528: 名無しさん 2018/08/30(木) 20:33:16.22 ID:/Nu1mpJFo
卯月「……はい、そうなんです」 

智絵里「……プロデューサーに、聞いて欲しくて」 

かな子「……悩みのせいで、カップケーキが喉を通りにくいんです」 

杏「ってなわけらしいからさ、聞いてあげてよ」 


卯月・智絵里・かな子「お願いします!」 


武内P「……皆さん」 

武内P「はい、私で良ければ」 

杏「がんばれ~」ヒラヒラ


                                                                                                       引用元: 
・武内P「ムラムラ、ですか」
529: 名無しさん 2018/08/30(木) 20:37:29.69 ID:/Nu1mpJFo
武内P「皆さんお揃いで、ということは……」 

武内P「全員、揃った状態の方が良いのでしょうか?」 

杏「杏はさ、全員の悩みなんて大したことないって言ったんだよ」 

杏「だけど、ぜ~んぜん効果が無いんだもん」 

武内P「そう……なのですか」 

杏「ま、そういうわけだからさ、大した悩みじゃないんだよね」 

杏「だから、全員まとめてで良いと思うよ~」 


卯月・智絵里・かな子「……」 


武内P「……わかりました」

530: 名無しさん 2018/08/30(木) 20:41:27.01 ID:/Nu1mpJFo
武内P「では、まず……島村さんから」 

卯月「……はい」 

武内P「島村さんの悩みとは、何なのでしょうか?」 

卯月「……私、普通すぎると思うんです」 

武内P「えっ?」 


卯月「だから……みくちゃんみたいに、キャラを付けた方が良いのかな、って!」 

卯月「最近、そんな事ばっかり、ずっと考えちゃうんです!」 


武内P「待ってください」 

武内P「私は、島村さんは普通ではない、と」 

武内P「……そう、思っているのですが」 


卯月「えっ!?」

531: 名無しさん 2018/08/30(木) 20:46:40.05 ID:/Nu1mpJFo
卯月「どっ、どこがですか!?」 

武内P「あ、いえ……それは……」チラッ 

智絵里・かな子・杏「……」 

卯月「……!」ジイッ! 

武内P「……」 


武内P「アイドルとしては――」 

武内P「ルックス、スタイル、歌唱力、ダンス」 

武内P「……どれも、高い水準にあります」 


卯月「ふえっ!? そ、そうでしょうか……?///」

532: 名無しさん 2018/08/30(木) 20:49:58.94 ID:/Nu1mpJFo
卯月「そっ、それじゃあ……アイドルとしてじゃなくは!?」 

武内P「えっ!? いえ、それは……」チラッ 

智絵里・かな子・杏「……」 

卯月「……!」ジイッ! 

武内P「……」 


武内P「島村さん、個人としては――」 

武内P「優しい人柄は、言うまでもないですが……」 

武内P「とても、周囲の環境に恵まれている方だ、と」 

武内P「……そう、考えています」 


卯月「周囲に……恵まれてる……?」

533: 名無しさん 2018/08/30(木) 20:55:11.39 ID:/Nu1mpJFo
武内P「はい。それは、普通とは言い難いです」 

卯月「あまり……考えたこと、ありませんでした」 

武内P「島村さんは、ご家族や友人など、沢山の方に恵まれています」 

武内P「今も、一緒に悩みを相談出来る方と……はい」 


卯月「!」チラッ 

智絵里・かな子・杏「……えへへっ」 


武内P「それは、貴女の人柄によるものです」 

武内P「普通と言い切ってしまうのは、勿体無いかと」 

武内P「……そう、思います」 


卯月「――っ! はいっ!」ニコッ! 


武内P「……良い、笑顔です」

534: 名無しさん 2018/08/30(木) 21:01:29.79 ID:/Nu1mpJFo
卯月「そっか……そうですよね、プロデューサーさん!」 

武内P「悩みは、解決しましたか?」 

卯月「はいっ♪」 

智絵里「えへへっ、良かったね、卯月ちゃん」 

卯月「うん、ありがとう♪ そっかぁ……私、恵まれてたんだ」 

かな子「こういうのって、自分じゃどうしようも無い部分もあるけど……」 

杏「だから言ったでしょ? 運も実力の内、ってね」 

卯月「はいっ! おかげで、スッキリしました!」 


卯月「島村卯月、頑張ります♪」 


武内P「……」 

武内P(……双葉さんの言う通り、些細な事でした) 

武内P(ですが……島村さんの心は晴れたようですね)

535: 名無しさん 2018/08/30(木) 21:07:52.16 ID:/Nu1mpJFo
武内P「では、次に……緒方さん」 

智絵里「……はい」 

武内P「緒方さんの悩みとは、何なのでしょうか?」 

智絵里「……わたし、このまま良いのかな、って」 

武内P「えっ?」 


智絵里「わたし……自分を変えたくて、アイドル目指して……」 

智絵里「一生懸命、頑張って……頑張ってきたんです」 


武内P「……緒方さん」 


智絵里「わたしが変われば……変わるかなって思って」 

智絵里「昔みたいに……家族皆で、笑い合えるって信じて……」 


武内P「……」 

武内P(重い! 待ってください、あまりに重すぎます!)

536: 名無しさん 2018/08/30(木) 21:14:35.83 ID:/Nu1mpJFo
智絵里「アイドルになって、少しは変われた気がして……!」 

智絵里「なのに……なのに、何も変わらなくて……!」 

智絵里「わたしが、いけないんでしょうか……!?」 

智絵里「何をしても、もう、駄目なんでしょうか……!?」 


武内P「……!?」チラッ 

卯月・かな子・杏「……」 

武内P「……」 


智絵里「プロデューサー……!」 

智絵里「わたし……どうしたら良いんですか……!?」 


武内P「……」 


武内P「――笑顔です」

538: 名無しさん 2018/08/30(木) 21:19:25.14 ID:/Nu1mpJFo
智絵里「……えっ?」 


武内P「緒方さん」 

武内P「貴女は、無理に笑顔を作っていませんか?」 

武内P「自分一人で何とかしよう、と」 

武内P「……そう考え、無理をされていませんか?」 


智絵里「で……でもっ! 無理でもしないと――」 


武内P「緒方さん、思い出してください」 

武内P「キャンディアイランドで……シンデレラプロジェクトで」 

武内P「貴女が――笑顔だった、その時」 

武内P「緒方さんは……無理をされていたのでしょうか?」 


智絵里「っ――!」

539: 名無しさん 2018/08/30(木) 21:26:54.36 ID:/Nu1mpJFo
智絵里「無理なんか……無理なんか、してないです!」 


武内P「それを聞いて、安心しました」 

武内P「私には、緒方さん……貴女が」 

武内P「楽しんで――心からの笑顔をしている、と」 

武内P「……そう、見えていましたから」 


智絵里「――はいっ♪」ニコッ! 


武内P「……良い、笑顔です」 

武内P「その笑顔を忘れずにいれば――」 

武内P「――必ず、道は開けます」 


智絵里「プロデューサー……これからも、宜しくお願いします!」 

智絵里「わたし、これからも一生懸命頑張ります!」 

智絵里「だから……」 


智絵里「見捨てないで、くださいね……?」 


武内P「……ええ、勿論です」

540: 名無しさん 2018/08/30(木) 21:32:27.70 ID:/Nu1mpJFo
智絵里「……えへへ、お話……聞いてもらって良かった」 

武内P「悩みは、解決しましたか?」 

智絵里「はいっ♪」 

卯月「良かったね、智絵里ちゃん♪」 

かな子「これからも、一緒に笑顔で頑張ろうね!」 

智絵里「……うんっ♪」 

杏「だから言ったでしょ? 笑う門には福来る、ってね」 

智絵里「……えへへ、そうだね」 


智絵里「幸せの、おまじない♪」ニコッ! 


武内P「……」 

武内P(……想像以上の、重さでした) 

武内P(ですが……緒方さんの心は晴れたようですね)

541: 名無しさん 2018/08/30(木) 21:38:12.41 ID:/Nu1mpJFo
武内P「では、最後に……三村さん」 

かな子「……はい」 

武内P「三村さんの悩みとは、何なのでしょうか?」 

かな子「……美味しいから、大丈夫だと思ってたんです」 

武内P「えっ?」 


かな子「……プロデューサーさん」 

かな子「私、もしかして……もしかして、なんですけど」 


武内P「……」 


かな子「……太りました?」 


武内P「……」 

武内P「えっ?」

542: 名無しさん 2018/08/30(木) 21:46:37.78 ID:/Nu1mpJFo
武内P「あの……三村さん?」 

かな子「……」 

武内P「三村さんの悩みは……それ、でしょうか?」 

かな子「……はい」 

武内P「あっ、いえ……その、すみません」 

武内P「少し……ですね、はい、落差がありまして」 


かな子「心の準備は出来てます!」 

かな子「プロデューサーさん、私……太りましたか!?」 


武内P「あっ、いえ……そうは、見えませんが」 


かな子「本当ですか!? 良かったぁ~!」 

かな子「昨日体重計に乗ったら3キロ増えてたけど、太ってなかった!」 


武内P「三村さん!? あの……三村さん!?」

543: 名無しさん 2018/08/30(木) 21:52:20.85 ID:/Nu1mpJFo
武内P「3キロと言うのは……本当ですか!?」 

かな子「? はいっ♪」ニコッ! 

武内P「……良い、笑顔です」 

武内P「――ではなく! あのっ、一体何が!?」 

かな子「えっ? どっ、どうしたんですか?」 

かな子「もう、私の悩みは解決しましたよ?」 

武内P「悩みは! 確かに、悩みは解決したかも知れません!」 

武内P「ですが……その、問題が!」 


かな子「っ!?」 

かな子「……なっ、何の問題ですか!?」 


武内P「えっ!?」 

武内P「いえ、三村さん……3キロ、増えていたんですよね!?」

544: 名無しさん 2018/08/30(木) 22:03:06.18 ID:/Nu1mpJFo
かな子「そうですけど……えっ、太ってないんですよね?」 

武内P「三村さん……少し、質問をしても良いでしょうか?」 

かな子「えっ? な、何ですか……?」 

…ゴソゴソッ、トンッ 


武内P「そのバスケットは、何ですか?」 


かな子「バタークリームのケーキですよ~♪」 

かな子「最近、すっごくハマちゃってて……えへへ」 

かな子「でも、太ってないって聞いて、安心しました!」 


武内P「三村さん、待ってください!」 

武内P「バタークリームのカロリーは、あまりに高すぎます」 


かな子「美味しいから大丈夫ですよー」 


武内P「大丈夫では! 大丈夫では、決してありません!」

545: 名無しさん 2018/08/30(木) 22:12:02.40 ID:/Nu1mpJFo
武内P「皆さん! 三村さんを止めてください!」 


卯月・智絵里「はっ、はいっ!」 

かな子「今日のバタークリームはね? ふふっ!」 

かな子「じゃ~ん♪ 卵黄を入れた濃厚クリームだよ~♪」 

卯月・智絵里「えっ、えっ?」 

かな子「はい、二人共ど~ぞっ♪」 

卯月・智絵里「……あ、ありがとう」 

かな子「……お味はどうかな?」 


卯月・智絵里「ん~っ! 美味しいっ!」 


かな子「ねっ、プロデューサーさん!」 

かな子「とっても美味しいんですよ!」 


武内P「三村さん、あの……だから何だと言うのでしょうか!?」

546: 名無しさん 2018/08/30(木) 22:22:07.27 ID:/Nu1mpJFo
かな子「美味しいから、大丈夫なんです」 

卯月「はいっ♪ 島村卯月、幸せですっ♪」 

智絵里「えへへ……自然と、笑顔になっちゃいます♪」 

かな子「ねっ? プロデューサーさん♪」 


武内P「待ってください!」 

武内P「ですが、3キロ増はあまりにも!」 


かな子「……それでも、私はアイドルです」 

かな子「ファンの皆さんと、そして……皆の笑顔」 

かな子「そのためなら……美味しいから、大丈夫です♪」ニコッ! 


卯月・智絵里「かな子ちゃん……!」ジーン…! 


武内P「……良い、笑顔です」 

武内P「……」 

武内P「待ってください! 笑っている場合ではありません!」

547: 名無しさん 2018/08/30(木) 22:35:50.72 ID:/Nu1mpJFo
  ・  ・  ・ 

杏「プロデューサー、お疲れ様~」ヒラヒラ 

武内P「……」 

杏「ねっ? 大したことない悩みだったでしょ?」 

武内P「そう、でしょうか?」 

杏「そうに決まってるじゃんか」 


杏「人に相談して解決する悩みなんだもん」 

杏「ましてや、こ~んなすぐにだよ」 

杏「ねっ? 大したこと無いっしょ?」ケラケラ 


武内P「……」 

武内P「そう……ですね、はい」

548: 名無しさん 2018/08/30(木) 22:44:56.78 ID:/Nu1mpJFo
杏「まっ、かな子ちゃんは抵抗してたけどね~」 

武内P「ですが……衣装の問題もありますから」 

杏「うんうん」 


杏「まあ、他の二人に関してもさ」 

杏「下手に深刻にさせない方が良さそうだったからね~」 

杏「これで、杏達にも何かあったら気軽に相談しやすくなったろうしね」 


武内P「! 成る程……確かに、そうかも知れません」 

武内P「双葉さん……ありがとう、ございます」 

杏「お礼なんて良いってば、友達のためだしね~」 

武内P「……」 


杏「ところでさ、杏の悩みも聞いてくれる?」 


武内P「? はい、何でしょうか?」 


杏「杏ってさ、働きすぎだと思わない?」 



おわり