847: 一方通行「犬も歩けばなんとやらってかァ」 1/3 2010/06/03(木) 00:47:18.09 ID:U7Dp9nAo
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数日前。イギリス

ステイル「ビアージオに関する報告書を土御門に渡して欲しい。何か質問は?」

アニェーゼ「あの…なんで私なんです?あんまりそういう出張事には馴染みがないもんで」

ステイル「この報告書の文責者が君だからというのが一つ、土御門から何か質問があった場合それに答えられるのは僕か君だけだからね。それから…」

アニェーゼ「それから?」

ローラ「それなら二人で行きにければよいのよ。観光がてら、一週間ぐらい」

ステイル「はぁぁぁ。ま、そういうことだ。誰かシスターの中から1人ぐらいなら連れて行ってかまわない」

アニェーゼ「はぁ、まぁ、了解しました」

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アンジェレネ「すごい!すごいですよシスター・アニェーゼ!!
       この自立歩行する使い魔のようなモノは何なんでしょう?街中で見かけますけど、かなりの術者がいるんですねきっと」

アニェーゼ「ここは学園都市ですよアニェーゼ、彼らは彼らの科学で全部物事を動かしてるんです。魔術を一切使ってねぇんですよ」

アンジェレネ「そんなことが本当に可能なんですねー!すごいなぁ」

アニェーゼ「仕事も早々に終わっちまいましたし。どこ行きましょうかね、シスター・アンジェレネ」

アンジェレネ「そうですね、あっ!このにおいは…!!クレープ屋さんがありますよ!食べましょうシスター・アニェーゼ!!」

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打ち止め「あのねあのね!ミサカはあそこのクレープ屋さんの抹茶ストロベリーバナ納豆クレープが食べたいの
         ってミサカはミサカは久しぶりのあなたとのデートに心躍らせながらあなたに懇願してみる!」

一方通行「バナ…なンだそりゃうめェのかよそのクレープ。まァ実際お前と出かけるのも久々だしな、買ってやらァ」

打ち止め「わーい!時の流れは時として思わぬ好機をもたらすのね!ってミサカはミサカは待つ女の淑やかさをアピールしたり!」

一方通行「ハイハイそォですねすごいですねーって…どンだけ並ンでんだよこのクレープ屋…帰りてェ」

打ち止め「この炎天下でもコレだけ並ぶってことは、それだけ絶品ってことの裏返しだよ!ってミサカはミサカは見事な論理展開を披露してみる」

一方通行「おィ、お前ちょっとそこ並ンでろ。こンなとこ長いこと立ってたら脱水症状になっちまう。
                   今度麦藁帽子でも買ってやるか…飲み物買って来る。お前はオレンジジュースでいいか?」

打ち止め「うん!あなたの買ってきたものなら何だって大歓迎!ただしコーヒー以外なら!
           ってミサカはミサカは好き嫌いの無いいい子っぷりをここぞとばかりに大アピール!いってらっしゃーい!」

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引用元: ・▽ 【禁書目録】「とあるシリーズSS総合スレ≪4冊目≫」【超電磁砲】

848: 一方通行「犬も歩けばなんとやらってかァ」 2/3 2010/06/03(木) 00:47:55.46 ID:U7Dp9nAo
アニェーゼ「うわ…。すっごい並んでるじゃないですかシスター・アンジェレネ。私こんなとこ並ぶのめんどくせぇですよ」

アンジェレネ「そっ、そんなこと言わないでくださいよシスター・アニェーゼ!ここのクレープ屋は絶品なんです!その証拠がこの行列なんですよ!」

アニェーゼ「まーそういうことなんでしょうけどね…とろけちまいますよ、こんな暑さじゃ…」

アンジェレネ「シスター・アニェーゼ、私達のすぐ前に並んでる女の子はこんな小さいのに辛抱強く並んでいるんですよ!恥ずかしくないんですか!」

アニェーゼ「お、随分とまたかわいい子じゃねえですか。お嬢さん、お名前は?」

打ち止め「え?かわいいってミサカのこと?ってミサカはミサカは急に話しかけられてちょっと驚きながら無難な対応をしてみる」

アンジェレネ「そうですよー、お嬢さんミサカちゃん?っていうんですか?誰かと一緒に来たのかなー?」
            ラストオーダー
打ち止め「む、ミサカは『打ち止め』って呼ばれることが多いかな!ってミサカはミサカは警戒心をそのままに一応名乗ってみる」
 
アニェーゼ「おや、『打ち止め』とは随分と変わった名前なんですね。私はアニェーゼ、こっちのちっちゃいのはアンジェレネ。
                    まぁせっかくの出会いですから、とりあえず神様に感謝しときましょうか」

アンジェレネ「ちっこいだなんてそんなひどいですよシスター・アニェーゼ。あなたはそんな30cmもある化け物サンダルを履いてるから大きく見えるだけじゃないですかー」

アニェーゼ「うっさいです。それにこれがなくったってあなたよりは大きいはずです。ところで打ち止めさん、このクレープ屋のお勧めはなんです?」

打ち止め「何でもおいしいよ!ミサカは今日は抹茶ストロベリーバナ納豆クレープに挑戦しようと思ってるのってミサカはミサカはチャレンジャー精神旺盛な様をまざまざと見せ付けてみる!」

アニェーゼ「納豆…あぁたまに神裂さんが食べてるやつですね…私にゃちょっと難易度高そうなんでおとなしく温州みかん半分乗せにするとしますか」

アンジェレネ「じゃあ私はこれにしますシスター・アニェーゼ!えーっと…うみ?漢字読めません……」

アニェーゼ「読めないのにこれにしますってシスター・アンジェレネ、随分と度胸ありますね、えーと…海鞘と紫貽貝の超絶海鮮クレープ…?」

アンジェレネ「ほや?かわいい名前ですね!きっと当たりですよシスター・アニェーゼ!」

打ち止め「う…アンジェレネもなかなか度胸あるのね…ってミサカはミサカはおよそ規格外のトッピングに慄いてみたり」

849: 一方通行「犬も歩けばなんとやらってかァ」3/3 2010/06/03(木) 00:48:42.07 ID:U7Dp9nAo
一方通行「おォ、待たせたな。ン?おいクソガキ、なンでチビッコが増えてやがる。友達か?」

打ち止め「うん!さっき仲良くなったの!ってミサカはミサカはミサカの友好関係の広さを自慢してみる」

一方通行「そォかい、そいつァよかったなァ。打ち止めが世話になったな、お前等も並ンでンのか」

アニェーゼ「いえ、世話だなんて、私らは何もしてねぇですよ」

アンジェレネ「ここのクレープを食べようってシスター・アニェーゼと一緒にやってきたんです!」

一方通行「(シスター?そォいや随分と変わった格好してやがる。あの白いシスターとはまた違う格好のようだけどな)」

一方通行「なるほどな。よォしわかった、お前ェ達の分も俺が奢ってやンよ」

アニェーゼ「そ、そんなの悪ぃですよ!手前らの分ぐらい自分で払えますよ!」

一方通行「いィや、俺が払う。打ち止めの友達ってンなら俺はお前等の分も払う。もう決めたことだ、それ以上言うんじゃねェ」

アンジェレネ「な、なんだかいい人ですね…シスター・アニェーゼ。これも神の思し召しなのでしょうか…」ヒソヒソ

アニェーゼ「裏があるかもわかりません。警戒心は解いちゃなんねぇですよ。シスター・アンジェレネ」ヒソヒソ

打ち止め「あ!ミサカたちの番だね!ってミサカはミサカは4人分のクレープを注文する!おねがいしまーす!」

店主「あいよ、抹茶ストロベリーバナ納豆と、温州みかんハーフと、海鞘と紫貽貝の超絶海鮮、それからエスプレッソ味ね」

一方通行「オイオイ俺の分はいらねェぞ?それになンだよエスプレッソ味って、エスプレッソナメてンのか店主」

店主「まぁいいから食べてごらんよ」

打ち止め「こういうのは、みんなで食べるのが楽しいんだよ!ってミサカはミサカはみんなに正しく注文を伝えられたことについて胸を張ってみる!」

アニェーゼ「そういうこってす。奢ってもらってなんですが私らだけ食べてあなたが食べてねぇのはちょっと気が引けちまいますからね」

アンジェレネ「打ち止めさんの言う通りですよ!ささ、あそこのベンチで座って食べましょう!」

店主「ははっ!こりゃあ兄ちゃんの負けだなぁ!こんなカワイイ妹さんをぞろぞろ連れてうらやましい限りだ!」

一方通行「ったくよォ、別にそンなンじゃ…ねェよ」

打ち止め・アンジェレネ・アニェーゼ「わいわいきゃっきゃっ」

一方通行「…おい店主」

店主「なんだい?」

一方通行「ああいうガキってのァは夕飯、どこに連れてってやりゃァ喜ぶかな…クカカ…カカカカッ」

850: VIPにかわりましてGEPPERがお送りします 2010/06/03(木) 00:51:34.83 ID:U7Dp9nAo
おわり
いざ書いてみると一方通行ただのいい人になっちゃって
いまいちロリコンっぽくできないな、困った…