451: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:18:39.88 ID:TGYGUXBbo
美嘉「は? アンタ、何言ってんの?」

凛「寂しさが限界って、意味わからないんだけど」

ちひろ「あの……どういう事でしょうか?」

武内P「千川さん、お願いがあるのですが」

ちひろ「? はい、何ですか?」

武内P「こう、頭を抱きしめていただけませんか」

ちひろ「!?」


美嘉・凛「!?」

引用元: ・武内P「起きたらひどい事になっていました」

452: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:20:27.72 ID:TGYGUXBbo
ちひろ「なっ、何言ってるんですか!?」

武内P「30分程度で、大丈夫だと思いますので……」

ちひろ「あの、一体どうしちゃったんですか……?」

武内P「寂しさが限界に――」


武内P「――ああ……うあああ……!」ブルブル


ちひろ「!!?」


美嘉・凛「!!?」

453: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:22:50.27 ID:TGYGUXBbo
武内P「さ、寂しい……寂しくて、たまらない……!」ブルブル

ちひろ「ぷっ、プロデューサーさん!? 凄く震えてますよ!?」

武内P「お願いします……! お願いします、千川さん……!」ブルブル

ちひろ「そっ、そんな事言われても……」

武内P「ひぅ……うぅっ……! 寂しくてたまらない……!」ブルブル

ちひろ「あ……ううっ……!?」


美嘉・凛「……」

454: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:25:00.73 ID:TGYGUXBbo
武内P「ああ……! もう……!」ブルブル

ちひろ「……っ! もう!」

ぎゅっ

ちひろ「こっ、これで良いんですか!?///」

武内P「……ありがとうございます……あぁ、寂しさが消えていく……」

ちひろ「そ、そうですか……///」


美嘉・凛「……」

455: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:27:20.48 ID:TGYGUXBbo
武内P「……ありがとうございます、千川さん」

ちひろ「っ、はい! もう終わりです!」

パッ!

武内P「!?」

ちひろ「プロデューサーさん、寂しさが限界って――」


武内P「あっあっあっあっ!」オブオブ


ちひろ「――まっ、まだだったんですか!?」


美嘉・凛「……」

456: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:29:51.56 ID:TGYGUXBbo
武内P「あっあっあっあっ」オブオブ

ちひろ「す、すみません! 急に離れて!」

ぎゅっ

武内P「……いえ」

ぎゅううっ!

ちひろ「……」

ちひろ「……」キュウンッ!


美嘉「アタシ、今のちひろさんの気持ちがわかった」

凛「うん。明らかに母性本能を刺激されたよね」

457: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:32:18.91 ID:TGYGUXBbo
武内P「……申し訳、ありません」

ぎゅううっ!

ちひろ「だ、大丈夫ですよ。もう、急に離れませんから!」

武内P「……はい」

ぎゅっ

ちひろ「……」キュウンッ!

ぎゅうっ!


美嘉「ちひろさんの抱きしめる力、強くなった」

凛「あんなに不安そうな顔されたら、仕方ないかな」

458: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:35:45.61 ID:TGYGUXBbo
武内P「皆さんに、不甲斐ない所をお見せしてしまいました……」

ちひろ「……良いんですよ、プロデューサーさん」

武内P「……千川さん?」

ちひろ「プロデューサーさん、いつも頑張ってますから」

なでなで…

武内P「……そう、でしょうか」

ちひろ「だから、たまには誰かに甘えても良いんです」

なでなで…


美嘉「頭! 頭を撫でだした! ねえ、凛!?」

凛「見ればわかるから! 落ち着いて美嘉んあああああ!」

美嘉「凛!? 落ち着いて、凛!?」

459: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:40:26.52 ID:TGYGUXBbo
武内P「情けない話ですが……とても、落ち着きます」

ちひろ「うふふっ、そうですか?」

なでなで…

武内P「はい、とても」

ちひろ「……」キュウンッ!

なでなで…


凛「知ってる? 朝顔の種って、食べちゃいけないんだよ」

美嘉「初めて聞いたケド……なんで、急にその話を?」

凛「食べたら幻覚を見ると言う朝顔の種が、ここに」

美嘉「ヤバーイ★」

460: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:44:44.14 ID:TGYGUXBbo
凛「ちひろさん、喉、渇いてない?」


ちひろ「いつも頑張ってて偉いですよー」

なでなで…

武内P「……心が、洗われるようです」ホッコリ

ちひろ「私が、ついてますからねー」

なでなで…

武内P「……私は、此処に居ても良いのですね」ホッコリ


美嘉「聞いちゃいないね」

凛「……引き剥がすのは無理、かな」

461: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:49:08.71 ID:TGYGUXBbo
美嘉「こうなったら、アタシ達も――」

凛「――行くよ。蒼い風が、駆け抜けるように」


ぎゅっ!


武内P「!?」

ちひろ「凛ちゃん、美嘉ちゃん!?」

美嘉「べっ、別に? いつもお世話になってるお礼っていうか?」

凛「うん。ちひろさんだけに面倒をかけるのは、良くないかなって」


武内P「うわあああああっ!?」ブルブル!


ちひろ・凛・美嘉「!?」

462: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:53:01.98 ID:TGYGUXBbo
ちひろ「プロデューサーさん!? どうしたんですか!?」

美嘉「えっ、なんでアタシ達が抱きしめたら!?」

凛「ちょっと、どういう事!? 説明して!」


武内P「ああああ! うわあああ!」ブルブル!


ちひろ「っ! ウチの子に触らないで!」

ぐいっ!


美嘉・凛「!?」


ちひろ「もう大丈夫ですよー、怖いお姉ちゃん達は居ないですよ―」

なでなで…

武内P「はい……ありがとう、ございます」

ちひろ「……」キュウウンッ


美嘉・凛「……」

463: 名無しさん 2018/01/19(金) 21:57:10.25 ID:TGYGUXBbo
美嘉「……ねえ、なんでアタシ達じゃ駄目なの?」

凛「美嘉が抱きしめたら、急に騒ぎ出した……?」

美嘉「は?」

凛「そういう怖い所が駄目だったんじゃない?」

美嘉「……怖かったのは凛の方じゃない?」

凛「あ?」


ちひろ「私がついてますから、安心してくださいねー」ニッコリ

なでなで…

武内P「……良い、笑顔です」ホッコリ

ちひろ「……」キュキュウンッ!


美嘉・凛「……」

464: 名無しさん 2018/01/19(金) 22:00:01.44 ID:TGYGUXBbo
ちひろ「良い子良い子~」

なでなで…

武内P「あの……先程の、ウチの子、というのは……」

ちひろ「あっ……もしかして、嫌でしたか?」

なでなで…

武内P「いえ……悪くないものだと、そう、思いました」

ちひろ「……」キュキュキュウウンッ!


美嘉・凛「……」

465: 名無しさん 2018/01/19(金) 22:03:12.23 ID:TGYGUXBbo
武内P「――ありがとうございます。寂しさが、落ち着きました」

ちひろ「……」

なでなで…

武内P「あの、千川さん? もう、大丈夫ですので……」

ちひろ「そう、ですか? 本当に?」

なでなで…

武内P「はい。ご迷惑をおかけしました」

ちひろ「……」


美嘉・凛「……」

466: 名無しさん 2018/01/19(金) 22:06:19.39 ID:TGYGUXBbo
ちひろ「……」

なでなで…

武内P「……」

ぐいっ!

ちひろ「あっ……」ションボリ

武内P「……申し訳ありません、これ以上は」

ちひろ「そう……ですよね」ションボリ

武内P「ですが……また、お願いするかもしれません」

ちひろ「! も、もうっ! プロデューサーさんはしょうがないですね!」パアッ


美嘉・凛「……」

467: 名無しさん 2018/01/19(金) 22:10:27.22 ID:TGYGUXBbo
武内P「申し訳ありません、お二人にも――」

美嘉・凛「ねえ」

武内P「? はい、何でしょうか?」

美嘉「アタシ達の――」

凛「――どっちが怖かったの?」

武内P「……すみません、寂しさが限界だったので、よく覚えていなくて」

美嘉・凛「……」

武内P「ですが、次の機会があっても、お気持ちだけ受け取っておきます」

美嘉・凛「……」

468: 名無しさん 2018/01/19(金) 22:13:31.52 ID:TGYGUXBbo
美嘉「じゃあさ、今、抱きしめて確かめてみない?★」

武内P「いえ、アイドルの方がそのような事は……」

凛「アンタ、私のプロデューサーでしょ?」

武内P「渋谷さん。だからこそ、です」

美嘉・凛「……」

武内P「絶対に、いけませんよ」

美嘉・凛「……」

469: 名無しさん 2018/01/19(金) 22:16:56.45 ID:TGYGUXBbo
  ・  ・  ・

美嘉「……うん、チョー安心する★」

凛「……私も。美嘉って、やっぱりお姉ちゃんなんだね」

美嘉「そうだよー★ 年上だし、ね!」

凛「でも、お姉ちゃんも甘えたい時、あるよね」

美嘉「……うん。だから、甘える」

凛「……私も、今は甘えさせて」

ぎゅっ!


未央「……何? アレ」


武内P「寂しさが、限界だったようです」



おわり