98: 名無しさん 2018/01/06(土) 22:45:28.13 ID:B+U7VTfFo
専務「音? キミは、何を言っている」キョドキョド
武内P「……いえ、何でもありません」
専務「よろしい。先程の音の事は、忘れ給え」
武内P「は――」
ブブリュッ!
武内P「!?」
専務「……」
武内P「……いえ、何でもありません」
専務「よろしい。先程の音の事は、忘れ給え」
武内P「は――」
ブブリュッ!
武内P「!?」
専務「……」
99: 名無しさん 2018/01/06(土) 22:47:07.86 ID:B+U7VTfFo
武内P「……今」
専務「何がだね」
武内P「……あの、今」
専務「何がだね」
武内P「今、響いてはならないおt」
専務「シンデレラプロジェクトを解散する」
武内P「何も聞こえませんでした」
専務「よろしい」
専務「何がだね」
武内P「……あの、今」
専務「何がだね」
武内P「今、響いてはならないおt」
専務「シンデレラプロジェクトを解散する」
武内P「何も聞こえませんでした」
専務「よろしい」
100: 名無しさん 2018/01/06(土) 22:49:04.33 ID:B+U7VTfFo
武内P「……あの」
専務「これ以上キミと話す事は無い」
武内P「……これをお使いください」
スッ…
専務「上着を差し出して、どう使えと?」
武内P「安物ですので、お気になさらず」
専務「ありがたく使わせてもらう」
専務「これ以上キミと話す事は無い」
武内P「……これをお使いください」
スッ…
専務「上着を差し出して、どう使えと?」
武内P「安物ですので、お気になさらず」
専務「ありがたく使わせてもらう」
101: 名無しさん 2018/01/06(土) 22:50:41.21 ID:B+U7VTfFo
武内P「……では、私はこれで」
専務「待ちたまえ」
武内P「……この事は、誰にも言いません」
専務「キミは優秀だな」
武内P「いえ……では」
コンコン!
武内P・専務「!?」
専務「待ちたまえ」
武内P「……この事は、誰にも言いません」
専務「キミは優秀だな」
武内P「いえ……では」
コンコン!
武内P・専務「!?」
102: 名無しさん 2018/01/06(土) 22:54:02.75 ID:B+U7VTfFo
奏『速水です。クローネの今後の事で、お話があると聞いて』
武内P「……!?」
専務「……!」
くいっ
武内P「私が相手を、ですか……!?」
専務「……!」コクコク
武内P「……!」コクリ
武内P「……!?」
専務「……!」
くいっ
武内P「私が相手を、ですか……!?」
専務「……!」コクコク
武内P「……!」コクリ
103: 名無しさん 2018/01/06(土) 22:58:07.22 ID:B+U7VTfFo
ガチャ…バタンッ
武内P「おはようございます、速水さん」
奏「おはようございます、って……CPの、プロデューサーさんじゃない」
武内P「はい。少し、専務に用事があったものですから」
奏「そうなの。入れ違いになるなんて、タイミングが悪かったわね」
武内P「……」
奏「それじゃあ、またね。私は専務に用事が――」
武内P「居ません。中には、誰も居ません」
奏「……は?」
武内P「おはようございます、速水さん」
奏「おはようございます、って……CPの、プロデューサーさんじゃない」
武内P「はい。少し、専務に用事があったものですから」
奏「そうなの。入れ違いになるなんて、タイミングが悪かったわね」
武内P「……」
奏「それじゃあ、またね。私は専務に用事が――」
武内P「居ません。中には、誰も居ません」
奏「……は?」
104: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:00:33.81 ID:B+U7VTfFo
奏「けれど、さっき中で話し声が……」
武内P「私の独り言です」
奏「私が相手をとか、どうとか……」
武内P「困った癖だとは思うのですが……」
奏「それに、いつもの上着はどうしたの?」
武内P「追い剥ぎに、やられました」
奏「追い剥ぎ? こんな所で?」
武内P「はい」
奏「……」
武内P「私の独り言です」
奏「私が相手をとか、どうとか……」
武内P「困った癖だとは思うのですが……」
奏「それに、いつもの上着はどうしたの?」
武内P「追い剥ぎに、やられました」
奏「追い剥ぎ? こんな所で?」
武内P「はい」
奏「……」
105: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:04:33.47 ID:B+U7VTfFo
奏「……なんだか、とっても怪しいんだけど」
武内P「そうですね。よく、警察の方に捕まってしまいます」
奏「……何か、隠そうとしてない?」
武内P「いえ、そんな事はありません」
奏「ふふっ、それじゃあ……嘘じゃないって、誓いのキスは出来る?」
武内P「わかりました」
奏「そうよね、貴方はそういう所、とってもチャーミングだと思うわ」
奏「……」
奏「わかりました!?」
武内P「そうですね。よく、警察の方に捕まってしまいます」
奏「……何か、隠そうとしてない?」
武内P「いえ、そんな事はありません」
奏「ふふっ、それじゃあ……嘘じゃないって、誓いのキスは出来る?」
武内P「わかりました」
奏「そうよね、貴方はそういう所、とってもチャーミングだと思うわ」
奏「……」
奏「わかりました!?」
106: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:08:48.23 ID:B+U7VTfFo
武内P「では、目をつぶって頂けますか」
奏「えっ、ちょっと……本気!?」
武内P「信じて頂ける方法が、それしかないようなので」
奏「……!?」
武内P「目をつぶって頂けますか」
奏「わ、わかった! わかったわ! 信じる、信じるから!」
武内P「出直された方が、よろしいかと」
奏「……そうするわ」
奏「えっ、ちょっと……本気!?」
武内P「信じて頂ける方法が、それしかないようなので」
奏「……!?」
武内P「目をつぶって頂けますか」
奏「わ、わかった! わかったわ! 信じる、信じるから!」
武内P「出直された方が、よろしいかと」
奏「……そうするわ」
107: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:12:30.14 ID:B+U7VTfFo
ガチャ…バタンッ
武内P「……」
武内P「……――ぶはーっ! はーっ!」
武内P「速水さんに不審に思われてしまったが……何とか……!」
武内P「……嫌な、汗をかいてしまった」
シュルッ
武内P「……まさか、この部屋でネクタイを外す事になろうとは」
武内P「――専務、首尾はいかがでしょうか!?」
プリュリュッ!
武内P「せめて! せめて、声で返事してください!」
武内P「……」
武内P「……――ぶはーっ! はーっ!」
武内P「速水さんに不審に思われてしまったが……何とか……!」
武内P「……嫌な、汗をかいてしまった」
シュルッ
武内P「……まさか、この部屋でネクタイを外す事になろうとは」
武内P「――専務、首尾はいかがでしょうか!?」
プリュリュッ!
武内P「せめて! せめて、声で返事してください!」
108: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:16:28.08 ID:B+U7VTfFo
武内P「専務……デスクの裏で、一体何を……!?」
専務「聞かないで貰おうか。私にも、恥ずかしいという感情はある」
プリュッ!
武内P「……ご自愛ください」
武内P「そっ、それでは、私はこれで――」
コンコン!
武内P・専務「!?」
専務「聞かないで貰おうか。私にも、恥ずかしいという感情はある」
プリュッ!
武内P「……ご自愛ください」
武内P「そっ、それでは、私はこれで――」
コンコン!
武内P・専務「!?」
109: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:22:33.46 ID:B+U7VTfFo
フレデリカ『はいはーい、フレちゃんがー、会いに来たよー♪』
武内P「……!?」
専務「……!」
くいっ
武内P「もう、限界です……専務……!」
専務「……!」
プッ!
武内P「……!」
武内P「……!?」
専務「……!」
くいっ
武内P「もう、限界です……専務……!」
専務「……!」
プッ!
武内P「……!」
110: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:26:08.69 ID:B+U7VTfFo
ガチャ…バタンッ
武内P「おはようございます宮本さん」
フレ「うわお、本当にCPのプロデューサーが出てきた!」
武内P「専務はいませんよ今日はとてもいい天気ですね」
フレ「あれー? どうして、シャツ一枚で、そんなに汗かいてるのかなー?」
武内P「企画検討中です」
フレ「けんとーちゅうなら、仕方ないね! いえーい!」
武内P「……」
武内P「おはようございます宮本さん」
フレ「うわお、本当にCPのプロデューサーが出てきた!」
武内P「専務はいませんよ今日はとてもいい天気ですね」
フレ「あれー? どうして、シャツ一枚で、そんなに汗かいてるのかなー?」
武内P「企画検討中です」
フレ「けんとーちゅうなら、仕方ないね! いえーい!」
武内P「……」
111: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:30:08.52 ID:B+U7VTfFo
フレ「そっかー、中には誰も居ないんだー」
武内P「はい。ですので、出直されたほうが宜しいかと」
フレ「うんうん。フレちゃんも、それが良いと思うな―」
武内P「わかっていただけて、何よりです」
フレ「それじゃあ、お邪魔しまーす♪」
武内P「にょわー!?」
ドンッ!
武内P「……宮本さん、中には、誰も居ないですよ」
フレ「……わーお、壁ドンなんて……やーん、大胆♪」
武内P「はい。ですので、出直されたほうが宜しいかと」
フレ「うんうん。フレちゃんも、それが良いと思うな―」
武内P「わかっていただけて、何よりです」
フレ「それじゃあ、お邪魔しまーす♪」
武内P「にょわー!?」
ドンッ!
武内P「……宮本さん、中には、誰も居ないですよ」
フレ「……わーお、壁ドンなんて……やーん、大胆♪」
112: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:35:37.17 ID:B+U7VTfFo
武内P「宮本さん、中には、誰も居ないので」
フレ「……ちゅー」
武内P「あの……何を?」
フレ「シチュエーション的に、アタシ、ちゅーされちゃうのかなー、って」
武内P「いえ、私はプロデューサーで、貴女はアイドルですので……」
フレ「それじゃあ、相手がアイドルじゃなかったら?」
武内P「……それは、どうでしょうか」
フレ「おっけー♪ それじゃあ、アタシは行くねー、ばいばーい♪」
武内P「……」
フレ「……ちゅー」
武内P「あの……何を?」
フレ「シチュエーション的に、アタシ、ちゅーされちゃうのかなー、って」
武内P「いえ、私はプロデューサーで、貴女はアイドルですので……」
フレ「それじゃあ、相手がアイドルじゃなかったら?」
武内P「……それは、どうでしょうか」
フレ「おっけー♪ それじゃあ、アタシは行くねー、ばいばーい♪」
武内P「……」
113: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:42:18.85 ID:B+U7VTfFo
ガチャ…バタンッ
武内P「……」
武内P「……――ぶはーっ! はーっ!」
武内P「何故、立て続けに人が……!?」
専務「よく、やってくれました」
武内P「専務……終わったの、ですか?」
専務「不測の事態にキミが居て良かったと、そう思いましたよ」
武内P「……いえ、お気になさらず」
武内P「……」
武内P「……いえ、気になさってください」
武内P「……」
武内P「……――ぶはーっ! はーっ!」
武内P「何故、立て続けに人が……!?」
専務「よく、やってくれました」
武内P「専務……終わったの、ですか?」
専務「不測の事態にキミが居て良かったと、そう思いましたよ」
武内P「……いえ、お気になさらず」
武内P「……」
武内P「……いえ、気になさってください」
114: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:46:31.30 ID:B+U7VTfFo
・ ・ ・
武内P「部長、私にお話とは?」
部長「……まあ、座り給え」
武内P「はい。失礼します」
部長「……」
武内P「それで、あの……お話とは、一体?」
部長「……キミは、彼女の事をどう思う?」
武内P「彼女……専務の事、でしょうか?」
部長「そうだ」
武内P「……」
武内P「部長、私にお話とは?」
部長「……まあ、座り給え」
武内P「はい。失礼します」
部長「……」
武内P「それで、あの……お話とは、一体?」
部長「……キミは、彼女の事をどう思う?」
武内P「彼女……専務の事、でしょうか?」
部長「そうだ」
武内P「……」
115: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:50:46.94 ID:B+U7VTfFo
武内P「以前と、私の思いは変わりません」
部長「そうか……憎からず思っている、か」
武内P「? あの、少し、ニュアンスが……」
部長「しかしだね、もう少し、時と場所を考えなさい」
武内P「はぁ……?」
部長「キミ達のオフィス・ラブ、噂になっているよ」
武内P「……」
武内P「はい!?」
部長「そうか……憎からず思っている、か」
武内P「? あの、少し、ニュアンスが……」
部長「しかしだね、もう少し、時と場所を考えなさい」
武内P「はぁ……?」
部長「キミ達のオフィス・ラブ、噂になっているよ」
武内P「……」
武内P「はい!?」
116: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:55:55.84 ID:B+U7VTfFo
部長「私が相手を……それに、もう限界です、か」
武内P「あの、何故、そんな話に……!?」
部長「キミにしては珍しい、ラフな上に乱れた服装に汗……」
武内P「待ってください!」
部長「アイドルの唇を奪ってても、決して執務室に入れようとしない……」
武内P「誤解です! それには、訳が!」
部長「ほう? 一体、どんな訳が?」
武内P「そ、それは……!?」
武内P「あの、何故、そんな話に……!?」
部長「キミにしては珍しい、ラフな上に乱れた服装に汗……」
武内P「待ってください!」
部長「アイドルの唇を奪ってても、決して執務室に入れようとしない……」
武内P「誤解です! それには、訳が!」
部長「ほう? 一体、どんな訳が?」
武内P「そ、それは……!?」
117: 名無しさん 2018/01/06(土) 23:59:31.12 ID:B+U7VTfFo
部長「聞かせて貰おうか。その、訳とやらを」
武内P「それは、専務が――」
専務「――待ちたまえ」
武内P「!?」
部長「……おや、噂のもう一人のおでましかい?」
専務「キミは、私の顔に泥を塗るつもりか?」
武内P「ですが、現状ではあまりにも……!?」
武内P「それは、専務が――」
専務「――待ちたまえ」
武内P「!?」
部長「……おや、噂のもう一人のおでましかい?」
専務「キミは、私の顔に泥を塗るつもりか?」
武内P「ですが、現状ではあまりにも……!?」
118: 名無しさん 2018/01/07(日) 00:08:34.03 ID:KN1u4Jrjo
専務「キミと私は平行線だ。だが、ちょちょいと交わる時もある」
部長「……やはり、そうなのかね?」
武内P「違います!」
専務「彼は、とても頼もしいと思います」
部長「やはり……!?」
武内P「……」
武内P「――専務。真実とは、決して嘘の中には無い、輝いているものです」
専務「――ほう? ならば、キミは私が脱糞した真実が輝いているとでも?」
武内P「――たとえそれが汚い物に塗れていたとしても……私は、そう考えます」
専務「――理解出来ないな。やはり、私達は平行線のようだ」
部長「……」
部長「……やはり、そうなのかね?」
武内P「違います!」
専務「彼は、とても頼もしいと思います」
部長「やはり……!?」
武内P「……」
武内P「――専務。真実とは、決して嘘の中には無い、輝いているものです」
専務「――ほう? ならば、キミは私が脱糞した真実が輝いているとでも?」
武内P「――たとえそれが汚い物に塗れていたとしても……私は、そう考えます」
専務「――理解出来ないな。やはり、私達は平行線のようだ」
部長「……」
119: 名無しさん 2018/01/07(日) 00:16:01.35 ID:KN1u4Jrjo
武内P「――いえ、私は、そうは思いません」
専務「――何?」
武内P「――少なくとも、あの時の私と貴女は、同じ思いだった筈です」
専務「――決して、この事を知られてはならないと……か」
武内P「……と、言う訳なのです、部長!」
部長「これはまた……驚きの真実だ」
専務「――フッ、キミはやはり変わっているな」
武内P「信じて、頂けましたか!?」
部長「……信じざるを得ない、だろうねぇ」
専務「――だが、やはり脱糞というのは美城のイメージに相応しくない」
武内P・部長「……」
専務「――私は、私のやり方でやらせて貰う」キリッ
おわり
専務「――何?」
武内P「――少なくとも、あの時の私と貴女は、同じ思いだった筈です」
専務「――決して、この事を知られてはならないと……か」
武内P「……と、言う訳なのです、部長!」
部長「これはまた……驚きの真実だ」
専務「――フッ、キミはやはり変わっているな」
武内P「信じて、頂けましたか!?」
部長「……信じざるを得ない、だろうねぇ」
専務「――だが、やはり脱糞というのは美城のイメージに相応しくない」
武内P・部長「……」
専務「――私は、私のやり方でやらせて貰う」キリッ
おわり
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