487: SSまとめマン 2018/04/02(月) 13:10:47.98 ID:EPABWD1bo
武内P「ヘプチッ!」 

奏「……」 

文香「……」 

ありす「……」 

武内P「……失礼しました。では、打ち合わせの続きを」 

奏「待って、ちょっとストップ」 

武内P「はい?」


引用元: ・武内P「クローネの皆さんに挨拶を」

488: SSまとめマン 2018/04/02(月) 13:13:54.60 ID:EPABWD1bo
奏「ねえ、今の可愛らしいのは、何?」 

武内P「クシャミ、ですが……可愛らしい、ですか?」 

奏「本当に? わざとじゃなく?」 

武内P「はい。申し訳、ありません」 


文香「まだ、少し冷えますからね……」 

そっ… 


武内P「あの、鷺沢さん? どうして肩がけを私に……?」 

奏「落ち着いて文香、母性本能が全開になってるわ」

489: SSまとめマン 2018/04/02(月) 13:17:54.53 ID:EPABWD1bo
文香「風邪を引いては……いけませんから」 

武内P「いえ、ですがこれでは、鷺沢さんが……」 

文香「お母さんは……大丈夫ですよ」 

奏「文香、聞いて」 

文香「はい……? 何でしょうか?」 

奏「彼は、貴方の子供じゃないの」 

文香「……確かに、そうかもしれません」 

奏「わかってくれて良かったわ」 


文香「ですが……母が子を想う気持ちに、偽りなどあるでしょうか?」 


奏「何にもわかってなかったわね」

490: SSまとめマン 2018/04/02(月) 13:21:55.68 ID:EPABWD1bo
武内P「……これは、お返しします」 

文香「えっ? そんな……どうして?」 

奏「どうしても何も、彼は貴女よりも大人でしょう」 

文香「余計なお世話、でしたか?」 

武内P「いえ、お心遣いは、とても嬉しいと思います」 

文香「だったら……!」 


武内P「ですが、そのせいで貴女が風邪を引いては、いけませんから」 


文香「……!」 

文香「ああ……なんて立派に育ったの……!」 


奏「出会った時から育ちきってたでしょう」

491: SSまとめマン 2018/04/02(月) 13:30:05.38 ID:EPABWD1bo
武内P「それでは、打ち合わせの続きに戻りましょう」 

奏「貴方、意外と動じないのね」 

武内P「私は、プロデューサーですから」 

文香「終わったら、暖炉の前で本を読んであげますね」 

奏「暖炉なんか無いわよ、文香」 

武内P「それでは……すみません、また――」 


武内P「ヘプチュンッ!」 


ありす「仕方ありませんね。私が、隣でくっついて暖めてあげます」 


奏「……今度は、ありすちゃんが、お母さんなの?」 

ありす「ありすちゃんじゃありません」 

ありす「お姉ちゃんです」 

奏「……ああ、そう」

492: SSまとめマン 2018/04/02(月) 13:36:04.57 ID:EPABWD1bo
ありす「本当に、世話が焼ける人ですね」 

武内P「いけません、橘さん」 

ありす「お姉ちゃん、です」 

文香「ありすちゃん、とっても優しく育って……」 

奏「そのメンバーで、どうして彼が一番年下の設定なのよ」 


武内P「私はプロデューサーで、橘さんは、アイドルです」 


ありす「だけど、私はお姉ちゃんです!」 


武内P「仕事と、プライベートは分けなくてはいけません」 


ありす「なるほど……弟の癖に、やりますね」 

奏「落ち着いて、弟じゃないわ」

493: SSまとめマン 2018/04/02(月) 13:42:47.94 ID:EPABWD1bo
武内P「度々、話が中断してしまって、申し訳ありません」 

文香「良いのですよ、とても頑張っているのは、わかりますから」 

ありす「お姉ちゃんは、そんな小さい事は気にしないです」 

奏「……早く、打ち合わせを終わらせましょう」 

武内P「そうですね。あまり、時間を取らせる訳にはいきませんから」 

奏「そうじゃなくて、これ以上は――」 


武内P「ヘプチッ!」 


奏「――いけないと思うのよ」 

武内P「すみません……これ以上はいけない、とは?」 

奏「クシャミばっかりして、しょうがないわね」 

奏「ほら、お鼻チーンしてあげるから、顔をコッチに向けて」

494: SSまとめマン 2018/04/02(月) 13:46:54.29 ID:EPABWD1bo
武内P「いえ、速水さん……それは、遠慮しておきます」 

奏「ふふっ、もしかして、恥ずかしがってるの?」 

奏「そういうチャーミングな所、変わらないわね」 

武内P「いえ、アイドルと、プロデューサーですので」 

文香「でしたら……私が、鼻をかんであげましょう」 

ありす「もう! 本当に、お姉ちゃんっ子なんですから!」 


武内P「いえ、鼻は自分でかみます」 


奏・文香・ありす「……反抗期……!?」 


武内P「違います」

495: SSまとめマン 2018/04/02(月) 13:51:43.89 ID:EPABWD1bo
文香「お母さんの事が、嫌いになりましたか……?」オロオロ 

武内P「いえ、母との関係は良好です」 

ありす「お姉ちゃんに、あ、甘えても良いんですよ?」オロオロ 

武内P「申し訳ありません、遠慮しておきます」 

奏「と、歳の離れたお姉ちゃんなら、良いと思わない?」オロオロ 

武内P「むしろ、橘さんよりも年齢は近付いています」 


武内P「私は、子供ではありませんから」 

武内P「鼻は、自分でかもうと、そう、思います」 


奏・文香・ありす「……成長期……!」 


武内P「違います」

496: SSまとめマン 2018/04/02(月) 14:00:57.46 ID:EPABWD1bo
文香「いつのまにか、本のページは……進んでいたのですね」 

武内P「私の人生の序章は、見せていないと思います」 

ありす「なんだか、追い越された気分で、ちょっと悔しいです」 

武内P「前を行っていると思われていたのは、ショックです」 

奏「ふふっ、貴方ももう子供じゃない、大人の男性って事かしら?」 

武内P「未成年の方に、言われる台詞だとは思えません」 


武内P「貴女達は、アイドルであり、私はプロデューサーです」 

武内P「それ以前に、私のような成人男性の鼻をかもうとするのは、いけません」 


奏・文香・ありす「……思春期……?」 


武内P「違います」

497: SSまとめマン 2018/04/02(月) 14:09:43.29 ID:EPABWD1bo
文香「す、すみません……お母さん、気が付かなくて///」アセアセ 

武内P「鷺沢さん、それは、気のせいです」 

ありす「おっ、お姉ちゃんが、責任をもって色々教えてあげます///」ワタワタ 

武内P「橘さん、責任を取るのは、私になってしまいます」 

奏「あら、鼻をかむのじゃ満足出来ないなら、キスの方をお望みかしら?」ニコリ 

武内P「速水さん、いい笑顔ですが、微塵も望んでいません」 


武内P「皆さん、仕事をしましょう」 

武内P「アイドルとして……すみません、少し」 

武内P「ケホン、ケホンッ!……ウー」 

武内P「……失礼しました。アイドルとして、輝くための――」 


奏・文香・ありす「救急車! 110番!」 


武内P「違います」

498: SSまとめマン 2018/04/02(月) 14:20:04.33 ID:EPABWD1bo
文香「救急車を呼ぶには……書には、タウンページ……!」パラパラッ 

武内P「鷺沢さん、そのまま慌てていてください」 

ありす「クシャミとセキが出る症状を検索します!」カタカタ…ッターン! 

武内P「橘さん、ただ部屋が乾燥しているだけです」 

奏「ど、どうしたら良いのかしら……!? キス? キス!?」オロオロ 

武内P「速水さん、それは新たな問題が生まれるだけです」 


ガチャッ! 


凛「おはよう。ごめん、前の仕事が長引いて」 

アーニャ「ドーブラエウートラ、おはよう、ございます」 


文香・ありす・奏「良い所に! 助けて、二人共!」 


凛・アーニャ「は?」 


武内P「お願いします、助けてください」

499: SSまとめマン 2018/04/02(月) 14:30:02.83 ID:EPABWD1bo
  ・  ・  ・ 

凛「ふーん。それで、三人はあんなに慌ててたんだ」 

アーニャ「ふふっ! 三人共、とっても可愛い、です♪」 

文香「クシャミを聞いた時から、自分が抑えられなく……」 

ありす「あんなに可愛いの、ギャップで卑怯だと思います!」 

奏「二人共、とっても慌ててたものね。ふふっ、チャーミングだったわよ」 

凛「一番慌ててた人が言う台詞じゃないと思うけど」 

アーニャ「シトー? 前は、リンが一番慌てていましたね?」 

凛「……そういうの、言わなくていいから」 


武内P「ありがとうございます。おかげで、打ち合わせが終わりました」 


凛「うん」 

アーニャ「ダー♪」 

奏・文香・ありす「……」

500: SSまとめマン 2018/04/02(月) 14:37:40.66 ID:EPABWD1bo
  ・  ・  ・ 

文香「二人共……随分と、慣れているのですね」 

凛「そうだね。みんなよりも、付き合いは長いから」 

ありす「私達も、慣れれば平気になるんでしょうか……」 

アーニャ「ダー♪ アリス達なら、きっとすぐに慣れます」 

奏「そういうものなの? よく、わからないんだけど……」 


武内P「紅茶が、すっかり冷めてしまいましたね」 


凛「舌を火傷するより、良いんじゃない」 

凛「それより、ちゃんとカフェインは控えてる?」 

凛「子供じゃないとはわかってるけど、夜、眠れなくなるでしょ」 


アーニャ「クシャミと、セキをしていたそうですね?」 

アーニャ「寝る前に、あったかいミルクを飲んで、ちゃんと、寝ましょう」 

アーニャ「スタラーニエ、努力も良いですが、休むのも大事、です」 


奏・文香・ありす「……慣れ?」

501: SSまとめマン 2018/04/02(月) 14:44:19.85 ID:EPABWD1bo
文香「あの……慣れるとは、こういう事なのでしょうか?」 

武内P「いえ、違います」 

凛「とりあえず、飲み物を飲んだから背中ポンポンしようか」 

ありす「私達よりも、ひどい事になってませんか!?」 

武内P「はい、その通りです」 

奏「乳幼児扱い? これは、さすがに見てられないわね……」 

アーニャ「ダー。ゲップをしないで寝たら、大変、です」 

武内P「皆さんは、諦めないでください」 

武内P「慣れというのは、諦める事によって起こるものでは――」 


武内P「ケプッ!」 


武内P「――いけませんから」 


凛・アーニャ・文香・奏・ありす「は~い、上手に出来ましたね~♪」ニコリ 


武内P「良い、笑顔です」 

武内P「私は、諦めました」 



おわり