224: 名無しさん 2018/01/10(水) 21:51:25.07 ID:oWHtUYR3o
凛「うん、収録について来て欲しい」 

加蓮「って、奈緒がどうしてもって」 

奈緒「あたし!?」 

武内P「そう、なのですか?」 

奈緒「違うから! ああいや、違うけどそうじゃなくて……!?」 

凛・加蓮「……」ニヤニヤ 

奈緒「お前らなー!」



引用元: ・武内P「起きたらひどい事になっていました」

225: 名無しさん 2018/01/10(水) 21:54:27.72 ID:oWHtUYR3o
凛「まあ、奈緒をからかうのはこのくらいにして」 

加蓮「居てくれると助かるなー、って思って」 

奈緒「あたし達、こういう収録って初めてでさ……」 

凛「私はニュージェネでやった事ある仕事だけど、ね」 

加蓮「お願い、出来ますか?」 

奈緒「お願いしますっ! どうしても、成功させたいんだ!」 

武内P「……わかりました。スケジュールを調整してみます」 


226: 名無しさん 2018/01/10(水) 21:56:40.49 ID:oWHtUYR3o
武内P「収録は、歌番組でしたね」 

凛「うん。だから、プロデューサーが鼻をかんでくれないと困る」 

加蓮・奈緒「……ん?」 

武内P「確かに、その通りです」 

凛「でないと、歌声がネバネバになっちゃうから」 

加蓮「あの……凛?」 

奈緒「なんか……おかしくないか?」 

凛「? 何が?」 

加蓮・奈緒「……!?」

227: 名無しさん 2018/01/10(水) 21:58:59.64 ID:oWHtUYR3o
加蓮「あのさ……いつも鼻をかんでもらってるの?」 

凛「そんなわけないでしょ」 

奈緒「だ、だよな! あたし達の聞き間違いだよな!」 

凛「歌う前だけ。そこまで迷惑かけられないし」 

加蓮・奈緒「!?」 

武内P「私は、迷惑だと思ったことはありませんが……」 

凛「……そう?」 

武内P「はい」 

加蓮・奈緒「……」

228: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:02:08.24 ID:oWHtUYR3o
加蓮「鼻をかむって……えっと、何かの例え?」 

凛「例え?」 

奈緒「ほ、ほら! 鼻の通りを良くするための、何かとか!」 

凛「? 普通に、こう、チーンってかんでもらってるけど?」 

加蓮「……冗談じゃ」 

凛「無いってば。もう、しつこいよ二人共」 

奈緒「なんでそんなに当たり前の事みたいに振る舞えるんだよ!?」 

凛「えっ? だって、普通の事でしょ」 

加蓮・奈緒「……!?」

229: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:04:38.93 ID:oWHtUYR3o
加蓮「あの……本当にやってるんですか?」 

武内P「はい。渋谷さんが歌う前は、いつも」 

奈緒「いつもあたしをからかう割に、そんな事してたのかー!」 

凛「当たり前でしょ。アイドルなんだから」 

加蓮・奈緒「……は?」 

武内P「ファンの前でアイドルが輝けるようにするのが、プロデューサーですから」 

加蓮・奈緒「……」 

加蓮・奈緒「……はい?」

230: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:07:19.72 ID:oWHtUYR3o
加蓮「もしかして、シンデレラプロジェクトでは……」 

奈緒「そんなのが、当たり前に行われてる……?」 

武内P「はい、勿論です」 

加蓮・奈緒「勿論です!?」 

凛「二人も、何かしてもらったら?」 

加蓮「えっと……何かって、何?」 

奈緒「あたしも鼻をかんでもらえって!? ヤだよ!」 

武内P「そうですね……お二人の場合でしたら……」 

加蓮・奈緒「!?」

231: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:13:58.35 ID:oWHtUYR3o
武内P「まず、北条さんの場合ですが――」 

加蓮「えっ……ええっ?」 

武内P「あまり、体が強くない方だと聞いています」 

加蓮「そ、そう……だけど」 

武内P「なので、当日までの体調管理は勿論ですが」 

加蓮「……」 

武内P「当日も、すぐに支えられるように控えていようと思います」 

加蓮「それは……うん、ちょっと良いかも」 

凛「でしょ?」 

奈緒「……」

232: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:17:45.59 ID:oWHtUYR3o
奈緒「そ、それじゃあ、あたしの場合は?」 

武内P「そうですね、神谷さんの場合ですが――」 

奈緒「……」 

武内P「髪の毛のセットが乱れやすそうなので、その点のケアを」 

奈緒「おお……それはちょっと嬉しいな」 

武内P「当日は、より一層キリリと力強い眉毛になるようサポートしたいと思います」 

奈緒「なんだそのサポート!?」 

凛「ふーん。悪くないかな」 

加蓮「やったじゃん、奈緒」 

奈緒「やってないからな!?」

233: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:20:34.95 ID:oWHtUYR3o
奈緒「眉毛のサポートって、何!?」 

武内P「それは……言葉で説明するのは、難しいですね」 

凛「今、実際にやってあげたら良いんじゃない?」 

奈緒「は!?」 

加蓮「あー、それは先に見ておいた方がいいかもね」 

奈緒「おい! 他人事だと思ってテキトーな事言うなよな!?」 

武内P「……わかりました。お二人が、そう仰るのでしたら」 

奈緒「あたしの意見を聞いてなくない!?」

234: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:24:45.25 ID:oWHtUYR3o
武内P「それでは神谷さん、目をつぶっていただけますか?」 

奈緒「目をつぶるって……な、何する気だよ!?」 

武内P「眉を触るので、目を開けていては危険ですから」 

奈緒「ま、眉を触るって……」 

凛「奈緒、言う通りにした方が良いよ」 

奈緒「で、でも……!?」 

加蓮「ほら、早く」 

奈緒「……くっそー! 覚えてろよな!?」

235: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:27:06.16 ID:oWHtUYR3o
奈緒「……は、はい。目、つぶったけど」 

武内P「では、失礼します」 

さわさわっ… 

奈緒「う……うぅ……///」 

凛「奈緒、顔が真っ赤だよ」 

加蓮「大丈夫、キスされる訳じゃないんだし」 

奈緒「余計な事言うなって!///」 

武内P「――では、行きます」 

奈緒「……へっ?」 


武内P「プロデュゥゥゥス!」 


シャランラ~ 


236: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:31:32.23 ID:oWHtUYR3o
加蓮「えっと……今の掛け声、何?」 

凛「大丈夫、いつもの事だから」 

加蓮「……」 


武内P「……どうですか、神谷さん」 

武内P「……いえ、」 


神谷13「……どう、って言われても」キリリッ 


武内P「神谷13(サーティーン)さん」 


凛「凄いね奈緒……いや、神谷13。これなら、仕事は失敗しなさそう」 

加蓮「……」 

加蓮「!?」

237: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:35:22.90 ID:oWHtUYR3o
神谷13「そ、そうか? 自分では、よくわからないんだけど……」キリリッ 

加蓮「髪型をセットって言うか、角刈りにセットされてるよ!?」 

神谷13「? 何言ってるんだよ、前からだろ?」キリリッ 

加蓮「!?」 

神谷13「お礼は……スイス銀行に振り込めばいいのかな?」 

武内P「いえ、お気持ちだけ頂いておきます」 

神谷13「そっか……じゃあ、一回だけ後ろに立っても見逃す事にするよ!」 

武内P「はい、ありがとうございます」 

加蓮「……!?」

238: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:39:22.61 ID:oWHtUYR3o
凛「……ついでだから、私も鼻をかんでもらおうかな」 

武内P「渋谷さん?」 

神谷13「おいおい凛~? まさか、独占欲か~?」 

凛「違うから。そんなんじゃないって」 

加蓮「待って凛! 鼻をかむのは、普通なんだよね……!?」 

凛「普通じゃない鼻の噛み方って、何それ」ケラケラ 

加蓮「そう、だよね……」 

武内P「――では、失礼します」 

凛「……んっ」 


武内P「プロデュゥゥゥス!」 


シャランラ~

239: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:43:28.05 ID:oWHtUYR3o
加蓮「また……あの掛け声……!?」 

凛「……」 

加蓮「凛、大丈夫なの……!?」 

凛「……あ」 


凛「あ~~~……!」ガクガクッ! 

ズルリッ!…ボトッ! 


加蓮「い、いい、いやあああ!? 何それ!? 何それ!?」 

武内P「鼻水です」 

加蓮「量がおかしい! なんか体が痙攣してるし!?」 

武内P「しかし、これで彼女の歌声はより美しくなります」 

加蓮「……!?」

240: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:47:59.00 ID:oWHtUYR3o
凛「……うん、スッキリした」 

加蓮「ほっ、本当にちょっと声が綺麗になってる……!?」 

凛「でしょ?」 

奈緒「……あれ? あたし、何でここに居るんだっけ?」 

加蓮「! 奈緒、正気に戻ったの!?」 

武内P「今回は試し、という事で時間は短めにしておきましたから」 

加蓮「……!?」 

凛「奈緒、どうだった?」 

奈緒「なんだかよくわからないけど……調子が良い気がする!」 

加蓮「……!?」

241: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:53:00.77 ID:oWHtUYR3o
奈緒「おい、どうしたんだよ加蓮!? 顔が真っ青だぞ!?」 

加蓮「いや、これは……」 

武内P「!? いけません! すぐ、ソファーに横に!」 

凛「プロデューサー! 膝枕して!」 

加蓮「それはいらない! って……ああ、大声出したら……」 

武内P「どうぞ、北条さん!」 

加蓮「……はい、失礼します」 

奈緒「大丈夫か、加蓮……」 

加蓮「……悔しいけど、案外悪くない」

242: 名無しさん 2018/01/10(水) 22:58:45.72 ID:oWHtUYR3o
凛「……プロデューサー、お願いがあるんだけど」 

武内P「はい、何でしょうか」 

奈緒「加蓮にも、さっきあたし達みたいにした風に!」 

加蓮「……やめて……! 本当にやめて……!」 

武内P「ですが……」 

凛「逃げないでよ! アンタ、プロデューサーでしょ!?」 

武内P「!」 

奈緒「お願いします!」 

武内P「……わかりました。お二人が、そう仰るのでしたら」 

加蓮「……いや……! やめ――」 


武内P「プロデュゥゥゥス!」 


シャランラ~

243: 名無しさん 2018/01/10(水) 23:06:17.43 ID:oWHtUYR3o
  ・  ・  ・ 

専務「先日の収録の付き添い、ご苦労だった」 

武内P「いえ、当然のことをしたまでです」 

専務「結果的には、成功だったと言えるでしょう」 

武内P「何か、ご不満が?」 

専務「神谷奈緒くんが、報酬はスイス銀行に振り込むよう言ってきました」 

武内P「良い、狙撃です」 

専務「北条加蓮くんが、報酬は全てプロテインでと言ってきました」 

武内P「良い、筋肉です」 

専務「彼女達の個性を伸ばし、欠点を補った、と言う事ですね」 

武内P「はい。皆さん、とても良い笑顔でした」 

専務「……」 


専務「優秀過ぎるのも考えものだな」 



おわり