※榛名「榛名恋愛相談所」 天龍「2件目だぜ!」(前編)

528: ◆ATK1PCranA 2015/02/14(土) 22:17:47.50 ID:3bdxCCze0
~バレンタインの鎮守府~

コンコン

提督「開いてるから入っていいぞー」

ガチャッ

山城「失礼します」

提督「山城か。どうした?」

山城「いえ、少し提督に用事が……」

提督「用事?」

山城「提督は、今日が何の日か知ってますか?」

提督「ビスマルクと伊良湖の誕生(進水)日」

山城「そうじゃなくて!もっとこう、一般的な!」

提督「……ああ、バレン何とかデーか」ケッ

山城「なんでそんなにやさぐれてるんですか……?」

引用元: ・榛名「榛名恋愛相談所」 天龍「2件目だぜ!」

529: ◆ATK1PCranA 2015/02/14(土) 22:24:53.92 ID:3bdxCCze0
提督「聖バレンタインの冥福を祈る日に男女がイチャコラしている事実に腹が立って仕方がない。ついでに俺にチョコが渡されないという事実が許せない」

山城「ようするにやっかみですか」

提督「いいんだよ!俺別にチョコとか好きじゃないし!」

山城「そうなんですか?じゃあこのチョコレートは自分で処分しないと――――」

提督「ください」ドゲザ

山城「いっそ清々しいくらいの手のひらがえしですね」

提督「いや、チョコが嫌いなのは本当だけど、今日はいける気がするんだよ!つーか山城のチョコだからいける気がするんだよ!」

山城「そ、そうですか……私のチョコだから……」///

530: ◆ATK1PCranA 2015/02/14(土) 22:39:35.91 ID:3bdxCCze0
山城「ま、まあ元々提督のために作ったチョコですからあげますよ」

提督「ありがとう山城!愛してる!」

山城「い、いいから早く目を瞑って口を開けてください!恥ずかしいんです!」///

提督「恥ずかしいって何が?つーか口を開けても手元にチョコが無かったら食べれないんだけど」

山城「た、食べさせてあげますから!」

提督「あ、マジでさんきゅー」アーン

提督(一時期に比べべったり甘えてこなくはなったけど、やっぱり俺に対する山城の態度が軟化してるよなぁ……何かあったのか?)

山城「そ、それじゃ行きますよ……」モグモグ

提督(あれ?何でだろう?目の前でチョコを食べてるような音が――――)

山城「ふぇいっ」チュッ

提督「!!??」

山城「んっ……んん……」

提督(や、山城の口から温かい液体が……この味は、チョコ?)

提督(これってもしかして、いや、もしかしなくても……)

山城「……ぷはっ」///

提督「……」ポー

山城「ど、どうでした?美味しかったですか?」///

531: ◆ATK1PCranA 2015/02/14(土) 22:48:36.90 ID:3bdxCCze0
提督「……口移し?」

山城「こ、声に出して言わないでください!恥ずかしいんですってば!」///

提督「や、山城、お前何やって……!」///

山城「だ、だって……その……えっと……」///

提督「たかが義理チョコのためだけにそこまでしなくても良かったってのに……」

山城「義理じゃありません!」

提督「へ?」

山城「あ」

提督「ぎ、義理じゃないってそれどういう――――」

山城「あー!私買い出し頼まれてるんでした!それでは失礼しますね!行ってきます!」

提督「あ、おい!ちょっと待て――――行っちまったか」

提督「義理じゃないって……つまりその、あれだよな?」

提督「いや、ないって!流石にそんなわけない!山城が俺にそんなの……」

提督「……ない、よな?冗談に決まってる、よな?」

提督「だああああああああああああああ!!!!!!!!!わっかんねぇ~!誰でもいいから女心について詳しく説明してくれえええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!」

532: ◆ATK1PCranA 2015/02/14(土) 22:50:57.12 ID:3bdxCCze0
~一方、山城は~

山城「や、やっちゃった……」

山城(提督とキスしたのは初めてじゃないけど、前の時は提督寝てたし!しかも今回は口移しでチョコを――――)ボンッ

山城「ど、どどどどどどどうしよ!?流石に提督にバレちゃったかもしれない!」

山城「でも提督のことだし気付いてない可能性も……」

山城「ああもう!上手くいったはずなのにこんなに悩むなんて……不幸だわ」

533: ◆ATK1PCranA 2015/02/14(土) 22:52:28.70 ID:3bdxCCze0
~提督の脳の一部が、拡張されました~



対象:山城

恋愛度:☆1

状態:気づかない程度の想い



※このシステムに特に深い意味はありません。精々個別エンディングが豪華になるくらいです。今のところは

535: ◆ATK1PCranA 2015/02/14(土) 23:00:41.33 ID:3bdxCCze0
おわり。勢いで一気に書き上げました。やれるだけのことの半分くらいはやった

ちなみに選択肢の意味は上から鈴谷、山城、夕立、瑞鳳、秋月、加賀、浜風、那珂、オムニバス(微妙に使い方が間違ってるけど、ようするに主だったヒロイン全員分)、他鎮守府のバレンタイン、漣、ヤミナ、榛名です

他のヒロインのも、希望してくださる方がいらっしゃったらやりたいと思います。↑2のシステムは発動しませんが

543: ◆ATK1PCranA 2015/02/16(月) 20:58:00.82 ID:6+r4rxXn0
~鎮守府のバレンタインpart2~

秋月「司令!」バンッ

提督「どうしたんだね秋月くん。そんなに慌てて」

秋月「……そのキャラはツッコミ待ちなんでしょうが今はそんな場合ではありません。大変なんです!」

提督「何があったん?」

秋月「チョコレートが、チョコレートが無いんです!」バンッ

提督「……は?」

544: ◆ATK1PCranA 2015/02/16(月) 21:10:27.24 ID:6+r4rxXn0
提督「――――つまり、今日がバレンタインデーであることと、バレンタインにはチョコを渡す風習があることを今日知って、今更ながらにチョコを用意しようとしたらどの店でもチョコが売り切れていた。と、そういうことか」

秋月「はい……どのお店に行っても、チョコはもう売り切れた、と」

提督「へぇ」

秋月「すみません。日頃お世話になっている分こういう時くらいはちゃんとしたかったんですけど……」シュン

提督「……」ポンポン

秋月「え?」

提督「別に気にしなくていいさ。お前の気持ちは充分、伝わってるからな」ナデナデ

秋月「ふぇっ!?あ、あの……」///

545: ◆ATK1PCranA 2015/02/16(月) 21:41:10.35 ID:6+r4rxXn0
秋月「あ、あの!」///

提督「ん?」ナデナデ

秋月「来年……来年こそは、ちゃんと渡しますから!下手くそかもしれないけれど、一生懸命に作りますから!」

秋月「そうしたら、受け取ってもらえますか……?」

提督「……」

提督「ああ、もちろん」

秋月「……それじゃあ秋月は仕事に戻りますね。失礼しました」バタン

提督「……ふぅ」

提督「また来年も、チョコが売り切れてますように」



※提督はチョコが苦手です

558: ◆ATK1PCranA 2015/02/19(木) 22:40:19.07 ID:8NRsPN1S0
キラ付けするとT字有利だろうと支援艦隊が攻撃を当てなくなるのって仕様なんですかね(怒)



~鎮守府のバレンタインpart3~

瑞鳳「てーとくー!」バタン!

提督「どうした瑞鳳」

瑞鳳「チョコあげる!はい!」

提督「お、おう。ありがとう」

瑞鳳「……!」キラキラ

提督(どうしよう。こんないい笑顔で見つめられたらチョコが苦手なんて言い出せない)

559: ◆ATK1PCranA 2015/02/19(木) 22:47:56.22 ID:8NRsPN1S0
瑞鳳「ほら、早く開けてみて!」

提督「わ、わかった、わかったから!……これは」

瑞鳳「ふっふーん!どう、このオリジナリティ溢れるチョコは!」

提督「いや、これチョコって言うより――――卵焼きじゃね?」

瑞鳳「そんなことないでしょ!ちゃんと卵と卵の間にチョコが挟まってる!」

提督「八割方たまごじゃん!なんで海苔入れるのと同じ要領でチョコ入れてんの!?バカなの!?」

瑞鳳「だ、だって提督卵焼き好きでしょ?だからこうしたら美味しく食べれるかなって!」

提督「うん、限度というものを考えようか」

瑞鳳「食べてみなきゃ美味しいかどうかわかんないでしょ!」

提督「お前味見は?」

瑞鳳「……してない」

提督「俺ちょっとお腹痛いからトイレに――――」

瑞鳳「だ、大丈夫だって!きっと絶対美味しいからたぶん!」

提督「ところどころに不穏な単語が……がふっ」モグモグ

提督(瑞鳳の奴無理矢理口の中に捻じ込みやがった……)

560: ◆ATK1PCranA 2015/02/19(木) 22:52:17.65 ID:8NRsPN1S0
瑞鳳「どう?」

提督「どうも何もこんなもん――――あれ?美味い?」

瑞鳳「本当!?」

提督「ああ、普通に食える」

瑞鳳「よ、良かったぁ~」

提督「チョコさえも美味に変えてしまうとか卵マジパないな」

瑞鳳「チョコさえも?」

提督「こっちの話だ気にすんな」

瑞鳳「わ、わかった」

提督「とにかく、これありがとうな。嬉しかった」

瑞鳳「うん!それじゃ、来月は期待してるからね!」

提督「あいよ。きっちり三倍にして返してやるよ」

561: ◆ATK1PCranA 2015/02/19(木) 22:52:54.33 ID:8NRsPN1S0
こっから本編に戻ります

562: ◆ATK1PCranA 2015/02/19(木) 23:00:41.66 ID:8NRsPN1S0
~ある日の鎮守府~

伊168「浜風、準備は出来た?忘れ物は無い?」

浜風「はい、元々そんなに持ってきていなかったので」

提督「お前らもう帰るのかよ。もう少しいればいいのに」

伊168「そういうわけにもいかないの。今回の作戦で消耗した提督たちの代わりに、しばらくは私たちが前線で戦わなきゃいけないから」

提督「それはそうだが……」

伊168「ま、暇になったらまた来てあげるわよ。浜風も連れて、ね」チラッ

浜風「い、イムヤさんっ!」///

提督「大和に武蔵、金剛。あいつらも浜風が来たら喜ぶだろうからな。是非また来てくれ」

伊168「そっちじゃないわよ、そっちじゃ……」ハア

提督「え?何か間違った?」

浜風「……提督も、嬉しいですか?」

提督「ん?何が?」

浜風「私がまた来たら、嬉しいですか?」

提督「そりゃ嬉しいさ。当たり前だろ?」

浜風「そう、ですか……」

浜風「えへへ」ニヤニヤ

伊168「おっとそれ以上は放送コードに引っかかるからアウトよ!」バッ

提督「な、何が何だかよく分からんが……とにかく、元気でな」

伊168「提督もね。あなたに不死鳥の加護があらんことを」

提督「それが欲しいのはお前だろうが」

伊168「私はいいのよ。帰ってきたらいっぱい側にいてもらうから」

提督「さいですか」

563: ◆ATK1PCranA 2015/02/19(木) 23:01:59.08 ID:8NRsPN1S0
提督「それじゃ、またな」

伊168「バイバイ、提督」フリフリ

浜風「お世話になりました」ペコリ



~イムヤと浜風が呉に帰りました~

564: ◆ATK1PCranA 2015/02/19(木) 23:13:20.59 ID:8NRsPN1S0
~一方、某北の大地~

男「え~!もう帰っちゃうのかいマイスイートハニー」

???「研修はもう終わったからね。あとあまりふざけたこと言ってると弾くよ?」

男「おーけーおーけー謝るんで展開した艤装戻してください」ドゲザ

???「まったく、ただでさえこれから長距離の移動で疲れるんだから、無駄な体力を使わせないでくれ」

男「ごめんごめん。それじゃ、日本に帰っても元気にやりなよ?俺はいつだって、キミの安全を祈ってるからさ」

???「……私も、一応キミの健康を祈っておいてあげるよ」

男「マジで!?ついに来たかデレ期!」

???「やっぱり気が変わった今すぐ死んでくれ」

男「デレ期終了早いよ!そんなところも可愛いんだけどさ!」

???「死ね」

男「悪かったよ、今度こそこれで最後だ。さようなら、響ちゃん。いや、ヴェールヌイちゃんか」

ヴェル「どっちでもいいさ。どちらも私の大切な名前だからね」

ヴェル「до свидания。さようなら、ナンパ男さん」

~~~~~

ヴェル「さて、日本に帰ったらまず何をしようか。とりあえず大本営には顔を出さなきゃいけないし、提督や天龍のところにも行こうか。それと着任予定の佐世保の鎮守府も見に行くかな。でも、何より先に――――」

ヴェル「――――イムヤに会いに行こう」

568: ◆ATK1PCranA 2015/02/20(金) 23:06:45.50 ID:LpRn4L6n0
~バレンタインの鎮守府part3~

提督「大きな声でピリカピリララ♪」

提督「はしゃいーで騒いで歌っちゃーえ♪」

浜風「……廊下で何をしてるんですか貴方は」

提督「ん?浜風?俺はただ単に見回りを――――」

浜風「どこの世界に見回りしながら大声で歌う人がいるんですか」

提督「ここにいるが?」

浜風「……」ハア

提督「なんで溜め息吐かれてんの!?」

569: ◆ATK1PCranA 2015/02/20(金) 23:28:59.65 ID:LpRn4L6n0
浜風「まぁいいです。おかげでちょうどいいタイミングで会えました」

提督「俺に何か用でもあったのか?」

浜風「はい、これを」サッ

提督「……?」

浜風「 た ま た ま 材料が余ったので作っただけですから。特に深い意味はありません」

提督「もしかして……チョコ?」

浜風「はい、一応」

提督「あ、あー……うん、アリガトウ。ウレシイヨ」

浜風「……そんな顔しなくても、材料はホワイトチョコレートで作ったのはガトーショコラですから安心していいですよ」

提督「え、マジで!?そっか、良かったぁ」

570: ◆ATK1PCranA 2015/02/20(金) 23:32:03.74 ID:LpRn4L6n0
浜風「それでは浜風はこれで」

提督「おう、ありがとな」

浜風「いえ」スタスタ

提督「……義理だろうけど、嬉しいものは嬉しいな」

提督「って、そういえば俺あいつにチョコ苦手だって言ったっけ?何で知ってたんだ?」



浜風(緊張した緊張した緊張した緊張した緊張した緊張した)///

571: ◆ATK1PCranA 2015/02/20(金) 23:46:09.77 ID:LpRn4L6n0
バレンタインネタはこれで終わり。ヤミナは隠しヒロインなので本番でコンマ取らないと無理です。榛名なんて攻略ヒロインですらありません

本当は本編も進めるつもりだったんですが今日はもう無理っぽいです。眠気が限界です

また明日頑張ります

578: ◆ATK1PCranA 2015/03/02(月) 20:33:03.42 ID:LKM5AyoD0
~ある日の呉~

ピンポーン

時雨「あれ?お客さんかな?」

白露「今日誰か来るって言われてたっけ?」

村雨「言われてないよー」

阿武隈「じゃあ宅配便?」

鬼怒「誰か何か頼んだ?」

フルフル

阿武隈「長門さんたちはどうですか?」

長門「私は別に何も買っていないが……」

陸奥「私も心当たりは無いわね」

時雨「となると残るは――――」

春雨「イムヤさん、ですね」

時雨「そうなるね。じゃあ誰が呼びに……というか起こしに行く?」

シーン

白露「あ、あたしいっちばーん!に抜けるね!」タタッ

村雨「村雨もそういう趣味は無いからやめておくねー!」タタッ

阿武隈「へ、部屋に戻ってお守り作らなきゃ。交通安全の」タタッ

鬼怒「パナイ島が呼んでる気がするから無理!」タタッ

長門「たまには哨戒任務に当たらねばな」ダッ

陸奥「駆逐艦や軽巡の子達に怪我させるわけにはいかないもんね?」ダッ

時雨「……見事にみんな逃げて行ったね」

春雨「そうだね……」

時雨「じゃ、あとは春雨よろしく。ボクは日課のジョギングに行かなきゃいけないから」タッ

春雨「時雨ちゃんにそんな日課無いよね?」グイッ

時雨「今日から出来たんだよ!」ジタバタ

春雨「嘘吐いてまで私に押し付けて逃げようなんて、時雨ちゃんは悪い子だね?」グリグリ

時雨「痛たたた!痛い!痛いよ春雨!」

579: ◆ATK1PCranA 2015/03/02(月) 20:39:27.26 ID:LKM5AyoD0
春雨「嘘吐いた罰として、このままイムヤさんの部屋まで連行して放り込んじゃおっかな」

時雨「ちょっ!?それはシャレにならないってば!」

ガチャッ

浜風「おはようございます」

春雨「あれ?浜風ちゃん?今起きてきたの?」

浜風「はい。うっかり寝過ごしてしまいまして」

時雨「そういえばさっきからいなかったね。すっかり忘れてた」

春雨「そうだ時雨ちゃん。浜風ちゃんに頼めばいいんじゃない?」

時雨「ああ、そうだね。それがいい」

浜風「何の話ですか?」

時雨「実は寝てるイムヤさんを起こしてここまで連れてきて 浜風「無理です」 即答かあ……」

浜風「絶対に無理です。それだったら単騎で沖の島まで行った方がマシです」

時雨「だよねえ……」

春雨「いっそ三人で起こしに行く?そうすれば運が良ければ一人くらいは助かるかも……」

時雨「そうだね。そうしよっか」

浜風「では、誰が助かっても恨みっこなしということで」

春雨「じゃあ早く行きま――――」

伊168「食堂のドアの前で何してるの?」ガチャリ

580: ◆ATK1PCranA 2015/03/02(月) 20:44:40.35 ID:LKM5AyoD0
時雨「イムヤさん!ちょうどいいところっ」バンッ

時雨「~~~~~!!!!!」プルプル

伊168「耳元で大きな声出さないで。頭に響く」

浜風「また二日酔いですか?」

伊168「ええ。昨日うっかり深酒しちゃって」

春雨「昨日だけじゃなくていつもじゃ……」ボソッ

伊168「何か言った?」

春雨「いえ、何でもないです!」ビシッ

伊168「そう。それで、何の話をしていたの?」

時雨「そうそう。イムヤさん、何か通販で頼んだりした?お酒とか」

伊168「特に頼んだ覚えはないわね」

時雨「そっか。イムヤさんも違うのか」

春雨「浜風ちゃんは?」

浜風「私も、特には」

581: ◆ATK1PCranA 2015/03/02(月) 20:48:55.39 ID:LKM5AyoD0
伊168「何?何か来たの?」

時雨「うん。五分くらい前にインターホンが」

伊168「いやさっさと出なさいよそれ。帰っちゃったらどうするのよ」

春雨「強盗かもしれませんし」

伊168「わざわざインターホン鳴らしてから鎮守府を襲撃する強盗なんているわけないでしょ」

浜風「帰られても困りますし、とりあえず玄関まで行ってみましょうか」

582: ◆ATK1PCranA 2015/03/02(月) 21:04:16.42 ID:LKM5AyoD0
~玄関~

伊168「で、ここまで来たわけだけど」

春雨「まだいる?」

時雨「電探ニ感アリ。うん、いるよ」

浜風「それでは、開けますね」

ガチャッ

ヴェル「ひびきーぬいだよ。このまま忘れ去られるんじゃないかと心配したんだ」ヤホー

伊168「……」アゼン

時雨「誰?」

春雨「知らない人だね?」

浜風「どうやら艦娘のようですが……」

ヴェル「そこの三人は初めましてだね。私はそこのイムヤの後輩の――――」

伊168「ひ」

一同『ひ?』

伊168「響いいいいいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!会いたかったわあああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!」ガバッ

ヴェル「えっ?ちょ、いきなり抱き着かれるのは流石にっ!というかこの展開、何か既視感がっ」

伊168「おかえり響ロシアはどうだった?寂しくなかった?ちゃんと眠れた?私はもう響がいなくて寂しすぎて夜も眠れなかったわ!」ギュウ

ヴェル「いや、あのイムヤ?久しぶりの再会でテンションが上がるのは分かるけど、締まってる。締まってるから。あと酒臭い」

583: ◆ATK1PCranA 2015/03/02(月) 21:08:07.59 ID:LKM5AyoD0
伊168「響!」プクー

ヴェル「ああ、やっと解放された……何?」

伊168「なんで呼び捨てなのよ!前みたいに『イムヤ先輩』って呼んでくれなきゃやだー!」ジタバタ

ヴェル「いやだって別にもう同じ鎮守府じゃないし、別にいいかなと。あと、後ろの子達がドン引きしてるから少し落ち着こうか」

時雨「あのイムヤが……」

春雨「二日酔いで二十四時間三百六十五日不機嫌そうなイムヤさんが……」

浜風「笑顔を見せたり駄々っ子したり……」

ヴェル「イムヤが普段どんな風に生活してたのかが気になるんだけど」

585: ◆ATK1PCranA 2015/03/02(月) 21:16:22.21 ID:LKM5AyoD0
伊168「随分帰ってくるのが遅かったわね!一年もかかって!」

ヴェル「本当はあと十日は早く帰ってこれるはずだったんだけどね。飛行機が故障したり、野良艦を拾ったりしてたら遅くなっちゃった」テヘペロ

伊168「まったくもう……」

ヴェル「まあまあ。そうだ、これお土産」

伊168「?」

ヴェル「ウォッカだよ。本当は天龍辺りにあげるつもりだったけど、この一年でイムヤは酒豪になったみたいだからね。あげる」

伊168「ありがとう!大切に飲むわね!」ギュー

ヴェル「どうでもいいけど抱き着くのやめてもらっていいかな。酒臭い。酔いそう」

伊168「響はどこの鎮守府に入るの?ここ?」

ヴェル「佐世保に席が用意されてるよ。提督代行、って肩書付きでね」

伊168「そう。じゃあ一緒の艦隊にはなれないのね」

ヴェル「まあね。でも、また遊びに来るよ。今日はもうこれから佐世保に向かわなきゃいけないけど」

伊168「うん、わかった。明日を楽しみにしてるわね」

ヴェル「ちょっと待って。明日来るとは一言も言ってない」

586: ◆ATK1PCranA 2015/03/02(月) 21:19:11.10 ID:LKM5AyoD0
伊168「冗談よ。それじゃあ響。またね」

ヴェル「うん。ああ、そうそう。一つ言い忘れてた」

伊168「?」キョトン



ヴェル「『響』じゃなくて『Верный』だよ。今度会うからはそう呼んでくれ、イムヤ先輩」

597: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 22:06:34.19 ID:T8EPxVZ/0
~雛祭りの鎮守府~

提督(いきなりで悪いが俺の話を聞いてくれ。今、俺はとても大変な状況に陥っているんだ)

提督(状況をしっかり伝えたいのはやまやまなんだが、生憎俺にも何が何だかさっぱり分からねえ。まるでスタンドでも使われたような気分だぜ)

提督(だが僅かなりとも俺が分かっていることもある。それは――――)

鈴谷「提督」

夕立「大人しく」

瑞鳳「迅速に」

秋月「誰か選んでください」

加賀「提督は」

山城「誰と」

漣「一緒になりたいんですか?」

提督(――――命の危機に晒されているということだ!)

598: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 22:12:07.67 ID:T8EPxVZ/0
~十分前~

デキター!

提督「ありがとう妖精さん。ご苦労様」ナデナデ

エヘヘー

榛名「提督?何ですかこれ」

提督「雛壇だよ雛壇。今日は雛祭りだろ?」

榛名「正確には桃の節句というんですけどね」

提督「こまけぇこたあいいんだよ。で、折角だから用意してもらった」

榛名「提督にしては珍しく気が利きますね。ですがこれ……」

ドーン ←巨大な雛壇

榛名「……大き過ぎません?」

提督「まあな。これは普通の雛壇みたいに人形を飾るんじゃなくて、人が乗るタイプの奴だから」

榛名「ああ、四コマからパクったんですね」

提督「せめてパロディと言え」

599: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 22:17:53.80 ID:T8EPxVZ/0
榛名「で、誰がどの役をやるんです?」

提督「それはまだ決めてない。全員集めてから話し合おうかと思って」

榛名「そうですか。でも、そうすると少し荒れそうですね」

提督「え?なんで?」

榛名「だって男性は提督一人なんですからお内裏様は提督に決定。じゃあ残るお雛様を誰がやるか――――」

鈴谷「あたしがやるっ!」シュバッ

提督「おわっ!鈴谷!?どっから出てきた!?」

鈴谷「細かいことは気にしない!それより、提督がお内裏様やるならあたしがお雛様やる!いいでしょ!?」

提督「俺は別にいいが……」

鈴谷「ホントっ!?じゃあ早速――――」

???『ちょっと待ったあ!』バンッ

600: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 22:25:29.02 ID:T8EPxVZ/0
夕立「話は聞かせてもらったっぽい!」

瑞鳳「私だってお雛様やりたい!」

秋月「あ、あの秋月は別にその……あの……」///

加賀「ここは譲れません」

山城「提督がお内裏様、私がお雛様。つまり二人は夫婦……!ふふ、幸せだわ」

漣「ここはやはりご主人様の初期艦でメイドの漣がやるべきでしょう」

提督「え、いや、全員交代でやればいいんじゃないの?」

榛名「じゃあ誰が一番最初にやるかは提督が決めてくださいね?」

提督「ファッ!?」

榛名「いやー、誰が選ばれんでしょうね。一番最初ということはそれすなわち一番一緒にやりたい人。ひいては一番提督に好かれてる人ということにもなるかもしれませんねー」ニヤニヤ

艦娘たち『!』ガタッ

提督「殺気!?」

提督(こうして冒頭に至るのであった)

601: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 22:32:40.93 ID:T8EPxVZ/0
榛名「で、提督は誰を選ぶんですか?」

艦娘たち『!』ジー

提督「え、えーっと……」

提督(どうする!?どうすればいい!?考えるんだ!考えるんだ俺!)

提督(この場における最適解。すべてを解決するたった一つの冴えたやり方は――――)

提督「これだああああああああああああああああああああああっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!」ダッ

鈴谷「あ、逃げた!」

夕立「逃がさないっぽーい!」

加賀「艦載機、全機発艦!」

提督「妖精さん!間宮のアイス一週間分で足止め頼んだ!」

タノマレタ!

ガンバルー

シャッシャッシャッドーン

榛名「あーこれは逃げられましたねー」

漣「追えー!追うんだー!隠れてるようなら草の根分けてでも探し出せ!」

瑞鳳「彩雲、行って!」

秋月「長10cm砲ちゃん!行こう!」

山城「逃げられるなんて不幸なことにはさせないわ!」

602: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 22:45:50.00 ID:T8EPxVZ/0
~街中~

提督「こ、ここまで来れば流石にもう大丈夫だろう……」

提督(なんていうかもう疲れた……なるべくトラブルに関わらないように適当にブラついて、落ち着いた頃合いを見計らって帰ろう……)

提督「さて何か暇を潰せそうなものは、と……」キョロキョロ

ヤミナ「はむはむ」モグモグ

提督「……」

提督(どうしよう。すごく見なかったことにしたい)

提督(どうしてこう、トラブルを避けて通ろうとすると更なる厄介ごとに巻き込まれるのか。何なの?主人公体質なの?その割にはちっともモテねーぞこら)

提督「気づかれないうちに通り過ぎよう」スタスタ

ヤミナ「あ、提督じゃないですか!どうしたんですか!もしかしなくても私に会いに来てくれたんですか!やーん感激です!」ブンブン

提督(目聡過ぎいいいいいいいいいい!!!!!!!!さっきまで一心不乱にクレープかっ込んでたくせに、なんで後ろを通り過ぎようとしたら見つけるんだよバカ!)

603: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 22:57:11.87 ID:T8EPxVZ/0
提督「よ、ようヤミナ、奇遇だな」

ヤミナ「はいそうですね!今日のこの出会いはまさに運命!提督と私は早く結婚するようにという神のお告げに違いありません!」

提督「じゃ、そういうことで」サッ

提督(これ以上関わったらアウトだ。いいな?)

ガシッ

提督「へ?」

ヤミナ「折角会ったんですからデートしましょう!そうしましょう!いざ私達の思い出の一ページを紡ぎにレッツゴー!」ダダッ

提督「ノリが意味不明な上に走る速度速すぎて酔うから今すぐ離せええええええええええええええ!!!!!!!!!!」

609: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 23:09:23.27 ID:T8EPxVZ/0
ヤミナ「提督!見てください!菱餅ですよ菱餅!」

提督「そうだねー菱餅だねー(棒)」

ヤミナ「美味しいです!」モグモグ

提督「赤城か!」

ヤミナ「提督?私とデートしてるのに他の女の名前を出すんですか……?」

提督「すみませんでしたッ!」

ヤミナ「はい、反省しているなら良しです。ほら提督、あーん」

提督「むぐっ!?もぐもぐ……餅だな」

ヤミナ「菱餅ですから♪」ニコニコ

610: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 23:14:27.86 ID:T8EPxVZ/0
ヤミナ「ひなあられもあります!」

提督「……食わないのか?」

ヤミナ「食べたいですけど……お金が、ちょっと」

提督「そう言えばお前って金どうしてんの?」

ヤミナ「色々ですよ。頼みごとを聞いたお礼に頂いたり、取った魚やキノコ、鳥などを売ったり……」

提督(それって条例違反じゃ……)

ヤミナ「うう~でもやっぱり食べたいです~」グムム

提督「……はあ」

提督「すみません、これ一袋ください」

店員「はーい。毎度ありー」チャリーン

提督「ほら」

ヤミナ「え?」

提督「食いたかったんだろ?」

ヤミナ「で、でも」

提督「さっきの菱餅の礼だから気にすんな」

ヤミナ「……ありがとうごさいます!」

提督(というかやっぱり店員はあの姉妹か……マジで何人いるんだあの人の姉妹って)

611: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 23:23:25.68 ID:T8EPxVZ/0
ヤミナ「あ、白酒もありますよ!ほら!」グイグイ

提督「あんま引っ張るなって……つーかさっきから食い物とか飲み物ばっかだな」

ヤミナ「お祭りですから!」

提督「飲み過ぎて酔っぱらうなよ?お前は着任したての時期に飲み過ぎて大暴走したんだから」

ヤミナ「今なら酔っても提督を襲うか提督に襲われるかの二択なのでむしろ積極的に酔っていきます!」

提督「襲わせねえし襲わねえよ!?」

ヤミナ「ぷはー。もう一杯!」

提督「既に飲んでる!?わんこそばみたいなノリで飲むんじゃありません!」

ヤミナ「てーとくー。私、なんだか体が熱くなってきちゃいました。そこのホテルで休みましょう?」

提督「ラブホとか絶対に無理だから!」

ヤミナ「ぶー。いいもん、ここで脱いじゃうもん」ヌギヌギ

提督「やめい!」

ヤミナ「やだー暑いー」ヌギヌギ

提督「にしたってこんな観衆目線の中で……ええい!」グイッ



提督「俺以外にお前の身体を見せんなつってんだよ」ボソッ

ヤミナ「!」キュン



ヤミナ「て、提督……」ドキドキ

提督「分かったらさっさと服直せ。先行くぞ」

ヤミナ「あ、は、はい!」///

612: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 23:29:07.94 ID:T8EPxVZ/0
ヤミナ「やっぱり雛祭りと言ったらこれですよね!雛人形!」

提督「これには今日だけで既に嫌な思い出が出来たよ……」

ヤミナ「?」

提督「いや、こっちの話」

ヤミナ「それにしても綺麗ですよねー……」

提督「そうだな……ん、あれは」

ヤミナ「どうかしましたか?」

提督「何でもない。ちょっとトイレ行ってくる」

ヤミナ「?はい、いってらっしゃいませ」

613: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 23:38:06.79 ID:T8EPxVZ/0
~そして夜~

ヤミナ「今日は楽しかったですね!」

提督「まあ、そうだな」

ヤミナ「いっぱい色んなことして遊びましたし!」

提督「トイレから戻ってきたらお前が雛人形作ってたのが一番印象的だったよ」ククッ

ヤミナ「あはは、じっと見てたら声を掛けられて……作ったと言っても、小型のストラップのですし」

提督「それでも充分に凄いさ」

ヤミナ「……照れます」///

提督「ん?」

ヤミナ「な、何でもありませんよ!それより、何でしょうあれ!」

提督「あれは……雛流しだな」

ヤミナ「雛流し?」

提督「祓い人形って人形を流して身を清める、っていう一種の禊みたいなもんだ」

ヤミナ「禊……」

提督「興味あるのか?」

ヤミナ「少しだけ」

提督「そっか、まあそんな巫女みたいな格好してるわけだしな。やってみるか?」

ヤミナ「はいっ!」

614: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 23:43:58.73 ID:T8EPxVZ/0
ヤミナ「わあっ、いっぱい流れてますね」

提督「この光景は圧巻だな。mooi」

ヤミナ「綺麗です……」

提督「ほら、お前も早く流せよ」

ヤミナ「そうですね」ナガシナガシ

ヤミナ「……」

提督「……」

ヤミナ「……提督」

提督「何だ?」

ヤミナ「今日は、ありがとうございました」

提督「どうした急に」

ヤミナ「無理矢理付き合せたのに、最後まで付き合ってくれて」

提督「無理矢理って自覚はあったんかい」

ヤミナ「これは、そのお礼です」カラン

提督「これは……さっきのストラップ」

ヤミナ「はい。私手作りの雛人形ストラップです。大切にしてくださいね?」

615: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 23:52:08.70 ID:T8EPxVZ/0
提督「……実は、俺からもお前に渡すものがある」

ヤミナ「へ?」

提督「俺に付き従ってくれてありがとう。未熟だった俺を支えてくれてありがとう」

提督「俺を守ろうとしてくれてありがとう。俺が死にそうになったとき、涙をこぼして悲しんでくれてありがとう」

提督「こんな俺を好きになって、好きでい続けてくれて」



――――本当に、ありがとう



ヤミナ「提、督」

提督「やっぱちょっと恥ずかしいな、こういうの」ポリポリ

 愛しい人から差し出された、一輪の桃の花は

暗い夜の中でもなお、月の光を受けて光り輝き

 少女の心を

甘く、甘くときめかせる

ヤミナ「……私こそ、今までずっと、ありがとうございました」

ヤミナ「そしてこれからもずっと、よろしくお願いします」ペコリ

提督「……!」キュン

提督「おうっ!」ニコッ



 桃の花の花言葉。それは――――

ヤミナ(――――『わたしはあなたのとりこ』。でも、今の提督はそんなこと考えないで渡したんでしょう)

 でも

ヤミナ「いつか絶対、本当にあなたをとりこにしてみせますからね、提督」

提督「何か言ったか?」

ヤミナ「いいえ、なーんにもっ!」ニコッ

616: ◆ATK1PCranA 2015/03/03(火) 23:54:03.12 ID:T8EPxVZ/0
~提督の脳の一部が拡張されました~

対象:ヤミナ

恋愛度:☆2

状態:忘れかけていた想い

623: ◆ATK1PCranA 2015/03/06(金) 22:08:25.41 ID:LYFUwq7I0
~佐世保~

ヴェル「ここが佐世保鎮守府か」

ワーワー

ヴェル「初めまして、妖精さん達。執務室はどっちかな?」

アッチー

アンナイスルー

カニカマー

ヴェル「Спасибо。それじゃ、お言葉に甘えるとしよう」トコトコ

624: ◆ATK1PCranA 2015/03/06(金) 22:11:58.96 ID:LYFUwq7I0
正直このシリーズを始めて一週間くらいで思った。恋愛相談なんてそんな数多くないし、すぐネタは尽きるだろうなと



~執務室~

ヴェル「ここが執務室か……家具は最初から結構いいものを支給してくれたみたいだね」

ガンバッター

コダワッター

カニカマー

ヴェル「ふふ、流石は妖精さんと言ったところかな。それで、他に艦娘はいないのかい?」

イナイー

ヴェル「一人も?」

ヒトリモー

ヴェル「そうか。自分で建造しろってことかな?」

カニカマー

ヴェル「何はともあれ、工廠に行ってみよう。また案内を頼めるかい?」

ワカッター

リョウカイ!

カニカマー

625: ◆ATK1PCranA 2015/03/06(金) 22:16:34.72 ID:LYFUwq7I0
~工廠~

ヴェル「さて、工廠にやってきてみたわけだけど」

工廠妖精『初めまして!何か用です?』カキカキ

ヴェル「初めまして。実は建造に来たんだけど……」

工廠妖精『建造は……無理ぽ?』カキカキ

ヴェル「ど、どうして!?」

工廠妖精『これ』カキカキ ピラッ

ヴェル「大本営からの手紙……何々『家具とかにこだわったら資源なくなっちった。ごめーん』」

ヴェル「……」グシャッ

工廠妖精『というわけで、建造は無理っぽいです』カキカキ

ヴェル「駆逐艦一隻でどうしろって言うんだい……しかもロシアで改修を受けてから燃費が悪くなったって言うのに」ズーン

ゲンキダシテー

ファイトー

カニカマー

626: ◆ATK1PCranA 2015/03/06(金) 22:18:32.75 ID:LYFUwq7I0
ティン!

ヴェル「ん?」

ダレカキター

カンムス?

カニカマ?

ヴェル「誰だろう?とりあえず行ってみよう」タタッ

627: ◆ATK1PCranA 2015/03/06(金) 22:28:09.76 ID:LYFUwq7I0
~鎮守府入口~

ヴェル「えっと、客人はどこに……」キョロキョロ

???「ここ、ここ」ブンブン

ヴェル「ん、あれは……」

U-511「ドイツ海軍改め日本海軍所属、潜水艦U-511です。ゆーとお呼びください。少し遠出してきました。よろしくお願い致します……です」

ヴェル「キミは……この前私が助けた野良艦?」

U-511「その節はどうも……で、あってる?」

ヴェル「あってるあってる。それで、どうしてここに?確か大本営に引き渡したはずだけど」

U-511「んと、資源も無しに一人って言うのは流石に可哀想過ぎるから、ゆーが派遣されたの」

ヴェル「……そんな気遣いするくらいだったら素直に資源を残しておいてほしかったんだけど」

629: ◆ATK1PCranA 2015/03/06(金) 22:34:16.21 ID:LYFUwq7I0
ヴェル「はあ、とにかくこれからよろしく。ゆー」

U-511「よろしくお願いします、です」

ヨロシクー

ナカヨクー

カニカマー



~佐世保鎮守府にВерныйが着任しました~

~佐世保鎮守府にU-511が着任しました~

633: ◆ATK1PCranA 2015/03/06(金) 23:10:30.70 ID:LYFUwq7I0
~小ネタ・Diamond days~

金剛「金剛型高速戦艦、一番艦金剛!」バッ

比叡「二番艦比叡!」ダッ

榛名「三番艦榛名!」ビシッ

提督「……で?」

金剛「どうですカ提督~!今度からはこのポーズを登場に使おうと思ってるんデース!」

提督「却下」

榛名「ですよね」

金剛「素っ気ない提督も素敵デース!バァァァァァァァニングゥゥゥゥゥゥゥラァァァァァァァァァァヴ!」

比叡「私もお姉さまにバァァァァァァァニングゥゥゥゥゥゥゥラァァァァァァァァァァヴ!です!」

榛名「お姉さま方は朝から元気ですねー」

金剛・比叡『じー』

榛名「な、何ですか。やりませんよ?榛名はやりませんからね?」

提督「まあ、榛名がやっても気持ち悪いだけだか――――」

榛名「バーニングデストローイ、ですよ?」

提督「ごめんなさい」ザッ

金剛「提督ゥ~今のは流石に提督がbadデース」

634: ◆ATK1PCranA 2015/03/06(金) 23:18:54.46 ID:LYFUwq7I0
金剛「ティータイムの時間ネー!」

熊野「あら、金剛さん。これからお茶ですか?」

金剛「Yes!熊野も一緒にどうデスカ?」

熊野「ご迷惑でなければ、ご一緒させていただきますわ」

夕立「紅茶のいい匂いに釣られて来たっぽい!」

金剛「お手製のスコーンもありマース!」

熊野「とっても美味しそうですわ」

夕立「夕立も手ぶらじゃ悪いからクッキー作って来たっぽい!」

金剛「これも美味しそうデース!」

熊野「わたくしだけ手ぶらですけどいいのかしら?」

金剛「ノープロブレムネー!」

635: ◆ATK1PCranA 2015/03/06(金) 23:26:29.56 ID:LYFUwq7I0
金剛「ふあぁ、もうそろそろ眠る時間ネー……」ゴシゴシ

比叡「お姉さま、ベッドの用意しておきましたよ」

金剛「Thank youネー比叡」

金剛「っとと、go to bedする前にdiaryをつけなくてはいけないんでシタ」

金剛「いつか、私の次の『金剛』が恋をした時の参考になるように、デスネ」

金剛「ふんふふ~ん♪」サラサラ

金剛「よし、書き終わったネー!」

金剛「それじゃあ、そろそろ、おやすみなさい、デース……」スゥスゥ



日記の文末『明日も明後日も、こんな幸せな日々が続きますように』



金剛にとっては、一日一日がダイアモンドのように輝いているのです

649: ◆ATK1PCranA 2015/03/07(土) 22:40:01.92 ID:YXuTRngz0
~ある日の鎮守府~

漣「メイド服の理由?」

提督「ああ。そう言えばお前っていつもメイド服着てるけど、何でなんだろうなって。あとそのメイドキャラも」

漣「そうですね、確かあれは……あれ?」

提督「どした?」

漣「いや、なんか記憶が曖昧で……まあ、そもそも艦娘の記憶は基本的に引き継がれないんで当たり前なんですけど……あれー?」

提督「思い出せないのか?」

漣「先々代くらいまでは普通のセーラー服を着てたような記憶があるんで、たぶん先代の時に何かあったんでしょうけど……ダメです、全っ然思い出せません」

提督「そっか。まあ、なんとなく思いついたから聞いてみただけだから別にいいんだけどな」

漣「すみませんご主人様。思い出したらきっとお教えしますから」

提督「うん、そうしてくれ」

漣(にしても、先代の記憶だけがすっぽりと抜け落ちてますね……まるで、誰かに記憶を消されたみたいな……)

漣(って、そんなことあるわけないですよね。きっと大したことがなかったから覚えてないだけでしょう。常識的に考えて)

漣「さーって、お仕事お仕事!漣、頑張っちゃいますよ!」

提督「やることないから待機なんだけどな」

漣「……ご主人様、つまんねーこと言わないでください」

650: ◆ATK1PCranA 2015/03/07(土) 22:51:02.35 ID:YXuTRngz0
~ある日の鎮守府~

川内「夜戦!夜戦!夜戦夜戦夜戦だぁー!」

提督「川内うるさい落ち着け」スパーン

川内「痛っ、何するのさ提督!」

提督「お前がぎゃあぎゃあうるせえからだろうが。少し黙ってろ」

川内「むー、仕方ないなぁ。じゃ、モナカ頂戴」

提督「……何で?」

川内「モナカを食べてれば喋れないでしょ?」

提督「それはそうだが……お前モナカ好きだよなぁ」

川内「まーね。提督の卵好き程じゃないけど」

提督「あれにはそれ相応の事情があってだな……まあいいや。ほら、モナカ」つモナカ

川内「ありがと。いただきます。ごちそうさま。夜戦だぁー!」

提督「流れるような食事風景!?」

川内「たったモナカ一個でこの私を黙らせようなんて、甘い!甘すぎるよ提督!」

提督「赤城かてめーは!」

川内「というわけでもう一個頂戴」つ

提督「……お前の給料から引いとくからな」

655: ◆ATK1PCranA 2015/03/10(火) 21:08:42.83 ID:Sc/ZmifR0
~ある日の鎮守府~

北上「提督ーみかん取ってー」ゴロゴロ

提督「自分で取れよー」ゴロゴロ

北上「やだー寒いー」ヌクヌク

提督「もう三月だぞー」ヌクヌク

北上「三月でも寒いものは寒いんだよー。はぁ~こたつ最高」

提督「まったくもって同感だ。みかんじゃなくて八朔ならあるけど食う?」

北上「剥いてー」

提督「めんどくさいからやだ」

656: ◆ATK1PCranA 2015/03/10(火) 21:12:58.15 ID:Sc/ZmifR0
北上「あ、そうそう。そういえばあれはどうなったの?」

提督「あれ?」

北上「この前『そろそろ新しく建造しようか……』って言ってたじゃん」

提督「ああ、あれか。一応申請書は出したけど、まだ許可が下りてない」

北上「ふーん。でもこの鎮守府も大所帯だし、別に新しい娘増やさなくてもいいんじゃない?」

提督「それはそうだが……そろそろ人事異動もありそうだしなぁ……」

北上「え、嘘。人事異動あるの?」

提督「たぶんな……しかもこの鎮守府から結構出てくだろうし」

北上「そっかー……出来ればあたしと大井っちは残してほしいかな」

提督「それは俺に言われても。辞令を出すのは俺じゃなくて大本営」

北上「そうだけどさー」

657: ◆ATK1PCranA 2015/03/10(火) 21:17:57.07 ID:Sc/ZmifR0
提督「まぁ、異動したら一生会えなくなるってわけでもないし。会おうと思えばいつでも会えるさ」

北上「そだねー」

提督「ところでいい加減大人しく八朔を剥いたらどうだ?」

北上「やだー提督がやりなよー」

提督「いやいやお前が食べるんだからお前がやるべきだろう」

北上「でもあたしが剥いたらいくつか食べる気でしょ?」

提督「そりゃこの八朔を用意したのは俺だからな」

658: ◆ATK1PCranA 2015/03/10(火) 21:29:07.71 ID:Sc/ZmifR0
北上「オーケー提督。ここは公平にじゃんけんで決めようじゃない」

提督「乗った」

北上・提督「「最初はグー、じゃんけん!」」

北上・提督「「ぽん!」」パー チョキ

北上「なっ!?」

提督「ふっ、これが運の差というやつだよ。頑張れ」ドヤッ

北上「無効!提督後出ししたから無効!」

提督「HAHAHA嫌だなどこにそんな証拠があるんだね」

北上「くぅ~!」

提督「諦めて八朔を剥いて俺に献上したまえ」

北上「……!」ゲシッ

提督「痛っ!?北上てめっ、こたつの中で足を蹴るのはマナー違反だろうが!」

北上「さあ?何のことやら」シレッ

提督「こんにゃろう……!」

北上「悔しかったら証拠を出してみなよ証拠をさ!」

提督「泣かす!ぜってーに泣かす!」

北上「そんなことしたら大井っち呼ぶからね」



今日も鎮守府は平和……?です

664: ◆ATK1PCranA 2015/03/13(金) 22:26:21.29 ID:WIgtUDDO0
~ある日の鎮守府~

榛名「ふ、わあぁ」

榛名「榛名、寝ます」ボフッ

榛名「……」

PiPiPi

榛名「……」

PiPiPiPiPiPi

榛名「……あー!わかりましたよ!出ればいいんでしょう出れば!」ガチャッ

榛名「はいもしもし!?」

浜風『も、もしもし。は、榛名?どうしたの?機嫌悪そうだけれど』

榛名「そりゃこんな時間に起こされたら期限も悪くなりますよ!ベッドに入ったのだって五分前ですよ五分前!」 AM 03:00

浜風『ご、ごめんなさい……』

榛名「それで?何の用なんですか?」

666: ◆ATK1PCranA 2015/03/13(金) 22:31:51.56 ID:WIgtUDDO0
浜風『え、えっと実は……』

榛名「なるほど。提督に会いたくて会いたくて仕方がないけれど、仕事が忙しい上に遠くてなかなか会いに来れないと」

浜風『私まだ何も言ってないんだけど!?』

榛名「それくらい分かりますよ。榛名をあまりナメないでください」

浜風『……で、どうすればいいと思う?』

榛名「休暇でも申請すればいいんじゃないんですか?」

浜風『それが、この前の作戦に不参加だった分仕事が忙しくて……』

榛名「そうですか……それじゃあ、研修なんてどうでしょう」

浜風『研修?』

榛名「はい。たぶん呉にもその話は回っているはずなので、イムヤさんに聞けば詳しいことが分かりますよ」

浜風『あー、実はイムヤさん今……』

榛名「?」

浜風「……風邪で倒れてて、入院中なの』

榛名「は、はあ!?」

667: ◆ATK1PCranA 2015/03/13(金) 22:38:55.11 ID:WIgtUDDO0
浜風『この前来たお客さんにウォッカを貰って、それで朝まで酒盛りしてたら風邪引いて……』

榛名「何やってるんですかあの人は……」

浜風『でもありがとう。イムヤさんが戻ってきたら相談してみるわ』

榛名「あ、はい」

浜風『睡眠を邪魔しちゃってごめんなさい。おやすみ、榛名』

榛名「いえいえ、イムヤさんによろしく伝えておいてください。おやすみなさい、浜風ちゃん」ピッ

榛名「ふう……それにしても、イムヤさんが風邪ですか。珍しいこともあったものですね」

榛名「そういえばお客さんって誰だったんでしょうか。ウォッカってことは……ロシア?」

榛名「ロシアに知り合いは、いたような、いないような……」



現在、ロシア艦一隻とドイツ艦一隻が岩川鎮守府に向かっています

668: ◆ATK1PCranA 2015/03/13(金) 22:42:08.49 ID:WIgtUDDO0
短いですけどもう一本

669: ◆ATK1PCranA 2015/03/13(金) 22:47:04.08 ID:WIgtUDDO0
~ある日の横須賀~

天龍「……」

初霜「……」

島風「……ねぇねぇ、あの二人どうしたの?」クイクイ

叢雲「さ、さあ?磯風は何か知らない?」

磯風「い、磯風も何も知らないぞ」

愛宕「ぱんぱかぱーん!」

島風・叢雲・磯風『!?』

島風「び、びっくりしたぁ!」

叢雲「急に大きな声を出さないでよ!」

磯風「せめて一声掛けてからにしてくれ!」

愛宕「ごめんね。それで、何の話をしていたの?」

島風「天龍と初霜は何で悩んでるんだろうなって話」

愛宕「ああ、そのこと」

叢雲「何か知ってるの?」

磯風「教えてくれ」

愛宕「えっと、実は――――」

670: ◆ATK1PCranA 2015/03/13(金) 22:54:59.91 ID:WIgtUDDO0
島風「資源が足りない?」

愛宕「そうなのよ。この前の作戦で大分資源を消費しちゃったから」

叢雲「ああ。天龍に良いところを見せようとビスマルクが張り切って、結果やたら被弾してきたアレね」

磯風「そのせいで修復剤と資源が減っていたのは知っていたが……そんなに酷かったのか」

愛宕「あと二、三回出撃したら破産するらしいわ」

島風「マジで?」

愛宕「マジで」

671: ◆ATK1PCranA 2015/03/13(金) 22:59:43.59 ID:WIgtUDDO0
島風「えー、どうするのそれ……」

叢雲「そうよね。まあ、だから天龍と初霜がうんうん唸ってるんだろうけど」

磯風「その辺りは任せるしかないからな」



天龍「どうするか……」

初霜「どうするの……」

天龍「一応、細々と資源は調達してるんだが……」

初霜「それでもまだ足りないのよね」

天龍「こうなったら、いっそあいつを連れてくるしかないか」

初霜「あいつ?」

天龍「ああ。じゃ、ちょっくら出掛けてくらぁ」

初霜「ま、待って!私も!」

天龍「ダーメだ。お前は書類整理が残ってんだろうが」

初霜「うっ」

天龍「すぐに帰ってくるから大丈夫だって」



島風「あ、天龍が動いた」

叢雲「出掛けるのかしら」

672: ◆ATK1PCranA 2015/03/13(金) 23:09:56.65 ID:WIgtUDDO0
~アイテム屋・本店~

明石「今日も開発♪明日も開発♪だけど明後日は販売業~♪」

天龍「うぅぅぅぅぅぁぁぁぁあああああああああああああかああああああああああああしいいいいいいいいいいいいい!!!!!!!!!!」

明石「ひゅわっ!?」

天龍「確保!」

明石「させるかぁっ!」ヒョイッ

天龍「チッ」

明石「何なんですか天龍さん……急に飛び掛からないでください心臓に悪いです……」

天龍「すまんすまん」

明石「それで?何の用なんですか?開発依頼?それともお買い物ですか?」

天龍「燃料と弾薬、鋼材」

明石「あいどうもまいどありー」

天龍「それとお前」

明石「はい、毎度どうもー……って、え?」

天龍「日本海軍物資販売店、通称『アイテム屋』所属工作艦『明石』。本日付けで貴艦には横須賀鎮守府への転属を命じる」

明石「え、えええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!????????????」

673: ◆ATK1PCranA 2015/03/13(金) 23:14:24.34 ID:WIgtUDDO0
明石「な、何故ですか!?」

天龍「色々事情があるんだよ。というわけでオレと一緒に来てもらおうか」

明石「お、横暴です!こんな辞令無効ですよ無効!」

天龍「ほい、大本営発行の正式な辞令」ピラッ

明石「……」

天龍「さっき貰ってきた」

明石「……アイテム屋はどうなるんですか?」

天龍「大丈夫大丈夫。代わりの奴を派遣するらしいから」

明石「私、戦えませんよ?」

天龍「お前に期待してるのは主に事務仕事だから気にすんな。これからよろしく、明石」グイグイ

明石「嫌だー!私はここで開発したりアイテム販売したりしてまったり過ごすんだあああああああああああああ!!!!!!!!!」ズルズル



横須賀鎮守府に新たな艦娘が着任しました

686: ◆ATK1PCranA 2015/03/14(土) 18:47:12.27 ID:WVG6/4Wo0
~ある日の呉~

浜風「うーん……」ノビー

浜風「むむむむ……」キガエキガエ

浜風「ぷはぁっ」ハヲミガイテ カオアラッテ

浜風「よし!今日も一日頑張っていこう!」ガチャッ

687: ◆ATK1PCranA 2015/03/14(土) 18:56:37.91 ID:WVG6/4Wo0
~食堂~

浜風「おはようございます」

時雨「ん、おはよう浜風」

春雨「朝ご飯用意出来てるよ」

浜風「ありがとうございます。他の方たちは?」

時雨「白露姉さんと村雨、鬼怒さん、阿武隈さんは遠征に行ったよ」

浜風「長門さんと陸奥さんは?」

春雨「お部屋で待機中じゃないかな」

浜風「そう……二人は何してるんですか?」

時雨「僕たちは出撃までの時間潰し」

春雨「ケーキを焼いたの、高速建造材(バーナー)で」

浜風「高速建造材で!?」

時雨「春雨、からかうのはやめてあげなよ……」

春雨「ご、ごめんねっ?まさか信じるとは思わなくて」

688: ◆ATK1PCranA 2015/03/14(土) 19:08:26.61 ID:WVG6/4Wo0
~朝食後~

時雨「そう言えば浜風は今日どうするの?」

浜風「イムヤさんのところにお見舞いに行こうかと思ってます」

時雨「お酒飲もうとしてたら全力で止めてね?」

浜風「いくらイムヤさんでも病院では……飲みそうですね」

時雨「あの人、本当はそんなに酒好きじゃないらしいんだけどね」

浜風「じゃあ何で飲むんですか?」

時雨「さあ?何か忘れたいことでもあるんじゃない?」

浜風「忘れたいこと……」

時雨「それと浜風!」

浜風「は、はい!?」

時雨「ボク、言ったよね?『そろそろ敬語やめよう?』って」

浜風「あ、あー」

時雨「次に敬語使ったらイムヤさんの晩酌に付き合わせるからね」

浜風「もう絶対に使わないから!」

時雨「うん、よろしい」

春雨「時雨ちゃーん!そろそろ出るよー!」

時雨「あ、うん分かったー!それじゃ、ボクはそろそろ行くよ。イムヤさんによろしくね」

浜風「うん、いってらっしゃい時雨」

時雨「いってきます」

689: ◆ATK1PCranA 2015/03/14(土) 19:13:38.41 ID:WVG6/4Wo0
~病院~

浜風「失礼します」コンコン

伊168「入っていいわよ」

ガチャッ

浜風「おはようございますイムヤさん」

伊168「おはよう浜風」ブスッ

浜風「……機嫌悪そうですね。ついこの間まではとても上機嫌だったのに」

伊168「今朝嫌な夢を見たのよ。ったく、これだから酒の飲めないところは……」

浜風「これを機に飲酒をやめてみてはどうですか?」

伊168「絶対に嫌」

浜風「そう言うと思ってました……」

690: ◆ATK1PCranA 2015/03/14(土) 20:09:37.66 ID:WVG6/4Wo0
浜風「これ、スーパーで買ったやつですけどどうぞ」

伊168「ありがと。林檎ある?」

浜風「ええ、ありますよ」

伊168「食べるから切り分けて」

浜風「はいはい」

~~~~~

浜風「はい、どうぞ」

伊168「ん」シャクシャク

浜風「他に何かありますか?」

伊168「酒」

浜風「ダメです」

伊168「そう言うと思った。そろそろ書類が溜まってる頃だろうから処理しといて」

浜風「分かりました。それじゃ、私はもう帰りますね」

伊168「気をつけて帰りなさいよー」シャクシャク

691: ◆ATK1PCranA 2015/03/14(土) 20:18:29.14 ID:WVG6/4Wo0
~執務室~

浜風「ふぅ。大体終わったかな」

パサッ

浜風「ん、これ……」 『艦娘の研修に関する書類』

浜風「さっき会った時に相談すればよかったかな……」

―最初は、ただの知り合いの知り合いで。少し邪魔くさく思っていた

浜風「提督は今頃何してるんだろう……」

――会ってみて、いい人だと思った。あったかい人で、色んな人に慕われているのもわかる気がした。

浜風「早く、会いたいな……」

―――可愛いと言ってくれた。大丈夫かと心配してくれた。その時、胸が高鳴った

浜風「……」

――――そして今は、特別で愛しく大切な――――

ピンポーン

浜風「~~~~~!!!!」ビクッ

「お届け物でーす」

浜風「は、はい!」タタッ

692: ◆ATK1PCranA 2015/03/14(土) 20:24:37.09 ID:WVG6/4Wo0
「ありがとうございましたー。これからも島風宅急便をよろしくお願いしまーす」

浜風「受け取ったはいいけど……何だろうこれ。宛て先は私みたいだけど……」

浜風「岩川鎮守府から……大和から?それとも武蔵?金剛?榛名?」ビリビリッ

浜風「っ!これ……」

『バレンタインのお返しに』

浜風「提督、から……」

浜風「……ありがとうございます、私の――――」

――――大好きな提督さん



――――ホワイトデーの日に少女に届いたクッキーには、笑顔になれる幸せの魔法がかけられたいた――――

695: ◆ATK1PCranA 2015/03/14(土) 20:41:46.73 ID:WVG6/4Wo0
――――これは、かつてあったお話

「私は、幸運艦なんかじゃない」

――――異世界から来た勇敢な少年と、幸運と言われた鶴の少女のお話

「でも、僕はそのままでいいと思うけど」

――――この世界でただ一人、彼女だけが覚えているお話

「これをあげる。運が良くなるお守りなんだってさ」

「ゆ、指輪っ!?い、いらないわよこんなの。こういうのは好きな人にあげなさい」

「?僕、キミのこと好きだけど?」

「なっ!ば、バカ!」

「うわわっ!なんで艤装展開するの!?」

「うるさいうるさいうるさい!全機爆走、準備出来次第発艦!目標!目の前にいる天然女たらし!やっちゃって!」

――――この話は、メインストーリーじゃない。私は、メインヒロインじゃない。でも、これは――――



「私の、大切な思い出だから」



語られることのなかった一ヵ月間。その一端が、ついに語られる――――!

「未熟者の勇者くん?あなたのことは、私が守ってあげるわ」

「ありがとう。お言葉に甘えさせてもらうよ、瑞鶴」

「任せなさい!瑞鶴には、幸運の女神がついていてくれるんだから!」



特別編:「私の、大切な思い出」。明日投稿!

701: ◆ATK1PCranA 2015/03/15(日) 22:08:29.64 ID:ka6L50uX0
初めて会った時は、特に何も思わなかった。一対一でお互いにお互いを意識した上での邂逅ではなかったし、あの頃の私は他人にあまり興味が無かった



勇者「えっと、今日からここでお世話になる勇者です。よ、よろしくお願いします」オロオロ



翔鶴「狼狽えてる……たくさんの人を目の前にして緊張しちゃってるのかしら」

瑞鶴「そうなんじゃない?」

翔鶴「瑞鶴はあまり興味が無さそうね」

瑞鶴「まあね。じゃ、私は先に出てるから。提督に何か言われたら適当に誤魔化しておいて」スタスタ

翔鶴「あ、瑞鶴!待ちなさい!――――もう、あの子はいつもああなんだから……」

702: ◆ATK1PCranA 2015/03/15(日) 22:24:14.68 ID:ka6L50uX0
私は強くなりたかった。誰よりも強くなって、誰をも守れるようになりたかった。

瑞鶴「せい、やっ!」

クリティカル!

瑞鶴「ふぅ……」

高雄「お疲れ様です。タオルどうぞ」つタオル

瑞鶴「ありがと」

高雄「流石は最新鋭空母の翔鶴型。五航戦の瑞鶴さんですね。相変わらず惚れ惚れするような爆撃です」

瑞鶴「私なんてまだまだよ」

高雄「そんなに謙遜しなくても……」

瑞鶴「謙遜なんかじゃないわ。本当に、まだまだ……!」

高雄「……」

仲間が沈んたという報告、自分の目の前で死んだ姉。数々の記憶が蘇ってくる。

瑞鶴「っ!」

それらを振り切るように、強く強く。何度も弓を引く。

高雄「……」

その姿を、高雄が慮るような視線で見つめていた。

703: ◆ATK1PCranA 2015/03/15(日) 22:30:00.78 ID:ka6L50uX0
そして、彼に出会った。

瑞鶴(しまった……少し、根を詰め過ぎたかも……)

その日はたまたま体調が悪かった。それなのに無理をして訓練をしたためか、足元がふらつく。

瑞鶴「大丈夫、まだ、大丈夫……」

そう言い聞かせながら歩くも、次第に眩暈は酷くなり、やがて――――

瑞鶴「あ」

真正面から倒れる。咄嗟に手を出して体を支えようとするが、まったく動く気配がしない。

瑞鶴(やばっ!ぶつかる……)

というところで

バフッ

瑞鶴「へ?」

勇者「だ、大丈夫?危ないよ?」

704: ◆ATK1PCranA 2015/03/15(日) 22:39:47.67 ID:ka6L50uX0
瑞鶴「だ、大丈夫よ」

勇者「でも……」ピタッ

瑞鶴「ひゃわっ!」

勇者「……うん、これはアウトだね。えっと、医務室はどこだっけ……?」

瑞鶴「な、何なの!」

勇者「キミ、熱があるじゃないか。こういう時はベッドで横になって安静にしてなきゃダメなんだよ」

瑞鶴「へ、平気よこれくらい!いいから離しなさい!」

勇者「ダーメ。それより医務室の場所を教えてくれない?春雨がいれば聞けたんだけど、今いないし」

瑞鶴「……行くなら私ひとりで行くからいいわよ」

勇者「そう言って行かないんだろ?ほら、いいから早く教えて」

瑞鶴「……」プイッ

勇者「……はあ。じゃあ仕方ない。誰か探して聞くしかないか」ヒョイッ

瑞鶴「ちょ、な、何してるの!?」

勇者「何って……こうしないと運べないじゃないか」 ※お姫様抱っこ中です

瑞鶴「バカ!いいから早く降ろしなさい!」

勇者「却下。さて、それじゃあ早速人を探そう」

瑞鶴「な、この状態で人に会うとか……!無理無理無理無理!絶対無理!恥ずかしすぎて死んじゃうってば!おーろーせー!」ジタバタ

勇者「あそこの部屋に人がいそうな……」

瑞鶴「ぎゃー!分かった!教えるわよ!教えるからなるべく人に会わないようにしなさーい!」



結局、私が大声を出したせいで部屋にいた陸奥に見つかってしまい、ニヤニヤされることになったのだったか。あれは恥ずかしかった

710: ◆ATK1PCranA 2015/03/18(水) 20:18:32.21 ID:uUekJSHX0
私が倒れかけてから数日後。食堂にて彼を発見した

あの時のことを少し根に持っていた私は、後ろから近付いて驚かせてやろうとこっそり忍び寄った

瑞鶴「……」ソロリソロリ

勇者「もぐもぐ」

瑞鶴「……てやっ!」

勇者「うわっ!?」

勇者「……って、なんだキミか。もう具合はいいの?」

瑞鶴「なんだとは何よ。てゆーか落ち着くの早過ぎ。全っ然面白くない」

勇者「そんなこと言われても……とりあえず、ピーマン食べる?」

瑞鶴「この流れで嫌いな食べ物を他人に押し付けようとするの!?」

勇者「いや、別に嫌いじゃないよ。ただちょっと苦手なだけで」

瑞鶴「それを嫌いって言うんだと思うけど……まあ、貰ってあげるわよ。私の方が年上だしね」

勇者「ありがとう。えっと……」

瑞鶴「瑞鶴よ」

勇者「ありがとう、瑞鶴。はい」アーン

瑞鶴「えっ?い、いいわよ。私もどうせお昼食べるし、その時にこっちの皿に移しなさいよ」

勇者「それもそっか」

瑞鶴「じゃ、じゃあ取って来るわね」スタスタ

瑞鶴(なんでちょっと残念って思ってるんだろう、私)

715: ◆ATK1PCranA 2015/03/22(日) 20:59:54.84 ID:Im8nH42G0
ある日。私は出撃して怪我を負った

ドックで休んでいると、彼がやってきた

勇者「怪我は大丈夫?」

瑞鶴「……平気よ、これくらい。小破なんて怪我のうちに入らないわ」

勇者「小破だったんだ」

瑞鶴「ええ」

勇者「そっか。ラッキーだったね。そういえば瑞鶴は『幸運艦』って呼ばれてたんだっけ」

瑞鶴「っ!」

勇者「どうしたの?」

瑞鶴「……じゃない」

勇者「へ?」

瑞鶴「私は、幸運艦なんかじゃない」

言ってから自分の声の低さに驚いた。苛立ちが、抑えきれなかった。

瑞鶴「私はラッキーなんかじゃない。いつだって、私は誰かの不運を見てきた」

瑞鶴「私を狙った弾が偶然逸れて、他の誰かに当たる。私の上空だけが荒れて、敵の爆撃機が他の誰かに向かう」

瑞鶴「私はそんな誰かを、見続けてきた」

勇者「瑞鶴……」

瑞鶴「中破する子がいた。大破することがいた。航行不能になって雷撃処分される子もいた。もちろん……轟沈する子だっていた」

瑞鶴「親しい人たちがどんどんいなくなっていって、自分だけが残される。そんなことを、私は幸運だなんて思わない」

瑞鶴「『瑞鶴』は幸運艦なんかじゃない。ただの、呪われた船よ」

716: ◆ATK1PCranA 2015/03/22(日) 21:10:28.76 ID:Im8nH42G0
これは紛れもない、私の本心だった。

誰かの不幸を代償にした幸運。それは最早ある種の呪いだ。

瑞鶴「『死神』なのよ、私は」

自分以外を犠牲にする『死神』。私は自分をそう定義づけていた

でも、だからこそ

瑞鶴「私は、強くなりたかった」

誰も犠牲にしなくていいような、誰かの不幸を遮れるような

そんな強さが欲しかった

瑞鶴「なのに、全然ダメなの」

瑞鶴「今日だって『私以外』は全員大破なの。私だけが『小破』だった」

勇者「それは……キミのせいじゃないだろう」

瑞鶴「直接的に私が関係しているかどうかは問題じゃない。問題は、私がみんなを守れなかったこと。私だけが、被害を負わなかったこと」

勇者「……」

瑞鶴「……あなたに話しても意味がないことだったわね。じゃ、もう行くから」

頭の中がぐちゃぐちゃで、どうすればいいのか分からなかった。だから逃げ出した。

――――もしかしたら、慰めて欲しかったのかもしれなかった

731: ◆ATK1PCranA 2015/04/01(水) 20:53:28.95 ID:4OZKkWvi0
~ある日の鎮守府~

秋月「司令!」バンッ

提督「どうした秋月」

秋月「え、えっと、その……牛缶が空を飛んでいました!」

提督「……そうか」スタスタ

提督「うん、お前はよく頑張ったよ」ナデナデ

秋月「な、なんで頭を撫でるんですか!?」

提督「秋月、よく聞け。その程度の嘘じゃ、誰も騙せないぞ?」

秋月「え?」

提督「エイプリルフールの嘘なんだろ?」

秋月「……バレてたんですか」

提督「むしろ何故バレないと思ったのか」

732: ◆ATK1PCranA 2015/04/01(水) 20:56:21.92 ID:4OZKkWvi0
秋月「うう……朝から色々やってるのに、誰も騙されないんです……」

提督「そりゃそうだろうな。お前嘘下手すぎ」

秋月「じゃあそういう司令はどうなんですか?」

提督「俺?俺はアレだよ。超余裕で騙せるよ」

秋月「じゃあやってみてください」

提督「えー……仕方ないなあ」

提督「んじゃ、ちょっとついて来い」スタスタ

733: ◆ATK1PCranA 2015/04/01(水) 21:07:40.38 ID:4OZKkWvi0
提督「お、いたいた。漣ー」

漣「?どうしたんですかご主人様」

提督「なあ漣、実は俺……彼女が出来たんだ」

秋月「ええ!?」

漣「……ご主人様、寝言は寝てから言ってください。それともそれがエイプリルフール用の嘘なんですか?」

提督「なはは……バレちまったか」

漣「ったく、当たり前じゃないですか。でも、もしかしたら万が一にも奇跡的に信じてしまう人がいるかもしれないので、あまりそういう嘘は言わないほうがいいですよ。誤解を受けます」

提督「それもそうだな……それに、好きな人に誤解されても困るし」

漣「へ?」

提督「ああいや、それに関しては大丈夫か。騙されなかったし」

漣「え?え?そ、それって……」

提督「漣、実は俺……お前のことが好きなんだ」キリッ

漣「……」ボンッ

漣「あ、あのですね!漣としてもその気持ちは嬉しいんですがいきなり言われるとこ、心の準備ガですねっ!」///

提督「漣……」

漣「にゃ、にゃあ!?」

漣(こ、この流れはキスですか!?キスなんですか!?ど、どうしよ!とりあえず目を瞑った方がいいのかな!?)ギュッ

提督「……」

漣「……」

提督「なーんてな」ピンッ

漣「はにゃ!……へ?」

提督「まんまと騙されたな!今までのすべてエイプリルフールの嘘だ!」

漣「え?」

734: ◆ATK1PCranA 2015/04/01(水) 21:44:49.13 ID:4OZKkWvi0
提督「いやーこんなに簡単にひっかっかってくれるとは思わなかったぜ」

漣「え?」

提督「どうだ秋月。余裕だったろ?」

秋月「あ、はい。そうですね」

提督「さて、そんじゃ仕事に戻るかな」グイッ

提督「……あの、漣さん?どうして私の腕を掴んでいらっしゃるんでしょう」

漣「ご主人様、今日はエイプリルフールですからね。漣は別に怒ってないし、怒ってたとしても許します」

提督「いや、その割にはなんかドス黒いオーラが……ぎゃあああああああ!!!!腕が!腕が!」グリンッ

漣「――――もちろん、そんなの嘘ですけどね」ガシャンッ

提督「ちょっ、流石に艤装は洒落にならな――――」

ドカーン

秋月(司令、あなたの勇姿を、秋月は決して忘れません)

735: ◆ATK1PCranA 2015/04/01(水) 22:39:33.40 ID:4OZKkWvi0
提督「ひ、酷い目に遭った......」

秋月「あんな嘘を吐くからですよ」

提督「まさかあんなにあっさり信じられた挙げ句に、ここまで怒られるとは......」

秋月「まったく、司令は女心を分かってません!」プンスカ

提督「そんなことないさ。むしろ俺ほど女の子の心を分かっている人間はそういないね」

秋月「本当ですか?」ジトー

提督「もちろん」

秋月「じゃあ私が今から言おうとしてることは、分かりますか?」ポスッ

提督「へ?あ、秋月?」

736: ◆ATK1PCranA 2015/04/01(水) 22:59:59.22 ID:4OZKkWvi0
春の陽気を運ぶ陽の光に照らされる室内で、男は後ろから抱きついてきた少女に意識を向ける

秋月「司令」

そう呼ぶ少女の声はどこか熱っぽく、なんとも言えない色気を醸し出していた

秋月「私、実はずっと司令のことがーーーー」



秋月「ーーーー大好きでした。私は、あなたを、1人の男性として愛しています」



提督「......」

男は、何も言えない。自分が何を言われたのか、咄嗟に理解できなかった

そして数秒かけてようやく理解し、大いに慌てそうになったときーーーー

秋月「もちろん、嘘なんですけどね」

少女が悪戯っぽい顔で言った

737: ◆ATK1PCranA 2015/04/01(水) 23:15:04.54 ID:4OZKkWvi0
秋月「エイプリルフールの嘘です。司令のを真似してみたんですが......騙されました?」

提督「あ、ああ......見事に騙された」

秋月「どんなもんです。秋月だって頑張ればこのくらいできるんですよ」

提督「凄いと思うよ。一瞬本気で騙されかけた。役者になれるんじゃないか?」

秋月「騙されませんよ」

提督「いや、正直な感想なんだが」

秋月「ふふっ、そういうことにしておいてあげます。では、秋月は仕事に戻りますね」スタスタ

バタン

提督「ふぅ、まさか秋月にあんな才能があるとは」

提督「それにあのときの秋月......可愛かったな。すごく」

738: ◆ATK1PCranA 2015/04/01(水) 23:23:59.89 ID:4OZKkWvi0
秋月「やっぱり、まだ伝えるには早いですよね」

少女は一つ嘘を吐いた

秋月「今日は誤魔化しちゃったけど、次こそは――――」

ほんの些細な一つの嘘を

秋月「――――この気持ちを司令に」

『本当』を『嘘』だという、嘘を吐いた

745: ◆ATK1PCranA 2015/04/03(金) 20:45:47.10 ID:bJSKlNDj0
~ある日の鎮守府~

提督「異動の季節だ」

榛名「はい?」

提督「異動の、季節なんだ」

榛名「いや急に何を言い出すんですか」

提督「大本営から届いたんだよ。人事異動の通達が」

榛名「へぇー……へぇ……へ?」

榛名「ええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!!!????????????」



どうやら異動の季節がやってきたようです

746: ◆ATK1PCranA 2015/04/03(金) 20:49:20.90 ID:bJSKlNDj0
榛名「そ、そそそそそそれは本当ですか!?」

提督「ああ」

榛名「は、榛名は!?榛名は異動じゃありませんよね!?」

提督「大丈夫だ。そこは問題ない」

榛名「そ、そうですか。それで、うちから行くのはどなたなんですか?」

提督「いや、それはまだいい」

榛名「何故?」

提督「その前に、建造をやってしまおうと思う」

榛名「建造?」

提督「ああ。ずっと出していた要望がようやく通ってな。三隻建造することになった」

榛名「それとあれとに何の関係が?」

提督「建造で新しく増えた艦娘のことも考慮して微調整をするらしい」

榛名「はあ」

提督「だから今日は建造祭りだ!回したるぜー!」

747: ◆ATK1PCranA 2015/04/03(金) 20:52:56.96 ID:bJSKlNDj0
~工廠~

提督「やってまいりました工廠!」

工廠妖精『本日は何の御用で?』カキカキ

提督「建造を頼みたい」

工廠妖精「!」パアアッ

工廠妖精『任せて!頑張る!』カキカキ

提督「うむ、任せた。資材は……まずはこのくらいでいいか」

工廠妖精『了解しました。22分間お待ちください』カキカキ

提督「おう。さて、どんな艦娘が出てくることやら」

748: ◆ATK1PCranA 2015/04/03(金) 20:57:34.08 ID:bJSKlNDj0
~22分後~

朝潮「駆逐艦、朝潮です。勝負ならいつでも受けて立つ覚悟です」

提督「俺はこの鎮守府の提督だ。よろしく朝潮。俺はキミを歓迎する」

朝潮「ありがとうございます!」ビシッ

750: ◆ATK1PCranA 2015/04/03(金) 20:59:41.80 ID:bJSKlNDj0
提督「さあて次のも建造しちゃうか。資源の分配はどれくらいにしようかなー?」



安価↓1 通常建造で出る艦娘でまだ未登場、かつ(朧、曙、潮、暁)以外の艦娘

751: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/03(金) 20:59:53.49 ID:NLXEkOlCO
五月雨

752: ◆ATK1PCranA 2015/04/03(金) 21:10:17.73 ID:bJSKlNDj0
提督「よし、こんなもんでいいだろう!」

工廠妖精『また22分後に来てください』カキカキ

提督「あいあいさー!」

~再び22分後~

五月雨「五月雨っていいます!よろしくお願いします!」

提督「あいよ、俺がこの鎮守府の提督だ。これからよろしくな、五月雨」

五月雨「はい!護衛任務はお任せください!」



提督「次でラストか……どうせならやっちまうか!」



安価↓3 大型建造で出る艦娘でまだ未登場の艦娘

755: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/04/03(金) 21:13:03.12 ID:pkyF2B07o
大鳳

756: ◆ATK1PCranA 2015/04/03(金) 22:11:54.74 ID:bJSKlNDj0
提督「しゃあっ!やったるぜ!もうドバドバ入れちゃうぜ!」

工廠妖精『6時間40分後に来てくだち』カキカキ

提督「おk」

~6時間40分後~

大鳳「そう……私が大鳳。出迎え、ありがとうございます」ガチガチ

提督「あー、うん。俺は提督。よろしく大鳳。それと、そんな堅くならなくていいんだぞ?」

大鳳「い、いえっ!そういうわけには!」アタフタ

提督「いいっていいって。どうせここじゃ俺の威厳なんてあってないようなもんだし。もうちょっとフランクに接してくれるほうがやりやすい」

大鳳「わ、わかり……わかったわ。こんな感じでいい……かしら」

提督「うむ、それじゃ改めてよろしく、大鳳」

大鳳「ええ、提督……あなたと機動部隊に勝利を!」

759: ◆ATK1PCranA 2015/04/03(金) 22:17:29.15 ID:bJSKlNDj0
~提督の脳の一部が、拡張されました~

対象:秋月

恋愛度:☆1

状態:気づかない程度の想い

761: ◆ATK1PCranA 2015/04/06(月) 19:53:09.88 ID:a1hzgxel0
~ある日の鎮守府~

どんちゃん♪どんちゃん♪

大鳳「えーっと……これは、いったいどういう状況なのかしら」

榛名「おや大鳳さん。こんな隅っこで何してるんですか?」

大鳳「榛名。その、なんでこんなことになってるのかを思い出そうとしてて」

榛名「なんでって……そりゃあ、鎮守府に新しい仲間が増えたから歓迎会を開いたに決まってるじゃないですか」



夕立「とりあえず飲むっぽい~!」

五月雨「え、ええ!?」

雷「こら!駆逐艦はお酒飲んじゃダメって司令官が言ってたでしょ!」

夕立「そうだったっぽい~?」



秋月「朝潮ちゃん、楽しんでますか?」

朝潮「は、はい!」

不知火「そんなに緊張しなくても大丈夫です」

朝潮「あ、あはは……」

不知火「?」

秋月「それを無表情で言われたら反応に困りますね、確かに」



榛名「ね?」

大鳳「いや、うんまあ、そうね。でも」

大鳳「異動があるのよね、そろそろ。だったら異動が全部終わってからまとめてやった方が効率的なんじゃ……」

榛名「……」ピシッ

大鳳「は、榛名?」

榛名「大鳳さん。人と人との友情に、効率なんて関係ないんですよ」ニコッ

大鳳「え、あ、うん」

762: ◆ATK1PCranA 2015/04/06(月) 20:00:27.67 ID:a1hzgxel0
榛名「あ、あっちで面白そうなことやってますよ。見に行ってみましょう!」

大鳳「ちょ、あまり引っ張らないでぇ!」



漣「さあさ寄ってらっしゃい見てらっしゃい!突如始まった料理対決!我こそはと思う人は是非参加してみてください!あ、トトカルチョは電ちゃんの方でやってます!」

榛名「漣さん、料理対決って誰が出るんですか?」

漣「えっと、今のところは大和さんと加賀さん、熊野さんだったかな?」

榛名「その三人が出てるならもうこれ以上は参加者は増えなさそうですね」

大鳳「料理上手なの?その三人」

榛名「はい。うちの鎮守府ではトップクラスの人たちです。武蔵さんは出てないんですか?」

漣「『こういうときくらい気兼ねせずに飲んで騒ぎたい』だってさ」

榛名「なるほど」クスッ

漣「さて、そろそろ締め切りかな?他に出る人いませんかー?」

提督「はいはい」

漣「ご主人様。出るんですか?」

提督「おうとも」

漣「分かりました。そんじゃ、この腕章付けて奥に進んでくださいねー」

763: ◆ATK1PCranA 2015/04/06(月) 20:09:33.92 ID:a1hzgxel0
大鳳「提督は?お料理できるの?」

榛名「さ、さあ?お菓子が作れるのは知ってますけど……料理当番のときは皿洗いばっかりやってますからねあの人」

大鳳「ふぅん」



漣「それじゃあそろそろ始めまーす!まずはとっても愉快で素敵な審査員の方達からご紹介しましょう!」

漣「まずはこの人!この鎮守府で『食』について語るなら避けては通れない!日本が誇る正規空母!一航戦の赤城さんです!」

赤城「美味しいご飯が食べられると聞いて」

漣「次はこの方!駆逐艦のくせに食事量だけは戦艦並み、たまにぶっ飛ばした深海棲艦すら食べてるのではないかと噂されている!ソロモンの悪夢こと夕立さんです!」

夕立「ぽいぽいっぽい!」

漣「そしてラスト!全国を巡りありとあらゆるグルメを堪能してきた、日本海軍が誇る広報担当!重巡洋艦の青葉さんです!」

青葉「どもっ!青葉です!」

764: ◆ATK1PCranA 2015/04/06(月) 20:24:09.22 ID:a1hzgxel0
漣「続いて参加者達をご紹介しましょう!」

漣「その料理の腕前はホテル並み、今回の優勝候補筆頭の大和さん!」

大和「が、頑張ります!」

漣「自分で作って自分で食べる!自らの舌を満足させるために積み重ねてきた研鑽は審査員にも届くのか!?加賀さん!」

加賀「優勝は譲れません」

漣「家庭的な料理が上手で、鎮守府で最も嫁力が高いのではないかと専らの噂!神戸きってのお洒落な重巡、熊野さん!」

熊野「精一杯やらせて頂きますわ」

漣「お菓子作りはやたら上手いが料理の腕はぶっちゃけ未知数!この一年でほぼ皿洗いしかしてこなかった男!漣のご主人様こと提督!」

提督「……」

漣「以上の四人が参加者となります!なお、優勝者には食堂と間宮で使えるお食事券が進呈されます!参加者の皆さんは頑張ってください!」

漣「それでは今から十分後に調理を始めていただきます!制限時間は三十分!その間で作れるのなら何品作ってもらってもかまいません!ちなみに米は既に炊いてありますのでご安心を!」

漣「トトカルチョは調理終了と共に締め切りますので、それまでじっくりと予想しててください!」

769: ◆ATK1PCranA 2015/04/10(金) 20:56:39.09 ID:uIamI+hA0
漣「制限時間は三十分と言ったな?あれは嘘だ!というわけで調理終了です!参加者の皆様は手を止めてください!トトカルチョも締め切りです!電ちゃん戻ってきていいよ!」

ナノデスー!

漣「えー、現在手元に来た資料によりますと、トトカルチョの倍率はこんな感じになってます」


大和……1.4倍

加賀……3.2倍

熊野……2.6倍

提督……123.9倍


漣「やはり予想一位は大本命の大和さん!次いで熊野さん、加賀さんです!ご主人様は論外ですね!なんですか三桁って!」

提督「うっせーやい!」

漣「それでは気を取り直して審査に移っていきましょう!まずは優勝候補筆頭の大和さん!お願いします!」

大和「は、はい!大和、推して参ります!」ガラガラ

コトッ コトッ コトッ

漣「これは……フレンチですか?」

大和「はい。時間の都合でスープとメインとサラダしか出せませんでしたし、すべて一斉に出してしまいましたが」

漣「それはもうプログラムの都合なんでしゃーなしです!それでは審査員の皆さん、審査をどうぞ!」

赤城「いただきます。それではまずはポトフから」ハフッ

赤城「美味しいです……!時間が少なかったはずなのに良く煮込まれていて……野菜もお肉も口の中でホロリと崩れます。お肉は飛騨牛ですね」

夕立「じゃあ夕立はメインのお魚から行くっぽい!」ハムッ

夕立「はむはむ……うん、いい感じ!バターの香りが魚の風味を邪魔しない程度に彩って、とっても美味しいっぽい!」

青葉「じゃあ青葉はサラダを頂きますね!鴨のローストとレタスとトマト中心のサラダ。きちんとサラダと肉料理がセットになってるのは本場っぽいですね!グッドです!」モグモグ

青葉「味も文句なしです!全国を巡った青葉ですが、これほど美味しいフランス料理にはあんまり見たこと無いです!」

漣「審査員の評価はみんな高評価!流石ホテル大和!」

大和「ホテルじゃありません!」

漣「それでは点数発表と行きましょう!ちなみに一人十点の計三十点です!それではどうぞ!」


赤城つ8点

夕立つ10点

青葉つ9点


漣「8点!10点!9点!合計二十七点!いきなりの高得点です!これはもう優勝は決まったか!?」

大和「あ、ありがとうございます!」

770: ◆ATK1PCranA 2015/04/10(金) 21:11:44.78 ID:uIamI+hA0
漣「それでは次にいってみましょう!加賀さんお願いします!」

加賀「はい」ガラガラ

コトッ コトッ コトッ

漣「和食!圧倒的和食!加賀さんは和風美人っぽいイメージそのままに和食で勝負するようです!」

加賀「どうぞ、召し上がれ」

赤城「筍ご飯ですか。美味しそうです」モグモグ

赤城「うん、きっちり旬を押さえてるからか、筍の良い風味が鼻から抜けるようです」

夕立「こっちは肉じゃがっぽい!いただきます!」モグモグ

夕立「大和のポトフに負けず劣らず、こっちもよく煮込まれてるっぽい。ジャガイモもお肉も噛んだ瞬間にしっかりと美味しさを伝えてとろけるわ」

青葉「青葉、おひたし行きます!」モグモグ

青葉「美味しいです!春菊の触感を残しつつ、おひたしらしさを出していますね!」

漣「こちらもかなりの好評!さっそく発表に行ってみましょう!」


赤城つ9点

夕立つ9点

青葉つ8点


漣「9点9点8点!合計二十六点で惜しくも大和さんには届かず!残念でした!」

加賀「くっ」

771: お腹減った ◆ATK1PCranA 2015/04/10(金) 21:27:29.62 ID:uIamI+hA0
漣「それじゃあじゃんじゃん行きましょう!お次は熊野さん!どうぞ!」

熊野「承りましたわ」ガラガラ

コトッ コトッ コトッ

漣「おおっと!前の二人は審査員三人がコメントしやすいように三品用意していましたが、どうやら熊野さんは一品のようです!そしてあの皿の形状とこの匂いから考えるに……カレーですね!」

熊野「ご明察ですわ♪」

赤城「カレー、いいですね!カレー!」モグモグ

夕立「夕立カレー大好きっぽい!」モグモグ

青葉「青葉はカレーには少しうるさいですよ?」モグモグ

赤城・夕立・青葉「「「……!」」」

赤城・夕立・青葉「「「美味しい!(っぽい!)」」」

赤城「寝かせたわけでもないのに一日経ったときと同じコク……まるで魔法みたいです!」

夕立「じゃがいもも人参もたまねぎも、完全には溶けきらないようにほどよく煮込まれててとっても美味しいっぽい!」

青葉「そしてお肉は神戸牛ですよ!神戸牛!煮込み系に合うかどうかは知りませんが、このカレーに限って言えばバッチリ合ってます!」

漣「またもや高評価!ハイレベルな熱戦が繰り広げられています!」

漣「それでは発表に移りましょう!」


赤城つ10点

夕立つ9点

青葉つ10点


漣「こ、これは……!10点、9点、10点で合計二十九点!大和さんの二十七点を超え、熊野さんが一位に躍り出たぁ!」

熊野「やりましたわ!」

772: ◆ATK1PCranA 2015/04/10(金) 21:42:21.05 ID:uIamI+hA0
漣「えー、次はご主人様の番ですが……ぶっちゃけもう結果は見えてるくさいのでやっぱりやめません?」

提督「おいコラ」

漣「だってご主人様が優勝するには満点の三十点を取るしかないんですよ?分かってます?」

提督「分かってるよ。やってやるさ」

漣「そこまで言うなら仕方ありませんね。それでは運んできてどうぞ!」

提督「久しぶりの料理だから、少し張り切りすぎたな」ガラガラ

ズラーッ

漣「え?こ、これは……?」

提督「中華料理の王道、満漢全席だ」ニヤッ

漣「こ、これはこれは!まさかの事態です!もしかしたらもしかしてご主人様ってマジで料理出来たんですか!?」

提督「当たり前だろ」

赤城「はむっ!エビチリも焼売も美味しいです!」モグモグ

夕立「小龍包も美味しいっぽい!あ、こっちの餃子も美味しそう!」モグモグ

青葉「炒飯、拉麺、天津飯にあんかけ焼きそば……まさに至れり尽くせりとはこのことですね!」モグモグ

漣「高評価!恐らくこの場の誰も予想してなかったであろう光景が目の前にあります!高評価です!」

提督「ほら、早く点数」

漣「そ、そうですね!それではお願いします!」


赤城つ10点

夕立つ10点

青葉つ10点


漣「き、決まったあ!二十九点の熊野さんを抜き去り、満点で見事一位を取りましたッ!流石ご主人様!漣は最初から信じていました!」

提督「どう考えても、俺が一番ってことだな」

漣「それではこれより表彰と賞品授与に移りたいと思います!トトカルチョ参加者への配当は電ちゃんが渡します!」

!スデノナ

773: ◆ATK1PCranA 2015/04/10(金) 21:44:54.00 ID:uIamI+hA0
~~~~~

ヤンヤヤンヤ

提督「ふぅ」

榛名「お疲れ様です提督」

提督「おう、ありがとな」

榛名「いえいえ。こちらこそこんな美味しいお料理を提供してくださって感謝してます」

提督「久しぶりに作ったからな。加減が分からなくて作りすぎた」

榛名「よくあの短時間でこれだけの量を作れましたね」

提督「人類に不可能は無いってことだよ」

榛名「そうですか」

774: ◆ATK1PCranA 2015/04/10(金) 21:51:45.40 ID:uIamI+hA0
榛名「そういえば提督って誰に教わったんですか?こんなに上手なんですから、プロに教わったとか?」

提督「いや、母親にだよ。『一人前のジェントルマンになるにはお料理くらい完璧じゃないとね!』とか言われて徹底的に仕込まれた」

榛名「面白いお母様ですね」

提督「バケモノみたいな人だったよ」

榛名「何で今までお料理しなかったんですか?」

提督「俺以外にも作れる奴がいたし、強制されない環境に来れたからな。横須賀にいた時は俺以上のがいたし」

榛名「ああ、天龍さん」

提督「それに、料理はやっぱり作るより作ってもらう方が嬉しいよ。面倒が無いし」

榛名「最後の一言余計じゃないですか……?」

提督「気にしない気にしない。んじゃ、俺は適当にぶらついてくるわ」スタスタ

榛名「やれやれ、本当に自由な人ですね」

榛名(でもまあ、提督の新しい一面も知れたし、なにより――――)



その日、駆逐艦一名と戦艦一名の懐が急に暖かくなったそうな。

782: ◆ATK1PCranA 2015/04/14(火) 19:24:26.74 ID:EwKkPGfk0
~ある日の横須賀~

叢雲「はあぁぁぁぁぁ……」ドヨーン



明石「どうしたの?あれ」

磯風「ん?ああ、明石か。あれとは叢雲のことか?」

明石「ええ。いつも毅然としてる叢雲ちゃんがここ最近ずっとどんよりしてるから気になって」

磯風「島風が大本営からの任務で各地を巡っていてなかなか帰ってこないからな。そろそろ限界なんだろう」

明石「恋する乙女は大変なのねー」

磯風「そうだな」ズズー

明石「そういえば磯風ちゃんも愛しの提督さんとやらとは滅多に会えないんだっけ。難儀だねぇ」ズズー

磯風「ブフッ!」

明石「うわ汚っ!」

磯風「きゅ、急に何を言い出すんだ!」

明石「ごめんごめん。まさかそんなに慌てるとは思わなくて」

磯風「まったく……」ハムハム

明石「あ、それ私のお饅頭!」

磯風「人をからかった罰だ」ムグムグ

明石「そんなぁ……別にからかったわけじゃないのにぃ」

783: ◆ATK1PCranA 2015/04/14(火) 19:32:40.65 ID:EwKkPGfk0
オウッ!

磯風「ん?今、何か聞こえなかったか?」

明石「さあ?人のお饅頭を買ってに取ったから空耳でも聞こえたんじゃないかしら」ブスー

磯風「それはいったいどういう理屈だ……おっ、叢雲が凄い勢いで出て行ったぞ。ということは島風が帰ってきたのか」

明石「叢雲ちゃん、よく気づけたね」

磯風「この鎮守府の監視カメラの映像をリアルタイムで確認できるからな、叢雲は」

明石「えっ、それ本当?」

磯風「ああ」

明石「プライバシーの侵害ってレベルじゃないわねーそれ」

島風「たっだいまー!」バンッ

磯風「おかえり島風」

明石「おかえりなさーい……あれ?叢雲ちゃんは?」

島風「叢雲?見てないよー?」

叢雲「島風ー!」ダッ ギュッ

島風「おうっ!?」

明石「あ、来た」

784: ◆ATK1PCranA 2015/04/14(火) 19:45:48.22 ID:EwKkPGfk0
叢雲「やっと帰ってきたわね!遅いじゃない!」ギュー

島風「なんで私、怒られながら抱きしめられてるの!?」

磯風「自分で考えろ」

明石「叢雲ちゃんの貴重なデレ、ごちそうさまです。ありがたや、ありがたや」

島風「誰か助けようよ!」

叢雲「そんなことより島風!ほら、どう?」

島風「よ、ようやく開放された……で、え?何?」

叢雲「ほら、私の姿を見て何かないのかってことよ!」

島風「……ああ!」

叢雲「ふっ、気づいたようね。そう、私なんと改n――――」

島風「叢雲、太った?」

叢雲「iに、なっ……」ピシッ

明石「あ、固まった」

785: ◆ATK1PCranA 2015/04/14(火) 19:53:06.33 ID:EwKkPGfk0
叢雲「……」ブッスー

島風「叢雲ー?」

叢雲「……」

島風「おーい、叢雲さーん?」

叢雲「……」

島風「叢雲ー!ごめんってばー!」

叢雲「島風なんて、もう知らないんだから」プイッ

島風「うう……」



磯風「完全に拗ねてるな」

明石「そうだねぇ」ズズー

786: ◆ATK1PCranA 2015/04/14(火) 20:01:11.53 ID:EwKkPGfk0
ガチャッ

天龍「よっ」

明石「げっ、天龍さん」

天龍「そう露骨に嫌な顔をするなよ明石。そんなに仕事増やされたいのか?」

明石「ごめんなさい」ドゲザ

磯風「それで?天龍は何しに来たんだ?」

天龍「ちょっとお前らに伝えなきゃならんことがあってな……と、その前にあの二人はいったいどうしたんだ?」

明石「島風ちゃんが叢雲ちゃんを拗ねさせました」

天龍「なるほど。おい!そこの二人!特に叢雲!」

叢雲「……何?」

天龍「通達があるからこっちに集まれ。それと、改二になったのに褒められる前に『太った?』って聞かれたからってそんなに拗ねるな」

叢雲「なんでそんなに詳しく分かるのよ!」

天龍「さあな。ほら、いいから早く集まれ」

788: ◆ATK1PCranA 2015/04/14(火) 20:10:00.83 ID:EwKkPGfk0
天龍「通達ってのは他でもない、異動の件だ」

島風「おぅっ!私が色んなところに書類運んだヤツだよね!」

天龍「その通り。島風は今回の働きで臨時ボーナスが出たから、後で渡すからな」

島風「やったー!」

明石「臨時ボーナス、いいなぁ……」

叢雲(お詫び代わりにデートに連れてってもらおうかしら……い、いや!流石にそれは大胆すぎるわよね!うん!)

磯風「島風の臨時ボーナスはいいとして、初霜とビスマルクは伝えなくていいのか?」

天龍「あの二人にはさっき執務室で伝えたよ。まあ、いつもどおり喧嘩してる最中だったからちゃんと聞いてたかどうかは知らないがな」

明石「愛宕さんは?」

愛宕「ぱんぱかぱーん!呼んだかしらー?」

明石「ふわおっ!び、ビックリした」

天龍「愛宕はずっとドアの陰に隠れてたんだよ。そんじゃ、発表するぞ。うちから異動するのは――――」

島風(ボーナス何に使おうかな……)

叢雲(異動しませんように!異動するなら島風も一緒!逆もまた然り!)

磯風(なるようにしかならないだろうが……どうせ異動するなら岩川が……)

愛宕(どうなるのかしらー?)

明石(異動したいわー本気で。出来れば前の仕事に戻してほしいなぁ……)



天龍「――――愛宕と磯風。以上二名だ」


789: ◆ATK1PCranA 2015/04/14(火) 20:17:53.17 ID:EwKkPGfk0
愛宕「あらあらー」

磯風「ふむ、そうか」

島風「えー!二人とも違う場所に行っちゃうのー!?」

叢雲「私(と島風)が異動なしなのは良かったけど、二人がいなくなるのは寂しいわね」

明石「ああ、数少ないこの鎮守府の常識人枠が……」

天龍「こらこら、まだ連絡は終わってないんだぞ。二人の移動先はそれぞれ、愛宕が舞鶴、磯風が岩川だ」

愛宕「舞鶴ね。京都ってことは舞妓さんに会えるのかしらー?」

磯風「い、岩川か。そうか……ふふっ」

明石「磯風ちゃん良かったねー」

磯風「うむ……って、何の話だ!?」

明石「さあ?」

磯風「ぐぬぬ……」

天龍「連絡は以上だ。何か聞きたいことはあるか?」

叢雲「うちから出るのは分かったけど、逆にうちに来るのはどんなのなの?」

天龍「そうだな……岩川と大湊からと、後は大本営から新人が送られてくるみたいだ」

島風「具体的にはー?」

天龍「それは来てからのお楽しみってな。駆逐艦は増えるみたいだぞ」

島風「ほんとー?お友達が増えるね!」

叢雲「そうね」

791: ◆ATK1PCranA 2015/04/14(火) 20:25:17.36 ID:EwKkPGfk0
天龍「『異動は迅速に行うこと』って指令が来てるから、なるべく早く荷造りしてくれ」

愛宕「分かったわー」

磯風「了解した」

天龍「そんじゃ今日はお別れ会としていっちょ派手に宴会でもやるか。島風、材料買ってきてくれ」

島風「りょうかーい!」

叢雲「私も行くわ」

天龍「明石は執務室でドンパチやってるバカどもを止めてきてくれ」

明石「無理ですよ!……って言っても聞き入れてもらえませんよね……分かりました、いってきます」

愛宕「天龍はどうするの?」

天龍「俺は作れるものから料理してく。今晩は腕によりをかけるから期待してろよな?」

磯風「それは楽しみだな」



雪風「ええ!?横須賀に異動ですか!?」

提督「うむ」

雪風「そんなぁ」

提督「そう落ち込むな。大丈夫、お前ならやっていけるさ」

雪風「うう……分かりましたしれぇ!雪風、頑張ります!」

提督「おう!その意気だ!」

792: ◆ATK1PCranA 2015/04/14(火) 20:29:22.79 ID:EwKkPGfk0
愛宕(横須賀→舞鶴)磯風(横須賀→岩川)雪風(岩川→横須賀)が確定。雪風が異動になったのは島風とのレア駆逐艦つながりの模様。なお秋月は好感度システムが発動しているため異動は絶対にしない(今のところ)

というわけで今日はここまでです!いい加減リアルタイムで書くのもきつくなってくたんで書き溜めしようかと悩んでいましたが、叢雲改二のイラスト見たらどうでもよくなりました。叢雲たんの髪をもふもふしたいお!

798: ◆ATK1PCranA 2015/04/17(金) 19:27:36.69 ID:dusNkuK90
~某所~

伊168「全員揃った?」

伊58「揃ったよー!」

U-511「揃った、です」

伊168「そう。それじゃあ始めましょうか。私達、潜水艦の潜水艦による潜水艦のための会議――――『全日本潜水艦会議』を」



説明しようッ!全日本潜水艦会議とはッ!

古来より割りと辛い役目を押し付けられてきた潜水艦たち。彼女らは百年前の『第一次深海棲艦戦争』で行われた『オリョールクルージング』、通称オリョクルにより激烈な被害を受けた。
それにより全国の潜水艦娘たちから不満が爆発。事態を重く受け止めた当時の日本政府と軍上層部は彼女達に鬱憤晴らしの場を与えた。それが全日本潜水艦会議である。
大本営から支給される費用を盛大に使い、超高級ホテルのスイートルームを貸し切って行われるそれは、主に日頃の仕事の愚痴、提督や他の艦娘の文句、更には流行のファッションやお菓子の情報などといった年頃の少女らしい話や、深海棲艦の行動パターンや対潜装備の性能などの結構マジメな話まで、その話題は多岐に渡った。
百年前に戦争が終結し、艦娘が艦娘で無くなり、潜水艦娘が潜水艦娘で無くなった後も、この会議は(もちろん自費で)続けられた。
そして今。再び深海棲艦との戦争が始まり、潜水艦娘が誕生した。これにより全日本潜水艦会議も軍の金で開催されることとなったのである。
もちろん目的は百年前と変わらず、潜水艦娘たちの鬱憤晴らし。つまり――――



伊168「なんで私じゃなくてあなたが響と一緒の鎮守府なのよ!ったく、飲まなきゃやってられないわ!ゴーヤ、酒追加!」

伊58「は~い、でち」

U-511「でっち、これ食べる?って」つチャンプルー

伊58「食べるでち!もぐもぐ……ごちそうさまでち!美味しいチャンプルー、大好きです!」

U-511「……共食い?」

伊58「ゴーヤはゴーヤじゃないよぉ!」ガビーン

伊168「いいからさっさと酒持ってきなさい!」

伊58「なんかゴーヤだけ忙しいでちー!」



――――こんな感じである

799: ◆ATK1PCranA 2015/04/17(金) 19:37:34.52 ID:dusNkuK90
~三時間後~

伊168「だからね~?響は本当に可愛いのよ!もうね!もうね!どこが可愛いって全部が可愛いの!あははははははは!」

伊58「完全に酔っ払ってるでち……」

U-511「てゆーか、これだけ飲んでまだ潰れてないのが異常、って」

伊58「それもそうでちね……」

伊168「何よ二人とも~!私に内緒で二人だけで話すんじゃないわよー!イムヤは寂しいと死んじゃうんらぞー?」

伊58「寂しさで死ぬまでにどう考えてもアル中で死ぬでち。だからもうお酒はおしまい!」

伊168「ああ~!何するのよゴーヤ~」

伊58「こ、こら!無理やり取り返そうとしない!……ユー、パス!」

U-511「おっけー……」パシッ

伊168「む~!」

800: ◆ATK1PCranA 2015/04/17(金) 19:42:11.82 ID:dusNkuK90
伊168「ふんだ!そんなんだからゴーヤは提督との距離が一向に縮まないのよ!」

伊58「なっ」グサッ

伊168「どうせまだチューもしてないんでしょ!」

伊58「ぐはあっ、でち!」グサグサッ

U-511「そういうイムヤもしてない、って」

伊168「私はしたことあるわよー。しかも二回。そのうちの一回は響とだったわ」

U-511「!?」ガーン

伊168「しかもねー、なんとねー?残りの一回はぁ……提督となのー」 イクノクチグセトルンジャナイノー!

伊58「え、ええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!????????」

伊58「嘘!嘘でち!あの甲斐性なしのヘタレ提督にそんな度胸があるわけないでち!」

伊168「本当よー!まぁ、したのは私からだったけど」

802: ◆ATK1PCranA 2015/04/17(金) 19:51:43.08 ID:dusNkuK90
伊168「私がまだ横須賀だった頃、夜に提督のベッドに忍び込んだのよ。それで、ちょっと悪戯心が湧いて提督にキスしたの」

伊58「そ、それで?」

伊168「そしたらなんと提督起きちゃってねー。幸いキスしたことには気づかなかったみたいだけど、もう恥ずかしくなって自棄でそのままヤっちゃおうかと思ったら……」

伊58「思ったら!?」

伊168「やんわりと止められたわ。こーんな美少女がスク水姿で迫ってきてるのにあのバカ提督は『やめとけ。自棄でそんなことしたらいつか絶対に後悔することになる』って言ったのよ」

伊58「そ、そう……」

伊58(よ、良かったぁ。何事も無くて。流石提督でち!)

伊168「ま、その後に一緒に寝たんだけどね。翌朝榛名に根掘り葉掘り聞かれて困ったわ」

伊58「添い寝……!なんて羨ましい!でち!」

伊168「ふわぁ。私もう眠くなったから寝るわねー。チェックアウトの時間までに起こして」スピー

伊58「……」

803: ◆ATK1PCranA 2015/04/17(金) 19:55:13.51 ID:dusNkuK90
~翌日の鎮守府~

伊58「てーとくー!」

提督「おかえりゴーヤ。どうしたんだ?そんなに勢いよく走って――――って、危なっ!?」シュバッ

伊58「チッ」

提督「チッじゃねえよバカ!何いきなり人に当身喰らわせようとしてんだ!」

伊58「いいからさっさと気絶するでち!もしくは寝るでち!そしてゴーヤにキスされた後に添い寝するんでちいいいいいいいいいい!!!!!!!」

提督「お前は何を言ってるんだあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!」



榛名(ああ、今日も平和ですね……さて、提督の部屋の監視カメラを起動しなければ……)

804: ◆ATK1PCranA 2015/04/17(金) 20:02:02.35 ID:dusNkuK90
~おまけ~

伊168「あー、頭痛い……」

浜風「大丈夫ですかイムヤさん」

伊168「大丈夫よ、いつもの二日酔いだから。でも流石に昨日は飲みすぎたわ。酔っ払って途中から記憶が無い。なんかとんでもない昔話を暴露したような気もするんだけど――――」

浜風「昔話?」

伊168「いや、思い出せないし別にいいわ。思い出せないってことは大した話じゃないだろうし」

浜風「そうですか?とりあえず二日酔いの薬持ってきましょうか?」

伊168「それくらい自分でやるからいいわよ。それよりあなたは荷造りを進めなさい」

浜風「はぁ。と言っても、もう大体終わったんですが……」

伊168「あらそう?じゃあ今日は派手にパーティーでも開きましょうか。浜風とのお別れと、岩川での成功を祈って」

浜風「イムヤさん……」

伊168「もちろん、戦いだけじゃなくて恋の方の成功も、ね?」ニヤリ

浜風「なっ!?い、イムヤさん!?」///

伊168「あんまり耳元で大きな声出さないでよ。頭に響くでしょ」

浜風「出させたのはイムヤさんです!」///

伊168「それもそうねー」カラカラ

805: ◆ATK1PCranA 2015/04/17(金) 20:10:16.94 ID:dusNkuK90
U-511「ヨーロッパの一部では挨拶としてキスをする慣習がある。だからこれも挨拶」

ヴェル「……朝っぱらからいきなり何をしようとしてるんだねこのドイツ娘は」

U-511「ユーとキス、しよ?」

ヴェル「するわけないだろう!?私達は一応、女の子同士だよ!?」

U-511「でも、イムヤとはしたって」

ヴェル「あれはあの人が勝手にやってきたの!私にそっちの趣味はない!」

U-511「大丈夫。優しく、してあげるから……」

ヴェル「ちょ、待って!待ってってば!……ぎゃー!」ズドン!

U-511「発砲は、反、則……」

ヴェル「人の唇を無理やり奪おうとするからだよ!妖精さん、ユーをドックに運んどいて」

ワカッター

ガンバルー

カニカマー

ゾロゾロ ハコビハコビ カニカマー

ヴェル「はぁ。やれやれ。私には好きな人がちゃんといるっていうのに……」

ヴェル「……まあ、この恋は、もう実らなさそうというのも、分かってるけどね」



提督「へっくしゅ!うう……ゴーヤの奴、寝込ませるために海に突き落とすとか正気か?いつか絶対にやり返してやる……」ブツブツ

806: ◆ATK1PCranA 2015/04/17(金) 20:14:33.91 ID:dusNkuK90
おわり。今日は潜水艦たちのお話でした。今回の異動で新たに増える潜水艦娘も交えて、またいつか潜水艦会議はやりたいな……でもネタが思いつかないんだろうな……

次回は戦艦!ヒエーな話を期待しててください!

そういえば結局来週の木曜に実装される改二って誰なんでしょうね?アニメの睦月・如月、武勲の皐月・文月。個人的には誰が来ても万事オッケーなんで今からグラに期待してます。でも出来ればうーちゃんがいいっぴょん!持ってないけどな!

811: ◆ATK1PCranA 2015/04/21(火) 20:47:30.95 ID:ccxzXC2v0
~ある日の鎮守府~

金剛「ヘーイ提督ゥー……」

提督「どうした金剛。元気無さそうだな」

金剛「どうシタ……?どうしたと聞いたデスか今!?」

金剛「元気が無い理由なんて一つに決まってるじゃないデスカ!私ガ!異動!するカラ!デス!ヨ!」ブンブン

提督「お、おい!やめろっ!腕を振り回すな!もし当たったら洒落にならな――――ぎゃああああああああ!!!!!!」

~~~~~

比叡「それで、医務室に来たんですか」

提督「自然回復に任せるしかないならそうするが、使えるものがあるなら使おうと思ってな。そういう比叡こそ何でここにいるんだ?」

比叡「厨房に入ろうとしたら榛名と漣ちゃんと夕立ちゃんに全力で止められまして。その時に少し怪我をしてしまったので」

提督「うちの最高戦力は何をやってるんだ……いや、ある意味最も命に関わる仕事か……?」

比叡「ひ、酷いです!私だって進歩してるんですよ!?」

提督「具体的には?」

比叡「動かない料理を作れるようになりました!」エヘン!

提督「……まあ、前は四回に一回はクリーチャーを生産していたことに比べりゃ確かにマシなったか」ハア

比叡「次は食べても気絶しない料理を目指します!」

提督「道は険しそうだが頑張れよー」

812: ◆ATK1PCranA 2015/04/21(火) 21:03:46.52 ID:ccxzXC2v0
比叡「それにしても司令!どうしてお姉さまが異動なんですか!」プンスカ

提督「俺に聞かれてもな。決めたのは大本営」

比叡「そうですけどー。まさかお姉さまが異動になるなんて……」ヨヨヨ

提督「というか俺としてはお前の反応の方が意外だったんだが」

比叡「はい?」

提督「いや、お前ならもっと全力で反対すると思ってたんだが……それこそ、自分も一緒に異動するくらいのことは言い出しかねないと思ってたぞ」

比叡「へ?」ポカン

提督「そんなこと考え付きもしなかったって顔だな。ま、それもまた一つの成長か。姉離れは悪いことじゃないし、別に気にする必要はない」

比叡「……」

比叡(そういえば、なんでだろう……なんで私は、大好きなお姉さまと離れ離れになることに納得してしまっているんだろう)

比叡(最近、お姉さまと一緒にいる時間が少なくなってた気がする。いつもいつもお姉さまを追いかけてたはずなのに……)

比叡(異動の件だって、昔の私なら提督が言ったようにもっと反対してたはず。自分も一緒に異動するって考えくらい、すぐに思いつくはず)

比叡(なんでなんだろう……なんで――――)



提督『――――比叡』



比叡「!?」ボンッ

提督「おい比叡どうした!?急に顔を赤くして……熱っ!お前これ熱あるだろ!風邪じゃないのか!?」

比叡(そうだ、どうしてお姉さまとの時間が減ったのか。それは、それは……)



……ずっと、司令を追いかけていたから。



比叡(司令を見かけたら話しかけて、色んなお話をして)

比叡(そのまま一緒にご飯を食べたり、お仕事を手伝ったり)

比叡(考えてみれば今日だって、お料理をしようと思ったときに思い浮かんでいた人は――――)

提督「…ひ…えいっ!比叡ッ!」

比叡「ハッ!」パチクリ

提督「ようやく気づいたか。話しかけても全然反応が無いから焦ったぞ」ホッ

813: ◆ATK1PCranA 2015/04/21(火) 21:16:52.84 ID:ccxzXC2v0
提督「お前本当に大丈夫か……?絶対風邪だってこれ」

比叡「し、しししししししし司令!?か、顔!顔が近いです!」

提督「ん、ああ、すまん」ヒョイッ

比叡「あっ……」

比叡(って、なんでちょっと残念だって思ってるんですか!?私にはお姉さまという心に決めた方がいるのに!でも最近は……ああああ!)ブンブン

提督「こ、今度は何だ!?突然頭を押さえて悶えだして!頭痛か!?頭が痛いのか!?」

比叡「だ、大丈夫です……お、お姉さまの荷造りのお手伝いをしないといけないので、私はこれで失礼します……」

提督「あ、ああ。っと、その前に、ほら」パサッ

比叡「えっ……?」 E:提督の上着

提督「風邪引いたかもしれないならなるべくあったかくしてなきゃダメだろ?風邪薬もポケットに入ってるから、部屋に戻る途中で食堂に寄って飲んで来い」

比叡「は、はい。ありがとうございます……」

提督「いんや、気にするな。お前が倒れたら困るからな」ニコッ

比叡「っ!」ボンッ

比叡「そ、それではまひゃ!」バタンッ!

比叡「~~~~~っ!!!!!!!!」///



提督「ほ、本当に大丈夫なのか……?」



比叡(わ、私はどうしちゃったんだろうッ!いや、もう本当に!色々な意味でえええええええ!!!!!!)ダダダダダッ!



金剛「ふんだ……提督の薄情者……もういいデス。精々佐世保で楽しくやってやりマース……」ブツブツ



榛名「ハッ!これはラブコメの波動……?それも超濃密な……」



榛名にはラブコメの波動を感じ取る特別なセンサーが備わっています

814: ◆ATK1PCranA 2015/04/21(火) 21:18:54.11 ID:ccxzXC2v0
金剛(岩川→佐世保)が確定

今日はこれでおわり。一レスが長くなった代わりにレス数は減る。でもどう考えても釣り合いが取れてませんね。これ以上短くなりすぎないように気をつけます

819: ◆ATK1PCranA 2015/04/27(月) 21:04:36.14 ID:DFYCcfdx0
~ある日の鎮守府~

提督「明日から大規模作戦が開始か……気を引き締めていかないと。大切な仲間を、失うわけにはいかない」キリッ

榛名「まあ、今回の作戦はうちの鎮守府は支援がメインなのでそんなに危険はありませんけどね」

提督「……人が折角格好良く決めたのに台無しにするなよ榛名」

榛名「あら、御免あそばせ」

提督「全然似合ってないなそのセリフ」

榛名「自覚はしてました」

820: ◆ATK1PCranA 2015/04/27(月) 21:20:19.32 ID:DFYCcfdx0
榛名「それに気を引き締めていかないといけないのは確かですよ。先日の異動でだいぶ保有艦娘も変わりましたから」

提督「そうだよなぁ。特に金剛が抜けたのがデカイ。第一艦隊の編成を練り直さなきゃならん」

榛名「軽巡洋艦か重巡洋艦を入れてみてはどうですか?もしくは無難に戦艦とか」

提督「軽巡はともかく重巡は数がいないからなー。やっぱ戦艦か……?となると比叡か山城に……」

榛名「提督業は大変ですね」

提督「そう思うならもう少し手伝ってくれないかね秘書艦さん」

榛名「榛名は自分の仕事はきちんとやってますし。新人さんのフォローって結構大変なんですよ?」

提督「それは重々承知してるからせめて書類を切り崩すのくらいは……」

榛名「嫌ですよー。明日からの作戦に向けて全艦娘は今日一日休みにしていいって言ったのは提督です」

提督「そりゃあそうだが……」

榛名「応援だけはしてあげますよ。がんばれ、がんばれ」

提督「チアの衣装着てポンポン持って胸揺らしてくれないとやる気でない」

榛名「あんまりふざけたこと言ってると沈めますよ?」

提督「ごめんちゃいるど」

榛名「……」カチャッ

提督「この流れも久しぶりだけど落ち着け榛名!その右手に構えた主砲を今すぐ仕舞うんだ!」

821: ◆ATK1PCranA 2015/04/27(月) 21:32:17.30 ID:DFYCcfdx0
コンコン

提督「おおっと来客だ!ほら榛名!早くドアを開けてやれ!」

榛名「チッ……はーい、今開けまーす」ガチャッ

能代「失礼します」

提督「ん?能代か。どうした?」

能代「阿賀野姉ぇ……じゃなくて、阿賀野型軽巡洋艦一番艦、阿賀野がこちらに伺っていないかと思いまして」

提督「阿賀野……?俺は見てないし、ここには来ていないはずだが……榛名?」

榛名「榛名も見てません」

能代「そうですか」

提督「力になれなくて悪いな」

能代「いえ、こちらこそお手数をお掛けして申し訳ありません」

提督「これくらい別にいいさ。それと、あまり堅苦しくしなくていいんだぞ?というか頼むからもう少し崩してくれ。俺が限界だ」

能代「わかりました。ですが最低限敬語は使わせてもらいますね」

提督「ああ」

能代「それでは能代は引き続き阿賀野姉ぇを探しに行くので。失礼しました」スタスタ

822: ◆ATK1PCranA 2015/04/27(月) 21:48:25.83 ID:DFYCcfdx0
提督「能代も大変そうだな。ったく、阿賀野は後で叱っておかないと」

阿賀野「だって能代は『危ないから』って言って阿賀野に何もさせてくれないんだもん。阿賀野だって優秀なんだからねッ!」

提督「軽巡の一番艦で優秀ってのは他のクマーと被るし……って、ん?」

阿賀野「?提督さん、どうしたの?」

提督「……なぁ榛名。今、俺の横から聞こえるはずの無い声が聞こえた気がするんだが」

榛名「奇遇ですね。榛名もさっきから見えてはいけない者が見えています」

阿賀野「?」キョトン

提督「なんでお前がここにいるんだ阿賀野……」

阿賀野「提督さんとお話したいなーって思ったから来ちゃった!」

提督「そっかぁー、来ちゃったのかー」トオイメ

榛名「というかいつの間に入ってきてたんですか?全然気づかなかったんですが」

阿賀野「さっき能代が入ってきたときにこっそりと、ね?」

提督「探してる相手は自分の後ろにいる、か。そら能代が見つけられないわけだ」

823: ◆ATK1PCranA 2015/04/27(月) 22:01:56.36 ID:DFYCcfdx0
阿賀野「阿賀野が提督さんの所に来ようとしたら『危ないし迷惑をかけちゃ悪いからダメ』って言うから……撒いたの♪」フフン

提督「クッ、てっきりポンコツ姉枠かと思ったら意外とやるじゃないか阿賀野。本当に『意外に優秀な阿賀野ちゃん』だったな」

阿賀野「えっへん!」プルンッ

提督「揺れたッ!」

榛名「そんなに揺れる胸が見たいんだったら戦艦か空母の方のところにでも行ってください。ヒロイン以外とのイベントはお断りしてますので。せめて惚れさせてからやってください」

提督「ハッハッハ嫌だな榛名。そんな簡単に女の子を惚れさせられるんならこんなに虚しいことやってないだろいい加減にしろ」

榛名「……やっぱりそろそろ本格的に何とかしないとダメそうですね。このままだと近い内に刺されて死にそうです。絶対に、絶対にあり得ませんがこうなったら榛名で治療を……」ブツブツ

提督「おい榛名。さっきから嫌そうな顔とにやけ顔の中間みたいな表情で何ぶつぶつ呟いてんだ?刺されるとか死にそうとか不穏な単語が聞こえるんだが。おーい、もしもーし」

榛名「やっぱり逆レで……いえでも初めてなんですからもっとムードとかを意識して……」ブツブツ

提督「ダメだ、聞こえてない」

阿賀野「ねえねえ提督さん、阿賀野ともお話しようよー……きゃっ」パシャッ

提督「ああ!コツコツ書き上げた書類がインクでずぶ濡れにぃ!?」

阿賀野「うええーん!服が汚れちゃったぁー!濡れて張り付いて気持ち悪いよぉ」グスグス

能代「阿賀野姉ぇ!?提督失礼します!今こっちから阿賀野姉ぇの泣き声が……って、いた!しかも服を汚してる!?もう、阿賀野姉ぇ!早く服脱いでこっちに渡して!」

阿賀野「うう、能代ぉ……」ヌギヌギ

提督「なっ、阿賀野お前せめて部屋から出たりとか……」

能代「提督が後ろを向いててください!」

提督「了解しましたー!」ザッ!


ギャーギャーワーワー!




何人かメンバーが変わっても、相変わらずこの鎮守府は騒がしいようです

833: ◆ATK1PCranA 2015/05/04(月) 20:45:56.63 ID:i5cR/XII0
~ある日の鎮守府~

提督「今日の昼は何を食べようか。オムライスに天津飯、親子丼もいいな」

榛名「ものの見事に全部卵料理ですね……卵は高カロリーなので摂り過ぎると太りますよ?」

提督「俺って太りづらいんだよね」

榛名「今、全国の女性を敵に回してことを自覚しましょうね?」

提督「毎日誰かしらに絡まれるから」

榛名「……全国の女性、特にこの鎮守府の艦娘を代表して謝ります。ごめんなさい」

提督「いや、別にいいけどね。でも流石に最近はちょっと疲れるんだよ。だって――――」

???「ぴょーんっ!司令官、これからお昼ぴょん?」

提督「出たな子兎……」

卯月「ぴょん?」

提督「何でもない。こんにちは、卯月」

榛名「こんにちは」

卯月「こんにちはだっぴょん!司令官と榛名にぃ~敬礼っ!」ビシッ

834: ◆ATK1PCranA 2015/05/04(月) 20:52:22.70 ID:i5cR/XII0
提督「で、卯月も今から昼飯なのか?」

卯月「うーちゃんはもう食べ終わったんだぴょん!」

提督「そっか」

卯月「でも、お姉ちゃん達はこれからだって言ってたぴょん!」

提督「お姉ちゃん、たち?ってことは、睦月と如月か」

卯月「そうだっぴょん!二人とも司令官ともっとお話してみたいって言ってたから、一緒に食べてあげてほしいなって」

提督「じゃ、今日はそうするか。となると睦月たちが食べ終わる前にさっさと行かないとな。行くぞ榛名」

榛名「あいあいさー」

卯月「それじゃ、うーちゃんは弥生の部屋にでも遊びに行こ~っと」ピョンピョン

835: ◆ATK1PCranA 2015/05/04(月) 21:34:54.57 ID:i5cR/XII0
~食堂~

提督「つー訳で一緒させてもらうぜ」

睦月「どういうことか全然分からないけど、歓迎するよっ」

榛名「ごめんなさい、うちのバカ提督が碌に説明もしないで」

如月「いいんですよ。ちょうど私達も司令官とお話したいって思ってもの」

提督「どうだ睦月、如月。もうここには慣れたか?」

睦月「もっちろん!みんな良い人たちで、睦月感激ぃ~!」

如月「如月も同感です。あとは強いて言うならぁ……司令官さんと、もっと距離を縮めたいかなぁ。なんてねっ♪」

提督「は、はっはっは。あんまり男をからかって遊ぶなよ?」

提督(危うく本気にするところだったぜ)

榛名「なんという小悪魔的魅力……ヒロイン化してもらえば結構な戦力に……」ブツブツ

836: ◆ATK1PCranA 2015/05/04(月) 21:45:24.48 ID:i5cR/XII0
睦月「ただ、他の姉妹と気軽に会えなくなっちゃったのはちょっと寂しいかな」

提督「そういや睦月型は駆逐艦の中でも特に数が多いんだっけか」

睦月「そうなの。今この鎮守府にいるのは睦月と如月ちゃん、弥生ちゃんとうーちゃんの四人だけだから」

如月「まあ、絶対に合えないって訳じゃないから。お休みを貰った時にでも舞鶴に帰ってみるわ」

提督「そうか。でも、無理だけはするなよ?寂しくなったら――――」ギュッ

睦月「へ?」

如月「あら」

提督「――――いつだって誰かが傍にいてやるから。もちろん、俺もな」

睦月「……うん!わかったのね!」

如月「それじゃあ早速、甘えさせてもらおうかしら♪」

提督「あ、ちょっと待って如月さん。出来れば首筋をちろちろ舐めるのはやめて頂けると……せめてR-18って警告しないと色々と……」

如月「ふふ、大丈夫……これは精々15禁だからっ♪」

睦月「如月ちゃん!ずるーい!睦月もやるにゃしぃ!」

提督「ぎゃあ!お前ら割とマジでやめ……にゃああああああああああ!!!!!!」

睦月(さっきの提督、結構格好良かったかもっ)

如月(て、照れ隠しでつい始めちゃったけど、どどどどうしよう!?いつやめればいいのぉ!?)

856: ◆ATK1PCranA 2015/05/09(土) 20:06:00.79 ID:DyIQ3tB20
~キス島沖~

漣「徹底的に、やっちまうのねっ!」バンッ

夕立「ぽいぽいぽーい!」ドドンッ



S 勝利!



漣「まっ、ざっとこんなもんですかね」

夕立「夕立ったら、結構頑張ったっぽい?帰ったら提督に褒めてもらお~!」MVP

睦月「すっごおい……」ポカーン

如月「同じ駆逐艦とは思えないわ……」ポカーン

卯月「うーちゃん達だっていーっぱい戦えばああなるぴょん!」フンスッ

弥生「……うん、頑張ろう」コクコク

漣「それじゃ帰投するよー。はぐれないようにー、フォローミー!」

夕立「夕立に続くっぽーい!」

857: ◆ATK1PCranA 2015/05/09(土) 20:15:35.06 ID:DyIQ3tB20
~鎮守府~

漣「艦隊のお早いお帰りですよーっと」

提督「おかえり漣。戦果は?」

漣「3-2に沸いてきたのは一通り潰してきましたよ。しばらくは安定すると思いまっす!」

提督「ん、そうか。お疲れ様」

夕立「提督さーん!夕立頑張ったっぽいー!撫でて撫でてー!」

提督「あーはいはい。ほれ」ナデナデ

夕立「わふー!」ブンブカ

漣「ご主人様?漣のことも褒めてくれていいんですよ?」

提督「え?いや別に……」

漣「膝枕とかさせてあげてもいいです」

提督「……わぁーったよ。ここでするわけにもいかんから執務室でな」

漣「キタコレ!」

提督「睦月たちもご苦労さん。今日はもう休んでていいぞ。いつ何があるか分からんから、睦月と如月は入渠して傷を治してからな」

睦月「了解なのね!」

如月「了解しました♪」

858: ◆ATK1PCranA 2015/05/09(土) 20:33:19.41 ID:DyIQ3tB20
~船渠~

睦月「はぁ~生き返る~」

如月「睦月ちゃんったら。今のおじさんみたいよ?」

睦月「ええ~そんなことないよ~。だって本当に気持ちいいし~」

如月「もうっ」

睦月「ほら如月ちゃんも早く入りなよー」

如月「はいはい」チャポン

睦月「久しぶりだね、入渠するの」

如月「そうね。舞鶴では基本的にのんびりしてるか遠征してたし」

睦月「漣ちゃんと夕立ちゃん、凄かったよねー。睦月たちもあんな風になれるかなぁ」

如月「ふふっ。『なれるかな』じゃなくて『なろう』、でしょ?」ニコッ

睦月「……その通り!睦月、頑張っちゃうのね!」

如月「……」ニコニコ / (強く、なれるかな)

睦月「そうと決まったら上がったら早速訓練しよっ!燃えてきたぁ~!」

如月「あんまり張り切りすぎて怪我しないようにね?」クスッ / (強く、なりたい)

睦月「他人事みたいに言わないの!如月ちゃんもやるんだからねっ!」

如月「え、えー。如月、今日はちょっと……」タジタジ / (強く、ならなきゃ)

睦月「ダ~メ!これはお姉ちゃん命令なのです!」

如月「む~!」ニコニコ / (強く、なろう)

如月(大切なお姉ちゃんの笑顔を、可愛い妹たちの未来を守るために)

859: ◆ATK1PCranA 2015/05/09(土) 20:38:38.70 ID:DyIQ3tB20
~夕方~

如月「……」

提督「何してるんだ?」

如月「……司令官?」

提督「榛名から逃げ――――鎮守府内をパトロールしてたら後姿が見えてな。邪魔だったらどっかに消えるが?」

如月「いえ、大丈夫ですよ。折角司令官と二人っきりになれたんですもの。色々、しちゃおうかしら♪」

提督「なっ!」

如月「ふふっ、なーんちゃって」

提督「純粋な青少年の心を弄ぶなよ……」

如月「ごめんなさい、つい」

提督「全然反省してねえなぁおい……」

860: ◆ATK1PCranA 2015/05/09(土) 20:47:20.72 ID:DyIQ3tB20
提督「……」

如月「……」

如月(司令官、どうしたのかな?か、からかい過ぎて怒らせちゃった?そ、そうだったとしたらどうしようっ!)アワアワ

提督「なぁ、如月」

如月「ひゃ、ひゃい!?」

提督「へ?」

如月「なぁに?司令官。如月に聞きたいこと?ちなみにスリーサイズは……」

提督「今お前噛ん―――― 如月「何のことかしら?」 ――――何でもないっすはい」

如月(は、恥ずかしいよぅ!)///

提督「で、だ。如月。お前、なんか悩んでたりするか?」

如月「え?」

提督「どうだ?」

如月「……どうして、そんなことを?」

提督「いや、さっき見えた後姿が元気無さそうだったから。俺の気のせいならいいんだ」

如月「……気のせいですよ?悩みなんて……強いて言うなら、司令官との距離の縮め方とかになら悩んでますけど、ね?」ウインク

提督「…………おいおい、いい加減にしないとお兄さん本気になっちゃうぜ?狼さんだぜ?」

如月「きゃーこわーい♪」

提督「がおー!」

861: ◆ATK1PCranA 2015/05/09(土) 21:17:27.23 ID:DyIQ3tB20
榛名「てーとくー?いい加減に観念して出てきてくださーい。早くしないと実力行使で引きずり出しますよー」

提督「げっ、榛名。もうここまで来やがったのか。そんじゃな如月、また夕飯のときにでも」

如月「はーい。司令官も、頑張ってくださいね?」

提督「おう」

如月「榛名さんに捕まった後のお仕事を、ね♪」

提督「そっちかよ!ぜってぇ逃げ切ったらぁ!」タタッ

如月「ふふっ」

提督「っと、言い忘れるところだった。如月ー!」クルッ

如月「?はい」

提督「辛くなったら、苦しくなったら、悲しくなったら!真っ先に俺のところに来い!分け合うことも代わることも出来ないけど、笑顔にするくらいならしてやんよ!じゃ!」ダッ

如月「――――」

如月(辛いのは嫌だ。苦しいのは嫌だ。悲しいのは嫌だ。もう――――もう、沈むのは。みんなとお別れするのは、嫌だ)

如月「だから強くならなきゃ、いけないのに」

如月「頼っちゃダメなのに、縋っちゃダメなのに……」

如月(そんなこと言われたら、甘えたくなっちゃうじゃないですか……)

如月「もうっ!司令官のバカぁー!」

如月(でも)

如月(司令官の気持ちは、嬉しかったな)

如月「この前も思ったけど、やっぱり司令官って格好いい……って、わわっ!如月ったら、何言って……!」アワワアワワ

如月「は、早くお部屋に戻ってお姉ちゃ――――睦月ちゃん起こしてあげないと!うん、訓練の疲れもそろそろ取れたはずだしね!」タタッ

如月(お夕飯、司令官と一緒に食べられ……って、だからなんでさっきから司令官ことばっかりなのっ!?)



榛名「提督の声がしたから来てみれば……面白いものを見つけてしまいましたね」

榛名「とりあえず、如月ちゃんにさり気なく相談所の存在を伝えるところから始めましょうか」スタスタ

862: ◆ATK1PCranA 2015/05/09(土) 21:20:20.54 ID:DyIQ3tB20
おめでとう!如月がヒロイン化したよ!(これで月~金の個別イベントに選ばれるようになりました)

腕が落ちてることを盛大に自覚しました。元々落ちるほどなかった腕が地面にめり込んでしまってます。時間かけてリハビリするしかないか

イベントはE-5まで突破!残るはE-6のみ!プリンレーダーと秋州島の獲得を目指して頑張ります!

884: ◆ATK1PCranA 2015/05/19(火) 13:08:22.82 ID:4PATXk460
~ある日の鎮守府~

提督「甘えたい」

榛名「は?」

提督「女の子に甘えて癒されたい」

榛名「急に何言い出すんですか。いいから早く書類片付けちゃってください」

提督「そう!そういうの!そういのだよ!」

榛名「はい?」

提督「俺提督なんだよ。偉いんだよ。なのにお前を始め艦娘たちと来たら全然敬ってくれないじゃん!ならせめて甘えさせてくれたっていいじゃん!」

榛名「提督が敬われないのはご自分の言動のせいでは?」

提督「シャラップ!そういう正論はいいんだよ!」

榛名「自覚してるなら直しましょうよ……」

提督「明日から頑張る。というわけで、今日1日だけでもいいので甘えさせてください」

榛名「土下座する程ですか……」

885: ◆ATK1PCranA 2015/05/19(火) 16:43:08.31 ID:4PATXk460
榛名「と言っても榛名は事務仕事が山のようにありますし……提督のせいで」

提督「ドンマイ」

榛名「……」

提督「俺が悪かったから主砲は降ろして……違う!副砲なら良いって意味じゃないから!」

~~~~~

榛名「で、どうするんです?提督のお願いを聞いてくれそうな方は軒並み鎮守府を空けてますが」

提督「そうなんだよなぁ。どうするか……」

榛名「……あ」

提督「ん?どしたん?」

榛名「いましたよ、甘えるのに最適な人」

提督「?」

榛名「ちょっと、呼んできますね」

889: ◆ATK1PCranA 2015/05/25(月) 20:37:36.59 ID:/+9mPLs80
榛名「というわけで連れて来ました」

能代「あ、あの、これはいったいどういう……?」

榛名「実はですね、能代さんには提督を甘やかして頂きたいのです」

能代「はい?」

榛名「提督、説明どうぞ」

提督「かくかくしかじか」シカクイダストン

能代「なるほど。つまり、今日一日だけでも提督を日頃の重圧から解放して差し上げ、休養を取らせようということなのですね」

榛名「そうなんですか?」

提督「そうなんじゃない?」

能代「分かりました。不肖、この能代。精一杯提督の慰安任務に当たらせて頂きます!」

提督「おう、よろしく頼む」

提督(慰安って言葉にそこはかとなくエロさを感じたのは黙っておこう)

榛名「とりあえず仕事の邪魔なので別の場所に移動してくださいね?」

能代「了解です。それでは提督、よければ能代たちの部屋に行きましょう」

提督「わ、わかった」

榛名(能代さん達の部屋のカメラって何番でしたっけ……)

890: ◆ATK1PCranA 2015/05/25(月) 20:50:56.11 ID:/+9mPLs80
~阿賀野型の部屋~

能代「どうぞ。何もない所ですが」

提督「お、お邪魔しまーす」ガチガチ

能代「こちらが能代の自由に使える場所ですので、こちらに」

提督「そこら辺の区分けはきっちりしてるんだな」キョロキョロ

能代「ええ。と言っても、阿賀野姉ぇなんかはあんまり気にしていないので、しょっちゅう矢矧や酒匂に怒られていますが」ハァ

提督「その光景が目に浮かぶようだな。いっそ一人一部屋の個室制にしようか」

能代「いえ、このままでも大丈夫ですよ。部屋自体が大きいので特段不便はありませんし、何より阿賀野姉ぇのお世話がしやすいですから」

提督「そっか。ま、何故か知らんがこの鎮守府は見た目の割りに広いし未だに拡張もされてるから、他の艦娘たちの要望も聞いて決定するかな」


891: ◆ATK1PCranA 2015/05/25(月) 21:12:48.81 ID:/+9mPLs80
能代「それであの、提督?これから能代はいったい何をすれば……?」

提督「へ?うーん、そうだな……」

提督「……膝枕、とか?」

能代「膝枕ですか?」

提督「いや、流石にそんなことを無理強いするのは気が引けるし能代が嫌ならいいんだが……」

能代「別に構いませんよ」

提督「……え、マジで?」

能代「はい。その程度なら阿賀野姉ぇにもよくやってあげてますし」

提督「で、でも阿賀野は女で俺は男だよ?男はみんな狼さんになる可能性を秘めてるんだぞ」

能代「大丈夫です。能代は提督を信じてますから」ニコッ

提督「……」

提督(頑張って耐えてくれ俺の理性。この笑顔を失うわけにはいかないからな)

892: ◆ATK1PCranA 2015/05/25(月) 21:30:34.87 ID:/+9mPLs80
~~~~~

能代「どうですか提督。寝心地が悪かったりしませんか?」

提督「ゼンゼンダイジョウブダヨ。モンダイナイヨ」

能代「そうですか。なら良かったです」

提督(寝心地は悪くないけど心臓に悪い。すっげードキドキするぅ!お、女の子の太腿とはかくも柔らかいものだったのか……)

能代「次はどうしますか?子守唄でも――――」

提督「いや、それだと寝ちゃうだろ。もうちょっと能代と話してたいからそれはまた後で」

能代「そうですか……♪」

提督(落ち込んだような嬉しそうなような複雑な表情をしてらっしゃる)

893: ◆ATK1PCranA 2015/05/25(月) 21:57:52.94 ID:/+9mPLs80
提督「能代ってさ。なんでいつも阿賀野の世話焼いてんの?」

能代「どうしたんです?藪から棒に」

提督「少し気になっただけだよ。妹の能代が姉の阿賀野の世話を焼く理由は何なのかなってさ」

能代「そうですね……たくさんありますが、一番は寂しかったから、でしょうか」

提督「寂しかった?」

能代「はい。この『能代』という名前を持っていた艦は、阿賀野姉ぇ――――『阿賀野』とあまり一緒にいられませんでしたから」

提督「……」

能代「違う工廠で生まれて、配属された艦隊も別で。何より阿賀野姉ぇはすぐに、沈んじゃって」

能代「だから今度はもっと長く一緒にいられるように。阿賀野姉ぇは能代が守ってあげないと、って思ってるのかもしれません」

提督「……そうか」

能代「折角のお休み中なのに、暗い話をしてしまいましたね。すみません」

提督「いや、気にしなくていい。聞いたのは俺だしな」

能代「ふふっ。それもそうですね」

提督「なぁ、能代」

能代「?何ですか」

提督「大丈夫だよ。阿賀野は絶対に沈ませない。俺が何が何でも守りきってやる」

能代「ありがとうございます。それじゃ能代も頑張っ――――」

提督「それに」

能代「?」

提督「お前のことも、守るよ。俺は誰一人失わずにこの戦いを終わらせる。もちろん、直接戦うのはお前達で、実戦では全然役に立たないかもしれないけど。それでも最低限、お前らが笑って過ごせるように。お前らの居場所を、お前らの帰ってくるべき道を、照らすことくらいはしてみせるさ」

能代「提督……」

提督「っと、ヤバイ。徹夜明けでそろそろ眠気が限界に――――すまん能代、二時間後くらいに起こして……くぅ」

能代「……もう、寝るのが早すぎますよ提督。能代、まだ返事してないのに」

能代(この人はとても不思議な人だな。温かくて優しくて、まるで太陽みたいな――――)

能代「――――は、流石に言い過ぎかな。探照灯……うん、そのくらい。でもそうすると温かいのが表現し切れないような……」

能代「でも、何にせよ」

能代(きっとこの人となら、素敵な未来が歩める気がする)

能代「期待してますよ提督。あなたの言葉を、能代は信じてますから」ナデナデ

提督「くぅ……すぅ……」

894: ◆ATK1PCranA 2015/05/25(月) 22:01:09.97 ID:/+9mPLs80
阿賀野型軽巡洋艦2番艦、能代がヒロインになりました。これにより以下のシステムが発動します

1.通常イベントの発生

2.個別エンディングの発生

901: ◆ATK1PCranA 2015/05/29(金) 21:02:08.38 ID:+oU98/Bw0
~ある日の鎮守府~

提督「探照灯」ピカー

榛名「懐中電灯で遊んでないで仕事してください」

提督「いや、なんかやらなきゃいけない気がして」

榛名「はぁ」

提督「でもこれ手に持ってると邪魔だな。こう、肩の辺りに固定して……うおっ!眩しっ!?」

榛名「提督って馬鹿ですよね。超弩級の。スーパードレッドノートクラスの」

提督「目がぁ!目がぁ!」ゴロゴロ

榛名「というか懐中電灯みたいに光が前に収束されていたら目に光はそんなに入らないでしょう……」

提督「それもそうだな」ケロッ

902: ◆ATK1PCranA 2015/05/29(金) 21:05:38.48 ID:+oU98/Bw0
提督「んじゃ、とりあえずこの懐中電灯返しに行って来るわ。夕張のところまで」

榛名「それ夕張さんのだったんですか」

提督「ああ。今の時間なら工廠にいるはずだよな?」

榛名「ええ。そのはずです」

提督「じゃ、留守は頼んだ。ついでに仕事を少しやっておいてくれてもいいんだぞ?」

榛名「いいからさっさと行ってさっさと帰ってきてください」

提督「善処はするぜー」ガチャッ スタスタ

903: ◆ATK1PCranA 2015/05/29(金) 21:33:11.14 ID:+oU98/Bw0
~廊下~

提督「で、お前は何やってるんだ?陽炎」

陽炎「!」ビクンッ

陽炎「って、なんだ司令かぁ……」

提督「なんだとはなんだ。不知火に突き出すぞ」

陽炎「それだけは勘弁してください!」

提督「……どうせそんなところだろうと思ってカマをかけてみたら案の定か。で、今回は何やったんだ?ん?」

陽炎「え、えーっと、ちょっと訓練から逃げ出――――」

不知火「訓練から逃げ出したのです。折角不知火が頭を捻って訓練メニューを考えたのに、です」

陽炎「……」パクパク

提督「なるほど。そりゃ陽炎が悪いな」

陽炎「そこじゃないでしょ!不知火!いつの間にどこから出てきたの!?」

不知火「普通に後ろから歩いてきたのですが。気づかないとはやはり訓練が足りないのでは?」

陽炎「いや、訓練してもたぶん気づけるようにはならないから!」

904: ◆ATK1PCranA 2015/05/29(金) 21:45:51.60 ID:+oU98/Bw0
不知火「それでは不知火はこれから陽炎を連れて訓練に戻らなければならないのでこれで」ペコリ

提督「おう、頑張れよ」ポンポン

不知火「……はい」///

陽炎「あれ?不知火、顔赤くなっ――――」ガシッ

不知火「ほら行きますよ陽炎。途中で投げ出した鎮守府外周50周に戻りましょう」ズルズル

陽炎「ちょっと待って!確か最初は10周だったはずじゃ……」

不知火「逃げ出した罰です……あと、余計なことを言いそうになった」

陽炎「後半よく聞こえなかったけど凄く私怨の混じった理不尽な理由だった気がする!」

不知火「外周が終わったら昼食にしましょうか。陽炎の分は磯風に作ってもらいましょう」

陽炎「きゃー!嫌ー!だったらずっと走ってるー!」

不知火「では外周の回数は100に……」

陽炎「不知火の鬼!悪魔!無愛想!」

不知火「……」ギロッ

陽炎「助けて司令ー!あたしこのままだと確実に死――――」

不知火「これ以上黒潮たちを待たせるのもなんですから、少し走りますね。 こ の ま ま で 」

陽炎「え?あの、あたし引きづられたまま……ぎゃあああああああああ!!!!!!」



提督「強く生きろ。陽炎」ビシッ ケイレイ ナンテ イラナイ カラ タスケテェェエエエ!!!

917: ◆ATK1PCranA 2015/05/30(土) 22:43:24.34 ID:iMORk5IA0
~ある日の鎮守府~

提督「これはあっちに持っていけばいいのか?」

不知火「はい、そこの棚の二段目に置いておいてください」

提督「了解」

~~~~~

提督「よ、っと。これであらかた片付いたか」

不知火「お疲れ様です。そしてありがとうございました」ペコリ

提督「いや、別にこのくらいなら全然良いさ。女の子に重いものを運ばせるのもなんだしな」

不知火「艦娘の力は普通の人より遥かに強いのですが」

提督「そうだった……でも、絵面的にアウトだし」

不知火「はぁ……そういうものですか」

提督「そういうものだ」

918: ◆ATK1PCranA 2015/05/30(土) 22:52:33.38 ID:iMORk5IA0
提督「ま、そんなことはさておいて、だ。これからどうしようか」

不知火「?」

提督「久しぶりに仕事が終わってるから今日一日暇なんだよね、俺」

不知火「そういうことでしたら……夕張さんに頂いたこの券で甘味でも食べに行きませんか?」

提督「ん?ああ、近所に新しく出来た和菓子屋の……じゃ、そこに行くか」

不知火「はい」

提督「でも俺なんかと一緒でいいのか?陽炎とかと行った方がいいんじゃ……」

不知火「いえ、不知火は、その……司令と、行きたいのです」

提督「?そっか。まあ、お前が良いなら良いんだ。そんじゃ、一回解散して準備が終わったら再集合ってことで」

不知火「分かりました」

919: ◆ATK1PCranA 2015/05/30(土) 23:18:02.88 ID:iMORk5IA0
~で、おでかけなわけですよ~

不知火「司令」

提督「おっ、やっと来たか。随分遅か……った……な……?」

不知火「すみません。陽炎と黒潮が面白がって相手をするのに手間取りまして」

提督(そう語る不知火が身に纏うのは、黒を基調として白いフリルなどをあしらったドレス――――ようするにゴスロリ服だった。ご丁寧に頭の上には小さなシルクハットが付いたヘッドドレスまで着けてきている)

提督(不知火本人の無表情系キャラと合わせて破壊的な可愛さを演出としている。どこのアンティークドールだよ。ローゼンなメイデンかよ)

不知火「あの、司令?」

提督「な、なんだっ!?」

不知火「その、不知火の格好、どこかおかしかったでしょうか……?一応、陽炎と黒潮に手伝ってもらったのですが……」モジモジ

提督(不安がる不知火マジ可愛い)

提督「大丈夫、すげえ似合ってる。あまりにも可愛すぎて少し見蕩れてた」

不知火「可愛っ!?」///

提督(いやホント、陽炎と黒潮マジGJ)

提督「それじゃ行こうか、お嬢さん?」

不知火「……からかわないでください」プイッ

提督「カカッ、悪い悪い。ほら、はぐれないように」つ

不知火「……」ピトッ

提督(やばい本気で怒らせたかも。土下座しようか)

不知火(司令に女の子として扱ってもらうのは嬉しいけど、やっぱり恥ずかしい……)///

921: ◆ATK1PCranA 2015/05/30(土) 23:38:55.56 ID:iMORk5IA0
~和菓子屋・雷電~

カラカラカラ

店員「いらっしゃいませー!」

提督「ぶっちゃけ知ってた」

店員「おやおやお客さん、どうされました?私の顔にそんな熱烈な視線を向けてきて。もしかして一目惚れってヤツですか?きゃー!私困っちゃいますー!」

不知火「司令?」ギロッ

提督「うわーいめんどくせぇ!」



~結局誤解は解けました~

店員「それではご注文がお決まりになりましたらお呼びください!」タタッ

提督「……元気っつーか疲れるテンションの人だな」

不知火「そうですね」

提督「ま、いいや……何頼もうか。タダ券あるからどれ頼んでもいいから、盛大に迷うぜ」

不知火「不知火はもう決めました」

提督「早っ!?んじゃ、俺もさっさと決めよ」ペラペラ

提督「う~む」ムムム

不知火(真剣に悩んでる司令の顔も――――)ジー

不知火(――――いいものね)ニヘラ

提督「どら焼?三色団子?苺大福も捨てがたい……」ムムム

922: ◆ATK1PCranA 2015/05/30(土) 23:51:50.28 ID:iMORk5IA0
~注文後~

店員Dさん(以後、『いなづま』)「お待たせしました。桜餅のお客様はどちらですか?」

提督「そちらです」

不知火「こちらです」

いなづま「ふふっ、とっても息ピッタリのいいカップルさんなのです」ニコッ

不知火「か、カップルでは……!」///

いなづま「では、彼氏さんの方が抹茶アイスなのです?」

提督「あ、はい」

いなづま「それでは伝票はここに置いておくので、お会計に時に持って行って下さい。それではごゆっくり、なのです」トコトコ

提督「……なんか、どっかで見たような気がする人だったな」キョトン

不知火「か、カップル……」プシュー

923: ◆ATK1PCranA 2015/05/30(土) 23:57:25.69 ID:iMORk5IA0
提督「抹茶アイス美味いけど、和菓子屋にアイスってのもどうなんだろうな」

不知火「抹茶は和の要素が強いので大丈夫なのでは?」

提督「そういうもんなのか……?」

不知火「気にしても仕方ありませんよ」

提督「それもそうか……っと、不知火。口元」

不知火「?」キョトン

提督「あんこ、付いてるぞ」

不知火「っ!」フキフキ

提督「そっちじゃない。反対だ」

不知火「……!!」フキフキ

不知火「……取れましたか?」

提督「ああ」

提督「それにしても、不知火ってちょっと抜けてるところあるよな」ククッ

不知火「不知火に落ち度でも?」

提督「落ち度は落ち度だけど、可愛い落ち度だからいいんじゃないか?」

不知火「……可愛いと言えばなんでも誤魔化されるわけでは、ありませんから」プイッ

提督「ん?何か言ったか?」

不知火「なんでもありません!」///

924: ◆ATK1PCranA 2015/05/31(日) 00:12:55.34 ID:2vum8iFU0
~食べ終わって~

提督「お会計お願いします」ピラッ

店員Rさん(以後、『いかづち』)「はーい!」

提督「会計はこの券で」

いかづち「あら?この券を持ってるってことは、もしかして近くの鎮守府の方なのかしら?」

提督「ええ、一応」

いかづち「そっか。これでも私と妹も昔は軍属だったのよ!だから、何か困ったことがあったら私を頼りなさい!どーんと頑張っちゃうわ!どーんとね!」

提督「は、はあ……」

いかづち「そっちのお嬢ちゃんも、ね?」

不知火「はい」

いかづち「それじゃ、またのご来店をお待ちしてまーす!」



提督「個性的な店員さんがいる店だったな」

不知火「そうですね。まさかこんな近くで元軍属の方が和菓子屋を始めるとは」

提督「世間ってのは狭いっつーことなのかね」



いなづま「行っちゃたのです?」

いかづち「ええ。久しぶりに甥っ子の顔が見れただけで充分に満足だったし」

いなづま「向こうはまったく気づいてくれなかったのです」

いかづち「仕方ないわよ。最後に会ったのってあの子が小さい頃だったし、私達もあの頃とだいぶ変わったもの」

いなづま「それはそうだけど……ちょっと寂しいのです」

いかづち「ま、いざとなったらバラしちゃえばいいし!そんなことよりお仕事お仕事!」

店員「てんちょーさーん!卵が爆発しましたー!」

いかづち「……の前に、バイトちゃんを助けてあげなきゃいけないようね」

いなづま「……なのです」

925: ◆ATK1PCranA 2015/05/31(日) 00:19:05.42 ID:2vum8iFU0
~帰り道~

提督「今日はありがとな不知火。貴重なタダ券使わせてもらっちゃって」

不知火「いえ、こちらこそ」

提督「……」スタスタ

不知火「……」トコトコ

不知火「あの、司令」ピタッ

提督「んー?」クルッ

不知火「その、あの、ですね」

提督「うむ」

不知火「不知火は、司令に色々なものを頂きました」

不知火「戦うこと以外に自分を見つけられなかった不知火に、楽しい生活をくれました」

926: ◆ATK1PCranA 2015/05/31(日) 00:34:36.78 ID:2vum8iFU0
春と夏の間の季節。その昼下がりに

不知火「ずっと言いたかったんです。司令に、伝えたかったんです」

一人の少女が、想いを伝える

不知火「不知火の毎日を変えてくれたのは司令です。不知火の世界に色をくれたのは司令です。だから――――」



不知火「――――ありがとうございます。不知火は貴方と出会えて、本当に幸せです」ニコッ



提督「――――」

あるいは、

不知火「どうか、しましたか?」

その笑顔は、

提督「――――いんや、何でもない。ただ不知火は本当に可愛いなと思ってさ」

季節外れの蜃気楼が見せた幻だったのかもしれない

不知火「……そういうことを気軽に言うところは、少し嫌いです」プクー

だけど、

提督「不知火に嫌われた……」ズーン

それでも、

不知火「なんて、冗談ですよ。大好きです、司令」

その輝きに、きっと偽りはなかった

932: ◆ATK1PCranA 2015/06/13(土) 20:16:43.08 ID:1LIacE1Y0
~ある日の鎮守府~

青葉「どもっ!青葉です!早速ですが取材よろしいでしょうか!」



青葉「すみません!少しだけお時間頂いても大丈夫ですか?ええはい、すぐ済みますので!」



青葉「赤城さん!一緒にお食事でもどうですか?お金は青葉が出しますので出来ればちょっとだけお話も……」



青葉「というわけで、ここに配属されてから毎日大忙しです!」

提督「おう、俺の鎮守府で勝手に何やらかしとるんだパパラッチ」

青葉「失敬な!青葉はきちんと取材対象に許可を取ってからですね――――」

提督「ここにある苦情を見てもそんなことが言えるかな?」

青葉「げっ……」

提督「これによると『押し売りみたいな強引さで押し切られた』とか『詐欺紛いの手口で色々聞き出された』とか……『ご飯美味しかったです』ってこれは違うか」

青葉「い、いえ、これはですね。世に真実を伝えるための尊い犠牲というかなんというかですね」アセアセ

提督「とにかく、だ。取材や報道をするなとは言わないから、やるならきちんと許可を取れ。ちなみに許可には同意書と俺の判子が必要だからな?」

青葉「うう……分かりました」ショボン

933: ◆ATK1PCranA 2015/06/13(土) 20:29:09.08 ID:1LIacE1Y0
提督「だいたい、お前はいったいどこの誰に報道してるんだ?まさかTVで全国のお茶の間に……ってわけじゃないだろうし」

青葉「軍が発刊してる雑誌とか、上が運営してるサイトとかですかね」

提督「この国は本当に大丈夫か?セキュリティって言葉知ってる?」

青葉「そんなこと言われましても……元帥の指示ですし」

提督「あんのジジイは……」ハァ

青葉「まあ一応、検閲は通してるので大丈夫ですよ。それに百年前の戦争の頃から艦娘や深海棲艦の情報なんて一般の方々に駄々漏れじゃないですか」

提督「その通りだけどさ。そもそもそれがおかしいんじゃないの?」

青葉「当時は『艦娘』という兵器への理解を求めるための苦肉の策だったらしいですけどね。それと深海棲艦については第一次はそれはもう攻勢が激しかった上にあっちこっちに出没してたようで、自衛と通報の必要性が高かったので流さざるを得なかったとか」

提督「いやそこまでになる前になんとかしろよ」

青葉「ですよねぇ」

934: ◆ATK1PCranA 2015/06/13(土) 20:48:19.62 ID:1LIacE1Y0
提督「そういやお前っていまやこの鎮守府の所属だけどさ、なんでまだ諜報の仕事やってんの?」

青葉「人手不足なので。つい最近新人の子が入りましたけど、まだまだ経験不足なので青葉が現役で働かされてるというわけです」

提督「なるほどね。ま、じゃあしばらくはなるべくそっちの仕事を優先させられように編成組むとするか」

青葉「ありがとうございます!……ついでに取材の許可についても緩和を……」

提督「却下。元帥にもこっちから正式に書類出すから、強引な取材は服務規程違反になる」

青葉「……艦娘の方々のプライベートな情報をお売りしましょうか?料金は頂きませんよ?」

提督「悪いな。俺は紳士だからそういうのは遠慮させてもらう」

青葉「口元をむにむにさせながら言っても説得力ありませんよ?」ニヤニヤ

提督「細かいことに目が届くのも考えものだなぁ青葉」グリグリ

青葉「い、痛っ!痛いです!痛いですってば司令官!」

提督「まったく。いつかお前が鎮守府の奴らの信頼を勝ち取ったら考えてやるよ」

青葉「本当ですか!?」ガバッ

提督「ああ。だから清廉潔白に頑張れ」ポンポン

青葉「はいっ!青葉、頑張っちゃいます!ところで司令官。実は青葉、司令官のこともっと知りたいなって思ってたんですけど――――」グッ




青葉「どもっ!毎度ありがとうございました!……ふふ。この調子で皆さんに司令官の情報を流していけば信頼を勝ち取れる日もそう遠くは……ふふっ、ふふふふふふ」

榛名「……」ジー

翌日、謎の密告者から報告を受けた提督にこってり絞られましたとさ☆

935: ◆ATK1PCranA 2015/06/13(土) 20:52:10.86 ID:1LIacE1Y0
ようやく異動してきた艦娘の説明が一通り終わりました。まぁ、まだ出してないのもいますけど。浦風とか

次は他の鎮守府のお話をします。最初に見たい鎮守府はどこですか?

①横須賀

②呉

③佐世保

安価↓1~3で多いもの。同数の場合は↓4の投票を採用します

936: 以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします 2015/06/13(土) 20:53:04.36 ID:QY6eR0oYO

942: ◆ATK1PCranA 2015/06/15(月) 19:31:05.06 ID:+wVUoz2L0
~異動騒動 side横須賀~

天龍「つー訳で今日から新しい仲間が入ってくるわけだが……お前ら、喧嘩せずに仲良くしろよ?」

艦娘達『りょうかーい』

天龍「んじゃ、早速呼ぶか。おい!入ってきていいぞ!」

943: ◆ATK1PCranA 2015/06/15(月) 20:14:22.90 ID:+wVUoz2L0
~一人目『雪風』~

雪風「い、岩川鎮守府から来ました雪風です!よろしくお願いします!」ビシッ

島風「久しぶり雪風!北海道旅行のとき以来だよね!」

雪風「あのときは届けてくれてありがとうね、島風ちゃん」ニコニコ

島風「えへへ……」テレテレ

叢雲「……」イライラ

天龍「つ、次の奴!」



~二人目『初風』~

初風「大湊から異動してきた初風よ。よろしく」

雪風「初風ちゃん!」ガバッ

初風「おっと……あのね雪風。また一緒の駆逐隊だった私が一緒なのが嬉しいのは分かるけど、そういうのはさっきもうやったんだから離れなさい。あと首元に腕を巻きつけるのはやめて。本当にやめて」ガクガク

944: ◆ATK1PCranA 2015/06/15(月) 20:14:58.50 ID:+wVUoz2L0
~三人目『天津風』~

天津風「大本営から派遣されてきた陽炎型駆逐艦の天津風よ。久しぶり、島風」

島風「天津風!わぁー!本当に凄く久しぶりだね!」

天津風「ええ。『島風』と『天津風』が一緒の鎮守府になるのは一次の最初期以来じゃないかしら」

島風「うんうん!でもまた天津風と一緒になれて嬉しい!ほら、連装砲ちゃんも喜んでるし!」

天津風「ふふ、そうね。連装砲くんも喜んでるわ」



叢雲「がるる……!」

明石「落ち着いて叢雲ちゃん!天龍さんの目の前で騒動なんて起こしたら命に関わるから!」



~四人目『伊19』~

伊19「真打登場!海のスナイパー、イクさんなのね!」

初霜「あら、潜水艦ですか」

ビスマルク「今いる潜水艦って呉と岩川のと、あと佐世保にいるゆーだけじゃなかったの?」

伊19「ふっふーん!イクさんはついこの間、大本営で建造されたばかりなのね!」

初霜・ビスマルク「「つまりあまり役に立たない新人ってこと?」」

伊19「そういうことをはっきり言わないで欲しいのね!」ダバー

945: ◆ATK1PCranA 2015/06/15(月) 20:26:30.63 ID:+wVUoz2L0
天龍「今回の異動で横須賀に来たのはこれで全員だ。編成や当番については後日通達する。他に聞きたいことはあるかー?」

明石「大したことじゃありませんけど、何だか小型の艦が多くありません?ただでさえ大型艦がビスマルクさんしかいないのに、バランスが悪過ぎるような……」

天龍「それについては俺も上に言ったんだが『ぶっちゃけお前がいるだけで充分だろ』って言われたんだよなぁ……」

島風「まあ、確かにその通りだよね」

叢雲「その気になれば一海域まるまる一人で攻略できるものね」

ビスマルク「そもそも新しく戦艦なんて来たら私の出番が減っちゃうじゃない」

初霜「資源の管理もその分大変になりますし……」チラッ

明石「これ以上仕事が増えるのは勘弁してください」

天龍「ま、そういうことだ。それじゃ他に何か……よし、なさそうだな。そんじゃお待ちかね、新人が入ってきた記念の歓迎会だ!食って飲んで騒げ
お前ら!」

島風・叢雲・ビスマルク・初霜・明石「「「「「おー!」」」」」

雪風「お、おー!」

初風「やれやれ、ここも大湊と変わらず騒がしそうね……」

天津風「久しぶりね、みんなで騒ぐっていうのも。さあ、行くわよ連装砲くん!」

伊19「イク、行くのー!」



だいたいこんな感じのことがありました

955: ◆ATK1PCranA 2015/07/05(日) 20:32:48.82 ID:CtzWPKCS0
~ある日の佐世保~

ヴェル「もうやだ……艦娘なんてやめてやる」グッタリ

U-511「大、丈夫?」

ヴェル「まったくもって大丈夫じゃない……資源は順調に溜まってきたとはいえ――――」



金剛「うう~。提督が恋しいデース……」

Littorio「ん、今日も美味しく出来たわね」



ヴェル「――――この前の異動で配属されたのが戦艦二隻だからね。うちに戦艦を恒常的に運用するほどの資源はないってのに」ハァ

U-511「どんまい?で、合ってる?」

956: ◆ATK1PCranA 2015/07/05(日) 20:44:32.47 ID:CtzWPKCS0
ヴェル「しかも片方は旧式の高速戦艦(笑)だし……」

金剛「私に何か文句があるなら聞いてやるDeathよ?改装したのに使いづらくなった駆逐艦サン?」ピキッ

ヴェル「いやいや、日本生まれの似非英国艦とはいえ戦艦様に文句なんてとてもとても」ピキッ

金剛「ちょっと表出るDeath。その生意気な口を二度と利けないようにしてあげマス」

ヴェル「よし分かったその喧嘩買った。雷撃処分してやるよ不良戦艦」



U-511「えっと、あの、喧嘩は良くない、よ……?」オロオロ

Littorio「いつものことだから放っておきなさい。それよりどうかしら?ドイツのシュトレーン?ってチーズを使ってあっさり目に作ってみたんだけど」

958: ◆ATK1PCranA 2015/07/05(日) 20:56:45.55 ID:CtzWPKCS0
~ある日の横須賀~

天龍「ははははは!逃がさねえぞイク!」

伊19「ぎゃあああああ!!!!掠っただけでも沈みかねない威力の弾をぽんぽん撃ってくるんじゃないのね!」

迫り来る死神の猛攻を必死に避けながら潜水艦・伊19は思う。どうしてこうなったと。そしてすぐに思い当たる。

伊19『旧型の軽巡がトップなんて信じられないのね!イクを従わせたいんだったら実力を示してみるがいいの!』

どう考えても自分の迂闊なこの発言が原因だった。あれから毎日、暇さえあれば天龍の対潜訓練につき合わされているのだった。

天龍「ふぅ。ま、今日はこんなもんでいいだろ」

伊19「ぜ、ぜーぜー……」

息も絶え絶えになって天龍との訓練を終えた後は、

ビスマルク「さて、それじゃあ次は――――」

初霜「――――私達の訓練に付き合ってもらえるかしら?」

嫉妬に燃えた乙女達からの『訓練』という名の制裁が加えられるのだった。

伊19「え、あの、ちょっと休ませ――――」ガシッ

伊19「い、嫌!嫌なのねええええええええええ!!!!!」ジタバタ

そして今日も、哀れな潜水艦に絶叫が鎮守府内に木霊する。

959: ◆ATK1PCranA 2015/07/05(日) 21:08:03.09 ID:CtzWPKCS0
叢雲「まったく、初霜たちも容赦ないんだから」

島風「そう思うなら止めてあげればいいのに」

叢雲「口出しした瞬間に鉄屑にされるわよ」

天津風「そう言う島風は助けてあげないの?」

島風「うーん、イクの方から頼ってきたら助けてあげようと思ってるけど」

初風「自分から手を出す気はなし、と。優しいんだかドライなんだか」

雪風「?」

初風「あー、雪風には難し過ぎる話だったわね。アイスあるけど食べる?」

雪風「ありがとう初風ちゃん!」ムギュー

初風「はいはい。暑苦しいから離れなさい」グイグイ

叢雲「し、島風?あんたもアイス食べたい?」モジモジ

島風「ん?いや別にー?」

叢雲「そ、そう」ショボン

天津風「恋の風、吹いてるわねー」

967: ◆ATK1PCranA 2015/07/24(金) 06:33:01.71 ID:eGvMzpyM0
~ある日の呉鎮守府~

阿武隈「改二になったよ~」スタスタ

鬼怒「え?急に何?寝言は寝て言うから許され……ってうわっ!ホントだ!」

阿武隈「昨日の夜に改装するから工廠に篭るって言ったのに。信じてなかったの?」

鬼怒「うん、ぶっちゃけ冗談だと思ってた」

阿武隈「も~、ひどいな~。てゆーか鬼怒だけ?他のみんなは?」キョロキョロ

鬼怒「あー新人の訓練で近海に出てる」

阿武隈「イムヤさんも?」

鬼怒「そう」

阿武隈「へえ~。珍しいこともあるもんだね」

鬼怒「まったくだねー……っと、ちょうど帰ってきたみたいだね」 タダイマー!

白露「ああ~。疲れたぁ」グター

村雨「村雨さんもちょっと疲れちゃったわぁ」グテー

阿武隈「お疲れ様。戻ってきたのは白露型の皆だけなの?」

時雨「もう全員戻ってきてるよ。イムヤと新しく入った子達は執務室で」

春雨「長門さんと陸奥さんはお風呂です」

阿武隈「そっか。じゃ、あたしは執務室に行ってこようかな。イムヤさんに改装終了の報告しなきゃいけないし」

白露型&鬼怒『いってらっしゃ~い』フリフリ

阿武隈「みんなもちゃんとお風呂入らないと疲労抜けないよー?それと鬼怒はお昼ごはんの準備を早くすること」スタスタ

968: ◆ATK1PCranA 2015/07/24(金) 06:52:50.14 ID:eGvMzpyM0
~執務室~

コンコン

伊168「入りなさい」

阿武隈「失礼します。長良型軽巡洋艦『阿武隈』第二次改装終了の報告に来ました」

伊168「ご苦労様。それで?改二になった感想はどう?」

阿武隈「身体の奥から力が溢れてくるような気がする。今なら北上さんにぶつかってもへっちゃら!……だったりしないかなぁ?」

伊168「感想がショボイ上に疑問系なのね……ま、何はともあれ報告は受けたわ。もう下がっていいわよ」

阿武隈「はーい……あ、そういえばイムヤさん。この子たち、どうだった?」ナデナデ

伊168「そうね。中々良かったわよ。流石、あのキスカ島撤退作戦を成功させた一水戦なだけあるわ」

若葉「褒められるのは嬉しいが……」チラッ

朝雲「三分もたなかったわよね」チラッ

夕雲「イムヤさんとってもお強いんですね」

阿武隈「……もしかしてイムヤさん相手の演習だったの?」

伊168「ええ。対潜は駆逐艦の大事な役割の一つだからね。早くから仕込んでおいて損はないと思って」

阿武隈「うわぁ。それは……よく生きて帰ってこれたね、あなたたち」

若葉「それくらいは当然だ」

朝雲「なにせ私達は一水戦だもの」

夕雲「阿武隈さんに恥じないように頑張りました」

阿武隈「……~~!!!もうっ!可愛いこと言ってくれるじゃない!」ギュウギュウ

伊168「こらこら。執務室はそういうことをする場所じゃないわよ。これから書類片付けるんだから余所でやりなさい。余所で」シッシッ

阿武隈「はーい!それじゃみんな、行こっ?第一水雷戦隊、抜錨!」

若葉&朝雲&夕雲「「「おー!」」」

ガヤガヤワーワー バタン

伊168「ふぅ。やれやれ、仲がいいのは結構なんだけど……騒がしくなりそうね」クスッ

969: ◆ATK1PCranA 2015/07/24(金) 06:54:24.51 ID:eGvMzpyM0
終わり。レス数少ないけど1レスが多いからいいよね?ユルシテクダサイ(土下座)

夜にでも次スレ建てて誘導するのでここはまだ埋めずに残しておいてください