812: 名無しさん 2019/03/09(土) 21:53:18.08 ID:l81koe8fo
莉嘉「そうなの? じゃあ、アタシとかサイコーじゃん☆」 

武内P「えっ?」 

莉嘉「何せ、カリスマJKのお姉ちゃんの妹だし☆」 

武内P「そう、ですね……」 


武内P「城ヶ崎さんの様な妹が居たら……」 

武内P「……とても、大切にしていたと思います」 


美嘉「……」


引用元: ・武内P「理由あって、飲み会」

813: 名無しさん 2019/03/09(土) 21:56:14.42 ID:l81koe8fo
莉嘉「じゃあ、アタシを妹と思って良いよ☆」 

武内P「い、いえ……それは」 

莉嘉「えーっ、駄目なの? その位イイじゃん!」 

武内P「……プロデューサーと、アイドルという事もありますが」 


武内P「何せ、かなり歳が離れていますから……」 

武内P「もう少し年齢が近ければ……はい」 


美嘉「!」

814: 名無しさん 2019/03/09(土) 21:58:57.24 ID:l81koe8fo
莉嘉「ぶーっ! Pくんのケチ―!」 

武内P「……すみません」 

莉嘉「じゃあじゃあ、何歳くらいならオッケー?」 

武内P「そう、ですね……」 


武内P「――せめて、高校生」 

武内P「それ位の年齢であれば、大丈夫かも知れません」 


美嘉「!!」

815: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:03:03.73 ID:l81koe8fo
莉嘉「高校生で、ギャルの妹ってコト?」 

武内P「ギャルでなければならない、という事はありませんが……」 

莉嘉「うーん、ウチの事務所で言ったら誰だろ?」 

武内P「そう、ですね……」 


美嘉「もー★ 妹がどうとか――」 

ガタッ! 


武内P「――大槻唯さん、でしょうか」 


美嘉「……」 

…ストン

816: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:06:57.15 ID:l81koe8fo
莉嘉「えーっ!? Pくん、唯ちゃんが好きなのー!?」 

武内P「い、いえ! そういう意味ではなく……!」 

莉嘉「じゃあ、どうして唯ちゃんって言ったの?」 

武内P「……」 


武内P「笑顔です」 

武内P「大槻さんの、弾けるような笑顔」 

武内P「……それが、理由ですね」 


美嘉「……」 

美嘉「!」ニコッ!

817: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:10:27.34 ID:l81koe8fo
莉嘉「それじゃあ、アタシの笑顔はどう?☆」ニコッ! 

武内P「良い、笑顔です」 

莉嘉「じゃあ、アタシが妹でイイじゃん! ねえ、Pくぅーん!」 

武内P「す、すみません……」 


武内P「…………」 

武内P「……やはり、年齢が離れすぎていて……はい」 


美嘉「!」ニコッ! 

美嘉「!!」ニコニコッ!

818: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:13:34.14 ID:l81koe8fo
莉嘉「もー! Pくんの意地っ張りー!」 

武内P「……」 

莉嘉「で・も! そーゆーコトならぁ~……」ムフッ! 

武内P「?」 


莉嘉「アタシのコト、カノジョと思って良いよ☆」ニコッ! 

莉嘉「愛があれば、歳の差なんてカンケー無いよねっ☆」ニコニコ! 


美嘉「!!!」ニコニコニコッ! 

美嘉「……」 

美嘉「!?」

819: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:17:53.07 ID:l81koe8fo
武内P「い、いえ! それは……!」 

莉嘉「Pくん……アタシのコト、キライなの?」ウルッ! 

武内P「っ!? そんな事はありません!」 

莉嘉「……じゃあ、スキ?」ウルウルッ! 


武内P「……は……はい」 

武内P「その……とても、大切に思っています」 


美嘉「……」

820: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:21:04.22 ID:l81koe8fo
莉嘉「……そんなんじゃヤダ」プイッ! 

武内P「えっ?」 

莉嘉「スキって言ってくれなきゃ、許したげない!」ツーン! 

武内P「……!」 


武内P「――好きです」 

武内P「……」 

武内P「こ……これで、良いでしょうか……!?///」 


美嘉「……」 

美嘉「!!?」

821: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:25:00.26 ID:l81koe8fo
莉嘉「……どの位スキ?」チラッ! 

武内P「ど、どの位と言われましても……」 

莉嘉「……」ジーッ! 

武内P「……!」 


武内P「い……妹……!」 

武内P「妹にしたい位……では、駄目でしょうか……?」 


莉嘉「……」 

莉嘉「えへへっ、それならオッケー☆」ニコッ! 


美嘉「……!」 

美嘉「……!!」

822: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:29:52.19 ID:l81koe8fo
莉嘉「カノジョじゃないのが、ちょーっとフマンだケドぉ……」 

武内P「……すみません」 

莉嘉「イイよっ☆ だって、PくんはPくんだもんね☆」ニコッ! 

武内P「えっ?」 


莉嘉「アイドルは恋愛禁止、ってカンジだし」 

莉嘉「それにアタシ達、アイドルとプロデューサーだもん」 

莉嘉「だったらぁ、カレシカノジョより――」 

莉嘉「――妹の方が、甘えほーだいだもんねっ☆」ニコッ! 


武内P「は……はあ……」 


美嘉「……」 

美嘉「!!!」

823: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:34:13.84 ID:l81koe8fo
莉嘉「これから、いーっぱい甘えちゃうんだから☆」ニコッ! 

武内P「……はい、わかりました」…クスッ 

莉嘉「あーっ! Pくん、今笑った!?」 

武内P「えっ? 私は、笑っていましたか?」 


莉嘉「笑ってた……って、ヤバーイ!」 

莉嘉「もう、レッスンの時間だった!」 

莉嘉「それじゃあ、行ってくるねーっ!」 

ガチャッ、バタンッ! 


武内P「……頑張ってください」…ニコリ 


美嘉「……」

824: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:40:31.43 ID:l81koe8fo
美嘉「……ゴホンッ! あー……」 

武内P「? 城ヶ崎さん?」 

美嘉「ちょっとイイ?」 

武内P「はい、何でしょうか?」 


美嘉「例えば……例えばの話ね?」 

美嘉「皆から慕われて、頼られてるカリスマ的存在が居て」 

美嘉「でも、そんなカリスマでも誰かに甘えたい時があって」 

美嘉「……例えば! 例えばの話だからね!?」 


武内P「は、はあ……」

825: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:46:05.80 ID:l81koe8fo
美嘉「でも、甘えるのに慣れて無くてさ? 例えばね?」 

武内P「は、はい」 

美嘉「だけど、チョー甘えたいの。ねえ、どうしたらイイと思う?」 

武内P「そう、ですね……」 


武内P「誰か、身近な人に相談してみるのはどうでしょうか?」 

武内P「その方をよく知る人ならば……」 

武内P「何か、良い解決策が見つかるかも知れません」 


美嘉「……うん」 

美嘉「そうだケド……そうなんだケドぉ!」

826: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:52:11.47 ID:l81koe8fo
美嘉「色々あるの! カリスマだから! 例え話だケド!」 

武内P「色々、ですか……」 

美嘉「そう! 言い出しにくいんだって! わかる!?」 

武内P「……成る程」 


武内P「ですが……」 

武内P「言い出しにくいような事も、伝えられる」 

武内P「そんな相手にこそ、甘えられるのではないか、と」 

武内P「……そう、思います」 


美嘉「……そ」 

美嘉「そうかも知れないケド! ケド……でもぉ!」

827: 名無しさん 2019/03/09(土) 22:58:38.04 ID:l81koe8fo
美嘉「素直になるって、そんな簡単じゃないし……!」 

武内P「……そう、ですね」 

美嘉「だから、甘えるのが下手なんじゃん……!」 

武内P「……」 


武内P「甘えるのが下手では、いけませんか?」 

武内P「例え、どんな形であっても……」 

武内P「それを受け入れるかどうかは、相手次第です」 


美嘉「!」

828: 名無しさん 2019/03/09(土) 23:03:20.77 ID:l81koe8fo
美嘉「相手次第……」 

武内P「はい」 

美嘉「でも……もし、断られたら?」 

武内P「……そう、ですね」 


武内P「……その方が、甘えたいと思う人ならば」 

武内P「受け入れてくれるのではないでしょうか?」 

武内P「そうでなければ……甘える相手には、選ばないでしょうから」 


美嘉「!!」

829: 名無しさん 2019/03/09(土) 23:06:20.66 ID:l81koe8fo
美嘉「今の言葉……ホント?」 

武内P「はい、恐らくは……ですが」 

美嘉「……じゃあ、さ」 

武内P「はい」 


美嘉「こう、ギュッと頭を抱きしめながらナデナデして」 

美嘉「耳元で――いつも頑張ってて偉いね、って囁く」 

美嘉「……なんてのは、アリ!?」 


武内P「……」 

武内P「えっ?」

830: 名無しさん 2019/03/09(土) 23:09:56.16 ID:l81koe8fo
美嘉「アリかナシかで言ったら、どっち!?」 

武内P「ひ、人によっては……有りなのではないかと」 

美嘉「マジ!? いや、ちょっ……マジで!?」 

武内P「え、ええ……」 


美嘉「じゃじゃじゃじゃあ! じゃあさ!?」 

美嘉「その状態のまま、そう……良いトコロ」 

美嘉「良いトコロを100個位挙げてってくれるのって、アリ!?」 


武内P「ひゃ……100個、ですか」

831: 名無しさん 2019/03/09(土) 23:15:16.10 ID:l81koe8fo
美嘉「100個はダメ!? じゃ、じゃ50……30は!?」 

武内P「そ、その位でしたら……大丈夫かと」 

美嘉「待って! ちょっと待って! 待って待って!」 

武内P「えっ? え、ええ……」 


美嘉「えっ、ええっ? はっ? えっ?」 

美嘉「いや! いやいやいや! いやいや、ちょっと!」 

美嘉「……マジで? ねえ、マジでそんなのアリなの!?」 


武内P「じょ、城ヶ崎さん……?」

832: 名無しさん 2019/03/09(土) 23:23:18.42 ID:l81koe8fo
美嘉「ウソじゃないよね? ねえ……ねえ!」 

武内P「は、はい」 

美嘉「……い」 

武内P「……?」 


美嘉「妹じゃなくても!」 

美嘉「お姉ちゃんでも、甘えたい時があるんだよねー!」チラッチラッ! 

美嘉「いやホラ、年齢的には妹なカンジだケド! ケドぉ!?」ニヘラッ! 

美嘉「あー、どうしよ!? どうしよっかなー!? ふひひ★」ニヘラァッ! 


武内P「じょ、城ヶ崎さん……!?」

833: 名無しさん 2019/03/09(土) 23:27:25.26 ID:l81koe8fo
美嘉「……ゴホンッ!」 

武内P「あの……一体、何が……?」 

美嘉「えー? それ、聞く? 聞いちゃうー?★」ニマニマ! 

武内P「……はい」 


武内P「城ヶ崎さんには、いつもお世話になっていますから」 

武内P「私で、力になれる事でしたら……」 

武内P「……何でも、仰ってください」 


美嘉「……」 

美嘉「何でも?」

834: 名無しさん 2019/03/09(土) 23:32:29.42 ID:l81koe8fo
美嘉「ねえ、今……何でも、って言った?」 

武内P「? はい」 

美嘉「……ちょっとタンマ。話変わったから」 

武内P「えっ?」 


美嘉「…………」 

美嘉「……っ!///」ボフンッ! 

美嘉「あ……アタシ、そんなにエロくないから――っ!///」 


武内P「城ヶ崎さん!?」 

武内P「何の話ですか!? あの、城ヶ崎さん!?」

835: 名無しさん 2019/03/09(土) 23:38:32.22 ID:l81koe8fo
  ・  ・  ・ 

武内P「……落ち着かれましたか?」 

美嘉「う、うん……何かゴメン」 

武内P「いえ、お気になさらず」 

美嘉「え、と……さっきの話なんだケド、さ……?」 

武内P「? はい」 


美嘉「……っ!」 

美嘉「アタシ、カリスマJKギャルで!」 

美嘉「甘えたい時があるんだケド!」 

美嘉「きょ、きょ……きょっ……」 


美嘉「協力……して、くれない……?///」オズオズ… 


武内P「城ヶ崎さん……」 

武内P「――ええ、勿論です」ニコリ 


美嘉「!」パアッ!

836: 名無しさん 2019/03/09(土) 23:43:12.28 ID:l81koe8fo
美嘉「そ、そそ、それじゃあ……!///」 

武内P「はい」 

美嘉「あー……/// うー……///」 

武内P「? あの、城ヶ崎さん?」 

美嘉「へあっ!?/// なっ、何!?///」 


武内P「城ヶ崎さんが甘えたい方、と言うのは……」 

武内P「……誰、なのでしょうか?」 


美嘉「……」 

美嘉「はっ?」

837: 名無しさん 2019/03/09(土) 23:58:31.78 ID:l81koe8fo
美嘉「いや……アンタ……!」イラァ! 

武内P「えっ? 私、ですか?」 

美嘉「ふえっ!? あっ、いや! 今のは違くて!」アセアセ! 

武内P「はあ……では、誰なのでしょうか?」 


美嘉「……」 

美嘉「…………」 


美嘉「……みりあちゃんだよ……!」プルプル…! 


武内P「それは、あの……はい、わかりました」 

武内P「その……赤城さんに、お伝えすれば宜しいですか?」 


美嘉「アタシのコトは、もうほっといて!」ピー! 




おわり