2: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 17:49:14.00 ID:R1oUZaxm0
ゼロ「その名は合衆国日本!!」 

  ワーッ   ワーッ   ワーッ 

---のび太宅 

ドラえもん「これはどんでもないことになったぞ・・・」 

のび太「どどど、どうするドラえもん」 

ドラえもん「恐らくゼロはこのまま東京租界まで進軍してくるぞ」 

のび太「えぇ!?は、早く逃げようよ」 

スネ夫「そうだよ、ここにいたらみんな殺されちゃうよー」 

ドラえもん「そうだね、じゃあ御馴染み『どこでもドア~』」 

ジャイアン「俺はここに残る!!」 

のび・ドラ・スネ「えぇ!?」 

ジャイアン「ゼロはただの人殺しだ!親戚のおじさんは成田の戦いに 
巻き込まれて死んだ・・・。あいつがここに来るっていうなら、やってやろーじゃねーか!」 

スネ夫「あ、相手はあのゼロだよ!?ジャイアンが敵う相手じゃないよ!」 

ジャイアン「そんなこと、やってみないと分からねーじゃねーか」 


引用元: ・ドラえもん「よし、黒の騎士団を迎え撃とう!」

3: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 17:50:41.64 ID:lcslI0ySP
ジャイアン「お前らは逃げろよ、俺一人で戦う!じゃあな」

テクテクテク

のび太「ジャイアン・・・。どうするドラえもん?」

ドラえもん「う~ん・・・」

スネ夫「考える必要なんてないだろ、早く逃げようよ!」

のび太「そんな~、ジャイアン一人をおいて逃げるっていうの?」

スネ夫「それは・・・」

ドラえもん「うん、よし!黒の騎士団を迎え撃とう!!」

のび太・スネ夫「えぇ!?」

のび太「迎え撃つって、勝ち目はあるの!?」

ドラえもん「分からない・・・でも、ジャイアン一人をおいて逃げるわけにはいかないだろ?」

のび太「・・・・うん」

スネ夫「相手はブリタニアと対等に戦ってる連中だぞ!?
勝てるわけないよ、ママ~」

7: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 17:51:59.66 ID:lcslI0ySP
ドラえもん「取り敢えず相手がどういう状態かが分からないと話にならない
ということで、『モニターテレビ~』」

のび太「な~にこれ?」

ドラえもん「このロケットを飛ばすと、テレビを通してその場の状況が映し出されるんだよ!ソレ」ヒューン


---一方その頃---

ゼロ「扇、状況はどうなってる?」

扇「千葉や埼玉、茨城の部隊も同時に東京租界へ向けて進軍を開始してる!」

ゼロ「よし、エナジーの補給場所を確保しつつ進軍を続けるよう指示を出せ」

扇「分かった!」

玉城「ヘヘ、これだけの大部隊だ!ブリタニアなんて目じゃねーぜw」

ゼロ「軍の殆どは行政特区の件で散り散りになっている
今租界に残っているのはコーネリアの親衛隊とグラストンナイツ程度」

扇「いけるな!」

ゼロ「油断するな、ハワイからの援軍が来れば形勢はたちまち逆転する
援軍が到着するまでが勝負だ・・・それまでに政庁をおさえるぞ!!」

8: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 17:53:00.08 ID:lcslI0ySP
のび太「ね~全然映像出ないよドラえもん」

ドラえもん「カメラが現場に行くまで多少は時間がかかるんだよ」

スネ夫「そんなことより外見ろよ、戦闘機やナイトメアが
続々と租界の外へ向かって飛んでいってるぞ・・・」

のび太「うわ~本当だ!凄い数」

スネ夫「こんなの無理に決まってるよ!!黒の騎士団だけじゃなくて
ブリタニア軍まで相手にすることになるんだぞ?ママー!!」

のび太「泣くなよ、みんなで戦うって決めたじゃないか」

ブツンッ

ドラえもん「ん、映像が出たぞ」

のび太「どれどれ~、うわー凄い数の軍隊!」

ドラえもん「やっぱり、ゼロは途中で他の抵抗勢力を吸収しながら
進軍してるんだ」

スネ夫「だから無理だって言ったんだ!ママー」

のび太「これからどうするのドラえもん!?」

ドラえもん「黒の騎士団と戦うにはまずブリタニア軍を何とかしないと」

のび太「何とかって、この大部隊を!?どうるすのさ~」

9: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 17:54:21.66 ID:lcslI0ySP
ドラえもん「取り敢えずまずはジャイアンと合流しよう!はいタケコプター」

のび太「合流ったって、今何処にいるか分からないじゃない」

ドラえもん「そうだね、じゃあ『尋ね人ステッキー』」

のび太「えぇ、またステッキ!?他に道具無いの?」

スネ夫「そんなことより、こんな状況で空なんて飛んでたら
ジャイアンを見つける前にブリタニア軍に捕まっちゃうよ」

ドラえもん「『透明マントー』これを被れば透明人間になれる!
さ、二人とも行くよ!」

--------

軍人「民間人の避難誘導、終了しました!」

司令官「御苦労、戦闘は近いぞ。直ちに配置につけ」

軍人「イエス・マイロード」

?「こんにゃろー!!」

司令官「ん?何だあれは?」

11: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 17:56:31.93 ID:lcslI0ySP
ジャイアン「放せ!放せってんだよー!!」

司令官「子供!?何故こんな所に?おいお前、避難誘導は終わったんじゃないのか!」

軍人A「も、申し訳ありません!今すぐ避難を」

司令官「もう良い、今は人手が足りないんだ!これ以上民間人に手を回していられん」

軍人A「いや、しかし・・・ではあの子供は?」

司令官「よく見ろ、子供とは言えあれはイレヴンだ!
殺してさっさと他の連中も配置につかせろ」

軍人A「イエス・マイロード」

ジャイアン「放せってんだよー!!」

軍人B「ここは危険だ、租界まで送ってやるから大人しくしろ!!」

軍人A「その必要はない。B、配置につけとさ」

軍人B「しかしこの子供はどうする?」

軍人A「・・・・殺す」

軍人B「何だと!?」

ジャイアン「上等だ!やれるもんならやってみろー!!」

13: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 17:57:59.58 ID:lcslI0ySP
軍人B「お前正気か?イレヴンとは言えまだ子供だぞ!?」

軍人A「命令は絶対だ!」

ジャイアン「こんにゃろ~、誰がお前なんかにー!!」

軍人A「・・・死ね!!」

ドラえもん「『こけ脅し手投げ弾~』そ~れ!」ポイッ

ドカーーーン!!!

軍人A・B「うわあああああ!!」

ドラえもん「今だのび太くん、ジャイアンにマントを被せて」

のび太「分かった!ジャイアーン」

ジャイアン「おぉ~、心の友よ~」

のび太「これを被って」

ジャイアン「分かった」

軍人B「な、何だこれは?音と煙だけで全く実害がないぞ」

軍人A「本当だ・・・おい、さっきの子供がいなくなってる!」

軍人B「何処へ消えたんだ・・・・爆発の瞬間空に人が飛んでるようにも見えたが
いったい何者なんだあいつらは」

14: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:01:07.53 ID:lcslI0ySP
---その頃ブリタニア政庁では

軍幹部「総督は何をしている!?」

部下「総督はユーフェミア殿下の件が相当ショックだったらしく
現在は私室にこもっています」

軍幹部「何だと!?黒の騎士団が直ぐそこまで来ているというのに・・・
これでは指揮系統がバラバラになるぞ・・・」

ギルフォード「コーネリア殿下はきっと来てくださる!
それまでは我らで何とか食い止めるぞ!」

軍幹部「ギ、ギルフォード卿!?」

ギルフォード「グラストンナイツと親衛隊は既に租界外縁部に陣を敷いている!
残った部隊も全てそちらへ向かわせろ」

軍幹部「そ、それでは政庁の守りが・・・・」

ギルフォード「兵力の乏しい現状ではそうするしかない!急げ」

軍幹部「イ、イエス・マイロード」

ギルフォード「(ハワイからの援軍が到着するまで黒の騎士団を足止め出来れば
我が軍の勝利だ・・・。何としても食い止める!)」

15: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:02:25.35 ID:lcslI0ySP
-----アヴァロン

ガチャッ

セシル「あ、ロイドさん!ユーフェミア殿下は大丈夫なんですか!?」

ロイド「う~ん、正直厳しいだろうね」

セシル「そんな・・・・」

ロイド「あれじゃもって後数時間ってところかな」

セシル「今も集中治療室に?」

ロイド「今はカプセルに入って延命処置を受けてるだけだよ
最後くらいは二人っきりにしてあげようと思ってね」

セシル「じゃあスザク君も中に?」

ロイド「うん。だからそっとしといてあげてね。それより
黒の騎士団の方はどうなってるの?」

セシル「反乱分子を吸収しつつ東京租界へと向かってきています
さっき映像が出ましたけど、物凄い数でしたよ・・・」

ロイド「こっちの勢力は?」

セシル「・・・親衛隊と常駐していた軍のみでの対応になりそうです」

ロイド「あは~♪流石にそれだと厳しいね。セシルくん、ランスロットを移動させる準備を」

16: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:05:05.31 ID:lcslI0ySP
セシル「え、逃げるんですか!?」

ロイド「援軍でも来ない限り勝ち目は無いからね。
それよりランスロットを安全な場所に避難させとかないと
万が一敵の手に渡ったりしたら厄介でしょ?」

セシル「それは・・・そうですが」

ロイド「それに、特派にはまだ出動命令が出てないしね。
まぁ心配しなくても大丈夫だよ。親衛隊にはギルフォード卿もいるんだから」


------一方その頃

ドラえもん「ジャイアン大丈夫?怪我は無い?」

ジャイアン「俺は大丈夫だ。それよりドラえもん、これからどうすんだ?」

スネ夫「たった四人で何が出来るって言うんだ!早く逃げようよ」

のび太「早く何か手を打たないと、黒の騎士団が来ちゃうよ」

ドラえもん「う~ん・・・」

スネ夫「大体黒の騎士団を倒してどうするのさ!僕らからしたら
ブリタニアだって敵だろ!?あいつら日本占領の時沢山の日本人を殺したんだぞ!
そんな連中の手助けしてどうするのさ!?」

のび太「確かに・・・・黒の騎士団を倒しても、何も変わらないね・・・」

19: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:07:42.57 ID:lcslI0ySP
スネ夫「それにこの戦争で黒の騎士団が勝ったら日本は独立できるんだぞ!?
僕らにとってはそっちの方が良いじゃないか!」

ジャイアン「何だとスネ夫!!」ガバッ(スネ夫の胸ぐら掴む)

スネ夫「うわっ!ちょっと放してよジャイアン」

ジャイアン「俺は認めないぞ!あいつらのやってることはブリタニアと一緒だ!
そんなやり方で独立出来たって、俺は認めない!!」

スネ夫「わ、分かったよジャイアン!!は、放してってば」

ドラえもん「そう、黒の騎士団を認めるわけにはいかない!」

のび太「でも、だからってブリタニアに手を貸して黒の騎士団を倒せたとしても
日本はその後もブリタニアに支配されたままだよ!?」

ジャイアン「だったら黒の騎士団もブリタニアも両方まとめて相手してやる~」

スネ夫「もうっ!片方相手にするだけでも大変なのに、そんなこと出来るわけないだろ!」

ドラえもん「いや!日本を独立させ、尚且つ黒の騎士団を倒すにはそれしかない!」

のび太「どうするのさ~?」

ドラえもん「どうしましょ・・・」

のび&スネ&ジャイ「あらら」ドテッ(その場に座り込む三人)

21: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:11:03.97 ID:lcslI0ySP
軍人A「見つけたぞ餓鬼共!!」

のび&スネ&ドラ&ジャイ「うわっ!!」

のび太「さっきの軍人だ、逃げよう!」

ドラえもん「みんな走れー!!」

ダダダダダ

軍人A「待て!!」

スネ夫「な、何でわざわざ追っかけてくるのさ!ハア、ハア」

ジャイアン「そんなこと・・・ハア、俺が知るわけないだろ~」

のび太「みんな・・・ゼエ、ゼエ、待ってよ~」

ジャイアン「あ、のび太!?」

スネ夫「ドラえもん、のび太が捕まっちゃうよー!」

ドラえもん「大変だ、何か無いか何か無いか何か無いか」(ポケットから次々と道具を出すドラえもん)

のび太「ドラえもーん!!」

軍人A「ハァハァ、もう少しだ!」

ドラえもん「あった!『相手ストッパー』」

22: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:14:33.73 ID:lcslI0ySP
●相手ストッパー
相手を狙いスイッチ入れるとその場から動けなくなる


ドラえもん「それっ!」ポチッ

軍人A「な、何だ!?あ、足が動かない!!」

スネ夫「やった!流石ドラえもん」

ドラえもん「さ、今のうちに逃げよう!」

ジャイアン「おう!」

ダダダダダダ

-----
---
--

ドラえもん「ハア、ハア・・・ここまで来れば、流石に大丈夫だろう」

ジャイアン「ハア・・・ハア・・のび太、大丈夫か~?」

のび太「う~、もう動けない」

スネ夫「わざわざ走らなくても、ハアハア・・・タケコプター使えば良かったんじゃないの?」

ドラえもん「ハア、ハア、ただ今充電中」

24: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:17:35.40 ID:lcslI0ySP
のび太「えぇー!?じゃあこれからも歩くの?」

ドラえもん「そういうこと」

のび太「あちゃ~」ドテッ

ジャイアン「ど、ドラえもん!!」

ドラえもん「どうしたのジャイアン?」

ジャイアン「あそこに、人が倒れてるぞ」

ドラえもん「うわっ!本当だ!しかもナイトメアまである・・・」

ジャイアン「軍人かな?」

ドラえもん「たぶんね。よし、行ってみよう!」

ダダダダダ

のび太「ちょ、ちょっと待ってよー」

------
---
-(そこには怪我をして今にも朽ち果てそうな大柄の男が横たわっていた)

?「わ、私は・・・・姫様を・・・」

ドラえもん「大丈夫ですか~?うわっ、凄い怪我!」

26: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:21:27.70 ID:lcslI0ySP
?「姫様を・・・姫様を・・・・」

ジャイアン「ドラえもん、やっぱり軍人だぜ。」

ドラえもん「それにしても凄い怪我だ、きっと誰かに撃たれたに違いない

スネ夫「こ・・・この人、見たことあるー!!」

のび太「え?誰なのさ?」

スネ夫「コ、コーネリア軍の将軍、ダールトンだよ!」

のび&ジャイ「えぇ!!!」

ドラえもん「式典に参加していたはずなのに、何でこんな所にいるんだろう・・・」

ダールトン「姫様を・・・・・姫様を・・・・・」

スネ夫「こんな奴放っておこうよ!」

のび太「そんな~、いくら敵だからってこのまま見捨てるなんて・・・」

スネ夫「治療なんてしたらこっちが捕まっちゃうよ!」

ジャイアン「そんなことより、こいつちょっと変じゃないか?
さっきから姫様姫様って、同じことばーか!姫様って誰の事だ?」

ドラえもん「たぶんコーネリアのことだと思う」

ダールトン「姫様を・・・・・うぅっ」

27: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:24:53.23 ID:lcslI0ySP
のび太「ねぇドラえもん、この人なんか目の周り赤くなってない?」

ドラえもん「あ、本当だ」

スネ夫「血かなんかじゃないの?」

のび太「そうかな~。なんかそんな感じじゃないような気がするんだけど」

ダールトン「姫様を・・・・・姫様を・・・・ころっ・・・」

ドラえもん「待って!何か違うことを言おうとしてる」

ダールトン「ひ、姫様を・・・・・・殺さねば」

ドラ&ジャイ&のび&スネ「えぇ!!!!?」

ジャイアン「コーネリアを殺すぅ!?」

のび太「何でブリタニアの軍人がそんなこと言うの!?」

ドラえもん「この人はただの軍人じゃない!軍の将軍・・・コーネリアの右腕とも言える人だ」

スネ夫「そんな人が、何でコーネリアを殺すなんて言うのさ!?」

ドラえもん「もしかしたらと思っていたけど、やっぱりそうなのかもしれない・・・」

29: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:29:45.82 ID:lcslI0ySP
のび太「もしかしたらって、何のこと?」

ドラえもん「ゼロは、何か特殊な力を持っているのかもしれない!」

スネ夫「特殊な力って?」

ドラえもん「そこまでは分からないよ・・・でも、行政特区の式典でのユーフェミアの行動や言動。
そしてこの人の発言!それだけじゃない、ゼロが今まで起こしてきた奇跡と呼ばれる作戦は
そうでも考えないと説明がつかない!」

のび太「も・・・もしかして、ゼロもドラえもんみたいな未来人かもしれないの?」

ドラえもん「その可能性は高い」

ジャイアン「ゼロが本当に特殊な力を持ってるとして、それはどんな力なんだ?」

ドラえもん「恐らく、相手を自在に操るとかそんなところだと思う」

スネ夫「そんな奴に勝てるわけないよ、ママー!!」

のび太「じゃあ、ユーフェミア殿下のあの行動はゼロに操られたってことなの?」

ドラえもん「ユーフェミアが豹変したのはゼロとの密談の後だから、恐らく・・・」

ジャイアン「くそぉ許せねぇ!!」

ドラえもん「いずれにしても、あの場でゼロと接触した可能性の高いこの人に
話しを聞くのが一番だと思う!治そう!」

30: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:32:52.72 ID:lcslI0ySP
スネ夫「えぇ!?治すの!?」

のび太「話を聞くって言っても、ゼロに操られてるんじゃどうしようもないよ」

ドラえもん「大丈夫、『タイム風呂敷ー』『ビックライトー』」

ドラえもん「まずはビックライトでタイム風呂敷を大きくする」ピカッ

--タイム風呂敷が人を包み込めるサイズになった

ドラえもん「そして大きくなったタイム風呂敷を将軍に巻きつける!」ガサガサ

--ダールトンの身体はタイム風呂敷に覆われた

ドラえもん「これで、傷だけじゃなくゼロのかけた術も解けるはずだ!」

のび太「・・・・そろそろ取っても良いんじゃない?」

スネ夫「本当に大丈夫だろうね?取った瞬間に暴れだすなんて御免だよ」

ドラえもん「万が一暴れだしたらショックガンで眠らせれば良い!ジャイアン、頼める?」

ジャイアン「おう、任せとけ!」(ドラえもんからショックガンを受け取る)

ドラえもん「じゃあ取るよ・・・・ソレッ」バサッ

31: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:36:07.72 ID:lcslI0ySP
ダールトン「うぅ・・・うん?こ、これはどういうことだ!?
さっきまでの激痛が・・・・俺は確かゼロに撃たれたはず・・・」

ドラえもん「やっぱり撃たれてたんですね」

ダールトン「(イレブンか?)・・・・君が治してくれたのか!?」

ドラえもん「そうです、僕ドラえもん」

のび太「僕、のび太」

ジャイアン「俺ジャイアン」

スネ夫「僕・・・スネ夫」

ダールトン「礼を言う。それにしても不思議だ・・・さっきまで物凄い激痛と
何か言いようのない苦しみを受けていたというのに・・・。
いったいどうやって治したんだ?」

ドラえもん「その説明をするには、まず僕の事を話さなければいけません」

ダールトン「構わん。してくれ」

------

---

-

32: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:40:04.60 ID:lcslI0ySP
ダールトン「未来のロボット!?」

ドラえもん「そうです、僕は22世紀の日本で生まれたネコ型ロボットなんです」

ダールトン「・・・・にわかには信じ難いが」

のび太「嘘じゃありません!本当なんです」

ダールトン「(しかし先程私の怪我を一瞬で治したのは事実・・・。
それにこいつは明らかに人間では無い・・・・)」

ジャイアン「ドラえもん、何か道具でも出さないととても信用してくれそうにもないぞ」

ドラえもん「そうだね、じゃあ『何処でもドアー』」ドサッ

ダールトン「な、何だこれは!?いや・・・それより、何故そんな小さなポケットから
こんな大きな物が・・・・」

のび太「ドラえもんのポケットは四次元空間に繋がってるんです」

ダールトン「四次元・・・?」

ドラえもん「将軍、何処か行きたい所はありますか?」

ダールトン「行きたい所?何だこんな時に?」

ドラえもん「いいから、何処でも良いので行きたい所を教えてください!」

34: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:42:53.72 ID:lcslI0ySP
ダールトン「・・・・強いて言うなら政庁だ」

ドラえもん「政庁ですね、分かりました!
ではご覧ください、22世紀の科学が生んだ不思議なの力を!」ガチャッ

ダールトン「これは・・・!!?」

ドラえもん「ふふふ、どうです将軍」

ダールトン「信じられん・・・政庁までどれ程の距離があると・・・」

ドラえもん「信じてくれますか?」

ダールトン「・・・フン、信じぜざるを得ないな。こんな物を見せられては」

のび太「はー、良かったー」

ダールトン「するとさっきの私の怪我も、そのドアのような不思議な道具を使って
治したということか?」

ドラえもん「そうです」

ダールトン「なるほど・・・。未来のロボットか・・・どうやら私は凄い物と出会ってしまったようだ」

スネ夫「ドラえもん、早くあのこと聞かないと」

ドラえもん「あ、そうだったね!」

ダールトン「ん?何か私に聞きたいことでもあるのか?こちらの質問に答えてもらった上
傷の手当てまでしてもらっているんだ。大概のことなら答えるぞ」

36: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:50:55.80 ID:lcslI0ySP
ドラえもん「行政特区の式典での事を詳しく教えてください!
特に、ゼロの行動などを」

ダールトン「少々記憶が曖昧になっているが、それでも構わないのであれば話そう」

ドラえもん「是非お願いします!」


------斑鳩

ガチャッ

C.C「随分長い会議だったな。もう租界は目の前だと言うのに」

ゼロ「目の前だからさ。最終確認をしていた」

C.C「で、どうなんだルルーシュ」

ルルーシュ「どうとは?」

C.C「勝てそうか?」

ルルーシュ「愚問だな」

C.C「それは結構なことだ」

ルルーシュ「(ユーフェミアの件は・・・ああなってしまったのならば仕方がない
彼女の死を最大限利用させてもらう)」

38: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:53:28.08 ID:lcslI0ySP
C.C「正面から攻めるのか?」

ルルーシュ「あぁ、コーネリアもそのつもりで陣を敷いているようだからな」

C.C「それでは飛んで火にいる何とやらになるぞ?左右に展開させた方が賢明だな」

ルルーシュ「わざわざ総督自ら正面に出てきてくれているんだ。
こちらもそれ相応の態度をもって応えてあげねばな」

C.C「総督自らと言うが、陣を敷いているという報告はあったが
コーネリアがそこにいるという情報は不確定なものだぞ」

ルルーシュ「必ず出てくるさ、姉上はそういう人だ」

C.C「仮に出てきたとしてどうするつもりだ?報告によると政庁の守備隊までも
租界外縁部に集結しているらしいが・・・そうなると流石に厄介だぞ」

ルルーシュ「全て想定内のことだ。どうせ援軍が来るまでの時間稼ぎが目的だろう
これこそ飛んで火にいる何とやらだ、一気に始末してやる」

C.C「何か策でもあるのか?」

ルルーシュ「あぁ。外縁部に集結した部隊を叩けば後は政庁まで一気に行ける!
守備隊がいないのであれば政庁を押さえることは容易い
条件は全てクリアされた、後はイレギュラーが無いことを祈るばかりだな」

C.C「・・・イレギュラー?ランスロットのことか?」

ルルーシュ「スザクに関してはもう対策を立ててある。最早イレギュラーなどではない」

40: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:55:46.80 ID:lcslI0ySP
C.C「ではイレギュラーとは何のことだ?」

ルルーシュ「それが始めから分かっていたらイレギュラーでも何でもないだろ。
こういう時に限って、普段では絶対にありえないような事が起きたりするものだ」

C.C「それは大変だ。頑張れよ」

ルルーシュ「まるで他人事だな・・・・まぁいい、俺はガウェインで出る
後のことは任せたぞ」

C.C「任されても困る。私も行くぞ」

ルルーシュ「何?・・・・・言っておくが、これから行くのは敵の最前線だぞ?」

C.C「珍しく心配してくれるのか?」

ルルーシュ「茶化すな!」

C.C「何度も言ってるだろルルーシュ、私はお前の共犯者
死ぬも生きるもお前と一緒だ」

ルルーシュ「フン、好きにしろ。全く、わけの分からない女だ」

C.C「そうさ、私はC.Cだからな」

-------
----
--

42: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:57:31.55 ID:lcslI0ySP
藤堂「政庁が見えてきた・・・いよいよだな!」

朝比奈「今度こそ取り返しましょう、日本を!」

千葉「兵力が少ないとはいえ相手はブリタニア、油断大敵だな」

玉城「こっちにはゼロがいるんだぜ!楽勝だっての!なっカレン?」

カレン「(学園のみんな・・・大丈夫かな・・・)」

玉城「おいカレン!?」

カレン「へ?」

玉城「へ?じゃねーよ、いよいよ決戦って時に何呆けてんだ?」

カレン「うるさいわね、ちょっと考え事をしてただけよ!」

藤堂「紅月くん!」

カレン「はい、なんでしょう!?」

藤堂「恐らく今回もあのランスロットという機体が出てくる。
あの機体とパイロットを倒せるのは君と紅蓮だけだ。頼むぞ!」

カレン「は、はい!!任せてください!!」

玉城「ま、いざとなったら俺が何とかしてやるよw」

44: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 18:59:23.20 ID:lcslI0ySP
--------
----
--

ダールトン「というのが、私があの場で見た全てだ」

のび太「じゃ、じゃあ式典に参加していた日本人はみんな・・・」

ダールトン「全員というわけではない、少なからず生存者もいるはずだ」

ドラえもん「つまり将軍はゼロに撃たれた後、気がついたら
ここにいたってことなんですね?」

ダールトン「・・・そうだ。撃たれた後に身体が勝手に動いた。
頭の中はコーネリア殿下の下へ急がねばと、それしか無かった。
他の事は何も考えられず、ただそれだけが頭をめぐっていた」

ドラえもん「それは恐らく、ゼロに何らかの操作をされていたからだと思います!」

ダールトン「操作?どういうことだ?」

ジャイアン「ゼロは特殊な力を持ってるんです!」

ダールトン「特殊な力・・・?」

ドラえもん「そうです、将軍はゼロのその力によって操作され、
ここまで来たんだと思います」

45: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:02:47.82 ID:lcslI0ySP
ダールトン「まさか・・・」

ドラえもん「怪我を治す前将軍は、コーネリア殿下を殺すと言ってたんですよ?」

ダールトン「私が姫様を!?・・・馬鹿な!!」

のび太「本当です、僕も聞きました!」

スネ夫「僕も!」

ダールトン「・・・・人を操作する力・・・なるほど、確かにそう考えれば
ユーフェミア殿下が突然錯乱した件についても説明がつく」

ドラえもん「これまでにどれだけの人が同じように操作されたか
検討もつきません!何か心当たりはありませんか?」

ダールトン「言われてみれば確かにゼロとの戦いでは不可解な事が多かった・・・
あれらの所業も、全てその力によって引き起こされていたというわけか」

ドラえもん「恐らく」

ダールトン「なるほど・・・フッ、これ以上に不利な戦いはないな」

ピピピピ

ダールトン「部下から電話だ、すまんが少し席を外す」

ドラえもん「あ、はい。どうぞ」

ダールトンはドラえもん達から離れた場所へ移動した

47: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:05:33.33 ID:lcslI0ySP
のび太「あの人、見た目よりも良い人みたいだね」

ドラえもん「うん、話を聞いてくれる人で良かった」

スネ夫「分からないよ、部下から電話だなんて言ってるけど
本当は僕らを捕まえる為にあの人から連絡したのかもしれない」

のび太「僕らを逮捕する理由なんてないじゃない?」

ジャイアン「そうだぞスネ夫!お前は何でも疑いすぎなんだよ」

スネ夫「あいつはドラえもんが22世紀のロボットだって事を知ってるんだよ?
それだけでも十分逮捕される理由になるよ!」

のび太「何でさ~?」

スネ夫「ドラえもんを利用しようと考える可能性だってあるだろ?
もしそうだったら、このまま僕らを帰すわけないよ」

のび太「えぇ!?ど、どうするドラえもん?」

ドラえもん「もしスネ夫くんの言うとおりだったとしても、
その時はちゃんと考えがあるから大丈夫」

ジャイアン「ところでドラえもん、これからどうすんだ?」

ドラえもん「将軍の出方次第だけど、ゼロに特殊な力がある以上
まずはその対策をするべきだと思う」

スネ夫「あっ!帰ってきたよ!」

49: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:08:55.23 ID:lcslI0ySP
---ダールトンがドラえもん達の所へ戻ってきた

ドラえもん「もういいんですか?」

ダールトン「あぁ、待たせてすまない」

スネ夫「あ、あの・・・」

ダールトン「何だ?」

スネ夫「な、何の連絡だったんですか?」

ダールトン「部下が心配してかけてきたんだ。ついでに現在の状況を聞いておいた」

ドラえもん「今はどういう状況なんですか?」

ダールトン「我が軍は現在黒の騎士団との決戦に備え、租界外縁部に陣を敷いている
黒の騎士団はまもなく東京租界へ到着とのことだ。
指揮はコーネリア殿下の騎士であるギルフォード卿がとっている」

ジャイアン「えぇ?コーネリア殿下は何してるんですか?」

ダールトン「姫様は今私室にて療養中とのことだ」

のび太「療養!?怪我してるんですか?」

ダールトン「いや、精神的なものだ・・・ユーフェミア殿下の件に
相当ショックを受けたらしい。この戦いが終わるまでの復帰は恐らく難しいだろう。」

ドラえもん「そういえばユーフェミア殿下とコーネリア殿下は実の姉妹でしたね」

50: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:10:35.58 ID:lcslI0ySP
ダールトン「あぁ、だから余計に御辛いのだろう・・・」

のび太「そういえば、あの後ユーフェミア殿下はどうなったんですか?」

ダールトン「ゼロに撃たれ重体とのことだ・・・話によれば
もう手の施しようがないらしく、現在は延命処置を受けているらしい」

のび太「えぇ!?じゃあもう助からないんですか?」

ダールトン「恐らくな・・・あの虐殺命令に加えその事実
姫様が落ち込むのは仕方が無い」

ジャイアン「いいように操った後に銃で撃ったってのか・・・許せねぇ!!」

ダールトン「ところで、これから君達はどうするんだ?」

ドラえもん「僕達は黒の騎士団と戦うつもりです」

ダールトン「何だと!?たった四人でか?」

ジャイアン「心配ありません!こっちには22世紀の科学の結晶
ドラえもんがいるんですから」

ドラえもん「いや~、科学の結晶だなんてうふふふふ」

ダールトン「フン、そうだったな。しかし黒の騎士団と戦うのであれば
我々ブリタニアに力を貸してくれないか?」

ドラえもん「残念ですけど、それは出来ません」

51: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:13:34.80 ID:lcslI0ySP
ダールトン「何故だ?」

ドラえもん「僕達は黒の騎士団と戦いますけど
それと同時に日本を取り返したいとも思ってるからです!」

ダールトン「日本を取り返す?しかしそれならば黒の騎士団に
加勢し、我々ブリタニアと戦えば良い話ではないか?

ドラえもん「いえ、それでは駄目なんです!」

ジャイアン「黒の騎士団はブリタニアと一緒だ!
力で相手をねじ伏せて、従わせるなんて間違ってる!」

スネ夫「もう、いつも自分がやってることじゃないか」

ジャイアン「あんだよ!!」

のび太「それに、ゼロが人間を操ってる以上
僕らは黒の騎士団と一緒には戦えません!」

ジャイアン「よく言ったぞのび太!」

ダールトン「なるほど、つまり君達は日本を取り戻したいが
黒の騎士団とゼロには賛同できない。故に黒の騎士団の進軍を食い止め
尚且つブリタニアから日本を取り戻すと、そういうことだな?」

のび太「そうです!」

52: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:15:38.16 ID:lcslI0ySP
ダールトン「しかし具体的にどうするつもりだ?黒の騎士団を倒し
日本を取り戻すと言ったが、連中と我々を殺すのか?」

のび太「そ、そんな~!殺すだなんて」

ダールトン「だが現実的に考えればそうなる。
まさか血を流さずに解決させようと言うつもりじゃないだろうな?」

ドラえもん「綺麗事かもしれませんが、僕達はそのつもりです」

ジャイアン「誰も傷つかないやり方で、日本を取り戻すんだ!」

ダールトン「フッ、フハハハハ・・・アハハハハハハ!!」

のび太「勿論簡単な事じゃないと思うけど、それでも
ここで諦めたくはないんです!」

ドラえもん「もう、笑わなくたっていいじゃないですか!」

ダールトン「ハハハ・・・いや失礼。全く、君達は子供だな。
そんなことが本当にできると、本気で思っているのか?」

スネ夫「子供だからって馬鹿にするな!」

ジャイアン「そうだ!子供だって、力を合わせれば何だって出来る!」

ダールトン「フッ、そうか・・・・・・・・・・・・では私も力を貸そう」

ドラ&のび&スネ&ジャイ「えぇ!!!?」

53: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:17:21.27 ID:lcslI0ySP
ドラえもん「力を貸すってどういう意味ですか!?」

ダールトン「そのままの意味だ」

のび太「で、でもあなたはブリタニアの将軍なんですよね?」

ダールトン「あぁ」

スネ夫「僕らはそのブリタニアとも戦うって言ったんですよ!
それに手を貸すだなんて、おかしいじゃないですか!」

ダールトン「ブリタニアと戦うと言っても、君達の戦い方では
血は流れないのだろう?」

スネ夫「え?・・・・・ま、まぁそうですけど」

ダールトン「勘違いしてもらっては困るが、私は何もブリタニアを裏切ると
言ったわけじゃない。君達に力を貸すと言ったんだ」

のび太「それってあまり意味は変わらないんじゃないですか?」

ダールトン「全く違う。ドラえもん、君なら私が何を言いたいか分かるだろ?」

ドラえもん「いいえ、全然」

ダールトン「・・・・・・・」

54: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:20:26.84 ID:lcslI0ySP
ダールトン「血を流さずに黒の騎士団を倒し、且つブリタニアから日本を取り戻す。
君達はそれをしようと言うのだろう?」

ドラえもん「えぇ、まぁ」

ダールトン「だが具体案はまるで無い?」

ドラえもん「恥ずかしながら・・・」

ダールトン「私に良い考えがある」

ジャイアン「良い考え?」

ドラえもん「何ですそれは?」

ダールトン「この考えならば流れる血は少なく、ブリタニアと戦うことなく
日本を取り戻すことも可能だろう。むろん、上手くいったらの話だがな」

ドラえもん「聞かせてください!」

ダールトン「いいだろう。いいか、まずは・・・」

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55: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:22:23.14 ID:lcslI0ySP
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ダールトン「と、いう具合だ。どうだ?」

スネ夫「そ、そんなの上手くいくわけないよ!」

ドラえもん「いや、これしかない!」

スネ夫「えぇ!!?」

ダールトン「この作戦ならば私もブリタニアを裏切らずに済む。
さっきのはこういう意味だったんだ」

のび太「なるほど~。でも、どうしてなんですか?」

ダールトン「何がだ?」

のび太「だって将軍には僕らに手を貸さないで黒の騎士団と戦うっていう
選択肢だってあったじゃないですか?なのに何で協力してくれるんです?」

スネ夫「そ、そうだよ!それにこの作戦が上手くいったらブリタニアは
日本の領土を失うことになるんだよ!?」

ダールトン「エリア11・・・いや、領土などどうでも良いのさ」

ドラえもん「どういう意味ですか?」

57: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:25:42.13 ID:lcslI0ySP
ダールトン「君達は何か勘違いをしているようだが、我々軍人は
何も好き好んで戦争をしているわけではない。
出来ればそんなことはしたくないし、平和に過ごせればそれが一番だと思ってる」

ドラえもん「はい」

ダールトン「だから私は君達に力を貸すんだ。このままブリタニア軍と
黒の騎士団が正面からぶつかり合えば、多くの人間が死ぬ。
その多くは恐らく民間人だろう。だが君達とならば
その被害を最小限まで減らすことが出来ると、そう思ったからだ。」

スネ夫「で、でもその結果領土を失うことになるかもしれないんですよ?」

ダールトン「多くの命が領土の返還で救えるならば、安いものだ。
きっと姫様も分かってくれるはず・・・」

スネ夫「・・・」

ジャイアン「うぅ・・・なんて、なんて良い人なんだ」

ドラえもん「ありがとうございます将軍、ではこれからよろしくお願いします」

ダールトン「決戦は近い、事を起こすならば早い方が良いだろう」

ドラえもん「そうですね、ではもう一度、『何処でもドアー!』」ドンッ

ダールトン「よし、これで政庁まで行こう」

58: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:27:05.68 ID:lcslI0ySP
ジャイアン「よーし燃えてきたぜ!!行くぞスネ夫!!」

スネ夫「もーこうなったらどうにでもなれー!」

のび太「僕達で、日本を取り戻そう!」

ドラえもん「ふふふ、みんな頑張ろうね」

無邪気に騒ぐ四人を見ながらダールトンは思った

ダールトン「(領土・・・つまり国益よりも人の命の方が大事か。
昔の俺では考えられん台詞だな。しかし、彼らと一緒にいると
以前のような考え方は一切浮かんでこない)」

ドラえもん「どうしたんですか将軍?行きますよ~」

ダールトン「あぁ、今行く」

ダールトン「(賭けてみよう、この子達に)」

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59: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:30:20.20 ID:lcslI0ySP
-------ブリタニア政庁

軍幹部「ギルフォード卿、部隊の配置完了しました」

ギルフォード「御苦労。貴公も外縁部へ向かってくれ」

軍幹部「ギルフォード卿は?」

ギルフォード「私は殿下がここにいる以上、ここからは動けんよ。
殿下をお守りすることが、騎士たる私の使命だ」

コーネリア「その必要は無い!!」

ギルフォード「殿下!!?・・・もう御身体はよろしいのですか?」

コーネリア「ギルフォード、私をそこらの女と一緒にするな!
ゼロが来るのであろう?ならば私が指揮をとる!ついて来い!」

ギルフォード「イエス・ユア・ハイネス!」

軍幹部「うわっ!!何だこのドア!?」

ギルフォード「ん?」

ドラ&ジャイ&のび&スネ「うわああああ」ドサドサッ

四人は一斉にドアから飛び出し
折り重なるようにしてその場に倒れた・・・

コーネリア「何だ・・・・こいつらは?」ゴゴゴ

61: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:33:11.70 ID:lcslI0ySP
スネ夫「イテテ・・・早くどいてよジャイアン重いよ」

のび太「潰れる~」

ジャイアン「悪い悪い」

コーネリア「こいつら、何処から湧いて出てきた?」

スネ夫「ん?・・・うわっ!!コ、コーネリア!!」

ジャイアン「えぇ!!?」

のび太「ほ、本物だ~」

コーネリア「・・・・ギルフォード、こいつらはお前の知り合いか?」

ギルフォード「い、いえ知りません」

コーネリア「貴公は?」

軍幹部「わ、私も知りません」

コーネリア「では侵入者か・・・・見た所イレブンのようだが・・・
子供とはいえ黒の騎士団の関係者という可能性もある。牢に閉じ込めておけ」

軍幹部「イ、イエス・ユア・ハイネス!」

ドラえもん「待ってください!僕達は黒の騎士団とは関係ありません!
コーネリア殿下にお話があって来ました!」

62: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:35:35.75 ID:lcslI0ySP
コーネリア「何だこの青タヌキは?」

ドラえもん「タ、タヌキじゃない!僕ネコ型ロボット!!」

ギルフォード「ロボット・・・?」

コーネリア「猫かタヌキかなどどちらでもいい。
私は急がしいのだ、子供の相手をしてやる時間など無い!さっさとひっ捕らえろ」

軍幹部「はっ!」

のび太「ド、ドラえもんどうしよう!?」

ジャイアン「話くらい聞いてくれても良いじゃねーか!!」

スネ夫「そうだよそうだよ!」

コーネリア「調子に乗るなよ餓鬼共!私を誰だと思っている」ギロッ

スネ夫「うぅ・・・怖い」

コーネリア「目障りだ、さっさと連れて行け!」

のび太「待って、話を聞いて!」

コーネリア「惰弱なイレヴンに貸してやる耳などない」

ドラえもん「僕達なら、ユーフェミア殿下を助けることが出来るんです!」

コーネリア「!?・・・・・おい青タヌキ、今何と言った?」

66: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:39:47.18 ID:lcslI0ySP
コーネリア「ユフィを助けるだと?」

ドラえもん「そうです!でもその代わり、条件があります」

コーネリア「・・・・なんだ?」

のび太「日本を返してください!!」

コーネリア「それが条件か?」

のび太「え?・・・は、はい」

コーネリア「・・・そうか、分かった」

ドラえもん「えぇ!?いいんですか!?」

ジャイアン「よっしゃー!」

のび太「良かったねードラえもん」

スネ夫「だから言ったろぅ?話せば分かるってw」

コーネリア「ギルフォード、銃をよこせ」

ギルフォード「はっ」

ドラ&ジャイ&のび&スネ「え?」

コーネリア「牢に入れておけば良いかと思ったが、気が変わった
ここで皆殺しにしてくれる!」

68: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:42:50.50 ID:8U0EsyCPO
>>65どうしようか迷ったんだけど、>>64の言う通り妥協しましたm(__)m

69: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:43:13.66 ID:lcslI0ySP
ドラ&ジャイ&のび&スネ「えぇー!!!?」

ドラえもん「そんな、さっき分かったって言ったじゃないですか!」

コーネリア「子供の世迷言を真に受けるとでも思ったか?
ユフィの名を出した瞬間貴様らは殺すと決めた!覚悟しろ」

のび太「ド、ドラえもん!?」

スネ夫「ママー!!」

ジャイアン「母ちゃん!」

コーネリア「死ね!」

ダールトン「お待ちください姫様!!」

コーネリア「!?」

ギルフォード「ダールトン将軍!?御無事でしたか!」

ドラえもん「将軍~!」

コーネリア「ダールトン、無事で何よりだが・・・待てとはどういう意味だ?」

ダールトン「姫様、彼らの話を聞いてあげてください!」

ギルフォード「ダールトン将軍はこの子達と知り合いなのですか?」

ダールトン「あぁ、私の命の恩人達だ」

70: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:44:17.01 ID:lcslI0ySP
ダールトン「姫様、どうか彼らの話を!」

コーネリア「話なら聞いた、聞くに堪えん内容だったがな。
ユフィを助けるから国を返せとさ。これで取り引きのつもりらしい・・・
今の私にユフィの名を出すとは・・・・こいつらは余程死にたいようだ」

ドラえもん「そ、そんなつもりでは決して・・・」

ダールトン「姫様、彼らならユーフェミア殿下を救えます!」

コーネリア「・・・ダールトン、貴公まで私を侮辱するのか?
そのような話、誰が信用できる!」ギロッ

ダールトン「嘘ではありません、現に私も彼らに救われ今ここにいます!
それに、彼らはただの子供ではありません!」

ギルフォード「ただの子供ではない?」

ダールトン「そこにいるドラえもんは、22世紀から来た未来のロボットです!」

ギルフォード「なっ!!?」

コーネリア「・・・・・・・・・・ダールトン、貴公は自分が何を言っているのか
分かっているのか?」

ダールトン「勿論です。姫様、どうか信じてください!!」

コーネリア「(あのダールトンがこの状況でこのような嘘をつくとは思えん・・・
しかし、未来のロボットだと?そんな話とても信じられん)」

71: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:45:12.13 ID:lcslI0ySP
ダールトン「ドラえもんは不思議な道具を沢山持っています!
彼ならばきっとユーフェミア殿下を救えます!」

コーネリア「・・・・・・・」

のび太「嘘じゃありません、本当です!信じてください」

ジャイアン「ドラえもんならどんな怪我だって治せます!」

コーネリア「・・・・・・・では証拠を見せよ」

スネ夫「証拠?」

コーネリア「そこの青タヌキが未来のロボットだという事を
私が納得できるような確固たる証拠を見せてみろ!」

ダールトン「はっ!ドラえもん、もう一度あのドアを」

ドラえもん「分かりました、『何処でもドアー!』」ドスンッ

ギルフォード「これは、さっき君達が出てきた・・・」

コーネリア「何だそのドアは?」

ドラえもん「これは何処でもドアと言って、行きたいところに
瞬時に移動できる道具なんです」

ギルフォード「・・・・何処へでも行けるというのか?」

ドラえもん「勿論、何処でもドアですから!」

72: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:46:42.81 ID:lcslI0ySP
ドラえもん「殿下、どこか希望の場所を言ってください!」

コーネリア「・・・・では、アリエス宮に繋いでみろ」

ギルフォード「アリエスの離宮ですか?しかしあれは本国にある物・・・」

ドラえもん「大丈夫です、何処でもドアは地球の裏側にだって
すぐに行けます!」

コーネリア「口だけではなくさっさと証拠を見せろ!」

ドラえもん「分かりました、ではご覧ください」ガチャッ

ギルフォード「こっ・・・・・・・これは!!?」

コーネリア「まさか!?・・・信じられん、こんな事が・・・」

ダールトン「姫様、信じていただけますか?」

コーネリア「・・・・・」

ダールトン「現代の医学では無理でも、22世紀の医学、科学ならば
ユーフェミア殿下は救えます!」

コーネリア「・・・・・・・・だがダールトン、それには先程の条件を飲まねば
ならんのだろう?エリア11の総督として、それだけは出来ん!」

ダールトン「しかし姫様、このままではユーフェミア殿下の御命が・・・」

コーネリア「くっ・・・」

73: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:48:07.61 ID:lcslI0ySP
のび太「何で迷う必要があるんですか?」

コーネリア「何だと?」

のび太「だって、自分の家族の命に関わる問題なんですよ?
どんな条件を出されたって、そんなの迷う必要無いじゃないですか」

コーネリア「大人には責任や立場というものがある。お前ら子供と違い
そう簡単に割り切れるものではないんだ!黙っていろ!!」

スネ夫「そんなのおかしいよ!」

ジャイアン「大人も子供も関係ないないだろ!じゃあアンタは
家族よりも責任や立場の方が大事だってのかよ!!」

コーネリア「くっ・・・・黙れ餓鬼共!!」

ドラえもん「人の命よりも重いものなんて、この世界には無いんです!
それが家族なら尚更です!」

コーネリア「!!!」

ダールトン「姫様、最も大切なのは・・・姫様の御気持ちです。
御自身の気持ちに嘘をつくことだけはしてはいけません」

コーネリア「・・・・・・・・・・・分かった、いいだろう。条件を飲む」

ダールトン「姫様!」

ドラえもん「よかったー」

74: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:49:28.02 ID:lcslI0ySP
のび太「よかったねードラえもん!」

スネ夫「これで日本が戻ってくるんだ!やったー」

ギルフォード「しかし殿下、本国には何と?」

コーネリア「何とでもするさ。ユフィが助かるなら、それで良い」

ギルフォード「殿下・・・」

コーネリア「ドラえもんと言ったか?さっきはタヌキなどと言ってすまなかった
ユフィを・・・・妹をよろしく頼む」

ドラえもん「任せてください!では早速ユーフェミア殿下の下へ」

コーネリア「いや、私は行けんよ」

のび太「何でですか?」

コーネリア「黒の騎士団が直ぐそこまで来ている。奴等を食い止めねばならん」

スネ夫「へ?でも日本は開放してくれるんですよね?」

コーネリア「日本は開放するさ、だがこのまま黒の騎士団の進軍を許せば
私はそれが出来なくなる。・・・・まぁ黒の騎士団がこの戦いに勝利したとしても
どの道日本はゼロによって開放されるだろうから、結局お前達との
約束を果たすことにはなるが」

ドラえもん「それは駄目です!僕達は黒の騎士団とゼロのやり方を認めていません!」

76: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:51:26.86 ID:lcslI0ySP
コーネリア「フッ、そう言うと思ったさ」

ドラえもん「え?何でですか?」

コーネリア「日本の開放のみに拘るのであれば、我々と取り引きなどせず
始めから黒の騎士団に加勢すれば良い話だからな。」

ドラえもん「なるほど~」

ダールトン「そういえば姫様、ゼロに関して重要な情報が一つあります」

コーネリア「何だ?」

ダールトン「ゼロは人を操作する能力を持っています」

コーネリア「人を操作するだと?」

ダールトン「はい、恐らくユーフェミア殿下は奴に操作され
あのような行動をとってしまったのだと思います」

コーネリア「・・・・なるほど、人を操作する力か。
そう考えればこれまでのことも辻褄が合うな・・・・」

ドラえもん「さっきと違って今回は随分とあっさり信じるんですね」

コーネリア「今更何を言われても疑いはしないさ。目の前に未来のロボットがいるのだぞ?
それに以前からゼロに関しては不可解なことが多かったからな」

77: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:53:33.19 ID:lcslI0ySP
コーネリア「ゼロの能力に関しては分かった。では私達は行く!
お前達も早くユフィの所へ向かってくれ。
ダールトン、お前はそちらについていけ」

ダールトン「はっ!」

ジャイアン「よーし!ドラえもん、早く行こうぜ!」

ドラえもん「ちょっと待った!今ブリタニア軍は数が少ない。
黒の騎士団を食い止めるなら僕達も協力しよう!
ジャイアンとスネ夫くんはここに残ってくれ」

スネ夫「えぇ!?僕らにドラえもん抜きで戦えって言うの!?」

ジャイアン「おもしれぇ、やってやろうじゃねーか!」

ドラえもん「殿下、何でも良いのでナイトメアを二機貸してくれませんか?」

コーネリア「ナイトメアを?構わんが・・・・この二人が乗るのか?」

スネ夫「僕あんなの操縦したことないよ!」

ジャイアン「ラジコンだと思ってやればいいじゃねーか」

スネ夫「全然違うよー」

ドラえもん「大丈夫、その点は考えてある」

のび太「どうするの?」

78: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 19:57:59.57 ID:lcslI0ySP
ドラえもん「『天才ヘルメット』と『技術手袋ー』」


●天才ヘルメット
改造したいものがあった時、このヘルメットを被れば
機械が勝手に考えてくれる

●技術手袋
指先がいろいろな工具に変わり、どんな作業でもしてくれる


のび太「これ覚えてる!昔スネ夫のラジコン戦車を改造した時に
使ったやつだね」

ドラえもん「そう、これを使えば数分でどんなナイトメアでも
ランスロット以上の高性能な機体に改造できる!」

スネ夫「えぇ!?あのランスロットよりも強くなるの?」

ジャイアン「そりゃすげーや!でも操縦はどうすんだ?」

ドラえもん「『サイコントローラー』」


●サイコントローラー
これを握るだけで脳波制御によってロボットを思い通りに動かすことができる


ドラえもん「これを握るだけで君達の思い通りにナイトメアを動かせる」

79: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 20:00:29.83 ID:lcslI0ySP
スネ夫「こりゃいいや!これなら僕らでも戦えるね!」

ドラえもん「『ひらりマント』、『ビックライト』、『瞬間接着銃ー』」


●ひらりマント
光線や物理攻撃を電磁波の反発を利用して跳ね返すことが出来る

●瞬間接着銃
一瞬で相手を接着してしまう銃


ドラえもん「改造が終わったらビックライトでひらりマントとこの銃を
大きくして、ナイトメアに装備させてくれ!」

ジャイアン「俺達の武器はこの接着銃だけなのか?」

ドラえもん「君達を人殺しにするわけにはいかないよ!それにこの銃が命中したら
どんなナイトメアでもその場から動けなくなる!見た目よりも結構強力だよ」

ジャイアン「ま、これでいっか」

ドラえもん「『改良型山びこ山』、『本物コピー機』」

コーネリア「何だこの道具は?」

80: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 20:01:58.38 ID:lcslI0ySP
●改良型山びこ山
音や光や爆風に反応し、こだまを返すことが出来る

●本物コピー機
コピーしたい物を無限にコピー出来る


ドラえもん「これは改良型山びこ山と言って、音や光や爆風に反応して
攻撃をやり返す道具です。ただ攻撃と言ってもただの光だけで
敵に当たっても全く害はありませんが」

コーネリア「こっちのは何だ?」

ドラえもん「この本物コピー機は、コピーしたい物をいくらでも
コピー出来る道具です!」

ギルフォード「凄い・・・・これが未来の科学力か」

コーネリア「なるほどな、この改良型山びこ山を本物コピー機で大量にコピーし
それを租界の様々な場所に設置すれば、敵はこちらの戦力を誤解するというわけか」

ドラえもん「そうです!」

コーネリア「この道具、ナイトメアはコピー出来ないのか?」

ドラえもん「どんな物でも出来ますけど、何でですか?」

コーネリア「これでナイトメアをコピーすれば、外縁部に布陣しているナイトメア部隊を
倍以上に見せることが出来る。予想を遥かに超える部隊の数にゼロも足が止まるだろう
そうなれば、援軍が来るまでの時間稼ぎになる」

81: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 20:06:43.91 ID:lcslI0ySP
ドラえもん「なるほど~」

コーネリア「では早速作業に取り掛かろう。ギルフォード!」

ギルフォード「はっ!」

コーネリア「部下に連絡し、改良型山びこ山の設置とナイトメアのコピーを急がせろ!」

ギルフォード「イエス・ユア・ハイネス!」

コーネリア「では、ユフィの件は任せたぞドラえもん」

ドラえもん「はっ、はい!」

---------コーネリアとギルフォードは租界外縁部へと向かった

スネ夫「あれ?ところで僕らが改造するナイトメアは?」

ダールトン「それなら4番格納庫にサザーランドがある。
おいお前、彼らを案内してやれ!」

軍幹部「イエス・マイ・ロード!」

ドラえもん「改造すれば敵の攻撃が当たってもビクともしないとは思うけど
決して無理はしちゃ駄目だよ!ひらりマントでの防御を忘れないでね」

ジャイアン「分かってるよ!」

スネ夫「僕らだけで黒の騎士団の動きを止めてやるよ」

82: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 20:09:51.84 ID:lcslI0ySP
------スネ夫とジャイアンは格納庫へと向かった

ダールトン「よし、我々も急ごう!」


------アヴァロン

ガチャッ

セシル「スザクくん少し休んだら?」

スザク「僕は大丈夫です。今は、ユフィの傍にいたいんです」

セシル「そう・・・何か必要な物があったら言ってね」

スザク「ありがとうございます、セシルさん」

セシル「殿下は眠ってるだけなの?」

スザク「はい・・・・まだ脈があるので、眠っているだけだと思います」

ロイド「眠っているとは言っても、次に目を覚ますかどうかは分からない方の
危険な眠りだけどね」

セシル「ロイドさんっ!!!」

スザク「(ユフィ・・・・・・頑張れ、死なないでくれ!!)」

ロイド「あれ?そんなところにドアなんてあったっけ?」

84: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 20:11:00.78 ID:lcslI0ySP
セシル「いえ、こんな所にドアなんてありませんでしたよ」

ロイド「不思議だね~。う~ん、何か急に出てきたような気もするけど」

ガチャッ

ダールトン「ユーフェミア殿下は無事か!?」ガバッ

セシル「へ!?」

ロイド「これは驚いた。謎のドアからダールトン将軍で出てくるとはね」

ダールトン「ロイド、殿下はまだ生きてるか?」

ロイド「脈はありますから生きてますよ。もっとも、危険な状態ではありますけど」

ダールトン「良かった・・・・本当に良かった。ドラえもん、頼む!」

ロイド「ドラえもん?誰ですか将軍それは?」

ドラえもん「こんにちは、僕ドラえもんです!」ヌボッ

セシル「キャッ!!」

ロイド「な、何これ?まさか・・・・ロボット?」

のび太「ドラえもんは22世紀から来たネコ型ロボットです!」

ロイド「ネコ型ロボット?タヌキじゃなくて?」

85: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 20:11:50.59 ID:lcslI0ySP
ドラえもん「む~、失礼な!僕の何処がタヌキなんですか!!」

ロイド「・・・・・・・・・凄いよセシルくん、喋ってる・・・」

セシル「はい・・・・それに知的レベルもかなり高いですよ・・・」

スザク「ダールトン将軍、彼らはいったい何なんですか?」

ダールトン「さっき言った通り、未来のロボットだ。
彼ならユーフェミア殿下を救える!」

スザク「ユフィを!?そ、それは本当ですか!?」

のび太「あー!枢木スザクだ!!ドラえもん、ランスロットのパイロットだよ!
かっこいいねー」

ドラえもん「本当だ!初めまして、僕ドラえもんです」

のび太「僕、野比のび太」

スザク「あ、どうも・・・・枢木スザクです」

セシル「ほ、本当に未来のロボットなんですか?」

ダールトン「事実だ。彼なら我らに出来ないことも容易く出来る」

87: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 20:13:14.27 ID:lcslI0ySP
ダールトン「そんなことよりドラえもん、早くユーフェミア殿下を!」

ドラえもん「あ、そうでしたね!では『タイム風呂敷ー(巨大ver)』」

スザク「タイム・・・フロシキ?」

ドラえもん「スザクさん、これをユーフェミア殿下の身体に巻きつけてください」

スザク「え?・・・は、はい!」

(スザクはユーフェミアの身体にタイム風呂敷を巻きつけた)

ロイド「・・・・・・・・・まさか、これで治るだなんて言わないよね?」

ドラえもん「ふふふ、そのまさかです!スザクさん、タイム風呂敷を取ってみて」

スザク「はい」バサッ

ユフィ「・・・・・・・・・あら?」

ロイド&セシル「!!?」

スザク「ユフィ・・・・・・・・・ユフィィィ!!」ガバッ(スザクはユフィに抱きついた)

セシル「凄い・・・・こんなことが」

ロイド「ありえないよ、確かにさっきまで生死の境にいたはずだ
それなのに一瞬で・・・・撃たれた傷も消えてる・・・」

ユフィ「スザク・・・・グスンッ・・・・私、生きてるんですね」(ユフィもスザクを抱き返した)

88: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 20:17:06.39 ID:lcslI0ySP
のび太「よかったー!」

スザク「ユフィ・・・・グスン・・・彼らが治してくれたんだ」

ドラえもん「こんにちは、僕ドラえもんです」

のび太「野比、のび太です」

ユフィ「御二人とも、ありがとうございます」

ドラえもん「いいえー、どういたしましてうふふふ」

ロイド「ところでドラえもんくん、ちなみに今のは何で治ったの?」

ドラえもん「このタイム風呂敷は、包んだ物の時間を過去に戻し
その状態を持続することが出来るんです」

セシル「包んだ物の時間を戻す?・・・・凄いですね」

ロイド「んふ~♪不思議だねぇ、何でそんな事が出来るんだろうねぇ♪」

スザク「ユフィ、ドラえもんは未来から来たロボットらしい」

ユフィ「まぁ、だから私の怪我を一瞬で治せたのですね」

スザク「ありがとうドラえもん、それにのび太くんも。
何て御礼を言ったらいいか分からないけど・・・あのままだったらきっとユフィは
助からなかった、本当にありがとう!」

ユフィ「私からも改めて御礼を言います、ありがとうドラえもん」

90: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 20:20:19.57 ID:lcslI0ySP
ドラえもん「いや~うふふふふ」

のび太「後は黒の騎士団の進軍をおさえれば、日本を取り戻せるね!」

スザク「日本を取り戻せる?それはどういう意味なんだい?」

ダールトン「姫様は先程、ユーフェミア殿下を助ければ日本を開放すると
この子達と約束したのだ」

ユフィ「あのお姉様が・・・そんなことを」

スザク「で、では本当に!?」

ダールトン「あぁ、日本は独立国家として以前の状態に戻る。
良かったな枢木。もっとも、我らが黒の騎士団に勝てばの話だが」

ユフィ「良かったですねスザク!」

スザク「信じられない・・・本当に日本が。君達は本当に凄いな」

のび太「いや~それほどでも」

ロイド「まさかあのコーネリア殿下がそんな事を約束するなんてね」

ダールトン「黒の騎士団を倒すにはまだ戦力が足りない
枢木、ランスロットで出ろ!」

スザク「はい!」

92: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 20:21:10.57 ID:lcslI0ySP
セシル「あ、あの・・・そのランスロットの事なんですけど」

ダールトン「何だ?」

ロイド「まさかこんな展開になるとは思わなかったんでね
少し前に埼玉租界の研究所に運んじゃったんだよ」

スザク「え!?」

セシル「今から戻っていたら戦闘開始までに間に合いませんね・・・」

ドラえもん「大丈夫です、この何処でもドアがありますから!」

ロイド「そういえば、君達ここから急に出てきたみたいだけど
このドアはいったいなんなんだい?」

ドラえもん「これは何処でもドアと言って、どんなに離れた場所にでも
一瞬で移動できてしまう道具なんです!」

セシル「い、一瞬で!?」

ドラえもん「見てもらったほうが早いですね」ガチャッ

セシル「!?・・・し、信じられません」

ロイド「確かに埼玉の研究所だね~。これでランスロットの件は解決したけど
恐ろしいね~♪未来の科学力っていうのわ♪」

ユフィ「本当に凄いですね、ドラえもんさんは」

100: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/10(木) 20:58:17.92 ID:lcslI0ySP
ダールトン「急げ、枢木!!」

スザク「はい!」

のび太「あ、スザクさん待ってください!」

スザク「なんだい?」

のび太「戦場には僕達の友達もナイトメアで戦うことになってるんです」

スザク「君達の友達が!?その友達も君達と同じくらいの年なのかい?」

のび太「そうです」

スザク「それは危険だ、今すぐ止めさせた方が」

ドラえもん「大丈夫です、僕の道具でナイトメアを改造しているはずですから」

ロイド「改造?うふふ~、僕物凄く興味あるな~それ♪」

のび太「でも万が一のこともあるから、もしもの時は二人を助けてあげてください」

スザク「分かった、約束しよう。君達の友達は必ず助けるよ
二人の名前を教えてくれないか?」

のび太「ジャイアンとスネ夫です!」

スザク「ジャイアン?スネ夫?随分変わった名前だね」

101: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2011/03/10(木) 20:59:13.78 ID:lcslI0ySP
ダールトン「威勢ばかり良いのがジャイアン、文句を言いながらも
一緒にくっついているのがスネ夫だ」

のび太「あはは、その通りですね」

スザク「分かった、じゃあ行ってくるよ」

ユフィ「スザク、無理をしないでくださいね」

スザク「イエス・ユア・ハイネス!」

(日本を取り戻すという決意を胸に
スザクは研究所内のランスロット格納庫へと向かった)

ダールトン「よし、俺もナイトメアで出る!ロイド、ユーフェミア様のことは
任せたぞ」

ロイド「はいはい」

(ダールトンは何処でもドアを使い
政庁内のナイトメア格納庫へと向かった)

ロイド「ねぇドラえもんくん♪」

ドラえもん「うわっ!!な、何ですか!?」

ロイド「君と君の道具に関していろいろ調べたいんだけど
協力してくれないかな~♪」

ドラえもん「それは出来ません、時間渡航に関する法律で禁止されてます」

102: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 21:00:06.98 ID:lcslI0ySP
ロイド「そこを何とかお願いできないかな?」

ドラえもん「駄目ったらダメー!!」

のび太「ねぇドラえもん、僕達はこれからどうしようか?」

ロイド「だから僕の研究に協力を」

セシル「しつこいですよロイドさん!」

ユフィ「あの、御二人にお願いしたいことがあります!」

ドラえもん「ユーフェミア殿下が、僕達に?」

ユフィ「はい、聞いてくださいますか?」

のび太「勿論です!」

ユフィ「では申し訳ありませんが、特派の方々は少し席を外してください」

セシル「あ、はい!行きますよロイドさん」

ロイド「は~、僕の研究・・・」

(ロイドとセシルは部屋を出た)

103: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 21:00:55.69 ID:R1oUZaxm0
ドラえもん「それで話って何ですか?」

ユフィ「これから話すことは、絶対に口外しないでください」

のび太「いいですけど、そんなに重要な話なんですか?」

ユフィ「はい、ゼロの正体に関してのことです」

ドラえもん「知ってるんですか?」

ユフィ「ゼロはブリタニア皇族です!」

ドラ&のび「えぇ!!?」

ユフィ「第17皇位継承者、ルルーシュ・ヴィ・ブリタニア
これがゼロの正体です」

ドラえもん「あぁ驚いた。まさかゼロが皇族だったなんて」

のび太「でも、何で皇族であるゼロがブリタニアと戦ってるんですか?」

ユフィ「それは話せば長くなります・・・・きっかけは
マリアンヌ様が暗殺されたあの事件・・・」

---------
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-

105: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 21:01:57.14 ID:lcslI0ySP
-----ブリタニア政庁格納庫

スネ夫「ジャイアン、こっちの改造は終わったよ!」

ジャイアン「俺もやっと終わったぜ」

スネ夫「全くドラえもんは、何が数分で終わるだよ!
もう一時間は経ってるじゃないか!」

ジャイアン「ま、いいじゃねーか!これで最強のナイトメアが
完成したんだしよ!」

スネ夫「へへ、これで黒の騎士団を倒せるねジャイアン!」

(その時、場内の通信機からゼロの声が聞こえてきた)

ゼロ『聞くがいいブリタニアよ!我が名はゼロ!力あるものに対する反逆者である』

スネ夫「あ、ゼロの声だよジャイアン!いよいよ戦闘が始まるんだ」

ゼロ『0時まで待とう、降伏し、我が軍門に下れ!!!』

ジャイアン「何が校門をくぐれだ!わけのわかんねーこと言いやがって!」

スネ夫「ジャイアン、校門じゃなくて軍門だよ」

ジャイアン「いつまでもこんな所にいられるか、行くぞスネ夫!」

スネ夫「オッケー!」

107: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 21:02:45.49 ID:lcslI0ySP
---------アヴァロン

ユフィ「と、いうわけです。」

ドラえもん「つまりゼロ・・・いや、ルルーシュは
自分の妹が安心して暮らせる国を作るために戦ってるってことなんですか?」

ユフィ「勿論それだけではありませんが、それが一番ルルーシュに
とっては大きなことなんだと思います」

のび太「目も見えず、歩けなくなった自分の子供を
外交の道具に使うなんて許せない!」

ユフィ「ルルーシュとナナリーは、いつもブリタニアによる
暗殺の恐怖と戦いながら生きてきたんだと思います。
それを思うと、私は胸が痛いです」

ドラえもん「でも、だからと言って彼のやってきたことを
正当化することは出来ません!」

ユフィ「ですが、私は救いたいんです!ルルーシュと、ナナリーを・・・
ドラえもんさん、どうかお願いします!」

ドラえもん「う~ん・・・」

のび太「やろうよドラえもん!誰か一人が不幸になる必要なんてないんだ!
みんなが幸せになる解決策がきっとあるはずだよ!」

ユフィ「のび太さん・・・」

108: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 21:03:33.42 ID:R1oUZaxm0
ドラえもん「のび太くん・・・分かった!ゼロを、ルルーシュを助けよう!」

ユフィ「ありがとう・・・・二人とも」チュッ(ユフィはドラえもんのほっぺにキスをした)

ドラえもん「いや~ドゥふふふふ」

のび太「あはは、ドラえもん顔真っ赤だよw」

?「本当に美しいね、兄弟というのは」

のび太「だ、誰!?」

(声のする方向、通路と部屋を繋ぐ扉の前にはドラえもんと同じ位の
身長をした一人の子供が立っていた)

V.V「僕の名前はV.V」

ドラえもん「ブイツー?」

V.V「ルルーシュに殺されかけたにも関わらず、そのルルーシュを
助けようだなんて。本当に素晴らしいね、兄弟というのは」

ユフィ「あ、あなたは何者なんです?何故ゼロの正体を・・・」

V.V「僕は思うんだ、兄弟っていうのは
この世で最も美しい関係なんじゃないかってね」

110: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 21:04:15.98 ID:lcslI0ySP
ユフィ「質問に答えてください!」

V.V「ルルーシュは特殊な力を持っている」

ドラえもん「それは僕達も知ってます!」

V.V「じゃあそれが何という能力か、君は知ってるかい?」

ドラえもん「いや、そこまでは・・・・」

(V.Vはドラえもんに向かって手の平をかざした
そこにはひらがなの『ひ』に似た模様が記されていた)

V.V「これなら分かるんじゃないかな?君なら」

ユフィ「何ですか?あの模様は」

のび太「ひらがなの「ひ」じゃいないの?」

ドラえもん「いや違う!これと似たような模様を
昔22世紀の図書館で見たことがある!」

のび太「22世紀で!?」

ドラえもん「よしこれで調べてみよう、『宇宙大百科事典ー』」

112: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 21:04:59.93 ID:R1oUZaxm0
●宇宙大百科事典
ありとあらゆる情報が載ってる百科事典


ピコピコ

のび太「ね~まだ分からないの?」

ピピーン

ドラえもん「出た!!」

のび太「読んでみて!」

ドラえもん「ギアス、王の力と呼ばれる他者の思考に干渉する特殊能力。
能力の内容は個々の能力者によって違い、その者の性格や願望が
大きく反映される。能力発動の際には発動者の片目に『赤い鳥のような紋章』
が浮かび上がる。対抗策としては目を瞑るなどがあるが、防げるとは限らない」

のび太「その紋章がV.Vの手の平に書いてあるやつなのか~」

V.V「フフ、正解」

ドラえもん「ギアス発動には不老不死のコードを持つ媒介者との契約が必要
ギアスは使用する度その力が増大し、能力者自身がその力を制御できなく
なってしまう場合もある。しかし一定以上に増幅させた者はギアスを失うかわりに
媒介者から不老不死のコードを奪い取ることができ、その者が新たな媒介者となる・・・」

113: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 21:05:43.24 ID:lcslI0ySP
V.V「この短時間でそこまで調べるなんて、流石は未来のロボットだ」

ドラえもん「そうか、思い出したぞ!一時期22世紀でも話題になった」

V.V「今ギアスを使える者は世界に二人しかいない」

のび太「えぇ!?ゼロの他にもいるの?」

V.V「うん、ゼロと・・・・ブリタニア皇帝シャルル」

のび太「こ、皇帝陛下が!?」

ユフィ「お父様が・・・」

ドラえもん「分かったぞ、お前は皇帝にギアスを与えた媒介者だな!」

V.V「フフ、そうだよ」

のび太「えぇ!?じゃ、じゃあ不老不死なの?」

V.V「そうだよ。僕とシャルルは約束したんだ、嘘のない世界を作ろうってね」

のび太「嘘のない世界?」

V.V「この世界は嘘ばかりだ。それを無くすのさ」

ドラえもん「そんなこと、どうやってするつもりだ!」

V.V「人類全ての意識を共有できるようになれば、この世から嘘は無くなるんだよ」

114: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 21:06:29.31 ID:R1oUZaxm0
ドラえもん「意識を共有する?そんなこと、出来るわけないだろ!」

V.V「出来るよ、神を殺せばね」

ユフィ「神を・・・殺す!?」

V.V「神はCの世界とも呼ばれている。そこは生死に関係なく
人の心と記憶が集まる世界なんだ。思考エレベーターで人間の思考を
Cの世界に干渉させ、不老不死のコードの力を使って全人類を
一つの集合無意識へと回帰する」

ドラえもん「な、何だって・・・」

V.V「そうなったら全人類が思考をさらけ出す状態になり
この世から嘘は無くなる。互いを心の底から理解しあえる新の平和が訪れるんだ」

のび太「そんなの、平和でも何でもないよ!」

V.V「ラグナレクの接続にはもう一つのコードが必要なんだ。
一つは僕のコード、そしてもう一つはC.Cのコード」

のび太「シーツー?」

V.V「ルルーシュにギアスを与えた者の名だよ。君達はこれから
ルルーシュに会いに行くんだろう?だったら、ついでにC.Cを連れて来てよ」

ドラえもん「断る!お前達の好きなようにはさせないぞ!」

V.V「フー、まぁいいや。C.Cを誘い出す方法なんていくらでもあるし
そうだな、まずはルルーシュの妹でも使ってみようかな・・・」

115: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 21:07:10.94 ID:lcslI0ySP
ユフィ「ナナリーを!?」

V.V「ナナリーを餌に使えば、ルルーシュは必ずやってくる。
ルルーシュが来るということは、C.Cも来るでしょ?」

ドラえもん「そんなことさせるか、『スモールライトー!』」

V.V「僕の邪魔をするつもり?」

ドラえもん「これでもくらえ!」ピカー

V.V「・・・・?なんだいこの光は?」

のび太「ス、スモールライトが効かない!?」

ドラえもん「そ、そんな馬鹿な!」

V.V「僕にそういった類の力は効かないよ。たとえそれが
未来の科学によるモノでもね」

のび太「ど、どうするドラえもん!?」

ドラえもん「こいつには、手も足も出ないよ・・・」

V.V「何人たりとも僕達の邪魔は出来ないし、嘘もつけない。
じゃあ僕はこれで失礼するね。C.Cを捕まえないといけないから」

(そう言い残すとV.Vはその場から姿を消した)

123: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 22:05:50.52 ID:lcslI0ySP
ユフィ「お父様が、そんなことをやろうとしているなんて・・・」

のび太「ドラえもん、取り合えずナナリーって子を助けに行こう!」

ドラえもん「そうだね、V.Vよりも先に行かないと大変なことになる!」

ユフィ「御二人とも気をつけて。ナナリーとルルーシュを
よろしくお願いします」

のび太「任せてください!」

(その時艦内のスピーカーからゼロの声が聞こえてきた)

ゼロ『聞くがいいブリタニアよ!我が名はゼロ!力ある者に対する反逆者である!』

ドラえもん「ゼロ・・・いや、ルルーシュの声だ!」

ゼロ『0時まで待とう、降伏し、我が軍門に下れ!!!』

ユフィ「いよいよ戦闘が始まるのですね・・・」

ドラえもん「黒の騎士団の方はコーネリア殿下や
ジャイアン、スネ夫くん達にに任せよう!僕達はV.Vを追う!」

ユフィ「ナナリーはアッシュフォード学園内にある
クラブハウスで生活をしてます!」

ドラえもん「分かりました、じゃあ行くよのび太くん!」

ユフィ「二人を、お願いします」

124: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 22:06:33.34 ID:R1oUZaxm0
-------租界外縁部(コーネリア部隊)
(外縁に布陣したコーネリアの部隊とゼロの乗ったガウェインが睨み合っていた)


ゼロ『0時まで待とう、降伏し、我が軍門に下れ!!!』


コーネリア「爆撃は?」

ギルフォード「時間あわせでいけます!」

コーネリア「よし、0時になったと同時にガウェイン及び黒の騎士団に
総攻撃を仕掛ける!撃ち方用意!」

(無数のナイトメアの照準が空中に浮かぶガウェインへ向けられた)


-------ガウェイン(コクピット内)

ルルーシュ「ありえない・・・・・・・なんだあのナイトメアの数は?」

C.C「この状況を予期して兵を残していたのではないか?」

ルルーシュ「そんなはずはない・・・租界に残るであろう兵力は
事前にディートハルトが確認し、俺はその報告を受けた」

C.C「ディートハルトが嘘をついたという可能性は?」

ルルーシュ「ないな、あの男はゼロに心酔しきっている。
この局面で裏切る理由がない」

125: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 22:07:36.41 ID:lcslI0ySP
C.C「・・・ではあのナイトメアは何だ?」

ルルーシュ「こっちが聞きたいくらいだ。報告の倍・・・・いや
それ以上はある」


(その時ガウェインへ藤堂の乗る月下から通信が入った)


藤堂『ゼロ!これはどういうことだ!何故こんなにナイトメアが』

ゼロ『目の前の現実を受け止めるしかあるまい。安心しろ
私の作戦通り事が決まれば、初手であのナイトメア部隊は一掃できる』

藤堂『あの大部隊をか?』

ゼロ『あぁ、0時になったと同時に租界外縁部の階層を一気に崩す!』

藤堂『階層を!?しかしそんなことは政庁の地下にある管制室にいる
人間にしか出来んぞ!?』

ゼロ『既に協力員を忍ばせてある。問題ない』

藤堂『(そんなところにまで協力員を潜ませていたのか・・・
いったいどうやって・・・)』

126: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 22:08:00.38 ID:R1oUZaxm0
--------外縁部(コーネリア部隊)

ギルフォード「妙ですね、ゼロがわざわざ時間を指定するとは」

コーネリア「この大部隊に流石のゼロも腰が引けたのだろう。
奴の考えではこの半分にも満たない数の部隊を想定していただろうからな」

ギルフォード「半分以上はパイロットも乗っていないただの
見せ掛けとも知らずに」

コーネリア「これで良い。この戦い、時間が長引けば長引くほど
黒の騎士団は不利になる」

ギルフォード「援軍到着予定時刻は1時・・・1時間食い止めれば」

コーネリア「もうすぐ0時だ、油断はするなよ」

ギルフォード「はっ!」

(そういい残すとコーネリアは通信を切った)

127: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 22:08:48.29 ID:lcslI0ySP
(間もなく0時をむかえようという時、再びゼロから
オープンチャンネルで通信が入る)


ゼロ『これは最終通告だ!0時までに、我が軍門に下れ!!』


---------政庁地下管制室

(ゼロの最終通告という言葉と、軍門に下れという言葉に反応し
階層を管理する職員達の目の回りが赤くなる)

職員A「・・・最終通告・・・・軍門に・・・・下れ・・・」

職員B「・・・・軍門に下れ・・・・租界を壊せ・・・」

(職員達は何かに取り付かれたように階層の基礎ブロックを
切り離す作業を始めた)


--------外縁部(コーネリア部隊)

コーネリア「ゼロ、今度こそ終わりにしてやる!」


--------ガウェイン(コクピット内)

ルルーシュ「コーネリア、正面からの戦いにとらわれた、お前の負けだ」

128: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 22:09:17.63 ID:R1oUZaxm0
(0時になったと同時に管制室の職員達は階層の基礎ブロックを切り離した。
同時に、コーネリアが陣を敷いている租界外縁部の足場が一気に崩壊
その衝撃は地響きとなり租界全体へと轟く)

ゴゴゴゴゴゴゴ

コーネリア「何だこれは!?」

ギルフォード「まさか!?基礎ブロックを!?」

(コーネリアやギルフォードの乗るグロースターを始めとする多くのナイトメアが
一気に租界の下、ゲットーへと叩きつけられた)

パイロットA「うわあああああ!」


---------ガウェイン

ルルーシュ「耐震対策の為租界全体に張り巡らされてある階層構造。
しかし、フロアパーツを一斉にパージすればこれほど脆いものはない。
黒の騎士団を迎え撃つ為、外縁に布陣したのが仇になったな」

C.C「殆どのナイトメアが下に落ちたようだ」

ルルーシュ「どうやってあれ程の部隊を用意したのかは知らんが
こうなってしまっては最早意味を成さない。
フハハハ、これでいい!後はこのまま進軍し、政庁陥落の映像と共に
独立宣言をすれば、嫌でもあの男が出てくるはずだ・・・ブリタニア皇帝が!」

129: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 22:09:54.28 ID:lcslI0ySP
(ナイトメアで租界の下、ゲットーに待機している黒の騎士団の団員達は
目の前の光景とゼロの作戦に感嘆の声をあげた)

玉城「ゼロ・・・やっぱすげーよお前は」

カレン「あの大部隊が一気に消えた・・・本当に」

藤堂「(いったいどうやって地下協力員を・・・・・しかしこれは好機!
今は戦いのことだけに集中しよう!)」

(ゼロから通信が入る)

ゼロ『何を呆けている!各部隊はゲットーに叩きつけられた部隊の
残存勢力を叩きつつ、租界へ進軍しろ!!』

玉城「よっしゃー!やっと出番だぜ!」

ゼロ『藤堂、下は任せたぞ!私は航空戦力を落とす』

藤堂『承知した!全軍、出撃!!』

(藤堂の号令と共に待機していた黒の騎士団の部隊が
次々に租界へと向かって動き出した)

130: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 22:10:38.97 ID:R1oUZaxm0
(コクピット内の通信機からゼロの指示は続く)

ゼロ『1番隊と2番隊は報道局を、3番隊と4番隊は学園地区に向かえ!』

カレン『学園地区?』

ゼロ『そこにあるアッシュフォード学園に司令部を置く!』

カレン『え・・・?アッシュフォード学園に?』

ゼロ『扇、お前もそこへ向かえ。私も後から向かう』

扇『分かった!』

ゼロ『その他の部隊は政庁へ進め!ブリタニア軍の
残存勢力は見つけ次第撃退しろ!』

玉城『よっしゃー!政庁に突撃だー!!』

扇『玉城、お前は3番隊だろ!俺と一緒に学園地区だ!』

玉城『へいへい』

ゼロ『カレン、対象が現れたら・・・』

カレン『分かってます!』

ゼロ『よし!』

132: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 22:11:30.75 ID:lcslI0ySP
(一方下へ叩きつけられたコーネリアの軍は
状況把握と陣形の建て直しに必死だった)

コーネリア「退け、退けー!!全軍政庁まで後退しろ!体勢を立て直す!」

ギルフォード「全軍後退だ!!急げ」

(そこへ残存勢力の排除へと向かった黒の騎士団のナイトメア部隊が現れる)

藤堂「コーネリアを確認した・・・・いくぞ!!」

千葉&朝比奈&仙波&卜部「承知!!!」

コーネリア「くっ!!」

藤堂「堕ちろ!!」

ガンッ!!

(コーネリアに向けられた藤堂の乗る月下の初太刀は
ギルフォードのグロースターによって防がれた)

藤堂「チッ、ナリタにいたあいつか!!」

ギルフォード「今のうちにお逃げください姫様!」

コーネリア「ギルフォード、私に敵に背を向け逃げろと言うのか!?」

ギルフォード「姫様は、生きねばなりません!
彼らとの約束を果たす為にも!!」

135: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 22:13:27.70 ID:lcslI0ySP
コーネリア「!!!」

ギルフォード「姫様!!」

コーネリア「・・・分かった。死ぬなよ、我が騎士ギルフォード!」

ギルフォード「イエス・ユア・ハイネス!」

(後退しようとするコーネリアに対し四聖剣が待ったをかける)

千葉「逃がすか!!朝比奈、回り込め!」

?「お前らの相手は俺達だ!」

朝比奈「こいつらは!?」

ギルフォード「グラストンナイツか!よく来てくれた」

アルフレッド「コーネリア殿下、この後ろに陣を敷きました
御戻りください」

コーネリア「礼を言う!では後を頼むぞ」

藤堂「コーネリアの騎士に本国のグラストンナイツか・・・
手強いが、ここで立ち止るわけにはいかん!いくぞ!!」

四聖剣「承知!!!」

142: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 23:06:07.33 ID:R1oUZaxm0
----------アッシュフォード学園(生徒会室)

ミレイ「みんな大丈夫?」

シャーリー「凄い地震でしたね・・・・」

リヴァル「遂に戦闘が始まったんだ」

ナナリー「黒の騎士団・・・ですね」

ミレイ「心配しなくても大丈夫よナナリー。いくらなんでも
学園地区にまでは来ないと思うから」

リヴァル「まぁおさえるとしたら政庁と報道局くらいでしょうからね。
ここはまず安全だよ」

(その時生徒会室に銃を持った黒の騎士団の団員が入ってきた)

ガチャッ

玉城「おらおら~!この学校は、俺達黒の騎士団が貰った!!」

シャーリー「く、黒の騎士団!?」

ミレイ「こんな所何に使うつもりよ!?」

玉城「どう使おうが俺たちの勝手だ!大人しくしやがれ」

リヴァル「止めろ!乱暴はするな!」

143: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 23:06:30.62 ID:lcslI0ySP
玉城「おい、お前自分がどういう状況か分かってんのか?」

リヴァル「み、みんなに手は出させないぞ!」

ナナリー「リヴァルさん・・・」

玉城「へ、そうかよ!じゃあお前なら殴っていいんだな?」

(玉城がリヴァルを殴ろうとしたその時、生徒会室に
ピンク色のドアが現れた)

ドラえもん「『転ばし屋ー』」


●転ばし屋
10円玉を入れ、ターゲットを指名するとその相手を襲い
所持している銃を使って相手を確実に3回転倒させる


ドラえもん「10円玉を入れてと、それー!!」ポイッ

玉城「何だテメーらは!?ん?何だこのちっこいの?」

バキューーーン!!

玉城「うわっ!!」ドテッ

144: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 23:07:09.43 ID:R1oUZaxm0
のび太「やったー!」

玉城「イテテ、何がやったーだこの餓鬼!!」

バキューーーン!!

玉城「どわっ!」ドテッ

ミレイ「プッ、プハハハw」

シャーリー「ちょっと会長、笑っちゃ駄目ですよ!」

ミレイ「だってあんなに綺麗に転ぶ人初めて見たんだもん
しかも二回もw」

シャーリー「プッ、確かにちょっと面白いですねw」

玉城「く・・・くそ、何なんだこのチビは!!こ、こっち来んな!!」ダダダダ

(玉城はたまらず部屋を飛び出した。勿論転ばし屋はその後を追う)

ドラえもん「ふう、何とかなったか」

ミレイ「あの~ちょっといいかしら?」

ドラえもん「あっ!こんにちは、僕ドラえもんです」

のび太「僕、野比のび太です」

145: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 23:07:28.83 ID:lcslI0ySP
ナナリー「ドラえもんさんって言うんですか?うふふ、可愛い御名前ですね」

リヴァル「さっきは助かったよ、ところであの小さいのは何だったんだ?」

ドラえもん「あれは転ばし屋といって、敵を転ばせる道具なんです」

シャーリー「ず~と転ばすの?」

ドラえもん「いえ、1回につき3回までです」

ミレイ「じゃーあの人もう1回転ばされちゃうんだ」

シャーリー「ちょっと気の毒ですね」

ミレイ「ところで、あなた達何処から来たの?
学園の生徒には見えないけど」

のび太「僕達はナナリーさんって人を探しに来たんです」

ナナリー「え?私・・・ですか?」

ドラえもん「あなたがナナリーさんなんですか?」

ナナリー「はい、ナナリー・ランペルージです」

のび太「ランペルージ?」

ドラえもん「きっと本名は隠してるんだよ」

のび太「あ、そっか」

146: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 23:08:10.84 ID:R1oUZaxm0
ナナリー「あの~何か?」

ドラえもん「いえいえ、こっちの話です、うふふふふ」

ミレイ「それで?ナナリーに何の用なの?」

のび太「ユーフェミア殿下に言われたんです、ナナリーさんを
守るようにって」

ドラえもん「の、のび太くん!!」

のび太「あっ!しまった・・・」

リヴァル「ユーフェミア様がナナリーを!?」

シャーリー「何でユーフェミア様がナナちゃんを守るようにだなんて言うの?」

ミレイ「ほ、ほらあれよ!学園のみんなを守れってことじゃないの?
そうでしょ?ね?」

ドラえもん「そ、そうなんです!これからみなさんを安全な場所へと
案内します!」

のび太「は~危なかった」

ナナリー「あ、あの!ユフィ姉様は御無事なんですか!?」

リヴァル&シャーリー「ユ、ユフィ姉様!!?」

ミレイ「あちゃ~」

147: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 23:10:58.47 ID:R1oUZaxm0
ナナリー「どうなんですか、ドラえもんさん!?」

ドラえもん「安心してください、今はもうすっかり元気です!」

ナナリー「良かったあ~。ニュースでユフィ姉様が
ゼロに撃たれたと聞いてずっと心配してたんです」

シャーリー「ね、ねぇナナちゃん?ユフィ姉様ってどういう意味?」

ナナリー「え?・・・・・・・はっ!?」

ドラえもん「どうやら、もう隠し通すのは無理みたいだ・・・」

ミレイ「はぁ、そうみたいね」

リヴァル「そうみたいねって、会長!俺に隠し事してたんですか?
水臭いですよ~」

ドラえもん「やっぱりあなたは知ってたんですか?」

ミレイ「まーね、一応アッシュフォード家の長女だし」

シャーリー「会長、説明してください!」

ミレイ「はいはい分かったから落ち着いて。
う~んまず何から説明したらいいかしら?」

148: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 23:11:29.37 ID:lcslI0ySP
シャーリー「えぇ!?」

リヴァル「ナナリーが・・・ブリタニア皇族!?」

ミレイ「そっ、でも本国では記録上亡くなった事になってるから
こうやって名前を変えてここで暮らしてるのよ」

シャーリー「と、ということはルルも!?」

ナナリー「はい、お兄様もブリタニア皇族です」

シャーリー「う、うそ~」ヘナヘナ・・・ドテッ

(シャーリーは腰を抜かしてしまいその場に座り込んだ)

ミレイ「まぁビックリするのも無理はないわね。
身近にいた友達が実は皇族でしたなんて、私がそっちの立場でも
たぶん腰抜かしてると思うわ」

リヴァル「マ、マジかよ・・・ちょっと頭の整理がつかない」

ドラえもん「また黒の騎士団が来るかもしれません!
取り合えず、まずは安全な場所に避難しましょう!」

ミレイ「そうね。でも外は危険よ?どうやって移動するの?」

ドラえもん「大丈夫です!何処でもドアがありますから」

ミレイ「何処でもドア?」

149: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 23:11:59.71 ID:R1oUZaxm0
ドラえもん「物のついでですから、僕のことも説明しておきましょう!」

--------(数分後)

ミレイ「み、未来のロボット?」

ドラえもん「そうです!」

ナナリー「ドラえもんさんが、未来のロボット・・・」

シャーリー「あ、あはははは・・・」プシュー

リヴァル「会長!シャーリーの頭がパンクしました!」

ミレイ「しょ・・・正直私もパンクしそう・・・でも、あなたが嘘を言うとも
思えないし、事実なんでしょうね」

のび太「ドラえもん、早くしないとまたあいつらが来るよ!」

ドラえもん「そうだね、じゃあ取り合えずアヴァロンへ行こう」ガチャッ

のび太「さぁみんな、早く!」

ミレイ「凄い・・・全然違うところに繋がってる」

リヴァル「本当に未来のロボットなんだ」

シャーリー「あははははh・・・・」プシューー・・・ボンッ

(ドラえもん達は生徒会メンバーと共にアヴァロンへと戻った)

150: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 23:12:19.85 ID:lcslI0ySP
--------アヴァロン

ミレイ「さっきまで生徒会室にいたのに・・・」

リヴァル「ていうか、ここは何処なの?」

ユフィ「ここはアヴァロンです」

ナナリー「その声はユフィ姉様ですね?」

リヴァル「うわっ!本当だ、ユーフェミア様だ・・・」

ユフィ「そうよナナリー、無事でよかった」

ナナリー「ユフィ姉様お怪我は大丈夫なのですか?」

ユフィ「うん、もう大丈夫。ドラえもんさんが治してくれたから」

シャーリー「・・・本当に皇族だったんだね、ナナちゃん」

ミレイ「愛しのルルーシュくんもね♪」

シャーリー「う~、それを言わないでください」

ミレイ「ま、大丈夫よ!皇族とは言っても元なんだから
今は普通の一般人なんだし、チャンスあるって」

シャーリー「そ、そうですよね!うん、頑張ろう!」

リヴァル「アヴァロンって言われてもよく分からないな~。何する所なんですか?」

152: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/10(木) 23:13:00.69 ID:R1oUZaxm0
ユフィ「アヴァロンとは我が国が保有する最新鋭浮遊航空艦のことです」

リヴァル「浮遊航空艦!?じゃあこれ今飛んでるの!?」

のび太「そうですよ」

ミレイ「それにしては音が静かね」

ロイド「それは僕の発明したフロートシステムで飛んでるからだよ」

ミレイ「ロ、ロイド伯爵!?」

リヴァル「あぁ!!会長の婚約者!!・・・って、あんた伯爵なの?」

ロイド「ん?そうだよ♪」

リヴァル「そ、そんな~・・・いくらなんでも伯爵が相手じゃ勝ち目が・・・」

ミレイ「ところで何でこんな所にいるんですか?」

ロイド「ま、それはこっちの台詞でもあるんだけどね。
うふふ~♪ちょっとドラえもんくんに僕の研究の協力をしてもらいたくてね」

ドラえもん「またですか!駄目ったら駄目です!!」

ロイド「ちょっとだけでいいんだけどな~♪」

セシル「ロイドさん、いい加減にしてください!」

ロイド「やっぱり駄目なの?はぁ~、こんなチャンス今しかないんだけどな~」

163: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:26:55.56 ID:uXqPtTO4P
ユフィ「ドラえもんさん、のび太さん、ナナリーを助けてくれて
本当にありがとう」

のび太「いいえ、当然のことをしたまでです」デレデレ

ナナリー「でも、まだお兄様と連絡がとれないんです・・・。
昨日の朝出かけたっきり帰ってこなくって・・・」

ミレイ「まったくルルーシュは妹不幸ね~。こんなに心配ばかりかけて」

ユフィ「ナナリー、大丈夫です。ルルーシュは必ず私達が、『助けます』」

のび太「僕達がこれから探しに行きますよ!」

ナナリー「え?のび太さん達が?」

ドラえもん「最初からそのつもりでしたから大丈夫です!」

のび太「じゃあ行こうドラえもん!」

ナナリー「お兄様のこと、よろしくお願いします」

ユフィ「絶対に、『助け出してあげてください』」

ドラえもん「分かりました!では行ってきます」

(ドラえもんとのび太はアヴァロンを去った)

164: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:27:28.19 ID:cSJW/LMt0
----------アッシュフォード学園(校舎裏)

のび太「何でまたここに戻ってくるのさ?ルルーシュはゼロなんだよ?
だったら戦場に行かないと!」

ドラえもん「その前にやることがある!V.Vをなんとかしないと」

のび太「あ!そうだった」

ドラえもん「あいつはナナリーを狙いに必ずここへやってくる
その時に今度こそ倒さないと!」

のび太「でもドラえもんの道具が全然効かなかったじゃない?
それに不老不死なんだよ?どうやって倒すのさ?」

ドラえもん「動きを止めるだけでいいんだ、だからこれを使う
『瞬間接着銃ー』。これを当てれば流石のあいつも身動きがとれなくなるだろう」

のび太「そうか、スモールライトみたいな身体そのものに
影響を与えるものは駄目でも、こういう道具なら効くかもしれないね!」

ドラえもん「この辺には黒の騎士団も多い、V.Vが来るまでは
この『透明マント』を被って待機してよう!」

のび太「分かった!」

ドラえもん「V.Vへの射撃はのび太くん、君に任せるよ!」

のび太「任せといてよ!射撃は得意なんだ!」

165: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:28:04.53 ID:uXqPtTO4P
(その頃戦場では、何とか政庁には進ませまいとするブリタニア軍と
援軍到着までに何とか政庁に辿りつきたい黒の騎士団が
熾烈な攻防を繰り広げていた)


藤堂「朝比奈、状況は?」

朝比奈「既に1番隊と2番隊は報道局を、3番隊4番隊は学園地区を
抑えました!後は順次政庁へ向かって進軍するとのことです!」

藤堂「よし、後は我らがここを突破するのみ!!行くぞ!!」


(形勢は圧倒的に黒の騎士団が有利だった。落下の衝撃で
見せ掛けだったナイトメア部隊は消え、残ったのは本来の数の部隊のみ
しかもその大半が実戦経験の乏しい基地常駐部隊だった為
藤堂や四聖剣、カレンの敵ではなかった)

カレン「おらー!!!」

(カレンの乗る紅蓮二式の輻射波動が敵サザーランドを襲う)

ドカーーーンッ!!!

アルフレッド「くそっ!なんて突破力だあのナイトメア・・・」

デヴィット「まずい、今の攻撃で陣形が!!」

カレン「藤堂さん、敵左翼が崩れました!」

166: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:28:37.83 ID:cSJW/LMt0
藤堂「よし!!全軍敵左翼に攻撃を集中しろ!!」

アルフレッド「ここを突破されたら終わりだ、何としても死守する!!」

カレン「邪魔だー!!!!」

(アルフレッドのグロースターが紅蓮の右手に捕まる)

アルフレッド「しまった!!」

カレン「捕まえた!!」

(瞬時にカレンは右腕に内臓された輻射波動を発動させ
グロースターは膨張、破裂した)

ドカーーーン!!!

デヴィット「アルフレッド!!」

藤堂「余所見をしてる場合か?」

(藤堂の乗る月下の刀がアルフレッドの乗るグロースターの
コクピットブロックを貫く)

デヴィット「うわああああああ」

(藤堂と四聖剣、カレンの活躍によりグラストンナイツは全滅
ブリタニア軍が敷いていた政庁までの防衛線は崩壊した)

藤堂「後は政庁まで進むだけだ!!」

167: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:29:11.32 ID:uXqPtTO4P
(障害が無くなり、政庁まで全速力で進んでいた矢先、黒の騎士団は思わぬ
足止めをうけることとなった。進行方向から無数の攻撃が飛んできたのである)


藤堂「な、何だこの攻撃は!?」

カレン「嘘!?まだあんなに敵が残ってるなんて・・・」

朝比奈「どうしますか藤堂さん!?」

藤堂「物陰に隠れろ!一旦進軍を停止し、反撃しつつ敵の攻撃が止むのを待つ!」


------------ブリタニア政庁

ギルフォード「姫様!」

コーネリア「よく戻ったなギルフォード!状況は?」

ギルフォード「先程防衛ラインを突破されました・・・
しかし今は改良型山びこ山による一斉反撃にあい、敵は進軍を停止しています!」

コーネリア「時間稼ぎにはなるが相手はゼロだ、そう長くは持たないだろうな
援軍到着までの時間は?」

ギルフォード「後30分です」

コーネリア「いよいよ厳しくなってきたが、ここが踏ん張りどころだ
残った部隊でもう一度陣を敷け、そこで食い止めるぞ」

168: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:30:21.33 ID:cSJW/LMt0
(何分経っても、前方より嵐のように降り注ぐ謎の攻撃は止むことは無かった
時間だけが経過していく中、藤堂はある疑問を抱く)


朝比奈「くそっ、これじゃいつまで経っても前に進めない!」

千葉「何処にこんな兵力を隠していたんだブリタニアは?」

藤堂「・・・妙だ」

朝比奈「何がですか?」

藤堂「この攻撃、数ばかりでまるで破壊力がない」

卜部「確かに!建物に当たってはいるけどその建物は
全くダメージを受けてない」

仙波「つまりどういうことだ!?」

藤堂「・・・これはただの見せかけ!音と煙だけのまやかしだ!!」

カレン「まさか・・・」

藤堂「臆するな、こんなものに怯む必要は無い!突っ込むぞ!」


(藤堂が先陣を切ったのをキッカケに、全部隊が一斉に飛び出した)

169: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:31:23.19 ID:uXqPtTO4P
---------ブリタニア軍最終防衛ライン

ダールトン「遂にバレたか・・・全機、迎撃体勢を取れ!
一匹たりとも政庁の中へは入れるなよ!」

全部隊「イエス・マイ・ロード!」


カレン「あれが最終防衛線?」

藤堂「恐らくな。あそこを突破すれば政庁は目の前だ!」

朝比奈「最終ラインって言っても敵があれしかいないんじゃ
話にならないよ!」

仙波「一気に行くぞ朝比奈!!」

朝比奈「ええ」

卜部「待て!後ろから何かくる!!」

仙波「ランスロットか!?」

卜部「分からない!物凄いスピードでこちらへ来るぞ」

藤堂「あれは・・・サザーランドか?いや、微妙に違う」

(その二つの機体はすぐに藤堂達にも確認できた。ガウェインのように空に浮かぶ
派手なオレンジと緑色のナイトメアが、そこにはあった)

170: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:32:02.90 ID:cSJW/LMt0
ダールトン「あの機体、まさかジャイアンとスネ夫か!?」

ジャイアン「やっと見つけたぜ黒の騎士団!」

スネ夫「す、凄い数だよジャイアン」

朝比奈「どうしますか藤堂さん?」

藤堂「たった二機で挟み撃ちのつもりか?後方部隊は
ただちにその二機を撃ち落せ!」

後方部隊「承知!」

(後方のナイトメア部隊(無頼)がジャイアンとスネ夫の乗る
サザーランドに向け一斉射撃を浴びせる)

スネ夫「き、来たよジャイアン!!」

ジャイアン「慌てるなスネ夫!ひらりマントだ!」

団員A「な、何だあのマントは?攻撃を弾いている!?」

ジャイアン「今だスネ夫!」

スネ夫「くらえー!!」バンッ

(攻撃の隙をついてスネ夫とジャイアンは無頼に向け
瞬間接着銃を連射、後方の部隊は一気に身動きが取れなくなった)

団員A「な、何だこれは!?くそっ、動かない!」

171: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:32:36.71 ID:uXqPtTO4P
スネ夫「やったよジャイアン!」

ジャイアン「よーし、このまま一気に行くぞ」

朝比奈「後方の部隊が一瞬で!?」

仙波「我らでしとめるぞ!」

千葉「ハーケンを突き刺して下に叩きつけてやる!」

卜部「来るぞ!」

スネ夫「くらえー!!」バンバンバンッ

仙波「散開しろ!!」

(スネ夫の攻撃を避け、四聖剣は四方に散らばった)

スネ夫「あれ?何処へ行ったんだ?」

千葉「好機!」バシューン

(千葉の月下がスネ夫のサザーランドへ向けハーケンを発射
しかしひらりマントによって弾かれる)

千葉「チッ、何なんだあのマントは!?」

ジャイアン「こんにゃろー、よくもスネ夫を!!」バンバンバンッ

千葉「しまった!!」

172: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:33:11.15 ID:cSJW/LMt0
(ジャイアンの放った攻撃が千葉の月下に命中)

千葉「くそっ!動けない!!」

ジャイアン「よっしゃー!」

スネ夫「流石ジャイアン!」

仙波「あのマントに攻撃をしても駄目だ!露出している
装甲かコクピットブロックを狙え!!」

卜部「だったら直接打ち込んでやる!」

(卜部はハーケンを利用して空中に飛び上がり
ジャイアンの乗るサザーランドの真後ろにつけ
刀でサザーランドのコクピットブロックに攻撃を仕掛けた)

卜部「もらった!!」

スネ夫「ジャイアン危ない!!」

ガンッ!!!

(攻撃は命中。しかしサザーランドは無傷
攻撃をした月下の刀の方が折れてしまった)

卜部「ば、馬鹿な!?」

スネ夫「今だ!!」バンバンッ

176: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:40:30.24 ID:cSJW/LMt0
卜部「うわっ!」

(スネ夫の攻撃が卜部の月下に命中)

仙波「なんて装甲だ・・・これでは攻撃のしようがない」

ダールトン「全軍、あの二機を援護しろ!!
藤堂と四聖剣、紅蓮のパイロット以外は民兵だ!一気に落とすぞ!」

(ダールトンの号令と同時に前方にいたブリタニア軍が
一気に黒の騎士団へ襲い掛かる)

朝比奈「くそっ、まさか本当に挟まれるなんて!?」

ジャイアン「こんにゃろー!!」バンバンバン

スネ夫「くらえ!」バンバンバン

(ジャイアンとスネ夫の活躍で戦況はよやく五分五分になった
瞬間接着銃による攻撃で身動きの取れなくなった黒の騎士団のナイトメアは
ネズミ捕りにかかったネズミのように地面に這いつくばっている)

仙波「ぐわー!!」

朝比奈「くそっ、仙波さんまでやられた!」

藤堂「このままでは援軍が到着してしまう!
あの二機さえなんとかなれば・・・・」

177: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:41:03.04 ID:uXqPtTO4P
カレン「鬱陶しいんだよブリタニアー!!!」

ドカーーーーーンッ!!!!

(紅蓮の輻射波動が前方のブリタニア軍を吹き飛ばす)

パイロットB「ぐわあああああ」

(輻射波動によるナイトメアの爆発は他機の誘爆を誘い
前方のブリタニア軍は一気に火の海に包まれた)

藤堂「紅月くん!!」

カレン「藤堂さん、あの機体は私に任せてください!」

藤堂「一人でやる気か!?あの機体は恐らく最新鋭のもの
いくら君でも危険すぎる!」

カレン「大丈夫です、自信があります!」

朝比奈「藤堂さん、ここは彼女に任せましょう!
このまま全軍で相手をしていてもラチがあきません!」

藤堂「・・・分かった。では頼むぞ紅月くん!!」

カレン「はい!!」

(藤堂達は前方の部隊へと向かい、紅蓮は後方にいる
スネ夫とジャイアンのサザーランドへと向かった)

178: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:41:31.44 ID:cSJW/LMt0
スネ夫「へへ、流石ドラえもんの道具で強化した機体だ
敵の攻撃が当たってもビクともしないよ!」

ジャイアン「これならひらりマントは必要なかったな」

スネ夫「ジャイアン、このまま僕らだけで黒の騎士団を
壊滅させちゃおうよ!」

ジャイアン「ん?前から何か来るぞ?」

(紅蓮が物凄いスピードで向かってくる)

スネ夫「あっ!!あの赤いやつ、黒の騎士団のエースだよ!」

ジャイアン「さっき前の方でナイトメアをふっ飛ばしてたやつか!」

スネ夫「ジャイアン、あの機体を倒したら僕ら一気に有名人だよ!」

ジャイアン「よーし、一斉射撃だスネ夫!」

スネ夫「オッケー!」

バンバンバンバンバンバンッ

(ジャイアンとスネ夫は紅蓮に向かって瞬間接着銃を連射したが
カレンは操縦桿を素早く動かし全弾回避)

スネ夫「ぜ、全部避けられた!?」

180: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:41:52.80 ID:uXqPtTO4P
ジャイアン「なんて速さだ・・・」

スネ夫「こ、こっちに来るよ!」

ジャイアン「こんにゃろー、やれるもんならやってみろ!
機体性能はこっちの方が上なんだぞ!」

(紅蓮はハーケンを使い上昇、ジャイアンの乗るサザーランドの右腕部を掴み
輻射波動を発動。そのまま地面へと叩きつけた)

ジャイアン「うわあああああ」

スネ夫「ジャイアーン!!」

(サザーランドに目立った破損は無いが、地面に叩きつけられた衝撃で
ジャイアンはコクピットブロック内で頭を打ち気絶してしまった)

カレン「輻射波動を直接叩き込んでも傷一つないなんて・・・
いったい何なのこの機体?」

スネ夫「よ、よくもジャイアンを!!」バンバンバンバンッ

カレン「そんな攻撃当たるか!!」

(カレンは攻撃を回避しながら間合いを詰め
あっという間にサザーランドの頭部と掴んだ)

181: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:42:32.82 ID:cSJW/LMt0
スネ夫「うわっ!!」

カレン「捕まえた!!さっきみたいに叩きつけてやる!」

スネ夫「ママー!!!」

(その時、無数のハーケンが紅蓮に向かって飛んできた
カレンは瞬時に操縦桿を動かしそれを回避
右手で掴んでいたサザーランドを放した)

カレン「この攻撃は!?」

スネ夫「あ、あれ?ぼ、僕助かったんだー!」

?「大丈夫かい!?」

カレン「この声・・・やっぱりスザクか!!」

スネ夫「あれはランスロット!?ぼ、僕を助けてくれたの?」

スザク「のび太くんと君達を助けるって約束したんだ。
ここは僕に任せて、君は倒れた友達を助けてやってくれ」

スネ夫「のび太と?分かりました、ジャイアーン!」

(スネ夫はジャイアンの乗るサザーランドへ向け移動した)

182: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:42:58.87 ID:uXqPtTO4P
カレン「戦場で会ったからには、容赦しないわよ?」

スザク「カレン話を聞け、僕達はもう戦う必要はないんだ!」

カレン「はぁ?何言ってんのよアンタ?」

スザク「日本はコーネリア殿下によって開放される事が決まった!
僕らが争う理由はもう何処にもない!」

カレン「・・・アンタ、私がそんな事を鵜呑みにするとでも思ってるの?」

スザク「嘘じゃない!!君達が隊を退けば、全て解決するんだ」

カレン「馬鹿馬鹿しい、誰が信じられるかそんなこと!
この裏切り者!!!」

スザク「退かぬというなら力づくでも退かせる!!」

カレン「へ~、やれるもんならやってみなさいよ。
飛べるからっていい気になるな!!」

スザク「(輻射波動機構さえ壊せば、あの機体の力は半減する
そうすれば何とか殺さずに退かせられる!)」

カレン「今日こそ墜としてやるスザク!!」

(カレンはランスロットに向け強くペダルを踏むつけた)

183: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:43:33.57 ID:cSJW/LMt0
------------アッシュフォード学園(黒の騎士団司令部)

(V.Vを迎え撃つべく透明マントを被り学園内に潜んでいる
ドラえもんとのび太だったが、来るのは黒の騎士団の団員ばかりで
待てど暮らせどV.Vは姿を現さなかった)

のび太「ドラえもん、V.Vなんて全然来ないじゃない」

ドラえもん「おかしいな~。絶対にナナリーを狙いに来ると
思ったのに」

のび太「何か他にV.Vを探し出すいい方法ないの?」

ドラえもん「尋ね人ステッキくらいしかない」

のび太「アチャー」ドテッ

ドラえもん「んん!?」

のび太「どうしたの?」

ドラえもん「あれはまさか・・・・」

のび太「あれってどれさ?」

ドラえもん「ほら、あそこにいるのってもしかして・・・」

のび太「ゼ、ゼロだ!!?」

185: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:44:12.78 ID:uXqPtTO4P
ドラえもん「驚いた。V.Vを待ってたらゼロが来た」

のび太「どうするドラえもん?」

ドラえもん「このマントを被ってる限り見つかることはまずない
取り合えず近くに行ってみよう!」

(ドラえもんとのび太はゼロの近くへと移動した)


扇「待ってたぞゼロ!戦況はどうなってるんだ?」

ゼロ「藤堂の部隊は今も尚政庁に向け進軍中だ。
少々手こずっているようだが」

扇「援軍到着まで時間がないぞ?大丈夫なのか?」

ゼロ「いざとなったらガウェインでブリタニア軍を空爆する。
それより、この学園の生徒はどうした?」

扇「あぁ、指示通り関係の無い生徒はみなクラブハウスに帰した。
ただ、ゼロの言っていた生徒会のメンバーは玉城が・・・・」

ゼロ「何!?玉城がどうした?まさか逃げられたのか!?」

扇「どうやらそうらしい。恐らく学園の外に」

ゼロ「何をやっているんだ玉城は!!!」

玉城「お、俺だけのせいにするなよ!」

186: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:45:07.89 ID:cSJW/LMt0
ゼロ「お前に任せたのが間違いだった・・・」

玉城「しょ、しょうがねーだろ!急に青いタヌキみたいな奴が来て
みーんな逃がしちまったんだよ!」

ゼロ「青いタヌキ?」

ドラえもん「ぬ~っ」イライラ

のび太「ドラえもん、抑えて抑えて」

玉城「あぁ、わけの分からねー機械で俺を攻撃してきたんだ!」

ゼロ「(まさか皇帝の手先か!?いや、奴が俺の正体を
知るわけがない・・・考えすぎか)」

扇「ところでゼロ、生徒会の生徒になんの用があったんだ?」

ゼロ「なに、その中に協力員がいてな。玉城、生徒会のメンバーの中に
車椅子に乗っている子供はいたか?」

玉城「ん?あーいたぞ」

ゼロ「そうか・・・よし、司令部の人間を外に出して
その子供の捜索にあたらせろ!」

扇「え?それを今やるのか?」

ゼロ「最優先事項だ、急げ!!」

187: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 00:45:26.92 ID:uXqPtTO4P
(指示を出した後、ゼロはC.Cと共に別の部屋へと移動した)

ルルーシュ「くそっ!玉城の奴め!」

C.C「過ぎたことを嘆いてもしかたないだろ。
そもそもこの役目にあの男を選んだのはお前自身だぞ?」

ルルーシュ「分かっている!!なんとかナナリーを保護しなくては・・・」

C.C「玉城の言う青いタヌキと自発的に逃げたのか
或いはそのタヌキに強引に連れ去られたか・・・」

ルルーシュ「それは恐らく前者だ。強引に連れ去ったのであれば
恐らくその青タヌキは皇帝の手の者だろう。だがいなくなったのは
ナナリーだけでなく、会長やリヴァルやシャーリーも含まれている。
皇帝の策略ならばわざわざ関係の無い他の生徒会メンバーまで
連れ去る必要がない」

C.C「そうか、では最悪の事態は防げそうだな」

ルルーシュ「それに、そもそも皇帝はゼロの正体を俺だと
分かっていないはず。こんな手をうってこれるとは思えない」

C.C「・・・・・」

(ルルーシュの携帯に電話が入る)

ルルーシュ「ん?非通知?こんなときに誰だいったい!?」

C.C「ナナリーかもしれんぞ?」

198: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:08:31.57 ID:uXqPtTO4P
ルルーシュ「ナナリーならナナリーと表示される」

C.C「公衆電話からかけてるかもしれないじゃないか」

ルルーシュ「公衆電話からの着信はちゃんと公衆電話と出る。
お前は少し黙ってろ!」

C.C「フン、つまらん」

ピッ

ルルーシュ「もしもし・・・」

?「もしもし、ルルーシュかい?」

ルルーシュ「失礼ですが、どなたですか?」

?「僕かい?僕の名前はV.V」

ルルーシュ「(ブイツー?)はは、変わった御名前ですね」

V.V「フフ、よく言われるよ」

ルルーシュ「申し訳ありませんが、ただ今少々立て込んでるので
後日こちらから折り返し」

V.V「知ってるよ。援軍が来るまでに政庁を落とさないと大変だもんね」

ルルーシュ「!?」

199: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:08:45.84 ID:cSJW/LMt0
V.V「租界を崩したあの作戦は見事だったよゼロ。
やっぱりあれもギアスを使ったのかい?君は応用力があるな~」

ルルーシュ「何故ゼロの正体を知っている!?
それに今ギアスと言ったな・・・お前何者だ!?」

V.V「さっきも言ったろ?僕はV.Vだ」

ルルーシュ「名前を聞いているんじゃない!」

V.V「怒らないでよルルーシュ。僕のことはC.Cに聞けば分かるよ」

ルルーシュ「・・・・」ギロッ

(ルルーシュはC.Cを睨み付ける)

C.C「おいルルーシュ、電話の相手は誰だ?」

ルルーシュ「・・・V.Vとかいう奴だ」

C.C「なに!?」

のび太「聞いたドラえもん!?今V.Vって!」

ドラえもん「聞いた、もう少し様子を見てみよう!」


※ドラえもんとのび太は相変わらず透明マントを被り
堂々と部屋の中に潜入していた

200: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:09:59.90 ID:uXqPtTO4P
V.V「そこにC.Cもいるんだね?」

ルルーシュ「・・・あぁ」

V.V「だったら話は早い。C.Cを頂戴」

ルルーシュ「頂戴?こんな女ならいつでも喜んで引き渡すが、
いったい何の為に?」

V.V「僕とシャルルの計画に必要なんだよ、C.Cがね」

ルルーシュ「シャルル・・・シャルルだと!?それは皇帝の事か!?」

V.V「そうだよ。僕の弟さ」

ルルーシュ「弟・・・・?」

V.V「うん。だから君から見れば僕は伯父になるね」

ルルーシュ「馬鹿な!あいつの兄弟は後継者争いに負け
みな死んだはずだ!」

V.V「僕は死なないよ。C.Cと同じ不老不死だからね」

ルルーシュ「何だと!?・・・お前が俺の正体やギアスの事を
知っているという事は、あの男も当然知っているのだろうな」

V.V「勿論。反抗的な息子だっていつも嘆いてるよ」

ルルーシュ「(くそっ、予想外だ!これでは作戦が・・・)」

201: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:10:27.68 ID:cSJW/LMt0
V.V「話を戻すよルルーシュ。C.Cを頂戴」

ルルーシュ「・・・お前らの言う計画とやらの説明をしてくれたら
考えてやってもいい」

V.V「随分強気だね。どうやら君は自分の置かれてる立場を
理解出来てないようだ」

ルルーシュ「今更ゼロの正体をバラすとでも言って俺を脅すつもりか?
バラしたいのなら好きにしろ。こちらは最早そんな段階ではない」

V.V「違うよルルーシュ。ナナリーのことさ」

ルルーシュ「何!?まさかナナリーや生徒会メンバーを連れ去った
青タヌキというのはお前のことか!?」

V.V「ハハ、青タヌキか。確かに似てるね、でもそれは僕じゃない」

ルルーシュ「どういう事だ!?」

V.V「君の言うその青タヌキに先を越されてね。一度はナナリー誘拐に
失敗したんだ。でもその後彼らがナナリーを移動させた場所に行ってね
その時連れ去ったんだ」

ルルーシュ「今何処にいる?ナナリーは無事なんだろうな?」

V.V「勿論無事だよ。僕とシャルルは今神根島にいる。
ナナリーを返してほしいのならC.Cを連れて今すぐ来て」

202: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:10:48.84 ID:uXqPtTO4P
ルルーシュ「で、結局その計画とやらの説明はなしか?」

V.V「説明がききたいのならC.Cかそこにいる青タヌキに聞きなよ」

ルルーシュ「なに!?ここには俺とC.C以外誰も」

V.V「何か道具を使って姿を隠してるんだろう。
彼は22世紀から来た未来のロボット。それくらい簡単に出来るだろうしね」

ルルーシュ「未来のロボットだと!?」

のび太「ね・・・ねぇ、ドラえもんのこと話してるんじゃないの?」

ドラえもん「どうやらそうらしい・・・」

V.V「嘘じゃないよ、直に聞いてみるといい。
それじゃ僕はこれで。なるべく早く来てよルルーシュ」

ルルーシュ「おい待て!!まだ話は」

ガチャッ・・・・ツーツー

C.C「おいルルーシュ、V.Vは何と言っていたんだ?」

ルルーシュ「待てC.C、その前にやることがある」

C.C「やる事?」

ルルーシュ「あぁ、この部屋に侵入者がいる」

203: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:11:33.28 ID:cSJW/LMt0
のび太「バ、バレてるよドラえもん!」

ドラえもん「そんな馬鹿な!このマントを被ってる限り
バレるはずはないよ!」

ルルーシュ「潜んでる者よ、姿を現し、我が問いに答えよ!!」キュイーーン

(ルルーシュはギアスを発動!両目から赤い鳥のようなものが
のび太とドラえもんめがけて飛び出る)

ドラえもん「これはまさか!?のび太くん、目を瞑って!」

のび太「え?」

(時既に遅く、のび太はルルーシュのギアスにかかり
それまで着ていた透明マントを自ら取った)

ルルーシュ「子供・・・しかし、今までどうやって姿を隠していた?」

のび太「それはこの透明マントを被っていたからです」

(のび太の目は赤く縁取られている)

ルルーシュ「透明マント?」

ドラえもん「僕が説明します!」バサッ

(たまらずドラえもんもマントを取り
ルルーシュ達の前に姿を現した)

204: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:13:01.01 ID:uXqPtTO4P
ルルーシュ「・・・なるほど、お前が青タヌキが」

ドラえもん「むぅ!僕はネコ型ロボット!!」

C.C「タヌキにしか見えんが・・・それにしても滅茶苦茶可愛いな」

ルルーシュ「・・・おい、こいつは本当に未来のロボットなのか?」

のび太「そうです。ドラえもんは22世紀から来たネコ型ロボットです」

ルルーシュ「V.Vの言っていた事と同じ答えか・・・
それにギアスの命令は絶対だ、嘘はつけない。
つまり本当にこいつは未来のロボットということか」

ドラえもん「コラッ!!これ以上のび太くんを使って質問を続けるな!
僕が代わりに全部答えるって言っただろ!!
それと、のび太くんにかけたギアスを解除しろ!」

ルルーシュ「お前もギアスのことを知っているのか・・・」

ドラえもん「そんなことはどうだっていいだろ!早くしろ!」

ルルーシュ「安心しろ、直に切れる」

(のび太の目を縁取っていた赤が消えた)

のび太「あ、あれ?僕いったい何を?」

ドラえもん「大丈夫のび太くん?」

205: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:13:38.22 ID:cSJW/LMt0
のび太「僕は大丈夫だよ?ん・・・うわっ、ゼロ!」

ルルーシュ「では質問に答えてもらうぞ青タヌキ」

ドラえもん「タヌキじゃないって言ってるだろ!ネコ型ロボット!
それに僕にはドラえもんっていう名前があるんだ!」

C.C「ほう、ドラえもんというのかお前は・・・名前まで可愛いじゃないか」

ルルーシュ「V.Vは生徒会室からナナリー達を連れ出したのは
お前だと言っていたが、それは事実か?」

ドラえもん「そうです」

ルルーシュ「何故そんなことをした?」

ドラえもん「V.Vからナナリーさんを守る為です」

ルルーシュ「つまりお前らはナナリーをV.Vから守る為に
みなを移動させたということか?」

ドラえもん「そうです」

ルルーシュ「しかし何の為にそんなことをする?
お前達がナナリーを守る理由などどこにも無いはずだ」

のび太「頼まれたんです、ユーフェミア殿下に」

ルルーシュ「ユフィに!?し、しかしあいつは・・・・」

206: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:14:00.10 ID:uXqPtTO4P
ドラえもん「あなたに撃たれた傷なら僕が治しました!」

ルルーシュ「治した!?じゃあユフィは生きてるのか?」

ドラえもん「はい」

ルルーシュ「・・・そうか、それは良かった」

ドラえもん「やっぱりユーフェミア殿下にギアスをかけたのは
何かの事故だったんですね?」

ルルーシュ「あぁ、突然暴走したんだ。自分ではもう
制御できなくなってしまった」

のび太「ぼ、暴走?」

ルルーシュ「ここからはC.C、お前にも同時に質問する」

C.C「分かっている、V.Vの事だろ?」

ルルーシュ「それだけじゃない、奴と皇帝がやろうとしている
計画とやらについても答えてもらう」

C.C「・・・そこまで話が及んでいたとはな」

ルルーシュ「大体の事は奴との会話で推察出来た。
恐らくV.Vとはお前と同じ、人間にギアスを与える媒介者だな?
そして奴は皇帝にギアスを与えている・・・違うか?」

C.C「・・・正解だ」

207: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:14:39.14 ID:cSJW/LMt0
ルルーシュ「皇帝のギアスとはどんな能力だ?」

C.C「記憶を書き換えるというものだ」

ルルーシュ「記憶を?」

C.C「お前と同じ相手の目を見なければ発動しないタイプだが
他に制限はなく、同じ人間に何度も使用できる。お前のよりも強い」

ルルーシュ「なるほどな、あの男はその力で皇帝の座まで
伸し上がったというわけか」

C.C「そうだ」

ルルーシュ「では計画というのは?」

C.C「人と人との間に一切の虚構のない、死者とも
接触できる世界。あの二人はそれを目指している」

ルルーシュ「死者とも接触できる世界だと?」

ドラえもん「僕も聞きました、全人類を一つの集合無意識
へと回帰するってV.Vは言ってた!」

C.C「そう、つまり集合無意識に干渉し、人類全ての
意識を共有した世界だ」

221: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:51:38.75 ID:cSJW/LMt0
ルルーシュ「何の為にそんなことをする必要がある?」

C.C「V.Vとシャルルは、お前同様幼い頃から父親を含めた
皇族による血みどろの後継者争いを見せられていた。
そしてその過程であの二人は激しく嘘を嫌うようになった」

ルルーシュ「嘘を?」

C.C「あぁ、だから目指したんだ。嘘のない世界を」

ルルーシュ「その為の意識の共有か・・・」

C.C「そうだ」

ルルーシュ「もしそれが実現すれば、強制的に他者と
意識が共有されてしまうのだから確かに嘘はつけないな・・・
だがそんな事どうやってやるつもりだ?」

ドラえもん「確かV.VはCの世界や思考エレベーターが
何とかって言ってました」

C.C「Cの世界とは死者も含めた全ての人の意識が
集まる場所だ」

ルルーシュ「思考エレベーターとは?」

C.C「シャルルの作り出した仮想空間。
人間の思考に干渉するシステムだ」

222: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:52:03.13 ID:uXqPtTO4P
ルルーシュ「人間の思考に干渉するだと?なるほど、だから
俺がゼロだという事も、ここにドラえもんがいるとこもあっさり
見抜けたというわけか」

C.C「思考エレベーターで人間の思考をCの世界へ干渉させ
私とV.Vの持つ不老不死のコードを使い人類の意識を共有させるつもりだろう。
あの二人はそれをラグナレクの接続と呼んでいた」

ドラえもん「ラグナレクの接続・・・」

ルルーシュ「それでV.Vはお前を連れてこいなどと言っていたのか」

C.C「コードが二つないとそれは実行できないからな」

ルルーシュ「大体のことは分かった、後はどうやってナナリーを
助け出すかだな・・・」

C.C「簡単な事だ、V.Vに私を差し出せばすんなり返してくれるだろう。
あいつの目的は私であってお前ではないのだからな」

ルルーシュ「それだとラグナレクの接続とやらが実行されてしまう。
それだけは避けなければ」

C.C「・・・やはりお前は反対なのか?」

ルルーシュ「当たり前だ!確かに実現すれば嘘のない平和な世界が
出来上がるだろう。だがそれは人の持つ命、個人を完全に無視している」

C.C「それをお前が言うか」

223: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:52:50.63 ID:cSJW/LMt0
ルルーシュ「全てが終わったら、俺は罰を受けるつもりだ。
だがあいつらは違う。世界を変えたらそれっきり・・・
罰など受けるつもりは更々ないだろう」

C.C「だろうな」

ルルーシュ「で、お前はどうなんだC.C?」

C.C「どうとは?」

ルルーシュ「お前は随分V.Vや皇帝に関して詳しいようだが
奴らの計画に対してお前はどう考えている?どっちの味方だ?」

C.C「昔は私もこの計画に関わっていた。が、途中で止めた」

ルルーシュ「何故?」

C.C「お前と見解は同じだ。V.Vとシャルルは単に自分が可愛いだけ。
人の事など考えていない。いろいろと理屈を並べてはいたが
結局は自分に都合の良い世界を作ろうとしているだけだと思ったからだ」

ルルーシュ「ではお前は俺の味方ということでいいんだな?」

C.C「恋人でも構わんぞ?」

ルルーシュ「黙ってろ魔女」

C.C「からかい甲斐の無い男だ」

224: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:53:07.22 ID:uXqPtTO4P
ルルーシュ「お前達はどうなんだ?」

ドラえもん「僕達もV.Vの考えには反対です!」

のび太「あの人達は間違ってる!」

ルルーシュ「それで、これからどうするつもりだ?」

ドラえもん「勿論ナナリーさんを助け出して、V.Vを止めるつもりです!
ナナリーさんがV.Vに連れ去られた原因は僕らにもありますから」

のび太「それに、ユーフェミア殿下と約束したしね」

ルルーシュ「では俺に協力してもらおう」

ドラえもん「それはできません!」

ルルーシュ「何だと?何故だ?目的が同じならば
力を合わせるべきだと思うが?」

ドラえもん「あなたがゼロである以上、僕達はあなたと一緒に
戦うことは出来ません!」

のび太「僕達は黒の騎士団のやり方と、ゼロを認めてません!」

ルルーシュ「ではどうしろという?このまま二組が別に行動をするのか?
あまり効率的とは言えないな」

ドラえもん「ゼロではなく、ルルーシュ・ランペルージとなら
一緒に戦うつもりです」

225: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:54:02.32 ID:cSJW/LMt0
ルルーシュ「・・・・・それはどういう意味だ?」

ドラえもん「黒の騎士団の進軍を止めさせて下さい!
そうすれば、僕達はあなたに力を貸します」

ルルーシュ「この状況で撤退しろと言うのか?」

ドラえもん「もう黒の騎士団とブリタニア軍が戦う理由は
無いんです!日本は開放されることが決まってるんですから」

ルルーシュ「開放されることが決まっているだと!?」

のび太「コーネリア殿下が僕達と約束してくれたんです!
ユーフェミア殿下を助けたら、日本を開放するって」

ルルーシュ「コーネリアがそんなことを?しかし、ユフィが
関わっているのであれば可能性は無くわ無いか・・・」

ドラえもん「だからこれ以上無駄な犠牲を出さない為にも
今すぐ戦いを止めさせるべきなんです!軍を退いてください」

ルルーシュ「・・・・・しかし口約束にすぎん。戦いが終わった後で
コーネリアが裏切る可能性だってあるぞ?」

のび太「それは絶対に無いと思います」

ルルーシュ「何故そんなことが言える?」

のび太「あの人の目は、嘘をついてませんでした!」

226: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:54:24.39 ID:uXqPtTO4P
ルルーシュ「・・・・・」

のび太「きっと約束を果たしてくれると思います」

C.C「目ときたぞルルーシュ。どうするつもりだ?」

ルルーシュ「・・・V.Vや皇帝を倒すのに彼らの協力は必須だ。
いいだろう、お前達の言う通り黒の騎士団を撤退せさよう」

のび太「本当ですか!?」

ルルーシュ「そうすれば俺達に協力してくれるのだろう?」

ドラえもん「勿論です。こっちとしてもゼロの・・・いや、ルルーシュさん
の協力がないと恐らくV.V達には勝てないと思いますから」

ルルーシュ「では契約成立だな。早速撤退命令を出そう・・・
もう一度聞くが、本当にコーネリアは信用出来るんだな?」

のび太「大丈夫です!」

ルルーシュ「ふん、流石のコーネリアも子供には敵わなかったわけか。
君達といると、何故かどんなことでも信じてみたくなるな。
いろいろと策略をめぐらせるのが馬鹿らしくなってくる」

ドラえもん「では改めて、これからよろしくお願いします」

ルルーシュ「こちらこそ、よろしく頼む。勝敗は君の持つ不思議な力に
かかっていると言っても過言ではない。頼りにしているぞ」

227: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:55:03.97 ID:cSJW/LMt0
(戦場では相変わらず黒の騎士団とブリタニア軍が攻防を
繰り広げていたが、間もなくブリタニアの援軍が到着しようとしていた)

朝比奈「藤堂さん、上空からブリタニアの援軍が!」

藤堂「うろたえるな!航空戦力はゼロがガウェインで排除する
手はずになっている!」

(その時ゼロから黒の騎士団へと通信が入る)

ゼロ「藤堂、私だ」

藤堂「ゼロか!ブリタニアの援軍が来た、このまま空爆されたら
お終いだ!ガウェインで出てくれ!!」

ゼロ「いや、ここは撤退する」

藤堂「何だと!?」

朝比奈「冗談でしょ!?」

カレン「撤退・・・・?」

藤堂「この気を逃しては政庁を落とす事など今後不可能だぞ!!
今が千載一遇の好機のはず!それを撤退だと!?」

ゼロ「レーダーをよく見ろ。援軍の数が想定していた数の倍以上だ。
流石にこの数をガウェイン一機で対応するのは無理だ。
それに、援軍到着までに政庁を落とすのがこの作戦の本筋だったはず!」

228: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:55:21.51 ID:uXqPtTO4P
藤堂「それはそうだが・・・しかしここまで来て・・・」

ゼロ「急がねば全滅するぞ!生きていれば必ず次のチャンスは
やってくる!ここは退くんだ!!」

藤堂「・・・・承知した。全軍、撤退だ。」

朝比奈「くそっ、ここまで来たのに!!」

カレン「撤退・・・そんな」

スザク「カレン早く逃げろ、空爆に巻き込まれるぞ!」

カレン「そんな・・・・」

藤堂「撤退だー!!空爆される前に全軍撤退!
動けなくなった者を助けつつ、後退しろ!」

千葉「紅月何をしている!?撤退だ!早くしろ」

カレン「そんな・・・・」

(ショックのあまりカレンは動く事が出来ず、紅蓮はその場に棒立ち
上空に展開していた戦闘機が爆撃態勢に入る)

千葉「紅月!!!」

229: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:56:06.70 ID:cSJW/LMt0
戦闘機パイロット「全機爆撃開始!!」

他パイロット「イエス・マイ・ロード!!」

スザク「くっ!!」

(立ちすくむ紅蓮の上空から無数のロケットが放たれる
スザクはランスロットを移動させ、紅蓮に覆いかぶさった)

カレン「ちょ、ちょっとアンタ何考えてんのよ!?」

スザク「ランスロットの方がその機体よりも装甲は堅い
もしかすると助かるかもしれない」

カレン「ハア?馬鹿じゃないの!?これじゃアンタも死ぬかもしれないのよ!?」

スザク「前にルルーシュにも同じようなことを言われたっけかな。
お前は馬鹿だって。大丈夫、きっと君を守って見せるよ」

カレン「いくらランスロットの装甲でも、助かるわけないじゃない。
・・・・・・・本当、大馬鹿よ」

(カレンとスザクは祈るような気持ちで目を閉じた。
大量のロケットが紅蓮とランスロットへ降り注ぐものの
大きな爆発音と地響きだけで、機体自体に直接影響が
出ているような感じがしない。不思議に思ったスザクが
目を開けると、そこには二人の盾となりロケットに向け
マントをかざすオレンジと緑色のナイトメアの姿があった)

231: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 01:56:32.50 ID:uXqPtTO4P
スザク「き、君達は!?」

スネ夫「ジャイアーン、いくらなんでももう限界だよー!」

ジャイアン「頑張れスネ夫!俺達が諦めたら下の二人が
死んじゃうだろー!!」

ダールトン「まさかあそこにいるのは!?おい、今すぐ空爆を止めろ!」

パイロット「し、しかしまだ始まったばかりですが?」

ダールトン「馬鹿者!下で友軍機が巻き添えを食らっているんだ!
さっさと止めさせろ!!!」

パイロット「イ、イエス・マイ・ロード!!」

(程なくして空爆が止んだ)

ジャイアン「スネ夫、大丈夫か!?」

スネ夫「う~、何とか生きてるみたい」

スザク「君達、僕らを庇って・・・・」

スネ夫「見てよジャイアン、ひらりマント穴だらけ」

ジャイアン「あぁ、本当だ!ドラえもんに怒られるかなぁ?」

スネ夫「ハハ、ここで死ぬくらいならドラえもんに怒られる方が
100倍マシだよ」

233: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:02:07.25 ID:uXqPtTO4P
ジャイアン「ま、そりゃそ~だ」

カレン「嘘?私達生きてるの?」

スザク「あぁ、彼らが助けてくれたんだ」

カレン「あの変な色のサザーランドが?どうして?
敵だったのに・・・」

ジャイアン「アンタとは確かに敵同士だったけど、撤退命令が
出た時点で決着はついてたんだ。それに、目の前で困ってる人を
そのまま置き去りにはできないぜ!なぁスネ夫」

スネ夫「そうそう、敵味方関係なし!」

カレン「・・・ふふ、アンタ以外にもいるんだね。こういう馬鹿って」

スザク「え?」

カレン「でも・・・ありがとう」


(こうしてこの戦いはブリタニア軍の勝利という形で幕を閉じた)

234: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:02:34.21 ID:cSJW/LMt0
--------アッシュフォード学園

ルルーシュ「全部隊の撤退が完了したそうだ」

のび太「よかったー」

ドラえもん「じゃあ僕達も早くナナリーさんを助けに行きましょう!」

ルルーシュ「何も考えずに行っても失敗するだけだ。
ある程度策を練らなければ」

ドラえもん「でも早く行かないとナナリーさんが!」

ルルーシュ「それは大丈夫だ。奴らの狙いはあくまでC.C。
こちらが来るまでは人質に手を出すようなマネはしないだろう」

ドラえもん「あ、それもそうですね」

ルルーシュ「問題は皇帝のギアス・・・これをどう防ぐかだ」

のび太「目を閉じてればいいんじゃないですか?」

ルルーシュ「単純に防ぐだけならばそれでも構わんが
それではいつまでもこちらが攻勢に回れないままだ」

C.C「おいドラえもん、何かいい道具はないのか?」

ドラえもん「そんな急に言われても、思いつかないよ」

235: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:03:00.40 ID:uXqPtTO4P
ルルーシュ「俺が先に奴にギアスをかけれられればいいが
そう簡単ではないだろうな」

C.C「わざわざ目を閉じなくても、直接シャルルの目を
見なければいいだろ」

ルルーシュ「だがそれではこちらもギアスをかけれない」

C.C「かける必要ないじゃないか。ギアスを使わずに勝てばいい」

ルルーシュ「簡単に言うな。相手はあの男だぞ?」

C.C「その為のドラえもんだろ?お前のギアスよりも
こいつの道具の方が遥かに役に立ちそうだ」

ドラえもん「そんなに期待されても・・・」

ルルーシュ「ギアス抜きの勝負か・・・。目を合わせなければ
どちらもギアスは使えない。つまり互いに条件は同じになるわけだから
別にそれでも構わんが・・・。しかしどうやって倒す?」

C.C「ラグナレクの接続は思考エレベーター内で行われる。
倒すすべが無いのであればあの二人をそこに閉じ込めてしまえばいい」

ルルーシュ「思考エレベーター・・・・確か仮想空間と言ったな?
どうすれば閉じ込められる?」

C.C「簡単なことだ、二つの出入り口を壊せばいい」

236: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:04:21.11 ID:cSJW/LMt0
ルルーシュ「壊す?」

C.C「そうだ。一つは仮想エレベーターとブリタニア本国を、
もう一つはこれから私達の行く神根島と繋がっている。
この二つを壊せば中にいる者は二度とこちらの世界へは
帰ってこれなくなる。」

ルルーシュ「内側から壊せば俺達も出れなくなる。
別働隊を形成して本国へ向かわし、同時に外側から壊すしかないか・・・」

C.C「そうなるな」

ドラえもん「じゃあ僕とのび太くんがブリタニア本国の方の
出入り口を破壊しましょうか?」

ルルーシュ「そうしてくれると助かる。君達なら難なく潜入
できるだろうしな」

のび太「ところでその出入り口ってブリタニアの何処にあるんですか?」

C.C「・・・・・・」

ルルーシュ「何処だC.C?」

C.C「・・・知らん」

ドラえもん「えぇ!?」

ルルーシュ「お前・・・・」

237: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:05:25.86 ID:uXqPtTO4P
のび太「じゃ、じゃーブリタニア国中を探し回らなくちゃ
いけないの?無理だよそんなの」

C.C「考えてみたら私は当時から場所を知らされてなかったな・・・
恐らくV.Vとシャルルしか知りえない場所なんだろう。
さっきの作戦は忘れてくれ、別のを考えよう」

ルルーシュ「いや、この作戦でいく」

ドラえもん「でもブリタニア側の出入り口が何処か
分からないんですよ?どうするんですか?」

ルルーシュ「俺が内側から壊す」

のび太「えぇ!?それじゃルルーシュさんが出られなく
なっちゃうじゃないですか!?」

C.C「そうだ、馬鹿な考えは止めろ」

ルルーシュ「俺は罰を受けると言ったはずだ。どうせならあの男と
V.Vを巻き添えにしてやる。この世から消える、それが俺が受ける罰だ」

C.C「・・・・言っておくが、思考エレベーター内に時間などという概念はない。
腹も減らなければ歳もとらない。死ぬ事も無く
永遠にあの中で生き続ける事になるぞ?」

ルルーシュ「構わんさ。V.Vはともかく、あの男・・・皇帝シャルルには
聞きたいことも山ほどあるしな。一緒に地獄を満喫してやるさ」

のび太「す、凄い覚悟」

238: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:06:35.97 ID:cSJW/LMt0
ドラえもん「そんなこと言って、ナナリーさんはどうするんですか?」

ルルーシュ「・・・・俺は多くの人間の人生を変え、時には奪った。
必ず何処かで罰を受けなければならない・・・始めからそのつもりだった」

のび太「でもだからって・・・」

ルルーシュ「ナナリーにはスザクやユフィがいる。問題はない」

C.C「結局最後は他人任せか?」

ルルーシュ「なんとでも言え。他にあいつらを倒すすべが無い以上
この方法しかない」

ドラえもん「確かに不老不死の人間から自由を奪うには
この手しかないですね」

ルルーシュ「そういうことだ。では大まかな流れを説明する!
まず四人で神根島まで行き、俺とC.Cとドラえもんが思考エレベーター内に入る。
ナナリーを救出したらドラえもんがナナリーと共に外へ移動
その後俺は各出入り口を壊し、終了だ」

C.C「おい待て、それでは私まで閉じ込められてしまうではないか!」

ルルーシュ「コードを持つお前を一緒に閉じ込めたら奴らの計画が
遂行されてしまう。安心しろ、出入り口を壊す前にトラブルを作る
お前はその隙に逃げろ!」

240: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:07:28.62 ID:uXqPtTO4P
C.C「トラブル?」

ルルーシュ「あぁ、手は考えてある。お前一人が逃げるくらいの
隙は作れるはずだ」

C.C「フン、それはよかった。あんな所でシャルルとV.V、それに
お前と永久に生き続けるなど御免だからな」

ルルーシュ「・・・こっちの台詞だ」

ドラえもん「作戦が決まったのなら早く行きましょう!
この何処でもドアを使えばすぐに行けます!」

C.C「何処でもドア?何だこれは?」

ドラえもん「どんな場所にでも一瞬で移動できる道具です」

241: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:07:53.68 ID:cSJW/LMt0
ルルーシュ「それはいい、移動の手間が省ける。
ただガウェインを持っていきたいのだが、その大きさの
ドアでは運ぶのは無理だな」

ドラえもん「大丈夫です、このスモールライトで小さくして
持っていきましょう!向こうに行ったら今度はビックライトで
元の大きさに戻せます」

ルルーシュ「そうか、それなら問題ない。
それにしても、未来の科学力は恐ろしいな」

(こうして四人は神根島へと向かった)



-------神根島

ドラえもん「ビックライトー!」

(ドラえもんはガウェインを元の大きさに戻した)

ルルーシュ「よし、では思考エレベーターとやらに移動するか」

ドラえもん「何処から中に入れるんですか?」

ルルーシュ「この島の洞窟の奥には妙な遺跡がある。
恐らくそこから入れるのだと思うが、どうだC.C?」

C.C「正解だ」

242: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:09:39.18 ID:cSJW/LMt0
ルルーシュ「やはりそうか。では俺とC.C、ドラえもんの三人で
ガウェインに乗って中に入る」

のび太「ドラえもん、気をつけてね!」

ドラえもん「のび太くんが一人の間何があるか分からない、
一応スペアポケットを置いておくから、もしもの時はこれで
何とかしてね!」

のび太「うん、分かった」

ルルーシュ「準備は済んだか?では行くぞ」

(三人はガウェインに乗り神根島洞窟内にある神殿へと向かった)


----------洞窟内部

C.C「あそこだ、あの扉に手をかざせば中に入れる」

ドラえもん「あれ?神殿の扉の前に誰か倒れてますよ?」

ルルーシュ「ん?子供・・・か?」

C.C「あれはまさかV.V!?」

ルルーシュ「なに!?」

ドラえもん「本当だ、あれはV.Vだ!」

243: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:10:17.47 ID:uXqPtTO4P
ルルーシュ「何故V.Vがあんな所で倒れている?」

C.C「まさか・・・・」

ルルーシュ「何だ?何か心当たりがあるのか?」

ドラえもん「取り敢えず外に出てみましょう!」

(三人はガウェインから降り、倒れているV.Vの元へと向かった)

ドラえもん「うわっ、血だらけだ!」

C.C「・・・・・これは死んでいるな」

ルルーシュ「死んでいるだと?こいつはお前と同じ不老不死では
なかったのか?」

C.C「恐らく、シャルルにコードを奪われたのだろう」

ルルーシュ「コードを!?・・・という事は今はあの男が不老不死
になっているというのか?」

C.C「そういうことだ。しかし、まさかシャルルがV.Vを殺すとは・・・」

ルルーシュ「こちらとしては好都合だ、敵が一人減ったわけだからな。
あの男が不老不死になろうが、どうせ俺と一緒に封印される運命だ
まったく意味はない」

254: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:55:26.27 ID:uXqPtTO4P
(その時、神殿の扉から無数の光のようなものが飛び出し
三人とガウェインの体を包み込んだ)

ルルーシュ「くっ、何だこの光は!?」

ドラえもん「わっ、何だ何だ!?」

C.C「慌てるな、身体に害はない」

(謎の光に包まれた三人は、気がついたら全く
別の場所へと移動していた。
そこはさっきまでの神殿とはまた違う別の神殿)

ルルーシュ「・・・ここが思考エレベーターか?」

C.C「そうだ。私達以外には何もない、時間すら存在しない場所」

ドラえもん「あ、あそこにいるのはブリタニア皇帝じゃないですか!?」

ルルーシュ「なに!?」

シャルル「待っていたぞルルーシュ。・・・・そしてC.C」

ルルーシュ「約束通りC.Cを連れてきたぞ!ナナリーを開放しろ!」

シャルル「ナナリーは、ここにはいない」

ルルーシュ「何だと!?」

ドラえもん「何だって!?」

255: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:56:00.67 ID:cSJW/LMt0
ルルーシュ「いないとはどういう事だ!?」

シャルル「そのままの意味よ。だが安心しろ、死んではいない」

ルルーシュ「貴様っ!!」

ドラえもん「目を合わせちゃ駄目だよルルーシュさん!
ギアスが飛んでくる」

ルルーシュ「くっ・・・」

シャルル「さぁC.C、こちらへ来い。ラグナレクの接続には
お前のコードが必要だ!」

ルルーシュ「黙れ!!ナナリーがいないのであれば
こちらがC.Cを引き渡す理由もない!!お前は俺と共に永遠に
この空間で生きてもらう!」

シャルル「ほう、どうするつもりだ?」

ルルーシュ「予定変更だ。C.C、お前はドラえもんと一緒に
出入り口とやらからここを出ろ。その後俺がそこをガウェインで
破壊する!!」

ドラえもん「でもナナリーさんは?」

256: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:56:41.27 ID:uXqPtTO4P
ルルーシュ「恐らく本当にナナリーはここにはいないのだろう。
一緒に閉じ込めてしまう心配はない。ドラえもん、すまないが
外に出たらナナリーを探し出してくれないか?
君なら容易く出来るはずだ」

ドラえもん「分かりました!約束します」

ルルーシュ「頼むぞ」

C.C「勝手に話を進めるな。悪いがルルーシュ
お前の望み通りにするわけにはいかない」

ルルーシュ「何だと!?まさかこの期に及んで裏切る
つもりか!?」

C.C「あぁ、もうお前に用はない」

ルルーシュ「どういう意味だそれは?」

シャルル「ルルーシュ、お前ではC.Cの願いを叶える
事は出来んということだ」

ルルーシュ「なに!?お前は知っているのか?
C.Cの願いを!?」

ドラえもん「願いって何ですか?」

ルルーシュ「俺はギアスを得る際にC.Cと契約したんだ。
ギアスを得るかわりにC.Cの願いを叶えると」

257: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:57:42.34 ID:uXqPtTO4P
C.C「そう、しかしお前では結局無理だった」

ルルーシュ「無理も何も、肝心のお前のその願いとやらが
分からない以上、俺からはどうしようも無かったのだが?」

C.C「そうだったな、では今こそ明かそう、我が願いを。
我が願いは死ぬこと」

ルルーシュ「死ぬことだと?」

ドラえもん「どういうことですか?」

C.C「コードを引き継いでから私は死ぬ事も出来ず生き続けている。
このコードは新たな継承者に譲渡しない限り絶対に消えない。
継承者とはギアスを持ち、その力を極めた者のこと。」

ドラえもん「そういえば確か宇宙大百科事典にそんな事が書いてあった」

C.C「そこで私は様々な人間にギアスを与えた。コードを捨てる為にな。
しかし、その殆どが途中で力を制御できなくなり、力を極めるまでに
生長した者は一人もいなかった。ルルーシュ、お前もその一人だ」

ルルーシュ「つまりお前は、コードを継承できる人間を作る為だけに
人々にギアスを与え続けていたということか?
後にその者が自分と同じ苦しみを味わう事を分かっていながら・・・・」

C.C「そうだ」

ルルーシュ「俺やマオもお前にとっては自分が死ぬ為の
道具でしかなかったのか?」

258: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:58:19.02 ID:cSJW/LMt0
C.C「当然だ、それ以外に何がある?」

ルルーシュ「・・・・・」

C.C「お前ならばこの力を極めることも出来ると思ったが
どうやら私の思い違いだったようだ」

ルルーシュ「待て、俺はまだこの力に負けてはいない。
必ず使いこなし、お前との契約を果たしてやる!」

C.C「その必要はない。何故ならここに達成人がいるからな」

ルルーシュ「・・・・それがお前か」

シャルル「そういうことだ」

ルルーシュ「なるほど、ギアスを極めたからこそV.Vを
殺し、コードを奪う事が出来たというわけか」

C.C「その事だがシャルル、何故V.Vを殺した?」

シャルル「兄さんは嘘をついた。だからその報いを受けた。
ただそれだけよ」

C.C「嘘?マリアンヌの件か?」

シャルル「これ以上答える必要はない。何故なら、間もなく
人類の意識は一つになる。その時嫌でも答えは分かる」

C.C「ふん、そうだったな」

259: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 02:58:59.83 ID:uXqPtTO4P
ルルーシュ「待てC.C!!お前の願いは本当に死ぬ事
なのか?死ぬ為に生きてきたというのか?」

C.C「そうだ。生き続けることの苦しみから
ようやく開放される・・・」

ルルーシュ「考え直せ!死ぬ為の人生など悲しすぎる!」

C.C「しかし、人はいずれ死ぬ。死があるからこそ人は
生を自覚できる」

ルルーシュ「違う!生きているから生を自覚出来るんだ!」

C.C「言葉遊びに付き合っている暇はない。
さようならルルーシュ、お前は優しすぎる」

ルルーシュ「おい、待てC.C!!」

ドラえもん「こうなったら相手ストッパーを使って!」

シャルル「お前達はそこで見ていろ」スッ

(シャルルが手をかざすとルルーシュとドラえもん
の体にさっきの光が巻きつく)

ルルーシュ「くそっ、動けない!」

ドラえもん「これじゃポケットから道具が出せない!」

260: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:02:55.47 ID:uXqPtTO4P
(シャルルがC.Cの胸にあるコードに手を当てると
C.Cとシャルルの身体は光りだした)

ドラえもん「このままじゃラグナレクの接続が・・・」

ルルーシュ「チッ、何が死ぬ為に生きてきただ!
お前はいつも嘘ばかりだな!」

C.C「嘘ではない。これが私の本当の望み・・・」

ルルーシュ「だったら何故そんな顔をしている!
何故泣いている!」

C.C「な、泣いてなど・・・・」

ルルーシュ「お前の願いは本当は違うんじゃないのか!?
そんな顔して死ぬな!最後くらい笑え!
俺が必ず笑わせてやる、だからC.C!!」

ドラえもん「C.Cさん、あなたはルルーシュさんを庇ったんですね?
あのまま作戦を実行していたらルルーシュさんはこの空間に
永遠に封印されてしまう!あなたはそれを嫌ったんだ!」

C.C「二人揃って何をわけの分からんことを・・・」

シャルル「もうすぐ終わる・・・C.C、長い間御苦労であった」

ルルーシュ「止めろー!!」

262: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:03:31.61 ID:cSJW/LMt0
------洞窟の外

のび太「あ~あ暇だな~、僕も行けばよかった」

ガサガサ

のび太「ん?誰!?」

?「その声は、まさかのび太さんですか?」

のび太「あれ?あなたはナナリーさん!?
どうしてこんな所に?」

ナナリー「分かりません、ユフィ姉様とお話をしていたら
突然V.Vという方が来て、気がついたらここに・・・
のび太さん、ここは何処なんですか?」

のび太「ここは神根島ですよ」

ナナリー「かみねしま?」

のび太「あ、いけない!ドラえもん達に報告しないと!
ここにナナリーさんがいるなら中にC.Cさんを連れてく
必要なんてないんだ!」

ナナリー「あの・・・のび太さん、これまでに何があって、
今何が起こってるのか説明してくれませんか?」

(のび太はルルーシュがゼロということを上手く隠しながら
これまでの経緯を説明した)

263: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:04:05.23 ID:uXqPtTO4P
ナナリー「御父様がそんなことを・・・・」

のび太「そうなんです、それを止めさせて
ナナリーさんを助ける為に、ドラえもん達が
思考エレベーターの中に・・・」

ナナリー「お兄様までそんな危険な所にいらっしゃるなんて・・・
のび太さん、私達も行きましょう!」

のび太「そんな~、ナナリーさんを危険な所へは
連れて行けませんよ!僕一人で行きます」

ナナリー「いいえ、私も連れて行ってください。
私は歩けないし目も見えないので足手まといになると思いますが、
お兄様を助けたいんです!お願いしますのび太さん」

のび太「そこまで言うならいいですけど・・・」

ナナリー「ありがとうございます!
ところでその思考エレベーターという所へは
どうやったら行けるんですか?」

のび太「僕らの目の前に洞窟があるんですけど、
この奥にそこへと通じる入り口があるそうです!」

ナナリー「そうなのですか、では行きましょうのび太さん」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!

のび太「うわっ!地震だ!!」

264: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:05:06.53 ID:cSJW/LMt0
ナナリー「きゃっ!!」

のび太「大丈夫ですかナナリーさん!?
ぼ、僕に掴まっていてください!」

ナナリー「のび太さん!!」ギュッ

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!

のび太「す、凄い揺れ!!」

ゴゴゴゴ・・・・

のび太「ふぅ~、やっとおさまった~」

ガラガラガラガラ!!

のび太「あぁ!?い、入り口が!?」

ナナリー「どうしたんですかのび太さん?」

のび太「今の地震で洞窟の入り口が塞がっちゃいました・・・」

ナナリー「それでは中に入る手段は・・・」

のび太「無くなっちゃいました・・・あ~ん、ドラえも~~ん!」

ナナリー「どうしましょう・・・・このままではお兄様達も
外へ出れなくなってしまいます・・・・」

265: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:05:53.55 ID:uXqPtTO4P
のび太「ん?あ、そうだ!!スペアポケットがあった!!」

ナナリー「すぺあぽけっと?」

のび太「ドラえもんがもしもの時の為にって
置いていってくれたんです!!
このポケットを使えばドラえもん達のいる所へ行けます!」

ナナリー「本当ですか!?」

のび太「このポケットはドラえもんのポケットと繋がってるんです!
つまりこの中に入れば、ドラえもんのポケットから出れます!」

ナナリー「ポケットの中に入れるのですか?」

のび太「このポケットは四次元空間に繋がってるから大丈夫です!」

ナナリー「四次元空間・・・?ですか?」

のび太「あ、でもナナリーさんは足が不自由だから入れないか・・・
ん?待てよ!!もしかしてこれで治せるかも!『タイム風呂敷ー』」

ナナリー「たいむふろしき?」

のび太「包んだ物の時間を戻す道具です!ユーフェミア殿下の
傷を治したのはこの道具なんです!もしかしたらナナリーさんの
目と足も元の状態に戻せるかもしれません!」

ナナリー「目が見えるように・・・歩けるようになるのですか?」

267: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:06:58.45 ID:cSJW/LMt0
のび太「きっと大丈夫です!やってみましょう!」

(のび太はタイム風呂敷をナナリーに巻きつけた)

------
---
-

のび太「そろそろいいかな・・・じゃあ取りますよ?」

ナナリー「お願いします」

バサッ

のび太「ど、どうですか!?」

(ナナリーはゆっくりと閉じていた瞳を開いた)

ナナリー「凄い・・・・見えます!」

のび太「やったー!!足の方はどうですか?」

ナナリー「う・・・動きます!信じられません・・・
ありがとうございますのび太さん!」

のび太「よかったですねー!じゃあ早速ドラえもん達のいる
所へ向かいましょう!」

ナナリー「はい!確かこのポケットの中に入るんでしたよね?」

269: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:08:04.77 ID:uXqPtTO4P
のび太「そうです!まず僕から入りますね!」

(のび太は片足をポケットに突っ込み、勢いをつけて
そのまま身体全体をポケットの中へと押し込んだ)

スポッ

ナナリー「のび太さん!?わ、私に今のが出来るでしょうか・・・」



----------思考エレベーター

シャルル「もうすぐ終わる・・・C.C長い間御苦労であった」

ルルーシュ「止めろー!!」

ドラえもん「ん・・・・?何だ?ポケットが?」モゾモゾ

ルルーシュ「どうした!?」

ドラえもん「ポ、ポケットから何か来る!!」モゾモゾモゾモゾ

ルルーシュ「ポケットから?何を言ってるんだこんな時に」


(ドラえもんのポケットからのび太とナナリーが
物凄い勢いで飛び出した)

271: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:08:39.03 ID:cSJW/LMt0
バシューーーーーン

シャルル「なんだ!?」

C.C「あれは・・・」

のび太「うわああああ」

ドラえもん「の、のび太くん!?」

ルルーシュ「何故あいつがお前のポケットから?
一緒に飛んできたのはまさか・・・ナナリーか!?」

ナナリー「キャー」ヒューン

ドラえもん「危ない!このままじゃ二人とも地面に落ちる!」

ルルーシュ「くそっ!ナナリィィィィ!!!」

のび太「わああああああああ」ヒューン

ゴツンッ!!

シャルル「ぬおぉ・・・・」

(ドラえもんのポケットから飛び出したのび太は
綺麗な弧を描きシャルルの頭上へと頭から落下した)

ドラえもん「わっ!皇帝の頭に!」

273: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:09:39.19 ID:uXqPtTO4P
シャルル「ぬぅ・・・ぅぅ・・・・うっ」バタッ

ドラえもん「あらら、倒れちゃった」

(シャルルが倒れたと同時に、それまで二人を
縛っていた光が消えた)

ルルーシュ「よし、これで動ける!!
ナナリー今助けるぞ!」

ナナリー「キャー」ヒューン

ルルーシュ「くそっ、間に合わないか!?」

C.C「私に任せろ!」

ルルーシュ「C.C!?」

バフッ

(C.Cは見事ナナリーをキャッチした)

ナナリー「あ、ありがとうございますC.Cさん」

C.C「構わんさ」

ルルーシュ「大丈夫かナナ・・・ナナリー、その目は!!」

ナナリー「はい、のび太さんがドラえもんさんの道具を
使って治してくださったんです!」

274: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:10:13.81 ID:cSJW/LMt0
ルルーシュ「のび太が!?しかし信じられん・・・こうも簡単に
まさか、足も治ったのか!?」

ナナリー「はい♪」ヒョコッ

(ナナリーはその場に立ち上がった)

ルルーシュ「おぉ!!よかったなナナリー!!」

C.C「・・・おい!!私を無視するな」

ルルーシュ「何だいたのかC.C?」

C.C「・・・・いたのかだと?誰がナナリーを受け止めて
やったと思っている」

ルルーシュ「そうだったな。礼を言う、ありがとう。
で、どうする気だ?」

C.C「どうするとは?」

ルルーシュ「惚けるな、さっきまで皇帝にコードを与え
死ぬつもりだっただろうが!」

C.C「あぁその事か。気が変わった・・・やっぱり止める」

ルルーシュ「・・・・コロコロと気の変わる女だ。
まさかとは思うが、お前本当に俺の事を思って
あの男の下へ行こうとしてたのか?」

281: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:24:52.61 ID:uXqPtTO4P
C.C「自惚れるなよ」

ルルーシュ「・・・では何故奴に力を貸そうとした?
まさか本当に死にたいと思っていたからなのか?」

C.C「そうだ。だが、直前にお前がなかなか素敵な事を
言ってくれたのでな。乙女は心を揺さぶられたのだよ」

ルルーシュ「誰が乙女だ・・・」

ナナリー「あまり話しの内容はよく分かりませんが、
お兄様はC.Cさんになんて言ったのですか?」

C.C「フフ、聞きたいか?」

ナナリー「是非♪」

ルルーシュ「余計な事は言うなC.C!!」

C.C「流石に妹にプロポーズの内容は聞かれたくないようだな」

ナナリー「プ、プロポーズ!?お兄様はC.Cさんと
御結婚なさるんですか!?」

ルルーシュ「違う、違うぞナナリー!
おい、誤解を招くような事を言うな!」

284: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:25:40.45 ID:uXqPtTO4P
C.C「何だ違うのか。では今からでもシャルルに
協力し直すとするか」

ルルーシュ「おい!!」

C.C「冗談だ。だがルルーシュ、自分の言った事には
責任を持てよ」

ルルーシュ「だから俺はお前と結婚するなど一言も・・・」

C.C「そっちではない、最後くらい笑って死ねるように、
私を笑わせてくれるんだろ?」

ルルーシュ「・・・C.C、お前の本当の願いというのは
もしかして・・・」

C.C「あぁそうだ。だから、ちゃんと契約を果たせよ」

ルルーシュ「フン、いいだろう。約束したからな」

ナナリー「あの、お兄様・・・御父様の事は放っておいて
よいのですか?」

ルルーシュ「はっ!忘れていた!あの男はどうした!?」

ナナリー「御父様ならあそこに倒れてますけど・・・」

285: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:25:59.85 ID:cSJW/LMt0
ドラえもん「のび太くん、大丈夫!?」

のび太「は~ビックリした!!物凄い勢いでポケットから
飛び出すんだもん!死ぬかと思った~」

ドラえもん「でもそのお陰で僕達は助かった!あれを見てよ!」

のび太「どれ~?あぁ!?皇帝が倒れてる!!」

ドラえもん「飛んできたのび太くんの頭が直撃したんだ、今は気絶してる」

のび太「えぇ!?じゃ、じゃあ僕が皇帝を倒したってこと?」

ドラえもん「そういうこと♪」

のび太「やったー!」

ルルーシュ「喜ぶのはまだ早い。奴は不老不死だ。
仮にこのまま殺したとしてもまた蘇る」

のび太「そ、そうだった・・・」

ドラえもん「コードさえ抜き取れれば何とかなるのに」

のび太「タイム風呂敷でコードを受け取る前の状態に
戻しちゃえば?」

ドラえもん「V.Vに僕の道具が全然効かなかったように、
たぶん皇帝にも効果はないと思う」

286: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:26:32.46 ID:uXqPtTO4P
のび太「じゃあどうするのさ~?」

ルルーシュ「このまま拘束し、自由を奪い、永久にその状態
のまま何処かに監禁するしかないだろうな」

ドラえもん「そ、それはいくらなんでも可哀想だよ!」

ルルーシュ「こいつの恐ろしさを忘れたのか?
自由にしたら最後、今度こそ打つ手が無くなるぞ?」

ドラえもん「で、でも・・・」

C.C「問題ない、私がシャルルからコードを抜こう」

ルルーシュ「コードを抜くだと!?そんなことが出来るのか?」

C.C「媒介者同士ならばコードを奪うことは可能だ。
さっきまでシャルルが私からコードを奪おうとしていた事を忘れたのか?」

ルルーシュ「・・・そういえばそうだったな。
しかし、それではお前のコードが二つになってしますぞ?」

C.C「一つが二つになった所で今更何も変わらんさ。
それに、私がコードを二つ所有している内は
もう二度とラグナレクの接続を実行しようなどという奴は
現れないだろう。一石二鳥だ」

ルルーシュ「確かにそうだが・・・しかし」

287: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:27:01.35 ID:cSJW/LMt0
C.C「心配してくれるのは嬉しいが、今はこうするしか他に道はない」

ルルーシュ「コードを奪ったら、この男はどうなる?」

C.C「コードを奪われた瞬間消滅する」

ルルーシュ「そうか」

C.C「では始めるぞ」

ルルーシュ「いや、やはり駄目だ!
これ以上お前に重荷を背負わせるわけにはいかない!」

C.C「重荷?だったら、お前も一緒に背負ってくれれば
いいじゃないか」

ルルーシュ「だが、俺はギアスを極めることは出来なかった。
それではコードを継承することはできないのだろう?」

C.C「誰がお前にコードを渡すと言った」

ルルーシュ「共に背負えと言ったのはお前だろう・・・」

C.C「そういう意味ではない。・・・私の傍にいろ。
それだけで、負担は軽くなる」

ルルーシュ「一緒にいるだけでか?よく分からんが
それでお前の負担が軽くなるならそうしよう」

C.C「・・・・相変わらず鈍感な男だ」

288: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:27:20.03 ID:uXqPtTO4P
ナナリー「あの、みなさんはさっきから
何の話をしているのですか?」

ルルーシュ「あ、いや・・・」

ドラえもん「あはは、ナナリーさんはのび太くんと
一緒に先に外に出てた方がいいですね!安全だし」

のび太「え?僕も?」

ルルーシュ「そ、そうだな。のび太、頼む」

のび太「わ、分かりました。じゃあ行きましょうか」

ナナリー「はい・・・・でもお兄様が・・・」

ルルーシュ「俺は大丈夫。すぐに帰るよ」

ナナリー「・・・きっとですよ」

ルルーシュ「あぁ」

(ナナリーとのび太が外へ出た)

C.C「さて、邪魔者もいなくなった事だし始めるか」

ルルーシュ「ナナリーを邪魔者扱いするな!」

290: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:28:09.83 ID:cSJW/LMt0
(C.Cはシャルルの身体に手をあて
コードを抜く作業に取り掛かった)

ルルーシュ「コードを抜いたと同時に消滅か・・・・
まさかこんな形で決着がつくとは思わなかった」

ドラえもん「でも、これで何とか全て解決しますね」

ルルーシュ「あぁ。ラグナレクの接続、実行されずに
済んで本当によかった」

シャルル「ぬぅ!?」ギロッ

(シャルルは気を取り戻し、作業をしていた
C.Cを突き飛ばした)

バンッ!

C.C「ぐあっ!!」

ドラえもん「C.Cさん!!」

ルルーシュ「ちっ!最後まで気絶していれば
よかったものを!!」

シャルル「甘いわルルーシュゥゥゥ!!!
ワシの計画は必ず実行する!!誰もワシを止める事はできん!!」

ドラえもん「あわわ、どうしよう!」

294: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:31:53.44 ID:cSJW/LMt0
シャルル「何をしようとしていたか知らんが
今のワシは不老不死!何をやっても無駄だ!!」

C.C「今ではない、正しくは『さっきまでは』、だ」

シャルル「何を言っているC.C!?」

ルルーシュ「まさか、もうコードは抜き取ったのか!?」

C.C「あぁ」

シャルル「コードを抜き取っただと!?何という愚かしさか!!
C.C、貴様ぁぁぁぁぁぁ!!!」

(シャルルの身体が足元からゆっくりと消え始めた)

ルルーシュ「もう終わりだシャルル・ジ・ブリタニアよ。
お前とV.Vの計画は、独りよがりなただの幻想。実現させるわけにはいかない。
侵略の度に奪った多くの命に地獄で懺悔するがいい、クロヴィスと一緒にな」

シャルル「おのれぇぇぇぇぇぇぇ!!!
ルルーシュゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!!!」

ルルーシュ「消えろっ!!!!!」キューン

(ルルーシュはシャルルへ向け無意識にギアスを発動
そして、シャルルは完全に消滅した)

295: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:32:18.70 ID:uXqPtTO4P
ルルーシュ「・・・・・・・」

ドラえもん「ふぅ、一時はどうなる事かと思ったけど
なんとか終わりましたね!」

ルルーシュ「あぁ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!!!!

ドラえもん「な、何だ!?急に揺れだしたぞ!?」

C.C「そうか、ここはシャルルの作り出した空間。
あいつが消えた今、ここも消えようとしているのだろう」

ルルーシュ「なんだと!?」

ドラえもん「と、とにかく出口へ急ぎましょう!!」

ルルーシュ「行くぞC.C!!」

(ルルーシュはC.Cの手をとり走り出した)

C.C「フフ、まったく強引な坊やだ」

ガラガラガラガラガラッ

(そして思考エレベーターは跡形もなく消えた)

297: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:32:54.93 ID:cSJW/LMt0
--------神根島

ナナリー「お兄様達、遅いですね・・・」

のび太「大丈夫ですよ、ドラえもんが一緒にいるんだから!」

ナナリー「ふふ、のび太さんはドラえもんさんを
信頼してるんですね」

のび太「勿論!大切な友達だからね!
だからナナリーさんもお兄さんを信じなきゃ」

ナナリー「はい、そうですね」

ドラえもん「みんな~」

のび太「あ、帰ってきた!!おーい、ドラえも~ん」

ナナリー「お兄様!」

ルルーシュ「すまないナナリー、少し遅くなったな」

ナナリー「いいえ、帰ってきてくれて嬉しいです!
あの、ところで御父様は?」

ルルーシュ「あぁ・・・あいつは、消えたよ」

302: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:36:08.55 ID:cSJW/LMt0
ナナリー「消えた・・・・」

ルルーシュ「ナナリー、お前は特によく分かるだろうが
あいつは今までにそれだけの事をしてきた。だから消したんだ」

ナナリー「そうだったんですか。少し残念です・・・
最後にもう一度だけお話をしたかった」

ルルーシュ「それでなナナリー・・・・実は、俺も消えなければ
ならないんだ・・・」

ナナリー「え!?何でですか!?」

ルルーシュ「俺は罰を受けなければならない。
あの男同様、それだけの事をしてしまったからな・・・・」

ナナリー「そんな、お兄様が何をしたというのですか!?」

ルルーシュ「ナナリー、実は俺は・・・」

C.C「ルルーシュは私の下着を盗んだんだ」

ルルーシュ「・・・・・・は?」

ナナリー「え・・・・?」

C.C「だから罰を受けなければならない。
確かそうだったよなドラえもん?」

308: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:41:16.23 ID:uXqPtTO4P
ドラえもん「ふふふ、そうです!ルルーシュさんは
確かにC.Cさんの下着を盗みました!」

ナナリー「お、お兄様・・・・そんなことを」

ルルーシュ「おい!!お前ら急に何を言い出す!!
俺は真剣に話をしていたんだぞ!!」

C.C「真剣なのはこちらも同じだ。
何せ、盗まれたのは他の誰でもない私の下着なのだからな」

ルルーシュ「俺がいつお前の下着を盗んだというんだ!?
だいたいお前の下着など、興味も関心もない!!」

C.C「なるほど、興味も関心もない女の下着に手を
出してしまう程に、お前はムラムラしていたということか」

ナナリー「お、お兄様・・・・」

ルルーシュ「い、いい加減にしろよC.C!!!
俺はこれまでの罪の報いをうけねばならないんだ!!」

C.C「だから消えるというのか?短絡的だな。
それはお前の自己満足にすぎん。残された者の身にもなれ。
私やナナリーはどうなる?」

ルルーシュ「・・・・・・・」

C.C「それに私との契約はどうなる?傍にいるという約束は?
それらを全て放棄するつもりか?」

309: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:41:56.70 ID:cSJW/LMt0
ルルーシュ「それは・・・・」

ドラえもん「ルルーシュさん、何も消えることだけが
罰をうけるということではないと思います!」

のび太「僕もそう思います!ナナリーさんやC.Cさんには
絶対にルルーシュさんが必要です!
だから、消えるなんて言わないでください!」

ルルーシュ「ドラえもん・・・のび太・・・」

C.C「ルルーシュ、お前は私達の傍にいてくれ」

ルルーシュ「・・・あぁ、分かった。ありがとう」

ナナリー「何だかよく分かりませんけど、とにかくお兄様は
消えなくて良いのですね?」

ルルーシュ「あぁ、そうだよナナリー。これからもずっと一緒だ」

ナナリー「お兄様・・・」

C.C「だがまぁ、一応下着盗難の件の罰は受けてもらおう」

ルルーシュ「まだ言っているのかお前は・・・・・
まぁいいだろう!泥棒の件を認めるわけではないが、
このまま何の罰も受けないというのは納得できん。やれ!」

C.C「フフ、そうこなくてはな。ドラえもん、何か出せ」

310: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:42:37.66 ID:uXqPtTO4P
ドラえもん「『夢確かめ機ー』」

●夢確かめ機
対象の頬をおもいっきりツネり、夢かどうかを
確かめる機械

ビョーーーン

(夢確かめ機の手がルルーシュの頬をツネる)

ルルーシュ「いたたたたたたたたたたたたっ!!!」

ナナリー「ふふ、お兄様!もう悪い事はしちゃ駄目ですよ!」

C.C「そうだぞルルーシュ。それにしても、この道具は
なかなか面白いな。ドラえもん、これはいつまで
ツネり続けるんだ?」

ドラえもん「C.Cさんが止めろというまでいつまでーも続きます!」

C.C「ほう、それではもう少し見ておくとするか」

ルルーシュ「いたたたたっ!!おい、さっさと止めろ!!」

のび太「あははは、面白い顔w」

C.C「なかなか可愛いぞルルーシュw」

ルルーシュ「早く止めろー!!!!!」

312: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:43:20.67 ID:cSJW/LMt0
--------ブリタニア政庁

ギルフォード「殿下、黒の騎士団の撤退を確認しました」

コーネリア「ふぅ、何とかなったか」

ダールトン「この戦、彼らの協力が無ければ
恐らく我らは負けていたでしょうな」

ギルフォード「えぇ、彼らには感謝しなければなりませんね」

コーネリア「ところでダールトン、ユフィは本当に無事なんだな?」

ダールトン「はい、ドラえもんのお陰で助かりました」

コーネリア「・・・・そうか、それは良かった」

ダールトン「しかしジャイアンとスネ夫によると
その後ドラえもんとのび太の行方が分からなくなっているようです」

ギルフォード「それは大変だ!今すぐ捜索隊を出しましょう!」

コーネリア「その必要はない。あいつらなら何とかなるさ。
未来のロボットだぞ?それに、その前に私達にはやる事がある」

ギルフォード「やる事?」

コーネリア「あいつらとの約束を果たさねばな。
ダールトン、会見の準備をしろ!それと、黒の騎士団に使者を出せ」

313: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:44:03.78 ID:uXqPtTO4P
----------東京租界

スザク「ドラえもん達との連絡はついたのかい?」

スネ夫「それが全然・・・」

スザク「何かトラブルがあったのかもしれない!
僕がランスロットで探しに行こうか?」

ジャイアン「いいえ、大丈夫です!のび太一人なら心配だけど
ドラえもんも一緒にいますから!」

スザク「そうか、分かった」

カレン「何の話をしてるのか知らないけど
さっさと私を連行したらどうなの?テロリストなのよ?」

スザク「何度も言ってるだろカレン!もうその必要はないんだ!
日本は開放されるんだから!」

カレン「はぁ~、あのねぇ・・・誰がそんな話信じられるって言うのよ」

スザク「ほ、本当だってば!ねぇみんな?」

ジャイアン「本当だとも!コーネリアは俺達と約束したんだ!」

カレン「約束事を破るのはブリタニアの十八番よ」


(その時コーネリアの会見映像が街頭テレビに映し出された)

314: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:44:44.03 ID:cSJW/LMt0
スネ夫「ん?ジャイアン!コーネリアが会見する
みたいだよ!」

ジャイアン「本当だ!きっと日本の開放を宣言するんだぞ」

カレン「まさか、あの女がそんな事するはずないわ」

スネ夫「そう言われるとなんか不安になってきた・・・」

スザク「大丈夫。信じるんだ」


(その後コーネリアは会見上で世界中に日本の開放を宣言した)


カレン「嘘・・・・・本当に・・・」

スネ夫「やったー!!やったよジャイアーン!」

ジャイアン「良かったなスネ夫ー!」

(ジャイアンとスネ夫は泣きながら抱き合った)

スザク「これで日本が・・・・昔の日本が帰ってくるんだ。
良かった、本当に」

315: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:45:26.15 ID:uXqPtTO4P
-------------黒の騎士団(斑鳩内)

扇「い、今なんて言ったんだ?日本を開放するって・・・」

藤堂「信じられん・・・何故コーネリアがそんな事を?」

玉城「決まってんだろ!ゼロが交渉したんだよ!
俺達の抵抗活動が報われたんだ!!よっしゃー!!」

扇「ゼロが・・・」

藤堂「確かに、そうでも考えないと説明がつかんな。
あのコーネリアが・・・いや、ブリタニアが自ら占領国の開放を
発表するなどありえん」

朝比奈「どうでもいいじゃないですかそんな事!!
僕達は日本を取り戻したんだ!」

仙波「信じられんが、今は目の前の事実を大いに喜ぼうではないか」

藤堂「フッ、そうだな」

卜部「藤堂さん、ブリタニア政府から使者が来てます!」

藤堂「なに?」

卜部「新政権設立に関して、話があるそうです」

千葉「新政権!?ブリタニアは本気で日本を開放するつもりなのか」

318: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:46:11.28 ID:cSJW/LMt0
卜部「俺も信じられなかったが、どうやらそのようだ」

藤堂「しかし、何故俺なんだ?ゼロはどうした?」

扇「恐らくゼロが指示したんじゃないんですか?
新政権に関する話し合いには藤堂さんを交えるようにと」

玉城「きっとそうだぜ!これなら俺の新政権閣僚入りも
夢じゃないぜ!」

千葉「いや・・・・恐らくそれは夢で終わると思うぞ」

藤堂「あまり柄ではないが、日本の為だ。
取り敢えず行って話しをしてくる!」

朝比奈「藤堂さん、気をつけて!日本を頼みます」

藤堂「あぁ、任せておけ」

321: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:47:02.19 ID:uXqPtTO4P
----------神根島

ドラえもん「どうやらさっき日本の開放が
宣言されたみたいです!」

のび太「えぇ!!じゃあこれからは・・・」

ドラえもん「うん、昔みたいな平和な日本が帰ってくる!」

のび太「やったー!!!」

ドラえもん「ふふふ、よかったねーのび太くん」

ルルーシュ「まさか本当にあのコーネリアが約束を守るとはな」

C.C「これでもうこの世界にゼロは必要なくなったな」

ルルーシュ「あぁ。ここから先は扇や藤堂に任せておけばいい」

C.C「では私達も帰るとするか。ドラえもん、あのドアを出せ」

ドラえもん「あっ!その前にC.Cさん」

C.C「何だ?」

ドラえもん「そのコード、22世紀に行けば消す事が
出来るかもしれません!」

ルルーシュ「なに!?それは本当か!?」

323: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:47:46.89 ID:cSJW/LMt0
ドラえもん「確実に消せるかどうかは分かりませんが、
22世紀にはそういった呪いのようなものへの
対策の取れる病院が沢山あるんです!そこに行けば恐らく・・・」

ルルーシュ「そうか、それは良かった!
C.C、今すぐドラえもんと一緒に22世紀へ行って来い!」

C.C「・・・お前も来い」

ルルーシュ「なに?」

C.C「お前も来いと言っている。傍にいると言っただろ?」

ルルーシュ「フン、まぁいいだろう。22世紀の世界にも多少
興味はあるしな」

ドラえもん「ところが予約を入れないといけないので
今すぐ行っても駄目なんですよ」

ルルーシュ「予約?」

ドラえもん「はい、宇宙中からそういった患者が
集まってるので予約無しでは受診できないんです」

ルルーシュ「宇宙中・・・・宇宙人にも会えるのか・・・
なかなか貴重な体験が出来そうだな」

C.C「ではドラえもん、日にちが決まったら連絡をしてくれ。
この男を連れすぐに向かう」

329: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:50:19.53 ID:cSJW/LMt0
ドラえもん「分かりました!」

のび太「ねぇ、ドラえもん!早くみんなの所に
帰ろうよ!」

ドラえもん「そうだね!では『何処でもドアー』」バタンッ



----------東京租界

のび太「みんなー!!」

ジャイアン「おぉ!!心の友よー!!!」

スネ夫「よかったー、のび太もドラえもんも無事だったんだ!」

ドラえもん「二人ともよく頑張ったね~!」

スザク「よかった、みんな無事で・・・。ってあれ?
ルルーシュにナナリー!!どうして君達が
彼らと一緒にいるんだい?」

ルルーシュ「あ・・・・いや、それはその・・・・」

スザク「まぁいいか!みんな無事ならそれで」


(こうしてドラえもんやルルーシュ、スザク達の長い戦いは終わった。
ブリタニアの支配を逃れ、日本は平和になりましたとさ)

331: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:50:35.39 ID:uXqPtTO4P
---------数ヶ月後

ドラえもん「もう、連れてくるのはルルーシュだけ
じゃなかったの!?こんなに大勢困るよ!!」

C.C「仕方ないだろう、みんな22世紀とやらに
行きたいと聞かないのだ」

ドラえもん「こんなに大勢タイムマシンに乗れないよ!」

C.C「ビックライトででかくすればいいだろ!!」

ドラえもん「も~わがままばっかり!!」

コーネリア「いつまでウダウダ言っている
早く22世紀へ連れて行け」

ギルフォード「姫様の身を守るのが、騎士たる私の務め。
どこまでもご一緒いたします」

ダールトン「フハハハハ、楽しみだのー22世紀!」

ロイド「セシルくん、向こうへ行ったら出来るだけ多くの写真を撮るんだよ。
あと、隙あらばいろんな物を盗んでね♪」

セシル「そんなことしたら捕まっちゃいますよロイドさん!」

ロイド「だって22世紀だよ~♪好奇心はつきないよ♪」

333: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:51:39.39 ID:cSJW/LMt0
シャーリー「もう、何で会長まで来るんですか!」

ミレイ「だって楽しそうじゃな~い。心配しなくても
シャーリーとルルーシュの間を邪魔したりしないわよ♪」

シャーリー「も~、会長ったらそればっかり///」

カレン「はぁ、なんで私まで・・・」

スザク「いいじゃないか。たまには勉強の息抜きも
必要だよ?」

カレン「アンタが行こうって言うから仕方なく来たのよ!
つまらなかったら承知しないからね!!」

スザク「ふふ、はいはい」

ユフィ「(スザクとカレンさんは最近仲が良すぎです!
道中監視しなければっ!!)」

藤堂「22世紀か・・・・その頃私はどうなっているのだろうな」

朝比奈「いや、死んでるでしょ」

千葉「朝比奈、不謹慎な事を言うな!!」

朝比奈「不謹慎っていうかありえないでしょ普通に・・・」

334: ◆B/3uoJfB4Y 2011/03/11(金) 03:53:14.56 ID:cSJW/LMt0
ルルーシュ「何でこんなにいっぱいいるんだ・・・・」

C.C「さぁドラえもん、早くタイムマシンのある所へ案内しろ!」

コーネリア「ドラえもん」

ダールトン「ドラえもん」

シャーリー「ドラちゃん」

ロイド「ドラえもんくん♪」



ドラえもん「も~!!!こんなに多く乗れないってば!!!!!」





--------------------おわり