914: 名無しさん 2019/04/26(金) 21:56:04.93 ID:R+ERJxi7o
美嘉・奏「そう、おかしい」 

武内P「すみません……自分では、よく」 

美嘉・奏「……本気で言ってる?」 

武内P「はい……言っています」 

奏「どうやら……本気で言ってるみたいね」 

美嘉「これは……ちょっと、聞き込みが必要じゃない?」 

武内P「あの、聞き込みとは……?」 


美嘉・奏「……」 

スタスタスタスタ… 


武内P「……行ってしまった」








引用元: ・武内P「泥酔、ですか」

915: 名無しさん 2019/04/26(金) 22:01:31.83 ID:R+ERJxi7o
  ・  ・  ・ 

美嘉「――と、言うワケで!」 

奏「――何か、知ってるんじゃない?」 


周子「んー……」 

周子「……いや、何の話?」 


美嘉「アイツの挨拶、おかしいんだって!」 

奏「きっと、特別な事情があるに違いないわ……」 


美嘉・奏「……フレちゃんと挨拶する時、手を振ってるのは!」 


周子「あー……あれかー……」

916: 名無しさん 2019/04/26(金) 22:05:46.15 ID:R+ERJxi7o
美嘉「! やっぱり、何か知ってるんだ!?」 

奏「ふふっ、読みが当たってたみたいね」 

周子「まあ、知ってるけど……」 


周子「二人は、知ってどうするつもりー?」 


美嘉・奏「…………」 

美嘉・奏「…………別に?」 


周子「……」 

周子「そっかー、なんとなく、って感じかぁ」

917: 名無しさん 2019/04/26(金) 22:11:19.36 ID:R+ERJxi7o
周子「ま、良いよ。教えたげる」 

美嘉・奏「!」 

周子「それで、何から聞きたいの?」 

美嘉・奏「どうして、手を振るようになったか」 


周子「見返りは?」ニヤリ 


美嘉「歴史の話になるケドさ、京都で池田屋事件ってのがあったよね★」 

奏「新選組が襲撃した事件……今度は、何処が襲撃されるのかしらね?」 


周子「……そうきたかぁ」

918: 名無しさん 2019/04/26(金) 22:15:24.83 ID:R+ERJxi7o
周子「ま、大した事じゃないから良いか」 

美嘉・奏「!」 

周子「丁度、二週間くらい前の事だね」 

美嘉・奏「一体……何が?」 


周子「フレちゃんって、挨拶する時いつも笑いかけてくるよね?」 

周子「そんな感じで、あの人にも笑いかけたんだよねー」 


美嘉・奏「……それだけ?」 


周子「いやいや、それだけじゃないって」 

周子「もう、ひたっすら手を振り続けたんだわ」 


美嘉・奏「……」 

美嘉・奏「はい?」

919: 名無しさん 2019/04/26(金) 22:19:08.41 ID:R+ERJxi7o
周子「こんな感じで――」ニコッ! 

ひらひらひらひらひらひら… 

周子「――ず~っと……さ」ニコニコ! 

ひらひらひらひらひらひら… 


美嘉「いやいや、ちょっと待って?」 

奏「ねえ、本当にそれだけなの?」 


周子「それだけだよー」 

周子「右手が限界に来て、途中から左手にしてたけどね」 


美嘉・奏「……」 

美嘉「右手は限界を迎えたの!?」 

奏「何が、フレデリカをそこまで……!?」

920: 名無しさん 2019/04/26(金) 22:24:08.90 ID:R+ERJxi7o
周子「理由は……なんとなくじゃない?」 

美嘉「……有り得るのが困る!」 

周子「あれだけされたら、手を振り返すしかないよねぇ」 

奏「……観念して、って事なのかな?」 

周子「ま、そういう事」 


周子「参考になった?」 


美嘉・奏「まあ……なった」 


周子「そっかそっか、役に立てて良かったよー」 

周子(あたしも一緒にやってて――) 

周子(――手を振ったら振り返してくれるのは、黙ってた方が良さそうだね)

921: 名無しさん 2019/04/26(金) 22:31:49.58 ID:R+ERJxi7o
  ・  ・  ・ 

美嘉「手を振り続けたら、振り返してくるようになる……ね」 

奏「思ってたより、簡単な方法だったわね」 

美嘉「ちなみに……奏は、どうして?」 

奏「手を振り返して欲しいか、って?」 

美嘉「うん」 


美嘉「ちなみにアタシは、なんか面白くない、って言うか?」 

美嘉「付き合いが長いのに、アレ? 何ソレ? 的な?」 

美嘉「……じゃ、なくってぇ!」 

美嘉「……」 

美嘉「なんとなくってカンジ★」ビシッ! 


奏「美嘉、別に聞いてないんだけど」

922: 名無しさん 2019/04/26(金) 22:38:40.00 ID:R+ERJxi7o
美嘉「アタシのコトはどーだってイイじゃん!」 

奏「まあ、私は……興味があるから、かな?」 

美嘉「……興味?」 

奏「そう、興味」 


奏「ほら、だってカレってチャーミングじゃない」 

奏「それでいて、手強い所がムキにさせてくれるの」 

奏「そんなカレが、ちょっと照れくさそうに手を振ったりしたら……」 

奏「……――チャーメスト」 

奏「チャーム、チャーマー、チャーメスト……でしょう?」 


美嘉「奏って、英語苦手だったっけ?」

923: 名無しさん 2019/04/26(金) 22:44:07.37 ID:R+ERJxi7o
美嘉「まっ……ここに隠れておいてアイツが来たら――」 

奏「――順番に挨拶する、って所かしら?」 

美嘉「どっちが先に行く?」 

奏「それじゃあ、先は譲るわ」 

美嘉「ん? どうして?」 

奏「後から追いかける方が、燃えるじゃない?」 



武内P「……」 



美嘉・奏「!」 

美嘉・奏「来た……!」

924: 名無しさん 2019/04/26(金) 22:48:43.74 ID:R+ERJxi7o
武内P「……」 


美嘉「――おはよっ★」ニコッ! 

ひらひらっ 


武内P「城ヶ崎さん……」 


美嘉「ンフフッ★」ニコニコ! 

ひらひらひらひら… 


武内P「――おはよう、ございます」 

武内P「今日の城ヶ崎さんの笑顔は……」 

武内P「……いつにもまして、輝いていますね」ニコリ 


美嘉「…………」 

…ひらっ

925: 名無しさん 2019/04/26(金) 22:54:11.24 ID:R+ERJxi7o
  ・  ・  ・ 

美嘉「――いつにもまして、輝いていますね」ニコリ 

美嘉「って……も――っ!★★★★★★」ニパー! 

美嘉「ねねね! 見てた? ねえ、見てた?」ニマニマ! 

美嘉「こんな朝から、急に褒めるとかさー★」ニヤニヤ! 


奏「ええ、見てたわ」 


美嘉「……うはーっ!/// ハッズ――イ!///」テレテレ! 

美嘉「いつにもまして……ってさ」 

美嘉「いつも見てるってコトじゃん!/// えーっ!///」ヤンヤンッ! 


奏「ええ、見てられないわ」

926: 名無しさん 2019/04/26(金) 22:58:52.09 ID:R+ERJxi7o
奏「美嘉、とりあえず落ち着いて」 

美嘉「奏にもぉ、お・す・そ・わ・け★」ニコッ! 

奏「……おすそわけ?★」 

奏「っ!?」 

美嘉「そっ★ カリスマ、似合うじゃーん★」 

奏「……ちょっと、本当にやめて」 

美嘉「ゴメンゴメンゴ★」テヘペロ! 


奏「美嘉、貴女……目的を忘れてない?」 


美嘉「……目的?」 

美嘉「……」 

美嘉「――はっ!?」

927: 名無しさん 2019/04/26(金) 23:04:01.26 ID:R+ERJxi7o
美嘉「……け、結果オーライじゃ?」 

奏「無いわよね?」 

美嘉「……無いよね、うん」 

奏「はぁ……どうして貴女って……」 


奏「――良いわ。そこで見てなさい」 

奏「手を振ったら、振り返して貰う……なんて事は言わないわ」 

奏「私、速水奏の――リーダー的な」 

奏「リーダー的、朝の挨拶のやり取りを見せてあげる」 


美嘉「リーダー的、って……」 

美嘉「……何をして、何を返させるつもりなの……?」

928: 名無しさん 2019/04/26(金) 23:12:50.72 ID:R+ERJxi7o
  ・  ・  ・ 

武内P「……」 


奏「――おはよう、今日もチャーミングね」ニコッ! 


武内P「速水さん」 

武内P「おはよう、ございます」 


奏「――んっ ♡」ニコッ! 

Chu ♡ 


武内P「……いや、あの……えっ?」 



美嘉「……!?」 

美嘉(リーダー!? 投げキッスは無理だって!) 

美嘉(むしろ、なんで返してくると思ったの!?)

929: 名無しさん 2019/04/26(金) 23:18:46.36 ID:R+ERJxi7o
奏「……んっ ♡んっ ♡」ニコッ! 

Chu ♡Chu ♡ 


武内P「……は、速水さん?」 


奏「んっ ♡んんっ ♡んっ ♡ん~っ ♡んっ ♡んっ ♡んっ ♡ん~っ ♡んっ ♡」ニコニコッ! 

Kiss ♡me ♡chu ♡chu ♡chu ♡chu ♡chu ♡chu ♡lip ♡ 


武内P「り……リズムに乗られましても……!?」 


奏「……!///」 

スタスタスタスタスタスタ! 


武内P「……」 




美嘉「……だよねー」

930: 名無しさん 2019/04/26(金) 23:25:12.38 ID:R+ERJxi7o
  ・  ・  ・ 

奏「……話が違うじゃない」 

奏「ちょっと手をこう、唇に当ててから振るだけでしょう?」 

奏「なのに……どうして返してこないのかしら」 

奏「……もしかして、勘違いしてたのかな」 


美嘉「ねえ、返されても困らない?」 


奏「私、カレにとってどうでも良い存在だったのかしら」 

奏「……ふふっ、だとしたら笑っちゃうわ」 

奏「それなのに、あんなに必死になって……」 

奏「……本当、馬鹿みたいね」 


美嘉「まあ、それは本当じゃない?」

931: 名無しさん 2019/04/26(金) 23:39:52.64 ID:R+ERJxi7o
美嘉「まあ……アタシはこのままでも十分かな」 

奏「へぇ?……私、案外諦めの悪い女なの」 

美嘉「アレ、諦める諦めない以前だった気がするんだけど……」 

奏「そう? 続けてれば、観念するんじゃないかしら」 

美嘉「それじゃあ……まあ、そういう事で」 

奏「……なんだか、納得がいってなさそうね」 


美嘉・奏「……はぁ」 


美嘉「……とりあえず、レッスン行こうか」 

奏「……そうね、そうしましょ」

932: 名無しさん 2019/04/26(金) 23:57:49.39 ID:R+ERJxi7o
  ・  ・  ・ 

武内P「私の挨拶がおかしい、と」 

武内P「……そう、言われました」 

武内P「確かに、考えてみれば一部の方に対して……」 

武内P「……やむを得なく、手を振っていました」 

武内P「ですが――」 


志希「だったら、あたしのヨーキューはノープロブレ~ム!」 

志希「ハグしてキス位、フツーだってー!」 

志希「おかしい方が楽しいけれど、挨拶はフツーで良いよん♪」ニコッ! 


武内P「――それは、あまりにアメリカンすぎます!」 


志希「もしかして、やらしいコト考えてる~?」ニマニマ! 

志希「にゃははははは♪」 



武内P「……本当に、とんだご挨拶ですね」 




おわり