1: 名無しさん 2019/11/17(日) 11:06:52.771 ID:mbM39D/10
桃孫「もう…ほんとにおばあちゃんはこの場所好きだよねー」
桃「うん…好きな人との思い出の場所なんだ…」
桃「先に病院に戻ってて、私もう少しここにいるから」
桃孫「分かった!」タタタ
桃「シャミ子…」
シャミ子「もも…」

引用元: ・桃孫「もう!勝手に病院抜け出しちゃダメだよおばあちゃん!」桃(80)「ごめんごめん」

4: 名無しさん 2019/11/17(日) 11:08:35.471 ID:mbM39D/10
桃「シャミ子はあの時から変わらないね」
シャミ子「お母さんが言うには魔族として覚醒すると老け止まるらしいです!」
シャミ子「桃はシワシワのおばあちゃんになってしまいました…」
桃「…」

8: 名無しさん 2019/11/17(日) 11:09:52.038 ID:mbM39D/10
桃「シャミ子、この場所覚えてる?」
シャミ子「もちろんです!私が桃に眷属になれー!って言った場所です!」
桃「…私のことをシャミ子は必死に探してくれた…そして眷属になれって言ってくれた…あの時本当に嬉しかった…」
シャミ子「桃…」

10: 名無しさん 2019/11/17(日) 11:11:35.007 ID:mbM39D/10
桃「シャミ子覚えてる?私が30歳の誕生日の日にシャミ子の眷属にしてほしいってお願いしたこと」
シャミ子「はい…」
桃「なんであの時眷属にしてくれなかったの?」
シャミ子「私、気づいちゃったんです、みんな歳をとって老けていってそして亡くなっていく…なのに自分だけ老けずにほぼ永遠に生きる寂しさを…」
桃「…そっか」

11: 名無しさん 2019/11/17(日) 11:12:37.532 ID:mbM39D/10
桃「ゴホッ、ゴホッ」
シャミ子「今日は冷えますね、そろそろ病院に戻りましょう」

看護婦「あっ、千代田さんやっと戻ってきた~勝手に病院抜け出しちゃだめですよ~」
桃「ごめんなさい…」
看護婦「シャミ子さんいつもありがとうございます」
シャミ子「いえいえ…」
看護婦「シャミ子さんは桃孫さんのお友達ですか?いまおいくつなんですか?」
シャミ子「80歳です」
看護婦「え…」
シャミ子「うそうそ!冗談です!15歳です!それじゃ桃また…」
桃「うん…」

12: 名無しさん 2019/11/17(日) 11:13:45.312 ID:mbM39D/10
桃孫「先生…おばあちゃんは…」
医者「もう…いつ…悔いのないようにしてください…」
桃孫「はい…」
桃「…」

15: 名無しさん 2019/11/17(日) 11:16:03.062 ID:mbM39D/10
桃(そろそろかな…)
桃「ごめん…ちょっとお願いがあるんだけど…」
桃孫「なに?」
桃「私を…いつもの場所に連れてって欲しいんだ」
桃孫「えっ、でも…」
桃「お願い…」
桃孫「…」チラ
看護婦「…」コクコク
桃孫「分かった、行こうおばあちゃん」
桃「ありがとね…」

16: 名無しさん 2019/11/17(日) 11:17:38.521 ID:mbM39D/10
桃孫「ついたよおばあちゃん…」
桃「うん…」
桃「…あっ、病院に忘れ物してきちゃった…悪いんだけど取りに行ってくれる?」
桃孫「?分かった」

桃「おまたせシャミ子…」
シャミ子「桃…」

17: 名無しさん 2019/11/17(日) 11:18:46.225 ID:mbM39D/10
シャミ子「珍しいですね…桃孫さんが連れてきてくれるなんて」
桃「うん…最後にどうしてもシャミ子の顔がみたくて…お願いしたんだ」
シャミ子「最後…そんな…嘘ですよね…桃!!」
桃「…」

18: 名無しさん 2019/11/17(日) 11:23:19.131 ID:mbM39D/10
シャミ子「桃!!」ギュッ
桃「ごめんねシャミ子…」ギュッ
シャミ子「私、桃のことずっと忘れません!ダンプから救ってくれたことも、一緒にトレーニングしたことも、一緒にうどんを食べたことも、一緒に過ごした時間全部忘れません!」
桃「ありがとう…シャミ子…」

20: 名無しさん 2019/11/17(日) 11:25:00.573 ID:mbM39D/10
桃「なんだか眠くなってきちゃった…おやすみ、シャミ子」
シャミ子「おやすみなさい、桃」ギュッ



桃「ほらシャミ子!今日もトレーニング頑張ろう!」
シャミ子「もうダメです!全身筋肉痛で動けません!」
桃「大丈夫だよ、筋肉をつければ筋肉痛は治るから!ほら頑張ったらパンケーキ奢ってあげるから!」
シャミ子「なんですかその理論は!でもパンケーキのために頑張ります!」
桃「シャミ子って単純だね」フフ
シャミ子「なんですか!せっかく人がやる気になってるのに!」ぽがー

おわり