844: 名無しさん 2018/02/08(木) 20:57:47.48 ID:kJ7hCUNQo
未央「そうなんだよ!」 

武内P「様子がおかしいとは……どのように、ですか?」 

卯月「なんと言うか……とにかくおかしいんです!」 

武内P「!……まさか」 

未央「! 何か、心当たりがるの、プロデューサー!?」 

武内P「いえ……凛凛蝉は、時期外れなので……」 

未央・卯月「……」 

未央・卯月「は?」


引用元: ・武内P「起きたらひどい事になっていました」

845: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:00:00.62 ID:kJ7hCUNQo
未央「待って……今、何て?」 

武内P「時期外れ、ですか?」 

卯月「その前です!」 

武内P「凛凛蝉、ですか?」 

未央・卯月「そう、それ!」 

武内P「凛凛蝉は夏の風物詩ですか……それが、何か?」 

未央・卯月「……」 

未央・卯月「は?」

846: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:02:28.81 ID:kJ7hCUNQo
未央「夏の風物詩って、あの、どゆこと?」 

武内P「毎年、夏になると渋谷さんがなる症状ですね」 

卯月「症状って……凛ちゃん、病気なんですか!?」 

武内P「似たようなもの、でしょうか」 

未央・卯月「……!?」 


ガチャッ! 


凛「ふーん」 


武内P「! 渋谷さん……まさか、本当に凛凛蝉に!?」 

未央・卯月「……」

847: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:05:52.60 ID:kJ7hCUNQo
凛「ふーん、ふーん」 

武内P「待ってください! 渋谷さん、今は冬です!」 

凛「ふーん、ふーん」 

ぷぃぃぃん! 

武内P「凛凛蝉の季節ではありません! 渋谷さん!」 

凛「ふーん、ふーん」 

ぴとっ 

武内P「くっ……! 本当に、凛凛蝉のようですね……!」 

未央「ねえ……緊迫した空気を出されても、その」 

卯月「はい……ちょっと、困っちゃいます」

848: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:08:50.85 ID:kJ7hCUNQo
武内P「まさか……冬にも凛凛蝉の症状が出るとは……!」 

凛「ふーん、ふーん」 

すりすりっ 

武内P「これは……今日の予定をキャンセルするしか、ありませんね」 

未央「あの……引き剥がせばよくない?」 

武内P「いえ、それは出来ません」 

卯月「えっと……どうしてですか?」 

武内P「以前そうした所、オシッコを撒き散らしてギャン泣きしたからです」 

未央・卯月「!?」 

凛「ふーん、ふーん」

849: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:11:50.04 ID:kJ7hCUNQo
武内P「恐らく、今も引き剥がしたら同じ事をすると、そう、思います」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

未央「しぶりん、プロデューサーの匂い嗅いでない?」 

武内P「はい。それも、凛凛蝉の症状の一つですね」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

すりすりっ 

卯月「ああ、あのっ! ほっぺたスリスリしてますよ!?」 

武内P「はい。それも、凛凛蝉の症状の一つですね」 

未央・卯月「……!?」 

凛「ふーん、ふーん」

851: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:15:35.05 ID:kJ7hCUNQo
武内P「恐らくですが、この症状はすぐ収まるでしょう」 

未央「……なんでわかるの?」 

武内P「蝉は、夏の生き物ですから」 

卯月「冬の今はだと……」 

武内P「長くは……保たないと、そう、思います」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

すりすりっ 

未央「しぶりん……」 

卯月「凛ちゃん……」 

武内P「あの、別に死ぬわけではないので、深刻にならないでください」

852: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:18:50.07 ID:kJ7hCUNQo
武内P「お二人とも、この事は、渋谷さんには黙っていてください」 

未央「えっ、どうして?」 

武内P「渋谷さんには、凛凛蝉の時の記憶が無いのです」 

卯月「それじゃあ……無意識でやってるってことですか?」 

武内P「はい、恐らくは」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

すりすりっ 

武内P「普段の渋谷さんと違いすぎるのも、納得がいくと思いませんか?」 

未央・卯月「……確かに」

853: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:22:02.64 ID:kJ7hCUNQo
武内P「最近、忙しかったのが原因かもしれませんね」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

すりすりっ 

武内P「ストレスが原因で、彼女は凛凛蝉になってしまうのです」 

未央「待って。なんで、それがわかったの?」 

武内P「それは……」 

卯月「教えてください! プロデューサーさん!」 

武内P「本田さん……島村さん……」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

すりすりっ

854: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:25:37.58 ID:kJ7hCUNQo
武内P「……わかりました。お二人には、話しておきます」 

未央・卯月「……」 

武内P「夏は、水着の仕事が多いですね」 

未央「しぶりん……水着の仕事が嫌で、ストレスで!?」 

卯月「そんな……凛ちゃん、そんなに嫌だったなんて!」 

武内P「いえ、水着になる事自体ではなく……」 

未央・卯月「?」 

武内P「お二人と、胸のサイズを比べられるのが、はい、ストレスだと」 

未央・卯月「……」 

未央・卯月「はい?」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

すりすりっ

855: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:28:45.39 ID:kJ7hCUNQo
未央「ま、待って? そんなので……?」 

卯月「こう、なっちゃうんですか……?」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

すりすりっ 

武内P「色々な検査をしてみた結果、はい、恐らくは」 

未央・卯月「……」 

未央・卯月「器小さい!」 

凛「ふーん! ふーん!」クンクンッ 

すりすりすりすりっ! 

武内P「! お、落ち着いてください! 胸のサイズの話ではありませんから!」

856: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:34:00.34 ID:kJ7hCUNQo
未央「しぶりん!? そんなの気にしてたの!?」 

凛「ふーん! ふーん!」 

卯月「まだ15歳なんだから、気にする必要ないですよ!」 

凛「ふーん! ふーん!」 

未央「しぶりんがそんなの気にしてたら、あーちゃんの立場が無いよ!」 

凛「確かに」 

卯月「! 凛ちゃん……正気に戻ったんですか!?」 

武内P「これは……初めての現象です!」 

凛「……」 

凛「ふーん、ふーん」 

武内P「くっ……駄目ですね、また凛凛蝉に……!」

857: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:39:15.10 ID:kJ7hCUNQo
未央「でも……一瞬だけど、正気になったね」 

卯月「それまで激しく鳴いてたのに、落ち着きましたもんね」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

すりすりっ 

武内P「しかし……高森さんに、失礼な方法かと」 

未央「しぶりん、あーちゃんと比べて、自分の胸のサイズをどう思う?」 

凛「まあ、悪くないかな」 

卯月「! やっぱり! 藍子ちゃんの話をすると落ち着くみたいです!」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

武内P「! 頬をすりつけるのを……やめた……!?」

858: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:44:19.94 ID:kJ7hCUNQo
未央「これは、治し方がわかっちゃったね」 

卯月「はいっ♪ 未央ちゃん、凄いです!」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

武内P「ですが……本当に、失礼な方法だと、そう、思います」 

未央「大丈夫だって! バレなきゃオッケー!」 

卯月「凛ちゃーん、藍子ちゃんよりも大きいし、全然平気ですよー」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

未央「……あれ? 効果が無い?」 

武内P「凛凛蝉には、同じ口撃は二度通じないようですね……」 

未央・卯月「……うーん」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ

859: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:48:43.83 ID:kJ7hCUNQo
未央「別の、胸があまり無い人……かぁ」 

卯月「うーん……難しいですね」 

武内P「しかし……それにしても、何故、凛凛蝉に……?」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 


ガチャッ! 


みく「大変にゃPチャン! 凛チャンの様子が、急におかしくなったの!」 


凛「ふーん! ふーん! ふーん! ふーん!」クンクンクンッ 

すりすりすりすりすりっ! 

武内P「はい、原因はわかりました」 

みく「……」 

みく「こっ、この状況は何!?」

860: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:53:13.02 ID:kJ7hCUNQo
  ・  ・  ・ 

武内P「……成る程、一緒に着替えていたら、急に」 

みく「うん……突然、『ふーん』しか言わなくなって……」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

すりすりっ 

みく「凛チャン……みくのせいで、そんな姿に……」 

武内P「お気になさらないでください。前川さんのせいではありません」 

凛「ふーん、タマンネェ、ふーん」クンクンッ 

すりすりっ 


未央「あれ? 今、なんか」 

卯月「はい、たまんねぇ、って」

861: 名無しさん 2018/02/08(木) 21:58:06.45 ID:kJ7hCUNQo
武内P「これも、一時的なものですから」 

みく「だと良いんだけど……ちょっと、責任を感じるにゃ」 

凛「ふーん、ヤメラレネェ、ふーん」クンクンッ 

すりすりっ 


未央・卯月「……」 


未央「……みーおみおみおみおみおっ!」 


武内P「!? 本田さん!?」 

みく「!? 未央チャンも、蝉になっちゃったの!? なんで!?」 


卯月「……むーらむらむらむらむらっ!」 


武内P「!? 島村さんまで!?」 

みく「……なんとなくだけど、理由はわかったにゃ」

862: 名無しさん 2018/02/08(木) 22:04:03.37 ID:kJ7hCUNQo
未央「みーお、みーお」 

卯月「むーら、むーら」 

じりじりっ…! 


武内P「い、いけません! 落ち着いて下さい!」 

凛「ふーん、ふーん」クンクンッ 

すりすりっ 


未央「しぶりんだけ、ズルくない?」 

卯月「はいっ、三人で、ニュージェネレーションズです」 

じりじりっ…! 


武内P「完全に正気じゃないですか!」 


みく「……」 

みく「にゃー」 


武内P「!?」

863: 名無しさん 2018/02/08(木) 22:07:47.41 ID:kJ7hCUNQo
  ・  ・  ・ 

ちひろ「それで、結局どうなったんですか?」 

武内P「皆さんが蝉になった事で、前川さんも刺激されて猫になり……」 

武内P「……本田さんと、島村さんを捕まえてくれました」 

ちひろ「ああ、猫って、蝉とか捕まえるの得意ですもんね!」 

武内P「前川さんが居てくれて助かったと、そう、思いました」 

ちひろ「あれ? でも、凛ちゃんはどうやって治したんですか?」 

武内P「あ、いえ、それは……」 

ちひろ「?」 

武内P「……」

864: 名無しさん 2018/02/08(木) 22:12:16.28 ID:kJ7hCUNQo
武内P「……アイドルに必要なのは、胸だけでは無い、と」 

武内P「トップアイドルにも、あまり胸の大きく無い人も居る、と」 

武内P「そう、説得しました」 

ちひろ「……成る程、そういう事ですか」 

武内P「渋谷さんは15歳……まだ、未来があります」 

ちひろ「そ、そうですね……は、はい」 

武内P「彼女はこれからも成長し、大きくなっていく事でしょう」 

ちひろ「あの……も、もうこの話はやめましょう!」 

武内P「?」

866: 名無しさん 2018/02/08(木) 22:20:14.20 ID:kJ7hCUNQo
武内P「千川さん? あの、顔色が……」 

ちひろ「いっ、いえいえ! お気になさらず!」 

武内P「そう、ですか」 

ちひろ「あ、アイドルに必要なのは、胸だけじゃないですもんね!」 

武内P「はい、その通りです」 

ちひろ「ですよね! ねっ!」 

武内P「そういう意味では、高垣さんは、とても参考になる存在ですね」 

ちひろ「あっ」 

武内P「……?」

867: 名無しさん 2018/02/08(木) 22:25:14.40 ID:kJ7hCUNQo
武内P「……千川さん?」 

ちひろ「……」 

武内P「?」 

ちひろ「その……後ろ、に」 

武内P「後ろ?」 


楓「……」 


武内P「……あっ」 

ちひろ「プロデューサーさん、早く! ごめんなさいしてください!」 


武内P「」 


ちひろ「抜け殻になっても何にもなりませんから!」 



おわり