636: 名無しさん 2018/06/10(日) 19:14:31.22 ID:21bnNBFvo
美嘉「えっ? なんでアンタが家に居るの?」 

武内P「今日は、親御さんとの面談がありまして」 

美嘉「ああ、莉嘉の事で」 

武内P「はい、彼女は……まだ、中学生ですから」 

美嘉「それで? なんで、アンタ一人でリビングに?」 


武内P「留守番を……頼まれてしまいまして」 


美嘉「……」 

美嘉「留守番?」


                     引用元: 
・武内P「アイドル達に慕われて困っている?」
637: 名無しさん 2018/06/10(日) 19:17:57.47 ID:21bnNBFvo
美嘉「留守番って……なんでまた」 

武内P「ご両親は、どちらもまだ帰宅していなく……」 

美嘉「それで、莉嘉は?」 

武内P「学校に忘れ物をしたと、そう、仰って……」 

美嘉「アンタを置いてっちゃった、ってワケ?」 


武内P「……はい、私一人を置いて」 


美嘉「全く、莉嘉ってば何やって――」 

美嘉「……」 

美嘉「!!?」

638: 名無しさん 2018/06/10(日) 19:21:24.48 ID:21bnNBFvo
武内P「? 城ヶ崎さん? どうか、されましたか?」 

美嘉「何が!? 何で!? いや、何でも無い! 何でも!」 

武内P「は……はあ」 

美嘉「そ、それじゃあ、アタシ……自分の部屋に行くから」 

武内P「はい。私は、ここで作業をしつつ、待たせて頂きます」 

美嘉「う、うん……オッケー」 

武内P「……すみません、一つ、言い忘れていた言葉が」 

美嘉「な、何?」 


武内P「おかえりなさい、と」 


美嘉「……」 

美嘉「う……うん、ただいま」

639: 名無しさん 2018/06/10(日) 19:26:07.21 ID:21bnNBFvo
  ・  ・  ・ 

…バタンッ 

美嘉「……」 

美嘉「ヤバイ」 

美嘉「――ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバイ!」 

美嘉「何々何なの一体全体どういう事なの!?」 

美嘉「莉嘉莉嘉莉嘉莉嘉ぁ!」 

たぷたぷたぷたぷ! 


『――おかけになった電話番号は、現在、電波の』 


美嘉「何やってんの!?」 

美嘉「誰か誰か誰か誰かぁ!」 

たぷたぷたぷたぷたぷたぷたぷ!

640: 名無しさん 2018/06/10(日) 19:31:26.45 ID:21bnNBFvo
美嘉「ヤバイヤバイヤバイヤバイんだってぇ!」 

――フリカエラズマエヲムイテー♪ 

美嘉「! もしもし凛!?」 

凛『ちょっと美嘉!? 何でスタ爆したの!?』 

美嘉「そんなコトどうでも良いんだって!」 

凛『良い訳無いでしょ。ちゃんと説明して』 


美嘉「アイツが家に来てるの!」 


凛『は? 何それ?』 

美嘉「リビングで、ノートPCで仕事してるんだって!」 

凛『ねえ、意味がわからないんだけど』 


美嘉「アンタのプロデューサーと、家で二人っきりなの!」 


凛『……ふーん』

642: 名無しさん 2018/06/10(日) 19:35:11.28 ID:21bnNBFvo
凛『ねえ、そんな嘘ついて何になるの?』 

美嘉「ウソじゃないってば!」 

凛『まだ引っ張るつもり?』 

美嘉「莉嘉が、ウチの親と面談するって聞いてない!?」 

凛『聞いてるけど、それが?』 

美嘉「それで来てるの! で、家にアタシしか居ない! わかる!?」 

凛『うん、わかった』 


凛『今すぐ行くよ。蒼い風が、駆け抜けるように』 


美嘉「さっすが凛! 話早いじゃん★」 

美嘉「……って、もう通話切れてるし」

643: 名無しさん 2018/06/10(日) 19:38:13.91 ID:21bnNBFvo
美嘉「……とりあえず、制服を着替えて――」 


ピンポーン♪ 


美嘉「早くない!? ってか、早すぎじゃない!?」 

美嘉「……でも、マジ助かる!」 

美嘉「それに、莉嘉達の誰かが帰ってきたかもだし★」 

美嘉「……よし★ 助かっ――」 


ピンポーン♪ 


美嘉「はーい、今行きまーす!」

644: 名無しさん 2018/06/10(日) 19:42:13.58 ID:21bnNBFvo
  ・  ・  ・ 

美嘉「……宅急便」 

美嘉「しかも、今日に限って要冷とか……あり得なくない?」 

美嘉「冷蔵庫に入れないと……マズイ、よね」 

美嘉「……」 

美嘉「……大丈夫大丈夫、ここはアタシんちだから」 

美嘉「別に、アイツが居たって、チョー余裕だし★」 

美嘉「……」 

…ガチャッ! 


武内P「……」 


美嘉「な、なんで立ち上がってるの!?」 

武内P「あ、いえ……お帰りに、なったのかと……」 

美嘉「ち、違う違う! ただの宅急便だから!」

645: 名無しさん 2018/06/10(日) 19:47:03.83 ID:21bnNBFvo
武内P「まだ……んっ! お帰りに、なられないようですね」 

美嘉「ど、どうしたの? セキなんかして」 

武内P「あ、いえ……何でもありません」 

美嘉「もしかして、喉渇いてるとか?」 

武内P「んっ!……大丈夫です」 

美嘉「もー! ちょっと待ってなー……麦茶で良い?」 

武内P「あ、いえ、お構いなく」 

美嘉「待たせちゃってるわけだからさ、この位トーゼンっしょ★」 

武内P「ですが……いえ、ありがとう、ございます」 

美嘉「へへっ★ 城ヶ崎家特製のお茶だよ★ ま、市販のだけどね」ニコッ 

武内P「……良い、笑顔です」

646: 名無しさん 2018/06/10(日) 19:50:36.66 ID:21bnNBFvo
  ・  ・  ・ 

…バタンッ 

美嘉「……」 

美嘉「ヤバイ」 

美嘉「――ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバーイ!」 

美嘉「凛凛凛凛んんん!」 

たぷたぷたたぷたぷ! 

美嘉「……――もしもし、凛!?」 


凛『もう少し待って。今、着て行く服を選んでるから』 


美嘉「今すぐって言ったのに!?」 

美嘉「アンタ、それ風が駆け抜けるドコロか、無風状態だよ!?」

647: 名無しさん 2018/06/10(日) 19:55:37.39 ID:21bnNBFvo
凛『ねえ、美嘉』 

美嘉「何!? ちょっと、ホント急いで欲しいんだケド!?」 

凛『私が、膝下丈のスカート履いてたら、どう思う?』 

美嘉「どうでも良い!」 

凛『ねえ、真面目に聞いてるんだけど』 

美嘉「似合う似合う! 凛は、何でも似合うって!」 

凛『そう、かな?』 


凛『友達の家に行く時は、こういう格好なんだ……って思う?』 

凛『こういう格好も、悪くないかな……って思うかな?』 

凛『やっぱり、普段どおりの格好の方が……ねえ、どっちが良い?』 


美嘉「どっちでも良いって!」

648: 名無しさん 2018/06/10(日) 20:01:06.88 ID:21bnNBFvo
美嘉「急いでって、凛!」 

凛『……トップスは、何を合わせよう』 

美嘉「ねえ、アタシ、アイツと二人っきりなんだよ?」 

凛『うん、それが?』 

美嘉「ゆっくりしてて良いの?」 


『ズドデンッ! ドンッ、ドドッ、ドドドタッ!』 


美嘉「えっ!? 何!? 何の音!?」 

凛『大丈夫、ちょっと階段を転げ落ちただけだから』 

美嘉「ちょっとって言うか、全部転げ落ちたよね!?」

649: 名無しさん 2018/06/10(日) 20:05:22.09 ID:21bnNBFvo
凛『大丈夫、急いで行くから』 

美嘉「凛!? 本当に平気なの!?」 

凛『うん。結局、どっちの服にするか選べなかったけどね』 

美嘉「えっ? それじゃあ――」 


凛『パンツスタイルだよ、うん、走りやすい』 


美嘉「パンツ丸出しなだけじゃん! 本気!?」 

凛『本気出すよ……全力で向かうから』 

美嘉「走りの方の心配じゃないって!」

650: 名無しさん 2018/06/10(日) 20:11:05.10 ID:21bnNBFvo
美嘉「とにかく! 下に何か着て――」 


ピンポーン♪ 


美嘉「――あ、インターフォンが……」 

美嘉「……って、通話切れてるし」 

美嘉「アイツ……本当に、大丈夫なの……!?」 

美嘉「――ま、まあでも! 誰か帰ったかもだし★」 


ピンポーン♪ 


美嘉「はいはーい、今行きまーす!」

653: 名無しさん 2018/06/10(日) 20:20:38.09 ID:21bnNBFvo
  ・  ・  ・ 

美嘉「……また、宅急便」 

美嘉「いや、違う会社だから、こういうコトも有り得るケド……」 

美嘉「またクール便で……今度は、冷凍」 

美嘉「……」 

美嘉「もう、マジ……何なの……!?」 

美嘉「なんで、アタシしか居ない時に……!?」 

美嘉「……」 

…ガチャッ! 


武内P「……」 


美嘉「……うん、ゴメン。アタシだから」 

武内P「あ、いえ……此処は、城ヶ崎さんのお宅ですから」 

美嘉「そ、そうだよね……うん」

654: 名無しさん 2018/06/10(日) 20:27:33.85 ID:21bnNBFvo
美嘉「あー……お茶のおかわり、いる?」 

武内P「いえ、お気遣いなく」 

美嘉「ふーん、そ、そっか」 

武内P「……」 

美嘉「えっ、と……それ、何やってるの?」 

武内P「はい、面談するにあたり、城ヶ崎さんの資料の確認を」 

美嘉「へー、莉嘉の仕事内容とか?」 

武内P「そうですね」 


武内P「それに加え、貴女の仕事内容に関しても、確認しています」 


美嘉「へっ?」 

美嘉「あ、アタシのも?」

655: 名無しさん 2018/06/10(日) 20:41:55.53 ID:21bnNBFvo
武内P「彼女は、貴女を目標にしていますから」 

美嘉「あ、あー……そういうコト」 

武内P「今後のプロデュース方針にも、関わってくるかと」 

美嘉「ふーん、なるほどねー」 

武内P「ですが……彼女は、まだ12歳ですから……」 

美嘉「……あー、あんまり露出度高めの格好は、ってコトね」 

武内P「はい。そういった事も、ご両親と相談する予定です」 

美嘉「でもさ、露出度高い格好も……イケてると思わない?」 

武内P「それは……はい」 

美嘉「何ー? やっぱり、アンタもエロい格好好きなんじゃん★」 

武内P「ご、誤解です!」 


武内P「貴女は、どの様な格好をされていても……」 

武内P「目標になる、魅力的なアイドルだと、そう、思います」 


美嘉「……」

656: 名無しさん 2018/06/10(日) 20:47:10.66 ID:21bnNBFvo
  ・  ・  ・ 

…バタンッ 

美嘉「……」 

美嘉「ヤバイ★」 

美嘉「――ヤバイヤバイヤバイヤバイヤバババババ――イッ!★★★」 

美嘉「あふぇっ、えへ、へっ、えへへへ///」 

たぷたぷたぷたぷ! 

美嘉「……――あっ、もしもし凛?★」 


凛『待ってってば! 何をはいていくか迷ってるの!』 


美嘉「あっ、やっぱりパンツ丸出しはヤバいと思ったんだ」 

凛『靴が良いかな、それとも、サンダル?』 

美嘉「えっと……下は?」 

凛『蒼だけど? 上とお揃いの』 

美嘉「下着の色は聞いてないから!」

657: 名無しさん 2018/06/10(日) 20:53:17.15 ID:21bnNBFvo
凛『それより、何?』 

美嘉「そうだ! ねえ、聞いてよ!★」 

凛『聞いてるから……何なの?』 

美嘉「どんな格好でも魅力的って言われた! ニヒヒ!★」 

凛『何それ』 

美嘉「だーかーらー! アイツに褒められたんだってば★」 

凛『何それ』 

美嘉「露出度高い格好もイケてるって★」 

凛『ふーん』 


凛『とりあえず、裸になったけど』 

凛『それで?』 


美嘉「どれで!?」

658: 名無しさん 2018/06/10(日) 21:00:10.92 ID:21bnNBFvo
美嘉「凛!? ねえ、ちょっと落ち着きなって!」 

凛『何言ってるの。落ち着いてなんかられない』 

美嘉「ってか、多分そろそろ莉嘉達帰ってくると思うから!」 

凛『その間に、何する気?』 

美嘉「何もしないってば!」 

凛『……やっぱり、今すぐ行くから』 

美嘉「待ちなって! っていうか、アンタ今全裸なんでしょ!?」 

凛『それが?……うん、動きやすい』 

美嘉「確認やめて!」 


「ただいまー☆ P君、おっ待たせー!☆」 


美嘉「……あっ、帰ってきた」 

凛『ふーん。なら、もう心配いらないかな』 

美嘉「ゴメン、アタシはアンタの方が心配だわ」

659: 名無しさん 2018/06/10(日) 21:07:56.04 ID:21bnNBFvo
  ・  ・  ・ 

武内P「面談……ですか?」 

凛「うん。親が、プロデューサーと話したい、って」 

武内P「はい、それは構いませんが」 

凛「それじゃあ、今日の仕事が終わったらで良い?」 

武内P「急、ですね……ですが、はい、問題ありません」 

凛「ごめんね。なんか、無理言っちゃって」 

武内P「いえ、大事な娘さんを預かっているのですから、当然の事です」 

凛「なんか、心配みたいなんだよね」 

武内P「ご両親が、渋谷さんを大切になさっているからこそだと、そう、思います」 


凛「変だよね、家では裸で居るようになっただけなのに」 


武内P「いえ、それは――」 

武内P「……」 

武内P「えっ?」

660: 名無しさん 2018/06/10(日) 21:13:58.81 ID:21bnNBFvo
凛「美嘉から聞いたよ。うん、色々と」 

武内P「待ってください! あの、何をですか!?」 

凛「露出度が高い方が、いけてるんでしょ」 

武内P「はいっ!?」 

凛「ねえ、正直に答えて」 

武内P「な……何をですか……!?」 


凛「美嘉の家で、二人きりになった時」 

凛「裸で、どんな格好をさせたの」 


武内P「待ってください! 意味が……意味が、わかりません!」 

凛「とぼけないで!」 

武内P「っ!?」 


凛「どんな格好でも魅力的って……色んなポーズを取らせたって事でしょ!?」 


武内P「渋谷さん!?……あの、渋谷さん!?」

661: 名無しさん 2018/06/10(日) 21:23:24.54 ID:21bnNBFvo
凛「それを聞いたから、家でも裸で居るようにしたの」 

武内P「あの……まさか、それをご両親に……!?」 

凛「言ったけど。私、親とも仲良いから」 

武内P「完全に誤解されています!」 

凛「何が? 裸で、色んなポーズさせたのは事実でしょ」 

武内P「決して! 決して、そんな事はありません!」 

凛「……ふーん」 

武内P「お願いします! 私を信じてください!」 

凛「まあ、言い訳はこの後でゆっくり聞かせて貰うから」 

武内P「微塵も信じていない!?」 

凛「とりあえずさ」 


凛「家に来てよ、プロデューサー」 



おわり