134: SSまとめマン 2018/04/22(日) 23:11:09.16 ID:SmqBLjtEo
凛「うん。いつまでも、役職で呼ぶのはどうかなって思って」 

美嘉「アタシ達さ、結構長い付き合いになるワケじゃん?」 

武内P「そう、ですね」 

凛「でも、プロデューサーはいつまでの呼び方変えないでしょ」 

美嘉「なら、アタシ達の方から変えて歩み寄ろーって思ったの★」 

武内P「……成る程、そういう事でしたか」 

凛・美嘉「うん、そうなの」 


凛・美嘉「……」グッ! 

凛・美嘉(掴みはオッケー!)


引用元: ・武内P「あだ名を考えてきました」

135: SSまとめマン 2018/04/22(日) 23:15:12.13 ID:SmqBLjtEo
武内P「渋谷さん、城ヶ崎さん、お心遣い、ありがとうございます」 

凛「別に、気にしなくていいよ」 

美嘉「こういう時は助け合いって言うじゃん★」 

武内P「そう、ですね」 


武内P「ですが、私は今の呼ばれ方のままでm」 


凛「ふうううぅぅぅん!!」 


武内P「っ!? し、渋谷さん!?」 


凛「あ、ごめん。なんとなく、気合を入れたい気分だったんだ」 

武内P「そ……そう、ですか」 


美嘉(凛、ナイス!) 

美嘉(……いや、ナイスじゃないでしょ今の!? どんな気分!?)

136: SSまとめマン 2018/04/22(日) 23:19:32.09 ID:SmqBLjtEo
武内P「……話を戻させていただきます」 

美嘉「そっ、そうだね! で、新しい呼び方なんだけどさ!」 

凛「一応、考えては来たんだよね」 

武内P「そう、なのですか」 


武内P「しかし、私は今の呼ばれ方のm」 


美嘉「カリスマァ――ッ!!★★★★★★★」 


武内P「っ!? じょ、城ヶ崎さん!?」 


美嘉「あっ、ゴメーン! ちょっと、カリスマが溢れちゃって★」 

武内P「そ……そう、ですか」 


凛(美嘉、ナイス!) 

凛(……って、全然駄目だから! 溢れる程カリスマ無いでしょ!?)

137: SSまとめマン 2018/04/22(日) 23:26:51.48 ID:SmqBLjtEo
凛「とにかく、話を元に戻すね」 

美嘉「考えてきた新しい呼び方、知りたいでしょ?★」 

武内P「……」 


武内P「……そう、ですね」 

武内P「私のために時間を割いていただいたのですから、はい」 

武内P「私の、新しい呼び方を……教えて頂けますか?」 


凛・美嘉「!」 

凛「……ふーん。冷静そうに見えて、興味あったんだ」 

美嘉「もー! 強がらないで、最初っから聞いとけば良いのに★」 


武内P「……はぁ」 


凛・美嘉(……よし! 後は――) 

凛・美嘉(――打ち合わせ通りにするだけ!)

138: SSまとめマン 2018/04/22(日) 23:32:06.30 ID:SmqBLjtEo
  ・  ・  ・ 

まゆ「――歳上の異性と仲良くなる方法?」 


凛「うん。まゆなら、良い方法を知ってると思って」 

美嘉「まゆちゃんって、担当とすっごく仲いいからさ★」 


まゆ「うふ、そうですねぇ」 

まゆ「だって、二人は、運命の紅い糸で結ばれてますから♪」 


凛「……それでさ、何か良い方法って、ないかな?」 

美嘉「……手軽に出来る方法だと、嬉しいなー」 


まゆ「はい、まゆがあの人と仲良くなるのは、全てが手軽ですよ」 

まゆ「運命の紅い糸が、そうなるように導いてくれてますから♪」 


凛・美嘉「……」

139: SSまとめマン 2018/04/22(日) 23:38:04.10 ID:SmqBLjtEo
まゆ「まゆと、あの人の小指には約束のリボンがかかってるんです」 

まゆ「それをたぐり寄せるだけで、絆が深まっていく……♪」 

まゆ「ねっ? とっても簡単でしょう?」 


凛・美嘉「……」 


まゆ「うふ、二人には見えますか? この紅いリボンが♪」 

まゆ「血のように真っ赤で、とっても綺麗ですよねぇ」 

まゆ「まゆと、あの人の心臓を繋げる、一本n」 


凛「ふーん!」 

――ヒュッ! 


まゆ「? 凛ちゃん? 今、何を?……チョップ?」 


凛「そのリボン、断ち切ったから」 


まゆ「!?」

140: SSまとめマン 2018/04/22(日) 23:38:38.55 ID:SmqBLjtEo
>>138 
一番上に、 


ちょっと前 


を追加で

141: SSまとめマン 2018/04/22(日) 23:43:58.74 ID:SmqBLjtEo
まゆ「断ち切った? 何を?」 


凛「運命の紅いリボン」 


まゆ「……そんなの、すぐに結び直せば良いんですよ♪」 

まゆ「ほどけないように……きつく、きつく」 

まゆ「うふ、前よりも、もっと強い絆が生まれちゃいますね♪」 


美嘉「……カー……リー……スー……マー……!」 

ぐぐっ……! 


まゆ「? 美嘉ちゃん? あの、何を?」 


美嘉「波あああぁぁぁ――――っ!!★★★★★★★」 


美嘉「……ゴメンゴメン★ 跡形もなく消し飛ばしちゃった★」 


まゆ「!?」

142: SSまとめマン 2018/04/22(日) 23:49:52.23 ID:SmqBLjtEo
凛「美嘉、ナイスカリスマ」 

美嘉「サンキュ★ 凛も、ナイスチョップだったよー★」 

パンッ! 


まゆ「……二人共、真面目な顔で何を言ってるんですか?」 

まゆ「まゆ達の絆が、今のに負けるとでも?」 

まゆ「……うふ、おふざけもいい加減にしてくださいね♪」 


凛「ふざけてなんかない。私は、運命を断ち切るよ」 

美嘉「確かに、アタシ達じゃ二人の間には割って入れない」 


まゆ「そうです! まゆとあの人は、添い遂げる運命で――」 


凛・美嘉「――でもっ! 地味な嫌がらせは出来るっ!」 


まゆ「っ……!?」

143: SSまとめマン 2018/04/22(日) 23:57:04.34 ID:SmqBLjtEo
まゆ「……何が望みですか?」 


凛「良いね。さすが、話が早くて助かるよ」 

美嘉「最初に言った、歳上の異性と仲良くなる方法が知りたいんだ★」 

凛・美嘉「具体的に」 


まゆ「質問しても、良いですか?」 


凛「良いよ、何でも聞いて」 

美嘉「協力して貰うんだし、その位しないとね★」 


まゆ「具体的に、誰と仲良くなりたいんですか?」 


凛・美嘉「……それは……えーっと……」 

凛・美嘉「……………………今西部長?」 


まゆ「……」 

凛・美嘉「……」

144: SSまとめマン 2018/04/23(月) 00:02:49.11 ID:3mD1NE2Ao
まゆ「凛ちゃん、美嘉ちゃん?」 

まゆ「まゆ、もう行っても良いですか?」 


凛「待って。確かに、何でも聞いてとは言った」 

美嘉「だけどさ、正直に答えるとは言ってないし★」 


まゆ「うふ、確かにそうですねぇ」 

まゆ「……それじゃあ、アドバイスしますね」 


まゆ「裸になって、リボンを自分にかけてプレゼントすれば良いんです♪」 


凛・美嘉「待って!」 

凛・美嘉「……メモるから」 

…ゴソゴソ 


まゆ「!?」

145: SSまとめマン 2018/04/23(月) 00:10:12.44 ID:3mD1NE2Ao
まゆ「凛ちゃん!? 美嘉ちゃん!?」 


凛「確かに、プレゼントしたら仲良くなれるね。うん、さすがまゆ」 

美嘉「何をあげるかじゃなく、全部あげるって発想は無かった★」 


まゆ「今のは、ちょっと意地悪を言っただけですから!」 

まゆ「ひいい!? 本当にメモしてるぅ!?」 

まゆ「『まゆ発案! 仲良し大作戦!』ってタイトルは何ですか!?」 


凛「……ほら、失敗した時に、気まずくなるかもしれないし」 

美嘉「こうしとけばさ、アタシ達が悪くないってなるでしょ?」 


まゆ「まゆが悪くなるじゃないですかぁ!」 


凛・美嘉「そうだよ?」 


まゆ「……!?」

146: SSまとめマン 2018/04/23(月) 00:16:50.68 ID:3mD1NE2Ao
凛「ねえ、まゆ。真剣に答えて」 

美嘉「でないとさ、困るっしょ★」 


まゆ「……」 

まゆ「……そんなに、仲良くなりたいんですか?」 

まゆ「……シンデレラプロジェクトのプロデューサーさんと」 


凛・美嘉「うん」 

凛「もう少しだけでも良いから、近づきたいんだ」 

美嘉「やっぱりさ、今のままじゃ駄目だと思ったんだ」 

凛「……そうじゃないと、ずっと見ててくれるかわからないし」 

美嘉「……アタシも、アイツに見て欲しいと思っちゃってさ」 


まゆ「……」 


凛・美嘉「………………今西部長!」 


まゆ「……」

147: SSまとめマン 2018/04/23(月) 00:23:49.97 ID:3mD1NE2Ao
まゆ「……ふぅ、はじめから素直に相談してくれれば良いのに」 

まゆ「そういう事なら、まゆだってちゃんと協力します」 


凛・美嘉「!」 


凛「ありがと……まゆ」 

凛「お礼に、まゆのプロデューサーの浮気の可能性を全部潰しておくよ」 


美嘉「アタシからもお礼を言わせて……まゆちゃん」 

美嘉「お礼に、アタシの顔が効く所は全部外堀を埋めておくから★」 


まゆ「やだ……なんて頼もしいの」 

まゆ「まゆに出来るのなんて、精々作戦を立てる位なのに……」 


凛・美嘉・まゆ「……」 


凛・美嘉・まゆ「……!」 

ガシイッ!

148: SSまとめマン 2018/04/23(月) 00:30:00.86 ID:3mD1NE2Ao
  ・  ・  ・ 

凛・美嘉「――呼び方を変える?」 


まゆ「はい♪ 二人とも、あの人の事を何て呼んでるんですか?」 


美嘉「えーっと……アンタ、とか」 

凛「普通に、プロデューサー、とかだよね」 


まゆ「うふ、それじゃあ、目を閉じて想像してください」 

まゆ「まゆの声が、あの人のものだと思ってくださいねぇ」 


凛・美嘉「……」 


まゆ「――凛さん」 

凛「!」 

まゆ「――美嘉さん」 

美嘉「!」 

まゆ「……さあ、どう思いましたか?」 


凛・美嘉「くぴぷ!!」 


まゆ「? 何て?」

149: SSまとめマン 2018/04/23(月) 00:35:40.59 ID:3mD1NE2Ao
まゆ「……凛ちゃん?」 

凛「いや、ちょっと……ふーん。まあ、悪くないかな」 

凛「……うん、ふーん、ふ、ふふっ! ふんふーん♪ フゥー!」 


まゆ「……美嘉ちゃん?」 

美嘉「アタシも、ちょっと……チョーイイカンジだね★」 

美嘉「……うん、イイカンジ★ マジ★ マジでヤバい★ チョー★ ヤバ★」 


まゆ「……」 

まゆ「はい、聞いてくださいねぇ」 

パンパン! 


凛・美嘉「!」 


まゆ「今みたいに、呼び方一つでも大分違うんですよ」 


凛・美嘉「はいっ! まゆ大明神!」 


まゆ「はい、それはやめてくださいねぇ」

150: SSまとめマン 2018/04/23(月) 00:43:20.26 ID:3mD1NE2Ao
まゆ「今の感じを……相手にさせられたら?」 


凛「……ねえ、レッスン料とか、払ったほうが良いよね?」 

美嘉「あっ、ヤバ……アタシ、大きいお札しか無いや」 

凛「良いよ美嘉、立て替えておくから」 

美嘉「マジ? 凛、サンキュ★ すぐ返すから、ゴメンね!」 

凛「謝らなくて良いよ。こういう時は、お互い様でしょ」 

美嘉「アハハ、凛ってクールに見えて、かなり優しいよね★」 


まゆ「はい、聞いてくださいねぇ」 

パンパン! 


凛・美嘉「はいっ! まゆ大権現!」 


まゆ「どうして頑なに‘大’をつけるんですか?」

151: SSまとめマン 2018/04/23(月) 01:00:02.70 ID:3mD1NE2Ao
  ・  ・  ・ 

現在 

凛・美嘉「……!」 

武内P「……」 


凛(……あれから、必死で考えた) 

美嘉(……美容のために、夜はちゃんと寝て) 

凛(まゆには、何度も相談したからね。きっと大丈夫) 

美嘉(アタシ達の、努力の成果を見せてやるから★) 


凛「急に、思い切り変えるのもなんだから、さ」 

美嘉「呼び慣れてるやつをちょっとイジってみたんだよね★」 


武内P「……なるほど、確かに」 

武内P「突然、今までとまるで違う呼び方をしたら、邪推される可能性もありますから」 

武内P「非常に良い発想だと、そう、思います」 


凛・美嘉「……!」

152: SSまとめマン 2018/04/23(月) 01:09:53.53 ID:3mD1NE2Ao
武内P「お二人とも、同じ呼び方なのでしょうか?」 


凛「うん。二人に呼ばれた方が、すぐ慣れるでしょ」 

美嘉「別々よりはさ、その方が良いかなー、って★」 


武内P「……なるほど、確かに」 

武内P「それならば、私もそう時間をかけずに慣れると思います」 

武内P「呼ばれた時に、すぐに反応出来なくては、いけませんから」 

武内P「非常に良い企画だと、そう、思います」 


凛・美嘉「……!」 

凛「やっぱり、そう思うよね。うん、わかってた」 

美嘉「ホント、チョー考えたんだから★ 感謝してよねー★」 


武内P「それで……その、呼び方とは?」 


凛・美嘉「アナタ」 


武内P「……」 

武内P「えっ?」

154: SSまとめマン 2018/04/23(月) 01:17:16.01 ID:3mD1NE2Ao
凛「聞こえなかった? アナタ、しっかりしてよ」 

美嘉「アナタ、って呼ばれてどう思った? ねえ?」 

凛「あ、それは私も聞きたいかな」 

美嘉「でしょ? せっかく頑張って考えたんだし★」 


凛・美嘉「ねえ、どうなのアナタ?」 


武内P「……」 

武内P「申し訳ありません、今回の件は、無かった事に」…フイッ 


凛・美嘉「はぁ!?」 

凛「納得出来ない! アナタ、さっきまで乗り気だったのに!」 

美嘉「ちょっとアナタ! ちゃんとこっち見て話して!」 


武内P「確かに! 確かに、アンタと呼ばれてはいましたが!」

157: SSまとめマン 2018/04/23(月) 01:25:13.47 ID:3mD1NE2Ao
武内P「それにしても……もっと、こう、他に!」 

武内P「他に、何か案は出なかったのですか!?」 


凛「出たけど、相談した結果これが一番だってなったの!」 

美嘉「アンタよりも、断然ソフトな感じじゃん!」 


武内P「ソフトですが! 確かに、アンタ呼びよりは断然ソフトですが!」 

武内P「ですが、その……別の方面でハードになっています!」 


凛「逃げないでよ! アナタ、私のアナタでしょ!?」 

美嘉「アナタ! ねえ、アタシにアナタって呼ばれるのが嫌なの!?」 


武内P「渋谷さん! 城ヶ崎さん! 落ち着いてください!」 

武内P「お二人にそう呼ばれると、私は最低の人間だと思われますから!」

158: SSまとめマン 2018/04/23(月) 01:41:20.64 ID:3mD1NE2Ao
凛「何? 二人に呼ばれるのがダメって事?」 

美嘉「どっちかしか、アナタって呼んじゃいけない?」 


武内P「いえ、貴女達のどちらかという意味でもなく……!」 


凛「アナタは、私達の事を‘アナタ’って呼ぶのに? 意味がわからない!」 

美嘉「アナタが、アタシ達の事を‘アナタ’って呼ぶなら、良いじゃん!」 

凛・美嘉「そうでしょ、アナタ!」 


武内P「発音は同じですが……確かに、その通りなのですが……!」 

武内P「その、非常に、まずい誤解を招いてしまいます!」 

武内P「お願いします! どうか、考え直してください!」 

武内P「誰かの耳に入る前に、とにかく――」 


凛・美嘉「アナタ! 誤解って何!?」 


武内P「呼び方を変えてください!」 



おわり