262: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:00:23.53 ID:2537htubo

 平正三十一年 


 首都・東京 


 かつて、華撃団と呼ばれる乙女達がいた…… 


 夢と、希望と、明日と……そして、正義 


 そのために、一歩も退くこと無く戦い抜いた、乙女達がいた……


引用元: ・武内P「泥酔、ですか」

263: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:06:40.57 ID:2537htubo
トレーナー「――卯月ちゃん」 


卯月「――あ、お疲れ様です♪」 


トレーナー「それは……この間のLIVEの写真?」 

卯月「はい。私も、早くステージに立ちたいな、って」 

トレーナー「そうねぇ……」 


トレーナー「――この間のシンデレラオーディション」 


トレーナー「惜しかったじゃない」 

卯月「えっへへへ……」 

卯月「……やっぱり、難しいです」 

トレーナー「卯月ちゃん、頑張ってるわよ」 

トレーナー「同期の子も、皆どんどんやめてっちゃったのに」 


卯月「……」

264: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:13:27.54 ID:2537htubo
卯月「……ぃよしっ!」 

卯月「私、もっと頑張りま~す……!」 

ぐぐっ…! 

卯月「ててててっ……!」 

トレーナー「こらこら、頑張るのは良いけど無茶は駄目よ」 

卯月「えっへへへ……ごめんなさい」 


――ガチャッ! 


卯月・トレーナー「……ん?」 


とす、とす、とす… 

武内P「……」 


卯月・トレーナー「うぃっ!?」 

トレーナー「誰かしら……知ってる人?」ヒソヒソ 

卯月「い、いえ……」 

トレーナー「――ど、どなたですか?」 

トレーナー「御用でしたら、受付の方にどうぞ!」 


武内P「いえ、私は……」 


卯月「……?」

265: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:16:46.19 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

卯月「いち、に、さん、し……!」 

ぐっ…ぐっ…! 


――ガチャッ! 


卯月「……あ」 


武内P「……」 


卯月「ああっ……!?」 


武内P「……」 

とす…とす…とす…とす… 


卯月「あ……ま、ま……ママ――ッ!」 


武内P「――島村、卯月さんですね?」 

スッ… 


卯月「ぅぁ……?」

266: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:21:02.30 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

卯月「――346プロダクション、シンデレラプロジェクト……」 

卯月「……プロデューサー」 

卯月「ぷっ、プロデューサーさん!?」 


武内P「はい」 


武内P「――シンデレラオーディション」 


武内P「貴女もお受けになったと思いますが」 

武内P「……欠員が、三名出まして」 


卯月「それって、もしかして……」 

卯月「デビュー出来るって事ですか……?」 


武内P「ええ」 


卯月「……!」 

卯月「で……デビュー!」

267: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:24:01.15 ID:2537htubo
卯月「私……遂に、アイドルに!」 


武内P「受けて……頂けますか?」 


卯月「はいっ! 勿論です!」 

卯月「島村卯月、頑張ります!」 


  ・  ・  ・ 


卯月「――うん、うん……そうだよママ!」 

卯月「私、本当にデビューが決まったの!」 

卯月「……うんっ、すぐ帰るよ!」 


卯月「……ん?」 

卯月(お花屋さん……?) 

卯月「……お花かぁ~!」

268: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:31:55.38 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

武内P「……」 


卯月「ええっと……」 

卯月「首都の平和を守るため、新規武門を立ち上げ……」 

卯月「……アイドルとしても、多方面にプロデュース!」 

卯月「わぁ~っ! 私は、その内の一人なんですね!」 


武内P「はい」 


卯月「私以外の方は、もう武所に入られてるんでしょうか?」 


武内P「あ、いえ……再選考の内の、貴女が一人目です」 


卯月「あ、そうなんですか……?」 


武内P「武所への配属は、残り二人の選考後、一斉に行うことになります」 

武内P「申し訳ありませんが、島村さんにはしばらく待機して頂く事になります」 


卯月「うぇ……そ、そうなんですか……」 


武内P「はい」 

武内P「引き続き、修練所でのレッスンをお願いします」

269: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:35:13.68 ID:2537htubo
卯月「……わかりました!」 

卯月「島村卯月、頑張ります♪」 


武内P「……他に、質問は?」 


卯月「えっ? ええっと……」 

卯月「――あ、はい!」 

卯月「CDは、いつ出せますか?」 


武内P「現在、企画中です」 


卯月「なるほど~!」 

卯月「……テレビには、いつ出られますか?」 


武内P「現在、企画中です」 


卯月「……なるほど~!」 

卯月「あの……LIVEとか、出来るんでしょうか?」 


武内P「……それも企画中です」 


卯月「あ……なるほど~……」

270: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:40:25.30 ID:2537htubo
卯月「あとは、ええっと……」 


卯月「私の――頼武(らいぶ)は、いつ調整するんでしょうか?」 


武内P「……それも企画中です」 

卯月「……」 

武内P「……」 

卯月「あとは、ええっと……」 


卯月「どうして、私なんでしょうか?」 


武内P「……と、言いますと?」 

卯月「ええと、私……」 


卯月「霊力の基準を満たしてなかったみたいで……」 


卯月「……一度、このオーディションに落ちているので」 

卯月「今回の選考理由とか、聞かせてもらいたいな、って……」 



武内P「……――笑顔です」 


卯月「ぁ……笑顔……」

271: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:42:53.65 ID:2537htubo
武内P「はい」 

武内P「……説明不足でしょうか?」 


卯月「……いえ」 

卯月「いいえっ!……ふふっ♪」 


卯月「――笑顔だけは自信があります! ぶいっ♪」ニコッ! 


武内P「……」 


  ・  ・  ・ 


卯月「――あと二人かぁ~!」 

卯月「どんな人達なんだろう……!」

272: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:48:57.44 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

渋谷 


少年「うえっ……ひっく、ぐすっ……!」 

凛「……」 


官憲「あっ……ちょっ、ちょっとキミぃ!」 


凛「……」 

官憲「少し、話を聞かせてもらえるかな!」 

凛「別に……何もしてないよ」 

官憲「何でも無いって事は――」 


少年「うええっ! えっ、ええっ……!」 


官憲「あっ……」 

凛「……」 


「どうしたんだろう……」 

「さあ……男の子に何かしたんじゃない?」 


凛「……何もしてないってば」 



武内P「……」

273: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:53:14.50 ID:2537htubo
凛「何もしてないってば……」 

官憲「じゃあ、どうしてこの子はこんなに怯えてるんだ!」 


武内P「――失礼」 

「んぉっ……」 

「……ん」 


官憲「一旦、署の方へ来てもらえるかな!」 

凛「えっ!? ちょっと……!」 


武内P「あの……」 


凛・官憲「っ……!?」 


武内P「もう少し、彼女の話を聞いては……」 


官憲「なっ、何ですか!? 貴方は……!?」 

凛「……」

274: 名無しさん 2019/03/31(日) 21:57:24.49 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 
交番 

凛「……」 


官憲「ええっ!? おもちゃのネジを落とした……!?」 

少年「うん……歩くと踏んじゃうと思って……」グスグスッ… 

少年「……お姉ちゃんに、止まって貰ったの……」グスグスッ… 


武内P・凛「……」 


官憲「こ、これはどうも! とんだ誤解を!」 


凛「ああ、いえ……」 

武内P「……」

275: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:02:09.43 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

武内P「申し訳ありません……」 

武内P「どうも、自分のせいでかえって面倒を……」 

凛「……」 

凛「べ、別に……私の方こそ、巻き込んじゃって……」 


武内P「――あの」 


凛「んっ……?」 

武内P「私、こういう者ですが……」 

凛「……」 


武内P「――アイドルに、興味はありませんか?」 

スッ… 


凛「……無い」ムッ… 

凛「何だ……勧誘の人だったんだ」 

凛「声かけたのも、それが狙いだったわけ?」ジロッ! 


武内P「いえ……そういう訳では……!」 


凛「――悪いけど」 

凛「アイドルなんて訳わからないもの、興味ないから」 

スタスタスタスタ… 


武内P「……」

276: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:05:49.05 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

…ガチャッ! 


武内P「……」 


卯月「――あっ、お疲れ様です!」 

トコトコトコトコ… 

卯月「今日は、何をしましょう?」 


武内P「レッスンを……お願いします」 


卯月「レッスンですね、頑張ります♪」グッ! 

卯月「皆に会うまでに、少しでもダンス……上手くなっておきたいです!」 

卯月「それに……」 


卯月「ちょっとでも、霊力を高めておかなきゃ、って!」 


武内P「……お願いします」 


卯月「はいっ♪」

277: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:09:57.49 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

女学生達「ん……?」 

犬「ワンワンワンワンワン!」フリフリ! 


武内P「……」 

スッ… 

凛「だから……何で居るわけ……」 

武内P「……」 

凛「私、興味ないって言わなかったっけ……」 

武内P「……」 


武内P「せめて……名刺だけでも」 

スッ… 

武内P「受け取って頂けないかと……」 


凛「……」 

スタスタスタスタ… 


女学生達「何だったんだろ今の……」 


武内P「……」

278: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:12:02.89 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

武内P「……」 

スッ… 

凛「……!」 


「何~……?」ヒソヒソ… 


  ・  ・  ・ 

武内P「……」 

スッ… 

凛「……!」 


「また居るよ……」ヒソヒソ… 


  ・  ・  ・ 

武内P「……」 

スッ… 

凛「……!」

279: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:15:30.45 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

凛「――何度来ても同じだって」 

凛「アイドルなんて、興味無いから」 

スタスタスタスタ… 


武内P「……」 

スッ… 


  ・  ・  ・ 


卯月「――お疲れ様ですっ♪」ニコッ! 


武内P「……」 


卯月「今日は、何をしましょう?」 

トコトコトコトコ… 


武内P「では……レッスンを……」 


卯月「レッスンですね、頑張ります!」グッ! 

卯月「苦手なステップ――」 

くるっ! 

卯月「――ちょっと、上手くなってきたんです♪」ニコッ! 

卯月「それに、霊力も……うわっ、ととと!」 

よろよろっ…! 


武内P「……」

280: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:21:00.37 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 
学校 

凛「……」 

とん…とん… 

凛「……」 

凛(入部届、って……) 


女学生A「――凛! 部活決めた?」 


凛「いや……まだ……」 

女学生「吹奏楽、入ろうよ! 音感イイじゃん!」 

凛「んー……」 


タッタッタッタッ! 

女学生B「――ねえねえ聞いた? 不審者の話!」 

女学生B「最近近くに出るって噂だよ~!」 


女学生A「マジで?」 

女学生B「しかもなんか、目つきのヤバ~イ感じの!」 

女学生A「えー、こっわ!」 

女学生A・B「あっははは!」 


凛「ん……?」 

凛「…………!」 


女学生A「ん? どしたの凛?」 


凛「ああ……えっと――」

281: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:26:15.96 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

犬「わん! わん! わんわんわん!」フリフリ! 


凛「――アンタ、もう来ない方が良いよ」 

武内P「……」 

凛「変な噂、立ってるから」 

武内P「……話を……聞いていただきたいのですが」 

凛「……」 


武内P「――せめて、名刺だけでも」 

スッ… 

官憲「ちょっとキミ!」 

ガシッ! 


凛「……また!?」 


官憲「ちょっと、来てもらおうか……!」 

武内P「いや、自分は別に……」 

官憲「じゃあ今、この子に何してたの」 

官憲「この辺に、不審者が居るって通報が――」 


凛「……あ」 

凛「あのっ!」 

凛「違うんです、この人は――」

282: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:30:35.97 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

喫茶店 


凛「……はぁ」 


武内P「……すいません」 


凛「あのさぁ……」 

凛「そもそも私の何を見て、アイドルになれって言ってるわけ?」 


武内P「――笑顔です」 


凛「……はっ?」 

凛「私……アンタの前で、笑ったことあったっけ……?」 


武内P「いえ……今は、まだ」 


凛「……もしかして、テキトーな事言ってる?」 

武内P「……」 

凛「……もう良いよ」 

ガタッ 

武内P「あ、あのっ!」 

ガタンッ! 


武内P・凛「……」

283: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:34:05.86 ID:2537htubo
武内P「……今、貴女は楽しいですか?」 


凛「……えっ?」 


武内P「……」 


凛「……どういう意味?」 

凛「ってか、それアンタに何か関係あるの」 


武内P「それは……わかりません」 

武内P「ただ、貴女は今、夢中になれる何かを……心動かされる何かを」 

武内P「持っているんだろうかと……気になったものですから」 


凛「……」 

凛「――アンタには関係ない」

284: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:42:28.71 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

ガチャッ…バタンッ 

武内P「……」 


卯月「――あっ、見てくださいプロデューサーさんっ!」 

くるっ…きゅっ! 

卯月「――ふふっ!」ニコッ! 

卯月「……どうですか?」 


武内P「……良い感じですね」 


卯月「じゃあ、今日は何をしましょう!」 


武内P「レッスンを――」 


卯月「ううあれぇぇっ!?」 

がくっ! 

卯月「そ……そうですよね……」 

卯月「……わかりました! 私、レッスンがんばります♪」 


武内P「…………」

285: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:47:41.35 ID:2537htubo
武内P「……申し訳、ありません」ペコリ 

卯月「う、ええっ!?」ワタワタ! 

武内P「レッスンばかりで、お待たせしていて……」 

卯月「え、あー……わ、私! レッスン大好きですから!」 


武内P・卯月「……」 


卯月「ぁ……ぇへへ……あの……」 

卯月「残りの二人は、まだ……?」 

武内P「……はい」 

卯月「……ですよね」 

武内P「……」 


武内P「今――‘アイドルとしての’一人は、交渉中で……」 


卯月「……!」 

武内P「今日もこれから、会いに行ってくる予定です」 

卯月「えっ……あの……今からですか?」 

武内P「? はい……」 


卯月「あ、あのっ……私も一緒に行って良いですか?」

286: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:55:06.79 ID:2537htubo
  ・  ・  ・ 

卯月「――可愛いワンちゃんですね♪」 

ナデナデ… 

ハナコ「クゥーン……」フリフリ! 


凛「あ……うん」 


卯月「あの……お名前聞いても良いですか?」 


凛「え、あ……ハナコ」 


卯月「――ハナコちゃんですか♪」 

卯月「私は、島村卯月って言います――ハナコちゃん♪」ペコリ! 


凛「えっ!?」 

凛「ハナコは、犬の名前で……」 


卯月「えっ!? うわあああっ……すみません!……はぁ……」 


凛「……ぷっ! ふふふふっ……ふふふっ!」 


卯月「えへ……えへへへへ……」

287: 名無しさん 2019/03/31(日) 22:59:35.36 ID:2537htubo
凛「――凛」 


卯月「んっ?」 


凛「渋谷凛……私の名前」 


卯月「……! はいっ!」 

卯月「よろしくです、渋谷さん」ニコッ! 

凛「凛で良いよ」 

卯月「! じゃあ……」 


卯月「よろしくね、凛ちゃん」 


凛「よろしく。えっ、と……」 

卯月「卯月、って」 


凛「……卯月」 


卯月「ふふふっ♪」 

卯月「ええっと……それであの、凛ちゃん!」 

凛「何?」 


卯月「これから、アイドル一緒に頑張りましょうね♪」グッ! 


凛「…………」 

凛「えっ?」 


卯月「へっ?」

288: 名無しさん 2019/03/31(日) 23:02:25.11 ID:2537htubo
卯月・凛「……」 


凛「あー……あのさ」 

凛「そもそも私、アイドルなんてなる気無いし……」 


卯月「えっ?」 


凛「最初からずっとそう言ってるのに……あの人が」 


卯月「えっ?」 


卯月「ええ~~~っ!?」 


  ・  ・  ・ 


卯月・凛「……」

289: 名無しさん 2019/03/31(日) 23:06:37.77 ID:2537htubo
卯月「……」 

凛「……」 


凛「――あの人さ」 


卯月「へっ?」 

凛「ああ、いや……変じゃない? あの人?」 

卯月「うん……?」 



武内P「……」 



卯月「プロデューサーさん……ですか?」 

凛「うん。毎日来て……アイドルになりませんか、ってそれだけ」 

凛「不審者に間違われたりとか……」 

卯月「あ、あはは……」 


凛「選ばれた理由も――笑顔しか言われてなくって……」 


卯月「えっ!? わ、私も同じこと言われて……!」 


凛「えっ!?」

290: 名無しさん 2019/03/31(日) 23:11:53.04 ID:2537htubo
凛「あー、でも私……卯月の笑顔は、本当の理由だと思う」 

卯月「そ、そうでしょうか……?」 

凛「うん」 

卯月「……」 


卯月「――良いんです!」 

卯月「それでもプロデューサーさんは……」 

卯月「……私の長年の夢を叶えてくれる人かもしれないから!」 


凛「夢?」 

凛「――アイドルになるのが?」 


卯月「はいっ♪ ふふふっ♪」ニコニコ! 


凛「あの、さ……」 

凛「卯月はどうして、アイドルになりたいの?」 


卯月「ええっ? ど、どうして……?」 

卯月「ええっ、と――」

291: 名無しさん 2019/03/31(日) 23:14:06.42 ID:2537htubo
こっから大戦です

292: 名無しさん 2019/03/31(日) 23:21:09.16 ID:2537htubo
武内P「――お話中、すみません」 


卯月・凛「うわっ!?」 


武内P「……急ぎの仕事が、入りました」 

武内P「なので、私はこれで……」 


凛「ふーん……?」 

卯月「っ……!」 

凛「? どうしたの?」 

卯月「あ、あのっ! プロデューサーさん!」 


卯月「急ぎの仕事って、もしかして……」 


武内P「――はい」 


卯月「……!」 

卯月「プロデューサーさん! 私にも出来る事はありませんか!?」 


凛「卯月……?」

295: 名無しさん 2019/03/31(日) 23:31:41.93 ID:2537htubo
武内P「いえ……今は、まだ」 


卯月「お願いします! プロデューサーさんっ!」 


武内P「……わかりました」 

卯月「……! はいっ!」 

武内P「ですが、決して無理はなさらないでください」 

卯月「はいっ! 島村卯月、無理をしないよう頑張りますっ!」 


凛「ちょ、ちょっと待って」 

凛「ねえ……一体、何なの?」 


武内P「……すみません」 

武内P「説明は……出来ません」 

卯月「……ごめんね、凛ちゃん」 


凛「……」 

凛「何なの……?」

296: 名無しさん 2019/03/31(日) 23:38:19.99 ID:2537htubo
ブロロロロ――キキーッ! 


凛「な……何!? あの車……!」 


武内P「行きましょう、島村さん」 

卯月「はいっ!」 


凛「ちょ、ちょっと!」 


…ガチャッ! 

武内P「――千川さん、お疲れ様です」 


ちひろ「お疲れ様です、プロデューサーさん♪」 


凛「ねえ! ちゃんと説明して!」 

卯月「わわわわっ!? 凛ちゃん、押さないで~っ!?」 


武内P「っ!? 渋谷さん……!?」 


…バタンッ!

297: 名無しさん 2019/03/31(日) 23:48:08.36 ID:2537htubo
ちひろ「時間がありません、発車します!」 


武内P「待ってください! まだ――」 


ちひろ「運転中は、話しかけないでください……!」 


武内P「っ……!?」 

凛「ねえ! これも、アイドルの仕事なの!?」 

武内P「いえ、これは……」 

卯月「それとは、また別で……ですね!?」 

凛「だったら、どうしてアンタも卯月も――」 


凛「っ――!?」 

凛「ちょっと!? 行き止まり……ぶつかる!」 


ウィィィン……! 


凛「!? 道路が、下がって――」 


ウィィィン……パシュゥンッ…!

298: 名無しさん 2019/03/31(日) 23:56:02.72 ID:2537htubo
凛「えっ……!?」 

凛「地面の下に……何なの、この道路……!?」 


武内P「……島村さん」 

武内P「お願いが、あるのですが」 


卯月「! はいっ!」 


武内P「今回、現れた――負闇(ふあん)」 

武内P「出現したのは、二体の様です」 


卯月「はいっ!」 


武内P「なので……私が、一人で出撃します」 


卯月「はいっ!」 

卯月「……って、ええ~っ!?」 


武内P「島村さんには、渋谷さんのお相手をお願いしたいのですが……」 


凛「しゅ……出撃?」 

卯月「あー……そう、ですよね……」

299: 名無しさん 2019/04/01(月) 00:01:23.75 ID:gAVkrg0Xo
キキーッ! 


武内P「それでは……後をお願いします」 


ガチャッ! 


凛「あっ、ちょっと!」 


…バタンッ! 


凛「……卯月」 

卯月「は、はいっ!」ビクッ! 

凛「……この状況は、何なの?」 

卯月「ふえっ!? ええっ、と……」 

凛「……」 

卯月「な……何て説明したら良いんだろう……!?」 


凛「……」 


卯月「あ、あはははは……は……」

300: 名無しさん 2019/04/01(月) 00:09:20.42 ID:gAVkrg0Xo
ちひろ「――良ければ、私から説明しましょうか?」 


卯月・凛「えっ?」 


ちひろ「アシスタントの、千川ちひろです」 

ちひろ「貴女が……島村卯月ちゃん!」 

ちひろ「これから、宜しくおねがいします♪」ニコッ! 


卯月「は、はいっ!」 

卯月「こちらこそ、宜しくおねがいします!」 


ちひろ「それで、貴女は……」 


凛「……渋谷凛」 

凛「納得のいく説明を聞かせて」 


ちひろ「よろしくね、凛ちゃん♪」ニコッ! 


凛「……よ、よろしく……お願いします」

301: 名無しさん 2019/04/01(月) 00:15:38.99 ID:gAVkrg0Xo
ちひろ「――ゴホンッ!」 

ちひろ「それでは、まず最初に――」 

ちひろ「――私達は、正義の味方です♪」 


凛「……そう言われると、怪しいんだけど」 

卯月「そ、それは本当の事ですから!」 

凛「正義の味方って言われても……」 


凛「何? 悪者と戦ってる……とでも言うの?」 


ちひろ「ピンポーン♪ 正解です♪」 


凛「……本当に?」 

卯月「本当です!」 


ちひろ「……ねえ、凛ちゃん?」 

ちひろ「卯月ちゃんに確認しないと……信じてもらえない?」 


凛「……」

303: 名無しさん 2019/04/01(月) 00:32:00.77 ID:gAVkrg0Xo
凛「……ねえ、もしかして」 


ちひろ「――帝国華撃団」 

ちひろ「太正時代に……闇と戦い、帝都の平和を守った」 

ちひろ「……学校の教科書で、習ったわよね?」 


凛「っ!? それじゃあ……!?」 


ちひろ「――346プロダクション」 

ちひろ「業界では老舗の芸能プロダクション……は、表向きの姿」 

ちひろ「新たに新設された、アイドル部門……」 

ちひろ「……その、知られざるもう一つの顔」 


ちひろ「――帝国華撃団・時組!」 


ちひろ「まだ、メンバーが揃ってないから名前は仮のものらしいけど、ね♪」 


凛「そんな……じゃあ、卯月は!?」 

卯月「はい……メンバーの内の、一人です」 


凛「……!」

304: 名無しさん 2019/04/01(月) 00:44:31.51 ID:gAVkrg0Xo
ちひろ「……人々の負の感情の……闇」 

ちひろ「それが、この時代になって形を持ち――再び動き出したの」 

ちひろ「……だけど、それを知られるわけにはいかない」 

ちひろ「事が公になったら、もっと闇は強さを増すから」 


凛「……」 


ちひろ「だから……人知れず、負の闇――負闇(ふあん)を照らす」 

ちひろ「笑顔の力――パワー・オブ・スマイル」 

ちひろ「その、光の霊力を動力源とする、霊子甲冑――頼武(らいぶ)で」 

ちひろ「だから、元々霊力が高い子を集めて――」 

ちひろ「――アイドル活動もして、更に力を高めるの」 


卯月「あの……一つ、質問なんですけど」 


ちひろ「うん? どうしたの?」 


卯月「プロデューサーさんは……アイドルじゃありませんよね?」 


ちひろ「プロデューサーさんは、元々霊力の高い人で……」 

ちひろ「それに、担当アイドルからの信頼度によって――」 

ちひろ「――プロデューサーさんへも、光の霊力が注がれるのよ」 

ちひろ「頼武が、『頼』っていう字を使ってる理由の一つがそれね♪」ニコッ! 


卯月「なるほど~!」 

凛「……」

305: 名無しさん 2019/04/01(月) 00:55:49.07 ID:gAVkrg0Xo
眠いので寝ます 
おやすみなさい

310: 名無しさん 2019/04/01(月) 20:24:18.55 ID:gAVkrg0Xo
  ・  ・  ・ 

プロジェクトルーム 


今西武長「――負闇は、まだその姿を見せていない」 

今西武長「現在は、結界内に閉じ込めてはいるが……」 

今西武長「……彼女達の帰りを待つ余裕は無いね」 


武内P「はい」 

武内P「皆さん……アイドル活動の方を頑張っていますから」 

武内P「それは、とても重要な事です」 


今西武長「……やれやれ」 

今西武長「プロデューサーは、あまり舞台に上がるものじゃない」 


武内P「……」 


パシュウンッ―! 


凛「――ふざけないでよ!」 


武内P「……渋谷さん?」

311: 名無しさん 2019/04/01(月) 20:31:38.17 ID:gAVkrg0Xo
卯月「ま、待って凛ちゃん!」 

ちひろ「誤解よ! プロデューサーさんは、そんな人じゃ!」 


武内P「すみません……何が、でしょうか?」 


凛「担当アイドルからの信頼度によって……」 

凛「……アンタにも、光の霊力が注がるんでしょ」 


武内P「はい」 


凛「……だったら、最初からそう言えば?」 

凛「楽しいか、とか……夢中になれる何か、とか……!」 

凛「笑顔とか! 全部テキトーだったんでしょ!」 


武内P「いえ、それは……」 


『負闇が姿を現すまで、もう時間がありません!』 

『至急、出撃してください!』 


武内P「……すみません」 

武内P「その件に関しましは……また、後ほど」 


凛「! 逃げないでよ!」 


武内P「……」 


パシュゥンッ―! 


凛「……!」

312: 名無しさん 2019/04/01(月) 20:42:40.75 ID:gAVkrg0Xo
凛「何なの……!」 

卯月・ちひろ「……」 


今西武長「――やあやあ、随分と元気な子だね」 


ちひろ「! すっ、すみません、武長!」 

今西武長「彼女は?」 

ちひろ「プロデューサーさんが、スカウトしようとしている……」 

今西武長「ああ、そうか……話には聞いているよ」 


凛「……何? 話って」 


今西武長「――アイドル」 

今西武長「やってみるつもりは、無いのかい?」 


凛「……絶対に嫌」 

凛「嘘をついてまで、スカウトしようとするだなんて……!」 


今西武長「ふむ……キミは、何か勘違いをしているみたいだ」 

今西武長「彼は、キミを担当するつもりは無かった」 

今西武長「ただ、純粋に……華撃団のメンバーとしてではなく――」 

今西部長「――普通のアイドルとして、スカウトをしていただけさ」 


凛「……」 

凛「はっ……?」

313: 名無しさん 2019/04/01(月) 20:53:32.73 ID:gAVkrg0Xo
凛「……そんなはずない」 


卯月「そう言えば……プロデューサーさん」 

卯月「――‘アイドルとしての’一人、って」 

卯月「そう……言ってました」 


凛「ねえ、どういう事なの!?」 


今西武長「アイドルは、ソロ活動もだが……ユニット活動もあるからね」 

今西武長「そこの彼女――島村卯月くんは、更に別の活動もあるが……」 


卯月「……」 

凛「そんな……嘘でしょ……?」 


今西武長「本当かどうかは、戻ってきたら本人に確かめてみると良い」 

今西武長「尤も――」 


今西武長「――絶対に帰ってくるという保証は出来ないが」 


凛・卯月「……えっ!?」

314: 名無しさん 2019/04/01(月) 21:06:41.35 ID:gAVkrg0Xo
今西武長「それはそうだろう」 

今西武長「彼は、アイドルでは無い」 

今西武長「――華撃団のメンバーが揃っていない、今」 

今西武長「彼の頼武は、出力の二割も出ないだろう」 


卯月「そんなっ!?」 

凛「だったら、何で!?」 


今西武長「――笑顔」 


卯月・凛「笑顔……?」 


今西武長「彼は、帝国華撃団の隊長だ」 

今西武長「そんな男が――」 


  ・  ・  ・ 


武内P「……」 

『――間もなく、地上に出ます!』 

武内P「はい、わかりました」 

『……ご武運を!』 

武内P「ありがとうございます――」 


頼武・黒『――出撃します』 


  ・  ・  ・ 


今西武長「――悪を見過ごして」 

今西武長「アイドルの笑顔の手助けが出来ると思うかい?」 


卯月・凛「……!」

315: 名無しさん 2019/04/01(月) 21:23:24.19 ID:gAVkrg0Xo
  ・  ・  ・ 

河川敷 


…ゴウッ――! 


頼武・黒『――!』 

ズゥゥン! 


武内P「……」 

武内P(やはり……思うようには、動かないか) 

武内P(……だが、やるしかない) 

武内P(結界内は、外との連絡は不可能……) 

武内P(……負闇が居る限り、結界が解除される事は無い) 


負闇・い『……』 


頼武・黒『……』 

スラッ――チャキッ! 


武内P「今の出力では……二刀は扱えない、か」 

武内P(一刀で、一体ずつ……仕留める他に、無い) 


頼武・黒『――推して参る!』 


負闇・い『GYUOOOOOOO!!』

317: 名無しさん 2019/04/01(月) 21:36:00.03 ID:gAVkrg0Xo
  ・  ・  ・ 

卯月「――わ、私も出撃しますっ!」 


凛「卯月っ!?」 

今西武長「しかし……キミの頼武は、まだ」 

ちひろ「そうよ、卯月ちゃん! 危険だわ!」 


卯月「……でも――夢なんです」 


凛「……!」 


卯月「スクールに入って、同じ候補生の子達とレッスンを受けながら……」 

卯月「……私、ずっと待ってました」 

卯月「アイドルに……キラキラした何かになれる日が」 

卯月「皆を笑顔を守れるようになれる日が、きっと私にも来るんだ、って」 

卯月「……そうだったら良いな、って……ずっと思ってて」 


卯月「そうしたら――プロデューサーさんが、声をかけてくれたんです」 


凛「アイツが……」 


卯月「……ふふっ」 

卯月「プロデューサーさんは――私を見つけてくれたから!」 

卯月「私は……きっとこれから、夢を叶えられるんだな、って!」 


卯月「それが――嬉しくて!」ニコッ! 


凛「――……!」

318: 名無しさん 2019/04/01(月) 21:46:21.88 ID:gAVkrg0Xo
「クゥンキュゥンクゥンキュゥ~ン…!」 

カチカチカチカチッ! 


凛「この声……ハナコ!?」 

凛「車の中で待ってて、って――」 


  ・  ・  ・ 


凛『良い? 此処で、大人しく待ってるんだよ?』 

ハナコ『ワンッ!』 


  ・  ・  ・ 


ちひろ「ドアを閉める時、外に出ちゃってたのかしら……!」 


パシュゥンッ―! 


ハナコ「――ワンッ! ワンッ!」フリフリ! 


凛「もうっ、待っててって言ったのに……!」 


ハナコ「――ワンッ! ワンッ!」 

タタタタタッ…! 


凛「あっ、コラ! どこ行くの、ハナコ!」

319: 名無しさん 2019/04/01(月) 21:57:12.53 ID:gAVkrg0Xo
  ・  ・  ・ 

凛「……!」 

タッタッタッタッ…! 


ハナコ「――ワンッ! ワンッ!」フリフリ! 


凛「――コラ! どうして言うこと聞かないの!」 

凛「って……何?」 

凛「この……穴は……」 


卯月「凛ちゃ~~ん!」 


凛「……卯月」 

卯月「はぁ……はぁ……やっと追いついた……!」 

凛「その……なんか、ごめん」 


ハナコ「ワンッ! ワンッ!」 


凛「ハナコ? どうして、穴に向かって……」 

卯月「あ……これって、もしかして……」 

凛「卯月、知ってるの?」 

卯月「はいっ! レッスンで、習いました!」 


卯月「帝国華撃団のメンバーは、この穴を抜けて――」 

卯月「――頼武に乗って、出撃するんです!」 


凛「……この穴から?」

320: 名無しさん 2019/04/01(月) 22:06:49.52 ID:gAVkrg0Xo
凛「なんで、そんな事を……」 


卯月「うぅっ……やっぱり、緊張するなぁ……!」 

…はしっ 


凛「ちょっと、卯月!?」 

凛「まさか、本当に!?」 


卯月「……えへへ」 

卯月「次に会った時は……凛ちゃん!」 

卯月「一緒にアイドルをやってくれる、って言ってくれたら……な、なーんて」 

卯月「その……また、お話しましょうねっ!」 


凛「……」 


卯月「それじゃあ――島村卯月、頑張ります!」ニコッ! 

―とんっ! 


「……って、角度が急で……ま、ママ~~っ!」 


凛「……」 

凛「……ねえ、ハナコ」 

ハナコ「クゥ~ン?」 


凛「――今度は、良い子で待ってられる?」 


ハナコ「ワンッ!」フリフリ! 


凛「……それじゃ、行ってくるから!」 

―とんっ!

321: 名無しさん 2019/04/01(月) 22:16:09.39 ID:gAVkrg0Xo
  ・  ・  ・ 

「……――ひゃああ~っ!?」 

ぽーんっ! 


…どすんっ! 

卯月「ひぐうっ!?」 

卯月「あ、あたたた……お尻うっちゃった……!」 


…とんっ! 


卯月「えっ?」 


凛「えっ、と……また会ったね」 


卯月「……わ~っ♪ 凛ちゃん、とっても似合ってます!」 


凛「へっ?」 

凛「似合ってる、って……」 

凛「えっ!? 何、この格好……!?」 


卯月「ステージ衣装です♪」 

卯月「よいしょっ、と……」 

卯月「……どうですか? 私も、似合ってますか?」 


凛「うん……似合ってる、けど……」 


卯月「えへへ♪ ピンクとブルーで、デザインはお揃いですね♪」ニコッ! 


凛「だから……なんでこんな格好なの……」

322: 名無しさん 2019/04/01(月) 22:29:06.57 ID:gAVkrg0Xo
  ・  ・  ・ 

頼武・黒『……』 


負闇・い『GYUUU……OOO……!』 

ヨロヨロッ… 


武内P「……」 

武内P(一体目は、問題ない) 

武内P(二体目が姿を見せる前で……助かった) 


頼武・黒『……!』 

チャキッ! 


負闇・い「……GYUUOOOOOOOO!!」 


頼武・黒『覚悟――』 



負闇・ろ「GYAAAAAAAAA!!」 

ドスドスドスドスンッ! 



頼武・黒『――っ!?』 



負闇・ろ「GYAAAAAAAAA!!」 

ガガァンッ! 

頼武・黒『う……おおおっ……!?』 


武内P「……!」 

武内P(まずい……押される……!)

323: 名無しさん 2019/04/01(月) 22:36:42.86 ID:gAVkrg0Xo
負闇・い「――GYUOOOOOO!!」 

ドスドスドスドスンッ! 


負闇・ろ「GYAAAAAAAA……!」 

グググッ…! 

頼武・黒『……!』 


武内P(この体勢では……躱せない……!) 



…ゴウッ――! 



武内P「っ!?」 



頼武・桜『――わ! わ! わ! わっ!?』 

頼武・桜『――卯月! ねえ、下! 下っ!』 



…ズゥゥン! 



頼武・桜『あたたた……! 霊子甲冑でも尻もちだなんて……!』 

頼武・桜『何かが……クッションみたいになって、助かった……?』 



負闇・い「GYUAAA……AAA……!」

324: 名無しさん 2019/04/01(月) 22:50:47.34 ID:gAVkrg0Xo
頼武・黒『その機体に、その声は……!?』 


pi! 

武内P「……島村さん!」 


卯月『ちゃ、着地失敗しちゃいました……えへへ』 

凛『――ねえ! 今、やられそうになってた!?』 


武内P「やはり、渋谷さんも……!」 

武内P「島村さん、彼女を連れて早く離脱を――」 


凛『質問に答えて!!』 


武内P「っ!?」 


卯月『ん……? ひ、ひええっ!?』 

卯月『負闇の上に乗っちゃって……!』 


武内P「待ってください、今は――」 


凛『逃げないでよ!』 



凛『――アンタ、私のプロデューサーでしょ!?』 



武内P「っ――!」

325: 名無しさん 2019/04/01(月) 23:08:40.29 ID:gAVkrg0Xo
負闇・い「GYAAAAAAA!!」 

グワアッ! 

頼武・桜『きゃああっ!?』 

ズズゥンッ…! 


負闇・ろ「GYAAAAAAAAA!!」 

グググッ…! 

頼武・黒『……』 

ググググッ…! 

負闇・ろ「!?」 



頼武・黒『……』 

―チャキッ! 



頼武・黒『狼虎滅却――』 


――斬! 


頼武・黒『――快刀乱麻』 



負闇・ろ「GYAAA……AAA……A……」 

シュオオオオッ… 



頼武・黒『……少しだけ、時間をください』 

頼武・黒『残った仕事を片付ける必要が……ありますので』

326: 名無しさん 2019/04/01(月) 23:26:37.09 ID:gAVkrg0Xo
  ・  ・  ・ 

346プロ、前 


卯月「……」 

卯月「あっ!」 


凛「――おはよう、卯月」 


卯月「凛ちゃん……」 

卯月「おはようございます♪」ニコッ! 


凛「中に入らないで……待ってたの?」 


卯月「えへへ……」 

卯月「だって……今日が、初めてだから」 

卯月「事務所に入るなら、一緒が良いな、って」 


凛「だったら……もうちょっと早く来たのに」 


卯月「あああ、いえ! 私も、今来た所ですから!」 


凛「……ねえ」 

凛「だったら、私だけ先に入ってたかも知れないんじゃない?」 


卯月「えっ……ええっ!?」 


凛「冗談。私も、待ってるつもりだったから」 


卯月「……凛ちゃ~ん!」 


https://www.youtube.com/watch?v=nEJeHJrW4Vw


327: 名無しさん 2019/04/01(月) 23:34:26.30 ID:gAVkrg0Xo
  ・  ・  ・ 

346プロ・玄関ホール 


武内P「……」 

武内P「ん……」 


卯月「――プロデューサーさん、おはようございますっ♪」ニコッ! 

凛「――おはよう、プロデューサー」 


武内P「島村さん、渋谷さん」 

武内P「……おはようございます」 

武内P「今日は、先日お話しました通り……」 

武内P「施設内のご案内をしようと思っています」 


凛「ねえ、ちょっと待って」 

卯月「凛ちゃん?」 


武内P「はい、どうかしましたか?」 


凛「それって――‘アイドルとして’?」 

卯月「あっ! 確かに……今日は、どうするんですか?」 


武内P「そうですね、時間の関係上……」 



「――あら?」

328: 名無しさん 2019/04/01(月) 23:40:38.74 ID:gAVkrg0Xo
卯月・凛「っ――!?」 


武内P「――高垣さん」 

武内P「おはよう、ございます」 


楓「はい、おはようございます」ペコリ 


卯月・凛「お……おはようございます!」 


楓「ふふっ、貴女達が……新人の子達ね?」 


卯月・凛「は、はいっ!」 


楓「これから、一緒に頑張りましょうね」ニコッ! 

楓「ふふっ! ふあんなんか、吹き飛ばして……うふふっ!」 


卯月・凛「……えっ?」 


楓「それじゃあ……お先に、失礼します」ペコリ 


武内P「はい」コクリ 


卯月・凛「……」 

卯月・凛「えっ?」

329: 名無しさん 2019/04/01(月) 23:51:16.91 ID:gAVkrg0Xo
卯月「あ、あの……プロデューサーさん?」 

凛「高垣楓……さん、と……知り合いなの?」 


武内P「ええ」 

武内P「――同じ武門ですから」 


卯月「も、もしかして……なんですけど……!」 

凛「メンバーって……全員新人じゃ……!?」 


武内P「ありませんが……」 

武内P「……お伝えして、いませんでしたか?」 


卯月・凛「えっ!?」 


武内P「既に、以前からアイドルとして活動していた方も……はい」 

武内P「お二人も、ご存知の方が居るかと――」 


卯月・凛「……」 

卯月・凛「ええ~~っ!?」 




平正三十一年……改め! 


――零和元年! 


夢、希望、明日……そして、正義を守る乙女達――シンデレラガールズ! 


彼女達の、愛と平和の時計の針が――動き始めた! 


https://www.youtube.com/watch?v=ur4BkAkR71w





おわり