616: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:15:25.10 ID:KXsEVaf2o
奏「ええ、そうなのよ」
武内P「待ってください。確認の電話をしてみます」
奏「合宿初日なのに……困ったわ」
武内P「……はい……はい、そうですか……はい、わかりました」
奏「あったの?」
武内P「ええ。事務所にあったので、明日には届くとの事です」
奏「そう……困ったわ」
奏「シャンプーハットが無いと、シャワーが浴びれないじゃない」
武内P「……」
武内P「えっ?」
武内P「待ってください。確認の電話をしてみます」
奏「合宿初日なのに……困ったわ」
武内P「……はい……はい、そうですか……はい、わかりました」
奏「あったの?」
武内P「ええ。事務所にあったので、明日には届くとの事です」
奏「そう……困ったわ」
奏「シャンプーハットが無いと、シャワーが浴びれないじゃない」
武内P「……」
武内P「えっ?」
引用元: ・武内P「今日はぁ、ハピハピするにぃ☆」
617: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:18:15.71 ID:KXsEVaf2o
武内P「あの……速水さん?」
奏「? どうしたの?」
武内P「シャンプーハット……ですか?」
奏「ええ、そうよ。シャンプーハット」
武内P「……はあ」
奏「本当に……困ったわ」
奏「シャンプーを使ったら……目がイタタになっちゃう」
武内P「……」
奏「? どうしたの?」
武内P「シャンプーハット……ですか?」
奏「ええ、そうよ。シャンプーハット」
武内P「……はあ」
奏「本当に……困ったわ」
奏「シャンプーを使ったら……目がイタタになっちゃう」
武内P「……」
618: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:21:10.13 ID:KXsEVaf2o
武内P「その……目をつぶる事で、対応出来ませんか?」
奏「貴方……それ、本気で言ってる?」
武内P「はい、本気です」
奏「私に、シャンプーハット無しで髪を洗えって?」
武内P「そういう事になります」
奏「そう……本気みたいね」
奏「ふふっ、ご褒美のキスは貰えるのかしら?」
武内P「……」
武内P「申し訳ありません、それは出来ません」
奏「貴方……それ、本気で言ってる?」
武内P「はい、本気です」
奏「私に、シャンプーハット無しで髪を洗えって?」
武内P「そういう事になります」
奏「そう……本気みたいね」
奏「ふふっ、ご褒美のキスは貰えるのかしら?」
武内P「……」
武内P「申し訳ありません、それは出来ません」
619: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:24:00.67 ID:KXsEVaf2o
奏「貴方って、本当につれないわね」
武内P「……」
奏「でも、他にも無いと困る物があるのよ」
武内P「他に、ですか?」
奏「ええ、着替えはどうとでもなるけれど……」
武内P「それで……その、無いと困る物とは?」
奏「アヒルちゃんよ。勿論、湯船に浮かべるやつね」
武内P「……」
武内P「そう、ですか」
武内P「……」
奏「でも、他にも無いと困る物があるのよ」
武内P「他に、ですか?」
奏「ええ、着替えはどうとでもなるけれど……」
武内P「それで……その、無いと困る物とは?」
奏「アヒルちゃんよ。勿論、湯船に浮かべるやつね」
武内P「……」
武内P「そう、ですか」
620: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:26:02.61 ID:KXsEVaf2o
武内P「本当に……無いと、困るのですか?」
奏「当り前でしょう? アヒルちゃんよ?」
武内P「……はあ」
奏「湯船に浸かると、リラックス出来るじゃない?」
武内P「そう、ですね」
奏「でもね、私はお風呂も楽しみたいのよ」
奏「それなのにアヒルちゃんが無いなんて……寂しいじゃない」
武内P「……」
奏「当り前でしょう? アヒルちゃんよ?」
武内P「……はあ」
奏「湯船に浸かると、リラックス出来るじゃない?」
武内P「そう、ですね」
奏「でもね、私はお風呂も楽しみたいのよ」
奏「それなのにアヒルちゃんが無いなんて……寂しいじゃない」
武内P「……」
621: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:29:22.03 ID:KXsEVaf2o
武内P「その……今日一日だけ、我慢出来ませんか?」
奏「貴方……それ、本気で言ってる?」
武内P「はい、本気です」
奏「今日のお風呂は、アヒルちゃん無し……ね」
武内P「そういう事になります」
奏「……はぁ、今日のお風呂は早く上がろうかな」
奏「ふふっ! 今度こそ、ご褒美のキスは貰えるわよね?」
武内P「……」
武内P「申し訳ありません、それは出来ません」
奏「貴方……それ、本気で言ってる?」
武内P「はい、本気です」
奏「今日のお風呂は、アヒルちゃん無し……ね」
武内P「そういう事になります」
奏「……はぁ、今日のお風呂は早く上がろうかな」
奏「ふふっ! 今度こそ、ご褒美のキスは貰えるわよね?」
武内P「……」
武内P「申し訳ありません、それは出来ません」
622: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:31:46.38 ID:KXsEVaf2o
奏「貴方って、思ってたよりも意地悪なのね」
武内P「……」
奏「あっ、そういえば相談があるんだけど、良いかな?」
武内P「相談、ですか?」
奏「ええ、歯磨き粉も、カバンに入ってたんだけど……」
武内P「その程度なら、備え付けの物があると思います」
奏「あら、本当? それって、チョコバナナ味?」
武内P「……」
武内P「いえ、普通にミントかと」
武内P「……」
奏「あっ、そういえば相談があるんだけど、良いかな?」
武内P「相談、ですか?」
奏「ええ、歯磨き粉も、カバンに入ってたんだけど……」
武内P「その程度なら、備え付けの物があると思います」
奏「あら、本当? それって、チョコバナナ味?」
武内P「……」
武内P「いえ、普通にミントかと」
623: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:35:52.71 ID:KXsEVaf2o
武内P「普通のミント味では、駄目なのでしょうか?」
奏「当り前でしょう? スースーするもの」
武内P「……はあ」
奏「ふふっ! やっぱりキスは、甘くないといけないもの」
武内P「……」
奏「でも、そうね……どうしようかしら」
奏「ありすちゃん、イチゴ味の歯磨き粉、持ってるかしら?」
武内P「……」
奏「当り前でしょう? スースーするもの」
武内P「……はあ」
奏「ふふっ! やっぱりキスは、甘くないといけないもの」
武内P「……」
奏「でも、そうね……どうしようかしら」
奏「ありすちゃん、イチゴ味の歯磨き粉、持ってるかしら?」
武内P「……」
625: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:40:34.56 ID:KXsEVaf2o
武内P「その……今日一日だけ、ミント味では駄目ですか?」
奏「貴方……それ、本気で言ってる?」
武内P「はい、本気です」
奏「私の吐息が、ミントの香りになるのよ?」
武内P「そういう事になります」
奏「はあ……しょうがないわね」
奏「でも、良いの? ご褒美のキスする時にミントの香りがするわよ?」
武内P「……」
武内P「しないので、何の問題もありません」
奏「貴方……それ、本気で言ってる?」
武内P「はい、本気です」
奏「私の吐息が、ミントの香りになるのよ?」
武内P「そういう事になります」
奏「はあ……しょうがないわね」
奏「でも、良いの? ご褒美のキスする時にミントの香りがするわよ?」
武内P「……」
武内P「しないので、何の問題もありません」
626: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:45:04.66 ID:KXsEVaf2o
奏「貴方って、本当に本心を隠すのが上手いのね」
武内P「いえ、包み隠さず話しています」
奏「歯磨きが終わったら、後は寝るだけよね」
武内P「ええ、そうですね」
奏「……寝る時」
武内P「……」
奏「パジャマ……我慢するわ」
武内P「!」
武内P「いえ、包み隠さず話しています」
奏「歯磨きが終わったら、後は寝るだけよね」
武内P「ええ、そうですね」
奏「……寝る時」
武内P「……」
奏「パジャマ……我慢するわ」
武内P「!」
627: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:50:34.74 ID:KXsEVaf2o
武内P「パジャマは、我慢出来るのですか?」
奏「紺色で星柄の……夜空のようなパジャマなの」
武内P「……はあ」
奏「でも、合宿所は都会と違って空気が綺麗だし」
武内P「そう、ですね」
奏「その夜空を見て、パジャマを想って目を瞑るわ」
奏「……ナイトキャップが無いと、眠れそうにないもの」
武内P「……」
武内P「夜は、きちんと寝てください」
奏「紺色で星柄の……夜空のようなパジャマなの」
武内P「……はあ」
奏「でも、合宿所は都会と違って空気が綺麗だし」
武内P「そう、ですね」
奏「その夜空を見て、パジャマを想って目を瞑るわ」
奏「……ナイトキャップが無いと、眠れそうにないもの」
武内P「……」
武内P「夜は、きちんと寝てください」
628: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:53:50.09 ID:KXsEVaf2o
武内P「その……今日一日だけ、頑張れませんか?」
奏「貴方……それ、本気で言ってる?」
武内P「はい、本気です」
奏「ナイトキャップ無しなんて、どうやって眠れば良いの?」
武内P「布団に入り、目をつぶってください」
奏「……はぁ、どうやら本気で言ってるみたいね」
奏「ふふっ! おやすみのキス、貰えるわよね?」
武内P「……」
武内P「申し訳ありません、頑張ってください」
奏「貴方……それ、本気で言ってる?」
武内P「はい、本気です」
奏「ナイトキャップ無しなんて、どうやって眠れば良いの?」
武内P「布団に入り、目をつぶってください」
奏「……はぁ、どうやら本気で言ってるみたいね」
奏「ふふっ! おやすみのキス、貰えるわよね?」
武内P「……」
武内P「申し訳ありません、頑張ってください」
629: 名無しさん 2018/07/06(金) 21:58:04.66 ID:KXsEVaf2o
奏「貴方って、想像以上に厳しいのね」
武内P「……」
奏「でも……もし、眠れたとして」
武内P「寝てください」
奏「起きる時に、どうしたら良いのかしら?」
武内P「どう、とは?」
奏「だって、アンパンマンの目覚まし時計が無いのよ?」
武内P「……」
武内P「それは……はい、そうですか」
武内P「……」
奏「でも……もし、眠れたとして」
武内P「寝てください」
奏「起きる時に、どうしたら良いのかしら?」
武内P「どう、とは?」
奏「だって、アンパンマンの目覚まし時計が無いのよ?」
武内P「……」
武内P「それは……はい、そうですか」
630: 名無しさん 2018/07/06(金) 22:02:40.71 ID:KXsEVaf2o
武内P「携帯のアラーム機能では、対応出来ませんか?」
奏「それじゃあ、勇気が湧いてこないわ」
武内P「……はあ」
奏「怯えてる私なんて、らしくないでしょう?」
武内P「そう、ですね」
奏「アンパンマンの目覚まし時計だけは譲れないわ」
奏「ドラえもんだけじゃ、満足出来ないの」
武内P「……」
武内P「待ってください。ドラえもんの目覚ましは、手元にあるのですか!?」
奏「それじゃあ、勇気が湧いてこないわ」
武内P「……はあ」
奏「怯えてる私なんて、らしくないでしょう?」
武内P「そう、ですね」
奏「アンパンマンの目覚まし時計だけは譲れないわ」
奏「ドラえもんだけじゃ、満足出来ないの」
武内P「……」
武内P「待ってください。ドラえもんの目覚ましは、手元にあるのですか!?」
631: 名無しさん 2018/07/06(金) 22:08:31.74 ID:KXsEVaf2o
奏「ええ、バスで移動中に眠る時に、だっこしてたから」
武内P「……抱えて、ですか」
奏「あら、貴方もだっこして欲しかった?」
武内P「いえ、そんな事はありません」
奏「そう? 遠慮しなくても良いんだけどな」
奏「ぬいぐるみは卒業したけど、たまに恋しくなるもの」
武内P「……」
武内P「卒業、おめでとうございます」
武内P「……抱えて、ですか」
奏「あら、貴方もだっこして欲しかった?」
武内P「いえ、そんな事はありません」
奏「そう? 遠慮しなくても良いんだけどな」
奏「ぬいぐるみは卒業したけど、たまに恋しくなるもの」
武内P「……」
武内P「卒業、おめでとうございます」
632: 名無しさん 2018/07/06(金) 22:14:30.78 ID:KXsEVaf2o
奏「貴方って、本当に表情が変わらないのね」
武内P「……」
奏「ねえ……もしかして、信じてるのかしら?」
武内P「えっ?」
奏「まさか、本気にしたの?」
武内P「あの……まさか」
奏「ふふっ! ちょっと、からかっただけよ♪」
武内P「……」
武内P「本気で、安心しました」
武内P「……」
奏「ねえ……もしかして、信じてるのかしら?」
武内P「えっ?」
奏「まさか、本気にしたの?」
武内P「あの……まさか」
奏「ふふっ! ちょっと、からかっただけよ♪」
武内P「……」
武内P「本気で、安心しました」
633: 名無しさん 2018/07/06(金) 22:18:26.61 ID:KXsEVaf2o
奏「ちょっと、貴方が本気で驚いた顔が見たくなって」
武内P「それで……あのような事を」
奏「ふふっ! 可愛らしい嘘だったでしょう?」
武内P「……ええ、まあ」
奏「でも、駄目ね。口裏合わせも、協力して貰ったんだけど、ね」
武内P「……」
奏「驚いた顔が見たかっただけで、困り顔が見たかったわけじゃないし」ニコッ!
武内P「……」
武内P「良い、笑顔です」
武内P「それで……あのような事を」
奏「ふふっ! 可愛らしい嘘だったでしょう?」
武内P「……ええ、まあ」
奏「でも、駄目ね。口裏合わせも、協力して貰ったんだけど、ね」
武内P「……」
奏「驚いた顔が見たかっただけで、困り顔が見たかったわけじゃないし」ニコッ!
武内P「……」
武内P「良い、笑顔です」
634: 名無しさん 2018/07/06(金) 22:24:19.62 ID:KXsEVaf2o
奏「それじゃあ、早く行きましょう」
武内P「そう、ですね」
奏「早く、合宿所にカバンを運び込まないと」
武内P「ええ、そうです……」
武内P「……」
武内P「……えっ?」
奏「? 言ったでしょう? からかっただけ、って」
武内P「あの、まさか……速水さん……?」
奏「忘れ物なんかせずに、ちゃんと全部持ってきてるわ」
おわり
武内P「そう、ですね」
奏「早く、合宿所にカバンを運び込まないと」
武内P「ええ、そうです……」
武内P「……」
武内P「……えっ?」
奏「? 言ったでしょう? からかっただけ、って」
武内P「あの、まさか……速水さん……?」
奏「忘れ物なんかせずに、ちゃんと全部持ってきてるわ」
おわり
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