681: 名無しさん 2018/03/09(金) 21:05:57.44 ID:h5oZCgCQo
卯月「はいっ♪ 皆に聞いてたんです!」 

凛「私達はわかってるけど、皆のは知らないな、って」 

武内P「成る程、そういう事でしたか」 

未央「いやー! 私の時は、運命を感じたよね!」 

凛「未央は連絡が来て、だからスカウトじゃないでしょ」 

未央「ちょっとしぶりん!?」 

卯月「あはは……」 

武内P「……」 


武内P「皆さんとの出会い……懐かしいですね」


引用元: ・武内P「結婚するなら、ですか」

682: 名無しさん 2018/03/09(金) 21:11:16.96 ID:h5oZCgCQo
武内P「新田さんの時は――」 

美波「――はい。あれは、下着をつけず散歩してた時……」 

武内P「待ってください! そんな状態だったのですか!?」 

美波「プロデューサーさんが、本能のままに私を求めてきたんです」 

武内P「理性です! そして、その言い方はあまりにも!」 

美波「あんな情熱的なお誘い……美波、断れません///」 

武内P「何故、顔を赤く!?」 

美波「知らなかった世界……開かれる扉……あぁん!」 

CPアイドル達「……サイテー」 

武内P「いえ、間違った事は言っていませんが……いませんが!」

683: 名無しさん 2018/03/09(金) 21:19:22.35 ID:h5oZCgCQo
武内P「あ、アナスタシアさんの時は――」 

アーニャ「――ダー。あの時のプロデューサーはヴォールク、アー、狼、でした」 

武内P「待ってください! また、誤解を招きそうな単語が!」 

アーニャ「私の、笑顔が見たい……そう、言ってくれましたね?」 

武内P「! そうです! その通りです!」 

アーニャ「あの時から、プロデューサーの命令は、絶対、です///」 

武内P「だから、何故、顔を赤く!?」 

アーニャ「スパシーバ! 新しい、喜びを知りました!」 

CPアイドル達「……サイテー」 

武内P「普通に! 普通にスカウトしただけです!」

684: 名無しさん 2018/03/09(金) 21:26:52.31 ID:h5oZCgCQo
武内P「かっ、神崎さんの時は――」 

蘭子「――我が友よ! 我らの出会いは、語るべきではない!」ビシッ! 

武内P「熊本のラーメン屋で、偶然出会ったのでしたね」 

蘭子「我が友よ! 言の葉を重ねるは、私の魔力弱める事に繋がる!」ビシッ! 

武内P「良い、スープでした」 

蘭子「……はい、とってもこってりで」 

武内P「そして……それを飲み干した時の、良い笑顔」 

蘭子「プロデューサー……」 

CPアイドル達「……」スッ 

武内P「機会があれば、行きましょう」

685: 名無しさん 2018/03/09(金) 21:31:19.26 ID:h5oZCgCQo
凛「……へえ、結構スカウトしてるんだね」 

武内P「はい。半数は、スカウトで、ですね」 

卯月「凛ちゃんもスカウトですもんね!」 

武内P「そう……ですね」 

未央「なんだか、結構苦労したみたいじゃん?」 

武内P「……」 

凛「待って、そんなに大変だと思ってたの?」 

武内P「あ、言え、そういうわけでは……」 

凛「ふーん、どうだか」 

武内P「……」

686: 名無しさん 2018/03/09(金) 21:36:11.61 ID:h5oZCgCQo
武内P「渋谷さんの時は――」 

凛「――いきなりプロポーズされたんだよね」 

武内P「いきなり嘘から入らないでください、渋谷さん!」 

凛「だけど、急にそんな事言われても、訳がわからなくて……」 

武内P「渋谷さん? 渋谷さん?」 

凛「そうしたら、生贄を捧げるから、って」 

卯月「生贄って、もしかして私ですか!?」 

凛「結婚はまだ無理だけど、アイドルからならって」 

未央「友達とか恋人じゃなくアイドルからって、どんな奇っ怪なステップ!?」

687: 名無しさん 2018/03/09(金) 21:40:45.78 ID:h5oZCgCQo
  ・  ・  ・ 

武内P「……何故、皆さんはあんな事を」 

ちひろ「んー、多分、ですけど」 

武内P「! 理由が、わかるのですか?」 

ちひろ「ほら、スカウトされて、って運命的な感じがするじゃないですか」 

武内P「そう、ですか? よく、わかりませんが……」 

ちひろ「だから、私が一番運命的だったんだー、ってアピールしたかったのかも」 

武内P「……」 

ちひろ「……でも、そう考えると」 

ちひろ「スカウトされてない子は、不満に思うかもしれませんね」 

武内P「それは……」

688: 名無しさん 2018/03/09(金) 21:47:36.61 ID:h5oZCgCQo
  ・  ・  ・ 

武内P「……そう言われ、聞いてみた所――」 


アイドル達「……」 


武内P「驚きました。皆さん、不満タラタラだったのか、と」 

武内P「そして、あの……何故、此処に集まったのですか?」 


アイドル達「はいっ!」 


武内P「はい、ではなく」 

武内P「そして……何故、スカウトされた方も居るのですか?」 


アイドル達「はいっ!」 


武内P「はい、ではなく」

689: 名無しさん 2018/03/09(金) 21:54:48.76 ID:h5oZCgCQo
武内P「この資料は……シチュエーション、でしょうか」 

アイドル達「……」 

武内P「その……こんな感じで、スカウトの真似をしろ、と?」 

アイドル達「……」コクリ 

武内P「かなり……現実的でない、ファンタジーな案もあるのですが……」 

文香「……うっ……ぐすっ……!」ポロポロ 

武内P「っ!? 泣いて、いるのですか!?」 

アイドル達「……かわいそう」 

武内P「わっ、わかりました! 可能な限り、努力してみますので!」 

アイドル達「……」ニヤァ 

武内P「……」

690: 名無しさん 2018/03/09(金) 22:04:38.94 ID:h5oZCgCQo
って事で、1レスで武内Pのスカウトを10人分書きます 
アイドル、シチュをテキトーによろです

692: 名無しさん 2018/03/09(金) 22:12:48.49 ID:h5oZCgCQo
うし、テキトーにジャンル散らして書きます

694: 名無しさん 2018/03/09(金) 22:37:43.59 ID:h5oZCgCQo

「ちょっと……離して!」 


 本当に、これだから侍は嫌なのよ。 
 こっちが抵抗の出来ない町娘だからって、強引に。 
 私が誘うような目をしていた、なんて。 
 貴方達みたいな人に、そんな目を向ける訳が無いじゃないの。 
 けれど、私にはどうする事も出来やしない。 
 ほら、皆も関わり合いになりたくないって―― 



「――待たれよ」 



 ――そんな時、一人の、大柄な侍が現れた。 
 その身に纏う空気、眼光……何一つ取っても、只者では無い。 
 大きな侍は、男達と、それに手を掴まれている私の進路を塞ぐように立ちはだかった。 


「なんだ、お前は?」 


 最初は気圧され、怯んでいた男達も、相手は所詮一人と見るや否や気勢を上げた。 
 多勢に無勢、明らかに勝目は無い。 
 嗚呼、それなのに、大きな侍の顔には恐れの感情は欠片も見当たらない。 
 鍛え抜かれた刀身の様に、唯一つの役目を果たさんと静かに佇んでいる。 



「娘さん」 



 大きな侍は、男達には目もくれず、私を真っすぐに見つめてくる。 
 助けてください、逃げて下さい……その、どちらかを口にするべきなのだろう。 
 けれど、大きな侍の視線は、まるで私の心の臓を一突きしたかのよう。 



「あいどる、に……興味は?」 



 あいどる……それがなんなのか、私にはわからなかった。 
 わかったのは、彼がとても魅力的だと言うことのみ。 
 刀を抜かずに私の命を奪ったこの侍には、私の仇として、唇をねだってみよう。 
 彼の問いに対する答えを言う前に、私はそんな事を考えていた。

693: 名無しさん 2018/03/09(金) 22:15:13.98 ID:TPo3/7EBo
借金に追われた家族 
稼ぎにならない娘を残し夜逃げした一家 
夜中、暗い部屋から聞こえる鳴き声 

そんなとき、颯爽と現れたスーツ姿のサラリーマン


697: 名無しさん 2018/03/09(金) 22:53:06.85 ID:h5oZCgCQo
>>693 

「……」 


 どうして、私だけがこんな目にあうんでしょうか。 
 神様が居るとしたら、それは、とても不公平だと思います。 


「……」 


 ベッドの上に座りながら、暗い部屋を見渡してみます。 
 ほとんどの家具には、「差し押さえ」の赤い札が貼られているんです。 
 それは、ここは私の部屋なのに、ほとんどの家具が私のものでは無い、という意味です。 


「……うっ……ぐすっ……!」 


 泣いてはいけないと思っていても、ポロポロと、涙が溢れてきます。 
 誰に聞かれるわけでも無いのに、私は、声を殺して泣きました。 
 皆、私だけを置いて逃げてしまった。 
 私は、必要とされて居ないんだと思うと、余計に涙が溢れてきます。 
 泣いたらお腹が空くのに……もう、苺もパスタも残り少ないのに……! 



「――笑顔です」 



 そんな、泣き続ける私に、低い、低い声がかけられました。 
 その声はとても優しくて、温かな気持ちになりそうでした。 
 けれど、それは駄目です。 
 だって、その声の主は、私の部屋の窓を勝手に開けて佇んでる、不審人物ですから! 


「だ、誰ですか貴方は!?」 


 大きな声を出すと、怖い人達に気づかれてしまうかもしれません。 
 それなのに、大丈夫だと思ったんです。 



「通りすがりの、プロデューサーです」 



 こんなおかしな状況で、大きな体を曲げて丁寧に挨拶し、名刺を差し出すこの人。 



「アイドルに、興味はありませんか?」 



 この人が居れば、きっと大丈夫だろう、って。

695: 名無しさん 2018/03/09(金) 22:41:50.22 ID:8QXZFHEz0
前世で主従だった、主を守って従者は逝き、来世で邂逅 
飼い犬・猫が化けた 
ベットでナニしてるところを警察呼んだけど、3人になって襲われた


699: 名無しさん 2018/03/09(金) 23:15:34.61 ID:h5oZCgCQo
>>695一行目 


「……申し訳、ありません」 


 彼の顔から、生気が失われていく。 
 横たわった背中から、赤い、赤い血が溢れてくるのが見える。 
 命がこぼれ落ちていくのを私は、ただ、見ている事しか出来ない。 


「約束を……守れそうに、ありません」 


 彼は、助からない。 
 私の命を守るために、己の体を盾にして負った傷。 
 それは深く……彼自身も、自分の命の灯火が消えようとしているのを理解している。 
 足掻きたい。 
 けれど、そんな事をしていては、彼の最期の言葉を聞き逃してしまう。 
 それだけは、出来ない。 


「……笑顔です」 


 彼の手が、私の頬に触れそうになったが、その動きがピタと止まった。 
 この不器用で、誠実な私の騎士は、自らの血で私の顔が汚れるのを嫌ったのだろう。 
 ……わかってない! 本当、何もわかってない! 


「っ……!」 


 両手で彼の手を掴み、私の顔に押し付けた。 
 私の騎士の血で私が濡れる事なんて、躊躇うわけないでしょ! 


「頑張って……ください」 


 きっと私の進む先には、幾多の困難が待ち受けている事だろう。 
 それなのに、私の騎士はここから先へは行けないと言うのだ。 
 だけど、聞き入れない訳にはいかない。 


「行くよ……蒼い風が、駆け抜けるように」 


 残った兵達に、声をかける。 
 約束を果たさなかった私の騎士の、最期の言葉に応えるために。 
 振り返らず、前を向いて。 
 いつまでも、見守っててね。 


 ――いつまでも。 


 そして、いつか―― 




「アイドルに、興味はありませんか?」

700: 名無しさん 2018/03/09(金) 23:37:22.56 ID:h5oZCgCQo

「24時間以内に……抑制剤をと、投与しないと……」 


 ゾンビになる、と、目の前の少女は告げた。 
 薄々、気付いてはいた。 
 常人では有り得ない程の力を発揮し、窮地を乗り越えてきた。 
 それは恐らく、ゾンビ化寄生虫が私の脳を麻痺させ、 
本来ならば出すことの出来ない、己の肉体を破壊するだけの力を出させていたのだ。 


「では……24時間以内に、抑制剤を作成しないといけませんね」 


 少しふらつくが、立ち止まっている訳にはいかない。 
 救助に来たヘリも墜落し、現状では脱出手段すらない、この地獄。 
 ここから、生きて、人間として出なければいけないのだから。 


「そ……そんなの……無理、だよ。ゾンビになった方が……可愛い、よ?」 


 無理、か。 
 確かに、そう思う場面なのかも、知れません。 
 しかし、 



「笑顔です」 



 私は、プロデューサーだ。 
 ここで仕事を放り出すには、私はあまりにも不器用すぎる。 


「笑顔……?」 
「はい」 


 そう言う私自身が笑顔が得意でないのだから、格好がつかない。 
 右手の人差指で、頬をツイと上げ、無理矢理笑顔を作る。 


「パワーオブスマイル――笑顔には、不可能を可能にする力があります」 


 まずは、この扉の向こう側に居るゾンビを蹴散らし、より安全な場所を探す。 
 それから、抑制剤作成、脱出手段の模索……やることは、山積みだ。 


「アイドルに、興味はありませんか?」 
「あ、アイドル……?」 


 しかし、それも彼女の笑顔を見るためなら、必要なことだと、そう、思います。 


「オオオオオオ……!」 


 ゾンビ達が、扉を破り、部屋になだれ込んできた。 
 申し訳ありませんが―― 


「現在、企画中です!」

698: 名無しさん 2018/03/09(金) 23:04:07.79 ID:mz3PXsdc0
奏とベットインして、耳元でひたすらそれっぽい台詞をバリトンボイスで浴びせながらスカウト

701: 名無しさん 2018/03/10(土) 00:02:32.99 ID:KYkno0Ygo
>>698 

「アイドルに、興味はありませんか?」 


 耳元で、低く、セクシーな声で問いかけられる。 
 本当に、しつこい人ね。 


「貴女は今、楽しいですか?」 


 楽しい? 
 とっても不愉快だわ。 


「夢中になれる何かを――」 


 厳つい顔に似合わない、可愛らしいナイトキャップ。 
 その先端についた白いボンボンで、顔をくすぐられる。 


「心動かされる何かを――」 


 彼の大きい体を包んでも、尚袖が余っているパジャマが揺れている。 
 グレーを基調とした生地に、色々なポーズをとった黒いぴにゃこら太がプリントされている。 
 ナイトキャップも合わせて、なんだか逆に似合ってるように見えて、嫌。 


「――持っていますか?」 


 白いポンポンで、顔をパフンパフンと叩かれる。 
 ふふ、もの凄く腹が立つわね、これ。 


「キスしてくれたら「申し訳ありません、それは出来ません」 


 言葉を遮り、完全拒否。 
 体の前で、両腕を交差させてバッテンを作る彼。 


「アイドルに、興味はありませんか?」 


 また、白いポンポンで顔をくすぐられだした。 
 この人、私がアイドルになるって言うまで、やめないつもりね。 


「貴女は今、楽しいですか?」 


 彼は、ナイトキャップを脱ぐと、そっと私に被せた。 
 そして、うん、と頷きながら、私の横顔をジッと見つめている。 


「…………っぶふぅっ!」 


 いい笑顔です、と耳元で聞こえたが、悔しい気持ちでいっぱいだった。 
 毎晩こんなおかしな思いをさせられる位なら、アイドルでも何でもやろうと思わされたから。

702: 名無しさん 2018/03/10(土) 00:20:03.56 ID:KYkno0Ygo
  ・  ・  ・ 

ちひろ「……お、お疲れ様でした」 

武内P「……ありがとう、ございます」 

ちひろ「この間のスカウト動画、色々使われるみたいですよ!」 

武内P「それは……はい、無駄にならなくて、良かったと思います」 

ちひろ「それで、ですね……あの、こちらを」 

武内P「これは?」 

ちひろ「ウチの、役者部門からです……」 

武内P「……なるほど」 


武内P「スカウトされた時の思い出が、出来ました」 



おわり