1: 名無しさん 2019/10/21(月) 21:30:43.426 ID:SnJbE7X3M
瑞葉「なんや、舞菜ちゃんと紗由ちゃんが喧嘩しとるんか?
珍しいなぁ」

みい「あの二人が喧嘩するなんて……余程のことがあったみぃ?」

かえ「二人が来る前……」

舞菜『やっぱり紗由さんのポエムは素敵です!』

紗由『ありがとう、舞菜!
舞菜にはいっつも助けられてばかりで……』

舞菜『そんな……私こそ紗由さんにいっぱい助けてもらって……』

紗由『私のほうが舞菜に助けてもらったわ!』

舞菜『私です!!』

かえ「ってことがあった」

みい「……心配して損したみぃ」

引用元: ・舞菜「紗由さんなんてもう知らない!」プイッ紗由「私だって!」プイッ

2: 名無しさん 2019/10/21(月) 21:32:39.780 ID:SnJbE7X3M
瑞葉「喧嘩するほど仲がええ、ってことやなあ」

香澄「そうだね
あの二人ならすぐに仲直りするんじゃないかな?」

瑞葉「そうやな、雨降って地固まるとも言うし」

かえ「一日経てばいつもどおりに戻る……」

みい「そうみぃね
さて、レッスン始めるみぃ!」

4: 名無しさん 2019/10/21(月) 21:35:29.827 ID:SnJbE7X3M
一週間後

舞菜紗由「……」

みい「おかしいみぃ……一週間経っても仲直りしないみぃ!!」

瑞葉「まさかこんなに続くとはなぁ……」

かえ「仲直りする確率が計算できない……」

香澄「このまま行けばKiRaRe解散なんてことに……」

みい「ちょ、ちょっと待つみぃ!
この6人で、KiRaReでプリズムステージを進んでいきたいみぃ!
それなのに、こんな形で……」

瑞葉「あの二人が心配?」

みい「そ、そんな……!
……それもちょっとあるみぃ……」

5: 名無しさん 2019/10/21(月) 21:37:35.455 ID:SnJbE7X3M
瑞葉「実ちゃんも、流石に素直にならなあかん緊急事態やな……
よーし、うちが立ち上がるで!」

かえ「部長、なにか作戦が……?」

瑞葉「名付けて梅こぶ茶で仲良くし隊大作戦や!」

みい「本当に大丈夫かみぃ……?」

香澄「……何か僕達がしないと、この状況は変わらないかもしれないね……」

6: 名無しさん 2019/10/21(月) 21:40:18.284 ID:SnJbE7X3M
紗由「(……分かってる
舞菜と仲直りしなきゃってこと……)」

舞菜「(紗由さんと仲直りしたい……)」

紗由「(私が家出して舞菜の家に行ったあの日……)」

舞菜「(紗由さんとずーっと一緒にいる、って約束したのに……)」

紗由「(舞菜とこのまま離れ離れなんて)」

舞菜「(私、嫌だ!!)」

舞菜紗由「(仲直り、しないと!)」

舞菜紗由「あ、あの」

瑞葉「二人ともちょっとええか~?」

7: 名無しさん 2019/10/21(月) 21:44:18.738 ID:SnJbE7X3M
みい「今ものすごいタイミング悪く入ったのは気のせいかみぃ……?」←遠くから見てる

紗由「ぶ、部長!」

舞菜「どうしたんですか?」

瑞葉「梅こぶ茶はな、おめでたーい席でも飲まれる福茶なんや
二人で一緒に飲んだら、ぱーっと仲直りや!」

紗由「仲直り……」

舞菜「……」

紗由「……ごめんね、舞菜」

舞菜「紗由さん……私も、ごめんなさい」

香澄「お、いい感じだ!」

8: 名無しさん 2019/10/21(月) 21:48:10.954 ID:SnJbE7X3M
瑞葉「な?梅こぶ茶ってええやろ?
今からでもユニット名『梅こぶ茶飲み隊』にせえへん?」

紗由「何でですか!?」

舞菜「私はいいと思うけど……」

紗由「舞菜!?」

舞菜「『梅こぶ茶飲み隊』って可愛いよね……?」

瑞葉「せやろせやろ~?さすが舞菜ちゃんはええ子やな~!」

紗由「……この二人にはついていけません!」

みい「せっかく途中までいい感じだったのに……」

かえ「部長、肝心なところで失敗した……」

9: 名無しさん 2019/10/21(月) 21:50:11.746 ID:SnJbE7X3M
翌日

舞菜紗由「……」

香澄「あとちょっとなんだけど……」

みい「瑞葉が余計なこと言うからだみぃ!」

瑞葉「うちもあれから反省してな、新しい作戦考えてきたんよ~♪」

かえ「大丈夫……?」

瑞葉「今度こそ大丈夫!
まずな、舞菜ちゃんと紗由ちゃんを二人きりにするやろ?
……」

10: 名無しさん 2019/10/21(月) 21:53:14.707 ID:SnJbE7X3M
……

みい「ちょっとみぃ達は用事があるからでかけるみぃ
二人で待っててほしいみぃ!」

舞菜「え?」

紗由「みい先輩、だったら私も――」

瑞葉「紗由ちゃんと舞菜ちゃんは大丈夫や!」

香澄「僕達だけで事足りるからね」

かえ「二人で待ってて」

ガラガラ バタン

紗由「(もしかして、気を遣って……
バレバレですよ、全く……)」

舞菜「(そう、だよね……みんなにも心配かけて……
私、紗由さんと仲直りしなきゃ……!)」

~♪

紗由「!……この曲!」

11: 名無しさん 2019/10/21(月) 21:55:39.540 ID:SnJbE7X3M
ここぱんな「♪私が見つけた鍵で 開く、扉は
どこにある、あてもなく、探し続けた」

舞菜「ミライkeyノート……」

紗由「私と舞菜が出会って、初めて一緒に踊った歌……」

舞菜「……紗由さん!」

紗由「踊ろう、舞菜!」

舞菜「はい!」

13: 名無しさん 2019/10/21(月) 21:59:43.702 ID:SnJbE7X3M
舞菜紗由「♪閉じ込めたままの思いが 溢れ出す
どうしたい信じたい、胸が揺れ動く」

部室の外

瑞葉「な?うまくいったやろ?」

みい「全く……ひやひやしたみぃ」

かえ「かえは高尾校で二人のライブを見た時を思い出す……
あれを見てかえは謡舞踊部に入ることを決めた」

香澄「僕は、苦しかったこともあるけど……
その歌が今、二人を仲直りさせているのなら、凄く感慨深いよ!」

みい「瑞葉、あんたはやるときはやる部長だみぃ!」

瑞葉「んっふふー♪」

部室

舞菜紗由「♪もう少し待って、ちゃんと伝えたくて――
ミライkeyノート~!」

14: 名無しさん 2019/10/21(月) 22:01:46.328 ID:SnJbE7X3M
舞菜紗由「……」

紗由「ごめんね、舞菜」

舞菜「私こそごめんなさい、紗由さん!」

紗由「舞菜」

紗由「私達、これからもずーっと一緒!」

舞菜「はい!紗由さん!!」

15: 名無しさん 2019/10/21(月) 22:04:44.490 ID:SnJbE7X3M
ガラガラ バタン

みい「いやー用事が済んだみぃ!」

紗由「みい先輩、部長」

舞菜「香澄さん、かえちゃん」

紗由「ありがとうございます!」

舞菜「心配をかけてしまって……」

瑞葉「ええって、雨が降ったあとの地面は、より固くなるもんやろ?」

香澄「勝負のあとは仲良くなる、それがサバゲーさ!」

かえ「エンジェル、これサバゲーじゃない……」

みい「これまでも、これからも6人でKiRaReだみぃ!
改めてあれ行くみぃ!」

6人「KiRaRe 輝け!私達の夢!!」

終わり