1: 名無しさん 2016/10/10(月) 00:31:30 ID:QjtB98q6
王「やめなさい」

引用元: ・姫騎士「私の剣を受けてみよ!」

2: 名無しさん 2016/10/10(月) 00:34:07 ID:QjtB98q6
姫騎士「いいえ父上!このような無礼者、私が成敗いたします!」

勇者「なんだなんだ…王様に呼ばれて来てみれば、突然じゃじゃ馬姫様に斬られそうになるとは」

側近「プッ、じゃじゃ馬姫様…」

姫騎士「っ!」

ギロリ

側近「コホン、失礼しました」

3: 名無しさん 2016/10/10(月) 00:37:32 ID:QjtB98q6
王「姫よ、剣をしまえ。…すまなんだ、勇者殿。我が娘は少々血の気が多くてのぅ…二言目には斬るだ成敗だと言う始末でな」

勇者「物騒だねぇ、これじゃ王位継承なんで先の先だ」

姫騎士「貴様!」

王「やめろと言うておる!姫は下がれ、お前がおっては話が進まんわ」

4: 名無しさん 2016/10/10(月) 00:40:34 ID:QjtB98q6
姫騎士「くっ…」

側近「ささ、姫様。お部屋へ参りましょう…」

姫騎士「くっ…覚えておれよ、勇者!」

バタン

王「ふぅ…まったくもって騒々しい」

勇者「虫も殺せないような腰抜けよりいくらかマシさ、こんな戦乱の世の中じゃ、な」

5: 名無しさん 2016/10/10(月) 00:45:02 ID:QjtB98q6
王「戦乱の世、か…確かにそうかもしれんな。じゃがワシはあの子にあんな風に育って欲しくはなかった…剣など振るわず…優しく育って欲しかった…」

勇者「しょうがねぇさ。母親が目の前で魔物に殺されたんだ…ああもなる」

王「ううむ…」

勇者「俺は、魔王さえブッ殺しゃあ全て解決すると思っていた。だが実際は、統率する者がいなくなり、魔物は以前にも増して手が着けられなくなっちまった…」

6: 名無しさん 2016/10/10(月) 00:48:22 ID:QjtB98q6
王「勇者殿だけではない…ワシもそう信じていた…魔王さえ倒せば平和が来ると…信じて疑わなかった…じゃが、その浅い考えの代償は…あまりにも…」

勇者「…こいつぁ罪だよ、王様。俺もあんたも…この罪を償わなきゃあなんねぇ…」

王「うむ…」

7: 名無しさん 2016/10/10(月) 00:52:28 ID:QjtB98q6
勇者「で、とりあえず俺は何をすればいい。その為に呼んだんだろう?」

王「うむ、詳しく話す故、もう少し近くに来てくれんか」

勇者「あぁ」

テクテク
コケッ

勇者「あっ」

テッテッテ
ズサー
スポーン

勇者「こけた拍子に衣服が弾け飛んだ!」

8: 名無しさん 2016/10/10(月) 00:53:58 ID:QjtB98q6
王「うわぁ!」

アトズサリ
コケッ

王「あっ」

テッテッテ
ズサー
スポーン

王「びっくりしてあとずさりして、こけた拍子に衣服が弾け飛んだ!」

9: 名無しさん 2016/10/10(月) 00:55:13 ID:QjtB98q6
テッテッテ
テッテッテ

勇者「とっとっと…」

王「あわ、あわわわわ…」

コケッ コケッ
ヌプリ

勇者「ぬぉっ!?」

王「ひぎぃっ!?」

10: 名無しさん 2016/10/10(月) 00:57:17 ID:QjtB98q6
勇者「な、なんという偶然が重なって…俺達は!」

王「惑星直列よりも奇跡…ビッグバンよりも壮大!」

勇者「だがこんな奇跡を、誰かに見られたら大変だ…」

バタン

姫騎士「父上!やはり私にはゆ…」

勇者「!?」

王「ひ、姫!?」

11: 名無しさん 2016/10/10(月) 00:59:09 ID:QjtB98q6
姫騎士「…」

王「ち、違うんじゃ姫!これは勘違い、勘違いじゃ!」

ズキッ

勇者(勘違い…?そんな…こんなにも深く繋がった俺達の関係が…勘違、い…?)

ズキン

勇者(胸が…痛ぇ…)

12: 名無しさん 2016/10/10(月) 01:01:40 ID:QjtB98q6
姫騎士「勇者、貴っ様~!」

チャキッ

姫騎士「私から母上だけでなく父上まで奪うのか!」

王「違う、違うんじゃぁ…」

ジョロロロロ

姫騎士「もはや許さん、勇者よ…」

姫騎士「私の剣を受けてみよ!」

ズバー

【完】