1: 名無しさん 2020/03/26(木) 02:46:11.543 ID:11hkYYjIM
男「奢ったりはしないぞ。無駄遣いしない様に俺少額しか持ち歩いてないから」

後輩「分かりました、出しますよ。とにかく私はここから動きたくないんです」チャリンッ

男「謎のこだわりだな。まぁ、いいよ。パシられてやる」トタトタ

後輩「やったー、先輩やさしー!炭酸でもそうでなくても、ブドウ味の飲み物でお願いしますよー!」

後輩「……」チラッチラッ ソー


男「買ってきたぞ……ってアレ……?なんだよ、どっか行くなら教えてくれればいるのに」

後輩「…ちゃんといますよ、お金出してますし…」

男「わっ…。扉の裏って死角なんだよな…パッと外から見ても気づけないって…」

後輩「別に、どこに座ってようと私の勝手じゃないですか…。ってそれ無果汁ですか?炭酸飲料はコレがあるからなぁ…まぁ、ありがとうございます…」

引用元: ・後輩「先輩、喉乾きました。飲み物買ってくださいよ~」

2: 名無しさん 2020/03/26(木) 02:53:14.302 ID:11hkYYjIM
後輩「先輩ってどうしてこんなとこにやってきたんですか?何も無いのに」

男「なんとなくだな。せっかくの母校だし、知らない場所があるのは嫌だからさ。それに、俺空き教室結構すきだし」

後輩「静かだから好きってのは分かりますよ。ま、その静かさも誰かさんが気まぐれでやってきて壊れつつありますけど…」

男「のわりにお前も満更でもないんじゃないか。空き教室なんていくらでもあるんだし、本当に嫌なら…」

「おにいちゃん…?」

男「えっ?」

妹「あ、やっぱりお兄ちゃんだ。どうしてこんなところに寄ってるの?暇してるなら帰ろうよ」

男「あぁ。なんか学校終わりってドッと疲れが出てぼーっとしたいんだよな。しばらくして落ち着いたら帰るよ」

妹「あんまり変なところをフラフラしてちゃダメだよ、ひとけのないところで不良生徒に絡まれたらりしたら危ないから」

後輩「っ……」ササッ

3: 名無しさん 2020/03/26(木) 03:05:14.772 ID:11hkYYjIM
妹「……あれ、その子……」

男「知り合いか?俺の後輩だって言ってたから1年で…お前のクラスメイトだったりするのか」

妹「かもね。顔がよく見えないけど…お兄ちゃんとは、どういう…」チラッ ジー

後輩「……っ」ビクビクッ

男「普通に放課後に話したりしてるだけだよ、それだか」

妹「園崎さん…?ふふっ、園崎さんだよね…?こんなとこでお兄ちゃんと話してたんだ、ふーん…」

後輩「……あ……その……」ビクビク

妹「どうして何も返事してくれないの?愛想悪いって思われちゃうよ?ねえ、園崎さん」

男「…お前ら、仲悪い…?」

妹「そう見えた?なら、大人しくするね。園崎さん、もっと愛想良くしてくれてもいいのにね」

11: 名無しさん 2020/03/26(木) 03:17:20.757 ID:11hkYYjIM
後輩「し、死ぬかと思った……。とんだ疫病神じゃないですか…なんですかこれ…なんで私がこんなに目に遭うんですか…?[

男「疫病神って…。お前、人見知りだったのか?俺と話してる感じそうは見えなかったけど…」

後輩「別に他人とは話せますよ、話せるに決まってるじゃないですか!何言ってるんですか!ただ、アレは別ですよ!」

男「人の妹をアレ呼ばわりするなよ」

後輩「しますよ!当たり前じゃないですか!誰のせいでビクビク震えてこんな空き教室に閉じこもってると思ってるんですか!」

後輩「アイツがいなければ今頃私はクラスの人気者で、彼氏なんていたりして、高校生活をエンジョイしてたのに!ジュースだって呑気に買えませんよ!」

男「物凄い言い草だな。何があったんだよ、お前らの間で。そんな獰猛な妹じゃないと思ってるんだけどな」

後輩「なんか、圧が凄いんですよね。じーっと私を見てくるだけで、みんな私を避け出すし周りの子達だってヒソヒソと話し出すし…」

男「喧嘩っぱやいわけでもないし、大人しい方だと思うんだけどなぁ…」

13: 名無しさん 2020/03/26(木) 03:34:39.268 ID:11hkYYjIM
後輩「ダンプカーってあるじゃないですか。速度は遅かったとしても、目の前に立ってたら引き潰されますよね」

男「どういう例えなんだよ…」

後輩「犬にワンワン騒がれるより、ゾウに目の前をただ歩かれた方が何倍も怖いって話ですよ」

男「…よく分かんないけど、とりあえず大人しくはあるってことだな」

後輩「そこは論点じゃないんです。何よりも大事なのはあの女が私の脅威だってことなんです」

男「たぶんお前美鈴になんかしただろ」

後輩「別に、優等生ぶってて目障りだったからからかっただけですよ。ちょっと男子によく思われてるからって内心良い気に思ってそうですし」

後輩「直接面と向かって文句言ってやりましたよ、全盛期の私はそういう堂々とした女子でしたから。でも、無視するんですよアイツ!」

後輩「悪口を言い返すこともなく、私なんか眼中にないみたいに!ビビってるんなら、まだ勝ち誇ってやりましたよ!でも、何も言えないんじゃなく言わないんですよ、あえて!」

後輩「ムカつきましたよ、アレには。何としても屈服させてやる、負けを認めさせてやるとムキになりました。私は」

男「動機が不純すぎないか…。要は軽く喧嘩売って相手にされないからもっとひどいことしたんだろ」

15: 名無しさん 2020/03/26(木) 03:49:50.487 ID:11hkYYjIM
後輩「私もプライドがかかってますからね。あの頃は自分で言うのも何ですけど、クラスのカースト上位でしたから。私が上かアイツが下かを思い知らせてやる気満々ですよ!」

後輩「トイレに行ってる間に筆箱でお手玉してやったり、数学のノートに物理と書かれたシールを貼ってノートの書き取りミスを起こさせようとしたり…あの手この手でしたよ…」

男「なんでしみじみと嫌がらせを語ってるんだよ…一線越えてマジギレされたんだろ」

後輩「まぁ、そういうことですね。さすが兄妹ですね。日常的に尻に敷かれなれてるんです?」

男「別に尻には敷かれてない、俺はそういうことしないから」

後輩「ふーん…どうだか…。どうせ先輩はアイツの毒牙に染まりきってるんですよ…。言いなりに違いない…」

男「だったら俺は美鈴に注意された段階でちゃんと下校してるし、美鈴も静かに引き下がったりしないって」

後輩「それもそう、なのかな…。私の事、惑わしてます…?」

男「いいや。とりあえず、美鈴は一線越えない限りは溜め込んだ部分を理不尽にぶちまけたりしないから大丈夫」

男「もっと酷くなるとしたら、更にもっとアイツが怒るようなことを上乗せしないとだから大丈夫」

16: 名無しさん 2020/03/26(木) 04:07:42.058 ID:11hkYYjIM
後輩「まぁ、現状ですらこんな有様ですから全然大丈夫じゃないんですけどね…。お陰で、私とつるむ子全然いなくなりましたよ…」

後輩「話したことない子にすら『あ、アイツは例の騒動の奴だ…目合わさないでいよ…』という避けられ方。私が安らげるのはここくらいなもんですよ…」

後輩「ま、その安らぎの時すらアイツの兄によって潰されようとしてるんですけどね…」

男「具体的に何が美鈴のマジギレに繋がったのかは分からないけど、今のところは大人しくしてるし俺がこれ以上お前になにかするってことはないよ」

後輩「妹思いの兄ってこの場合、私みたいな女の子は怒鳴りつけて仕返ししたりするもんなんじゃないですか?」

男「その辺は美鈴がもうきっちりやってるっぽいし…とりあえず、誰にも迷惑かけてないんだしここにいるのはいいじゃん」

後輩「妹が妹なのに案外、物分りがいいんですね…。アイツがお兄ちゃん呼ばわりしてるの見るまでは兄妹だって気付かなかっただけはあります…」

男「アイツもアイツで喧嘩売ったりしなければ大人しくて気の回る子なんだけどな…」

後輩「はいはい、男子はそういうタイプが好きなんですよねー…。そんな都合のいい女、無理してるんじゃなければ自然界に存在しませんけどね」

男(まだ根本の喧嘩腰なとこは折れたりしてないんだな…)

17: 名無しさん 2020/03/26(木) 04:25:41.392 ID:11hkYYjIM
妹「お兄ちゃん、今日の放課後一緒にいた人のことなんだけど」

男「どうしたんだよ」

妹「ああ言うタイプが好みなの?それとも、外見?私もああいう髪型にした方がいいかな」

男「好みって、別に普通に接してくれれば俺はそれでいいよ」

妹「でも、お兄ちゃんが女の人と仲良く話してるのって珍しいよね」

男「女の子と仲良く話してるのが珍しいって、そういうのは普段の俺をよく観察してる奴が言う言葉だぞ」

男「俺だってモテるなら色んな女の子と仲良く話したりするよ」

妹「そっか。けど、あんまり節操なく色んな女の子とベタベタしちゃダメだよ。私妬いちゃうから」

男「それも、俺の彼女が言う言葉なんだぞ」

妹「ふふっ。ケンジくんがそんな調子だったら、私妬いちゃうよ?」

男「やめろって。お前は可愛いんだから、俺なんてからかわずに本命の彼氏の為にそういうのはとっとけ」

19: 名無しさん 2020/03/26(木) 04:51:07.649 ID:11hkYYjIM
後輩「先輩、何考えてるんですか…。私の生徒生命を終わらせる気ですか…」

男「大丈夫だって、ちょっと歩くだけだし。さすがに3年の先輩に絡まれたら堂々とはしてられないけど、1年の問題ならまだ手に負える」

男「それに、買いたいんだろジュース。こういう形でリハビリして最終的には1人で学校内を歩けるようになったら万々歳だろ」

後輩「元凶を野放しにしておいてのんびりと歩けるようになるとは思えませんけど…」

男「それに関しては、謝れば何とかなりそうだけど…そういう気持ちになれないなら仕方ない」

後輩「まぁ、怒られたことに関しては、私にも非がありますよ…。やりすぎました…。けど別に、それ以外のことも全部ひっくるめて謝るわけじゃないですからね!」

男「それでいいよ。とりあえず、それを伝えるだけでも美鈴は出方を変えると思う」

後輩「あんな睨みを聞かされた状態で謝るのはハードル高いとは思うんですけど……」

「なんの話?」

後輩「えっ…?…あ…いや…その……」

21: 名無しさん 2020/03/26(木) 05:10:06.264 ID:11hkYYjIM
男「この子がお前と喧嘩したからクラスで気まずくて学校内を歩きづらいって話」

妹「なるほど。お兄ちゃんはどう思ってるの?私、許すべきかな?」

男「日常的に喧嘩売ってたってのは聞いたんだけど、何が直接的な原因でお前が怒ったのかは知らないからなんとも」

妹「お兄ちゃん、聞いてなかったんだ。園崎さん、言わなくていいの?園崎さんの口から説明すればお兄ちゃんの同情を引けるかもよ?」

男「本人が言いたくないなら無理に聞くつもりはないよ。それに、今はダメでもいつか聞けるかもしれないし」

妹「じゃあ私は当事者だから話すね?私の視点で。何があったかって、突き飛ばされたんだよ私。一時期、怪我してたことあったでしょ?階段から転げ落ちて」

妹「あれ、園崎さんのせいなんだ。それなのに園崎さん、知らぬ振りを貫いて謝罪の言葉もなかったんだよ。先生は元々私が園崎さんにちょっかいかけられてたの噂で知ってたし」

妹「突き飛ばしたのを見たって子も居たから、話を聞いたらしいんだけど、今までやってた嫌がらせも全部否定したんだよ。園崎さん。酷いと思わない?」

後輩「……ごめん……なさい……」

妹「あの時、痛かったなぁ…。頭の打ちどころが悪かったらもっと酷い事になってたってお医者さん言ってたよ。治療にお金だって掛かったし」

妹「その時、他人行儀だったのが園崎さんなんだよ。お兄ちゃん、私って何か間違ってるのかな?ひどい子かな?」

22: 名無しさん 2020/03/26(木) 05:30:12.985 ID:11hkYYjIM
男「突き飛ばしたって言うのは、本当に…?」

妹「本当だよ。園崎さんがなんて言うのかは分からないけど」

後輩「……やってしまったのは、本当です…。でも私、階段のそばだって気づかなくて…大きくよろめくとも思ってなくて……。何が起きたのか、頭が追いつかなくて…」

妹「それで知らんぷりしたんだね、だってそうだよね。全部全部、軽い気持ちだったんだもんね?私がどれだけ痛くても、辛くても、私の気持ちを考える気はさらさらなかったんだもんね?」

男「美鈴がどうしてこの子のことを嫌うのかはよく分かった。たぶん、この子もそれがあって後ろめたくて美鈴に大きくでられなくなったんだな」

男「昨日は、コミカルに語るものだから全然そんなオオゴトだったとは思わなかった。その辺りも、自分がやったことを受け止め切れず突き飛ばしたことを無意識にカウントしてなかったからなんだと思う」

妹「お兄ちゃん、園崎さんの味方になって私の事を叱る?それとも、私の事を思って園崎さんのことを軽蔑する?」

男「園崎に言わないといけないことはあるな、とは思ってるよ。美鈴も、よく今まで俺や親に黙ってたと思う」

妹「黙ってたって言うより、お兄ちゃんはどうでもよかったでしょ?あのときの園崎さんのことなんて」

妹「けど、今は放課後にお話したりしてそれなりに仲も良いみたいだから伝えて置こうと思って。嘘を吹き込まれてお兄ちゃんが騙されちゃったら嫌だもん、私」

24: 名無しさん 2020/03/26(木) 05:42:45.067 ID:11hkYYjIM
妹「園崎さんがなんて言ってたのかは知らないけど、クラスメイトから避けられだしたのは自業自得じゃないかな。だって明らかな加害者だもん」

妹「みんな園崎さんと関わって悪い噂を流されたくないし、あれだけ盛大にイタズラしてたのに大事になったら知らんぷりなんて評判悪いに決まってるよね」

妹「私が、仲直りしました、なんて言って解決する様な単純な軽い話ではないよ」

男「大体理解した。辛かったな、大変だったもんなあの頃は」

妹「お兄ちゃんは私の事を励ましてくれたり気遣ってくれたから嬉しかったよ。家でバランスを崩しそうになった時は手で支えてくれたし」

妹「さ、帰ろう?私は別にお兄ちゃんが私の事を裏切ったなんて思ってないから。知らなかったんだもんね、仕方ないよ」

男「もうちょっと園崎と話をしてからにしようと思う。本人の口から聞きたいこともあるし」

妹「そうなんだ。じゃあ、話してていいよ。私はここで見てるから」

26: 名無しさん 2020/03/26(木) 06:13:36.505 ID:11hkYYjIM
男「事故があったときは何も言えなくてもら昨日だとかしばらくたってからは謝れたんじゃないか?」

後輩「……許してくれるとは……とても思えないです……。私が逆の立場ならとても苦しくて悔しかったと思いますから……」

男「でも、伝えることには意味があると思う。当時は出来なくても、今なら頭も追い付いてると思うから」

男「それにお前が、美鈴の前で震えてるのは、明確な殺意がないとはいえ突き飛ばしたこと、それを素直に認めれなかったことが後ろめたいからじゃないのか?」

男「解決するとは言いきれないけど、謝るのはきっと意味のある事だと思う」

後輩「……けど、許されないままの方が私らしいな、とは思ってるんです……。謝れもしない癖に、影で軽口でも言って、醜く馬鹿らしい方が、私らしいなって…」

男「自分のことを責め続けたいのかもしれないけど、それは謝ったって出来るだろ?別に、美鈴から許されたってそれを二度と繰り返さない様に後悔し続けてもいいと思う」

男「美鈴のことを思うなら、アイツの痛みや辛さに労いを掛けてやってくれ」

妹(お兄ちゃん、そいつのこと失望しないんだ。目障りだなぁ…私はただ、お兄ちゃんを独占しそうな人に消えて欲しいだけなのに)

妹(お兄ちゃんにバレずに、他の女を近づけない様にするのって大変だから、いつもと比べればコイツは潰しやすいと思ったのに)

妹(泣き真似しようかな、ビンタしようかな、深く傷付いてたってアピールすれば同情してくれるよね。けど、非難しすぎて向こうの味方につかれたらやだなぁ)

27: 名無しさん 2020/03/26(木) 06:25:17.894 ID:11hkYYjIM
このあと後輩ちゃんは男くんの説得で、妹ちゃんにしっかり謝罪するけど妹ちゃんはされたことを
許すとか許さない以前に、男くんとフラグが立ちそうな女を潰すことが目的だったから、不満だけど
そこで分かりやすく悪意を持ってキレたりしたら、男くんに企みがバレて嫌われるリスクがあるので
表面上はニコニコと許してあげる妹ちゃん。そのまま、友達になろうと後輩ちゃんに声をかける

そこからジワジワと友達という立場を使って後輩ちゃんを困らせ追い詰め、潰そうとする妹ちゃん
けど男くんは兄のように優しく後輩ちゃんに接し、後輩ちゃんもまた吊り橋効果で急速に男くんに惹かれてしまうのだった
イライラが止まらない妹ちゃん


眠くなりすぎて限界が来た。けど、続きを書くならだいたいこんな感じ