※前作
ミカサ「僕はミカサ」エレナ「私はエレナ・イェーガー」(前編)

544: 名無しさん 2014/02/15(土) 20:55:40.68 ID:RJjHoDLd0

アルミン「みんな、バレンタインって知ってるかい?」 

ジャン「なんだそれ?」 

コニー「美味しいのか?」 

ミカサ「僕は知ってる」スッ 

アルミン「あれ?そうだったの?」 

アルミン(予想外) 

ベルトルト「ミカサ、物知りだね」 

ベルトルト(僕のアルミンの方が上だけど!!) 

マルコ(……とか考えてるんだろうな、ベルトルトは) 

ミカサ「厳密に言うと僕が知ってるのはとある島国のバレンタインから派生したイベントだけどね」 

アルミン「なにそれ!!知りたい!!」キラキラ 

ベルトルト(知識欲の塊なアルミン、マジ天使) 

コニー「どんなイベントなんだ?」 

ライナー「そうだな、教えてくれないか?」 

ミカサ「分かった」 

ミカサ「東洋のある島国のバレンタインというのは一言で言うと愛と涙と賄賂と感謝の日」 

マルコ「愛と涙と賄賂と感謝!?」 

ジャン「どんな愛憎劇があったんだ……」 

ミカサ「その島国ではその日チョコレートという甘いお菓子を女の子が男の子に渡す」 

コニー「チョコレート?」 

ミカサ「南でとれるカカオの実をミルクや砂糖などの材料と混ぜて作る。昔は安価だったけど今は高級品」 

コニー「へー……」 

ジャン「あ。俺、破片なら食ったことあるかもしれねぇ。昔、母親が知り合いに分けてもらったとかで」 

ライナー「どんな味がしたんだ?」 

ジャン「甘くてトロッとしてふんわりして……ありゃあ本当に美味かった」 

マルコ「いいなぁ……僕もいつか憲兵団になって食べたいな」 

ミカサ「ホワイトチョコや、ブラックチョコなんてのもあるから試してみるといい」 

一同「へー!!」 

アルミン(ミカサにインテリキャラをとられそうなピンチ)


引用元: ・ミカサ「僕はミカサ」エレナ「私はエレナ・イェーガー」

545: 名無しさん 2014/02/15(土) 21:00:23.68 ID:RJjHoDLd0

ミカサ「渡すチョコにも種類があって」 

ミカサ「ギリチョコは特にあげる理由もないけれどギリであげようという逆に虚しくなるチョコ」 

ミカサ「たまにギリの中に本命が混じってることもある」 

コニー「ギリって何だ?」 

アルミン「ギリっていうのは行きがかりじょう避けられない付き合いのことだね。島国では義理はとても重んじられたんだよ」ニコッ 

ベルトルト(可愛い)キュン 

ライナー「めんどくさそうな付き合いだな」 

ミカサ「本命チョコと呼ばれるのは自分が惚れた男子に渡すもの。これが来たら男子は喜ぶ」 

コニー「ギリと本命は何が違うんだ?」 

ミカサ「ギリとの見分け方は簡単。包装が豪華か中身が違うから」 

ミカサ「友チョコが友達に感謝の印として渡すもの。これについては女子同士で交換することが多い」 

ミカサ「たまにミーナみたいな奴が本命を混ぜることもある」 

ライナー「百合か」 

マルコ「百合なのか」 

アルミン「でも確率的に100人に3人位は同性愛者がいるらしいよ?」 

ジャン「40人クラスに1人はいるのか」

546: 名無しさん 2014/02/15(土) 21:03:51.38 ID:RJjHoDLd0

ミカサ「逆チョコは男子から女子に渡すチョコ」 

ジャン「逆ナン的な名前か?」 

ミカサ「的な名前」 

ミカサ「ホモチョコが男子同士で渡すチョコのこと。傷を舐めあうためのものなのに、何故か貰うと傷つく」 

アルミン「なんとなく分かる」 

マルコ「舐めあうっていうよりこじらせてるよね」 

ミカサ「たまに本命もある。手作りの。愛情も。真心も。たっぷりの。自分の作ったものが相手の一部になることを想像しながら作ったやつが」 

ライナー「それは怖い」 

ジャン「狂気を感じたのは俺だけじゃないはず」 

ミーナ「でも、それがいい!!!ヤンデレカプもいい!!」 

一同「!?」 

キース「カロライナ!女子寮に帰れ!!」 

ミーナ「隠れて観察しながらラストスパートしてるんです!!」 

ミーナ「本が出来上がってないんです!!」 

キース「これは没収だ!!なんだこの薄い本は!!ベル×アルだと!?」 

ミーナ「純愛です!!」 

ベルトルト「その通りです!!」 

キース「そうなのか……」 

ベルミー「はい!!」 

キース「だが、破く!!」ビリィィ 

ベルトルト「アルミーン!!!」 

ミーナ「私の新作ぅぅぅうううう!!」 

キース「これに懲りたら次からは教官×生徒ものを書け!!」 

ミーナ「誰が描くかこのジジイ!!」 

ミーナ「次はミー×エレの百合を描いてやる!!」 

キース「貴様!!」

547: 名無しさん 2014/02/15(土) 21:07:54.34 ID:RJjHoDLd0

アルミン「で、ミカサがチョコの話をしてくれたんだけど実は僕が説明しようとしたバレンタインとは全く関係ない」 

ライナー「ないのか」 

アルミン「微塵もね」 

アルミン「僕が説明したかったのは別の所のバレンタインさ。そこでは男子が女子にお花をあげるんだ」 

コニー「花?」 

アルミン「感謝の気持ちをこめてね。後、愛を伝える場合もあるよ」 

アルミン「……ってことでやってみないかい?」 

ジャン「女子にか?」 

アルミン「うん!!」 

コニー「感謝の気持ちを伝えるのは賛成だな」 

ライナー「ナイスアイディアだ」 

マルコ「悪くないと思うよ」 

ジャン「なかなか良いじゃん?」 

ミカサ「それはいい考え。エレナは花も好き」 

アルミン「じゃあ決定!!」 

ミカサ「分かった。僕は早速花屋に……」 

ジャン「焦るなよミカサ。待て、まずルールを決めようじゃねぇか」 

ミカサ「ルール?」 

ジャン「まず渡す花の数を制限しよう」 

コニー「どうしてだ?」 

ジャン「約一名トロスト区中の花屋を完売させそうな奴がいるからな」 

ミカサ「ダメなの?」 

ベルトルト(自覚あるんだ……) 

ジャン「個人の寮のスペースは基本的にベッドと机だけだぞ?迷惑だろうが」 

ミカサ「……!!」 

ミカサ「君も天才か!!」 

ライナー「ミカサ、おまえバカじゃないんだから、思慮深さを身につけような」 

ミカサ「努力する」 

アルミン「一人五本まででどうかな?」 

マルコ「常識的な数だね」 

アルミン「あとこれ……よければ」 

ベルトルト「花言葉辞典?」 

アルミン「文化的には何年も前に廃れてるし覚えてる人もめったにいないけど参考までに……」 





548: 名無しさん 2014/02/15(土) 21:12:03.34 ID:RJjHoDLd0





エレナ「わぁっ!!これくれるの!?私に!?」 

アルミン「うん!!これは僕から!!」 

ミカサ「これは僕から」 

コニー「この花は俺からだ!!」 

ジャン「これは俺から」 

ライナー「で、最後に俺からだな」 

エレナ「綺麗なお花!!部屋で大切に飾るね!!」 

エレナ「でも、どうして?」 

アルミン「今日はバレンタインって日なんだ。日頃の感謝と想いを花をあげることで伝える日」 

エレナ「そうなんだ!!」 

キース「おい、貴様ら!!消灯時間だ!!今日は休日でも明日は訓練がある!!気を抜くな!!」 

一同「ハッ!!」 

エレナ「お花をありがとう!!また明日ね!!」 












エレナ「ただいまー」 

アニ「おかえり」 

エレナ「ミーナは?」 

アニ「罰則」 

エレナ「またかぁ……」ハァ 

ユミル「お、死に急ぎも花をもらったのか」 

サシャ「これはまた大きい花瓶が必要ですねぇ……」 

クリスタ「このグラスなんてどうかな?」 

サシャ「良いかもしれません」

549: 名無しさん 2014/02/15(土) 21:14:58.24 ID:RJjHoDLd0

エレナ「みんなも貰ったんだ!!どんな花?」 

ユミル「私はマルコから紫のライラックを貰ったな」 

クリスタ「私はアルミンからフリージア。ライナーからはスノーフレーク」 

サシャ「コニーとライナーからいい匂いのする蜜柑みたいなのと美味しそうな葉っぱをもらいました!!」 

ユミル「柚子とクレソンな」 

アニ「ミカサからダリアを貰ったね」 

エレナ「あれ?ならその2つの花束は?」 

アニ「誰からでもいいでしょ」 

ユミル「さっきから頑なに教えようとしないんだよ」 

サシャ「恋人からでしょうか?」 

クリスタ「素敵だね!」 

アニ「そんなんじゃないったら」 

ユミル「で、エレナは?」 

エレナ「ジャンからは3本の赤い薔薇と霞草の花束、アルミンからはワスレナグサ……?コニーは黄色いマリーゴールド。ライナーはピンクのゼラニウム、ミカサがくれた花は赤い……なにこれ」 

ユミル「それはアネモネだな。花言葉はあなたを愛するだったか?」 

サシャ「これまたストレートですね!!」

550: 名無しさん 2014/02/15(土) 21:17:55.69 ID:RJjHoDLd0

クリスタ「ねぇ、ユミル花言葉って?」 

ユミル「花ってのにはそれぞれ意味があるんだ。それが花言葉。全ての花にあるぞ?」 

アニ「覚えてるのかい?」 

ユミル「まぁな」 

クリスタ「物知りだね!!」 

サシャ「私の食りょ……じゃなくて植物はどういう意味ですか?」 

アニ「あんたは食べる気満々だね」 

ユミル「ゆずは健康美、恋のため息。クレソンは安定、不屈の力」 

エレナ「健康美とか不屈の力とかサシャにぴったり!!」 

アニ「健康はともかく……美?」 

クリスタ「サシャは可愛いよ!!」 

サシャ「ですよ!!」 

アニ「私のは?」 

ユミル「ダリアは華麗、優雅、威厳って意味だな」 

エレナ「アニは美人だもんね!」 

クリスタ「そうそう!!」 

アニ「おだてても何もあげないからね……」 

ユミル(他にも意味はあるが……。まさかな) 

サシャ「エレナの花束はどうなんですか?」 

エレナ「気になる!!」 

ユミル「黄色いマリーゴールドは健康。ピンクのゼラニウムは真の友情」 

サシャ「ワスレナグサの花言葉は私、知ってますよ!私を忘れないで。ですよね?」 

ユミル「他にも真実の友情、真実の恋って意味もあるぞ」

551: 名無しさん 2014/02/15(土) 21:21:01.54 ID:RJjHoDLd0

ユミル「ジャンは3本の薔薇か……」 

アニ「本数が関係あるのかい?」 

ユミル「薔薇は本数で意味は変わるんだ」 

ユミル「3本ねぇ……」ニヤニヤ 

クリスタ「ユミルが悪い顔してる」 

ユミル「エレナ、喜べ」 

エレナ「ん?」 

ユミル「3本の薔薇の花言葉は、告白、あなたを愛しています……だ!!」 

エレナ「……!?」 

アニ「驚き過ぎ」 

クリスタ「キャッ!!素敵だね!!」 

ユミル「で、どうなんだ、モテ女?」ニヤニヤ 

エレナ「な!?」 

エレナ「は、は、は、花言葉なんて!!ジャ、ジャンが知ってるわ、わけないないじゃない!!そんなのありえない!!///」 

アニ「焦りすぎ」 

サシャ「顔真っ赤ですよ」 

ユミル「死に急ぎも乙女なんだなぁ」ニヤニヤ

553: 名無しさん 2014/02/15(土) 21:24:07.28 ID:RJjHoDLd0

アニ「で、あんたはジャンのことどうなんだい?」ニヤッ 

エレナ「アッ、ア、アニ!?」 

アニ「嫌いなのかい?」 

エレナ「そ、そんなわけじゃ……」 

サシャ「好きなんですか!?」 

エレナ「ジャ、ジャンはたしかにカッコイいけど、お、お友達だから!!」 

ユミル「へぇー!カッコイいとは思ってるんだぁ」ニヤニヤ 

エレナ「ーーっ///」バタバタ 

エレナ「そ、そんな意味じゃ!!」 

サシャ「じゃあどういう意味なんですか?」ニヤニヤ 

アニ「聞きたいね」ニヤニヤ 

ユミル「気になるなぁ」ニヤニヤ 

エレナ「ううっ……///」 

クリスタ「3人共ダメでしょ、エレナが困ってるじゃない!!」 

エレナ「!!」 

エレナ「クリスタッ!!」ギュッ 

クリスタ「よしよし」ナデナデ 

ユミル「なんだよー、クリスタ。良い子なんて流行らないぞ?」 

アニ「こっち側にきな」 

サシャ「そうですよ!!」 

クリスタ「でも!!」 








ギュッ 





エレナ「……」 

クリスタ「エレナ?」 

エレナ「……い」 

エレナ「行っちゃやだ……///」ウルウル 

クリスタ「」キュン 

クリスタ「……ハッ!!」 

クリスタ「ダメダメ!!エレナは女の子だから!!何をキュンとしてるの私は!!!」 

554: 名無しさん 2014/02/15(土) 21:26:53.75 ID:RJjHoDLd0







カロライナァドコニニゲタァ!! 



ミーナ「……エレ×クリ。ありかもしれない」 

アルミン「うわっ、ミーナ!?」ヒソヒソ 

ライナー「静かにしろ、ミーナ。俺達が聞き耳立ててるってバレたらヤバい」ヒソヒソ 

ミーナ「でも私は叫びたくてしょうがない」ヒソヒソ 

ミーナ「どうして馬面の話題でここまで色っぽくなるんだ!!」ドンドン 

コニー「壁を叩くなよ!!」 

ジャン「……///」 

ゲスミン「ねぇ、みんなジャンだけ女子寮に残して帰らない?」ヒソヒソ 

ゲスミン「で、ミーナに悲鳴をあげてもらおう」ヒソヒソ 

ミーナ「ナイスアイディア」ヒソヒソ 

ミカサ「やはりアルミンには正解を導く力がある」ヒソヒソ 

ライナー「やめとけ、お前ら。後で虚しくなるのは自分だ」 









ユミル「……」 

エレナ「だ、だからぁ……!!」 

サシャ「言う気になりましたか?」ニヤニヤ 

アニ「……ユミル?」 

ユミル「ぁあ、すまん。ぼーっとしてた」 

ユミル(紫のライラック……) 

ユミル(花言葉は……初恋、愛の芽生え) 

ユミル(……まさかな。ありえない) 

ユミル「さぁーて、エレナ。夜は長いぞ?」ニヤニヤ 

エレナ「もー!!!」

562: 名無しさん 2014/02/16(日) 22:56:09.04 ID:AIWAohzJ0

巨人「」ダダダダダ 

精鋭A「くそっ奇行種だ!!」 

精鋭B「私達には目もくれないなんて」 

精鋭C「あっちには街の人が!!」 

精鋭D「はやい!!」 


ミカサ「……」ダッ 

巨人「」ダダダダダ 

ミカサ「ハッ……」グサッ 

巨人「」ドサッ 

ミカサ「……」 

巨人「」シュウゥ 

精鋭達「おぉ……」 

精鋭A「すごいですね」 

イアン「あぁ」 

精鋭A「並の兵士200人分の力があるのではないでしょうか?」 

イアン(そうか、こいつ有能なんだな……)

563: 名無しさん 2014/02/16(日) 22:58:34.55 ID:AIWAohzJ0

ミカサ「あの、エレナの所に行ってもいいですか」ソワソワ 

精鋭A「ダメだ。住人の避難が済んでいない」 

ミカサ「……」イラッ 

精鋭D「上官に従え」 

ミカサ「……」チッ 

ミカサ「……死体が……どうやって止めるの?」ギロッ 

イアン(うわー。どうしてこの子ブレードを握りしめてんだろー) 

精鋭B「ひっ……」 

精鋭C「ご、ごめんなさい!!ごめんなさい!!」 

精鋭D「……」ブルブル 

イアン(大の大人が失禁寸前という)

564: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:00:08.00 ID:AIWAohzJ0

ミカサ「君も……」 

商会会長「な、なんだね。私達商会は貴様ら兵団に……」 

ミカサ「……」ハァ 

ミカサ「……だから」 

商会会長「……」ビクッ 

ミカサ「死体がどうやって喋るの?さっさと、その荷物どけて。住人が避難してくれないと困る」ギロッ 

商会会長「ひいっ……」 

ミカサ「僕はそんなに気が長くはない……」チャキッ 

商会会長「ど、退きますから許して下さい!!」 

男の子「おっ、お、鬼だ!!逃げろ!!」 

老女「じいさんや、私もそろそろおまえさんのところに逝くのかねぇ」 

女の子「ママァー怖いよぉ!!」 

母「あなたは私が絶対に守るわ」ギュッ 

イアン(無関係の一般市民にまで尋常じゃない程畏れられてる……)

565: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:02:28.76 ID:AIWAohzJ0

ミカサ「エレナの成分が足りない……禁断症状が」ワナワナ 

イアン(こいつは危ない。広い意味で危ない) 

イアン「あぁ、うん。じゃあもうエレナさんの所に向かって良いぞ」 

イアン(もうどうにでもなれ) 

商会会長「ど、どうぞ通ってください。ち、調子乗ってました」ガタガタ 

ミカサ「話せば分かると思っていた!!ありがとうございます」パアァッ 

精鋭B(あれ?この子かっこいいかも?)キュン 

精鋭C(意外とイケメンじゃない?) 

イアン(そしてまるで人が変わったかのようなこの落差)ハァ 

リコ「イアン?どうした?」 

イアン「俺、もう班長辞めたい」 

リコ「はぁ!?」 

イアン「なんかもう精神的に疲れた。人間ってめんどくさい……」 

リコ「イアン!!落ち着け!!ヒッヒッフーだ!!」 

ミタビ「リコ、それ深呼吸じゃない。ラマーズだ。イアンに何を産ませる気だ」

566: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:06:07.14 ID:AIWAohzJ0

ミカサ(巨人をたくさん倒して人助けしたんだよって報告したら) 

ミカサ(エレナは誉めてくれるだろうか) 

ミカサ(エレナのことだから班の人を助けているだろう) 

ミカサ(自分も怪我してるのに……) 

ミカサ(ピンチになったときに僕が颯爽と現れたら) 

ミカサ(エレナも僕を見直してくれるだろうか?) 

ミカサ(さながらその様子は王子様とお姫様……) 

ミカサ「……」フッ 

ミカサ(中衛に向かえばきっと会えるはず) 

ミカサ「……」シュンッ 

ミカサ(エレナ……いますぐ会いたい) 

ミカサ(きっと無事だとは思うけど……)

567: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:09:25.82 ID:AIWAohzJ0

コニー「おい、アルミン?」 

アルミン「……」 

コニー「どうしたんだこんな所で……」 

アルミン「……」 

コニー「他の班員は?」 

アルミン「……」 

コニー「おい、アルミン!!」 

ユミル「……もういいだろコニー!全滅したんだよこいつ以外は」 

コニー「うるせぇな!アルミンは何も言ってねぇだろ!!」 

ユミル「周りを見りゃ分かるよバカ!!」 

クリスタ「でも、私、ナックを抱えたミリウスを見たよ?」 





ユミル「は?」 


「俺も……」 


「私は教官がミーナとトーマスを抱えている所を」 


「あー。教官、泣いてたよな」 


コニー「ま、待てよ……」 

コニー「なら、エレナは……?」 


「……」 


ユミル「……」チッ 

ユミル「クリスタ、行くぞ」シュンッ 

クリスタ「ユミル!!」 

コニー「勝手な奴……」

568: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:13:08.75 ID:AIWAohzJ0

ユミル「……」 

クリスタ「ねぇ……エレナ無事だよね」ガタガタ 

ユミル「……」 

ユミル「ミーナは生きてるらしいな。しぶとい奴」 

ユミル「あいつなら頭を丸かじりされてもピンピンしてそうだ」 

クリスタ「……」 

ユミル「そう思わないか?」 

クリスタ「……」 

クリスタ「ユミル、唇真っ青」 

ユミル「……見間違いだろ」 

ユミル「死に急ぎなら喰われたって腹、破ってでてくるさ」 

ユミル「……」 





ユミル「……そうだよな?」 


クリスタ「そうだね」 

ユミル「……答え方が分かってる。さすが私のクリスタだな」 

ユミル「この作戦が終わったら結婚してくれよ」ハハハ

569: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:16:17.45 ID:AIWAohzJ0




「……ル…ン。ルミン…!アルミン!!」 


ミカサ「アルミン!!」 

アルミン「……」 

アルミン「……ミ、カサ?」 

コニー「気がついたか!?」 

アルミン「コニー……」 

コニー「お前、ここに1人だけ座り込んでたんだぞ?」 

アルミン「そっか」 

ミカサ「他の皆は?」 

アルミン「……ぁあ」 

アルミン「……ミーナとトーマスは教官に運ばれて撤退した」 

アルミン「ミリウスもナックと一緒に撤退したよ」

570: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:18:33.96 ID:AIWAohzJ0

ミカサ「エレナは?」 

ミカサ「まったく、また1人で突っ走ってるの?」 

アルミン「……」 

アルミン「……中衛部34班班長、エレナ・イェーガーは」 

アルミン「……死亡、しました!!」 


「嘘だろ……」 


「まさか、エレナが?」 


アルミン「ごめん!!ごめん、ミカサ!!」 

アルミン「僕が守らなきゃいけないのに」 

アルミン「いけなかったのに!!」 

アルミン「エレナは僕を庇って、それで!!」 

アルミン「それで!!」 

アルミン「エレナじゃなくて僕が死ねばよかったんだ!!」 

アルミン「どうして僕なんかが生き延びてエレナが死ななきゃいけないんだ!!」 

アルミン「ごめん!!ミカサ!!」

572: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:21:36.91 ID:AIWAohzJ0



ミカサ「……」 


ミカサ「……アルミンが、無事で良かった」 


アルミン「ミカサ……」 


ミカサ「エレナは、何か言ってなかった?」 

アルミン「……みんなに伝えて」 






アルミン「大好き、生きて。って……」 






ミカサ「……」 

ミカサ「そう」 

コニー「ミカサ、あの、その……」 

ミカサ「僕は大丈夫、コニー」 

ミカサ「あっちに人が集まっている」 

ミカサ「行こう」 

コニー「あぁ」 

573: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:24:59.39 ID:AIWAohzJ0

ジャン「くそっ……ガスが足りねぇなんて……」 

サシャ「最悪ですね……」 

アニ「……」 

アニ「ライナー、どうする?」 

ライナー「まだだ、やるなら集まってからだ」ニヤッ 

ベルトルト(ん……?まさか巨人化する気?いやいや、それは不味いでしょ) 

マルコ「ダメだよどう考えても……」 

巨人「」パクパク 

巨人「」ダダダダダ 

マルコ「この状況から生きて帰るなんて不可能だ」 

ジャン「こんなことになるんならあの夜、エレナに伝えておけば……」 



アルミン「ジャン!!みんな!!」 

ミカサ「……」シュタッ 

コニー「お前ら!」 

ジャン「アルミン、ミカサ、コニー!!」

574: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:27:51.37 ID:AIWAohzJ0





ジャン「……」キョロキョロ 



ジャン「……」 


ジャン「おい、アルミン。エレナはどこだ?」 

アルミン「……エレナは」 

ジャン「あいつ、また無茶して突っ走ったのか?」 

ジャン「まったく、こっちの心配も少しは理解しろってんだ」 

ジャン「まぁ、とりあえず生き延びねぇとな。あいつに怒られちまう」 

アニ「あんたは一度エレナに怒られた方がいいんじゃないかい?」 

ライナー「そうだな」 

ジャン「んだとてめぇら!!」 

アルミン「……」 

アルミン「……ゴメン」ボソッ 

ベルトルト「アルミン?」 

アルミン「ごめん……」

575: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:38:46.21 ID:AIWAohzJ0

ミカサ「……」 

ミカサ「エレナは死んだ」 

ジャン「は……?」 

アニ「!?」 

ライナー「……な」 

ジャン「ハ、ハハハ」 

ジャン「冗談キツいぜ、ミカサ」 

ジャン「ぜんっぜん面白くねぇ。センスねぇな」 





ミカサ「……」 






ジャン「……っ!!」 





ジャン「センスねぇっつってんだろ!!聞こえねぇのか!!」 





ミカサ「……」 

ミカサ「……アルミンが」 

ジャン「……あ!?」 

ミカサ「アルミンが言っていた」 

ミカサ「大好き、生きて」 

ミカサ「エレナがみんなにそう伝えてって」 

ジャン「……」

576: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:41:22.71 ID:AIWAohzJ0

ミカサ「君達は補給所がガスの供給を放棄したせいで絶望している」 

ミカサ「何もせずに」 

ミカサ「違う?」 

ライナー「あぁ」 

ミカサ「僕は強い。君達なんかよりずっとずっと強い」 

ミカサ「なので巨人を倒しながら補給所に行くことができる」 

ジャン「はぁ?」 

ミカサ「できる」 

ミカサ「君達はそこで震えて死を待っていればいい」シュンッ 

アルミン「ミカサ!!」シュンッ 

ジャン「……本当にお前は残念な語学力だな」チッ 

サシャ「ですね」 


サシャ「やーい!!やーい!!」シュンッ 

コニー「バーカ!!」シュンッ 


「んだとー!!」 


「バカはコニーだろ!!」 


「納得いかねー!!」 


「バカにバカって言われたくないわよー!!!」 


ライナー「ここまで言われちゃ行くしかないな」シュンッ 

アニ「そうだね」シュンッ

577: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:43:52.08 ID:AIWAohzJ0







ミカサ「……」バシュッ 

アルミン(ミカサ、予想より冷静だ) 

アルミン(もっと取り乱すかと……) 

アルミン(いや……) 

ミカサ「……」バヒュン 

アルミン(ガスを吹かしすぎだ!!) 

ミカサ「……」フシュッ 

ミカサ「……!?」 

ミカサ(ガスが切れた!?) 

ミカサ「くっ……」 

アルミン「ミカサ!!」

578: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:46:43.48 ID:AIWAohzJ0

ミカサ「……っ」ドサッ 

ミカサ(ここまでか) 

ミカサ(エレナがいないのなら生きてたってしょうがない) 

ミカサ(僕の帰る場所なんてない) 

ミカサ(世界は残酷だ) 

巨人「」ニタニタ 

ミカサ(ここで死ぬのもありかもしれない) 

ミカサ(ここで死んでも別に……) 






─アルミン「大好き、生きて。って」 






─エレナ「ミカサ!!」ニコッ 






ミカサ「……」 

ミカサ「エレナ……」ウルッ

579: 名無しさん 2014/02/16(日) 23:52:04.97 ID:AIWAohzJ0


ミカサ(マフラーのおかげで今日も温かい) 


ミカサ(そうだ) 


ミカサ(僕はエレナのおかげで生きてるんだ) 


ミカサ(そうだ) 


ミカサ(世界は残酷だけど美しいんだ) 


ミカサ「……」スクッ 


ミカサ(だから……) 


ミカサ(まだ死ねない!!) 


巨人「」ギャァアア 


ミカサ(死んだら!!) 


ミカサ(君を思い出すこともできないから!!) 


ミカサ「ぁぁぁああああああっ!!」 


黒髪巨人「グァアアア」 

ミカサ「……えっ?」 

ミカサ(一瞬、エレナの匂いが……?) 

黒髪巨人「」ドンッ 

巨人「」バキッ 

アルミン「ミカサ!!」ガシッ 

ミカサ「……アルミン?」 

巨人「」シュウウウ 

アルミン「なんだあの巨人……巨人を殺してる?」 

アルミン「しかも、女……?」

588: 名無しさん 2014/03/02(日) 15:33:23.74 ID:zQPdiFpt0

アルミン「……巨人が巨人を殺している?」 

黒髪巨人「……」ダッ 

ミカサ(高翌揚した) 

黒髪巨人「……」ガシッ 

巨人「……」グチャッ 

ミカサ(その光景は人類の怒りが体現されたように見えたから) 

ミカサ「綺麗な巨人……」 

コニー「は?」 

コニー「周りの奴よりは綺麗だけどよ。口が少し裂けてるぞ?」 

ミカサ「そこも神々しい」 

コニー(コウゴウ……どういう意味だろ) 

黒髪巨人「……」チラッ 

ミカアル「……!!」ドキッ 

黒髪巨人「……」フイッ 

アルミン「僕ら人間に興味を示さないなんて……!!」 

ミカサ「……!!」 

コニー「奇行種か?」 

アルミン「多分……」 

ミカサ(……どうしてあの巨人からはエレナの匂いが……?)

589: 名無しさん 2014/03/02(日) 15:36:04.45 ID:zQPdiFpt0

コニー「おい。ここにずっといるのは良くないんじゃないか?」 

アルミン「……そうだね」 

ミカサ「補給所にいかなくては」 

アルミン「ミカサの立体機動装置はまだいける。刃も補充した」 

ミカサ「……」 

アルミン「でも、この刃だけは残しておいてくれないかい?生きたまま食べられるのは避けたいんだ……」 

ミカサ「……」 

ミカサ「……」ポイッ 

アルミン「そんなっ……」 

ミカサ「アルミン」ギュッ 

アルミン「……」 

ミカサ「ここに置いていったりしない」 

アルミン「でも!!」 

ミカサ「……」 

ミカサ「エレナだったらきっと連れて行く」 

ミカサ「僕だってそうする」 

ミカサ「アルミンは大事な人だから」

590: 名無しさん 2014/03/02(日) 15:38:30.19 ID:zQPdiFpt0

アルミン「無茶だ……」 

アルミン「巨人がたくさんいるところを人、一人抱えたまま飛び回るなんて……」 

コニー「行くぞ!!」 

ミカサ「……」コクン 

アルミン(ダメだ……よしてくれ!!) 

アルミン(僕はまた友達を殺してしまう……) 



アルミン「……」クルッ 

黒髪巨人「……」 

アルミン(あの巨人……) 

アルミン(たしか……巨人を……) 

アルミン「待って!!」 

ミカサ「……?」 

コニー「なんだ?」 

アルミン「提案があるんだ」 

アルミン「あのさ……」 

アルミン「あの巨人を利用できないかな……?」 

コニー「あの巨人を?」 

591: 名無しさん 2014/03/02(日) 15:42:53.51 ID:zQPdiFpt0





ガシャン 



マルコ「……」ハァハァ 

ライナー「……」 

アニ「……」ハァ 

サシャ「……」ブルッ 

ジャン(何人……本部にたどり着いた?) 

ジャン(俺の合図で……何人死んだ……?) 

ジャン(俺の憧れた人は命を投げ打ってまで人を助けたと聞いた……) 

ジャン(なのに俺は……) 


─「やめろ!!」 


─「嫌だ!!お母さん!!」 


─「助けて!!」 


ジャン(仲間の死を利用して生き残った……) 

ジャン(しかも心のどこかで) 

ジャン(捕まったのが俺じゃなくて良かった) 

ジャン(死んだのが俺じゃなくて良かった) 

ジャン(そう思ってる) 

ジャン「……」 

ジャン「俺は、弱い……」 

マルコ「ジャン……?」 


ジャン(エレナ……) 


ジャン(お前は最期に何を考えたんだ?) 


ジャン(俺はお前から見てどんな奴だった?) 


ジャン(俺はお前に何をしてやれた?) 


ジャン(お前は……幸せだったのか?)

592: 名無しさん 2014/03/02(日) 15:45:59.12 ID:zQPdiFpt0

「……」 

ジャン「お前ら、補給の班か?」 

「……」コクン 

ジャン「お前らか!!俺らを見捨てやがって!!」ガシッ 

ジャン(あぁ、知ってるさ!!) 

マルコ「ジャン!!やめろ!!」 

ジャン「お前らが作業していれば失われずに済んだ命が幾つあったと思ってやがる!!」 

ジャン(こんな怒声も!!) 

アニ「……」 

ベルトルト「……」 

マルコ「ジャン!!」 

ジャン(誰も報われない、ただの責任転嫁でしかないことくらい!!) 

「補給所に巨人が入ってきたの!!」 

「どうしようもなかったの!!」 

ジャン「それをどうにかするのがお前らの仕事だろうが!!」 

ジャン(俺が救おうともしなかった命に対しての罪悪感を消したいだけだってことくらい!!)

593: 名無しさん 2014/03/02(日) 15:49:09.32 ID:zQPdiFpt0

ライナー「……!!」 

ライナー「伏せろ!!」 



ドーン 


「キャー!!」 

「うわっ!!」 

巨人「」ニッ 

ジャン「しまった。人が集中しすぎた……!!」 

「逃げろ!!」 

「ミカサはどこいったんだ!?」 

「とっくにガスが切れて喰われてる!!」 

「さっきから見てないけどエレナは!?」 

「誰かを庇って死んだよ!!!」 

ジャン「ハ、ハハハ」ガクッ 

ジャン(みんな、みんな死んじまったのか) 

ジャン(これが現実ってもんだろうな) 

ジャン(普通に考えればわかる……) 

巨人「」ジーッ 

ジャン(こんなでけぇやつには勝てねえってことくらい……!!) 

ジャン(……俺もお前らの所に行くことになりそうだぜ……)

594: 名無しさん 2014/03/02(日) 15:52:08.52 ID:zQPdiFpt0


巨人「」ダンッ 

ジャン「……!?」 

ジャン(大きな腕が巨人の顔をとらえて……) 

巨人「」グッ…… 

巨人「」ドサッ 

ジャン「巨人が吹っ飛んだ……?」 

黒髪巨人「……」 


ジャン「なんだこの巨人……?」 

ジャン「しかも、女……?」 

黒髪巨人「……」チラッ 

ジャン「……?」キュン 

ジャン(いや、それはない)ブンブン 

ジャン(巨人相手にキュンはおかしい) 

ジャン(ついにトチ狂ったか、俺) 

黒髪巨人「……」フイッ 

ジャン(にしても、どこかで会ったことがあるような……) 

595: 名無しさん 2014/03/02(日) 15:59:09.97 ID:zQPdiFpt0




パリン 


ミカサ「っつ……!!」 

コニー「うわー!!あっぶねぇ!!」 

アルミン「なんとか助かったね」 

ジャン「ミカサ!!アルミン!!コニー!!」 

サシャ「無事だったんですね!!」 

ミカサ「アルミンのおかげ」 

コニー「マジで空だぜ、これ!!」コンコン 

ジャン「どうやって……?」 

コニー「あいつを利用したんだ!!」 

黒髪巨人「……」 

コニー「あいつは巨人ばかり殺す奇行種だ!!俺達には興味も示さない!!」 

ミカサ「……しかもほんのりエレナの匂いがした」 

ジャン「はっ?」 

ライベルアニ「……!?」 

ジャン「あいつがエレナを喰った巨人なのか!?」 

アルミン「……いや、その巨人はあんなに特徴的じゃなかったよ」 

ジャン「覚えているのか!?」 

アルミン「はっきりとはしてないけど……女みたいな巨人は初めて見たから」 

アニ「それって……」コソコソ 

ライナー「まさか巨人化したのか?」コソコソ 

ベルトルト「……有り得ない」コソコソ 

ライナー「でもミカサの鼻がそう判断したならそうなんじゃないか!?」コソコソ 

アニ「そうかも。この間なんかエレナが口をつけた水とつけなかった水を鑑定して当てたし」コソコソ 

ベルトルト「えっ、キモ」コソコソ 

アニ「あんたが言うな。アルミンを襲ったあんたが」 

ライナー「お前だけは言う資格が無い。ホモ野郎」 

ベルトルト「だ、か、ら!!純愛だって!!」 

サシャ(あの3人、仲が良いんかね?)

596: 名無しさん 2014/03/02(日) 16:01:40.67 ID:zQPdiFpt0


アルミン「で、その謎の巨人を使ってここから脱出しようって考えてる」 

ジャン「そんなことできるのか!?」 

ミカサ「出来るかできないかじゃない。それが僕らにとって唯一の最善策」 

ミカサ「やるしかない」 

ジャン「……あの巨人は大丈夫なのか?」 

コニー「心配いらねーよ、あいつは巨人の中でもハンパなく強い」 

コニー「負けるわけねーよ」 



ライナー「お前らあの巨人についてどこまで知ってるんだ?」 

コニー「……?助かってからでいいだろ、そんなこと」 

ライナー「……そうだな。……まずは助かってからだ……」 

アニ「……」 

アニ(焦ってんじゃないよ、ライナー)

597: 名無しさん 2014/03/02(日) 16:06:42.66 ID:zQPdiFpt0

ジャン「あったぞ!!憲兵団管轄の品だ!!」 

サシャ「埃まみれですね……。本当に使えるんですか?」 

マルコ「動くことには動くよ。手入れはあまりされてないけど」 

ジャン「……というかこんなもんが巨人に対して役にたつのか?」 

アルミン「……」 

アルミン「ないよりはましだと思う」 

アルミン「補給所にいるのが3、4メートル級、7体のままなら、上手くいけば一気に視覚を奪えるかもしれない」 

アルミン「作戦はこうだ」 

アルミン「まず、リフトで降りて巨人を引き寄せ、発砲し視覚を奪う。そして天井裏に隠れた7人がいっきに急所を削ぐ」 

アルミン「7人は、ミカサ、ライナー、ベルトルト、ジャン、コニー、アニ、サシャだ」 

アルミン「可能性が一番高そうな人を選んだんだけど、7人にみんなの命の責任の全てを背負わせてしまって……申し訳ない……」 

ベルトルト(凛々しいアルミン、マジ戦場の天使)キュン 

アニ「誰かが必ずやるんだ。なら可能性は高い方がいい」 

ライナー「気にすんな」 

ジャン「サクッとやってすぐ帰ってくるわ」 

サシャ「ご褒美のお肉を用意して待機しててくださいね」 

コニー「俺は天才だから問題ないな」フフン 

ミカサ「アルミンは正解を導く力がある」 

ミカサ「僕もエレナもその力に救われた」 

アルミン「……え?」 

アルミン「それっていつ……?」

598: 名無しさん 2014/03/02(日) 16:13:17.45 ID:zQPdiFpt0

「リフトの用意ができたぞ!!」 

「銃もだ!!」 


ジャン「おい、お前ら行くぞ」 

ライナー「おう」 

サシャ「イエッサーです」 

ミカサ「分かった」 

ミカサ「アルミン、その話はこの作戦が終わってからしよう」 

アルミン「あ、あぁ。そうだね……」 

ミカサ「……」 



ベルトルト「本当にできるんだろうか……」 

ジャン「3?4メートル級だろ?余裕じゃね?」 

コニー「しかもこんなに人数がいるんだぜ?」 

アニ「小さい分、急所は狙いやすいしね」 

サシャ「縦1メートル横10センチ!!」 

ライナー「もしくはこのブレードをケツにぶち込む。これだけが弱点だ」 

コニー「えっそうなのか!?」 

サシャ「私も初めて知りました!!」 

ジャン「ライナー、それがお前の最後の言葉になるかも知れないんだぞ……?」

599: 名無しさん 2014/03/02(日) 16:17:04.73 ID:zQPdiFpt0




アルミン「……」 


ガタン……ゴトン…… 


マルコ「構えて!!」 

巨人「」ニヤッ 

マルコ「用意!!」 

巨人「」ズン…ズン… 

「ひぃっ……!!」 

「怖いよ……」 

マルコ「まだだ!!引きつけて!!」 

巨人「」ズン…ズン… 

マルコ「まだだ!!」 

巨人「」ピタッ 

マルコ「撃て!!」 



ドンッドンドンッ 






ライナー「始まったか!!」 

ミカサ「一気に行こう!!」 

600: 名無しさん 2014/03/02(日) 16:21:25.09 ID:zQPdiFpt0

ジャン「はっ……!!」ズバッ 

サシャ「そりゃっ!!」 

アニ「……」ズバッ 

ミカサ「くたばれ」ズバッ 

ライナー「おらっ……!!」 

コニー「だぁぁああああっ!!」ズバッ 

ベルトルト(ごめんね……)ズバッ 



巨人「」シュゥウウ 



ジャン「やったか!?」 




巨人「」チラッ 


巨人「」クルッ 


コニー「うっ」 

サシャ「あっ……」 

ベルトルト「コニーとサシャだ!!フォロー急げ!!」 


巨人「」ジーッ 


サシャ「と、突然……う、後ろから……」ブルブル 

サシャ「た、大変失礼しましたっ!!」 


巨人「」ガバッ 


サシャ「ひぃっ……!!」ドサッ 

ミカサ「サシャ!!」ズバッ 

ミカサ「大丈夫?怪我はない?」 

サシャ「ミカサァ!!!」 

サシャ「私、今食べられたと!!死んだと思いましたぁ!!」 

ミカサ「……」ナデナデ 

サシャ「ミカサは命の恩人です!!」 

サシャ「神様です!!」 

サシャ「大好きです!!」 

ミカサ「分かったから……あの……」 

サシャ「どうかしましたか?」 

ミカサ「あの……抱きつくのはもう……そろそろ、やめて……」 

サシャ「あっ!!失礼しました!!」 

ジャン「なんだ?ミカサ。芋女にときめいたか?」 

ミカサ「それは違う!!」 

サシャ「そんなにはっきり言わなくても……」

601: 名無しさん 2014/03/02(日) 16:27:58.01 ID:zQPdiFpt0


コニー「アニ、ありがとうな……」 

アニ「次からはしっかりしなよ」 

ベルトルト(アニ、なんやかんやで優しいんだよね……) 


「補給にかかるぞ!!」 


ベルトルト「ねぇ、ライナー。どうする?」 

ライナー「どうするって?」 

ベルトルト「どう抜けて閉開扉までいくかってこと」 


ライナー「……?」 




ライナー「この後はガスを補給して撤退だろ?」 




ベルトルト「……」 



ベルトルト「……そうだったね」 
ライナー「さっさと行くぞ」

602: 名無しさん 2014/03/02(日) 16:30:53.85 ID:zQPdiFpt0



コニー「よし、撤退しよう!!」 

サシャ「そうですね!!」 



ミカサ「……」 

ジャン「おい、ミカサ。どうしたんだ?」 

ミカサ「あれ……」 


黒髪巨人「……」 


巨人「」ムシャムシャ 


巨人「」ガブッ 


巨人「」ブチブチッ 


アルミン「共食い……?」 

ベルトルト「……!!」 

アニ「……っ!!見てられないね」

603: 名無しさん 2014/03/02(日) 16:35:43.25 ID:zQPdiFpt0

ベルトルト「ライナー!アニ!まずいよ!!エレナっぽいやつ(仮)は座標かもしれないのに!!」 




ライナー「座標……?」 



アニ「どうかしたの?」 



ライナー「……ん、あぁ。そうだったな」 

ライナー「なんとかして助けないと!!」 



ミカサ「……」シュンッ 

ジャン「おい、ミカサどこ行く気だ!!」 

ミカサ「あいつを助けなきゃいけない気がする……」 

ジャン「そりゃあ、女みたいな姿をした巨人が無抵抗に食い尽くされてるのはかなり心が痛むが……」 

アルミン「なら決まりだ」 

ミカサ「早く助けよう」 

ジャン「巨人だぞ!?」 

ライナー「あのまま食い尽くされちゃ何もわからず終いだ!あの巨人にこびりついてる奴らを俺達で排除して延命させよう!」 

ベルトルト「同感だ!!」 

ジャン「正気かお前ら!?」 

ジャン「やっと……この窮地から脱出できるんだぞ?」 

アニ「た、たとえばあの巨人が味方になる可能性があるとしたらどう……?」 

ジャン「本気で言ってるのか!?」

604: 名無しさん 2014/03/02(日) 16:39:02.39 ID:zQPdiFpt0


巨人「」ムシャムシャ 


黒髪巨人「……」ブンッ 


巨人「」ブチッ 


巨人「」グシャッ 


黒髪巨人「アアアアアアァァァ!!」ドンッ 


巨人「」ドサッ 


黒髪巨人「……」 


巨人「」グシャッ 


ジャン「おいおい……」 


巨人「」シュウゥ 


巨人「」シュウゥ 


ジャン「何を助けるって……?」 


黒髪巨人「……」ドサッ 

アルミン「さすがに限界みたいだね……。蒸発してる。可哀想に」 

ジャン「……!!」 

ジャン「おい……、あそこに人影が……」 

ミカサ「……!!」シュンッ 

アルミン「……!!」シュンッ 

ジャン「嘘だろ、おい……」 

アニ(やっぱりね)

605: 名無しさん 2014/03/02(日) 16:44:08.63 ID:zQPdiFpt0




エレナ「……」 


ミカサ「エレ、ナ……?」 

ミカサ「こ、こんなに……傷だらけになってっ……」 




ミカサ「……」ギュッ 




エレナ「……」ドクッドクッ 




ミカサ「い、生きてる……?」 




エレナ「……」ドクッドクッ 







ミカサ「生きてる!!」 









606: 名無しさん 2014/03/02(日) 16:49:16.24 ID:zQPdiFpt0



ミカサ「ぅっ……」グスッ 




ミカサ「……うぁっ……うわぁぁぁぁぁぁん!!!」 




ミカサ「エレナ……ごめん……!!ごめんねっ……!!」 




ミカサ「そばにいてあげられなくてっ怖い思いさせたよね……!!ごめんね…!!」 



アルミン「ごめんっ……!!僕のせいでこんな……」 



アルミン「こんなに……なるまで、戦わせちゃってごめんねっ……!!」 





ジャン「本物、なのか……?本当にエレナなのか……?」 

ミカサ「……ぅん」グスッ 

ジャン(じゃあ、あれは……) 


巨人「」シュウゥ 


ジャン(全部エレナ一人でやったってことなのか……?)

617: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:07:09.64 ID:ef75EVai0


(モット……) 


(モットコロス……) 


(モットコロシタイ) 


(モット……) 


(イッパイ……) 


エレナ「殺シテヤル……」 


アルミン「……エレナ?」 

エレナ「……」 

エレナ「はっ……!!」 


618: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:09:17.77 ID:ef75EVai0

ミカサ「……エレナ良かった!!」 

アルミン「ごめんね!!ごめんねエレナ!!体は動く!?意識は正常!?」 

エレナ「アルミン……!?私、いったい……?」 

エレナ「ど、どうしてこんなに人が?」 


「おい、やっぱりやめないか……」 


「状況も理解できてないっぽいし事故なんじゃねぇの?」 


「バカねぇ、そうやって油断させてるのよ!!」 


「お前らも見ただろ!!」 

ミカサ「……」ピクッ 

アルミン「……」 

エレナ(そういえば皆は無事かなぁ……)ボーッ

619: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:14:42.42 ID:ef75EVai0

アルミン「エレナ、自分が分かることをあの人達に話して!!今なら……」チラッ 

エレナ「……」クルッ 


「こんな子が嘘でしょ……」 


「そんな風にはとても……」 


「見た目は関係ないでしょ!?」 


「でも、あんなか弱そうな子に大人がよってたかって」 


「あんたたちさっきから何言ってんのよ!?作戦中よ!?」 


「……で、あいつなんなんだ?」 


「おい、無視すんな」 


「エレナ・イェーガー。訓練兵だな」 


アルミン「……多分、半分以上の人が話を聞いてくれると思う」 

ミカサ「見た目って肝心」 

620: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:17:21.27 ID:ef75EVai0

小鹿「……」プルプル 

リコ「落ち着いて下さい、隊長。ヒッヒッフーです。ヒッヒッフー!!」 

ミタビ「だからそれは違う……」 

小鹿「スハッ……スハッ!!」 

イアン「過呼吸ですが大丈夫ですか?」 

小鹿「も、問題ない!」プルプル 

リコ「……ありありじゃないですか?」 

ミタビ(相変わらずのバンビちゃんっぷり) 

イアン(威厳ってなんだったんだろ) 


ミカサ「ナニアレ?」 

アルミン「プルプルしてるね。生まれたての小鹿じゃないかな?」 

ミカサ「鹿は美味しい」 

エレナ「なつかしい。昔よく食べたよね。ミカサが山で仕留めてきてくれて」 

アルミン「そうだったね。でもあそこ本当は禁猟だったんだけどね」 

ミカサ「食料不足だったからしかたない」

621: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:21:17.26 ID:ef75EVai0



小鹿「は、はなっ話をき、きっ!!」プルプル 





ミカサ「鹿の鳴き真似をして誘き出した」 

エレナ「そうそう。ミカサは鳴き真似、上手かったよね」 

ミカサ「僕は全身を完璧に支配しているから簡単なこと」 

アルミン「にしても驚異的だったよ。いつも群れで集まってきたじゃないか」 

ミカサ「あんなには食べきれない」

622: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:24:20.89 ID:ef75EVai0



小鹿「は、はなっしっ……」プルプル 





ミカサ「だけど鹿に一番懐かれてたのはエレナ」 

アルミン「エレナが情が湧いちゃったから途中で熊に獲物を変更したよね」 

ミカサ「鹿よりくせがあったけど美味しかった」 

エレナ「素手で熊を倒せるってさすがだよね」 

アルミン「金太郎みたい」 

ミカサ「まさかりは持ってないけど?」

623: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:25:59.62 ID:ef75EVai0



小鹿「き、ききっ……!!」プルプル 





エレナ「アルミンとミカサが童話を教えてくれたよね」 

ミカサ「エレナはとくにシンデレラ好きだった」 

エレナ「うん。ミカサが誕生日に手作りのドレスをくれた時は嬉しかったなぁ」 

アルミン「クオリティ高かったよね」 

ミカサ「フリフリのドレープが力作。半年前から手縫いでコツコツ仕上げた」 





キッツ「は、はなじをぎいてぐだざぁあい」グスッ 

イアン(子供になめられる小鹿)

624: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:33:51.03 ID:ef75EVai0

リコ「隊長、自信を持って下さい!!あいつらに話しかけて!!」 

小鹿「で、でもっ」 

小鹿「こわいよぉ」プルプル 

イアン(人類の命運がかかっている時にこいつは……)ハァ 

リコ「……」 

リコ「……早くしろ」 

ミタビ(……ついにリコがキレた) 

小鹿「ひいぃっ」 

リコ「……グダグダうるさいんだよ、子鹿ぁあ!!」 

小鹿「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいぃぃぃ!!」 

イアン(謝る前に早く仕事をして欲しい) 

ミタビ(いつあいつが変身するかわからないって時に何なんだよ……)

625: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:37:46.99 ID:ef75EVai0

小鹿「イェーガー訓練兵!!」 

エレナ「……はい?」 

小鹿「い今、貴様らがやっている行為は反逆こ、行為だっ!!」 

エレナ「反逆……?」 

小鹿「お、思い出せ!!大勢の者は見ただろう!!こいつが巨人の体内から姿を現した瞬間をな!!」 

エレナ「巨人……?」 


「そ、そうよ、こいつ化け物なのよ!?」 


「そうだった……あのこ、巨人なんだ……」 


「あまりに穏やかに話してたから忘れる所だった」 


「さっき殺してやるとか言ってなかった?」 


「そういえば俺、聞いたかも」 


「俺達を食い殺す気なのか……?」 


アルミン「まずい、空気が……」 

ミカサ「いっきに……」

626: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:40:21.14 ID:ef75EVai0

エレナ「……!?待って……」 

小鹿「率直にと、とと問う。き、貴様の正体は何だ?」 











小鹿「人か?巨人か?」 











エレナ(な、なにその質問……?) 

エレナ(そういえば、私達、囲まれてる?) 

エレナ(剣を向けられてる?) 

エレナ(私、何をしたの?) 

エレナ(どうして……?) 


「忘れるな……この少女は化け物だ」 


「ああいう容姿も本来の姿を隠すための……?」 


「そうだ、あいつは」 


「巨人だ……」 


エレナ(何言ってるの?) 

エレナ(どうして、皆は怯えているの?) 
エレナ「あの、し……質問の意味が分かりません……」

627: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:44:03.89 ID:ef75EVai0

小鹿「……」プルプル 

小鹿「シラ、シラを切る気か!?この化け物め!!」 

ミカサ「……」ピクッ 

エレナ「……化け物?」 

エレナ「わ、私が……?」 

小鹿「私は貴様らに躊躇なく弾をブチ込める!!か、可哀想などとは感じん!!」 

小鹿「お前のようなえ、得体の知れない者を侵入させてしまっているのだ!!」 

小鹿「り、リスクの早期排除は、妥当だっ!!」 

リコ「彼らの反抗的な態度は明らかです。先ほども隊長の発言をシカトしました」 

リコ「すみやかに処理しましょう」 




ミカサ「……」ザッ 



アルミン「ミカサ?」 


ミカサ「僕の特技は」 

ミカサ「肉を……削ぎ落とすことです」 

ミカサ「必要に迫られればいつでも披露します」 

ミカサ「……そして、僕は鹿が大好物です」ギロッ 

小鹿「ひぃぃいっ」プルプルピクピク 

リコ「落ち着いて下さい!!」 

小鹿「ほ、本能がさけんでいる……!!」 

リコ「だったら尚更早く指示を出してください!!かたをつけましょう!!」 

小鹿「……」プルプルピクピク

628: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:51:58.81 ID:ef75EVai0

アルミン「ミカサ、人と戦ってどうするんだ!?」 

アルミン「この狭い壁の中でどこに逃げようっていうんだ!!」 

エレナ「……ここは危ないから二人は逃げ──」 

ミカサ「どこの誰が相手であろうと」 




ミカサ「君が殺されるのは阻止する」 




ミカサ「これ以外に理由は必要ない」 




エレナ「ミカサ……」 

ミカサ「もうエレナを危険な目にはあわせない」 

ミカサ「絶対に僕が守ってみせる」 


629: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:54:00.57 ID:ef75EVai0

エレナ(私は人間……) 

エレナ(手だって……) 

エレナ「……!?」 

エレナ(片方の袖がない……?) 

エレナ(じゃあ、服の無い部分は生えたってこと!?) 

エレナ(それってまるで……巨人じゃない……) 


小鹿「も、もう一度だけ問う!!貴様の正体はなんだ!?」 


エレナ「じ……自分は!!」 

ミカサ「……」 

アルミン「……」 


エレナ(そうだよ……私はずっと皆と同じ──) 








エレナ「人間です!!」 










630: 名無しさん 2014/03/08(土) 00:57:43.94 ID:ef75EVai0

小鹿「……そ、そうか…」 

小鹿「ど、どうか、悪くは思わないでくれ……」 

小鹿「し、仕方の無いことなんだ……」 

小鹿「誰もじ、自分が悪魔じゃな無いことを証明できないのだから……」スッ 


ガタンッ 



エレナ(ダメ、やめて……) 

エレナ(私のせいで死んじゃう……) 

エレナ(ミカサが……アルミンが……) 

エレナ(どうにかしなきゃ……) 

エレナ(どうにかっ……) 









「待ってください!!」 







ジャン「……」スタッ 

アニ「……」スタッ 

ライナー「……」スタッ 

ベルトルト「……」スタッ 

コニー「……」スタッ 

サシャ「……」スタッ 

クリスタ「……」スタッ…ブルッ 

ユミル「……けっ」スタッ 



ジャン「そいつを……殺さないで下さい!!」 


644: 名無しさん 2014/03/12(水) 01:08:53.30 ID:8jqmISnX0

エレナ「ジャン!?みんな!?どうしてここに!?」 

ジャン「おぅエレナ待たせたな」 

ベルトルト「アルミン、迎えにきたよ!!」 

アルミン「ありがとう!!」 

エレナ「えっと……どうして?」 

ライナー「お前を放っておけるわけないだろ」 

コニー「エレナは俺と同じバカだから変なことしないか心配になってな」 

エレナ「でも、危ないんだよ!?ここ!!」 

アニ「生憎、自分の身が可愛くて仲間を見捨てるような冷たい奴じゃないんでね」 

サシャ「パンの恩は返します!!」 

クリスタ「ちょっと、ちょっとだけ怖いけど私はあなた達を助けたい!!」 

ユミル「まぁそういうこったな」 

645: 名無しさん 2014/03/12(水) 01:11:43.82 ID:8jqmISnX0



―――――――――― 











ジャン(エレナが、巨人……) 

ジャン(不思議な奴だとは思っていたが、まさかな) 

ジャン「……」 

ジャン(俺は怖い) 

ジャン(今でも十分に遠いあいつが本当にどこかにいっちまいそうだ) 





アニ(エレナが巨人……) 


―「助けて!!」 


―「痛い!!」 


アニ(エレナを連れて行けばもう誰も殺さなくて済むかもしれない……) 

アニ(ごめんなさい……エレナ。これが終わったら) 

アニ(私と一緒にきて) 

646: 名無しさん 2014/03/12(水) 01:13:53.26 ID:8jqmISnX0

クリスタ「二人共どうしたの?眉間にシワがよってるけど……」 

ユミル(まさに悪人面) 

ユミル「……エレナが死んじまって寂しいんじゃねぇの?こいつらは特にご執心なファンだったからなぁ」 

コニー「てめぇまだ言うか!!エレナは生きてる!!」 

ユミル「じゃあなんでシガンシナ三人組はここにいねぇんだ?」 

コニー「ん?いや、ミカサとアルミンはさっきまでいたはずなんだが……」 

ジャン「……」 

ジャン「ミカサとアルミンは無事だ」 

ジャン「……エレナもな」 

コニー「本当か!?」 

ジャン「……『今は』の話だが」 

コニー「どういう意味だ?」 

ジャン「そのままの意味だよ」 

ユミル「まさか、それは今後そいつらの安全は保証できないっていう──」 

ジャン「俺たちには守秘義務が課せられてる。詳しいことは言えない……」 

コニー「ハァ!?」 

ライナー「……」 

ベルトルト「アルミン大丈夫かな……」ソワソワ 

アニ「無事だと良いけど」ポツリ

647: 名無しさん 2014/03/12(水) 01:15:46.32 ID:8jqmISnX0

クリスタ「でも私だって詳しい状況が知りたいよ!!」 

クリスタ「友達が危険な目にあってるなら助けたいし!!」 

ライナー「しかしクリスタ、俺達は兵士だ」 

ライナー「上官の命令には逆らえない」 

クリスタ「……」ギュッ 

ライナー「服を掴まれても言えないことは言えないんだ。すまない……」 

ユミル「……ケッ」 

ユミル「分かった分かった。おいクリスタそいつから聞くのは諦めろ」 

クリスタ「でもっ……」 

ユミル「安心しろ。まだ私には奥の手がある」 

クリスタ「……?」 

クリスタ「奥の手?」 

ユミル「そうだ」

648: 名無しさん 2014/03/12(水) 01:17:14.60 ID:8jqmISnX0

ユミル「おい、芋女」 

サシャ「は、はい……」 

ユミル「どうしてお前は肝心な時にそうキョドキョドと……まぁいい」 

ユミル「おい、サシャ。エレナの匂いを探せ。お前なら分かるだろ?」 

アニ(ユミルはサシャを犬か何かと間違えてないかい……?) 

サシャ「そりゃエレナは良い匂いなのですぐに追跡できます」 

クリスタ「サシャ優秀!!」パチパチ 

サシャ「けど……」 

ユミル「けど、なんだ?」 

サシャ「今、多分エレナとアルミンとミカサは兵士に囲まれています」スンスン 

コニー「なっ……!?」 

サシャ「この汗の臭いは駐屯兵団ですかね……?火薬と金属の臭いもしますよ」 

ユミル「……!?」

649: 名無しさん 2014/03/12(水) 01:19:16.37 ID:8jqmISnX0

クリスタ「えっ……どういう状況!?」 

サシャ「さすがにそこまでは……」 

ユミル「あのなぁ……普通分かるだろ?火薬と金属っつったら固定砲とブレードだ。あいつらは武器を向けられてるんだよ」 

クリスタ「本当!?」 

ユミル「サシャが話してる状況的にそれしかあり得ないだろ」 

コニー「お前らは知ってたのか!?」 

ジャン「……」 

アニ「……」 

ライナー「……」 

ベルトルト「……」 

ユミル「肯定の沈黙と受け取るぞ」 

コニー「……嘘だよな?そんな、お前ら仲間をそんな状況に置いてノコノコ帰ってきたわけないよな……?」 

コニー「しかもいくら命令が出ているとはいえ俺達には教えないなんて……そんなの……」 

ジャン「俺達には守秘義務が課せられ──」 

コニー「それはさっきも聞いたぞ!!」 

ユミル「落ち着け、コニー。こいつらは正しい。兵士としてはそうするべきだ。こいつらは立派さ」 

ジャン「……嫌みか?」 

ユミル「さぁな」

650: 名無しさん 2014/03/12(水) 01:21:55.28 ID:8jqmISnX0

サシャ「ですが、それではあまりに……」 

クリスタ「そうだよ!!ピンチなら見過ごせないよ!!」 

ユミル「……」 

ユミル「私がいつ立派な兵士になろうだなんて言った?」 

クリスタ「へっ!?」 

ユミル「私達だけでも行けばいいじゃねぇか」 

ユミル「幸い場所はサシャで特定できたんだしな」ニヤッ 

クリスタ「ユミルっ!!」ギュッ 

ユミル「よしよし、クリスタ」ナデナデ 

コニー「……!!お前っ!!」 

サシャ「ユミルならそう言うと私は信じてましたよ!!」 

ユミル「勝手に信じられても困るが」 

ユミル「おーっし、じゃあ行くか!!」 

マルコ「待って」 

ユミル「なんだよ、優等生。お前はこなくてもいいぞ?」 

ユミル「ここでゴタゴタしたら憧れの憲兵団には入れないかもしれないからな」 

ユミル「だが、私たちを止めるなよ」

651: 名無しさん 2014/03/12(水) 01:23:54.73 ID:8jqmISnX0

マルコ「止めないよ……ただ」 

マルコ「……」 

マルコ「僕も……行くっていいたいだけさ」 

サシャ「憲兵団に入れなくなるかもしれませんよ!?」 

マルコ「構わないよ。後味が悪いまま夢を叶えても空しいだけだし」 

コニー「おぉっマルコがカッコイい」 

ユミル「かっこつけてるねぇ……まぁいいんじゃね?行こうぜ」 

ジャン「ユミル、待て」 

ユミル「なんだよ、今日はやけにとめられる日だな」 

クリスタ「ジャンも行く?」 

ジャン「いや、俺は……」 

ユミル「よーし、みんな!!優柔不断な馬面は総スルーするぞー」 

ジャン「だから待てって!!!」 

クリスタ「……」ビクッ 

サシャ「急に大声を出さないで下さいよ……」

652: 名無しさん 2014/03/12(水) 01:27:15.77 ID:8jqmISnX0

ジャン「お前ら正気か?もし、その……」 

ユミル「歯切れが悪いな。さっさと言えよ」 

ジャン「……」 

ジャン「その……エレナがもし……圧倒的な力を持つ化け物に変身できたとしても行くか?」 

ユミル「……なんだそれ?」 

ジャン「答えてくれ」 

ユミル「……お前のその意味の分からない質問に仮に答えるとしたらだが」 

ジャン「……」 

ユミル「私にとってはそんなのどうでもいい話だ」 

アニ「……」 

ユミル「あいつはあいつだろ?変身ができた所でちょっとバカで努力家で茶目っ気のあるあいつが変わっちまう訳じゃないんだ」 

アニ「……」 

ユミル「あいつが……そうだな」 

ユミル「もし仮に巨人に変身ができたりしてもだ」 

ユミル「私はあいつを助けに行くよ」 

サシャ「そうですね、エレナはエレナですもん」 

コニー「あいつがいつも他の奴らを助けるように助けようぜ」 

クリスタ「大人の中に飛び込むのは怖いけどエレナの為なら」 

アニ「……くだらないね」グシグシ 

ベルトルト(アニ、泣いてる……?)

653: 名無しさん 2014/03/12(水) 01:29:47.88 ID:8jqmISnX0

アニ「……私も行く」 

ライナー「俺も行くかな。ユミルの演説が少しばかり響いた」 

ベルトルト「じゃあ僕も。アルミンの傍に行きたいし」 

ユミル「お前らいいのか?自分の将来と命は安くないぞ?」 

アニ「別に高くもないよ」 

ライナー「畑仕事にも興味があってな。開拓地どんとこいだ」 

クリスタ「ライナー!!」キラキラ 

ライナー(女神と開拓地。悪くない) 

ベルトルト「逃亡生活もオツなものだよ。アルミンさえいればね」 

ユミル「ベルトルさんはブレねぇなぁ……」 



ユミル「で、お前はどうするよ?」 

ジャン「俺は……」 

ジャン「……」 

ユミル「あーぁ。なんかガッカリだわ。結局お前はエレナのどこを見てたんだよ」

654: 名無しさん 2014/03/12(水) 01:32:39.95 ID:8jqmISnX0

クリスタ「ちょっとユミル!!言い過ぎだよ」 

サシャ「まぁまぁ。ユミルも考えなしに行ってるわけじゃないですし。ひとまず様子を見ましょう?」 

ユミル「好きな人には猛アタックなお前の性格らしくない」 

ユミル「あれだけ死ぬなとか調査兵団に行くなとか言ってこのザマかよ」 

ジャン「……」 

ユミル「まぁ、お前はくるな」 

ユミル「人生を棒にふることになった責任とれだなんて言われたらたまったもんじゃない」 




ユミル「それになエレナも来て欲しくないと思うぞ」 

ユミル「自分のことを化け物と表現するような人間にはな」 

ベルトルト(……ユミルはやっぱり巨人化に気がついてる?) 

ユミル「最後になるかもしれないから一つだけ言わせてくれ」 

ユミル「あいつは人間だ。誰よりも人間らしい人間だ」 

ユミル「そんなことも解らないなんてお前は本当に残念な馬面だな」シュンッ 

クリスタ「ユミル!!」シュンッ

664: 名無しさん 2014/03/15(土) 15:44:40.73 ID:NARaYPWo0

マルコ「……ねぇ、ジャン」 

ジャン「なんだ?」 

マルコ「僕はね、ジャンは指揮役に向いてると思ってる」 

ジャン「俺が?冗談だろ?」 

マルコ「怒らずに聞いてほしいんだけどね」 

マルコ「君は強い人じゃないから、弱い人の気持ちがよく理解できる」 

マルコ「それでいて現状を正しく認識できるから今をすべきか正しく判断できるだろ?」 

ジャン「……」 

マルコ「ジャンの能力は素晴らしいものだ。もちろん」 

マルコ「君からの指示なら。自分と同じ境遇から放たれた指示なら困難な時だって真摯に心に届くだろう」 

マルコ「だけどね」 

マルコ「くさいことを言うけれど、君はもっと自分に正直になるべきだ」 

ジャン「なんだそれ?」 

マルコ「君は痛いほど理解しているはずだ。彼女を迎えに行かなければ後悔する。懺悔したって足りないほどに」 

665: 名無しさん 2014/03/15(土) 15:48:02.29 ID:NARaYPWo0

マルコ「一方でこうも考えている。一人の為に仲間の命、全てを危険に晒してはいけない。不確定要素が山ほどある事件の渦中に巻き込んではいけない」 

マルコ「1とそれを大幅に上回る数。成績五位一名と成績上位陣大半の生命。兵団の先を見据えれば優先すべきものは明白だ」 

ジャン「……そうだ」 

マルコ「だけど君は迷っている」 

ジャン「……そうだな」 

マルコ「それは君自身が割り切れていないからだ」 

マルコ「そんな非の打ち所のない論理よりも彼女を失うことを恐れているからだ」 

ジャン「……」 

マルコ「ねぇジャン……?」 

マルコ「たまには周囲のしがらみや、事情を無視して我が儘を言っても構わない。許されるんだよ」 

マルコ「だから生きている刹那を将来の肥やしにしちゃだめだ」 

666: 名無しさん 2014/03/15(土) 15:53:18.05 ID:NARaYPWo0

マルコ「僕達が個々の世界を共有する事は不可能だ。色素を匂いを音を認識できる能力には差がある。保持している記憶も異なる」 

マルコ「君の世界の赤は僕の世界の赤ではないのかもしれない」 

マルコ「君の世界の悲しみは僕の世界の悲しみではないのかもしれない」 

マルコ「だからこそ自ら選び取って勝ち取ったものだけが君の世界にとっての唯一の正解なんだ」 

ジャン「……」 

マルコ「なんか安っぽくて偉そうな台詞でごめんね」 

マルコ「……じゃあ、僕は行くよ」シュン 






ジャン(……俺はミカサみたいに強くない) 

ジャン(ミカサみたいにエレナを盲信出来る訳じゃない) 

ジャン(疑惑も疑問も抱いちまう) 

ジャン(弱い人間だ) 

ジャン「……」 

ジャン「……俺にとっての正解か」 

ジャン(……俺にとって一番重要なもの。消くしたら嫌なもの) 

ジャン「……」シュン 

ジャン(そんなの……一つだろ!!) 

ジャン「おい、お前らっ!!」 






───── 

667: 名無しさん 2014/03/15(土) 15:57:18.39 ID:NARaYPWo0

ジャン「ってことがあって俺らはここにきた」 

ライナー「結論、俺らにはエレナが不可欠だってことだな」 

エレナ「……ありがとう」ウルッ 

ミカサ「……ここまでくるとジャンの葛藤一種のお約束というかお決まりのパターンになってきた」 

ユミル「私は私が煽った所から未来が読めてたがな」 

サシャ「フラグは建築されてましたしね」 

アルミン「僕は絶対に突っ込まない。あんな長い話を緊迫したこの状況下でどうやって説明したのかなんて突っ込まないよ」 

ベルトルト「僕には突っ込んでも良いんだよ?」ハァハァ 

アニ「汚い」ゲシッ 

ベルトルト「いったい!!」 


小鹿「な、なんだぁ貴様らぁ!!」プルプルガクガク 

ジャン「……あの、草食動物はなんだ?」 

ミカサ「権力を持たせた小鹿」 

サシャ「どうりで美味しそうな訳ですね」 

小鹿「……」ブルッ

668: 名無しさん 2014/03/15(土) 16:01:26.27 ID:NARaYPWo0

イアン「か、彼らは……!!」 

リコ「驚きすぎだイアン。で、こいつらは誰だ?」 

イアン「104期訓練兵団の……」 

リコ「の?」 

ミタビ「もったいぶるなよ!!」 



イアン「せ、成績上位十名……!!」 



リコ「」 


ミタビ「」 


駐屯兵「」 


小鹿「」バタン 


クリスタ「し、鹿さん倒れちゃったよ!?」 

ユミル「案ずるなクリスタ。私たちは肉を無駄にしない。今晩は紅葉の肉で焼き肉だ」 

アニ「タレは私が作ろう」 

サシャ「食器なら準備しますよ?」 

クリスタ「そういうことじゃなくない!?」

670: 名無しさん 2014/03/15(土) 16:05:42.60 ID:NARaYPWo0

イアン「隊長!?小鹿隊長!?」 

小鹿「……無理。ねぇイアン、全責任を押しつけて辞任して名誉職についていい?」 

イアン「それは全力で拒否します」 

リコ「……!!」ハッ 

リコ「みんな!!正気に戻るんだ!!希望を捨てるな!!」 

ミタビ「……しかし俺らは駐屯兵団だぜ?」 


「上位になれなかった劣等生集団だもんな」 


「壁工事団だから対人戦なんて久しぶりだし」 


「現役バリバリの訓練兵とブランクのある私達じゃねぇ」 


「最近までは酒飲みの巣窟と化してたしなぁ」 


「給料貰えれば満足だったから」 


リコ「お前ら!!訓練はあれほど怠るなと!!」 


「俺のビール腹じゃ立体機動できないっすわ」 


「私この間計測したら50m9秒代だった」 


「対人格闘の技術なんて点にならなかったから……」 


「負け確定だわ」 


リコ「ネガティブ発言やめろ!!モチベーション下がるだろ!!」 

リコ「まだ勝てる可能性がないわけではないだろ!!」 


ライナー「俺、あんな上司陣嫌だ」

671: 名無しさん 2014/03/15(土) 16:10:31.46 ID:NARaYPWo0

リコ「隊長!!戦いましょう!!」 

イアン「兵の指揮が低下しています。早く指示を!!」 

小鹿「に、逃げちゃダメ?」プルプル 

ミタビ「敵前逃亡は万死に値します」 

小鹿「……な、なら飛び道具だ!!」プルプル 

小鹿「砲撃用意!!」 

ガタン 

ミカサ「……!!」ガシッ 

エレナ「えっ……!?」 

ミカサ「早くここから逃げなければ」 

ミカサ「他の人も上へ行こう。迅速な行動が必要」 

アルミン「ミカサ!!壁の上にも人がいる!!」 

ミカサ「そんなっ……」 

コニー「……ミカサ、安心しろ。あの弾は俺たちにはあたらない」 

ミカサ「根拠は!?」 

コニー「勘」 

サシャ「そうですね」 

ミカサ「君たちはこんな時にふざけて!!」 

ジャン「いや、当たらないのはガチ」 

アルミン「どういうこと!?」 

エレナ「……!!」 

エレナ「あっ!!」 





小鹿「撃てぇぇぇぇええええ!!!」 





ミカサ「……っ」ギュツ 

エレナ「抱きしめっ……く…るしっ…っ」

672: 名無しさん 2014/03/15(土) 16:12:02.63 ID:NARaYPWo0






シーン 






小鹿「なっな……っ!?」 

リコ「もう一回です!!」 

小鹿「……」ゴホン 





小鹿「撃てぇぇぇぇええええ!!!」 






シーン 






小鹿「……ど、どどどどうなっているんだ!?」 

イアン「把握できません!!」 

リコ「砲撃班は何を……っ」 

ミタビ「……!!」 

ミタビ「……まさか!!」

673: 名無しさん 2014/03/15(土) 16:14:30.46 ID:NARaYPWo0


マルコ「……」シュタッ 

マルコ「ごめんなさい」ニコッ 

エレナ「マルコ!!」 

リコ「貴様!!あいつらをどうした!!」 

マルコ「別にたいしたことはしてませんよ」 

マルコ「ただ砲撃班は睡眠不足とみましたね。差し入れを飲んだらぐっすりと眠ってしまいました」 

砲撃班「……」ムニャムニャ 

アルミン「マルコナイスだよ!!」 

ミカサ「助かった」 


小鹿「お、お前ら何故こんなことを!!」プルプル 

ジャン「最初に目的は言ったはずです」 

ジャン「こいつを殺さないでください。これだけです」 

小鹿「……それだけは無理だ」プルプル 

小鹿「か、彼女は危険分子だ。今は人類の危急存亡のと、時なんだ」プルプル 

ジャン「しかし──!!」 




ミカサ「話が平行線……」 

ユミル「見てるのも飽きてきたな」 

ライナー「ミカサ、どうする?作戦を立てるなら小鹿と馬が討論している内だが」

674: 名無しさん 2014/03/15(土) 16:17:08.91 ID:NARaYPWo0

ミカサ「……考えられる手は二つ」 

ミカサ「一つは実力行使」 

エレナ「ダメ!!みんなが犯罪者になっちゃう!!それだけはだめ!!」 

ユミル「でも、もう立派な離反者だから気にならないな」 

サシャ「私達、加勢しにきましたからね」 

コニー「ガスと刃の補充は一応済んでるしな」 

アルミン「なんで君達はヤる気満々なの!?」 


エレナ「ミカサ、二つ目!!二つ目は!?」 

ミカサ「二つ目はアルミンによる説得」 

アルミン「えっ!?」 

エレナ「まぁそれなら……」 

アルミン「良いの!?」 

エレナ「アルミン、忘れちゃった?あの日も私達を助けてくれたのはアルミンだったじゃない」 

アルミン「あの日?」 

エレナ「シガンシナが崩壊した時私の家にハンネスさんを向かわせたのはアルミンだった」 

ミカサ「アルミンがいなければ僕らはあそこで死んでいただろう」 

エレナ「アルミンは正解を導く力があるんだよ」 


アルミン(思い出した……) 


アルミン(そ、そうか……役立たずだと思いこんでいたのは自分だけ……!!) 


アルミン(二人はいつだって信頼してくれていたんだ!!)

675: 名無しさん 2014/03/15(土) 16:19:41.24 ID:NARaYPWo0

アルミン「分かった!!僕がやろう!!」 

アニ「私、成功率を上げるためにこんな小道具が持ってるけど……?」 

サシャ「私とアニが補給所で見つけたんですよ!!」 

エレナ「あ、可愛い」 

クリスタ「アルミンの金髪によく映えるね!!」 

ミカサ「それ、着せよう」 

アルミン「……ナニソレ?」 


アニ「黄色いスカートのバニーちゃん衣装」 


アルミン「」 


アニ「公式パロディ用って箱に入ってた」 

アルミン「こんな真面目な状況で着用すべきものじゃないでしょ!?」 

ベルトルト「いや、今だからこそだ」キリッ 

アルミン「キリッとしないでよ!!」 

ライナー「楽しみだなぁ……」 

アルミン「気持ち悪いよゴリラ!!」 

ミカサ「やはりこいつらじゃ押しきれない……」 

サシャ「では彼女達にエールを送ってもらいましょう」

676: 名無しさん 2014/03/15(土) 16:22:59.62 ID:NARaYPWo0

エレナ「アルミン!!アルミンなら出来るよ!!」 

アルミン「……ウッ」 

クリスタ「アルミンなら皆を説得して誰も傷つかない結果を生み出せると思う!!」 

アルミン「……ウッ」 

エレクリ「応援してるね!!」ニコッ 

アルミン「」キュン 

アルミン「……ウーッ!!もう着ればいいんだろ!!着れば!!」 

ベルトルト「やったぜ!!」 

ユミル「チョロいな」 

ミカサ「アルミンは扱いやすい子」 

アルミン「二人の女神は卑怯だよ!!女神は!!」 

エレナ「……?」 

クリスタ「女神……?」 

エレナ「どこにいたんだろ?」 

アニ「これはナチュラル魔性だね」 

コニー「無自覚って怖いな」 

ライナー「アルミン、強くあれ」 


アルミン「……着たけど」ムスッ 

ベルトルト「これは垂涎ものだね」ジュルリ 

ユミル「私より可愛いじゃねえか」 

エレナ「懐かしいねー」 

ミカサ「昔はアルミン着せ替え人形遊びをしたものだ」 

エレナ「あれ似合ってたよね……ゴシックロリッタ?」 

ミカサ「ロリータね」 

アニ「見てみたいかも」 

アルミン(思い出した……。僕、昔は完全に玩具扱いされてたんだ……)

678: 名無しさん 2014/03/15(土) 16:25:53.88 ID:NARaYPWo0

アルミン「……説得してくる。君達はできるだけ抵抗する意思が無いことを示して!!」ダッ 

アルミン(ふざけた格好だけどやってやる!!) 

アルミン(まだ考えはまとまってないけど……!!喋りながらでもかんがえろ!!) 

小鹿「な、貴様!!そ、そこで止まれ!!」プルプル 

リコ「……」 

ジャン「アルミン!?」 

アルミン「僕がやる!!ジャンは敵意がないことを示しながら下がって!!」 

リコ「……」 

アルミン「彼女は人類の敵ではありません!!私達は知り得た情報を全て開示します!!」 

小鹿「い、命乞いに貸す耳は──」プルプル 

リコ「……ある」 

小鹿「へっ!?」プルプル 


小鹿「や、奴が巨人ではないと言うのなら証拠を出せ!!」プルプル 

アルミン「そんなもの必要ありません!!」 

アルミン「ここにいる方だって目撃したでしょう!!周囲の巨人が彼女に群がっていく姿を!!」 

アルミン「そんな中でも懸命に戦う彼女の姿を!!」 

「……!!」 

アルミン「巨人は彼女を我々人類と同じ補色対象だと認識しました!!」 

アルミン「そして彼女が人を食べたという報告はありません!!」 

アルミン「我々がいくら知恵を絞ってもその事実だけは覆りません!!」

679: 名無しさん 2014/03/15(土) 16:30:08.23 ID:NARaYPWo0


「……!!」 


「そうだ……奴は敵じゃないかもしれない……」 


アルミン「それに彼女の力と残存の兵力が組み合わさればトロスト区奪還も可能かもしれません!!」 


「た、たしかに……」 


小鹿「……」プルプルガクガク 

小鹿「ま、惑わされない!!私は惑わされない!!」プルプル 

小鹿「げ、迎撃体制を……!!」ガシッ 

???「……よさんか」 

小鹿「……」ハッ 

???「相変わらず図体ばかりがデカい小鹿じゃのう」 

小鹿「ピ、ピクシス指令!!」 

ピクシス「まったく……血の気の多い子供達じゃ。命をかけてでも仲間を守ろうとするとは」 

ピクシス「若さ、かのぅ……」 

ピクシス「状況は早馬で伝わっておる。小鹿は増援の指揮につけ」 

ピクシス「ワシはあの者達の守った少女についてもう少し話を聞いた方がいい気がするがのぅ」 

アルミン「……」ヘナヘナ 

ミカサ(ドット・ピクシス……人類の最重要区防衛の全権を託された有能な上官) 

ピクシス「ところでそこのバニー訓練兵?」 

アルミン「……?」 

ピクシス「これが終わったら駐屯兵団にくる気はないかのぅ?」 

アルミン「」 

ミカサ(そして……生来の変人) 

ベルトルト「ハッ!!ライバル出現!?」

689: 名無しさん 2014/03/18(火) 01:39:41.69 ID:MVBnU3ct0




ピクシス「やはり見あたらんか……」 

ピクシス「超絶美女の巨人になら食われても良いんじゃが……」キョロキョロ 

アルミン(エレナの巨人見たら率先して食われにいきそう) 

ミカサ「エレナ、大丈夫!?顔色がやはり悪いし……!!」 

エレナ「平気!!平気だから!!ねぇやめて!!お姫様だっこはやめて!!恥ずかしい!!」 

小鹿(得体の知れん者達をいちゃいちゃさせるなんて指令が何を考えているのか分からん!!)プルプル 



ピクシス「エレナ訓練兵……」 

エレナ「は、はい!!」 

エレナ「ミカサ降ろして!!失礼だから!!」 

ミカサ「……」シブシブ 

エレナ「申し訳ありません!!」ペコリ 

ピクシス「……」ジーッ 

エレナ「……あの?」 

ピクシス「……」ジーッ 

エレナ「あの、私の顔に何かついてますか?」 

ピクシス「……」ガシッ 

エレナ「へっ!?」 

ピクシス「……駐屯兵団はスキルアップにちょうど良い兵団じゃ」 

エレナ「……?」 

ミカサ「勧誘は良いので、本題を」

690: 名無しさん 2014/03/18(火) 01:44:54.89 ID:MVBnU3ct0

ピクシス「あぁ。そうじゃったのぅ!!」 

ピクシス「して、エレナ訓練兵。お主はどうやって巨人になったんじゃ?」 

エレナ「……えっと」 

エレナ「それは、こう……手をパクッと噛んでこう……」 


エレナ(あれ……?なんで私は知ってるんだろう?) 


ピクシス「で、そのお主の胸元に光っているオシャレアクセサリーは?」 

ミカサ「目線がセクハラ」 

アルミン「ミカサ!!司令にケンカ売らないで!!」 


エレナ「……?」 


エレナ「これは……」 


エレナ(確かお父さんが……?)ズキッ 


エレナ「……!?」ズキズキッ 


エレナ(記憶が……なだれこんでくる!?) 





─グリシャ「帰ったらずっと秘密にしていた地下室を見せてやろう」 






691: 名無しさん 2014/03/18(火) 01:46:54.39 ID:MVBnU3ct0


─グリシャ「エレナ、この鍵をずっと……しっかり持ってるんだよ?」 


─エレナ「お父さん?」 


─グリシャ「そしてこの鍵を見る度に思い出すんだ」 


─グリシャ「お前が地下室に行かなくてはならないことを……」 


─エレナ「どうしたの?ねぇ、お父さん……?その手に持ってるのって……?」 


─グリシャ「この注射のせいで今から記憶障害が起こる……」 


─グリシャ「いつか地下室に行けば真実が分かる……」 


─グリシャ「お前はマリアを奪還して地下室に辿り着かなければならない……」 


─グリシャ「皆を救いたいのなら……この力を支配しなさい」 


―グリシャ「使い方は彼らの記憶が教えてくれるはずだから」 

692: 名無しさん 2014/03/18(火) 01:50:05.12 ID:MVBnU3ct0

エレナ「……地下室」 

ミカサ「エレナ!!エレナ!!」 

エレナ「……」ハッ 

エレナ「地下室!!地下室に行かなきゃ!!マリアの!!」 

ピクシス「そこに行けば何か分かるのか?」 

エレナ「はい!!」 

ピクシス「まぁとりあえず頭に入れておくといったところかの……」 

ピクシス「安心せい。お主らの命はわしが保証しよう」 

エレナ「ありがとうございます!!」 



ピクシス「ところでそこのアルミン訓練兵……じゃったかの?」 

アルミン「はい!!」 

アルミン「それで作戦ですが!!」 

ピクシス「……わしの話は最後まで聞かないのか?」 

アルミン「一刻の猶予を争うんですよ!?」 

ピクシス「そうじゃったのぅ」 


アルミン「僕の作戦はこうです」 

アルミン「巨人になったエレナが大岩を運び扉を塞ぎます。その間に巨人は残りの兵で遠ざけます!!」 

ピクシス「……」スッ 

アルミン「!?」 

ピクシス「エレナ訓練兵……」ガシッ 

ピクシス「穴を塞ぐことはできるのか?」

693: 名無しさん 2014/03/18(火) 01:56:15.26 ID:MVBnU3ct0

エレナ「……!!」 

エレナ(怖いけれど……それは皆も同じ事……!!) 

エレナ(やらなきゃ……私にしか出来ないことだから) 

エレナ「塞いでみせます!!」 

ミカアル「エレナ!?」 

ピクシス「よう言ったの!!」 

ピクシス「主は度胸のある良い女じゃ!!」 

ミカサ「やめて!!思いとどまって!!」 

アルミン「危険だ!!これ以上は!!僕が提案したけれどこんな穴だらけの作戦なんて!!」 




エレナ「でも」 

エレナ「仕方ないじゃない。これが最善策なんだもの」ニコッ 

ミカサ「怖くないの?」 

エレナ「……怖いよ。本当は逃げたい」 

エレナ「でも、それ以上に私は私が逃げたせいで私の好きな人達が死ぬ方が怖い!!」 

エレナ「だから戦う!!巨人になんか負けない!!」 

エレナ「それで私は勝ち続けて外の世界も探検する!!広い世界で色んな事をして遊ぶ!!楽しむ!!」 

エレナ「……でもね」 

エレナ「二人は……逃げて良いんだよ?」 

エレナ「私が守りたいのは二人が幸せな世界だから……。二人がいなきゃ意味ないもん……」

694: 名無しさん 2014/03/18(火) 01:58:55.00 ID:MVBnU3ct0

アルミン「……」ギュッ 

ミカサ「……」ギュッ 

エレナ「……?」 

アルミン「僕らは逃げないよ。絶対に」 

ミカサ「僕らも同じ。エレナのいない世界なんていらない」 

アルミン「僕は非力でどれだけ力になれるかは分からないけど僕が死ぬまで君の傍にいる」 

アルミン「僕もカッコつけたいからね。守られてばかりだから」 

ミカサ「……僕ら三人組はずっと一緒。お墓は奪還したシガンシナ区に三つ並べて建てる。人類の英雄として。特大サイズの」 

ミカサ「ちなみに僕ら三人の死因は老衰」 

エレナ「なにそれ……」フフフッ 

ミカサ「……自然な笑い方の方がエレナはずっと可愛い」 

アルミン「その笑顔だけで僕らは元気になれるよ」 



ピクシス「時は一刻を争う」 


ピクシス「活躍してもらうぞ」 


ピクシス「若き兵士達」 



エレナ「……ハッ!!」

702: 名無しさん 2014/03/21(金) 00:41:54.61 ID:dJYS6qqG0

ピクシス「エレナ訓練兵、これは飲まんかの?」 

エレナ「お酒ですか?」 

ピクシス「そうじゃ。多少は緊張がほぐれるじゃろう」 

エレナ(やっぱり駐屯兵団の人ってお酒好きなんだなぁ) 

エレナ「……」 

エレナ「頂きます」スッ 

ピクシス(間接キス!!)グッ 

エレナ「どうかしました……?」 

ピクシス「わしは生涯現役の自信がある」 

エレナ「……?お元気なのは良いことです」 

ピクシス(この子、ガチで秘書兼補佐に欲しい) 


703: 名無しさん 2014/03/21(金) 00:45:39.94 ID:dJYS6qqG0

ピクシス「……」ゴホン 

ピクシス「巨人に支配される前、人類は人類同士で果てのない殺し合いを続けていたと言われておる」 

ピクシス「憎悪が憎悪を招き、怒りが悲しみを生み、愛する者を奪われた者が誰かから愛する者を奪う側に回る」 

ピクシス「そんな負の連鎖の最中、先人は言ったそうな」 

ピクシス「人類以外の強大な敵が現れたら争い事をやめるだろうと」 

ピクシス「お主はどう思う?」 

エレナ「そんな言い伝えがあるんですか……」 

エレナ「……どうして何かと戦うという発想しか出ないんでしょうか」 

エレナ「人間同士なら言葉が通じる。和解できるはずなのに」 

エレナ「相方が歩み寄れば解決する問題をただ放棄して巨人のような敵の存在を待つなんて……」 

ピクシス「お主は人類は分かり合えると?」 

エレナ「……分かり合うというのは難しいかも知れません」 

エレナ「……しかし、分かり合えなくても受け入れることは可能なのでは?」

704: 名無しさん 2014/03/21(金) 01:01:09.67 ID:dJYS6qqG0

ピクシス「受け入れる……とは?」 

エレナ「私達は育った場所、経験したこと、全てが違います」 

エレナ「人間は己の人生の中で実際に起きた出来事によって作られます」 

エレナ「だから同じ思考回路を持つ人はいません」 

エレナ「他人に身の上話を語って共有した所で感じることは人それぞれですから真に分かり合えることはあり得ないないのかも知れないです」 

ピクシス「……」 

エレナ「けれど、全てを理解できなくても、いがみ合わず、手と手を取り合うことはできます」 

エレナ「誰だって弱い所や欠点があるんです。だって人間だから」 

エレナ「そういう所ばかりを非難して対立しないで弱さも受け入れた上で接してあげられたら」 

エレナ「争っても和解できる。巨人なんかいなくたって人類同士殺しあわなくて済むと私は思います」 

ピクシス「……」

705: 名無しさん 2014/03/21(金) 01:02:28.86 ID:dJYS6qqG0

ピクシス「……」 

ピクシス「……お主は賢くて優しい良い子じゃな。先人達なんかよりずっと賢い」 

ピクシス「もしかしたら、わしよりも賢いのではないかのぅ」 

エレナ「私、勉学の方はからっきしですが……?」 

ピクシス「そういうことでは無いんじゃよ」ナデナデ 

エレナ「……?」 

ピクシス「しかし実際にお主の言う受け入れ合う状態にするには長い年月がかかるじゃろう」 

エレナ「はい」 

ピクシス「じゃから今はわしの策を見ててくれまいか?」 

ピクシス「わしだって伊達に歳をとっている訳ではないからのぅ。急拵えじゃが言葉で一丸にして見せよう」

706: 名無しさん 2014/03/21(金) 01:03:57.17 ID:dJYS6qqG0

「トロスト区奪還作戦だと!?」 


「これからか!?」 


「嘘だろ!?扉に空いた穴を塞ぐ技術なんかないのに……!?」 


「無駄死にしろってことか!?」 


「家族に会わせろよ!!」 


ライナー「……空気が悪いな」 

アニ「仕方ないよ。みんな自分の命が可愛いんだ」 

クリスタ「エレナ……変な人に連れて行かれちゃったけど無事だよね?」 

ユミル「無事だろ。どうせあの偉いハゲもファンの一人になってるだろうな」 

サシャ「……というか、エレナはどうして囲まれてたんでしょうか」 

コニー「それは俺も知らねー」 

ジャン「そうか、お前らは結局、状況を把握できてないままだったか」 

ユミル「……」

707: 名無しさん 2014/03/21(金) 01:06:56.49 ID:dJYS6qqG0

ピクシス「……」スーハー 

ピクシス「……注!!」 

ピクシス「もぉぉおおおく!!」 


「……!!」 


「おい、あの指令の隣の子誰だ?」 


「訓練兵か?」 


ピクシス「作戦について説明する!!この作戦の成功目標は破壊された扉の穴を塞ぐことにある!!」 

ピクシス「まず彼女を紹介しよう!!訓練兵団所属、エレナ・イェーガーじゃ!!」 

クリスタ「エレナ!?」 

ジャン「……!?」 

「エレナ、そこで何やってるの!?」 

「危ないよ!!死に急がないで逃げようよ!!」 

「あの子可愛い……!!」 

「俺の娘に似てる……」 

「こんな時に何言ってるの!?」 

「こんな時だからこそ言うべきだ!!可愛い!!」

708: 名無しさん 2014/03/21(金) 01:08:31.01 ID:dJYS6qqG0

ピクシス「……」オッホン 

ピクシス「彼女は巨人化生体実験の成功者である!!彼女は巨人の体を精製できる!!」 

ユミル「やっぱりか……」 

コニー「はぁ!?」 

ピクシス「彼女が岩を塞ぐ間、彼女を守る。これが作戦じゃ!!」 


「……それならやるかな」 


「ま、待てよ俺はいくらあの子が可愛くてもさすがに命は……」 


「家族に会いたいけど、エレナを置いてはいけな──」オロロロ 


「ダズ!!しっかり!!」 


「人間兵器なんて信じられるか!!」 


「俺は降りるぞ!!」 


「叩き切るぞ反逆者!!」

709: 名無しさん 2014/03/21(金) 01:10:55.73 ID:dJYS6qqG0

ピクシス「わしが命ずる!!反逆者の罪は免除する!!」 

エレナ「……指令」 

ピクシス「巨人の恐怖に屈した者はここから去るが良い!!」 

ピクシス「そして!!」 

ピクシス「その巨人の恐ろしさを愛する者に味わわせたい者も」 

ピクシス「ここから去るが良い!!」 


「……」 


「……それだけはダメだ」 


「それはさせない……」 


「私が……戦わなきゃ……」 


エレナ(続々と戻ってきてる……!!) 

エレナ(……私は絶対成功させなきゃいけない) 

エレナ(みんなの為に!!) 

エレナ(みんなの愛する人のために……!!)

710: 名無しさん 2014/03/21(金) 01:15:28.14 ID:dJYS6qqG0



ライナー「よし、お前ら全員無事で帰ってこいよ」 

ジャン「戦わなくていいんだろ?余裕だな」 

コニー「俺、バカだから、まだよく理解できてねーけどエレナが岩を運んでくれるってことか?」 

ユミル「それで正解だ。お前はバカだからそれ以上深くは考えるな」 

コニー「分かった」 

サシャ「クリスタは私の班ですね。よろしくお願いします」 

クリスタ「よろしくね!!」 

ユミル「クリスタに怪我させたらただじゃおかないからな、芋女」 

サシャ「はいはい」 

ベルトルト「アルミンは壁の上で指揮をよろしくね」 

アルミン「分かった!!」ニコッ 

ベルトルト(絶対に生きて帰ってきて結婚しよ) 

アルミン(今のうちに着替えよう) 

マルコ「アニは僕の班になったね。かなり人が減っちゃって不安だったけど頼もしいよ」 

アニ「よろしく」 

アニ(……この作戦中に誰かの立体機動装置を回収しておこう。エレナを連れ去るならやっぱりもう一つ必要だよね……)

711: 名無しさん 2014/03/21(金) 01:20:41.81 ID:dJYS6qqG0







「ここの区画の大半の巨人は移動させた!!」 


「潮時だ!!あがろう!!」 


「ねぇマルコは!?」 


「人を気にする余裕なんかあるか!!」 


「あいつは優秀だ!!問題ない!!」 


アニ「……」 

アニ(今の内に死んだ兵士から立体機動装置を回収しよう) 

アニ(顔を見られたらマズいから、念のためにフードを被っておこうかな) 

アニ(至る所に遺体があるから、立体機動装置も簡単に見つかる……) 

アニ(後は壊れていない物を探すだけ) 

アニ「……」 

アニ(……ごめんなさい、調べさせて下さい) 

アニ「……」カチャッ 

アニ(これはガスがないし、部品が折れてる……。巨人の歯のせいかな……) 

マルコ「ねぇ、君?」 

アニ「……」ピクッ 

マルコ「そこで何をしてるの?」 

アニ(……マルコ!?)

712: 名無しさん 2014/03/21(金) 01:25:25.03 ID:dJYS6qqG0

マルコ「立体機動装置を探しているみたいだけど、ぱっと見、君のは壊れてないし」 

アニ「……」 

マルコ「と、いうかそのフードつきのパーカー……」 

マルコ「……」 

マルコ「もしかして、アニ?」 

アニ「……!!」 

アニ(バレた!?こんな時、どうすればっ……) 

アニ(……殺す?でもっ……私には……) 




巨人「」ニヤニヤ 


マルコ「!!」 


マルコ「アニ!!危ない!!」ドンッ 

アニ「えっ?」ドサッ 

アニ(まだ巨人がいた!?) 

巨人「」ガンッ 

マルコ「っ……」ドサッ 

アニ(私を突き飛ばしたマルコが巨人の手に当たって気絶した) 

アニ(……良かった、逃げられる) 

アニ(それに今ならマルコのきちんと整備された立体機動装置だって奪える) 

アニ(マルコはあの巨人に食べられるから証拠も残らない) 

アニ(絶好のチャンス……)

714: 名無しさん 2014/03/21(金) 01:32:51.89 ID:dJYS6qqG0

マルコ「……」 

アニ(情けをかけちゃダメ) 

マルコ「……」 

アニ(──でも私を助けてくれたのに置いていくなんて……そんなの……) 

アニ「……」 

アニ(マルコがいなくなったらジャンやエレナは悲しむだろうな……) 


アニ(……私はどうすれば) 


─エレナ「優しいんだよーアニは!!」 

─エレナ「……アニだってそんなことしないでしょ?」キョトン 


アニ(……マルコをおいて行きたくない) 

アニ(エレナの悲しむ顔は見たくない……。私はあの子を連れていくつもりだから矛盾してるのかもしれないけど……) 

アニ(あの子の、エレナの信頼をこれ以上裏切りたくない……) 

アニ「……」 

アニ(ライナー、ベルトルト。ごめんね)シュンッ 


アニ「ふっ……!!」ザクッ 


巨人「」シュゥウ 


アニ(マルコの立体機動装置はここに埋めて置いてとりにこよう)スタッ 

アニ「マルコ、しっかりしな!!」 

アニ「壁の上まで運んでやるから、死ぬんじゃないよ!!」シュンッ

724: 名無しさん 2014/03/24(月) 00:57:36.57 ID:Y1Dh6wQq0









リコ「大方の巨人はいなくなったようだな」 

イアン「よし、行くか……」 

リコ「イアン、顔色が悪いが……」 

イアン「身の丈に合わない大役を任せられてな……」 

イアン「俺に全てが……」 

リコ「気負うなよ、イアン。危機感は大事だがありすぎても困るぞ。余裕を持て」 

イアン「……そうだな」 
イアン「そうだな……」

725: 名無しさん 2014/03/24(月) 01:01:03.63 ID:Y1Dh6wQq0

ミカサ「エレナ、体調は大丈夫?息苦しくない?頭痛はしない?──待って。脈拍が速い気がする。やっぱり休んだ方が……」 

エレナ「あのね、ミカサ。この後に及んでさ……」ハァ 

ミカサ「でも、怪我をしたりしたら……」 

エレナ「余程のことがない限り私の命に別状はないってアルミンが懇切丁寧に解説したでしょ?」 

エレナ「腕もニョキニョキ生えたし、首とか胴体が切断されない限りは……」 

ミカサ「胴体切断!?」クラッ 

エレナ「例えばの話!!倒れないでよ!!」 

ミカサ「心臓に悪い……。物騒な例をあげないで……」ゲンナリ 

ミタビ「モンスターペアレンツ色の強い過保護な母ちゃんみたいだな」 

エレナ「これでも症状は改善した方なんですけどね……」 

エレナ「一時期は日本刀っていう切れ味が鋭くて、ブレード並みに刀身の長い剣を持ち歩いていましたし……」 

ミタビ「それは豚箱に入る案件」 

エレナ「憲兵団に通報しようとした人もいたんですけど、ある日を境に何故か行方をくらませてしまって未だに消息は……」 

ミタビ「完全にアウトじゃないか」 





イアン「……なぁ、リコ。人類の存亡がかかった瀬戸際ってなんなんだろうな」 

リコ「お前らは危機感を持て!!」

726: 名無しさん 2014/03/24(月) 01:04:25.37 ID:Y1Dh6wQq0

ミタビ「あ、作戦の場所ってここじゃなかったか?」 

イアン「そうだ」 

エレナ「いよいよですね」ゴクリ 

ミカサ「エレナ、絶対に無茶しちゃだめ」 

リコ「……不安だ」 

イアン「まぁ、多分どうにかなるだろう」 

リコ(イアンが考えることを諦めてる……) 






イアン「行くぞ!!」シュンッ 





一同「ハッ!!」シュンッ 




727: 名無しさん 2014/03/24(月) 01:05:48.56 ID:Y1Dh6wQq0






エレナ(今まで人類は奪われ続けてきた……) 






エレナ(でも、この作戦が成功した時、初めて私達は土地を奪い返せる) 






エレナ(初めて勝てる!!) 






エレナ(失ってきた物と比べれば小さな物かもしれないけれど) 






エレナ(きっとその一歩は私達人類にとって大きな進撃になる!!)ガリッ 







728: 名無しさん 2014/03/24(月) 01:07:27.06 ID:Y1Dh6wQq0







シュゥゥウッ 







黒髪巨人「……」 

イアン「あれがイェーガーの巨人……」 

リコ「無知性の奴らとは雰囲気が違うな」 

ミカサ「エレナの巨人……。綺麗……」ポーッ 

ミタビ「お前、捉え方によっては相当大胆な発言したよな?」 

リコ「不潔だな」 

イアン「……本当に、よくエレナは気持ち悪がらないな……。女の子だろうに」 

ミカサ「エレナは僕に下心がないことを理解してくれているハズです」 

ミタビ「『ハズ』な」 
黒髪巨人「……」クルリ

729: 名無しさん 2014/03/24(月) 01:10:43.28 ID:Y1Dh6wQq0

ミカサ「……巨人になっても髪の毛サラサラ……」 

イアン「作戦中に女の髪を観察するな!!アッカーマン!!」 

ミタビ「恍惚としながら呟く点が狂気を感じさせるな」 

リコ「お前マジで、怒られるぞ?」 

ミカサ「それは無――」 









黒髪巨人「キャァアアアアアアアア」ブンッ 







ミカサ「!?」シュンッ 





ドカッ 





ミカサ「僕のいた所に穴が!?」 

ミカサ「そ、そんな……。どうして?」

730: 名無しさん 2014/03/24(月) 01:14:02.03 ID:Y1Dh6wQq0

ミタビ「ほれ見たことか!!イェーガーが怒ってるじゃないか!!」 

ミカサ「お、怒ってる!?」 

ミカサ「どうして!?」 

リコ「お前が作戦を忘れてエレナを見つめたりするからだろうが!!」 

ミカサ「エ、エレナはそんなに心の狭い人じゃ……」 

イアン「……」 

イアン「……つもりつもった不満が君の恍惚とした表情をトリガーに爆発したんじゃないか?」 


ミカサ「……えっ?」 

イアン「日頃は不愉快な言動でも我慢してたとか……」 

リコミタ「それだ」 

ミカサ「え!?」

731: 名無しさん 2014/03/24(月) 01:16:53.16 ID:Y1Dh6wQq0

黒髪巨人「……」ブンッ 

ミカサ「でも、む、昔は一緒にお風呂に入った仲……今更、裸なんて……」シュンッ 

イアン「アッカーマン!!今と昔では決定的な相違点が多々あるだろう!?」 

ミカサ「だからといってエレナが殴るわけ……」 

リコ「あのなぁ!!年頃の乙女だぞ!!恥ずかしいやら怒りやらなんやらがあるんだよ!!私にもあった!!」 

ミタビ「謝れ!!とりあえず平に謝って許してもらえ!!」 

ミカサ「まだ、そうと決まったわけじゃ……」 

イアン「作戦遂行に関わるんだ!!」 

ミカサ「……」 

黒髪巨人「……」 

ミカサ「……」シュタッ 

ミカサ「エ、エレナ?あの、僕……ミカサ。君の家族なんだけど……。あの、分かる?」 

リコ「御託は良いから誠心誠意謝れ!!」 

イアン「許してもらえるかは分からないがとりあえず謝れ!!こうしている間にも巨人は侵入してきているんだ!!」 

ミタビ「早くしろ!!」

732: 名無しさん 2014/03/24(月) 01:22:42.37 ID:Y1Dh6wQq0

黒髪巨人「……」 

ミカサ「あー……。エレナ?あの、その……えっと……。その……僕は、配慮に欠けていた……ので──」 


黒髪巨人「あぁぁぁぁあああああああ!!」ブンッ 


ミカサ「!?」シュンッ 




ドカッ 




黒髪巨人「……」シュゥゥウ 


ミカサ「あっ……」 


イアン「顔面に自分の拳がめり込んだぞ……」 

リコ「顔は女の命なのにな……」 

ミタビ「俺、もう見てられない」 


黒髪巨人「……」ドサッ 


ミカサ「エレナァァァァアアアアアア!!」 



733: 名無しさん 2014/03/24(月) 01:26:01.87 ID:Y1Dh6wQq0


「イアン班長、前扉から2体接近!」 


「後方からも1体!」 


「班長!!どうしますか!!」 


ミタビ「くそっ……作戦失敗だ」 

リコ「どうする?」 

イアン「撤退しようにもイェーガーを放置するわけにはいかないな……」 

リコ「まったく……」 

リコ「これだから思春期の子供は」ジトッ 

ミカサ(どうしよう、辛い) 


734: 名無しさん 2014/03/24(月) 01:31:18.33 ID:Y1Dh6wQq0

リコ「とりあえず赤の煙弾を打っておくぞ」 

イアン「頼んだ」 

リコ「……」パシュッ 

「……」 

ミカサ(いたたまれない) 

ミカサ「……とりあえず3体片づけてきます」 

イアン「手早くな」 

リコ「さっさとしろよ」 

ミタビ「まぁ頑張れ」 

ミカサ(心なしか反応が冷たい……) 










――――― 

「おい……あれ見ろよ……」 

「あの色って……」 

アルミン「……」ハッ 

アルミン「赤い煙弾……!?」 

アルミン「エレナが危ない!!」シュンッ 

735: 名無しさん 2014/03/24(月) 01:34:35.20 ID:Y1Dh6wQq0

ピクシス「……」 


「精鋭班からの赤い煙弾を確認」 


「ピクシス指令……早急に扉の防衛形態に──」 


ピクシス「……」スタスタ 


「って、どこに行くおつもりですか?」 


ピクシス「……今じゃ」 


「はい?」 


ピクシス「食われる時がきた!!エレナ訓練兵の巨人!!まさに美女の巨人!!」ダッシュ 


「何言ってんですか!!」 


「おい!!みんなで止めるぞ!!」 


「くっ!!このエロジジイ、力が強い!!」 


ピクシス「行かせてくれ!!」 


「こんなに元気ならまだ生きろよ!!頑張れよエロジジイ!!」 


「人生諦めるなよ!!まだまだこれからだろ!!」 


「その前に、撤退命令は出さなくて良いのか!?」 


「先にジジイを宥めないと!!責任者が死んだらシャレにならん!!」

736: 名無しさん 2014/03/24(月) 01:40:14.67 ID:Y1Dh6wQq0

ミタビ「イアンどうするか?」 

リコ「巨人は今の所ミカサで防げているが……」 

イアン「エレナを無防備な状態では置いていけないよな……」 

リコ「……」 

ミカサ「……3体片づきました」シュタッ 

リコ「……」ジトッ 

ミカサ(辛い) 




イアン「……皆、良いか?よく聞いてほしい」 

イアン「これから巨人は何体も侵入してくるだろう」 

イアン「だから俺はエレナを回収するまで彼女を守るという作戦に変えるべきだと思う」 

イアン「エレナが自力で出てくるのを待つしかないがな」 

リコ「……巨人と戦い続けろと?」 

イアン「彼女は貴重な可能性だ。希望なんだ」 

イアン「……俺らと違って彼女の代役は存在しないからな」 

リコ「……」 

ミタビ「……」 

リコ「正気か?」 

イアン「あぁ」 

リコ「それしか作戦はないのか?」 

イアン「……あぁ」 

リコ「……」 

リコ「分かった」 




イアン「ミカサ、お前は自由に動くんだ」 

イアン「自己判断で自由にな」 

イアン「それと自分の責任は自分でな!」 

ミカサ「……」 

ミカサ(つまり責任を感じるなら最大限働けということ……?)

747: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:27:24.82 ID:FS4xwqK10



エレナ(あれ?私……何しているんだっけ?) 



エレナ(座り込んでる?もたれかかってる?の) 



エレナ(どこで?) 



エレナ(いつ?) 



エレナ(暗闇に包まれてる……。色も形もない……) 





748: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:29:49.70 ID:FS4xwqK10

エレナ「んっ……」パチッ 

カルラ「……」ニコニコ 

ミカサ「……」ニコニコ 

エレナ「……」 

エレナ「何だ……。私の家か……」 

エレナ「……夕飯、まだかな?」 

グリシャ「……」スラスラ 

エレナ「……お父さん、執筆中?……」 

エレナ「……」 

エレナ「ふぁーぁ……」 

エレナ「毛布、温かい……」 

エレナ「寝よう……」 






黒髪巨人「……」 

アルミン「これは……どういう状況なんだ!?」 

アルミン「エレナ!!」 

黒髪巨人「……」 

アルミン「返事をしてくれ!!」 

アルミン「エレナ!!」 

749: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:31:47.21 ID:FS4xwqK10


「13m級エレナに建物を横断し接近!!」 


「ミカサ!!後ろだ!!」 


ミカサ「……」パシュッ 

巨人「」バキバキ 

ミカサ「……はっ!!」ドサッ 

巨人「」シュゥウウ 



リコ「凄まじい才能……技量だな……。そこは評価できる」 

ミタビ「ミカサのおかげか損害が少ない。ありがとうな。ガス、減ったろ?」スッ 

ミカサ「ありがとうございます」 

ミカサ(信頼とは実力で勝ち取るものなのか……)

750: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:35:43.04 ID:FS4xwqK10

リコ「……なぁイアン。提案なんだが、我々はエレナと離れて戦うべきじゃないか?」 

イアン「と、いうのは?」 

リコ「奴らは奇行種じゃない限り、人の多い所に引きつけられる」 

リコ「だから、我々が集団で離れていればエレナが危殆に瀕することはないんじゃないか?」 

リコ「巨人が彼女に向かわないに越したことはないんだ」 

ミタビ「さすがリコ!!冷静沈着切れ者班長だ!!」 

リコ「ミタビ、からかうな。巨人の昼飯にするぞ」 

イアン「しかし、リコの発案した戦略はなかなか良い。さすがだ」 

リコ「お前まで……」ハァ 

イアン「ではエレナの付近に奇行種に対応できる人材を少数置き、他で通常種を駆除するでいいな?」 

リコ「あぁ」

751: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:39:24.84 ID:FS4xwqK10


「少人数で奇行種と対峙する!?」 


「そんなむちゃな……」 


「そんな芸当、誰が出来るんだよ」 


ミカサ「エレナの隣には僕が」スッ 

イアン「アッカーマン、そのポジションは奇行種が複数侵攻してきた場合、死亡率が格段に跳ね上がる……」 

イアン「……良いのか?」 

ミカサ「無問題です」 

ミカサ「僕は死にません。彼女が好きだから……」 

「……」ニヤニヤ 

ミカサ「……か、家族としてですけど!!」 

リコ「口の中に砂糖放り込まれた気分」 

ミタビ「俺もだ。蜂蜜を鼻腔、口腔内にねじ込まれた気分」 

ミカサ「彼女は僕にとって全てです」 

ミカサ「それに僕の責任は僕がとります。どうかやらせて下さい」 

イアン「……お前の決意は堅いのだな」 

リコ「そこまで言うなら仕方ない。その役は作戦の中で重要だ。忘れるな」 

ミカサ「……」コクリ 

ミカサ「では僕はエレナを護衛しに行きます」シュンッ 

リコ「……若さか?」 

ミタビ「愛だな」

752: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:42:36.41 ID:FS4xwqK10

アルミン(僕はどうすべきだ!?) 

ミカサ「アルミン!!」 

アルミン「……!!」 

アルミン「ミカサ!!」 

アルミン「エレナに何があった!?」 

ミカサ「……」 

ミカサ「……ごめんなさい」 

ミカサ「とりあえず、僕が話し掛けてもエレナはまともに応えてくれなかった」 

アルミン「そんなっ……!!」 

アルミン「どうして!?」 

ミカサ「……事情についてはまた後日、説明しよう……」 

ミカサ「何より、その……僕の、心の整理が、ついてない……」 

ミカサ「僕は僕を隅々まで完璧に支配しているつもりなのに……」 

ミカサ「……」 

ミカサ「思い返すだけで自責の念で潰れてしまいそう……。涙が出そう……」ウルッ 

アルミン「……!!」 

アルミン(ミカサにここまで言わせるなんて、一体全体何があったんだ!!)

753: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:45:17.50 ID:FS4xwqK10

アルミン「作戦は!?」 

ミカサ「エレナがそこから自力で脱出してくるのを待ちつつ、警護するというものになった」 

ミカサ「けれどそれには問題がある」 

ミカサ「エレナは戦えない。ずっとそのまま固まってる。このまま現状が続けば、まずい。僕らのガスや、刃がつきるし、何より消耗する」 

ミカサ「司令が撤退命令を無視するあたり精鋭班は死ぬまで足掻き続けろということなのだろう」 

ミカサ「つまり、僕らは全滅する可能性がある」 

ミカサ「そうなると体制を立て直してから再び奪還作戦を実行することになるはずだ……エレナを守りきれたらの話だけど」 

アルミン「巨人を街の隅に集めるために死んだ人の命は!?」 

ミカサ「……無駄になる」 

アルミン「全体の一割、二割も死んだのに!?」 

ミカサ「……」コクン 

アルミン「そんな……!!」 

ミカサ「僕と精鋭班は戦うので手一杯。エレナ自身に構う余裕がない」 

ミカサ「だから、アルミンはそこで知恵を絞っていてほしい。外からエレナに語りかけて!!」 

アルミン「……やってみるよ」

754: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:47:32.99 ID:FS4xwqK10


「ミカサ!!背後から!!」 


「三体!?いや四体接近!!」 


巨人「」ドスンドスン 

巨人「」ニヤニヤ 

巨人「」ウー…アー… 

巨人「」ダッダッ 

ミタビ「くそっ!?巨人があまりこちらに興味を示さない!!」 

ミカサ「……!?」 

ミカサ(どうして!?) 

リコ「こいつら全部奇行種か!?」 

イアン「いや、かなりそばに行けば反応する!!」 

リコ「つまりエレナを優先的に襲ってるということか!?」 

ミタビ「早くエレナのもとへ走るぞ」

755: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:50:14.64 ID:FS4xwqK10

ミカサ(なんて厄介で……苛立たしい巨人達……!!) 

ミカサ「……」バシュン 

ミカサ「……くたばれっ!!」バサッ 

巨人「」シュゥウウ 

アルミン「……」 

アルミン「……!!」 

─黒髪巨人「……」シュゥウウ 

─エレナ「……」 

アルミン(巨人の弱点……) 

アルミン(エレナはそこから出てきたはず……) 

アルミン(あそこに……居るかも……!!あそこに語りかけて……) 

アルミン(でも、どうやって届ければ……) 

ミカサ「……」チャキッ 

アルミン(……そうか!!ブレード!!) 

アルミン「……分かった!!」 

ミカサ「アイデアがあるの!?」クルリ 

アルミン「あぁ、試してみる価値はあるはずだ……」 

アルミン「……」スーハー 

アルミン「……」チャキッ 

アルミン「後頭部から項にかけて……縦1メートル、横10センチ」ギリッ 

アルミン「大丈夫なはずだ……真ん中さえ避ければ!!」 

ミカサ「なっ……!!」 

ミカサ「アルミン!!ストップ!!」 

アルミン「……痛いだろうけど!!ごめん!!」 


756: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:53:10.30 ID:FS4xwqK10





グサッ 





エレナ「……!!」パチッ 




黒髪巨人「ぎゃぁぁぁぁああああああああ!!!」ジタバタ 

アルミン「……」ガシッ 

ミカサ「アルミン、無茶しないで!!」 

アルミン「ミカサ!!ミカサは自分に出来ることを……。巨人を退治して!!」 

アルミン「エレナを守って!!他の精鋭班も……」 

ミカサ「……」 

アルミン「行くんだ!!」 

ミカサ「……っ」ダッ 

アルミン「エレナ!!聞こえる!?」 

アルミン「そこから脱出してきて!!みんな死んじゃう!!」 

アルミン「犠牲が全て無駄になる!!」 

アルミン「巨人の体に負けないで!!」 


エレナ(……ここから出るの?どうして……?) 

エレナ(私、今眠いの……)

757: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:55:11.88 ID:FS4xwqK10


アルミン「……」ハァ…ハァ… 


アルミン「お母さんの敵を打つんだろ!!」 


アルミン「巨人を駆逐するんだろ!!」 


エレナ(……?) 

エレナ「アルミン?」 


カルラ「……」ニコニコ 


エレナ「お母さんならここにいるじゃない」 

アルミン「エレナ!!」 

アルミン「エレナ!!出てきて!!」 

アルミン「ここにいるんでしょ!?」 

アルミン「このままここにいたら巨人に殺される!!」 

エレナ「……だから、どうしたのアルミン?今日はエイプリルフール?」 

エレナ「何で外に出なきゃいけないの?」 

エレナ「そうだよ……あんな怖いところ……嫌だよ……」 

エレナ「調査兵団なんか……」 

エレナ「どうして私が……?」 

エレナ「巨人を駆逐して何になるって……」 

758: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:56:55.54 ID:FS4xwqK10

アルミン「……」 

アルミン「エレナ……」 

アルミン「エレナが戦う理由は何だった……?」 

エレナ「戦う……?」 

アルミン「僕たちはいつか……外の世界を探検するんだろ?」 

アルミン「この壁の外のずっと遠くには……」 

アルミン「炎の水や」 

アルミン「氷の大地」 

アルミン「砂の雪原が広がっている……」 

エレナ「外の……世界?」 

アルミン「でもさ、そんなことよりエレナにはもっと大切な戦う理由が出来たよね」 

アルミン「みんなを守るって……」 

アルミン「エレナ、僕の班は全員……助かったよ」 

アルミン「生きてるよ……」 

アルミン「エレナのおかげでみんな……」 


759: 名無しさん 2014/03/25(火) 23:59:43.21 ID:FS4xwqK10


アルミン「エレナ、思い出して……」 

アルミン「ユミルはね、エレナの為にみんなを連れて助けにきてくれたよね」 

アルミン「サシャは巨人怯えながらそれでも必死に君の側に行った」 

アルミン「アニは……さっきマルコを助けてくれたんだけど……エレナのおかげで助けられたって感謝してた」 

アルミン「クリスタには作戦前、エレナを連れて行かないでやる方法は無いのって詰め寄られちゃったよ」 

アルミン「マルコはわざわざ砲弾を止めてくれたね。あの薬、どうやって盛ったんだろ……」 

アルミン「ベルトルトは……まぁあれだね。これから更に仲良くなれると良いね。というか、この間二人で話してたけど、あれ……何してたの?」 

アルミン「コニーはまっすぐでエレナの為になるならって深く考えずに敵の中に突っ込んで行ったね」 

アルミン「ライナーは兄貴。みんなの心配をしつつもやっぱりエレナを守りにきた。強くて優しくて若干ロリコンの気がある気がするけど……エレナの為に戦ってる」 

アルミン「それで、ジャン。馬面の癖にね、もうカッコつけてさ……。エレナの事が大好きで、エレナもニコニコしてて、僕なんか君らが話してるとさ嫉妬しちゃうよ」 

アルミン「上官の小鹿と言い争ったり……。巨人体のエレナでも受け入れたり……。さっきも精鋭班にしろってうるさかったなぁ……」

760: 名無しさん 2014/03/26(水) 00:03:26.41 ID:XqFXD0sd0



エレナ「ユミル、サシャ、アニ、クリスタ、マルコ、ベルトルト、コニー、ライナー、ジャン……」 


エレナ「訓練兵団のみんな……!!」スッ 


アルミン「ミカサも僕も嬉しかった……エレナに良い仲間が出来て……」 

アルミン「そんなみんなをエレナは守りたいんだよね」 

アルミン「人間は自分本位だ。だから誰かを優先するのは難しい」 




アルミン「ねぇエレナ、どうして君は自分を危険に晒してまで誰かを助けるの?巨人を駆逐するのはどうして?」 





エレナ「……」ガタッ 


エレナ「そんなの決まってる……好きだから」 

エレナ「みんなが好きだから!!」 




エレナ「生きていて、私は皆のことをどうしようも無い位好きになってしまったから!!」 





761: 名無しさん 2014/03/26(水) 00:04:58.04 ID:XqFXD0sd0


黒髪巨人「……!!」シュゥウウ 


アルミン「エレナ!!」 

黒髪巨人「……」 

黒髪巨人「あういん……?」 

アルミン「岩を運べる?」 

黒髪巨人「……」コクン 


「くそっ……巨人がこっちに……」 


「避けろ!!」 


黒髪巨人「……」 

エレナ(運びながら巨人を駆逐出来ないかな……) 

黒髪巨人「あぅ……」 

アルミン「エレナ?」 

エレナ(この岩、丸いよなぁ……) 

エレナ(バランスとれたらいけるかな)

762: 名無しさん 2014/03/26(水) 00:08:01.91 ID:XqFXD0sd0

ミカサ「損害はどうなっていますか?」 

ミタビ「俺の班は2分の1といったところか」 

リコ「私の班もだ」 

イアン「まぁ少ない方だと捉えよう……」 


「前方!!扉より五体出現!!」 


「いずれも10m級!!」 


リコ「息つく暇もないか!!」 

ミタビ「どうするイアン、一旦引くか?」 

イアン「しかし──」 

ミカサ「……!!」 

ミカサ「待ってください!!」 

ミカサ「あれ……!!」 


黒髪巨人「……」ゴロゴロ 


「……?」 


黒髪巨人「……」ゴロゴロ 



「岩を……」 


「転がしている!?」 


イアン「……大玉転がし?」 

ミタビ「懐かしいなぁ」 

ミカサ「さすがエレナ、欠けないように上手に転がしている」 


763: 名無しさん 2014/03/26(水) 00:10:45.78 ID:XqFXD0sd0

アルミン「ミカサ!!」シュタッ 

ミカサ「アルミン、これはどういうこと?」 

アルミン「……エレナがやり始めたんだけど、これ、すごいんだ。ほら」 


巨人「」ウーアー 

黒髪巨人「……」ゴロゴロ 

アルミン「ステップ1、前方に巨人を発見」 

巨人「」ウーアー…グチャッ 

黒髪巨人「……」ゴロゴロ 

アルミン「ステップ2、そのまま轢きます」 

リコ「うっ……」 

ミタビ「一気に閲覧禁止レベルの風景に……」 

巨人「」ミシッ…グチャッ 

黒髪巨人「……」ゲシッゲシッ 

アルミン「ステップ3、念のため、項を踏み潰します」 

巨人「」シュゥウウ 

黒髪巨人「……」 

アルミン「あら不思議。お手軽簡単駆逐ができました」 


イアン「販売員みたいな口調でさらっと……」 

ミカサ「画期的」パチパチ 

アルミン「さすがエレナだよね」 

アルミン「まぁ、これは前方の敵にしか使えないんだけど」 

リコ「だよなぁ!!」 


「イェーガーの後方に巨人が!!」 


「横にも!!」 


イアン「死守するぞ!!」 


「はっ!!」

770: 名無しさん 2014/03/27(木) 23:35:38.00 ID:Pm7DZC+T0



イアン「総員!!巨人を駆逐しろ!!」 

黒髪巨人「……」ゴロゴロ 

イアン「二人は護衛に徹してくれ!やり損ねた個体を頼む!!」 

ミカサ「はっ!!」 

アルミン「分かりました!!」 

イアン「それ以外は俺についてこい!!」 

イアン「命を賭して彼女を守るぞ!!」 

リコ「はっ!!」 

ミタビ「おうっ!!」 

771: 名無しさん 2014/03/27(木) 23:42:35.85 ID:Pm7DZC+T0







「あっ……」カチッ 


「ガ、ガス切れっ……!?」カチッカチッ 


巨人「」ニヤニヤ 


「いやっ……嫌だっ……嫌だ!!死にたくない……!!」 


巨人「」ジーッ 


「来るなっ……お願い!!来ないで!!」 


イアン「避けろ!!」バンッ 


「班長!?」ドサッ 


巨人「」ガシッ 

イアン「くっ……」ミシミシッ 

イアン(握力が強すぎて身動き一つできない……!!) 

巨人「」アーン 

イアン「くっ……そ……っ」 

772: 名無しさん 2014/03/27(木) 23:48:23.22 ID:Pm7DZC+T0


「リコ班長!!来てください!!私のために班長が!!」 


リコ「……!?」 

リコ「……」シュンッ 

リコ「イアン!?」 

イアン「うっ……」 

巨人「」クルリ 

リコ「……!!」 

リコ「……そいつを離せ」シュンッ 

リコ「この化け物が!!」 

リコ「くたばれ!!」バサッ 

巨人「」シュゥウウ 

リコ「よし、捉えた……」 

イアン「」ドサッ 

イアン「ふぅ……」 

イアン「ありがとう、リコ。助かっ──」 

リコ「お前は何をしてるんだ!!」 

イアン「!?」 

リコ「命を懸けることと易々と命を投げ出すことは違うだろ!!」

773: 名無しさん 2014/03/27(木) 23:52:12.49 ID:Pm7DZC+T0

イアン「リk──」 

リコ「お前が死んだらここの指揮系統はどうするつもりだった!?」 

リコ「指示はどうすればいいんだ!?」 

リコ「それに言い方は悪いが彼女はガス欠の使えない平兵士。一方のお前は指揮権を委任された班長で尚かつまだ戦える兵士だ!!」 

リコ「この場において重要な命はどちらか分からないのか!?」 

イアン「本当に表現、悪いな……」 

リコ「前置きはしたはずだ」 

イアン「しかし、俺は……」 

リコ「しかし!?」 

イアン「俺は……部下や同僚を見捨てることは出来ない」 

イアン「お前達が五体満足で日常に帰還できるなら」 

イアン「俺は……俺の命なんか惜しくない」 

イアン「……」 

リコ「……」ハァ 

イアン「俺はとことん指揮役にむいてないな」 

リコ「全くだ!!」

774: 名無しさん 2014/03/27(木) 23:54:56.49 ID:Pm7DZC+T0


「後方から巨人の群れが接近!!」 


「やはりエレナの意識が復活するまでに時間がかかりすぎたか!?」 


「どうすれば……」 


「全員で攻めかかればどうだ!?」 


「あの一団だけが襲来するとは限らない!!全員で行くにはリスクが大きい」 


「任意の者が囮になれば!?」 


イアン「……」 

リコ「……」チッ 

リコ「隅に誘い出した巨人が徐々にこちらに向かってきている……」 

イアン「まったく……リコは話が長いからな……」 

リコ「これ、私の所為か!?」 

イアン「そんなに狼狽するな。一介の兵士が呟いた冗談だ」

775: 名無しさん 2014/03/28(金) 00:01:53.41 ID:C5GExpMQ0

リコ「お前まであいつらに感化されたのか?危機感を……」 

イアン「……」 

イアン「リコ・プレツェンスカ班長」 

リコ「……?」 

リコ「急に改まってどうした?」 

イアン「私、イアン・ディートリヒはお前に指揮の全権を委任する」 

イアン「また、これからは一気呵成に行動を決めるように」 

イアン「……と、いうことでよろしくな」 

リコ「……は?」 

リコ「イアン……?」 

イアン「お前は一言居士で堅物でなかなかの曲者だ」 

イアン「上司にもはっきりとした物言いだしな」 

イアン「女なのに可愛らしいとか、おしとやかの対極にいる可愛げのないやつだ」 

リコ「余計なお世話だ!!」 

イアン「……」 

イアン「だけど、俺はリコのそういうところ嫌いじゃないぞ」 

リコ「……!?」 

イアン「……ミタビに居酒屋で奢る約束、破ってすまないと伝えておいてくれ」 

イアン「……」 

イアン「……またな」シュンッ

776: 名無しさん 2014/03/28(金) 00:04:36.66 ID:C5GExpMQ0

リコ「おい!!待て!!」 

イアン「……」シュンッ 

リコ「待て!!」 

リコ「待ってくれ!!イアン!!」 


「イアン班長!!何を!?」 


イアン「お前達はエレナを守れ!!」 

巨人「」ウーアー 

巨人「」ニヤニヤ 

イアン「……っ!!」シュンッ 

巨人「」アーン 

巨人「」トタトタ 


「イアン班長が囮に!?」 


リコ「行かないでよ……」 





リコ「置いていかないでよ……!!イアン……!!」 





777: 名無しさん 2014/03/28(金) 00:06:11.22 ID:C5GExpMQ0


「班長!!指示を!!」 


リコ「……」グシグシ 


「班長……?」 


リコ「……」 

リコ「指揮権は私に移動した!!これからは全員私の命令に従え!!」 


「はっ!!」 


リコ「私の班とイアン班は右後方にいる二体をやれ!!」 


「はっ!!」 


リコ「ミタビ班!!」 

リコ「私とお前らで左後方の一体と奇行種をやるぞ!!」 

ミタビ「おし!!」

782: 名無しさん 2014/03/28(金) 12:19:46.65 ID:C5GExpMQ0

エレナ(守るべきものの為に各自戦っている……) 

ミカサ「もう少し!!頑張って!!」 

アルミン「あの穴を塞げば僕らの勝ちだ!!」 


「やめろ!!」 


「この野郎!!」 


ミカサ「……助けにいけない、ごめんなさい……」ボソッ 

エレナ(戦わなきゃ……勝てないんだ……) 


「エレナの近辺に二体発見!!」 


「取りこぼしか!?」 


巨人「」ニヤニヤ 

巨人「」ニヤニヤ 

エレナ(一体は前だから……) 

黒髪巨人「」ゴロゴロ 

巨人「」プチッ 

エレナ(これで駆逐完了……) 

巨人「」シュゥウウ 

エレナ(もう一体はどこに……?) 

ミカサ「……!?」 

ミカサ「アルミン、後ろ!!」 

アルミン「あっ……」クルッ 

エレナ(……!?) 

巨人「」ガシッ 

アルミン「きゃっ!?」 

ミカサ「アルミン!!」 

783: 名無しさん 2014/03/28(金) 13:01:54.26 ID:C5GExpMQ0

リコ「どけっ!!」ザクッ 

巨人「」ギャーオ 

ミカサ「リコ班長が視界を奪った……!!」 

ミカサ「……いける」シュンッ 

エレナ(力を合わせればどんなことだってやり遂げられる……) 

ミカサ「アルミンを……」 

ミカサ「離せ!!」ズバッ 

エレナ(きっと私たちは……) 

黒髪巨人「……」ゴロゴロ 

アルミン「行けぇぇぇぇえええええええ!!エレナ!!」 

黒髪巨人「……!!」 

エレナ(勝つことができる!!) 





黒髪巨人「ぎゃぁぁぁああああああああ!!」 





ドスン 







784: 名無しさん 2014/03/28(金) 18:01:11.65 ID:C5GExpMQ0






リコ「……皆、死んだ甲斐があったな……」グスッ 

リコ「勝ったよ……イアン!!」 




黒髪巨人「……」シュゥウウ 




リコ「総員撤退!!作戦は成功だ!!」 

ミタビ「リコ!!煙弾射っておくぞ!!」 

リコ「あぁ頼んだ!!」 

リコ「みんな!!早急に壁を登れ!!」

786: 名無しさん 2014/03/28(金) 20:23:03.23 ID:J4LGwyrb0

リコ「お前らも行くぞ!!」 

ミカサ「エレナを回収した後離脱します」 

ミカサ「二人とも!!早く上にあがろう!!」 

アルミン「待って!!エレナが!!」 

ミカサ「どうしたの!?」 

アルミン「信じられない位高熱なんだ!!」 

アルミン「しかも体一部が一体化してる!!剥がれない!!」 

エレナ「うっ……」ハァ…ハァ… 

ミカサ「そんな!?」 

リコ「お前ら!!まだ留まっているのか!?なにをしている!?」 

ミカサ「エレナがくっついてとれないんです!!」 

リコ「切れば良いだろ!!」 

ミカサ「そんな危ないことできません!!」 

リコ「」 

787: 名無しさん 2014/03/28(金) 20:52:10.15 ID:J4LGwyrb0

ミタビ「……!?」 

ミタビ「おい三人!!後ろに巨人が!!」 

リコ「……!!」 

巨人「」ニヤニヤ 

アルミン「あっ……」 

リコ「逃げろ!!」 

ミカサ「……っ!!」 

ミカサ「エレナを置いてはいけない!!」ギュッ 

エレナ(……?温かい……?)ギュッ 

巨人「」ニヤニヤ 

リコ「私たちでやれるかミタビ!!」 

ミタビ「距離的に厳しい!!」 

アルミン「エレナ……」ギュッ 

ミカサ「……一人にさせないよ……絶対!!」 

巨人「」アーン

791: 名無しさん 2014/03/29(土) 00:44:33.83 ID:to/1ns/X0




「……ッ!!」 




ズバッ……バシッ 





巨人「」シュゥウウ 




「……」スタッ 






ミカサ「……へっ!?」 

アルミン「だ、誰?」 


「……おい」 


エレナ(……あれは……?自由の翼……?) 

リヴァイ「ガキ共……」 

リヴァイ「これはどういう状況だ?」

802: 名無しさん 2014/04/01(火) 00:14:56.26 ID:nwWbdW9L0








ミーナ「うー…!暇ぁ!!」 

ミーナ「暇だよ病院!!出世ロードから外されて窓際にほされた気分!!」 

アニ「あんた、療養しないのかい……?本当に大丈夫……?」 

ミーナ「片足なんか無くたって執筆に支障ないし!!」 

アニ「足がなくて不便じゃないの?」 

ミーナ「義足にすれば歩けるもん!!」 

ミーナ「……そりゃあ最初はヤベーまじかーって悩んだけど、全身包帯まみれのミイラ男に比べればまだ悲惨じゃないかなーって」 

アニ「……ミイラ男?」

803: 名無しさん 2014/04/01(火) 00:18:59.99 ID:nwWbdW9L0

トーマス「だーれがミイラ男っすか!!」 

アニ「」ビクッ 

ミーナ「いきなり出てこないでよ!!ビビりのアニちゃんが怖がってるでしょ!!」 

トーマス「すいません……」 

アニ「ビ、ビビってないから。へ、変なこと言わないで」 

ミーナ「強がりながらも私の毛布を掴み続けてる、そんなアニが私は大好きだよ!!」 

アニ「余計なことは言わなくていいんだよ」ペシッ 

ミーナ「あふっ!?」 
トーマス「それにしてもアニが二番目にお見舞いに来てくれたのは予想外っすな……あ、林檎剥いてくれたんすか。頂くっす」 

ミーナ「私も貰おっと」ヒョイッ 

アニ「私達の担当する地区は清掃作業開始まで時間があるから……」 

トーマス「あぁ……あのままだったら伝染病とか広まるっすからね……」 

ミーナ「清掃かぁ……嫌な響き」 

トーマス「一歩間違えれば清掃される方だった身として複雑な心情になるっす……」 

804: 名無しさん 2014/04/01(火) 00:25:59.54 ID:XBKEGJ/A0

ミーナ「トーマスはエレナがいなきゃ死亡確定だったからなぁ」 

トーマス「ミイラ男になっても生きてるに越したことはないっすからねー。命あっての物種っす」 

アニ「……そういえば他の負傷者は?」 

ミーナ「サム姉は退院したよ」 

アニ「……早くない?」 

トーマス「オカマの治癒力はぱないっすから」 

アニ「……それ納得できるの?」 

ミーナ「後遺症が残ったから円満に退役できるって喜んでたね」 

アニ「……そこ?」 

トーマス「オカマはしぶとくもあるっすからね」 

アニ「サムエルって未知の生物なのかい……?」

805: 名無しさん 2014/04/01(火) 00:31:25.23 ID:XBKEGJ/A0

ミーナ「フランツは粉砕骨折と打ち身。この真上の病室使ってる」 

アニ「フランツ……。たしか、ハンナがつきっきりで看病してなかったかい?」 

ミーナ「正解。よく耳を澄ませてみて……」 

アニ「……?」 






……ハンナ…キミハテンシ…ダネ…… 

……フランツ…ウレシイ… 







アニ「……ここ病院だよね?」 

ミーナ「そうだよー。彼らはアベックがたくさんのオシャレなカフェテリアかなんかだと勘違いしてるみたいだけどねー」 

トーマス「階上でハンナとイチャイチャしててストレス溜まるっす」 

アニ「……これは夜も続いていたのかい?」 

ミーナ「むしろ夜が本番だったよ」 

トーマス「周りの方が恥ずかしくなるようなフレーズを大声で垂れ流しっす」 

ミーナ「彼ら、私の快眠を邪魔しやがってくれるんだよねー。これじゃ治る怪我も治らないよ」ニコニコ 

アニ(ミーナの目が笑ってない……)

806: 名無しさん 2014/04/01(火) 00:37:56.82 ID:XBKEGJ/A0

ミーナ「あのバカ夫婦、駆逐してやりたいよー。真剣に」. 

トーマス「今なら防衛戦で殉職したことにできるっすしねー」ニコッ 

ミーナ「寮から銃が取ってこれたらやれるんだけどねー」ニコッ 

アニ「……」 

アニ(……話題を変えよう) 

アニ「えーっと……ナックとかマルコはどこに?」 

ミーナ「ナックはねー三途の川の一歩手前__」 

アニ「えっ!?」 

ミーナ「に、私が送っちゃいました」テヘッ 

アニ「はあっ?」 

トーマス「ナックがどさくさ紛れエレナにデートを申し込んだんすよ」 

アニ「……作戦中に?」 

トーマス「で、その条件……というか……懇願した内容がポニーテールのしてミニスカートを履いてくれってことだったんすけど……」 

ミーナ「女の子が一番輝くのはお下げか、ツインテールでしょ!!あいつ頭おかしい!!エレナのツインテールこそ至高なのに!!」 

トーマス「……こんな感じで、価値観の違いから生産性を全く感じさせない不毛な争いに発展してしまいましたっす」 

アニ「……くだらないね」 

トーマス「殴りあいは流石にドン引きっすね」 

アニ(私が第三の勢力、ハーフアップ派だってことは黙っておいた方が良さそう……)

807: 名無しさん 2014/04/01(火) 00:44:05.26 ID:XBKEGJ/A0

アニ「で……マルコは?」 

アニ「私が運んだ時は気を失ってたんだけど……」 

ミーナ「……」 

ミーナ「……マルコはね、まだ起きてないの」 

アニ「……?」 

ミーナ「マルコって巨人に叩きつけられたんだよね?」 

アニ「そうだね、建物にぶつかって」 

ミーナ「多分、そのせいだと思う」 

ミーナ「……心臓はね、動いてるんだよ。呼吸もしてるの。……涙を流すこともあったんだよ」 

ミーナ「でもね起きない。原因は分からないって……。点滴で栄養はとれるけど、奇跡でもない限り目は覚めないらしいの」 

アニ「……」 

トーマス「アニは二番目って言ったっすよね?」 

アニ「……何が?」 

ミーナ「お見舞い。……最初に来たのはジャンなんだ。マルコの病室、ここのはす向かいなんだけどね、今もあの馬面……あの部屋に……」 

トーマス「仲が良かったっすからね……」 

アニ「……」 

アニ(不謹慎なのはわかっているけど……) 

アニ(……これってもしかしたら私にとって有利に物事が進んでるのかも知れない)

808: 名無しさん 2014/04/01(火) 00:59:27.15 ID:9iO7ptb20





ジャン「……マルコ、お前林檎食うか?」 

マルコ「……」 

ジャン「いや、まぁやらんけど」シャリシャリ 

マルコ「……」 

ジャン「……っ」 

ジャン「お、俺はさ、お前がこんなに寝坊助だとは知らなかったぜ?」 

ジャン「い、いつもお前は…あ、朝早くに、起きてさ……凄まじい寝相のベルトルトをさ、お、お……起こしてさ……!!」 

マルコ「……」 

ジャン「……」グシグシ 

810: 名無しさん 2014/04/01(火) 01:19:16.89 ID:9iO7ptb20

ジャン「……」ズズッ 

ジャン「とりあえず、話すから聞いてくれ」 

ジャン「俺はお前と違って話を整理して話すの、苦手だから聞きづらくても勘弁してくれよ」 

マルコ「……」 

ジャン「壁はエレナの活躍で塞げた。俺の惚れた女子はどうやら人類の希望らしい」 

ジャン「この事件がマスコミにバレたらしくて号外で配られたんだけどさ、街の奴らエレナを女神だ、勇者だ、救世主だって騒がしくてな」 

ジャン「女神って言ったら俺的にはクリスタなんだがな」 

ジャン「エレナはお転婆で、じゃじゃ馬で、しっかりしてて、可愛くて、一人で抱え込んだり、暴走しがちで、努力家で……」 

ジャン「……」 

ジャン「俺、ひょっとして滅茶苦茶恥ずかしいこと口走ってる?」 

マルコ「……」ニヤッ 

ジャン「……!!」 

マルコ「……」 

ジャン「に、にやっとするなら起きろよ!!寝てるなら反応すんな!!」

811: 名無しさん 2014/04/01(火) 01:42:31.04 ID:9iO7ptb20

ジャン「……」 

ジャン「俺、所属兵科決まった」 

ジャン「お前がこの間話してくれたお陰で踏ん切りがついた」 



ジャン「……俺は調査兵団に行く」 



ジャン「……二人で憲兵団に行くって約束を破ってごめんな」 

マルコ「……」 

ジャン「もちろん死にたくはねぇし」 

ジャン「エレナみたいな死に急ぎお嬢さんになるつもりもねぇ」 

ジャン「……」 

ジャン「さらに巨人も怖ぇ。……笑えるだろ?女子よりも腰抜けで弱いんだぜ?」 

ジャン「でもな、俺は誰かが、仲間が、好きな人が戦っている時に内地でのうのうと暮らすような!!そんな奴にはなれねぇ!!」 

ジャン「未来の俺があいつがもし死んだとき、酒浸りでトランプなんかやってたら俺は俺を殺したくなっちまう!!」 

ジャン「……」 

ジャン「きっとあいつを守るのはミカサで充分なんだろうな」 

ジャン「……でも俺は調査兵になる」 

ジャン「俺は俺の為に。俺があいつらを守りたい。あいつらとともに戦いたいから、なるんだ」 

812: 名無しさん 2014/04/01(火) 01:54:59.83 ID:9iO7ptb20

ジャン「他の奴らに話したら驚くだろうな……」 


ジャン「あ……やべ時間だ」 

ジャン「俺、行くな!!また来るぞ!!次回は全員誘ってくるから覚悟しとけ!!」 

ジャン「手土産ももっと豪華なものにしてやるからな!!」 

ジャン「だからさっさと起きろよ!!」 




タッタッタ 





衛生兵「ったく騒がしい訓練兵だ……」 


衛生兵「この病室は……?」 




ガラッ 


衛生兵「……目覚めないのか。可哀想に」 

衛生兵「あぁ……でも」 


マルコ「……」ニヤニヤ 


衛生兵「こいつ絶対おきるだろ。ニヤニヤして元気そうじゃないか」 


衛生兵「……そろそろ清掃の時間だな。急がねば」

821: 名無しさん 2014/04/07(月) 23:59:54.09 ID:qFxOLgeZ0

サシャ「……」 

コニー「……」 

サシャ「……」 

コニー「……」 

サシャコニ「……なぁ(ねぇ)」 

コニー「あ……すまん」 

サシャ「いえ……こちらこそ」 

コニー「……」 

サシャ「……意外でしたね」 

コニー「まさかジャンが調査兵団になるって宣言するなんてな」 

サシャ「私たちの中で、1番憲兵団になりたがっていたのに……」 

コニー「バカだよな。調査兵なんて……」 

サシャ「……そうですよね」 

コニー「……」 

822: 名無しさん 2014/04/08(火) 00:03:07.07 ID:/Mh8EavE0

コニー「……でも良かったよな。……俺がバカだからこう思うだけかもしんないけどさ」 

コニー「内地での快適な生活を手放してでも、手に入れたいものが出来たんだ」 

サシャ「……」 

サシャ「……私、ジャンの話を聞いて考えたんです。エレナ達が戦っている間……もし自分が……って」 

コニー「俺は所属先、悩んでる。でも、これ以上深くはお前に相談しないし話さない」 

サシャ「え?」 

コニー「やっぱり最後はお互い一人で決めないとな」 

コニー「……サシャの人生はサシャのもんだ。だから、もし俺や他の奴らと、お前の出した答えが違っても気にすんな」 

サシャ「……」

823: 名無しさん 2014/04/08(火) 00:05:13.03 ID:/Mh8EavE0

サシャ「あの……コニー」 

コニー「……?」 



サシャ「……随分とかっこよくなりましたね」 

コニー「……」ニッ 

コニー「当たり前だろ!!俺はついに俺は九九最大の難関である7の段を暗記した男だぜ?」 

サシャ「……」 

サシャ「……まだ全部言えないんですか?」 

コニー「俺の前に影の刺客である8の段が立ちはだかっていてな」 

コニー「まぁ、カッコいい男に敵はつきものだよな!!」フ 
ッ 

サシャ「……微塵も成長していなかったので前言撤回していいですか?」

824: 名無しさん 2014/04/08(火) 00:08:47.17 ID:/Mh8EavE0

ベルトルト「ねぇ、ライナー本気?」 

ライナー「あぁ、俺は調査兵団に入る!!俺も人類のために戦う。あいつらだけ戦わせる訳にはいかない!!」 

アニ(……人類のため?) 

ベルトルト「正気……?」 

ライナー「俺の身を案じてくれているのは嬉しいが──」 

ベルトルト「ライナー?ふざけているだけだよね?」 

ライナー「俺は本気だ」 

ベルトルト「どうしたんだよ!!何言ってるんだ!!僕らは憲兵団に──」 

アニ「ベルトルト!!」 

ベルトルト「……」ビクッ 

ライナー「どうかしたか……?」 

アニ「あんたは先に帰ってな」 

ライナー「あぁ……」 

826: 名無しさん 2014/04/08(火) 00:19:45.43 ID:/Mh8EavE0

ベルトルト「あの……」 

アニ「……ベルトルト、私は憲兵団にいく。だからあんたはライナーについていきな」 

アニ「ライナーは何かおかしい。前もちょっと変だったけど最近は……あの惨状をみたからかな……ライナー、優しいから耐えられなかったのかな」 

ベルトルト「……」 

アニ「見張っていて欲しいんだ」 

ベルトルト「でも……女の子を1人で行かせる訳には……」 

アニ「私は1人でも大丈夫。あんただって行きたいんだろ?最愛のアルミンのところに」 

ベルトルト「それはそうだけど……」 

アニ「私はいい。寂しくないっていえば嘘になるけど。調査兵にも内通者は必要だし。……二人は一緒に行きな」 

ベルトルト「アニ……!!」 






アニ「それに私もあんたみたいな奴がずっと近くにいるのは嫌だし……」 

アニ「同郷とか、ぶっちゃけ恥ずかしい……」 

ベルトルト「それが本音!?ねぇ!?反抗期なのアニちゃん!!」 

827: 名無しさん 2014/04/08(火) 00:22:30.37 ID:/Mh8EavE0







リヴァイ「おい、エルヴィン」 

エルヴィン「なんだリヴァイ」 

リヴァイ「てめぇ……ワックス使いすぎだ。地毛がヅラみてぇになってるぞ……?」 

エルヴィン「いや、しかし……私の直感が身だしなみを整えろと……」 

リヴァイ「それが牢にいく格好か。白シャツにスラックスとは……」 

エルヴィン「いいだろう別に!!モーニングを着ていくわけではないし!!」 

リヴァイ「……」チッ

828: 名無しさん 2014/04/08(火) 00:25:06.70 ID:/Mh8EavE0

エレナ「……んっ」パチッ 

エレナ「ここは……?」ムクリ…ガチャッ 

エレナ「……?」 

エレナ「手足に……鎖?」 

エレナ「あっ……服…着替えてる。いつの間に……」 

エルヴィン「目覚めたか……──」 

エレナ「どうかしました?」 

エルヴィン「君は、あのときの……」 

エレナ「へっ?」 

エルヴィン「そうか……私の輝く頭皮を救った幼い女神……調査兵団に来てもらいたいものだ」 

エレナ「は、はい?」 

エレナ(調査兵団のエルヴィン・スミス団長と……) 

リヴァイ「……」チッ 

リヴァイ(あいつ、ロリコンか?気持ちわりぃ……) 

エレナ「……」キラキラ 

リヴァイ「……じろじろ見るんじゃねぇ」 

エレナ「す、すいません!!」 

エレナ(人類最強のリヴァイ兵士長!!私の憧れの人!!どうしよう!!こんな所で!!) 

829: 名無しさん 2014/04/08(火) 00:29:41.64 ID:/Mh8EavE0

エルヴィン「君が眠り続けている間に起こったことを説明していいかな?」 

エレナ「ぜ、是非お願いします!!」 



エルヴィン「……ということなんだが……」 

エレナ(すごいなー。巨人を生け捕りにしたんだ!!さすが調査兵団!!) 

エルヴィン「何か質問はあるかな?」 

エレナ「とくには……」 

リヴァイ「……おい、お前。エレナだったか?」 

エレナ「はい!!エレナ・イェーガーです!!」 

リヴァイ「エレナ、お前は調査兵団に入って何がしたい……?」 


エレナ「……私。私は…」 

エレナ「……」 

エレナ「調査兵団に入って……とにかく巨人を殺して……大切な人を……守りたいです……」 


リヴァイ「……ほぅ、悪くない」ガタッ 

リヴァイ「……いいだろう、こいつの面倒は俺が見る」 

エルヴィン「いや、嫌なら私がみても……」 

リヴァイ「認めてやるよ。お前の調査兵団入りを」 

エレナ「リヴァイ兵長……」 

エルヴィン「あれ?シカト?」 


835: 名無しさん 2014/04/08(火) 03:16:06.08 ID:/Mh8EavE0

番外編1: 




えれなちゃんと104期訓練兵 








836: 名無しさん 2014/04/08(火) 03:19:19.75 ID:/Mh8EavE0


アルミン「あっ。この本、面白い……」 

アルミン「へぇ……この薬、現実にあったらいいなぁ……」 

アルミン「作ってみようかな……」 




アルミン「……」グタッ 

ミカサ「アルミン!!アルミン!!」 

エレナ「あれ?どうしたの?」 

ミカサ「何か薬を作ってたらしいんだけどね……」 

エレナ「力尽きて今に至る?」 

ミカサ「頑張って食堂にはたどり着いたらしい。そこを誉めてあげて」 

エレナ「お疲れ様」 

アルミン「……」グー 


エレナ「すごいよね、アルミン。この間は胃腸薬作ってくれたし」 

ミカサ「この才能を埋もれさせるのはもったいない」 
グー

837: 名無しさん 2014/04/08(火) 03:22:37.12 ID:/Mh8EavE0

エレナ「で、これが完成品?」 

ミカサ「らしい」 

エレナ「錠剤だねー」 

エレナ「あっ、アルミンが紙持ってる」 

ミカサ「なんて?」 

エレナ「えーっと……APTX4869…?」 

ミカサ「何それ……?」 

エレナ「さぁ……」クンクン 

エレナ(あ、カプセルの形だけど爽やかな良い匂い) 

エレナ(ちょっと美味しそう) 


ミカサ「これは一体何の薬なのだろう……」 

エレナ「お腹すいたなぁ……」 

ミカサ「エレナ、薬は時として毒にもなるから食べちゃだm──」 

エレナ「……」パクッ 

ミカサ「……え?」 

エレナ「……」ゴクッ 

エレナ「あんまり美味しくなかった……」 

ミカサ「え、今食べ……?」 

エレナ「ぁ…れ……?」フラッ 

エレナ「……」バタッ 

ミカサ「……」 








ミカサ「いやああああああああああああ!!エレナアアアアアアアアアアアアアア!!」 

838: 名無しさん 2014/04/08(火) 03:25:22.69 ID:/Mh8EavE0

ミカサ「……」ギュッ 

アルミン「ミカサ?」 

ミカサ「アルミンのことを褒めれば良いのか怒れば良いのか分からない」 

アルミン「ずさんだったよ……管理が……」 

ミカサ「僕にも責任がある。エレナがアホの子のだと知っていながら放置した」 

アルミン「……まさかここまで効果があるとは……」 

ミカサ「……」 

ミカサ「これ、戻るの?」 

アルミン「僕のは試作品で効果が薄いから時間が経てば戻るはずだよ」 

ミカサ「……そう。じゃあ目に焼き付けなければ」 

ジャン「おい、ミカサ……」 

ミカサ「あぁ、おはよう、ジャン」 

ジャン「お前、何を抱き締めてんだ?」 

ミカサ「……毛布」 

ジャン「の下に何を隠してるのかを聞いてんだよ」 

ミカサ「……さぁ?」ギュッ 

毛布「……!!」ジタバタ 

アルミン「ミカサ!!力緩めて!!」 

839: 名無しさん 2014/04/08(火) 03:29:07.34 ID:/Mh8EavE0

ミーナ「いない!!いない!!いなーい!!」 

ミーナ「エレナがいない!!!!」 

サシャ「でも匂いはここですよ?」 

アニ「あんた、エレナを探すんじゃなくて食べ物につられてここに来たんじゃないの?」 

サシャ「むっ!!失礼な!!」 

サシャ「……」スンスン 

サシャ「あ、ミカサとアルミンとジャンのいる場所から匂いが」 

ミーナ「よっしゃ!!いっちょ聞きにいこう!!」 

ミーナ「おーい!!ミカサ!!」 

ミカサ「どうも家畜以下さんお元気?」 

ジャン「やっぱりお前隠し事してるだろ!!不自然だ!!」 

ミカサ「さ、さぁ」ソワソワ 

アニ「挙動不審だよ」 

サシャ「ここからエレナの匂いがする理由を教えてもらいましょうか……」 

ミカサ「……」 

アルミン「ほら、隠し通せることじゃないしさ、言おう?」 

ミカサ「……」 

アルミン「毛布の下、苦しいと思うよ?」 

ミカサ「……アルミンがそういうなら」

840: 名無しさん 2014/04/08(火) 03:32:39.57 ID:/Mh8EavE0

ジャン「で、その下には何がいるんだ?」 

アニ「エレナは?」 

ミカサ「……」バサッ 









えれな「……」プハッ 

えれな「みかさ!!いきなりだきしめないでよ!!」チョコン 

えれな「くちも、ふさがれたからしんじゃうとおもった!!」バタバタ 

アルミン「……」ホンワカ 

ミカサ「……」ギュッ 

えれな「やめてー!!」 

ジャン「……エレナ?」 

えれな「あっ!!じゃんだー!!」フリフリ 

ミーナ「……」ブッ 

サシャ「ミーナが鼻血吹いて倒れてますけど大丈夫ですか!?」 

えれな「だいじょうぶ……?」キョトン 

ミーナ「ここが天国か……」バタリ 

アニ「……本当にエレナ?」 

えれな「うん!!わたしだよー!!」 






「えーーーーーーっ!?」 





849: 名無しさん 2014/04/11(金) 00:01:46.91 ID:gzCNg3xv0

アルミン「とりあえずエレナと仲の良い人と、同室の子を呼んでみた」 

クリスタ「エレナ!!おいで!!」 

えれな「くりすたー!!」トテトテ 

えれな「くりすたがすごいおおきい!!」ギュッ 

クリスタ「……そっかぁ」ホンワカ 

マルコ「姉妹みたい。……なんというか、特にエレナが天使過ぎる……」 

ユミル「……可愛いなぁ……ハッ!?…私にはクリスタがいるのにっ……!!」 

ベルトルト「……ねぇ、ユミル?本当にエレナがちっちゃくなったの?見た目はそっくりだけど信じられない……」 

ユミル「……こうすれば分かるぜ、ベルトルさん」 


ユミル「エレナー!!巨人は?」 


えれな「くちく!!」 


ベルトルト「あっ、エレナだ」 

ユミル「だろ?」

850: 名無しさん 2014/04/11(金) 00:03:38.29 ID:gzCNg3xv0

サシャ「クリスタばっかりズルいですよ!!」 

アニ「……」 

クリスタ「えへへ……ついつい」 

コニー「エレナ!!肩車してやるからこいよ!!」 

えれな「かたぐるま!!」キラキラ 



ライナー「なんというか……あれだな。エレナはいつも可愛いけど小さいと殺人的な可愛さだな」 

ジャン「俺、鼻血でそう。なんだあいつ。妖精か?妖精なのか?」 

ミカサ「そう。エレナは妖精さん」 

ジャン「だと思った」 

アルミン「違うからね、人間だからね」

851: 名無しさん 2014/04/11(金) 00:06:23.67 ID:gzCNg3xv0

ミカサ「小さな時はよく誘拐されかけていた」 

アルミン「ミカサが返り討ちにしてたけどね」 

ジャン「存外いつもと変わらないな」 

ライナー「最恐のボディーガードはいかなる状況でも健在だったんだな」 

ミカサ「ちなみにエレナが着ているワンピース、あれは僕のシャツを急遽仕立て直したもの」 

ライナー「だから微妙に大きいのか」 

ミカサ「女の子だし肌着がないのは……と思ってそっちに力を入れてたから雑な採寸になってしまった、後悔」 

アルミン「それでも製作時間がトータルで5分以下の品には見えないよ」 

ジャン「裁縫系男子ミカサか」 

ミカサ「……オプションの熊さんのぬいぐるみもある」スッ 

ライナー「完成度高っ!!」 

ジャン「もういっそ店、開けよ」 

ミカサ「前向きに検討しよう」

852: 名無しさん 2014/04/11(金) 00:09:44.66 ID:gzCNg3xv0

えれな「……」トテトテ 

えれな「みかさ」チョンチョン 

ミカサ「どうしたの?ぬいぐるみ欲しいの?」 

えれな「あ、くまさんだー!!」 

ミカサ「どうぞ」 

えれな「わーい!!」ピョンピョン 

ミカサ「……」ナデナデ 

えれな「……」ニマニマ 

えれな「……ハッ!!あ、あのね!!ちがうの!!」 

えれな「ようじがあるの!!」 

ミカサ「用事?」 

えれな「みんながけんかしてるからとめてほしいの……」 



ツギハワタシノバンデス!! サシャ!?ボクヲヒラテウチシナイデ!!トバッチリ!! 
ベツニイイダロ!!……ハッハッハ!!ミーナカロライナフッカツ!! 



ミカサ「……分かった。アルミン、ジャン、ライナー。エレナをよろしく」 

アルミン「了解」 

えれな「ミカサ、ありがとう!!」 

853: 名無しさん 2014/04/11(金) 00:14:13.07 ID:gzCNg3xv0

キサマラ…ナニヲヤッテイル…… 
……!?キョウカン!? 
チガウ、ボクノコエマネ。スゲェ-!! 



ライナー「……!!」 

ライナー「……ジャン、アルミンこっち来い。俺は重大な事実に気がついた……」 

ジャン「なんだよ、深刻そうにして」 

えれな「……?」 

アルミン「顔を真っ青にするような事態?」 

ライナー「……」 



ライナー「ハゲ教官、エレナファンかつロリコンだろ?見つかったらヤバくないか?」ボソリ 

アルジャン「!!」 

えれな「……どうしたの?」キョトン 

ライナー「おう!!」 

ジャン「あれだ!!大人の話だ!!」 

アルミン「エレナにはまだ早いよ!!」 

えれな「こどもじゃないよ!!おないどしだよ!!」プクッ 

ジャン(ほっぺたぷっくり可愛い) 

ライナー(……そして) 

アルミン(絶対に) 

ライアルジャン(ハゲには会わせちゃいけない気がする) 







キース「……」ヘクシッ

855: 名無しさん 2014/04/11(金) 00:18:42.71 ID:gzCNg3xv0

アルミン(とりあえず外出した方が遭遇率下がるよね……) 

アルミン「エレナ、せっかくの休日だしどこか出かけない?」 

えれな「でかけたい!!」 

ライナー「じゃあ街に行こう」 

アルミン「美味しいものとか食べようよ!!」 

えれな「……あっ、でも」 

アルミン「どうかした?」 

えれな「あの……わたし、ちっちゃいから……みんなと、あるいてへんじゃない?」 

アルミン「あー……」 

ジャン「まぁそこら辺は親戚の子ってことでいいんじゃねーか?」 

えれな「……そっか!!じゃーわたしおさいふ、とってくる!!」 

ライナー「待った」ヒョイッ 

えれな「わっ!?かたぐるま!?」 

ジャン「何あれ羨ましい」 

アルミン「僕に強靭な足腰があれば」

856: 名無しさん 2014/04/11(金) 00:21:04.53 ID:gzCNg3xv0

えれな「なにー?らいなー?」 

ライナー「このまま行くぞ」 

えれな「へ?だからおさいふ……」 

ライナー「エレナ、子供が金なんか払ったら変だろ?今日は俺の奢りだ」 

えれな「……いいの?」 

ライナー「男に二言はない!!」 

えれな「あ、ありがとう!!」ギュッ 

えれな「こんどぜーったいにおれいする!!」 

ライナー「そうか…そうか……!!」 


ジャン「わーライナーありがとー」 

アルミン「おごってくれて嬉しーなー」 


ライナー「……お前ら」 

ジャン「嬉しいなー」 

ライナー「俺からむしりとる気か?」 

ジャン「当たり前だろ」 

アルミン「財布をすっからかんにするつもりだよ」 

ライナー「あんまり高いのは食うなよ」ハァ 

アルジャン「よっしゃ!!」 

862: 名無しさん 2014/04/14(月) 00:45:11.47 ID:r+4+LGzw0

えれな「ひとがいっぱい!!みんなわたしよりちっちゃい!!」 キラキラ 

ライナー「楽しいか?」 

えれな「うん!!」 

ジャン「ライナーが完全に休日の父親なんだが」 

アルミン「老け顔だからナチュラルだね」 

ライナー(あれ?なんか毒、吐かれてる?) 

アルミン「あ、ライナーストップ。お店ここだ」 

ライナー「……?ここは何の店だ?」 

えれな「あ!!わたしわかるよ!!」ピョンピョン 

ジャン「おう、とりあえずそこで暴れると危ないから地面に降りような」 ヒョイ 

えれな「おもくない……?」チョコン 

ジャン「軽いから気にすんな」 

863: 名無しさん 2014/04/14(月) 00:48:45.39 ID:r+4+LGzw0

アルミン「このお店はね」 

えれな「たいやきのおみせ!!」 

ジャン「鯛焼き……?なんだそれ」 

えれな「あのね!!どこかにいるっていわれてる[たい]ってさかなをいめーじしたおかしなの!!」パタパタ 

えれな「あったかくてね、あまくてね、そとがぱりぱりなの!!おいしいの!!」パタパタ 

ジャン(くっ……手をパタパタさせるだと……!?) 

ライナー「おばさん、鯛焼きくれ!!今すぐに!!」 


「何人前だい?」 


ミカサ「五人前」 


「あいよー」 


ライナー「……」 

えれな「あっみかさだ」 

ライナー「お前、いつきた」 

ミカサ「さっき」 

アルミン「兵舎にいたよね?」 

ミカサ「それは残像」 

ジャン「嘘つけ」

864: 名無しさん 2014/04/14(月) 00:53:10.10 ID:QIfB+fzy0


「はい鯛焼きだよー」 


ライナー「さすがに財布が寂しいな……」 

アルミン「まぁまぁ」 

ジャン「ライナー、ゴチになります」 

ミカサ「エレナ、はいどうぞ」 

えれな「ありがとう!!」ニカッ 

ライナー「」キュン 

アルミン「……確認するけど、財布は本当に寂しいかい?」 

ライナー「全然。妥当な出費だったな」 

ジャン「お前、ロリコンの気、あるだろ……」 

ライナー「仕方ない、男は皆ロリコンだ」 

えれな「ろりこん?……」 

ミカサ「そう、あいつらには近づいちゃダメ。僕らのところにおいで」 

ジャン「お前らが一番ロリコンだろ」 

ミカサ「違う。僕らはシスコン。ねぇアルミン?」 

アルミン「確かに……」 

ジャン「ピンポイントで1人を狙ってる分、危ないだろ……」 

867: 名無しさん 2014/04/14(月) 00:57:29.29 ID:QIfB+fzy0

えれな「……」ジーッ 

ライナー「食べないのか?」 

えれな「どこからたべようかなーって」 

ライナー「頭からがぶっといけばいいじゃないか?」 

えれな「でも……かわいそう……」 

アルミン「じゃあ、目を瞑って食べれば良いんじゃないかな?」 

えれな「……!!」 

えれな「そっか!!」 

えれな「……」ハムッ 

えれな「……」モグモグ 

アルミン「口、小さいね」 

ライナー「頬張ってるのがリスみたいだな」 

ミカサ「……」スラスラ 

ジャン「なにやってんだ?」 

ミカサ「スケッチ」スッ 

ジャン「……!?」 

ジャン「上手い……だと…!?」 

アルミン「昔からミカサは多才だよねー」 

ミカサ「僕は自分の肉体を完璧に支配できるから」フッ 

869: 名無しさん 2014/04/14(月) 01:02:34.00 ID:QIfB+fzy0

えれな「おいしかったー!!」ホクホク 

ミカサ「それは良かった」 

えれな「あのね…わたし、まちにきたのひさしぶり……」 

ジャン「どうしてだ?」 

えれな「……」 

えれな「ずっとくんれんしてたから…ずっとずっと」 

えれな「あそびにいかないで」 

ジャン「休まないのか?」 

えれな「だって……あたまわるいし、みんなとちがってとくいなことないし……」 

えれな「わたし…いっぱいがんばらなきゃ……って……」 

えれな「だから……あの…」 

えれな「……だからね」 

えれな「きょうはみんなとあそべてうれしいの!!」ニマッ 

ジャン「」キュン 

えれな「いこっ!!みんな!!」タタタッ 

ライナー「エレナー!!迷子になるぞ!!」 

えれな「早く早く!!」 

870: 名無しさん 2014/04/14(月) 01:08:01.18 ID:QIfB+fzy0

えれな「……」スヤスヤ 

ミカサ「寝てる……」 

ジャン「今日はたくさん遊んだもんな」 

アルミン「兵舎の食堂についたらすぐ寝ちゃったね」 

ライナー「運んでこようか?」 

ミカジャン「俺(僕)が行く!」 

ミカサ「むっ……」 

ジャン「なっ……」 

アルミン「もう二人で行きなよ」 

ミカサ「……分かった」 

えれな「……むにゃ…むにゃ」 

ジャン「よし、女子寮はこっちだな」ヒョイッ 

ミカサ「僕も抱える!!」 




ジャン「……よし、ここだな」 

ミカサ「エレナを運ぶの交代……」 

ジャン「すぐそこだろ」 

ミカサ「1分間で交代……」 

ジャン「ったく、分かったよ……」 

ジャン「……」ヒョイッ 

ミカサ「エレナ……!!天使みたい!!」 

ジャン「それ、エレナを受けとる度に言ってるな」 

ミカサ「感動は永遠に」 

ジャン「どこの芸術品だ」 

872: 名無しさん 2014/04/14(月) 01:14:01.15 ID:QIfB+fzy0

アルミン「……あっ」 

ライナー「どうかしたか」 

アルミン「薬の効果……そろそろきれる……」 

ライナー「……」 

ライナー「……まずいよな?」 





えれな「……」スピー…… 

ミカサ「毛布をかけて……終わり…」 

ジャン「よしっ!!帰るか」 

ミカサ「そうだね」 




……ボンッ…ビリッ 





エレナ「……」スーッ 

ジャン「」 

ミカサ「」ゴホッ 

エレナ「……」ムニャムニャ 

ジャン「……」 

ミカサ「……」 

ジャン「……いったん出ようか」 

ミカサ「よし、そうしよう」

873: 名無しさん 2014/04/14(月) 01:17:26.31 ID:QIfB+fzy0





エレナちゃんとアルミン 






874: 名無しさん 2014/04/14(月) 01:20:43.31 ID:QIfB+fzy0

アルミン「ねぇ、エレナ。君は何を持ってるの?」 

エレナ「小花柄のふんわりワンピース」 

アルミン「君の?」 

エレナ「アルミンの!!」 

アルミン「いらないなー」 

エレナ「そう言わずにー」ズイズイ 

アルミン「あはは」 

アルミン(エレナは僕を本当に男として見ているのかな……?) 

エレナ「おねがいっ!!」ジーッ 

アルミン「うっ……」 

エレナ「……ダメ…だった?」 

アルミン「はうっ……!?」 

アルミン「……だ、ダメじゃないよ!!」 

エレナ「やった!!」 

アルミン(……エレナのこの表情は反則だと思う!!) 





エレナ「可愛い!!」ギュッ 

アルミン「へっ!?」 

エレナ「クリスタみたい!!女の子より私より!!可愛い!!」 

アルミン「そ、そうかな……?」 

アルミン(……正直、男子としては可愛いと言われても嬉しくない) 

アルミン(……けど) 

エレナ「ねぇ!!ねぇ!!メイクしていい!?」 

アルミン「女子寮でしょ……?」 

エレナ「大丈夫!!みんな出掛けてるから!!」 

アルミン(二人っきりで遊べるのは結構嬉しい) 

875: 名無しさん 2014/04/14(月) 01:24:30.63 ID:QIfB+fzy0

エレナ「アルミン睫毛ながーい!!」 

アルミン「そう……?」 

エレナ「綺麗な顔だよね……」ジーッ 

アルミン「……あの…っ」 

アルミン(僕の伸長はエレナと大差ない…だから顔が……!!近くて……!!) 

エレナ「……?」 

エレナ「風邪……?顔、赤いけど?」 

アルミン「健康!!健康だよ!!」 

エレナ「……?なら良いけど」 

アルミン(危なかった……) 




エレナ「髪いじっていい?」 

アルミン「うん」 

エレナ「さらさらー!!いいなー綺麗な金髪ー!!」 

アルミン「……」 

アルミン「ねぇエレナ」 

エレナ「ん……?」 

アルミン「エレナは好きな人いるの?」 

エレナ「好きな人?」 

アルミン「ほら、いつもジャンとかミカサとかライナーと一緒にいるし……」 



876: 名無しさん 2014/04/14(月) 01:30:37.97 ID:QIfB+fzy0

エレナ「あー……」 

アルミン「……」 

アルミン(僕は……汚いの…かも……) 

アルミン(僕は……質問で…きっと……エレナに言って欲しいんだ) 

アルミン(……一番付き合いの長い、アルミンが一番好きだよって) 

エレナ「みんな?」 

アルミン「……だよね」 

アルミン「エレナはいつもみんなに平等にやさしいもんね」 


エレナ「はい!!編み込みカチューシャ完成!!」 

アルミン「おー……器用だね」 

エレナ「……あっ……でもね」 

アルミン「……?」 




エレナ「アルミンは特にね…大好きだよ」コソッ 




アルミン「……!?」 

エレナ「えへへ」ニコニコ 

アルミン(……エレナは本当に最高の可愛い幼なじみだ)ギュッ 

エレナ「ちょっ……アルミン…!!」 

877: 名無しさん 2014/04/14(月) 01:36:29.75 ID:vGPy1lb80









ミーナ「キマシタワー!!」 

ベルトルト「あ、あの子……」ハァハァ 

ミーナ「百合百合してますキマシタワー」 

ベルトルト「あの子の正体気になる……」 

ミーナ「ベルトルトが珍しいね!!聞いてこようか?」 

ベルトルト「ミーナ様!女神様!!」 

ミーナ「おう!!」 




ミーナ「やっほー!!可愛子ちゃん!!」グワシッ 

アルミン「きゃっ!?」 

エレナ「ミーナ!?」 

ミーナ「あれっ!?絶壁!?」 




……このあとアルミンが地獄(並の精神的苦痛)を味わうはめになったのはいうまでもない 

885: 名無しさん 2014/04/15(火) 00:42:49.31 ID:5NUyY46s0





エレナちゃんのとある1日 






886: 名無しさん 2014/04/15(火) 00:44:51.54 ID:5NUyY46s0



エレナ「ミカサ!!おはよう!!」 


ミカサ「……」スタスタ 


エレナ「……?」 


エレナ「あっ!!アルミン!!あのね、昨日……」 


アルミン「……」スタスタ 







エレナ「あれっ!?」

887: 名無しさん 2014/04/15(火) 00:48:27.31 ID:5NUyY46s0


「だ、か、ら!!その役は女子に譲ってよ!!」 


「はぁ!?拒否するに決まってんだろ家畜以下!!」 


「馬面に言われても嬉しくないわよ!!」 


「まぁまぁ……」 


「あんたたち落ち着きなよ……」 


エレナ「ジャン、マルコ、ミーナ、アニ!!おはよう!!何の相談してるの?」 

ジャン「……エッ!!」 

マルコ「……」パシン 

ジャン「っつ……!?」 

アニ「……」スッ 

ミーナ「ちょっと、アニ!!待ってよー」タタタッ 

ジャンマル「……」スタスタ 





シーン 




エレナ「……あっれぇ?」 

888: 名無しさん 2014/04/15(火) 00:52:14.55 ID:5NUyY46s0

ライナー「……」コソコソ 

ベルトルト「……」テクテク 

エレナ(……隠れてるつもりなのかな?) 

エレナ(ベルトルト大きいけどライナーの方がガッチリしているからまる見え……)ジーッ 

ライナー「……」チラッ 

エレナ「ん……?」 

ライナー「くっ……!!」ダダダッ 

ベルトルト「ライナー待ってよ!!」ダダダッ 

エレナ「……」 




エレナ「やっぱり避けられてる?」 





サシャ「重い……。ミカサ、買いすぎです」 

コニー「我慢しろ」 

サシャ「私も調理班が…」 

コニー「つまみ食いするからだめだ」 

サシャ「そん……──!!」 

コニー「エレナの気配だ!隠れろ!!」 

サシャ「ラジャー」 


エレナ「……」 

エレナ「みんなどこ?」ウロウロ 


889: 名無しさん 2014/04/15(火) 00:54:41.80 ID:5NUyY46s0

ユミル「クリスタ……お前はセンスないな…料理の……」 

クリスタ「えっ!?」 

ユミル「私はメレンゲを作れと言ったんだ……どうしてお前はピンク色の液体を抱えているんだ……!?」 

クリスタ「料理なんて…習ったことないし……」 

ユミル「それでもメレンゲって白身をかき回すだけだぞ!?どんな異物を混入させた!?」 

クリスタ「わ、私はずっとグルグルしてたよ!!」 

ユミル「それだけでピンクになったのならむしろ才能だぞ!?」 

クリスタ「ハートの色だよ!!私の気持ちがメレンゲに伝わったんだよ!!」 

ユミル「女神な発言してるけど絵面は酷いからな!?実験失敗みたいな!!」 



エレナ「食堂で何を……?」 

エレナ「あの……クリスタ?」 

クリスタ「きゃあっ!?」バシャッ 

エレナ「うわっ!?」ベチャッ 

エレナ「……」ベタベタ 

ユミル「あーあ……」 

クリスタ「ご、ごめん……」 

ユミル「エレナ、透けてるから着替えてこい」 


エレナ「そうなの!?着替えてくる!!」 
エレナ「……」タタタッ 
クリスタ「……」 
ユミル「ふぅ……」 

890: 名無しさん 2014/04/15(火) 00:57:28.02 ID:5NUyY46s0

エレナ「……」 

エレナ「……鏡で見たけど、透けてないじゃん」 

エレナ「まぁおかしいとは思ったよ」 

エレナ「このニットって薄かったっけ!?」 

エレナ「……そんな疑問もあったよ」 



エレナ「……」 

エレナ「嘘ついてまで私を遠ざけたかったのかな……」 

エレナ「みんな……私のこと嫌いになったのかな……」 



エレナ「なんてね」 

エレナ「嫌なこと考えちゃうなんてダメな子だよね」 

エレナ「よし!!」 

エレナ「……とりあえず寝よう」 

エレナ「訓練する気にならないし……」 

エレナ「寝てスッキリしよう!!」 





エレナ「……」 

エレナ「……寂しい」ポツリ 



エレナ「……」 




エレナ「……」スピーッ

895: 名無しさん 2014/04/23(水) 00:35:24.68 ID:CCPvvhqdo
エレナちゃんを 無視した奴は 全員 そイでやル 

ソコに ナらベ 

イイノコすコトハアルカ 

サシャ「もっと肉が食いたかったべ」ドシュッ 

ミカサ「僕はエレナのみかt・・・・・・」グシャッ 

ジャン「え、俺まだとうじょ」グチャッ 

ライナー「やめ」ドチャアッ 

コニー「みんなどうしたんだ?」 

ミーナ「んほぉぉぉぉぉx」ドッシュゥゥゥゥ 

女神(クリスタと打ったらこうなった)「ひやあ」ドグゥ 

なん「やめっギャーっうわぁっひぃぃいっそ殺せっぎゃああああああああああああああああああ」トントントントントントントントントントントントン

896: 名無しさん 2014/04/23(水) 23:54:14.37 ID:rd3eZxmQ0






ミカサ「起きて起きて」 

エレナ「ううーん……」 

ミカサ「エレナ!!」 

エレナ「ひゃい!?」ビクッ 

エレナ「……ミカサ?」 

ミカサ「ついてきて」グイッ 

エレナ「へっ!?」ズルズル 

エレナ(なんだろう……やっぱり私、変なことしたかな……) 

エレナ「……」チラッ 

ミカサ「……」 

エレナ(表情は読み取れないけど……怒ってるのかな……?)

897: 名無しさん 2014/04/23(水) 23:56:56.04 ID:rd3eZxmQ0

ミカサ「……」ガチャッ 

「エレナお誕生日おめでとう!!」 

エレナ「……」 

エレナ「……あれっ?」 

エレナ「誕生日……?」 

ジャン「忘れてたのか?」 

エレナ「違う……けど……」 

ライナー「この飾り付け、俺とベルトルトでやったんだぞ!!」 

アルミン「伸長の有効活用だね」 

サシャ「買い出し担当の私達を忘れないでくださいよ」 

コニー「頑張ったんだからな!!」 

ライナー「おもちゃやお菓子ばかりで頼んだものは全然買ってきてくれなかったけどな」 

サシャ「不可抗力です」 



エレナ「……?」 

エレナ「私のこと…嫌いじゃないの……?」 

ジャン「……?なんだそれ?」 

898: 名無しさん 2014/04/23(水) 23:59:45.17 ID:rd3eZxmQ0

ミカサ「ごめんエレナ……無視したくてしたんじゃない……」 

アルミン「サプライズパーティーにしたかったんだ。だけど誰かさん達がエレナに対して口が軽すぎるから……こんな措置をとるしか……」 

ミカサ「……?僕がどうかした?」 

ジャン「……しかたないだろ!!」 

ミーナ「えっ!?アルミンの視線が冷たい!!」 

ライナー「すまん」 

クリスタ「うぅ…ごめんね……」 

コニー「俺はバカだからな!!」 

アルミン「コニー、諦めないでよ!!」 



エレナ「……良かった」 
エレナ「そうだったんだ……」ホッ 
ミカサ「どうしたの?」 
エレナ「ううん!!なんでもない!!」

900: 名無しさん 2014/04/24(木) 00:05:49.35 ID:ohR30j3v0

アルミン「じゃあまず、プレゼント担当から……プレゼント贈呈!!」 

ジャン「俺だな」 

ミーナ「私だけど!?」 

ジャン「はぁ!?」 

アニ「エレナ……これ」 

エレナ「あ、ありがとう……」 

エレナ「これは……?」 

マルコ「ミサンガと髪止め。これならどこでも身に付けられるだろう?」 

マルコ「タオルや本、笛、筋トレグッズもあるよ。結局意見が纏まらなかったから、全部買ったんだ」 

アニ「はい、花束」 

エレナ「わぁ……!!」 

ジャン「おい!!それ俺らの役目だぞ!!」 

ミーナ「マルコ!!アニ!!ひどい!!」 

アニ「喧嘩していた方が悪い」 

エレナ「あっ……この服ミカサの手作りでしょ」 

アニ「そうだよ……ついにドレスに手を出したみたいだね」 

ミカサ「2週間で仕上げた」 

ジャン「もういっお前は訓練兵やめて働けよ……」 

ミカサ「エレナがいないから、やだ」

901: 名無しさん 2014/04/24(木) 00:08:11.43 ID:ohR30j3v0

アルミン「はいじゃあ次調理担当ー、説明ー」 

ユミル「おお、エレナ。てっきりケーキになると思っていたものが出来上がったぞ」 

エレナ「どういう……?」 

クリスタ「ユミル!!ケーキだよ!!これはケーキ!!」 

エレナ「……あーっ……中々美味しそうだね」 

ジャン「……ショッキングピンクでもか?」 

ミカサ「目に悪い」 

ユミル「小麦粉と牛乳と混ぜる工程だけでどうしてあんな色になったんだろうな 

サシャ「しかし味はなかなか──」 

クリスタ「でしょう!!」 

ユミル「バカ!食うな!!」 

アルミン「吐き出して!!」 



サシャ「……!?」 

サシャ「……ごへっ!?うげっ!?」ゲホゲホ 

コニー「あぁー……きたねぇ」 

アルミン「ノーコメントで進めるねー」 

クリスタ「サシャ……ゴメンね……」 

ユミル「いや、これは食ったコイツが悪いから謝らなくていいぞ?」 

エレナ「えっと……クリスタ、気持ちは嬉しかったよ……!!」

902: 名無しさん 2014/04/24(木) 00:10:23.40 ID:ohR30j3v0

ミカサ「……祝辞は僕が」スッ 

アルミン「はい、ミカサ。原稿は?」 

ミカサ「必要ない」 

ミカサ「……」ゴホン 

ミカサ「初めて出会った時からエレナは地上に舞い降りた天使を凌駕する可憐さ、美しさだった。さらに年を重ねるごとに素晴らしさに磨きがかかっている。末恐ろしい。いつか本当に神様に拐われないか不安でならない。……そしてついに今回15回目の誕生日を迎えた。この場にいられることを光栄に思っている。思い返せば10歳の誕生日の時……」 

ジャン「なげーよ」 

ミーナ「お分かりいただけただろうか?ここまで無表情、一本調子である」 

アルミン「はい、ミカサ中断して。さすがのエレナも引いてるから」 

ライナー「いつもこれくらいの語彙力を出せばいいのにな」 

アニ「それはそれでただの危ないやつにならないかい? 
」 

ライナー「……確かに」

904: 名無しさん 2014/04/24(木) 00:14:56.66 ID:ohR30j3v0

アルミン「じゃあ、これで堅苦しい行事はおしまい!!好きなものを飲んで、食べてパーティーだ!」 

エレナ「……この辺の食品は安全なの?」 

ミカサ「安心して。全部僕とユミルがつくったから」 

ユミル「ある意味、食の錬金術師であるクリスタには触らせねぇよ。生産者が可哀想だ」 

クリスタ「ユミルひどい!!私だって頑張ったのに!!もう絶対に今日という日は忘れないよ!!」 

アニ「Don't forget 3/31……?」 

ライナー「どうしたアニ、赤いパーカーを急に羽織って……手をあわせて……?」 

アニ「……なんでもないよ」 







905: 名無しさん 2014/04/24(木) 00:19:34.49 ID:ohR30j3v0

エレナ「……あの!!」 

ミカサ「どうしたの?これ、まだ残っているけど食べる?」スッ 

エレナ「うん、美味しそう──ってそういうことじゃなくて!!」 

ミカサ「……?」 

エレナ「……」ゴホン 

エレナ「みんな、今日は本当にありがとう!!嬉しい!!」 

エレナ「私、みんなのこと大好きだよ!!」 

エレナ「優しくて、私にはないものをたくさん持ってて……昔は友達が少なかったから、こんな日がくるなんて考えたこと無かった……」 

エレナ「ミカサ、アルミン、ジャン、マルコ、アニ、ミーナ、ユミル、クリスタ、ライナー、ベルトルト……本当に……──」 

エレナ「……」 

ミカサ「どうしたの?」 

エレナ「……そういえばベルトルトいないね?」 

ミカサ「……!!気がつかなかった!!」 

アニ「どうりで。妙に部屋が広いと思ったよ」 

マルコ「圧迫感あるもんね」 

アルミン「行方を把握してる人いない!?」 



ライナー「……あっ!!」 

アルミン「どうしたの?」 

ライナー「……ベルトルト、買い出しに行かせたままじゃないか?コニーとサシャの代わりに……」 




「……!!」 


「……そういえばそうだったな(ね)」 







ベルトルト「荷物重いなぁ……」 

ベルトルト「……」ヘクシッ 

ベルトルト「風邪ひいたかなぁ……」トボトボ

906: 名無しさん 2014/04/24(木) 00:20:13.34 ID:ohR30j3v0



短編終わり