974: 名無しさん 2019/04/28(日) 22:21:30.98 ID:Wh1KEvtWo
早苗「そうよ! せっかくの海外ロケなんだし!」
武内P「はあ……」
拓海「チッ! 値切りなんて面倒だろ!」
早苗「何言ってんのよ、拓海ちゃん!」
早苗「相手に言われるがまま物を買ってご覧なさい!」
早苗「あっ、という間にお金が無くなっちゃうんだから!」
拓海「……そりゃあ、あんまり面白くねえな」
武内P「……」
武内P「はあ……」
拓海「チッ! 値切りなんて面倒だろ!」
早苗「何言ってんのよ、拓海ちゃん!」
早苗「相手に言われるがまま物を買ってご覧なさい!」
早苗「あっ、という間にお金が無くなっちゃうんだから!」
拓海「……そりゃあ、あんまり面白くねえな」
武内P「……」
引用元: ・武内P「泥酔、ですか」
975: 名無しさん 2019/04/28(日) 22:24:42.66 ID:Wh1KEvtWo
早苗「でしょう? だから、値切りは重要なの!」
武内P「そういった交渉が出来るお店は、限られていますが」
早苗「そっ! だから、君に着いてきて貰ったんじゃない」
拓海「まあ、確かに――」
武内P「……」
通行人A「……」チラッ
通行人B「……」チラッ
拓海「――アンタの見た目なら、海外でも舐められねえみたいだ」
武内P「……」
武内P「そういった交渉が出来るお店は、限られていますが」
早苗「そっ! だから、君に着いてきて貰ったんじゃない」
拓海「まあ、確かに――」
武内P「……」
通行人A「……」チラッ
通行人B「……」チラッ
拓海「――アンタの見た目なら、海外でも舐められねえみたいだ」
武内P「……」
976: 名無しさん 2019/04/28(日) 22:28:14.24 ID:Wh1KEvtWo
早苗「か弱い女の子二人で歩き回るのは危ないしねぇ」
拓海「あぁ!? か弱いだぁ!?」
早苗「何? 何か言いたげだけど?」
拓海「当たり前だろ!」
拓海「か弱いも、女の子二人ってのも間違っt」
早苗「――何? 何か言いたげだけど?」
拓海「……チッ! 何でもねえよ!」
武内P「……」
拓海「あぁ!? か弱いだぁ!?」
早苗「何? 何か言いたげだけど?」
拓海「当たり前だろ!」
拓海「か弱いも、女の子二人ってのも間違っt」
早苗「――何? 何か言いたげだけど?」
拓海「……チッ! 何でもねえよ!」
武内P「……」
977: 名無しさん 2019/04/28(日) 22:33:50.99 ID:Wh1KEvtWo
早苗「とにかく! ちゃ~んと値切り交渉をして、上手に買い物をする!」
早苗「……それとも~、特攻隊長が買い物一つ怖がるのかしら?」
拓海「んなワケあるか! 値切り上等だよ、コラァ!」
早苗「よーし、その意気よ!」
武内P「あの……すみません」
武内P「大事な話があると、仰っていたのは?」
早苗「? 嘘よ?」
武内P「……そう、ですか」
早苗「……それとも~、特攻隊長が買い物一つ怖がるのかしら?」
拓海「んなワケあるか! 値切り上等だよ、コラァ!」
早苗「よーし、その意気よ!」
武内P「あの……すみません」
武内P「大事な話があると、仰っていたのは?」
早苗「? 嘘よ?」
武内P「……そう、ですか」
978: 名無しさん 2019/04/28(日) 22:38:43.25 ID:Wh1KEvtWo
早苗「それじゃ、まずはあたしがお手本を見せるわね」
拓海「ヘッ! お手並み拝見といこうじゃねえか!」
早苗「よ~く見てなさい。目を離したら――タイホしちゃうわよ」
武内P「……大丈夫です、帰りませんから」
早苗「拓海ちゃん、彼をちゃんと見張っててね」
早苗「じゃないと、自分達で荷物を持って帰る羽目になるんだから」
拓海「早苗さん……マジで容赦ねえな」
武内P「……わかっては、いました」
拓海「ヘッ! お手並み拝見といこうじゃねえか!」
早苗「よ~く見てなさい。目を離したら――タイホしちゃうわよ」
武内P「……大丈夫です、帰りませんから」
早苗「拓海ちゃん、彼をちゃんと見張っててね」
早苗「じゃないと、自分達で荷物を持って帰る羽目になるんだから」
拓海「早苗さん……マジで容赦ねえな」
武内P「……わかっては、いました」
979: 名無しさん 2019/04/28(日) 22:45:22.38 ID:Wh1KEvtWo
・ ・ ・
武内P「……あの店に、決めたようですね」
拓海「服やアクセまで……色々ある店だな」
武内P「……では、見学しましょう」
拓海「おう、そうだな」
早苗「ワーオ! イッツ、キュート!」パアッ!
早苗「ハウマッチ、イズイット?」ニコッ!
むぎゅっ!
店員「OH……!///」
拓海「うおいっ!? いきなり胸を寄せて見せたぞ!?」
武内P「そ……そう、ですね」
武内P「……あの店に、決めたようですね」
拓海「服やアクセまで……色々ある店だな」
武内P「……では、見学しましょう」
拓海「おう、そうだな」
早苗「ワーオ! イッツ、キュート!」パアッ!
早苗「ハウマッチ、イズイット?」ニコッ!
むぎゅっ!
店員「OH……!///」
拓海「うおいっ!? いきなり胸を寄せて見せたぞ!?」
武内P「そ……そう、ですね」
980: 名無しさん 2019/04/28(日) 22:53:17.87 ID:Wh1KEvtWo
武内P「――ですが、重要なのは……笑顔です」
拓海「あぁ?」ギロッ!
武内P「笑顔で、好印象を相手に与えています」
拓海「……」
店員「50 dollars」
早苗「オーノォー!」ガーン!
ゆさゆさっ!
早苗「イッツマッチトゥーエクスペンシブ!」イヤイヤン!
ゆっさゆっさ!
拓海「胸だろ!? なあオイ、重要なのは笑顔じゃねえよなぁ!?」
武内P「…………すみません」
拓海「あぁ?」ギロッ!
武内P「笑顔で、好印象を相手に与えています」
拓海「……」
店員「50 dollars」
早苗「オーノォー!」ガーン!
ゆさゆさっ!
早苗「イッツマッチトゥーエクスペンシブ!」イヤイヤン!
ゆっさゆっさ!
拓海「胸だろ!? なあオイ、重要なのは笑顔じゃねえよなぁ!?」
武内P「…………すみません」
981: 名無しさん 2019/04/28(日) 22:58:59.19 ID:Wh1KEvtWo
武内P「し、しかし! やはり、笑顔が!」
拓海「アタシは嫌だからな!? あれをやんのはよ!」
武内P「わ、私に言われましても……」
拓海「っ……!」
早苗「ディスカウント! ディスカウント、プリーズ!」キャルンッ!
ゆさっ!
店員「O……OK!///」デレデレ!
早苗「ワーオ! サンキュー♪ サァンキュー♪」ニコニコッ!
ゆさゆさっ!
武内P「…………良い、笑顔です」
拓海「ひねり出すように言ってんじゃねえぞコラァ!」
拓海「アタシは嫌だからな!? あれをやんのはよ!」
武内P「わ、私に言われましても……」
拓海「っ……!」
早苗「ディスカウント! ディスカウント、プリーズ!」キャルンッ!
ゆさっ!
店員「O……OK!///」デレデレ!
早苗「ワーオ! サンキュー♪ サァンキュー♪」ニコニコッ!
ゆさゆさっ!
武内P「…………良い、笑顔です」
拓海「ひねり出すように言ってんじゃねえぞコラァ!」
982: 名無しさん 2019/04/28(日) 23:03:36.26 ID:Wh1KEvtWo
・ ・ ・
武内P・拓海「……」
どっさり!
早苗「ふふっ! ま、ざっとこんな所よ!」
早苗「あのお店の男の子、チラチラ見てると思ってたのよねー!」
早苗「お姉さんのセクシーが、海を渡っちゃったみたいな?」
武内P「確かに……凄い量ですね」
拓海「わかってんのか? アンタが持って帰るんだぞ?」
武内P「……はい」
武内P・拓海「……」
どっさり!
早苗「ふふっ! ま、ざっとこんな所よ!」
早苗「あのお店の男の子、チラチラ見てると思ってたのよねー!」
早苗「お姉さんのセクシーが、海を渡っちゃったみたいな?」
武内P「確かに……凄い量ですね」
拓海「わかってんのか? アンタが持って帰るんだぞ?」
武内P「……はい」
983: 名無しさん 2019/04/28(日) 23:10:36.40 ID:Wh1KEvtWo
早苗「でも、良い買い物したわ~!」
武内P「ちなみに……全部で、おいくらだったのでしょうか?」
早苗「さあ? いくらだったかしら?」
拓海「……はっ?」
早苗「もう、持ってる現金分は買えるだけ買おうと思って」
早苗「カードもあるしー、後で引き落とせば良いしー?」
早苗「だけど……結構な赤字になったんじゃないかしら」
早苗「……本当、セクシーって罪ね」フッ…
武内P「……あの」
拓海「アンタ、鬼か!?」
武内P「ちなみに……全部で、おいくらだったのでしょうか?」
早苗「さあ? いくらだったかしら?」
拓海「……はっ?」
早苗「もう、持ってる現金分は買えるだけ買おうと思って」
早苗「カードもあるしー、後で引き落とせば良いしー?」
早苗「だけど……結構な赤字になったんじゃないかしら」
早苗「……本当、セクシーって罪ね」フッ…
武内P「……あの」
拓海「アンタ、鬼か!?」
984: 名無しさん 2019/04/28(日) 23:16:12.50 ID:Wh1KEvtWo
早苗「鬼じゃないわよ、セクシーよ」
拓海「メシは食って帰るとか言ってただろ!?」
早苗「言ったわよ?」チラッ
武内P「……えっ?」
早苗「――さあ、次は拓海ちゃんの番よ!」
早苗「今のを参考に、上手に値切って買い物してくるの!」
武内P「待ってください!」
武内P「何故、先程私の方を見たのですか!?」
拓海「今のを参考に!?」
拓海「アタシに、あんま真似をしろってのか!?」
拓海「メシは食って帰るとか言ってただろ!?」
早苗「言ったわよ?」チラッ
武内P「……えっ?」
早苗「――さあ、次は拓海ちゃんの番よ!」
早苗「今のを参考に、上手に値切って買い物してくるの!」
武内P「待ってください!」
武内P「何故、先程私の方を見たのですか!?」
拓海「今のを参考に!?」
拓海「アタシに、あんま真似をしろってのか!?」
985: 名無しさん 2019/04/28(日) 23:22:01.21 ID:Wh1KEvtWo
早苗「大丈夫よー! 発音なんて、割とテキトーで通じるから!」ケラケラ!
拓海「言葉の心配をしてんじゃねえんだよ!」
早苗「? じゃあ、何が不満なのよ」
拓海「あんなみっともねえ真似が出来るか!」
早苗「ビビってんの?」
拓海「泥須火運斗上等だコルァァ!」
早苗「そうよ! その意気!」
武内P「あの、片桐さん!? まさか、私に奢れと!?」
拓海「言葉の心配をしてんじゃねえんだよ!」
早苗「? じゃあ、何が不満なのよ」
拓海「あんなみっともねえ真似が出来るか!」
早苗「ビビってんの?」
拓海「泥須火運斗上等だコルァァ!」
早苗「そうよ! その意気!」
武内P「あの、片桐さん!? まさか、私に奢れと!?」
986: 名無しさん 2019/04/28(日) 23:28:50.06 ID:Wh1KEvtWo
拓海「でもなぁ! やるからには、アタシ流だ!」
早苗「はっ?」
拓海「アタシの熱い魂で、没汰苦離を燃やし尽くしてやんよ!」
早苗「……ふっ、面白い事言うじゃない」
早苗「――それじゃあ、見せて貰うわ!」
早苗「拓海ちゃん流の値切り交渉術を!」
拓海「――おぉよ、見とけ!」
拓海「仏恥義理の泥須火運斗で、火の車にしてやんよ!」
武内P「待ってください! 店員の方は、既に半泣きで……」
武内P「私も、気を抜くと彼と同じ表情をしてしまいそうです!」
早苗「はっ?」
拓海「アタシの熱い魂で、没汰苦離を燃やし尽くしてやんよ!」
早苗「……ふっ、面白い事言うじゃない」
早苗「――それじゃあ、見せて貰うわ!」
早苗「拓海ちゃん流の値切り交渉術を!」
拓海「――おぉよ、見とけ!」
拓海「仏恥義理の泥須火運斗で、火の車にしてやんよ!」
武内P「待ってください! 店員の方は、既に半泣きで……」
武内P「私も、気を抜くと彼と同じ表情をしてしまいそうです!」
987: 名無しさん 2019/04/28(日) 23:35:09.77 ID:Wh1KEvtWo
早苗「……やっぱり、骨のある子は良いわね!」
武内P「あの、はい……片桐さん?」
武内P「遠慮しましたが……片桐さんが奢る、という話だった筈では……」
早苗「しっ! 拓海ちゃんが、店員くんに話しかけるわ!」
武内P「……」
拓海「――おう」
拓海「ちょっと、色々と見せて貰うぜ」
店員「イ……イラッシャィマセー!」
店員「トテモ、イイモノ、イッパイアルヨー!」
早苗「あの子、日本語出来たんじゃないの!」
武内P「……あるある、ですね」
武内P「あの、はい……片桐さん?」
武内P「遠慮しましたが……片桐さんが奢る、という話だった筈では……」
早苗「しっ! 拓海ちゃんが、店員くんに話しかけるわ!」
武内P「……」
拓海「――おう」
拓海「ちょっと、色々と見せて貰うぜ」
店員「イ……イラッシャィマセー!」
店員「トテモ、イイモノ、イッパイアルヨー!」
早苗「あの子、日本語出来たんじゃないの!」
武内P「……あるある、ですね」
988: 名無しさん 2019/04/28(日) 23:42:20.67 ID:Wh1KEvtWo
・ ・ ・
拓海「今日は駄目な日で……もう店じまいするから、って」
武内P「……はい」
拓海「お姉さんに似合うだろうから、って」
武内P「……そう、ですね」
拓海「貰った」
…キランッ!
早苗「ざっっっけんじゃないわよ!」
早苗「はぁ!? なんじゃそら!」
拓海「今日は駄目な日で……もう店じまいするから、って」
武内P「……はい」
拓海「お姉さんに似合うだろうから、って」
武内P「……そう、ですね」
拓海「貰った」
…キランッ!
早苗「ざっっっけんじゃないわよ!」
早苗「はぁ!? なんじゃそら!」
989: 名無しさん 2019/04/28(日) 23:47:36.79 ID:Wh1KEvtWo
早苗「何々? どういう事?」
拓海「いや……このアクセ、マブいじゃねえか、って」
早苗「そうね、うん。ステキなブレスレットね、はいはい」
拓海「あの店員が作ったらしく……その……」
早苗「へー! そうなんだー!」
拓海「……スイマセンした!」ペコリ!
早苗「ねえ、なんであたし謝られてるの?」
早苗「あはは、ちょっとやだもー! なんで? ねえ?」
武内P「わ、私に聞かれましても……!?」
拓海「いや……このアクセ、マブいじゃねえか、って」
早苗「そうね、うん。ステキなブレスレットね、はいはい」
拓海「あの店員が作ったらしく……その……」
早苗「へー! そうなんだー!」
拓海「……スイマセンした!」ペコリ!
早苗「ねえ、なんであたし謝られてるの?」
早苗「あはは、ちょっとやだもー! なんで? ねえ?」
武内P「わ、私に聞かれましても……!?」
990: 名無しさん 2019/04/28(日) 23:54:27.88 ID:Wh1KEvtWo
拓海「……スイマセンした!」ペコリ!
早苗「わかんないわかんない、なんで謝るの?」
武内P「ですから、どうして私に……!?」
早苗「……とりあえず」
早苗「値切り交渉成功……」
早苗「……って事で、良いわね?」
拓海「本当……スイマセンした!」ペコリ!
早苗「だから! なんでガチ謝りしてんのよ!」
早苗「顔上げないと[バキューン]するわよ!?」
武内P「片桐さん! 海外とは言え、公衆の面前ですから!」
早苗「わかんないわかんない、なんで謝るの?」
武内P「ですから、どうして私に……!?」
早苗「……とりあえず」
早苗「値切り交渉成功……」
早苗「……って事で、良いわね?」
拓海「本当……スイマセンした!」ペコリ!
早苗「だから! なんでガチ謝りしてんのよ!」
早苗「顔上げないと[バキューン]するわよ!?」
武内P「片桐さん! 海外とは言え、公衆の面前ですから!」
991: 名無しさん 2019/04/29(月) 00:07:26.32 ID:WkjcBmcko
・ ・ ・
早苗「んぐっ、んぐっ……プハーッ!」
武内P「片桐さん、もうその位で……」
早苗「はぁん!? まだまだこれからでしょ!?」
拓海「クソッ……逃げ遅れた……!」
武内P「……笑顔です」
早苗「――あ、もしもし?」
早苗「LINEで送った店で飲んでるから来てよ!」
拓海「ああ言ってるが……アンタ、奢る気か?」
武内P「……あまり、高額にはならなさそうですから」
武内P「笑顔のためならば――安いものです」
拓海「なんつーか……本当、バーゲンだな」
おわり
早苗「んぐっ、んぐっ……プハーッ!」
武内P「片桐さん、もうその位で……」
早苗「はぁん!? まだまだこれからでしょ!?」
拓海「クソッ……逃げ遅れた……!」
武内P「……笑顔です」
早苗「――あ、もしもし?」
早苗「LINEで送った店で飲んでるから来てよ!」
拓海「ああ言ってるが……アンタ、奢る気か?」
武内P「……あまり、高額にはならなさそうですから」
武内P「笑顔のためならば――安いものです」
拓海「なんつーか……本当、バーゲンだな」
おわり
992: 名無しさん 2019/04/29(月) 00:11:23.87 ID:WkjcBmcko
bargain /バーゲン
名
1.安売り、格安品、お買い得品、特売品、掘り出し物
2.駆け引き、取引、(売買)契約
他動
1.〔値段を〕交渉で決める
2.予測する
名
1.安売り、格安品、お買い得品、特売品、掘り出し物
2.駆け引き、取引、(売買)契約
他動
1.〔値段を〕交渉で決める
2.予測する
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