1: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:14:28.890 ID:9GPNP1GZa
俺「で臭くってさぁ」

西片「ははっ」

高木さん「」イライライライラ

引用元: ・俺「にーしかた♪一緒に帰ろ♪」西片「俺くん!」高木さん「」イライラ

2: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:15:04.428 ID:9GPNP1GZa
西片「じゃあね!俺くん!」

俺「うん、また明日!」

西片「…」

俺「? どうした西片」

西片「…俺くん」

俺「おいおい西片~そんなに見つめられると帰れなくなるじゃんよ」

西片「オレ、俺くんとなら…」

俺「え…」ドキッ

4: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:15:26.160 ID:9GPNP1GZa
俺「な、何言ってんだよ~」

西片「ははっ、ご、ごめん!何言ってんだろオレ…」

俺「西片…」

西片「ば、バイバイ!」

俺「あ、西片…!」

俺「へへ…西片可愛いな…明日はキスできるかな…」

5: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:15:49.909 ID:9GPNP1GZa
俺「ふんふんふーん♪」

お前ら「よう、幸せそうな顔しちゃってよ」

お前ら「こいつでいいんだよな?」

お前ら「へえ、なかなか可愛い顔してんじゃん」

俺「え…なんですか」

お前ら「俺らと楽しもうや…ゲヘヘ」

6: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:16:07.178 ID:9GPNP1GZa
俺「うう…」

お前ら『写真撮ったからな。逃げられると思うなよ』

俺「なんで…なんでこんなことに…」

高木さん「や、俺くん」

俺「た、高木…?」

7: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:16:26.605 ID:9GPNP1GZa
高木さん「何かあったの?」

俺「べ、別になんでもねぇよ」

高木さん「ふーん。でも俺くんボロボロだよ?西片に知らせてあげよっか?」

俺「や、やめろ!」

高木さん「」ニヤニヤ

俺「ま、まさか」

8: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:16:48.414 ID:9GPNP1GZa
俺「てめえの差し金か?」

高木さん「なんのこと?」

俺「はん、俺と西片の仲に嫉妬したってわけか」

高木さん「…なんのことかさっぱりわからないけど今の俺くんの状況を西片に教えてあげたらどうなるんだろうね?」

俺「!!」

10: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:17:14.299 ID:9GPNP1GZa
俺(優しいアイツのことだからきっと…!)

俺「や、やめてくれ!何でもするから!」

高木さん「なんでも?ならもう西片と喋らないでくれるかな?」

俺「なっ!」

11: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:17:31.944 ID:9GPNP1GZa
高木さん「写真」

俺「や、やっぱりお前が…」

高木さん「なんのこと?私は写真って言っただけだけど」クスクス

俺(なんで女だ…!)

高木さん「じゃあね、俺くん」

俺「ちくしょう…ちくしょう…!」

13: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:18:17.468 ID:9GPNP1GZa
翌日

西片「俺くん、おはよう!」

俺「…」

西片「え、俺くん…?」

俺「西片、もう俺に話しかけるな」

西片「え…」

高木さん「」クスクス

15: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:18:44.758 ID:9GPNP1GZa
西片「な、なんでだよ…急に」

俺(わかってくれ!お前を巻き込みたくないんだ…!)

俺「なんでも何もねえよ。俺はずっとお前のことが苦手だったんだ」

西片「そんな…!」

高木さん「ちょっと俺くん、その言い方はひどいよ」

俺(こいつ…!)

16: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:19:14.361 ID:9GPNP1GZa
高木さん「西片はっ」

西片「いいんだ高木さん。俺が気が付かないうちに気に障ることをしちゃったんだよきっと…」

高木さん「西片…」

俺「はっ!女に庇ってもらって恥ずかしくないのかよ!」

西片「っ…!」

高木さん「」ニヤニヤ

18: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:19:48.415 ID:9GPNP1GZa
西片(そうして俺くんと会話することはなくなった)

西片(俺くんに急に冷たくされたオレを支えてくれたのは高木さんだった)

西片(高木さん…今はもうオレと同じ苗字になっている)

西片(俺くんはたまに知らない男の人達とどこかに行っていたのを見かけた)

西片(今から思うと俺くんの行動は色々とおかしかった)

西片(でもあの時のオレはまだ若すぎた。目の前のことしか信じられなかったんだ…)

19: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:20:27.751 ID:9GPNP1GZa
俺両親「…あら、こんにちは。西片くん」

西片「…どうも」

俺両親「…いつも来てくれてありがとうね。俺も喜んでるわ」

西片「いえ…」

西片(数ヶ月後、俺くんは自殺した)

21: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:20:50.369 ID:9GPNP1GZa
西片(遺書には両親とオレにありがとう、とだけ残されていた)

西片(やっぱり俺くんはあの時誰かにオレと仲良くするな、と脅されていたんじゃないだろうか…)

西片「俺くん…ごめん、あの時オレが俺くんのことを信じていてあげれば…」

prrrrr

西片「ん?電話?」

西片「えっ!」

22: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:21:37.618 ID:9GPNP1GZa
俺両親「どうしたの?」

西片「えっと…子供が生まれたんです」

俺両親「あら、それはおめでたいわねぇ」

西片「ありがとうございます」

俺両親「すぐ行ってきなさい」

西片「はい」

25: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:22:02.804 ID:9GPNP1GZa
\オギャーオギャー/

西片「わ、扉の外から声が聞こえてくる。元気な子だな」

高木さん「いやあああああああああ!!」

西片「!?」

西片「ど、どうしたの!?」

高木さん「なんで!なんで!?女の子だって言ったのに!!」

医師「落ち着いてください」

西片「どうしたんですか?」

26: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:22:29.651 ID:9GPNP1GZa
看護師「さ、さぁ…女の子が生まれる予定だったのですが」

西片「男の子だったんですか?」

看護師「ええ。でも性別を間違えることはよくありますし…奥さん、どうしても女の子志望だったんですかね?」

西片「いえ…そういう話は聞いたことないですが」

29: 名無しさん 2019/12/07(土) 18:22:55.403 ID:9GPNP1GZa
高木さん「なんで!なんでよ!」

西片「どうしたんだ!」

高木さん「やだ。西片、助けて、西片。あいつ、あいつが」

西片「あいつ…って赤ちゃん?」

西片(赤ちゃんの方を見ると、その顔はまるで──)

俺「オギャー!オギャー!」ニタァ

END