967: 名無しさん 2018/10/06(土) 17:36:58 ID:lRIZqmiE
武内P「まだ、本決定ではありませんが」

武内P「こちらの中から、選出しよう、と」

武内P「……そう、考えていました」


アイドル達「はいっ!」ニコッ!


武内P「……異物混入事件があるまでは、ですが」


アイドル達「……!?」

ざわっ…!


武内P「見知った顔のプロフィール等の資料」

武内P「それが、いつの間にか追加されていました」




引用元: ・武内P「担当Pの浮気に困っている?」

968: 名無しさん 2018/10/06(土) 17:40:26 ID:lRIZqmiE
武内P「しかし、これで多少納得がいきました」

武内P「解散に際し、妙に大人しい、と」

武内P「……そう、思っていた方が居たので」


凛「ふーん。そうなんだ」


武内P「ええ、そうです」


アーニャ「オー、それは、誰の事ですか?」


武内P「おわかりに、なりませんか?」


アイドル達「……?」


武内P「……なりませんか」

969: 名無しさん 2018/10/06(土) 17:46:58 ID:lRIZqmiE
武内P「残留メンバー……という、形」

武内P「それも、検討してはいました」


凛「ふっ、ふーん!? そうなんだ!」

凛「ふうううぅぅぅん? ふふっ! ふーん、ふーん?」ニコニコ!

アーニャ「ハラッ……ショ――ッ!」

アーニャ「いい考え、です! とても、ステキです!」ニコニコ!


武内P「ですが、この一件で、考えを改めました」

武内P「今後は、こういった事が無いように」

武内P「しっかり卒業して貰う、と」


凛「ふうううぅぅぅん!」ジタバタ!

アーニャ「ニェニェニェニェ――ット!」イヤイヤ!


武内P「……」

970: 名無しさん 2018/10/06(土) 17:55:10 ID:lRIZqmiE
奏「あら、チャーミングなだけじゃないのね、貴方って」

文香「ですが……だからこそ、頼もしいと思えます」


武内P「ありがとうございます」


奏「そんな貴方は、私をどんなアイドルにするのかな」

文香「私は……きっと、変われる。物語の、登場人物のように……」


武内P「それは、わかりません」

武内P「貴女達は、既にクローネに在籍していますので」


奏「もう……しょうがないわね……んっ……」スッ…

文香「……!?……!?」オロオロ!

ペラッ…ペラッ…


武内P「キスを求めているわけではありません」

武内P「鷺沢さんは……そのまま、読書を続けてください」

971: 名無しさん 2018/10/06(土) 18:00:21 ID:lRIZqmiE
凛「ちょっと! どうして二人まで!?」

アーニャ「クローネは、ダメと言われてしまいました!」

奏「別に良いでしょう? 彼、チャーミングなんだもの」

文香「……」

ペラッ…ペラッ…


武内P「ケンカは、やめてください」


凛「ふざけないでよ! 誰のせいだと思ってるの!?」

奏「大きな声を出さないで。ムードが壊れるわ」

アーニャ「ニェ――ット! キスのムードは、元々無い、です!」

文香「……」

ペラッ…ペラッ…


武内P「……」

972: 名無しさん 2018/10/06(土) 18:05:18 ID:lRIZqmiE
武内P「……では、皆さんに関しては」

武内P「合格通知の発送を以て、発表とさせて頂きます」


凛・アーニャ・奏「!」

文香「?…………っ!」ビクッ!

…ポロッ!

文香「あっ、本が……!」アワアワ!


武内P「それで、宜しいですか?」


凛・アーニャ・奏「はいっ!」

文香「あわっ、は、はは、はいっ!」ワタワタ!


武内P「……」

973: 名無しさん 2018/10/06(土) 18:12:11 ID:lRIZqmiE
夏樹「――ハハッ、アンタも大変だな!」

菜々「――もっ、もうっ! 笑っちゃ悪いですよ!」


武内P「いえ、それは構いません」

武内P「勝手にプロフィールを追加するよりマシだ、と」

武内P「……そう、思います」


みく「ホントだよ! みくもそう思うワン!」

李衣菜「でも、そう言うのもジャズですよね!」


武内P「目的のためとは言え、手段は選んでください」

武内P「どうか……お願いします」

974: 名無しさん 2018/10/06(土) 18:17:57 ID:lRIZqmiE
武内P「お二人は、何故こんな真似を?」


夏樹「アタシかい まあ、それもロックかと思ってね!」

菜々「な、ナナは……ウサミン星からの電波がピピッときて!」


武内P「成る程、意味がわかりません」

武内P「ちなみに、お二人は?」


みく「単純に、その方がお仕事が増えるからだにゃ……ワン」

李衣菜「ロッ……ジャズなトップアイドルを目指すには、一番の近道だと思って」


武内P「成る程、意味はわかりました」

武内P「ですが……あまりに現実的すぎます」

975: 名無しさん 2018/10/06(土) 18:26:35 ID:lRIZqmiE
武内P「……では、皆さんに関しても」

武内P「合格通知の発送を以て、発表とさせて頂きます」


夏樹「……まあ、良いか! 楽しみにしとくぜ!」

菜々「これで、ウサミン星から移住が出来て……通勤時間が短く……!」


武内P「……ですが、その前に」

武内P「前川さんは、やはりネコキャラが一番可愛らしい、と」

武内P「多田さんは、やはりロックを追い求める姿が素敵だ、と」

武内P「……そう、付け加えておきます」


みく「にゃ……にゃああん!/// Pチャンったら……ふにゃああ!///」

李衣菜「ジャズも取り入れる! これも、ロックですよね! ねっ!」


武内P「……」

武内P「はい」

976: 名無しさん 2018/10/06(土) 18:33:54 ID:lRIZqmiE
武内P「さて……それでは」

武内P「――城ヶ崎さん」


アイドル達「……」


武内P「……」

武内P「城ヶ崎さん、居らっしゃいませんか?」


アイドル達「……」


武内P「城ヶ崎――美嘉さん」


美嘉「……いっ、居るケド?」ビクビク…!


武内P「……あの」

武内P「怒られるとわかっていて、何故こんな真似を?」

977: 名無しさん 2018/10/06(土) 18:41:17 ID:lRIZqmiE
美嘉「あ、アタシ……何もしてないし?」

武内P「そう、ですか」

美嘉「ココに居るのも、グーゼン……みたいな?」

武内P「ふむ、成る程」


武内P「こちらのプロフィールの方」

武内P「――ナチュラルメイクで、素朴」

武内P「――フツーの、どこにでも居る女子高生」


美嘉「だっ、誰それ? マジ意味わかんないなー!」

美嘉「アタシは、カリスマJKアイドルの城ヶ崎美嘉だよ★」ビシッ!


武内P「名前が、城ヶ崎美嘉となっているのですが?」


美嘉「あっ、ヤバ」

美嘉「……ぐっ、偶然じゃない!?」

978: 名無しさん 2018/10/06(土) 18:47:05 ID:lRIZqmiE
武内P「成る程、偶然ですか」

美嘉「奇跡みたいだよね! 採用するしか無いカンジ!」

武内P「……ふむ」


美嘉「あっ、アタシはこの子からカリスマ感じるなー★」

美嘉「それに、案外料理とか得意そうじゃん!★」

美嘉「チョーオススメ!★ 間違い無し★」

美嘉「どう!?……どう!?」


武内P「不採用で」


美嘉「アタシだけなんでそんな厳しいのよ――っ!?」

美嘉「……あっ、いや! 今のは違くて!」


武内P「では……検討はします」


美嘉「……うっし!」グッ!

979: 名無しさん 2018/10/06(土) 19:16:07 ID:lRIZqmiE
武内P「そして……です、ね」

武内P「――白坂さん」


小梅「う、うん……///」

小梅「楽しそうだな、って……お、思って……///」

小梅「はっ、入りたく……なっちゃ、った……///」


アイドル達「うんうん!」コクコク!


武内P「あの……その前に、ですね」

武内P「白坂さんの物と重ねてあった……」

武内P「白紙のプロフィールは、どなたのものですか?」


小梅「? あの子の……だよ……?」


武内P「……」

武内P「…………はい」

980: 名無しさん 2018/10/06(土) 19:23:18 ID:lRIZqmiE
武内P「ですが、それは……さすがに」

小梅「だ……駄目……?」

武内P「……」

小梅「じゃ、じゃあ……今晩も、電話で歌声を聞かせるから……」

武内P「は……はあ」


凛「――待って……ねえ、ちょっと待って」

凛「ねえ、今……‘今晩も’って言った?」

アーニャ「シトー? シトシトー?」

アーニャ「今のは、アー、聞き間違い……ですね?」


小梅「? よく……夜に、電話でお話してる……よ?」


アイドル達「……」


武内P「……!」

981: 名無しさん 2018/10/06(土) 19:30:45 ID:lRIZqmiE
アイドル達「……?」


武内P「まっ、待ってください! 誤解です!」

武内P「決して、皆さんの考えているような事は!」


アイドル達「……?」

アイドル達「……?……?」


武内P「皆さん、お願いします!」

武内P「何か! 何か喋ってください!」


小梅「おやすみなさいって、言われると……えへへ///」

小梅「グッスリ……眠れるの……///」


アイドル達「!?」

アイドル達「……!?……!?……!!!!?」


武内P「ただの……ただの、電話を切る時の挨拶です!」

982: 名無しさん 2018/10/06(土) 19:38:49 ID:lRIZqmiE
奏「ふぅん……じゃあ、おやすみなさいのキスも貰えるわよね」

武内P「じゃあ!? あの……じゃあ!?」


文香「で、では……私は、こちらを……お願いいたします」

…スッ

武内P「……私に、絵本を読み聞かせをしろ、と!?」


夏樹「アタシは、そうだな……まあ、任せるよ///」モジモジ!

武内P「あの……何故、顔を赤らめて!?」


菜々「じゃあ、ナナは……ど、どうしてくれます?///」ソワソワ!

武内P「何もしませんよ!?」

983: 名無しさん 2018/10/06(土) 19:43:20 ID:lRIZqmiE
みく「じゃあ、みくは――」

李衣菜「それじゃ、私は――」


武内P「前川さんと多田さんは、今後の方針の相談を」

武内P「お二人が、より輝いていけるよう、私も頑張りたい、と」

武内P「……そう、思います」


みく・李衣菜「っ……! はいっ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


美嘉「あ、アタシは……?」


武内P「現在、企画中です」


美嘉「へ……へえ?///」

美嘉「なんだ……考えてくれてるなら、オッケー★」

985: 名無しさん 2018/10/06(土) 19:52:17 ID:lRIZqmiE
凛「ふざけないでよ! そんなんじゃ納得出来ない!」ワンワンワンワン!

アーニャ「ダー! リンの言う通り、です!」ガフガフガフガフ!

凛「二期メンバーに入れないと、承知しないから!」ワンッ!

アーニャ「ダダッダー! ハラショー! いい考え、です!」ガフッ!


武内P「えっ!?」


凛・アーニャ「プロデューサー!」


武内P「で、ですが……それは……!」


「……一緒に、階段を上っていきたいんです」


一同「!」


楓「一緒に――笑顔で♪」ニコッ!


武内P「……」

986: 名無しさん 2018/10/06(土) 20:03:29 ID:lRIZqmiE
武内P「あの……高垣さん?」

楓「おはようございます」ペコリ

武内P「……おはよう、ございます」

武内P「……」


楓「……?」

楓「あっ」

楓「――モデル部門に、所属していました」ニコッ!


武内P「……」

武内P「…………」


武内P「はい、そうですね」

987: 名無しさん 2018/10/06(土) 20:15:32 ID:lRIZqmiE
武内P「……皆さんが、二期メンバー入りを希望している、と」

武内P「嫌という程……はい、伝わってきました」


アイドル達「はいっ!」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」

武内P「なので……候補として、検討はします」


アイドル達「!」

アイドル達「……!」キャッキャッ!


楓「ふふっ! 検討させるために、健闘……うふふっ!」ニコニコ!

楓「候補として、こう、放っておけない――私達ですよね♪」ニコニコ!


武内P「……」

988: 名無しさん 2018/10/06(土) 20:32:10 ID:lRIZqmiE
武内P「……」

武内P(検討はする、と……そう、言っただけ)

武内P(なので……ほとぼりが冷めるまで誤魔化せれば良い)


楓「それじゃあ、今日は飲みに行きませんか?」

楓「プロジェクト二期結成の、前祝いで♪」ニコッ!


武内P「……いえ、それはやめておきましょう」


楓「? どうしてですか?」キョトン


武内P「今日は……酔って、ですね」

武内P「貴女に、本当の気持ちを隠しておける自信が、ありませんから」


楓「……!///」

バシバシ!



おわり