1: 名無しさん 2020/01/13(月) 18:19:36.21 ID:QKClLzSaO


アクア「ねぇカズマ、私の羽衣知らない?」

カズマ「そうだアクア、ちょっと相談したいことがあるんだけど」

アクア「あら、珍しいじゃない、あんたが私に相談するって。それでなによ、相談って」

カズマ「実はこの前な、酔った勢いでどっかの教団に入信した気がするんだけど、どの女神のとこに入ったのか思い出せねぇんだよ」

アクア「なんて信仰心のかけらもないやり方で入信してるのよ。不信心すぎるでしょ」

アクア「まぁいいわ。下々の困ってることを解決してあげるのも、女神の役目よね。どんな特徴か言ってご覧なさい。私が当ててあげるわ」


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引用元: ・カズマ「はい今、女神の羽衣をいただきました」アクア「上げてないんですけど!」

2: 名無しさん 2020/01/13(月) 18:21:09.36 ID:QKClLzSaO

カズマ「覚えている範囲で言うとな、たしかその女神は水を司っていて、その女神を祭る教団はアルカンレティアにあったと思うんだ」

アクア「なによそれ、簡単じゃない。水をつかさどる女神様といえば、この私しかいないじゃない。すぐ分かったわよ。なになに? カズマさんついにあたしの偉大さがわかったわけ? いいわ、アクシズ教への入信を許可してあげる」

カズマ「いや、俺も最初アクアのことだと思ったんだけどな。ただ、どうも分からねぇんだ」

アクア「なにが分からないのよ。私しかいないじゃない。私で決まりよ」


3: 名無しさん 2020/01/13(月) 18:22:05.35 ID:QKClLzSaO

カズマ「確か記憶ではな、その女神にはお酒をお供えしちゃダメらしい」

アクア「……それ私じゃないわね。アクシズ教にはね、お酒は必須なの。なんだったら毎日お祈りしなくても良いから、お酒だけ置いといてもいいのよ。あたしの部屋の前に」

カズマ「ただ、その女神を信奉すると、宴会芸が上手くなるらしい」

アクア「じゃあ私よ。この世界の神で一番かくし芸を持っているのは私なの。天界の仕事はなくなっても、宴会部長の座だけは譲れないわ。今なら、入会特典で花鳥風月を教えてあげるわよ」

カズマ「それと、ある人によると、その女神も胸にパッドを入れてるらしい」

アクア「それ私じゃないわよ。あたし入れてないもん。どこからそんな噂流れてんのよ、絶対エリス教徒でしょ」


4: 名無しさん 2020/01/13(月) 18:23:16.69 ID:QKClLzSaO

アクア「それで、ほかになんか情報ないの?」

カズマ「そうだな、たしかその女神はこの前、さんざっぱら飲んだ自分の飲み代を、俺のツケにして帰ったらしい」

アクア「だ、誰のことかしら。すす少なくとも私じゃないわ、ええ、記憶にございませんとも」

カズマ「ちなみに女神はその時、宴会芸で使ったこれらの道具を忘れていったらしい」

アクア「どうもすいませんでした、私です。お願い、許してカズマ。最近使いすぎちゃって金欠なの。後でちゃんと返すから、今だけ立て替えておいてくれない? ね? あと、できればその道具も返していただけると助かるんですけど」


5: 名無しさん 2020/01/13(月) 18:24:25.80 ID:QKClLzSaO

カズマ「まぁ、それは置いといて」

アクア「え、怒ってないの? やったラッキー」

カズマ「その女神はこの前、ベッドの下に隠しておいた上等な酒を全部飲まれた上、どうせ酒の味なんか分からねぇだろうと水で薄めた安酒を詰め込まれたらしい」

アクア「え、嘘でしょカズマ? 私が大事にとっておいたお酒また飲んだの? あれ全部で十万超えるんですけど。ねぇ、カズマ?」

カズマ「それと、その女神が大事にしていた羽衣は、後で買い戻せばいいやと質屋に入れられたものの、すっかり忘れられて、もう売られてどこに行ったか分からないらしい」

アクア「」


6: 名無しさん 2020/01/13(月) 18:27:20.39 ID:QKClLzSaO

カズマ「ただ、その女神はとても慈悲深くて、ツケと差し引きして全てを許してくれるらしい」

アクア「……なら私じゃないわね。だって、私はそんな懐の深い女神ではないんですもの。ちなみに、カズマさんはどこに入信したつもりだったのかしら……?」

カズマ「……たしか、麗しく寛大な心を持つアクア様のとこだったような……」

アクア「へぇ……なら、その麗しく寛大な心を持つアクア様の言うこと聞けるわよね? ちょっと表出ろ」

カズマ「やっぱエリス教入ってくる!」

アクア「待ちなさい!」




おわり


7: 名無しさん 2020/01/13(月) 18:28:29.85 ID:QKClLzSaO

以上で終わりです。
ミルクボーイっぽいネタを書こうとしたけど、うまくいきませんでした。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。