499: SSまとめマン 2018/05/07(月) 00:30:36.48 ID:EwgQctlXo
寝てました 
書きます 




引用元: ・武内P「あだ名を考えてきました」

553: SSまとめマン 2018/05/07(月) 23:10:59.45 ID:EwgQctlXo
奏「ええ、お願いできるかしら?」 

武内P「しかし……具体的には、どのようにでしょうか?」 

奏「ほら、私って、年齢よりも上に見られる事が多いでしょう?」 

武内P「そう、ですね」 

奏「だからたまには――」 


奏「17歳の女の子として見て欲しいな、って」 


武内P「……」 


卯月・美嘉「うんうん!」コクコク 


武内P「……」

554: SSまとめマン 2018/05/07(月) 23:13:54.72 ID:EwgQctlXo
武内P「……速水さんのおっしゃる事は、わかりました」 

武内P「ですが、その……」 


卯月・美嘉「?」 


武内P「……」 

奏「とりあえず、今日一日だけでも試してみるのも良いんじゃない?」 

武内P「……そう、ですね」 


卯月「本当ですか!」 

美嘉「アンタにしてはサービス良いじゃん★」 


武内P「……」

555: SSまとめマン 2018/05/07(月) 23:16:37.42 ID:EwgQctlXo
武内P「速水さんは……はい、わかります」 

奏「ええ、話が早くて助かるわ」 

武内P「ですが……その、ですね……」 


卯月・美嘉「?」 


武内P「……」 

武内P「何故、お二人も喜んでいるのでしょうか?」 


卯月・美嘉「えっ?」 


武内P「えっ?」 

卯月・美嘉「……えっ?」 

武内P「……」

556: SSまとめマン 2018/05/07(月) 23:20:11.13 ID:EwgQctlXo
美嘉「待って? 話が見えないんだケド?」 

武内P「いえ、その……はい」 

卯月「だって、プロデューサーさんって……」 

武内P「私が、何でしょうか?」 


美嘉「アタシ達のコトをさ」 

卯月「物凄く、大人扱いしてくれてますよね?」 


武内P「……」 

武内P「えっ?」 


美嘉・卯月「えっ?」 


奏「……ちょっと、皆してこっちを見ないでくれない?」

557: SSまとめマン 2018/05/07(月) 23:23:27.28 ID:EwgQctlXo
美嘉「ホラ! だって、アタシってめっちゃ頼れるキャラじゃん?」 

武内P「それは、その……は、はい」 

卯月「私も、ニュージェネでは一番のお姉さんですし!」 

武内P「そう、ですね……その通り、です」 


美嘉「だけどさ……あんまり大人として扱われるのも、ね」 

卯月「……ちょっとだけ、寂しいなぁ、って思う時があるんです」 


武内P「……」 

武内P「えっ?」 


卯月・美嘉「えっ?」 


奏「……ねえ、やめて。頼らないで」

558: SSまとめマン 2018/05/07(月) 23:28:59.36 ID:EwgQctlXo
美嘉「とにかくさ、アタシ達も17歳扱いすれば良いんだって★」 

卯月「美嘉ちゃんの言う通りですっ♪ お願いします、プロデューサーさんっ!」 

武内P「それ、は……えっと、ですね……」 

卯月・美嘉「……!」 

武内P「……」 


武内P「……はい。努力、してみます」 


美嘉「イエーイ★ 一日だけなら、ワガママ言っちゃおうかなー★」 

卯月「あっ、美嘉ちゃんズルいです! だけど私も……えへへ♪」 


武内P「……」 


奏「……なんだか、妙な事になったわね」

559: SSまとめマン 2018/05/07(月) 23:34:36.47 ID:EwgQctlXo
武内P「……私は、皆さんの年齢に見合った対応をしてきたつもりです」 

武内P「なので、どういった対応をすれば良いのか、よく……」 

奏「年齢相応? 本当にそうかしら」 

武内P「そうは、感じられませんでしたか?」 

奏「私、27歳くらいの対応をされてるな、って思ってたわよ」 

武内P「……そう、でしょうか」 


卯月・美嘉「うんうん!」コクコク 


武内P「えっ?」 


卯月・美嘉「えっ?」 


奏「……ほら、こういう時とか」

560: SSまとめマン 2018/05/07(月) 23:38:37.95 ID:EwgQctlXo
美嘉「だからさ、アタシ達が10歳若いと思って対応すれば良いんだって★」 

卯月「そうすれば、17歳ピッタリの対応になります!」 

武内P「いえ、ですがお二人は……その、ですね!」 

卯月・美嘉「……?」 

武内P「……」 


武内P「……はい。努力、してみます」 


卯月「はいっ♪ 今日は、17歳として甘えちゃます♪」 

美嘉「奏はどうする? 子供っぽくって、いざやると困るよねー★」 

奏「困ってる様には見えないわよ。むしろ、楽しそうだけど」 


武内P「……」

561: SSまとめマン 2018/05/07(月) 23:43:51.31 ID:EwgQctlXo
武内P「そう……ですね。10歳若く、ですか」 

卯月・美嘉・奏「……」 

武内P「……では、一つ、お願いをしても良いでしょうか?」 

卯月・美嘉・奏「お願い?」 

武内P「……ボールペンのインクが切れてしまいそうなので」 

ゴソゴソ…スッ 


卯月・美嘉・奏「……1000円?」 


武内P「三人で、買ってきて頂けますか?」 


卯月・美嘉・奏「三人で……おつかい?」 


武内P「お釣りでアイスを買っても良いので……どうでしょうか?」 


卯月・美嘉・奏「……」 

卯月・美嘉・奏「!?」

562: SSまとめマン 2018/05/07(月) 23:53:24.35 ID:EwgQctlXo
卯月「あ、あの……17歳というか、7歳扱いになってませんか!?」ボソボソ 

美嘉「10歳若いと思って対応って言ったのに、どういうコト!?」ボソボソ 

奏「いや、私はなんとなくこうなるかと思ってたわよ」ボソボソ 


武内P「……皆さん?」 


卯月「ここで違うって言ったら、やめちゃうかもしれませんよ!」ボソボソ 

美嘉「どうする!? とりあえず、7歳扱いでいっとく!?」ボソボソ 

奏「それはそれで、ちょっと面白そうじゃない?」ボソボソ 


卯月・美嘉・奏「……」 


卯月「はいっ! 島村卯月、おつかい頑張りますっ♪」 

美嘉「アタシ達に任せといて★ チョー書きやすいの選んでくるから★」 

奏「おつかいのご褒美がアイスっていうのも、悪くないわね」 


武内P「はい。頑張ってください」 


卯月・美嘉・奏「……」

563: SSまとめマン 2018/05/07(月) 23:59:55.14 ID:EwgQctlXo
  ・  ・  ・ 

ガチャッ! 

卯月「――買ってきました、プロデューサーさんっ!」 

美嘉「ゴメンゴメン★ アイス選んでたら、時間かかっちゃった★」 

奏「だけど安心して。アイス、貴方の分も買ってきたから」 


武内P「それは……はい、ありがとうございます」 


卯月「プロデューサーさんのは……はいっ、チョコ味です♪」 

美嘉「何が良いかわからなかったからねー。テキトー選んじゃった」 

奏「ほら、貴方っていつも黒いスーツのイメージが強いから、黒系のにしたの」 


武内P「それは……はい、ありがとうございます」 

武内P「それで、あの……ボールペンは……?」 


卯月・美嘉・奏「……」 

卯月・美嘉・奏「!?」

564: SSまとめマン 2018/05/08(火) 00:07:48.57 ID:IuBXlhUPo
武内P「……皆さん?」 


卯月・美嘉・奏「――タイム!」 


武内P「はい? あの……タイム、ですか?」 

卯月・美嘉・奏「……!」コクコク 

武内P「わ、かりました……タイム、ですね」 

卯月・美嘉・奏「……」 


卯月「どっ、どうしましょう!? ボールペン、買ってませんよ!?」ボソボソ 

美嘉「アタシ達、7歳扱いに応えられないってヤバくない!?」ボソボソ 

奏「逆に考えましょう。7歳だったら、忘れちゃうのもしょうがないわ」ボソボソ 


武内P「あの……買ってくるのを忘れてしまいましたか?」 


卯月・美嘉・奏「いや!?」ブンブン 


武内P「それなら、安心ですね」 


卯月・美嘉・奏「……」

565: SSまとめマン 2018/05/08(火) 00:15:38.42 ID:IuBXlhUPo
卯月「とっさに嘘ついちゃって、どうするんですか~!?」ボソボソ 

美嘉「そもそも、奏が変なコト言い出すから忘れたんじゃない!?」ボソボソ 

奏「キスしたらアイスの味が混じって、ってやつ? えっ、私のせいなの!?」ボソボソ 

美嘉「あれが無ければなー★ おつかい、カンペキだったのになー★」ボソボソ 

奏「待って、それはズルくない? そういうのって良くないわよ?」ボソボソ 

卯月「ふ、二人共! ケンカしてる場合じゃないですよ!」ボソボソ 


武内P「あの……そろそろタイムを終わらせ……」 


卯月・美嘉・奏「――作戦タイム!」 


武内P「っ!? 作戦タイム、ですか!?」 


卯月・美嘉・奏「……!」コクコク 


武内P「……はい、わかりました」

566: SSまとめマン 2018/05/08(火) 00:22:48.23 ID:IuBXlhUPo
卯月「素直に謝れば……きっと、許してくれます!」ボソボソ 

美嘉「だけど、今後アタシ達への見方が変わる……よね」ボソボソ 

奏「おつかい一つ出来ないと思われるのは、屈辱だわ」ボソボソ 

卯月・美嘉・奏「……」 

卯月「……誰かが、代表して謝れば」ボソッ 

美嘉「……その人の印象が強く残って」ボソッ 

奏「……他の二人は助かる、ってわけね」ボソッ 

卯月・美嘉・奏「……」 


武内P「皆さん? そろそろ……」 


卯月・美嘉・奏「ジャーンケーン!」 


武内P「!?」

567: SSまとめマン 2018/05/08(火) 00:27:19.17 ID:IuBXlhUPo
卯月・美嘉・奏「ポンッ!……ふーっ」 

武内P「何故、ジャンケンを……!?」 

卯月・美嘉・奏「アーイコーで……しょっ!」 

武内P「一体、何を決めて――」 


卯月「――プロデューサーさんっ! お話があるんです!」 

美嘉「悪いんだケドさ! ちょっと、聞いてあげてくれない!?」 


武内P「は……はい?」 

卯月・美嘉「ねっ!」 


奏「……!」プルプル 


武内P「速水さんが……お話がある、と?」

568: SSまとめマン 2018/05/08(火) 00:31:51.01 ID:IuBXlhUPo
武内P「お話……とは?」 

奏「そ……れは……」プルプル 


卯月「やっぱり勝利のブイですね、美嘉ちゃんっ♪」 

美嘉「ホント、マジでそれ!★ せーのっ――」 

卯月・美嘉「ぶいっ♪」 

卯月・美嘉「……か~ら~の~」 

卯月・美嘉「いえーいっ♪」ニコッ 

パンッ! 


武内P「良い、笑顔です」 

武内P「それで、速水さん? 話とは、一体?」 


奏「……!」プルプル

569: SSまとめマン 2018/05/08(火) 00:37:50.64 ID:IuBXlhUPo
奏「その……ね? 悪気があったわけじゃないの」 

武内P「……? はい」 

奏「忘れるつもりなんて無かったのよ? わかるでしょ?」 

武内P「……はあ」 

奏「でも、その……アイスを選んでる内に、楽しくなってきて……」 

武内P「……」 

奏「チョコは喜ぶかな、とか、考えてたら……その……」 

武内P「……」 

奏「……待って、少しだけ時間をちょうだい」 

武内P「……」 


卯月「ファイトです! 頑張って!」 

美嘉「アタシ達がついてるよ、奏!」

570: SSまとめマン 2018/05/08(火) 00:43:46.40 ID:IuBXlhUPo
奏「……ふぅ、続けるわね」 

武内P「はい」 

奏「アイスを選んでる内に……あぁ、これは言ったわよね」 

奏「ごめんなさい……ええと、どこまで話したかしら」 

奏「……そう、アイスを選んでたら……選んでる内に……」 

武内P「はい」 

奏「このアイスを食べたら、どんな顔をするかな……は、関係なくて」 

奏「だから……その、おつかいの、ね……ボールペン」 

奏「ボールペンを買ってくるのが、おつかいで……その」 

奏「なのに、アイスを……アイスが……!」 

武内P「……」 


卯月・美嘉「頑張って!」

571: SSまとめマン 2018/05/08(火) 00:53:45.64 ID:IuBXlhUPo
武内P「チョコ味のアイスを真剣に選んでくれたのですね」 

奏「そう……そうなの! 貴方、チョコ味は好き?」 

武内P「はい、とても」 

奏「そう……それは、良かったわ」 

奏「でも、だけど……ね、頼まれてたボールペン、は……」 

奏「おつかいなのに……それが、目的なのに……ぐすっ!」ポロッ 

武内P「っ!? 速水さん……!?」 

奏「アイスを選ぶのに、うっく、夢中になっちゃって……ひっ」ポロポロッ 

奏「貴方に頼まれ、ったボールペン……わすっ、忘れて……!」ポロポロッ 

武内P「……はい」 

奏「……ごめ゙んなさい゙」ポロポロッ 

武内P「……」 


卯月「うええっ……! ずみまぜん゙!」ポロポロッ 

美嘉「なんで泣くのよ゙ぉ! ふうっ、ひっ、ひっく!」ポロポロッ

572: SSまとめマン 2018/05/08(火) 01:10:47.63 ID:IuBXlhUPo
  ・  ・  ・ 

武内P「――なるほど。それで、あそこまで緊張されていたのですね」 

卯月「はい……怒られるのが怖いというか」 

美嘉「小さい子以下だと思われるのが、嫌だったんだよねー」 

奏「……お願いだから、さっきのは忘れて。後生だから」 


武内P「いえ、それは出来ません」 


卯月・美嘉・奏「えっ?」 

武内P「貴女達が私のアイスを選んでくれた、その想い」 

武内P「それを知っているから……はい、このアイスは格別です」 

卯月・美嘉・奏「……」 

武内P「今回の件で、多少、貴女達への見方は変わりましたが……」 

武内P「私が貴方達の味方である事に、変わりはありません」 

卯月・美嘉・奏「! はいっ!」ニコッ 

武内P「良い、笑顔です」 

武内P「それと……アイスを食べ終わったらいいので」 


武内P「おつかいをお願い出来ますか?」 



おわり