283: 名無しさん 2018/06/28(木) 20:58:11.50 ID:mT/8gpugo
笑美「そうや! 是非、ウチの相方になって貰いたいんや!」 

武内P「あの……何故、私を?」 

笑美「そんなん決まってるやろ」 

武内P「……」 


笑美「よっしゃ! ってな訳で、行こか!」 


武内P「待ってください!」 

武内P「理由を教えてはくださらないのですか!?」


                                                                                   引用元: ・武内P「今日はぁ、ハピハピするにぃ☆」
284: 名無しさん 2018/06/28(木) 21:02:00.10 ID:mT/8gpugo
笑美「……それ。正に、それやで、ジブン」 

武内P「えっ?」 

笑美「ボケに対する、反応の速さ! ツッコミの、的確さ!」 

武内P「いえ、あの……」 

笑美「そんなん見せられたら、心が開くのは当り前やろ!?」 

武内P「は……はあ」 


笑美「せやけど……堪忍やで」 

笑美「ウチ、これでもアイドルだから……股まで開くわけにはいかんねん」 


武内P「待ってください!」 

武内P「アイドルだからこそ、下ネタはいけません!」

285: 名無しさん 2018/06/28(木) 21:05:36.64 ID:mT/8gpugo
笑美「……それ。正に、それやで、ジブン」 

武内P「えっ?」 

笑美「下ネタに逃げない、強い心! 笑いに対する、真摯な姿勢!」 

武内P「いえ、あの……」 

笑美「プロデューサーで、ジェントルマン!」 

武内P「は……はあ」 


笑美「こんなん、相方に欲しくなるに決まってる!」 

笑美「ってなわけで、行こか!」 

グイッ! 

武内P「えっ!? いや、あの……!?」 

ガチャッ、バタンッ! 


ちひろ「……」 

ちひろ「えっ!? 今の、コントじゃなかったんですか!?」

286: 名無しさん 2018/06/28(木) 21:08:37.82 ID:mT/8gpugo
  ・  ・  ・ 

ちひろ「……という事で、プロデューサーさんが連れ去られたの」 

アイドル達「……」 

ちひろ「あれから二時間……一体、どうしてるのか」 

ちひろ「もうっ! 休日出勤だから良いものの!」 

アイドル達「えっ」 

ちひろ「……」 

ちひろ「もうっ! 急に連れて行くなんて、困るわ!」 

アイドル達「……」

288: 名無しさん 2018/06/28(木) 21:11:55.46 ID:mT/8gpugo
ちひろ「プロデューサーさん……無事だと良いんだけど」 

アイドル達「……」 


ガチャッ! 


笑美「どうもー! いやいや、皆さんお揃いで!」 


アイドル達「っ!?」 

ちひろ「笑美ちゃん!? プロデューサーさんは、どうしたの!?」 


笑美「ままま、落ち着いてください」 

笑美「今日はね、皆さんに大事~なお知らせがあるんです」 


一同「……お知らせ?」

289: 名無しさん 2018/06/28(木) 21:16:43.05 ID:mT/8gpugo
笑美「皆さんご存知、シンデレラプロジェクトの、プロデューサーはん」 

笑美「ウチはね、あの人が‘欲しい’思ったんですわ」 


一同「っ!?」 

ザワッ……! 


笑美「皆さんも、薄々は気づいてたんと違いますか?」 

笑美「あの人の、本当の魅力っちゅうやつを!」 

笑美「どうですか!? 違いますか!?」 


一同「……」 

一同「……///」 


笑美「せやろ!? あんなに魅力的な人、そうそう居ませんやろ!?」 


一同「……///」

290: 名無しさん 2018/06/28(木) 21:21:20.68 ID:mT/8gpugo
笑美「だからね、実は、ここだけの話ですよ?」 

笑美「ウチ、確かめさせて貰いました」ヒソヒソ 


一同「……何を?」 


笑美「そんなん、二時間でする事なんて、一つしかありませんよ」 

笑美「もうね、ギッコンバッタンやりましたよ、ええ」 


一同「っ……!?」 

ザワッ……! 


笑美「いやー! もう、ウチのあの人は深い仲ですわ!」 

笑美「それをね、実際に見て貰おう思たんです!」 


一同「深い仲!?」

292: 名無しさん 2018/06/28(木) 21:25:17.75 ID:mT/8gpugo
一同「……!?」 

ザワザワッ……! 


笑美「何をしてたかは……イヤンッ! 言わせんといて!」 

笑美「ってなわけで、どうぞー!」 


ガチャッ! 


武内P「……」 


一同「! プロデューサー!」 


笑美「ウチの相方! プロデューサーの、プーはんや!」 


武内P「……」 


バタンッ! 


笑美「――って、入ってこないんかい!」 


一同「……プロデューサーが……ボケ担当……!?」

293: 名無しさん 2018/06/28(木) 21:33:49.82 ID:mT/8gpugo
一同「……!?」 

ザワザワッ……! 


笑美「ほら、さっさと入ってき!」 

…カチャ 

武内P「……」 

笑美「もー、何!? 今更恥ずかしがってるん!?」 

武内P「いえ、そんな事は、決して」 

笑美「だったら、そんな隙間から覗いてないで、バーンと――」 

バタンッ! 

笑美「――閉めんのかい!」 

笑美「入って来い言うとんのや! さっさとし!」 


一同「……ふふっ」

294: 名無しさん 2018/06/28(木) 21:39:03.79 ID:mT/8gpugo
笑美「あ、言うとくけど」 


一同「?」 


笑美「全員笑ったら、あの人は本当に貰っていくからね?」 


一同「!?」 


ガチャッ! 

武内P「……皆さん……そういう事なので、頑張ってください」 

笑美「アイドルがお笑いをやるなら、プロデューサーがお笑いをやっても良い!」 

笑美「これは勝負やで! 真剣勝負や!」 

武内P「……」 

笑美「ほら! プーはんも、何か言って!」 


武内P「……笑顔で、頑張ってください」 


笑美「ノリノリやないかーい!」 


一同「……!」

295: 名無しさん 2018/06/28(木) 21:43:20.49 ID:mT/8gpugo
笑美「でもな? まだ、大事なモンが抜けとるねん」 

武内P「大事なもの、ですか?」 

笑美「コンビ名や! ウチらの、コンビ名!」 

武内P「コンビ名、ですか」 

笑美「そうや! コンビ名が無いと、始まるもんも始まらん!」 


武内P「どうも、タコヤキピカチュウです」 


笑美「……ん? 待って待って?」 

笑美「今の‘タコヤキピカチュウ’て、ウチらのコンビ名なん!?」 

武内P「こちらが、名刺になります」 

笑美「仕事早すぎひん!?」 


一同「……!」

296: 名無しさん 2018/06/28(木) 21:48:28.98 ID:mT/8gpugo
笑美「タコヤキはわかる。ウチの、トレードマークやんな?」 

武内P「はい、参考にしました」 

笑美「でも、ピカチュウて……何でピカチュウなん?」 

武内P「笑顔です」 

笑美「笑顔?」 


武内P「ピカチュウの笑顔が見たいと、そう、思いました」 


笑美「そんなん一人で見といてよ!」 

武内P「待ってください! ピカチュウは、可愛いとは思いませんか!?」 

笑美「可愛いけれども! でも、全然関係あらへんがな!」 

武内P「……では、渋々、タコヤキ―ズにします」 

笑美「渋々とか、感じ悪ぅ!?」 


一同「……!」

297: 名無しさん 2018/06/28(木) 21:54:48.16 ID:mT/8gpugo
笑美「それにしても……あーあー、名刺まで作って」 

武内P「良い出来だと……そう、思います」 

笑美「どれどれ? ちょっと見してみぃ」 

武内P「はい、どうぞ」 

スッ… 

笑美「随分丁寧に渡すなぁ……何々?」 


笑美「アイドル事業部部長、今西――」 


笑美「――って、誰の名刺を作っとんねん!」 

武内P「待ってください! 裏を! 裏を御覧ください!」 

笑美「裏? 裏に、何か書いて……」 


武内P「いえ、特に何も」 


笑美「無いなら、何で見せたん!?」 


一同「……!」

299: 名無しさん 2018/06/28(木) 22:01:10.03 ID:mT/8gpugo
笑美「もしかしてプーはん、ウチの相方になるのは嫌なん?」 

武内P「いえ、そんな事は、決して」 

笑美「ホントかぁ~?」 

武内P「はい、本当です」 

笑美「怒らんから、ここだけの話! 本当は、嫌なんと違う?」ヒソヒソ 

武内P「嫌で嫌で、たまりません」ヒソヒソ 

笑美・武内P「……」 

笑美「……」 

武内P「……」 

笑美「……」 


武内P「笑顔です」 


一同「……ぷふっ」

300: 名無しさん 2018/06/28(木) 22:10:14.48 ID:mT/8gpugo
笑美「あんな? 嫌でたまらん言われて、笑顔になれると思う?」 

武内P「っ!?」 

笑美「えっ!? 驚くのん!?」 

笑美「いやいや、おかしいやろ! 普通は、笑えんやろあんなん!」 


武内P「ナンバサン、エガオ、デス!」 


笑美「何で急にエセ外人になったん!?」 


武内P「ハラショー!」 


笑美「もしかして、今のアーニャちゃんの真似なん!?」 

笑美「いやいや、確かに、シンデレラプロジェクトの外人枠やけれども!」 


武内P「ボルシチ! ピロシキ!」 


笑美「何を必死に言うてるの!?」 

武内P「美味しいものを食べれば、笑顔になりますから」 

笑美「ひっくい声で必死に言われても、腹なんか膨れんわ!」 


一同「……ふ、ふふっ」

301: 名無しさん 2018/06/28(木) 22:18:10.68 ID:mT/8gpugo
笑美「でもまぁ、やるからには真剣にやって貰うで!」 

武内P「それは……はい、勿論です」 

笑美「でも、ウチらでやるネタはどうするかなぁ」 

武内P「やはり、アイドルとプロデューサーのネタが良いかと」 

笑美「せやな! ウチらならではのもんが出来るな!」 

武内P「はい」 


武内P「では、私がアイドル役で、ボケを担当します」 


笑美「逆、逆ぅー! ウチがアイドル役じゃないのん!?」 

武内P「難波さんは、ファン役で、ボケを担当していただきます」 

笑美「どっちもボケて、ツッコミおらんなっとるやんけ!」 

笑美「……」 

笑美「いやいや! プロデューサーはどこ行ったん!?」 

武内P「別の現場で、他の担当の方の仕事を見ている体で、というのはどうでしょうか?」 

笑美「どうもこうも、そんなら最初からプロデューサー役いらんがな!」 


一同「ふふ……ふふふっ」

302: 名無しさん 2018/06/28(木) 22:25:44.03 ID:mT/8gpugo
武内P「プロデューサーが、いらない……!?」 

笑美「いやいや、プーはんの事ちゃうよ? 役や、役!」 

武内P「では、ツッコミが不在になってしまいますが……よろしいですか?」 

笑美「まあ……しゃあないやろ」 

武内P「ツッコミ不在、当然の結果です」 

笑美「――って、アホか! ファン役が、ツッコミでええやん!」 


武内P「お~願い、シ~ンデレラ~♪」 


笑美「えっ!? なんか始まった!?」 


スッ… 

武内P「……!……!」 


笑美「あっ、マイクをこっちに向けてる!」 


一同「……ふふふっ!」

303: 名無しさん 2018/06/28(木) 22:33:27.48 ID:mT/8gpugo
武内P「……!……!」 


笑美「これは、ファン役のウチに歌えっちゅうことやな!」 

笑美「LIVEのこういうの、盛り上がるからなー!」 

笑美「よっしゃ! いっちょ、ウチもアイドルらしく歌を披露しよか!」 

笑美「夢はy」 


武内P「ありがとー!」 


笑美「せめてワンフレーズ位歌わせんかい!」 

笑美「せっかくウチがやる気出したのに、無駄になったやんか!」 


武内P「プロデューサー……LIVE、どうでしたか?」 


笑美「……ん、これは……ウチがプロデューサー役になっとるな」 

笑美「何や、結局、アイドルとプロデューサーのネタやないか」 

笑美「……ゴホン! 良い、」 


武内P「良い、笑顔でした」 


笑美「プロデューサーもお前がやるんかーい!」 


笑美「もうええわ!」 

武内P・笑美「――ありがとうございました」 


一同「……!……!」

304: 名無しさん 2018/06/28(木) 22:46:00.34 ID:mT/8gpugo
笑美「――さあ、どうや! 中々のもんやろ!?」 

武内P「すみません……自分では、よく」 

笑美「自信持ってええで! ホレ、見てみぃ!」 


一同「……!……!」ピクピクッ! 


笑美「皆、必死に笑うのを我慢してる!」 

笑美「っちゅうかな、笑っちゃアカンのに、さっき普通に笑ってたで!」 

武内P「当然の結果です」 

笑美「急に自信満々になったなぁ!?」 


一同「あははははっ!」 


笑美「……笑ったなぁ?」 


一同「!?」

305: 名無しさん 2018/06/28(木) 22:54:38.40 ID:mT/8gpugo
笑美「これで、文句は言えんようになったなぁ!」 


一同「くっ……!」 


笑美「さあ、プーはん!」 

笑美「ウチと一緒に、お笑い界の頂点を目指そうやないか!」 

武内P「いえ……現状では、難しいと思います」 

笑美「何でや!? まさか、断るんか!?」 


武内P「確かに、彼女たちの笑いは取れたかも知れません」 

武内P「しかし、ネタの作りが、身内向けすぎるかと」 

武内P「……これでは……必ず限界を迎えます」 


笑美「あ、はい」

306: 名無しさん 2018/06/28(木) 23:03:59.33 ID:mT/8gpugo
武内P「トップを目指すならば、幅広い層に通じるネタを」 

武内P「……難波さん」 

笑美「はっ、はい!」 

武内P「貴女は、まだ17歳と若く……焦る必要はありません」 

笑美「……」 

武内P「そして、アイドルとしての資質も、十分にあります」 

笑美「……プロデューサーはん」 


武内P「お笑いは……見ている方を笑わせるのは、とても大切な事です」 

武内P「しかし、アイドルとしての貴女も、ファンの方を笑顔に出来ます」 


笑美「!」 


武内P「私は、貴女のアイドルとしての笑顔も見たいと……そう、思います」 


笑美「――はいっ!」

307: 名無しさん 2018/06/28(木) 23:08:04.55 ID:mT/8gpugo
  ・  ・  ・ 

ちひろ「……――今回は、かなり危なかったですね」 

武内P「ええ、そうですね」 

ちひろ「プロデューサーさんが、芸人になっちゃうかと思いました」 

武内P「……」 

ちひろ「あと、気になったんですけど……そのノート、何ですか?」 

武内P「ネタ帳です」 

ちひろ「ネタ帳?」 

武内P「……難波さんに、ネタのチェックをして欲しいと、頼まれまして」 

ちひろ「まあ!」 


ちひろ「……ふふっ! 頑張ってくださいね♪」 


武内P「……笑い事では、ありませんよ」 



おわり