513: 名無しさん 2015/11/25(水)00:17:05 ID:7yx


ヒトフタマルマル


提督「………」セイザ

赤城「………」セイザ

大和「もう!二人ともどういう事ですか!?」ショウハ

提督「……だって」

大和「言い訳は聞きませんよ」プンスコ

赤城「元は提督が…」

提督「なっ、俺のせいかよ!」

赤城「違わないでしょう?」

大和「…いい加減にしなさい」ヤマトニラミ

提督「はい」

赤城「しかし」

大和「赤城さん?」

大和「大和砲の至近弾を喰らいたいですか?」ジャコン

赤城「…いえ」

引用元: ・【艦これSS】提督「赤城のヤキモチ」

514: 名無しさん 2015/11/25(水)00:17:40 ID:7yx

大和「大体、赤城さんは分かってるんですか?」

大和「提督は上司である以前に、生身の人間なんですよ?」

大和「いくら提督が強いからといって、万が一事が起こったらどうするつもりですか?」

赤城「…それは…」

大和「提督も提督です」

大和「部下相手にそんな躍起になる上司がどこにいますか」

提督「…ここ」

大和「………」ジト

提督「何でもないです」

大和「まったく…執務室もボロボロではないですか…」ハァ

大和「廃墟から急ピッチでリフォームし直したばかりだと言うのに……あ」

515: 名無しさん 2015/11/25(水)00:18:10 ID:7yx

提督「廃墟?」

赤城「」

提督「廃墟?」クルッ

赤城「」プイ

提督「…大和?」スク

大和「い、いえ…今のは言葉の綾というか…」

提督「大和?」ズイ

大和「ひっ」アトズサリ

提督「何があったか話してもらおうか?」

大和「………」チラ

赤城「」ダラダラダラ

大和「……はい」


ーーー
ーー

516: 名無しさん 2015/11/25(水)00:18:54 ID:7yx

ヒトサンマルマル


提督「…ほう」

提督「ざっくり言うとこういう事だな」

提督「あの鬼ごっこの最中、金剛と一航戦の2人が」

提督「禁止されていた艤装展開をここで行い」

提督「執務室を廃墟にした」

提督「その後、金剛は明石と大和」

提督「青葉、その他執務室内をよく知る艦娘を連れて」

提督「元に戻した」

提督「…合ってるな?」

大和「……はい」セイザ

赤城「………」セイザ

提督「………」スタスタ

提督「………」トダナパカ

提督「大和」

大和「…はい」

提督「関わった奴を吐け」

大和「それが…」

大和「大和は、材料の搬入を手伝っただけなので」

大和「それ以降の事情を知りません」

517: 名無しさん 2015/11/25(水)00:19:23 ID:7yx

提督「………」ギロ

大和「ひぅ…本当です」

提督「…まぁいい」

提督「金剛と明石を呼んでこい」

提督「可及的速やかにな」ギロ

大和「は、はいっ」スタタ

提督「赤城」

赤城「……はい」

提督「先の話は置いておく」

提督「残りの面子を洗い出して連れてこい」

提督「とりあえず川内は間違いないだろう」

提督「あいつを連れてくれば後は芋づるだ」

赤城「わ、わかりました」

提督「あと、加賀やんの様子も見てこい」

提督「体調が良さそうなら連れてこい」

提督「こっちは強制しない」

赤城「……わかりました」


タタタッ、バタン


提督「………」ゴゴゴゴゴ


ーーー
ーー

518: 名無しさん 2015/11/25(水)00:19:53 ID:7yx


ー少ししてー



コンコン


提督「…入れ」

??「…いや、やめておこう」

提督「…長門か?」

長門「いかにも」

提督「何故入らん」

長門「提督が怒っているからだ」

提督「お前には怒ってない」

長門「ダメだ、多分顔が怖いからな」

提督「…はぁ、わかった」

提督「…大丈夫だから、入っておいで」

長門「……本当だな?」

提督「本当だ」

519: 名無しさん 2015/11/25(水)00:20:22 ID:7yx


…キィ


チラ


長門「…ふむ、本当の様だな」ガチャ

提督「そんなに警戒せんでもいいやん」

長門「いや、無理だな」

提督「…ところで」

提督「何でエプロンなの?」

長門「あ、あぁ…脱いで来るのを忘れていた」プカプカエプロン

長門「ほら、昼食だ」コト

提督「そっか、もう昼か」

長門「忘れる程怒ってたのか?」

提督「…見ての通りだよ」ハァ

長門「…おぉ、それでか」ミマワシ

長門「こりゃあ酷いな」クス

提督「笑ってくれるなよ」ヨッコラ

長門「たまには発散しないとな」ヨッコラ

520: 名無しさん 2015/11/25(水)00:20:46 ID:7yx

提督「おにぎりか」

長門「…形は悪いが、食べられる筈だ」

提督「長門が握ったの?」

長門「…じゃなきゃエプロンなどつけんだろう?」

提督「…確かに」アハハ

長門「食堂に行ったらいつもの席に提督がいないものだからな」

長門「鳳翔に聞いてもまだ来ていないと言うし」

長門「トドメに執務室からは戦場の様な音が聞こえるし」

長門「さっきの続きかな、と思ってな」

長門「私が代表して様子見も兼ねて、だ」

提督「迷惑かけたなぁ」

長門「なぁに、慣れっこだよ」

提督「それもどうなのよ」ハァ

長門「賑やかでいいじゃないか」

長門「私は、好きだぞ?」ニコ

提督「そう言ってくれると助かるね」モグ

521: 名無しさん 2015/11/25(水)00:21:14 ID:7yx

長門「…っ、どうだ?」

提督「うん、おにぎりだね」

長門「…もう少し何かないのか?」

提督「美味しいよ」

長門「一言遅かったな」ム-

提督「あはは、タラコが入ってたら間に合ってたな」

長門「覚えておこう」

長門「で、誰を説教するんだ?」

提督「そうだなー」

提督「なんか怒る気も薄れてきたな」ハァ

長門「ほう」

提督「長門のせいだぞ?」クス

長門「それは困ったな」フム

522: 名無しさん 2015/11/25(水)00:21:39 ID:7yx

長門「なら、提督よ」

提督「ん?」

長門「耳を貸すんだ」チョイチョイ

提督「んー?」

長門「ーーー、ーー」

提督「…ふんふん」

長門「ー、ーーー」

提督「そうだね、いい機会かも」ウン

長門「だろう?」ニコ

提督「じゃ、頼むよ」

長門「この長門に任せておけ」フンス


ーーー
ーー

523: 名無しさん 2015/11/25(水)00:22:06 ID:7yx


ヒトヨンマルマル



コンコン


長門「入れ」


ガチャ


大和「失礼します」

明石「しまーす」

金剛「…失礼するデス」

長門「よし、残りが来るまでそこで待機だ」

明石「なんで長門さんがいるんですか?」

長門「余計な口を叩くな」

長門「提督はかなりお怒りだぞ?」

提督「………」ウシロムキ

明石(うっわぁ、こりゃちょっとマズイかな…)


ーーー
ーー

524: 名無しさん 2015/11/25(水)00:22:28 ID:7yx


ー5分後ー


コンコン


長門「来たな、入れ」


ガチャ


赤城「…失礼します」

加賀「………」ズキズキ

青葉らしきもの「………」マッサオ

天龍「いーやーだー」ジタバタ

木曽「はーなーせー」ズルズル

川内「………」サッ


ガシ


川内「なっ!?」

長門「やめておけ」グッ

長門「…殺させるぞ」ハナシ

川内「…わかったよ」スタスタ


ーー

525: 名無しさん 2015/11/25(水)00:22:59 ID:7yx

長門「さて、始めようか」

長門「貴様らがここに集められた理由、分かってるな?」

明石「あ、あのー」

長門「聞いておいて何だが、貴様らは口を開かなくていい」

長門「寧ろ喋るな」

長門「提督が気分を害されると言っている」

明石「………」

長門「…さて、続きだが」


カサ


長門「その理由はここに全て記してある」

長門「さて、読み上げるぞ」

長門「赤城、加賀、金剛は艤装の無断使用と、鎮守府の破壊活動」

長門「3人を加えた大和、明石、青葉、天龍、木曽、川内は」

長門「無報告のまま、破壊活動の隠蔽、共謀」

長門「となっているな」ペラ

長門「これに対して提督はかなりお怒りだ」

長門「相応の処分は覚悟するように」

長門「…各自言いたいことがあるなら挙手をしろ、今だけ発言の許可をやる」


526: 名無しさん 2015/11/25(水)00:24:24 ID:7yx

明石「………」ハイ

長門「何だ?」

明石「…何で提督は話さないんですか?」

提督「………」カリカリ スッ

長門「あぁ」ウケトリ

長門「お前らと話したくない」

長門「顔も見たくない、と書かれている」

明石「あ、どうも…」

明石(そ、そんなに怒ってるの!?)

加賀「………」ハイ

長門「何だ?」

加賀「…提督、それは本当、ですか?」マッサオ

提督「………」カリカリ スッ

長門「…」ウケトリ

長門「…加賀やんはこっちに来なさい」

長門「と、書かれている」

加賀「…はい」スタスタ

赤城「ちょ!加賀さんだけ放免ですか!?」

長門「発言は挙手の後だ」

赤城「っ……」スッ

長門「何だ?」

赤城「いい加減にして下さい!こんな時まで加賀さんを贔屓するつもりですか!?」

提督「………」カリカリ スッ

長門「うむ」

527: 名無しさん 2015/11/25(水)00:25:09 ID:7yx

長門「黙れ大食い」

長門「と、書いてあるな」

赤城「誰がっ!!」バッ

大和「赤城さん!落ち着いて下さい!」ガシ

赤城「離して下さい!もう我慢の限界です!」

大和「今はいけません!」

赤城「…くっ」オサマリ


長門「後はもうないか?」


シーン


長門「よし、それでは処分を言い渡す」

長門「………」カサ

528: 名無しさん 2015/11/25(水)00:25:53 ID:7yx

長門「正規空母赤城、戦艦金剛」

長門「……以上の者を解体処分に処す」

赤城「……な」ワナワナ

金剛「……エッ」ボウゼン

長門「その他の者は、これから言い渡す」

長門「分かったな?」


加賀「提督、いくら何でも…」

提督「………」カリカリ コッソリミセ

加賀「!…なるほど」

加賀「でも、程々にして下さい」

提督「………」カリカリ コッソリミセ

加賀「はい」


赤城「………」

金剛「………」

明石(うわぁ、凄い事になっちゃった…)

529: 名無しさん 2015/11/25(水)00:26:28 ID:7yx

長門「以上だ、それぞれ言い渡された様に行動しろ」

川内「ね、ねぇ!」

長門「…何だ?」

川内「いくら何でもさ、解体ってやり過ぎじゃない?」

長門「………」

木曽「そうだ、せめてもう少し軽い処分に…」

長門「…ダメだそうだ」

天龍「何でだよ!」

長門「どうしても、ダメな理由があるらしい」

大和「理由を、聞かせて下さい」

長門「2人…いや3人か」

長門「執務室を廃墟にしただろう?」

長門「その時にな、壊したんだよ」

大和「な、何をですか?」


長門「それはーー」

533: 名無しさん 2015/11/25(水)22:56:43 ID:7yx


長門「…空母の、模型?」

赤城「あ……」

金剛「エ?」

その他「………」

長門「…提督、これはどういう…」

提督「………」カリカリ スッ

長門「あ、あぁ」ウケトリ

長門「…戸棚に飾ってあった赤城と加賀の模型がすり替えてあった」

長門「あの二人つは既に廃盤になっている超レア物」

長門「今市場に出回っているものと細部が違う」

長門「それに、俺が特別丹精込めて作った模型と、素人が間に合わせで作った物だ」

長門「違いなど一目瞭然」

長門「それに、あの二つは…」

長門「俺の、大切な宝物だった」

長門「と、書いてある」

534: 名無しさん 2015/11/25(水)23:02:18 ID:7yx

赤城「…ぁ、そんな」

ーーー
ーー



赤城「…棚の上、何か飾ってありますね」

赤城「…これは」

赤城「空母の模型、ですね」

赤城「いち、に、さん…沢山ありますね」

赤城(提督は…空母が、好き…?)

赤城「瑞鶴、翔鶴、飛龍、蒼龍…」

赤城「…雲龍、天城、葛城、大鳳…」

赤城「………私達だけ、ありません」シュン


ーーー
ーー



赤城(あそこに、私達の模型がなかったのって…)

赤城(…そういうことだったんですね)

加賀「……提督」ソデツカミ

535: 名無しさん 2015/11/25(水)23:15:28 ID:7yx

天龍「あれ、そんな大切なモンだったのか…」

天龍「提督、ごめんな?」

天龍「別の作り直したの、俺なんだ」

木曽「俺もだ、すまなかった」

提督「………」

提督「………」カリカリ スッ

長門「あぁ」

長門「しかし、あの粗悪品をあそこまで組み上げるのはなかなかだ」

長門「塗装も申し分ない出来だった」

長門「そこは、評価する」

天龍「…あ、あぁ」

木曽「…そうか」

長門「そして、素直に名乗り出た二人は」

長門「無罪放免としよう」

536: 名無しさん 2015/11/25(水)23:15:50 ID:7yx

天龍「い、いいのか?」

木曽「…しかし、俺達だけか」

提督「………」カリカリ スッ

長門「ふむ」

長門「お前達は元から主犯格でもなかったからな」

長門「気にするな」

長門「天龍、木曽は退室しろ」

天龍「…分かったよ」

木曽「他にもあまりキツくするなよ?」


スタスタ バタン

537: 名無しさん 2015/11/25(水)23:16:21 ID:7yx


長門「さて…」

提督「………」カリカリ スッ

長門「あぁ、ええと」

長門「川内、貴様は何をした?」

川内「えっ、私は…」

川内「執務室の元の配置とか知ってたから」

川内「それを伝えてた…かな」

提督「………」カリカリ スッ

長門「…川内も無罪放免だそうだ」

川内「そうなの?」

長門「大和も、だな」

大和「えっ」キョトン

長門「二人も協力しただけに過ぎん」

長門「さぁ、退室するんだ」

川内「はぁーい」ホッ

大和「…失礼します」


スタスタ バタン

538: 名無しさん 2015/11/25(水)23:17:05 ID:7yx


提督「………」カリカリ スッ

長門「ふむ」

長門「次は青葉の処分だが…」

青葉っぽいもの「………」

長門「青葉は今日から1週間、記者としての活動を禁止する」

長門「以上だ」

青葉に限りなく近い何か「…それだけ?」

長門「みたいだが?」チラ

提督「………」カリカリ スッ

長門「…ふむ」

長門「青葉が企画したあの地下闘技場について」

長門「最初は解体してやろうと思ったが、作ってしまったものは仕方がない」

長門「あそこは今後、艦娘の為の施設として開放しようと思っている」

長門「後は、突貫工事だろうから強度などの必要な項目を再チェックして」

長門「必要な時は地下シェルターとして利用できないかと検討しようと考えてる」

長門「…俺の思いつかない事を閃いて、行動できる積極性を青葉は持っている」

長門「俺はその点を高く評価してるつもりだ」

長門「後を活かすか殺すかは青葉次第だ」

長門「少し強引だが結果オーライにしておく」

長門「退室しろ、との事だ」

539: 名無しさん 2015/11/25(水)23:17:36 ID:7yx

青葉「…司令官、ごめんなさい」ペコ

青葉「それと…ありがとうございました」


スタスタ バタン



ーーー
ーー

540: 名無しさん 2015/11/25(水)23:18:04 ID:7yx


ヒトゴーマルマル



長門「…さて、残るは4人か」

提督「………」カリカリ スッ

長門「……明石だな」

明石「はいぃ」ズーン

長門「明石は何をした?」

明石「主に地下闘技場建設の指揮と」

明石「執務室を復旧させました」

長門「ふむ、提督は怒っているぞ」

明石「…知ってます」

長門「いや、明石に対しては少し違うみたいだが」

明石「はい?」

541: 名無しさん 2015/11/25(水)23:18:27 ID:7yx

長門「明石は何をするにも俺に相談してくれていた」

長門「良い事も、たまに悪い事もあったが」

長門「明石はそんな奴だと、信用してたのに…」

明石「うっ」グサ

長門「何だかんだ、俺の初期艦みたいな存在だったのに、裏切られた気持ちだ」

明石「ぐぁ」グサグサ

長門「と、書いてある」

明石「ご、ごめんなさい」

長門「という事で明石の処分だが」

長門「私情を挟んだ研究、開発を1週間禁止する」

明石「はぁーい」

長門「納得がいかないか?」

明石「あっいえ」

明石「何か軽いなーって」

長門「…提督がこんなで良かったな」

明石「はい、何たって私の提督ですから♪」

明石「ではではー、失礼しまーす」


ガチャ バタン

542: 名無しさん 2015/11/25(水)23:19:17 ID:7yx


長門「…さて」

提督「………」カリカリ スッ

長門「…分かった」

スタスタ ポフ

金剛「ナゼ、ソファーに座るデス?」

提督「俺が話すからだ」クル

金剛「て、テイトク…」

提督「では金剛…」

金剛「………」

提督「お前は、何故加賀やんと喧嘩をする?」

金剛「…それは」

加賀「………」

金剛「………」グッ

加賀「…提督」クイ

提督「ん?」

加賀「分かっているのではなくて?」

提督「まぁ、大凡検討はつくけど…」

提督「…喧嘩するのは構わないが、限度ってもんを考えないと」

提督「俺も人の事は言えないけどな」

金剛「………」

543: 名無しさん 2015/11/25(水)23:19:55 ID:7yx

提督「そんな俺が自分の事を棚に上げて、部下に罰なんて与えられんよ」

金剛「……?」

提督「…なるべく、喧嘩するなら海上でな?」

金剛「……ハイ」

提督「よし、金剛も下がっていいよ」

金剛「……テイトク」

提督「ん?」

金剛「解体…しないんデスか?」

提督「元からしないよ」

金剛「デモさっきはするって…」

提督「あのねぇ…」

提督「ここには、大戦艦大和がいる」

提督「ビックセブンの異名を持つ長門、陸奥がいる」

提督「そんな格上をものともせずに、戦艦の練度トップにいるのは誰?」

544: 名無しさん 2015/11/25(水)23:24:23 ID:7yx

金剛「ワタシ、デス」

提督「うん、頑張ってるのは見てるから」

長門「確かにな」ウンウン

金剛「デスが、それは着任した時期が早かっただけで…」

提督「俺を馬鹿にしてる?」

提督「確かに俺は空母ばかり見てるけど」

提督「みんなをちゃんと見てるから」

提督「大和も、長門も陸奥も頑張ってる」

提督「でも」

提督「そんな格上に、どうにかして上回ろうとする金剛の頑張りも」

提督「俺は評価してるから」

金剛「テイトク…」

提督「だから、ね?」

金剛「…ハイ」

金剛「……テイトク」

提督「ん?」

金剛「…バーニング、ラブ…デース」

提督「うん、ありがとう」

金剛「では、失礼しマス」


スタスタ バタン



赤城「………」

545: 名無しさん 2015/11/25(水)23:24:52 ID:7yx


長門「さて、私も退室するとしよう」

提督「済まないな」

長門「なぁに、他でもない提督の頼みだ」

長門「この長門、いつでも提督の力になるぞ?」フンス

提督「頼りにしてるよ」ナデナデ

長門「ばっ、馬鹿者!」サッ

赤城「っ…」

提督「何で避けるのよ」

長門「そ、そんなの…私の柄では…」アタフタ

提督「気にしすぎだって」

長門「とっ、とにかく!私は失礼する!」


スタスタ バタン!


提督「ビックピュアめ」クス

加賀「提督、私も撫でて下さい」

提督「加賀やんはダメー」

加賀「………」ムス

提督「後でしてあげるから」

加賀「やりました」

赤城「………」

546: 名無しさん 2015/11/25(水)23:25:43 ID:7yx

提督「…さて」クル

赤城「……と」

提督「え?」

赤城「さっさと、解体すればいいじゃないですか」

提督「だから嘘だってーー」

赤城「大食いで働かない、おまけに暴力まで振るって極めつけには可愛げのない私なんていらないのでしょう?」

提督「何もそこまで」

赤城「今ここにいる私より、昔の私達の模型の方が大切なんでしょう?」

提督「あのね、話を」

赤城「だったら私を解体して、その資材で作って貰ってはどうでしょう」

赤城「明石さんなら簡単なのでは?」

提督「………」

赤城「加賀さんは特別みたいなので、私なんか適任ですよね」

赤城「憎まれ口は叩くし、加賀さんみたいに甘えられないし」

赤城「本当は加賀さんみたいに構って欲しいのに言えないし」

赤城「提督が私にキツイのは心を開いていただいているんだとばかり思っていたのに」

赤城「気が付いたら加賀さんに先を越され」

赤城「やっぱり私は赤城なんだなぁって実感した次第です」

加賀「あの、赤城さん?」

547: 名無しさん 2015/11/25(水)23:26:10 ID:7yx

赤城「何ですか加賀さん、提督とお幸せに…」

加賀「あの、昨日の件なのだけれど」

赤城「っ…」

加賀「赤城さんの誤解です」

赤城「…加賀さんまでそんな事を言うんですね」

赤城「私は悲しいです」

加賀「いいえ、違うわ」

加賀「私がもし、提督と夜伽を共にしていたなら」

加賀「私は今頃ここにはいません」

赤城「…どういう事ですか?」

加賀「…恥ずかしくて部屋に篭っています」

赤城「………」

加賀「納得して頂けたかしら」

赤城「……本当に、何もなかったんですか?」

548: 名無しさん 2015/11/25(水)23:26:46 ID:7yx

加賀「接吻はしました」

赤城「っ!」

加賀「でも、それはおあいこではなくて?」

赤城「…そう、ですね」

加賀「でも、それだけです」

赤城「…提督、本当ですか?」

提督「だから違うと」

赤城「………」

赤城「………」

赤城「……っ///」カァァア

赤城「…あぁ、私はっ」プシュー

赤城「か、勘違い…っ」ボン

赤城「いやぁぁぁあ!!」ダダダダ


バタン!!!


提督「…何だったんだ?」

加賀「赤城さんにも優しくしてあげて下さい」

提督「あぁ、うん」

加賀「…それと」

提督「はいよ」ナデナデ

加賀「やりました」キラキラ


ーーー
ーー

550: 名無しさん 2015/11/26(木)00:33:41 ID:qgn


ヒトロクマルマル


ー空母寮・一航戦の部屋ー


赤城「あぁ、何ということを…」

赤城「勘違いで提督に当り散らした挙句…」

赤城「逃げ出してしまうなんて…」

赤城「提督、怒っているんでしょうか…」

赤城「怒ってますよね、あれだけ文句を言ったんですから…」モワンモワン


ーーー
ーー



赤城「加賀さんは特別みたいなので、私なんか適任ですよね」

赤城「憎まれ口は叩くし、加賀さんみたいに甘えられないし」

赤城「本当は加賀さんみたいに構って欲しいのに言えないし」

赤城「提督が私にキツイのは心を開いていただいているんだとばかり思っていたのに」


ーーー
ーー



赤城「………」

551: 名無しさん 2015/11/26(木)00:34:32 ID:qgn

赤城「冷静になって考えてたら」

赤城「私、何て事を…」カァ

赤城「あんなの、ただのヤキモチじゃないですか…」

赤城「あぁ、提督に合わせる顔がありません…」

提督「それでも合わせちゃうよっと」ガチャ

赤城「て、提督!?」ビク

赤城「ななな何故ここに?」アタフタ

提督「何故って…食ってないだろう?」

提督「ほら、夕方だけど昼飯」カチャ

提督「焼飯だよ」

赤城「あ、ありがとうございます」オズ

提督「礼なら鳳翔にしとくんだな」スクイ

赤城「…はい」

提督「ほら、あーん」スッ

552: 名無しさん 2015/11/26(木)00:34:55 ID:qgn

赤城「………え?」キョトン

提督「だからー、あぁーん」グイ

赤城「ふが、わかりまひた」パク

赤城「………」モグモグ

提督「…どうだ?」

赤城「………」モグモグ、ゴクン

赤城「…美味しいです」

提督「そ、そうか」

赤城「恐らく、急ぎで作って頂いたのでは?」

提督「夜ご飯の支度もあったからなぁ」

赤城「やはり、何時もより少し塩味が強かったので」

赤城「それでも、美味しかったですけど」

提督「ふーん」

提督「じゃあ残りも食べてしまって」アーン

赤城「あの、自分で食べれますので」

提督「うるさい、あーんだ」アーン

赤城「も、もう…」パクリ


ーーー
ーー

553: 名無しさん 2015/11/26(木)00:35:23 ID:qgn

赤城「……ふぅ」カンショク

提督「全部食べたね」ウン

提督「それじゃあ、本題」

提督「赤城」

赤城「はい」

提督「何で逃げたの?」

赤城「………」

赤城「……ぁ」オモイダシ

赤城「無理です!」ガバ

提督「あっ!」

赤城「……ぃゃぁ」フトンカブリ

提督(この光景には見覚えがあるな)

提督「…まぁ、そのままでもいいや」

提督「赤城…」

赤城「………」

提督「…ごめんな?」

赤城「………」モゾ

554: 名無しさん 2015/11/26(木)00:36:21 ID:qgn

提督「確かに模型は大切だったけど…」

提督「今の俺には、お前達がいるから」

提督「本当はそれで、良かったんだよ」

提督「あれは、赤城がまだここに来る前」

提督「俺と明石しかいなかった3ヶ月の間に作った物なんだ」

赤城「………」

提督「あの時の俺は、アレを眺めては」

提督「いつか自分の手で空母を従えると」

提督「心を踊らせていたもんさ」

赤城「………」

提督「だから、まだ全員じゃないけど」

提督「空母の中でも一番来て欲しかった」

提督「赤城と加賀は、来てくれたからな」

提督「本当は、満足だったんだ」

赤城「………」チラ

555: 名無しさん 2015/11/26(木)00:38:02 ID:qgn

提督「だから…その…なんだ」

提督「俺の立場としちゃ、良くないんだろうけど…」

提督「お前達二人は…その」ポリ

提督「艦隊の中でも特別、だから」

提督「どっちか、とか…解体、とか」

提督「そんな事は…しないから」

赤城「…提督」

提督「だからだな…えっと」

提督「その…赤城がいいんなら…」

提督「甘えてくれても…いいから…」

赤城「………」

提督「あぁクソ!何だよこの空気!」クル

赤城「………」スク

提督「…言ったからな!俺は戻ーーー」

赤城「提督」スッ

提督「何だーー」クル



チュ

556: 名無しさん 2015/11/26(木)00:38:38 ID:qgn

提督「ーーーっ」

赤城「………」スッ

提督「……お前な」プイ

赤城「照れました」

提督「照れてない」

赤城「可愛いです」

提督「黙れ」

赤城「ファーストキスです」

提督「っ、それが?」

赤城「可愛いです」

提督「黙れ」

赤城「好きです」

提督「黙r…っ!」

赤城「ふふっ」クス

提督「笑うな」

赤城「提督?」

提督「何だよ」

赤城「こっちを向いて下さい」

提督「やだよ」

赤城「ならそれでもいいです」

赤城「えい」セナカギュ

557: 名無しさん 2015/11/26(木)00:39:32 ID:qgn

提督「…何のつもりだ」

赤城「何のつもりもありません」

赤城「甘えていいと言ったのは提督です」

提督「…なるほどね」

赤城「はい」ギュウ

提督「ったく…」

赤城「…提督?」

提督「何だよ」

赤城「好きです」

提督「分かったから…」

赤城「本当ですよ?」

提督「…知ってるよ」

赤城「っ…はい…」

558: 名無しさん 2015/11/26(木)00:39:51 ID:qgn

提督「………今は、ダメなんだ」

赤城「…え?」

提督「…この戦争が終わったら」

提督「…その時は、な」ポリ

赤城「………」

赤城「…はいっ」ギュウ


559: 名無しさん 2015/11/26(木)00:40:10 ID:qgn

ー扉の隙間ー


加賀「…(提督の隣は)譲れません」ムゥ

瑞鶴「赤城さん真っ赤じゃん」ケラケラ

翔鶴「私だって運さえあれば…」ギリ

飛龍「いいなぁ、私も提督とギューしたいなー」

蒼龍「…私もー」カァ



提督「………」ギロ



アッ、テイトクサントメガアッタ!
ニゲナキャ-
ズイカクズルイワヨ

タタタタタッ



提督「…ったく」ハァ

赤城「……?」


ーーー
ーー

565: 名無しさん 2015/11/28(土)00:39:50 ID:TgI

ヒトナナマルマル


提督「それじゃあ執務室にいるからねー」

赤城「わ、分かりました」モジ

提督「なぁに照れてんのよ」

赤城「う、うるさいです」カァ

提督「真っ赤城w」

赤城「…それ何て読むんですか?」

提督「まっかぎ」

赤城「怒りますよ」

提督「わはは」ワハハ

赤城「な、何ですか?」

提督「いつも通りになったな」

赤城「!」

赤城「…そう、ですね」ニコ

提督「うん」ニッ


提督「じゃあ、後でなー」

赤城「はい」


スタスタ バタン

566: 名無しさん 2015/11/28(土)00:40:09 ID:TgI

赤城「………」フゥ

赤城「さて、私もーー」

赤城「あ、お皿…」



ーーー
ーー

567: 名無しさん 2015/11/28(土)00:40:31 ID:TgI


ヒトハチマルマル


ー食堂ー


赤城「鳳翔さん」

鳳翔「あら、夜ご飯?」ニコ

鳳翔「ごめんなさい、もう少し待ってね」

赤城「あっいえ、食器を返しに来ただけなので…」カチャ

赤城「鳳翔さん、ご馳走様でした」ペコ

鳳翔「…美味しかったですか?」

赤城「はい!」

鳳翔「ふふ、だったら違いますよ」

赤城「…?」

鳳翔「ご馳走様、を言う相手の事です」ニコ

赤城「え?でも、提督は鳳翔さんが作ったと…」

鳳翔「もう、あの人ったら…」ハァ

赤城「…ええと、どうなっているんですか?」

鳳翔「あれは…夜ご飯の支度を始めようとしていた時でしたね」


ーーー
ーー

568: 名無しさん 2015/11/28(土)00:42:04 ID:TgI

鳳翔「そんなに急ぎませんし、構いませんよ」

提督「おぉっ!」

鳳翔「ですが、一つ確認したい事があります」

提督「え、何?」

鳳翔「提督は、加賀さんに言われたから赤城さんに優しくするのですか?」

提督「……んー」

提督「そうだけど…ちょっと違うかなぁ…」

鳳翔「………」

提督「うーん、何だろう…」

提督「言われてしようとは思ったけど」

提督「言われたからするって訳じゃ無いっていうか…」

提督「うーん…」カンガエ

鳳翔「提督」

提督「ん?」

鳳翔「厨房、使って下さい」ニコ

提督「え、いいの?」

鳳翔「はい、提督の言わんとする事は伝わりましたから」

提督「そりゃあよかった」

提督「…後さ、材料なんだけど…」

鳳翔「1人分位何て事ありません、好きに使って頂いて結構ですよ」

鳳翔「ご飯も炊けていますからね」ニコ

提督「助かります」

569: 名無しさん 2015/11/28(土)00:42:26 ID:TgI

チャーハンツクルヨ!


提督「ほいっと」ジョウズニデキマシター

鳳翔「手際が良いのですね」

提督「俺は独り者だからね」

提督「料理も多少はできないと」

鳳翔「それ、本気で仰ってます?」

提督「え?」キョトン

鳳翔「…いえ、何でもありません」

鳳翔(あの二人も苦労する訳ですね)

提督「ほんじゃ、ありがとね」

鳳翔「あ、提督!」

提督「んー?」

鳳翔「私から一つ、良い事を教えて差し上げましょう」

提督「……?」

570: 名無しさん 2015/11/28(土)00:56:45 ID:TgI

鳳翔「…あーん、です」

提督「あーん?」ガンタレ

鳳翔「違います」

提督「ア~ン?」モンロー

鳳翔「…違います」

提督「なら…」

鳳翔「次ボケたらシバキますよ?」オカンオーラ

提督「……あーんとか」ムリムリ

鳳翔「あーんは優しさの権化です」

鳳翔「勿論、言われてする様な感じではダメですよ」

鳳翔「された相手、今回なら赤城さんが」

鳳翔「心の底から優しさに包まれないといけません」

鳳翔「即ち」

鳳翔「目に映る全ての事をメッセージにしないと、優しさと言うものは伝わりません」

提督「…は、はぁ」

571: 名無しさん 2015/11/28(土)00:57:02 ID:TgI

鳳翔「では、行ってらっしゃい」ニコ

鳳翔「赤城さんも、大層喜ばれるでしょう」

提督「…こっ恥ずかしいなぁ」スタスタ


ーーー
ーー

572: 名無しさん 2015/11/28(土)00:57:26 ID:TgI

赤城「………」

赤城「…言われてみれば」

鳳翔「…?」

赤城「思い当たる節は沢山ありましたね」

鳳翔「提督は隠し事がヘタですからね」クス

赤城「はい、その時は違和感しかありませんでしたが…」

鳳翔「良いではないですか、今からでも」

赤城「うーん…」

鳳翔「ほら、折角提督が優しくしてくれたのでしょう?」

鳳翔「存分に甘えて来なさい」ホラホラ

赤城「あっ、甘えるなど…」

鳳翔「でも、食器を持ってきたって事は…」

鳳翔「もう済ませてるのかしら」クス

赤城「なぁ!」ビク

鳳翔「あら、図星ですか?」ニコ

赤城「ち、違います!」

鳳翔「でも、顔が真っ赤よ?」

赤城「もう!知りません!」スタスタ

鳳翔「…嬉しそうにしちゃって」フフ


ーーー
ーー

573: 名無しさん 2015/11/28(土)01:37:52 ID:TgI


ー同時刻・執務室ー


提督「………」コクリコクリ


コンコン


提督「…うーい」


木曽「おう」

天龍「入るぜ」

提督「んー、二人共どったの?」ノビー

木曽「あのな…」スッ

天龍「これ…」スッ

提督「んー…えっ」ハッ

提督「そ、それは…」ワナワナ

574: 名無しさん 2015/11/28(土)22:33:15 ID:TgI
こんばんはー
ちょっと再開しますー

575: 名無しさん 2015/11/28(土)22:34:00 ID:TgI


提督「何?」ハテ

木曽「分かんねぇのかよ」

天龍「そんなにひでぇか…」

提督「嘘だよ、それどうしたの?」

天龍「偽物をこれに近づけようと思って回収してたんだよ」

木曽「でも、お前の話聞いたからさ…」

木曽「出来るだけ復旧させたんだけど」


ボロッ


天龍「如何せん見つけた時が酷かったからさ…」

木曽「すまん、俺達にはこの位しか…」

提督「………」

提督「そっか」ガタ

576: 名無しさん 2015/11/28(土)22:34:27 ID:TgI

スタスタ


木曽「っ…本当に、すまない」

天龍「て、提督…怒んなよ…」

提督「………」スタスタ

木曽(も、持って来るんじゃなかった)

天龍(ヤバイ…怒りをぶり返させちまった…)

木曽「お、お前の気が済むまで好きにしてくれ」ガタガタ

天龍「でも、いいい命だけは…」ブルブル

提督「………」スタスタ


パシ


木曽(うおおお!それをどうするつもりだぁぁ!)ガクブル

天龍(食わせるのか!?俺達に成仏させるつもりなのか!?)ウオオ

577: 名無しさん 2015/11/28(土)22:35:01 ID:TgI

提督「………」クル


スタスタ


木曽・天龍「…え?」

提督「………」セノビ


コト、コト


提督「……よし」

木曽「お、おい…そんなの飾っても…」

天龍「遠目からだとただの黒い塊にしか見えないぜ」

提督「それでいいんだよ」クル

提督「これは形が変わっても、俺の宝物に変わりはないし」

提督「そもそも、諦めてたからね」

提督「だからこそ、お前達の気持ちが嬉しかった」

提督「ありがとね」

578: 名無しさん 2015/11/28(土)22:35:30 ID:TgI

木曽「提督…」

天龍「へへっ」

提督「にしても」ナガメ

木曽・天龍「?」

提督「へったくそだなぁ」クス

木曽「なっ」

天龍「何だとー!」

提督「だっ、てさ」プルプル

提督「本当に、ただの…黒いブッフ」ゲラゲラ

木曽「笑い過ぎだろ!これでも頑張ったんだぞ!?」

天龍「畜生!遠征より頑張ったのに!」

提督「遠征より頑張っ…ヒィイwww」ハラカカエ

木曽「クソ!もういい!」バタン!

天龍「地獄に落ちろ!!」バタン!

提督「は、腹が…壊れりゅ」ヒィヒィ


ーーー
ーー

579: 名無しさん 2015/11/28(土)22:36:03 ID:TgI


ヒトキュウマルマル


コンコン


提督「はぁ、はいよぉ…」ワライジニテマエ

赤城「提督!?」

ガチャ!


赤城「提督!?大丈夫ですか!?」

提督「お、おう赤城…」ウツブセ

赤城「そんな!誰にやられたのですか!?」

提督「いや、大丈夫だから…」ヨッコラ

赤城「う、動いてはいけません!」ガバッ

提督「ちょ、赤城!?」ウワッ

赤城「大人しくしていて下さい!」

赤城「腹部をやられたみたいですね…直ぐに救護室に運びますので」

提督「いや、だからさ」

赤城「うぅ、私が提督をお守りすると誓ったのに…」

赤城「一体誰が…提督を…」イッコウセンオーラゼンカイ

提督「ちょ、ちょっとタンマ!」ガバ

赤城「あぁ、ダメだと…」オシモドシ


チュ


赤城「あっ……」

提督「っ…」

580: 名無しさん 2015/11/28(土)22:36:28 ID:TgI

赤城「提督…最後の力を振り絞って…」

赤城「私に…そんな…」ウル

提督「だぁから、違うっての」ヨイショ

赤城「……えっ」キョトン

提督「赤城、落ち着いて」

提督「俺、腹部を撃たれても切られても齧られてもないから」ホラ

赤城「…あれ?血がでていませんね…」

提督「いつから出血した事になってんのよ」

赤城「………」

赤城「…提督?」

提督「んー?」

赤城「私、もしかしてですけど…」

提督「うん」

赤城「今、すごく早とちりしてました?」

提督「すっっごくね」

赤城「………」

赤城「………」マッカギ

581: 名無しさん 2015/11/28(土)22:36:59 ID:TgI

赤城「…失礼します」

提督「ちょっとちょっと」ガシ

赤城「離して下さい、海の藻屑となってくるので」

提督「尚更行かせんよ!」

赤城「無理です耐えられません」グイグイ

提督「だぁあ!落ち着けってぇ」ズルズル

赤城「いーやーでーすー!」グイグイ

提督「わぁ!ズボンが脱げてる!」ズルズル

赤城「ズボンではなくドボンです」グイグイ

提督「何物騒な事抜かしてんだよ!」ズルズル

赤城「とにかく離して下さいー!」グイグイ

提督「あぁ!パンツまで!」ズルズル

提督「だーれーかー!」ズルズルスポ

582: 名無しさん 2015/11/28(土)22:37:52 ID:TgI

明石「提督!どうしましまか!?」ガチャ

赤城「あっ」

提督「あっ」カハンシンマッパ

明石「……えーと」

明石「……つまり」フム

明石「情事を迫った提督を拒否する秘書艦の図」

明石「ってことでFA?」ニコ

提督「全然ファイナルじゃないから!その解釈だと寧ろ俺自身がファイナルだから!」

赤城「面白くないです」

提督「何でそこだけ冷静なんだよ」

明石「…?なら状況説明を求めます」

明石「私には今の状態が全く理解出来ないので」

提督「分かったから!急に真面目になんなくていいから!」

583: 名無しさん 2015/11/28(土)22:43:22 ID:TgI

明石「どうでもいいので早くその46サンチ提督砲を閉まって下さい」ジト

提督「なまじ普通だからって盛るんじゃないよ!」

提督「返って恥ずかしいわ!」シマイ

明石「ふん、風呂上りの提督と何度鉢合ったと思ってるんですか?」

明石「面白くない一物です」

提督「短早包じゃなくて悪かったな!」

赤城(短早包では困るんですが…)

赤城(いえ、仮にそうでも私は…)

提督「くそぅ…これみよがしにメンタルアタックしやがって」

提督「赤城も何とか言ってくれよ」チラ

赤城(いやいや、私は何を考えているんですか…)

提督「…赤城さーん?」

明石「何かブツブツ言ってますね」

提督「…俺のってそんな問題なの?」

明石「だから面白くないと」

提督「一物に面白味は必要ねぇんだよ!!」

提督「もう怒ったぞ!」プンスコ

提督「赤城!この変態工作艦を追い出すんだ!」

明石「酷い言われようですねぇ、元は心配して来たというのに…」

赤城(しかし…あれが…私の…)モワンモワン

提督「おーい、赤城ー」

赤城「…はっ」ハッ

584: 名無しさん 2015/11/28(土)22:44:17 ID:TgI

赤城「提督が短早包でも大丈夫ですから!」

提督「はっ?」

明石「へっ?」

赤城「……あ」


イヤァァァァ タタタタッ

オイアカシ オエ!

エー

ノリワリィナァ

585: 名無しさん 2015/11/28(土)22:52:47 ID:TgI


フタマルマルマル


ー執務室ー


提督「…赤城は部屋から出てこないし」

提督「まぁ、今日は大した仕事もないからよかったものの…」

提督「暇だぜ」ハァー


コンコン


提督「ほいよー」


ガチャ、キィ


提督「……成程」チャキッ

提督「…」

提督「……」

提督「………」

提督「相変わらずだねぇ」フフン

提督「ほら、出てこいよ」クイクイ

586: 名無しさん 2015/11/28(土)22:53:10 ID:TgI

バッ


提督「なんつってー」クル チャキ

川内「えー…またぁ?」

提督「残念だったねー」ケラケラ

川内「むー」プクー

提督「でも、さっきのデコイは一瞬だけ信じちゃったなぁ」ジュウナオシ

川内「いけると思ったのにー」プゥ

提督「まぁまぁ、少しずつ忍べる様になってきてるやん?」

提督「殺気も消せてきてるよ」

川内「そっかなぁ」ニコニコ

提督「うん」

川内「えへへ」ニコニコ

587: 名無しさん 2015/11/28(土)22:59:36 ID:TgI

川内「だったらさぁ」ニコニコ

川内「…褒めて欲しいなー、なんて」

提督「ん?」

川内「成長、してたんだよね?」

提督「そうだね」

川内「だったら褒めてよ」

提督「勝ててもないのに褒めれんなー」ケラケラ

川内「……むぅ」

提督「………」

川内「……折角、あの二人もいないのに…」

川内「夜戦…行っちゃおうかなぁ」チラ

提督「それで脅しのつもりかー?」ケラケラ

川内「戦艦5人連れて」

提督「勘弁して下さいお願いします」

川内「だったらさぁ…」ジィ

提督「…ったく」ナデナデ

川内「えへへ」

提督「次は勝つまでだからなー?」

川内「はぁーい♪」


ーーー
ーー


588: 名無しさん 2015/11/28(土)22:59:56 ID:TgI


提督「で、どうしたん?」

川内「え?」

提督「いや、何かあって来たんじゃないのん?」

川内「…あっそうだった!」

川内「…えーと」

川内「………」ウーン

川内「…何だったっけ」

提督「……はぁ」タメイキ

川内「ご、ごめんってば!すぐ思い出すから!」アタフタ

提督「忘れる位の事だから」

提督「どーせゲームしに来た、とかくだらない用事なんだろ?」アキレ

川内「…ちょっと待って、思い出せそうだから…」

提督「いーよ、無理して思い出さなくて」

589: 名無しさん 2015/11/28(土)23:00:16 ID:TgI

川内「………あ、」

提督「思い出した?」

川内「そうだよ!思い出した!」

提督「で?用事は何だったの?」

川内「うん、えーとね?」




川内「提督、命を狙われてるかもよ?」


提督「ほら見ろ、そんな所だろう…と…」


提督「……は?」


590: 名無しさん 2015/11/28(土)23:01:55 ID:TgI

【艦これSS】提督「赤城のワガママ」長編
復讐の初期艦編



更新をお楽しみに!

594: 名無しさん 2015/11/30(月)23:04:43 ID:996
ー数日前ー

ー何処かの海上ー

ー大雨ー




ザーーーー…ゴロゴロ…


ピシャァッ!!



「ーーーそれだけ?」



「モウ…ソレイガイハシラナイ!」ゼェゼェ



「なら、用はないわ」カチャ



「…ッ」

595: 名無しさん 2015/11/30(月)23:05:05 ID:996



「スベテハナセバ、ミノガスト…」キッ



「私の知りたい全てを貴女は話してくれなかったじゃない」



「ソ、ソンナ…」



「…まぁ仮に」フム


「私の知りたい全てを話したとして」


「それでも」



「アンタ達を、生きたまま見逃すなんて」スッ

596: 名無しさん 2015/11/30(月)23:05:34 ID:996



「…嘘に決まってるでしょ?」クス



「ダマシタ…ノカ…?」



「アンタが、勝手に騙されたのよ」



「ク…クソガァァア!!!」ガバッ



ヒュン…



「………ア?」クビモトオサエ



ズル…ボチャン



「へぇ、無くなっても立ってられるのね」

597: 名無しさん 2015/11/30(月)23:06:03 ID:996



「…長かったわ」



ザーーーー…



「…やっと」



ザーーーー…



「やっと…」



ゴロゴロゴロ……



バシャァンッ!!



「やっと…殺せる」



ザーーーー…



ーーー
ーー


598: 名無しさん 2015/11/30(月)23:06:32 ID:996



ー執務室ー


提督「で、どうゆう事なの?」

川内「えーとね、さっき天龍とタイマン夜戦演習してたんだけど…」

提督「何やってんだよ…」ハァ


ーーー
ーー

599: 名無しさん 2015/11/30(月)23:06:50 ID:996

天龍「もぉいいってぇ!!」ドカーン!

川内「ほらほら!そんなんじゃ木曽に勝てないよ!?」シュッ!シュッ!シュッ!


シュパーン!


天龍「グハァ!」ヒダン

天龍「痛てぇ!もう勘弁してくれ!」

川内「今の迎撃できないと轟沈だよー」

天龍「いいから!俺遠征番長でいいから!」

川内「軽巡トップ3が何言ってんの?」

川内「ほら!もっかい行くよ!」

シュッ!シュッ!シュッ!

シュパーン!

天龍「畜生!!やってやんぜぇ!!」

ズガァァン!

天龍「」プスプス

天龍「無理でした」バシャア

川内「うーん、気合は充分なんだけどなぁ…」


ーー

600: 名無しさん 2015/11/30(月)23:07:09 ID:996

川内「ほら、着いたよ」カタカシ

天龍「面目ねぇ…」

川内「さ、バケツ被って来なよ」

天龍「あぁ、行ってくらぁ」

川内「1人で行ける?」クス

天龍「馬鹿にすんな!行けるよ!」

川内「じゃーねー」フリフリ




川内「さーて私もそろそろ…」クル

601: 名無しさん 2015/11/30(月)23:07:35 ID:996



シーーーン……



川内「…っ!!」バッ



川内「………」スチャ

川内「………」

川内(今の気配…)

川内「………」スタ…

川内(艦娘…?)

川内「………」スタ…

川内(だったとしたらウチの艦娘じゃ、ない)

川内「………」スタ…キョロ

川内(そして、練度もそこそこ高いね…)

川内「………」スタ…

川内(私と…いや、少し低い位…)

川内「………」カクレ

川内(もしかして…深海凄艦?)

川内「………」

川内(でも、もしそうだったら…)

602: 名無しさん 2015/11/30(月)23:07:59 ID:996


ザリッ

川内(近い…ならっ!)

川内「……っ」バッ

川内「……誰?」


??「…あら、見つかったわね」


川内(あれは、ローブ?)

川内(顔が見えない…)

川内「ここは関係者以外立ち入り禁止なんだけど」

??「知ってるわ、だから夜に来たんでしょ」

川内「…何をしに来たの?」

??「教える訳ないじゃない」

川内「ふぅん…」

603: 名無しさん 2015/11/30(月)23:08:33 ID:996



川内「だったら、見逃せないね」ギソウテンカイ



??「何のつもり?」

川内「不法侵入してる奴を見逃せと?」

??「ごもっともね」クス

川内「…笑ってられるのも今のうちだよ」スッ

??「……へぇ」タッ

川内「なっ…」

??「早いのね…」

??「軽巡洋艦にしては、だけど」スタッ

川内「…逃がさないよ」キッ

??「あら、怖いじゃない」

??「…アンタも、アイツの手駒なんでしょ?」

川内「アイツって…」

??「以外と鈍感なのね」

川内「…提督?」

??「さぁ?」

604: 名無しさん 2015/11/30(月)23:08:57 ID:996

川内「…提督に、何の用?」ギロ

??「さっきより殺意が増してるわ」

??「余程その男にお熱みたいね」クス

川内「黙って」

川内「提督をどうするつもり?」

??「言うわけないでしょ」

??「アンタには、関係ないの」

川内「何を…言わせておけば…」タッ

??「残念でした」スッ

川内「……くっ、待て!」

??「邪魔が入ったわね、また来るから」スタッ

??「じゃあね」




川内「…逃げられた」


川内(早かった…あれは、駆逐艦?)


川内「…何にしても、提督に報告しないと」タッ


ーーー
ーー

605: 名無しさん 2015/11/30(月)23:09:18 ID:996

川内「てなわけ」

提督「天龍弱いな」

川内「そこじゃないでしょ」

提督「うーん、しかしなぁ」

川内「心当たりは?」

提督「あると思う?」

川内「…割と」

提督「何で!?俺そんな多方面から恨み買ってる!?」

川内「多々股してるからさ」

提督「多々股ってなんだよ!なんなら二股すらしてねぇよ!」

川内「二股ならしてるじゃん」

川内「一航戦の二人と」ジト

提督「あー…いや、それはさ」メソラシ

606: 名無しさん 2015/11/30(月)23:10:22 ID:996

川内「キスもしたんでしょ?」

提督「………」

提督「青葉か…?」ピキ

川内「いやー、当事者の二人」

提督「……アイツら」ハァ

川内「それくらい必死なんだよ」

提督「必死て」

川内「競争率高いからね」ボソ

提督「なんて?」

川内「何でもないよ!」フン

提督「何なんだよ…」

川内「とにかく!報告したからね!」

提督「うーん、夜間警備増やしとくかなぁ」

川内「………」

607: 名無しさん 2015/11/30(月)23:10:40 ID:996

川内「ねぇ」

提督「…ん?」

川内「私は、不法侵入の事を言ったんじゃないよ」

提督「え?」

川内「相手、多分強いよ」

提督「…そんなに?」

川内「うん、提督なら大丈夫かもだけど」

川内「提督は艦娘に甘いから…」

提督「甘くは…甘いか?」

川内「…だってさ、提督どれだけ怒っても」

川内「私達に…本気で手、出さないから」

提督「艦娘でも、女の子だからね」

川内「相手が敵意を向けてても、でしょ?」

提督「物理は嫌いなんだよ」

川内「…だからだよ」

提督「………」

608: 名無しさん 2015/11/30(月)23:11:05 ID:996

提督「…まぁ、大丈夫でしょ」

川内「………」

川内「…これでもさ」

川内「…艦娘より強い提督、でもさ」

提督「……?」

川内「…私、提督に勝てないけど」

川内「でも…」

川内「心配、なんだよ」

提督「………」

川内「…もし相手が」

川内「提督に向かって容赦なく偽装を使ってきたら」

川内「もしそれが」

川内「寝込みだったら」

川内「…いくら提督でも、人間なんだよ?」

川内「私達の砲撃なんて当たったら…」

川内「…提督、死んじゃうよ」

提督「………」

609: 名無しさん 2015/11/30(月)23:11:25 ID:996

川内「やだよ、提督がいなくなるの」

川内「私だって、提督がいいよ」

川内「ずっと、提督の艦娘でいたいよ」

提督「………」

川内「今更、他の提督なんて…」

川内「や、だよ…」グスッ

提督「……川内」

川内「……なに?」

提督「俺は、大丈夫だから」

川内「…分かんないよ」

提督「分かるさ」スッ

川内「………」

610: 名無しさん 2015/11/30(月)23:11:51 ID:996

提督「だって、川内が守ってくれるんだろ?」

川内「……ぁ」

提督「違うのか?」

川内「……でも」

提督「だから、俺はこうして余裕でいられるんだけど」

提督「ウチの軽巡エースが、守ってくれるから」

川内「……うん」

提督「全体でも五本の指だしな」

川内「……うん」

提督「俺の、懐刀だからな」

川内「……ありがと」ボソ

提督「だから、心配するな」

提督「俺は、川内が守る」ドヤ

611: 名無しさん 2015/11/30(月)23:12:19 ID:996

川内「……何それ」クス

川内「普通、逆でしょ」

提督「だなぁ」ニコ

川内「…へへっ」グスッ

提督「つっても、逃げたんでしょ?」

川内「うん…でも、軍の夜間警備をスルーできる位だから…」

提督「サボってたのかな?」

川内「サボらないでしょ」

提督「ならどうやって…」

川内「分かんない、でも」

川内「ここの事、かなり熟知してればあるいは…」

提督「…内通者?」

川内「うーん、どうだろう」

提督「それは無いと信じたいけど…」

川内「…そうだね」

612: 名無しさん 2015/11/30(月)23:12:42 ID:996

提督「まぁ、あれだ」

提督「内通者に関してはあまり考えんようにしようか」

川内「え?」

提督「疑惑がもう少し確信化してきたら、でいいやん」

提督「じゃないと、疑心暗鬼になるから」

川内「成程ね」

提督「てなわけで、良くいえば泳がせておくって事で」

川内「うん」

提督「他言無用だからね」

川内「分かってるよ」

提督「オッケー」

川内「でも、提督の安全は?」

提督「…あー」

提督「話し聞く限り駆逐艦ぽいし」

提督「多分大丈夫と思うんだけど…」

川内「またー」プク

提督「それに」

613: 名無しさん 2015/11/30(月)23:13:00 ID:996

提督「夜間を狙って来てるんなら尚更じゃん」

川内「……?」

提督「白昼堂々と来れるほどじゃないってこと」

川内「…あぁ、」ナルホド

提督「恐らく仲間はいないか…まだ憶測の域は抜けてないけどねぇ」

川内「でも…」

提督「ま、何にしても大丈夫さ」ナデナデ

川内「うー」ナデラレ


ーーー
ーー

614: 名無しさん 2015/11/30(月)23:20:52 ID:996



フタヒトマルマル


ー執務室ー


テテテテテテテテテテン♪

テテテテテテテテテテン♪


中将「個人通話か、どうした」

提督「………」

中将「…?おい」

提督「………」

中将「……電波か?」ガメンカクニン


スポッ


中将「………」


テテテテテテテテテテン♪


中将「……何だ」

提督「すいません、こっちのWi-Fiが切れていたみたいで…」

提督「大佐、ご無沙汰してます」

中将「ふん、久しいな」

中将「それと、今は中将だぞ」

提督「はは、そうでしたね」

615: 名無しさん 2015/11/30(月)23:21:18 ID:996

提督「耳にはしていたんですが」

提督「大佐と呼び慣れていたので」タハハ

中将「そんな貴様が大佐ではないか」

中将「早いもんだ」フフ

提督「そうですかね」

中将「加賀は元気にしているのか?」

提督「今では赤城と並んでウチの最高戦力ですよ」

中将「…そうか」

提督「どうしました?」

中将「空母で戦う」

中将「それが貴様の正義だったな」

提督「…はい」

中将「それは、達成したか?」

616: 名無しさん 2015/11/30(月)23:21:37 ID:996

提督「…達成、ですか」フム

中将「歯切れが悪いな」

提督「それは…どこに目標を置くかですね」

中将「ふむ…」

提督「私は、軍に身を置いている人間です」

提督「目標を置くとしたら…」

提督「俺の手で、誰一人欠ける事なく」

提督「深海凄艦との戦いが終わるまで」

提督「アイツらに、平和な海を見せるまで」

提督「その時が、俺の正義が達成された時、です」

中将「そうか」

617: 名無しさん 2015/11/30(月)23:22:05 ID:996

提督「…少し、カッコつけ過ぎましたね」

中将「それで台無しだ馬鹿者」ワハハ

中将「やはり貴様は変わらん」

提督「ですかねぇ」ハハハ

中将「だが、それでいい」

提督「……?」

中将「貴様は、変わるな」

中将「今のまま強く、優しく」

中将「己の信念を曲げない」

中将「そんな男であり続けてくれ」

提督「はい、確かに」

中将「…いい返事だ」

中将「………」

618: 名無しさん 2015/11/30(月)23:22:26 ID:996

中将「…毎回話が逸れるのは貴様が原因か?」

提督「いえ、大佐かと」

中将「…いや、違う」

中将「俺達だと、逸れるのか」

提督「かもしれませんね」クス

中将「間違いなさそうだな」ワハハ

中将「で、だ」

中将「本件は何だったんだ?」

提督「それなんですがーーー」

619: 名無しさん 2015/11/30(月)23:24:26 ID:996
ーー



中将「ふむ…」

中将「…正体不明の艦娘、か」

提督「はい」

中将「大本営には報告したのか?」

提督「今しています」

中将「…全く貴様は」ハァ

中将「まぁいい、それで?」

提督「艦娘は基本的に海軍の管理の元、配属されますよね」

提督「ウチの加賀などは特例でしょうけど」

中将「…まぁな」

提督「道中で保護した艦娘も、大本営に報告する義務が課せられてますよね」

中将「何が言いたい?」

620: 名無しさん 2015/11/30(月)23:24:48 ID:996

提督「…研究所、です」

中将「……なるほど」

提督「四年前、研究所から生きて脱走したのは」

提督「…本当に、加賀だけだったのですか?」

中将「………」

中将「…それはーーー」

623: 名無しさん 2015/12/02(水)23:20:26 ID:dL7

中将「俺も、知らん」

提督「…やはり、軍内でも公表されてはいないんですね」

中将「そうだな、上層部としては失態をあまり広めたくなかったんだろう」

提督「…ですねぇ」

中将「何か言いたげだな」

提督「いえ…」

中将「俺は素直な奴が好きだと言ってきた筈だが?」

提督「大本営に、当時の資料が残っていないでしょうか」

中将「だろうと思った」

中将「…何が知りたい?」

提督「当時、研究所にいた艦娘の名簿です」

中将「ふむ、全員か?」

提督「いえ」

提督「全員ではなく、駆逐艦を」

中将「分かった」

提督「ありがとうございます」

中将「なぁに、可愛い教え子の頼みだ」ワハハ

提督「………」

624: 名無しさん 2015/12/02(水)23:20:52 ID:dL7

中将「但し、一つ条件だ」

提督「何でしょう」

中将「無茶は、するなよ?」

提督「勿論です」クス

中将「では、続報を待て」

提督「ご協力感謝致します」

中将「貴様が畏まると違和感があるな」

提督「…慣れないもので」タハハ

中将「癖をつけておけよ?ではな」


スポッ


提督「…さて」

提督「…無茶はするな、か」ギイッ


ーーー
ーー

625: 名無しさん 2015/12/02(水)23:21:15 ID:dL7


フタフタマルマル


コンコン


提督「あいよー」


ガチャ…キィ


赤城「………」チラ

提督「…何で入ってこないの?」

赤城「………」ジー

提督「…どうしたの?」

赤城「…馬鹿に、しませんか?」ジト

提督「しないよ」


キィ…

626: 名無しさん 2015/12/02(水)23:21:44 ID:dL7

赤城「…提督」

提督「なんねー」

赤城「……あの」

赤城「…お昼ご飯、ご馳走座でした」ペコ

提督「なっ…」ビク

赤城「鳳翔さんに聞きました」

提督「……そう」

赤城「ふふっ」

提督「何だよ」

赤城「あーんもしてくれました」

提督「したね」

赤城「嬉しかったです」

提督「そ」プイ

赤城「あ、それと」

提督「まだ何かあんの?」ビク

627: 名無しさん 2015/12/02(水)23:22:07 ID:dL7

赤城「何方とお話されていたんですか?」

提督「」

赤城「聞いていた感じだと目上の方でしたね」

提督「」

赤城「何方ですか?」

提督「…あー、あのなー」

提督「…赤城、好きだ」キリッ

赤城「っ!…ご、誤魔化されませんよ?」アセ

提督「本当なんだ、信じてくれ」キリッ

赤城「そ、そんなの…私には通用…」ドキドキ

提督「愛してる」ギュッ

赤城「あぁあぁあ」キュン

提督「ほら、捕まえた」ボソ

赤城「捕まってしまいましたぁ」フニャ

提督「ふふ、今夜は寝かさないよ?」フー

赤城「あぁん、ダメですぅ…」ビクッ

提督(よ、よし!このまま…)

628: 名無しさん 2015/12/02(水)23:23:01 ID:dL7



コンコン



提督(なんてこったい)

提督「だれー?」

赤城「赤城ですぅ」モジモジ

提督「お願いだから、黙っててね?」ボソ

赤城「あふぅ」ヘニャ



??「えっ、何か変な声聞こえたんだけど」

??「お楽しみ中、なのかな…」

??「うーん…開けちゃえ!」

提督「い、いや待っーー」


ガチャ

629: 名無しさん 2015/12/02(水)23:23:32 ID:dL7


提督「何で開けちゃうのぉぉお!?」

飛龍「うわ!くっついてる!」

蒼龍「……わぁ」カァア

提督「二人共!ちょっと待って!」

飛龍「待たないよー」スタタ


ガバッ


提督「うお!?」

飛龍「私もぎゅー!」ギュウ

赤城「…あれ?飛龍?」ハッ

提督「あ、戻ったんね」ヨカッタ

飛龍「赤城さんだけずるいですよー」プク

赤城「………ぁ」マッカギ

飛龍「蒼龍もおいでよー」

蒼龍「えっ、私…?」ビク

蒼龍「わ、私は…いいよぉ」カァ

飛龍「何で?」ハテ

蒼龍「は、恥ずかしい…から…」モジ

飛龍「まだそんな事言ってんのー?」アキレ

飛龍「ねー、赤城さん」

赤城「あ、あぁ…そう、ね?」アセアセ

提督「何照れてんだよ」ワハハ

630: 名無しさん 2015/12/02(水)23:23:55 ID:dL7

赤城「そ、それは元はと言えばーー」ハッ

提督「あ」

赤城「……提督?」ニコ

提督「蒼龍!」

蒼龍「はっ、はいぃ!」ピシ

提督「おいで」テヒロゲ

蒼龍「で、でもぉ」

提督「…しょうがないな」スタスタ

赤城「あっ、こら!」

提督「行くぜー」スッ

蒼龍「わ、わわっ」グッ

提督「………」ナデナデ

631: 名無しさん 2015/12/02(水)23:24:30 ID:dL7

蒼龍「提督…」ミアゲ

提督「ん?」ニコ

蒼龍「い、いえ」モジ

提督「恥ずかしがり…治さないとな」

蒼龍「は、はぃ…」カァ

飛龍「蒼龍ばっかりー」ブー

提督「まぁまぁ」

??「異議あり!!です」バァン

??「提督さーん」バァン

赤城「!?」

提督「今度は誰よ」

翔鶴「提督の嫁空母、翔鶴です!」ドーン

瑞鶴「翔鶴姉ったらw」アハハ

提督「嫁空母って」オイ

632: 名無しさん 2015/12/02(水)23:24:55 ID:dL7

翔鶴「違うのですか?」ムー

提督「今はノーコメントで」

翔鶴「瑞鶴聞いた!?今はですって!」キャー

瑞鶴「提督さん本気なの?」

提督「空母は俺の嫁」キリッ

瑞鶴「…私も?」

提督「あったりまえじゃーん」

瑞鶴「…そ」プイ

加賀「七面鳥が赤くなっています」

瑞鶴「加賀さん!?」ビク

提督「いつの間に!?」ウオ

赤城「と言うか皆来ていますね…」

提督「…最高」キラキラ

赤城「少し気持ち悪いです」ヒキ

提督「やめて!距離を取らないで!」

633: 名無しさん 2015/12/02(水)23:25:16 ID:dL7

加賀「なら私が距離を詰めます」ヨリソイ

翔鶴「私も、です」ズイ

飛龍「私も!」ズズイ

蒼龍「じ、じゃあ…」ソッ

瑞鶴「しょうがないわね…」スッ

赤城(しまった…)

提督「あぁ、死ぬにはいい日だ…」

加賀「死なれては困ります」ギュウ

提督「嘘だよ」ナデ

赤城「…そうだ」ボソ

634: 名無しさん 2015/12/02(水)23:25:49 ID:dL7

赤城「提督?」

提督「なぁにー?」ホッコリ

赤城「先程のお電話口の女性は誰ですか?」

提督「はっ?」

翔鶴「は?」

空母's「………」ジィ

提督「え?ちょっと、赤城?」ダラダラ

赤城「はい?」

提督「何、言ってんの?」ガクブル

赤城「違うのですか?」

提督「違うだろ」

赤城「では、何方だったんですか?」ニコ

提督「それは……」

空母's「………」ジー

提督(あー、これは赤城に軍配だな…)

提督「わぁった」ハァ

提督「中将だよ、中将」

提督「はいこの話終わりー」パンパン

赤城「何の話をされたんですか?」ニコ

提督「え?」

赤城「何の、話しを、されたんですか?」

空母's「………」ジー

提督「いや、それは…その…」


ジーーーー

635: 名無しさん 2015/12/02(水)23:26:11 ID:dL7

提督「だから…プライベートな、ね?」

赤城「…皆さん納得しましたか?」

空母's「………」フルフル

赤城「らしいですけど」ニコ

提督「えぇ…」


提督「……ったく」ハァァ

636: 名無しさん 2015/12/02(水)23:26:54 ID:dL7


フタサンマルマル

蒼龍「…そうなんだ」ゴゴゴ

飛龍「…野良の駆逐艦が」ゴゴゴ

翔鶴「…提督の、命を」ゴゴゴ

瑞鶴「狙ってるんだ…」ゴゴゴ

加賀「…頭にきました」ズゴゴゴゴゴ

赤城「それは本当なんですか?」

提督「だから、俺も又聞きなんだって…」

提督「でも、デタラメじゃあないんだろうねぇ」

赤城「…そうなんですか」ズゴゴゴゴゴ

提督「…だから言いたくなかったんだよ」ハァ

637: 名無しさん 2015/12/02(水)23:27:27 ID:dL7

翔鶴「その不貞の輩は何処ですか?」

瑞鶴「アウトレンジしてやる」

飛龍「多聞丸も怒ってるよ」

蒼龍「…ユルサナイユルサナイユルサナイ」ブツブツ

提督「お前ら怖ぇよ」

赤城「見逃せないのは事実です」

提督「まぁ、そうだけど…あれ?」

提督「加賀やんは?」ドコ?


翔鶴「早速狩りに行かれた様ですね」

提督「狩り!?」

638: 名無しさん 2015/12/02(水)23:27:47 ID:dL7

飛龍「私達も行こうか」

蒼龍「テイトクハ…ワタシガマモルカラ」

瑞鶴「私も行く」

赤城「では私も」

提督「ま、待て待て!」

赤城「何か?」

提督「何か?じゃないよもう…」

提督「闇雲に探して見つかる様な相手じゃないから、ね?」

提督「一旦冷静になってさ、対策をーーー」

瑞鶴「大丈夫よ提督さん」

翔鶴「全スロット偵察機ですので」

飛龍「それが6人」

赤城「見つけるのは時間の問題です」

提督「ちょ、ちょっと…」

639: 名無しさん 2015/12/02(水)23:28:11 ID:dL7


ミツケタラドウスル

アクソクザンデショウ

ユルサナイユルサナイユルサナイ…


バタン…



提督「………」ポツーン

提督「……ま、いっか」サジナゲ


ーーー
ーー

642: 名無しさん 2015/12/05(土)22:10:11 ID:c8b



提督「………」ペラ



ブーーーン!


マダミツカラナイノ?

ローラーサクセンシマスカ?


提督「おぉ、やってるやってる」

提督「あんなに騒いだら、見つかるもんも見つからんよ…」ハァ

提督「………」ペラ


テテテテテテテテテテン♪


テテテテテテテテテテン♪


提督「お、大佐だ」

643: 名無しさん 2015/12/05(土)22:10:37 ID:c8b

提督「はい」

中将「待たせたな」

提督「いえ、問題ありません」

中将「そうか、それでは早速だが…」

中将「…研究所の駆逐艦の件だ」

提督「はい」

中将「大本営に残っている資料に載っていた情報では」

中将「…事故当時の研究所に駆逐艦はいなかった」

提督「…え」

提督「と、言いますと?」

中将「研究対象である艦種に駆逐艦が入ってないんだ」

提督「………」

中将「因みに、裏付けもある」

中将「やはり駆逐艦では能力の振り幅に限界がある」

中将「身体の小さな駆逐艦では、薬物の投与に耐えられなかった、と」

中将「そう書いてある」

提督「なら、研究の初期段階の時点では駆逐艦はいた、と?」

中将「そうだが、期待はするな」

中将「皆、解体済みだ」

644: 名無しさん 2015/12/05(土)22:11:08 ID:c8b

提督「くっ……」

中将「腹の立つ気持ちは分かるが過去の話だ」

中将「冷静さを失っては、見てるものも見えなくなるぞ?」

中将「貴様の悪い癖だ」

提督「…申し訳ありません」

中将「それでいい」

中将「だが、これで終わりではないぞ」

提督「……?」

中将「ここから先は俺の推測の域でしかないが」

中将「貴様、初期艦は誰だ?」

提督「…いえ、それが…」

中将「聞いている、拒否したんだろう」

提督「は、はい」

中将「まぁいい、問題はそこではないからな」

中将「…貴様は」

645: 名無しさん 2015/12/05(土)22:17:35 ID:c8b
中将「本来ならそこに配属される予定だっか駆逐艦」

中将「その存在を、知っているのか?」

提督「……いえ」

中将「やはりか、なら教えてやろう」

中将「貴様の鎮守府に配属される予定だった駆逐艦、それは…」

中将「吹雪型五番艦、叢雲だ」

提督「叢雲、ですか」

中将「貴様の言っていた正体不明の駆逐艦とやらに、当てはまる部分があるのではないか?」

提督「何故、ですか?」

中将「うん?」

提督「初期艦になる予定だった叢雲が…今になって?」

提督「タイミングはそもそも、動機すら掴めません」

提督「何故、大佐はそう思われたんですか?」

中将「考えてみれば、そうだな」

提督「…え?」

646: 名無しさん 2015/12/05(土)22:17:57 ID:c8b

中将「いやな、貴様の珍事はよく俺の耳に入るんだ」

中将「駆逐艦繋がりで浮かんだだけさ」

提督「そう、ですか」

中将「さて、俺も忙しい」

中将「俺が力になれるのもここまでだ」

提督「重ね重ね、感謝致します」

中将「…が」

中将「あとの火消しもあるんだろう?」

提督「なるべくはこちらで抑えますので」

中将「そうしてくれると助かる」

中将「ではな」

提督「失礼します」


…スポッ

647: 名無しさん 2015/12/05(土)22:19:15 ID:c8b

…スポッ


提督「…ふぅ」

提督「……初期艦…叢雲…」



提督「叢雲、ねぇ…」



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

648: 名無しさん 2015/12/05(土)22:19:37 ID:c8b

フタヨンマルマル


提督「そうだ、川内起きてるかな」

提督「叢雲って事を踏まえてもう1回聞いてみるか…」スタスタ


ガチャ


提督「ん?」

川内「あっ」ビク

提督「川内やんか」

川内「う、うん」

提督「何してんの?」

川内「えっ…いや、その…」アタフタ

提督「…?」

川内「…ええと」

提督「いつからいたの?」

川内「…空母の皆が出てってから」

提督「ずっといたの?」

川内「うん」

提督「…寒かったろ」

川内「そんな事…ないから」

649: 名無しさん 2015/12/05(土)22:19:56 ID:c8b

提督「本当か?」テギュッ

川内「あっ」

提督「冷たいやん」

川内「………」

提督「とりあえず入りなよ、ちょうど川内に用があったし」

川内「うん」


バタン


ーー

650: 名無しさん 2015/12/05(土)22:20:12 ID:c8b

提督「ほら、ココア」コト

川内「ありがと」ズズ

提督「甘くて良かったよね」

川内「うん…あったかい」

川内「甘くて、美味しいなぁ」ニコ

提督「そりゃ良かった」

提督「…それで」コホン

提督「何してたの?」

川内「………」

提督「あの駆逐艦の件、でしょ」

川内「…うん」

提督「気にしすぎだって」

川内「でも…」

651: 名無しさん 2015/12/05(土)22:20:32 ID:c8b

提督「ほら、うちの荒くれ空母共が虱潰ししてるからさ」

提督「すぐ捕まえてくるよ」

川内「…無理だと思う」ボソ

提督「………」

川内「きっと、掻い潜って提督の所まで来るよ」

提督「だから廊下にいたの?」

川内「!」ドキ

提督「手の届く所にいてくれた的な?」

川内「…そ、そうだけど!」

川内「提督に何かあったらすぐ助けようと思って!」

川内「でも!提督がそれ知ったら気を遣うと思ったか、ら…」ハッ

川内「…だから」カァ

652: 名無しさん 2015/12/05(土)22:20:52 ID:c8b

提督「………」

提督「川内よ」

川内「…なに」

提督「女の子が身体を冷やすのは良くないと思います」

川内「え?」

提督「それに、執務室はあったかいです」

川内「う、うん」

提督「それと、実はゲームもある」ゴソ

川内「!」

提督「さて」

提督「クソ寒い廊下に独りで突っ立って護衛すんのと」

提督「あったかい部屋で護衛がてらゲームに勤しむのと」

提督「どっちがいい?」ニコ

川内「……提督と一緒に」

川内「ゲーム、したいな」

653: 名無しさん 2015/12/05(土)22:21:07 ID:c8b

提督「今日の献立はモンハンですが?」スッ

川内「2ndG?」

提督「ご名答」

川内「大好物だよ♪」ウケトリ


ア!ヒヤクトラレタ!

ブルファンゴキラーイ

オレモー


ーーー
ーー

654: 名無しさん 2015/12/05(土)22:21:38 ID:c8b

マルヒトマルマル



提督「もうダメだ、目がしぱしぱする」ノビー

川内「楽しかったね!」キラキラ

提督「おう、それじゃ…」

提督「休憩がてら真面目な話」ヨイショ

川内「なに?」

提督「川内が会った駆逐艦?何だけど」

川内「うん」

提督「叢雲だったと思う?」

川内「えっ?」キョトン

提督「単刀直入過ぎたわ」ウン

655: 名無しさん 2015/12/05(土)22:22:07 ID:c8b


ズイズイカクカク


川内「うーん、どうだろう…」ウーン

提督「アレとか無かった?」アレダヨ

川内「あれ?」

提督「アレだ!角!」

川内「暗くて分かんなかったよ…」

提督「…ですよねー」ガク

川内「実際の所、シルエット位しか分からなかったからね…」

提督「しゃあないよなぁ…」

川内「力になれなくてゴメンね…」ショボンヌ

提督「いやいや、気にすんなよ」

川内「でも…」

提督「見つけただけでも目っけもんさ」

提督「対策はいくらでも打てるからな」

川内「…うん」

656: 名無しさん 2015/12/05(土)22:22:27 ID:c8b

提督「それと、アイツら諦めたのかな」

川内「そう言えば静かになってるね」


ドンドンドン!


提督「噂をすれば、か?」

川内「…分かんないよ」スッ

提督「いやそれならノックなんてしないだろ、はいよー」


ガチャ


??「提督ッッ!」

提督「…どうしたの?」



ーーー
ーー

660: 名無しさん 2015/12/08(火)00:02:25 ID:otz


長門「何故教えてくれなかった!」ドン

提督「…そうなるからじゃん」ハァ

長門「我々の指揮官が狙われているんだぞ!」

長門「落ち着いてなどいられるか!」バン

提督「こらこら、とりあえず冷静になりなって」

長門「提督は何故そんなに余裕でいられるんだ!」

提督「長門ってば」

長門「もしもの事があってみろ!我々はどうなる!?」

提督「………」スゥ

提督「…長門」ボソ

長門「っっ!!!」ビク

提督「落ち着けって言ったんだけど?」ギロ

長門「」チーン

川内「落ち着いたね」

提督「あら」

661: 名無しさん 2015/12/08(火)00:03:02 ID:otz

日向「君は怖いな」

提督「あ、日向もいたんだ」

日向「ひどいな、最初からいたろう?」

提督「真面目に返すんじゃない」

日向「悪かった」ハハハ

川内「日向さんは余裕だね」

日向「当たり前だろう?」

日向「この男は伊達じゃないからな」

川内「提督の強さ、知ってるの?」

日向「ん?あぁ、何でも知ってるさ」

日向「中には川内も知らないような事もあるぞ?」チラ

川内「…何それ」

日向「ははは、これは私が独占すると決めてる」

日向「墓場まで持っていくつもりだよ」

川内「いいもん、提督から聞き出すから」チラ

提督「…何の事やら」タラ

日向「…それにしても、だ」

662: 名無しさん 2015/12/08(火)00:04:42 ID:otz

提督「ん?」

日向「君の命を狙う…許されん事だと思わないか?」

日向「それに関して言えば、長門の言い分も最もだと思うんだが」

提督「まぁ、俺に限った話じゃないけどな」

川内「それはそうだけど…」

日向「私にとってはこれ以上ない問題だ」

川内「それは日向さんに限った話じゃないけどね」

日向「まぁ、そうなるな」フゥ

提督「結局何が言いたいんだよ」

日向「私は、凄く怒っている」

提督「あぁね」ウン

日向「赤城が、その腐れ外道を最初に見たのは夜だと言っていたが?」

提督「腐れ外道て」オイ

川内「うん、そうだね」

日向「空母は夜戦に不向きだ、駆逐艦相手には部が悪い」

提督「そうだね」

日向「相手が得意とする夜に、ウチの主戦力は話にならない」

日向「てんでダメ、とはこの事だな」

663: 名無しさん 2015/12/08(火)00:05:47 ID:otz

提督「んだとゴルァア!!」ガタッ!!

川内「ひぃ!?」ビクッ

日向「落ち着け、事実だろう?」

提督「グルルルゥゥゥ…」ウウウ

川内「提督の背後に紫のオーラが…」ガクブル

日向「提督は自分の空母を貶されると獣化する癖があるんだ」

川内「癖とかそんな生易しいもんじゃないよこれ!」ビクビク

日向「又の名をビーストズイウンぷんぷんドリーム」ドヤ

川内「別名とかいいから!しかも何か全体的にダサいから!特に最後!」

日向「そうか?私は良いと思ったんだが」

川内「絶対日向さん命名でしょ!?」

日向「よく分かったな」ホウ

川内「何で関心してるの!?瑞雲とかある辺りそんな所だろうと思ったよ!」

川内「最早!周知の事実!」バーン

川内「………」ゼェゼェ

664: 名無しさん 2015/12/08(火)00:06:29 ID:otz

日向「やはり川内は夜だと活発になるのか?」フム

川内「…人を、夜行性のっ、生き物…観察してるみたいに…」ハァハァ

提督「グルルルゥ…」

提督「ガァァォアアア!!」

川内「き、来た!」スッ

日向「時代はやはり空母だな」ボソ

提督「やっぱり?」

川内「あれ?」パチクリ

日向「うん、特に君の従える空母は天下一品だも思う」ウン

提督「だろぉ?」キラキラ

日向「ま、こう言う事さ」コソ

川内「……ふーん」

日向「…どうした?」

川内「何にもー」プイ

日向「……?」

提督「悪い悪い」テヘペロ

日向「で、だ」

提督「うん」

665: 名無しさん 2015/12/08(火)00:06:57 ID:otz

日向「変わりに、私達戦艦が夜の捜査網を担当しようと思ってね」

提督「なるほど」

提督「てかさ」

提督「そんな躍起にならなくても…」

日向「…君は」

提督「…?」

日向「君自身をもっと評価すべきだ」

提督「………」

日向「君がいないと、ここは機能しない」

日向「後任の提督はいるだろうが、それではダメな艦娘が大勢いるのは知ってる筈だ」

日向「私だって、そうさ」

日向「そして、その影響を他より大きく受けている艦娘が一握り」

日向「知らない、とは言うまい?」

提督「………」

日向「川内、君もかな?」

川内「もう言ってるもん」

日向「だ、そうだが」チラ

666: 名無しさん 2015/12/08(火)00:07:43 ID:otz

提督「…分かったよ」

日向「よし、いい子だ」

提督「…ふん」

日向「では、後のことは任せて貰おう」

提督「……日向」

日向「何かな?」

提督「もし…相手を見つけたら」

提督「生け捕りにしてくれない?」

日向「…ふむ」ウーン

日向「一応、皆にはそう伝えておこう」

日向「だが、保証はできない」

提督「…分かった」

日向「ではな」スタスタ


バタン

667: 名無しさん 2015/12/08(火)00:08:29 ID:otz

提督「…さぁて」

川内「?」

提督「川内、そろそろお開きにしようか」

川内「え?」

提督「時間も時間だ、良い子は寝る時間ってね」

川内「やだ」

提督「えぇ~…」

川内「提督を守るって言ったじゃん!」

提督「あのなぁ…」

川内「やだ!動かないからね!」

提督「とは言ってもよ」

提督「俺、眠いんだけど…」ファ

川内「な、なら!寝ててもいいから!」

提督「そう言うワケにはいかないでしょ?」

提督「部下に徹夜で護衛させといて自分は爆睡って」

提督「どこの王様だよって話、俺そんな中寝れないよ」

川内「だけど…」

提督「な?気持ちはすんごい嬉しいからさ」

668: 名無しさん 2015/12/08(火)00:10:30 ID:otz

川内「…やっぱりやだ」

提督「………」

川内「ここで帰ったら、明日死ぬ程後悔しそうなんだもん」

提督「…そんなに俺が信用できない?」

川内「…ちょっと」

提督「そっか」

提督「だったら、こうだ」

提督「俺に勝ったら、好きにしな」スッ

川内「…いいじゃない」

669: 名無しさん 2015/12/08(火)00:10:50 ID:otz



シーーーン…



提督「……!」サッ

川内「っ!」ヒュッ

提督「ちっ」サッ


つ「壮絶な戦いの描写」


川内「…避けてばかりじゃ勝てないよ?」

提督「激流に身を任せるのさ」スーッ

川内「反撃する余裕がないだけなんじゃない?」

提督「どうだか」


ーーー
ーー

670: 名無しさん 2015/12/08(火)00:12:09 ID:otz


ー10分後ー


川内「………」ゼェゼェ

提督「………」

川内「何で…反撃して、こないの?」

提督「さぁねぇ」ニコ

川内「くっ、バカにして!」

提督「馬鹿になんてしてないさ」

川内「くっそぉぉお!!」バッ

提督「よっ」ウケミ

川内「なっ!?」

提督「川内こそ、何か履き違えてないかな?」

川内「何をっ!」グググ

提督「隙を作らないための攻撃が当たるわけないでしょ?」グイ

川内「くっ…」

提督「反撃を許さない凄まじい連撃って」

提督「確かに強いよね」

提督「でも、今の川内はそれとは違うよ」

提督「どこか、焦りを感じる」

川内「焦ってなんて!」

提督「そう思ってるうちは俺には勝てない」

提督「あの、駆逐艦にもね」

671: 名無しさん 2015/12/08(火)00:15:27 ID:otz

川内「っ!」

提督「何があったのか見てないから分かんないけど」

提督「今の川内を見てるとなんとなく分かるよ」

川内「………」

提督「護衛の事だってそうさ」

提督「川内の気持ち故の行動なのは勿論知ってるし、嬉しいよ」

提督「でも、その裏で違うモノが川内を駆り立ててるよね」

川内「そんな…事…」

提督「そんなわけで、今日はお開き」

川内「ま、まだ負けてないよ!」

提督「うん、まだ、ね」

提督「でも、今から負けるんよ」スッ

川内「あっ…」

提督「川内」

672: 名無しさん 2015/12/08(火)00:15:48 ID:otz



提督「ありがとう」ボソ



トンッ



川内「そんな…ていとーーー」



トサッ



提督「さて、部屋に運んでやんないと」ダッコ

提督「忙しくなるかもだからね…」






674: 名無しさん 2015/12/09(水)21:48:29 ID:kaF
マルフタマルマル


ー軽・重巡洋艦寮ー

ー川内型の部屋前ー



キィ、パタン


提督「さぁて、戻るかなぁ」コキコキ

??「待ちな」

提督「んー?」

??「こんな夜中に何してんだ?」

提督「…ちょっと待て、誤解だ」

??「お前、それ先に言ったら怪しさ満点だぞ?」

提督「……そう?」

??「あぁ」

提督「いやでも、今絶対変な誤解してたやん」

提督「なぁ、木曽」


ーー

675: 名無しさん 2015/12/09(水)21:49:02 ID:kaF

木曽「誤解も何も、一部始終見てたからな」

提督「どっから?」

木曽「川内を抱っこして部屋に運んでる所から」

提督「それだけ見てたら完全に事前か事後のシチュエーションだよね?それ誤解する気満々だよね?」

木曽「お前そんな事してたのか?」ジト

提督「そして誤解して無かったみたいだね、提督の思い違いからまさかのこっから誤解が始まったね」

木曽「さっきから何なんだ?」

提督「いや本当に何にもないんです全部話します」ペコー

木曽「うん?まぁ、話すなら聞こうか」

676: 名無しさん 2015/12/09(水)21:49:35 ID:kaF



ズイズイカクカク



木曽「成程な」

提督「話の分かる木曽で良かったよ」

木曽「分かんねぇ俺がいるみたいな言い方だな」

提督「さぁ?俺の木曽はお前だけだからねぇ」

木曽「………」

提督「どしたの?」

木曽「…そんな事だからお前は」ボソ

提督「はい?」

木曽「何でもない」フン

木曽「…ところで」

提督「んー?」

木曽「命狙われてるって話」

677: 名無しさん 2015/12/09(水)21:50:05 ID:kaF

提督「うん」

木曽「お前、大丈夫なのか?」

提督「何が?」キョトン

木曽「護衛も付けずに夜な夜なほっつき歩いて」

提督「あぁ、大丈夫しょ」

木曽「気楽だな」

提督「殺られないからね」

木曽「お前は強いからな」フフン

提督「恐縮です」

木曽「だが、所詮は生身の人間なんだ」

木曽「赤城じゃないが、慢心するなよ?」

提督「分かってるよ」

木曽「ならいい」スッ

提督「ん、帰るの?」

木曽「俺だって眠いんだ」

678: 名無しさん 2015/12/09(水)21:50:39 ID:kaF

提督「てか、木曽こそ何してたんだよ」

木曽「俺か?」

木曽「俺はな…」

木曽「部屋にいたら、なんとなくだけど」

木曽「お前が、近くにいる気がしたんだ」

提督「へぇ…」

提督「それで、出てきて探してたの?」

木曽「探すまでもない、本当に近くにいたからな」

提督「ふぅん…」

木曽「…何だよ」

提督「いや、ちょっと可愛いなって」

木曽「んなっ」ピク

木曽「何言ってんだよ」フッ

提督「思ったのそのままだけど」

木曽「柄じゃねぇよ」クス

提督「クールだねぇ」ニッ

679: 名無しさん 2015/12/09(水)21:51:10 ID:kaF

木曽「照れて欲しかったか?」

提督「いんや、他意はないよ」

木曽「なら有り難く受け取っておこうか」

提督「そうしてくり」ニコ

木曽「よし、お前と話せたことだし」

木曽「寝るとするか」

提督「あぁ、おやすみ」

木曽「おう、変な奴に殺られるんじゃないぞ?」

提督「馬鹿にしてんの?」

木曽「その意気だ、じゃあな」スタスタ

提督「腹冷やすなよー」

木曽「…、分かってるよ」


バタン


提督「…俺も寝るかねー」スタスタ


ーー

680: 名無しさん 2015/12/09(水)21:51:42 ID:kaF


木曽「……行ったか」

木曽「馬鹿が、お気楽なもんだ」

木曽「………」

木曽「………」

木曽「……はぁぁ」ヘタリ

木曽「…不意打ちは卑怯だぞ」バックンバックン

木曽「でも、可愛い…か」

木曽「へへっ」



ーーー
ーー


681: 名無しさん 2015/12/09(水)21:52:46 ID:kaF




「………」スタスタ…



スッ


ピタ



「………」



カチャ…キィィ



ヒュォオ…

682: 名無しさん 2015/12/09(水)21:54:08 ID:kaF

提督「…ほう、あの戦艦共の包囲網を潜ってきたの」


??「………」


提督「やるじゃない」


??「あんなの、目隠ししてても見つからないわよ」


提督「言うねぇ」


??「随分と余裕そうね」


提督「そう見える?」


??「強がってる様には見えないわね」


提督「俺は君の顔が見えないよ」


??「見なくても、もう知ってるんじゃないの?」


提督「さぁてね」

683: 名無しさん 2015/12/09(水)21:54:52 ID:kaF

提督「俺は自分の目で見たものしか信じないタチだから」


??「なら見る事なく終わっちゃいそうね」


提督「試してみる?」


??「それ、艦娘相手に生身の人間が言うセリフ?」


提督「どうだろうねぇ…」



ヒュォオオオォオ…




バシィッ!!

684: 名無しさん 2015/12/09(水)21:55:14 ID:kaF

??「へぇ、受けれるのね」グググ


提督「………」


??「なら、これなら?」シャキ


提督「っ! 」ヒュッ


スタッ


ツー…

685: 名無しさん 2015/12/09(水)21:56:24 ID:kaF

提督「……ちっ」グイ


??「何舌打ちしてんのよ」


??「普通だったら首から上が無くなってるわよ?」


提督「そのアンテナみたいの、良く切れるんだね」


??「そりゃそうよ」カチャ


??「アンタを切るために誂えたんだから!」タッ


スパッ

686: 名無しさん 2015/12/09(水)21:57:58 ID:kaF

提督「………」ツー


??「…良く避けたわね」チッ


提督「何舌打ちしてんのよ?」


??「あら、私の真似?」イラ


提督「いんや、今ならオマケも付いてくる」


提督「しかと拝ませてもらおうか」


提督「ご尊~顔~」


ハラ…


??「……なっ」


提督「やっぱり君だったんね」



提督「…叢雲」


688: 名無しさん 2015/12/10(木)22:39:48 ID:gGQ


叢雲「ほら、やっぱり知ってるじゃない」

提督「知らないなんて言ってないでしょ?」

叢雲「その態度…ムカつくわね」

提督「こういう人間なものでね」

叢雲「そういうのを言ってんのよ」ブンッ

提督「おっと」

提督「落ち着いて話せる感じじゃなさそうだねぇ」

叢雲「今更、何を話すのよ」

提督「………」スッ

叢雲「何で身構えるのをやめたのかしら?」

叢雲「もしかして、降参?」ニコ

提督「いや、流石大佐だなってね」

提督「叢雲お前…」

689: 名無しさん 2015/12/10(木)22:40:44 ID:gGQ



提督「ここの初期艦になる予定だったんだろ?」




叢雲「っ」ピク

叢雲「何故、そう思ったの?」

提督「初対面の奴相手に今更、何て言わないでしょ?」

提督「まぁ、実際は初対面なんだけどね」

叢雲「察しがいい奴は嫌いよ」

提督「そりゃあどうも」

叢雲「…折角」

提督「?」

叢雲「正体不明の敵に暗殺されたって事にしようと思ってたのに」

叢雲「その大佐も消さなくちゃならないじゃない」フゥ

提督「大佐かぁ、無理だと思うよ」

叢雲「あら、どうしてかしら?」

提督「俺より強いから」

叢雲「なら、アンタで試してみるわ」スチャ

690: 名無しさん 2015/12/10(木)22:41:10 ID:gGQ

提督「うーん…タイマンしてもいいんだけど」

提督「ちょっと話したい事もあるし…」

叢雲「私は無いわよ」

提督「こっちはあるの…てなわけで」

提督「ちょっと狡いことしまーす」ムン

叢雲「艦娘を呼ぶ気ね」

提督「ご名答」ニコ

叢雲「でも残念ね」

提督「なんで?」

叢雲「そんな事、予想しない訳ないでしょ?」

叢雲「こんな時間、起きてる艦娘なんて数は知れてるし」

叢雲「何より、私のせいで警備は皆外を周ってる」

叢雲「仮に声が聞こえたとして、外からここまでどれ位時間がかかると思ってるの?」フン

提督「そっかぁ…結構かかるだろうなぁ」

691: 名無しさん 2015/12/10(木)22:41:29 ID:gGQ

提督「…二秒、いやそんなにかかんないか」

叢雲「アンタ馬鹿?」

叢雲「アンタ自慢の懐刀も寝てるのは確認済みよ」

提督「なら、試してみようか」

叢雲「やってみれば?」

提督「見てろよー」

提督「………」スゥー

692: 名無しさん 2015/12/10(木)22:41:52 ID:gGQ



提督「ながとぉーー!!」ガァ



長門「どうしたっ!!?」ガチャ!!

叢雲「!?」ビク

提督「2秒かかっちゃったね」

叢雲「何で、そんなに早く…」

提督「何でって?」

叢雲「戦艦は、外に…」

提督「そうだよ、戦艦は皆出払ってる」

提督「でも、長門はな…」

提督「隣の部屋で気絶してたんだよ!」ドン

叢雲「面白くないわね」チッ

長門「別に面白くなくていい」

長門「そして、例の提督を殺そうとしているという犯人は…」

長門「…貴様か?」コキコキ

693: 名無しさん 2015/12/10(木)22:42:20 ID:gGQ

叢雲「だったら?」チャキ

長門「轟沈500万回分の後悔をさせてやる」

提督「小学生か」

長門「覚悟は、できてるな?」ゴゴゴゴゴ

叢雲「私を駆逐艦と思って甘く見てたら」

叢雲「大怪我するわよ」

叢雲「ビッグセブンさん?」ジロ

長門「なら、やってみろ」フン

提督「おいおい、やり過ぎるなよ?」

長門「ビッグセブンを嘗めてるとどうなるか」

長門「こいつに教えてやらねばならんからな」

提督「やられたらダサいぞ?」

長門「まぁ、見てろ」フン

叢雲「何をごちゃごちゃと!!」ブンッ

長門「ーーふんっ!!」パンチ

694: 名無しさん 2015/12/10(木)22:43:02 ID:gGQ



パキンッ



クルクル…ドスッ



叢雲「なっ…」

長門「な?」クル

提督「やるやん」

叢雲「こんな物なくたって!」ポイ

長門「ふん、殴り合いか?」

提督「あー、やめときな叢雲」

提督「綺麗な顔が馬鈴薯になっちゃう」

叢雲「黙りなさい!」

長門「ほらどうした」シュッシュッ

提督「見ろよこのシャドウ」

提督「こんなパンチ食らったら…」

提督「ヒェェ、だよ」ヒェェ

長門「ふっ、ふっ」キュッ、シュッシュッ

提督「うお、腰が入ったいいパンチだ!」

叢雲「ーーーーっ!!」プルプル

695: 名無しさん 2015/12/10(木)22:44:01 ID:gGQ

叢雲「ば、馬鹿にしてぇぇえ!!」グオッ

長門「シッ」パァン!!

叢雲「がぁっ!!」ブットビ


ドサッ…ゴロゴロ、バタ


提督「やり過ぎんなって言ったのに…」

長門「なぁに、艦娘なら大丈夫な位に加減したぞ」

提督「ホントかよ…」チラ

叢雲「がっ、げほっ…おえぇ」プルプル

提督「どこがだよ…」ジト

長門「痛くしてないとは言ってないだろう?」

長門「ただのボディブローだ」

叢雲「な、にが…こんなっ…」ゲホゲホ

提督「顔を狙わなかったのは流石だな」

長門「提督にそう教えられたからな」フンス

提督「えらいえらい、撫でてやろうか」スッ

長門「なっ!遠慮する!」バッ

提督「相変わらずだねぇ」

長門「うるさいっ!」プイ

696: 名無しさん 2015/12/10(木)22:44:59 ID:gGQ

提督「あははは…あ、忘れてた」スタスタ

長門「あっ、不用意に近づいては…」

提督「大丈夫だよ」シャガミ

提督「叢雲」

叢雲「………」

提督「話せない程痛かったか?」

叢雲「……何よ」

提督「俺が初期艦配属を拒否した時、何があったのか」

提督「話して、くれないか?」

叢雲「……嫌よ」

提督「…どうしても、か?」

叢雲「えぇ」

提督「…仕方ないな」スクッ

提督「長門よ」

長門「何だ?」

提督「空母寮に行って、廊下でこう叫べ」

提督「提督と例の駆逐艦が執務室にいると」

長門「…いいのか?」

提督「おう、構わん」

長門「分かった」スタスタ、バタン

697: 名無しさん 2015/12/10(木)22:47:02 ID:gGQ



提督「さて、ちょっと待ってようか」

叢雲「なぶり殺しにでもするつもり?」

提督「そんなぁ、殺したりはしないよ」

叢雲「なら拷問かしら」ジロ

提督「それに近いかもね」

叢雲「……ふぅん」

提督「ま、話したくなったら教えてよ」

叢雲「それはまず無いわね」



バァァン!!

698: 名無しさん 2015/12/10(木)22:47:36 ID:gGQ


提督「お、早かったね」

加賀「………」

赤城「………」

飛龍「………」

蒼龍「………」

瑞鶴「………」

翔鶴「………」


叢雲「……っ」タラ


提督「よしお前ら」

提督「まず、俺は無事だ」

提督「そして、この叢雲が犯人だ」ユビサシ

699: 名無しさん 2015/12/10(木)22:47:55 ID:gGQ

加賀「ひき肉にしてもよくて?」

提督「ダメだよ」

赤城「なら荒挽きならいいですか?」

提督「ダメだって」

飛龍「ブツ切りは?」

提督「ダメだー」

蒼龍「チギルチギルチギル…」ブツブツ

提督「ちぎるのもダメー」

瑞鶴「焼き切るのはー?」

提督「だーめー」

翔鶴「消し炭にしても?」

提督「よくないー」

叢雲「………」ダラダラ

700: 名無しさん 2015/12/10(木)22:51:08 ID:gGQ


提督「どうやっても殺したいみたいだけど、この叢雲には聞きたい事があります」

提督「なので、皆さんには協力してもらいたいことがあります」

空母's「よろこんで」

提督「では、一航戦以外の4人は」

提督「叢雲の手足を抑えてくださーい」

ガシッ

叢雲「なっ、何するのよ!」グイグイ

翔鶴「黙りなさい、このまま折るわよ」

提督「尚、俺の指示以外の事をした人は大嫌いになりまーす」

翔鶴「…運が良かったわね」ニコォ

叢雲「……っ」ゾク

提督「それでは一航戦の二人」

赤城「話すまで殴り続けますか?」

加賀「いいですね」

提督「大嫌いになりまーす」

赤城「嘘です」

加賀「ごめんなさい」

提督「よろしい」

叢雲「ふん、男なんて所詮そんなもんよ」

提督「おっと、何をエッチな勘違いしているのか知りませんがー」

提督「俺はそんな下衆な真似もしませんよ」

提督「さて赤城、加賀やん」

提督「叢雲が話すと言うまで…」

叢雲「……っ」ゴクッ

701: 名無しさん 2015/12/10(木)22:53:23 ID:gGQ



提督「…くすぐってろ」ニヤ



叢雲「なっ…」サーッ

提督「終わったら呼んで、隣にいるからねぇ」ヒラヒラ

叢雲「ちょ、まちなさーーー」

加賀やん「鎧袖一触よ」

赤城「死ぬまで耐えばいいんです」


アハハハハハハ!ヤメナサイッタラ!

ナラ、ハナシマスカ?

イヤヨ!ゼッタイニハナスモン…アハハハハオエッ

ヤメテ!オネガァァアアハハハハ!

ハナスマデヤメマセン

イヤァ!モレル!モレチャウカラァァア!

ハナシタラトイレニモイケマスヨ

アハハハハハハ!ヤメテ!ヤメテッタラァァアアア!


チョロロロロロ…


イヤァァァァアアア……



ーーー
ーー

705: 名無しさん 2015/12/12(土)22:14:22 ID:LRO

マルサンマルマル



叢雲「話す…話すからぁ…」グスッ

加賀「やりました」グッ

赤城「提督を呼んで来ましょう」スタ

瑞鶴「でも、この娘漏らしてるよ?」

蒼龍「流石に可哀想…」

叢雲「…ひぐっ」メソメソ

翔鶴「なら、提督に聞いてきますね」スタスタ

飛龍「とりあえずほら」タオルワタシ

叢雲「………」ウケトリ


ーー

706: 名無しさん 2015/12/12(土)22:14:44 ID:LRO


翔鶴「提督」コンコン

提督「ん、終わった?」

翔鶴「入ってもいいですか?」

提督「どぞ」


ガチャ


翔鶴「失礼します」

提督「どうしたの?」

翔鶴「あの駆逐艦なんですが」

翔鶴「えぇと、くすぐりの果に失禁してしまって…」

提督「マジ?」ウワァ

707: 名無しさん 2015/12/12(土)22:15:14 ID:LRO

翔鶴「流石に可哀想という事で指示を頂きに来たのですが」

提督「ありゃあ、やり過ぎちゃったかな…」

提督「まだ、反抗的なの?」

翔鶴「いえ、泣いてますね」

提督「うぐ」グサ

翔鶴「どうされますか?」

提督「とりあえず、そうだね」

提督「お風呂に入れてあげて」

翔鶴「はい」

提督「一応、監視しといてね」

提督「んで、服は…そうだね」

提督「俺のスエット渡しといて」

翔鶴「提督の、スエット…ですか?」ピク

提督「そ、俺のって事は伏せといて」

提督「絶対嫌がると思うから」

翔鶴「分かりました」

提督「んで、落ち着いたら執務室に連れてきてね」

翔鶴「はい、では失礼します」

提督「ほいよ」


パタン

708: 名無しさん 2015/12/12(土)22:15:33 ID:LRO



翔鶴(提督のスエット…これは何としても…)



ーーー
ーー

709: 名無しさん 2015/12/12(土)22:15:56 ID:LRO



ーお風呂場ー



カラカラ


加賀「さぁ、入りなさい」

叢雲「………」チャプン

瑞鶴「何でこんな奴の風呂見とかないといけないのよー」プンスコ

加賀「提督に文句があると言いたいの?」ギロ

瑞鶴「違うわよ」

瑞鶴「どうせなら提督とがよかっーー」ビク

加賀「それ以上言うと口を縫い合わします」イッコウセンニラミ

瑞鶴「ふーんだ」プイ

叢雲「…アンタ達は」ボソ

加賀「何ですか?」

叢雲「アイツの事を随分慕ってるのね」

加賀「慕っている?」

加賀「その程度の言葉で片付けないで欲しいものね」

瑞鶴「うわ、重たっ」ヒキ

710: 名無しさん 2015/12/12(土)22:16:16 ID:LRO

加賀「黙りなさい、胸が南部鉄板」フン

瑞鶴「何ですって!?」

叢雲「何で…」

加賀「……?」

叢雲「何で、そこまで想えるの?」

叢雲「アイツの、何処に…」

加賀「貴女と提督にどんな繋がりがあったのかは知りません」

加賀「しかし、貴女は提督の事を何も知らないわ」

加賀「知っていたら、そんな疑問は浮かばない筈ですもの」

瑞鶴「まぁ、一理あるわね」ウン

加賀「もう上がりなさい」

加賀「提督が待ってるわ」

叢雲「……分かったわ」ザバァ



ーー

711: 名無しさん 2015/12/12(土)22:16:39 ID:LRO


ー同時刻・執務室ー



赤城「何で私が…」フキフキ

飛龍「それは私もですよ」フキフキ

赤城「駆逐艦の粗相の後片付けなんて」

飛龍「ジャンケンに負けましたからねぇ」

赤城「むぅ…」フキフキ

飛龍「でもほら」

飛龍「子供の後始末と思えば」

飛龍「花嫁修業に通じる物がありません?」

赤城「はなっ!?」ビク

飛龍「反応しましたねぇ」ニヤ

飛龍「はたして、お相手は誰なのかなー?」ニヤニヤ

赤城「もう、からかわないで」カァ

飛龍「因みに私は提督とーーー」

赤城「それ以上言うと口を縫い合わせますよ?」ニッコォ

飛龍「や、やだなー…冗談ですって!」ハハハ

赤城「そうでしたか」ニコ

飛龍(でも、負けないから)

赤城(かかってきなさい)



ーーー
ーー

712: 名無しさん 2015/12/12(土)22:17:25 ID:LRO



ー同時刻・提督の部屋ー


翔鶴「さて、提督の部屋に到着した訳ですが」

蒼龍「…ここが、提督の部屋」ゴクリ

翔鶴「蒼龍さん、ここで一つお話があります」

蒼龍「どうしたの?」

翔鶴「蒼龍さんは、提督の事が」

翔鶴「好きですか?」

蒼龍「ふえっ!?」ドキ

蒼龍「すすす好きって…」ポッ

蒼龍「それは、まぁ、ね?」マッカ

翔鶴「そうですか、なら話が早いです」ホッ

蒼龍「……?」

713: 名無しさん 2015/12/12(土)22:17:45 ID:LRO

翔鶴「提督には、スエットを持ってこいと命じられていますが」

翔鶴「そのスエットはあの腐れ駆逐艦が着る為の物です」

蒼龍「は?」ハイライトオフ

翔鶴「そうなりますよね?私もです」

翔鶴「だから、私はそのスエットを」

翔鶴「正しい方向に導こうかと思っています」

翔鶴「蒼龍さんは、どうですか?」

蒼龍「…それがいいと思うな」ハイライトオフ

翔鶴「でしたら後は簡単です」

翔鶴「上と下、どちらを御所望ですか?」

蒼龍「私は、上が欲しいな」

翔鶴「では解決です」ニコ

714: 名無しさん 2015/12/12(土)22:18:02 ID:LRO

翔鶴「後は瑞鶴の部屋着を私が風呂場に持って行って…」

蒼龍「私は各々の部屋に提督のスエットを隠して…」

翔鶴「…バッチリですね」ニコ

蒼龍「…そうだね」ニコ



ーーー
ーー

717: 名無しさん 2015/12/14(月)23:17:24 ID:Ojs


ーお風呂場ー

叢雲「………」サッパリ

加賀「さぁ、これを着なさい」

瑞鶴「えっ、ちょっと待ってこれ…」ゴソ

加賀「どうかしたの?」

瑞鶴「これ私のじゃない!」

加賀「そう」

瑞鶴「そう、じゃないわよ!何で!?」

加賀「別に減るものでもないでしょう?」

瑞鶴「嫌よ!だってこれ…」ヒロゲ


「I LOVE TEITOKU」


瑞鶴「私のお気に入り部屋着なのに!」

加賀「自作Tシャツ?」

瑞鶴「わ、悪い?」

加賀「いえ、ただ」

加賀「その刺繍が気に入らないわ」

瑞鶴「加賀さんは本当ブレないわね」

718: 名無しさん 2015/12/14(月)23:17:49 ID:Ojs

加賀「鎧袖一触だからよ」

瑞鶴「瑞鶴よく分かんない」

加賀「死が二人を分かつ後も一緒と言う意味よ」フンス

瑞鶴「分かつのか一緒なのかどっちなのよ」

加賀「一緒よ」

瑞鶴「なら何で分かつ後にもっかい一緒になるの」

瑞鶴「ずっと一緒にいればいいのに」

加賀「…その方がいいわね」

瑞鶴「鎧袖一触の意味がコロコロ変わってる」

加賀「細かい事を気にしたら負けよ」

瑞鶴「何に負けるのよ…」

叢雲「アンタ達漫才師みたいね…」フキフキ

瑞鶴「誰が漫才師よ、黙って着替えなさい」

瑞鶴「早くしないとアウトレンジするわよ」

加賀「それはどういう意味かしら」

瑞鶴「病める時も健やかなる時も、提督を愛し続ける、と言う意味よ」

加賀「前の会話と全く関係ないのではなくて?」

719: 名無しさん 2015/12/14(月)23:18:11 ID:Ojs

瑞鶴「だってデタラメだからね」

加賀「大丈夫よ、提督は貴女の事を何とも思ってないから」

瑞鶴「私も嫁候補に入ってるわよ」

加賀「空母ってだけよ」

瑞鶴「提督ってそんな人なの?」

加賀「違うに決まっているでしょう?」

瑞鶴「何なのよ…」

加賀(提督の隣は譲れません)

瑞鶴(言ったこと自体はデタラメじゃないから)

叢雲「………」


ーーー
ーー

720: 名無しさん 2015/12/14(月)23:18:49 ID:Ojs


ー執務室ー


提督「終わったー?」

赤城「あっ…終わりましたよ」フイッ

提督「?」

飛龍「あは、まだ照れてる」クスクス

提督「飛龍、赤城はどうしたの?」

飛龍「えー、赤城さんがねー…」

赤城「イッタラ…シリマセンヨ」ボソ

飛龍「えっ?」チラ

赤城「………」イッコウセンニラミ

飛龍「あ……」タラ

提督「赤城がなんて?」

飛龍「えっと…ちょっとお腹痛いんだって!」アセ

提督「うんこ?トイレ行ってくる?」

赤城「デリカシー無さすぎです」

提督「あ、うん」ゴメン


ガチャ

721: 名無しさん 2015/12/14(月)23:19:13 ID:Ojs


瑞鶴「あれ、提督さんいたんだ」

加賀「入りなさい」

叢雲「………」

赤城「そのTシャツ…」ジッ

飛龍「…あー、なるほどー」フーン

瑞鶴「ち、違うの、これは…」アタフタ

提督「へー、瑞鶴俺の事好きなの?」

瑞鶴「んなっ!?」ビク

赤城「提督、デリカシー無さすぎです」

提督「あっはい」

赤城「2回目ですよ」

提督「ごめんくさい」ペコー


コンコン


提督「ほいよ」


ガチャ

722: 名無しさん 2015/12/14(月)23:20:15 ID:Ojs


翔鶴「あら、提督もいらしたんですね」

蒼龍「ただいまぁ」

提督「はいおかえり」

提督「ねぇ翔鶴、あれ」クイ

翔鶴「見つからなかったので、代わりに」ニコ

提督「あぁ、そうなんだ」

提督(見つからなかった…?)

提督(…ま、いっか)

提督「それじゃ早速…」

提督「おい漏ら雲」

叢雲「んなっ」マッカァァ

飛龍「ぶっふw」

瑞鶴「もらくもwww」ゲラゲラ

赤城「何故さっきからデリカシーの無い発言ばかり連発するんですか!?」プンスコ

赤城「天誅!!」スパァーン

提督「あべしっ!!」グワシャァン!!

723: 名無しさん 2015/12/14(月)23:20:36 ID:Ojs

赤城「飛龍、瑞鶴」クル

飛龍「む、無理wもらくもとかw」ギャハハ

瑞鶴「いひひひw腹がぁあw」ゴロゴロ

叢雲「~~~っ!!」プルプル

赤城「……ふぅ、仕方がないですね」スッ


スパァーン!スパァーン!


アイタァァアーー!!

イタイジャイナニスンーーースパァーン!!

ウオオォオ!!イタァァアイ!!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

724: 名無しさん 2015/12/14(月)23:21:09 ID:Ojs


マルヨンマルマル


提督「………」モミジ

飛龍「………」モミジ

瑞鶴「………」ダブルモミジ

赤城「ったく…」

提督「…あのー」ハイ

赤城「何ですか?」ギロ

提督「何故、私達は正座させられているのでしょうか?」

赤城「分かりませんか?」

提督「いえ、何でもありません」

赤城「よろしい」

725: 名無しさん 2015/12/14(月)23:21:36 ID:Ojs

飛龍「……zzz」コクンコクン

瑞鶴「…あのー」ハイ

赤城「何ですか?」

瑞鶴「この人、寝てるんだけど…」

飛龍「……zzz」スカピー

赤城「………」スタスタ


スパァーン!!


飛龍「なぁふっ!!」ゴロゴロ、ガシャァン

飛龍「いったぁーーーい」ダブルモミジ

赤城「説教中に寝るとは何事ですか?」ギロ

飛龍「だって今何時だと思ってるんですかぁ…」

飛龍「夜更しは苦手なんですよぅ」

赤城「………」トケイチラ

赤城「…確かに、だいぶ遅いわね」ウーン

726: 名無しさん 2015/12/14(月)23:23:31 ID:Ojs

加賀「提督」クイクイ

提督「んー?」

加賀「眠いです」ゴシゴシ

蒼龍「わたしもぉ」

翔鶴「そうですね、私も少し」

赤城「…続きはまた、日が登ってからにしましょうか」

提督「そうするー?」

加賀「……zzz」

瑞鶴「加賀さんは何をさも当たり前かの様に膝枕で寝てるのよ」

提督「もう足の感覚ないよね」ナデナデ

瑞鶴「そして提督さんは何当たり前にその状況を受け入れてるのよ」

蒼龍「むー、わたしもー」ネェネェ

提督「蒼龍もおいで」

蒼龍「うんー」ゴロン

727: 名無しさん 2015/12/14(月)23:24:03 ID:Ojs

瑞鶴「そして私を無視した上でさらに状況が悪化しちゃったよ」

翔鶴「私も、いいですか?」スッ

提督「残念だけど、俺今太腿二つしかないんだよね」

瑞鶴「翔鶴姉は妹の前で何をしてるのよ」

瑞鶴「そして今って何?今じゃなかったら提督さんの太腿は何本に増えるの?それとも減るの?」

飛龍「いいな、いいな」ソワソワ

赤城「………」チラッチラッ

瑞鶴「そして怒ってた側も怒られてた側もそっちのけで羨ましそうだよ」

瑞鶴「ウチの最高戦力共はみんなして大人なのは見た目だけかよ」

瑞鶴「とか言ってる私も少し羨ましいよ」

叢雲「アンタは元気なのね」

瑞鶴「うるさい漏ら雲」

728: 名無しさん 2015/12/14(月)23:24:58 ID:Ojs

漏雲「…もう一回言ってみなさい」ギロ

瑞鶴「うるさい漏ら雲」

漏雲「その喧嘩、買ってあげーー」

提督「うるさいぞ漏ら雲」シーーッ

漏雲「アンタまた!」ガァ

提督「加賀やんと蒼龍が起きたら、そん時は殺すからな」テイトクニラミ

叢雲「くっ…」タジ

提督「ずいずい悪いけど」

瑞鶴「ずいずい言うなってーー」クル

飛龍「………」ヒダリウデマクラ

翔鶴「………」ミギウデマクラ

赤城「………」オナカマクラ

提督「やぁ」アオムケ

瑞鶴「おぉう」

729: 名無しさん 2015/12/14(月)23:26:01 ID:Ojs

提督「もうこれ死んでもいいよね」キラキラ

加賀「…い、ゃ」ウナサレ

提督「はいはい死にませんよー」ナデリコ

瑞鶴「この上ない状況に瑞鶴は言葉も出ないわよ」

瑞鶴「後、取り付く島もない事実にひどい後悔を覚えてる真っ最中よ」

提督「真っ最中はいいけど、頼めるのずいずいしかいないんだよ」

瑞鶴「ずいずい言う…もういいわよ」アキラメ

瑞鶴「で、なんなの?」

提督「叢雲を営倉に連れてって」

叢雲「…営倉?」ピク

提督「とは名ばかりの、鉄格子付き客間位に思っててくれたらいいよ」

叢雲「…そ」ホッ

瑞鶴「それだけでいいの?」

730: 名無しさん 2015/12/14(月)23:28:38 ID:Ojs

提督「…あと、デカめの毛布をば」

瑞鶴「そんな所だろうと思った」ハァ

瑞鶴「了解、ちょっと待ってなさい」

提督「流石五航戦、頼りになるね」

瑞鶴「こんなタイミングで言われても嬉しくありませーん」プイ

翔鶴「…ぇへへ」ニヘラ

提督「翔鶴も頼りにしてるよー」ナデリコ

瑞鶴「…じゃあ行ってくるから」

提督「おー、頼んだー」ヒラヒラ

瑞鶴「ほらアンタも行くわよ」

叢雲「………」


スタスタ バタンッ!!


提督「おいおい、加賀やん達が起きちゃうよ…」

提督「………」

提督「…んぁ、流石に俺も眠いわ」ファ


ーーー
ーー

733: 名無しさん 2015/12/15(火)23:09:47 ID:5Qr



マルゴーマルマル


ー営倉ー


キィ…

瑞鶴「さ、入んなさい」

叢雲「………」スッ

瑞鶴「大人しくしてるのよ」

叢雲「逃げも隠れもしないわよ」

瑞鶴「どうだか」ジト

叢雲「へぇ、分かってるじゃない」ガシ

瑞鶴「なっ!」グルン、ドサ

叢雲「逃げも隠れもしないけど」

叢雲「反撃をしないとは言ってないわ」

叢雲「私を変なあだ名で呼んだ報いよ」ガチャン

瑞鶴「何すんのよ!出しなさい!」ガチャガチャ

叢雲「出すわけないでしょ、七面鳥さん?」

瑞鶴「何ですって!!」

叢雲「檻の中だったら差し詰め調理前の鶏ね」クスクス

瑞鶴「出しなさい!殺してやるわ!」ガンガン

叢雲「喚いても無駄なのはアンタが一番分かってんでしょ?」

叢雲「安心しなさい、日が登ったら誰か来るわ」

叢雲「その時にアイツが日の目を拝むことは無いでしょうけど」クス

734: 名無しさん 2015/12/15(火)23:10:07 ID:5Qr

瑞鶴「ふん!アンタなんかに提督さんが殺られるわけないでしょ!」

叢雲「それはその時までのお楽しみよ」

叢雲「じゃあね」スタスタ

瑞鶴「畜生!出せ!出せったら!!」ガシャガシャ

瑞鶴「提督さん!提督さぁぁんーーー」


ーーー
ーー


735: 名無しさん 2015/12/15(火)23:10:40 ID:5Qr


ー執務室前ー


キィ…


叢雲「ふん、案の定アホ面晒して寝てるわね」

叢雲「他の空母も熟睡してるし」

叢雲「朝目覚めたら、愛しの提督は無惨な姿で息絶えてる…」

叢雲「最っ高のシチュエーションじゃない」ニタァ

叢雲「…アンタは」

叢雲「運が、無かったようね」

叢雲「もし、あの時配属されるのが私じゃなかったら」

叢雲「もし、同伴の士官がクズじゃなかったら」

叢雲「アンタは死なずに済んだかもしれなかったのにね」

叢雲「でも、これが運命なのよ」スッ

叢雲「……死になさい」



??「死ぬのはお前だよ」



叢雲「…誰?」クル

736: 名無しさん 2015/12/15(火)23:11:10 ID:5Qr


??「1度救われた癖に、恩知らずめ」


叢雲「何処にいるの?」クル


??「もし、提督が提督じゃなかったら、お前はどんな目にあっていたか」


??「よくものうのうと、反撃なんて」


叢雲「姿を見せなさい、卑怯者」


??「分からないお前が未熟者なんだよ」


??「提督なら、とっくに見つけてる」


叢雲「いいわ、何とでもいいなさい」


叢雲「そのまま見てるといいわ」


叢雲「アンタの提督が死ぬところをね!!」


??「馬鹿じゃないの?」


??「姿なら、とっくに見せてるよ」


??「如何にも、今のお前には見えてないけどね」


叢雲「っ!!」クルッ

737: 名無しさん 2015/12/15(火)23:11:45 ID:5Qr


ボコォ


叢雲「がはぁっ!!」ドサァッ


叢雲「あ、アンタは…」プルプル


叢雲「…あの時の軽巡」グッ


叢雲「…川内ね」ギロ


川内「遅いよ、欠伸が出る」


叢雲「………」


川内「立ちなよ」ホラ


川内「それとも、もうギブアップ?」


叢雲「……っ!」ガバッ

738: 名無しさん 2015/12/15(火)23:14:33 ID:5Qr

川内「なんてね」ガッ


叢雲「ぐぅっ!」ドサ


川内「さっきまでと待遇が同じと思わない事だね」


川内「甘い、楽勝、してやったり」


川内「今までの対応だと、お前はそんな風に思ってるだろうね」


川内「…提督は皆にお前を殺すなって言ったけど」


川内「私は言われてない」


川内「そして、止めてくれる優しい提督は夢の中」


川内「そんな時に、営倉にいたお前は発狂して自傷行為の果てに自害」


川内「ありえる話だと、思わない?」ニコ


叢雲「っ…」ゾク

739: 名無しさん 2015/12/15(火)23:15:40 ID:5Qr


川内「それが今から、起こるんだけどね」


叢雲「……そんなーー」


川内「何て?」ドカッ


叢雲「っっ!!」


川内「ほら、さっきみたいに」ゲシゲシ


叢雲「…、…っ」


川内「生意気な口きいてみなよ」ゲシゲシ


叢雲「な、にが…」


川内「え?聞こえないよ」ゲシゲシ


叢雲「ぐっ…がぁっ」


川内「提督を殺そうとしたんでしょ?」ピタ


叢雲「だから…なん、なのよ」


川内「お前は提督を舐めすぎたんだよ」


川内「誰かを殺せるのは、殺させる覚悟がある人だけだって」


川内「そんな事も、知らないの?」

740: 名無しさん 2015/12/15(火)23:16:30 ID:5Qr


叢雲「…アンタなん、かに…私の、」


川内「それこそ何なの?」


川内「分かるわけないでしょ?」


川内「だから提督は、自分を殺そうとしてる相手でも」


川内「分かろうとしたんでしょ?」


川内「だから、大切な人を殺させまいと」


川内「その前にお前殺そうとしていた部下を制止してまで」


川内「お前を、殺さなかったのに」


叢雲「………」

741: 名無しさん 2015/12/15(火)23:19:09 ID:5Qr


川内「それでもお前は…」


叢雲「…だったら、話してやるわよ」


川内「………」


叢雲「アイツが、ここに着任してすぐ…」


叢雲「もう、何年前かも、覚えてない」


叢雲「でも、あの出来事だけは絶対に忘れないわ」


叢雲「私の全てを狂わせたあの日、何があったのか」


叢雲「そして…私が、アイツを殺したい理由をーー」


ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー

744: 名無しさん 2015/12/18(金)20:38:59 ID:Ha8



ー船上ー


士官「おい、もうすぐ鎮守府に着く」

叢雲「大丈夫、分かってるわ」

士官「ふん、艦娘の癖に随分と偉そうだな」

叢雲「………」

士官「深海凄艦が現れて貴様らが世に出て以来、私達の株は右肩下がりだ」

叢雲「でも、そのお陰で今があるんじゃない」

士官「黙れ、その恩着せがましい態度が気に入らんと言ってるんだ」

士官「今となっては何処の鎮守府、泊地を見ても艦娘が我が物顔で闊歩しているではないか」

士官「我々帝国海軍の思想など、どこ吹く風かと言わんばかり」

士官「全て、貴様らのせいだ」

叢雲「そんなの知らないわよ」

745: 名無しさん 2015/12/18(金)20:39:23 ID:Ha8

士官「今回だってそうだ」

士官「陸沿いの安全なルートとはいえ、いつ深海凄艦と鉢合わせするかも分からない状態で」

士官「急な人員不足の為、私が海に出らなくてはならなくなった」

士官「こんな訳もわからん奴の為に、だ」

士官「全く腹立たしい」

叢雲「何とでも言いなさいよ」

叢雲「アンタが何と言おうと、私達抜きじゃ深海凄艦とまともに戦り合う事すらままならないんでしょ?」

叢雲「だったら丁重に送りなさい」

士官「……チッ」

叢雲「ふん」スタスタ

士官「クソ、やりにくい時代になったもんだ…」



ジリリリリリン


士官「何だ、こんな時に…」ガチャ

士官「はいーーー」



ーーー
ーー

746: 名無しさん 2015/12/18(金)20:40:18 ID:Ha8


ー待機室ー


叢雲「全く腹立つわね…」

叢雲「新しい提督もあんな感じだったらどうしようかしら」

叢雲「………」

叢雲「ま、今深く考えてもしょうがないわね」クス


ドンドンッ


叢雲「何よ」

士官「貴様に報告だ」ガチャ

叢雲「開けていいなんて一言も言ってないわよ」

士官「黙れ」

叢雲「…手短に済ませなさい」

士官「配属先の鎮守府が、貴様の受け入れを拒否したそうだ」

叢雲「…何ですって?」

士官「貴様の耳は飾りか?」

士官「貴様はいらないんだと」

士官「門前払いでもなかったな」ニタァ

叢雲「どう言う事よ、説明しなさい」

747: 名無しさん 2015/12/18(金)20:40:47 ID:Ha8

士官「貴様が知る必要はない、知れるのは事実のみだ」

士官「これから大本営に戻る、無駄足もいいところだ」

叢雲「私はどうなるのよ」

士官「さぁな?」

士官「大本営で慰安婦にでもなればいいんじゃないか?」ケラケラ

士官「ま、その身体じゃ余程の物好きか変態しかつかんだろうがな」ケラケラ


バタン…


ーー

748: 名無しさん 2015/12/18(金)20:41:13 ID:Ha8


叢雲「どういう事なの…」

叢雲「初期艦の配属を拒否?」

叢雲「そんなの、出鱈目よ」

叢雲「私は…どうなるのよ…」

叢雲「艦の時の記憶と、最低限の知識しかないのに…」

叢雲「私だって、これから強くなって…」

叢雲「提督と、仲間と、平和な海を……」

叢雲「何で……」グス

叢雲「なんで、駄目なのよぉ…」

叢雲「なんで、私じゃ…」

叢雲「こんな、態度だから?」

叢雲「駆逐艦は、弱いから?」

叢雲「私が、気に入らなかったから?」

叢雲「分からない、わよ…」ボロボロ

749: 名無しさん 2015/12/18(金)20:41:57 ID:Ha8



叢雲「……本当は」



叢雲「会う、筈だった…私の、初めての提督…」



叢雲「どんな人か、分からない…けど」



叢雲「その提督の、初めての艦娘に…なって…」



叢雲「…本当はっ」



叢雲「すっごく楽しみに、してたのに…」グスグス



叢雲「…なんで、なんでなのよぉ!」ワァァ…



ーーー
ーー


750: 名無しさん 2015/12/18(金)20:42:33 ID:Ha8

パチ



叢雲「………」ムク

叢雲「…いつの間にか、寝てたのね」


叢雲「夢じゃ……ないようね」


ワーワー、ドタドタドタ…


叢雲「…?外が騒がしいみたい…」


ドォーーン、グラグラ…


叢雲「っ!!何!?」ビク


叢雲「今のは、砲撃?」マドノゾキ


叢雲「随伴艦から煙が…」


叢雲「まさかーーー」



ドンドンドン!!



叢雲「な、何よ!」

751: 名無しさん 2015/12/18(金)20:42:54 ID:Ha8

士官「おい!早く出てこい!」


叢雲「何が起きてるの!?」


士官「うるさい!とにかく来るんだ!」グイ


叢雲「ちょっと!離しなさいよ!」



ーー

752: 名無しさん 2015/12/18(金)20:43:23 ID:Ha8


叢雲「深海凄艦が現れた…?」

士官「そうだ」

叢雲「護衛の艦娘はいなかったの?」

士官「貴様一人を連れて行くだけに艦娘を随伴させれると思っていたのか?」

叢雲「…それは」

士官「それに艦娘ならいるじゃないか」

士官「ここに」

叢雲「…私?」

士官「他に誰がいる」

叢雲「無理よそんなの」

叢雲「私は実戦どころか演習すらまともにした事もないのよ?」

叢雲「まともに戦える訳がないじゃない」

士官「…何を腑抜けた事を言ってるんだ?」

士官「まともに戦えようが、そうじゃなかろうが知った事か」

士官「深海凄艦と戦って、私達人間を守るのが、貴様らの役目なんだろ?」

士官「なら戦え」

叢雲「今の私が出ても犬死よ」

士官「なら犬死してもらう」

叢雲「なっ!?」

753: 名無しさん 2015/12/18(金)20:43:45 ID:Ha8

士官「駆逐艦一隻で、負ける事はあっても勝つ見込みなど元からしていない」

士官「貴様の役割は、殿で弾除けをしながら」

士官「敵の注意を引きつけ、限界まで遠ざける事」

士官「有り体に言えば、囮だよ」

叢雲「そんな…」

士官「貴様らのお陰で、我々は生きていけるのだろう?」

士官「だったら、やれ」

叢雲「さっきとまるで正反対ね」

士官「知らん、私は当たり前の事を言ったまでだ」

叢雲「……分かったわ」

士官「最初からそう言えばいいんだよ」

叢雲「………」

ーーー
ーー

754: 名無しさん 2015/12/18(金)20:44:05 ID:Ha8

ー海上ー



叢雲(どの道、私の初期艦としての価値は無くなったようなもの)

叢雲(アイツの言う慰安婦なんてそもそも存在しないし)

叢雲(だったら私の居場所は?)

叢雲(使い物にならない兵器は処分する)

叢雲(そんなの、分かりきってた事よ)

叢雲(ただ、私にそれが回って来たのが少し早かっただけ)

叢雲(人を守って死ぬのが私達の役目なら…)

叢雲(私に、艦娘としての未来が無いのなら…)

叢雲(せめて、それだけでも全うしないと)


755: 名無しさん 2015/12/18(金)20:44:32 ID:Ha8


叢雲(見えてきた、あれが敵艦隊…)

叢雲(実際に見るのは初めて)

叢雲(…膝が、笑ってるわ)ガクガク

叢雲(これからどうなるのか考えただけで、震えが止まらない…)

叢雲(酸素魚雷…確かこう…)シャキ



プシューーー………ザバァァン



叢雲「ふふ、当たるわけ無いわよね」

叢雲「だって、実戦なんて初めてなのに」

叢雲「さて、敵を引き付けつつ反対方向に…」


ドォォン、ヒュルル……


ボガァァン!!


叢雲「ぐぅ…」ヒダン

叢雲「も、もう中破…」ボロ

叢雲「あと一発もらったら…」

叢雲「本当なら、もっとーーー」

756: 名無しさん 2015/12/18(金)20:45:24 ID:Ha8


シューーー…


叢雲「っ、魚雷!?」ザァァア



バシャァァアン!!



叢雲「ぎ、ギリギリ回避…ね」



ヒューン、バララララ…



叢雲「ちっ…」タイハ



叢雲「畜生、本当なら、こんな…」



叢雲「こんな筈じゃ、無かったのに…」


757: 名無しさん 2015/12/18(金)20:46:03 ID:Ha8



叢雲「…何で?」



叢雲「何で私は、こんな目に?」



叢雲「あの士官のせい?」

叢雲「私の運のせい?」



叢雲「それともーーー」



叢雲「私を拒否した、提督の……」ピタ



叢雲「………その男が、私を」



叢雲「そっか、私がこんな目にあわせてるのはーーー」




叢雲「提督なんだ」

758: 名無しさん 2015/12/18(金)20:46:22 ID:Ha8


叢雲「だったら私は…」



叢雲「私は、生き残る」



叢雲「そして」



叢雲「私の全てを無駄にしたその男を」



叢雲「ーーーー殺す」




ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー

759: 名無しさん 2015/12/18(金)20:46:45 ID:Ha8


ー執務室ー



叢雲「それから私は、敵艦隊を士官の艦に誘導して」

叢雲「士官は戦死したわ」

叢雲「私はその隙に逃げ出して…」

叢雲「姿を晦ました」

叢雲「そして、他所の鎮守府に忍び込んでは情報を集めて」

叢雲「時には深海凄艦を利用して」

叢雲「ここに辿り着いたの」

叢雲「これが、私がアイツを殺したい理由よ」

川内「ふーん」

川内「どう思う?」

760: 名無しさん 2015/12/18(金)20:47:19 ID:Ha8

提督「俺、かなり申し訳ない事をしてたね」

叢雲「…アンタ、起きてたの?」

提督「そりゃあ、あんだけ音立ててたらね」

提督「周りの良い娘達は寝てるけど」

提督「川内、そこのダメ提督製造クッション取って」

川内「うん」

提督「そーっと、入れ替えて」ソーット

提督「……よし」スタ

叢雲「………」

提督「あー、川内」

川内「今度はなにー?」

提督「ちょっとお願いがあるんだけど」

川内「うん」

提督「今から起こることに、絶対手出ししないでね」

提督「約束できる?」

川内「…やだ」

提督「大嫌いになりまーす」

川内「……もっとやだ」

提督「良い娘だね」ナデナデ

761: 名無しさん 2015/12/18(金)20:47:47 ID:Ha8

川内「………」プク

提督「それじゃあ、叢雲」



提督「俺を殺せ」



叢雲「………」

川内「なっーー」グッ

叢雲「どういう風の吹き回しかしら」

提督「話聞いてね、俺の我侭で一人の人生を狂わせちゃってたみたいだから」

叢雲「同情のつもり?」

提督「同情なんてしないよ」

提督「俺の、俺自身への戒めだよ」

叢雲「ふぅん」

提督「川内」

川内「…な…に」ボロボロ

提督「後の事、頼んだ」

川内「…い、やだ…」

提督「………」

川内「死な、ないで…お願い、だから」ボロボロ

提督「………」

提督「…さ、ひとおもいに」クル

762: 名無しさん 2015/12/18(金)20:48:18 ID:Ha8

叢雲「………」スッ


叢雲「……最後に、残す言葉は?」


提督「ヒットアンドアウェイしないと、後が怖いぞ」ニコ


叢雲「……最後まで、笑ってられるのね」


提督「こんな人間なもんで」


叢雲「ふん…」


叢雲「…アンタだったら、本当によかったのに」ボソ


提督「え?」



叢雲「……やっーーー」


763: 名無しさん 2015/12/18(金)20:48:56 ID:Ha8



「ざぜるがぁぁぁあ"あ"!!!!」バターーン


ブゥーーーーン



ズガァァァアン!!!!!



提督「うおぉお!」ドサ

川内「きゃあっっ」コケ

空母's「!!!?」ガバッ


叢雲「ぐはぁっっ!!」ヒダン



「フーッ、フーッ…」



提督「お前…何でそんななってんのよ」

提督「ずいずいよ」オドロキ



瑞鶴「て、提督さんっ」スタタ



ダキ

764: 名無しさん 2015/12/18(金)20:49:35 ID:Ha8

提督「お、おう…どしたの?」

瑞鶴「心配っ、したんだから」ボロボロ

提督「うん、ありがとう?」

瑞鶴「それと、ごめんなさい」ギュウ

瑞鶴「私、あの駆逐艦に…騙されて…」

瑞鶴「逃げられ、ちゃって…」グス

提督「あぁ、それで」ナットク



叢雲「なっ…がはっ」タイハ



提督「おい川内」

川内「もうやぁだぁぁあ」ギュウゥ

川内「絶対いやぁぁあ」メソメソ

提督「…赤城、起きてる?」

赤城「あれで寝てる方が問題ですよ…」

提督「あのボロ雑巾、捕まえといて」

赤城「了解です」

765: 名無しさん 2015/12/18(金)20:50:06 ID:Ha8

加賀「提督、大丈夫ですか?」シンパイ

提督「あぁ、大丈夫だから」

翔鶴「離して下さい!アイツを!ぐちゃぐちゃに!してやるんです!!」ガルルル

飛龍「だぁめだって」ハガイジメ

翔鶴「提督枕に安心仕切っていた自分を殴りたいです!畜生!」ボコ

翔鶴「いったーーい!!」

飛龍「もう殴ってんじゃん」

蒼龍「提督、ごめんなさい…私…」シュシュン

提督「ん?寝てたのは仕方ないでしょ?」

蒼龍「でも…」

提督「俺は大丈夫だったから、な?」ナデ

蒼龍「……はい」ショボン

瑞鶴「…翔鶴姉が寝起きで壊れてる…」ギュウ

提督「ま、そのうち落ち着くさ」



ーーー
ーー

769: 名無しさん 2015/12/20(日)01:02:40 ID:H34



ー騒ぎの後でー



提督「さて」コキコキ

赤城「この小娘、どう料理しましょうか?」

加賀「微塵切りにしますか?」

叢雲「………」グルグルマキ

提督「そうだねー」

提督「瀕死ギリギリまで追い込んで」

提督「バケツぶっかけて、また追い込んで」

提督「無限ループって怖くね?」

叢雲「……っ」

770: 名無しさん 2015/12/20(日)01:03:15 ID:H34

赤城「それは怖いです」

加賀「やめて下さい」

提督「嘘、しないよ」

赤城「しかし、どうしますか?」

赤城「このまま大本営に保護させるって選択肢もありますが…」

叢雲「………」

提督「うーん…」

加賀「仮に大本営に引き渡すとして…」

加賀「その後は、どうなるのかしら」

提督「うん?」

加賀「この駆逐艦の記録は少なからず残っている筈なので」

赤城「なるほど…」

提督「そうだなぁ、それは避けたいね」

加賀「……提督」ソデツカミ

提督「そんな顔しなくても、分かってるよ」ナデ

加賀「…私の時も、そうでしたから」

加賀「そしてそんな今が、幸せですから」

加賀「きっと、この駆逐艦も…」

提督「加賀やんは優しいね」

加賀「提督のおかげです」

771: 名無しさん 2015/12/20(日)01:03:55 ID:H34

提督・加賀「………」チラ

赤城「何ですか!その冷ややかな目線は!」

赤城「わ、私だって出来る事なら助けたいとも思ってるんですよ!?」

提督「どうだかなー」

加賀「赤城さん…」

赤城「私のイメージを著しく下ようとするのをやめて下さい!」

叢雲「アンタ、鬼ね」ジト

赤城「もう伝染してる!?」

叢雲「馬鹿ね、嘘よ」ハァ

赤城「このまま燃やしてしまいましょうか」

提督「これが赤城の本性だ!こわーい」

加賀「こわーい、です」

赤城「嘘!嘘ですってば!」ワーン

772: 名無しさん 2015/12/20(日)01:04:40 ID:H34

提督「まぁ、冗談はさておき」

提督「叢雲よ」

叢雲「何よ」

提督「瑞鶴が突撃してくる前、何か言おうとしてたでしょ」

叢雲「っ…」メソラシ

提督「何て、言おうとしたの?」

叢雲「言わないわ」

提督「赤城、加賀やん」

赤城・加賀「はい」

提督「また、あの地獄を見せてやりなさい」

赤城「次は、粗相をしないで下さいね」

加賀「覚悟はいいかしら?」

叢雲「アレはもういやよ!」イヤイヤ

提督「ふふ、逃げられまい」

叢雲「ズルいわよ!卑怯者!」イモムシ

赤城「ふふ、逃がしませんよ」ジリジリ

加賀「追い詰めました」ジリジリ

叢雲「わ、分かったから…」カベギワ

提督「よし、では吐きなさい」


叢雲「だ、だから…その…」

773: 名無しさん 2015/12/20(日)01:05:03 ID:H34

叢雲「アンタだったら、本当によかったのにって…」


叢雲「だから、殺すのはやっぱりやめたって…


叢雲「そう、言おうとしたのよ」


提督「え」キョトン

叢雲「………」プイ

提督「何で、そう思ったの?」

叢雲「……アンタの部下よ」

提督「部下?」

叢雲「…皆、アンタを慕ってたわ」

774: 名無しさん 2015/12/20(日)01:05:34 ID:H34

叢雲「アンタに会う前は」


叢雲「アンタの事、ずっとマイナスな方向にばかり想像してた」


叢雲「そして、いざ出会ってみたら」


叢雲「こんな、変な男」


叢雲「拍子抜けもいいとこよ」


赤城「また、言われましたね」クス


提督「うぅむ…」ポリ


叢雲「でも、それ以上に」


叢雲「アンタは、優しい奴だったわ」


加賀「当たり前です」ムス

775: 名無しさん 2015/12/20(日)01:06:23 ID:H34


叢雲「それでも私は、私の信念に従ってアンタを…」


叢雲「私の人生を無茶苦茶にした男、そいつへの憤りを消すまいとしてたのに…」


叢雲「やっぱり、ダメだったわ」


叢雲「ここまで来て、揺らいじゃったじゃない」


叢雲「どうして…くれる、のよ」ポロポロ


叢雲「もし…あの時、アンタの初期艦だったら、とか」ボロボロ


叢雲「そんな事、考えちゃって…」


叢雲「馬鹿…みたい」グスッ


提督「………」


シュル…

776: 名無しさん 2015/12/20(日)01:07:01 ID:H34


叢雲「……え」ホドカレ


提督「本当に、済まなかった」


叢雲「………」


提督「謝っても、叢雲の過去が消えないのは分かってる」


提督「勿論、こんな事で許してもらおうとも思ってない」


提督「だからあの時、俺を殺せって言ったのも」


提督「本気だった」


叢雲「………」


提督「お互い、まだこうして生きてるのが何かの縁だったとしたら」


提督「叢雲、一つ提案がある」


叢雲「………」


提督「俺の元に来ないかい?」


叢雲「………」


提督「俺に、償うチャンスを与えてくれないかな」


叢雲「………」


叢雲「……ダメよ」

777: 名無しさん 2015/12/20(日)01:07:29 ID:H34


提督「……そっか」


叢雲「今更、私にどうしろと言うのよ」


叢雲「ずっと、一人だったのに」


叢雲「無理よ、ムリムリ」


叢雲「…でも」


叢雲「アンタの事は一生許さないけど」


叢雲「おあいこにはしてあげる」


叢雲「お互い、忘れましょ?」ニコ


提督「………」

778: 名無しさん 2015/12/20(日)01:08:01 ID:H34


叢雲「もう、日が登ってるわね」スクッ


叢雲「少しだけ、仮眠を取らせて貰ってもいいかしら」


叢雲「その後、出発するわ」


提督「あぁ、構わないよ」


提督「隣の部屋を使うといい」


叢雲「ありがと」



スタスタ…パタン

779: 名無しさん 2015/12/20(日)01:08:27 ID:H34



提督「これで、良かったのかもね」ボウシデメカクシ

赤城「……提督」

加賀「………」ギュウ

提督「…加賀やん?」

加賀「提督には…」

加賀「……私が、いますから」ギュウッ

提督「うん…ありがと」

赤城「私も、ですよ」ヨリソイ

提督「…うん、ぅん」ツー

赤城「………」ナデナデ



ーーー
ーー



780: 名無しさん 2015/12/20(日)01:54:15 ID:H34



ヒトマル マルマル


ー船着場ー


スタスタ



クル



叢雲「あら、アンタ一人だけ?」

781: 名無しさん 2015/12/20(日)01:54:42 ID:H34


提督「他のやつ呼んでも、だろ?」


叢雲「それもそうね」クス


提督「…本当に、大丈夫なのか?」


叢雲「私を舐めるんじゃないわよ?」


叢雲「ここじゃ散々だったけど…」


叢雲「ここが異常な環境なだけだからよ」


提督「やっぱりそうかな」アハハ


叢雲「放浪者のお墨付きになったわね」クスクス


叢雲「さて、そろそろ行くわ」ヨイショ

782: 名無しさん 2015/12/20(日)01:55:06 ID:H34


提督「………」


叢雲「…かなり短い間の、ほんの一瞬だったけど」


叢雲「アンタが…私の司令官が、どんな奴か知れてよかったわ」


提督「………」


叢雲「アンタなら大丈夫よ、きっと」


叢雲「じゃ、行くわ」


提督「…叢雲」


叢雲「なによ」ピタ

783: 名無しさん 2015/12/20(日)01:55:37 ID:H34


提督「無理はしないでくれよ」


叢雲「当たり前よ」


提督「ちゃんとご飯食べるんだぞ」


叢雲「当たり前よ」


提督「ちゃんと寝るんだぞ」


叢雲「当たり前よ」


提督「元気で、やれよ」


叢雲「…当たり前よ」


784: 名無しさん 2015/12/20(日)01:55:59 ID:H34



提督「……叢雲」


叢雲「なによ、まだあるの?」






提督「…ウチ、駆逐艦が足りないんだ」


785: 名無しさん 2015/12/20(日)01:56:27 ID:H34



叢雲「……っ」




提督「…ついでに、秘書艦できるの赤城しかいないんだ」


叢雲「ーーて」


提督「俺、初期艦…いないんだよ」


叢雲「ーめて」


提督「温かいし、烈風だってーーー」


叢雲「やめてって言ってるでしょ!?」

786: 名無しさん 2015/12/20(日)01:56:56 ID:H34


提督「………」


叢雲「なによ…なによなによ!!」


叢雲「そんなの…卑怯よ…」ググッ


叢雲「そんな事…言われたら」クル


787: 名無しさん 2015/12/20(日)01:57:17 ID:H34



叢雲「行きたく…なくなるじゃないの…」ボロボロ


提督「……だろ?」ヘヘッ


叢雲「…手を、広げなさい」


提督「こうかい?」



ガバッ

788: 名無しさん 2015/12/20(日)01:57:40 ID:H34


叢雲「………」ギュウゥ


提督「…初めまして、叢雲」


叢雲「……ふん」


提督「俺がここの、提督なんだ」


叢雲「……アンタが司令官ね」


叢雲「……ま、せいぜい」

789: 名無しさん 2015/12/20(日)01:57:59 ID:H34






叢雲「頑張り、なさい」ギュッ




ーー

790: 名無しさん 2015/12/20(日)01:58:18 ID:H34


ー物陰ー


加賀「…譲れるのは今日だけですから」ムゥ

赤城「また、賑やかになりますねぇ」ニコ

加賀「提督が嬉しそうなので、許します」

赤城「では、私達は寝ましょうか」

加賀「そうですね」



スタスタ…



ーー

791: 名無しさん 2015/12/20(日)01:58:43 ID:H34




叢雲「……ねぇ」



提督「なんだい?」



叢雲「私、アンタの事許さないから」



提督「うん」



叢雲「…でも」

792: 名無しさん 2015/12/20(日)02:02:57 ID:H34



叢雲「いつか私に、平和な海を見せなさい」



叢雲「そしたら…」



叢雲「許してあげてもいいわよ」ニコ



提督「分かった、約束しよう」ユビキリ



叢雲「約束、よ」ユビキリ




叢雲「もし、嘘ついたら…」



叢雲「酸素魚雷を、食らわせるわよ」



提督「それは勘弁願いたいね」



叢雲「ふふっ…」

793: 名無しさん 2015/12/20(日)02:03:33 ID:H34




「ねぇ、私…」




「アンタが、私の司令官で…」




「本当に、よかったわ」



794: 名無しさん 2015/12/20(日)02:04:02 ID:H34



忘却の初期艦編 完


796: 名無しさん 2015/12/21(月)21:43:34 ID:TOR


ヒトヒトマルマル


ー執務室ー


提督「てなわけで戻ってきたんだけど…」

叢雲「ここ、執務室でしょ?」

提督「そうだよ」

叢雲「何故布団がしいてあるのかしら」

提督「何でだろうね」

叢雲「その布団に二つ膨らみがあるのは何故かしら」

提督「何でだろうね」

叢雲「そしてーー」バサァ

797: 名無しさん 2015/12/21(月)21:44:02 ID:TOR

叢雲「アンタ達は何してるのよ」

赤城「きゃー!提督のエッえええ!?」

加賀「きゃー、えっちー」ボウヨミ

提督「何処がエッチだ」ハァ

叢雲「普通に服着てるじゃない」

赤城「と言うか何で貴女が捲るんですか!?」プン

加賀「寒いです」ブルッ

提督「叢雲、加賀やんが寒いって」

提督「布団は返してあげて」

叢雲「ほら」パサ

赤城「まったく、眠いのを我慢して待っていたというのに…」ブツブツ

加賀「提督は寝ないの?」

提督「いや…眠いは眠いんだけどさ」

提督「それ以上に気になる事があってさ」

798: 名無しさん 2015/12/21(月)21:44:28 ID:TOR

叢雲「どうしたの?」

提督「お前ら…その布団、どっから持ってきたの?」

赤城「え?」ピク

加賀「………」モグリ

提督「あっ!加賀やん知ってるな!」

加賀「知りません」モゾ

提督「嘘つけ!赤城、お前も知ってるだろ!」

赤城「提督のお部屋です!」ドヤァ

提督「やっぱり!何してんのお前ら!」ウオー

加賀「…提督の匂いがします」クンクン

赤城「本当ね」クンクン

提督「ちょっとちょっと!」アセ

叢雲「…ちょっと貸しなさい」クンクン

叢雲「悪くないわね」ウン

提督「やめて!提督のライフはゼロよ!」

叢雲「何よ、褒めてるんじゃない」

提督「1ミリも嬉しくないんだよ!返しやがれー!」

799: 名無しさん 2015/12/21(月)21:44:56 ID:TOR

赤城「嫌です」ギュッ

加賀「………」クンカクンカ

提督「加賀やんまだやってる!」

叢雲「……この二人なんなの?」ドンビキ

提督「ウチのトップタイだよ!畜生!」

叢雲「…前途多難ね」ハァ


ーーー
ーー

800: 名無しさん 2015/12/21(月)21:45:17 ID:TOR


叢雲「…で、結局折れたワケね」

提督「しゃないやん、あんなの」

叢雲「まぁ、嫌われてるよりはいいんじゃないの?」

提督「そうだけどね、限度ってもんがね」

提督「何処の提督が執務室で川の字になって部下と昼寝するんだよ」ハァ

叢雲「自室ならいいの?」

提督「そういう問題でもないんだけどね」

赤城「…zzz」

加賀「…zzz」

提督「………」チラ

提督「ま、いっかな」

叢雲「アンタも大概ね」

提督「よく言われるよ」

叢雲「…でも、皆そこに惚れてるんじゃないかしら」

叢雲「別に、そのままでいいんじゃない?」

801: 名無しさん 2015/12/21(月)21:45:38 ID:TOR

提督「…なんか」

叢雲「…?」

提督「叢雲て、案外普通なんだな」

叢雲「案外って何よ」ムッ

提督「最初が最初だったからね、ギャップだよ」

叢雲「そういう事にしといてあげるわ」

提督「…ふぁ、俺も眠いや」ゴロン

叢雲「何よ、ソファで寝る気?」

叢雲「風邪引くわよ」

提督「暖房効いてるし大丈夫だよ」

叢雲「ズボラなのね」ハァ

提督「叢雲も、眠かったら…隣の…zzz」

叢雲「…寝ちゃったわ」

叢雲「ふぁ、私も寝直そうかしら」


スタスタ…バタン




ガチャ、ズルズル


バサッ


叢雲「ふん、貸しにしとくわよ」


バタン

802: 名無しさん 2015/12/21(月)21:46:22 ID:TOR


ヒトヨンマルマル



提督「ん…」ムクリ

提督「ふぁあ、何時?」チラ

叢雲「ヒトヨンマルマルよ、どう?満足した?」

提督「ふぁあ、うん大丈夫」

提督「まだちょっと眠いけどね」

叢雲「本当にズボラね」

提督「ウチは基本的にこういうスタンスなんだよ」

叢雲「なんでこんな男が大佐なのよ」ハァ

提督「何で知ってんの?」

叢雲「この辺の資料、勝手に読ませてもらったわ」パサ

叢雲「秘書艦をするなら、ここの事ある程度は知っておかなきゃでしょ?」

提督「そうだね、助かるよ」

叢雲「ふん、こんなの当たり前よ」

提督「…んぁあ」ノビー

叢雲「ところで」

提督「なにー?」

803: 名無しさん 2015/12/21(月)21:47:01 ID:TOR

叢雲「アンタ、空母が好きなのね」

提督「うん、そうだねぇ」ンー

叢雲「私の時もそうだったみたいね」

提督「…あー、うん」ギク

叢雲「はぁ…呆れてモノも言えないわ」

提督「猛省の次第であります」ペコー

叢雲「まぁでも」ペラ

叢雲「ここまで極端に偏った編成で、この戦績を叩き出してるのは」

叢雲「大したものだわ」

提督「それだけが取り柄ですので…」

叢雲「ふーん」ペラ

叢雲「なら、私はどう運用するつもりなの?」

提督「そうだねぇ…」

提督「うちは第三艦隊、遠征を兼ねた第四艦隊が水雷戦隊なんだ」

提督「だから叢雲には、赤城がいない時の代理秘書と」

提督「第三艦隊への編成を考えてる」

提督「実力は折り紙付きだからね」

叢雲「ふぅん、一応考えてはいたのね」

提督「迎え入れる以上はね」ニコ

提督「近々、入れ替えの演習するから」

叢雲「腕がなるわ」フフン

提督「ま、歓迎会みたいなもんさ」

叢雲「…歓迎、ね」

提督「どうしたの?」

804: 名無しさん 2015/12/21(月)21:47:28 ID:TOR

叢雲「周りの、私の印象分かってる?」

提督「……?」キョトン

叢雲「呆れた」ハァ

叢雲「私はね、アンタを殺そうとしたのよ?」

提督「うん」

叢雲「そんな奴を、はいそうですかって迎え入れると思ってるの?」

提督「思ってるよ」

叢雲「でしょ?まぁ、私もそれを覚悟で……え?」

提督「思ってるよ」

叢雲「いや、聞こえなかった訳じゃないわ」

叢雲「何故そう思うのかしら?」

提督「だってさ」

提督「俺がいいって言ってんのに」

提督「それでもダメって言う人はここにいないからね」

叢雲「…保証できるの?」

提督「できるよ」

叢雲「どうして?」

提督「俺の部下だからだよ」

叢雲「応えになってないわ」

805: 名無しさん 2015/12/21(月)21:47:54 ID:TOR

提督「ま、過ごしてれば分かるさ」

叢雲「腑に落ちないわね」

提督「大丈夫だって」


モゾ


加賀「て…とく」

叢雲「呼んでるわよ」

提督「はいはい」スタスタ

提督「提督はここだよー」ナデ

加賀「……ん」スヤァ

赤城「ていとく」モゾ

提督「はいよ」

赤城「……おかわり」zzz

提督「………」デコピン

赤城「あぅ」zzz

叢雲「…ずっと思ってたんだけど」

提督「ん?」

叢雲「アンタ、加賀にだけ甘くない?」

提督「あぁ、その話しねぇ」

叢雲「何かあったの?」

提督「ん、叢雲と似たような感じでね」

叢雲「何回殺されそうになってんのよ」クス

提督「似てんのはそこじゃねぇよ」オイ

叢雲「じゃあ何が似てるの?」

806: 名無しさん 2015/12/21(月)21:50:26 ID:TOR

提督「加賀やんも、ずっと一人だったんだよ」

提督「俺達人間のせいで…辛い目にあってたんだ」

提督「叢雲の場合、俺のみなんだけどね」ポリ

叢雲「よーく覚えときなさい」フン

叢雲「…で、それをアンタが助けたってわけね」

提督「そんな大層なもんじゃないけどね」

提督「単なる俺の、我侭さ」

提督「ただ、加賀やんは…人間を憎んでる」

提督「自惚れる訳じゃないけど、俺以外の人間にはもう心を開く事はないだろうって」

叢雲「………」

提督「だから、俺は加賀やんの味方であり続けるって決めたんだよ」

提督「加賀やんを助けた俺の、責任みたいなもんさ」

叢雲「何故そこまでして、この娘を選んだのよ」

提督「………」

807: 名無しさん 2015/12/21(月)21:51:09 ID:TOR

提督「分からないね、運命に抗っただけさ」

叢雲「カッコつけてるけど、一目惚れとかじゃないの?」

提督「……黙秘を宣言する」

叢雲「図星じゃない」ハァ

提督「正直な所、半分正解かな」アハハ

提督「でも加賀やんを引き取った事にたいして、後悔はしてないよ」

提督「大切な人だからね」

叢雲「……デキてるの?」

提督「デキてねぇよ!」

提督「今は応えられないの!」

叢雲「先延ばしは最低よ」

提督「……違うよ」フゥ

提督「これでも、戦時中なんだ」

提督「それが終わるまで、気持ちには応えないって決めてるから」

叢雲「とか言って、本当は怖いだけでしょ?」

提督「…鋭いなぁ」

提督「でも、これも半分正解」

提督「仮に応えちゃったらさ、多分俺」

808: 名無しさん 2015/12/21(月)21:52:01 ID:TOR

提督「すんごい浮かれるから」ドヤァ

叢雲「キモいわ」

提督「そっすか」チーン

叢雲「まぁでも、いいんじゃない?」スク

叢雲「何も考えてない優男かと思ってたけど」

叢雲「話してみたら、案外提督してるみたいだし」スタスタ

提督「うん、ありがと…って」

提督「どこいくの?」

叢雲「私が鎮守府内を闊歩しても咎められないんでしょ?」

叢雲「アンタを信用して、鎮守府を散策するのよ」

提督「あぁ、そゆことね」

叢雲「そゆこと、行ってくるわ」ヒラヒラ


バタン


提督「馴染めるといいなぁ」ウン

809: 名無しさん 2015/12/21(月)21:53:14 ID:TOR


ヒトゴーマルマル


ー執務室ー


提督「…参、弐、壱」


カチッ

ムク


赤城「おやつの…時間です」ゴシゴシ

提督「やっぱりな」

赤城「ふぁ、ていとく?」ネボケ

提督「んー、赤城は可愛いなぁ」ナデナデ

赤城「…えへへ」ニヘラァ

提督「今日のおやつは、なんだと思う?」

赤城「今日の…おやつ…」ハッ

赤城「て、提督!?」マッカギ

提督「おはよー」ナデナデ

赤城「何故頭をっ!?」ナデラレ

提督「寝起きの赤城が可愛くてなぁ」ニコ

赤城「可愛い…」マッカギ

提督「さて、愛でるのもこの辺にして」スク

赤城「あっ…」シュン

810: 名無しさん 2015/12/21(月)21:54:13 ID:TOR

提督「おやつ、食べるやろ?」

赤城「食べます!」ムン

提督「今日のおやつはー?」

赤城「………」クンクン

赤城「餡蜜、ですね!」

提督「フゥ、流石ぁ」スッ

赤城「上々ね!」キラキラ

提督「はい、白玉マシマシだからね」

赤城「美味しそうです」ジュルリ

赤城「それでは、いただきまーーー」

提督「待て!」ビシッ

赤城「んなっ!?」ビク

提督「どうせなら三人で食べよう」

赤城「あ、そうですね」

赤城「皆で食べた方が美味しいですから」ニコ

提督「てなわけで、加賀やーん」ユサユサ

加賀「………」

提督「ん?加賀やん?」ポンポン

加賀「………」

811: 名無しさん 2015/12/21(月)21:54:48 ID:TOR

提督「………」チラ

赤城「………」コクン

提督・赤城(たぬき寝入りしてる)

提督(赤えもん、何でだろう)

赤城(加賀さん、提督の声で起こされたら200%起きる筈なんですが…)

提督(そこから二度寝は良くあるけどね)

赤城(うーん、私も先程まで寝ていたので…)

提督(原因は分からず、か…)

提督「加賀やん?寝てるの?」

加賀「………寝ています」ボソ

赤城「………」

提督「馬鹿にすんなやぁ!!」バサァ

加賀「…あぁっ」

提督「…えっ?」ギョッ

加賀「ぁ…ええと…」

赤城「……?」

提督「あの…加賀やん?」

加賀「……はい」

812: 名無しさん 2015/12/21(月)21:55:28 ID:TOR

提督「何で…泣いてるの?」

加賀「泣いていません」

提督「いや…枕、びちゃびちゃやん」

加賀「泣いて、いません」オド

赤城「加賀さん…?」

提督「……加賀やん」

加賀「はい」

提督「…おいで」テヒロゲ

加賀「……はい」ポフ

提督「何があったの?」ナデナデ

赤城(いいなぁ…)

加賀「いえ…その」

加賀「提督と、叢雲の会話を…」

提督「あ、聞いてたのね」

加賀「盗み聞きするつもりはなかったんです…ただ…」

提督「…起きちゃったのか」

加賀「………」コクン

813: 名無しさん 2015/12/21(月)21:56:51 ID:TOR

提督「俺の話、嫌だった?」

加賀「…嫌で泣いていた訳ではないわ」

加賀「…その…嬉しかった…から…」ギュゥ

提督「あぁ…そゆことね」

加賀「提督…」

提督「んー?」

加賀「…ありがとう、ございます」

提督「いいってことよ」ナデナデ

加賀「私は…提督がいてくれる限り、幸せですから」

提督「うん、大丈夫」

提督「ずっと、いてやるから」

加賀「…やりました」

赤城(いいなぁ…私も、いて欲しいなぁ」

提督「おい、口に出てるぞ」チラ

赤城「なぁっ!?」オサエ

提督「安心しとけー、赤城も一緒にいてやるからなー」

赤城「…何か軽いです」プクー

814: 名無しさん 2015/12/21(月)21:57:18 ID:TOR

提督「よし、加賀やん」

提督「おやつ、食べる?」

加賀「…食べます」

提督「赤城がずっと待てしてるから、一緒に食べよう」

赤城「私は犬ですか!?」

提督「アカギーヌw」

赤城「もう!」プンスコ

提督「いただきまーす」パク

加賀「いだだきます」パク

815: 名無しさん 2015/12/21(月)21:57:36 ID:TOR

赤城「あぁっ!二人とも!」

赤城「私ずっと待っていたのに!」

提督「赤城、食べないの?」

赤城「食べますよ!」

赤城「一航戦赤城!食べます!」



ア!テイトクノダケマッチャダンゴジャナイデスカ!

ホラヤルヨ、アーン

オ、オイヒイ…

テイトク、ワタシモタベタイデス

カガヤンモ、アーン

ヤリマヒタ

821: 名無しさん 2015/12/26(土)23:17:12 ID:EcC



ヒトロクマルマル


ー執務室ー


ドタドタドタ


バタン!


天龍「おい!いるか!?」

提督「そんな慌ててどうしたの?」

天龍「大変なんだよ!」

提督「はぁ?主語を言えよフフ怖」ハァ

天龍「だぁあ!いいから早く来てくれ!」グイ

提督「おいおい、わぁったから引っ張るなって…」

提督「二人とも、ちょっと行ってててて」ズルズル

赤城「何事なんでしょうか…」

加賀「大丈夫だといいけれど…」


ーーー
ーー

822: 名無しさん 2015/12/26(土)23:17:38 ID:EcC


ー海上演習場ー


提督「アイツら…」ハァ

天龍「だろ?」

提督「…何でこうなったの?」

天龍「原因は叢雲事件だよ」

天龍「長門を除いた戦艦共が包囲網を掻い潜られただろ?」

天龍「それに長門がブチ切れてな」

天龍「んで、残りの戦艦が長門に逆ギレして…」

提督「それでこんな一触即発ムードになってんだ…



ーー


823: 名無しさん 2015/12/26(土)23:18:06 ID:EcC



長門「貴様らが駆逐艦の侵入を許したせいでだな」

大和「現場にいなかった貴女に言われたくありませんね」

長門「私は提督の側にいたのだ、現に提督の護衛もこなしたしな」

陸奥「日向さんの話だと気絶して隣に寝かされてたって聞いてるけど?」

長門「それは関係ないだろう?ようは結果だ」

長門「それともなんだ?」

長門「私が気絶していたから、駆逐艦の侵入を許した、とでも言いたいのか?」

長門「自分達の失態を棚に上げて、都合のいいことだな」フン

金剛「ハァ?」

金剛「たまたまそこにいただけデショ?よくそんな事が言えるネー」

山城「そもそも、戦艦で夜間警備をすると言い出したのは貴女でしょ?」

榛名「言い出した本人が不在とは、どういう了見だったんですか?」

長門「なんだと?」ゴゴゴ

大和「何ですか?」ズズズ

824: 名無しさん 2015/12/26(土)23:18:29 ID:EcC



提督「あいつらこええよ」

天龍「長門、他対一なのに引かねぇな」

提督「陸奥も大和側なのか…」

天龍「そうみたいだな」

825: 名無しさん 2015/12/26(土)23:18:57 ID:EcC



長門「よし、まどろっこしい事は抜きだ」

長門「全員まとめて相手をしてやろう」コキコキ

長門「その腐った性根を叩き直してやる」クイ

比叡「それ、本当にいいんですか?」

大和「泣いたって知りませんよ?」

長門「ビッグセブンを馬鹿にするのも大概にするんだな」

長門「御託はいいからかかってこい」

扶桑「あぁ、提督がいらしてしまいました…」

山城「こんな所を見られたなんて、不幸だわ」

長門「…提督だと?」クル

826: 名無しさん 2015/12/26(土)23:19:33 ID:EcC


提督「やぁ」

長門「提督、何故ここにいるんだ?」

提督「こんだけ派手にやってりゃ馬鹿でも気付くさ」

長門「そうか」フン

提督「で、何してんの?」

長門「この腑抜け共に説教をだな」

提督「長門が?皆に?何で?」

長門「だからだなーー」

提督「長門」

長門「…なんだ?」

提督「仮に長門がその場にいたら、叢雲を見つけられてたの?」

長門「それは…」

提督「たまたま、気絶した長門を隣の部屋に運んでたってだけでしょ?」

長門「うっ…」

提督「あれがもし戦艦寮だったら、どうしてたの?」

長門「………」

提督「どうしてたの?」

長門「……恐らくそのまま、寝ていたと…思う」

提督「でしょ?」

提督「そんな長門が、皆を叱るの?」

長門「……すまない」

提督「言う相手が違うよ」

長門「………」クル

827: 名無しさん 2015/12/26(土)23:19:59 ID:EcC

長門「…すまなかった」ペコ

提督「よし、よく言えました」

提督「なら今度は」チラ

大和「………」

大和「…確かにあの日、駆逐艦の侵入を最初に許したのは私達です」

大和「これだけの人数を警備にまわしておきながら、この体たらく…」

大和「申し訳ありませんでした」ペコ

戦艦's「ごめんなさい」ペコ

提督「はい、仲直り終わり」

提督「まだお互いに言いたい事はあるだろうけど、この話はもうやめだからね」

提督「俺も無事だったし、結果オーライって事で、ね?」

大和「はい」

長門「そうだな」

提督「なら解散だね、寒いし早く部屋に戻ろーぜー」


アッタカイコウチャガノミタイネー

イイデスネ!

828: 名無しさん 2015/12/26(土)23:20:37 ID:EcC



提督「さて…ん?」

山城「………」

提督「山城、どうしたの?」

山城「私は、納得できません」

提督「長門の事?」

山城「いいえ、提督の事よ」

提督「俺?」

山城「ええ」

提督「何か、気に触る事した?」

山城「………」

山城「結果オーライって、何ですか?」

提督「俗に結果がよかったのだから、やり方や目的などについて、事こまかに論じなくともいいではないかというーーー」

山城「意味が知りたいわけじゃないです」

提督「アッハイ。」

山城「今回はたまたま提督が無事だったからよかったけど」

山城「もし、あの時隣に長門がいなかったら、とか」

山城「もし、叢雲が話の通じる相手じゃなかったら、とか」

山城「そういう事は、考えなかったのですか?」

提督「それは…まぁ」ポリ

829: 名無しさん 2015/12/26(土)23:21:09 ID:EcC

提督「俺自身で、どうにかしたかなって」

山城「確かに提督は強いわ」

山城「でも、私達みたいに丈夫ではないんだから」

山城「だから…もう少しご自身を大切にして下さい…でないと…」ウツムキ

提督「山城…」

山城「姉さまが悲しみますから…」

提督「……え?」

山城「姉さまは、この場所をすごく気に入っています」

山城「勿論、提督の事もですが」チッ

提督「今チッて言った!」

山城「気のせいです」

山城「ここに飛ばされてから、最初はどうなる事かと懸念してましたが」

提督「飛ばされてって…まぁ飛ばされたな」

山城「その矢先、提督には逃げられるし…」

提督「いや、それは…」ギク

提督「まだ気にしてたの?」

山城「気にしてませんよ?」ニコ

提督「絶対してるやん」

山城「…話が逸れました」ジト

提督「こっちみんな」

830: 名無しさん 2015/12/26(土)23:21:36 ID:EcC

山城「…姉さまは、ここに来る前に比べると」

山城「見違える程明るくなりました」

山城「それもこれも、提督のおかげです」

山城「そんな提督を、姉さまは…」

山城「まぁ、それは置いといて」

提督「すんごい気になるんですが…」

山城「五月蝿いです、黙ってて下さい」

提督「五月蝿いって言った!」

山城「提督に万が一があれば、姉さまは悲しみます」

山城「そんな事、神が許しても私が許しません」

831: 名無しさん 2015/12/26(土)23:21:55 ID:EcC

山城「だから提督には提督以上の事をしないでほしいんです」

山城「姉さまの為に」

提督「そうは言ってもねぇ…」ポリ

山城「姉さまが失意の余り自ら解体を望んでもいいと言うの?」

提督「駄目だね」

山城「でしょう?だったらせめて心掛けるだけでもして下さい」

提督「わあったよ」ハァ

832: 名無しさん 2015/12/26(土)23:22:21 ID:EcC

山城「まったく、本当に分かってるのかしら…」

山城「悲しいのは、私も同じなのに…」ボソ

提督「え?」

山城「何でもありません、私は部屋に戻りますので」

山城「それでは失礼します」スタスタ

提督「ちょ、最後何て言ったのー」

山城「姉さまは美人と言ったのよ!」スタスタ


ウソイエ!オシエロッタラ!

イヤデス!

834: 名無しさん 2015/12/28(月)00:40:44 ID:v5c


ヒトナナマルマル



ー廊下ー


提督「うぅ、寒いねぇ」スタスタ

提督「早いとこ部屋に戻ろっと」

??「提督っ!」タタタ

提督「はいよ」

??「もう、探してたんだよ!」

提督「すまんすまん、戦艦共の仲裁してたんだよ」

??「ふーん」

提督「それで、俺に何の用かな?」

提督「川内よ」

835: 名無しさん 2015/12/28(月)00:41:05 ID:v5c

川内「何の用って…そんなの決まってるよ」

川内「提督に、お灸を据えに来たんだよ」

提督「俺に?」

川内「そう、私達を残して死のうとした罰をうけてもらうから」

提督「痛いのやだー」

川内「受け付けませーん」

提督「いーやーだー」

川内「因みに拒否権もないよ!さ、行こうか」

提督「はーなーしーてー」ジタバタ


ーーー
ーー

836: 名無しさん 2015/12/28(月)00:41:25 ID:v5c


ー重巡・軽巡寮ー


提督「……川内っ」

提督「もう…止めてく、れ」グテ

川内「駄目だよ、これは罰なんだから」

提督「だけどーーいだいっ!」ビクン

川内「ふふ…二度とあんな事言えない様にしてあげるから」スッ

提督「あ"あ"あ"あ"あ"!!!」

川内「存分に苦しんでよ、じゃなきゃ意味がないからね」

提督「嫌だぁ!!もうやめでぐれぇ!!」

川内「まだ駄目、もう片方残ってるでしょ?」

提督「嫌だぁぁぁあ!!」

川内「どう、軽くなったでしょ?」

提督「ぁ……本当に…」コヒューコヒュー

提督「そんな…軽く、なって…る」

川内「なら、次はもう片方だね」スッ

提督「ぁがぁぁぁあ!!」ビクン

川内「ふふふ…提督の苦しむ顔、初めて見た」

川内「この苦しみからは逃れられないよ」

川内「そうだね、後20分位かな」ニコ

提督「嫌だぁぁぁ!!!ーーー」


ーーー
ーー

837: 名無しさん 2015/12/28(月)00:42:17 ID:v5c


提督「すごいスッキリ」スッキリ

川内「でしょ?」

提督「足がすんごい温かいね」

川内「血行がよくなったのかな?」

提督「どうだろう、でもすんごい痛くもあったね」

提督「タイ式足裏マッサージ」

川内「痛いのはその箇所が悪いかもしれないって証拠らしいよ」

提督「いや、それだったら俺の悪いとこ」

提督「五臓六腑超えてるやん」

川内「諸説あり、なのかな」

提督「かもね」

838: 名無しさん 2015/12/28(月)00:42:58 ID:v5c

川内「で、懲りた?」

提督「あぁ、それはもう」

川内「なら後は分かるよね?」

提督「えー、死のうとしてすいませんでした」ペコ

川内「よろしい」

川内「と、本来なら言うところなんだけど」

川内「まだ許さないよ」

提督「まだ何かあんの!?」ビク

川内「そうだねー…」ウーン

提督「気分で付け足すのは狡いぞ」

川内「今は私がルールなの!」プン

提督「わあったよ」ハァ

川内「ならー、そうだねー…」

川内「!」ソウダ

839: 名無しさん 2015/12/28(月)00:43:13 ID:v5c

川内「ねぇーえ、提督ー?」ニヤニヤ

提督「何だよ気持ち悪いな」

川内「いーからさ、一つお願いを聞いて欲しいんだ」

提督「お願い?」

川内「そう、それ聞いてくれたら許すからさ」

提督「まぁ、いいけど…」

川内「やった!それじゃあねーーー」


ーーー
ーー

840: 名無しさん 2015/12/28(月)00:43:34 ID:v5c


提督「おいおい…本当にすんの?」

川内「簡単でしょ?」

提督「いや、どうなのよコレ」

川内「すんごくいいと思うけどなぁ」

川内「皆だって話聞いたら多分怒ると思うし」

川内「怒った人数分の後処理を考えると、これが妥当と言うか」

川内「寧ろ最善策だと思うよ?」

提督「まぁ時期も時期だし、タイミングとしてはバッチリなんだけどさ」

川内「私も協力するからさ、ね?」

提督「わかったよ、やりゃあいいんでしょ?」ハァ

川内「そうこなくちゃ!」ニコ

提督「ったく、それじゃあ早速動くか」

川内「しっかり働いてね」

川内「宿毛のサンタさん?」ニコ


ーーー
ーー

844: 名無しさん 2015/12/31(木)15:42:37 ID:j86


ヒトハチマルマル


ー食堂ー


ザワザワ…ザワザワ…


提督「さて、皆を集めたわけだけど…」

川内「理由を話してないから不思議がってるね」

提督「こんなタイミングで収集かけるのって、緊急時以外ないからねー」

川内「理由知ってる側から見ると少し面白いね」クスクス

提督「よし、ここで一発かましてみる?」

川内「何て?」

提督「俺の余命が後一ヶ月、とか?」

川内「…それ、嘘って分かった時本当に余命が一ヶ月になっちゃうかもよ?」

提督「…不謹慎ネタはやめとこうね」

川内「なら何にする?」

提督「まぁ、少しぼかして伝えればいいさ」

ーー

845: 名無しさん 2015/12/31(木)15:43:02 ID:j86

提督「さて、お集まりの皆さヴォォァァンキーン」

提督「マイクハウってるよ!何やってんの!」

霧島「………」スッ

提督「え?あぁ、これ使えばいいのね」

提督「ありがとう」

霧島「………」メガネフキフキ


提督「はい、改めてお集まりの皆さんこんばんは」

提督「ご存知提督です」


シッテマース


提督「ありがとうございます。それで、今日皆さんをここに呼び出した理由…気になりますよね?」


キニナルー


提督「ですよね?ではご説明致しましょう」

提督「…実は先刻前、ある方に頼み事をされました」

提督「その方は年に一度、何処かの鎮守府にエンカウントしては、そこの艦娘に贈り物をして帰ると言う伝説の存在…」

846: 名無しさん 2015/12/31(木)15:43:26 ID:j86

提督「はるばるフィンランドからやって来てくれる『nikorausu級贈与艦・SantaX』なのです」


…サンタクロス?ザワザワ…


提督「はいお静かに、その方から私が頼まれた事…それは」

提督「皆さんが欲しい物を聞いておいてくれ、と言う旨でした」

提督「では、それを踏まえてお手元のカードをご覧下さい」

提督「そのカードには名前の欄ともう一つ、書き込める欄がありますね」

提督「そのカードに名前と各々欲しい物を明記の上、明日のフタヨンマルマルまでに執務室入口の専用ポスト、或いは私に手渡す様にして下さい」

提督「フタヨンマルマルを過ぎた時点で、余程の理由でない限りは受付れませんのでご注意を」

提督「後、書く際のルールを幾つか設けていますので、それの説明をします」

847: 名無しさん 2015/12/31(木)15:44:37 ID:j86
欲しい物のルール
・一人一つ
・個人で所有できない物(惑星など)
・法に触れる物(奴隷など)
・個人のレベルを超えて高価なもの(戦車など)
・複数人に贈れないもの(提督など)


提督「となっております」


……チッ


提督「今チッって言った!」


イッテマセーン

848: 名無しさん 2015/12/31(木)15:44:56 ID:j86

提督「…まぁいいや、とりあえずそゆことだからね」

提督「それじゃ、かいさーん」

川内「上手くいくといいね」

提督「経費で落ちないかなぁ…」

川内「ケチ臭いこと言わないの」

提督「ここに何人いると思ってんだよ…」


ーーー
ーー

849: 名無しさん 2015/12/31(木)15:45:18 ID:j86

加賀「赤城さん」

赤城「分かってますよ」

加賀「流石ね」

加賀「…どうするの?」

赤城「とりあえず、皆の出方を見ましょう」

赤城「私達が動くのは、そこからです」

加賀「分かりました」


ーー



金剛「アノ二人、また何か企んでるネ」

榛名「金剛お姉様はどうされるんですか?」

金剛「ウーン、今の今じゃいいアイデアは浮かばないネー」

榛名「ですが、猶予はまだありますから」ニコ

金剛「そうデース!ゆっくり考えるネ!」

金剛「…デモ、どうせなら提督から何か貰いたかったデス」

榛名「それなら榛名も、提督から貰いたいです」

金剛「………!」キュピーン

榛名「…金剛お姉様?」

金剛「閃いたデース」ニヤァ

榛名「………?」キョトン


ーー

850: 名無しさん 2015/12/31(木)15:46:03 ID:j86


長門「陸奥よ」

陸奥「なぁに?」

長門「これは、私もお願いしていいのだろうか?」

陸奥「え、いいんじゃないの?」

長門「そうか…」

陸奥「どうしたのよ」

長門「いや…何でもない」

陸奥「柄じゃない、とか思ってんでしょ?」

長門「そ、そんな事はっ」

陸奥「じゃあ何でよ」ジィ

長門「うっ…うむ」タジ

陸奥「はぁ…いい?提督はね」

陸奥「ちょっと空母に贔屓するけど」

長門「ちょっとではない、沢山だ」

陸奥「…そうね」

陸奥「て違うわよ、横槍入れないで聞きなさい」

長門「あ、あぁ」

851: 名無しさん 2015/12/31(木)15:46:20 ID:j86

陸奥「だからって、私達に適当な人ではないでしょ?」

長門「うむ」

陸奥「仮にそれが…」

陸奥「女らしさの欠片もない所に漢気をはめ込んだ様な女でも、ね」

長門「…うむ」

陸奥「イマイチ分かってないでしょ」

長門「お前の描く私へのイメージなら充分に伝わったけどな」ギロ

陸奥「あ、あれは物の例えよ」

陸奥「まぁ、何が言いたいかっていうとね」

陸奥「折角お願い聞いてくれるんなら」

陸奥「たまには我が儘もいいんじゃない?ってこと」

長門「うーむ、しかし…」

陸奥「するかしないかは自分次第よ」

長門「………」ウーン

陸奥「それじゃ、先に戻ってるわね」スタスタ

長門「………」ウーン


ーー

852: 名無しさん 2015/12/31(木)15:47:01 ID:j86


瑞鶴「…らしいよ翔鶴ねぇ」

翔鶴「企んでるのは皆一緒ってことね」

瑞鶴「はぁー、私提督さんに何頼もうかなー」

翔鶴「瑞鶴、提督にはカードを渡すだけなのよ?」

瑞鶴「あっ、そっか」

翔鶴「……でも」

翔鶴「それも、悪くないわね」ニコ

瑞鶴「え、提督さんに頼むの?」

翔鶴「サンタクロス何て知らないもの、提督の方がずっといいわ」

翔鶴「寧ろ提督がいい…」ハァハァ

瑞鶴「…翔鶴ねぇ?」

翔鶴「どうしたの?」ニコ

瑞鶴「いや…?何でもない」ハテ?

翔鶴「そうと決まれば早速行動よ」

瑞鶴「アウトレンジってわけね!」


ーー

853: 名無しさん 2015/12/31(木)15:48:10 ID:j86


飛龍「だってよ蒼龍」

蒼龍「うーん、悩むなぁ…」ウーン

飛龍「提督にお願いするの?」

蒼龍「えっ、私は……やめとく」

飛龍「なんでさー」

蒼龍「だってあんまり押しかけたら提督が困っちゃうよ…」

飛龍「ほんと、蒼龍は優しいんだから」ハァ

飛龍「でも、それで他の誰かに提督を取られてもいいの?」チラ

蒼龍「………」

蒼龍「それは…やだなぁ」ハイライトオフ

飛龍「でしょ?だったら行動だよ」

蒼龍「…そうだね」ハイライトオフ

飛龍「よーし!私達も作戦を考えよ!」

蒼龍「ふふ、楽しみだね…」


ーー

854: 名無しさん 2015/12/31(木)15:48:32 ID:j86



大和「………」ジーーー

大和(このカードに欲しい物を書くと、それがいただけるのですね)

大和(欲しい物…欲しい物…)

大和「……提督」ボソ

大和(ダメよ大和、それはルール違反になるわ)

大和(だったら…)

大和「………」カキカキ

大和「これで…いいかしら」

大和「…ふふ」


ーーー
ーー

857: 名無しさん 2016/01/03(日)04:10:26 ID:VsB


ヒトキュウマルマル


ー執務室ー


提督「さぁて、どうなるかねぇ」

川内「みんなサンタさんの正体、気付いたかな?」

提督「それっぽく説明したけど、多分バレてんじゃない?」

川内「うーん…どうなんだろう」

提督「とりあえずポスト見てみようか」

川内「まだ説明から一時間しかたってないよ、入ってないでしょ」

提督「わかんないよ、案外即決の奴がいるかもしれないし」

川内「いないと思うけどなぁ…」

提督「まぁまぁ、見てみるだけだから」


ーー

858: 名無しさん 2016/01/03(日)04:11:05 ID:VsB


提督「三通入ってた」

川内「入ってたんだ、誰から?」

提督「えーとね…日向、天龍、大和」

川内「2人は何となく分かったけど…」

川内(大和さん、決めてたのかなぁ)

提督「さて、見てみようか」

提督「まず、日向からだけど…」

提督「俺これ、見なくても答え知ってるんだよねぇ」

川内「瑞雲?」

提督「そ」

川内「いや、案外わかんないよ?」

提督「いいや分かるね」チラ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名: 日向

欲しい物:新しい瑞雲
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

859: 名無しさん 2016/01/03(日)04:11:37 ID:VsB


提督「ほらな」

川内「ほんっと、ぶれない人だね」

提督「そういう奴さ」ケラケラ

川内「でも、どうするの?」

提督「何が?」

川内「新しい瑞雲だよ」

提督「開発だろjk」

川内「できなかったら?」

提督「何の為に俺が身銭切ると思ってんの?」

川内「あぁ、成程…」

提督「開発は後でするとして、残り2人のも確認しとこう」

提督「準備出来そうなのからしとかないとね」

川内「そうだね」

提督「天龍は…うん?」

川内「何て書いてあるの?」

提督「…見てみろよ」ホラ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:天龍

欲しい物:改二
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

860: 名無しさん 2016/01/03(日)04:12:16 ID:VsB


提督「どうしろってんだよ…」ハァ

川内「ずっと悩んでたからねぇ…」

提督「あぁ、こういうのも禁止にしとくんだったなぁ」

川内「どうするの?」

提督「今更なぁ、ダメとか言えないしなぁ」

提督「明石に相談してみっかぁ」

川内「できるかもしれないってこと?」

提督「んなわけないじゃん」

川内「…?川内分かんない」

提督「まぁ、これはどうにかするとして…」

川内「後は大和さんだね」

提督「うん、大和は…」チラ

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:貴方の大和

欲しい物:提督と一晩添い寝できる権利
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

861: 名無しさん 2016/01/03(日)04:12:47 ID:VsB

提督「おぉう…」

川内「流石と言うか…やっぱりと言うか…」

提督「うわぁ、どうしようこれ…」

川内「叶えてあげるしかないんじゃない?」

提督「まぁ、手間はかからんけど…」

川内「よかったねー」

提督「…どうしたの?」

川内「しーらない」プイ

提督「何なんだよ…」


ーーー
ーー

862: 名無しさん 2016/01/03(日)04:13:41 ID:VsB


ー明石ラボー


提督「てなわけで明~石」

明石「はぁーい」

提督「瑞雲12型(六三四空)、作っといて」

明石「はい無理ー」

提督「そこをなんとか」

明石「だってあれ、ランカー装備なんですよ?」

提督「あー、そうなの…そうなの!?」

明石「貴方本当に提督なの?」

提督「ったりめぇだ!」

明石「というか、なんですっ飛ばして一番いいのに行くんですか、12型は持ってるでしょ?」

提督「どうせあげるなら最強がいいやん」

明石「こういうのは段階を踏んで渡すのが常套手段なんですよ!」

提督「ちぇー…」

明石「とりあえず日向さんが12型で満足してる間に上位ランカーになっちゃえばいいんですよ」

提督「なるほど」ウン

明石「はい、解決ですね」スッ

提督「…?なにこれ?」

863: 名無しさん 2016/01/03(日)04:14:15 ID:VsB

明石「サンタクロスにお願い事です」

明石「提督に手渡してもいいんでしょ?」

提督「あぁ、それね」ウケトリ

提督「裏返しだけど、今見ても?」

明石「文句は受け付けませんが」

提督「はぁ?」ウラガエシ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:明石

欲しい物:ラボの拡張
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

864: 名無しさん 2016/01/03(日)04:15:48 ID:VsB


提督「………」

明石「いやー、なんやかんやしてたら最近手狭になってきたんですよー」ケラケラ

提督「そうだな」

提督「四畳半だけ、広げてやるよ」スタスタ

明石「狭っ!ケチ臭いことするなー!」プン

提督「指定しないお前が悪いんだよ!じゃーなー!!」スタスタ

明石「くそぅ!ぬかった!」ジダンダ


ーー

865: 名無しさん 2016/01/03(日)04:16:30 ID:VsB

ー廊下ー


提督「…ったく、拡張なんかしてたら金がいくらあっても…」スタスタ

天龍「あっ、提督」バッタリ

提督「おう」

天龍「あのさ、俺のお願い…なんだけど」

提督「…?」

天龍「大丈夫か?サンタクロス困らないか?」

提督「あっあぁ、あれね…」

天龍「いけそうか?」キラキラ

提督「うっ…期待に胸を膨らませた純粋な乙女の視線が痛い!!」

提督「まぁ…多分、いけるん…じゃない?」

天龍「イヤッフー!やったぜぇぇえ!!」タタタッ

提督「おい!天龍待って!!」

提督「…もういねぇし」

提督「天龍のアレ、すっかり忘れてたよ…」

提督「…明石んとこ、戻んないと…」


ーーー
ーー

869: 名無しさん 2016/01/05(火)19:58:54 ID:3xM


ー明石ラボー


コンコン


明石「はぁーーいぃーー」


ウィーン、ガシャン…プシュー


提督「こんばんにちは」

明石「……チッ」

提督「今チッて言った!」

明石「言ってませんよ、何ですか?」

提督「あのですね、天龍のお願い事の件で伺いましてですね」

明石「あの刀みたいのを新しくしろ、とかですか?」

提督「いえ、非常に申し上げにくいのですが…」

提督「彼女は自分自身を新しくしたいみたいでございまして」

明石「改二って事ですか?」

提督「まぁ有り体に言うとそんな感じといいますか…」

明石「あー…なるほど…」

提督「どうにかなりませんでしょうか」

明石「無理ですね」キッパリ

870: 名無しさん 2016/01/05(火)19:59:20 ID:3xM

提督「そんなぁ!」

明石「いや、普通に考えてそうでしょうよ」

提督「そこをなんとか!」ドゲザ

明石「ちょっと!やめて下さいよ!」アセ

提督「なんと!提督の土下座では足りぬと申すか!」

提督「致し方あるまい、とっときの技よ!」


モゾ


明石「…何ですかそれ」

提督「土下寝だ」

明石「馬鹿にしてません?」

提督「提督必殺の土下寝でもダメか…」

明石「いやいや、それで何を殺すつもりですか…と言うか、頼み方の問題じゃないですよ」

提督「あ、ほんと?」スクッ

明石「はい、それ位無理なんです」

提督「そこをなんとか!」スッ

明石「いや!土下寝はもういいから!」

提督「だがしかしな、禁止してない手前叶えられないとなれば俺の立場が…」

明石「そう言われても…!」ピーン

871: 名無しさん 2016/01/05(火)19:59:50 ID:3xM

明石「…提督?」

提督「はい」

明石「その願い、叶えられない事もないですよ?」ニヤリ

提督「マジか!」キラキラ

明石「ただし、条件があります」

提督「」ピタッ

明石「………」ニコ

提督「…分かった」スッ

明石「察しがよくて助かります」ガシ

提督「じゃ頼んだぞ、俺は残りのーー」グイ

提督「…何で離してくれないの?」

明石「ふふ、その手には乗りませんよ」ニヤリ

明石「条件…ラボの拡張、広さは今の後半分広くして下さいね」

提督「チッ」

明石「今露骨にチッて言った!」

872: 名無しさん 2016/01/05(火)20:00:11 ID:3xM

提督「もー、勘のいいやつは嫌いだよ」

明石「2回目ですからねー」

提督「背に腹はかえれんか…わかった」

提督「その願い、叶えて進ぜよう」

明石「やった!」グッ

提督「その代わり、上手く頼むぞ」

明石「バッチリ任せて下さい!」



873: 名無しさん 2016/01/05(火)20:01:13 ID:3xM


フタマルマルマル


ー執務室ー


提督「うーい」ガチャ

川内「あ、おかえり」ヌク

提督「おー、炬燵出したんね」

川内「うーんー」

提督「見事なまでのこたつむりじゃん」

川内「んー、温いんだもん」

提督「ま、ゆっくりしときなー」ヨッコラ

川内「また入ってたの?」モゾ

提督「いや、空だったよ」

川内「そーなんだぁ」ウト

874: 名無しさん 2016/01/05(火)20:01:30 ID:3xM

提督「おいおい、寝るなら部屋に戻りなよ」

川内「やだよ、出たくないもん」

提督「さて、炬燵をしまうかな」

川内「それは困る!」バサ

提督「よし、いい動きだ」

川内「もー、意地悪ー」プク

提督「炬燵で寝たら風邪引くんだぞ」

川内「良い子は部屋で寝まーす」

提督「よろしい、またおいで」

川内「はーい」スタスタ


パタン


提督「さて、何すっかなぁ…」


ーー

875: 名無しさん 2016/01/05(火)20:02:00 ID:3xM


コンコン


提督「んぅ、言ったそばから俺が…」ファ

提督「はいよ」


ガチャ


瑞鶴「提督さーん」

翔鶴「失礼します」

提督「おう、二人共どうしたの?」

翔鶴「はい、例のお願い事の件なんですが…」

提督「あぁ、カードなら預かっとくよ」

瑞鶴「違うのよ、提督さん」

提督「違うの?」

翔鶴「私達のお願い事は…その…」

876: 名無しさん 2016/01/05(火)20:02:19 ID:3xM

翔鶴「提督に…叶えて貰いたいんです」カァ

提督「…はい?」

瑞鶴「だから!サンタクロスじゃなくて提督さんがいいの!」

提督「あぁ、なるほど」

翔鶴「…ダメでしょうか?」

提督「ええとね、その事なんだけどーー」

ーー


瑞鶴「え、提督さんが」

翔鶴「サンタクロス、だったんですか?」

提督「そゆこと」

提督「皆には黙っといてね」

瑞鶴「それはいいけど」

翔鶴「何故そんな事を?」

瑞鶴「これじゃ皆がサンタクロスに感謝しちゃうじゃない」

877: 名無しさん 2016/01/05(火)20:02:39 ID:3xM

提督「クリスマスってのはそういうもんなんだよ」

翔鶴「そうだったんですね」

瑞鶴「なんか納得できなーい」

提督「で、俺にお願い事って?」

翔鶴「…あ、あの…瑞鶴?」チラ

瑞鶴「あっ、翔鶴ねぇずるい!」

提督「……?」

翔鶴「私は…後でいいから…」カァ

瑞鶴「もう!分かったわよ!」

瑞鶴「提督さん!はいこれ!」ズイ

提督「カードは書いてきたのね」ウケトリ

878: 名無しさん 2016/01/05(火)20:03:03 ID:3xM


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:瑞鶴

欲しい物:提督さんと一日一緒
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「あぁ、うん」

瑞鶴「やっぱり駄目?」

提督「いやまぁ、いいんだけど…」

瑞鶴「ほんと!?」キラキラ

提督「喜ぶの待って!」

瑞鶴「なによー」プク

提督「一緒にいること自体は構わないんだけど」

提督「俺、基本休みないからさ」←?

提督「ほぼ一日執務室にいたり、とかするじゃん?」

提督「後は、基本赤城もセットになるけど」

提督「それでもいいんならって」

瑞鶴「えー…」ジト

879: 名無しさん 2016/01/05(火)20:03:27 ID:3xM

提督「こればっかりは、ねぇ」

瑞鶴「…だったら、夜は?」

提督「はい?」

瑞鶴「だから、一緒に…寝るの!」カァ

翔鶴「なぁ!?」

提督「えー、それは…駄目でしょ」

瑞鶴「駄目ばっかり!」

提督「だってさー、それはマズイでしょうよ」

瑞鶴「なんでよ!」

提督「なんでって…ねぇ」メソラシ

瑞鶴「…えっちな事するの?」ジト

提督「しねぇよ!!絶対しねぇよ!」ガァ

瑞鶴「ちょ、必死過ぎw」

提督「畜生!童貞馬鹿にしやがって!」

瑞鶴「…?私も処女だよ?」

提督「ああそうだろうさ!そうじゃなかったら俺は今すぐ切腹してるよ!」

提督「あああああ!何言ってんだ俺はぁぁあああ!」アタマオサエ

瑞鶴「て、提督さん落ち着いて」

880: 名無しさん 2016/01/05(火)20:04:05 ID:3xM

提督「ハァ、畜生…分かったよ」ゼェゼェ

瑞鶴「…何が?」

提督「願い事を叶えるって言ってんの」

瑞鶴「ほんと!?」キラキラ

提督「ただし、皆に振ってまわるなよ」

瑞鶴「はーい」キラキラ

翔鶴「あ、あの…提督」モジ

提督「あ、翔鶴もカード書いてきたのね」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:翔鶴

欲しい物:寧ろ私を貰って下さい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


翔鶴「///」モジモジ

提督「貰うも何も、翔鶴は俺のなんだけど…」

翔鶴「そうではなくて…私の…その、初めてを…」カァァ

881: 名無しさん 2016/01/05(火)20:04:34 ID:3xM

提督「うん、そんな所だろうとは思ってたんだけどね、あえて誤魔化したんだけどね」

提督「まるで意味を成さなかったね」

提督「そして、その願いは叶えられないね」

翔鶴「そんな…私だって処女です」

提督「知ってるけどね、そういう問題ではないんだよね」

翔鶴「なら、何故?」

提督「何故って聞かれるとあれだけど、俺は結婚した相手じゃないとそういう事はしないって決めてんの」

翔鶴「ならケッコンして下さい」

提督「今日の翔鶴は何かグイグイ来るなぁ!」

提督「それに、まだ練度足りてないよね」

翔鶴「そんなぁ…」ガク

882: 名無しさん 2016/01/05(火)20:04:52 ID:3xM

提督「まぁさ、焦るような問題でもないやん?」

翔鶴「………」

提督「だから今回は、ね?」

翔鶴「……なら」

提督「ん?」

翔鶴「私も、瑞鶴と同じお願い事でもよろしいですか…?」

提督「それなら、まぁ」ポリ

翔鶴「それなら…我慢、します」

提督「はいよ、分かった」ナデナデ

瑞鶴「むー、私も撫でなさいよ」ズイ

提督「はいはい」ナデナデ


ーーー
ーー

883: 名無しさん 2016/01/05(火)20:05:29 ID:3xM


瑞鶴「いつでもいいからね!待ってるからね!」ムン

提督「どっちなんだよ」

翔鶴「お手が空いた時に、で構いませんので」ニコ

提督「うん、なるべく待たせないようにするよ」

翔鶴「では、失礼しますね」ヒラヒラ

提督「おーう、おやすみー」

瑞鶴「おやすみ提督さん!」


パタン


ーー



提督「うーん、勢いでよしといたけど…」

提督「あの二人、他に話さなきゃいいけど」

提督「あ、ポストはどうかな」スク



提督「二枚…金剛と榛名か」

提督「どれ…」

884: 名無しさん 2016/01/05(火)20:06:35 ID:3xM


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:金剛デース?

欲しい物:一航戦の立ち位置。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「上と下のギャップが怖いんだよ!」

提督「他人の立ち位置が欲しいってなんだよ!これ捻ったアイデアに見せかけたただの捻てる奴の思考じゃねぇか!」

提督「………」ゼェハァ

提督「流石にこれは却下だ」ハァ

提督「次は榛名か…」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:榛名

欲しい物:榛名は提督との子供が欲しいです
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「ど真ん中ストレート!」

提督「榛名までどうしちゃったのよ…」ハァ

提督「そもそもクリスマスプレゼントに新しい命を要求するなよ…」

提督「いやまぁ、どっちって聞かれたら嬉しいんだけど」

提督「これじゃ聖なる夜が性なる夜になっちまうよ」

提督「モラル的に問題しかないから却下だね、あの二人は残念だけど再提出だよもう…」


ーーー
ーー

888: 名無しさん 2016/01/07(木)21:27:43 ID:tR5


フタヒトマルマル


提督「そういや赤城どこ行ったんだろ」

提督「思い起こせば、一人で執務とか初めてかも…」ドキドキ

コンコン


提督「どうしよ、一人でできるかな…」ドキドキ


テイトク?ナガトダガ


提督「やっべぇ、緊張してきた…」ドキドキ


コエハキコエルンダガ…ハイルゾ


ア、ムツハココデマッテイロ


提督「孤高に執務する俺…かっけぇ…」

長門「何を言ってるんだ?」

提督「うぉ!いつの間に!」ビク

長門「ノックして呼んでいたのに返事がなかったからな」

提督「それノックの意味ないよね」

長門「不在ならまだしも、声が聞こえたからな」

提督「いやいや、そっちの方が問題だよね」

長門「どういう事だ?」

889: 名無しさん 2016/01/07(木)21:28:04 ID:tR5

提督「もし俺が一人でひっそりと…いや、やめとこう」

長門「…?変な提督だな」

提督「変なのは今更だ、それで?」

長門「ん?」

提督「何か用があったんじゃないの?」

長門「あ、あぁそうだ」ゴソゴソ

長門「これ…なんだが」スッ

提督「あー、カードね」ウケトリ

長門「あ、今見るんじゃないぞ」

提督「なんで?」

長門「何ででもだ!」

長門「まぁ、私は欲しい物などなかったんだがな」

長門「サンタクロスとやらが来てくれるのだろう?」

長門「私は来る者を拒まないからな、だから…書いたんだ」

提督「長々と照れ隠し御苦労」

890: 名無しさん 2016/01/07(木)21:28:38 ID:tR5

長門「なっ!照れ隠しなどでは!」

提督「はいはいここまでテンプレ、それじゃ…」

提督「そんなながもんの欲しい物を見てみましょうかね」クル

長門「あっ!ダメだ今見たらーー」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:長門

欲しい物:提督がこれからも無事で、これからも私の提督でいて欲しい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「………」

長門「………」

提督「…長門」

長門「こっちを見るな」プイ

提督「だってこれ」

長門「だから欲しい物などない、と言っただろう?」

長門「私は、提督といれるだけでいいんだ」

長門「それだけで幸せ者だと、思えてるからな」

891: 名無しさん 2016/01/07(木)21:29:21 ID:tR5

提督「…そうですか」

長門「あの時」ボソ

提督「ん?」

長門「…今となっては、叢雲に下賎な感情はないが」

長門「もし提督の身に何かあったら、と思うと怖くてな」

提督「あぁ…あん時はすまんかったね」

長門「いや、提督の言う通り結果オーライだ」

長門「ただ…な」

長門「私は、今更違う提督の下に仕える気など微塵もない」

長門「例えここで、第一艦隊を務められなくても」

長門「例え、連合艦隊の旗艦を任せられなくても」

長門「それでも、私は提督の元がいい」

長門「ここでやれる事を、全力でやる」

長門「私の…戦艦長門の役目が終わる、その時までな」

長門「私はそれだけで満足だ」

892: 名無しさん 2016/01/07(木)21:29:51 ID:tR5

提督「………」

提督「うん、ありがとう」

提督「榛名や金剛、大和も」

提督「扶桑も山城も、日向も」

提督「陸奥も、勿論長門も」

提督「みんな、こんな俺のくだらない我が儘に付いてきてくれる」

提督「感謝、してるよ」

長門「……心外だな」

提督「え?」

長門「提督の空母への拘りは、くだらないものだったのか?」

長門「自らがくだらないと評する事に、私達は付き合わされているのか?」

提督「それは…」

長門「提督が本気で言っているとは思ってない…だが」

長門「それじゃ私達が報われない」

提督「………」

長門「もっと、自信を持ってくれ」

長門「空母を愛して進んで行く貴方を、私達は愛して、信頼して、付いて行くんだ」

長門「だから、大手を振って歩いて欲しい」

長門「自慢の空母を従えて、な」

893: 名無しさん 2016/01/07(木)21:30:16 ID:tR5

長門「その時、他所から馬鹿にされようが、罵られようが知った事かと言い放ってやれ」

長門「それでも立ち止まりそうになった時は」

長門「その時は、後ろを振り返ってみろ」

長門「私達戦艦が、目にもの見せてやる」

提督「………」

提督「あはは、そりゃ安心して背中を任せられる」

長門「だろう?」ニコ

提督「うん、肩の荷が降りたよ」

長門「ふふ、ビックセブンを甘くみるなよ」

提督「見くびっていたわけじゃ無いけど」

提督「改めて、頼りにしてるからね」

長門「ああ、任せておけ」

提督「それと、もう一つ」

長門「なんだ?」

894: 名無しさん 2016/01/07(木)21:30:36 ID:tR5

提督「長門のお願い、特別に今から叶えるよ」

長門「ほう、私だけ悪いな」

提督「俺は、お前達の前からいなくなったりしない」

提督「ずっと、お前達の…長門の提督でいる」

提督「…約束だ」

長門「約束、したからな」

提督「あぁ、したな」

長門「誓えるか?」

提督「さて、何に誓おうかな」

長門「そうだな」

長門「…一つ、我が儘を言ってもいいだろうか」

提督「サービスするよ、何なりと」

長門「…強く、抱きしめて欲しい」

提督「お安い御用で」スッ


ギュッ

895: 名無しさん 2016/01/07(木)21:30:57 ID:tR5


長門「ふふ、これは…落ち着くな」

提督「そりゃ良かった」

長門「…こうして密着していると、提督が男だと改めて認識する」

長門「強さの秘訣は…この身体からきているんだな」

提督「長門こそ、艦娘とはいえやっぱり女の子なんだなって思うよ」

提督「普段の長門からは想像できないね」

長門「ふふ、この長門を女の子扱いできるのも、提督位のものさ」

提督「それじゃ不服かいね」

長門「…いや、悪くない」ギュウ

提督「そっか、そりゃよかった」

長門「…誓いの抱擁だ」

提督「うん」

長門「……信じているからな」

提督「わかってるよ」

長門「………」

提督「………」

896: 名無しさん 2016/01/07(木)21:31:25 ID:tR5

提督「…で、いつまでこうしてようか」

長門「……後、少しだけ」

提督「それならそれで構わないんだけど」

提督「扉の隙間から、むっちゃんが見てるよ?」

長門「………なに?」

陸奥「あ、バレてたのね」キィ

長門「…な、陸奥……貴様、いつの間に」

陸奥「いつの間にも何も、待ってろって言ったじゃない」

陸奥「いつまで経っても呼ばれないから暇だったのよ」

陸奥「廊下寒いし」

長門「あぁ、そうだったな」

長門「因みに陸奥、貴様どこから覗いていた?」

陸奥「誓う辺りから、かな」ニコ

897: 名無しさん 2016/01/07(木)21:31:45 ID:tR5

長門「ななななな…」プルプル

陸奥「いーなー、先にお願い事聞いてもらってー」チラチラ

提督「むっちゃん、あんまりお姉さんをからかうもんじゃないよ?」

長門「だって、我が儘言えと言ったのは貴様で…」

陸奥「確かに、たまには我が儘もいいんじゃない?とは言ったけど…」チラ

提督「……けど?」

陸奥「姉のあんな姿見せられたら…ねぇ?」ニヤ

長門「それはっ…」

陸奥「あー、あんな緩みきって幸せそうな笑顔、初めて見たわ」

長門「そ、そんな事は…」カァァ

提督「ほらほら!むっちゃんもカード持ってきたんでしょ?さっさと置いて早く帰りなさい、ね?」

898: 名無しさん 2016/01/07(木)21:32:24 ID:tR5

陸奥「何で私だけそんな扱いなの?」ジト

提督「いやだって長門見てみろよ」

長門「わたしは…そんな…」マッカッカ

提督「このままじゃ、壊れちまうよ」ネ?

陸奥「…ふふ、それもそうね」

陸奥「だったら今日はこのまま寮に戻るわ」

提督「あら、意外とあっさりなんね」

陸奥「姉を立てるのも妹の役目よ、って事で失礼するわね」

提督「なんか…悪いな」

陸奥「今度埋め合わせしてもらうから」

提督「わかったよ」

899: 名無しさん 2016/01/07(木)21:32:42 ID:tR5

陸奥「それじゃ、おやすみなさーい」

提督「ん、おやすみ」

長門「いやわたしはちがうんだこれは」プルプル

提督「はいはい落ち着こうねー」ナデナデ

陸奥「………」


パタン


ーー

900: 名無しさん 2016/01/07(木)21:32:57 ID:tR5

ー扉を閉めた後ー


陸奥「……はぁ」モタレ

陸奥「敵なんて、他にも大勢いるって言うのに」

陸奥「今回は譲るけど…次は……」ギュッ

陸奥「…私だって、負けないんだから」


スタスタ…


ーーー
ーー

901: 名無しさん 2016/01/07(木)21:33:15 ID:tR5

提督「落ち着いたかな?」

長門「あ、あぁ、もう大丈夫だ」

提督「いやぁ、珍しいもんが見れたよ」

長門「忘れてくれ」

提督「忘れてはやんないけど、他言はしないよ」

提督「俺が独り占めするもんね」

長門「何を…まったく」

提督「あ、でも陸奥も知ってんのか…」

長門「ああもう!この話はもう止めだ!」

提督「えー」

長門「えーじゃない!用事も済んだ事だし私は戻って寝る!」

提督「おやすみー」バイバイ

長門「あぁ、おやすみだ」スタスタ


バタン


提督「さぁて俺も寝っかなぁ」


ーーー
ーー

903: 名無しさん 2016/01/11(月)21:43:07 ID:n6o


フタフタマルマル


ー提督の部屋ー


提督「と言いつつも眠いわけじゃないので」

提督「眠くなるまでゲームしまーす」ムン

提督「今日は…そうだなぁ…」ゴソゴソ


コンコン


提督「おぅ?…誰ー」

飛龍「私でーす」

蒼龍「蒼龍もいます」

提督「どしたの?ま、入っといで」

飛龍「えへへ、きちゃった」テヘペロ

提督「お前は通い妻気取りの彼女か」

蒼龍「遅くにごめんなさい」ペコ

提督「蒼龍はいい子だね」

飛龍「なら私は悪い子なんですか?」

提督「うん」

飛龍「即答!?」

提督「それはさておき、どしたの?」

飛龍「あぁこれこれ!」スッ

蒼龍「私も」スッ

904: 名無しさん 2016/01/11(月)21:43:29 ID:n6o

提督「あぁ、カードね」ウケトリ

提督「わざわざ来なくても、執務室前にポストあったのに」

飛龍「それじゃ駄目なんですよー」

蒼龍「そうなんです」モジ

提督「…お前らも突拍子もない事書いてんじゃないんだろうな」ジト

飛龍「も?」

蒼龍「そんなすごい事書いてた娘がいたんですか?」

提督「うん、何人かね」

飛龍「大体予想つくけどねー」ケラケラ

蒼龍「…私達の、大丈夫かな」ボソ

提督「どうだろね、見てからじゃないと…」

905: 名無しさん 2016/01/11(月)21:43:56 ID:n6o


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:飛龍

欲しい物:婚約指輪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「…あぁ、うん」

提督「ま、まぁ、とりあえず置いといて蒼龍のも見てみようかな」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:蒼龍

欲しい物:婚約指輪
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「なる程ね、だから二人にはでここに来て目の前で渡したわけね」

提督「ふむふむ、皆考えてる事は大体似たり寄ったりなわけだね」

飛龍「やっぱりか」

蒼龍「…提督はそれに応えたの?」

提督「あしらったに決まってるでしょ?」

提督「添い寝位までなら応えられるけど」

蒼龍「…添い寝?」ハイライトオフ

提督「あぁ、五航戦姉妹と大和が…っておい」

蒼龍「なぁに?」

提督「蒼龍から何かすんごいオーラでてるんだけど」

906: 名無しさん 2016/01/11(月)21:45:18 ID:n6o

飛龍「蒼龍の嫉妬モードだよ」

提督「おっかねぇ…いつもの蒼龍はどこいったのよ…」

提督「そして、これ嫉妬のレベル超越してるよね」

提督「選択肢間違ったらBad直行みたいな雰囲気醸し出してるよね」

蒼龍「そんな事、ないですよ?」ニコ

提督「やめてくれよ…いつもの可愛い蒼龍に戻ってくれよ…」

蒼龍「かわいい…私が、ですか?」

提督「あぁ、すぐ照れちゃなう所とか何かおっとりしてる所とか提督ポイント高いよ」

提督「嫉妬に狂いそうな蒼龍もギャップ点あるけどさ」

飛龍「いーなー」

蒼龍「……そう、なんだ」スゥ

蒼龍「………」

提督「…蒼龍?」ズイ

蒼龍「え…提督!?」バッ

提督「おぉう、どしたの」

蒼龍「提督が、目の前に」カァァ

提督「お、戻った」

飛龍「元から提督の前だとあんまり出ないんですよ」

提督「俺が知らない所での蒼龍どんななんだよ…」

飛龍「うーん、基本的には変わらないんだけどなぁ…」ウーン

蒼龍「ごめんなさい、私…また」シュン

907: 名無しさん 2016/01/11(月)21:45:43 ID:n6o

提督「いいのいいの、気にしなくて」

蒼龍「でも、提督に嫌われちゃうよ…」グス

提督「ん?嫌わないよ」

蒼龍「……でも」

提督「じゃあ、そうだねぇ」

提督「もし俺が蒼龍を嫌うとしたら、だけど」

提督「嫉妬先の相手を、ホームから突き飛ばしたり」

提督「手ノコで首切ったり」

提督「腹かっ捌いたりしたら」

提督「そん時は、嫌いになっちゃうかもしれないけど」

飛龍「何それ怖い」

提督「嫉妬なんて誰しも持ってる感情だからね」

提督「たまたま蒼龍はそれが表に出やすい娘ってだけで」

提督「蒼龍がいい娘なのは、俺もよく知ってるからね」

提督「だから気にしないの、わかった?」

蒼龍「…わかりました」

908: 名無しさん 2016/01/11(月)21:46:19 ID:n6o

飛龍「おぉ、受け入れて貰えたね」

蒼龍「…うん」グス

飛龍「ずっと気にしてたからねー」ナデナデ

蒼龍「…ぅん」

提督「解決したみたいでよかったよ」

飛龍「と、話が丸く収まった所で本題なんだけど」

提督「おおっと、現実はそう甘くなかった」

飛龍「私達のお願い、叶えてくれます?」

提督「うーん、婚約指輪ねぇ…」

蒼龍「やっぱり駄目、ですか?」ウル

提督「ほんと微妙なとこ攻めてくるよね」ハァ

飛龍「だって結婚指輪だとダメって言われそうだったから…」

提督「てかもう言ったんだけどね」

飛龍「ほら、言ったとおりでしょ?」ネ?

蒼龍「ほんとだね」

909: 名無しさん 2016/01/11(月)21:46:40 ID:n6o

提督「予想までしてたか、やるなぁ」

飛龍「これ位できないと、にわかだよね」

提督「何のだよ」

蒼龍「提督の、ですよ」

提督「…よく分からないよ」

飛龍「それで、いいんですか?」ズイ

提督「いやまぁ、いいんだけど…」

提督「二人共さ、よく考えてみてよ」

提督「婚約だよ?ケッコンとは意味も重さも違うけど」

提督「本当にいいの?」

飛龍「……はぁ、蒼龍?」タメイキ

蒼龍「なぁに?」

飛龍「この人、まだこんな事言ってるんだけど」

蒼龍「ちゃんと私達の事を考えてくれてるんだよ」

飛龍「そうともとれるんだけどさ」

飛龍「ねぇ、提督」

提督「うん?」

910: 名無しさん 2016/01/11(月)21:46:57 ID:n6o

飛龍「私達がここに来た時の事、覚えてますか?」

提督「あぁ、歓迎のルパンダイブが迎撃されたね」

飛龍「そこじゃないですよ…」

蒼龍「あの時はびっくりしたね」クス

飛龍「蒼龍まで…」

提督「まぁ、その前も覚えてるけどさ」

飛龍「忘れてたら怒りますよ」

飛龍「私にとってすごく大切な思い出なんですから」

蒼龍「そうだね、私も嬉しかったなぁ」

提督「あれから1年かぁ…」



ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー

912: 名無しさん 2016/01/15(金)22:13:24 ID:Pix
ー1年前ー


プルルル…ガチャ


提督「はいー」

友提督「おう、久しぶりだな」

提督「うん、どしたの?」

友提督「突然で悪いんだが、お前さ」

提督「ん?」

友提督「母港、どれ位まで拡張してるんだ?」

提督「俺?デフォのまんまだよ」

提督「ウチは少数精鋭だからね」

友提督「かっこつけんなよ、貧乏なだけだろ?」

提督「バレた?」

友提督「本当なのかよ…何でそんなカツカツなんだ?」

提督「いやさ、俺空母好きじゃん?」

友提督「そうだな、キモい位好きだったな」

提督「黙れよ!キモいは余計なんだよ!」

友提督「あっはっはっはw」

提督「笑うな!お前だって戦艦キチな癖に!」

友提督「いや悪い悪い」

友提督「で、空母好きなのがどうした?」

913: 名無しさん 2016/01/15(金)22:14:24 ID:Pix

提督「うちさ、今空母と戦艦と明石しかいなくてさ」

友提督「はぁ!?何だそれ!」

提督「まぁ色々あってさ」

友提督「色々って何だよ…で、内容は?」

提督「明石が1、空母が4、戦艦が…7だね」

友提督「明石を艦種みたいにカウントするんじゃない」

友提督「あと、ふざけんな戦艦全員寄越せ」

提督「むーーりーー」

友提督「畜生、俺だって戦艦欲しいんだぞ」

提督「知らないねぇ、頑張って建造する事をオススメするよ」

友提督「だから資材がねんだろ?」

提督「さぁ、知らないね」

友提督「はぁ…お前に相談した俺が馬鹿だった…」

提督「酷い言い草だな」ムッ

友提督「いいよ、また餌にすっから」

提督「餌?」

友提督「あれキツいんだよなぁ」

提督「ねぇ、餌って何?」

友提督「あぁ、近代化改修の造語みたいなもんだよ」

提督「近代化改修…艦の強化か」

914: 名無しさん 2016/01/15(金)22:14:48 ID:Pix
友提督「そうそう、母港圧迫してくる度にしてるんだけどさ」

友提督「嫌がる奴とかいるから結構堪えるんだよ」

提督「それって、吸収された艦はどうなるの?」

友提督「確か、眠るように意識が無くなってから、エネルギー体として吸収されるんだけど…」

友提督「機械の中だから見た事ないけどな」

提督「へぇ…そんなもんなんだ」

友提督「何だお前、した事なかったのか?」

提督「そっちに回す程いないってのもあるんだけど…」

提督「そんな話聞いたら、尚更したくなくなっちゃったなぁ」ハァ

友提督「しかし、しない訳にもいかないだろ?」

提督「どうにかするさ」

友提督「相変わらず優しいんだな」

提督「そうでもないんだなこれが」

915: 名無しさん 2016/01/15(金)22:15:11 ID:Pix

提督「ただ、嫌がる事を強要って言うか」

提督「仕方ないような感じでさせたくないだけなんだよね」

提督「俺自身がしたくないだけの、ただの保身的な理由さ」

友提督「卑下するなよ、俺は買ってんだぞ」

提督「有り難く受け取っとくよ」

友提督「ま、するかしないかは自由だしな…そろそろ切るわ」

提督「おう、お疲れさん」


ブツッ…プープー


提督「餌…かぁ、いい響きじゃないなぁ」


ーーー
ーー

916: 名無しさん 2016/01/15(金)22:15:32 ID:Pix


ー後日ー


プルルル…ガチャ


提督「お前はアレかな?俺しか友達がいないのかな?」

友提督「事実を言うな、お前もだろうが」

提督「他にもいますー、一緒にしないで頂けますかな」

友提督「ノリがウザイんだよ」

提督「安心しな、お前にしかしないから」

友提督「当たり前だ馬鹿、他にしたら吊るされるぞ」

提督「うむ、心得た」

友提督「よろしい」

提督「で、何の用?こっちは暇で忙しいんだけども」

友提督「それを人は古来より忙しくないと言うんだ」

提督「暇を潰すのに忙しいの!」

友提督「だったらこの電話はうってつけじゃねぇか」

提督「左用」

友提督「で、用件なんだけど」

提督「うん」

917: 名無しさん 2016/01/15(金)22:16:03 ID:Pix

友提督「用件てか相談だな…母港が限界なんだ」

提督「おい貴様、先日の会話は何だったんだ」

友提督「…戦艦レシピ」ボソ

提督「……回したのか」

友提督「…あぁ」

提督「で、どうなった」

友提督「重巡祭りだよ畜生…建造の重巡全員お迎えしちまったよ」

提督「呉の重巡提督、てか」

友提督「高雄型はいいぞ」

提督「馬鹿言え、選ばれたのは古鷹でした」

友提督「どっちもいいんだが、問題はそこじゃないんだ」

提督「と言うと?」

友提督「この際だから重巡メインの運用を考えてるんだが」

提督「いいんじゃない?」

友提督「それでもパンクした母港をどうにかしようと近代化改修を試みてだな」

提督「fmfm」

友提督「建造の時狂ってて覚えてないんだが、気付いたら艦隊に空母がいてな」

提督「空母」ピク

918: 名無しさん 2016/01/15(金)22:18:29 ID:Pix

友提督「そ、飛龍と蒼龍…だったかな」

友提督「俺、まだ空母使う余裕ないし」

友提督「元からあんまり使うつもりないから改修の餌にしようとしたんだがよ」

提督「お前編成どうするんだよ舐めてんの?」

友提督「今はまだいいんだよ!」

友提督「それでな…何の話だったっけ?

友提督「そうだ、嫌がって言う事聞かないんだよ」

提督「はいはい」

友提督「オマケに憲兵の前で俺に掴みかかるもんだから…」

友提督「今は営倉に入れられてるが、明日には強制的に改修か解体が決定しちまってよ」

提督「………」

友提督「流石の俺もそこまでされると滅入っちまうから、取り消すように言ったんだが」

友提督「憲兵共は聞く耳持たねぇし、当の本人達は俺に敵意剥き出しだからよ」

友提督「現状打つ手なしって感じで」

提督「………」

友提督「まぁ、お前に言ったところでどうにも……って聞いてるか?」

919: 名無しさん 2016/01/15(金)22:19:27 ID:Pix

提督「ん、聞いてるよ」

友提督「でだな、それでーーー」

提督「あ、ちょっと待って」


テナカンジナンダケド、コレデイケナイカナ

アァ、ソレナラダイジョウブデスヨ

ヨシ、ナラヨウイシトイテ

マッカセテクダサイ!


提督「おうすまんね、それで?」

友提督「いや、俺の話はもう終わりでいい」

提督「あ、そうなの?」

友提督「で、お前は何を企んでるんだ?」

提督「あぁ、単刀直入に言うとね」

提督「二航戦は、俺が引き取るから」

友提督「引き取るからって簡単に言うけどな」

友提督「出来るわけないだろ?明日は憲兵も来るってのに」

提督「まぁまぁ、任せといてよ」

提督「お前に迷惑はかけないからさ」

920: 名無しさん 2016/01/15(金)22:19:51 ID:Pix

友提督「どうだか…」

提督「じゃあ準備もあるし、切るね」

友提督「事を荒立てるんじゃないぞ、じゃあな」

提督「はいはーい」


ブツッ


提督「よーし、待ってろよー」


ーーー
ーー

921: 名無しさん 2016/01/15(金)22:20:51 ID:Pix


ー翌日ー

ー呉鎮守府ー


友提督「あいつ…何するつもりなんだ」ハァ

愛宕「提督、悩んでも仕方ないわよ?」

友提督「愛宕はアイツを知らないからなぁ」

愛宕「そんなに変な人なの?」

友提督「変か…確かに変だな」

愛宕「ふふっ、会ってみたくなっちゃった」クス

友提督「多分来るからな、影響されるんじゃないぞ」

愛宕「大丈夫よ、面倒事は嫌いだから」

友提督「うん、いい心掛けだ」


コンコン


友提督「はい」

憲兵「入るぞ」ガチャ

友提督「あぁ、遠路はるばる申し訳ありません」ペコ

憲兵「構わない、それで…」

憲兵「問題の艦娘は?」

友提督「営倉にいます、今は大人しくしていますね」

憲兵「そうか、だが処罰は処罰だ」

憲兵「そういった輩は、日が経てばまた問題を起こしかねない」

憲兵「早急に処理せねばならん」

友提督「心得ております」

憲兵「うむ、では手短に済ませようか」

922: 名無しさん 2016/01/15(金)22:21:28 ID:Pix

憲兵「改修か解体か、決めているのか?」

友提督「いえ、一応本人達に訪ねてから、その意向を優先しようかなと考えております」

友提督「と言っても仰る二択から、ですが」

憲兵「…選ばなかった時は?」

友提督「今回は改修はされる側も気のいいものではありませんから、解体を」

憲兵「分かった」

憲兵「では、対象の所に向かおうか」

友提督「はい」

友提督(おいおい…急がないと間に合わないぞ)

友提督(提督…どうするつもりなんだ…)


ーー

923: 名無しさん 2016/01/15(金)22:22:07 ID:Pix


ー営倉ー


蒼龍「私達、どうなるんだろうね」

飛龍「知らない、分かんない」プイ

蒼龍「もう…」ハァ

飛龍「解体されちゃうんじゃない?」

蒼龍「そんな、まだ配属されたばかりなのに…」

飛龍「だって、私達提督に手出しちゃったしね」

蒼龍「私は、出してないけど…」

飛龍「胸ぐら掴んでたじゃない」

蒼龍「だってぇ…」

飛龍「うーん、まいったなぁ…」


コツコツコツ


友提督「大人しくしてるか?」

飛龍「………」

蒼龍「………」

友提督「相変わらずだな」ハァ

憲兵「無視か、反抗的だな」

924: 名無しさん 2016/01/15(金)22:22:59 ID:Pix

友提督「聞きにくいんだけどさ…お前ら、改修と解体どっちがいい?」

飛龍「………」

蒼龍「………」

友提督「はぁ、お前らなぁ…」

飛龍「……なんで」

飛龍「なんで!私達が!」ガシャ

友提督「うお」

飛龍「なんでよ、なんで私達が…」

友提督「落ち着けよ」

飛龍「うるさい…私達は二航戦なんだ、配属されてすぐ改修なんて…納得できるわけが…」

憲兵「貴様らは、ここには必要ないんだそうだ」

飛龍「なっ…」

友提督「ちょっと、何もそこまで」

925: 名無しさん 2016/01/15(金)22:23:24 ID:Pix

憲兵「もう間もなく消え去る身だ、真実くらい話してやっても罰は当たるまい」

友提督「だからと言って、必要ないだなんて」

憲兵「…違うのか?」

友提督「いや、それは…」

蒼龍「必要ない…なんて」キッ

飛龍「こんなの…あんまりだ」

憲兵「まぁ、運が悪かったと諦めろ」

憲兵「時間だ、どちらか選ばないのであれば解体だぞ」

飛龍「…畜生」ウルッ

蒼龍「…許さない、からぁ」ポロポロ

友提督「………」

友提督(間に合わなかったか…)

憲兵「さぁ、出るんだ」ガチャ、キィ

飛龍「嫌だ、絶対に出ない」

蒼龍「私も嫌です」

憲兵「…こちらとしては、出来るだけ穏便に済ませたいんだ」

憲兵「後処理に追われる身にもなって欲しい」

926: 名無しさん 2016/01/15(金)22:24:06 ID:Pix

飛龍「…脅しですか?」

憲兵「まぁ、そんなところだ」

蒼龍「絶対、屈しません」

憲兵「あまり手荒な真似はしたくないんだが…」スチャ

飛龍「け、警棒…」

憲兵「ただの警棒と思うな」カチッ


バチチッ!


蒼龍「ひっ…」ビク

憲兵「そういう事だ」ニヤ

飛龍「くっ、だからって…」

憲兵「そうやって反抗出来るのも今だけだ」

憲兵「後は気絶したまま、2度と目覚める事はないんだからな」スッ

憲兵「まずは、そうだな…」チラ

蒼龍「い、いや…」ビクビク

憲兵「貴様からだ!」ブンッ

蒼龍「やめてぇぇえ!!」




「待って下さい!」

927: 名無しさん 2016/01/15(金)22:24:52 ID:Pix

憲兵「なんだ?」ピタ

蒼龍「………」ビクビク

飛龍「……?」

友提督(間一髪…ってところか)ホッ

憲兵「おい、どうなっている?」

友提督「あ、ちょっと待って下さいね」

友提督「愛宕、どうしたの?」

愛宕「大本営から、お見えになられた方が…」スッ

友提督「えっ!?と、通して」

大佐「…ここか?」

友提督「お、おおお出迎え出来ず申し訳ありません」ビシッ

憲兵「……な」

大佐「いや、こちらこそ突然の訪問だったからな」

友提督「あっはい…」

大佐「で、これが例の空母か?」

友提督「そうです」

憲兵「…大佐、何故ここに」

大佐「あぁ、この空母の処分にな」

憲兵「それは自分が…」

大佐「それには及ばない、これを」カサ

憲兵「これは…」


ーー

928: 名無しさん 2016/01/15(金)22:25:27 ID:Pix

憲兵「異動、ですか」

大佐「そうだ、この二人を必要だと名乗り出た奴がいてな」

大佐「本人では話が通らない、との事で私が出てきたんだが」

憲兵「はぁ…」

大佐「貴様、その手に持っている物は何だ?」

憲兵「こ、これは!」サッ

大佐「見たところ、警棒の様だが…」

憲兵「そうです、ただの警棒です」ダラダラ

大佐「貸してみろ」

憲兵「そ、それは…」

大佐「貸してみろ」ギロ

憲兵「は、はいっ」サシダシ

友提督(やっぱり、怖ぇ…)

大佐「ふん…これは、アレだな」カチッ

憲兵「あ…」

大佐「当たったら、痛そうだな」ブンッ

929: 名無しさん 2016/01/15(金)22:25:48 ID:Pix


バチバチバチッ!


憲兵「あばばばばば」

飛龍「っっ!!」ビクッ

蒼龍「きゃあああ!」

友提督「うおおおお!!!」


シュウウ…


憲兵「ぁ……がっ…」バタッ、ビクッビクッ

大佐「危ないな、没収しておこう」

友提督「あ、あのー…」

大佐「ん?」

友提督「宿毛の、差し金ですか?」

大佐「そうだ、全く手を焼かされる」ハァ

友提督「あぁ、やっぱり…」

大佐「さて、コイツは連れて帰るとして…」クル

930: 名無しさん 2016/01/15(金)22:26:45 ID:Pix

大佐「貴様らだが…」

飛龍「………」キッ

蒼龍「………」ビクッ

大佐「正式に異動許可が降りるのは明日になる」

大佐「それまで、ここで大人しくしていろ」

飛龍「異動って…」

大佐「貴様らみたいな問題児でも引き取ってくれる奴がいたんだよ」

大佐「良かったな」

蒼龍「また…こんな事になる位なら…」

大佐「安心しろ、貴様らの処遇は俺が保証する」

大佐「あの馬鹿者に、感謝するんだな」スタスタ

友提督「ご協力、感謝致します」ケイレイ

大佐「………」テアゲ

931: 名無しさん 2016/01/15(金)22:27:09 ID:Pix




飛龍「私達を…引き取って、くれる…」


蒼龍「まだ…消えなくていいの…?」



ーーー
ーー




「それから、私達は引き取り先の鎮守府に配属されてーーー」

932: 名無しさん 2016/01/15(金)22:27:33 ID:Pix



飛龍「ここが私達の鎮守府かぁ」

蒼龍「のどかなとこだね」

提督「へーイ!二航戦ー!」ルパンダイブ

金剛「へーイ!ウェルカーム!」ルパンダイブ

飛龍「っ!!」ガスッ

蒼龍「きゃあ!」ボコッ

提督「ウボェア」ドゴーン

金剛「グボァ」バゴーン

飛龍「な、何?今の…」

蒼龍「へ、変態かな」

赤城「て、提督ー!」タタタッ

飛龍「…提督?」ヤバ

蒼龍「提督だったの!?」サーッ

加賀「貴女達…?」イッコウセンニオウダチ

飛龍・蒼龍「」

金剛「わ、ワタシは…?」ガクッ



「最初は、変な人だと思ってたーーー」

933: 名無しさん 2016/01/15(金)22:27:59 ID:Pix



提督「飛龍、蒼龍!ほらこれ!」ズラッ

飛龍「提督これ…烈風ばっかり…」

提督「うん、そうなんだけど…」

蒼龍「……馬鹿なの?」

提督「ぐはぁあっ!」バターン

飛龍「提督!?」

明石「あっはっはっはっはwww」ヒィヒィ




「それでも、私達を使ってくれてーー」


「大切にしてくれてーー」

934: 名無しさん 2016/01/15(金)22:28:25 ID:Pix



提督「なにぃ!?飛龍と蒼龍が大破ぁ!?」

赤城「まだ私達に比べると練度が低いですからね…」

提督「んな事関係あるかぁ!」ドン

加賀「提督、彼女達は無事です」

翔鶴「今は入渠してますから、落ち着いて下さい」

提督「畜生よくも!やったヤツぶっ殺してやる!!」スタタタタタタ

瑞鶴「あぁーあ、提督さん行っちゃった…」

赤城「提督、誰かが大破するとああなるんですよねぇ」ハァ

加賀「私の時もそうでした」ホッコリ




「気付いた時には、視線の先にいるあの人を」


「目で追うようになってーー」


935: 名無しさん 2016/01/15(金)22:29:01 ID:Pix



提督「飛龍蒼龍、大丈夫か!?」ガチャ!

飛龍「あ、提督…提督!?」

蒼龍「どうしたんですか…それ」

提督「え?何が?」ボロボロ

飛龍「ズタボロじゃないですか…」

提督「えーと、いや…ちょっと転んでね」

蒼龍「転んだ怪我じゃないと思います」

飛龍「おろし金の上で転んでもそうはなりませんよ…」

提督「いや…その」

蒼龍「本当は赤城さんから聞いてますよ」

飛龍「私達の仇を、取りに行ったんでしょ?」

提督「…まぁ、そんなとこ」

飛龍「もう、深海凄艦に殴り込みかける提督がどこにいるんですか…」

蒼龍「私達は修復で回復できるんですから」

蒼龍「無理、しないで下さい…ね?」ニコ

提督「…わぁったよ」

936: 名無しさん 2016/01/15(金)22:29:26 ID:Pix


「そして、それからあの人を好きになるのには」


「一年という期間は、有り余るほど長いものだった」




飛龍「提督ー!」

提督「はーいー」

飛龍「あのねー、蒼龍が提督をねー」

蒼龍「ちょっと飛龍!」

提督「…?」

飛龍「なによ、蒼龍がいつまで経っても…」

蒼龍「それを言うなら飛龍もだよ!」プン

飛龍「いやー、私はまだいいかなーって」

提督「何なんだよ…」

蒼龍「ええとね、ええと…」

飛龍「つまり、これからも二航戦をよろしくね!ってことだよ!」

蒼龍「そう、第二航空戦隊をどうぞよろしくです♪」

提督「うん?まぁ…よろしくね」



ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー

940: 名無しさん 2016/01/17(日)23:19:48 ID:Znd
フタフタマルマル


ー提督の部屋ー



飛龍「…提督」

提督「ん?」

飛龍「婚約としてじゃなくてもいいんです」

蒼龍「提督とお揃いで、なら」

飛龍「だから…ダメ、ですか?」

提督「…うーん」

蒼龍「………」

提督「いや、指輪自体は構わないよ」

飛龍・蒼龍「やった!」

提督「うん」

飛龍「ちゃんと提督に見合う女になるから!」

蒼龍「戦争が終わったら、その時は…」カァ

提督「う、うん、そうだね」

飛龍「それで、何を悩んでるんですか?」

提督「まぁ、あれだよ」

提督「二人に指輪を贈るよね」

蒼龍「指輪…えへへ」

飛龍「そうですけど…」

941: 名無しさん 2016/01/17(日)23:20:38 ID:Znd

提督「そしたら、二人はどうする?」

飛龍「え、指にはめます」

蒼龍「うん、私も」

提督「それを、他の…例えば加賀やんが目撃したとする」

飛龍・蒼龍「」

提督「分かってくれたかな?」

飛龍「それは…」

蒼龍「ちょっと、良くないかも…」

提督「でしょ?」

提督「他の皆に隠す必要はないけど、余りにあからさまなのはちょっとねって」

飛龍「そんなぁ…」

蒼龍「指輪…」

提督「あぁ、そんな落ち込まないで」アセ

提督「あくまで指輪を贈る上での打開策を考えてるだけだからね?」

飛龍「でも、そんなのどうやって…」

942: 名無しさん 2016/01/17(日)23:21:05 ID:Znd

提督「ネックレスとしてなら、どうだろう」

蒼龍「……あ」

提督「指輪を首から下げてれば、普段は周りに見えないしね」

飛龍「いい、かも」

蒼龍「うん、それがいいね」

提督「てなわけで、指輪はちゃんとプレゼントするけど、首から下げててね?」

飛龍「はい!」

蒼龍「はーい♪」

提督「それじゃ、楽しみにしててね」

提督「俺が二人にぴったりのを選んでくるから」

飛龍「ありがとうございます」ニコ

蒼龍「楽しみだなぁ」エヘヘ


ーー



飛龍「それじゃ提督、おやすみなさい」

蒼龍「おやすみなさい、です」

提督「あぁ、おやすみー」


パタン


提督「さ、寝よかな」ベットイン

提督「指輪、かぁ…」

提督「どんなんがいいかなぁ」

提督「せっかくだから、橙と緑の…」ウツラ

提督「…zzz」

943: 名無しさん 2016/01/17(日)23:21:45 ID:Znd



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



マルナナマルマル



ガチャ


提督「うーす」

叢雲「あら、遅かったわね」

提督「あれ…叢雲?」

叢雲「寝ぼけてんの?」

提督「いや、そうじゃなくて」

提督「何で叢雲が秘書艦してんのよ」

叢雲「アンタが代理秘書しろって言ったんじゃない」

提督「そうだけど…赤城は?」

叢雲「はぁ…アンタ本当に提督なの?」ホラ

提督「なにこれ」ウケトリ

叢雲「ここの扉に挟んであったわよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
後少しなので頑張ってきます。
決して無理だけはしないと誓いますので止めないで下さい。 赤城、加賀
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

944: 名無しさん 2016/01/17(日)23:22:39 ID:Znd



提督「……?」キョトン

叢雲「これ、アンタはどう思うの?」

提督「え、何が?」

叢雲「これよ、何の事だか分かってるの?」

提督「そんなの……なにこれ」

叢雲「…あの二人には同情するわ」ハァ

提督「まぁ、とにかく後少しなんだろ?」

提督「あいつらなら大丈夫でしょ」

叢雲「…本気で言ってんの?」

提督「うん」

叢雲「そ、だったらそれ以上は聞かないわ」

提督「…?とりあえず朝飯食ってくるわ」スタスタ

叢雲「ちょっと!済ませて来たんじゃなかったの!?」

提督「んなわけないやん、いってきー」バタン

叢雲「……ったく」

945: 名無しさん 2016/01/17(日)23:23:46 ID:Znd



ー扉の奥ー


提督「はぁ、あいつら」

提督「いくら後少しってなぁ…」ポリ

提督「ほんと…世話が焼ける」ハァ


スタスタスタ


ーーー
ーー

946: 名無しさん 2016/01/17(日)23:25:46 ID:Znd


ー明石ラボー


提督「あーかーしー」

明石「どーぞー」


ドゥイーン、ガシャンガシャンガシャン…プシュー、ガコン


提督「おっはー」

明石「おはようございます、どうしました?」

提督「えーとね…ちょっとねぇ」

明石「いつになく歯切れが悪いですね」

明石「気持ち悪い」

提督「朝から全開だなおい」

明石「で?何ですか?」

提督「あ、その事何だけど」

提督「少し、頼まれ事してくんない?」

明石「だから、何なんですか?」

947: 名無しさん 2016/01/17(日)23:26:20 ID:Znd

提督「…指輪を、ふた…四つ、なんだけど」

明石「…ウチに最高練度の艦娘いましたっけ?」

提督「いや、二つは普通のやつで…その」

明石「あぁ、せがまれたんですね」

提督「まぁ、な」

明石「いいですが…ん?」

明石「後の二つは?」

提督「カッコカリの指輪…なんだけど」

明石「…一航戦?」

提督「ご名答」

明石「そういえば、練度あと少しでしたね」

提督「今、無断で出てってるみたいでさ」

提督「何か、二人して気合い入れてるんだよね」ホラコレ

明石「…ははぁ、なるほど」

948: 名無しさん 2016/01/17(日)23:27:26 ID:Znd

提督「多分、間に合わせて来ると思うから」

明石「了解しました、しっかしアレですね」

提督「ん?」

明石「提督も、幸せ者ですな」

提督「……そういうのいいから」プイ

明石「照れちゃってもー」ウリウリ

提督「茶化すなよ」

明石「とりあえず、私の所に来たってことは」

明石「四つとも、既製品で済ますつもりはないんでしょう?」

提督「当たり前だ…と言いたい所なんだけど」

提督「二航戦の二人はいけるとして、カッコカリの指輪って、オーダーできるの?」

明石「私を普通の明石と一緒にしないで下さいよ」

明石「ベースはあくまでカッコカリの既製品ですが、デザイン位ならどうにでもなります」

提督「さっすがぁ」

明石「とか言いながら、粗方固めて来てる癖に」ニヤ

提督「」

949: 名無しさん 2016/01/17(日)23:29:23 ID:Znd

明石「どれだけ付き合い長いと思ってるんですか、ほら始めますよ」

提督「畜生、お見通しってか」ブツブツ

明石「ふふ、ほんとにもう」クス


ココヲコノイロニシテ…コンナカンジニ

イイデスネ、デ、サイズハ?

……ナントカナラナイ?

ハァ、コレダヨモウ…

951: 名無しさん 2016/01/20(水)21:26:14 ID:RmY


マルハチマルマル


提督「よし、どうだろ」

明石「いい感じなんじゃないですか?」

提督「これ、どの位でできる?」

明石「そうですねぇ、今日中で良ければ」

提督「安心と信頼の明石だね」

明石「煽てても何も出ませんよ」

提督「んじゃ、頼むね」

明石「工作艦明石、愛の指輪制作任務、任されました」

提督「何が愛だよ!茶化すなっつってんだろ!」

明石「照れ隠し乙」

提督「ったく、タイミングみてここも片しといてね」

提督「明日の昼には拡張工事入るから」

明石「やった!」グッ

提督「じゃ、よろしくー」スタスタ

明石「おまかせー」


ガコン、ウィーンウィーン、ガシャン…プシュー

952: 名無しさん 2016/01/20(水)21:26:34 ID:RmY


明石「ふふ、嬉しそうにしちゃって」

明石「よーし、やるかー」ソデマクリ



ーーー
ーー

953: 名無しさん 2016/01/20(水)21:27:05 ID:RmY


ー執務室前ー


提督「…そういや朝飯食べるの忘れてたよ」ピタ

提督「うーん、腹減ってないしいっか」


ポストパカー


提督「お、入ってる」ガサゴソ

提督「えーと、五枚か」


ガチャ


提督「ただいまー」

叢雲「遅いのよ、何してたの?」

提督「ん、色々とね」

叢雲「まぁいいわ…ん?」

叢雲「それ、入ってたのね」

提督「今日が期日だからね」ヨイショ

叢雲「誰からなの?」ズイ

提督「うん?えーとね」

提督「比叡、霧島、木曽、雪風、鳳翔だね」

提督「後、ここにむっちゃんのもある」スッ

954: 名無しさん 2016/01/20(水)21:27:30 ID:RmY

叢雲「結構あるわね、今どの位集まったの?」

提督「今?うーんと」

提督「15枚…ないかな?」

提督「そう言う叢雲も未提出だったよね」

叢雲「そうね、だったら今渡しとこうかしら」スッ

提督「あぁ、はいよ」ウケトリ

提督「これで六枚か、早いとこ済ませないとなぁ」

叢雲「皆、何て書いたのかしら」

提督「順番に見てこうか」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:比叡

欲しい物:圧力鍋
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

955: 名無しさん 2016/01/20(水)21:27:48 ID:RmY

叢雲「圧力鍋?」

提督「カレー作るんだろ」

叢雲「そんな物、何処で買うのよ」

提督「Amaz〇n」

叢雲「あぁ、なるほどね」

提督「変な話、こういう買えば済む物が一番助かるってのはあるよね」

叢雲「人数分だしね、そもそも言い出すのが遅かったのよ」

提督「ごもっともでございます」

叢雲「ま、説明の時隣にいた川内が一枚噛んでんでしょうけど」チラ

提督「さぁて、何の事かな?」フイ

叢雲「シラをきるにしても下手くそ過ぎよ」

提督「う、うるさいな…次見よ次」

956: 名無しさん 2016/01/20(水)21:28:26 ID:RmY

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:霧島

欲しい物:メガネクリーナー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

提督「あの二人にして、この二人か」

提督「なんと提督思いなんだ…」

叢雲「たまたま欲しい物が物だっただけでしょ」

提督「冷たい事言うなよ!分かってんだから!」プン

叢雲「でも、メガネクリーナーって何?」

提督「あれかな、メガネ拭きって事かな」

叢雲「誰がそんな物こんなタイミングで欲しがるのよ」

提督「うーん、メガネクリーナー…っと」カタカタ

提督「ウェットティシュみたいなのがでてきたけど、多分これも違うよね」

叢雲「その下のやつなんじゃないの?」ユビサシ

957: 名無しさん 2016/01/20(水)21:29:02 ID:RmY

提督「超音波洗浄機…なんか強そうだな」

叢雲「へぇ、ピンからキリまで色々あるのね」

提督「はいポチッと」

叢雲「ちょっと、それ一番高いやつよ?」

提督「折角贈るなら一番いいヤツがいいやろ」

提督「霧島の事だ、その界隈には詳しく筈だからね」

叢雲「変な所で拘るのね」

提督「俺の立場ってのも少し絡んでくるけど…あ、圧力鍋もあった」カチカチ

提督「ポチッと」

958: 名無しさん 2016/01/20(水)21:29:21 ID:RmY

叢雲「それも結構な額ね」

提督「調理器具って、高いのはとことん高いイメージあるよね」

叢雲「アンタ、これは大丈夫なの?」

提督「大佐の給料舐めんなよ」

提督「独り身は金が貯まるのさ」ハァ…

叢雲「ウザイわ、爆死しなさい」

提督「何で!?」

叢雲「さ、次いくわよ」

提督「……はい」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:木曽

欲しい物:ない
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

959: 名無しさん 2016/01/20(水)21:29:43 ID:RmY


叢雲「無欲なのかしら」

提督「ウチの木曽はそんなドライな奴じゃないぞ」

叢雲「何でそう言い切れるのよ」

提督「よく見てみろ、書き直した後があるやん」

叢雲「あ、本当ね」

提督「これを、鉛筆で擦ったら…ほら」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:木曽

欲しい物:もう少し構っ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「な?」

叢雲「………」

叢雲「…書いてる途中で恥ずかしくなったのかしら」

提督「そんな所だろうね、ほんっと可愛いんだから」

叢雲「キモイわ」ジト

提督「キモイ言うなよ!」

叢雲「キモイわ」

提督「二回言った!?」

960: 名無しさん 2016/01/20(水)21:30:50 ID:RmY


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:雪風

欲しい物:お菓子がいっぱい食べたいです!
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「よし!任せろ!」ポチポチポチポチ

叢雲「ちょ、買いすぎじゃない?」

提督「お菓子だからな、どうしても質より量になっちゃうよね」ポチポチポチポチ

叢雲「クリックを止めなさい!」

提督「こんだけあれば満足してくれるかな」

叢雲「満足しない方が驚きよ」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:鳳翔

欲しい物:お手伝いさん
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

961: 名無しさん 2016/01/20(水)21:31:13 ID:RmY


提督「やっぱ一人で切り盛りは堪えるのかな」

叢雲「あの人、前線には出てないの?」

提督「そうだね、ここじゃ俺より必要な人かもしれないね」

提督「……俺より必要なのか」ズーン

叢雲「自分で言っといて何落ち込んでんのよ」

叢雲「ここに、アンタより必要な人材がいるわけないじゃない」

提督「むらくもー」ダキ

叢雲「ちょっと!何抱き着いてんのよ!」ガスッ

提督「グボハァ」バターン

叢雲「……っもう」カァ


ーー

962: 名無しさん 2016/01/20(水)22:02:38 ID:RmY


提督「…そんな訳で、お手伝いさんはシフト制みたいにしようと思います」ズキズキ

叢雲「それでいいんじゃない」

提督「では次に…て叢雲」

叢雲「何よ」

提督「何でそっぽ向いてんの?」

叢雲「うっさいわね!酸素魚雷ぶち込むわよ!」ガァ

提督「ひぃい!この娘怖いわ!」

叢雲「いいから!次いきなさいよ!」

提督「わあったから怒んなよー」

叢雲「ふん!」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:陸奥

欲しい物:温泉旅行二人分
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「…可能だけど、疲れてんのかな」

叢雲「二人分って所が引っかかるわね」

提督「長門と行くんだろ」

叢雲「…そこまで来るとある種の病気かもしれないわね」

提督「何の話してんだ?」

叢雲「知らないわよ」

提督「……?」


ーー

963: 名無しさん 2016/01/20(水)22:02:59 ID:RmY


提督「さて、とりあえずラストだね」

叢雲「………」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:叢雲

欲しい物:5連装酸素魚雷
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「………」

提督「…俺から一言言っとくから、明石んとこ行って貰ってきなよ」

叢雲「…何よ、その態度」

提督「いや、装備欲しがったの叢雲が初めてだったからさ」

提督「あー、ちゃんと艦娘してんなーって」

叢雲「そ、じゃ後で貰っておくわね」

提督「うん、そうしーー!」

提督「いや、やっぱりいいや」

提督「皆に合わせたいから後一日待ってくれる?」

964: 名無しさん 2016/01/20(水)22:03:17 ID:RmY

叢雲「…本当に、変な所で拘るのね」

提督「こういうのは形式が大切なのさ」

叢雲「そういう事にしといてあげる」

叢雲「じゃ、私少し出るわね」

提督「どっか行くの?」

叢雲「デイリー開発よ、これが終わったら今日の執務は片付くわ」

提督「優秀な秘書艦で助かるばかりです」

叢雲「元々少なかったのよ、じゃあね」スタスタ

提督「おうー」


バタン


提督「……行ったな」

965: 名無しさん 2016/01/20(水)22:03:36 ID:RmY

提督「叢雲のこれ…書き直した後あるやん」

提督「木曽の事言えませんなっと」コシコシ


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:叢雲

欲しい物:少しは構いなさい
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「……へぇ」

提督「意外だなぁ」

提督「てか、木曽と一緒やんか」クスクス

966: 名無しさん 2016/01/20(水)22:03:58 ID:RmY



マルキュウマルマル


ー執務室ー


??「提督いるかーい?」

提督「おるよー」


ガチャ


隼鷹「うぃーす」

提督「昼間から酒盛りはしないからね」

隼鷹「開口一発目がそれかぁ」

提督「え、違うの?」

隼鷹「あたし、両手フリーだぜ?」パッ

提督「あらほんと、今日は雪が降るぞ」

隼鷹「ひっどいなぁ」ツーン

提督「冗談だって、どしたの?」

隼鷹「ん、これを持ってきたのさ」ピッ

967: 名無しさん 2016/01/20(水)22:04:30 ID:RmY

提督「あぁ、それね」

隼鷹「その反応だと、粗方出たのかい?」

提督「いんや、半分位かな」

隼鷹「言い出したの後悔してるんだろー」ニヤ

提督「後悔はないけど、意外と疲れるな」アハハ

隼鷹「そりゃ大変だねぇ」クス

提督「で、隼鷹は何て書いたのかな?」

隼鷹「本当に分かんなかったら、嫌いになっちゃいそうだよ」

提督「それは困る、何としてでも当てないといけないからよく考えてから…て酒だろ?」

隼鷹「あったりー」パチパチ

提督「当たり前だね、記憶喪失になっても忘れんと思う」

隼鷹「喜んでいいのか分からんない感想言うんじゃないよう」

提督「でも、ただの酒じゃないんでしょ?」

隼鷹「それは見てのお楽しみってね!」

提督「んー?」クル

968: 名無しさん 2016/01/20(水)22:04:58 ID:RmY


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:隼鷹

欲しい物:酒、提督の一番お気に入りのやつ
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「ほう、これはまた」

隼鷹「高いヤツとか思ってただろー?」

提督「うん」

隼鷹「ふっふーん♪酒は値段じゃないのさー」

提督「あぁ、飲めりゃ何でもいい、と」

隼鷹「怒るぞー」

提督「ごめんなさい」ペコー

隼鷹「あっはは、提督がそんな簡単に頭下げていいのかい?」

提督「ふふふ、謝罪に階級や立場は関係ないのさ」

隼鷹「あぁ、謝れば何でもしていいって事かい?」

提督「それ何かおかしいよね」

隼鷹「何がさ」

提督「謝れば何でもしていい、だったらさ」

969: 名無しさん 2016/01/20(水)22:05:46 ID:RmY

提督「すまん隼鷹!今からセクハラすっから!マジほんとすまん!すまんすまん!」ナデナデ

隼鷹「ひゃっ!」

提督「みたいな事になっちゃうよ」

隼鷹「そ、そうだけどさ、急に触るんじゃないぜ…」ドキドキ

隼鷹「びっくりしたじゃんか」

提督「らしくないなぁ」

隼鷹「あたしは突然異性に尻を撫でられて平然としてられる様な女じゃないよ!」

提督「尻なんて撫でてないよね、普通に頭撫でただけだよね」

隼鷹「そうだったかなぁ」

提督「そして、そんなあられもない事をよく大声で言ってくれたね、耳にしたヤツによっては俺が平然としてられなくなるよね」

隼鷹「そりゃ違いねぇな!」ワハハ


アッハッハッハ


コンコン

970: 名無しさん 2016/01/20(水)22:06:10 ID:RmY


提督「」ビク

隼鷹「」ビク

提督「おいおい、マジで?」ボソ

隼鷹「うわぁ、やっちまったかな?」ボソ

提督「はぁ…隼鷹」ボソ

隼鷹「何さ」ボソ

提督「場合によっては誤解を全力で解くように」ボソ

隼鷹「了解っさ」ボソ

提督「とりあえず、このまま居留守風でやり過ごせないかな」ボソ

隼鷹「無理だと思うぜ?ノックの直前まで二人して大笑いしてたじゃんか…」


ガチャ


提督「動くなっ!」クルッ

隼鷹「誤解だよっ!」クルッ

提督「場合によってはって言ったよね、そしてまだ何も言ってないよね」

隼鷹「先手必勝だよ」

971: 名無しさん 2016/01/20(水)22:06:50 ID:RmY

時雨「提督?」

提督「おう、時雨か」

夕立「夕立もいるよーっ」ピョコ

提督「おうおう、いらっしゃい」

隼鷹「お二人さん、提督はあたしの尻なんて撫でてないからーー」

提督「だから、唐突すぎて誤解も何も聞いた人困惑してしまうよね」

夕立「提督さん、隼鷹さんのお尻触ったっぽい?」キョトン

隼鷹「だぁあ、違うっての」

提督「ほら見たことか」

時雨「違うよ夕立、それは誤解だって話なんじゃないかな?」

提督「おぉう、察しがいいしぐしぐは大好きだぜ」

時雨「だ、大好き!?」

夕立「えー!時雨だけずるいっぽいー!」ネェネェ

提督「はいはい、夕立も大好きだよー」ナデナデ

夕立「ぽいー♪」

972: 名無しさん 2016/01/20(水)22:07:43 ID:RmY

隼鷹「…提督はロリコンだったのか」

提督「馬鹿野郎!空母の何処にロリ要素があるってんだ!」

隼鷹「平常運転で安心したぜ」

提督「ったりまえだよ」

時雨「少し複雑だよ」

夕立「加賀さん達には勝てないっぽいぃ」

隼鷹「…軽空母は、含まれてんのかな」ボソ

提督「商船改装空母は含まれてるよ」

隼鷹「っ、聞こえたのかよ…」アセ

提督「難聴系主人公は流行らないからね」アハハ

隼鷹「何だよもう!あたしは帰るからな!」

提督「おー、またなー」フリフリ

隼鷹「ふーんだ」パタン


ーー

973: 名無しさん 2016/01/20(水)22:08:08 ID:RmY


時雨「隼鷹さんは何を怒ってたのかい?」

提督「うん?怒ってたわけじゃないよ」

夕立「隼鷹さん顔が赤かったっぽい」

提督「ま、そのうち分かるよ」ナデナデ

夕立「ぽいー♪」

時雨「提督、僕も」ズイ

提督「はいはい」ナデナデ

時雨「ふふっ♪」

提督「二人共、カード持ってきたの?」

時雨「そうだよ」スッ

夕立「ぽーい」スッ

提督「はいよ、見てもいい?」

時雨「構わないよ」

夕立「いいっぽい!」

974: 名無しさん 2016/01/20(水)22:09:41 ID:RmY


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:時雨

欲しい物:提督のマフラー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「俺の?」

時雨「うん」

提督「新品じゃなくて?」

時雨「提督の、がいいんだ」モジ

時雨「でも…提督はマフラー持ってるのかい?」チラ

提督「うん、普段しないけど一応持ってるよ」

時雨「…欲しいと言ったら、くれるのかな」

提督「うん、いいよ」

時雨「本当かい?嬉しいな」

提督「本当だけど、そんなに?」

時雨「海にいる時でも提督を身近に感じたいからね」

提督「おぅふ」

時雨「…少し、恥ずかしくなってきたよ」カァ

提督「う、俺をロリコンにしようとするのをやめなさい」クラッ

夕立「提督さん!夕立のも見てよー!」

提督「はいよ、夕立のっと」クラクラ

975: 名無しさん 2016/01/20(水)22:10:14 ID:RmY


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:夕立

欲しい物:素敵なパンティー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「!?」アタマブンブン

提督「…」ジッ

976: 名無しさん 2016/01/20(水)22:10:30 ID:RmY


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:夕立

欲しい物:素敵なパンティー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「…目が腐ってるのかな」ゴシゴシ

提督「…」ジッ

977: 名無しさん 2016/01/20(水)22:12:53 ID:RmY


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:夕立

欲しい物:素敵なパンティー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「時雨アタックで脳まで腐ったのかな」フゥー

提督「……」ジッ

978: 名無しさん 2016/01/20(水)22:13:25 ID:RmY


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
艦名:夕立

欲しい物:素敵なパーティー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


提督「…良かった」ホッ

夕立「…どうしたの?」

提督「ん、何でもないよ」

提督「で、夕立はパン…パーティーがしたいの?」

夕立「そう!サンタさんが来る時はクリスマスっぽい!」

夕立「クリスマスは皆でパーティーすんだって!」

提督「よく知ってるね」

夕立「うん!だから、夕立も皆とパーティーしたいっぽい!」

提督「夕立は何もいらないの?」

夕立「パーティーがしたいの!」プン

979: 名無しさん 2016/01/20(水)22:13:44 ID:RmY

提督「分かった分かった、じゃあクリスマスパーティーしようか」

夕立「やった!」ピョコピョコ

提督「でも準備もあるからクリスマスには間に合わないなぁ…」

提督「ごめんね」

夕立「気にしないっぽいー」

提督「そっか」

時雨「ふふっ、楽しみだね」

提督「盛大にやっちゃうぞ」

夕立「じゃあ、早速皆に伝えてくるっぽい」スタタタタ

時雨「あ、夕立行っちゃったね」

提督「待ちきれないみたいやね」

時雨「じゃあ撲もお暇しようかな」

提督「そう?ゆっくりしてけばいいのに」

時雨「いや、他にお客さんが来たみたいだからね」チラ

提督「え、誰?」

時雨「ふふ、見てからのお楽しみだよ」

時雨「じゃあ、またね」

提督「おうー」


パタン


ーーー
ーー

980: 名無しさん 2016/01/25(月)11:21:20 ID:mxF


ヒトマルマルマル


ー執務室ー


提督「………」

提督「え、入ってこないの?」


……キィ


扶桑「………」ヒョコ

提督「扶桑やん、入っといで」

扶桑「あ…はい~」イソイソ

山城「失礼します」

提督「あ、山城もいたんね」

山城「人をオマケみたいに言わないで下さい」

提督「お前みたいなおっきいオマケがあるかよ」プッ

981: 名無しさん 2016/01/25(月)11:21:57 ID:mxF

山城「何ですって?」ギロ

扶桑「山城、提督に失礼よ」

山城「先に喧嘩売って来たのは提督です」

提督「冗談だって、怒るなよぉ」

山城「ったく…」ハァ

扶桑「提督、山城がごめんなさい」ペコ

提督「いやいや、これもコミュニケーションだよ」アハハ

扶桑「もう…提督は優しいんですからぁ」ポッ

山城「………」

山城「……チッ」

提督「今チッて言った!」

山城「気のせいでは?」

提督「…これでトントンだからなー」

山城「ふん」

982: 名無しさん 2016/01/25(月)11:22:25 ID:mxF

扶桑「あぁ、二人とも喧嘩はやめて…ね?」オロオロ

提督「扶桑、これは喧嘩じゃない」

提督「俺と山城は、これで仲良しなんだ」

山城「なっ」ピク

扶桑「そう、なんですか?」

提督「違うの?」

山城「っ、知りません」プイ

提督「照れてやんのー」ケラケラ

山城「~~っ!」カァァ

扶桑「…山城?顔が赤い様だけど…」

山城「こ、これは、何でもありません、から」

扶桑「そう…でも……!」ピン

983: 名無しさん 2016/01/25(月)11:23:55 ID:mxF

扶桑「山城」ズイッ

山城「な、何でしょうか」

扶桑「山城も、提督をお慕いしてるのね」ミミウチ

山城「んにゃあっっ!?」ビクーン

提督「んにゃあ?」

山城「ちちち違いますから!私はわわわ」グルグル

提督「はわわわ?」

扶桑「隠さなくてもいいのよ?」

山城「ふ、扶桑姉様…違うんです…」

扶桑「…違うの?」

山城「いえ…違う訳ではないんですが…その」

扶桑「大丈夫よ山城、二人で提督を愛しましょう?」ニコ

提督「両手に華じゃん、俺」

山城「何キモい事言ってるんですかキモいです」

提督「何でそこだけ冷静なんだよ」

扶桑「…成程、山城の提督に向けた刺のある発言は…愛だったのね」

山城「あいっ!?」

提督「そうだったのか」

984: 名無しさん 2016/01/25(月)11:24:14 ID:mxF

山城「違う!違うの!違います!」アタフタ

提督「何の三段活用だよ」

山城「何で私がこんな目にあってるんですか!」

扶桑「山城が素直じゃないからよ~?」

提督「いや、これはこれでいいものだ」

山城「んあぁぁあぁ!!もういいわ!!」

山城「もう帰りゅからっ…!!?」バッ

提督(噛んだな)

山城「~~~っっ!!」///


スタスタスタスタ バタンッ!

985: 名無しさん 2016/01/25(月)11:24:39 ID:mxF


扶桑「あら…帰ってしまったわ」

提督「少し意地悪し過ぎたかな?」

扶桑「いえ、普段はあんな娘じゃないんですが…」

提督「え、普段の山城どんななの?」

扶桑「普段、ですかぁ?」ウーン


ーーー
ーー

986: 名無しさん 2016/01/25(月)11:24:59 ID:mxF


扶桑『今日の演習も、何とか勝てたわねぇ』

山城『ギリギリでしたね』

扶桑『やっぱり、空母の方々みたいにはいかないわ…』

扶桑『あれくらい出来れば、提督にも…』

山城『勝ちは勝ちですよ扶桑姉様』

山城『提督もきっと褒めてくれるでしょう』

扶桑『そうかしら…』

987: 名無しさん 2016/01/25(月)11:25:23 ID:mxF


ー執務室ー


扶桑『以上で演習の報告は終わりです』

提督『うん、接戦だったみたいだね』

扶桑『う、それは…』

山城『だったら何だと言うんですか?』

提督『え?』

扶桑『山城、やめなさい…』

山城『S勝利で無ければいけないのですか?と聞いてるんです』

扶桑『提督ごめんなさい…山城、やめて』オロ

提督『あー…うん、俺が言いたいのは…』

扶桑『………』グッ

提督『第二艦隊、接戦だけど最近連勝してるよねって』

提督『第二艦隊は戦艦ばかりだから、敢えて少し格上と演習させてるのに、よく頑張ってるよって』

提督『とくに、ここ最近の旗艦は扶桑と山城だったから…さ』

988: 名無しさん 2016/01/25(月)11:25:47 ID:mxF

山城『………』ポカーン

扶桑『……わぁ』パァ

提督『山城の言う通り、S勝利である必要なんてないよ』

提督『接戦だろうが、何だったら負けたって俺は責めたりしないさ』

提督『二人とも、オッケー?』

扶桑『おっけー、です』ニコ

山城『………』

提督『山城ー?』

山城『あ、いや…その』

山城『報告、終わったんで…帰ります』スタスタ


バタン


扶桑『提督、ごめんなさい』

提督『いやいや、いいんだよ』


ーーー
ーー

989: 名無しさん 2016/01/25(月)11:26:11 ID:mxF


扶桑「とまぁ、こんな感じなんですが…」

提督「いやいや、これさっきまでのやり取りとほぼ一緒だよね」

提督「俺が知りたいのはどっちかと言うとその後なんだよね」

提督「俺のいない所での山城と言うか、さっきのだと俺知ってるからね」

提督「寧ろあんな山城しか知らないからね」

扶桑「あら、そうでしたかぁ」

扶桑「では…その日は確か…」ポワンポワン


ーーー
ーー

997: 名無しさん 2016/02/09(火)21:55:52 ID:Q4S

扶桑「では…その日は確か…」ポワンポワン

ーーー
ーー


ー戦艦寮・扶桑型の部屋ー

ー夜更けー


扶桑『……zzz』

モゾ…モゾ…

扶桑『……?』パチ

山城『…ぁっ…ん』

モゾ…モゾ…

山城『……て、とくっ』

扶桑(山城…何をしてるのかしら…)

モゾ…モゾ…

山城『…ぃゃ…ぁっ!』

扶桑(これって…もしかして…)カァ

山城『…はぁ…はぁ…』

山城『私…扶桑姉様だって提督を…』

山城『提、督…』

山城『……すぅ』zzz

扶桑(山城ったら…)

扶桑(そこまで提督のことを…)


ーーー
ーー

998: 名無しさん 2016/02/09(火)21:56:22 ID:Q4S


扶桑「みたいな事はありましたが…」

提督「………」

扶桑「…提督?」

提督「…あのさぁ」

扶桑「何でしょうか?」

提督「それ、俺に話すの間違ってるよね」

提督「いや他の人に話すのもどうなのってなるんだけどね」

提督「思いっきり俺の名前出てるよね、俺こんな時どんな顔すればいいか分からないよね」

扶桑「いえ、提督でしたら大丈夫かと思ったので…」

提督「俺は他人に話さないからそれはこの際いいとしてだね」

提督「何より問題なのは話の高低差があり過ぎる事だよね」

扶桑「そうでしたか?」

提督「だってさ、いや膝擦りむくだけのような話からさ、突然心臓部ぶち抜くような話になったやん?」

提督「俺としては骨折位の話が欲しかっただけなんだけどね」

扶桑「……?」キョトン

提督「あぁ、分かってもらえなかったみたいだね」ハァ

扶桑「あの…」

提督「なに?」

扶桑「提督は、山城の事が嫌いなのですか?」

提督「いや、そんな事はないけどね」

扶桑「そうですか…では」

扶桑「私は、どうでしょうか?」

999: 名無しさん 2016/02/09(火)21:57:32 ID:Q4S

提督「何でそんなにぶっ込んでくるの?」

扶桑「どうでしょうか」ズイ

提督「うお、ちょっと待った」アセ

扶桑「答えていただけるまで待ったはないです」ズイズイ

提督「わ、分かったから!」

扶桑「………」

提督「あのね?俺は扶桑も山城も大切だから」

提督「嫌いになったりは絶対にしないよ」

扶桑「………」

提督「でも…扶桑も本当は分かってるでしょ?」

扶桑「……はい」

提督「俺には、心に決めた人がいるから…」

提督「それだけは…譲れないんだ」

提督「すまない」

扶桑「………」

扶桑「……ふふっ」クス

提督「……?」

扶桑「良かったです」

提督「………」

扶桑「…私の、愛している人は」

扶桑「自分の部下を分け隔てなく愛する事の出来るすごく優しい人です」

提督「っ……」

扶桑「でも、その人も人間です」

扶桑「特別な人がいても、仕方ありません」

提督「扶桑…」

1000: 名無しさん 2016/02/09(火)21:58:32 ID:Q4S

扶桑「私は、ここに来れて良かったと思っています」

扶桑「それは、山城も同じです」

扶桑「例え、その人の一番になれなくとも」

扶桑「その人に平等に愛して貰えているだけで、幸せですので」ニコ

提督「本当にすまなーー」

提督「いや、ありがとう」

扶桑「はい」ニコ

提督「さっきは譲れないと言ったけど」

提督「二人も、俺の大切な部下なのには変わりないからね」

提督「もしもの時は、命を賭けて守るから」

提督「それだけは、忘れないでね」

扶桑「………」

提督「……扶桑?」

扶桑「……あっ、いえ」ハッ

提督「どうしたの?」

扶桑「いえ、その…」