814: 名無しさん 2019/07/24(水) 20:51:50.54 ID:5wzv9qGHo
美波「えっ? 道具……?」 

武内P「はい」 

美波「えっと、アイドル活動に必要なもの……ですか?」 

武内P「いえ、違います」 


武内P「新田さんが、プライベートで使用して頂くための道具です」 

武内P「快適なプレーをするために、必須だと判断しました」 


美波「……」 

美波「えっ、ええっ!?///」




引用元: ・武内P「ラッキースケベです」

815: 名無しさん 2019/07/24(水) 20:55:43.87 ID:5wzv9qGHo
美波「どっ、どうしたんですか!?///」 

武内P「? 何が、ですか?」 

美波「ぷっ、プライベートで……快適なプレーって、その……///」 

武内P「はい」 


武内P「――私は、新田さんのプロデューサーです」 

武内P「貴女に、そういった指導をする義務があります」 


美波「……そっ」 

美波「そんな義務がっ!?///」

816: 名無しさん 2019/07/24(水) 20:59:44.72 ID:5wzv9qGHo
美波「でも……そんな、お仕事なんて……///」 

武内P「仕事だけでなく、私個人としてもです」 

美波「えっ!?///」ドキッ! 

武内P「……笑顔です」 


武内P「――新田さんの、輝くような笑顔」 

武内P「そのためのお手伝いが出来れば、と」 

武内P「……そう、思っています」 


美波「……にっ」 

美波「ニヤニヤは!/// しちゃうと思いますけど!///」

817: 名無しさん 2019/07/24(水) 21:03:55.34 ID:5wzv9qGHo
美波「でも、いきなり道具だなんて……!///」 

武内P「新田さん、とても重要な事です」 

美波「だけど、そんなっ……!///」 

武内P「……宜しければ、ですが」 


武内P「私も、購入の際は同行します」 

武内P「一応ですが、一通り目は通しましたし……」 

武内P「……購入した道具は、経費で落とせますので安心してください」 


美波「一緒に選っ……!?///」 

美波「……えっ!? ええっ、経費で落ちるんですか!?///」

819: 名無しさん 2019/07/24(水) 21:13:17.40 ID:5wzv9qGHo
美波「346プロ……す、凄いですね……?///」 

武内P「アイドルの皆さんの事は、第一に考えていますから」 

美波「でも、そんな所までケアするなんて……///」 

武内P「……新田さん、申し訳ありません」 


武内P「本当ならば、もっと早く気付くべきでした」 

武内P「……取り返しのつかない事になる前で、良かったです」 


美波「取り返しのつかない事!?」 

美波「どっ……道具を使わないだけで!?///」

820: 名無しさん 2019/07/24(水) 21:17:20.66 ID:5wzv9qGHo
美波「どう、取り返しがつかなくなるんですか!?」 


武内P「そうですね……指の骨折や」 


美波「骨折!? えっ、ええと……疲労骨折……とか?」 

美波「……いや、有り得ないです!///」 

美波「そんなに激しくしたりしません!///」 


武内P「プレー中によくある怪我の内の一つ、らしいです」 


美波「よくある!?///」 

美波「そんな……皆、どんな風にしてるの……!?///」

821: 名無しさん 2019/07/24(水) 21:24:46.49 ID:5wzv9qGHo
美波「ほっ……他には!? 他に、どんな怪我が!?」 


武内P「最も恐ろしいのは、失明ですね」 


美波「失明!?」 

美波「失明って……えっ、冗談ですよね!?」 

美波「はっ、激しいプレーだからって……そんな事には!///」 


武内P「その油断が命取りです」 

武内P「常に集中し続けていても、危険はつきまといます」 


美波「そんな……!?///」 

美波「目を閉じてても、駄目なの……!?///」

822: 名無しさん 2019/07/24(水) 21:31:40.86 ID:5wzv9qGHo
美波「……おっ、お言葉ですけど!///」 

武内P「? はい」 

美波「――お互い、立場と言うものがあると思うんです!」 

武内P「だからこそ、です」 


武内P「新田さんは、シンデレラプロジェクトのリーダーとして……」 

武内P「……今まで、色々な場面で他のメンバーの方を助けてきました」 

武内P「私は、そんな貴女の助けになりたい、と」 

武内P「……そう、思っています」 


美波「~~っ!///」キュンッ! 

美波「そっ、そんな言い方……ズルいです……!///」

823: 名無しさん 2019/07/24(水) 21:38:36.34 ID:5wzv9qGHo
美波「ちなみに……お聞きしますけど……///」 

武内P「はい」 

美波「プロデューサーさんが調べた道具、って……?///」 

武内P「主には、二つですね」 

美波「二つ!?/// どっ、どど、どんな道具ですか!?///」 

武内P「はい」 


武内P「先ず、欠かせないのは――アイガードです」 

武内P「これは、頭に装着するものなので……」 

武内P「購入の際に色々試し、新田さんに最も合うものにしましょう」 

武内P「ビジュアル面はさておき、機能性を重視します」 


美波「……れっ」 

美波「レベルが高ぁい!!///」

824: 名無しさん 2019/07/24(水) 21:45:48.70 ID:5wzv9qGHo
美波「もっと、こう……ぽっ、ポピュラーなものじゃ!?///」 

武内P「えっ?」 

美波「いえ、ですから……!///」 

武内P「……?」 


武内P「アイガードは、とても重要だとありましたが……」 

武内P「……ああ、成る程」 

武内P「ストラップは、イメージカラーのブルー系統にしよう、と」 

武内P「……そういう事でしょうか?」 


美波「……とっ」 

美波「とても重要……!?///」

825: 名無しさん 2019/07/24(水) 21:53:07.12 ID:5wzv9qGHo
美波「……あっ、アイガードはわかりました!///」 

武内P「はい、デザインも色々あるようです」 

美波「もっ、もう一つ!/// もう一つは!?///」 

武内P「はい」 


武内P「――グローブです」 

武内P「フィット感が高く、シリコン製の滑り止めがついているものを」 

武内P「指の付け根をしっかりとガードするのは、重要です」 


美波「……」 

美波「あれっ?」

826: 名無しさん 2019/07/24(水) 21:59:00.71 ID:5wzv9qGHo
美波「プロデューサーさんが言ってる道具、って……」 

武内P「? はい」 

美波「もしかして……ラクロスの道具、ですか?」 

武内P「? ええ」 


武内P「ラクロスには必要だ、と」 

武内P「……そう、思ったのですが」 


美波「……ふふっ! もう、プロデューサーさんったら♪」ニコッ! 

美波(……言えない)

827: 名無しさん 2019/07/24(水) 22:06:23.58 ID:5wzv9qGHo
武内P「新田さん?」 

美波「いいえ、何でもありません♪」ニコッ! 

武内P「?……良い、笑顔です」 


美波「うふふっ♪」ニコッ! 

美波(……さっきまでの私の勘違いは、さておき) 

美波(私が所属してるのが、和気藹々のラクロスサークルなんて!) 

美波(……と、言うか) 

美波(レッスンもお仕事もあって、ほとんど行けてないの!) 


武内P「新田さん、貴女のやりたい事を――全面的にサポートします」 


美波「プロデューサーさん……!」キュンッ! 

美波(ごめんなさい……!) 

美波(美波、ラクロスサークルの事、忘れてました……!)

828: 名無しさん 2019/07/24(水) 22:17:28.27 ID:5wzv9qGHo
武内P「他に、何か必要だと思うものはありますか?」 

美波「えっ、ええっと……その……」 

武内P「遠慮せず、おっしゃって下さい」 


美波「あの、ですね……!」 

美波(プロデューサーさんに、言わなきゃ!) 

美波(こんなに、私のためを思って言ってくれてるのに……!) 

美波(水泳や、最近はゴルフとかにも――) 


武内P「私に出来る事でしたら、何でも」 


美波「…………」 

美波「……」 


美波「何でも?」

829: 名無しさん 2019/07/24(水) 22:23:33.61 ID:5wzv9qGHo
美波「……」 

武内P「新田さん?」 

美波「あっ、すみません! ちょっと考え事してて……」 

武内P「いえ、お気になさらず」 


美波「――プロデューサーさん♪」 

美波「私、新しい事にチャレンジするの……大好きです!」ニコッ! 


武内P「……良い、笑顔です」 

武内P「……」 

武内P「新しい事……ですか?」

830: 名無しさん 2019/07/24(水) 22:36:08.16 ID:5wzv9qGHo
美波「それで……プロデューサーさん」 

武内P「はい」 

美波「……手伝って、くれるんですか?///」モジモジ! 

武内P「新田さん……」 


武内P「――はい、勿論です」 

武内P「見た事の無い景色を見ようと、一歩踏み出そうとして」 

武内P「……もしも、誰かの助けが必要だと思った時」 

武内P「私が、その役目を担えるのは……プロデューサー冥利に尽きます」 


美波「……!///」 

美波「プロデューサーさん……!///」ジュンッ!

831: 名無しさん 2019/07/24(水) 22:43:37.01 ID:5wzv9qGHo
美波「良いんですか……?///」 

武内P「当然です」 

美波「……ふふっ♪ 美波、とっても嬉しいです♪」ニコッ! 

武内P「……良い、笑顔です」 


武内P「それで……新田さん?」 

武内P「貴女が、必要だと思うものは何ですか?」 


美波「プロデューサーさんが協力してくれるなら――」 

美波「――他に、必要なものなんてありません♪」ニコッ! 


武内P「えっ?」 


美波「新しいことにチャレンジするんですから♪」 

美波「だから、まずは――」 



美波「プロデューサーさん、道具は使わずしましょう」 




おわり