868: 名無しさん 2018/03/14(水) 22:39:35.54 ID:VK39nVS2o
CPアイドル達「?」 

武内P「皆さんは、アイドルです」 

CPアイドル達「はいっ!」 

武内P「良い、返事です」 

CPアイドル達「えへへ」ニコニコ 

武内P「……返事だけだと、そう、思います」


引用元: ・武内P「結婚するなら、ですか」

869: 名無しさん 2018/03/14(水) 22:41:34.40 ID:VK39nVS2o
武内P「皆さん、もう一度言います」 

CPアイドル達「……」 

武内P「えっちなのは、いけないと、そう、思います」 

CPアイドル達「……」 

武内P「お願いします……返事をしてください」 


美波「――うっ!?」 

…ドサッ! 


武内P「!? 新田さん!?」 

武内P「しっかりしてください、新田さん!」 

武内P「新田さ――ん!!」

870: 名無しさん 2018/03/14(水) 22:44:22.20 ID:VK39nVS2o
  ・  ・  ・ 

医者「……まだ、彼女の意識は戻りません」 

武内P「教えて下さい! 新田さんに、何が起こったのですか!?」 

医者「……落ち着いて聞いて下さい」 

武内P「……!」 

医者「新田美波さんは――」 


医者「セックス欠乏症に陥っています」 


武内P「セックス……欠乏症……!?」 

医者「はい、非常に残念ですが……」 

武内P「そんな、まさか……!」 

武内P「……」 

武内P「待ってください! それは何ですか!?」

871: 名無しさん 2018/03/14(水) 22:48:31.83 ID:VK39nVS2o
医者「新田さんが倒れる前、何か特別な事はありましたか?」 

武内P「すみません、セックス欠乏症とは!?」 

医者「思い出してください、何か、彼女に言いませんでしたか?」 

武内P「それは……えっちなのは、いけないと……」 


医者「……あぁ……何てことだ……!」 


武内P「あの、それが……何か?」 

医者「何か? 彼女は、貴方のその一言でセックス欠乏症になったのですよ!」 

武内P「っ!?」 

武内P「そんな……私のせいで、新田さんが……!?」 

武内P「……」 

武内P「待ってください! そもそも、セックス欠乏症とは!?」

872: 名無しさん 2018/03/14(水) 22:52:35.62 ID:VK39nVS2o
医者「……セックス欠乏症は、非常に稀な症状です」 

武内P「はい。私も初めて聞きました」 

医者「ふとした事がきっかけで、血液を巡るセックスが不足し――」 

武内P「待ってください」 

医者「神経が圧迫され、手足の痺れや目眩等の症状が出て――」 

武内P「待ってください」 

医者「そして……最悪、死に至ります」 

武内P「待ってください」 

武内P「……」 

武内P「待ってください! そんなに大事なのですか!?」

874: 名無しさん 2018/03/14(水) 22:55:50.56 ID:VK39nVS2o
医者「彼女は恐らく、普段からセックス欠乏症に悩まされていたはずです」 

武内P「フルパワーで全開だったと、そう、思います」 

医者「……症状の本格化を抑えるための行動だったのでしょう」 

武内P「そんな……!」 

医者「……しかし、貴方の一言が、彼女のセックスを閉ざしてしまった」 

武内P「っ……!?」 

医者「……申し訳ありません、私達には、もう……」 

武内P「……」

877: 名無しさん 2018/03/14(水) 22:59:26.80 ID:VK39nVS2o
  ・  ・  ・ 

美波「……」 

武内P「……新田さん」 

美波「……プロデューサーさん?」 

武内P「! 新田さん、意識が戻られたのですね!?」 

美波「すみません……迷惑をかけちゃって」 

武内P「申し訳ありません……私が、迂闊なことを口にしたばかりに……!」 

美波「……良いんです、謝らないで下さい」 


美波「えっちなのは、いけないと思います」 


武内P「新田さん……!」

879: 名無しさん 2018/03/14(水) 23:02:01.20 ID:VK39nVS2o
美波「……本当はわかってたんです」 

美波「えっちなのは、いけない、って」 

美波「――ゴホッ! ゴホッ!」 

武内P「っ!? 無理に喋らないでください!」 

美波「良いんです……今、話しておかないと……」 

武内P「……!」 

美波「うふふっ、後悔しちゃいそうですから」ニコリ 

武内P「新田さん……!」

880: 名無しさん 2018/03/14(水) 23:06:18.94 ID:VK39nVS2o
美波「だから、プロデューサーさんに言われて――」 

美波「――ゴホッ! ゴホッ!」 

美波「……えっちなのをやめようと思ったら……」 

美波「脚に……! 脚にっ、力が入らなくてっ……!」ポロポロッ 

武内P「新田さん……!」 

美波「お願いします……手を……!」ポロポロッ 

ブルブルッ 

武内P「はい……!」 

美波「おかしいですよね……! 感じないんです、手の感触を……!」ポロポロッ 

武内P「握っています! しっかりと、貴女の手を!」

881: 名無しさん 2018/03/14(水) 23:11:34.29 ID:VK39nVS2o
美波「ごめんなさい……アイドル、続けられなくて……!」ポロポロッ 

武内P「諦めないで下さい、新田さん!」 

美波「でも、動かない脚と、震える手じゃ……踊れない……!」ポロポロッ! 

武内P「私が貴女を支えます!」 

美波「……プロデュ――」 

美波「――ゴホッ! ゴホッ!」 

武内P「私が、貴女を支え続けます……!」 

美波「……ふふ、ラブライカが三人ユニットに……なりますね」ニコリ 

武内P「ええ……そうですね……!」

882: 名無しさん 2018/03/14(水) 23:18:30.80 ID:VK39nVS2o
美波「最期に……聞いても良いですか?」 

武内P「待ってください! 最期などと……!」 

美波「良いんです……わかるんです、自分の体ですから」 

武内P「……!」 

美波「……プロデューサーさん」 


美波「えっちなのは、いけないと思いますか?」 


武内P「……」

883: 名無しさん 2018/03/14(水) 23:23:03.23 ID:VK39nVS2o
武内P「……いけない事だと、そう、思っていました」 

武内P「アイドルなのだから、自重して頂かなければならない、と」 

武内P「ですが……貴女達も、年頃の少女なのだ、と」 

武内P「罪に問われないラインで、必要な事ならば――」 


武内P「えっちなのも、仕方ないと思います」 


美波「プロデューサーさん……本当、ですか?」 

武内P「はい。それが、笑顔に繋がるならば」 

美波「……」

884: 名無しさん 2018/03/14(水) 23:29:11.58 ID:VK39nVS2o
美波「えっちなのも……仕方ない、ですか」 

…もぞもぞっ 

武内P「! 新田さん! 脚が動くように!?」 

美波「――プロデューサーさん」 

武内P「手の震えも、止まって……!」 


美波「今、ベッドの中の私が――」 

…ファサリ 


武内P「? 何か落ちて……下着?」 


美波「――スッポンポンだとしたら?」 

武内P「スッポンポン、ですか」 

武内P「……」 

武内P「!?」

886: 名無しさん 2018/03/14(水) 23:33:57.42 ID:VK39nVS2o
武内P「新田さん!?」 

美波「貴方の思い、美波に届きました」 

武内P「あの、新田さん!?」 

美波「仕方ないと受け入れる表情が……その……///」 

もぞもぞっ! 

武内P「ベッドの中で何をしているんですか!?」 

美波「んっ、もっと強く手を握って下さい……っ!///」 

もぞもぞっ! 

武内P「離してください! 離してください、新田さん!」

887: 名無しさん 2018/03/14(水) 23:37:46.10 ID:VK39nVS2o
  ・  ・  ・ 

医者「信じられん……奇跡だ……!」 

武内P「そうですか」 

医者「回復した彼女は、今は!?」 

武内P「下顎をコツリとやって脳を揺らし、意識を失って貰いました」 

医者「一体、何をしたんだね!?」 

武内P「思い出したくありません」

888: 名無しさん 2018/03/14(水) 23:42:03.58 ID:VK39nVS2o
医者「彼女の容態も安定しているようだ……」 

武内P「はぁ……」 

医者「! まさか、君は――!?」 

武内P「違います」 

医者「セックスを……!?」 

武内P「違うと言ったではないですか!」 

医者「いや、しかし……信じられん……!」 

武内P「……」

889: 名無しさん 2018/03/14(水) 23:46:16.56 ID:VK39nVS2o
  ・  ・  ・ 

ちひろ「それで……最近、その、凄いんですね」 

武内P「はい。落ち着いて、眠れなくなりました」 

ちひろ「えっ?」 

武内P「今までは、彼女達は罪に問われないラインを守っていました」 

ちひろ「そう……ですね。いや、そうでしょうか!?」 

武内P「……少なくとも、どこかでセーブしていたようですね」 

武内P「ですが……」 

武内P「私が訴えなければ罪に問われない、というラインで来るように……!」 

ちひろ「……」

890: 名無しさん 2018/03/14(水) 23:52:43.79 ID:VK39nVS2o
ちひろ「プロデューサーさんは、間違ってませんよ」 

武内P「千川さん……?」 

ちひろ「えっちなのはいけないと思います」 

武内P「ですが……」 

ちひろ「もう! しっかりしてください!」 

武内P「っ!」 

ちひろ「そんな顔してちゃ、皆が心配しますよ!」 

武内P「……それもまた、アリだと言われます」 

ちひろ「今の無しで!」

891: 名無しさん 2018/03/14(水) 23:57:08.41 ID:VK39nVS2o
ちひろ「プロデューサーと、アイドルなんですから!」 

ちひろ「そこの線は、しっかり守ってもらわないと!」 

武内P「!」 

武内P「そう……ですね、その通りです」 

ちひろ「アイドルのあの子達を守るためにも!」 

ちひろ「罪に問える様な事は、しっかり正していかないと!」 

武内P「……はい、ありがとうございます……!」 

武内P「お陰で、目が覚めました……!」 

ちひろ「うふふ、元気が出たみたいで良かったです♪」

892: 名無しさん 2018/03/15(木) 00:07:52.52 ID:2wHw08WOo
武内P「早速、一部の行動をやめていただこうと思います」 

ちひろ「はいっ! 頑張って下さい!」 

武内P「皆さん! 盗聴、盗撮はやめてください!」 

ちひろ「あらあら、予想以上の事をされてたんですね」 

武内P「私の私物を勝手に新品と取り替えないで下さい!」 

ちひろ「うふふ、そんな事までされてたんですね」 

武内P「実家を訪れて、母と親しくなっていくのはやめてください!」 

ちひろ「まあまあ、それはそれは」 

武内P「……これは、アイドルだからという問題ではありません」 

ちひろ「……」 


武内P「千川さん、貴女もです」 



おわり