961: 名無しさん 2019/01/28(月) 22:25:00.77 ID:38Kfj7gio
美嘉「加蓮がやってくれる、って言うからさ★」 

加蓮「だから、ちょっとこの部屋使わせて貰って良い?」 

武内P「はい、勿論です」 

美嘉「えへへ、サンキュ★」ニコッ! 

加蓮「臭いがするから、どこでやろうか困ってたんだよねー」ニコッ! 


武内P「……良い、笑顔です」 


凛「……」


引用元: ・武内P「笑顔です……変身ッ!」

962: 名無しさん 2019/01/28(月) 22:27:16.80 ID:38Kfj7gio
凛「ねえ、プロデューサー」

武内P「? はい、何でしょうか?」

凛「私も、ネイルとかした方が良いのかな」

武内P「それは……」

美嘉「おっ! せっかくだし、凛もやって貰えば?」

加蓮「うんうん! アタシに任せなって!」


武内P「……渋谷さんご自身で、決めるのが一番かと」


凛「……」

963: 名無しさん 2019/01/28(月) 22:30:00.62 ID:38Kfj7gio
美嘉「アンタもさ、凛がオシャしてたら嬉しいよね?」

武内P「はい……そう、ですね」

加蓮「だってさ! ホーラ、コッチおいでー」チョイチョイッ!

凛「……」


凛「でも、臭いがするんでしょ?」

凛「ハナコ、嫌がらないかな……」


武内P「……」ホッコリ


美嘉・加蓮「……」

美嘉・加蓮「ん?」

964: 名無しさん 2019/01/28(月) 22:32:40.11 ID:38Kfj7gio
美嘉「ねえ、ちょっと。アンタ、なんか優しい顔しなかった?」

武内P「えっ?」

加蓮「うん、してたよね。顔の怖さ半減してたもん」

武内P「すみません。自分では、よく……」


凛「それに、家の手伝いもあるし」

凛「そう考えると、やめといた方が良いかも……」


武内P「……」ホッコリ


美嘉・加蓮「……」

965: 名無しさん 2019/01/28(月) 22:36:51.35 ID:38Kfj7gio
美嘉「……でもさ? 凛も、オシャレしたいよね?」

凛「まあ、したくないとは言わないけど」

加蓮「……だよね? なら、ネイルしよ? ねっ?」

凛「どっ、どうしてそんなにグイグイくるの?」


美嘉「アンタもそう思うでしょ?」

加蓮「凛がネイルしたら、可愛くなるんだよ?」


武内P「は、はあ……そう、ですね」


美嘉・加蓮「……」

966: 名無しさん 2019/01/28(月) 22:41:10.56 ID:38Kfj7gio
美嘉「ホラ、どう? 見てコレ、カワイイっしょ?」

凛「……うん、確かに可愛い」

加蓮「凛なら、ハデ目じゃないのが似合うと思うんだ」

凛「……それなら、まあ」


凛「……ねえ、プロデューサー」

凛「プロデューサーは、どう思う?」


武内P「……どう、でしょうか」

967: 名無しさん 2019/01/28(月) 22:44:08.54 ID:38Kfj7gio
美嘉「ネイルはさ、爪の保護にもなるんだよ」

武内P「は、はあ」

加蓮「それに、指先に意識がいくから手の動きもキレイになったり」

武内P「いえ、あの」


美嘉「アイドルとしては、チョー……チョ~~ッ、大事なの」

加蓮「わかるよね? だって、プロデューサーだもんね?」


武内P「……な」

武内P「何故、私に……?」

968: 名無しさん 2019/01/28(月) 22:49:33.07 ID:38Kfj7gio
美嘉「そんなの、凛のプロデューサーがアンタだからでしょ」

加蓮「プロデューサーだったら、知っとかないと」

武内P「あ……ありがとう、ございます」

美嘉・加蓮「うん、どういたしまして」

武内P「……」


凛「ねえ、プロデューサー」

凛「私がネイルするとしたら、どんなデザインが良いと思う?」


武内P「えっ?」


美嘉・加蓮「……」

969: 名無しさん 2019/01/28(月) 22:53:56.66 ID:38Kfj7gio
凛「私、今までそういうのしてこなかったから」

武内P「そう、ですね」

凛「プロデューサーの意見も聞いておこうかな、って」

武内P「……いえ、ですが」


美嘉「アンタ、凛のプロデューサーでしょ?」

加蓮「だったら、どういうのが良いか一緒に選ぶべきじゃない?」


武内P「あ、あの……」


凛「……」ジーッ…


武内P「……はい、わかりました」

970: 名無しさん 2019/01/28(月) 23:01:35.53 ID:38Kfj7gio
  ・  ・  ・

美嘉「カラーはこれだけあるから、十分だよね」

…どっさり!

武内P「ず、随分多いですね」

加蓮「色んなトコから集めてきたから」

武内P「は、はあ……」


凛「……ねえ」

凛「私、いつまでこうしてれば良いの?」

…ちゃぽん


美嘉「お湯に浸して、爪を柔らかくしてるんだよ」

加蓮「マジで大事だから、とりあえずそうしてて」


凛「……まあ、良いけど」

971: 名無しさん 2019/01/28(月) 23:09:41.20 ID:38Kfj7gio
美嘉「初心者だから、ワンカラーがイイよね★」

加蓮「そうだね、色は抑えめで」

武内P「ワンカラー……単色、ですか?」

美嘉・加蓮「そっ!」


凛「……」

…ちゃぽん


美嘉「ちょっと確認するねー」

加蓮「うん、そろそろイイんじゃないかな」


凛「……」

972: 名無しさん 2019/01/28(月) 23:12:25.67 ID:38Kfj7gio
美嘉「下処理はどうする? アタシやろっか?」

加蓮「お願い。こっちは、選ぶの時間かかりそうだし」

美嘉「オッケー★」

加蓮「……さっ、どれにするー?」

武内P「……」


美嘉「ホラ、凛。手を拭いた拭いたー★」

凛「う、うん」

美嘉「爪は……うん、一応整ってるね」

凛「……」

973: 名無しさん 2019/01/28(月) 23:18:57.13 ID:38Kfj7gio
加蓮「最初に言っとくケド、寒色系はナシ!」

武内P「えっ?」

加蓮「初めてのネイルで、あんまり強い色はちょっと、ね」

武内P「……成る程」


凛「じゃあ、あとは塗るだけ?」

美嘉「ヤスリで形整えて、表面も滑らかにして、甘皮処理!」

凛「そっ、そんなにあるの!?」

美嘉「? あるよ?」

凛「……」

974: 名無しさん 2019/01/28(月) 23:26:51.01 ID:38Kfj7gio
  ・  ・  ・

加蓮「……じゃあ、この色は?」

武内P「良いと思います」

加蓮「……なら、こっちは?」

武内P「良いと思います」

加蓮「それしか言ってなくない!?」

武内P「……すみません」


美嘉「で、オイルで保湿! マジ大事!」

凛「そ、そうなの?」

美嘉「その後はベースコート塗るからね?」

凛「……何、それ?」

美嘉「はい、今度勉強会決定ね」

凛「……どうしてそうなるの」

975: 名無しさん 2019/01/28(月) 23:31:23.88 ID:38Kfj7gio
美嘉「加蓮ー、そっちはどうー?」


加蓮「じゃあ、アタシのネイルの色は!?」

武内P「……良いと思います」

加蓮「もっと、こう、他に!」

武内P「ピ……ピンク、ですね」ニゴォッ!

加蓮「何それ!? 愛想笑い!?」

武内P「す……すみません……!」


美嘉「……ちょっと、あっちと代わるね」

凛「……うん」

976: 名無しさん 2019/01/28(月) 23:38:37.58 ID:38Kfj7gio
  ・  ・  ・

加蓮「ベースコートを塗る前に、油分を取るから」

凛「ふーん、どうして?」

加蓮「綺麗にしてないと、カラーが剥げやすくなるんだよね」

凛「……使うの、これ?」

加蓮「そっ! 除光液つけて、根本、横、裏を全部綺麗に!」

凛「……だから、キッチンペーパーなんてあったんだ」


美嘉「じゃあ、アタシのネイルの色は!?」

武内P「……良いと思います」

美嘉「もっと、こう、他に!」

武内P「オ……オレンジ、ですね」ニゴォッ!

美嘉「他にあるでしょ!?」

武内P「き……キラキラ、輝いています」ニゴォッ!

美嘉「ラメ入りのだからそりゃキラキラしてるっての!」

977: 名無しさん 2019/01/28(月) 23:50:48.28 ID:38Kfj7gio
加蓮「ホントは、ネイルのカラーに合わせたの使いたいんだけど……」

凛「……まだ、時間かかりそうだね」

加蓮「一応、コレも種類あるから」

凛「そうなの?」

加蓮「アタシのオススメはコレ、ビタミン入り」

凛「び、ビタミン……?」


美嘉「じゃあ、このストーンはどう思う!?」

武内P「い……石です!」

美嘉「直訳しろなんて言ってない!」

武内P「に……似合って、います」ニゴォッ!

美嘉「アンタ、バカにしてんの!?」

武内P「もう、勘弁してください!」

978: 名無しさん 2019/01/29(火) 00:00:55.29 ID:w+se0gLIo
凛「……なんか、大変だね」

加蓮「ホラ、凛。手ぇ出して、やったげるから」

凛「……う、うん」

加蓮「アタシのやり方、よーく見といて」

凛「……」


美嘉「女の子の頑張りを褒める! トーゼンでしょ!?」

武内P「は、はい……!」

美嘉「ホントにわかってんの!?」

武内P「も、勿論です!」

美嘉「じゃあ――このネイル、似合う?」

武内P「! はい! 似合っています!」

美嘉「違う! そう言えなんて言ってないでしょ!?」

武内P「すみません! 私には、難しいです!」

979: 名無しさん 2019/01/29(火) 00:10:23.39 ID:w+se0gLIo
  ・  ・  ・

加蓮「……ベースコート、完全に乾いたよ」

美嘉「……で? どの色にするワケ?」


武内P「っ……!」

武内P「す、すみません!」


加蓮・美嘉「あ?」


武内P「……!」


凛「……」モジモジ…

980: 名無しさん 2019/01/29(火) 00:14:54.62 ID:w+se0gLIo
加蓮「ちょっと、これって問題なんじゃない?」

美嘉「ねえ、凛。凛からも、何か言いなよ」

凛「えっ!?」ビクッ!

凛「……」チラッ


武内P「……!」


凛「えっ、と……」オズオズ…

凛「……」

スッ…

凛「これで、十分だと思うんだ……けど」モジモジ!


武内P「……」


加蓮・美嘉「えっ?」

981: 名無しさん 2019/01/29(火) 00:19:35.08 ID:w+se0gLIo
加蓮「待って、凛。まだ、カラーが」

凛「でも……ほら、十分ツヤツヤしてるし」

美嘉「気を遣うコトないよ? オシャしよ?」

凛「私的には、これでも十分オシャレかな、って」


凛「……プロデューサーは、どう思う?」


武内P「……はい」

武内P「とても、よく似合っていると思います」


加蓮・美嘉「……!」


凛「……ふーん、そっか」ニコッ!


武内P「……良い、笑顔です」


加蓮・美嘉「……」

982: 名無しさん 2019/01/29(火) 00:26:43.01 ID:w+se0gLIo
  ・  ・  ・

加蓮「あーあ、ネイル仲間が増やせるかと思ったのに」

美嘉「ま、しょーがないでしょ」

加蓮「そうだね。焦らず、ゆっくりいこっか」

美嘉「諦めるなんて、有り得ないしね★」


加蓮「とりあえず、今回は……」

美嘉「……アタシ達の――」


加蓮・美嘉「ツメが甘かった、ってコトで」


加蓮「……この後ショップ寄ってく?」

美嘉「モチ★ 新色チェックしないと★」



おわり