1: ◆VQKJgiezS6 2013/09/04(水) 15:26:28.39 ID:97USXK3B0


この作品は、



第1部

医務官「・・・じゃあ・・・これ」エレン「ありがとうございます。」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1370541364/




第2部

エレン「・・・これはもう・・・・必要ない」

http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1372509468/


の続編となります。




SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1378275988

引用元: ・エレン「・・・これはもう・・・・必要ない」2

6: ◆VQKJgiezS6 2013/09/05(木) 16:45:27.14 ID:2r+7PaLP0





アニ「・・・・・・終り?・・・エレン!」


アニ「もう私を置いて行かないんだね!?私と来てくれるんだね!!・・・・・うれしい・・・うれしいよ・・・・・やっと・・」





アニ「やっと・・・・エレンと一緒に・・・幸せになれる!!!」









クリスタ「黙っていろ!!雌狐!!!・・・お前とエレンが一緒になる訳がない!!!」


クリスタ「エレン!!・・・私と一緒に来てくれるんだよね!?・・・そうだよね!!!」





クリスタ「エレン!一緒に暮らそう!!私と一緒に幸せに生きようよ!!!」









ユミル「・・・・・・いい加減にしろよ・・・クリスタ。」


ユミル「私の事は無視か?・・・・エレンと幸せになるのは私だ。・・・・エレンと一緒にいていいのは私だけなんだよ。」






ユミル「・・・エレン・・・・私と幸せになってくれるんだろ?・・・エレン、愛してる・・・エレン一緒に幸せになろう!!!」











サシャ「話になりませんね。・・・言いましたよ?・・・貴方達はエレンを不幸にする。」


サシャ「お前等はエレンに見向きもされてない・・・私だけがエレンと幸せに!エレンを愛せる!!!」





サシャ「エレン!!私と一緒に、幸せになるんですよね!?こんな奴等なんかほっといて一緒に幸せになりましょう!!!」





7: ◆VQKJgiezS6 2013/09/05(木) 16:47:21.22 ID:2r+7PaLP0





エレン「・・・・・・・・・・・」







エレン「聞いてくれ・・・皆・・」


エレン「俺を愛してくれるのはうれしい・・・本当だ。・・・・すごくうれしい。」





エレン「俺もお前等の事が好きだ。」










アニ「・・・・・・え?」


クリスタ「・・・・エレン?」


ユミル「・・・今何て言ったんだ?」


サシャ「・・・・・お前等が好き・・・・・・って言ったんですか?」





エレン「ああ・・・・・・そうだ。」


エレン「アニも、クリスタも、ユミルも・・・そしてサシャ・・お前も好きだ。」


エレン「・・・・つまりさ・・・俺は皆が好きなんだよ・・・4人共仲間として好きじゃなく・・」




エレン「皆の事を女として、好きなんだ。」




エレン「誰が一番とかもない・・・・皆・・・皆平等に好きだ。」





8: ◆VQKJgiezS6 2013/09/05(木) 16:50:06.06 ID:2r+7PaLP0






アニ「・・・・・・・・・」


クリスタ「・・・・・・・・・」


ユミル「・・・・・・・・・」


サシャ「・・・・・・・・・」







エレン「・・・・・・幻滅しただろ?・・・そう・・・・つまり俺は・・・」


エレン「4人全員に無責任に優しくして、勘違いをさせて好きにさせて・・」


エレン「俺も何時しかそんな4人を好きになっていった・・」




エレン「4股だな・・・そう・・・俺は4人を好きになり、誰か1人を選ぶ事をしなかった。」




エレン「それどころか・・・・俺の欲望の為、皆を知らないふりをして、突き放し、傷つけた。」




エレン「最低だよ・・・俺は最低な男だ。」




エレン「けど、そんな俺をお前等は、未だに想ってくれている。」


エレン「・・・たとえ歪んだ感情であっても本当にうれしい。」


エレン「感謝しきれない。・・・なぁ4人共俺h・・・」

















アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「エレンは最低なんかじゃない(ですよ)」」」」






9: ◆VQKJgiezS6 2013/09/05(木) 16:52:48.19 ID:2r+7PaLP0






アニ「エレンは何も悪くない。・・・ただエレンは優しすぎただけ。」



エレン「・・・・・アニ?」





クリスタ「エレンのような優しい人に人が惹きつけられるのは、当然の事だよ。」



エレン「・・・・・クリスタ?」





ユミル「そう・・・エレンは何も悪くない。・・・悪いのは、エレンの優しさを勘違いし、決め付けた奴等だ。」



エレン「・・・・・ユミル?」





サシャ「・・・自分はエレンが好きだと、エレンは自分を好きなんだと勝手に思い込んだ馬鹿共ですよ・・・悪いのは。」


エレン「・・・・・サシャ?」






エレン「皆・・・何を言っているんだ!?・・・俺の話を聞けよ!!!」





10: ◆VQKJgiezS6 2013/09/05(木) 16:54:39.44 ID:2r+7PaLP0





アニ「エレンはこの世にたった1人、救えるのも、幸せにできるのも1人だけ。」




クリスタ「エレンの優しさを、本当の優しさ、温もり・・・エレンから愛されるのは1人だけ。」




ユミル「どいつもこいつも・・・エレンの優しさを良い事に、勝手に自分をエレンに相応しいと決め付けてやがる。」




サシャ「エレンは1人だけ・・・だったらエレンが愛すべき人も1人。」








アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・そう・・・・・・エレンは・・」」」」




アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「私だけを見て、アイシテクレレバイイ!!!」」」」




アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「他の・・・エレンの優しさを利用する女共は!!・・」」」」













アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「ゼンインシネバイイ!!!」」」」ギロ!!












エレン「何言っているんだ!?・・・勝手に決めるな!!!」


エレン「皆!俺を見ろ!!!俺の声を!話を聞いてくれよ!!!!」





11: ◆VQKJgiezS6 2013/09/05(木) 16:58:16.52 ID:2r+7PaLP0





アニ「・・・クリスタ・・・・・アンタはエレンの頬を汚した罪があったね。・・・手始めにアンタから消そうか。」


サシャ「へぇ・・・それは初耳ですね。・・・・エレンを汚した・・・・・なら死ぬしかありませんね・・・クリスタ?」


クリスタ「汚した?何を言っているのかな?・・・・私はエレンとあの時既に結ばれていたの。」


クリスタ「私はエレンであり・・・エレンは私なの・・・だから・・」






クリスタ「もう貴方達はどうしようともエレンを自分のものにはできないの。」ニヤ






エレン「おい!聞いているのか!?・・・俺の声が聞こえないのか!?」




サシャ「そうですか・・・・どうやら貴方は相当狂っているみたいですね?」


サシャ「次から次へとくだらない妄想、妄言を・・・不愉快です。」






サシャ「二度としゃべれないよう、妄言を考えらように、首から上をその身体から引っこ抜いてあげますよ!」






アニ「アンタがエレンだって?・・・エレンをお前と同じにするな!!!」


アニ「あああ!!!・・・不愉快だ!!・・・本当にアンタ達を見ていると不愉快になる!!」






アニ「クリスタ・・・・死んでもまだそんな戯言を言えるかね!?・・・殺して確かめるとするよ!!!」






クリスタ「・・・・2人同時か・・・まぁいいか。・・・・こっちも2人だし・・・ね!ユミル!」


ユミル「あぁ!?・・・・ふざけんな!・・・私もお前を真っ先に殺させてもらうぜ。」


クリスタ「・・・・・ユミル・・・裏切るの!!!」






12: ◆VQKJgiezS6 2013/09/05(木) 17:02:54.49 ID:2r+7PaLP0






クリスタ「せっかくエレンを手に入れるチャンスをあげたのに!!!」






ユミル「頼んだ覚えはねぇな・・・・・まぁ・・・エレンを手に入れるチャンスをくれたのは感謝するぜ。」


ユミル「クリスタ・・・お前はここで消えな。」


ユミル「言ったろ?・・・・お前を倒してエレンを貰うってな!」






ユミル「お前もそれで良いって言ったよな。・・・なぁ、クリスタ。」ニヤ






クリスタ「ふふふ・・・そう・・・そうだったね。」


クリスタ「私とした事が少し取り乱しちゃったよ。」


クリスタ「成る程・・・一度に3人に来られたら流石に私も・・・・・死ぬね。」




アニ「・・・・潔いいね。・・・じゃあ・・・・・消えな。」スッ


クリスタ「けど・・・どうなのかな?」


サシャ「・・・・・・何がですか?」












クリスタ「アニ・・・・・貴方はここにいる誰よりエレンと一緒にいたよね?」






13: ◆VQKJgiezS6 2013/09/05(木) 17:06:17.23 ID:2r+7PaLP0





クリスタ「約2年間、対人格闘ほぼエレンと組んでいたし、寝技もかなり使っていたよね?」


クリスタ「エレンに身体なすりつけてさ、エレンを堕とそうとか考えていたんじゃないの?」







クリスタ「この淫乱雌狐が!!」






アニ「・・・だったら何?・・・・自分の身体をどう使おうが私の勝手だ。」


アニ「私はエレンに少しでも意識して、愛して欲しい。」


サシャ「へぇ・・・アニ・・・・随分汚いマネをするじゃないですか。」


アニ「・・・エレンと一緒になれるなら、私は汚いマネでも、なんでもするさ。」






アニ「私はエレンと幸せになる。・・・だからお前等に消えてもらうよ。・・・・・私とエレンの為にね。」ニヤ






サシャ「・・・・雌狐が!・・・よくもエレンを汚してくれましたね・・・死んで償ってもらう!」


ユミル「・・・・まぁ、身体でしかエレンを誘惑できないって事だろ?」


ユミル「それでも・・・その汚ねぇ身体を私のエレンに擦り付けたのは万死に値するぜ!」















クリスタ「ユミル・・・汚いと言ったら、貴方が一番汚いよね?」






14: ◆VQKJgiezS6 2013/09/05(木) 17:08:20.82 ID:2r+7PaLP0





クリスタ「猫を被って、自分はお前等とは違うって偽って、アルミン達に混ざって・・」


クリスタ「守ると言いながら・・・私達を差し置いて、エレンを自分のものにしようとしていたんだから。」


ユミル「・・・・・・・・・・・・」





アニ「・・・・ユミル・・・随分勝手な事をしていたんだね。・・・つまりアンタは・・」


アニ「私達がエレンを必死に探し回っている10日間・・・エレンを独占していたって事かい!!!」


サシャ「それは汚いですね・・・ユミル・・・・どれだけ私がエレンを心配したと・・」


サシャ「なのに、貴方は1人エレンと一緒の時間を過ごしていた訳ですか!!!」






ユミル「ああ、本当だ。・・・実際は、2日間だけどな。」


ユミル「けど・・・お前等がいない時間・・・エレンと私、2人だけの時間はとても幸福なものだったよ。」


ユミル「短い間だったけど・・・とても幸せな時間だった。」


ユミル「・・・・私はまた・・・あの時間が欲しい。・・・・・・だから・・」















ユミル「お前等には消えてもらうのさ。・・・・私の為・・・エレンと私の幸せの為にな!!!」






15: ◆VQKJgiezS6 2013/09/05(木) 17:11:12.75 ID:2r+7PaLP0






アニ「・・・・・お前!」ギリ


サシャ「・・・エレンはユミルなんかに相応しくありませんよ。」


ユミル「それは、エレンが決める事だ。・・・外野は黙ってな。」フッ


サシャ「・・・・・・・・・」ギリギリ





クリスタ「・・・・・・で・・・サシャ、貴方は完全に許されない。」


サシャ「・・・・・・・・・何が?」





クリスタ「・・・・ふざけるな・・・・その口元に付いている血・・」





クリスタ「エレンのでしょ。・・・エレンの血・・」





サシャ「・・・・・・・・・何か証拠でも?」


クリスタ「それがなによりの証拠でしょう?・・・・匂い、血の色・・・エレンの血だって私には分かる!!」


クリスタ「・・・なんで貴方が勝手にエレンの血を付けているの?・・・私の・・・・私のエレンに何をした!!!」




アニ「・・・・・・(確かに、あれはエレンの血だ。・・・・あの女一体!?)」ギロ


ユミル「・・・・・・(・・・口周りにエレンの血?・・・!?・・・あの芋女まさか!!)」ギリ





16: ◆VQKJgiezS6 2013/09/05(木) 17:14:25.06 ID:2r+7PaLP0





サシャ「・・・・・・・・・・・・」


サシャ「・・・ふふふ・・・・まぁ、わざわざ隠す必要もなかったですよね。」


サシャ「そうですよ。・・・これは、エレンの血。・・・・私はエレンを・・」




サシャ「エレンを食べました。」ニヤ




クリスタ「・・・・・・・は?・・・・何?」


アニ「・・・・・・あ?・・・・・・エレンを喰った?」


ユミル「・・・てめぇ!!!」





サシャ「私の身体はエレンで出来ているんです。・・・エレンの肉で、血で・・」


サシャ「貴方達はエレンの他人・・・けど、私は違う。・・・・・私はエレンと心だけでなく・・」





サシャ「心身全てがエレンと一緒、エレンと繋がっているんですよ!」





サシャ「・・・・・分かります?・・・貴方達と私じゃ話しにならないんです・・」


サシャ「・・・だから・・・・・もう邪魔しないで下さい。・・・・黙って消えて下さい。」


アニ「・・・・・・・・・」


クリスタ「・・・・・・・・・」


ユミル「・・・・・・・・・」














アニ・クリ・ユミ「「「・・・フザケルナ」」」




27: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 21:18:47.09 ID:anFVmoK5o
四股とかいってハブられてるミカサさん怒り狂っとるで

28: 以下、新鯖からお送りいたします 2013/09/05(木) 21:28:07.45 ID:rtKvmAVN0
今のエレンってどんな体勢なの?うつ伏せで頭だけ上げてる状態か?
しかしこのアニ、巨人化しないあたり戦士ではなくなったか、それとも巨人化したらエレンに嫌われると思っているのか。

32: ◆VQKJgiezS6 2013/09/06(金) 01:13:06.43 ID:FWWTuS420


バイトでコメントが遅れました。それから、多くのコメントありがとうございます!

>>27

エレンは決してミカサの事は忘れてはいません。ただ、今は目の前の4人を救う事に必死なだけです。
(エレンは既に心身共に限界の瀕死なので、こうして4人を説得しているだけでも、すごいという事にして下さい。)



>>28

エレンは現在、瀕死の身体ながらも注射によってなんとか立ち彼女達と向き合っています。

状況(立ち位置)はこんな感じです。

(正面)

アニ+ライナー 



 
        クリスタ+ユミル+ベルトルト








エレン+アルミン










サシャ



(後方)


こんな感じですかね。八方塞です。前方、後方共に塞がっており、逃走(一時後退)が不可能な状況です。


35: ◆VQKJgiezS6 2013/09/06(金) 10:53:53.35 ID:FWWTuS420




このSSも第3部を向かえましたので、ここで一旦簡単な解説をしておこうと思います。


この作品はキャラ崩壊、エレン強化、若干の性格改変等がある初投稿作品の第3部です。


(無視してもぜんぜんOKです!)




「エレン+アルミン連合=エレンの防衛」



「エレン・イェーガー」

・このSSでの主人公。自分の無責任な優しさと、野望を優先し、
彼女達を突き放した事によって自分を愛してくれた彼女達を壊
してしまったと、自分の欲に負け、選択を間違えた事がの今の
状況を作り出したと深く後悔している。彼女達からの歪んでし
まった強い想い、仲間達の犠牲、捨てる事の出来ない自分の夢、
ユミル・サシャ、自分の大切な仲間を再び壊した事等により強
いストレスを常に感じ、胃痛どころか、身体の臓器全体に重い
負担を抱え、損傷までしている。しかし、原因不明の再生能力
によって臓器の再生が可能。激痛は感じるが、死ぬ事はなんと
か免れている。前は胃薬によって耐えていたが、身体が免疫を
持った為、意味がなくなり、現在は規制の掛かっている増強剤
によって、痛みは抑えられないが、身体を騙す事で無理やり身
体を動かしている。最初は皆にこれ以上、迷惑と心配をかけな
いように笑みや、冗談で自分の状態を平気だと誤魔化していた。
が、それも臓器損傷による吐血や薬の副作用による激痛に襲わ
れだんだん誤魔化しきれなくなっている。また、急に鼻血が流
れる等の異常も新たに身体に現れ、現在は臓器どころか身体そ
のものが危険な状態の可能性がある。これ以上誰も傷つけない、
誰も壊さない事を決意し、アニ、クリスタ、ユミル、サシャの
4人と向き合う。


瀕死ではあるが生存。



「アルミン・アルレルト」

・エレンの親友であり、エレンを病み、歪んでしまったミカサ達
から守る事を決意し仲間を募り、エレンを調査兵団に送り届ける
為、仲間共にエレンを守る。連合の中では、戦闘力は最も低いが、
作戦発案や、咄嗟のひらめき等の知能、頭脳は圧倒的である。そ
の知能を生かし、あのミカサを激情させエレンから自分に注意を
向けさせたり、ミカサの追跡から一時とはいえ、逃れる事に成功
している。現在では唯一残った連合メンバーであるが、万策尽き
アニ、クリスタ、ユミル、サシャの歪んだ心情、言動に尋常でな
い恐怖を感じ、戦意喪失気味。


生存



「ライナー・ブラウン」

・連合メンバー。大切な仲間であるエレンの危機を知り、自分の罪、
エレンとの友情等からエレンを救う事を決意。アルミンに協力する。
後にエレンからの強い友情と信頼、生き方に魅せられ、戦士として、
兵士としてでもなくエレンの友として戦う事を強く決意。戦士とし
て戦う時しか使わないと決めていた巨人の力をも使い、エレンを守
る為にアニと対峙する。エレンの大事な人という事で加減して戦う
もかなりの健闘をみせた。が、最後は再生能力の使いすぎで体力切
れ。最後にエレンに守れなかった事を謝罪。そのまま倒れた。


生存。アニに敗北、気絶。



36: ◆VQKJgiezS6 2013/09/06(金) 10:58:30.67 ID:FWWTuS420


「ベルトルト・フーバー」

・連合メンバー。ライナーと同じく、自分の犯した罪や、
エレンの母親の仇、何よりエレンとの強い友情からアル
ミンのエレンを救うという提案にまっさきに賛同した。
エレンを守る為、手を組んだクリスタ&ユミルと対峙する。
2人相手にかなりの健闘をみせ時間を稼いだが、再生能力
により体力が限界に達した。最後はエレンとアルミンに自
らの不甲斐無さを謝罪。その場に倒れた。


生存。クリスタ&ユミルに敗北、気絶。


「マルコ・ボット」

・連合メンバー。とても仲間思いの人物であり、迷うことな
くエレンを守る為、アルミンの提案に賛同した。戦闘力はメ
ンバーの中では決して高いほうではないが、アルミン程にな
いにしろ咄嗟の機転や仲間を守る為の勇気や行動力がある。
その証拠に、立体起動装置を装備し、怒りを露にするミカサ
を目の前にしても冷静な分析を行い、ミカサの注意がアルミ
ンに向いているうちに突進、ミカサの不意を突き、エレン達
を見事逃がしてみせ、さらにはスタボロになりながらもミカ
サの立体起動装置を無力化し機動力を奪ってみせた。しかし、
その直ぐ後にミカサに怒りによる渾身の一撃を受け意識を失う。
その後、目を覚ますが重症により身動きが出来ず自分の不甲斐
無さに悔しさを感じていた所を、ジャンに発見される。ジャン
とは気付けなかったが彼に全てを託し、再び意識を失う。


(ジャンの手当てにより)生存。廃墟小屋にて気絶。


「ジャン・キルシュタイン」

・重症?を負い内地の病院で治療を受けていたが、不穏な気配を
感じ病院を無理やり退院。廃墟に到着後、親友であるマルコを発
見し、一連の出来事を知り、マルコの手当て完了後エレンを救う
為に連合に協力する。その後、ミカサに追い詰められ窮地のアル
ミンを見事救ってみせた。ハンジ・ゾエの発明した新薬に適合し
てみせ、ミカサやリヴァイ程ではないが、身体のリミッターを解
除により異常な身体能力を手に入れた。その力は怒りで冷静さを
失い、身体の制御が不完全になってはいたが、あのミカサを圧倒、
見事勝利した。が、その後、怯えるミカサを目の当たりにし、最
初は自業自得と見捨てようとしたが、ミカサへの想いが頭を過り、
ミカサを救う事を決意した。しかし、それはミカサの芝居であり、
腹部に刃物による一撃を受けてしまう。刃物のよる傷、出血及び、
身体が最適化されていない状態での力の使用による負荷で身体は
動かず、意識も朦朧となり、エレンにミカサの事を託し、最後は
エレンへの想いを、謝罪を想い意識を失った。


生死不明。



「調査兵団=エレンの迎え」

「ゲルガー」

・エレンを迎えに来た調査兵団。休暇を潰されやや不機嫌であったが、
この場の異様な雰囲気・殺気を感じ、エレンが来ない事にも危機を感じ
廃墟の捜索を開始した。


捜索中。


「?」
・エレン迎えにきた調査兵団。ゲルガーに捜索を命じた後、いくら待って
も来ないエレンとまるで壁外のようなこの場のを異様さ感じ自分も捜索に出る。


捜索中。



37: ◆VQKJgiezS6 2013/09/06(金) 11:03:48.04 ID:FWWTuS420



「女性陣=ヤンデレ(末期)」



「ミカサ・アッカーマン」

・エレンとは幼い頃に命を救って貰った事や、他の4人に比べて
エレンとは長い間一緒だった事もあり、エレンへの依存性は5人
の中でも最も高いと思われる。最初はエレンの事は自分を救って
くれた神的なものと感じていたが、徐々にそれが恋心に変化。
エレンが自分を越えた事により、エレンに家族ではなく、女とし
ての好意を持っている事を自覚。エレンを愛するようになってい
った。時が経つにつれ、愛情は歪んでいき、昔からのエレンへの
強い依存性も合わさり、自分とエレンを少しでも邪魔をするのな
ら親友であるアルミンにでさえ容赦しない程である。第1部から既
に強くエレンに依存しており、エレンが倒れた後にはそれが更に悪化。
エレンが自分を捨てるのなら、エレンの手で殺してくれと懇願する程
である。最早エレン以外は眼中になく、むしろエレンと自分の邪魔を
する害虫としか見ていない。ジャンと対峙した時は一度は敗北するも、
その後、自分の事を慰め、救いの手を差し出したジャンを騙して間合い
に近づき、何の躊躇も無くジャンの腹に刃物で突き刺し、倒れたジャン
を嘲笑う程である。異常な戦闘力も保持している為、最早エレン以外で
は止める事は不可能に近い。



生存、消息不明。




「アニ・レオンハート」

・女性陣の中では約2年間、ほぼエレンと対人格闘で一緒に組んでおり、
ミカサの次にエレンと一緒に過ごした時間が長い。対人格闘や日常生活
を通し、エレンの優しさに触れ、エレンが好きになる。エレンが自分の
欲しかったもの全てをくれるとエレンに強い愛情を持ち、時が経つにつ
れ想いは歪んでいきエレンを自分だけのモノにしようとする程の異常な
執着心、依存性をみせる。第1部から既に強くエレンに依存しており、
既に使命を放棄し、むしろエレンを悪魔扱いして自分に殺させようとし
た故郷の者達に強い憎しみを持っている。エレンが倒れた後にはそれが
更に悪化。エレンがいないなら、巨人の力を使って訓練所の皆、悪魔共
を皆殺しにしてしまおうか等危ない発言もしている。エレンと自分の邪
魔をするものに対しては一切躊躇する事無く排除しようとする。現に、
元は同じ使命を持った仲間であるライナーと対峙した時も、躊躇なく戦闘
を開始した。現在はライナーを倒し、エレンの前に立つ。



生存。





「クリスタ・レンズ」

・訓練生として生活していく中でエレンの生き方に見惚れるていき、
エレンが自分が生きていく意味、場所を見つけるまで自分が生きる意味、
場所になってやると告白されてからエレンに強い好意を持ち、エレンを
愛するようになりエレンに徐々に依存していった。第1部から既に強く
エレンに依存していたが、ミカサ達とは違い遠くからエレンを見て愛して
いたが、ミカサ、アニのエレンへの身勝手な好意に嫉妬、殺意を感じ、結局
はミカサ達と同じように、エレンを自分だけのモノにしようとしていく事と
なった。エレンが倒れた後にはそれが更に悪化。エレンが自分であり、自分が
エレンであるとまで言い、エレンに異常な依存性を持っている。また、集中
する事で相手の心を読む等の異常な力を持っており、ある意味5人の中で一番
人間離れしているかもしれない。現在はユミルと共にベルトルトを倒し、
エレンの前に立つ。



生存。




38: ◆VQKJgiezS6 2013/09/06(金) 11:11:40.64 ID:FWWTuS420






「ユミル」

・元連合メンバー。第1部から登場し引き続き、第2部にも登場。
以外にもアルミンの提案に賛同し、エレンを救う為に協力した。
現にエレンを守る為に、わざとアニとクリスタを怒らせ、自らの
身体を危険に、犠牲にしてまでエレンの情報を守ってみせた。
一見エレンとユミルの2人は接点がないと思われていたが、実は
ユミルも訓練中の事故でエレンと2人で一夜を過ごした時に、
エレンを好きになっていたが、エレンの状態を察し、仲間として
一緒に傍にいられればそれでいいと自分の中で納得し自分の想いを
隠していた。しかし、エレンを守る為にクリスタと対峙した時に
エレンを他人に取られたくない程、自分はエレンに既に強く依存し
ている事を自覚。自分の想いが騙す事が出来なくなった。エレンを
守る。エレンを自分が幸せにする。エレンを自分だけのモノにする
と感情を徐々に歪ませていき連合を脱退、ヤンデレ側に堕ちる。
クリスタと一時的に手を組み、エレンを手に入れようとした
。現在は、ベルトルトを倒し、不要になったクリスタとは手を切り、
エレンの前に立つ。



生存。




「サシャ・ブラウス」

・元連合メンバー。第1部ではまったく出番がなかったが、第2部で本格的に登場。
袋詰めにされ、ほぼ強制的に連合に連行されたが、エレンの深刻な状況を知り、
自らの意思で協力する事を決意した。狩猟民族であった事からメンバーの中では、
気配察知、直感等の能力がダントツで優れ、その能力を生かし事前に何度も襲撃を
知らせた。さらには、意志が折れかかっていたエレンを説得。エレンに意志を取り
戻させ、見事エレンを調査兵団との合流地点に送り届けてみせた。エレンとの、
交流は他の4人に比べると一番無かったが、作戦中にミカサからエレンに庇っても
らったり、エレンに本当の自分を認めてもらう等の今まで以上の交流を得て、
自分が無意識にエレンの事を好きであった事に気付く。しかし、エレンの余裕の無
かった事から、誤解が誤解を生み、自分等眼中にないとショックを受ける。
そして、それはミカサ達がいるからエレンはおかしくなってしまっていると勝手に
自分の中で納得してしまう。エレンに相応しいのは自分だけなんだと感情を徐々に
歪ませていった。そして、ついに一線を越え、エレンを食らう事で自分とエレンは
心身共に一緒になれると喜びの微笑みを浮かべる等、錯乱紛いの行動に出て連合を
脱退、ヤンデレ側に堕ちる。現在は小屋からエレンを追跡し、エレンの前に立つ。



生存。








---------------------------------------------------------------------



以上で解説終了です。

解説というより、人物紹介でしたね。

読みにくいかもしれませんが、これで少しでも状況が伝われば幸いです。

まだ書き溜めが十分ではないので、明日あたりにでも投下しようと思います。

では、また投下時に。


55: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 18:58:51.02 ID:Z7eV0Qag0




サシャ「・・・・・・・・・・・・」





アニ「エレンはお前と繋がってなんていない!エレンはお前のものじゃない!!!」


アニ「・・・エレンは私のものだ!!!・・・・お前なんかに渡さない!!!」





アニ「絶対に渡さない!!!・・・ワタサナイ!ワタサナイ!!ワタサナイ!!!」








クリスタ「何それ?・・・そんな事なら私はとっくにエレンと1つだよ!!!」


クリスタ「エレンは私の血を食べてくれた!おいしいって言って食べてくれた!!」





クリスタ「エレンは私のもの!!ワタシダケノモノダ!!!」







ユミル「お前の中にエレンの一部が入っている?・・・・・・吐けよ・・」ボソ


ユミル「吐き出せよ!!今すぐ吐け!!私のエレンを返せ!!!」






ユミル「それは!エレンは私だけのものだ!!!カエセ!!!」




56: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:01:07.80 ID:Z7eV0Qag0





エレン「・・・・お、お前等さっきかr・・」






アニ「エレン!!大丈夫!・・・アンタには私がいる!」


エレン「アニ!?」


アニ「アンタを食った、逝かれ女を・・・今すぐ肉塊にしてやるから・・」


アニ「後の2人も直ぐに消すから・・・安心して・・エレンには私がいる。」


アニ「エレンは優しいからね・・・きっとこんな奴等でも死んだら悲しむんだよね?」


アニ「エレンの心は私が癒す・・・・ずっと・・・ずっと一緒にいて癒してあげる。」


アニ「食べたいならあたしを食べていいよ・・・・・お互い食べあってもいい。」






アニ「・・・エレン、一緒に幸せになろう。・・・永遠に、私達はずっと一緒にいるの!」





エレン「アニ!?・・・聞け!俺h・・」





クリスタ「エレン!!そんな奴の話を聞いちゃ駄目!!!貴方には私だけがいればいいでしょ!?」


クリスタ「エレンを傷つけるこんな奴等は、この世にいちゃいけないんだよ。消さなくちゃいけないんだよ!!」


クリスタ「・・・エレン・・・・どこを食べられたの?腕?脚?首?どこ?・・・・言って、その分私を食べていいよ。」


クリスタ「私は前にお弁当でエレンに血はあげた。・・・だから、今度は私の肉をあげるね!」





クリスタ「だから・・・・私にもエレンを少しちょうだい・・・食べさせて・・」





57: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:03:19.62 ID:Z7eV0Qag0






クリスタ「今度は隠したりしない・・・・私を直接感じて!!私をエレンにして!!!」





エレン「お弁当・・・・!(まさか、あれにクリスタの血が!?) ・・うっ!?・・・クリスt・・」




ユミル「エレン!!!こいつ等の言葉を、声を聞くな!!!私だけを見ろ!!!」


ユミル「私だけを見てくれ!!!・・・・そうか!こいつ等がエレンの目に映るのがいけないんだな!!」


ユミル「待ってろ、エレン!!・・・今すぐこいつ等ぶっ殺してやるからな!!!」


ユミル「食べたいのなら私をやるよ!!・・・私を食っていいから!!!私を・・」


ユミル「私だけを見てくれよ!!!・・・私だけを愛してくれ!!」






ユミル「私にもエレンをくれよ!!・・・私だけのものになってくれ!!!」





エレン「誰も邪魔じゃない!!何で俺の話w・・」




サシャ「・・・エレン・・・・無駄ですよ。・・・さぁ、待っていて下さい・・・今すぐ女共を駆逐しますから。」


サシャ「・・・多分こいつ等相手だと、すごく疲れてしまいそうです・・・・・なので、エレン・・」







サシャ「こいつ等殺したら、ご褒美にエレンをまた食べさせて下さいね!!!」





58: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:05:40.24 ID:Z7eV0Qag0






サシャ「エレンを食べたら、直ぐに疲れなんて吹き飛びます!!!」





サシャ「・・・邪魔者共を片付けたら・・・・2人で幸せに、愛し合いましょうね!!」






エレン「なっ!?(俺の声が聞こえないのか!?・・・がっ!?・・・・また身体に痛みが!!)」


エレン「(・・・それにまた鼻血か!?・・・いや・・・・この程度なら耐えられる!!!)」ツー


エレン「(注射は後3本・・・・・節約しなくちゃ駄目だ!!)」グイ


エレン「(彼女達の傷に!俺のせいで味わった心の痛みに比べれば、こんなもの!!!)」





エレン「・・・・・皆聞け!!!俺は誰にも死んで欲しくない!!殺して欲しくない!!」


エレン「俺にとってアニは!クリスタは!ユミルは!サシャは大事な人なんだ!!!」


エレン「だから皆!!・・・頼む!!もうこんな事は止めてくれ!!!」


エレン「全ての責任は俺にあるんだ!!!・・・怨むなら俺を怨め!!!」


エレン「俺ならいくら傷ついてもいい!!!・・・だから・・」




エレン「だから俺の為にこれ以上、壊れないでくれ!!!」




エレン「俺のせいでこんな事になったのに、こんな事を言うなんて・・」


エレン「ふざけていると事だってことは、分かっている!!」


エレン「けど・・・頼む!!もうやめてくれ!!!」


エレン「もう傷つかないでくれ!!!・・・誰も傷つけないでくれ!!!」





エレン「お願いだ!!!アニ!!クリスタ!!ユミル!!サシャ!!」





59: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:07:19.82 ID:Z7eV0Qag0





アニ「・・・・・・・・・」



クリスタ「・・・・・・・・・」



ユミル「・・・・・・・・・」



サシャ「・・・・・・・・・」



エレン「はぁはぁはぁ・・・・・皆・・・・・・・頼む。」






アニ「・・・・・・・・分かったよ・・・エレン。」



エレン「!!」





クリスタ「うん。・・・・・・エレンが言うなら・・・私はエレンに従うよ!」


ユミル「・・・ああ・・・・・エレンを悲しませたくないからな。」


サシャ「・・・・エレンのお願いなら仕方が無いですね!」


エレン「・・・アニ・・・クリスタ・・・ユミル・・・サシャ・・・・・皆!!」


エレン「ありがとう!・・・本当に・・・・・本当にあr・・」


















アニ「こいつ等を殺したら・・・・・もう私は誰も殺さない。約束するよ。」





60: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:09:06.72 ID:Z7eV0Qag0





エレン「・・・・・・え?」







アニ「もうエレンの大事な仲間は誰も傷つけない。・・・ライナーも気絶しているだけだよ。」


アニ「大丈夫・・・・暫くすれば直ぐに意識は戻るさ・・・死んでなんかないよ、エレン・・・安心して。」




アニ「・・・・・・だからさ・・・エレンの邪魔をするこいつ等を殺す事だけは許してよ。」




アニ「こいつ等は・・・・・・この悪魔共は殺さなくちゃいけない。」


アニ「エレンの・・・・私とエレンの・・・・・・私だけのエレンを・・」


アニ「不幸にする・・・・・・傷つける。・・・・だからさ・・・・・エレン・・・・・・」


アニ「一緒に・・・・・こいつ等を殺そう!」


アニ「私とエレンの・・・私達の幸せな未来の為に・・」


アニ「エレンが・・・・私を・・・・・・私だけを見てくれるように・・」

















アニ「ワタシダケノモノニナルヨウニ」ニコ





61: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:11:01.72 ID:Z7eV0Qag0






エレン「アニ!?(・・・アニは何を言っているんだ!?)」




エレン「・・・何・・・・・言ってんだよ!?・・・アニ!!俺の話を聞いていたのか!?俺h・・」







クリスタ「エレン・・・・私は貴方の言う通りにするよ!」


エレン「クリスタ!?」




クリスタ「・・・もう私は誰も傷つけない。・・・これが終わったら、皆に謝るね?」


クリスタ「アルミンにベルトルト、病院の看護士さん達・・・訓練所の皆にちゃんと謝る!」


クリスタ「愛するエレンの大事な仲間だもん!・・・・心の底から謝罪する!!!」


クリスタ「・・・でも、エレン・・・・・・エレンにとって大切じゃない人は・・・・・・ううん・・」




















クリスタ「もはや人ですらない・・・この化け物共は処分していいよね?」







62: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:13:14.56 ID:Z7eV0Qag0





クリスタ「だってこの世にいるだけで、・・・私とエレンを不快に・・」


クリスタ「私達を不幸にするんだもん。・・・・・消えればいいんだよ。」


クリスタ「この世界から・・・この世から・・・・・どこにも痕跡も、存在も残さず・・・」




クリスタ「消えればいい。・・・削除、消去、抹消、抹殺・・・・・・死ねばいい。」




クリスタ「・・・安心して、エレン。・・・もう今日で終り♪」ニコ


クリスタ「血や、怪我、傷・・・うるさい女共も今日で全部・・・ぜ~んぶお終い!!」


クリスタ「後は、私とエレン!・・・2人で、家族で幸せに暮らすの!!!」


クリスタ「争いも、暴力も、傷つく事も、奪われる事もない!!!」


クリスタ「家系も、巨人も、人類も関係ない!!!・・・・私達2人だけの・・」


















クリスタ「フタリダケノセカイガハジマルノ!!!」





63: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:17:09.44 ID:Z7eV0Qag0






エレン「・・・・・クリスタ!?(・・・クリスタ?・・・・・お前も何・・・言ってんだ?)」




エレン「お・・・俺がいつ!・・・皆を迷惑だと言った!?」


エレン「何度も言った筈だ!!・・・俺には皆h・・」




ユミル「エレン・・・・それ以上言う必要はねぇよ。」


ユミル「・・・何言っても無駄だ。・・・・こいつ等は完全に逝かれている。」




エレン「ユミル!?」







ユミル「・・・もう気付いているだろ?・・・・・エレンの言葉は、こいつ等に届いてない。」


ユミル「無理だ・・・あきらめろ、エレン。・・・それ以上・・エレンの・・・・・」


ユミル「エレンの優しさ、心を、身体をこいつ等相手に無駄に使わないでくれ。」

















ユミル「・・・エレンの全ては私の・・・私だけのものなんだからな。」





64: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:21:20.82 ID:Z7eV0Qag0





ユミル「エレンは私だけ見て、私だけに話して・・・私だけに優しくして・・」




ユミル「私だけを愛してくれればいいんだよ。」ニコ



ユミル「そして・・・・・エレンを傷つけ、悲しませる・・・・この屑共は・・」


ユミル「私が全てエレンの前から、除いてやる・・・・・消してやる。」


ユミル「・・・・エレン・・・・・なぁ、エレン・・・・こいつ等全員殺したら・・・もう・・」




ユミル「私だけを・・・・・見てくれるよな?・・・愛してくれるよな?」



ユミル「エレンと幸せになれるよな?・・・ふふふ・・・エレンと一緒になれる。」


ユミル「はは・・・・そう・・・私だけ・・・・・私だけを・・」
















ユミル「エレンガワタシダケヲミテクレル!!!」





65: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:25:23.49 ID:Z7eV0Qag0






エレン「ユ・・・・・ミ・・・ル!?(・・・・何で・・・だ?・・・・どうして誰も俺の・・)」



エレン「・・・・・・な、なぁ・・・冗談はもうやめようぜ?・・・な?」


エレン「どうして俺の言葉を無視するんだよ?聞こえてたろ!?俺n・・」


サシャ「無視なんかしていませんよ?・・・エレン。」


サシャ「全部・・・全てエレンの為ですよ。」




エレン「サシャ!?・・・・・・・・・・俺の・・・・・・為だと!?」







サシャ「ええ、そうです。・・・・・だって・・・だってこいつ等いたら・・」




サシャ「エレンが私と幸せになれないじゃないですか。」




サシャ「エレンの優しさを踏みにじって、エレンを傷つける・・」


サシャ「エレンを幸せにするとか言いながら、自分勝手にエレンを振り回して・・」




サシャ「結局・・・・・エレンを不幸にしかしない。」





66: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:38:19.67 ID:Z7eV0Qag0





サシャ「エレン・・・・・・目を覚ましましょうよ?」




サシャ「貴方は、皆を好きなんかじゃないんです!」


サシャ「エレンが本当に・・・本当に好きなのは1人だけ・・」




サシャ「エレンは私だけを好きで、愛しているんですよ!」




サシャ「・・・・・・エレン・・・一緒になりましょうよ。」



サシャ「邪魔な女共は直ぐに駆逐しますね。・・・待っていて下さいね、エレン。」


サシャ「私だけなんですから・・・・・・私だけ・・・」


サシャ「私だけが、貴方を・・・・エレンを幸せにできるのは、救えるのは・・」

















サシャ「ワタシダケナンンデスカラ」





67: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:39:49.87 ID:Z7eV0Qag0






エレン「・・・お・・・・・お前・・・等!?」


エレン「(・・・・もう・・・・・俺の声なんて届かない・・・のか?)」


エレン「(・・・・俺には・・・・彼女達を止められないのか?)」






アルミン「・・・エ・・エレン?・・・・・だ、大丈夫!?(・・・大丈夫なわけがない!!)」


アルミン「(こんな・・・こんな話を、言葉を、狂っているとしか思えない彼女達の想いを・・)」


アルミン「(エレンが聞いていて平気なわけがない!!・・・ただでさえ、もうエレンは!!)」


アルミン「(彼女達の想い、自分の意思、仲間達の犠牲・・・・さまざまなものをエレンは既に背負い、何度も・・)」




アルミン「(何度も受け止めている!!!)」



アルミン「(・・・なのにここにきて・・・・・4人からの想いをさらにぶつけられるなんて!?)」


アルミン「(しかも彼女達にはエレンの声がまるで届いていない!!)」


アルミン「(エレンの身体が!心が!・・・このままじゃ、エレンが壊れてしまう!!!)」


アルミン「(ぼ・・僕が!・・・僕がなんとかしないと!!・・・・けど、出来るのか!?)」




アルミン「(僕に!?・・・何の策もなく・・・・・恐怖で無様に震えている・・・・・今の僕に!?)」





68: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:41:23.92 ID:Z7eV0Qag0





アルミン「・・・・・・エレン・・・」





エレン「・・・・・・アル・・・ミン・・・・・・大丈夫だ。」ニコ


エレン「俺が・・・・俺が彼女達を・・・お前を・・・・・・救う・・」




アルミン「・・・エレン・・(お、怯えている場合じゃない!?・・・なんとかしないと!)」


アルミン「(そんな辛そうに無理して笑ってまで・・・僕にこれ以上負担をかけないようにして!!)」


アルミン「(・・・僕が助けないと!!エレンを助けられるのは僕だけなんだから!!)」






エレン「大丈夫だ!・・・任せろ、アルミン。」


エレン「(・・・・アルミンを・・・・彼女達を・・・・・・・救う?・・・・俺が?・・)」


エレン「(・・・・・・・・・・・お前に・・)」
















エレン「(お前にそんな事が出来るのか?・・・エレン・イェーガー?)」




69: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:42:59.03 ID:Z7eV0Qag0






エレン「(・・・お前は長い眠りから覚めて・・・・・誰かを救ったか?・・)」


エレン「(誰かを守ったか?・・・・・・何人救った?・・・何人守った?)」




エレン「(・・・・・・お前は何も出来ていないだろ!!!)」


エレン「(誰も救ってなどいない!!!)」


エレン「(誰も守れてもいない!!!)」




エレン「(・・・・・・じゃあ・・・お前は、俺は何をした?)」




エレン「(・・・ミカサに・・・アニに・・・クリスタに・・・ユミルに・・・サシャに・・・・・愛する人に・・)」


エレン「(・・・アルミンに・・・ライナーに・・・マルコに・・・ベルトルトに・・・・・大切な仲間に・・) 」


エレン「(・・・・俺は・・・・・・俺は何をした?)」


エレン「(・・・・・・俺は・・・皆を・・・・仲間達を・・・愛する人達を・・・・)」














エレン「(不幸にした。)」





70: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:48:41.89 ID:Z7eV0Qag0






エレン「(俺の身勝手な欲望で・・・行動で傷つけた・・・・・)」


エレン「(俺が巻き込んだせいで、皆が犠牲になった・・・・・」




エレン「(・・・・・・俺は皆を・・・仲間達を不幸にした。)」


エレン「(・・・・・・俺は彼女達を・・・愛する人を壊した。)」




エレン「(・・・・・傷・・・怪我・・・犠牲・・・不幸・・・・・・・・・破壊・・)」


エレン「(俺は一体何を・・・・・何を・・・)」




エレン「・・・俺は一体・・・・・・つっ!?(・・・がっ!?・・・くそ!か、身体が!?)」ズキ!!


エレン「(今日、俺は一体何本の注射を刺した!?・・・なのに効果がだんだん薄れているのか!?)」


エレン「(・・・免疫?・・・抗体?・・・・・・いや、こんなに早く薬に対して抗体が出来る訳がない!!)」


エレン「(・・・・使うか!?・・・・だが!・・・残りは3本!!)」タラタラ




アルミン「!?エレン!!・・・酷い汗だよ!?・・・大丈夫!?」


エレン「平気だ!!!・・・心配するな、アルミン。(・・・ぐっ!?・・・・身体中が熱い!!)」


エレン「(身体中が痛てぇ!!・・・だが、俺は決めたんだ!!!)」


エレン「(俺がここで終わらせると!!!・・・諦めるかよ!!!)」






71: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:50:57.37 ID:Z7eV0Qag0





エレン「・・・はぁはぁはぁ・・・・・4人共・・・俺の・・・俺n・・・うぐっ!?」ガク!(膝をつく)




アルミン「エレン!!・・・しっかりして!!!(もう無理だ!!・・・エレンは立つ事すらもう!?)」










アニ「もう・・・あんた等がここにいるだけで不愉快だよ!!・・・・誰からでもいい・・」


アニ「殺す!・・・・全員殺す!!!・・・死ね死ね死ね死ね死ね!!!・・・・死ね!悪魔共!!!」





クリスタ「ふざけないで!!!・・・・エレンは私のもの!!誰にも渡さない!!!」


クリスタ「全員消えて!!!・・・消えろ消えろ消えろ消えろ!!!・・・・・消してやる!!!」





ユミル「お前等さえ・・・お前等さえいなければ!!・・・エレンと私はとっくに幸せに!!!」


ユミル「許さねぇ・・・絶対に!!!・・・許さない許さない許さない許さない!!!・・・・お前等全員皆殺しだ!!!」





サシャ「話も聞けない馬鹿ばかりですね!!!・・・エレンは既に私のものなんですよ!!!」


サシャ「目障りです!!!・・・殺す殺す殺す殺す!!!・・・・お前等全員!肉片1つ残さずに殺してやる!!!」





72: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:52:53.77 ID:Z7eV0Qag0






アルミン「(一体彼女達には、何がしたいんだ!!!)」ギリ!


アルミン「(エレンがこんなに苦しんでいるのに誰も見向きもしない!!)」


アルミン「(エレンを奪う邪魔者を葬る方が、エレンの安否より大事なのか!?)」




エレン「ぐっ・・・はぁはぁ・・・・・や・・・・めろ・・・アニ・・・クリスタ・・・ユミル・・・サシャ・・」


エレン「・・・やm・・・・がっ!?・・・ごほっごほっ!!!」ベチャ!




アルミン「エレン!!(また血を吐いて!!・・・血が濁っていない・・・鮮血だ!!)」


アルミン「(鮮血を吐くなんて・・・もう身体内部は!臓器類には深刻な損傷が!?)」


アルミン「(・・・・エレン・・・・考えるんだ!・・・アルミン・アルレルト!!!)」




アルミン「(考える事、策を練る事!それが僕の武器だ!!)」




アルミン「(何か・・・何か方法は・・・・・・!・・・そうだ!!) ・・・エレン聞いて!」


アルミン「今ここに、ライナー、マルコ、ベルトルト・・・そして僕の4人以外にも・・」




アルミン「君を助けようとしてくれている仲間がいるんだ!!!」




エレン「!?・・・・他にも・・・仲間・・・・・が!?」


エレン「・・・うっ!?・・・・・一体・・・誰が!?」






アルミン「ジャンだよ!!!」





73: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:55:50.63 ID:Z7eV0Qag0





エレン「ジャン!?・・・・そんな訳が・・」




アルミン「本当だよ!!!・・・今ジャンは君の為にこの場に駆けつけてくれているんだ!!」


アルミン「それもかなりの、力を持ってね!!(これだ・・・エレンに与えるんだ!!)」




アルミン「(希望を!・・・まだ終りじゃない!今度は僕がエレンに希望をあげるんだ!!!)」




アルミン「エレン!!ジャンはきっと来てくれる!!それまで頑張って!!!」


アルミン「エレン!!君がいつも言っていたじゃないか!!」


アルミン「いつでも夢を!希望を捨てたら駄目だって!!!」


アルミン「いつもそう言って、僕を!皆を励ましてくれていただろ!?」




エレン「・・・夢・・・・・・希望・・・・・はぁはぁ・・・」


エレン「・・・・そうだ・・・な・・・・・俺は!!!」ググッ(立ち上がる)









エレン「・・・俺はこんな所で倒れるわけにはいかない!!!」




74: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:57:35.06 ID:Z7eV0Qag0




アルミン「エレン!今、彼女達は目の前しか見えていない!」




アルミン「君が!エレンが見えてない!!・・・邪魔者である敵・・・・彼女達はお互いしか見えていない!!」


アルミン「今のうちに距離を!距離を取るんだ!!」




エレン「いや・・・しかし!・・・俺は彼女達を向き合うと決めたんだ!!」


アルミン「喋る事も!・・・立つ事もままならない今の君じゃ無理だ!!」


アルミン「本当は今すぐにでも逃げるべきだ!・・・けど、僕は・・・僕は!」




アルミン「僕はエレンの意志を尊重する!!!」




エレン「・・・・・・アルミン・・」


アルミン「一旦下がって、大勢を立て直すんだ!!!・・・身体を安定させて、作戦を新たに立てよう!!」





75: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 19:59:34.94 ID:Z7eV0Qag0





エレン「だが!!・・・ライナーとベルトルトはどうする!・・・置いてはいけない!!!」





アルミン「大丈夫!・・・今の彼女達にはライナー達どころか・・・エレンも映っていない!」


アルミン「ライナーもベルトルトも大怪我は負っていない・・・大丈夫だ!!」


アルミン「今はエレン!・・・君自身の身体を、心を少しでも回復させるべきだ!!」





アルミン「見捨てるんじゃない!・・・彼女達と向き合う為に、救う為にだ!!!」





アルミン「そして、何より!!君を!エレンを救うためだ!!!」





エレン「・・・アルミン・・・・・・ああ・・・」


エレン「分かt・・」


















ミカサ「エレン!!!・・・そんな奴の戯言に惑わされては駄目!!!」






76: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 20:03:01.74 ID:Z7eV0Qag0





エレン・アルミン「「!?・・・ミカサ!!??」」






ミカサ「やっと・・・・・やっと見つけた・・・エレン聞いて!!!」


ミカサ「エレン・・・・貴方の周りには、エレンを自分だけのものしようと貴方を惑わし、騙そうとする害虫共がいる!!!」


ミカサ「貴方が・・・エレンが信じていいのはこの私だけ!!!」




ミカサ「貴方には、私が!!・・・ミカサ・アッカーマンという存在が!愛する人がいればいいの!!!」




ミカサ「エレンに私以外の存在は必要ない!!・・・エレンには私だけがいれば・・」


ミカサ「私だけを見れば・・・・・私だけを愛せばいいの!!!」


ミカサ「それがエレンにとっての最高の幸せ!!・・・そして、私の幸せ!!!」


ミカサ「エレン・・・・・エレンエレンエレンエレンエレンエレンエレンエレン!!!!!」


ミカサ「貴方は私だけのもの!!!・・・もう絶対に貴方を離さない!!!」


ミカサ「エレン・・・・・エレンハワタサナイ・・・エレンハワタシダケノモノ・・」
















ミカサ「アナタハワタシガマモル!!!」





77: ◆VQKJgiezS6 2013/09/07(土) 20:11:32.28 ID:Z7eV0Qag0





エレン「・・・ミカサ・・・(・・・ここにいないのがおかしいとは思っていたが・・)」


エレン「(やっぱり、お前も・・・・もう壊れてしまっているのか・・・)」




エレン「(ミカサ・・・アニ・・・クリスタ・・・ユミル・・・サシャ・・・皆・・)」


エレン「(皆俺を好きに、愛してくれたのに・・・・・俺が皆の気持ちを・・・想いを・・)」



エレン「(踏みにじったから!皆より自分の欲望を優先したから!!)」



エレン「(俺が皆をここまで・・・歪ませ壊した・・・俺が!!!)」ギリ!







アルミン「ミ・・・・カサ・・・そ・・んな!・・・じゃあ!!」ガタガタ


エレン「!?・・・・アルミン!?・・・どうした!」


ミカサ「エレンどっちを見ているの?・・・・私を・・・私だけを見てエレン。」

















ミカサ「エレンの綺麗な目には、私しか映ったら駄目でしょ?」





117: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 16:37:51.22 ID:Tbe2kKZP0





エレン「・・・くっ・・・・ミカs・・・!?」ピク!



ミカサ「・・・・どうしたの?・・・・・・エレン」E:両掌に布巻きつき






エレン「・・・・ミカサ・・・・・・その手はどうした?」


ミカサ「・・・・・・・・・」


エレン「その布・・・・服を千切って包帯代わりにしたのか?・・・血が滲んでいるぞ!?」




エレン「怪我をしたのか!?(・・・くそ!・・・・・・ついに俺は彼女達に怪我を!!!)」



ミカサ「・・・・・・・・・」


エレン「おい!・・・何があったんだ!!!答えろミk・・」






ミカサ「ごめんなさい!!!!!」






エレン「!?・・・・・・ミカサ?」ビクッ!


ミカサ「ごめんなさい、エレン・・・・ごめんなさい・・・・私の手を傷つけ、汚してしまって!」


ミカサ「貴方に捧げるこの身体を・・・汚した、傷つけた!!」












ミカサ「ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなs・・・」





118: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 16:39:14.58 ID:Tbe2kKZP0





エレン「・・・ミカサ?・・・・・俺は別にそんな事をk・・」





ミカサ「けど、エレン!!!・・・この傷は仕方が無かったの!!」




ミカサ「邪魔な「あの男」を始末するために仕方が無かったの!!!」




エレン「・・・あの男?・・・・・・始末!?」


アルミン「やっぱり君は!!・・・・・君はジャンを!!!」





エレン「・・・アルミン!?・・・・・・ジャン!!??」


エレン「ミカサ!どういう事だ!!説明しろ!!」







ミカサ「あの男は強かった。・・・・私の攻撃がまるで当らなかった!・・それどころか私に反撃し、ダメージを食らった!」


ミカサ「普通にやっても・・・私は勝てない事を悟った・・・・・だから・・・私は・・」














ミカサ「一芝居打つことにした。」ニヤ





119: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 16:43:53.22 ID:Tbe2kKZP0





ミカサ「自分でもなかなか良く演じられたと思う・・・現にあの男はまんまと騙された。」


ミカサ「何の疑いもなく、私に利き腕を預け、間合い十分詰められた。」


ミカサ「ふふ・・・・・・・本当に馬鹿な男だった。」


ミカサ「後は簡単だった。・・・・調理場から持ってきた包丁で腹を刺してやった・・」






ミカサ「包丁の刀身全てが腹に埋まるまで全力で指した!!!」






ミカサ「ふふふ・・・今でも思い出すと笑ってしまう・・」


ミカサ「無様に血を流し、痙攣しながら地面に倒れるあの男の姿・・」


ミカサ「けど・・・その時、つい殺す事に夢中になってしまって刃で自分・・」




ミカサ「自分の手も切ってしまった・・・エレン・・・・・ごめんなさい。」




ミカサ「私のミス・・・私がもっと冷静だったら、こんな怪我を負わずにすんだ。」


ミカサ「けど・・・エレン・・・・・やっぱりどんな人でも・・」















ミカサ「嬉しい時は、嬉しくて嬉しくて・・・・冷静にはなれないと思う。」





120: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 16:46:09.52 ID:Tbe2kKZP0






エレン「・・・・・・嬉・・・しい?」






ミカサ「そう!!だって、エレンはあの男を!ジャンを嫌いだった!!」


ミカサ「エレンの夢を、生き方を否定する!・・・あんな男は死んで当然!!!」


ミカサ「エレン・・・どう?嬉しい!?・・・エレンの為に私は頑張った!!」


ミカサ「エレンの邪魔をする害虫を殺した!!!」








ミカサ「褒めてエレン!!・・・私を愛して!!・・・私のものになって!!!」










エレン「・・・・・・害虫?・・・・・俺が嬉しい?・・・・」


エレン「・・・死んで当然?・・・ジャンが?・・・」


アルミン「ミカサ!!君h・・・」


エレン「フザケルナ」ボソ


アルミン「・・・エレン?」


ミカサ「・・・・・・エレン?・・・どうしt・・」














エレン「ふざけるなぁぁぁぁ!!!!」





121: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 16:48:53.11 ID:Tbe2kKZP0






アニ「!・・・エレン!?」ビクッ!



クリスタ「エレン!?・・・どうしたの!?」ビクッ!



ユミル「エレン!?・・・!あいつ!」ビクッ!



サシャ「・・・ちっ・・・・あの女・・・何時の間に!」ギリ!







ミカサ「・・・・・エレン?・・・どうしたの?」


エレン「どうしただと!?・・・ミカサ!!お前h・・・!?・・・ごほっごほっ!!・・」


ミカサ「・・・エレン・・・・身体に負担が掛かる・・・・大声は出したら駄目。」




エレン「はぁはぁ・・・ミカサ!!」ギロ




ミカサ「エレン?・・・・・本当にどうしたの?」


ミカサ「どうして・・・そんな目で・・・・そんな怒った目で私を見るの?」










アルミン「・・・エレン(・・・本気だ・・・・・・エレンは本気で怒っている!)」


アルミン「(いままで・・・エレンは彼女達を救おうとずっと優しい態度での説得だった・・)」




アルミン「(今なら・・・強気なエレンなら・・・・ミカサを・・・彼女達5人を説得できるか!?)」




122: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 16:50:48.18 ID:Tbe2kKZP0





エレン「・・・・ミカサ・・・・・・ジャンを殺したのか!!」






ミカサ「・・・・・・・・・少し違う。」


ミカサ「・・・・私もあの時は少し冷静を失っていたせいで、急所を外してしまった。」


ミカサ「・・・だから・・・・即死には至らなかった。」


エレン「・・・・・・(・・・良かった・・・アニ達と同じで殺すまではs・・)」


ミカサ「けれど大丈夫、エレン・・・・ジャン・・・・あの男なら・・・・・」







ミカサ「あの男ならもう死んでいる筈。」






エレン「なっ!?」


アルミン「そんな!?」




ミカサ「出血はしていた・・・意識も失っていたから、応急処置も出来ない。」


ミカサ「あれから、かなり時間が経っている・・・・今頃、出血多量で死んでいる。」


ミカサ「ので・・・エレン・・・・ジャンが生きている心配はない。」












ミカサ「貴方の・・・エレンの邪魔をする事はもうない。」





123: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 16:52:52.38 ID:Tbe2kKZP0





エレン「・・・・・・・・・こだ」ボソ


ミカサ「エレン?・・・・・何?・・・聞こえない。」




エレン「ジャンはどこにいる!!!」





ミカサ「・・・・・・・・・」


エレン「答えろ!ミカサ!!!」



ミカサ「・・・・・どうして?」



エレン「ジャンを助けに行くんだよ!!」



ミカサ「何故?」




エレン「仲間が死にかかっているんだ!!・・・助けに行くのは当たり前だろ!!!」




エレン「どこだ!!ミカサ!!!・・・言え!!」ツー


ミカサ「エレン・・・鼻血が出ている・・・・大丈夫?」


エレン「(またかよ!?・・・くそ!)・・・・・こ、こんなものどうでもいい!!!」グイ



アルミン「(また鼻血!?・・・・明らか異常だ・・・・エレンの身体は一体!?)」





124: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 16:56:14.64 ID:Tbe2kKZP0





エレン「ミカサ・・・どこだ!?ジャンはどこにいる!?」




ミカサ「・・・・・・エレン・・・落ち着いて・・・冷静になって・・」


ミカサ「今から行った所で、そこにあるのはエレンが望むものではない。」




ミカサ「死体しかない。」




エレン「つっ!?」


ミカサ「エレンの貴重な時間と、体力を無駄に使うだけ・・」


エレン「・・・・・・・・・」


ミカサ「・・・・・・エレン・・」





エレン「・・・・・・頼む・・・ミカサ。」


エレン「お願いだ!・・・ジャンがどこにいるか教えてくれ!!」


ミカサ「・・・・・・・・・」





エレン「確かに、俺とジャンは馬が合わなかった・・・決して仲は良くなかったと思う。」


エレン「仲間と、友達だと思っていたのも・・・・俺だけかもしれない。」




エレン「俺は・・・・・俺はジャンが死んだら悲しいんだよ!!!」




エレン「ミカサ・・・ジャンは死んだら駄目なんだ。」


エレン「ジャンだけじゃない!俺は仲間を・・・誰も失いたくないんだ!」


エレン「俺の目の前では、2度と誰も死なせない!!!」


エレン「俺は!・・・俺の目の前で誰も!!」グググッ(拳握る)




125: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 16:58:12.39 ID:Tbe2kKZP0



~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~






エレン『母さん!!』


カルラ『エレン!ミカサ!・・・私はいいから逃げなさい!!』


エレン『そんな事できるわけないだろ!!母さんを助けて一緒に逃げるんだ!!』


カルラ『・・・・・・エレン・・』




エレン『な、なにすんだ!?離せ!!母さんを助けるんだよ!!!』


カルラ『エレン!!ミカサ!!・・・生き延びるのよ!!』


エレン『離せ!!!離せよ!!俺が母さんを助けるんだよ!!』


エレン「離せ!離せ!!・・・はっ!?」




巨人『・・・・・・』ズンズン、ニヤ


カルラ『!?』ビクッ!


カルラ『・・・・か・・・・・・で・・』


エレン『!?(・・・・・・母さん?・・・今・・・・・言って・・・・)』




・・・・行かないで・・・





エレン『母s!・・・あ・・』


巨人『・・・・・・』ガシッ





126: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 17:01:55.29 ID:Tbe2kKZP0





カルラ『・・・!!』ジタバタ!!



エレン『・・・・・・めろ』



カルラ『!?・・・・・・』ベキベキ!!



エレン『・・・・・・やめろ!』



巨人『・・・・・・』カパァ~







エレン『やめろぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!』







巨人『・・・・・・』バク!グシャ!!







ミカサは目を逸らしていたが・・・俺は目を逸らせなかった。

ここまで俺を育ててくれた母さんが・・

厳しくも、とても優しい俺の自慢だった母さんが・・

・・・母さんが俺の目の前で・・・・



・・・・巨人に身体を潰され・・・・喰われるその光景を。



俺はそれを見ている事しか出来なかった。

母さんは・・・母さんは俺に・・・・助けを求めていたのに・・・



俺は、助ける事が出来なかった。



・・・・俺は・・・無力な自分を憎むしか出来なった。

・・・俺に・・・・・俺に力があれば・・・巨人を殺す力があれば・・・

守れる力があれば・・・・町の皆は・・・母さんは・・・・・・死ななかったんだ。




127: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 17:04:38.28 ID:Tbe2kKZP0




~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





エレン「・・・・・・あの日・・」ポタ


エレン「あの日・・・俺に力があったら・・・」ポタポタ(拳から血が垂れる)





エレン「母さんは死ななかった!!」





エレン「町の、シガン̪シナ区の皆も1人でも多く救えたかもしれない!!」




ミカサ「・・・・・・エレン・・」


エレン「俺もウォール・マリア奪還戦に参加し、戦えていれば多くの命を・・」




エレン「アルミンの両親も救えたかもしれない!!」




アルミン「・・・・・・エレン・・・」






ミカサ「エレン・・・それは理想に過ぎない。」


ミカサ「あの時はまだ、エレンは幼い子供でしかなかった。」


ミカサ「過去は、時間の問題はどうしようもない・・・エレンは何も悪くn・・」













エレン「理想の何が悪い。」





128: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 17:07:06.59 ID:Tbe2kKZP0





ミカサ「・・・・・・・・」





エレン「そうだ・・・どんな立派な事を言っても、結局・・・・何も変わらない。」


エレン「母さんの死・・・ウォール・マリアの崩落・・・奪還戦・・・・」




エレン「過去はどうあっても変わらない・・・変えられない!!」




エレン「・・・・・過去の自分が憎い。」


エレン「・・・力のない自分が・・・誰も救えない自分が憎い!!」


エレン「だから、俺は強くなった!・・・・もう誰も・・・」




エレン「俺の大切なものを全て失わないよう!・・・全てを守れるように!!!」




エレン「・・・・・・そんな事は無理だって分かっている。」


エレン「どんなに俺が強くなっても・・・・全てを救うのは不可能だ。」


エレン「・・・・・だが・・・そんな夢を・・」













エレン「理想を持って何が悪い!!」







131: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 17:11:59.49 ID:Tbe2kKZP0






エレン「・・・あんな想いは!!」


エレン「無力さ、怒り、悲しみ・・・・・・絶望。・・・あんな想いをするのは・・」




エレン「もう俺が最後でいい!!最後にする!!!」




エレン「・・・・・・ミカサ・・・そして4人も・・・皆聞いてくれ。」クル


ミカサ「・・・・・・・・・」


アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・・」」」」」





エレン「俺にとって5人は大切な、大事な人だ・・・それは本当だ。」


エレン「こんな・・・・・こんな自分勝手で・・・復讐に囚われた俺を・・」


エレン「好きになってくれた・・・・俺みたいな奴を愛してくれた。」


エレン「自分の野望が果せるななら何を犠牲にしても構わないとまで思っていた時もあった!!」




エレン「巨人を殺す・・・巨人に復讐する事!それが俺の全てだった!!!」




エレン「・・・・・・けど・・・・そんな俺を・・・こんな俺をお前等は好きになってくれた・・」


エレン「・・・俺が突き放しても・・・壊しても・・・・まだこんな俺を好きでいてくれる。」


エレン「・・・嬉しかった・・・・・嬉しかったんだ・・・俺は・・」


エレン「俺は・・・俺はきっと、とても幸せなんだ・・・こんなにも愛して貰っていて。」





132: ◆VQKJgiezS6 2013/09/10(火) 17:16:51.92 ID:Tbe2kKZP0





エレン「だから俺は・・・・決めたんだ。」





エレン「俺は復讐だけに生きるんじゃなく・・・・誰かを守る為に・・」




エレン「俺の大切なもの全てを守る為に強くなると!!!」




エレン「俺は強くなれた・・・皆がいたから・・・大切な仲間達がいたから、俺はここまで・・」



エレン「強く・・・誰よりも強くなれたんだ!」



エレン「守りたい大切な仲間達が・・・・好きな人が・・」


エレン「ミカサが・・・アニが・・・クリスタが・・・ユミルが・・・サシャが・・・皆がいたから俺は復讐に完全に飲まれず・・」


エレン「俺は俺でいられた・・・・・だから俺はお前等がたとえ・・」


エレン「どんなに歪んでも・・・お前等が皆に狂っていると非難されても・・」


エレン「俺だけは・・・お前等を信じると・・・大切に、大事に・・」













エレン「俺は好きでい続ける。」


エレン「お前等が大事だから・・・好きだから」





151: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:34:31.18 ID:9Iu9e7qB0






エレン「だから・・・・こんな風に、避けるような事や・・・逃げるような事は・・」


エレン「俺だって、本当はしたくない。・・・皆と一緒にいたい。」


エレン「皆と幸せに暮らしたい・・・・・・けどな・・」


エレン「これだけは・・・・これだけは俺は譲れない!!」




エレン「俺は巨人共を殺したい!・・・一匹残らず駆逐してやる!!」



エレン「この俺の夢・・・今日まで生きてきた俺の野望、復讐を成さなきゃ気がすまない!!」




エレン「・・・皆を守りたい・・・もう誰も俺のように不幸にしたくない・・」


エレン「この想いは本当だ・・・・・だが!・・・俺はそれ以上に!!」




エレン「やはり巨人への憎しみを!怒りを!抑えられない!!!」ギリ!




エレン「理想も、思想も関係ない!・・・・・そうさ・・・俺は、結局・・」


エレン「俺が今、一番したい事はこれなんだ・・・・・俺は・・」

















エレン「巨人を殺したい。」





152: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:36:08.22 ID:9Iu9e7qB0





エレン「あいつ等を・・・・・殺して殺して殺して!!・・・駆逐したいんだよ!巨人共を!!!」






エレン「それが、皆の幸せに、平和に繋がるんだ・・」


エレン「俺の復讐も果せ・・・皆も守れる・・・・お前等と幸せに生きる世界を作れる・・」


エレン「俺の望みが・・・したい事が全て叶う!・・・・・だから俺は・・」




エレン「調査兵団に行きたい。・・・お前等を置いてな。」




エレン「・・・憲兵団に入って、安全な内地で暮らして・・・俺の帰りを待っていてくれ。」


エレン「必ず・・・・必ず俺は・・・皆を迎えに行く。・・・約束する。」


エレン「俺の心に住み着いた・・・この復讐心も綺麗に終われせ・・・捨てる。」




エレン「・・・・俺は、死なない。・・・戦う度に、お前等の事を、5人を思い出す。」


エレン「待っていてくれている人が、大切な人達がいる事が、俺にはいる。」






エレン「その想いが、幸せが・・・俺に力をくれる。」





153: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:37:40.46 ID:9Iu9e7qB0





エレン「倒す為の・・・生きる為の力を俺にくれる。」





エレン「・・・・ミカサ・・・さっきも言ったが、お前は俺にとってかけがえの無い存在だ。」


エレン「・・・アニ・・・クリスタ・・・ユミル・・・サシャ・・・」


エレン「お前らもそうだ。・・・皆、俺には無くてはならない存在だ。」




アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「・・・・・・・・・」」」」






エレン「5人共・・・・・もう終りにしようぜ。・・・俺が全ての責任を取る。」


エレン「1人も不幸にしない・・・・誰ももう傷つけない。」


エレン「皆を、幸せにする。・・・必ず幸せにする。」




エレン「だから・・・俺を信じて欲しい。」




エレン「俺の帰りを・・・・迎えに行くのを信じ、待っていてくれ。」


エレン「俺のこれからの生涯全てを使っても、全ての巨人を駆逐するのは不可能だろう。」


エレン「それに・・・俺は皆と幸せに暮らす為にも、生涯全てを巨人だけに注ぐ気はない。」


エレン「・・・・せめて、故郷を・・・シガンシナ区を取り戻すまで俺は戦い続けたい。」





154: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:39:14.05 ID:9Iu9e7qB0





エレン「・・・・シガンシナを取り戻したいんだ・・・・母さん達と生きたあの場所を・・」




エレン「あそこに・・・・俺達の故郷に・・・母さんの墓を建てたいんだ。」




エレン「・・・俺は・・・・母さんには最期まで何もしてあげられなかった・・」


エレン「いつも心配させて・・・俺は母さんに迷惑ばかりかけて・・」


エレン「親孝行も・・・巨人から助ける事も・・・・・何も母さんにしてあげられなかった。」


エレン「だから・・・せめて母さんの生きた場所を取り戻して・・・・そこに眠らせてあげたい。」





エレン「それが・・・・俺が母さんに・・・死んだ母さんの為に唯一出来る事だから。」








エレン「何十年も待たす気はない・・・・よく分からねぇが・・・俺には出来る気がするんだ。」


エレン「ずいぶん前からさ・・・・・・見るんだよ・・」






エレン「俺の頭の中に、夢の中に偶に出てくるんだ・・・一匹の巨人が・・」





155: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:40:44.88 ID:9Iu9e7qB0





エレン「そいつは・・・巨大な鎖に繋がれ、静かに眠っているだけなんだ。」


エレン「髪は黒く・・・顔は他の巨人よりも少し凶悪そうなんだけどな・・」


エレン「その巨人は変なんだ。・・・他の巨人とどこか違う感じがするんだ。」




エレン「俺はそいつを1度も敵と感じた事も、憎いと思った事もなかった。」




エレン「むしろ・・・・俺は、そいつを夢に出る度にそいつを徐々に受け入れていた気がする。」


エレン「・・・最初は顔しか見えなかったんだ。・・・だがそいつが夢に出てくるにつれて・・・・」


エレン「徐々に見えてきた。・・・・首、身体、腕、脚・・・・・・そしてついに全身が見えた。」





エレン「こいつは待っている・・・・誰かが鎖を外し、解放してくれるのを。」


エレン「俺を待っている・・・・・・そして、俺に、俺達の力になる・・」


エレン「俺はそう勝手に・・・直感的に感じた。・・・・あくまで俺の夢・・」


エレン「何の根拠も、自信もない・・・・・けど、俺はこいつが・・・いつか俺達の・・」







エレン「俺の力になってくれると思う。」






156: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:42:55.23 ID:9Iu9e7qB0






エレン「いきなりこんな話を聞いて・・・俺の頭がおかしいと感じるかもしれないな・・」


エレン「あれだけ巨人を憎んでおきながら・・・巨人が味方になるなんて言っているんだから・・」




エレン「けど、ミカサ、アニ、クリスタ、ユミル、サシャ・・・・信じて欲しい。」




エレン「俺は必ず、自分の夢を、野望を果して、皆の下へ帰る!!」


エレン「もう忌わしいあの悪夢に、復讐に終止符を打つ!!」




エレン「復讐の為に生きるのは終らせて・・・・・俺はこれから・・皆の為に、皆と生きる為に生きる!!」




エレン「だから・・・もう終りにしてくれ。・・・・こんな無駄な争いは。」


エレン「誰も幸せになれない・・・誰も報われない。」


エレン「悲しいだけだ・・・・終りだ・・・もうやめよう。」




ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・エレン・・」」」」」





エレン「ミカサ・・・・・・ジャンはどこにいるんだ?」


エレン「いくらお前等が大切で、大事な存在であっても・・」


エレン「・・・・俺の大切な仲間を・・・友を・・・・・・ジャンを!・・」


エレン「アルミンを・・・ライナーを・・・マルコを・・・ベルトルトを・・・俺の大切なものを・・」









エレン「奪うような事は、傷つけるような事はお前等でも絶対に許さない!」






157: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:45:31.57 ID:9Iu9e7qB0




エレン「教えてくれ・・・ミカサ。・・・・ジャンはまだ生きている。」


エレン「皆を助けて・・・・・俺は調査兵団に行く。」


エレン「手紙はやめだ・・・・月に何度が休みを貰って必ず会いにいく。」


エレン「ミカサに、アニに、クリスタに、ユミルに、サシャに・・・それから・・」クル



アルミン「・・・・・・エレン・・」



エレン「アルミンにも、ライナー、マルコ、ベルトルト、ジャン・・・皆にも会いにいく。」


エレン「・・・信じてくれ、5人共・・・・俺は皆を必ず・・」











エレン「幸せにする!!!」











アルミン「・・・エレン(・・・やっぱり、エレンはすごいや・・)」ジワ


アルミン「(こんな状況でも、何度も挫け、身体を壊しても・・・何度も立ち上がり・・)」




アルミン「(最後は・・・・最後は必ず自分の意志を貫く。・・・エレン・・)」




アルミン「(そして・・・その強い意志で、優しさで多くの人を救ってくれる。)」


アルミン「(本当に、エレンはすごい。・・・・かっこいいよ。)」







ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・・」」」」」





158: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:47:30.22 ID:9Iu9e7qB0






エレン「ミカサ・・・・ジャンはどこn・・・うっ!?・・・・・・がはっ!!・・・はぁはぁ・・」ベチャ!


アルミン「!?(・・・エレン!?・・・・無茶をしすぎたんだ!!早く注射を刺して!!)」







エレン「(・・・やべぇ・・・・・身体が痛てぇ・・・重い・・・・意識が)」フラ


エレン「(安定・・・・しない・・・・そろそろ注射を・・・使わねぇと・・・無理・・・・か・・)」


エレン「(ははは・・・まったく俺・・・ずいぶん言いたい放題だったな・・)」


エレン「(俺の野望が叶うまで、待たせる・・・・しかもどれぐらい掛かるかも分からない・・)」


エレン「(自分勝手な考えを押し付けて・・・結局はハーレムで頼む!って言っている。)」




エレン「(・・・最低だな、俺は・・・本当に・・・・・けど、俺は本当に皆を幸せにしたい・・)」



エレン「(俺を好きに、愛してくれた5人全員を皆幸せにしてやりたいんだ)」




エレン「(・・・・言いたい事は全て言った・・・ぶつけた・・・・・俺の想いは・・)」


エレン「(届いた筈だ・・・・・本当にやばくなってきた・・・・・・限界だ・・・注射をs・・)」フラフラ
















ミカサ「エレン。」






159: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:49:38.37 ID:9Iu9e7qB0





エレン「・・・ミ・・・・カ・・サ?」







ミカサ「エレンの言いたい事は分かった。」


ミカサ「私もエレンと本当は一緒に戦いたい・・・けど・・・・・それがエレンの・・」


ミカサ「エレンの望みなら私は従う。・・・それに・・・・・今のエレンは私より強い・・」


ミカサ「一緒に戦ったら、足手まといになってエレンの邪魔をしてしまうかもしれない。」


ミカサ「ので・・・私はエレンの帰りを待つ。」





ミカサ「エレンが私を迎えに来て、幸せにしてくれるのを信じる。」ニコ






エレン「ミカサ!!(・・・やっと・・・・やっと伝わった!) ・・・ミカs・・」


ミカサ「・・・・・・・・・」スタスタ


エレン「?・・・・ミカサ?・・・どこに行く?」


ミカサ「・・・大丈夫・・・エレン、直ぐに終わる。」















ミカサ「直ぐにこいつ等を消す。」






162: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:51:27.11 ID:9Iu9e7qB0




エレン「・・・・・・・・・・・・・・・」




エレン「・・・・・・・・・・・・・は?」


アルミン「・・・・・・・・・え?」





アニ「・・・・・へぇ・・私を消す・・・ね。」


クリスタ「・・・随分な態度だね・・・・・ミカサ。」


ユミル「・・・後からのこのこ来といて、ふざけんじゃんねぇよ!」


サシャ「まぁいいじゃないですか・・・消す相手が1人増えただけですし。」






ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・・」」」」」ゴゴゴ!!






ミカサ「何時の間に、さらに2人・・・エレンに張り付く害虫が増えた。」


ミカサ「だが、関係ない・・・エレンの邪魔をするものは・・」




ミカサ「私が全員削ぐ・・・殺す!」ギロ!




アニ「まぁ、なんでも良いよ。・・・・・さて始めようか。」


アニ「エレンと私の幸せ・・・それを邪魔する悪魔共は全て・・」




アニ「ここで全員殺す・・・抹殺する!」ギロ!






164: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:53:08.12 ID:9Iu9e7qB0





クリスタ「エレンの為・・・私の為・・・・悪く思わないでね皆?」


クリスタ「貴方達の目にエレンが映る事さえ・・・私はもう我慢出来ないの・・」




クリスタ「お前等は・・・ここで消えろ!」ギロ!




ユミル「・・・人の抱きしめ方もなにも知らないようなガキ共が・・・・引っ込んでな。」


ユミル「・・・人のもの・・・人の大事なものに手を出したらどうなるか教えてやるよ・・」




ユミル「お前等全員・・・死んで償いな!」ギロ!




サシャ「・・・エレンに相応しいのは私だけです・・私がエレンを幸せにできる。」


サシャ「人の愛し方も知らない獣共・・・・いいでしょう・・」




サシャ「一匹残らず・・・狩ってやる!」ギロ!






エレン「・・・・・・ミカサ!?・・・何言ってんだよ!」


エレン「アニ!クリスタ!ユミル!サシャ!・・・お前等も何言ってんだ!?」


エレン「俺の事を信じてくれたんだろ!?・・・・俺の・・」








エレン「俺の決意を!・・・想いを受け入れてくれんたんじゃないのか!?」








165: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:55:02.70 ID:9Iu9e7qB0





アルミン「(どういう事だ!?・・・エレンは確かに自分の想いを伝えた・・)」


アルミン「(・・・どうして?・・・どうして彼女達はまた!?)」








ミカサ「・・・エレン・・・・私はちゃんと分かっている。」



アニ「心配しなくていいよ、エレン・・・ちゃんとアンタの想いは伝わったよ。」



クリスタ「大丈夫・・・エレンの意志は、想いは理解しているよ!」



ユミル「ああ・・・エレンの、愛しいエレンの言葉が伝わってないわけないだろ?」



サシャ「ちゃんとエレンの考えは、想いは受けとめていますよ!」



エレン「・・・な、なら・・・どうしてだ?」






アニ「・・・・・・どうしてって・・・・何が?」




エレン「なんでお前等・・・・まるで互いに、殺し合おうとしているんだよ!?」




サシャ「?・・・そんなの・・・エレンと私の邪魔をするからに決まっているじゃないですか。」




エレン「だから何でだ!!・・・ぐっ!?(・・・か、か・・・ら・・・・・だが!?)」ズキ!






167: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:57:06.59 ID:9Iu9e7qB0





ユミル「エレン?・・・何が言いたいんだ?」




エレン「はぁはぁ・・・・・・だから・・・何で・・」


エレン「何でお互いを殺すとか言ってんだよ!!!」






クリスタ「・・・・だから、エレンと私の邪魔をするからだよ・・・大丈夫、エレン?」




エレン「・・・大丈夫?・・・・お前等こそ大丈夫か!?・・・さっききか何を言っている!?」


エレン「俺がいつ皆を邪魔だと言った!?・・・俺は言ったろ!?」


エレン「俺にはミカサ、アニ、クリスタ、ユミル、サシャの5人が・・」








エレン「5人全員が大事だと!・・・全員で幸せになりたいと言っただろ!?」




ミカサ「エレン・・・・貴方こそ何を言っているの?」







ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・・エレンは言った・・」」」」」


ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・・5人で、皆でなど言ってない。」」」」」


ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・・私と幸せに・・」」」」」













ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・・・・私と2人で幸せになると。」」」」」






168: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 16:59:48.71 ID:9Iu9e7qB0





エレン「・・・・・・な・・・に?」



アルミン「(何を言っているんだ!エレンはそんな事は言ってないだろ!?)」







ミカサ「エレンは「5人」で幸せになろうなんて言ってはいない。」


ミカサ「私を幸せに・・・私とエレン、「2人」だけで幸せになると言った。」


アニ「アンタ前から逝かれていると思っていたけど・・・本当に逝かれていたんだね。」


アニ「幻聴まで聞こえるなんて・・・・エレンは私と2人でと言ったんだよ。」


ミカサ「・・・お前は何を言っている?・・・・・口を開くな・・・・いや・・・いい・・」





ミカサ「直ぐに二度と喋れないようにしてやる!」



アニ「それはこっちの台詞だよ・・・・・・エレンを縛る悪魔共が!」







クリスタ「哀れな2人だね・・・・仲良く幻聴でも聞いていればいいよ。」


クリスタ「私は本物のエレンと幸せに生きて・・・・2人は偽物のエレンと幸せを感じながら死ねばいいよ。」


ユミル「そういうお前こそ随分な耳と精神だな・・・・・お前も逝かれてんぞ?」


クリスタ「・・・・どういう意味・・・ユミル!」


ユミル「・・・・・・説明しても無駄そうなんでね・・・・勝手に自分で考えな。」


ユミル「まぁ・・・考える暇もなく直ぐにあの世に送ってやるよ。」






169: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 17:02:11.28 ID:9Iu9e7qB0






サシャ「あ!お願いしますね、ユミル!・・・そしたら次は貴方が死んで下さいね。」


ユミル「食いもんばかりしか興味がない芋女は引っ込んでな!」


サシャ「・・・・まぁ、否定はしませんよ。・・・けど、そんな私をエレンは好きでいてくれて・・」


サシャ「2人で幸せになろうと言ってくれましたし・・・けど、引く訳にはいきませんね。」


サシャ「貴方を、ミカサを、アニを、クリスタを殺さないと私は気がすまないので・・」




サシャ「私のエレンを奪い、傷つけた罪は貴方達の死をもって償ってもらいますよ!」





クリスタ「何わけの分からない事を言っているの!?・・・もういいよ・・」


クリスタ「皆早く死んでよ!!・・・私とエレンの前から消えてよ!!!」





ユミル「ふざけんな!!・・・お前等こそさっさと消えろ!!!」


ユミル「これ以上・・・私とエレンの時間を奪うな!!!」





ミカサ「いい加減にしろ!!!・・・お前等全員、勝手な事を言うな!!!」


ミカサ「エレンは私だけのものだ!!!」






アニ「・・・・殺す・・・・・・お前等全員殺す!!!」







170: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 17:04:49.67 ID:9Iu9e7qB0






エレン「・・・・・・・・・・・・」




エレン「・・・・・・ふざけんなよ・・」ボソ






エレン「俺が一体!!!・・いつそんな事を言t・・・・・・・・・・・え?」バタ!


アルミン「!?・・・・・・エレン!?」







エレン「・・・・・・?・・・(・・・・・・なんだ?・・・・・・どうして俺は地面に倒れた?)」


エレン「・・・・・・!?(・・・身体が・・・動かない!?・・・・薬が切れたか!?・・・ちっ!)」スッ


エレン「・・・・・・うっ!(残りは2本!・・・・取りあえず立ち上がってミカサ達を!!)」プス!



エレン「(何度でも!!・・・何度でも皆を説得しt・・・・・・うぐっ!?)」ズキ!



エレン「・・・・・つっ!?(・・・がっ!?・・・な・・・何だ!?)」ドクン!











エレン「がああぁぁぁぁぁぁ!!??(身体が!痛い!!・・・痛い!痛い!!)」ガクッガク!



エレン「ああっあああっぁぁぁ!!??(・・・どういう事だ!?・・・注射を打ったのに!?)」






171: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 17:06:56.41 ID:9Iu9e7qB0





アルミン「エレン!!(身体が震えて・・・いや・・・・・・痙攣!?・・・とにかく異常だ!!)」


アルミン「エレン!?・・・どうしたの!?・・・ミカサ!皆!エレンの様子がおかしい!!」






ミカサ「楽には殺さない・・・ゆっくり苦しませながら殺してやる!」



アニ「そんな考えだから、エレンを他人に奪われる・・・・・一瞬だ・・・一瞬で殺す!!」



クリスタ「・・・・エレンとの幸せを・・・・奪う者は全員殺す!!」



ユミル「・・・はっ!・・・・・せいぜい無駄な足掻きをしながら・・・・無様に死にな!」



サシャ「・・・さて、とりあえず四肢を奪ってから、徐々に殺していきますか。」







アルミン「ぐっ!・・・くそ!!!(駄目だ!!話にならない!!)」


アルミン「エレン!!しっかりして!!!(・・・・・・まさか!?)」




エレン「ぁぁぁぁ!?・・・・・・ぐっ!!(打つ場所を間違えたのか!?)」


エレン「(・・・・仕方が無い・・・もう一度注射を!!)」スッ





172: ◆VQKJgiezS6 2013/09/12(木) 17:12:42.21 ID:9Iu9e7qB0





エレン「(1本じゃ駄目なら!!・・・・・・残った2本同時に!!!)」



アルミン「エレン!?・・・・・・駄目だ!!!」




エレン「・・・これで・・・・・がっ!?・・・・・・なっ!?(な・・・なんでだ!?)」ブス!






エレン「うぐぁぁぁぁぁ!!!!(・・・・これは・・・・・・まさか!?・・)」






アルミン「エレン!!!(やっぱりそうだ!!・・・・・これは!!!)」


エレン「あ・・・あぁ・・・・・・アル・・・・・・アルミン!!・・・がっ!!」ガクガク



アルミン「エレン!!!(酷い!!・・・身体全体が痙攣している!!)」


アルミン「エレン!!しっかり!!(きっと身体中に激痛が走っているんだ!!)」


アルミン「エレン!エレン!!!(目も血走っている!!・・・もうエレンは無理だよ!!死んじゃうよ!!!)」


エレン「アルミン!!・・・ちゅ・・・・・・注射!・・・・・・注射が!!」



















エレン「注射が効かない!!!」







192: ◆VQKJgiezS6 2013/09/14(土) 17:04:07.99 ID:f/LnacK90




エレン「がああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!(痛い!・・・身体中が!!一体どうなって!?)」







アルミン「エレン!!聞いて!!!・・・もう・・・・もう注射は打っちゃ駄目だ!!!」


アルミン「薬の効果じゃない!!・・・君の身体が限界なんだ!!!」




アルミン「もう薬の効果で身体を騙せないんだ!!」




エレン「・・・ぐっ!・・・だ・・・・騙す!?」


アルミン「エレン!!増強剤は確かに一時身体を強化してくれる!!!」


アルミン「けど、それは・・・結局、君の身体を騙しているにすぎない!!」




アルミン「そして今・・・・・それは遂に限界に達した!」


アルミン「もうエレンの身体はその痛みを騙せない!!」




アルミン「鼻血がさっきから出ているよね?・・・エレン・・・・・・それが・・」


アルミン「それが何よりの証拠だ!・・・臓器類の損傷で、鼻血は出ない・・」


アルミン「つまり・・・エレンの身体は、ストレスによる臓器損傷に加え!」


アルミン「薬による副作用で、身体、骨、血管にまで負担が掛かり、損傷しているんだ!!」






193: ◆VQKJgiezS6 2013/09/14(土) 17:06:47.08 ID:f/LnacK90





アルミン「(臓器に加え・・・肉体全体の損傷・・・・・・いくらエレンに異常な再生能力があっても・・)」


アルミン「(これだけの損傷・・・1度に全て再生するのは不可能だ!再生が追いつかない!!)」


アルミン「(だから、恐らく血管等が傷ついてそこから血液が流れてしまい鼻血が!)」




アルミン「(今はまだ鼻血だけでそこまで問題ではないけど・・・・このままじゃエレンの命に関わる!)」




アルミン「エレン!!もう注射は意味がない!!・・・むしろそれはもう毒だ!!」


アルミン「打っても回復効果は無い!君の身体に余計に激痛を、負担を与えるだけだ!!」




エレン「・・・そん・・・な・・(・・・どっちみちもう注射はない・・・・万策尽きたって・・・・・・事か・・)」




アルミン「(・・・エレン!?・・・・まるで生気が無い!・・・このままじゃ駄目だ!!!)」


アルミン「(僕が・・・・・・僕がエレンを・・・・・・エレンを助けるんだ!!)」


アルミン「エレン!ごめん!!・・・引きずるよ!!」ガシッ!


エレン「・・・・・・あ・・・アル・・・・ミン・・・・ま・・待t・・」











アルミン「彼女達はもう無理だ!!・・・救えない!!!」ズリズリ






194: ◆VQKJgiezS6 2013/09/14(土) 17:08:44.93 ID:f/LnacK90





アルミン「・・・エレン・・・・・・僕も彼女達の事は救いたかった!本当だ!!」


アルミン「大事な親友の、愛する人!・・・助けたいに決まっている!!」


アルミン「けど・・・・もう僕は・・・エレンが!!・・」





アルミン「エレンがこんな目に合っている事が耐えられない!!!」





エレン「・・・・・・・・・アルミン・・」


アルミン「僕は彼女達のように、エレンを愛したり、自分だけのもにしたいなんて思ってはいない!!」


アルミン「僕は、ただ!!・・・昔から僕を何度も助けてくれて!!」


アルミン「僕の夢を!僕の話を馬鹿にしないで、認めてくれて!!」


アルミン「僕を絶望の中から、救い!希望をくれた君を!・・・エレンを!!」



アルミン「僕の唯一無二の親友を助けたいんだよ!!!」



アルミン「僕はエレンに不幸になって欲しくない!!!」



アルミン「エレンに自由に生きて欲しい!!!」







アルミン「・・・だから・・・だからエレン!!・・・諦めないで!!諦めるな!!!」






195: ◆VQKJgiezS6 2013/09/14(土) 17:16:45.90 ID:f/LnacK90





アルミン「もう誰もいないけど・・・・・・それでも僕は!!!」


アルミン「諦めない!!・・・・・・正直さっきは諦めかけていた。」


アルミン「けど・・・エレンの言葉を・・・・想いを聞いて僕は・・・僕はまたエレンに・・」




アルミン「エレンから希望と力を貰った!!!」




アルミン「どんな恐怖の中でも、悲しみの中でも、絶望の中でも諦めない!!」


アルミン「君を!エレンを助ける!!・・・こうして今も少しずつではあるけど・・」ズリズリ


アルミン「彼女達から離れている!・・・君を少しでも安全な場所まで運んでいる!!」


アルミン「僕は・・・・・・僕は絶対に諦めない!!!」




アルミン「絶対に僕の大事な親友を!!エレンを助けるんだぁぁぁ!!!!!」







エレン「・・・・・・アルミン(・・・・・・アルミン・・・お前は・・・お前はやっぱり・・)」


エレン「(・・・・・・すごい・・・・奴・・・・・・だ・・・よ・・・・・・・・けど・・・) 」


エレン「・・・アルミン・・・・・・俺は・・・・・それ・・・でも・・」


アルミン「エレン?」





エレン「・・・・・・それでも・・・俺は・・・・・・皆を・・・・・・幸せ・・・・・・に・・・・・・・・」ガク






196: ◆VQKJgiezS6 2013/09/14(土) 17:19:21.31 ID:f/LnacK90




アルミン「・・・・・・!?・・・エレン!?(・・・大丈夫だ・・・脈はある・・・心臓は動いている。)」


アルミン「(きっとあまりの激痛と今までの疲労が一気にエレンに襲ったんだ・・)」


アルミン「(気絶して当たり前だよね・・・・エレン・・・休んでいてね!)」


アルミン「(・・・・とにかく、どこかにエレンを隠してから調査兵団の人達を探しに行こう・・)」


アルミン「(・・・彼等がどの程度の人達かは分からないけど・・・少なくとも僕よりは強い筈!)」


アルミン「(幸い彼女達は・・・潰し合いに夢中だ・・・・いまのうちに!)」ズルズル


エレン「」





アルミン「(少しでも、エレンを安全な場所へ!・・・)」






--------------------------------------------------------------------






アニ「・・・・・・・・・」



クリスタ「・・・・・・・・・」



ユミル「・・・・・・・・・」



サシャ「・・・・・・・・・」








ミカサ「・・・・・・1つ提案がある。」






197: ◆VQKJgiezS6 2013/09/14(土) 17:21:43.62 ID:f/LnacK90






ユミル「・・・あぁ?」



サシャ「・・・提案?」



クリスタ「・・・今更何を言っているの?(無視してもいいけど・・・・・内容を一応聞こうかな・・)」



アニ「・・・そんな事言ってさ・・・・私達をうまく出し抜く気じゃないの?」




ミカサ「・・・違う・・・・これはエレンを守る事・・・大切な事。」


ミカサ「・・・お前等が賛同して一先ず損は無い・・・・それは保障する。」


ミカサ「・・・・・・どうする・・・・乗るの?・・・・乗らないの?」





アニ「・・・・・・・・・」


アニ「・・・・・・・いいよ・・・・とりあえず話を聞こうか。」


サシャ「・・・時間を無駄にするような事だったら・・・分かっていますね?」


ユミル「・・・4人全員でお前をぶち殺すからな・・・・話せよ。」


クリスタ「で・・・ミカサ。・・・・提案というのは何かな?」




ミカサ「私達がこれから殺し合うのは当然の事・・」


ミカサ「私はお前等をエレンに触れさせない・・・・エレンは私のもの。」


アニ「・・・・殺し合うのは当然だね・・・エレンを奪う悪魔共は全員この場で殺す。」


ミカサ「・・・そう、私達には既に話し合い等は意味を成さない・・・不毛。」






198: ◆VQKJgiezS6 2013/09/14(土) 17:24:06.29 ID:f/LnacK90





クリスタ「じゃあ何をするの?・・・・貴方の自惚れを聞くのは吐き気がするんだけど。」





ミカサ「・・・・私の提案は簡単。」


ミカサ「今ここにいる4人を始末すれば・・・エレンを手に入れられる・・」



ミカサ「私はそのような状況が・・・状態が欲しい。」



ミカサ「これ以上・・・エレン以外の事で時間を無駄に使いたくなどない。」





サシャ「・・・それなら、今・・・この状態がそうじゃないですか。」


サシャ「自分を除く4人を殺せば・・・・・皆・・・・いえ・・・私がエレンを手に入れられる。」




ユミル「・・・芋女の言う通りだぜ・・・・もうその状況は出来ている。」


ユミル「・・・ミカサ・・・・・お前は何が言いたい?・・・・何をしたい?」






ミカサ「・・・確かに・・・・いくら言葉を並べて説明しても・・」


ミカサ「それは・・・時間の無駄でしかなかった。・・・・・・分かった。」









ミカサ「結論を・・・私が何をしたいのかを言おう。」





199: ◆VQKJgiezS6 2013/09/14(土) 17:26:43.45 ID:f/LnacK90




--------------------------------------------------------------------------------







アルミン「(・・・はぁはぁ・・・・・もっとちゃんと鍛えておけば良かった!)」


アルミン「(まだ100メートルも進めてないや・・・・・我ながら情けないよ・・・けど・・)」チラ


アルミン「(彼女達から怒声等が止んでからは・・・・何やら話し込んでいるみたいだ・・)」


アルミン「(これは好都合だ!・・・話し合いなら、だれも怪我を負わないし・・)」




アルミン「(僕とエレンへの意識もさらに薄くなる筈だ・・・・このまま一気に街中にでm・・)」






ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」クル




アルミン「(・・・・・・・・・え?)」




ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」ギロ!!




アルミン「(・・・ぜ、全員がエレンを・・・いや!?・・・・僕を見ている!?)」






200: ◆VQKJgiezS6 2013/09/14(土) 17:29:05.60 ID:f/LnacK90





アルミン「(・・・そんな都合よく・・・いつまでも僕達の事を放っておきはしないとは思っていたけど・・)」


ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」


アルミン「(でも・・・どうして・・・・・・一体どうしてだ!?)」


ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・・・・」」」」」




アルミン「(エレンではなく・・・・僕を見ている!?)」ブルブル


アルミン「(こ、怖がっている場合じゃない!!・・・早くエレンを!!!)」ズル







ミカサ「・・・・・やはり・・・そう。」



アニ「・・・確かにね。」



クリスタ「・・・・まぁ、貴方の事を今は信じてあげるよ。」



ユミル「本当・・・とんだ所にいたもんだな。」



サシャ「・・・そういえば・・・・・まだいましたね。」



ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・他に邪魔者が・・」」」」」

















ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「消すべき奴がいた!」」」」」ギロ!!






201: ◆VQKJgiezS6 2013/09/14(土) 17:31:30.09 ID:f/LnacK90





アルミン「つっ!?(・・・なんだ!?・・・あの目は!?)」ゾク!





アルミン「(は・・・早くこの場を離れないと!!)」ズルズル


サシャ「・・・エレンをどこに連れて行くつもりですか・・・アルミン。」


アルミン「なっ!?」


ユミル「お前もエレンが欲しいって事か・・・やってくれるな。」



クリスタ「アルミン・・・・どこまでも邪魔をするんだね。」



アニ「エレンの大事な親友だろうが・・・・私からエレンを奪うってなら、分かっているよね?」



ミカサ「アルミン・・・・エレンをどこに連れて行く。」





アルミン「・・・!?(・・・そ、そんな!?・・・何で!?・・・何時の間に・・)」


アルミン「(何時の間にこんな・・・すぐ近くに!?・・・・やばい・・)」




アルミン「(やばい!!・・・僕はまだ・・・・僕はまだ何も出来ていないのに!!)」




ミカサ「・・・アルミン・・・・私はある提案を出した。」



アルミン「・・・・・・提・・・案?」






202: ◆VQKJgiezS6 2013/09/14(土) 17:34:34.80 ID:f/LnacK90





アニ「そうだよ・・・・私も・・・私達もそれに乗ったよ。」



ユミル「・・・まぁ、ミカサの案に乗るのはしゃくだが、結果的に私達にも利益はあるからな。」



クリスタ「これ以上・・・・・エレンとの時間を無駄にしたくないからね。」



サシャ「やっぱ、狩りは集団で攻めた方が圧倒的に・・・・効率がいいですからね。」




アルミン「・・・・・・提案・・・・・利益・・・・・集団・・・・・・狩り・・・・・・!?」


アルミン「・・・・・ま・・・まさか!?・・」ブルブル




ミカサ「流石だ・・・アルミン・・・・・良く頭が回る。」



アニ「状況の理解は済んだみたいだね・・・・・・覚悟も済んだかい?」



クリスタ「エレンを私から奪おうとしたんだもん・・・・覚悟はとっくに出来ているよね?」



ユミル「アルミン・・・・エレンが大事にしているお前を・・・殺りたくはなかったけどな。」



サシャ「・・・もういいです・・・・・・私にはエレンだけがいればいいんですから。」





アルミン「・・・・・(そうだ、間違いない!!・・・・彼女達は・・)」ガタガタ



アルミン「(・・・彼女達の目的は・・・狙いは・・)」





203: ◆VQKJgiezS6 2013/09/14(土) 17:38:20.14 ID:f/LnacK90





ミカサ「・・・・・・これ以上はいらない。」



アニ「・・・・・・これ以上、エレンとの時間を無駄には出来ない。」



クリスタ「・・・・・・だから、少なくとも。」



ユミル「・・・・・・余計な奴にはさっさと退場してもらう。」



サシャ「・・・・・・エレンをこれ以上、誰にも奪わせない。」






ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・だから・・」」」」」



ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「今のうちに、アルミン・・・お前には・・」」」」」















アルミン「(エレンを奪おうと・・・エレンを助けようとしている僕だ!!!)」




ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「消えて貰う!!!」」」」」






220: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 17:42:40.79 ID:XkBC6EZ00





アルミン「(こ・・・ここで僕が戦っても時間稼ぎにもならない!!)」


アルミン「(仮に・・・仮に時間を稼げても・・・・エレンは意識を失っている!!)」




アルミン「(・・・エレンが逃げる事は・・・・・・エレンを助ける事は出来ない!!)」




アルミン「(そ・・・そもそも、完全に恐怖に飲まれている僕が・・)」




アルミン「(エレンを引きずって距離を稼ぐ事以外に何か出来るのか!?)」




アルミン「(今こうやって、彼女達と向き合う事だって・・・もう精神が限界なのに!!)」


アルミン「(・・・怖い・・・・怖いよ、エレン・・・・・・僕は・・・・どうすればいいんだ!?)」







ミカサ「・・・私達が争っている間にエレンを奪おうとするなんて・・」


アニ「ガッカリしたね、アルミン・・・・アンタがそんな卑怯者だったとはね。」


クリスタ「頭が良いからね・・・・そういった卑怯事が得意なんだよ。」


ユミル「・・・エレンをどこに連れて行くつもりだった?・・・エレンお前のものじゃねぇぞ!」


サシャ「皆さん・・・そんな事、もういいじゃないですか・・・そんな事は・・」







サシャ「早くアルミンを・・・・・・邪魔者を片付けて・・・エレンを貰いましょうよ。」






221: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 17:44:42.09 ID:XkBC6EZ00





ミカサ「・・・サシャ・・・・あくまで私達は共闘するのはアルミンを始末するまで。」


ミカサ「その後は・・・サシャ・・・そしてお前等を私が殺す事を忘れるな。」





ユミル「はっ・・・仲間意識なんてねぇよ!・・・だが、お前等殺したる間・・・こいつに・・」


ユミル「アルミンにエレンを奪われたら元も子もないから、仕方なく協力しているだけだ。」





クリスタ「そう・・・同盟でも・・・手を組んだわけでもないよ。」


クリスタ「お互いを利用しているだけ・・・・そんな事は全員分かっている事だよ。」





アニ「・・・アルミンを始末したら・・・・直ぐ、一瞬でお前等を殺す。」


アニ「この廃墟には私達以外誰もいない・・・・私も全力で、お前等を潰せる。」





サシャ「へぇ・・・一瞬とは言ってくれますね、アニ。」


クリスタ「・・・大砲でも使うっての?・・・・そういう強気な奴ほど直ぐに死ぬんだよね。」


アニ「・・・ふっ・・・・・大砲ね・・・そんなものより良いものが私にはあるんでね。」


ユミル「・・・・・ほ~、是非見せて貰いたいね・・・まぁ、はったりだろうがな。」


ミカサ「いい加減にしろ・・・・・・そんな事はどうでもいい。」


ミカサ「私の提案に乗ったのなら・・・今はちゃんとやる事をやれ。」






222: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 17:46:58.85 ID:XkBC6EZ00






アニ「・・・そうだったね。」



クリスタ「・・・・アルミン・・・そこを動かないでね。」



ユミル「・・・安心しな・・・・時間はかけねぇ・・・一瞬だ、楽に死ねるぞ?」



サシャ「これ以上、余計な事に時間を割きたくないですからね。」





アルミン「(・・・・エレン・・・・僕は・・・・・僕は・・)」


アルミン「・・・き、君達は・・(・・・・・諦めない)」ボソ


アニ「・・・何か言ったかい?」




アルミン「君達は何がしたいんだ!!!(・・・諦められない!!!)」


アルミン「何でこんな事をしているんだ!!!(・・・ここで僕が諦めたら・・・・誰が・・)」








アルミン「こんなの誰も幸せになれないじゃないか!!!(誰がエレンを助けるんだ!!)」






223: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 17:48:31.38 ID:XkBC6EZ00





ミカサ「・・・アルミン・・・・往生際が悪い。」



サシャ「最後まで達者でうるさい口ですね。」



クリスタ「誰も幸せになれない?・・・何を言っているの?」



アルミン「そうだ!!・・・こんな事をして幸せになれると・・」ブルブル





アルミン「エレンと本当に幸せになれると思っているのか!!!」





サシャ「当り前ですよ・・・邪魔者を全員片付けてエレンと幸せになるんです。」


ユミル「エレンは私のものにする為さ・・・私が幸せになる最良の行動だ。」




アルミン「・・・・本当にそんな風に考えているのなら・・・お笑いだね。」




ユミル「なんだと!!」


アルミン「・・・そうだろ?・・・・こんな事をする事で幸せになれる?」


アルミン「仲間を、エレンを傷つける事で、エレンと幸せになれる?」


アルミン「・・・・・馬鹿だよ・・・君達は馬鹿だ・・」ボソ









アルミン「君達全員!!・・・大馬鹿野郎だよ!!!!」






224: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 17:50:05.96 ID:XkBC6EZ00





サシャ「・・・・・アルミン・・・もう良いですよ・・・・・黙って下さい!」



アニ「アルミン・・・目障りだよ・・・・もう黙りな。」




アルミン「黙らないよ!!・・・君達は愚かだ!!!」


アルミン「エレンを自分のものにしようとしか考えてない!!!」




アルミン「自分が幸せになる事しか考えてない!!!・・・エレンの事なんてどうでもいいんだろ!?」


アルミン「エレンの夢も!目標も!意思も何も全てどうでもいいんだ!!君達は!!!」




クリスタ「もう良いでしょ?・・・気が済んだでしょ?・・・・・黙って。」




アルミン「エレンと幸せになるだって?・・・・・ふざけるな!!!」


アルミン「こんな事をして、あまつさえ幸せになるだって!?」




アルミン「こんなふざけた事があるか!!」




アルミン「エレンは・・・エレンはただ優し過ぎただけじゃないか・・」


アルミン「仲間を助けて・・・好かれて・・・・愛された。」


アルミン「・・・・エレンは確かに、軽率な態度を取ってしまったかもしれない。」


アルミン「君達の心を、想いを無視して・・・自分の意思を、想いを優先した。」






225: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 17:52:07.17 ID:XkBC6EZ00





アルミン「巨人をこの世から駆逐するという想い・・・いや、生きがいだ。」


アルミン「エレンは・・・巨人を倒したかったんだ。」


アルミン「・・・そのエレンの意志は、とても固く、強く・・・・・・そして重い。」


アルミン「生まれ育った町が・・・巨人達に蹂躙され、奪われた・・」


アルミン「何より目の前で・・・・大好きだったお母さんが巨人に食われた」


アルミン「エレンの巨人への憎しみ、復讐心は・・・とても測りしれないものだよ。」




アルミン「エレンは・・・どんなに強くても、優しくても・・・まだ子供なんだよ。」


アルミン「15歳の・・・子供なんだよ・・・・そんなエレンが・・」


アルミン「自分の想いを、意志を・・・巨人への復讐を優先して何が悪い・・・誰が責められる?」




アルミン「・・・けど・・・・・・エレンは優し過ぎた。」


アルミン「エレンは、自分を愛してくれた君達を・・・自分の意思と同じ程、大切に、愛おしくなったんだ。」


アルミン「自分の夢、生きがい・・・・自分を愛してくれた人達との幸せ・・」










アルミン「・・・エレンは苦しんでいた筈だ・・・ジレンマだよ。」






226: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 17:54:14.11 ID:XkBC6EZ00






アルミン「それこそ胃を・・・臓器を消耗し・・・・壊すまで苦しんだ。」


アルミン「あのエレンがだよ?・・・僕達より圧倒的に強いあのエレンが・・」




アルミン「薬を使ってまで、その苦しみに耐えていたんだよ!?」


アルミン「普通の人なら、とっくに体調を崩すか、壊れていた筈だ!」




アルミン「それでもエレンは・・・今!瀕死の身体に鞭打ち!決意したんだ!!!」




アルミン「エレンは・・・エレンは君達と向き合う事を決めた。」




アルミン「これ以上、大切な仲間を傷つけないよう・・・犠牲を出さないように・・」


アルミン「愛する君達を・・・それ以上傷つけないよう・・・・救う為に。」




アルミン「だけど・・・・君達はそんなエレンに何をした?」





ユミル「・・・黙れ」



アルミン「エレンの必死の言葉を聞きもしない!」



サシャ「・・・黙れ」



アルミン「エレンの懇願も完全に無視して、自分勝手な事ばかりだ!」






227: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 17:56:36.91 ID:XkBC6EZ00






クリスタ「・・・もう黙って。」



アルミン「エレンが痛みに苦しんでいても・・・誰も心配しない!」



アニ「・・・いい加減、黙りな。」



アルミン「君達はエレンの為に何もしていない!」



ミカサ「・・・黙れ、アルミン。」





アルミン「エレンを一体なんだと思っているんだ!!!」


アルミン「エレンは君たちの為だけに生きるモノじゃない!!!」




アルミン「ちゃんとした夢を持った!意志を!・・・強い意志を持った人間だ!!!」




アルミン「僕の!・・・僕の自慢の!大切な親友だ!!!」




アルミン「これ以上、君達の身勝手な理屈でエレンを傷つけるな!!!」


アルミン「いい加減にしろよ!・・・どうして好きなエレンにここまでの事が出来るんだ!?」


アルミン「エレンにどうしてここまで酷い事を出来るんd・・・」










ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「黙れぇぇぇぇ!!!!」」」」」






228: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 17:58:20.53 ID:XkBC6EZ00





アルミン「・・・うっ!?」ビクッ!




ミカサ・ユミル「「もうしゃべるな!・・・直ぐに息の根を止める!」」ギロ!



アニ「アルミン!!・・・2度としゃべらないようにしてあげるよ!」ギロ!



クリスタ「本当に最低・・・最悪な気分だよ・・・・早く殺そうよ!」ギロ!



サシャ「楽に殺すのは・・・なしですね・・・・どう甚振って殺してあげましょうか!」ギロ!





アルミン「・・・あ・・・・うっ!?(・・・やっぱり・・・駄目だ、怖い!・・・・・・けど・・)」ガタガタ


エレン「」


アルミン「(・・・・・・エレン・・・僕は・・) ・・・・!!」バッ!(両手広げる)




ミカサ「・・・・・・何のまね?」


ミカサ「・・・降伏のつもり?・・・・いまさら許す気なんてない!」


アルミン「・・・ち・・・・・・違う!・・・こ、これは!」




アルミン「・・・・・・僕の・・・僕の最後の・・・抵抗・・・・・だよ!」ガタガタ




ユミル「・・・・・・それが抵抗かよ?・・・・・震えているぜ?」フッ


アルミン「そうだよ!・・・・僕が・・・・・僕が出来る事は・・」










アルミン「せめて君達から!・・・・・エレンを少しの時間でも守る事だ!」






229: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 18:00:50.29 ID:XkBC6EZ00






ユミル「・・・へぇ、殺される覚悟はあるって事か!」




アルミン「・・・・・・・っつ!?」ガタガタ!


クリスタ「震えすぎじゃないアルミン?・・・・随分となさけない抵抗だね。」


クリスタ「・・・でもまぁ、潔く殺されるのを受け入れたのは褒めてあげるよ!」



サシャ「そうですね・・・さて、アルミン・・・どこからがいいですか?」


サシャ「腕?脚?・・・それとも細かい指とかからゆっくりと潰していきますか!?」





アルミン「・・・・ひっ・・・・・うぅ・・・あぁ・・・ぐっ!・・」ジワ、ポタポタ


クリスタ「ふふふ・・・泣いちゃった・・・・・本当に情けないね。」クス


アニ「泣くぐらいならそんな事をするのはやめなよ。」


アニ「それじゃあ・・・ぜんぜんかっこつかないよ・・・それとも情けでも期待しているの?」




アルミン「いまさら君達に情けをかけてもらおうなんて、思ってないよ。」


アルミン「でも・・・・えぐっ・・・・・信じてはいるよ!!」


ミカサ「・・・・・・信じる?」


アルミン「僕がこうして、無様に涙を流しながらでも・・・エレンの・・」









アルミン「エレンの為に時間を稼げば・・・きっとエレンはまた立ち上がってくれる!!」






230: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 18:02:51.69 ID:XkBC6EZ00





アルミン「昔からそうだった・・・・・・エレンは・・・・ぐす・・・・エレンはどんなに負けても・・」





アルミン「何度も立ち上がる!!!・・・・たとえその後、また負けても・・」


アルミン「エレンは必ず立ち上がる!!!・・・自分の、皆の、仲間の・・」


アルミン「ぐっ!・・・君達を止める為、幸せする為・・・エレンはまた立つ!立ち上がる!!!」



エレン「」ピク



アルミン「僕はそんなエレンの姿に、生き方に、憧れた・・」


アルミン「そして・・・エレンから勇気を、希望を、多くのものを貰った!」


アルミン「お互いに両親を無くした後・・・・エレンは言ってくれた・・」






~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~





エレン『・・・俺達はもう3人だけだ・・・・俺達は生きるんだ!』


エレン『・・・今日から、俺達は家族だ!・・・一緒に生きていくんだ!』


エレン『良いか、アルミン?・・・俺はお前の両親の代わりにはなれねぇけど・・』


エレン『俺達には俺達なりの幸せがあるんだと思う・・・生きようぜ、アルミン。』







エレン『・・・死んだ両親の分まで、母さんの分まで俺達は生きよう!』






231: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 18:05:19.19 ID:XkBC6EZ00




エレン『楽しい事も、悲しみも、辛い事も・・・全部3人で背負い・・・生きてこうぜ!』




エレン『アルミン・・・俺達は、3人は今日から家族だ!!!』




エレン『いいd・・・!?・・・・・おい!なんで泣いてんだよ!?・・そんなに嫌だったか!?』


エレン『え!?・・・嬉しい時にも涙って出るのか!?・・・し、知らなかった!?』


エレン『って事は・・・家族で良いんだよ・・・な?・・・アルミン?』


エレン『おう!・・・これからも親友として、家族として宜しくな!』


エレン『アルミン!・・・これからもいろいろ教えてくれよな!』ニコ





~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~




アルミン「エレンは・・・生きる意志を失いつつあった僕を救ってくれた。」


アルミン「エレンは!・・・僕を家族と言い・・・迎えてくれた!」


アルミン「あんなに嬉しかった事は・・・今まで無かったよ!」


アルミン「エレンは・・・・エレンは君達にだけじゃない!」





アルミン「僕にとってもエレンは・・・・命の次に大事な人、親友・・・家族なんだよ!!!」





アルミン「僕は・・・僕はそんなエレンが、大切な親友を・・・家族を守れるなら!」





アルミン「どんな情けなく、無様な姿をいくら晒しても構わない!!!!」







232: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 18:08:01.78 ID:XkBC6EZ00






ミカ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・・・・・」」」」」


アルミン「はぁはぁはぁ・・・・・ぐす・・・・b・・」




アニ「もう良いよ・・・・・アンタの話は聞き飽きた。」




アルミン「はっ!?(・・・ア・・・・・アニ!?・・・何時の間に目の前に・・)」


アニ「その良く回る口ごと・・・頭を吹き飛ばしてあげるよ。」スッ


アルミン「あっ(・・・・脚が振られ・・・・蹴りが来る・・・・避け・・・・ないと・・)」




アニ「さようなら・・・アルミン!」ブン!!




アルミン「(・・・駄目だ・・・速い・・・・頭を吹き飛ばされる・・・死ぬ?・・)」


アルミン「(・・・エレン・・・・信じているよ・・・君は・・・・君なら・・)」スッ(目閉じる)


アルミン「(再び立ち上がって・・・この不幸な争いを・・・彼女達を・・)」







アルミン「(彼女達を不幸から救ってくれるって!!・・・僕は信じているよ!!!)」





233: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 18:10:58.94 ID:XkBC6EZ00




アルミン「(・・・エレン!・・・・エレン!!・・・・・・・・勝ってね!・・)」





アニ「(・・・終りだね・・・・・アルミン・・・・残念だよ・・・エレンが悲s・・)」


バッ!




アニ「(・・・・・・え?)」




バシィッ!!!!







アルミン「(・・・・あれ・・・・・音が・・・妙?・・・まるで受け止め・・・・それに・・)」



アルミン「(どこも・・・どこも痛くない?・・・・僕は一体d・・)」
















?「・・・・・・よく吠えた・・・ガキ。」









234: ◆VQKJgiezS6 2013/09/16(月) 18:13:03.96 ID:XkBC6EZ00





?「お前が言う・・・無様な行動・・・・その行動によって稼いだ時間は・・」


?「無駄じゃ無かった・・・エレン・イェーガーを救った・・・・良くやった。」




アルミン「(・・・誰?・・・・聞いた事がない声・・)」スッ(目開く)


アルミン「あっ!?」




アニ「(こいつ!?・・・・私の蹴りを・・・片手で!?)」



?「・・・・脚癖が・・・悪りぃな」ググッ!



アニ「痛!?・・・くっ!」ミシ、ブン!


?「ちっ」ヒュッ!バッ(手離す)


アニ「ぐっ!・・・・・・(こいつは!!)」バッ、ズザザ!(後ろに跳び後退)


ミカ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・!!」」」」」


アルミン「あ・・・あぁ・・(そんな・・・どうして・・・・・こんな所に!?)」





?「・・・・・・ガキ・・・この戦い、うちの新入りを・・」



?「お前の親友を・・・・・家族を・・」



?「最後まで、エレン・イェーガーを信じた・・」
















リヴァイ「お前の勝ちだ!!」







256: ◆VQKJgiezS6 2013/09/18(水) 21:49:07.53 ID:TGLsikiO0





アルミン「・・・・・・じ、人類の希望にして・・・・・最強の戦士・・」ヘタ(座り込む)




アルミン「リヴァイ・・・・・兵士長!!??」




ゲルガー「相変わらず、俺達の兵士長様はかっこいいな!」


アルミン「誰!?」ビクッ!


ゲルガー「ん?・・・・おお、俺はゲルガー・・・調査兵団だ!」


ゲルガー「小屋に戻ってみれば・・・大量の血があってな・・・・血の跡を追ってここまできた訳だ。」



ゲルガー「よく頑張ったな!・・・アルミン・アルレルト訓練兵!」



アルミン「どうして僕n・・・いえ!私の名前を!?」


ゲルガー「おっと、畏まる必要はないぜ!・・・普段道理な話し方で構わねぇ・・・何・・」


ゲルガー「途中で拾った、このお抱え2人に聞いたのさ。」







マルコ「・・・・・・アル・・・・ミン・・・無事で良かった。」




ジャン「・・・はぁはぁ・・・・よう・・・止められなくて・・・・・・悪かった・・・な・・」




アルミン「マルコ!!ジャン!!・・・・・2人共無事だったんだね!!!」






257: ◆VQKJgiezS6 2013/09/18(水) 21:51:15.12 ID:TGLsikiO0





マルコ「・・・ジャンの治療と・・・・・ゲルガーさんの御陰でね。」


ジャン「・・・・・ああ・・・助けにきたのn・・・うっ!?・・・ごほごほっ!!」


ジャン「・・・結局、お荷物になっちまった・・・・・・情けねぇ・・・・・はぁはぁ・・」




ゲルガー「おいおい!あんま、しゃべんな!・・・血はなんとか止めたが傷口は、ほぼそのままなんだからな!?」



ゲルガー「ったく・・・今年の訓練兵は無茶する奴等ばかりだな・・・だが悪くない!気に入った!!」



ゲルガー「馬の荷物から、治療道具も取ってきてある・・・・・直ぐに治療してやるから頑張れよ!ジャン!!」


ジャン「・・・はぁはぁ・・・・すみません。」




ゲルガー「アルミン・・・立てるか?・・・・後退して、あそこの2人・・・・・確か後の仲間は・・」


ゲルガー「ライナーとベルトルトだったな・・・・あの2人で間違いないな?」


アルミン「は、はい!!・・・間違いありません!!」


ゲルガー「よし・・・・あの女達は兵長に任せて・・・俺達は2人の回収と、治療だ・・・いいな?」


アルミン「へっ!?・・・し、しかし、彼女達h・・」


ゲルガー「兵長に任せろ!・・・・いいな!!」


アルミン「・・・・・・・・・はい。」






258: ◆VQKJgiezS6 2013/09/18(水) 21:53:14.83 ID:TGLsikiO0





ゲルガー「・・・・・・心配なのは分かるがな・・・リヴァイ兵士長なら平気だ。」





アルミン「(・・・・けど・・・・・・今の彼女達はとてもじゃないけど・・・しかも1:5・・)」


アルミン「(しかも、あのミカサもいる!・・・・・・いくら兵士長でも・・)」




ゲルガー「・・・・・・それにしても・・・本当にあれは人間の女の子なんだよな?」


ゲルガー「外見は全員、超美人なんだが(まぁ、ナナバには負けるがな!) ・・なんだ・・・纏っているものがな・・」




ゲルガー「殺意そのものって感じだな・・・・こりゃあ巨人とはまた違う恐怖だぜ。」




ゲルガー「ここら廃墟一帯の不穏な雰囲気はあいつ等が原因だったって事か?」


アルミン「・・・はい・・・・恐らくそうだと思います。」


ゲルガー「マジかよ・・・・・・不覚にも、俺は少し・・・びびっちまっていたぜ・・」


ゲルガー「こうして、直に目の前で向き合うと・・・マジで怖ぇな。」



ゲルガー「・・・実は・・・・人間の姿をした・・・・・化物なのか?」



アルミン「(・・・化物・・・・・確かに、今の彼女達はそう言い表す他ないn・・)」













リヴァイ「ゲルガー。」






259: ◆VQKJgiezS6 2013/09/18(水) 21:55:40.95 ID:TGLsikiO0






ゲルガー「!・・・はい!なんでしょう兵長!?」




リヴァイ「気のせいか・・・今こいつ等の事を・・・・・化物と言ったか?」




ゲルガー「えっ!?・・・・・・は、はい。」


リヴァイ「それは、随分だな・・・・・化物共に失礼だろ。」


リヴァイ「こいつ等は、感情の制御を失い、暴走しているただの人間だ。」


リヴァイ「化物みたいに恐ろしくもなければ・・・・巨人程の脅威もない・・」





リヴァイ「ただのクズなった人間・・・・・・クズだ。」





ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・」」」」」ギリ!




リヴァイ「・・・・・・・・・・」




リヴァイ「・・・・・さっさとガキ共を助けろ。」


ゲルガー「はい!・・・いくぞ!アルミン!」


アルミン「はい!・・・僕はマルコとジャン・・・・エレンをそこの小屋に運びます!」


ゲルガー「分かった・・・・・・なら、俺はあそこの巨体2人だ!」ダッ!




マルコ「アルミン・・・・僕はいいから・・・・・・ジャンを先にお願・・・い。」


アルミン「分かった!・・ジャン・・・ごめんね・・・引きずるね?(・・・傷口に気をつけないと!)」ズルズル


ジャン「・・・ああ・・・・・・すまねぇ・・」フラ






260: ◆VQKJgiezS6 2013/09/18(水) 21:57:38.55 ID:TGLsikiO0





アルミン「(顔が真っ青だ・・・きっと血を流しすぎたんだ・・・・ジャン・・・ありがとう)」


アルミン「(そんな酷い怪我を負ってまで・・・・エレンを守ろうとしてくれて。)」





ジャン「・・・エレン・・・・は平気・・・なのか?」


アルミン「うん・・・少なくともジャンよりは平気だよ。」



ジャン「・・・・・・そう・・・・・・・・・か・・」ガク



アルミン「ジャン!?(意識を失った!?・・・恐らくジャンが今一番危険な状態だ・・)」チラ


エレン「」


アルミン「(エレンはまだ意識を失ったまま・・・・けど、外傷はない・・・先に2人を運ぼう。)」


アルミン「(特にジャンは速く傷をちゃんと処置しないと・・・危ない!)」







リヴァイ「・・・・・・・・・」



ミカサ「・・・・・・・・・ちっ」
















リヴァイ「・・・お前等の目的はなんだ。」






261: ◆VQKJgiezS6 2013/09/18(水) 21:59:24.41 ID:TGLsikiO0





アニ「・・・エレンと幸せになる事だ!」


リヴァイ「・・・・・・幸せだ?」




クリスタ「そう!・・・エレンは私と幸せになるんだ!!・・・邪魔をするな!!」


リヴァイ「・・・なぜ多くの犠牲者を出した。」




ユミル「私の邪魔をするからだ!!・・・エレンは私のものだ!!!」


リヴァイ「・・・・・・人間はモノじゃねぇ。」




サシャ「・・・モノ扱いなんかしていません!!・・・エレンは私と幸せに生きるんです!!」


リヴァイ「・・・なるほど・・・・・・お前等全員、言っている事が矛盾しているぞ。」


リヴァイ「・・・・・エレンの意志を・・・身体を無視しているように見えたがな?」




リヴァイ「お前等は人形と・・・モノと一緒に幸せになりたいのか?」




ミカサ「エレンを人形なんて言うな!!!・・・エレンはモノじゃない!!!」







リヴァイ「・・・・お前等がモノって言い始めたんだろうが。」ハァ






262: ◆VQKJgiezS6 2013/09/18(水) 22:01:12.66 ID:TGLsikiO0





アニ「黙れ!!!・・・アルミンの前にお前を始末してやる!!!」



クリスタ「どうして・・・どうして次から次へと邪魔者が湧いてくるの!!!」



ユミル「我慢の限界だ・・・・エレンをさっさと渡せ!!!」



サシャ「誰だろうが・・・・そんな事は関係ない!誰だろうが殺す!!!」



リヴァイ「・・・・・・・・・」





リヴァイ「・・・・・・・・・どうやら・・」


リヴァイ「話が通じないようだな。」


リヴァイ「・・・・・エレン・イェーガーは・・・俺の班の新人だ。」



リヴァイ「・・・俺の部下を傷つけた・・・・その代償は大きく、重い。」



リヴァイ「言っておくが・・・・・俺は・・」










リヴァイ「ガキや女に加減できるほど・・・良く出来た大人じゃねぇ。」バサ(マント外す)






263: ◆VQKJgiezS6 2013/09/18(水) 22:03:22.67 ID:TGLsikiO0





アルミン「・・・リヴァイ兵士長!?(・・・ついに戦うのか!?)」




アルミン「(・・・その力は一般兵4000人分の戦闘能力を持つとされ・・)」


アルミン「(1人で一個旅団相当とまでと噂されている・・)」




アルミン「(一体どうやって、彼女達と戦うんだ!?)」





ゲルガー「・・・・・・兵長(・・・思えば・・・リヴァイ兵士長が対人戦闘を行うのは・・)」


ゲルガー「(初めて見るな・・・・・・人類最強・・・不謹慎だが、少し興奮する。)」ゴクリ





ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・」」」」」ギロ!




リヴァイ「心配するな・・・殺しはしねぇ・・」


リヴァイ「調子に乗っているガキ共・・・少し躾てやる。」


リヴァイ「これは俺の持論だが・・・・躾には痛みが1番良いと俺は思う。」


リヴァイ「お前等には・・・・・痛みによる教訓が必要のようだな・・」




リヴァイ「・・・・・・・・・・・・」ギロ!!



ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・」」」」」ゴゴゴ!!(戦闘態勢)



リヴァイ「・・・・・・・・・」












リヴァイ「・・・・・・来い。」ゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!






264: ◆VQKJgiezS6 2013/09/18(水) 22:05:32.53 ID:TGLsikiO0






アルミン「はぁ!はぁ!!(・・・何て殺気だ!!・・・ミカサ達のもすごいけど・・)」タラタラ


アルミン「(リヴァイ兵士長はそれ以上だ!!・・・まるで・・)」




アルミン「(死が人間の形をして・・・そこにあるような!!)」ブルッ!




ゲルガー「・・・(・・・・今度から絶対に・・・絶対に兵長には逆らわないようにしよう!)」ブル






リヴァイ「・・・・・・・・・・・」ゴゴゴゴゴ!!



ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・」」」」」ゴゴゴ!!



リヴァイ「・・・どうした・・・・・俺が怖いか?」



リヴァイ「俺を殺して・・・・・・エレンを奪うんじゃねぇのか?」



ミカサ「・・・・・・!」ギリ!ダッ!!


ミカサ「・・・ふっ!!」ブン!




リヴァイ「・・・・・・速いのは、移動だけか・・・・攻撃はクソだな。」ヒュッ!


ミカサ「ちっ!」



アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・!!」」」」」ダッ!



リヴァイ「・・・・数で攻めるか・・・・だが・・」











リヴァイ「お前等じゃ無理だな。」






287: ◆VQKJgiezS6 2013/09/23(月) 00:30:29.08 ID:NbUSG8q80





ジャン「・・・・はぁはぁ・・・ぐっ!・・」タラタラ



アルミン「ジャン!しっかり!!・・・ゲルガーさん!!!また出血が!!」


ゲルガー「待て!俺は医者じゃねぇんだよ!・・・簡単な応急処置しか出来ねぇ!!」


ゲルガー「その傷はどうみても専門の奴じゃなきゃ無理だ!!・・・とにかく止血だ!!」


アルミン「はい!!ジャン!頑張って!!!」


ジャン「・・・あ・・・当たり前だ・・・・俺は内地で・・・快適な生活を満k・・・うぐっ!?」


アルミン「・・・ジャン!しゃべらないで!!・・・呼吸を一定に保って休んで!!」





ゲルガー「くっ!(・・・ちくしょう!・・・手際が悪い・・・何で俺はもっと応急処置の方法を学ばなかったんだ!!)」


マルコ「僕は・・・既に簡単な・・・・・・手当てをジャンにして貰っています・・」


マルコ「・・・ゲルガーさん・・・・・・僕は後で・・・いいですから・・・・・・ジャンを・・・ジャンを・・」


ゲルガー「黙っていろ!・・・お前だってアイツ程じゃないにしろ治療が必要なんだ!」


ゲルガー「包帯や薬も変えないと、せっかくの先の処置も意味がねぇんだ!」


ゲルガー「・・・マルコ・・・・仲間を優先するお前のその態度はすばらしいがな・・」




ゲルガー「悪いが、現状で救える可能性が高い奴等から治療していくのが基本なんだよ!」




ゲルガー「非道な考えだと思うだろうがな・・・戦場では!壁外では!・・・・調査兵団ではこれがあたり前なんだよ!!」






288: ◆VQKJgiezS6 2013/09/23(月) 00:32:05.49 ID:NbUSG8q80





ゲルガー「今は黙って、処置を受けていろ!マルコ!」


マルコ「・・・・・・はい。」


ゲルガー「くそ・・・もっと人手があればよ!・・・アルミン!!そこの3人はまだ目を覚まさねぇのか!?」




ライナー「」



ベルトルト「」




アルミン「駄目です!!・・・まだライナーもベルトルトもエレn・・・・・・あれ!?」



アルミン「エレン!?・・・エレンがいない!!」



ゲルガー「どうした!?・・・アルミン!!」


アルミン「エレンが!!・・・エレン・イェーガーがいないんです!!!」


ゲルガー「何!?・・・・・・あ!いたぞ!!」




エレン「」フラフラ




ゲルガー「あの野郎、何時の間にかに小屋の外に!?・・・くそ!!」


ゲルガー「アルミン!!・・・行け!!・・・・連れ戻してこい!!」






289: ◆VQKJgiezS6 2013/09/23(月) 00:34:07.45 ID:NbUSG8q80




アルミン「はい!・・・けど、僕が行ったら!?」


ゲルガー「だから、速攻で連れ戻してこい!!・・・行け!!!」


アルミン「はい!!」バタン!





ゲルガー「あ~・・・・・マジで最悪な休暇になったぜ!ちくしょう!!」



ジャン「・・・・・・す・・・すみません。」



マルコ「・・・本当に・・・申し訳ありま・・・せん。」



ゲルガー「ああ!本当だよ!!新兵でもない訓練兵を休暇潰してまで、迎えに行って・・」


ゲルガー「挙句に、医者の真似事だぜ!?マジふざけんじゃねぇよ!!!」



ゲルガー「ここまでしてんだ!・・・絶対に死ぬんじゃねぇぞ!?ジャン!!!」



ジャン「・・・・・はい・・・・・・すみません・・」


ゲルガー「何度も礼を言うぐらいなら・・・・今度町で酒でも奢れ!!」


ジャン「・・・・・・はい・・必ず・・・奢り・・・・・ます。」




ゲルガー「ふっ・・・男に二言はねぇぞ!?・・・死ぬなよ!!!(ジャンの奴・・・マジでまずいな・・)」



ゲルガー「(壁外でもないのに・・・死ぬんじゃねぇぞ!?・・・ジャン!!!)」






290: ◆VQKJgiezS6 2013/09/23(月) 00:35:34.02 ID:NbUSG8q80



---------------------------------------------------------------------------





アルミン「エレン!!!」ガシッ!


エレン「」フラフラ


アルミン「何をしているんだ!?・・・君も安静にしていないと駄目だよ!!」


エレン「」


アルミン「・・・・・・エレン?」



エレン「・・・・ミカサ・・・・・・アニ・・・・・クリスタ・・・・・」白目



アルミン「!?(・・・エレン!?意識が!?・・・・・・・まさか・・)」


アルミン「(まさか!?・・・無意識でここまで!?)」



エレン「・・・ユミル・・・・・・サシャ・・・・皆・・・俺が・・・・・・」バタ!



アルミン「エレン!!!(・・・エレン・・・・君は意識もないのに、それでも彼女達を・・)」


エレン「」





アルミン「・・・・・・エレン・・」ギュ(手握る)


アルミン「大丈夫だよ・・・・彼女達なら心配いらない。」


アルミン「・・・・エレン・・・・・今ね・・・君が昔から憧れていた人が・・」


アルミン「リヴァイ兵士長がね・・・君の・・・・・エレンの為に・・」






アルミン「彼女達を止めてくれている!」






291: ◆VQKJgiezS6 2013/09/23(月) 00:37:54.85 ID:NbUSG8q80





アルミン「(・・・リヴァイ兵士長・・・・・・あの人は・・)」チラ


アルミン「(あの人は間違いなく・・・・人類の・・・僕達の・・・)」




アルミン「(エレンの希望だよ。)」






リヴァイ「・・・・・・・・・・・・」


リヴァイ「・・・・・・かれこれもう10分程か・・」


リヴァイ「お互い一撃も当ててねぇ・・・・まぁ・・」


リヴァイ「俺は一度も攻撃していないがな。」


リヴァイ「・・・・・・・・・もういいだろ・・」


リヴァイ「逝かれたお前等でも・・・いい加減理解できたな?」






リヴァイ「お前等じゃ、俺には勝てないって事がな。」






ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・はぁはぁはぁ・・・・・くそ!」」」」」




アルミン「(・・・・一撃も攻撃を受ける事なく、彼女達の攻撃を全ていなし、捌いている・・)」


アルミン「(それも・・・息も乱さず・・・・まったく疲労の様子が無い。)」





アルミン「(これが・・・・人類最強の・・・リヴァイ兵士長の力!)」






292: ◆VQKJgiezS6 2013/09/23(月) 00:40:49.13 ID:NbUSG8q80





リヴァイ「・・・・・力だけなら、俺に十分通用はするだろうが・・」


リヴァイ「感情どころか、身体の制御も何も出来ていないお前等じゃ・・・その力も・・」


リヴァイ「無意味だな・・・そんなじゃ何も守れねぇ・・」




リヴァイ「何もできねぇ・・・エレンの野郎も幸せにするのも無理だな。」




ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・!!」」」」」ギリ!!


リヴァイ「・・・・・・・・・」






リヴァイ「・・・お前等・・・・強さってのは・・・・・何だ?」


ミカサ「・・・・・・・・・何?」


リヴァイ「・・・ただの力か?・・・愛か?・・・欲望か?・・・・・何だ?」


アニ「そんなのどうでもいい!!・・・さっさと殺されろ!!!」




リヴァイ「・・・・・・・・これも・・・俺の持論だが・・」



リヴァイ「真の強さ、強者ってのは・・・・・自分を完全に制御できる・・」








リヴァイ「強い意思を持つ者・・・と俺は考える。」





293: ◆VQKJgiezS6 2013/09/23(月) 00:42:53.96 ID:NbUSG8q80





アルミン「(真の強さ、強者が・・・・・・・・強い意志を持つ者?)」




クリスタ「・・・黙れ!!!」バッ!!


リヴァイ「・・・・・・・・・」スッ


クリスタ「くっ!(・・・かわさr・・・!?)」


リヴァイ「・・・今のお前等のように・・」バシ!


クリスタ「なっ!?・・・ぐっ!?」バタ!




サシャ「(クリスタの相手をしている間に後ろから!!) ・・・!」ブン!


リヴァイ「・・・・・・・・・」パシ!


サシャ「!?(・・・後ろを見ずに攻撃を受け止めt!?)」


リヴァイ「感情を、殺気を剥き出しじゃ・・・・気配も垂れ流しだ・・」ブン!


サシャ「かはっ!」バタ!


リヴァイ「・・・・・・・・・」




アニ「(こいつ・・・・今やるか!・・・ここで!立体起動装置もない!!)」



ユミル「(・・・仕方がなぇ・・・このままじゃまず勝てねぇしな・・)」








アニ・ユミル「「(巨人化して終わらせる!!!)」」グッ!






294: ◆VQKJgiezS6 2013/09/23(月) 00:45:49.17 ID:NbUSG8q80



リヴァイ「・・・顔に、表情に出すぎだ・・・・・お前等・・」




アニ「なっ!?(・・・・こいつ!?・・・いつ目の前に!?)」



ユミル「はっ!?(・・・・・何時の間に・・・間合いに!?)」




リヴァイ「・・・何をする気だったのかは知らねぇが・・」


リヴァイ「何かをするつもりならな・・・・誰にも感づかれないようにしろ。」パシ!×2


アニ「・・・ぐっ!」バタ!


ユミル「・・・がっ!」バタ!




リヴァイ「・・・・・・これで後は・・・お前だけだな」


ミカサ「・・・・・・・・・」





アニ「くそ!(何だ・・・・・これは!?身体に力が入らない!?)」ググッ



ユミル「ちくしょう!(体が動かねぇ!・・・どうなってんだ!?)」ググッ



クリスタ「何で?・・・何で!?(・・・どうして身体が動いてくれないの!?)」ググッ



サシャ「これは・・・(・・・まさか・・・麻痺!?・・・・道具も何も使わずに!?)」ググッ





ミカサ「・・・あいつ等に何をした。」


リヴァイ「・・・人間の身体・・・・・人体ってのは、意外と欠陥が多い。」


リヴァイ「身体のどこかに、精確に、的確に衝撃を与えると、瞬時に麻痺だ、気絶をする。」


リヴァイ「ツボだ何だ言うらしいが・・・クソ眼鏡から聞いた中でも数少ない、役立つ知恵だ。」





リヴァイ「・・・お前等みたいなクズの躾には丁度いい。」






295: ◆VQKJgiezS6 2013/09/23(月) 00:48:48.84 ID:NbUSG8q80





ミカサ「そう・・・だが、それは私には好都合。」ニヤ


ミカサ「御陰でお前を殺した後の・・・掃除が楽になった!」



リヴァイ「・・・仲間を捨てる気だったって事か。」



ミカサ「勘違いするな・・・・一時的に手を組んだだけだ・・」



ミカサ「用が済んだら・・・全員始末して、私はエレンを手に入れた。」



リヴァイ「・・・・・・お前は他の奴等と少し違うらしいな。」


リヴァイ「・・・他の奴等よりは強い・・・・が、他の奴等よりさらに逝かれていやがるな。」




ミカサ「私はエレンを守る・・・・その為ならどんな兵士にでも戦士にでもなる!」


ミカサ「私は強い・・・エレンを守る、エレンの為ならいくらでも強くなる!!」




ミカサ「私は強い!!エレンは私の幸せであり、私の力だ!!!」





リヴァイ「・・・・・・・・・強いか。」



リヴァイ「・・・お前は強くなんでねぇ・・・だだの逝かれたガキだ!」


ミカサ「黙れぇぇ!!!」ブン!





リヴァイ「クソ女・・・良く聞け・・・お前は最強の兵士でもなければ戦士でもなねぇ」バシッ!





296: ◆VQKJgiezS6 2013/09/23(月) 00:50:48.99 ID:NbUSG8q80




ミカサ「くっ!?・・・離せ!!」ググッ!



リヴァイ「今のお前はエレンの為と言いながら、己の怒りを晴らす為にこうして暴れているだけだ。」



リヴァイ「獣ように、感情を暴走させ・・・本能のまま力を振るっているだけだ。」



ミカサ「あああぁぁぁ!!!!」ブン!(頭突き)


スカッ!

ミカサ「・・・・・?(・・・手応えがない?・・・・・消えた!?)」






リヴァイ「だから動きも読まれる。」






ミカサ「!?(こいつ何時の間に背後に!?)」



リヴァイ「・・・終りだ。」バシ!



ミカサ「・・・くっ・・・・・・くそ!・・・・・」バタ!



リヴァイ「・・・これでもお前は強いと・・・・まだ言うか?」



ミカサ「・・・ぐっ!」ググッ




アルミン「(・・・・・・すごい・・・あの5人を一瞬で無力化した!!)」


アルミン「(速すぎて、動きがほとんど見えなかった・・・あれがリヴァイ兵士長の本気・・)」






アルミン「(やはり、あの人は・・・リヴァイ兵士長は僕等とは圧倒的に別格だ!!)」






298: ◆VQKJgiezS6 2013/09/23(月) 00:53:45.06 ID:NbUSG8q80




リヴァイ「・・・・・・お前等は確かこんな事を言っていたな・・」




リヴァイ「エレンの為に殺すだ、2人で幸せになる為だなんだと。」




ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・」」」」」ギリ!



リヴァイ「・・・・・・お前等の戦いが全てエレンの為だと?」




リヴァイ「エレンを守る?・・・幸せにする?・・・・・笑わせるな。」




リヴァイ「今のお前に、エレンを幸せにしようなんて感情はどこにもねぇ。」


リヴァイ「自分の怒りをただ周囲に撒き散らしているだけだ!」


リヴァイ「それじゃ・・・何も守れねぇ・・・・・・誰も救えない。」


リヴァイ「・・・無駄に声を荒げ怒り、悲しみ涙を流す事に何の意味がある。」



リヴァイ「俺は・・・お前等が言うほど、強くなんかねぇ。」



リヴァイ「人類最強?・・・希望?・・・・・・俺1人で何が出来る。」


リヴァイ「俺がここまで強くなったのは・・・生き残ってきたのは・・」








リヴァイ「多くの部下の・・・仲間達の犠牲があったからだ。」


リヴァイ「俺を信じ・・・俺が信じた部下達がいなかったら・・・・・俺はとっくに死んでいる。」






299: ◆VQKJgiezS6 2013/09/23(月) 00:56:45.39 ID:NbUSG8q80




リヴァイ「そうして、俺の為に犠牲になり、死んでいった奴等に俺が出来るのは・・」



リヴァイ「あいつ等が望んだものを、夢を叶えてやる為に戦う事だけだ。」



リヴァイ「怒り、声を荒げて部下達を救えるなら・・・・いくらでも怒ってやる。」



リヴァイ「悲しみ、涙を流す事で死んだ仲間達が生き返るなら・・・・いくらでも泣いてやる。」



リヴァイ「だが、そんな事をしても死んだ奴等は・・・生き返らねぇ。」



リヴァイ「だったら・・・俺は怒りもしねぇ・・・泣きもしねぇ・・」



リヴァイ「涙を流す分の水分を使い・・・動き、戦い続ける!」


リヴァイ「声を発する分の酸素を・・・巨人共を殺す為に使う!」




リヴァイ「本当の強さは・・・一個人がどれだけの戦闘力を持っているかじゃねぇ・・」


リヴァイ「多くの、悲しみ、怒り、全ての感情を制御し・・・・己の力に換える・・」


リヴァイ「仲間達の死を、命を、夢を背負いこんで・・・・あいつ等の分まで戦う・・」




リヴァイ「どれだけの意志を持っているかが・・・本当の強さだ!」



リヴァイ「・・・そんな事も出来ない、感情の制御も中途半端なガキが・・」











リヴァイ「強いだ、最強だと・・・名乗ってじゃねぇよ、クズ野郎!」ギロ!






313: ◆VQKJgiezS6 2013/09/25(水) 22:41:39.53 ID:av1Dqelp0




アルミン「(・・・・・・すごい・・・・・これが・・・リヴァイ兵士長・・)」


アルミン「(自分を・・・彼女達をまったく傷つける事もなく終わらせた・・・・これが・・)」



アルミン「(人類最強の戦士であり、人類の希望・・・・すごい・・・本当にすごい・・)」



アルミン「(すごいとしか言えないや・・・・・すごすぎるよ・・・本当にすごいや・・)」





リヴァイ「・・・・・・アルミン・・・だったな?」フリムキ


アルミン「はっ!?・・・はい!!」


リヴァイ「そんな所で何をしてやがる・・・?・・・・・・エレン・イェーガー?」


リヴァイ「・・・なぜ・・・・そいつまでここにいる?・・・連れて来たのか。」


アルミン「いえ!違います!・・・エレンは無意識に彼女達の元へ行こうとしていて・・」


アルミン「僕はそれを止めに来たのですが・・・・・・けど、エレンはまた倒れてしまって。」


リヴァイ「・・・・無意識でここまで来たのか・・・そいつは・・」


リヴァイ「(察するに・・・もう立つ事すら不可能に近い体の筈だが・・)」






エレン「・・・・・・・・俺が・・・」ボソ





314: ◆VQKJgiezS6 2013/09/25(水) 22:44:41.48 ID:av1Dqelp0



リヴァイ「・・・!」




エレン「俺が・・・・・・・カサ・・・・アニ・・・・・・・ク・・・タを・・」ボソ


エレン「・・・・・・ユ・・・・・ルを・・・・・・・・・・・シャ・・・・・・皆を・・」



リヴァイ「・・・・・・・・・(想い・・・意志の力・・・・・か・・・・・・・・対した奴だ)」



アルミン「直ぐに連れていきまs・・」


リヴァイ「おい・・・エレン。」




リヴァイ「立て。」




アルミン「リヴァイ兵士長?」


リヴァイ「お膳たてはしてやった・・・後はお前がやれ。」


リヴァイ「大事な女達なんだろ・・・・何時までも寝てねぇで、さっさと立て!」


エレン「」


アルミン「何を言っているんですか、リヴァイ兵士長!?・・・エレンh・・」



リヴァイ「ガキ!!」ギロ!



アルミン「!!??」ビクッ!!



リヴァイ「俺はエレンと話している・・・・・・黙っていろ。」



アルミン「・・・・・・はい(・・・・・・エレンと話し!?・・・・エレンは意識を・・)」


リヴァイ「・・・・・・エレン・・」






リヴァイ「立て。」






315: ◆VQKJgiezS6 2013/09/25(水) 22:47:23.25 ID:av1Dqelp0




エレン「」


リヴァイ「・・・・・・・・・」


エレン「」


リヴァイ「・・・・・・・・・」





リヴァイ「・・・・・どうやら・・・俺の見込み違いだったようだな。」


リヴァイ「エルヴィンも、俺も見る目もが無かったようだ。」


リヴァイ「俺はお前には・・・・誰よりも強い意思があると思っていたが・・」



リヴァイ「とんだ検討違いだったようだな・・」



リヴァイ「期待はずれだ・・・・俺は帰る」スタスタ


アルミン「!!待って下さい!!!エレンh・・」




ミカサ「私のエレンを侮辱するな!!!クソチビが!!!」




リヴァイ「・・・・・・」ピタ




サシャ「私のエレンを侮辱して、生きて帰れると思っているんですか!!!」



アニ「人の愛する人を散々、侮辱しといて勝手に何を帰ろうとしている!!!」



クリスタ「まだ、終わってない!!!・・・まだ、私は戦える!!!」



ユミル「戻ってきやがれチビ!!!・・・ぶっ殺してやる!!!」



リヴァイ「・・・・・・・・・」






316: ◆VQKJgiezS6 2013/09/25(水) 22:49:33.18 ID:av1Dqelp0




リヴァイ「・・・・・・口だけはうるせぇ奴等だな。」ギロ!




リヴァイ「身体の自由を一時的に奪い・・・・無力化して自分達の無力さを教えてやったが・・」


リヴァイ「どうやら・・・もっとちゃんと痛みを与えねぇと・・・駄目みてぇだな。」



リヴァイ「いいだろう・・・・再度・・躾てやる。」スタスタ



アルミン「!?ま、待って下さい!!リヴァイ兵士長!!!」


アルミン「彼女達はもう何も出来ません!!・・・拘束すれば済みます!!」


アルミン「傷つける必要はありません!!やめて下さい!!!」





リヴァイ「・・・・・・・・・アルミン・・」


リヴァイ「それはこいつ等が、お前の大事な仲間だからか?」


リヴァイ「それとも・・・エレンの大事な女達だからか?」


アルミン「はい!」



リヴァイ「ならお前達が・・・俺を止めるんだな。」



アルミン「!?」



リヴァイ「俺にとっては・・・こいつ等がどうなろうが関係ない。」





エレン「」ピク





317: ◆VQKJgiezS6 2013/09/25(水) 22:51:45.95 ID:av1Dqelp0




リヴァイ「大事だと言うなら・・・俺をお前等が止めるんだな。」


アルミン「(リヴァイ兵士長を止めるなんて無理だよ!!・・・あのミカサ達でさえ一瞬で無力化したのに!!)」


アルミン「(けど・・・ミカサ達は、エレンにとって大切な!!)」




リヴァイ「・・・・・・」スタスタ、ピタ(ミカサ前に立つ)


ミカサ「殺す!!殺してやる!!!」フー!フー!



リヴァイ「・・・やってみろ。」



リヴァイ「転がっているから・・・丁度蹴りやすいな。」


リヴァイ「少しは知る事だな・・・・・痛みってのが・・」スッ


リヴァイ「どういうものかをな!」ブン!




ダン!!!


アルミン「うわ!!??(・・・なんだ!?・・・風!?・・・何かがすごい速さで!!)」


リヴァイ「!!」





ブン!!!


バシィィィ!!!!!!



リヴァイ「・・・つっ!?」ググッ(手で受け止める)




「・・・・・・やめろ・・」ボソ









エレン「ミカサ達に手を出すなぁぁぁぁ!!!」






318: ◆VQKJgiezS6 2013/09/25(水) 22:54:00.37 ID:av1Dqelp0




リヴァイ「・・・・・・・・・」



ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・エレン!!!」」」」」



アルミン「エレン!!??(・・・何時の間に・・・リヴァイ兵士長の傍に!?)」


アルミン「(というか・・・殴りかかった!?)」




リヴァイ「いきなり殴りかかってきやがって・・・覚悟は・・!」


エレン「はぁ・・・はぁはぁ!!」ギロ!



リヴァイ「・・・・・・・・・」ジッ



エレン「・・・・・・・・・」ゴゴゴ!!



リヴァイ「・・・・・・・・・悪くない(・・・・いい目だ。)」バッ(手離す)




エレン「・・・・・・リヴァイ・・・兵士長・・・・・・ここは俺n・・」


リヴァイ「お前がやれ。」


エレン「・・・え?」






リヴァイ「さっきも言った筈だ・・・後はお前がやれ。」






319: ◆VQKJgiezS6 2013/09/25(水) 22:56:49.45 ID:av1Dqelp0




エレン「・・・・・・ありがとう・・・・ございます!!」




リヴァイ「・・・・・エレン・・・・お前が立っているだけでも死にそうなのは見れば分かる。」


リヴァイ「俺に叩き込んだ拳も・・・自分の身体に相当付加を与え、放ったものだろう。」




エレン「・・・・・・・・・」ジッ



リヴァイ「そんな面をしても・・・虚勢だっての丸分かりだ。」


リヴァイ「・・・死にそうなお前を拘束する事は俺には容易い事だ。」


リヴァイ「俺も部下をみすみす殺すようなマネをさせる気はねぇ。」



エレン「・・・・・・・・・」



リヴァイ「だが・・・それでも、お前の身体をいくら拘束しても・・」


リヴァイ「お前のその化物みてぇに・・・強い意志は俺にも止められない。」


リヴァイ「だから・・・・・まぁ、ぜいぜい・・」




リヴァイ「悔いが残らないようにしろ。」




エレン「!・・・・・リヴァイ兵士長・・」


リヴァイ「お前のやりたいようにやれ・・・・・ここで・・」







リヴァイ「ここで終わらせろ・・・・お前の意志、選択を信じろ。」





320: ◆VQKJgiezS6 2013/09/25(水) 22:59:32.00 ID:av1Dqelp0




エレン「・・・はい!!!」



リヴァイ「・・・・・・・ふっ・・」



エレン「(笑った!?・・・あのリヴァイ兵士長が!?)」






リヴァイ「・・・・・・・・・」スタスタ


アルミン「リヴァイ・・・兵士長?・・・あ、あn・・」




リヴァイ「アルミン・・・お前はここにろ。」




アルミン「・・・・それは・・・どういう・・」


リヴァイ「お前はあいつの・・・エレンの親友、家族だろ・・」




リヴァイ「お前が見てやれ・・・あいつの選択をな。」スタスタ




アルミン「・・・はい!!」









リヴァイ「・・・・・・・・・」ググッ(右腕動かす)



リヴァイ「(やっと腕の痛みと痺れが取れたか・・・・死にかけで放った拳・・・か・・)」



リヴァイ「(エレン・イェーガー・・・・・・本当に対した奴だな。)」






321: ◆VQKJgiezS6 2013/09/25(水) 23:01:28.94 ID:av1Dqelp0




ガチャ



リヴァイ「ゲルガー・・・・・ガキ共の状態はどうだ。」


ゲルガー「兵長!?・・・終わったんですか!?・・・アルミンとエレンは!?」



リヴァイ「・・・後はあいつの仕事・・・・役目だ。」



ゲルガー「・・・・・・?」


リヴァイ「こいつが一番やばいみてぇだな。」


ジャン「・・・はぁ・・・・・・はぁはぁ・・」





リヴァイ「おいガキ・・・・・聞け。」


ジャン「・・・はぁはぁ・・・・・・はい・・」


リヴァイ「その傷をこれ以上、放置していたらお前は確実に死ぬ。」


リヴァイ「むしろその状態でここまで耐えているのが・・・奇跡に近い。」




リヴァイ「お前に聞く・・・・死ぬほど痛てぇのと・・・死ぬのどっちがいい。」




ジャン「・・・・・・・・・」


リヴァイ「俺達の持ってきた治療道具に傷み止めの薬はねぇ・・」


リヴァイ「お前の傷を・・・俺はこれから麻酔無しで縫って塞ぐつもりだ。」


リヴァイ「激痛だ・・・・下手したら痛みで死ぬ可能性もある・・・・・お前が決めろ。」






322: ◆VQKJgiezS6 2013/09/25(水) 23:02:56.95 ID:av1Dqelp0




ジャン「・・・・・・・・・」




ジャン「縫って下さい!」




ゲルガー「本気かジャン!?・・・お前は体力も大分消耗しているんだぞ!?」


ジャン「・・・身体の体力なら・・・・・・自信が・・・あります。」


ジャン「今の・・・俺・・・・・は・・・・・・・・人並み以上の身体・・・・・なので・・」


ジャン「お願い・・・・します!」




リヴァイ「分かった・・・針と糸を用意しろ、ゲルガー。」(服装:掃除モード)


ゲルガー「・・・・・・分かりました。(・・・何時の間に着替えて!?てか何それ!?)」


マルコ「・・・ジャ・・・・・・ジャン!・・」


ジャン「マルコ・・・・俺は内地で・・・・快適な暮らしをするまで・・」



ジャン「死ぬつもりはねぇ!・・・ゲルガーさんにも・・・・酒奢らないといけねぇからな」ニヤ



マルコ「・・・・・・ジャン・・」


ゲルガー「用意出来ました!兵長!!」




リヴァイ「・・・始めるぞ」スッE:酒




ゲルガー「!!??・・・ちょっと待って下さい兵長!!!」






323: ◆VQKJgiezS6 2013/09/25(水) 23:06:55.35 ID:av1Dqelp0



リヴァイ「・・・・・・何だ?」イラ



ゲルガー「・・・あの・・・それ・・・・・どちらからお持ちになったのでしょうか?」




リヴァイ「お前の馬の荷物に入っていたのを持って来た。」


リヴァイ「怪我を負っているのは分かっていたからな・・・消毒に使える。」




ゲルガー「(しまったぁぁぁぁ!!!!・・・今日、本当は休暇だったから入れっぱなしだった!!)」


ゲルガー「(それはナナバと一緒に飲む筈だった!!超1級品の酒なんだよぉぉぉぉ!!!)」


ゲルガー「・・・あ・・・あのリヴァイ兵士長・・・・・・それは・・」



リヴァイ「ゲルガー」ギロ!



ゲルガー「!?」ビクッ!





リヴァイ「人間の命が掛かってんだ・・・・何だ、早く言え。」


ゲルガー「(逆らったら・・・殺される!!) ・・・なんでも・・・・ありません!!」


ゲルガー「早く治療を始めましょう!!(・・・すまん!ナナバ!!)」




リヴァイ「・・・死ぬなよ・・・ガキ。」




ジャン「・・・はい!!!」






324: ◆VQKJgiezS6 2013/09/25(水) 23:09:48.12 ID:av1Dqelp0




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エレン「・・・・・・・・・」



ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・(身体が・・・動く・・・・麻痺が取れた・・)」」」」」スク



エレン「・・・・・・・・・」


ミカサ「・・・・・・エレン・・」


アニ「エレン・・・私はエレンの為n・・」



エレン「俺はこんな事望んでいない。」



アニ「・・・けど!・・・こうしないとエレンg・・」



エレン「俺が何だ・・・アニ。」ギロ



アニ「つっ!?・・・・・・エレンが・・」ボソ



エレン「俺が・・・俺が全ていけなかった。」


エレン「俺が最初からこうしていれば・・・皆・・」


エレン「ミカサも・・・アニも・・・クリスタも・・・ユミルも・・・サシャも・・・・こんな事をしなかった。」


エレン「仲間を傷つける事も・・・・・想いを歪ませる事もなかった。」







エレン「・・・・・・俺が全ていけなかった。」






337: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 01:55:46.04 ID:4wFgoAQi0




サシャ「エレンは何も悪くありませんよ!!」



クリスタ「エレンは私に生きる場所をくれた!!エレンはなんにも悪k・・」




エレン「違う!!!」




サシャ・クリスタ「「!?」」ビクッ!!





エレン「俺が全ていけなかった・・・俺が逃げたから・・・・・・俺が自分の欲望に負けたから・・」


エレン「多くの仲間を巻き込み・・・お前等にこんな辛い想いをさせた。」



ユミル「・・・・・・エレン・・」


エレン「ミカサ・・・アニ・・・クリスタ・・・サシャ・・・ユミル・・」




エレン「俺は皆の事が好きだ・・・・この世で最も5人の事が好きだ。」




ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・つっ////!!」」」」」



エレン「・・・皆の事は大事だ・・・・・けどな・・・・・・やっぱ・・」




エレン「俺は・・・・・・巨人を駆逐したい。」






338: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 01:58:14.19 ID:4wFgoAQi0



エレン「お前等の事が大事なのと同じ位・・・・・俺は自分の野望が大事なんだ。」


エレン「俺はずっと悩んでいた・・・・自分の野望を取るか・・・・お前等を取るか・・」


エレン「・・・・悩み続けた・・・・けど・・・・・俺は今日、たった今、決めた!!!」


ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・・・」」」」」


アルミン「・・・・・・・・・」ゴクリ


エレン「ミカサ!!アニ!!クリスタ!!ユミル!!サシャ!!」




エレン「お前等は俺の女だ!!!」



ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・エ、エレンの女///!?」」」」」



エレン「そうだ!!!俺がお前等のものじゃねぇ!!」


エレン「お前等が俺のものだ!!!散々俺のものだなんだ言っていたんだ!!文句はねぇよな!!!」


エレン「俺は巨人共をこの世から駆逐して!!お前らも幸せにする!!!」


エレン「だから、それまで壁の中で俺を待っていろ!!!」


エレン「俺が迎えに行くのを持っていろ!!!」


エレン「迎えに行った後は好きにしろ!!どんな事でも、なんでも聞いてやる!!!」


エレン「必ず幸せにしてやる!!一緒に生きてやる!!結婚してやるよ!!!」


エレン「子供も作って!!どこよりも幸せな家庭に!!家族になってやる!!!」


エレン「・・・この世で一番!!お前等全員!!」




エレン「全員まとめて幸せにしてやんよぉぉぉぉ!!!!!!」




シ~ン




エレン「はぁはぁはぁ////」顔真っ赤


ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・////」」」」」思考停止


アルミン「・・・・・・(・・・・・・エレンが壊れた)」



339: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 02:00:42.17 ID:4wFgoAQi0




アルミン「(いままでにない鬼気迫る気迫だったから・・・何を言うのかと思ったけど・・)」




アルミン「(まさか、ここに来ての、超直球告白とは・・・というかプロポーズ!?」




アルミン「(いや・・・確かにエレンは今まで皆の事を大切だ、好きだは言ってはいたけど・・)」


アルミン「(愛しているとかの直接的な告白をエレンは言ってはいなかったけどさ。)」


アルミン「(・・・あはは・・・・何か・・・恐怖も・・・・・緊張も全部吹き飛んじゃったよ。)」





エレン「俺の想いはこれで全部伝えたぞ!!///」


エレン「・・・これが、俺の本気・・・・俺の本当の想いだ!!!」


エレン「・・・こ、これでもまだ俺の声が!意志が伝わってな言ってんなら///!!」




エレン「俺は!!お前等に伝わるまで何度でも言ってやる!!言い続けてやる////!!!」





アルミン「(・・・・エレン・・・いや・・・・・・流石にこれは・・)」


ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「・・・・・・レン」」」」」ボソ、スッ


エレン「・・・・・・・・・?(・・・何か・・・・微妙に全員腰を落としたようn・・)」




ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「エレェェェェン!!!!」」」」」ダッシュ!!




エレン「つっ!?」



アルミン「(やっぱ駄目か!!) ・・・・エレン!!!」






340: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 02:04:34.85 ID:4wFgoAQi0



ミカ・アニ・クリ・ユミ・サシャ「「「「エレン!!!!」」」」」ドゴ!!(抱きつき)


エレン「がはっ!!!(・・・5人同時抱きつかれ!!!・・・身体が!!)」ドサァ!メキメキ





ユミル「エレン!!私はエレンの女!!!必ず一緒に幸せになろう!!!」



アニ「今のはプロポーズだよね!!!言ったからね!!絶対に結婚するんだからね!!!」



クリスタ「エレン!!愛してる!!!一緒に幸せな家庭を作ろうね!!!」



ミカサ「エレン!!!子供は何人欲しい!?エレンが望むなら何十人でも私は構わない!!!」



サシャ「嬉しいです、エレン!!!エレン愛しています!!!」



アニ「よし!・・・とりあえずエレンと一緒に調査兵団に行く!!」



エレン「・・・・つっ・・・え?・・・いやだから待ってろt・・」



ミカサ「心配ない!!エレンの傍から絶対に離れない!!!一秒も離れない!!!」



クリスタ「ちょっと2人共!!何勝手に言っているの!!私も行く!!!」



ユミル「私も行くからな!!エレンの傍にずっといるんだ!!!」



サシャ「エレン!!一緒に外の世界を冒険するんですよね!!!」



エレン「いや!!だから!!・・・そうじゃなくて!!!」





キャー!ワー!!
オマエラキケヨ!!
エレン!!ダイスキ!!!
ヒトノハナシヲキケェェェ!!!





アルミン「・・・・・・・・・・・・」呆然



アルミン「(え~~~~~~~~~~~~~~!?)」




341: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 02:08:23.06 ID:4wFgoAQi0




アルミン「(何これ?・・・・・つまり何?・・・これってつまり・・)」


アルミン「(最初からエレンが強引に自分の意思を貫き、ミカサ達と向き合っていれば・・)」




アルミン「(あっさり解決したって事!!??)」




アルミン「(エレンを・・・調査兵団に行かす必要もなかったって事!?)」


アルミン「(・・・僕って・・・・・もしかして余計な事をしたのかな?)」


アルミン「(いや!!・・・あんな状況でそんな事考えられる訳がないよ!!!)」


アルミン「(・・・なんだよ・・・・・・これ・・・・僕達の苦労は一体・・)」





アルミン「・・・ははは・・(・・・・呆れや怒りを通りこして・・・・笑いしか出ないや。)」


アルミン「(けど・・・エレンも・・・ミカサ達も・・・・幸せそうだから・・・・いいや。)」



アルミン「(そう・・・・・・僕はこれがまた見たかったんだ。)」


アルミン「(エレンの・・・家族の幸せな姿を・・・・ミカサ達のあの顔を・・)」




アルミン「(結果的に、エレンを救えた・・・・) ・・・もうそれでいいや・・・・・・ははは・・」


アルミン「本当・・・・・・何だったんだろ・・・・・・やっぱミカサ達も・・」


アルミン「ただの・・・女の子だったって事だったのかな。」


アルミン「・・・・・・皆に一体・・・なんて報告・・・いや、謝罪すればいいのかな。」





342: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 02:10:35.70 ID:4wFgoAQi0




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リヴァイ「・・・・・終わったぞ・・・ちゃんと生きてやがったか・・」バサ(掃除モード:解除)



ジャン「・・・何度か・・・死にそうになりました・・」



ゲルガー「よく頑張った!!・・・お前の体力と俺の酒n・・・じゃなくて兵長の御陰だ!!」


マルコ「良かった・・・・・ジャン・・・本当に良かった・・」グス


ジャン「・・・泣いてんじゃねぇよ・・・・・・マルコ・・」





リヴァイ「・・・それにしても・・・あのガキ・・・・・・大声で何言ってんだ。」


ゲルガー「・・・やっぱあれ・・・・・幻聴じゃなかったのか。」


ジャン「・・・俺も・・・・・聞こえました・・」


マルコ「・・・・・・僕も・・」



ゲルガー「・・・まぁ・・・・・・あれだ。」



ジャン・マルコ「「・・・・・・はい。」」



リヴァイ「・・・・・・ああ。」







リヴァ・ジャン・ゲル・マル「「「「最低だが(だけど) ・・・悪くねぇ(ないね)」」」」






343: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 02:13:08.78 ID:4wFgoAQi0




リヴァイ「エレンの奴は女共を庇いすぎだ。」



ゲルガー「やっぱ、男なら最低だろうが・・・あのぐらいの強引さがねぇとな!」



ジャン「・・・・あいつは・・・・・・自分を・・・・過少評価しすぎなんだ・・」



マルコ「・・・ははは・・」


ゲルガー「?・・・何笑ってんだ?・・・マルコ?」


マルコ「いえ・・・・こんな怪我負ってまで・・・エレンを守ってきたのに・・」


マルコ「あんな簡単な事で・・・・解決しちゃうんだと思って・・」


マルコ「けど・・・不思議とエレンに対する怒りも憎しみも沸かなくて・・」


マルコ「むしろ・・・安心からか・・・・・・安堵の笑みしかでなくて・・・あはは・・」




マルコ「エレンも・・・ミカサ達も・・・・皆幸せそうで良かった。」ニコ




ジャン「・・・マルコ・・・・・お前は・・・人が良すぎるぜ。」


ジャン「・・・だが・・・俺も不思議とエレンに対して何の怒りも沸かねぇな・・」


ジャン「玉潰されて・・・腹に穴開けられたのにな・・」


ジャン「あいつも犠牲者みたいなもんだから・・・か?・・・俺もマルコの性格が移ったか?」


ジャン「ミカサを奪われたってのに・・・・まぁ、それに関しては心の整理はついていたがな。」






344: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 02:15:30.49 ID:4wFgoAQi0




マルコ「・・・・・・ジャン・・・・ミカサの事は・・」




ジャン「ああ・・・・・お前にあいつが、エレンの奴が・・」


ジャン「酷い目に合いながらもミカサ達を救おうとしているのを聞いた時にな・・」



ジャン「俺は心のどこかで・・・・ミカサの事を諦めてしまっていたのかもな・・」



ジャン「外から聞こえる・・・ミカサ達の声からでも分かるだろ?」


ジャン「・・・・ミカサにとって・・・やっぱエレンと一緒である事が一番の幸せなんだよ・・」


ジャン「かっこつける気はねぇが・・・・・やっぱよ・・・俺は・・」





ジャン「惚れた女には・・・・・幸せになってもらいてぇよ」





マルコ「・・・・・・ジャン・・」


ゲルガー「・・・ジャン・・・・・・かっこいいぜ!男だな!!」


マルコ「・・・・・うん!・・・ジャンはかっこいいよ!!」


ジャン「・・・俺が・・・かっこいい・・・か・・・・・・ははは・・」


ジャン「褒められたてか・・・・エレン達の無事が分かったからかは分からねぇが・・」



ジャン「ははは・・・悪くねぇ気分だ・・・・・・本当に笑いしか・・・・・でねぇ・・・・・」ガク



マルコ「ジャン?・・・・・ジャン・・・どう・・・・・・した・・・の」ガク



ゲルガー「・・・緊張の糸が切れて気を失ったか・・・・ゆっくり休めよ、2人共・・・本当良く頑張ったぜ。」






345: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 02:17:45.18 ID:4wFgoAQi0




リヴァイ「・・・・・・・・・」スク




ゲルガー「兵長?・・・・どこへ?」


リヴァイ「外のガキ共の迎えだ・・・・その2人は任せたぞ、ゲルガー」ガチャ




ゲルガー「・・・やれやれ・・・・・・とんだ日になったぜ」フー


ゲルガー「休暇は潰れるは・・・酒は無くなるは・・・・ははは・・・笑えるぜまったく・・」


ゲルガー「だが、なかなか良い気分だ・・・・・案外、悪くねぇ日だったかもな。」



ゲルガー「ん?・・・・・ライナー?ベルトルト?」キョロキョロ





ゲルガー「あいつ等・・・どこ行った?」





-------------------------------------------------------------------------






ライナー「・・・・・・・・・終わったな。」スタスタ


ベルトルト「・・・うん。」スタスタ



ライナー「・・・もう俺達は・・・・・・戦士だ。」



ベルトルト「・・・うん。」


ライナー「兵士として、友として・・・・・最後にエレンを救った。」


ライナー「これで・・・・・何の悔いもない。」


ベルトルト「うん・・・僕達の兵士として、友達として・・・人間としての役目は終りだ。」



ベルトルト「・・・・・・戦士に戻ろう・・・彼等ににとっての敵へ・・」



ベルトルト「そして・・・・・・エレンのお母さんの仇に・・」





346: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 02:20:18.79 ID:4wFgoAQi0




ライナー「・・・・・・ベルトルト・・」


ベルトルト「・・・・・・辛いよやっぱ・・・・正直ね・・・ライナー・・・・・僕は・・」



ベルトルト「僕はもう誰も殺したくないよ。」ウツムキ



ベルトルト「けど・・・僕達の、故郷の為だ・・・やらないと駄目だ。」


ベルトルト「誰かがこの手を・・・血に染めないと・・・・・いけないんだ・・」


ベルトルト「やらなくちゃ・・・・・いけないんだ!」ギリ




ライナー「・・・・・・・・・・」


ライナー「俺達はこれからずっと・・・世界に嫌われ・・・憎まれ続けるだろう。」


ライナー「多くの人間に・・・訓令兵の皆に・・・・・・・エレンに憎まれる。」


ベルトルト「・・・・・・・・・」


ライナー「だがな・・・ベルトルト・・・・たとえそうなってもな・・」




ライナー「俺はずっとお前の親友であり・・・味方だ!」ニッ




ベルトルト「・・・・・・ライナー。」


ライナー「俺達はエレン達とは違く生まれた・・・・エレン達と俺達は違うんだ。」


ライナー「なら・・・仕方がないだろ・・・・俺達は敵同士!滅ぼさなくてはならないんだ!!」


ライナー「故郷の為に!村の皆の為に!!・・・悪魔共を滅ぼさなくてはならない!!!」





ベルトルト「・・・・・・・・・・」


ベルトルト「・・・・・・ライナー・・・・・僕も・・」




ベルトルト「僕もずっとライナーの親友だよ!!!」ニコ






347: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 02:22:49.86 ID:4wFgoAQi0




ベルトルト「一緒に背負うよ・・・2人で背負っていこう!ライナー!!」



ライナー「・・・ベルトルト・・」


ライナー「ああ・・・そうだな。」



ライナー「俺達2人で背負い・・・・生きていこう。」




ベルトルト「・・・・・・アニは・・」


ライナー「大丈夫だ・・・・あいつならたとえ自分を巨人だと言っても笑われるだけだ。」


ライナー「これからの計画の事をしゃべったとしても証拠も確証もない。」


ライナー「戦力についても・・・・・アニが最悪いなくても・・・計画に支障はないだろ。」


ライナー「それにあいつはもう戦士でも兵士でもない・・・・普通の女の子だ。」



ライナー「エレンと一緒に幸せに生きていくさ。」



ライナー「アニの父親には・・・・・俺達が伝えよう。」


ベルトルト「・・・・・・そうだね・・・今のアニは本当に幸せそうだもんね。」


ベルトルト「最初は僕とライナーの2人だったもんね・・・この使命を受けたのは。」


ライナー「ああ・・・・それからベリックの奴が入って・・・・アニが仲間になったからな」




ベルトルト「・・・また2人だね。」



ライナー「俺達はもう・・・・・引き返せない。」



ライナー「故郷の為にも・・・俺達の為にもやり遂げるんだ。」






348: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 02:25:35.93 ID:4wFgoAQi0





ベルトルト「・・・・・・・・うん。」


ベルトルト「・・・・・・アニは・・・やっぱり・・」


ライナー「アニは俺達の使命を・・・目的を知っている・・・それでも・・」




ライナー「アニは人間として・・・エレンと生きる事を望んだ・・・・・覚悟はある筈だ。」





ベルトルト「・・・せめて・・・・少しでも幸せな時を過ごして欲しい・・・・・な。」


ライナー「・・・ベルトルト・・・・・お前・・・お前本当はアn・・」




ベルトルト「アニは今・・・とても幸せなんだ。」


ベルトルト「アニが幸せなら・・・・僕はそれでいいんだ。」




ライナー「・・・・・・そうか。」


ベルトルト「・・・うん・・・・それでいいんだ。」


ライナー「・・・・・・後・・・半年か。」


ベルトルト「正確には7ヶ月と14日だね。」


ライナー「俺達は・・・・・もう・・戦s・・」


ベルトルト「ねぇ・・・ライナー。」






ベルトルト「それまでは・・・まだ、僕達は兵士でいて良いんだよね。」






349: ◆VQKJgiezS6 2013/09/28(土) 02:27:45.63 ID:4wFgoAQi0




ライナー「!・・・ベルトルト?・・・・・・・・・・・・ああ!」



ライナー「俺達はまだ・・・兵士でいて良いんだ。」



ベルトルト「・・・・まだ皆と・・・・・エレンの友達でいていんだよね。」


ライナー「ああ。」


ベルトルト「・・・また、それまで会えるといいね。」


ライナー「ははは・・・ミカサ達に会いに必ず来るだろうからな・・・・・会えるさ。」


ライナー「また一緒に・・・騒いだり、話したり出来るさ。」



ベルトルト「・・・・・・本当は僕達にそんな資格はないんだろうけどね。」



ライナー「戦士としてのライナー・ブラウンとベルトルト・フーバーにはないだろうが・・」




ライナー「兵士としての俺達には・・・・・そのぐらいの幸せを感じてもいいんじゃないか?」




ベルトルト「・・・・・そうだね。」


ライナー「・・・・・・さて、帰るか・・・・エレンは無事に調査兵団に届けたんだ。」


ベルトルト「今日は休暇だ・・・・・町で買い食いでもして帰ろうよ。」


ライナー「お!いいな、ベルトルト!・・・・朝飯食ってなくて腹が少し空いていたしな。」









ナニガイイカナ、ヤッパリニクモノカナ?

キョウハメデタイコトガアッタンダ!ゴウカニイコウゼ!!

ハハハ・・・ソウダネ!スコシゼイタクナモノヲタベヨウカ!

オウ!ゴウカニイコウゼ!!