1: 名無しさん 2019/06/17(月) 22:45:18.721 ID:px80hypv0
魔物「がおー!」

戦士「くっ!やばいこのままではっ!」

魔法使い「私の魔法も聞かないわっ!」

勇者「く、くそ…、こんなとこで全滅するわけにはいかないのに…!」チラチラ

勇者「けど、誰かが捨て身の攻撃をすればあるいは突破できるのか…!?
しかし、仲間にそんな仕打ちを勇者として頼むわけには…」チラチラ

女僧侶「………」

引用元: ・勇者「くっ…、この敵は強敵だっ…!これは誰かが犠牲にならなきゃ勝てないかも…!」チラチラ 女僧侶「……」

5: 名無しさん 2019/06/17(月) 22:46:43.614 ID:px80hypv0
勇者「くそっ、くそっ!ど、どうすればっ!どうすればっ」ワナワナ

女僧侶「……あ、はい…、いいですよ勇者さん…わたし、やりますから、捨て身の攻撃」

勇者「え!?し、しかし…!いや、けどこの状況だし…やむをえないか…
すまんっ、悪いねっ女僧侶!」

女僧侶「……はい」

女僧侶「メガンテ」

どぎゃあああん!

11: 名無しさん 2019/06/17(月) 22:49:22.421 ID:px80hypv0
……

女僧侶「……っ、はっ!」

魔法使い「よ、よかった目が覚めたのね、女僧侶っ!」

戦士「よかったぜっ、世界樹の葉をいっぱい持っててよかった!オイラ心配したぜっ」

女僧侶「はあ…はあ…、あ、あの…敵は」

勇者「ああ、君の捨て身の攻撃のおかげで木っ端みじんになったよ、ありがとう助かったよ」

女僧侶「そ、そうですか…はあ、はあ…」

13: 名無しさん 2019/06/17(月) 22:56:13.154 ID:px80hypv0
女魔法使い「ど、どうしたの女僧侶…、どこか具合でもわるいの?蘇生は
完璧なはずなのに…」

女僧侶「い、いえ…、なんか…自分の命が散る瞬間を思い出して…、
キモチ悪くて…、うう…」

戦士「女僧侶…、ごめんな…おいらたちがふがいないせいで…」

女僧侶「い、いえ…そんなことは…」

14: 名無しさん 2019/06/17(月) 22:59:22.707 ID:px80hypv0
勇者「ああ、女僧侶…、ホントにすまない…、だがもう二度とこんなことは
させないさっ!」

勇者「むしろこれからは、俺たちが君のことを守るからっ!君は後方から
俺たちの回復を頼んだよっ」

女僧侶「は、はいっ勇者」

……

数日後

魔物「おらああ!!」

戦士「ひ、ひえええ!おいらの剣がつうじないっ」

女魔法使い「ぎゃああ!わ、わたしの魔法もきかないわっ」

勇者「くっ…、なんて強敵…!これは誰かが犠牲にならなきゃ勝てないかも…!」チラチラ 

女僧侶「……」

15: 名無しさん 2019/06/17(月) 23:02:38.183 ID:px80hypv0
勇者「くそー!くそー!このままじゃあ!このままじゃあ!大切な仲間が…!
世界のみんなが…!ここで俺たちは終わるのかああ!」チラッチラ

女僧侶「……、あの勇者さん、あの…わかりました…、わたし、犠牲になりますから」

勇者「え!?な、なにを言ってるんだっ!もう君には二度とそんな真似をさせるわけには…!」

勇者「し、しかし…、状況が状況…か!すまん、女僧侶っ!すまん!」

女僧侶「あ…はい…」

女僧侶「メガンテ」

どぎゃあああん!

18: 名無しさん 2019/06/17(月) 23:06:40.681 ID:px80hypv0
……

女僧侶「……っ、はっ!」

魔法使い「よ、よかった目が覚めたのね、女僧侶っ!あああ、ごめん、ごめんねっ」

戦士「よかったぜっ、世界樹の葉やっぱ便利だなっ!」

女僧侶「はあ…はあ…はあ…」

勇者「ありがとう女僧侶…、君のおかげであの強敵は粉みじんになって死んだ、君のおかげだ」

女僧侶「……はあ、はあ…、そ、そうですか…」

勇者「すまない…君のような年端のいかない娘にこんなことをさせて…」

勇者「だが…、これからはこんなことさせないようにするからっ!」

勇者「なるべくっ!」

女僧侶「!?」

19: 名無しさん 2019/06/17(月) 23:10:58.819 ID:px80hypv0
その後……



勇者「く、くそっ!なんて凶悪なっ!誰かが先陣を切って爆発しないことにはっ!」チラチラ

女僧侶「メガンテ」

……

女魔法使い「い、いや…なにこの敵!キモいっ!だ、だれか早く吹っ飛ばして
くれないと死んじゃうっ!」チラチラ

女僧侶「メガンテ」

………

戦士「くっそ!オイラの斧がおられたっ!くっそ腹立つっ!だれかアイツを
吹っ飛ばしてくれるやつはいないのかっ!!」

女僧侶「メガンテ」


………

21: 名無しさん 2019/06/17(月) 23:14:00.655 ID:px80hypv0
…………

魔物たち「うおおお!」

女魔法使い「な、なんて魔物の軍勢っ!こんなの勝てるわけないわっ!」

戦士「か、囲まれたぞっ!う、うわあああ!オイラっ!オイラ死にたくないっ、だ、だれかっ!」

勇者「……わかるね?」ポンッ

女神官「………」

女神官「メガンテ」

23: 名無しさん 2019/06/17(月) 23:18:29.529 ID:px80hypv0
………

勇者「さて…、四天王も撃破して、魔物の軍勢も撃破した…、
いよいよ俺たちの旅も終盤だ…、魔王の城までもう少しだ」

戦士「ああ!とうとうここまで来たって感じだなっ!」

女魔法使い「最初は不安だったけど、案外行けるものねっ!」

女僧侶「………」

女僧侶「……あ、あの……勇者さん」

勇者「ん?なんだい?」

女僧侶「わ、わたし…その…結構…、これまでの戦いでレベルもあがってて…、
使える魔法も増えてて……、力も結構……、だ、だから…あの…」

女僧侶「命を犠牲にしなくても…みなさんのお役には…その…だぶん…」

25: 名無しさん 2019/06/17(月) 23:25:03.105 ID:px80hypv0
勇者「あ、あーうんっ、わかる。分かるよ?君はすごく頑張ってる!
ほんと強くなったと思う…、僕にはわかるよ」

勇者「けど、時には自分を犠牲にしてでも勝利を勝ち得ないといけないことも
あることも覚えておいてほしいんだ…」

勇者「命を賭して戦わないと、世界の平和を勝ち取ることはできなんだってことを
君も知っておいてほしい」

女魔法使い「大丈夫よ女僧侶!蘇生なら世界樹の葉があるじゃないっ!」

戦士「そうだぞっ!でえじょうぶだっ世界樹の葉があるっ!
オイラが煎じて飲ませてあげるからなっ!大丈夫っ!大丈夫っ!」

女僧侶「…………はい」

26: 名無しさん 2019/06/17(月) 23:27:00.259 ID:px80hypv0
物「がおおお!」

勇者「くっそっ!とかなんとかしてるうちにまたエンカウントしたっ!
女僧侶っ!!」

戦士「マジヤバいマジヤバいからっ、はやくっ早くしろって!」

女魔法使い「ぐずぐずしないでっ!」

女僧侶「……っ!、メガンテっ!!」


どぎゃあああん!

28: 名無しさん 2019/06/17(月) 23:33:30.860 ID:px80hypv0
そして…

勇者「いよいよこの扉の向こうに魔王が…、気を引き締めていくぞ!」

戦士「平和は目前だなっ!」

女魔法使い「つらいこともあったけど…、とうとうここまできたのねっ」

女僧侶「……」フラフラ

女魔法使い「ちょ…、どうしたのよ女僧侶…っ、ふらふらじゃない…」

女僧侶「い、いえ…なんかもう…、この世なのかあの世なのか…
わけが…わかんなくなって…き、キモチわるい…うう」

戦士「ったく、最後の戦いの前に…なさけねえなあ…」

勇者「はは、ほんと情けないな…女神官は……、
けど大丈夫…、君が爆発するのはこれで最後だからっ、ほら、扉を開くよっ」ギイ

勇者「魔王覚悟っ!」

30: 名無しさん 2019/06/17(月) 23:45:23.828 ID:px80hypv0
魔王(♀)「ああ…きたのね…、勇者一行ども…、アンタたちの戦い…ずっと見てきたわよ」

女魔法使い「あ、あれが魔王…、まさか魔王が女だっただなんて…」

戦士「お、女だからってオイラたちは容赦しないぞっ!」

魔王(♀)「まさか…、あんなゲスな戦いぶりをしてここまで来るだなんて…
魔王の私もさすがにドン引きよ…」

魔王(♀)「けどまあ…びっくりだわ……
まさか、人間がここまでの実力をつけてくるだなんて驚きね…」

魔王(♀)「この魔王の相手をするのに相応しい、最強の挑戦者として歓迎するわ」

勇者「はんっ、そうやって余裕ぶっていられるのも今のうちだ魔王っ!一発でしとめてやるっ!」

勇者「…さ、お願い」ポンッ

戦士「はやくね」

女魔法使い「モタモタしないで?」


女僧侶「………」

女僧侶「………、メガンテっ!!」

32: 名無しさん 2019/06/17(月) 23:53:12.371 ID:px80hypv0
どおおおおんっ!

勇者「よっしゃあああ!木っ端みじんっ!」

女魔法使い「やった!やったわ!わたしたち世界を救ったのねっ!」

戦士「ああっ!こりゃ、国からどれだけの報酬がもらえるか想像もつかねーな…へへ」

女魔法使い「あらやだ報酬だなんて…、お金なんかより地位よっ!そうでしょ勇者っ」

勇者「はは、そうだな…、まあ、とりあえず、俺が国の王になることは確定的…っえ?」ブシュ

勇者「ぎゃああああ!!!な、なに…!?」

戦士「ゆ、勇者っ!う、腕がっもげてっ!?うげっ」グチッ

女魔法使い「え、なになに…?何があって…、え…ぎゃあああ!」グチャア

勇者「え……え……?」ガクガク

魔王(♀)「はん…、ワンパターンな雑魚どもが…」

33: 名無しさん 2019/06/18(火) 00:01:24.499 ID:fCQUMk4b0
勇者「な……、ま、魔王…、な、なななんで…!?」

魔王(♀)「知らなかった?メガンテなんてチンケな呪文、この魔王には効かないわ…」

勇者「は、はああ!?なんだよそれ…、ちょ、じょ、冗談やめろよ…、い、今までの
魔物はそれで倒せたのに…、そ、そんなの卑怯だぞっ!」

魔王(♀)「卑怯なんて言葉、アンタたちに言われたくないわね…、たまには
自分の力で戦ったら?」

勇者「は、ちょ…、や、やめ…やめて…く、来るな…来るな…!」

勇者「お、おい!女僧侶!はやく!早く!助けてくれっ!爆発してくれっ!
俺の命が危ないからっ、早く、早くしてくれあああ!!」

魔王(♀)「ま、仲間爆発させてばっかで、いまだにレベル3の勇者に
何の期待もしてないけどね?」

勇者「は、はああ!?ち、ちげーしレベル7だし…ひっ!!」

グシャアアア!

35: 名無しさん 2019/06/18(火) 00:07:04.483 ID:fCQUMk4b0
……

女僧侶「……はっ!はあ…はあ…」

女僧侶「こ、ここは…、そうか…魔王との最終決戦でまた私、爆発して…
生き返ったのね……、ってことは魔王を倒して世界が平和に……」

魔王(♀)「なってないわよ?」

女僧侶「!!?」

女僧侶「……、ま、魔王…!?な、なんで生きて…、そ、それに皆は…?」ガタガタ

魔王(♀)「全員ぶっ殺したわ。ちなみにアンタを蘇生させたのは、私」

女僧侶「な、なんでそんなこと……!?」ガタガタ

魔王(♀)「そんなの決まってるわ?この魔王の最強の挑戦者と、
サシで決着をつけるためよ!」

女僧侶「え……?え……?」ガクガク

37: 名無しさん 2019/06/18(火) 00:16:53.766 ID:fCQUMk4b0
魔王(♀)「はん…、気づいてないの?アンタ、自分の命を犠牲にしてどれだけの数の
魔物を倒してレベルアップしてるのか?自分が今やどれだけの力を身につけてるのか、気づいてないの?」

女僧侶「え……?そ、そんな…そんなことあるわけ…ない…」

女僧侶「わ、わたし…、仲間からはメガンテ以外で頼られたことだって
一度もなかったし…、わたしに…、そんな力なんて…」

魔王(♀)「はは、まあ…、アンタが何と言おうと、アンタが私にとっての
最強の挑戦者であることには変わりないからっ!行くわよっどりゃああ!」

女僧侶「ひ、ひええっ、ちょ、やめ…、やめてください…その…!」

女僧侶「ま、マダンテっ」

魔王(♀)「ふぇ?」

どぎゃあああああああん!!

40: 名無しさん 2019/06/18(火) 00:21:51.812 ID:fCQUMk4b0
しゅうう…

魔王(♀)「はあ…はあ……、え、ええ…」ぐったり

女僧侶「え、え……?」ガタガタ

女魔王(♀)「ええ…、なにその呪文…、何このエネルギー…
凄すぎなんですけど…、え…うそ…、ここまでとは思ってなかった…」

女魔王(♀)「なんていうかごめん…、アンタが一番よ…、最強の挑戦者とか
調子こいたこと言ってすいませんした…」ぐったり…

女僧侶「そ、そんな…、わたしにこんな力があっただなんて…」

女魔王(♀)「ち、ちなみに…、あ……、アンタ…、レベル…い、いくつ…?」

女僧侶「え、ええと……2700ですけど…」

女魔王(♀)「ええ……」

46: 名無しさん 2019/06/18(火) 00:27:58.358 ID:fCQUMk4b0
女魔王(♀)「そ、そんなの…、勝てるわけないじゃん…、わ、私だって……
レベル…1600……」グッタリ

女僧侶「あ、あの…だ、大丈夫ですか…」

女魔王(♀)「あ…もう駄目…死ぬわ…、じ、時間ないから巻きで行くね…」

女魔王(♀)「ゆ、勇者よ…、よくぞ私を倒した…、だ、だが…い、いつの日にか
わたしの意志を継ぐ者が…ええと…、うんぬんかんぬん…、そ、それと…」

女魔王(♀)「い、いつもアンタの冒険っぷりを見てて…、アンタのその、オドオドして…
すぐ、バカな奴らの言いなりになってるところ、すっごいムカついてて…気になってたからいうけど…」

女魔王(♀)「こ、これからは…、い、いい仲間をもって…、ま、前向きに…生きなさいよ…」

女魔王(♀)「ぐふっ!」


女僧侶「………」

52: 名無しさん 2019/06/18(火) 00:39:48.754 ID:fCQUMk4b0
数か月後…

とある王国

街人1「数か月前から魔物の軍勢が攻めてくることもなくなった」

街人2「きっと勇者一行が魔王を倒してくれたに違いないな、世界が平和になったんだっ」

街人3「ああ、やったなっ!けど、なんで勇者さん達、いつまでも国に帰ってこないんだ?」

街人4「きっと長い冒険で立ち寄ったいろいろな国に立ち寄りながら、こっちに向かってるのさ」


……

街はずれの家

女僧侶「世界のどこを回っても魔物がでてこないみたいだし…よかった…
ほんとに世界が平和になって…」

女僧侶「これで世界中のみんなが傷つくことのない…平和な暮らしが戻ってくる」

女僧侶「そして…」

女僧侶「わたしももう…、爆発して死ぬことなく健やかに生きることができるんだ…」

魔王(♀)「ああ…うん…、よかったね…」

54: 名無しさん 2019/06/18(火) 00:46:14.696 ID:fCQUMk4b0
女僧侶「あれ、どうしたの魔王さん…、なんかあきれたような顔になってるけど…」

魔王(♀)「いや、そりゃあ…、なんでアンタ、私、蘇生させてんの?
そんでなんで、自分の家にまで招待してるの?」

女僧侶「え…?だって…、魔王さんが言ったじゃないですか…」

女僧侶「これからはいい仲間をもって…、前向きに生きろって…」

魔王(♀)「え…ちょ、ごめん、ごめんね?…その、言ってる意味よくわかんないけど…」

女僧侶「だから、魔王さんが、私にとってのいい仲間ですから…、それで
私の故郷に来てもらったんです。一緒に暮らしましょう、魔王さん?」

魔王(♀)「ホント何言ってんの!?」

58: 名無しさん 2019/06/18(火) 00:55:53.557 ID:fCQUMk4b0
女僧侶「わたし…、魔王さんには感謝してるんです…、自爆することしか取り柄が
なかった私にあんな優しい言葉かけてくれて…あなたは私の人生を明るくしてくれた光ですっ」

魔王(♀)「え、ちょ、ホント何なのこの子っ、怖いんだけどっ!わ、私魔界帰るからっ!
なんで私にとってのいい仲間になるのよっ、敵だからっ!」

女僧侶「ああ、駄目ですよワープして逃げようとしないで、ほらっ…
無駄ですよ私からは逃げられませんよ、レベル差幾つあると思ってんです?」

魔王(♀)「ちょ、離せっ、離せってばっ!」

女僧侶「いやでーす、ふふふ」

魔王(♀)「え…、あれ、なんかキャラも変わってない!?ほんと怖いんだけどっ!?」

61: 名無しさん 2019/06/18(火) 01:02:36.503 ID:fCQUMk4b0
女僧侶「ちがいますー、これが本来の私なんですー、けど、こうして前向きになれたのも
アナタがいてくれるからです、さあ、魔王さん一緒に暮らしましょうっ!」

魔王(♀)「ええ、ちょ、もうっ、アカンからっ、ホント離してってばっ!あっ、ちょっ、
ガッチリ羽交い絞めにしないでっ、痛いから…!」

女僧侶「わたし、魔王さんがいないともう駄目なんです…、魔王さんが魔界に
帰るっていうんなら…、わたし…、また、自分を犠牲にする爆発女に戻ってしまうかも…」

魔王(♀)「うわ…、こいつ、ホントの地雷女だった!!ああもう、ホントごめんなさいちょっと離せって!」

女僧侶「駄目ですよ…、魔王さんが魔界に帰ったら、わたし、ショックでまた後ろ向きになって、
メガンテして死んじゃう女になっちゃいますよっ!」

魔王(♀)「いやもういっそ爆発して死んでくれえ!!」


おしまい