202: 名無しさん 2018/01/09(火) 23:13:10.82 ID:ZhryCFPso
ちひろ「それは、姉さん女房的な意味ですか?」 

オレP「いいえ、物理的な意味ですよ?」 

ちひろ「……えっと」 

オレP「こう、ですね? 顔の上に、バフッと座る感じで」 

ちひろ「……警察、呼びますね?」 

オレP「何故!?」 

ちひろ「何故!?」


引用元: ・武内P「起きたらひどい事になっていました」

203: 名無しさん 2018/01/09(火) 23:15:39.87 ID:ZhryCFPso
オレP「急に警察だなんて、頭おかしいでしょう!?」

ちひろ「アナタに頭おかしいとは言われたくないですよ!」

オレP「あっ、もしかして」

ちひろ「?」

オレP「エッチな意味にとらえちゃいました?」

ちひろ「……それ意外、何があるって言うんですか?」

オレP「いやー、参ったなー! ちひろさん、やーらしー!」

ちひろ「は……腹立つ……!」

204: 名無しさん 2018/01/09(火) 23:18:19.07 ID:ZhryCFPso
オレP「良いですか、血液は酸素を全身に運んでるんです」

ちひろ「急に、何を」

オレP「つまりですね、早苗さんの尻にしかれるでしょう?」

ちひろ「……はあ」

オレP「そこで呼吸をしたら、早苗さんの尻が全身を巡ると言っても――」

オレP「――過言では、無いッ!」カッ

ちひろ「はい、通報しますねー」

オレP「待って待って、落ち着いて!」

205: 名無しさん 2018/01/09(火) 23:22:07.84 ID:ZhryCFPso
オレP「オレだってね、無理矢理座ってもらおうとは思いませんよ」

ちひろ「安心しました。早苗さんは、無事なんですね」

オレP「だから、皆にも相談したんです」

ちひろ「……皆?」

オレP「ええ。人に夢を与えるのがアイドル……でしょう?」

ちひろ「アイドルの子達に相談したんですか!?」

オレP「そう! LiPPSと、炎陣にね!」

ちひろ「なんですかその人選は!?」

206: 名無しさん 2018/01/09(火) 23:28:15.25 ID:ZhryCFPso
オレP「彼女達は、とても素晴らしいアイドルですから」

ちひろ「……アイドルにする話ではないと思います」

オレP「拓海にも同じことを言われ、ブン殴られましたよ」

ちひろ「それは、良い鉄拳制裁ですね」

オレP「でもね――守りに入るのが正しいと言えるのか?」

オレP「――危険を知りつつも向かっていくのが、自分を通すって事じゃないのか?」

オレP「――お前はどう思うよ、特攻隊長さんよぉ!」

オレP「……って煽ったら、協力を取り付けられましたよ、ハハッ!」

ちひろ「もう! なんでそんなに単純なんですか!?」

207: 名無しさん 2018/01/09(火) 23:31:52.06 ID:ZhryCFPso
ちひろ「美嘉ちゃんなんか、軽蔑してきたんじゃないですか?」

オレP「ええ、ゴミを見るような目で見られましたよ」

ちひろ「そうですよね、当然の反応です」

オレP「だから――あっ、出口はそっちだから」

オレP「――一応さ、声だけはかけなきゃと思っただけだから」

オレP「――ゴメンな? なんか呼び出しちゃって」

オレP「……って正直に言ったら、協力してくれるって。別に良いのに」

ちひろ「別に良いのにとか、思ってても言わないでくださいよ!」

208: 名無しさん 2018/01/09(火) 23:37:03.84 ID:ZhryCFPso
ちひろ「夏樹ちゃんとか、反応が読めませんね」

オレP「アイツ、面白そうじゃんって笑ってましたよ」

ちひろ「……あー、なんとなくわかります」

オレP「でもね――悪い、オレは真剣なんだ」

オレP「――遊び気分で、こんな事を話したりはしない」

オレP「――この熱い気持ちに名前をつけるなら、ロックになるのかね」

オレP「……ってそれっぽく言ったら、協力するぜと、真剣に」

ちひろ「それっぽくで、人の気持ちを弄ばないでください!」

209: 名無しさん 2018/01/09(火) 23:41:58.21 ID:ZhryCFPso
ちひろ「奏ちゃんは……」

オレP「ご褒美のキスは要らないって言ってましたよ」

ちひろ「そりゃそうですよね」

オレP「だから――ああ、オレの唇はもう先約があるんだ」

オレP「――喋るためじゃなく、早苗さんの尻のために」

オレP「――ケツにキスするために、咲いている」

オレP「……って本音を語ったら、協力するわと、オーラを放って」

ちひろ「『Tulip』の歌詞っぽく欲望を語らないでくださいよ!」

210: 名無しさん 2018/01/09(火) 23:47:32.03 ID:ZhryCFPso
ちひろ「里奈ちゃんは、ああ見えて常識がありますから……」

オレP「そうですね、アタシバカだけど良くないと思うよー、って」

ちひろ「見た目はチャラっとしてるけど、良い子ですよね」

オレP「だから――オレはバカだから、正直にしか行動出来ない」

オレP「――自分に正直に生きるってのは、とっても難しいよな」

オレP「――だけど、バカ正直に生きるのは、悪い事じゃないさ」

オレP「……って誤魔化したら、協力するぽよー! ぽよぽよー!」

ちひろ「良い子なのを利用しないでくださいよ!」

212: 名無しさん 2018/01/09(火) 23:53:04.43 ID:ZhryCFPso
ちひろ「志希ちゃんも……反応が読めませんね」

オレP「アイツ、お尻の匂いが嗅ぎたいのかにゃ~って」

ちひろ「ああ、あの子だったらそういう反応ですよね」

オレP「だから――わかってるんだろ、そんな単純な話じゃないって」

オレP「――オレは、お前のギフテットとしての力に期待してる」

オレP「――天才のお前なら、こんな事もあろうかと、って言うはずだ」

オレP「――顔面騎乗! カオニスワリタクナール、だよ!」

ちひろ「ストーップ! アナタ、本当に怒られますよ!?」

オレP「まだ出来てないらしいので、開発、待ってます」

ちひろ「やろめっつってんでしょうが!」

213: 名無しさん 2018/01/09(火) 23:59:18.43 ID:ZhryCFPso
ちひろ「涼ちゃんは……普通に説教されたんじゃないですか?」

オレP「はい。ガチで凹みました」

ちひろ「だけど、諦めないんですね」

オレP「当然――お前の言う事も一理ある」

オレP「――だけど、理屈だけじゃ片付かない、感情ってもんがある」

オレP「――お前は、その熱い思いを歌に乗せてるんだろう?」

オレP「――オレは、言葉に乗せてみたんだが……届いたか?」

オレP「……って聞いたら、協力するよ、って渋々承諾してくれました」

ちひろ「なんでそこで物分りが良くなっちゃったの!」

214: 名無しさん 2018/01/10(水) 00:03:30.59 ID:oWHtUYR3o
ちひろ「フレデリカちゃんは……もう! LiPPSって反応が読めない!」

オレP「その個性のぶつかり合いが、彼女達の良い所ですよ」

ちひろ「急にプロデューサーぶらないでください」

オレP「だから――BGMは、どんなのが良いかな?」

オレP「――あんまり壮大すぎても良くないと思うんだよね」

オレP「――ちょっとポップな……あ、ヒップホップで!」

オレP「――頼んだぞ、新曲、楽しみにしてる」

オレP「……って言ったら、協力するするー、って二つ返事でした」

ちひろ「相談の形がちょっと違ってるじゃないですか!」

215: 名無しさん 2018/01/10(水) 00:08:23.93 ID:oWHtUYR3o
ちひろ「亜季ちゃんは成人してますから、きっと!」

オレP「ところがどっこい、そうでもない」

ちひろ「……乗せられやすそうですもんね」

オレP「そりゃ――大和! 貴様に、特殊任務を言い渡す!」

オレP「――対象、片桐早苗の尻にしかれるための工作任務だ!」

オレP「――彼女に気付かれる事なく、オレの印象を操作しろ!」

オレP「――尻にしいても良いと思えるようにだ! わかったか!」

オレP「……って命令したら、サーイエッサー! って、チョロチョロでしたよ」

ちひろ「その任務、難易度が高すぎませんか!?」

216: 名無しさん 2018/01/10(水) 00:13:39.49 ID:oWHtUYR3o
ちひろ「周子ちゃんには、何の相談をしたんですか?」

オレP「おっ、彼女も相談の質が違うのがわかりますか」

ちひろ「はい、悲しいですけど」

オレP「ははは――なあ、渡す菓子折りはどんなのが良いと思う?」

オレP「――ビール詰め合わせも良いんだけどさ、違うのも良いじゃん?」

オレP「――可愛いお菓子とか、似合うと思うんだよね」

オレP「――桃の和菓子とか……って、これじゃ桃尻か!」

オレP「……って聞いたら、協力するよー、って実家に聞いてみてくれるって」

ちひろ「あの、菓子折り持って行く気ですか!?」

217: 名無しさん 2018/01/10(水) 00:17:05.89 ID:oWHtUYR3o
オレP「……とまぁ、こんな感じで相談した訳です」

ちひろ「……見事に協力を取り付けてますね」

オレP「オレはプロデューサー、一人では何も出来ません」

オレP「アイドルが居るからこそ、力を発揮する事が出来る」

オレP「お互いが支え合い、協力して高め合える」

オレP「それが、理想的な関係だと、思いませんか?」

ちひろ「詐欺師に向いてますよ、プロデューサーさん」

オレP「よく言われます」

218: 名無しさん 2018/01/10(水) 00:19:54.09 ID:oWHtUYR3o
ちひろ「その調子で、本人に言ったら良いんじゃないですか?」

オレP「なっ、何言ってるんですか!?」

ちひろ「あの、何故慌てる必要が?」

オレP「そんな……ちょ、直接言うだなんて……」

ちひろ「?」

オレP「恥ずかしくて……出来ないよぅ///」イヤイヤン

ちひろ「アナタのこれまでの行動の方が恥ずかしいですよ」

219: 名無しさん 2018/01/10(水) 00:24:05.97 ID:oWHtUYR3o
オレP「良いんです、オレは果報は寝て待つタイプなんです」

ごろんっ

ちひろ「ソファーに寝転がって、何を?」

オレP「早苗さんがオレの上に座るのを待ってるんです」

ちひろ「聞かなきゃ良かったです」

オレP「あっ、ちひろさんは座らないでくださいね?」

ちひろ「座りませんよ!」

オレP「良かった、オレの上に座るちひろさんは居ないんだ」

ちひろ「そんなつもりは全然無いのに、無性に腹が立ちますね!」

220: 名無しさん 2018/01/10(水) 00:32:36.97 ID:oWHtUYR3o
  ・  ・  ・

オレP「はっは、結局顔面をボコボコに殴られて終わりでしたよ」

ちひろ「あの、ジャガイモみたいな顔になってますよ?」

オレP「早苗さんお手製の、ポテトボーイです」

ちひろ「……物は言いようですね」

オレP「……ま、この結果には物言いを付けたいですけどね」

ちひろ「まだ、諦めないんですか?」

オレP「女のケツを追いかけるのは、男の性ですからね」

ちひろ「悲しい習性ですね、それって」

オレP「ハハッ……あー……」


オレP「早苗さんの尻にしかれたい」



おわり