74: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:00:44.96 ID:Q/WkJIiQo
専務「そうだ」 

武内P「待ってください! その、何かの間違いでは?」 

専務「私が、冗談でそんなことを言うと思うか?」 

武内P「いえ……それは……」 

専務「君は、求められているのだ」 

武内P「……」


引用元: ・武内P「結婚するなら、ですか」

75: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:02:37.17 ID:Q/WkJIiQo
武内P「私が……」 

専務「アイドル――クローネのメンバーに求められている」 

武内P「それは……彼女達も担当しろ、と?」 

専務「ああ、初めはそれに近い要求だった」 

武内P「初めは、ですか?」 

専務「その通り。だが、今では……」 

武内P「……」

76: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:04:17.87 ID:Q/WkJIiQo
武内P「クローネと言うと……速水さん、でしょうか」 

専務「無論、彼女も君を求める人間の一人だ」 

武内P「……」 

専務「ご褒美のキス、それが彼女の言い訳なのは知っているか?」 

武内P「……はい」 

専務「彼女は、最初は冗談交じりに私にそれを求めてきてな」 

武内P「……」 

武内P「ん?」

77: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:04:46.62 ID:Q/WkJIiQo
誤)言い訳 

正)口癖

78: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:06:28.20 ID:Q/WkJIiQo
武内P「あの……専務に、ですか?」 

専務「ああ」 

武内P「しかし、それが何故……私に?」 

専務「なに、簡単な話だ」 

武内P「……」 

専務「そんなもの、キミにねだりなさいと私が言ったからだ」 

武内P「成る程……そうでしたか」 

武内P「……」 

武内P「待ってください?」

79: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:08:36.26 ID:Q/WkJIiQo
武内P「あの、何故、私に!?」 

専務「私も彼女も、同じ性別なのはわかりますね」 

武内P「それは……はい」 

専務「女同士でのキスは、私が嫌だったからだ」 

武内P「待ってください! 私に振る理由になっていません!」 

専務「それに、ご褒美とは言え、キスは照れくさい」 

武内P「専務! 話を聞いて下さい、専務!」

80: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:10:32.51 ID:Q/WkJIiQo
武内P「専務は、私を逃げるダシに使ったのですか!?」 

専務「不満か?」 

武内P「はい……とても、不満です」 

専務「だが、話はそれだけではない」 

武内P「まだ何かあるのですか!?」 

専務「当たり前でしょう。これだけならば、苦労はしない」 

武内P「……!?」

81: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:12:50.84 ID:Q/WkJIiQo
専務「彼女は、私が選んだクローネのメンバーだ」 

武内P「そう……ですね」 

専務「その選ばれた人間が、キスだけで満足して良いのか?」 

武内P「待ってください」 

専務「キスだけでなく、身も心も虜にするべき……違うか?」 

武内P「待ってください!」 

専務「そう言ったら、速水奏は更に輝きを増した」 

武内P「輝けば良いものではありません、専務!」

82: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:15:25.69 ID:Q/WkJIiQo
専務「フッ……君もいずれ見る事になるだろう」 

専務「彼女の――速水奏の、あのギラギラとした輝きをな」 

武内P「せめて! せめて、キラキラまでにしてください!」 

専務「不満か? 彼女に迫られるのは」 

武内P「不安です! 何をされるのかが!」 

専務「身だしなみには気をつけなさい」 

武内P「身だしなみに気をつけたから、何になると!?」

83: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:19:40.49 ID:Q/WkJIiQo
専務「それに、君を求めているのは彼女だけではない」 

武内P「待ってください! 他にも居るのですか!?」 

専務「君は、鷺沢文香を知っているな?」 

武内P「それは……はい」 

専務「おとなしい性格だと思っていたが、中々どうして……フフッ」 

武内P「専務、笑い事ではありません!」 

専務「何を言う。他人事だから、私はとても笑えるが?」ニヤリ 

武内P「……嫌な、笑顔です」

84: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:22:53.10 ID:Q/WkJIiQo
専務「彼女は、以前君にフォローされた事をとても感謝している」 

武内P「あれは……当然の事をしたまでです」 

専務「だが、彼女はそれだけだとは思っていない」 

武内P「……」 

専務「キミに、何かお礼がしたいと私に相談してきてな」 

武内P「そう……だったのですか」 

専務「彼女が言うには、自分には差し出せる物が無い、と」 

武内P「……」

85: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:26:40.42 ID:Q/WkJIiQo
専務「だが、彼女も、私が選んだクローネのメンバーだ」 

武内P「そう……ですね」 

専務「その選ばれた人間が、何も差し出せるものがない?」 

武内P「……」 

専務「冗談ではない。容姿、スタイル共に完璧だ」 

武内P「……待ってください」 

専務「その身一つだとしても、とても価値のあるものでしょう?」 

武内P「待ってください! 明らかにけしかけています!」

86: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:30:45.61 ID:Q/WkJIiQo
専務「あの様子ならば、すぐにでもわかる事でしょう」 

専務「彼女の――鷺沢文香の、ありのままの魅力が」 

武内P「せめて! せめて、話をする機会を!」 

専務「不満か? 彼女に襲われるのは」 

武内P「不快です! 貴女の言動が!」 

専務「……私は、あまり打たれ強い方ではない」グスッ 

武内P「! も、申し訳……いや、謝罪はしませんよ!?」

87: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:34:09.71 ID:Q/WkJIiQo
専務「そして、他にも君を求める人間は居る」 

武内P「まだ、居るのですか!?」 

専務「渋谷凛くんに、アナスタシアくん……当然知っていますね?」 

武内P「はい、勿論です」 

専務「彼女達は、キミがクローネの仕事に同行しないのを寂しがっている」 

武内P「!?」 

専務「どうやら、心当たりがあるようだな」 

武内P「……はい」

88: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:36:38.46 ID:Q/WkJIiQo
武内P「クローネは、専務が立ち上げたプロジェクトです」 

武内P「それに私が同行するのは……と」 

専務「確かに、キミの言うことはもっともだ」 

武内P「ですが、それによって……」 

専務「彼女達と接する時間が減ってしまっている」 

武内P「……その、通りです」 

専務「……」 

武内P「……」

89: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:40:13.25 ID:Q/WkJIiQo
専務「キミは、それで良いと思っているのか?」 

武内P「そうではありません! ありませんが……」 

専務「キミは、融通がきかないな」 

武内P「……」 

専務「仕事で一緒に居る時間が減ったのならば……」 

武内P「……」 

専務「プライベートで一緒に居る時間を作れば良いでしょう」 

武内P「待ってください! それは、いけません!」 

専務「? 何故だ?」キョトン 

武内P「……!?」

90: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:47:46.04 ID:Q/WkJIiQo
専務「異論は認めない。これは、決定事項だ」 

武内P「あまりにも強引すぎます!」 

専務「何故だ? 君は、アイドルにチヤホヤされたくないのか?」 

武内P「限度というものがあります!」 

専務「しかし、彼女達は既にその気だ」 

武内P「っ……!」 

専務「他にも、君を求める人間はまだまだ居る」 

武内P「……」

91: SSまとめマン 2018/02/17(土) 23:53:49.86 ID:Q/WkJIiQo
専務「何故かはわからないが、彼女達は私に話を持ってくる」 

専務「お姫様の望みを叶えるのが、私達の役目だ」 

専務「キミは、彼女達が灰被りのままで良いのか?」 

武内P「それは……」 

専務「何も、彼女達の要求を全て受け入れろとは言わない」 

武内P「……よろしいのですか?」 

専務「18歳未満のアイドルも居る。橘ありすなど、まだ12歳だ」 

専務「キミは、そんな少女になすがままにされるロリコンなのか?」 

武内P「待ってください! 彼女に、何を吹き込んだのですか!?」

92: SSまとめマン 2018/02/18(日) 00:02:24.65 ID:jAUiolCIo
専務「……吹き込んだとは心外だな」ムッ 

専務「私は、大人に憧れる彼女に魔法をかけただけだ」 

武内P「専務は、悪の魔法使いですか!?」 

専務「頼られるというのは、思いの外気分が良いものだな」ムフー 

武内P「私は、その代償として……今、最悪の気分です」 

専務「君は、彼女達にどう応える?」 

武内P「それは……普通に、いけない事だと断ります」 

専務「却下します。傷つけないよう、いい感じに断りなさい」 

武内P「……!?」

93: SSまとめマン 2018/02/18(日) 00:08:59.93 ID:jAUiolCIo
専務「彼女達を傷つけないよう、断りつつ」 

専務「私に頼って正解だったと、そう、思うようにしなさい」 

専務「君は優秀だ。期待しています」 

武内P「……少し、時間を頂けますか」 

専務「早くしたまえ。私は、あまり気が長い方ではない」 

専務「彼女達もまた同様だろう」 

武内P「……」

94: SSまとめマン 2018/02/18(日) 00:16:01.83 ID:jAUiolCIo
  ・  ・  ・ 

専務「――やはり、キミは非常に優秀だったな」 

専務「積極的に来られると恥ずかしくて困ってしまう……か」 

武内P「……」 

専務「そう言う事で、彼女達も満足感を得、さらにやんわりと断れる」 

専務「今後の関係に支障が出ることなく、また、歯止めにも繋がる」 

武内P「……」 

専務「私も、照れたキミを見られたと、彼女達に感謝された」 

武内P「……」

95: SSまとめマン 2018/02/18(日) 00:22:43.96 ID:jAUiolCIo
専務「この件は、これで片付いたと言っていいでしょう」 

武内P「……綱渡りをしている気分でした」 

専務「だが、そんなキミに悪い知らせがある」 

武内P「……えっ?」 

専務「恥ずかしがるキミを積極的にさせるには、どうすれ良いか、と」 

専務「彼女達に、相談されてしまってな。だが、私にはわからなかった」 

武内P「待ってください」 

専務「そこで、キミに質問だ」 

武内P「待ってください!」 

専務「キミが彼女達に積極的になる方法……その答えは?」 



武内P「私に求めないで下さい……!」 



おわり