1: 名無しさん 2019/10/27(日) 22:38:47.898 ID:KwkR5/ZU0
……


良「うぅ」グッタリ

シャミ子「良、良…っ!」

シャミ子「お母さん!良は一体どうしてしまったんですか!?ぐったりしたまま目を覚ましません!」

清子「それが…布団の中で苦しそうな呻き声を出していたので心配になって起こそうとしたのですが、青ざめた顔のまま目を覚まさなくて…」

清子「良子のお尻にネギを挿しこもうとしていた最中でした」プルプル

シャミ子「心配なのはわかりますが落ち着いて!」

シャミ子「ここは冷静になって救急車を呼びましょう!きっと病院に運べば良の具合もよくなります!」

リリス「シャミ子よ」

リリス「良の体からはわずかにではあるものの魔力を感じる、もしかすると目を覚まさない原因はそこにあるかもしれないぞ」

シャミ子「…ということは」

リリス「生憎我が身は像の中だ、光と闇のあれこれに関してはまず魔法少女である桃に頼るべきかもしれん」

シャミ子「!!」

シャミ子「お母さん!今すぐ私をまぞく寝かせ棒で寝かせてください!」

リリス「いや待て!早まるな!なにもそこまでしなくても…」

シャミ子「どんとこーい!」

清子「優子は強い子です!」バコッ

シャミ子「へぶっ!」

引用元: ・シャミ子「桃を本気で倒します!」

8: 名無しさん 2019/10/27(日) 22:48:25.233 ID:KwkR5/ZU0
……






シャミ子「ぐぐぐ…」

リリス『起きろシャミ子!』

シャミ子「…はっ! 」

シャミ子「わ、私はどのくらい寝てましたか!?良の容態は!?」

リリス『落ち着けシャミ子!ここは桃の夢の中だ!』

シャミ子「そうでした!私は桃に用事があったんでした!」

シャミ子「さっそく桃を探します!!」

メタ子「…契約の時はきた」

シャミ子「あっ」

メタ子「我が名は契約の天使メタトロン、36万5000の目が一」

メタ子「契約の時は近い、器に光を注ぎその身に力を満たす…」

シャミ子「…ククク、なにを言っているかはわかりませんがムキムキにゃんこは前回で攻略済み!」

シャミ子「必殺のカサカサごせん像をくらうがいい!」ポムッ

ごせん像「」カサカサカサカサ

メタ子「フシャーッ!!」ダッ




シャミ子「今のうちに桃の元へ急ぎます!」

10: 名無しさん 2019/10/27(日) 22:52:12.466 ID:KwkR5/ZU0


ピンポーン



シャミ子「桃!中に入れてください!」


『…シャミ子!?』







ドドドドド!!ドスッ!!ガタンッ!!!





桃「はぁ……はぁ……」ガチャッ

シャミ子「なにやらものすごい音がしましたが…」

桃「そこは引っかからなくていい、とりあえず入って」

シャミ子「はい、お邪魔します」

14: 名無しさん 2019/10/27(日) 22:56:45.537 ID:KwkR5/ZU0
桃「で、また私の夢に勝手に入ってきて」

桃「今度はどうしたのかな?」

シャミ子「…あれ?もしかして桃起きてる?」

桃「シャミ子のおかげで夢の中でもしっかり起きてるよ、超キモいリリスさんのせいで目覚め最悪だけど」

シャミ子「し、しまった!前回と同じ失敗を…!」

桃「…もしかしてシャミ子、無意識の私に何かするつもりだった?」ジトッ

シャミ子「ギクッ」

桃「図星だね、口から『ギクッ』が出てるよ」

桃「その力は悪用しないように言ったはずだよね?シャミ子はズルまぞくだったのかな?」

シャミ子「勝手に夢の中に入ったことはごめんなさい」

シャミ子「実は桃に協力してほしいことがあって…」

18: 名無しさん 2019/10/27(日) 23:05:30.832 ID:KwkR5/ZU0



桃「良ちゃんが目覚めない!?」

シャミ子「はい、それで無意識の桃に協力を頼もうと思って…」

桃「おバカなのかなシャミ子は!」

シャミ子「えっ?」

桃「そんなこと、夢の中に入って暗示をかけてなんてしなくても私は協力する!」

桃「むしろなんか腹立つ!真っ先に面と向かって私に相談して欲しかった!」

シャミ子「ご、ごめんなさい桃」

シャミ子「良を助けなきゃって思ったら焦っちゃって…怒ってますか?」

桃「怒ってるよおバカ!もっと私の事を信用してほしい、頼ってほしい!良ちゃんは私にとっても大事な……っ」

桃「……まって、ドリームテンションで恥ずかしい事言いそう」プルプル

シャミ子「なんでそこで恥じらう!?最後まで言ってください!!」

桃「う、うるさいおバカ!とにかく!」

桃「今から急ぎでシャミ子の家に向かうから待ってて!」

19: 名無しさん 2019/10/27(日) 23:12:38.648 ID:KwkR5/ZU0






桃(…いやな予感がする、良ちゃんの様子がおかしいのはもしかすると呪いによる影響かもしれない)

桃(もしも命に関わる事なら私の血を使ってでも…!)



ミカン「桃、こんな時間にどこへいくのかしら」

桃「ミカン、起きてたんだ」

桃「良ちゃんの具合がよくないみたいで、私が少し様子を見てくる」

桃「ミカンには留守番をお願いしてもいいかな?」

ミカン「…切羽詰まってるって顔してるわ」

ミカン「桃が行くって事は大体事情は予想できるけど、危ない事はしないわよね…?」

桃「……約束はできない」

ミカン「…そっか」

20: 名無しさん 2019/10/27(日) 23:24:45.319 ID:KwkR5/ZU0
ミカン「じゃあ、あなたを行かせるわけにはいかないわね」カチャッ

桃「ミカン…?」

ミカン「あなたにもしもの事があれば、この街を守る役目は誰が果たすのかしら?」

ミカン「桜さんがいない今、結界の維持も困難になっている」

ミカン「そんな中であなたにもしもの事があったら、長年保たれていたこの街の平和も脅かされる事になってしまうわ」

桃「……そこをどいてほしい、私は良ちゃんを助ける」

ミカン「なら私もつれて行きなさい、そしたら退いてあげる」

桃「……」

ミカン「露骨に嫌そうな顔しないでくれるかしら!?呪いが出ないように努力するから!!」

21: 名無しさん 2019/10/27(日) 23:35:26.758 ID:KwkR5/ZU0







良「……」ス-ス-

桃「今は落ち着いてるみたいだね」

シャミ子「はい、でも目を覚ます気配が無くて…」

桃「シャミ子の力で良ちゃんの夢のなかに入るっていうのは?」

シャミ子「それも試したんですけどダメでした、夢の中でも良はぐっすりです」

シャミ子「お陰で角が4つになりました…」

桃「それ2つはタンコブだよね、ちょっと冷やそうか」

清子「…優子は昔から体が弱かったのですが、妹の良子の体にはこれといって異変は無く元気に育ってきました」

清子「もしも良子になにかあったら……うっ」グスッ

リリス「落ち着け清子よ、ここには光と闇の関係者しかいない」

リリス「必ず良は助かる!」

ミカン「そうですよ!桃は先代の桜さんの教えで魔力のあれこれには詳しいんです!」

ミカン「ただの筋肉バカじゃないですから!」

桃「…ミカン?」

22: 名無しさん 2019/10/27(日) 23:48:15.347 ID:KwkR5/ZU0
桃「………だめだ」

シャミ子「どうですか?」

桃「少し魔力の流れを弄ってみたけど、目覚める気配がない」

ミカン「そんな…」

桃「これは仮説なんだけど」

桃「良ちゃんはシャミ子と同じでまぞくの力に目覚めようとしている」

リリス「…なるほど、シャミ子に初めて接触した時のようなこの魔力の流れ」

リリス「やはり気のせいではなかったか」

シャミ子「でもどうして目覚めないんでしょうか、私は角が生えてから凄く元気になったのに」

桃「…良ちゃんにはもう1つの力を感じる」

桃「魔法少女から感じるエーテルの力のような…それに似た何かを」

桃「二つの力が相殺しあって、良ちゃんの意識が戻らないのかもしれない」

桃「…シャミ子、何か尖った物を持ってきてくれないかな?」

ミカン「桃……あなたまさか」

桃「魔法少女の生き血を与えて、意識を無理やり光側に引っ張ってこよう」

23: 名無しさん 2019/10/27(日) 23:59:38.299 ID:KwkR5/ZU0
ミカン「それは認められないわ!あなたそれがどれだけ危険な事かわかってる!?」

桃「良ちゃんを助けるためにはこれしかないんだ、仕方がない事なんだよ」

ミカン「桜さんは命懸けでこの街を守った!あなたが今しようとしている事は…」

桃「わかってる」

桃「でも…どれだけ私が弱くなろうと、たとえ消えてなくなろうと」

桃「私はシャミ子の笑顔とその大切な人達を守る事ができればそれでいい」

ミカン「あなたって人は本当に……」




シャミ子「……魔法少女よ」

シャミ子「さっきから黙って聞いていれば!!あまり私を侮ってくれるなよ!!」

桃「えっ」

シャミ子「貴様の施しなど受けない!良の為に血を分けて消えるとか、そういうのは絶対認めない!」

シャミ子「決闘だ魔法少女よ!!私が貴様を正々堂々倒し、申し訳程度にその血を奪ってやる!!」

桃「なぜそんな回りくどいことを…」

シャミ子「私の気が済まないからだ!!ここじゃ近所迷惑だから河川敷に行くぞ!!」

25: 名無しさん 2019/10/28(月) 00:11:07.668 ID:vqrThput0





清子「…優子は本当にあの人に似てきました」

清子「どうしようもなく優しくて、光と闇の定めを超え…みんなと仲良くなる力を持っています」

清子「だからこそお母さんは心配です」

清子「優子は突然いなくなったりしませんよね…?」

リリス「無用な心配だ、清子よ」

リリス「シャミ子はしっかりお主から受け継いだモノも持っている」

清子「…え?」

リリス「清子がシャミ子の命を諦めなかったように、過酷な呪いの中一人で子を育てる事を成し遂げたように」

リリス「シャミ子の諦めの悪さは清子にそっくりだ、そして欲張りなところは余にそっくりだ」

リリス「ククク……ついにまぞくの世がくるか」












シャミ子「見ていてくださいごせんぞ!お母さん!今日こそがまぞく敗戦の歴史を塗り替える覚悟の一戦です!」

シャミ子「桃を本気で倒します!」

シャミ子「かかってくるがいい!魔法少女よ!」キキカンリ-

桃「…言っておくけど痛いじゃすまないよ、ベソかいてもしらないから」ピカッ

26: 名無しさん 2019/10/28(月) 00:15:37.188 ID:vqrThput0
シャミ子(桃が以前教えてくれました…!頭に思いついたことを唱えながら魔力を込めたら『何か』が出るって…!)


シャミ子「うおおおおおお!!くらえ!!」

シャミ子「お好み焼きぃぃぃぃいい!!!」ポッ


シャミ子の魔力『カクゴシロモモ-!』フワフワ




桃「す、すごい!!シャミ子の魔力がゆっくりだけどまっすぐこっちに向かってきてる!!」

シャミ子「感心してる場合かー!」

シャミ子「当たると痛いですよ!痛い目にあいたくなければ降伏するがいい!」

桃「降伏したらその魔力どうするの?」

シャミ子「私が体で受け止めます!」

桃「おバカなのかな!?」

28: 名無しさん 2019/10/28(月) 00:27:06.901 ID:vqrThput0
桃「……ふふ、成長したねシャミ子」

桃「フレッシュハートデコピン」ブンッ


シャミ子の魔力『ゴシュジンサマ-』



シャミ子「風圧で反射されたっ!?」

シャミ子「ぐぬぬこうなったら……」


シャミ子の魔力『マッテ-!!』


シャミ子「ちょ、ちょっと痛そうだけど受け止めます!!」ペチッ

桃「あっ」

シャミ子「ぶべらっ」ゴボッ

桃「シャミ子っ!!!」

ミカン「ちょ、ちょっとシャミ子!勝負は中止よ!」

シャミ子「ま、待て……魔法少女……」

シャミ子「まだ私は負けていない……」

シャミ子「良を助けないと……お姉ちゃんが……」

桃「もういい、私が良ちゃんを助けるから……このままじゃシャミ子死んじゃうよ……」グスッ

シャミ子「ククク……桃を泣かせたから私の一勝ですね……」

シャミ子「でもそんな悲しそうな顔見たくないです……」

桃「ハエ叩き程度の威力に抑えていたつもりなのに……ごめんねシャミ子」グスン

シャミ子「貴様バカにしているな?」

29: 名無しさん 2019/10/28(月) 00:32:23.878 ID:vqrThput0
桃「…こうなったら最終手段、私が生き血を与えるしか…」

シャミ子「ま、待ってください桃!早まるのはまだ…」







良「おねぇ!」

シャミ子「…えっ?」

シャミ子「良…?どうしてここに?」

桃「さっきまで眠っていたはず……一体どうして」

良「私、おねぇと桃さんの戦いをずっと見てたんだ!」

良「すごくカッコよかったよ!おねぇ!」


メタ子『契約の時は来た』

桃「…メタ子?」

メタ子『新たなる光の巫女の誕生をここに祝福する、契約は果たされた…』

ミカン「うそっ、メタ子が喋って…」

ミカン「…まさか!」


良「良、魔法少女になったんだ」

30: 名無しさん 2019/10/28(月) 00:46:54.316 ID:vqrThput0





良「ぼんやりとしか覚えていないんだけど、喋る猫さんが夢に出て来たの」

良「何を言っていたかはわからないけど、凄く温かくて…触ろうとして夢中で手を伸ばしたら…」


リリス「…魔法少女になっていたわけか」

清子「とにかく、良子が無事で良かった……」ギュッ

良「お母さん…」


シャミ子「良が無事で本当に良かったです!光側になってしまったのはシャドウミストレス的に少し残念ではありますが……そうだ!」

シャミ子「良!お姉ちゃんの眷属になりませんか?」

リリス「余とシャミ子とおそろの危機管理フォームにしよう!」

良「なる!!おねぇの眷属になる!!」キラキラ 

桃「おバカ!シャミ子のよわよわ魔力で眷属になったりして、また寝込んだらどうするつもりなのかな!?」

シャミ子「ぐぬぬ…否定したいけど良の体が心配…」

シャミ子「良、眷属はまたの機会に保留ですね」

ミカン「魔法少女のままでもいいと思うけど、この体結構便利よ」

ミカン「それと桃、ポケットの剃刀の刃は没収よ」

桃「……はい」ジャラジャラ

シャミ子「こわっ!そんなにまでして良のために生き血を…」

桃「シャミ子のためなんだよ」








頑張れ優子!!頑張れ良子!!光と闇で一族を束ね、新たな平和を築くんだ!!