498: 名無しさん 2019/05/23(木) 20:24:39.66 ID:KXAxisGco
凛「うん。ちょっと……興味があって」
拓海「凛が興味があるって言ってんだぞ!? なっ!?」
凛「拓海の言う、『その風の先』が気になって」
拓海「危ねえ真似はしねえって! アタシを信じろ!」
武内P「向井さんの後ろに、渋谷さんを乗せて二人乗りをしたい、と」
武内P「……そういう事でしょうか?」
凛「うん」
拓海「ああ!」
武内P「絶対に駄目です」
拓海「凛が興味があるって言ってんだぞ!? なっ!?」
凛「拓海の言う、『その風の先』が気になって」
拓海「危ねえ真似はしねえって! アタシを信じろ!」
武内P「向井さんの後ろに、渋谷さんを乗せて二人乗りをしたい、と」
武内P「……そういう事でしょうか?」
凛「うん」
拓海「ああ!」
武内P「絶対に駄目です」
引用元: ・武内P「援助交際、ですか」
499: 名無しさん 2019/05/23(木) 20:33:12.26 ID:KXAxisGco
凛「……何で?」
拓海「オイ、コラ! そりゃどういう事だよ、えぇ!?」
武内P「バイクで二人乗りが出来る様になるには、条件があります」
凛「条件?」
武内P「はい。……ですが、その前に」
武内P「高速道路には、行かれますか?」
拓海「…………行か」
武内P「はい、絶対に駄目です」
拓海「せめて最後まで言わせろやコラァ!」
拓海「オイ、コラ! そりゃどういう事だよ、えぇ!?」
武内P「バイクで二人乗りが出来る様になるには、条件があります」
凛「条件?」
武内P「はい。……ですが、その前に」
武内P「高速道路には、行かれますか?」
拓海「…………行か」
武内P「はい、絶対に駄目です」
拓海「せめて最後まで言わせろやコラァ!」
500: 名無しさん 2019/05/23(木) 20:38:39.49 ID:KXAxisGco
武内P「『その先の向こう』……かなりの速度を出すという意味に取れました」
凛「うん、限界までかっとばす、って言ってた」
拓海「オイ、コラ!?」
武内P「そうですね、速度を出す場合はそうなります」
拓海「……!」
武内P「ですが、高速道の二人乗りをする場合」
武内P「運転者は、二十歳以上でなければいけません」
武内P「……向井さんは、まだ未成年ですね?」
拓海「あ……アタシがガキだって言いてぇのか!? あぁ!?」
凛「……」
武内P「……」
凛「うん、限界までかっとばす、って言ってた」
拓海「オイ、コラ!?」
武内P「そうですね、速度を出す場合はそうなります」
拓海「……!」
武内P「ですが、高速道の二人乗りをする場合」
武内P「運転者は、二十歳以上でなければいけません」
武内P「……向井さんは、まだ未成年ですね?」
拓海「あ……アタシがガキだって言いてぇのか!? あぁ!?」
凛「……」
武内P「……」
501: 名無しさん 2019/05/23(木) 20:44:39.07 ID:KXAxisGco
凛「それじゃあ……諦めるしか無いかな」
拓海「オイオイ!? 何言ってんだよ!?」
凛「でも……」
拓海「チッ! 高速に乗らなきゃ良いんだろ!?」
武内P「……」
武内P「……渋谷さんは、バイクに乗った事自体がありません」
武内P「向井さんは、その渋谷さんを後ろに乗せて……」
武内P「……安全な走行が、出来ますか?」
武内P「私は、とても危険だ、と」
武内P「……そう、思います」
凛・拓海「……」
拓海「オイオイ!? 何言ってんだよ!?」
凛「でも……」
拓海「チッ! 高速に乗らなきゃ良いんだろ!?」
武内P「……」
武内P「……渋谷さんは、バイクに乗った事自体がありません」
武内P「向井さんは、その渋谷さんを後ろに乗せて……」
武内P「……安全な走行が、出来ますか?」
武内P「私は、とても危険だ、と」
武内P「……そう、思います」
凛・拓海「……」
502: 名無しさん 2019/05/23(木) 20:49:26.00 ID:KXAxisGco
武内P「……すみません」
武内P「渋谷さんの、新しい世界を知りたいという気持ち」
武内P「向井さんの、それを見せてあげたいという気持ち」
武内P「……どちらも、理解出来ます」
武内P「ですが、貴女達にもしもの事があってはいけません」
武内P「……なので、私は許可出来ません」
凛「……そう、だね」
拓海「……ああもう、クソッ! アンタ、プロデューサーだろ!?」
拓海「こういう時に、何か方法を考えるのが仕事じゃねぇのか!?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「……有るには……有りますが」
凛・拓海「!」
武内P「渋谷さんの、新しい世界を知りたいという気持ち」
武内P「向井さんの、それを見せてあげたいという気持ち」
武内P「……どちらも、理解出来ます」
武内P「ですが、貴女達にもしもの事があってはいけません」
武内P「……なので、私は許可出来ません」
凛「……そう、だね」
拓海「……ああもう、クソッ! アンタ、プロデューサーだろ!?」
拓海「こういう時に、何か方法を考えるのが仕事じゃねぇのか!?」
武内P「そう、ですね……」
武内P「……有るには……有りますが」
凛・拓海「!」
503: 名無しさん 2019/05/23(木) 20:57:09.02 ID:KXAxisGco
・ ・ ・
346プロ、前
凛「この時間に此処で、って言われたけど……」
拓海「……アイツ、適当な事言って誤魔化したんじゃねぇだろうな」
凛「それは……無い、と思う」
拓海「……チッ、いつまで待たせんだ!」
黒ヘル「――すみません、お待たせしました」
凛・拓海「っ!?」
凛「だ……誰……!?」
拓海「オイ、テメェ! 顔を見せやがれ!」
…カポッ!
武内P「――正面に乗り付ける予定だったのですが……」
凛・拓海「……はいっ!?」
346プロ、前
凛「この時間に此処で、って言われたけど……」
拓海「……アイツ、適当な事言って誤魔化したんじゃねぇだろうな」
凛「それは……無い、と思う」
拓海「……チッ、いつまで待たせんだ!」
黒ヘル「――すみません、お待たせしました」
凛・拓海「っ!?」
凛「だ……誰……!?」
拓海「オイ、テメェ! 顔を見せやがれ!」
…カポッ!
武内P「――正面に乗り付ける予定だったのですが……」
凛・拓海「……はいっ!?」
504: 名無しさん 2019/05/23(木) 21:04:01.86 ID:KXAxisGco
凛「そ、その格好……何!?」
武内P「えっ? バイクに乗って来たので……」
拓海「乗ってきた!? アンタが!?」
武内P「はい」
武内P「その……少し、驚かせようと思い」
武内P「ヘルメットを被ったまま来たのですが……」
武内P「……やはり、慣れない事はするものではありませんね」
凛「いや、驚いたから! その……色んな意味で!」
拓海「オイ、ちょっと待て……あぁ!? 何だぁ!?」
武内P「えっ? バイクに乗って来たので……」
拓海「乗ってきた!? アンタが!?」
武内P「はい」
武内P「その……少し、驚かせようと思い」
武内P「ヘルメットを被ったまま来たのですが……」
武内P「……やはり、慣れない事はするものではありませんね」
凛「いや、驚いたから! その……色んな意味で!」
拓海「オイ、ちょっと待て……あぁ!? 何だぁ!?」
505: 名無しさん 2019/05/23(木) 21:09:44.93 ID:KXAxisGco
凛「プロデューサーって、バイクの運転出来たの!?」
武内P「はい、プロデューサーですから」
拓海「理由になってねえぞ!」
武内P「えっ?」
武内P「346プロダクションのプロデューサーは……」
武内P「……もしもの時に備えて」
武内P「様々な免許や資格を有している、と」
武内P「……ご存知、ありませんでしたか?」
凛・拓海「初耳!!」
武内P「はい、プロデューサーですから」
拓海「理由になってねえぞ!」
武内P「えっ?」
武内P「346プロダクションのプロデューサーは……」
武内P「……もしもの時に備えて」
武内P「様々な免許や資格を有している、と」
武内P「……ご存知、ありませんでしたか?」
凛・拓海「初耳!!」
506: 名無しさん 2019/05/23(木) 21:17:03.87 ID:KXAxisGco
武内P「中には、船舶の操縦が出来る者も」
凛「じゃあ、今日って……プロデューサーが!?」
武内P「はい」
拓海「オイオイ……マジかよ!?」
武内P「今日は、渋谷さんに……」
武内P「バイクの二人乗り――タンデムの仕方を教えよう、と」
武内P「……そう、考えています」
凛・拓海「……!」
凛「じゃあ、今日って……プロデューサーが!?」
武内P「はい」
拓海「オイオイ……マジかよ!?」
武内P「今日は、渋谷さんに……」
武内P「バイクの二人乗り――タンデムの仕方を教えよう、と」
武内P「……そう、考えています」
凛・拓海「……!」
508: 名無しさん 2019/05/23(木) 21:26:22.64 ID:KXAxisGco
・ ・ ・
346プロ、地下駐車場
武内P「この奥に、私のバイクが停めてあります」
凛「来たこと無かったけど……こんなに広かったんだ」
拓海「アタシも、入り口近くに停めてて……気にしてなかったぜ」
凛「あっ、もしかしてあれ?」
武内P「いえ、あれは――パッソルですね」
拓海「ああ、たまに見かける原付だな」
凛「ふーん……どう違うの?」
拓海「たまに、オバチャンが運転してるの見ねぇか?」
凛「ああ、確かに同じ見た目かも」
346プロ、地下駐車場
武内P「この奥に、私のバイクが停めてあります」
凛「来たこと無かったけど……こんなに広かったんだ」
拓海「アタシも、入り口近くに停めてて……気にしてなかったぜ」
凛「あっ、もしかしてあれ?」
武内P「いえ、あれは――パッソルですね」
拓海「ああ、たまに見かける原付だな」
凛「ふーん……どう違うの?」
拓海「たまに、オバチャンが運転してるの見ねぇか?」
凛「ああ、確かに同じ見た目かも」
509: 名無しさん 2019/05/23(木) 21:32:52.91 ID:KXAxisGco
拓海「アタシのバイクなら、ソッコーでぶっ千切って……っ!?」
凛「えっ? 何、どうしたの?」
拓海「……オイ、なんだこのバケモンは!?」
凛「はっ?」
武内P「パッソルが好きな者も居まして……」
武内P「……ですが、どうしても限界があります」
武内P「なので、その限界を越えるために」
武内P「――スズキ・ガンマ(RG500Γ)のエンジンを載せた」
武内P「――パッソル=Γ "ウォルターウルフ"ですね」
拓海「そりゃもうパッソルじゃねぇだろ!?」
武内P「それでは、行きましょうか」
凛「あっ、ちょっと!」
拓海「……何なんだよ、この事務所は……!?」
凛「えっ? 何、どうしたの?」
拓海「……オイ、なんだこのバケモンは!?」
凛「はっ?」
武内P「パッソルが好きな者も居まして……」
武内P「……ですが、どうしても限界があります」
武内P「なので、その限界を越えるために」
武内P「――スズキ・ガンマ(RG500Γ)のエンジンを載せた」
武内P「――パッソル=Γ "ウォルターウルフ"ですね」
拓海「そりゃもうパッソルじゃねぇだろ!?」
武内P「それでは、行きましょうか」
凛「あっ、ちょっと!」
拓海「……何なんだよ、この事務所は……!?」
510: 名無しさん 2019/05/23(木) 21:43:01.73 ID:KXAxisGco
・ ・ ・
武内P「――こちらが、私のバイクになります」
凛「へえ……かなり大きいんだね」
拓海「……ぶ」
拓海「ブサ乗りだったのかよ!?」
凛「……ブサ?」
武内P「SUZUKIの隼を略して、ブサと呼ぶ事があります」
拓海「しかも、かなりカスタムがされてやがる……!」
武内P「……隼改」
武内P「――ピニャコラッター、ですね」
武内P「現在は、通常モードになっています」
拓海「名前がだせぇ!!」
凛「……通常モード?」
武内P「――こちらが、私のバイクになります」
凛「へえ……かなり大きいんだね」
拓海「……ぶ」
拓海「ブサ乗りだったのかよ!?」
凛「……ブサ?」
武内P「SUZUKIの隼を略して、ブサと呼ぶ事があります」
拓海「しかも、かなりカスタムがされてやがる……!」
武内P「……隼改」
武内P「――ピニャコラッター、ですね」
武内P「現在は、通常モードになっています」
拓海「名前がだせぇ!!」
凛「……通常モード?」
513: 名無しさん 2019/05/23(木) 21:53:24.06 ID:KXAxisGco
武内P「では、早速ですが――向井さん」
拓海「お、おう?」
武内P「渋谷さんに、タンデムの仕方を教えてあげて頂けますか?」
拓海「あ、アタシがやんのかよ!?」
武内P「はい」
武内P「私は乗車していますので――」
グッ…!
武内P「――宜しく、お願いします」
拓海「ははぁ……アタシを試そうってんだな?」
拓海「面白ぇじゃねえか! やってやんよ!」
凛「……ふふっ、よろしく」
拓海「お、おう?」
武内P「渋谷さんに、タンデムの仕方を教えてあげて頂けますか?」
拓海「あ、アタシがやんのかよ!?」
武内P「はい」
武内P「私は乗車していますので――」
グッ…!
武内P「――宜しく、お願いします」
拓海「ははぁ……アタシを試そうってんだな?」
拓海「面白ぇじゃねえか! やってやんよ!」
凛「……ふふっ、よろしく」
514: 名無しさん 2019/05/23(木) 22:00:41.13 ID:KXAxisGco
拓海「良いか、凛! バイクってのはサイコーだが、危険もある!」
凛「事故……とかだよね」
拓海「まぁな……不運と踊っちまう事もある」
凛「は、ハードラック……?」
拓海「――そうならねえように!」
拓海「今から、アタシがイロハのイを叩き込んでやる!」
拓海「……覚悟は良いな!?」
凛「……うん」
凛「『その風の先』を見るために、必要な事なら」
凛「拓海……私に、力を貸して」
拓海「……くぅ~っ! このノリ、燃えるぜぇ!」ニカッ!
凛「まあ……私も、嫌いじゃないよ」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
凛「事故……とかだよね」
拓海「まぁな……不運と踊っちまう事もある」
凛「は、ハードラック……?」
拓海「――そうならねえように!」
拓海「今から、アタシがイロハのイを叩き込んでやる!」
拓海「……覚悟は良いな!?」
凛「……うん」
凛「『その風の先』を見るために、必要な事なら」
凛「拓海……私に、力を貸して」
拓海「……くぅ~っ! このノリ、燃えるぜぇ!」ニカッ!
凛「まあ……私も、嫌いじゃないよ」ニコッ!
武内P「……良い、笑顔です」
515: 名無しさん 2019/05/23(木) 22:10:05.15 ID:KXAxisGco
拓海「――まずは、アタシが手本を見せる!」
凛「うん、わかった」
拓海「――メットを被る!」
…カポッ!
凛「拓海って、普段はヘルメットしてなくない?」
拓海「……してねえ時もある!」
凛「……」
武内P「本来ならば、フルフェイスの物が好ましいです」
武内P「ですが、頭にフィットしていないと十分に安全とは言えません」
武内P「向井さんの講習が終わった後、選びに行きましょう」
凛「えっ? それって……」
拓海「ヒューッ! 太っ腹じゃねえか!」
武内P「渋谷さんの安全のためですから、当然です」
凛「う……うん」モジモジ!
凛「うん、わかった」
拓海「――メットを被る!」
…カポッ!
凛「拓海って、普段はヘルメットしてなくない?」
拓海「……してねえ時もある!」
凛「……」
武内P「本来ならば、フルフェイスの物が好ましいです」
武内P「ですが、頭にフィットしていないと十分に安全とは言えません」
武内P「向井さんの講習が終わった後、選びに行きましょう」
凛「えっ? それって……」
拓海「ヒューッ! 太っ腹じゃねえか!」
武内P「渋谷さんの安全のためですから、当然です」
凛「う……うん」モジモジ!
516: 名無しさん 2019/05/23(木) 22:13:56.30 ID:KXAxisGco
拓海「――そして! 横のタンデムステップを出す!」
ガコッ!…ガコッ!
凛「これは何?」
拓海「後ろに乗った時、足はどうする?」
凛「あぁ、これに足を乗せておくんだ」
拓海「へへっ、そういうことだ!」
拓海「……よっ、と!」
グッ…ポスンッ!
武内P「……」
拓海「――こんな感じだな!」
凛「うん……成る程」
ガコッ!…ガコッ!
凛「これは何?」
拓海「後ろに乗った時、足はどうする?」
凛「あぁ、これに足を乗せておくんだ」
拓海「へへっ、そういうことだ!」
拓海「……よっ、と!」
グッ…ポスンッ!
武内P「……」
拓海「――こんな感じだな!」
凛「うん……成る程」
517: 名無しさん 2019/05/23(木) 22:19:19.61 ID:KXAxisGco
拓海「それで、体勢だが――……」ピタッ!
凛「拓海?」
拓海「……」
拓海(……凛は、そもそもバイクに乗ったことがねえんだ)
拓海(だったら、取るべき体勢は――アレしかねえ)
拓海(後ろから、前に両腕を回して……両手の指を噛み合わせる)
拓海(絶対に安定しねぇだろうから、体も背中に密着させて……)
拓海「……」
武内P「……」
拓海「……――なっ、簡単だろ!?///」
凛「えっ? な、何が?」
凛「拓海?」
拓海「……」
拓海(……凛は、そもそもバイクに乗ったことがねえんだ)
拓海(だったら、取るべき体勢は――アレしかねえ)
拓海(後ろから、前に両腕を回して……両手の指を噛み合わせる)
拓海(絶対に安定しねぇだろうから、体も背中に密着させて……)
拓海「……」
武内P「……」
拓海「……――なっ、簡単だろ!?///」
凛「えっ? な、何が?」
518: 名無しさん 2019/05/23(木) 22:26:07.43 ID:KXAxisGco
凛「それが……二人乗りの体勢なの?」
拓海「い、いや……違うけど、よぉ……!?///」
凛「なら、ちゃんと教えて」
拓海「教えろっつったってお前……あぁ!?///」
凛「お願い」
拓海「っ……!?///」
拓海「……上等だコラァ!///」
拓海「よっく見とけよ、ちゃんとした体勢っつーのをよぉ!///」
凛「……うん!」コクリ!
拓海「い、いや……違うけど、よぉ……!?///」
凛「なら、ちゃんと教えて」
拓海「教えろっつったってお前……あぁ!?///」
凛「お願い」
拓海「っ……!?///」
拓海「……上等だコラァ!///」
拓海「よっく見とけよ、ちゃんとした体勢っつーのをよぉ!///」
凛「……うん!」コクリ!
519: 名無しさん 2019/05/23(木) 22:31:46.30 ID:KXAxisGco
拓海「お前はぁ!/// 体勢がぁ!/// ぅ安定しねぇだろうからよぉ!?///」
凛「うん」
拓海「こ、こう……こっ、こう……こうだなぁ!?///」
凛「……どう?」
拓海「かっ……体を密着させてぇ!///」
むにゅんっ!
武内P「……」
拓海「うおおあああっ!/// オラァァァッ!///」
凛「……」
凛「ちょっと待って」
凛「うん」
拓海「こ、こう……こっ、こう……こうだなぁ!?///」
凛「……どう?」
拓海「かっ……体を密着させてぇ!///」
むにゅんっ!
武内P「……」
拓海「うおおあああっ!/// オラァァァッ!///」
凛「……」
凛「ちょっと待って」
520: 名無しさん 2019/05/23(木) 22:34:40.09 ID:KXAxisGco
拓海「ま、前!/// 前で手を組む……組むんだよぉ!///」
さわさわさわさわっ!
武内P「……」
拓海「な、無い!/// 無い!?/// アタシの手が無い!?///」
さわさわさわさわっ!
武内P「……あの、向井さん」
拓海「くっそあああああ!?/// どこだコラァァァ!!///」
むにゅんっ! さわさわさわさわっ!
凛「ふざけないでよ!」
凛「ねえ、何なのそれ!?」
さわさわさわさわっ!
武内P「……」
拓海「な、無い!/// 無い!?/// アタシの手が無い!?///」
さわさわさわさわっ!
武内P「……あの、向井さん」
拓海「くっそあああああ!?/// どこだコラァァァ!!///」
むにゅんっ! さわさわさわさわっ!
凛「ふざけないでよ!」
凛「ねえ、何なのそれ!?」
521: 名無しさん 2019/05/23(木) 22:38:36.64 ID:KXAxisGco
・ ・ ・
拓海「…………あんな感じでやんだよ」
凛「何を!? さっきの、明らかにおかしかったでしょ!」
拓海「……うるせぇな! しょうがねえだろうが!」
凛「大声を出して誤魔化そうとしないで! ねえ!」
拓海「あぁ!? ケンカ売ってんのか凛、コラァ!」
凛「キレるのがヤンキーの特権だと思わないでくれる!?」
武内P「あの……ケンカは」
拓海「……だったらテメェもやってみろよ!」
凛「言われなくても! そのために来たんだから!」
拓海「…………あんな感じでやんだよ」
凛「何を!? さっきの、明らかにおかしかったでしょ!」
拓海「……うるせぇな! しょうがねえだろうが!」
凛「大声を出して誤魔化そうとしないで! ねえ!」
拓海「あぁ!? ケンカ売ってんのか凛、コラァ!」
凛「キレるのがヤンキーの特権だと思わないでくれる!?」
武内P「あの……ケンカは」
拓海「……だったらテメェもやってみろよ!」
凛「言われなくても! そのために来たんだから!」
522: 名無しさん 2019/05/23(木) 22:42:23.03 ID:KXAxisGco
・ ・ ・
凛「ま、前!/// 前で手を組……ふぅぅぅん!///」
さわさわさわさわっ!
武内P「……」
凛「ど、どこ!?/// どこ!?/// 私の手、どこ!?///」
さわさわさわさわっ!
武内P「……あの、渋谷さん」
凛「ふっ、ふうううぅぅぅん!/// ふひいいいぃぃぃん!!///」
むにっ! さわさわさわさわっ!
拓海「オラァ! わかったか凛コラァ!」
拓海「なんかわかんなくなんだろうが! えぇオイよぉ!?」
凛「ま、前!/// 前で手を組……ふぅぅぅん!///」
さわさわさわさわっ!
武内P「……」
凛「ど、どこ!?/// どこ!?/// 私の手、どこ!?///」
さわさわさわさわっ!
武内P「……あの、渋谷さん」
凛「ふっ、ふうううぅぅぅん!/// ふひいいいぃぃぃん!!///」
むにっ! さわさわさわさわっ!
拓海「オラァ! わかったか凛コラァ!」
拓海「なんかわかんなくなんだろうが! えぇオイよぉ!?」
523: 名無しさん 2019/05/23(木) 22:49:26.36 ID:KXAxisGco
・ ・ ・
凛「…………さっきはごめん」
拓海「いや……アタシも悪かった、気にすんな」
凛「何か、真っ白になって……」
拓海「……わかるぜ、手が見つからねぇんだよな?」
凛「そう! 右手で探しても、左手で探しても無かった!」
拓海「だよな!? どこにもなくて、マジで焦んだよな!」
武内P「……お話中の所、すみません」
武内P「今回の反省点を踏まえて……」
武内P「……続きはまたの機会、という事で宜しいですか?」
凛・拓海「……」
凛「……うん」拓海「……おう」
凛「…………さっきはごめん」
拓海「いや……アタシも悪かった、気にすんな」
凛「何か、真っ白になって……」
拓海「……わかるぜ、手が見つからねぇんだよな?」
凛「そう! 右手で探しても、左手で探しても無かった!」
拓海「だよな!? どこにもなくて、マジで焦んだよな!」
武内P「……お話中の所、すみません」
武内P「今回の反省点を踏まえて……」
武内P「……続きはまたの機会、という事で宜しいですか?」
凛・拓海「……」
凛「……うん」拓海「……おう」
524: 名無しさん 2019/05/23(木) 22:57:43.75 ID:KXAxisGco
・ ・ ・
武内P「――という訳で、二人乗りの目処はまだ立っていません」
ちひろ「それは……残念でしたね」
武内P「……はい」
ちひろ「プロデューサーさん……楽しみにしてたのに」
武内P「……」
武内P「……バイクで風を切り裂いていく、あの感覚」
武内P「同じ速度でも、車とはまるで違う世界……」
武内P「それを渋谷さんに……体験して頂きたかったのですが」
武内P「…………」ションボリ…
ちひろ「……」
武内P「――という訳で、二人乗りの目処はまだ立っていません」
ちひろ「それは……残念でしたね」
武内P「……はい」
ちひろ「プロデューサーさん……楽しみにしてたのに」
武内P「……」
武内P「……バイクで風を切り裂いていく、あの感覚」
武内P「同じ速度でも、車とはまるで違う世界……」
武内P「それを渋谷さんに……体験して頂きたかったのですが」
武内P「…………」ションボリ…
ちひろ「……」
525: 名無しさん 2019/05/23(木) 23:03:10.02 ID:KXAxisGco
武内P「彼女に、見たことの無い世界を見せたい、と」
武内P「……そう、考えていました」
ちひろ「……」
武内P「私は……嫌われているのでしょうか?」
ちひろ「えっ!?」
武内P「すっ、すみません! 何でもありません……はい」
ちひろ「ぷ、プロデューサーさん……」
武内P「…………笑顔です」ションボリ…
ちひろ「……」
武内P「……そう、考えていました」
ちひろ「……」
武内P「私は……嫌われているのでしょうか?」
ちひろ「えっ!?」
武内P「すっ、すみません! 何でもありません……はい」
ちひろ「ぷ、プロデューサーさん……」
武内P「…………笑顔です」ションボリ…
ちひろ「……」
526: 名無しさん 2019/05/23(木) 23:13:35.02 ID:KXAxisGco
ちひろ「――嫌われてなんかいませんよ!」
武内P「千川さん……?」
ちひろ「ただ、ちょっと急だったから……準備が出来てなかったんです!」
武内P「準備……ですか?」
ちひろ「はい! だから、落ち込まないで下さい!」
武内P「ですが……」
ちひろ「もうっ! しゃんとしてください! 良いですね!?」ビシッ!
武内P「……はい、わかりました」
ちひろ「よろしい♪」ニコッ!
武内P「次の機会までには――」
ちひろ「ふふっ♪ 心の準備が出来t」
武内P「サイドカーを取り付けておきます」
おわり
武内P「千川さん……?」
ちひろ「ただ、ちょっと急だったから……準備が出来てなかったんです!」
武内P「準備……ですか?」
ちひろ「はい! だから、落ち込まないで下さい!」
武内P「ですが……」
ちひろ「もうっ! しゃんとしてください! 良いですね!?」ビシッ!
武内P「……はい、わかりました」
ちひろ「よろしい♪」ニコッ!
武内P「次の機会までには――」
ちひろ「ふふっ♪ 心の準備が出来t」
武内P「サイドカーを取り付けておきます」
おわり
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