: 名無しさん 2018/04/06(金) 21:38:26.02 ID:rpuS9QkS0
< 或いは堕ちるという浮揚感 >
叢雲「現時点で女八人も囲ってる社会の敵に疑問なんて寧ろ馬鹿の思考よ」
愛宕「全くその通りね」
高雄「全面同意です」
伊14「…………その状況で至極幸せそうなのが、一番狂ってない? うん? 」
706: 名無しさん 2018/04/06(金) 21:38:59.63 ID:rpuS9QkS0
< 本日のオチ >
加賀「言わない約束ってやつよ、それは」
伊14「はぁ」
加賀「どうせ結婚もできないし子も為せないなら、欲した愛を甘受することの何が悪いの? 」
伊14「それは……論理的な回答なんてできないですけどぉ」
加賀「この世は論理じゃないの。くだらない俗世の価値観でしか測れない。それでもいいじゃない」
提督「いいけどな……取り敢えず執務室で宣うのはおかしいっていい加減分からないの? 君ら」
711: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:03:20.66 ID:FWhxR2DEO
< 可愛いという特権 >
高雄「ふぅ……二日酔いのときに、猿並に盛らないでくれます? 」
提督「先に腰揺らしてシャワー入ってきたのがどっちだと……死ぬ程眠いんだけど。
何かバスタブに足の指ぶつけたし」
712: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:03:46.73 ID:FWhxR2DEO
< 可愛い子が隣にいるという特権 >
高雄「だって、あなたが欲しかったんですもの」
提督「そうかい。……高雄さ」
高雄「? 」
提督「だからって起床後の着替えでネグリジェになるのはね、何か違うと思うよ。ましてや、お前が」
713: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:04:25.13 ID:FWhxR2DEO
< 何も無い日々の幸せに気付いたのです >
高雄「でもそういう私も好きかと思って」
提督「ギャップだろう?……でも何か違うってーか今日やたら攻めてくるけど、何かあった? 」
714: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:04:51.49 ID:FWhxR2DEO
< 運命の五分間? >
赤城「なるほど……三分だけでなく五分のも」
あきつ丸「どうせ無駄に高いだけでありましょうよ」
鈴谷「分かってないねーあきつちゃん。最近のって凄いんだよ? 」
時雨「というか赤城さんがあんまり知識無いのって意外じゃない? 」
霧島「大概文句も言わずに粗食で耐えられますし。
自分でつくった方が美味しいからでは? 」
GZ「いや、そもそもだな……たかがカップ麺に何だ? この集まりようは」
715: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:05:26.78 ID:FWhxR2DEO
< 偏見? >
海風「臆病は言い訳になりませんよ。
時々奥ゆかしさだとか清廉って言い換えられますけど」
龍田「中々にきついことを言うわね」
海風「私より愛される筈なのに無駄な遠慮と馬鹿さに酔ってる悲劇気取りの女にはこれくらい構わないでしょう? 」
龍田「」
山城「……あれの所為よね? こんなに歪んで攻撃的なの」
瑞穂「いや、それを瑞穂に言われても…………ま、そうに決まっていますけれど」
716: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:09:13.68 ID:FWhxR2DEO
< 期待値と落胆値の狭間を揺蕩い、今 >
初月「>>709」
愛宕「うん? 」
初月「どうなんだ。あの傍若無人を見れば勝手に執務室も改造していた気がするが」
愛宕「執務室ってね、仕事の部屋なのよ? 」
初月「そうだな。…………カラオケだとかを設置していたと聞いたが、変なところで真面目、と言える気さえするな」
717: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:09:39.08 ID:FWhxR2DEO
< 過剰摂取 >
愛宕「一回の量を減らしたら今より回数こなせるのかしら」
Littorio「道理といえば道理にも聞こえますけれど」
明石「そんなのどうやって実現させ……や、私にそんな技術無いですってば、マジで」
718: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:10:16.11 ID:FWhxR2DEO
< ……んー? てへっ☆ >
雲龍「姉妹を除いて仲がいい二人組をつくるとすると」
高雄「何でまたそんな不穏なことを」
雲龍「高雄・Littorio、龍田・山城、明石・漣くらいしかいないのって割に終わってない? 」
高雄「はぁ。……そんなものどうでもいいでしょう? 」
愛宕「私別にあの人さえいればいいし」
天城「天城も姉様がいればどうでもいいですよ」
阿賀野「まぁ、そうだよね。阿賀野も毎日が楽しくて美味しければそれでいいし」
能代「そんなも……あれ、阿賀野姉ぇ、能代は? 」
719: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:11:05.21 ID:FWhxR2DEO
< 妬みや嫉みすらエッセンス >
山城「そもそも私とこれの仲がいい、ですって? 」
扶桑「正しい認識だと思うけれど。まさか否定する気? 」
山城「…………」
龍田「妙に最近卑屈っぽいけど……チャンス? 」
提督「何のだよ……やめて? 」
720: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:11:31.76 ID:FWhxR2DEO
< 足跡残して消えた後 >
山城「大体あなた、そろそろあれに迫ってもいいんじゃないの? 」
龍田「…………」
山城「海風にすら煽られるってあなた割と終わってると思うけれど」
龍田「…………怖いって言ったら、笑う? 」
山城「そうね。あの男が怖いっていうなら、笑ってもいいわ」
龍田「そ。…………仮に面子が揃っても元には戻らないなんて、知ってたはず、なのにね」
721: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:11:58.55 ID:FWhxR2DEO
< 強いにも程がありますよね、とか言われて >
雲龍「じゃあ、性欲薄そうな女って誰よ。どんな女なのよ」
天城「えーっと……うーん? 」
722: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:12:33.80 ID:FWhxR2DEO
< 知らなければ堕ちることなど無く >
雲龍「まぁ、答えは愛される幸せ知らない可哀想な女なんだけれど」
天城「なるほど……なるほど」
伊13「知ったら戻れない気がするし……知らないままで、いい……? 」
723: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:13:13.39 ID:FWhxR2DEO
< えっ、どこが? >
Littorio「しかしあれですよね、薄そうなのはそれでも強そうな女は割に言いやすいというか」
雲龍「絶対あなたなんて変態よね、見た感じ」
伊13「えぇ……? 酷くない、です? 」
724: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:13:52.13 ID:FWhxR2DEO
< さぁ? 想像ですよ? >
提督「ヒトミたちってどうよ。強い不満とか持ってない? 」
高雄「あなたの前でも私の前でも変わりませんから。
あなたの見たままがつまりそういうことです」
提督「そっかそっか。…………何故お前が俺の前のあいつらを、知ってるんだ? 」
725: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:14:40.55 ID:FWhxR2DEO
< 違うはずなのに否定できないという違和感 >
涼月「皆さんってお酒好きですけど」
愛宕「まぁ、娯楽が制限されていたらトークのお供も大活躍よね」
涼月「ウイスキーって人気だったんですね。知らなかった」
高雄「え……」
天城「崩れる足下というか生だとか娯楽の根幹というか……ある種の、真理? 」
726: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:15:23.14 ID:FWhxR2DEO
< パーツとか言われてもね >
漣「漣たちの身体って売れないんです? 臓器的な意味で」
明石「ブラック……まぁ、売れないでしょうね」
漣「ふぅん? 硬化したりはしますけど人間用の風邪薬とかも効きますよね? 」
明石「それでも、です。塩基が違うかどうかなんてものはまだ不明ですけど。
根本的に肉人形みたいなものですから」
漣「なるほど、把握しました」
能代「や、しちゃ駄目でしょうそれ。化け物は兎も角肉人形ってあなたね」
727: 名無しさん 2018/04/08(日) 21:16:27.94 ID:FWhxR2DEO
< まぁ、大体三割くら冗談 >
阿賀野「いいじゃん別に。阿賀野はどっかの将校にメスの形した慰安用程度の糞袋って言われたことあるよ」
提督「は? おい思い出せそいつ。探し出してやる」
能代「許さない。善悪分からない少女だって頑張って生きてるんですからね」
阿賀野「いいから。…………それより能代はさ、ちょっと一回お仕置き必要じゃない? ねぇ? 」
732: 名無しさん 2018/04/10(火) 22:54:29.90 ID:7VDniMmdO
< 優雅に紅茶でも嗜みつつつまらない話を >
加賀「あなたたちって割と理想的な立ち位置よね」
能代「はい? 」
加賀「あの人とそれなりの仲で止まってるじゃない?
嫌わずに友人やっていられるって凄いと思うわ」
能代「まぁ、クズレベルは高いですけど悪い人間ではないですし」
阿賀野「面倒なこと言いださないもんね~ 。
無能じゃないから無茶な作戦にも出されにくいし」
能代「政治力があるって貴重ですよ。
不安定な地盤しかない恐ろしさを割と最近実感しましたし」
加賀「あぁ……そうね、本当、そう」
733: 名無しさん 2018/04/10(火) 22:55:10.06 ID:7VDniMmdO
< 別に抱かれたいって思うのだけが好意ではねーですし >
能代「というか別に能代、提督のこと嫌いじゃないですけど今のところ割と幸せなんで」
阿賀野「余裕があるって感じ? 」
加賀「なんと健全な」
能代「まぁ、阿賀野姉と寝たいとか考えるよりはずっとアリ、ですけどね。
レズとかただの逃避じゃないですか」
瑞穂「」
阿賀野「阿賀野も女の子よりは男の人の方がいいなぁ。女って陰湿だもん」
明石「はは、は……私が悪いのかなぁ、これって。流れ弾は兎も角として」
734: 名無しさん 2018/04/10(火) 22:56:22.20 ID:7VDniMmdO
< 馬鹿にしたわけでもなく >
加賀「でもあれね、能代は兎も角あなたも割に色々考えているわよね」
阿賀野「馬鹿なフリしてた方が楽ですから」
能代「、っていう話を聞いただけだよね、龍田に、昨日」
阿賀野「む……ネタばらし早過ぎない? 能代つまんなくない? 」
加賀「ふぅん。…………素でやれてるんだから、最高よあなた」
735: 名無しさん 2018/04/10(火) 22:57:00.13 ID:7VDniMmdO
< 特に含みなんてございませんがね? >
龍田「そんな阿賀野ちゃんが馬鹿みたいな言い方」
加賀「悪い意味ではなくて、そうでしょう」
龍田「まぁ……ええ」
加賀「というかあなたもそういった意味で言ったのではなくて?
単に彼女の純真さがそれを嫌味にも皮肉にも取らなかっただけで」
龍田「さぁ? ま……それが一番穏当、なんでしょうけれど」
736: 名無しさん 2018/04/10(火) 22:59:44.20 ID:7VDniMmdO
< さてね >
赤城「春っていうのはですね、定義も存在も曖昧ですけど」
鹿島「はい? 」
赤城「疲れてるんです、脈絡が行方不明なのは許してください」
鹿島「そういうことじゃないですけど、はい」
赤城「同じものなんです。青春と売春の春は、同じ」
鹿島「随分とまたエッジと戯言のハイブリッド」
赤城「青春に価値があるとするならば、だからこそそれを弼ぐ意味も生まれるというもの」
鹿島「そうですね」
赤城「戯言に同意されても。……報告書、上げてこないといけないので、それでは」
鹿島「はぁ、いってらっしゃい、です。
…………まるで今の私や赤城さんに売れる春があるかのような言い方でしたけど、本気? 」
737: 名無しさん 2018/04/10(火) 23:03:24.35 ID:7VDniMmdO
< 寄り道 >
赤城「…………女の子のお守りなんて柄ではないんですけど……龍田にも山城にも頼まれましたからねぇ、どうしたものか」
あきつ丸「フ-……大変なものでありますね、託されるということは」
赤城「まったくです。私としては彼女がどうなろうとそれは彼女の責任だと思っていますが」
あきつ丸「普段の赤城を見ている者が聞けば耳を疑う発言だな」
赤城「でしょうね。……その臭い何とかならないんですか? 」
あきつ丸「喫煙所から出て行くことを勧めるであります」
赤城「そうですか。…………友なんてもの、加賀さんだけで十分な筈だったのに」
あきつ丸「そんな存在が憎たらしい程、幸せなのでありますよ赤城は。
…………鹿島や他の女とて赤城にそれくらい想われているのならば道を違えることなど……フ-」
738: 名無しさん 2018/04/10(火) 23:04:18.27 ID:7VDniMmdO
< “ 報告書 ” >
赤城「あぁ、ところであきつ丸」
あきつ丸「何だ」
赤城「……持って行きなさい」
あきつ丸「は? …………は? 」
赤城「龍田に懸想した憐れな盲の支援者リスト、欲しがっていたでしょう? 」
あきつ丸「口に出したことなど無いが、そうだな。……見返りは? 」
赤城「大湊に遣れ、とは言いませんけど」
あきつ丸「多少、長い演習でも入れろと? 」
赤城「ええ。この先長い間大切なだけの友人や後輩としか話せないんですよ、私。可哀想だと思いません? 」
あきつ丸「それは自分とて…………ま、期待しておくであります。悪いようにはならない」
赤城「それこそ期待していますよ、ええ。我が友とのことですから」
739: 名無しさん 2018/04/10(火) 23:05:25.51 ID:7VDniMmdO
< 障子にメアリー? >
龍田「赤城さんは上手くやってるかしら」
山城「あぁ、例のリスト? 赤城さんなら余裕でしょう」
龍田「そうだけど……ねぇ? その後が、大事? 」
山城「まぁ、私が知る限り陽炎たちも支援者には会っていたみたいだし。
要らぬ恨みを買うのは避けたいところね」
龍田「そうじゃなくて。あきつちゃんのこと考えて変に譲歩しないかなって」
山城「あなたこそ変に心配なんてするのやめなさいな。
赤城さんなら私たちにすら本当の理由話してなくてもおかしくないわ」
龍田「そうかなぁ……」
山城「そうに決まってるわ」
提督「…………俺さ、本来その中身訊かなきゃなんねぇ立場なんだけど、阿呆なの? それともデカい罠? ん? 」
740: 名無しさん 2018/04/10(火) 23:06:04.15 ID:7VDniMmdO
< 見る聞かざる言う >
龍田「まっさかぁ~ 。信頼してるだけですよ~ 」
山城「そうね。……聞きたい? 」
提督「いや、全く」
山城「ならいいじゃない。…………正直どうかとは思うけれど、助かるわ」
741: 名無しさん 2018/04/10(火) 23:06:30.76 ID:7VDniMmdO
< 目も合わせずに即答されて >
あきつ丸「化け物が人を殺すのに理由が必要だろうか」
鈴谷「ん? 必要でしょそりゃあ。理由なんてのは自分を納得させるか誤魔化す方便みたいなもんだよ」
あきつ丸「なるほど。…………龍田たちに隠れていたが、鈴谷も大概なものでありますね」
742: 名無しさん 2018/04/10(火) 23:07:20.59 ID:7VDniMmdO
< 楽しければいいじゃん? ね? >
初月「? 何だかより一層今日は楽しそうだね」
愛宕「んー? まぁね。今日は頑張ってもらわないと私が満足できそうもないから」
初月「……そうか」
愛宕「先行投資みたいな? うーん……そこのハーブ取って? 」
初月「いっそ哀れというか、家畜並なんだなお前」
提督「言うなよ……自家中毒起こしたみてぇだろうが」
743: 名無しさん 2018/04/10(火) 23:08:08.28 ID:7VDniMmdO
< さてそれから幾許過ぎて >
提督「えー、第三回歓迎会兼発足会兼再会記念会兼ただの飲み会を始めまーす」
漣「略していうもの飲みっすね先輩」
高雄「取り皿が足りなければ言ってくださいね」
叢雲「初月、そのパスタよそって」
初月「あぁ、代わりにそのポテトをくれ」
涼月「第三回って、何? 」
伊14「考えたら負けですよぅ……ね? 」
伊13「ん……馬鹿になった方が、いいみたい」
雲龍「ふぁ……寝ていい? 」
天城「構いませんよ。放置して差し上げますから」
扶桑「ガワと中身が変わってる筈なのだけれど……世の中ってどこもこんな感じなのかしらね」
744: 名無しさん 2018/04/10(火) 23:09:02.78 ID:7VDniMmdO
< 流れぬ雰囲気流れる会話 >
龍田「実際どうなの? あなたたちって例の将校さん派じゃなかったからここにいるわけでしょう? 」
伊13「付かず、離れず……イヨちゃんが幸せなのが、大事」
伊14「そーそー! 姉貴の幸せがイヨの幸せだし? あれこれ完璧? 」
江風「なンか今サラッとすげーこと言わなかった? 」
海風「? 江風の幸せが海風の幸せだよ? 」
江風「そりゃどーも。……………ぶっ壊れてるやつしか来ねーの? テートクのとこって」
明石「何を当たり前な。ワインセラーからなら何を選んだって結局ワインでしょうが」
天城「実にいい例えです、明石さん」
愛宕「はいはーい。ピザ焼きましたよーっ」
745: 名無しさん 2018/04/10(火) 23:10:07.04 ID:7VDniMmdO
< さぁ、ここで一曲 >
雲龍「Ooh……もうどうなっても構わない夜があるの~ ♪ 」
扶桑「この子マイク離さないのだけれど」
山城「分かりきったことでしょう……一人で五曲は入れてましたよ」
阿賀野「ほえ~ 、すっごい上手いね? 」
能代「まぁ……取り敢えずそんな感想しか湧いてこない阿賀野姉ぇが羨ましいかな」
雲龍「目を閉じてじっとしていて私からしたいの♪ 」
746: 名無しさん 2018/04/10(火) 23:10:43.75 ID:7VDniMmdO
< 誰か私を♪ >
高雄「ふぅ……ご静聴、ありがとう? 」
雲龍「…………」
加賀「…………」
Littorio「…………」
能代「…………」
涼月「…………」
雲龍「コトリンゴね。次、私も入れるわ」
山城「頭痛くなってきた……これでもあなたたちって空気読むの上手いはずじゃなかった? ねぇ? 」
747: 名無しさん 2018/04/10(火) 23:11:09.68 ID:7VDniMmdO
< 静寂に溶けゆく熱の咎 >
提督「ん……痛いよ、愛宕」
愛宕「痛くしてるの……痛いでしょう? 」
提督「あぁ…………あぁ」
愛宕「ふふ……無駄に穿って心の底覗いた気になってるその顔、嫌いだけど好き」
提督「…………」
愛宕「ぁふ……いい、のよ、それで。腐った男を続けてくれれば。私を愛し続けていてくれれば」
提督「難しそうだけど…………きっと、簡単だよ、お前なら、さ」
748: 名無しさん 2018/04/10(火) 23:11:45.49 ID:7VDniMmdO
< 耳許の囁きが罰という痛みへ >
提督「んっ、ッ……い、つになく、攻撃的だね」
愛宕「何故かしら……何故? 」
提督「俺が悪い、で終わればハッピーエンド、なんだけど…………ッ」
愛宕「絶対にあなたでなんて終わらせない……私は私が悪い女で終わりたいの」
提督「は、は、は……露悪趣、っみでも…………ッーーーー
752: 名無しさん 2018/04/11(水) 22:51:11.04 ID:YyhZT4W2O
< 隠されたとして知ろうとしないかというとそれはまた >
伊13「よく考えなくても……上官と同僚の、性活とか、普通知らないよ? 」
江風「ンなこと言われてもね。正論過ぎて何も言えない」
龍田「別に隠してないものねぇ……」
753: 名無しさん 2018/04/11(水) 22:52:16.50 ID:YyhZT4W2O
< 格ゲーでも何でもいいから、そのうちさ >
漣「ここにまともなキャラ絵描ける人なんていませんけど」
提督「ん? あぁ」
漣「ご主人様っぽい誰かを主人公にしてギャルゲにすると」
提督「おう」
漣「真ヒロインは絶対叢雲ちゃんですよね」
明石「真というか裏というか……攻略できないヒロインで設定とか謎が明かされる裏ルートなんじゃないです? 」
提督「攻略できない……なるほど分かった」
漣「……妙にそこだけ反応しましたけど、何か問題でも? 」
754: 名無しさん 2018/04/11(水) 22:53:58.55 ID:YyhZT4W2O
< 抜きゲとはまた別のベクトルだと思うんですがね >
提督「や、どうせゲームなら女の子全部ヒロインにしてよ」
明石「あなただとヒロインが人妻とか未亡人ばかりになったりロリを攻略できないので駄目です」
提督「そうか。…………は? 」
755: 名無しさん 2018/04/11(水) 22:56:23.02 ID:YyhZT4W2O
< わざわざ言い直す >
漣「逆に抜き特化するとご主人様の嗜好全開の気ッ色悪いやつになりますからね」
提督「や……えぇ? 」
明石「普通は若い子とヤれるもの選……加賀さんは若いですよ? 」
加賀「は? …………昼食できたけれど……明石はちょっと、来なさいね」
756: 名無しさん 2018/04/11(水) 22:57:15.00 ID:YyhZT4W2O
< 平常通りここどおり >
龍田「復讐をしても更に新しい憎しみを生むだけなのよ~ 」
天城「連続でフルハウスなんて出鱈目もいいとこ」
山城「だとして遣り返さない意味も無いわ。止めるなら私の後にあなたがやめなさいな」
龍田「勝ってから言ってね? 負け犬さん? 」
扶桑「……決め打ちでレイズされるという私たちがある種勝負の分かれ目というのも、
中々に巫山戯た話ね、これは」
757: 名無しさん 2018/04/11(水) 22:57:49.93 ID:YyhZT4W2O
< 本気の身体 見せつけるまで 私眠らない ♪ >
雲龍「ぁはっ……今、私とあなたはゼロ距離」
提督「ん……」
雲龍「……女組み敷いて懺悔の顔なんて、最低」
提督「…………あぁ」
雲龍「あなたの傷から溢れたもの、啜り込んだ分だけ幸せになれそうね」
提督「まさか。…………不仕合せに、なってるのに気付いてないだけさ、きっと」
758: 名無しさん 2018/04/11(水) 23:00:04.93 ID:YyhZT4W2O
< したいからしてるだけですよ? >
龍田「本当下半身脳ね」
愛宕「私たちには相応しいクズよ」
龍田「私、たち? 」
愛宕「私と高雄とその他の皆さん」
龍田「酷い言い方」
愛宕「酷い男の話だもの」
龍田「そうね。…………あなた、弱くない? 」
愛宕「まぁね。…………何故あなたとサシでチェスなんてやらなきゃいけないのか、訊いてもいい? 」
759: 名無しさん 2018/04/11(水) 23:03:36.63 ID:YyhZT4W2O
< なら >
龍田「ふぅ……真面目な話をすると」
愛宕「ええ。……うんざりしてきた。リザイン」
龍田「そ。……私、本気であの人奪っていくつもりだから」
愛宕「本気で婢女になるの間違いでしょう。いいわよ、どうなろうと」
龍田「…………」
愛宕「…………」
龍田「…………私なら十七手で私を詰めるけど? 」
高雄「十三手の間違いでしょう。そこで愛宕はナイトを捨て切れません」
龍田「そうなんだ。…………盤面なら、負けね? 」
760: 名無しさん 2018/04/11(水) 23:07:24.16 ID:YyhZT4W2O
< ピロートークには物騒ね >
高雄「十三手なんて言いましたけれど……そもそもあそこまで長引かせる理由が無いわ」
愛宕「相当手加減してまで話したかったんでしょ、何が言いたいのか皆目分からなかったけど」
高雄「…………本当に盗られたらどうなるかしら」
愛宕「私なら、もう一度獲り返すわ」
高雄「強いわね」
愛宕「まさか。高雄はそもそも盗られるなんてことを考えてないもの。その方が強いわ」
高雄「そんなわけ。…………兆が一、あなたに縋るかも」
愛宕「願い下げ、なんて言いたいところだけど……そのときは、一緒に堕ちましょうね? 殺して逃げていつまでも」
765: 名無しさん 2018/04/12(木) 22:08:09.43 ID:Beawx7SlO
< どれでもどーぞ? >
鈴谷「この国の良いところはさ、四季だよやっぱ」
あきつ丸「また年寄り臭いことを」
鈴谷「春の麗らかなカレー、夏に食べる激辛カレー、秋に食べる孤独なカレー、冬に食べる団欒のカレー! あぁっ! 」
金剛「全く何が言いたいか分からないデース……というかどれに突っ込めばいいの? 」
766: 名無しさん 2018/04/12(木) 22:09:14.74 ID:Beawx7SlO
< 敢えて命令しないという命令 >
龍田「あら……珍しく勝ったわね、一人勝ち」
山城「言ってなさい。あなただって普段から大したことないじゃない。最優ではないわ」
高雄「不覚……二番手に甘んじるとは」
山城「ふぅ……でも弱さを言い訳にはできないわ。江風」」
江風「? 」
山城「罰ゲームは、一つずつ命令すること。私と龍田と高雄それぞれに誰かがいる場所で」
高雄「はぁ……」
龍田「……ふふ」
江風「…………巻き込まれた時点で罰ゲームだと思ってたら罰ゲームが死の宣告並なンすけど? いじめ? 」
767: 名無しさん 2018/04/12(木) 22:10:05.13 ID:Beawx7SlO
< 坩堝だかどツボだか何だか>
江風「いや、実際マジで何を命令すればまだマシなの? 」
海風「さぁね。……いっそ楽しめば? どうなるかなんて知らないけど」
江風「助けてくれ姉貴、本当に」
龍田「そういうときは私に対して山城と高雄への命令権を与えればいいのよ、命令で」
江風「なる、ほど……? じゃあそれで」
漣「余計酷くなる未来しか……あーあ、漣は知ーらないっと」
768: 名無しさん 2018/04/12(木) 22:10:33.42 ID:Beawx7SlO
< さて彼女は誰を思い浮かべたでしょうか? >
涼月「提督って救えないクズなのは兎も角かなり優秀で高い立場の凄い人ですよね」
提督「否定はしないよ」
涼月「そんな男性の伴侶となるのならば」
提督「あぁ」
涼月「あなたの職務に忠実で且つ力になってくれて、
私事でも細かいところまで助けになってくれて、
お料理が上手くてお酒が飲めて夜は献身的な女性が理想ですよね」
提督「そうだな」
涼月「でもそんな女性存在するわけ無…………あれ? 」
769: 名無しさん 2018/04/12(木) 22:13:03.00 ID:Beawx7SlO
< 維持のための意地を見せない意志 >
提督「確かこの前ギャルゲにすると、とか言ってたけどさ」
漣「言いましたねぇ」
提督「ヒロインの体重とかスリーサイズって公開されてるものなんじゃねぇの? 」
愛宕「そうなの? 」
漣「ええ、まぁ大体……別に愛宕さんは公開しても問題無いでしょう? 」
愛宕「そうね。……私別に自分のが嫌だって思ったわけじゃないんだけど? うん? 変に気遣わないで? 」
漣「…………」
叢雲「でも実際割と重めよね。スタイルがいい女って」
Littorio「まぁ、筋肉がそれなりにありますし……それを男性に見せられるかは、別ですけどね」
773: 名無しさん 2018/04/13(金) 22:44:58.26 ID:QSXtWaRsO
< 男としては永遠の謎なのですがね >
提督「女の子って女の子と寝たときにさ」
天城「はぁ」
提督「イってるかどうかって分かるの?
男は女の子がイったかどうか分からないっていうじゃん」
天城「分かっていると思いますけれど……うーん」
雲龍「女で分かるなら男でも分かるわね。
要は信じるか信じないか、愛してるか愛してないかよ」
提督「なるほど…………なるほど」
明石「一体どこに納得する要素が……ねぇ、瑞穂さん? 」
瑞穂「ノーコメントで、お願いします? 」
774: 名無しさん 2018/04/13(金) 22:45:49.22 ID:QSXtWaRsO
< 正しく予防線 >
山城「一日の内で一、二度しかまともなこと言わないあなたがまともなこと言ったのに割にスルーされたわね」
雲龍「ストレートもレズセもできてない女に言われたくないわ」
山城「…………」
龍田「簡単に返り討ちに合わないでよ……あ、私は何も言ってないから酷いこと言わないで? 」
775: 名無しさん 2018/04/13(金) 22:46:29.58 ID:QSXtWaRsO
< 二度目の防御線 >
扶桑「でもそのどちらも経験してる女にとやかく言われるのもおかしいと思うの」
雲龍「…………」
龍田「簡単にやり込められないでほしいわ……あ、私は何も言ってないから酷いこと言わないで? 」
776: 名無しさん 2018/04/13(金) 22:47:05.84 ID:QSXtWaRsO
< 一度目の流れ弾 >
初月「そのどちらも今の自分が大切で受け入れも踏み出しもできない女には、
あいつも言われたくないだろうな」
扶桑「操と倫理から見れば至極真っ当だと思うけれど」
初月「まったくだな。クズたちの話はこれだから」
提督「……あのさ」
777: 名無しさん 2018/04/13(金) 22:47:56.32 ID:QSXtWaRsO
< 零度の日常、或は毎度の遊び >
漣「取り敢えず話なんて聞かなくても分かります」
提督「あん? 」
漣「“ お前が言うな ”」
提督「……………………そう、だな」
Littorio「これはこれでおかしいと思いますけれど……何に納得して何を甘受したのでしょうね? 」
778: 名無しさん 2018/04/13(金) 22:48:46.65 ID:QSXtWaRsO
< 何、考えました? >
扶桑「ローテクもいいところね、私たち。WW2世代なんて技術的には技術とも呼べないでしょう? 」
明石「と言っても私たちってそもそもオカルトみたいなものですしね。そんなものです」
天城「その割にハイテクな整備されてますけれど」
明石「気の所為ですよ。要は化け物体質の自己回復を励起させてるだけですから」
漣「はーいここでWW1世代以前の三笠さんから一言いただ……その顔の方が駄目ですよね? どう考えても」
779: 名無しさん 2018/04/13(金) 22:51:57.30 ID:QSXtWaRsO
< 執務中ですが何か >
涼月「なんていうか……暇? 」
初月「いいじゃないか。演習だったとしても身体が傷付くのは当たり前だろう? 」
涼月「ん、でも……存在意義は」
初月「それが自分で良いと思ってるならいいけどさ……な? 」
提督「暇も中々難しいものだぜ涼月、ってのは置いといて……俺は暇じゃねぇよ? うん? 」
780: 名無しさん 2018/04/13(金) 22:52:27.04 ID:QSXtWaRsO
< いや、でもまだ執務中なんですよ >
初月「いや、言うじゃないか。暇な時を忙しくした者にこそ栄光が訪れるって」
加賀「言わないと思うけれど」
初月「そうかな。……そう? 」
提督「知らん。お前が決めろ」
初月「そうだね。……お前」
提督「うん? 」
初月「色々と理想的な上司だね。クソみたいな下半身を除けば」
提督「そりゃどうも。……俺もお前みたいに割り切ってくれんのは楽だよ、マジにさ」
781: 名無しさん 2018/04/13(金) 22:55:09.66 ID:QSXtWaRsO
< だーかーらー……執務中だったんですよ? >
高雄「んっ……ごめんなさい」
提督「いいけど……欲求不満? 」
高雄「言わせないで……ッ…………」
提督「…………」
高雄「…………愛してよ、私を」
提督「…………」
高雄「…………」
提督「…………」
高雄「…………殺すか愛すか、どっちかですよ? 」
786: 名無しさん 2018/04/15(日) 21:09:30.51 ID:FVSrfmP4O
< 誤魔化すような手付きでした >
高雄『こん、っな……こんなこと、わた、っしに……ッ』
提督『だって高雄のこと……好き、だから』
高雄『んんぅ……なっ、ら、他の好きな女に、っも同じことを……ッ? 』
提督『え、うーん……どう、かな? 』
高雄『ん、あぁっ! ……ぁ…………んんっ⁈ 』
787: 名無しさん 2018/04/15(日) 21:10:33.98 ID:FVSrfmP4O
< あと、あと、あと…… >
高雄「んふ…………Zzz」
提督「珍しく間抜け顔。…………でも何でこんなに可愛いんだろう」
高雄「Zzz…………」
提督「もっと色んな顔も見てるけど寝顔が一番……いや、待てよ?
寝顔もいいけど料理つくってるときの横顔とか、
あと俺がいるのに気付かないで鼻歌歌ってるときとか……ーーーー
高雄「……………………………私は今みたいなときのぼんやりしたとこ、凄く好きですけどね」
788: 名無しさん 2018/04/15(日) 21:11:28.18 ID:FVSrfmP4O
< 夢の数だけ遊びの数だけ可能性 >
雲龍「Zzz………………………………………はっ! 」
天城「! な、何ですか姉様! 」
雲龍「…………」
天城「…………姉様? 」
雲龍「…………二人に分裂したあの人に犯される夢を見ていたのだけれ
天城「はぁ? まだ天城夢を楽しみたかったのですけれど?
いつも通りのくだらないことで起こさないでくれます? 」
雲龍「ごめんなさいね。…………普通に考えれば私への評価だけれど……天城の夢って、どんな? 」
789: 名無しさん 2018/04/15(日) 21:12:53.24 ID:FVSrfmP4O
< 冗談が冗談という冗談? >
天城「まぁ、いいですけれど……はぁ」
雲龍「いいところだった? 」
天城「ええ。あの人と暮らして小料理屋を営んで娘が一人いて長男を妊娠しているところで、
あの人がお母様たちに娘を預けてお料理を振舞ってくれているところで、起こされました」
雲龍「…………」
天城「…………」
雲龍「…………」
天城「…………や、そんな心底申し訳無い顔なんてされても。冗談ですし」
795: 名無しさん 2018/04/18(水) 00:39:11.53 ID:2PZx032vO
< まったくもってその通り >
漣「そう、その瞬間から……僕たちの遠距離は、始まったんだ」
叢雲「あぁん? 」
海風「何が始まったの? 」
漣「や、ご主人様に言わせて絶妙にキモい言葉考えてたの」
叢雲「……割とそれ誰が言ってもキモくない? 」
海風「でもあぁいう立場の人が最大限気持ち悪く思えるのって、どんなとき? 」
涼風「中々難し……難しく思ってしまう立場であることが一番気持ち悪いのでは? 」
796: 名無しさん 2018/04/18(水) 00:40:15.26 ID:2PZx032vO
< 石女とは言われたくないけれど >
初月「まぁ、取り敢えず幼児言葉では言わせておけばいいだろう」
涼風「乳児相手にだったら別に普通にならない? 」
初月「幼児言葉は未発達の時期に聞かせると言語野の成長を阻害する可能性があるんだぞ」
天城「なるほど。これが明日使えない無駄知識ですね? 」
扶桑「サラッと教育が役に立たないと……いえ、ある種確定事項みたいなものではあるのだけれどね」
797: 名無しさん 2018/04/18(水) 00:40:42.31 ID:2PZx032vO
< さてどういう意味かな >
龍田「あの人が自分の子供を抱けるなんて扶桑がその子の母親であるくらいの難題よね」
山城「まったくもって。……あの男が父親になれたら姉さまも抱いているかもしれないけれど」
798: 名無しさん 2018/04/18(水) 00:43:35.85 ID:2PZx032vO
< 露悪か本音か屈折か >
加賀「聞き捨てならないわね。それはあの人への侮辱よ」
山城「失礼。加賀さんがあの男にそこまで入れ込んでいるとは」
加賀「……酔っている、と思って言うけれど。殊更攻撃的になるなんて婢女並の思考ね」
山城「ハンッ、ご自由にどうぞ」
加賀「…………」
龍田「愛って難しいのね ☆ とか適当に言えたらよかったんだけど……うーん」
799: 名無しさん 2018/04/18(水) 00:44:26.98 ID:2PZx032vO
< 抱き上げるのはちょっと……抱いた後なら? >
叢雲「一応私は娘なんだけど」
漣「秘密だしね。それとも何? 抱いてもらう? 」
叢雲「いいえ。……抱き上げられるのかストレートに抱かれるのか、どちらでも微妙な話ね」
800: 名無しさん 2018/04/18(水) 00:45:21.97 ID:2PZx032vO
< 終わったのか始まってきてるのかは永遠に >
龍田「自分で吐いた言葉って繰り返せば刷り込まれていっちゃうのよ~ 」
山城「あなたがしてきたみたいに? 」
龍田「そうそ……二、三回よ? 本当よ? 」
扶桑「……一度きりでも大分終わってる話だと思うけれど」
801: 名無しさん 2018/04/18(水) 00:46:49.98 ID:2PZx032vO
< 絶妙な配分の調味料か或いは愛情 >
赤城「ふぅ……熱いですね」
GZ「これはまた狂気染みた量の……」
WS「まさか一人で食べたりはしないですよね」
Aquila「あはー、赤城なら食べられそうですけどぉ? 」
赤城「そんなことは……私向けの調味料も入っていませんし」
鈴谷「龍田ならクスリっぽそうだし山城なら扶桑の何かな気もするけど……え? 冗談、だよね? ね? 」
805: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:08:30.88 ID:2PZx032vO
< 慈悲無く癒す >
高雄「ん……おはようございます」
提督「あぁ、おはよう。…………殺す気? 」
高雄「まさか。私の選んだ男があれしき耐えられなくてなんとします」
提督「はぁ。…………助かった」
高雄「? 」
提督「分からないならそういうことにしておくけど、苛ついてた」
高雄「それはよかった。…………朝食、用意してきますね」
806: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:11:46.07 ID:2PZx032vO
< キッチンって割と密室 >
愛宕「でも実際どうなの? 涼風が来たの全く知らなかったのかしら」
高雄「知らなかったんでしょう。あれが演技なら大したものよ」
愛宕「今更私たちを騙す意味も無いし」
高雄「ええ。……まぁ、彼女本人は然程警戒しなくてもいいと思う」
愛宕「本人は、ね」
高雄「…………」
愛宕「…………」
高雄「…………苛つけるってことは割と危機感はまだまともね。そういえば」
愛宕「嫌な話だけどねー。……はい、サラダも盛ったし、行きましょう? 」
807: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:14:20.44 ID:2PZx032vO
< 一夜明け >
提督「お前ら紛らわしいんだよもうちょっと名前どうにかしろ」
涼風「は? 大して顔とか似てないし」
涼月「名前も音は分かりやすいかと……書類の方でも間違えました? 」
提督「別に。お前いつ来た? 」
涼風「昨日の夜。おまけの補充だってさ」
提督「あっそ。……前の配置は? 」
涼風「知らない方がいいぜ? 姉妹だって誰も知らないはずだし」
提督「うっそだろまーじ……それも聞かなかったことにするわ」
涼風「そーしときな」
808: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:15:20.52 ID:2PZx032vO
< 可能性という恐怖 >
提督「まぁ、過去とかどうでもいいことではあるんだけどな? 」
涼風「うん」
提督「にしてもアレじゃねぇの? 挨拶も無しでお付きもいないとか」
涼風「断ったし。提督とは横須賀とかで元々それなりに喋ったりしてたけどさ」
提督「あぁ」
涼風「あたい、提督のこと色々見てたんだぜ? 」
提督「…………ストーカーってことにしといていい? まだ怖くない」
809: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:16:04.49 ID:2PZx032vO
< 今日のいつもの >
雲龍「まぁ、でももう少し胸毛があっても面白かった気がすることはあるわね」
海風「あと肉がもう少しあってパンプアップしたみたいな感じとか」
雲龍「日焼けもあるとなおいいわ」
海風「海、行きたいですね……」
雲龍「そうね、岩蔭とかどうなのかしら」
江風「……そこから海に繋がる過程が全く分かンねーよ」
810: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:16:42.22 ID:2PZx032vO
< 成長したのか間違えたのか >
雲龍「野生的な男と海の接続に何か問題でも? 」
江風「問題しかねーよ」
涼風「あるぇ? この人ってこんな人だった? なぁ? 」
叢雲「色々と、あったのよ……ええ、色々と」
811: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:17:39.08 ID:2PZx032vO
< 強いといえば強いが >
涼風「ま、結構知ってたんだけどな」
叢雲「理由は聞かないでおいてあげる」
涼風「ありー。……でも実際に見ると割と衝撃的っていうか? 」
叢雲「染められないことね。一応祈っておくわ」
初月「無理だと思うけどな。せめて僕くらいメンタル強くないと」
涼月「即行で染められたクセに何……でもある種染めたとも考えると……
漣「実際凄いと思うよ? 別に全く良い意味ではないけどさ」
812: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:18:29.29 ID:2PZx032vO
< 聞かされる方が辛い >
江風「野生的とは何か、小一時間問い詰めたいよ江風は」
海風「えっ? 」
雲龍「いいの? 」
江風「は? 」
明石「長時間野生的とかいうのこの二人に説明される方が頭おかしくなりそうだと思いますよ? 」
江風「あぁ……」
813: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:19:34.12 ID:2PZx032vO
< きっとたぶんだいたい >
瑞穂『や、瑞穂レズってわけではありませんから』
加賀「そういえばこんなこと宣っていたわね、一昨年くらいからずっと」
瑞穂「変なことを思い出さないでいただけます? 」
加賀「あなたその後バイも否定していたけれどこうなってくると、怪しいわ」
瑞穂「えっ? そ、れは……えーっと……無い、ですよ? ええ」
814: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:21:23.87 ID:2PZx032vO
< ずっと眺めていても飽きな風景い >
漣「ねぇ、ご主人様」
提督「うん? 」
漣「別に漣は過激な動物保護団体に参加とかしてませんけどね」
提督「おう? 」
漣「それから動物とヒトモドキの交流にも懐疑的ではないです」
提督「ん、んん? 」
漣「さすがにあれは……おかしくねーです? 」
雲龍「眠い……サン? 」
天城「…………猫って常に抱き上げて移動して抱き枕にするものでしたっけ? 」
815: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:21:53.01 ID:2PZx032vO
< 言い返せない >
雲龍「…………Zzz」
漣「寝おった、寝おったですぞこの女。
かるーく窓前の長椅子に寝て猫抱いて寝ました」
提督「やー……こいつがいいならいいんじゃねぇの? 一緒に寝てるし」
加賀「…………くっ」
天城「瑞穂さんなら猫に嫉妬しているところでしたね」
瑞穂「…………くっ」
816: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:23:00.97 ID:2PZx032vO
< さて、そろそろ次の趣味でも >
雲龍「折り紙? ……ん、なるほど」
天城「姉様の浮気性は趣味と手慰みには向いていますし」
雲龍「そう……折り紙なんて要は手順通り折るだけのものだけれど」
天城「また不特定多数に喧嘩を売るような」
雲龍「創作折り紙にするわ」
天城「はぁ、凝るのも大概にしてくださいね。割に邪魔になりますから」
雲龍「ええ。習作なんて殆どゴミ近似だし」
瑞穂「そんなできること前提な……違和感は覚えませんけれど」
817: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:24:08.08 ID:2PZx032vO
< 得意科目は? >
明石「まぁ……物理で」
愛宕「英語? 」
高雄「英語で」
雲龍「音楽? 」
天城「いいんじゃないです? 天城も音楽で」
加賀「書道、というのも……む」
江風「体育でいーや」
涼月「家庭科。…………あざとく家庭科ですなんていう人、いないんですね」
818: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:26:21.76 ID:2PZx032vO
< いいのかそれで >
Littorio「そもそも一部を除いて家庭科なんていうのは必須スキルですから」
涼月「はぁ」
漣「や、Littorioさん? 」
Littorio「? 」
漣「片付けできない女って割と家庭科落第だと思いますよ? 」
涼月「だそうですけど」
Littorio「…………Littorioの得意科目は、この国で言うところの第二外国語です? 」
819: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:27:28.15 ID:2PZx032vO
< 何をしてたか割と覚えが無い >
龍田「今って“ 情報 ”とか“ 技術 ”みたいな科目があるのよね? 」
叢雲「あなた的な意味のじゃないけど」
龍田「あら~、私的な意味って? 」
叢雲「人間の汚いところ集めたのに女の気色悪い魅力振りかけた化け物の能力から見て、よ」
龍田「そっかぁ。…………そこまで? 」
叢雲「はぁ。…………そういうことを言わせるところだ、ってこと」
龍田「なるほど~ ? ま、いいけどぉ」
820: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:28:29.83 ID:2PZx032vO
< さぁどうでしょうねぇ…… >
加賀「忠犬や雌犬だけだと思っていたら遂に狂犬まで生まれてしまったわね」
初月「僕のことかい? 」
天城「笑い事ではないと思いますけれど」
雲龍「忠犬は兎も角雌犬は複数いますしね」
伊13「割と、その……皆さん、狂犬、では……? 」
821: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:29:57.14 ID:2PZx032vO
< まぁ、知ってるだけと言っておりますからね >
高雄「ま、自覚している狂気、なんてものは端から見た場合然程のこともありませんよ」
天城「モノには限度、と高雄さんにはおしえて差し上げるですか? 」
高雄「ふふ……レクですか? もう知ってはいますよ? 」
天城「…………」
822: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:30:59.59 ID:2PZx032vO
< ……不穏な話が聞こえる >
愛宕「高雄ってね? 例えばテレビで戦争孤児とか難民とかの映像が流れていたりするじゃない。
それっぽいBGMなんて流れて」
初月「あぁ」
愛宕「そういうのに全く絆されないのよ。尊敬しちゃうくらい」
初月「最高じゃないか。自分を貫いてるんだ、善悪なんてものを抜きにして」
愛宕「ん……そうじゃなくて。根本的に共感能力が欠如してるんじゃないかって」
初月「……」
愛宕「あなただってきっとできない。
割に自分を持っている子だとは思うけれど、それだけ。
馬鹿にするわけでもなくて、普段から慈愛に溢れているなんてこともなくて。
普通はその一瞬だけでも神妙になれる、なってしまう。
凶悪な犯罪者ですらそんな刹那の煩悶は
提督「ん? 何してんの? 大事な話? 」
愛宕「…………べっつにー? 」
初月「はは……最ッ高だねお前は、まったく」
提督「うん? ……うん? 」
823: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:31:47.92 ID:2PZx032vO
< 器とか格が違うだけであって >
時雨「分かってくれとは言わないけどさ」
春雨「うん」
時雨「提督は五点満点でいうところの四.八点くらいなんだ」
春雨「高評価だね」
時雨「あぁ。……聖人って言われるくらい優しい人はさ、総計だと百点満点では九十六点くらいに思える、僕には」
春雨「…………」
時雨「…………」
春雨「…………納得したら駄目な女扱いされるよね、これ」
時雨「そうだね、まったくもってその通り」
824: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:32:20.44 ID:2PZx032vO
< ……まだ? >
雲龍「あ、話は変わるけれど」
提督「ん? 」
雲龍「殴ってみて? 頰張り飛ばしてマウント取って? 」
提督「…………」
雲龍「…………」
提督「…………」
雲龍「…………」
提督「…………無理。お前の悦びだとして、治るとして、できない」
雲龍「そ。……………………よかった、落胆より嬉しさの方が、まだ高いわ」
825: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:33:20.65 ID:2PZx032vO
< 好きだけど嫌いで好きで嫌いな或いは、なやつ >
雲龍「自分」
漣「クラウド」
提督「えーっと、キュリロス」
山城「この男」
扶桑「ふぅん……」
提督「お、おう……」
山城「何か? 」
826: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:33:46.40 ID:2PZx032vO
< もし…… >
天城「いじめですか? 」
加賀「死ねば意志を認めてくれるの? 」
漣「んなわけ……もしご主人様が断酒したらって言っただけなのになんなの」
827: 名無しさん 2018/04/18(水) 23:35:23.01 ID:2PZx032vO
< 冗談だと願うのも割と馬鹿らしい顔つきでした >
加賀「あなただって好きなものを取り上げられたら発狂ないし無気力になったりするでしょう? 」
漣「や、別に漣はイライラはしたとしてゲーム無くなってもフツーですけど」
天城「あなたがこの人や叢雲さんを喪って同じことを言えるかどうか見物です」
漣「それは……そりゃあ……」
提督「それ程までに酒が好きだってドン引けばいいのか、
そこまで好きなものと同列なのを喜ぶべきか……あれぇ? 」
832: 名無しさん 2018/04/19(木) 23:11:37.99 ID:8cmD7XXoO
< のんべんだらりと屋上で >
雲龍「ぁ、蜘蛛」
天城「はぁ、いいお天気ですね」
雲龍「そうじゃなくて、spiderの方」
天城「ど、どこです姉様っ、どこっ? 」
雲龍「涼月の肩甲骨辺り」
天城「は? はぁ? …………ん、あぁ、天城にも見えました」
雲龍「そう……」
天城「…………早く伝えましょう? ねぇ、おかしくないです? 」
833: 名無しさん 2018/04/19(木) 23:12:38.87 ID:8cmD7XXoO
< おしえて戻ってきて >
天城「ほら、涼月さんあんなに半狂乱だったじゃないですか」
雲龍「だからよ」
天城「はぁ? 」
雲龍「初月は気付いていたもの。気付かれないように払おうと思っていたんでしょうね」
天城「…………」
雲龍「…………寝るわ。お日様気持ちいいし、屋上って最高ね」
天城「え、ええ。……………………馬鹿は踊る、というかなんというか…………いえいえ」
834: 名無しさん 2018/04/19(木) 23:13:36.13 ID:8cmD7XXoO
< 血沸き? >
提督「いい加減車買わねぇの? 」
明石「ちょっとまだ買う勇気が」
提督「勇気ねぇ」
明石「分けてくれません? 」
提督「生憎と持ち合わせが不足してましてね」
明石「はぁ」
提督「ま、勇気なんて自分の内からしか湧いてこねぇけど……湧くようなことしに行く? 」
835: 名無しさん 2018/04/19(木) 23:14:23.03 ID:8cmD7XXoO
< 下手の横好きってマジで最高だと思うね >
涼風「え、何々? 何しにいくの? 」
提督「まぁ、適当にサーキット行ってディーラーでも回って……好きだけど大して詳しくねぇんだよ」
涼風「ほぉう……」
明石「そこまでしてもらうってのも……んー……買えばいいのね? そうなのね? 」
初月「絶対に違うと思うが……まぁ、勝手にしなよ」
836: 名無しさん 2018/04/19(木) 23:16:42.43 ID:8cmD7XXoO
< 魔が差して候 >
明石「じゃじゃーん! それっぽい数値が液晶に表示されるスイッチ複数付きのマシンです! 」
涼月「何ですそれは」
明石「これはですね、自由に表示されるタイトルを決められるんです。
裏コマンドで何度でも変更可能! 」
涼月「……それが何か」
明石「誰かを撮影して名前を入力するとランダムな数字が出るんですよ?
認識能力はかなり高めなんで撮るときだとか写真写りで滅多に数値は変わりません! 」
涼月「…………」
明石「…………」
涼月「…………面白そう? 」
明石「はいっ! 」
837: 名無しさん 2018/04/19(木) 23:17:51.67 ID:8cmD7XXoO
< そりゃまぁ面白そうじゃん? >
初月「またくだらないことを」
漣「技術力の無駄遣い極まれりですよねー」
明石「やー、それほどでも」
初月「褒めてない。……で? 」
明石「? 」
初月「タイトルは? 最初は誰にする? 」
涼月「……何で乗り気なの? 私が言うのもおかしいけど」
838: 名無しさん 2018/04/19(木) 23:18:42.86 ID:8cmD7XXoO
< 血華(結果) >
初月「やぁ、my boss」
提督「あ? 」
初月「ピロリーン、っと」
提督「イケメンに撮れてる? 」
初月「一般的にはね。…………99か」
提督「何が? 」
初月「愛した女を不幸にする確率」
提督「」
明石「死んでる……」
839: 名無しさん 2018/04/19(木) 23:20:39.53 ID:8cmD7XXoO
< 楽しければいいんすよ大体それなりに割と >
漣「ほらー、シャレにならないって言ったじゃん?
無駄に初月ちゃんのこと信頼してる純情ボーイなんだから」
初月「その言い方は僕に失礼じゃないか? 」
提督「……いや、明石の玩具を使ってんのは分かる。
分かるがちょっと唐突にぐっさり来過ぎじゃねぇのか」
明石「ちなみに他の候補は『性欲の高さ』とか『共依存の深さ』とかですね」
提督「最低過ぎる……俺ありきのやつじゃねぇか」
初月「だから面白いんだろう? 」
提督「まぁ、そ……………………そうだよな。次は? 」
涼月「……勝手に仲間になってるし、何で? 」
840: 名無しさん 2018/04/19(木) 23:21:32.11 ID:8cmD7XXoO
< ピロリーン☆ >
愛宕「んー? 盗撮? ネットに流すのはやめてね? 」
初月「06、か。なるほど」
愛宕「? なぁに? それ」
初月「表と内心の合致度だ。つまり面従腹背女というわけだな」
愛宕「…………ふーん? それで? 仮にそうだとしてそれを私に言うってことは」
初月「本性でも見せてくれるってのかい? 」
愛宕「いいけど……ん、やっぱ駄目」
初月「怖いかい? それとも遊びにすぐ飽きるタイプ? 」
愛宕「んーん、本当の私を知ってもいいのはこの世で一人だけだから。
醜いところも含めて許してくれるのも。その玩具、使えないわね
841: 名無しさん 2018/04/19(木) 23:22:29.10 ID:8cmD7XXoO
< こう、何というか勝負に出たら惨敗したような >
初月「……負けた」
漣「何にさ。……正直予想できた展開だったけど」
叢雲「そもそも悪趣味前提として面白いの期待するなら加賀とか天城じゃないの? 」
海風「だよね。高雄さんとか雲龍さんとかはガチだもん」
江風「そンな加賀さンとか天城さンがガチじゃないみたいな言い方」
瑞穂「非常に言いたくないことではありますけれど……瑞穂が一番面白い流れになったのでは? 」
842: 名無しさん 2018/04/19(木) 23:23:44.73 ID:8cmD7XXoO
< 例えばですけれど >
初月『90丁度か』
瑞穂『はい? 』
初月『女にしか欲情しない貞節、だ』
瑞穂『』
明石『嬉しくもないですねぇ……いやいや』
843: 名無しさん 2018/04/19(木) 23:25:15.79 ID:8cmD7XXoO
< ↑ >
瑞穂「とか」
初月「それは面白いのか? 」
瑞穂「瑞穂は明石さんしかいりませんもの」
明石「」
愛宕「ふ、ふふ……あはっ」
涼月「まぁ、確かに面白いといえば……刺さったのは瑞穂さんじゃありませんけど」
848: 名無しさん 2018/04/21(土) 00:01:01.02 ID:VfBD5TseO
< 布団は一つ、枕は二つ >
伊14「ならまだ分かるんだけどねー」
能代「最大何人なんです? 」
雲龍「知る限り三人ね。私と天城と明石」
愛宕「私と雲龍と明石ってこともあったわ」
高雄「愛宕と明石さんがいたことなら」
能代「なるほど。…………皆勤賞? 」
明石「や…………はははっ……は? 」
849: 名無しさん 2018/04/21(土) 00:02:11.03 ID:VfBD5TseO
< まともとは何か >
伊14「でもそれってレズ適性かバイ適性無いと辛くない? 」
阿賀野「んー、男の人なら腕と棒と口で四人くらい何とかなるんじゃないの? 」
能代「」
提督「ならねぇの。奉仕されてるだけで満足できるなら全部適当でもいいかもしれねぇけど」
涼風「だーれもまともなやついねーし……あたいも、別の意味ではそうだけど、さ」
850: 名無しさん 2018/04/21(土) 00:03:04.19 ID:VfBD5TseO
< 鳴かせてみしょう >
Littorio「今更ですけれど気を付けてくださいね」
伊13「? 」
Littorio「元の面子は全員、特に雲龍は時々謎の言語を発しますから」
伊14「鳴くとか? 」
Littorio「啼いてはいるでしょうけれど……そうではなくてね? 」
伊14「? 」
851: 名無しさん 2018/04/21(土) 00:04:11.77 ID:VfBD5TseO
< 実際に見に行く >
雲龍「あのジッパーを下ろすときの屈辱感が堪らないわ」
天城「知らないですよ……普通は咥えて引き下ろしたりしないですから」
雲龍「だからいいのよ。あの人脱がせるのは好きなのに脱がされるの苦手みたいだし」
天城「和服や浴衣のときは素直ですよ」
雲龍「なるほど……彼の帯で腕を縛って上目遣いね? 」
天城「違います」
Littorio「ほらね? 」
伊14「…………」
伊13「……やめてね? 何か大体分かってきた、みたいな顔してるけど……」
854: 名無しさん 2018/04/21(土) 22:51:05.52 ID:VfBD5TseO
< お友達がいるものでしてね? >
提督「真面目な話さ」
涼風「あん? 」
提督「抜けるって可能なのか? お前のいたような機関」
涼風「無理じゃない? そこら辺に特務とか公安がいてもあたいは驚かないね」
提督「そうか。…………しゃーねーな」
涼風「うん? 」
提督「お前が俺を仲間として思う限り、尽くしてやる」
涼風「そうかい。…………無駄に物分かり、良過ぎない? 」
855: 名無しさん 2018/04/21(土) 22:52:10.70 ID:VfBD5TseO
< それも含めて >
提督「そうか? 」
涼風「正直女誑しでクズ野郎の提督なら慰めの言葉か下らないお為ごかしでも口走るかと」
提督「ばーか。俺は軍人だぜ? んな自分も信じられない適当な確約はできねぇよ」
涼風「そうだけど。……盗聴器、探すとかさ」
提督「それはするぜ? 明石に頼んで」
涼風「こんなときにも他の女かい。…………ま、いいと思う、そういうの」
提督「あん? 」
涼風「海風や江風、姉妹と生きていつか捨てられるのを待つのも悪くない」
提督「そ。…………悲しいね、それすら、定かでは、ないなんて」
856: 名無しさん 2018/04/21(土) 22:58:46.69 ID:VfBD5TseO
< 箱庭にいつまでも >
涼風「いいじゃん、あれ」
江風「ン? 」
海風「当たり前。じゃないと私は私を捧げない」
涼風「ふーん? 捧げてんの? 」
海風「あの人が中々受け取ってくれないだけだよ」
涼風「そりゃ重畳。…………まっさか、こんなところで一緒になるなんてな」
江風「まぁ、それは江風も思うけど……何でここ? 」
涼風「知らない。あたいはあたいを使いたい人間のところでしか生活してきてないから」
江風「…………」
海風「いいじゃんそれで。あの人、捨てたりは絶対しないよ。だって最初から自分の幸せしか見てないもん」
涼風「は、はははっ……さいって、最ッ底じゃんそれ…………馬鹿は最高だね、本当。いつまでも幸せだっ」
857: 名無しさん 2018/04/21(土) 23:00:04.90 ID:VfBD5TseO
< 肌寒い夕暮れ時、巫山戯るなんてことはなく >
阿賀野「雲龍さんってさー」
能代「? 」
阿賀野「綺麗な容姿でスタイル良いのに勿体無い趣味と性格してるとか言われてるじゃん」
能代「一般的にはまずまず正当だと思うけど」
阿賀野「あんなに純粋で身内にだけは甘いヒト、いないよ。
あのヒトの背中、ある意味で加賀さんなんかよりよっぽど信頼できるもん」
能代「そう。……………………そう、なんだ。阿賀野姉ぇが言うなら、そうなの、かな? 」
858: 名無しさん 2018/04/21(土) 23:00:49.06 ID:VfBD5TseO
< ときめいた時点で >
阿賀野「まぁ、阿賀野って真面目な話苦手だし知らないけどさ」
能代「……そ」
阿賀野「ぶっちゃけ能代って誰? ここにいるヒトと結婚するなら」
能代「そんなの阿賀野姉ぇに決まってるでしょう。放っておけないもの」
阿賀野「ッ、あ、っそう……………………いや、一瞬ときめいたけど、ダメじゃない? ねぇ? 」
859: 名無しさん 2018/04/21(土) 23:01:18.56 ID:VfBD5TseO
< ひっそりと >
能代「じゃあ何? 阿賀野姉ぇは能代が他の女と絡まって喘いでいてもいいって言うの? 」
阿賀野「や、それは、あの、うん……? 」
能代「…………服、畳んでくるね」
阿賀野「うん。…………フツーせめて提督さんとかじゃない? あれ? 」
860: 名無しさん 2018/04/21(土) 23:02:24.87 ID:VfBD5TseO
< 一応部屋にいたんだけど…… >
瑞穂「ふふ……いいんですよ、男性じゃなくたって」
阿賀野「はい? 」
瑞穂「愛に性別は関係有りません。何なら愛なんて要りません。自分の欲望を満たせればいいのです」
阿賀野「は? 」
瑞穂「あはっ、は……ははははははははっ! 気持ち良ければいいんですよぉ、あはっ」
明石「はいはーい、飲み過ぎて他人に絡むのは止めましょうねー。お騒がせしましたー」
阿賀野「い、いえー…………は? 誰あれ本当、え? 」
861: 名無しさん 2018/04/21(土) 23:03:13.91 ID:VfBD5TseO
< ジレンマですらなく >
Littorio「恋が着せ、愛が脱がせるとかなんとか」
山城「間違ってはいないでしょう? 着込み過ぎて誰にも脱がせられない女もいるけれど」
Littorio「随分と辛辣ね」
山城「自分を棚に上げてるだけよ。
……私の場合中が抜けてるの、女であるから着て、愛を知って脱ぎたがる」
Littorio「知らぬよりは余程いいかと。
……或いは、愛なんて知らない方がよかったかもしれないんだから」
865: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:12:44.21 ID:OovJWaQQO
< 味見だけでお腹いっぱい >
龍田「そういえば昨日って赤城さんの誕生日だったわね~ 」
提督「ぼくはきょうがたんじょうびですよおねえさん」
龍田「なぁに? 幼児退行でも起こしたの? そういうプレイ? 」
提督「たんにねむいだけですよおねえさ……マジで眠くてヤバいんだよ、きつい」
龍田「寝ればいいじゃない」
提督「おま、朝から色んなやつに料理とかの感想訊かれるのをシカトしろと? 冗談だろ? 」
高雄「いいから執務を……せめて喫緊の書類くらい見てください」
866: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:13:23.18 ID:OovJWaQQO
< 凶悪無比 >
龍田「あれじゃない? 高雄が執務室の前で番犬してればいいと思うの」
高雄「何故私がそんな面倒なことをしなくてはならないんです」
龍田「顔と雰囲気が怖いから」
高雄「」
提督「まぁ、確かに目つきはちょっと今ヤバ……睨むなって、お前も眠いんだよな? うん? 」
867: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:14:58.00 ID:OovJWaQQO
< 優しき期待という重圧 >
高雄「私はLittorioとチェスを。……あなたは何故眠いんです。
昨日は奥の空き部屋にいたようですけれど」
提督「アコーディオン練習してたんだよ。三ヶ月と少ししか練習できなかったし」
高雄「あぁ、あの漣さんに戴いた」
提督「最後の調整ってーか何てーかな」
高雄「期待してますよ」
提督「ん。…………お前の顔見てたらさ、どれだけやっても満足はいかないよ。ある意味敵だね、高雄って」
868: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:15:46.66 ID:OovJWaQQO
< そんなこと、露ほども思っていないくせに >
雲龍「はい」
提督「うん? 」
雲龍「メーベ」
提督「メーベだね。折り紙の」
雲龍「誕生日、おめでとう」
提督「ありがとう。……これだけ? 」
雲龍「これが一差しのキスで、私に代わるわ」
提督「ッ…………受け取れないよ」
雲龍「でしょうね。…………次に私の部屋来たとき、渡すわ」
提督「そ。……………………悪いな、クズに絆されたばっかりに、不幸な女の子にしてしまった」
869: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:17:01.32 ID:OovJWaQQO
< 判官贔屓なんてものは無く >
雲龍「馬鹿ね……本当馬鹿」
天城「はい? 」
雲龍「私も彼も、馬鹿なのよ……馬鹿が幸せ求めて、快楽を貪って生き永らえてる」
天城「…………お慰めしましょうか? 」
雲龍「頭でも撫でてくれるっていうの? 願い下げだわ」
天城「…………」
雲龍「…………良いお酒でも飲んで、潔く寝るわ。
敗残者にはお似合いだし」
870: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:17:37.17 ID:OovJWaQQO
< だってほら……似合うから >
扶桑「ふぅ……食後すぐにホールデムなんて爛れているわ」
高雄「ボスに言ってくださいな。本人は執務中ですけれど」
愛宕「ついでに明石もねー。前から見れば大分大きな工廠なのに何が不満なのかしら」
龍田「あ、レイズね、レイズ」
初月「はいはい。……何故、僕がディーラーなんだい? 」
871: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:20:10.46 ID:OovJWaQQO
< (あなたたちの姉妹で業が浅いヒトって? ) >
涼月「……ぁ」
漣「はいはいはいはい、会議! 江風くん、あの目は江風くんを見る海風の目に似てはいないかい? 」
江風「割と似ていると思うであります、漣様」
漣「左様……じーつに嘆かわしいっ」
江風「まーったくでありますっ」
海風「あんなに控えめじゃないよ? 私」
江風「」
漣「…………」
涼風「我が姉妹ながら、なんて業の深い」
872: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:21:21.92 ID:OovJWaQQO
< いつか、なんてものよりも目の前を楽しもう >
提督「ふぅ……何時? 」
明石「まだヒトハチマルマル、より少し後くらいですね」
提督「っても大分やってたな。かったりぃ」
明石「別にこれ以上設備も資材も要らないと思いますけど」
提督「何も起こんねぇならそうだろうよ。かるーく三年は戦争できるぜ、マジに」
明石「ですね。…………何か? 」
提督「知らん、知らんけど……大湊警備府責任者の重責ってやつ? 」
明石「馬鹿な冗談を。…………冗談、にしておきますからね? 」
873: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:22:44.08 ID:OovJWaQQO
<まぁでも、真面目な話なんて忘れてさ >
提督「実際女の子が女の子にムラつくってどんなとこ?
特にレズじゃなくてバイの場合は」
明石「んんっ…………男性と大体同じじゃないです? 」
提督「柔らかさとか反応はそうかもしれねぇけど。俺が言いたいのは視覚のこと」
明石「同じですよ、浅ましいクソ男に感化されてはしたないクズ女になったんです」
提督「レズに喧嘩でも売ってんのかバイ女」
874: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:23:21.62 ID:OovJWaQQO
< ニアミスくらいにしておきたいところ? >
伊14「あれ? 三番書庫ってどこだっけ? 」
伊13「えーと……」
涼風「それならこっから真っ直ぐ行って右の四番目だよ」
伊14「ありがとー」
涼風「別に」
伊13「あれ、涼風ちゃんってここ来たの最近だし……書庫なんて行か
涼風「た、たまたま提督の部屋で見取り図見てたんだ。それだけ!
あたいは提督に用あるから、じゃ! 」
875: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:24:07.08 ID:OovJWaQQO
< 疑うことの痛苦など >
涼風「っぶねー、ちょっと気ィ弛んでたかな」
提督「前に訓練で来てたとか言っておけよ。見取り図見る状況とかどんなだ」
涼風「実際見たことあるし。頭に叩き込んでる」
提督「そうかい。…………あいつらが信用できるかなんて俺も知らねぇんだからな、気を付けとけ」
涼風「はいはい。提督があたいを信じてるのと同じくらいは信じてるだろう? 」
提督「分かってるじゃねぇか。…………信じさせたままで、いさせてくれよ? 」
876: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:24:44.19 ID:OovJWaQQO
< これが末路だとして、なん、て幸せな >
旗風「何、これ」
雲龍「手慰みの絵。クズに依存して媚びるしか能の無い女だと思ってた? 」
旗風「そっ、んなことは、ないです」
雲龍「そ。……………………そう思われていたみたいなのに何にも感じないってどうなの? 我ながら」
877: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:25:40.07 ID:OovJWaQQO
< 贖宥状程悪辣てはないつもりだがね >
松風「でもあれだね、どこかしら壊れてるのは確かだけどさ」
旗風「うん」
松風「使える権力最大限に使って世に憚ってるクズが集めた集団なんだ。
女としてもヒトとしてもレベルは高いんじゃないかな」
旗風「なるほど」
涼月「だとして免罪符には……いえ、それこそ逆説なのかも、しれませんけれど」
878: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:26:15.44 ID:OovJWaQQO
< 終局 >
提督「よかったのか? ここにずっといて」
高雄「あなたと愛宕がいればそれだけでいいんですよ」
愛宕「誰とも離れたくなかったのよね? 」
提督「ふぅ……迷惑かける」
高雄「あなたがそれだけ好きなんです。他の瑕疵なんて、気にならない程」
愛宕「自分の価値を思い出しなさいな。クズがそれでも愛される、理由を」
提督「あぁ……………………参るね、本当」
879: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:27:17.40 ID:OovJWaQQO
< おたんじょーびー >
愛宕「おめでとー」
江風「いぇーい! 」
漣「ひゅーひゅー」
提督「どーもどーも。本日またおっさんになりました」
旗風「料理の数……酷い」
松風「横須賀より酷いね、これは。うんざりする」
高雄「パスタは少なめなので」
Littorio「その分pizzaは焼きましたけれど」
初月「誰だ? 僕のグラスにグラッパなんて注いだやつ。乾杯で噎せたぞ」
瑞穂「瑞穂です。何か? 」
伊14「ははー! 今日も楽しいなー! 」
伊13「イヨちゃん……最近それしか、言ってない? 」
明石「初月さんなんて潰さないと延々中二がきますからねぇ」
涼月「分かるけど……複雑」
加賀「家族、団欒……」
叢雲「そんな死の間際みたいなこと言ってんじゃないわよ」
龍田「うふっ、加賀さんなんてお婆ちゃんだからそれでいいのよ」
扶桑「ブーメラン? っていうの? 」
山城「どうでもいいですよ。この男が一つまた、死に近づいたってことなんですから」
天城「そのくせきっと泣きますよね、山城さん」
能代「……能代は別にウェイトレスじゃないんですけど」
阿賀野「似合うのが悪いよー。阿賀野が代わろっか? 」
雲龍「やめておきなさい。……………………幸せね、本当に。
今この瞬間に死ねたら、なんてあなたが思いそうなくらいには」
880: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:33:27.74 ID:OovJWaQQO
< まったくこのジャヴァときたら! >
提督「街の女のマリーは寂しかった アコーディオン弾きは 兵隊に行った ♪ 」
高雄「何故にこの曲」
天城「『アコーディオン弾き』をアコーディオンで弾くなんてなん
初月「なんて最高なんだ」
叢雲「…………そーいう好みなのね? このチョイスって」
提督「死んでしまった アコーディオン弾き それでもくたびれた脚は あのホールへ ♪ 」
881: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:39:41.53 ID:OovJWaQQO
< 続きまして >
雲龍「いいじゃない。……あの曲、練習してきたわね? 」
提督「まぁな」
雲龍「よし。……ヴォーカル」
Littorio「ヴァイオリンは任されました」
愛宕「ピアノってそこまで上手くないのよ? 」
高雄「リラなんてやらされた日には……まったく」
提督「は? え? うん? ……あ、高雄ってマジに眠かったわけ? これで? 」
882: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:42:18.80 ID:OovJWaQQO
< 観客席 >
叢雲「満足? あれだけ煽って」
漣「や、えーっと……もしかして風吹けば桶屋方式で国防疎かにしてた? 」
江風「ンなことよりテートクの周り本気にさせるとかガチでやべーと思う」
海風「絶対感想求められるよね、逃げ場無しで」
漣「えぇ……なにそれ」
阿賀野「全く意味が分からないけど取り敢えず馬鹿ばっかってのは、分かった」
加賀「いつも通りでしょう。…………少し、疎外感も、あるけれど」
883: 名無しさん 2018/04/23(月) 22:49:19.96 ID:OovJWaQQO
< 射ち堕とされたのは何か >
雲龍「弓がしなり弾けた焔 ♪ 」
提督「夜空を凍らせて♪」
初月「わぁ……♪ 」
涼風「何この目ェキラキラ美少女」
涼月「言わないであげてください」
提督「喪失のエンゲージ 白くしなやかな指で ♪ 」
明石「死ぬ気で練習したんですねぇ…… 」
龍田「何この圧倒的敗北感」
扶桑「…………はぁ」
雲龍「私 射ち堕とす ♪ 」
889: 名無しさん 2018/04/24(火) 23:17:53.80 ID:ybRBXzNWO
< XX歳+一日の朝 >
提督「フ-…………何か用? 」
涼風「や、気にしてるかなって思って。あたいだけ昨日少し抜けてたし」
提督「別に。大して祝ってもらう理由も無ぇしな」
涼風「またまた。女社会で割に御法度だろあれは」
提督「俺女じゃないから」
涼風「そうだね。…………また来るぜ、誰か」
提督「ふぅん……いいんじゃねぇの? 」
涼風「いいのか? 」
提督「今度からお前より面倒そうなやつが来るときだけおしえてくれ」
涼風「じゃあ、おしえてよかったよ」
提督「あ、そう…………折角一年に一度しかない美味い煙草タイムだったんだけど、な」
890: 名無しさん 2018/04/24(火) 23:19:26.96 ID:ybRBXzNWO
< 最果てがあるというのなら、そこで愛を >
涼風「ニートにでもなりなよ。提督のルックスと財産なら欲しがられるさ」
提督「高雄と愛宕から離れなきゃなんねぇってのは置いておいてもだな」
涼風「あぁ」
提督「養われるだけのお人形になったら終わりだぜ?
働いてるからまだ俺みたいなクズでも許されてる」
涼風「確かにな。…………マジで女のおっぱいでも吸って引き篭もってりゃいいのに」
提督「理想とは違うし。…………聞くよ。誰来んの? 」
891: 名無しさん 2018/04/24(火) 23:20:15.46 ID:ybRBXzNWO
< ご挨拶 >
提督「まったく……嫌んなるね……フ-……今度は何? 」
龍田「あぁら、今度? 」
提督「忘れろ」
龍田「ん……海辺に立つ優男に話しかけるのに理由が必要? 」
提督「股でも開きにきたのかい、クソ女」
龍田「股開かせるために立ってるんじゃないの? クソ男」
提督「かもな。…………フ-……火ィくれ」
龍田「さっき点けて……はい、女に点けてほしいなんてどうしたの? またメンタル壊した? 」
892: 名無しさん 2018/04/24(火) 23:20:54.35 ID:ybRBXzNWO
< 返答なんて気にしない >
龍田「ま、いいけど……私にも頂戴? 」
提督「ん…………シガーキスなんて不倫並だな」
龍田「喜んで」
提督「ばーか。…………お前は大丈夫だな」
龍田「うん? 」
提督「新しく麗しいお仲間が増えるってことさ。……やってらんねぇよ、マジで」
893: 名無しさん 2018/04/24(火) 23:22:01.49 ID:ybRBXzNWO
< 昨夜から幾許自分を取り戻して突き付けてそれから >
龍田「お、はよ」
雲龍「? おはよう……眠い」
龍田「私って一応ハープとピアノはできるのよ?
あとたぶんエレクトーンなんかもできるわ」
雲龍「そう……」
龍田「はい」
雲龍「ん…………私これ、歌える。いつでもいいわよ」
龍田「なるほ…………何でよ、おかしくない? ねぇ? 」
894: 名無しさん 2018/04/24(火) 23:22:50.78 ID:ybRBXzNWO
< そんなわけないじゃない >
雲龍「実際冗談よ。曲は分かるけれど声の感覚覚えるまで少しかかる」
龍田「はぁ? 」
山城「…………考えてみれば損なっている人格を埋めてるってことで、割に妥当? 」
895: 名無しさん 2018/04/24(火) 23:24:22.74 ID:ybRBXzNWO
< 才と災厄 >
提督「我が軍最終兵器の力を思い知ったか馬鹿め」
龍田「それでも異常じゃない? 」
提督「まぁな。……イレギュラーなんだよこいつ。嫉妬も湧かねぇぞマジで」
龍田「でしょうねぇ、なんでもできるってくらいできるもの」
提督「おう。…………逆なら、まだ幸せだったのかもな」
龍田「かもね」
雲龍「莫迦。…………あなたが私の幸せなんだから、幻滅させないでよ」
896: 名無しさん 2018/04/24(火) 23:25:22.09 ID:ybRBXzNWO
< いるんだよねこういう人、本当 >
伊13「なんというか、さ……人間もヒトモドキも」
伊14「? 」
伊13「大体は……プラマイで零から五十位なんだと思う」
伊14「良いところと悪いところを足して? 」
伊13「うん。……そうすると、提督は八十、くらいかな? 」
伊14「かもね」
伊13「じゃあ雲龍さんは? 」
伊14「えーっと……計測不能? 」
901: 名無しさん 2018/04/25(水) 21:37:23.54 ID:D2Q+7ENaO
< 偶々偶然凄いレベルで苛々が重なったんです >
鹿島「馬鹿な振りをできる頭のいい女が一番得をするってことですよ……はぁ」
金剛「誰デース! 鹿島に朝から飲ませた龍田みたいな人は」
赤城「私です」
金剛「わ、why? 」
赤城「色々と失敗して愚痴を話したいみたいだったので」
金剛「何故それで朝酒に繋がるの? 」
赤城「面ど……お酒で忘れる悲しみだってこの世にはあるんですよ? 」
霧島「これ一番やさぐれてるの鹿島じゃなくて赤城さんなんじゃ……」
902: 名無しさん 2018/04/25(水) 21:40:33.17 ID:D2Q+7ENaO
< 誰に誰が? >
金剛「大体……鹿島? 」
鹿島「はい? 」
金剛「楽な生き方をするのが佳い女とは限りません。
努力と挫折を乗り越えて美しくなる女だっています」
霧島「いつになくまともですね」
金剛「うるさい。…………吐き出したいなら、いいよ? 」
鹿島「! …………金剛さぁん……」
霧島「まぁ、こういうヒトですけ……何か今、色々と変な視線が」
鈴谷「取り敢えず比叡さんは演習中だったと思うけど……誰? 」
903: 名無しさん 2018/04/25(水) 21:41:19.29 ID:D2Q+7ENaO
< 堕ちた先の、沼 >
加賀「いつのことだったかは忘れたけれど」
Littorio「ええ」
加賀「今更自分が高雄や愛宕を押し退けて一番になっても絶望するみたいな話をしたじゃない」
Littorio「しましたね。江風には随分と理不尽を押し付けました」
加賀「ん、それでもきっと、その絶望への慰めは、彼に要求するでしょうね」
Littorio「それこそ本懐。或いはLittorioたち、それに望みを抱いているのかもしれませんよ? 」
加賀「まさか…………まさか、と思っていられたいものね、願わくば」
904: 名無しさん 2018/04/25(水) 21:42:02.85 ID:D2Q+7ENaO
< 認めてしまえばその先は >
雲龍「実際私、天城より天城の身体のこと知ってると思うわ」
天城「そういうことを言われる天城の気持ちも知ってもらいたいところですね」
雲龍「そうやって返してくれるところも知ってる」
天城「でしょう…………自分の拠り所を見失うところでしたよ、天城」
雲龍「はい? 」
905: 名無しさん 2018/04/25(水) 21:54:12.71 ID:D2Q+7ENaO
< まぁ、一人で観てツッコんでると終わった後虚無感凄いんだけどね >
提督「そーいやお前俺の映画センスに文句言っていただろう」
Littorio「今では割に悪くない、くらいは思っていますよ」
提督「そうかい。……異動を機に実家に置いてある学生時代のコレクション送ってもらうことにしたんだ」
Littorio「へぇ? 」
提督「画質は少しあれだけどハマると抜け出せないぞ」
Littorio「なるほど」
提督「エド・ウッドのシリーズとかサム・ライミの初期とか『サンゲリア』とか『ドラキュラ対フランケンシュタイン』とかあとーーーー
906: 名無しさん 2018/04/25(水) 21:55:17.21 ID:D2Q+7ENaO
< ラブホとかならまぁ…… >
漣「えぇ……いっそAVでも観た方がいいんじゃないです? 」
提督「目の前に可愛い子がいてそれって羞恥か何か? 」
Littorio「構いませんよ? 自信、有りますし」
雲龍「あんまり面白くないと思うの」
漣「そっすか。…………まともだ、って思ったけど雲龍さんだからなぁ」
江風「経験済みでそう言ってるとしたら……やれやれ」
907: 名無しさん 2018/04/25(水) 21:56:40.91 ID:D2Q+7ENaO
< やることはいつも通り >
赤城「ヤンデレ……なるほど」
大淀「モグモグしていない赤城さんって何言わせても大概怖いですよね」
浜風「そんな酷い……あ、この串あと五本くらい」
若葉「あぁ。…………珍しい面子だと思っていたら、まったく」
908: 名無しさん 2018/04/25(水) 21:58:49.96 ID:D2Q+7ENaO
< 擬猫化……かな >
加賀「さぁ、猫可愛がりしなさい」
提督「賭けの報酬がそれでいいのかってのは置いといて、そりゃどうやるんだ」
加賀「私をサンジョルディ……あの黒猫を相手にするときのように可愛がりなさい」
提督「はぁ。……抱き上げて喉でも撫でればいいの? 」
加賀「やってみて? 」
提督「あぁ。……………………あれ? 何か楽しいけどこれ、あれ? 」
加賀「ん…………ぁ」
909: 名無しさん 2018/04/25(水) 21:59:38.27 ID:D2Q+7ENaO
< 一段落しまして >
提督「何なんだろう、この深夜に麺類食いたい現象」
加賀「知らないわ。この時間でも幾つか近くの店は開いているみたいだけれど? 」
提督「んー……まぁ、独り身の学生なら行ってるけどさ」
加賀「私も今から大掛かりに味の濃いものをつくる気にはなれないわね」
提督「だよな。…………でもカップ麺じゃあ満足できないと思う、これ」
加賀「贅沢。…………ぁ! ……猫と戯れてみない? 」
910: 名無しさん 2018/04/25(水) 22:00:09.73 ID:D2Q+7ENaO
< 拘り >
提督「で、来てみました猫部屋」
加賀「サンジョルディは……あら、部屋の端で縮こまっているわね」
提督「そりゃこの時間の異邦人だし。……これ何? 」
加賀「猫用のカニカマ。結構好きなのよ? 」
提督「ふぅん……ほい」
加賀「は? 」
提督「うん? 」
加賀「て、手ずから渡すのがいいのに……床に置くの? あなた馬鹿なのね? そうなのね? 」
提督「え、えぇ……? 」
911: 名無しさん 2018/04/25(水) 22:00:50.25 ID:D2Q+7ENaO
< 理由なんて何でもいいんだ >
加賀「し、しかも食べてる……」
提督「お前面白いな」
加賀「は? 」
提督「冗談。…………食うな」
加賀「食べてるわね」
提督「…………」
加賀「…………」
提督「…………動物が貪ってるの見ると、ムラつくな」
加賀「そんなわっ、んんっ……ゃ……」
917: 名無しさん 2018/04/26(木) 23:56:58.43 ID:hG7Tr/OnO
< ありがちないつもの空を見上げて >
漣「Level.99の漣ちゃんにありがちなこと」
叢雲「今」
初月「今だよな。僕もLevel.99の初月だが」
伊13「え……」
伊14「そこまでいけてないよねぇ」
高雄「165……といいつ別にどうでもいい基準ですよ。
守りたいものを守れればいいのですから、ね? 」
918: 名無しさん 2018/04/26(木) 23:57:34.96 ID:hG7Tr/OnO
< さてね >
漣「ぐぬぬ……Level.99の漣ちゃんにありがちなこと! 」
叢雲「何でめげないのよ、面倒くさいわね」
漣「それがLevel.99の漣ちゃんだから」
叢雲「じゃあそれで」
初月「さすがさすが」
漣「…………雲龍さん! 」
雲龍「何よ、何でも私に振ってオチにしようなんて甘過ぎな……酷過ぎない? 」
919: 名無しさん 2018/04/26(木) 23:58:30.76 ID:hG7Tr/OnO
< 堕ちオチ、落ちた >
漣「や、ほら、でも雲龍さんって大体何かで選ぶとしたらなヒトでしょ」
雲龍「はぁ? 」
漣「ヴォーカル」
叢雲「まぁ、雲龍よね」
漣「楽器」
初月「まぁ、雲龍さんで構わない」
漣「エロいこと」
天城「姉様ですね」
漣「ご主人様、佳い女といえば! 」
提督「高雄と愛宕。……別に雲龍が違うとかそういう意味ではなくてだな、お前見え見えの誘導やめたら? 」
920: 名無しさん 2018/04/26(木) 23:59:28.42 ID:hG7Tr/OnO
< 面白くも珍しくもない終着 >
雲龍「それでも傷付くわね」
漣「んなわけ」
雲龍「ん…………本当よ? 」
漣「ッ…………」
叢雲「簡単に女の貌に落ちてんじゃ……あなたもそのマジ顔やめなさい。
あいつ絆す以外で使うなんて、最低よ」
921: 名無しさん 2018/04/27(金) 00:01:57.62 ID:NrcrHaUCO
< 予言か、或いは瑣末事 >
天城「そんなあの人には使っていいみたいな」
龍田「いいでしょ。雌の顔見せてもどうせ落ちないし」
山城「寧ろその顔見て嗤ってるやつよね、あれ」
雲龍「なんですって? 」
扶桑「正しく狂犬ね。……愉快なことに、きっと私たちもいずれそうなってしまうのだけれど」
922: 名無しさん 2018/04/27(金) 00:02:48.86 ID:NrcrHaUCO
< ごめん、マジで知らないんだその辺 >
初月「おいお前」
提督「あ? 仕事中なんだが」
初月「ドラムを買ってくれ」
提督「はいはい。……高雄」
高雄「希望のモノはありますか? 私もこの人も楽器の名前には疎いので」
初月「えっ? 」
提督「あ? 」
高雄「困りますね」
初月「…………うん? 」
愛宕「取り敢えず高いの頼めばいいんでしょ? もう面倒くさいしそれでいいわね? 」
923: 名無しさん 2018/04/27(金) 00:03:54.49 ID:NrcrHaUCO
< また明日、それとも永遠に >
初月「いやいや待て待て、待てよ」
提督「うっせぇな。欲しいのか欲しくないのかどっちかにしろ間抜け。苛ついてんだよ」
初月「…………それでいい。頼む」
愛宕「はいはーい」
高雄「いつもの名義と手順で」
愛宕「んー」
初月「」
加賀「こんなことでショック受けるなん……感動した顔とかやめてくれる? 怖気振るうわ、本当」
928: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:45:53.90 ID:fCpe2gq/O
< 死闘後 >
高雄「はぁ……眠い」
提督「どんだけ負けず嫌いなんだよ……死ぬぞ俺」
高雄「知りませんよ、死んでから言ってください」
提督「後追いしてくれるって? 」
高雄「ええ。その先ではもっと繋がっていられるでしょう? 」
提督「さぁね。…………死んでも一緒ってのは、割に怖いことなんじゃねぇのか、普通は」
929: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:46:30.80 ID:fCpe2gq/O
< 愛が愛を詰まらせる >
高雄「普通の女であれば死んでからも夫なんて見たくもないのでしょうけれどね」
提督「ましてやあれだぜ? 死んでるからには歳食ってる夫だぜ? 」
高雄「身体が不自由になって容色の衰えたときでも愛に値する男を見つけたんです」
提督「あぁ、そう…………コーヒー、淹れて? 」
高雄「少々お待ちを」
930: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:47:09.06 ID:fCpe2gq/O
< 何の基準かは知らない >
初月「僕らって生まれ落ちた瞬間からある程度の知識や常識を持っていただろう」
明石「そうですね」
初月「だけどさ、それはどの程度僕らを形作っていたのかな」
明石「はい? 」
初月「例えばね、生まれ落ちてすぐに連れて行かれたのが地下室なんだ」
明石「は、はぁ」
初月「そこでは薄汚い肥えた男たちに犯される女だらけ。臭いも酷い性臭が立ち込めている」
明石「……」
初月「それでさ、“ お前も同じことをするんだ。皆やっているんだから ” 、
なんてことを言われて拒否できるのかな」
明石「できるでしょう。これは科学だとか愛だとかくだらないものではなくて、女で済む話。
堕とされた今では分かりませんがね、堕ちない女の気高さをあなたは舐め過
初月「Brava! 最高じゃないか明石さん! 」
明石「は? …………はい? 」
931: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:47:42.34 ID:fCpe2gq/O
< まぁ、英語とか仏語でも使いますがね >
漣「ブラヴォーじゃなくて? 」
叢雲「女一人にはbrava、不特定多数にはbraviとか色々あんのよ」
漣「ふーん、フランス語って難しいんだね」
江風「そうだな」
Littorio「! や、これは祖国の言葉でですね……あのぅ」
932: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:48:51.27 ID:fCpe2gq/O
< ちょっとくらいまともな会話を…… >
提督「えー、場所が変わったり面子も変わりましたが今年も花見を開催できました。
特に言いたいこともありませんので適当に飲んでください。この辺は貸切です。以上」
松風「軍施設内の桜、ね。いいのかな」
旗風「いいんじゃない? 殆ど会わない普通の海軍軍人は何回かに分けて他の市まで行ったみたいだよ」
愛宕「そういえば青森には愛宕公園っていう桜の名所があるのよ? 」
龍田「そもそもこれ散りかけよね」
山城「私たちが散りかけってことじゃないの? 」
雲龍「馬鹿ね。咲いてもいない女が何背伸びしてるのよ」
高雄「うるさい……黙って飲みなさいな」
提督「…………」
愛宕「…………飲みましょうか」
933: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:49:34.37 ID:fCpe2gq/O
< 好きなんだから仕方無いじゃないか >
初月「やぁ、我が主殿」
提督「変な絡み方すんなよかったるいな」
初月「酷いな。僕たちの仲じゃないか」
提督「何の仲……ん」
初月「ありがとう。……んん……焼酎なんてね、ここに来るまで飲んだこと無かったんだ」
提督「そりゃすまんな。堕落させて」
初月「主の堕落に付き合うのも従者の務めだろう? 」
提督「違えた道は直してほしいけどな。…………高雄? 」
高雄「いなり寿司は、ここに」
涼月「いなり寿司……? 」
934: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:50:45.43 ID:fCpe2gq/O
< 誰に何をどう釈明するのが正解でしょう? >
能代「ひょっとして叩かれるのを想像している方がキスよりも高揚しているかもしれませんよ? 」
雲龍「そんなわけ。それだけは無いわ」
能代「無いですか」
雲龍「実際に叩かれたらその後は分からないけれど」
江風「分かンねーのかよ……テートク可哀想じゃね? 」
天城「何を今更。こうやって構ってほしいだけですよ」
加賀「へぇ……そうなの」
雲龍「はい? い、いや、違、違いますったら! 否定すればいいのか肯定すればいいのか分かりませんけど、違いますって! 」
935: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:51:53.68 ID:fCpe2gq/O
< 影、貴方に咲く >
初月「やけに最近不機嫌じゃないか」
提督「たった数週間顔合わせてるだけのお前に何が分かるって? 」
初月「……普段のお前はガキっぽさを持った大人だけどな」
提督「あぁん? 」
初月「今のお前はただの歳経たガキだ。うざったいからやめろ」
提督「やめろって言われてもね。誰でも不機嫌なときくらいあるだろう、何もなくとも」
初月「そうだな。……お前にそんな気まぐれが許されるとでも思っているのか? 」
提督「あ? …………………………………………ごめん、高雄」
高雄「構いませんよ。許します」
初月「何で僕に言わない、とかは言わないけどさ……さっきまで旗風たちと飲んでなかった? 高雄さん」
936: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:52:35.54 ID:fCpe2gq/O
< 部屋が部屋じゃない >
天城「この前加賀さんと二人で飲んでいたのです」
Littorio「ええ」
天城「加賀さんのお部屋だったのですけれど……隣から叫び声と物音がしまして」
Littorio「はぁ」
天城「姉様とあの人がまた盛っているのかとも思いましたけれど、
お酒を取りに倉庫へ行く途中姉様が愛宕さんと飲んでいたんです」
Littorio「絵になりそうですね」
天城「それはもう。…………あのですね」
Littorio「? ええ」
天城「……………………手伝いますから、お掃除しましょう?
まだお引越しのときの荷物、解いてませんね? 」
Littorio「え、えーっと……はは」
937: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:53:12.95 ID:fCpe2gq/O
< よろしければそのままの君で >
能代「こう見えて阿賀野姉ぇは結構美味しいものつくるんですよ」
阿賀野「えっへんっ」
松風「あぁ、だから……」
能代「ええ」
阿賀野「? ね、ねぇ、今のどういう意味? 何で納得した顔したの、ねぇ? あと能代? 能代ぉ? 」
938: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:53:50.06 ID:fCpe2gq/O
< 許容範囲の魔境 >
天城「そう考えると怠惰の権化みたいな割に姉様ってスタイル維持してますね」
雲龍「節制とかですらなくて、限度って大事だと思うけれど」
天城「…………はぁ? 」
能代「この雲龍さんですらできることを、
と思うべきかその辺りには特化していると考えるべきか……うーん」
939: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:55:08.02 ID:fCpe2gq/O
< 普通とか異常とかくだらないことですものね >
阿賀野「でも能代も割とあれだよね。阿賀野だけ言われるのは納得いかなーい」
龍田「そこはほら、印象的にね? 」
山城「そうね。これだってもう少し可愛げがあれば今頃あの男なんて要らなかったはずよ」
龍田「そうねぇ……捻て捻くれてるからあの人が好きなのかしら」
山城「そうに決まってるわ」
扶桑「あれでいて山城、自分のこと本気で純粋だとか言うのよ? おかしいと思わない? 」
伊13「えーっと……肯定しても、いいの? 」
940: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:56:12.31 ID:fCpe2gq/O
<善悪の超越、或いは逃走 >
涼風「その人割にすぐ酔うから話半分で聞いておきなよ。怒ったりはしない」
伊13「そ、そうなんだ」
扶桑「純粋に不純とか……ただの詭弁じゃない」
涼風「そうだね。でも扶桑さん、自分のことどう思ってる? 」
扶桑「勿論ただの扶桑よ。捻ているかどうかなんて幸せの前では紙屑同然」
涼風「うん。そうだね」
扶桑「大体不純だとして何だって言うのよ。
愛した殿方くらいせめて目で追うくらいさせなさいな」
涼風「うん。そうだね」
伊13「……はぁ」
伊14「あははー。姉貴さいなーんっ」
海風「そんな大平楽な……まぁ、それが一番楽なのかもしれないけど」
天城「天城の方を見る意味は分かりますけれどね……姉様はもう少し純粋に馬鹿ですよ? 」
941: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:57:00.18 ID:fCpe2gq/O
< 104とかの可能性もゼロ近似ではありますが…… >
扶桑「私たちにもスマホが支給されたじゃない」
山城「支給というよりかはあの男の懐から出てきたようなものですけれどね」
扶桑「それでこう、拙かった操作にも大分慣れてきたの」
山城「ええ、私もおおよそは機能も覚え
扶桑「さっき提督に個人のものらしい電話番号おしえていただいたの。提督ご自身のものではなくて」
山城「……」
扶桑「これ……あきつ丸以外の可能性ってあると思う? 」
942: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:57:59.78 ID:fCpe2gq/O
< それとも、相手が登録していた場合には >
山城「…………何の為の連絡先なのでしょうね、それ」
扶桑「さぁ……それも分からないわ」
山城「まぁ、秘匿回線ではありませんしよっぽどのとき以外使えな
提督「やめておいた方がいいぞ。お前らの方からかけるのは」
山城「いきなり話しかけてこないでよ。……何故? 」
提督「あいつが何してるか分からないし。任務中は音鳴らねぇようにしてるとは思うが」
扶桑「それでは、何故? 」
提督「お前らにかかってきたときに名前がちゃんと表示されるように。
…………確実に名前は分かるようにしておけよ? 恥ずかしい渾名とかは、駄目だぜ? 」
943: 名無しさん 2018/05/02(水) 23:59:59.32 ID:fCpe2gq/O
< 実際渾名とか異名使うかな? >
龍田「ん? 私は“ あきつちゃん ”にしたけど」
山城「そ。…………あなた割に可愛らしいわね」
龍田「まぁね? 女の子だし? 」
山城「随分とうざい女の子様ね」
龍田「ふふ。…………さすがに “ 姉さま ” とか “ 女狐 ”とか “ 水之江女 ” とか入力してるヒトよりはマシだと思うの」
944: 名無しさん 2018/05/03(木) 00:00:41.73 ID:Mq3PT6XGO
< どうでもいい本音 >
山城「フルネームで入れてる相手だっているわ」
龍田「ふぅん? ____? 」
山城「ええ」
龍田「まぁ、確かに一応上官だし男性だしそんなも……愛宕たちってどう入力してるのかしら」
945: 名無しさん 2018/05/03(木) 00:01:14.65 ID:Mq3PT6XGO
< プライドが許すかどうかかな >
愛宕「私? ____だけど」
高雄「同じく」
雲龍「そうね」
天城「意外、ではないですね。寧ろ自分の名前の前にあの人の苗字を付けていたりはしそうですけれど」
946: 名無しさん 2018/05/03(木) 00:01:54.08 ID:Mq3PT6XGO
< どうでもいい過去 >
涼月「あ、同性婚可能な国に移住してですね」
高雄「ええ」
涼月「高雄さんと愛宕さんが結婚して提督が一緒に住めば夫婦の格差は無くなっ
愛宕「二年くらい前に考えたわよね、たしか」
涼月「」
947: 名無しさん 2018/05/03(木) 00:02:54.12 ID:Mq3PT6XGO
< 広さ、って何だろうね >
龍田「フ-……いつだったか、去年くらいに電話したじゃない」
提督「お前の誕生日だったな」
龍田「あのとき私を外の世界に連れ出して、なんて言ったけれど」
提督「無理って言いかけたな」
龍田「あれ、本気だから」
提督「そ。覚えとくよ」
龍田「ええ。…………やっと大きい鳥籠から逃げたんだから、箱庭よりも広い場所、おしえてね? 」
948: 名無しさん 2018/05/03(木) 00:03:38.65 ID:Mq3PT6XGO
< これを否定するなんて、眩しくて見れない >
雲龍「あれ、いいの? 」
愛宕「うん? ま、別に木の陰でコソコソ煙草吸ってるくらいどうでも」
雲龍「ふぅん? 慣れてるってこと? 」
愛宕「そうね……ん、そういうことでもあるのかな、これ」
雲龍「? 」
愛宕「手の届くところ、声の届くところにいるはずなのに、あの人本当は遠いの、出逢ったときから」
雲龍「そ。……………………手が届かないからこそ、蠱惑的なのかもしれないわね、幸せって」
949: 名無しさん 2018/05/03(木) 00:07:43.16 ID:Mq3PT6XGO
< ジー…… >
雲龍「じゃあ……あれ、いいの? 」
愛宕「え? …………えぇ」
漣「ほーら加賀さん? お肉ですよー」
加賀「…………」
漣「もう少しで焼けますよー。漣に花札で負けなければ食べられたのになー」
加賀「…………」
漣「まさかねー? 酔った勢いで倍掛けしてお酒まで奪られるとはねー? 」
江風「っぶふぁっ? これ、っほ、加賀しゃンの、しゃ、っけ? マジ? 」
漣「いやー! いつだったか酔い潰されてお肉食い尽くされましたからなー! あっはっは」
愛宕「…………私しーらない」
950: 名無しさん 2018/05/03(木) 00:08:25.90 ID:Mq3PT6XGO
< 心の火なんて、いつだって燻るくらいが >
提督「服に引火するってことだっての、ばーか」
龍田「んー……それは嫌ねぇ。最近下ろした上着だし」
提督「はぁ。……何? いきなり宴会場の陰で木に押し付けてきたりして」
龍田「本気だと思ったでしょう? 」
提督「どう思ってほしかった? 」
龍田「どう思ったと答えるのが正解でしょう? 」
提督「さぁね。…………今更、逃げるなんてことさせないからな、変なこと考えるのは、やめておきな」
951: 名無しさん 2018/05/03(木) 00:08:52.86 ID:Mq3PT6XGO
< 他方静かに >
鈴谷「あー……何か物足りない、ことに気付いたんだけどさ」
あきつ丸「龍田たちがいないからか? 」
鈴谷「うん。でも龍田たちがいなくて物足りない自分にちょっと愕然としたよね、マジで」
あきつ丸「そうか。…………ま、自分もそう思っていた。そんなものでありますよ」
952: 名無しさん 2018/05/03(木) 00:10:25.70 ID:Mq3PT6XGO
< 他方うるさく >
金剛「私は単純に寂しいケド? 」
時雨「あぁ、弄ってくれるヒトが二人もいなくなったもんね」
金剛「はぁ? そんなわ……ま、そうかも」
時雨「ふぅん? 」
金剛「本気で嫌がっていたら女の園でのさばらせてなんてあげない。
慈悲を乞うまでやる。…………あー、ってさっき霧島が
霧島「お・ね・え・さ・ま? 」
金剛「お、霧島ぁ。時雨がいじめるデース! 」
霧島「はぁ? 」
GZ「すまん。潰したままは悪いと思って無理矢理叩き起こしたんだが……」
Aquila「まさか本当に叩けば起きるなんて」
WS「この国の機械が割にアナログなのは本当みたいですね。…………直るとは限らないみたいだけれど」
953: 名無しさん 2018/05/03(木) 00:12:12.33 ID:Mq3PT6XGO
< 宴も酣ではございますが >
あきつ丸「機械、だと? 」
WS「あら、何か文句でも? 」
あきつ丸「産廃並の肉人形と比べるなど機械に失礼だろうが」
WS「肉人形は愛を囁けませんから」
GZ「そう、だな……あぁ」
若葉「伯、爵……? 」
Aquila「はいはい。酔って本音と攻撃性出すとか淑女じゃないんでおねんねしましょーねー? 」
958: 名無しさん 2018/05/04(金) 22:46:21.35 ID:SdBRgqNeO
< アドレスの登録名のお話 >
旗風「そういえば……肝心の司令官は? 」
愛宕「あの人は私たちが軍からいただいた有り難い偽名で登録してるわね」
松風「意外だね。愛宕さんたちをもっと大切にしているのかと」
愛宕「それでいいの。本当にどうでもいいと思ってたらスマホ無造作に貸してくれたりしないでしょう? 」
提督「そうだな。…………俺としてはそれでいいんだけどさ、ちょっと盲信過ぎない? ねぇ? 」
959: 名無しさん 2018/05/04(金) 22:47:00.11 ID:SdBRgqNeO
< それを幻滅と取るうちはまだまとも、あるいはガキ >
愛宕「何言ってるのよ。盲信でもしないとやってられないわ」
提督「…………そっすね」
旗風「大人の男性のそんな顔……一生見たくなかったのですけれど……」
960: 名無しさん 2018/05/04(金) 22:48:30.83 ID:SdBRgqNeO
< 女が嫌なのか女であることが嫌なのかこんな女が嫌なのか >
龍田「ふぅ……ヤぁねぇ、女って」
扶桑「その女であることを生かして生きてきたんじゃない」
龍田「そんな私がビッチみたいな言い方。心外ね」
扶桑「それならあらゆる罵倒を意に介さず自分を保つ、でいいかしら? 」
龍田「多少マシになったわねぇ~ 。正解でもないけど」
山城「それをまともに思う人格が……いえ、私も同じなのは、私が卑しいからですけれどね? 」
961: 名無しさん 2018/05/04(金) 22:49:15.19 ID:SdBRgqNeO
< 迷惑だからやめてくださいね、マジで >
涼月「ゴールデンウィーク……? 」
涼風「楽しんだじゃんか、花見」
初月「まったくだ。……ぅ」
海風「調子に乗って二日連続あの人と飲み続けるから……あんまり強くないんだね」
初月「他がアルコールにも化け物なだけだ……あぁ」
雲龍「よく分からないですね」
加賀「ええ。…………酔って自分を失ってみたいものね、色々な意味で」
962: 名無しさん 2018/05/04(金) 22:49:54.05 ID:SdBRgqNeO
< まだまだじゃれ合い >
漣「今日も今日とてstar wars day でございます」
明石「人数増えても何故だかこの集まりは増えませんね」
提督「仕方無いだろう。所詮大衆映画だからな」
漣「そんなご主人様が所詮大衆にはウケないみたいな返しされても」
明石「好きな人が好きであるだけでいいんですねぇ……」
提督「そう、だな? …………あ? 」
963: 名無しさん 2018/05/04(金) 22:51:14.11 ID:SdBRgqNeO
< 同性っていうのはね、3Pより割にきついものだって聞いたよ >
雲龍「あなたって割にレズっぽいわね。最近思うわ」
能代「確かに阿賀野姉ぇには過保護かもですけど普通に男性が好きですよ」
雲龍「ふぅん? 」
能代「誰か特定の、なんてことではなくて。
髪をかき上げる仕草だとかをセクシーだと思うだけですが」
雲龍「自分を慰めるときは男を想像するのね? 」
能代「そりゃそうですよ。……逆に訊きますけど雲龍さんって女相手でも一人でできます? 」
雲龍「えっ……えーっと…………えっ? 」
964: 名無しさん 2018/05/04(金) 22:51:45.70 ID:SdBRgqNeO
< こんなときだけ >
能代「うーん……なんだか変な琴線に触れたみたい」
雲龍「……………………」
天城「天城は姉様ならイけますけれどね」
能代「知りませんよそんなの」
加賀「逆に瑞穂に訊けばいいのではなくて? 男性をセクシーだと思うことがあるか、なんて」
明石「ほう……」
瑞穂「……………………助けて? 」
提督「ふざけんなばーか」
965: 名無しさん 2018/05/04(金) 22:56:26.68 ID:SdBRgqNeO
< そもそも目の前で話すな >
能代「瑞穂さんには悪いですけれどね」
雲龍「ええ」
能代「堕落して女を女として見るのはありふれたことです。
こんなにも失楽した園にいるのなら」
雲龍「ん」
能代「でもね、快楽を蔑んで染まった存在を邪険にしてきて。
ボーダーを超えた先に同性がいたなんて虫酸が走りますよ、能代は」
雲龍「……」
能代「腐った性根になることは誰にもあるけど。
その過程を無視することなんてできません。今がそこそこ幸せな能代には」
雲龍「阿賀野が、好きなのね、あなた」
能代「」
阿賀野「能代って自分に厳し過ぎなんだよねー、ってのはいいとしてさ。
雲龍さん? 妹のこと、いじめないでくれない? 」
966: 名無しさん 2018/05/04(金) 22:59:58.36 ID:SdBRgqNeO
< 痛み分けなのか相互逃走なのか >
雲龍「だってあなたが能代を受け入れないのが悪いのでしょう? 」
阿賀野「知らないよそんなの。阿賀野レズじゃないし」
雲龍「一緒に箱庭に沈めばいいじゃない」
阿賀野「馬鹿。能代も言ってたじゃん? 堕ちる過程が自分を許すって」
雲龍「そうね。…………あなた、女としての完成系なんじゃないの? 」
阿賀野「まっさかー。心捧げた男を見つけてからが女ですよぉ ☆ 」
雲龍「もう、いいわ。……………………それ、連れて行きなさいね」
970: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:28:27.34 ID:o8zn9PDDO
< 咲夜の寸劇 >
高雄『ん……素っ気ないキスね』
提督『分からない? 』
高雄『何を? 』
提督『それも、分からない? 』
高雄『だから、何を? 』
提督『それも…………高雄』
高雄『はい」
提督『単車回したり、下らない言葉遊びしたり、精々酒の話したり、駄目な男でごめんな』
高雄『知れたことです』
提督『うん。…………愛してるよ、お前を想う程打ち拉がれるくらいには』
高雄『そう……………………永遠に、救われないですね、あなたも、私も』
971: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:29:24.20 ID:o8zn9PDDO
< ひととせに一度の本日 >
提督「ふぁ……………………おはよ、高雄」
高雄「おはよう、__」
提督「夫を呼び捨て? 」
高雄「されたがっていたでしょう? 」
提督「そうだな。…………何をしたって、捧げたって返せない」
高雄「私もです」
提督「…………」
高雄「…………」
提督「…………」
高雄「…………さ、一晩過去にいた妻の手料理でも、御用意致しますよ。…………あなた」
972: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:30:13.45 ID:o8zn9PDDO
< はてさてどんな顔だったでしょう? >
江風「初月ってテートクのこと主人とか言ってるけどさ」
初月「あぁ」
江風「仮にテートクに身体求められたら受け入れるわけ? さすがに拒否する? 」
初月「受け入れるさ。僕だって興味が無いわけじゃないし」
江風「なるほど。……だってさ」
初月「? 」
海風「…………ふぅん」
初月「」
漣「ふえぇ……そこらのホラーよりホラーじゃん? 仇敵でも、踏み躙るの? 」
973: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:30:58.21 ID:o8zn9PDDO
< 開き直りへの諦めの開き直りという諦念の…… >
海風「そんなくだらない思想と意志であの人に迫るなんて許さないから、私」
初月「……許しなんていらないさ」
海風「へぇ……」
初月「それに」
海風「なに? 」
初月「腐った性根のクズらしくて可能性を否定できないだろう? 」
海風「…………まぁね」
叢雲「……さすがにあいつに謝んなさいよあなたたち。特に海風」
974: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:31:39.86 ID:o8zn9PDDO
< 元よりここより今よりも >
提督「え? 何初月くんとヤっていいの? 」
初月「お前が望むなら、というだけのことだ」
提督「あっそ」
初月「あぁ」
提督「あ、そーいやこの前のドラムなんだけどな、今月末には届くようにしたから」
初月「そうか。感謝する」
海風「ん、んんっ? 」
扶桑「……嫉妬も湧かないわね、ここまでツーカーだと」
975: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:33:04.89 ID:o8zn9PDDO
< 女疾女石ト言帝今心 >
高雄「私は妬きますけどね。大概どんなことでも」
扶桑「あぁいう関係でもいいわけ? 」
高雄「よくはないですけれど、そういうことではないんです」
山城「単にあの男が他の存在と関わるのが許せないだけですよ、高雄は」
高雄「そういう見方もできますね」
扶桑「そう…………認めるのってどうなの? それも女の前で」
976: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:34:56.39 ID:o8zn9PDDO
< 沸々 >
高雄「私の価値基準はあの人と共にあることですから。
その障害になるなら扶桑さんだって排除しますし、罵倒も嘲笑も気になりませんよ」
扶桑「そうありたくはないものね。今更手遅れとはいえ」
涼風「提督なんだしいいじゃん。中毒性の強い毒だぜ? あれ」
瑞穂「その代わりの快楽と愛、ですか…………ふふ、今の瑞穂に彼の人をとやかく言う資格など、ありませんけれど」
明石「……………………」
加賀「諦めなさいな。あなた、一時の感情に飲まれて取り返しのつかないこと、したのよ? 」
Littorio「あの人より浅はか。下半身脳ですね」
明石「」
天城「……この上ない、クリティカル? 」
977: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:35:51.34 ID:o8zn9PDDO
< 自嘲なんていう逃避に頼ってみたり >
時雨「龍田たちがいなくなって唯一よかったことといえばさ」
春雨「うん」
時雨「赤城さんは特にそうだけど心配の目で見られなくなったことだよね」
春雨「まぁ……何で赤城さんがあんな女と、とか言われてたしね」
時雨「クズでは決してないけどさ、人格は破綻してると思うんだよね、あのヒト」
春雨「そりゃそうだよ。破綻してなきゃ聖人とか言われないし敬されないもん」
時雨「まったくだ。…………赤城さんには悪いけど、今まで安穏としていた罰だと思ったり、するね」
978: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:37:01.66 ID:o8zn9PDDO
< 砂一粒の真実祈り >
赤城「護国の鬼神たる私に向かって何てことを」
時雨「冗談。……まぁ、確かに赤城さんって器大きいし誰にでも優しいけど」
春雨「心に飼ってる獣も強いよね」
赤城「しかも卑怯で狡賢い。……喧嘩でも売ってるんですか? 」
時雨「赤城さんが買わなければ在庫に戻しておくよ」
あきつ丸「永遠に破棄でもしておくであります」
赤城「そうしていただけると。…………ま、私が買ったら、負けてしまいますけどねぇ」
979: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:37:50.53 ID:o8zn9PDDO
< 殺すべきか、生かすべきか。それが問題だ >
赤城「しかし……疲れますね、他人の相手は」
時雨「僕も他人だけどね」
赤城「共犯者の間違いでしょう。……龍田って」
時雨「うん」
赤城「食堂で牽制みたいな会話をしたり分かりやすいこともしていましたけど」
時雨「才能はあったよね。心殺して面倒起こさない立ち回りの。
表でも裏でも好きなように動けてた」
赤城「確かに一部の同性には蛇蝎の如く嫌われていたけど、得難い存在だったのね」
時雨「あぁ。…………お互いくだらないものに縛られているのは、赤城さんも変わらないけど」
980: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:39:03.58 ID:o8zn9PDDO
< 私を哀してください >
赤城「それを言うなら時雨もでしょう? 」
時雨「まぁね。……幸い、僕は元々一部に狂犬とか言われているからほぼ自然体だけど」
赤城「それこそ卑怯。……………………友ばかり恨むなんて、何て不幸」
浜風「禍福の反転でも望みますか? 」
赤城「さあ? ……加賀さんも、龍田も、山城も……嫌いなんですよ、心から」
時雨「…………」
浜風「…………」
赤城「……………………ま、それだけでは、ありませんけど」
981: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:39:32.03 ID:o8zn9PDDO
< クズ! 身近なクズの100のこと! >
漣「ご主人様の実子は将来的に何人? 」
提督「クイズじゃねぇし趣旨違うし全然違ぇじゃねぇか」
高雄「二人か三人」
愛宕「同じく」
雲龍「最初からこの二人に答えさせたらそこで終わるじゃない」
加賀「まったくね」
提督「本当だよ。…………ま、覚えとくけどさ」
982: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:40:09.91 ID:o8zn9PDDO
< to be >
愛宕「と、言いつつあれよね、あなたが言ってたのよ? 」
提督「まぁな」
高雄「まぁ、一人の女に二人か三人、とは言ってませんでしたけどね」
Littorio「……へぇ」
天城「……なるほど」
提督「や、そりゃお前高雄と愛宕だし一人とは言ってねぇけ……ヤバくね? 」
叢雲「ヤバいに決まってんじゃない。馬鹿なの? 」
983: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:40:41.38 ID:o8zn9PDDO
< 知らなくていいこと >
松風「高雄さんと愛宕さんが大尉なのは分かる」
旗風「うん? 」
松風「扶桑姉妹とか加賀さんが大尉なのも分かる」
旗風「うん」
松風「他のヒトも分かるけど何で涼風も、大尉? 」
旗風「うーん……戦闘記録でも見てみる? 多分全部記録されてるよ? 」
提督「……余計なことを」
涼風「ははは……どうしたものかな。あたいだって異動後即同僚の謎の死とか嫌なんだけど」
984: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:41:10.73 ID:o8zn9PDDO
< 知りたくもなかったこと >
提督「でも実際さ、俺とお前だけの秘密にしては俺に接触無いってのもおかしくないか」
涼風「だからだって」
提督「うん? 」
涼風「あたいがどっかでヤバいことしてたのなんて本当は言っちゃいけないんだぜ、提督にも」
提督「あぁ、そういう。…………嫌な信頼だな、マジで」
985: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:42:07.31 ID:o8zn9PDDO
< 免罪符って歴史的には軽いっすからねー >
初月「それにしてもバイとバイ予備軍が多いな」
高雄「愛宕が言っていたのだけれど」
初月「うん」
高雄「本質的にレズしかいないのかもって。あの人だけ、別腹なの」
初月「それは、終わってる。……ね? 」
瑞穂「…………瑞穂は明石さんだけですよ? レズとか男性とか関係無く」
986: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:42:46.11 ID:o8zn9PDDO
< 二月始めくらい >
愛宕「そういえばいつだったか、自分と阿賀野の立場を交換してみたいとか言ってたわよ、雲龍」
阿賀野「ふぅん? じゃあ、阿賀野の妹が天城さんになるんだ」
天城「今と大して変わらない状況だと思いません? 」
阿賀野「んーん、阿賀野の妹はこの世に三人しかいないから。厳然とした違いがあるよ」
天城「は、はぁ」
能代「あ、阿賀野姉ぇ……! 」
阿賀野「あっ。あと今より甘えられるかは分からないし? 」
能代「あ、阿賀野姉ぇ……? 」
987: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:43:15.80 ID:o8zn9PDDO
< 誰のことでしょうねぇ…… >
阿賀野「まぁ、実際今より楽なのってちょっと望めないのは本当」
天城「そうなんですか? 」
能代「……阿賀野姉ぇがそう思っているのなら」
阿賀野「ん。……どうせなら提督さんの妹だよね。
義理のお姉さんとか妹とか親戚のお姉さんみたいなの沢山できるし」
高雄「別に私はこれ以上妹を増やす気なん……親戚は兎も角、妹? 」
988: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:44:00.57 ID:o8zn9PDDO
< 望み尽きなく、愛は止め処なく >
叢雲「もしかして、私? 」
高雄「ですかね……はぁ」
叢雲「仮にも自分の夫がロリコン扱いされているのも複雑よね」
高雄「それもありますけれど……あのですね」
叢雲「? 」
高雄「もしそれが雲龍さんやLittorioだった場合私は……老けていると思われているんですよ? 許せますか? おかしくないですか?」
叢雲「許せるけど。……今更そんなところ気にするの? 他でも無い、あなたが? 」
989: 名無しさん 2018/05/13(日) 23:45:11.74 ID:o8zn9PDDO
< 閉幕後の緞帳に、一雫 >
雲龍「まぁ、あなたって性欲強そうだものね」
阿賀野「平均を知らないけど。能代よりは弱いよ? 」
雲龍「ふぅん? 」
阿賀野「たとえば昨日だって阿賀野より先に寝たのに深夜起きたら床にパジャマ散乱して変な音聞こえて敵襲かと思うくらいの呻きご
能代「ちょ! ちょっちょ! 阿賀野姉っ……そういうこと、言うの、やめよ? 」
994: 名無しさん 2018/05/17(木) 22:51:57.85 ID:58QPkms5O
< 梅 >
提督「や、俺梅は好きだよ結構。梅酒が駄目なの」
松風「ふぅん? 」
提督「そういうのあるだろ? トマトは嫌いだけどケチャップは大丈夫とか」
松風「まぁね。でも高雄さんが漬けてる梅酒飲まないなんてあるんだなって」
提督「一口は飲むけどな。……君純粋だね」
松風「うぅん? 」
高雄「飲んでほしいですけどね……まぁ、挑戦の甲斐は、ありますけれど」
995: 名無しさん 2018/05/17(木) 22:53:04.40 ID:58QPkms5O
< それすら誇らしそうに >
雲龍「問題。水を一瞬で氷にする方法とは? 」
天城「え、えーっと……淫水、ではないし、さすがに凍らせるなんてマニアックなことは姉様でも無いし」
加賀「キスで氷を、というのは逆ね」
扶桑「別れが心を氷に、というのは穿ち過ぎね。漢字の形も大分違うし」
伊14「? 水に点を書くだけでしょ? なぞなぞだよね? 」
雲龍「正解。…………ね? こうなるでしょう? 」
能代「全面的に雲龍さんの所為だと思いますが……」
996: 名無しさん 2018/05/17(木) 22:54:56.50 ID:58QPkms5O
< 心底不思議そうな顔で訊き返されて >
雲龍「まぁ、私も今更そんな瑣末なこと時々にしか考えないわ」
能代「時々思うことがあることすら驚きですね」
雲龍「でも私って女なの。あの人の前以外でも」
能代「捨ててるじゃないですか。毒婦かもしれないですけど乙女じゃないですよ」
雲龍「じゃああなたは乙女なの? 」
能代「あったりまえじゃないですか。馬鹿なんですか? 」
雲龍「はい。…………反論、できないなんてね」
997: 名無しさん 2018/05/17(木) 22:57:44.76 ID:58QPkms5O
< 木 >
伊14「別に嫌だったとかじゃなくてー。
単純に桜より梅の方が好きかなーって」
提督「おい馬鹿やめろ」
叢雲「もうやらないわよ、安心しなさいな」
伊14「? 」
明石「心底うんざりしましたよねぇ……桜の成り立ちから逸話を通って都道府県の分布とか語られたときは」
瑞穂「明石さんの口からなら許しますよ、何でも」
明石「はぁ。…………はぁっ? 」
998: 名無しさん 2018/05/17(木) 22:59:28.75 ID:58QPkms5O
< 親守り、と言うわけにも >
漣「もし四天王なんてつくったらどんな感じかな? 誰を選ぶかにもよるけど」
初月「芍薬の加賀、牡丹の天城、百合の雲龍」
漣「あと一人は? 」
初月「子守り悪鬼の叢雲」
叢雲「あぁん? 喧嘩売ってんの? 」
初月「でもさ叢雲、否定できるのかい? 」
叢雲「そんなのできるに決まっ……でき…………させなさいよ馬鹿ァ! 」
提督「すまん。…………でも否定したかったのって子守りのとこなのか、お前」
999: 名無しさん 2018/05/17(木) 23:00:35.90 ID:58QPkms5O
< 八方塞がり美人 >
Littorio「ここはこの国の言葉を学んだLittorioに任せていただきましょうか」
漣「ほうほう。どんなです? 」
提督「大喜利じゃねぇんだぞ馬鹿ども」
Littorio「優美高妙の加賀、錦心繍口の天城、活発艶麗の叢雲」
漣「オチは? 」
Littorio「四十八手の雲龍」
漣「いいね! 」
天城「全くよくないですよ……ねぇ姉様? 」
雲龍「え……えーっと。よくない、って言っていいの? 」
天城「駄目です」
雲龍「えぇ……」
1000: 名無しさん 2018/05/17(木) 23:01:06.13 ID:58QPkms5O
< 雲繋がりってことで一つ >
雲龍「ちなみに」
天城「ちなまなくていいですよ、姉様」
雲龍「雲雨巫山だとか巫山之夢、朝雲暮雨は他にもヴァリエーションがあるけれど全て大陸の故事が元でーーーー
天城「…………あなたに出会わなかった雲龍姉様ってきっと憧れと尊敬を集める方だったんでしょうね。怨みますよ? 」
提督「……うん? 」
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