2: 名無しさん 2011/05/25(水) 00:39:31.30 ID:23zih869o

登場人物紹介


・一方通行
主人公。夢見る童貞第一号。運命的な出会いを捜し求めて日々彷徨う。
最近やけにフラグが立っており、彼の家は半ばハーレムと化している。
が、好みではない、との理由でそれらを一蹴している。
爆発しろ。


・垣根帝督
サブ主人公。夢見る童貞第二号。
真面目な仕事モードの時は二枚目、普段は三枚目。つーか馬鹿。
最近は同じ超能力者の第四位、麦野沈利にご執心。



引用元: ・一方通行「そンな実験で絶対能力者になれるわけねェだろ」part3

428: 名無しさん 2011/06/01(水) 00:44:02.06 ID:OWmeLBoKo

―――――――――――――――

―――――――――

――――


麦野「はぁ、結局常盤台まで来ちゃった……何やってんだ私……」

麦野「……まぁ、せっかくだし絹旗の制服姿でもからかってやるか」


ドゴォォォォォン!!


麦野「な、何今の爆発音?……うわ、校舎の一部が吹っ飛んでる!?
   って、今飛び出してきたのはまさか!!!?」


垣根「やっぱり近くにいたな麦野ぉぉぉぉ!!!」バサバサ


麦野「ぎゃああああこっち来んなああああ!!!」


485: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:29:25.89 ID:9m+aA158o

―とある研究所前


一方通行「はァ、久しぶりだなァ研究所に来ンのも」テクテク

一方通行「……ホモ疑惑かけられてからどォにも顔出し辛ェンだよなァ」

一方通行「それもこれも木原の馬鹿が全部悪ィンだクソ」


一方通行「……ン、木原?」

一方通行「あァ、木原、木原だ!思い出した、あの刺青のおっさン木原くンじゃねェか!!」

一方通行「そっかァ木原くンかァ……すっかり忘れてたわ、今度会ったら謝っとかねェとな」

一方通行「木原くンの事忘れてたらそら怒られるわァ、アイツ馬鹿みてェに気ィ短ェし」

一方通行「俺がガキの頃もちょォっと悪戯しただけですぐにマジギレしてやがったからなァ」

一方通行「……いや、寝てる隙に顔面に刺青彫ったのはちょっとした悪戯じゃ済まねェか?」

一方通行「あの顔面刺青が原因で研究員干されたらしいしな」ケケケ


486: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:29:54.37 ID:9m+aA158o


「何を一人で笑っているんです?とミサカは不気味な笑みを浮かべている一方通行に若干引きながらも話しかけてみます」


一方通行「ン、おォ、えっと、オマエは……」

10032号「10032号です、とミサカは自分の検体番号を名乗ります」

一方通行「オマエか、久しぶりだな」

10032号「はいどうもお久しぶりです、とミサカは軽く右手を上げ挨拶をします
      で、何しに来やがったんですか?」

一方通行「あァ?理由が無きゃ来ちゃいねけェのか?」

10032号「あまり良くはありませんね、正直あまり会いたい相手ではありませんし、
      とミサカはここぞとばかりに本音をぶっちゃけてみます」

一方通行「え、なンかやけに冷たくねェ?俺が何したってンだ、最近妹達とは会ってもねェってのに」

10032号「直接会ってはいませんが、あなたの日頃の行いはお姉様や番外個体を通して伝わってきていますから、
      とミサカは情報収集に余念が無い事をアピールします」

487: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:30:24.35 ID:9m+aA158o


一方通行「アイツらになンか吹き込まれたのか?言っとくが俺はここ最近普通に暮らしてただけだぞ?
      オマエらに嫌われるような真似は何一つやっちゃいねェはずだ」

10032号「何でもロリっ子を拉致監禁して妹に仕立て上げたとか、女子中学生を雌奴隷にしたとか……
      いえ、それがあなたにとっての普通だと言うのならもはや何も言いませんが
      とミサカは冷ややかな視線を送りながら口を噤みます」

一方通行「随分捻じ曲がった伝わり方してンなオイ!?」

10032号「違うんですか?とミサカは首を傾げます」

一方通行「……違う、とも言い切れねェ」

10032号「帰れ変態がぁ!!とミサカは身の危険を感じて後ずさります」

一方通行「待て、誤解だ誤解!!妹が出来たのも奴隷が出来たのもちゃンと理由があンだよ!!」

10032号「どんな理由があろうと、毎晩妹と近親相姦プレイしたり
      雌奴隷とSMプレイしたりしてるような人とは話したくありません」
      とミサカは更に露骨に距離を取ります」

一方通行「やってねェから!!なンだその情報!?それも超電磁砲とか番外個体に聞いたのか!!?」

488: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:30:50.57 ID:9m+aA158o

10032号「いえ、今のはミサカの勝手な想像です、とミサカはお姉様達には非が無い事を訴えます
      でもどうせヤッてるんだろ?とミサカはジト目で性欲の権化の白モヤシを睨みつけます

一方通行「ヤッてねェよ、俺はまだ童貞だ」

10032号「そのカミングアウトは別にしなくても結構です」

一方通行「それに俺はオマエら一筋だぜ?他の女に心変わりする事なンかあるわけが……」

10032号「運命の相手とやらを探して毎日のように街中をさ迷い歩いていた男が何をほざきますか
      とミサカは都合の良い事しか言わない一方通行を軽蔑の目で見ます」

一方通行「……」

10032号「……」

一方通行「………あ、他の妹達は元気か?」

10032号「露骨に話をそらすなよ、とミサカは……
      ……まぁ話も進みませんしこのくらいにしておきましょうか」

一方通行「そォして頂けるとありがたいです」

489: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:31:20.90 ID:9m+aA158o

10032号「で、実際何しにきたんです?本当に何の目的も無く来たんですか?
      とミサカは話を戻しながら首を傾げます」

一方通行「ンー、強いて言えばオマエらの顔見に来たってとこだなァ
      最近ろくにオマエらと会えてなかったから俺の中の妹達成分が不足してきてンだよ」

10032号「妹達成分ってなんですか……とミサカは呆れ顔で一方通行を眺めます
      て言うかそんなもん番外個体から摂取してくださいよ、アレも妹達の一員ですし」

一方通行「いやァ、アイツは何か違うだろ……」

10032号「ちょっとその言い方は酷くないですか?あんなでもミサカ達の妹分なんですよ?
      とミサカは番外個体を差別している一方通行を窘めます」

一方通行「比喩で無く何度も喰われそうになったら流石に態度も変わるわ、正直アイツの近くにいると結構怖ェ」

10032号「それだけ愛されてるんですよ、喜んでください、とミサカは薄笑いを浮かべながら一方通行を慰めます」

一方通行「ノーマルな愛が欲しいンだよ……」

10032号「ノーマルでないあなたがノーマルな愛を求めるなどおこがましいと思いませんか?
      とミサカはアブノーマルな性癖を持つ一方通行に指摘します」

一方通行「むしろノーマルな性癖しか持ってねェよ!!」

490: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:32:01.83 ID:9m+aA158o


10032号「さて、折角久々にこっちに来た一方通行を邪険に追い返すのも良心が咎めますし、」

一方通行「咎めるほど良心あンのか?」

10032号「シャラップです、とミサカは痛い所をついてきた一方通行を黙らせます」

一方通行「あ、痛ェ所なンだ」

10032号「とにかく、これからこのミサカが直々にあなたを知られざる妹達の世界へご案内いたしましょう
      とミサカは人生最大の優しさを発揮します」

一方通行「なンで世界まる見え風なンだよ」


―――――――――――――――

―――――――――

――――


491: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:32:28.91 ID:9m+aA158o

―研究所内部


一方通行「妹達の世界を案内って、よォするに妹達を紹介してくれるって事だよなァ?」

10032号「えぇ、その通りです。ぶっちゃけあなた妹達の性格とか趣味とかほとんど知らないでしょう?
      とミサカは妹達にも一人一人個性がある事を仄めかします」

一方通行「ン、なンだかンだでゆっくり話した事があンのはオマエと11111号くらいだからな」

10032号「土下座で告白した事はあるのに会話した事はほとんどないってのも凄まじい話ですよね
      そういえば結局告白は14000弱で止まってるんでしたっけ、とミサカは過去を振り返ります」

一方通行「超電磁砲が許可してくれねェンだよなァ……そろそろ再開させてくれねェかなァ」

10032号「律儀に約束を守っている所は好感が持てますよ、とミサカは微笑んでみます」

一方通行「そ、そォか?」テレ

10032号「その調子で童貞を守り通して下さい、とミサカは満面の笑みを浮かべます」

一方通行「……ちくしょォ」

492: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:32:55.65 ID:9m+aA158o


10032号「とりあえずこの部屋辺りから行きましょうか、とミサカはドアの前で立ち止まります」

一方通行「……?中からなンか声しねェか?」

10032号「あぁ、多分一人で遊んでるんでしょう、良くある事ですよ、とミサカは溜息混じりにドアノブに手を掛けます
      あ、あまり物音を立てないように注意してくださいね?」

一方通行「ン?あァ、わかった」


ガチャ……


493: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:33:31.38 ID:9m+aA158o


(うおォなンだこりゃ……)


 部屋の中を覗いた一方通行は、その光景に思わず息を呑む。
それもそのはず、そこにあったのはガンプラの山、山、山……初代から00、ユニコーンまで、
様々なガンプラがスミ入れ、塗装までされた状態で所狭しと飾られていた。


(すっげェ……)

(凄いでしょう?とミサカは小声で一方通行に話しかけます
これ全部、一人の個体が作ったんですよ)


 ガンプラの山に目を奪われている一方通行に、10032号が苦笑いをしながら話しかける。
信じ難いことに、数えるのも億劫になる程のこのガンプラの山は、たった一人によって築かれたモノだという。
ざっと見回した所、ガンダムシリーズ以外のプラモデルは一切置かれていないようで、
この部屋の主は余程重度のガンダムオタクである事が窺える。


(奥を見てください、あれがこの部屋の主です、とミサカは部屋の隅で遊んでいる個体を指差します)

(おォ?)

494: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:34:09.32 ID:9m+aA158o

 促されるままに部屋の奥に目をやると、そこには両手にプラモを持った一人の妹達の姿があった。
一方通行達が部屋に入ってきた事にも気付かず、彼女はせわしなく両手を動かしつつ、
弛緩した表情で何やらブツブツと独り言を呟いている。


(何やってンだアレ?)

(シッ、耳を澄ませていればわかりますよ、とミサカは静かにするよう注意します)


「会いたかった……会いたかったぞ……ガンダムゥ!!」


(ホント何やってンだ!?)


 突如叫び声を上げ始めたその個体に、一方通行は静かに驚愕し、混乱した。
助けを求めるように隣にいる10032号を見るが、彼女は今にも噴出しそうな表情で必死に口元を手で覆っている。
どうやら助けは望めないようだ。仕方なく、一方通行は一人で声を上げている個体に視線を戻した。


「ハワードとダリルの仇、討たせてもらうぞ、このGNフラッグで!!」


(あァ、00、グラハムか……?)

(はい、今日はガンダム00のラストシーンのようですね、とミサカは笑いを堪えながら頷きます)

(今日は……?)

(えっとですね……)

495: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:34:47.36 ID:9m+aA158o

 10032号の説明によると、どうやらガンプラで遊んでいるあの個体―13577号は、生粋のガノタらしい。
更にガンダム愛が高じるあまり、毎日あのようにしてプラモ片手に
歴代ガンダムの名シーンを一人で再現して遊んでいるとのことだ。
ちなみに先日はGガンダムの『東方不敗暁に死す』を熱演していたらしく、
研究所中に彼女の熱いシャウトが響き渡ったとか渡らなかったとか。


「やはり私と君は、運命の赤い糸で結ばれていたようだ……」


 そうこう説明を受けている内にも13577号の一人ガンダム劇場は続く。
あまりの感情の入りっぷりに一方通行も10032号も噴出さないように堪えるのが精一杯だ。


「そうだ、戦う運命にあった!!」


(ぐっ!?)

(こ、堪えてください一方通行、とミサカは口元を手で覆いながら一方通行を励まします)


 厄介な事に、これだけ大声で熱演していながら、
13577号は未だ声が部屋の外まで漏れている事に気付いていないらしい。
それ故、彼女は自分がこんな恥ずかしい遊びをしている事が
研究所中に知れ渡っているなどとは夢にも思っていない。
他の妹達や研究員達も何と声をかけたらいいかわからず、ただ生暖かい目で見つめるばかりなのだ。

496: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:35:17.31 ID:9m+aA158o


 ここで噴出して13577号に気付かれてしまえば、彼女は恥ずかしい場面を見られていた事を知り
心に消えない傷を負ってしまうだろう。それだけは避けなければならない。


「ようやく理解した!君の圧倒的な性能に、私は心奪われた……ッ!」


(マズイ、この後のセリフはァ……)

(く、ここは一旦部屋から退室して……)


「この気持ち……まさしく愛だ!!!」


「ぶふゥ!!」

(ちょ、一方通行、何噴出してんですか!とミサカhぐふぁ!!」


「だ、誰ですか!?とミサカはガンプラを隠しつつ慌てて周囲を見渡します!」


 ついに耐え切れなくなって噴出してしまった一方通行、そしてそれに釣られるようにして噴出した10032号。
当然、13577号にその存在を察知されてしまう。演技を中断した13577号は慌ててプラモを隠しつつ、
キョロキョロと焦った様子で辺りを見回している。と、そんな彼女と、笑っていた二人の目が合った。

497: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:35:54.25 ID:9m+aA158o

13577号「………10032号、一方通行……?」

一方通行「よ、よォ……」プルプル

10032号「き、気にせず続けてください、とミサカは必死に笑いを抑えながら返事をします」ヒクヒク

13577号「み、見たんですね?見てしまったんですね!?とミサカは顔を真っ赤にして二人を問い詰めます」

一方通行「見てねェ、俺は何も見てねェぞ上級大尉」クククク

13577号「見てるじゃないですかぁぁぁ!!!とミサカは頭を抱えて項垂れます」

10032号「大丈夫ですよ上級大尉、あなたのガンダム愛はイタいほど良く伝わりましたから
      とミサカは半笑いで13577号改めグラハム・エーカー上級大尉を慰めます」プププ

13577号「やめて!イタいって言わないで!!あとその呼び方もやめてぇぇ!!
      とミサカは手で顔を覆いゴロゴロと床を転げまわります」ゴロゴロゴロ

一方通行「あ、おい、こンなにプラモが積み重なってる場所でそンな風に転げまわったら……」

498: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:36:22.44 ID:9m+aA158o


ゴロゴロ……ドン!

13577号「へ?……うわあああぁぁぁ!!!!」ガラガラガラ


10032号「あちゃぁ、やってしまいましたね、
      とミサカは壁にぶつかった拍子に起きたガンプラ雪崩に飲み込まれた13577号に合掌します」

一方通行「あーァ、壁や天井に飾ってたガンプラまで全部落下してきてンじゃねェか
      こりゃ飾り直すの大変だぞ」

10032号「さて、13577号の紹介も終わりましたし次行きましょうか、とミサカはドアノブに手をかけます」

一方通行「え、放っとくのかこれ?」

10032号「愛すべきガンプラの山の中で息絶えるのなら彼女も本望でしょう
      とミサカは遠い目をしつつ再び手を合わせます」

一方通行「ンー……まァ死にはしねェだろォからいいか」


ガチャ、バタン


13577号「あ……愛が重いです、とミサカは……」ピクピク


499: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:37:43.77 ID:9m+aA158o

一方通行「ンで、次は何号を紹介してくれるンだ?」

10032号「そうですね、お次は……」


「おや、そこにいるのはあくせられーたではありませんか?とみしゃかは手を振りながら近寄りまふ」


一方通行「……あ?」

10032号「は?」

08251号「こんにちは、みしゃかは検体番号8251号のみしゃかでふ、とみしゃかはあいしゃつをしまふ」

一方通行「いやいや……何その喋り方、ホントやめてもらえませン?」

10032号「このスレ潰す気ですか、とミサカは露骨なキャラ作りをしている08251号を窘めます」

08251号「え、舌噛んで上手く喋れないだけなのにどうしてしょんなに怒られてるんでふか!?
      とみしゃかは余りにも酷い言い分に怒りを露にまふ!ぷんすか」

一方通行「オマエわかってやってるよな!?そういうのマジで怒られるンだからやめろコラ!!」

500: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:38:17.46 ID:9m+aA158o

10032号「ほら帰れ!帰れ!!とミサカはシッシと手を振ります」

08251号「酷いでふ!みしゃかは本当に……」


「そこまでです!ミサカは颯爽と現れ08251号の首筋に手刀を叩き込みます」シュッ


08251号「かふっ!」パタン


10032号「おぉ17600号、助かりました、とミサカは危ないところを救ってくれた17600号に感謝します」

一方通行「え、今どっから出てきたンだコイツ?」

17600号「なに、ただのステルス迷彩ですよ、とミサカは微笑みながら08251号を肩に担ぎます
      それでは08251号を連れて行きますのでこれで」タッタッタ


10032号「いやぁ本当に危ない所でした、とミサカは胸を撫で下ろします」ハフゥ

一方通行「危ない所っていうか完璧アウトだと思うンだが……」

10032号「多分まだギリギリセーフでしょう、とミサカは冷静にジャッジを下します」


501: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:38:50.87 ID:9m+aA158o

―――――――――――――――

―――――――――

――――


―しばらくして



一方通行「……しかしアレだな、妹達も随分個性豊かになったモンだな」

10032号「お陰様で、とミサカは微妙な笑顔を作りながら返答します」

一方通行「今もう一回最初から告白やり直したら応えてくれる個体いるンじゃねェかな!」

10032号「いるといいですね、とミサカは目を細めながら答えます
      まぁその前に告白を再開出来る環境を作る必要がありますが」

一方通行「あー……何とかなンねェかなァ超電磁砲……」ハァ

10032号「まぁまぁそう邪険にしないで上げてくださいよ、お姉様はあれで結構あなたの事を……」

一方通行「ン、あそこにいるのは……」

10032号「聞いちゃいねぇよこのモヤシ」

502: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:39:17.21 ID:9m+aA158o

一方通行「おォーい布束ァー」テクテク


布束「……げ」

一方通行「目が合っただけで『げ』とか言うのやめて貰えますゥ?地味に傷つくンでェ……」

10032号「あなたは過去にそれ以上に布束砥信を傷つけていますけどね
      とミサカはすかさずつっこみをいれます」

布束「チッ……久しぶりね一方通行、何か用?」ニコ

一方通行「思いっきり舌打ちかました後に微笑まれても反応に困るンですけどォ!?」

10032号「普通に会話をしてもらえるだけでもありがたく思いましょうよ
      とミサカは布束砥信の心の広さを賞賛します」

布束「用が無いなら私は行かせて貰うけど……あまり暇ではないし」

一方通行「待て待て、久しぶりなンだし少しくらい話そうぜ」

布束「えぇー……」

一方通行「そンな露骨にイヤそうにすンなよ」

503: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:39:44.77 ID:9m+aA158o

10032号「まぁそれだけの事をあなたは布束砥信にやってきましたから
      とミサカは過去の出来事を振り返ります」

布束「exactly あなたと会話するとろくな目に会わないわ」

10032号「毎度毎度最後は一方通行がズボン脱ぎながら追いかけてますからね
      とミサカはオチ担当の布束砥信に哀れみの視線を注ぎます」

一方通行「あァいやうン、その節はホントすいませンでした」

布束「well ……反省しているようだし少しくらいなら付き合ってあげるわ」

一方通行「……『付き合う』?」ピク

10032号「あ、ダメだこいつ、根本的なところはあんまり変わってねぇ
      とミサカは地雷を踏んだ布束砥信に合掌します」

布束「え、え?」

一方通行「よし布束、外行くぞ」ガシ

布束「え?いや、ちょっと待ちなさい一方通行!!離して!!」

一方通行「ヤらせてくれ、とか言わねェから、付き合ってくれるンだろ?な?」グイグイ

布束「そういう意味じゃなくて……あぁもう引っ張らないで!!」

504: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:40:12.08 ID:9m+aA158o

一方通行「デート!デート!」グイグイ

布束「wait!私は忙しいんだってば!!」ズリズリ

一方通行「じゃァ10032号、今日は案内ありがとな、今度なンか礼するわ」

10032号「いえいえお構いなく、とミサカは布束砥信と一方通行に向かってにこやかに手を振ります」

布束「た、助けてえええ!!」


一方通行「とりあえず行きつけの喫茶店にでも行ってェ、その後どォすっかな、水族館でも行くか」ニコッ

布束「こっちの予定ガン無視しながらそんな笑顔浮かべないで、ムカつくから
   first あなたはまず強引過ぎるところを直しなさい!」

一方通行「え?」ニコニコ

布束「話を聞きなさい!!」

10032号「幸せ過ぎて何も見えない聞こえないという状態のようですね、とミサカは推測します
      それにしてもいい笑顔してますねぇ」

布束「く、寿命中断(クリティカル)!!」

505: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:41:02.81 ID:9m+aA158o

―――――――――――――――

―――――――――

――――


番外編


―とあるファミレス


フレンダ「結局、最近仕事が全然無いわけよ」

滝壺「zzz……」クー

麦野「何か学園都市上層部でごたごたがあったみたいよ?そのせいで仕事を振る余裕もないんだとさ」

フレンダ「ごたごた?」

麦野「何でも理事会のトップ……アレイスターの野郎が乱心したとか何とか……」

フレンダ「結局どういうことなの……」

麦野「私も詳しくはわかんないわ、まぁお陰様で仕事が無くて退屈な毎日ってんだからいい迷惑よ」

506: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:41:32.97 ID:9m+aA158o

フレンダ「ふふん、結局私に身体を任せれば退屈なんかすぐに忘れさせて……」ジリジリ

麦野「はーいそれ以上近付いたら撃つわよー?」

フレンダ「ま、真顔でそういう冗談は止めて欲しいんだけど……」

麦野「だって本気だもの」

フレンダ「……そ、そうだ、退屈を紛らわす為にも偶には女の子らしい話でもしようよ!」

麦野「女の子らしい話だぁ?何すんのよ」

フレンダ「結局ガールズトークってヤツをやってみたいわけよ」

麦野「ガールズトークって言われてもねぇ……」

フレンダ「うん、結局経験豊富な麦野の話を色々聞いてみたいわけよ!」

麦野「………わ、私の話?」

フレンダ「いいでしょー、麦野の恋愛感とか聞いてみたーい」

麦野「私の……」

507: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:42:06.08 ID:9m+aA158o

麦野(……ま、まずい事になったわね、散々そういうキャラ作って来といて、今更実は経験無しです、何て言えないし……)

麦野(かと言って露骨に話題を変えようとすれば不審に思われるだろうし……)

麦野(あぁぁどうしよう………て、適当に言っちゃっても大丈夫よね?何とかなるわよね?)


フレンダ「むーぎの?」

麦野「ハン、期待してるあんたには悪いけど、恋愛感なんてそんな上等なモンは持ち合わせてないわよ」

フレンダ「へ?」

麦野「男なんて所詮性欲を処理する為の道具でしかないわ、
   そこそこ顔が良くて私の言いなりになるんならそれで十分、
   適当に使い潰して飽きたら次のに取り替える、そんなモンよ」

フレンダ「お、おぉぉ……結局麦野の爛れた考えにゾクゾクくるわけよ
      流石は麦野、超経験豊富なのね!」

麦野「ま、まぁね……あんたも顔はいいんだから適当に男引っ掛けてみたら?」

フレンダ「んー、私は麦野一筋だし」

麦野「はいはい」

麦野(な、なんとか誤魔化せたみたいね……
   あぁでも何だか取り返しのつかないビッチ設定になっちゃった気がするわ……)

508: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:42:37.03 ID:9m+aA158o


滝壺「むぎの(笑)」

麦野「!!!?……た、滝壺、いつから起きてたの?」

滝壺「『男なんて』辺りからかな」

麦野(全部聞かれたァーッッ!!)

フレンダ「でも麦野みたいな考えも憧れちゃうわけよ
      美人で、自信満々で、男を道具扱いできて……いいなぁ」ハァ

滝壺「そうだね(笑)」

麦野「な、何よ滝壺、言いたい事があるならはっきりと……」

滝壺「言ってもいいの?」

麦野「………ほら滝壺、このジャンボパフェ食べたがってたでしょ?奢ってあげるわよ」

滝壺「むぎの大好き」ニコッ

フレンダ「あ、いいなー!ねぇ麦野、結局私も何か奢って欲しいんだけど」

麦野「うるせぇ!!大体オマエが悪いんだよ!!」

フレンダ「何が!?」

麦野「……そうだフレンダ、折角だしアンタの恋愛感とやらも聞かせてもらえる?」

フレンダ「ふえ、私の?」

509: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:43:01.47 ID:9m+aA158o

麦野「ほら、さっきも言った通り私は普通の恋愛感とか持ってないから
   その、こ、恋とかするっていうのがどういう感覚かよくわからないのよね
   どんな感じなわけ?恋くらいした事あるんでしょ?」

フレンダ「んー、まぁ現在進行形で麦野に恋してるわけだけど、」

麦野「それそれ、どういう風に私を思ってるわけ?」

滝壺「参考にしようと必死だねむぎの(笑)」

麦野「滝壺、こっちのケーキセットも奢ってあげるからちょっと静かにしててね」

滝壺「勿論だよむぎの」ニコニコ


フレンダ「フフン、それじゃご教授してさしあげようかなー」

麦野「もったいぶってねぇでさっさと言え」

フレンダ「結局恋をするとね、その人の事しか考えられなくなるわけよ」

麦野「ふ、ふぅん?」

フレンダ「寝ても覚めてもその人の事だけ!!『次はいつ会えるんだろう?』
      『明日は会えるかな?』『バッタリ出会っちゃったらどうしよう?』
      何て風に夜も眠れないくらい頭がいっぱいになるわけよ!!」

麦野「寝ても、覚めても、ね……そんな相手やっぱ私には……」

510: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:43:28.42 ID:9m+aA158o

麦野「………ん、待てよ?」


―次はいつ第二位が襲い掛かってくるんだろう?

―明日襲い掛かってくるんじゃないだろうか?

―街中でバッタリ出会ってしまったらどうしよう?

―不安で夜も眠れない……て言うか眠ってる間に襲われたらどうしよう

―第二位怖い、第二位わけわからん……


麦野(あ……私ここ最近第二位の事ばっかり考えてる……)


麦野(……そっか、これが……恋なんだ!)


※違います


511: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:43:55.83 ID:9m+aA158o

フレンダ「……それでね、って麦野、どうかした?」

麦野「あぁいや何でもないわ、うん」

フレンダ「?」

麦野(恋か……私、第二位の事……)

滝壺「むぎの?」


麦野(…………)


麦野「そんなわけねぇだろうが!!!」ガターン!!

フレンダ「何が!!?」

麦野「適当ほざいてんじゃねぇぞフレンダァァ!!何で私が第二位に恋しなきゃならねぇんだ、あぁ!?」

フレンダ「ちょ、意味が!意味がわからないわけよ!!結局どっから第二位の話出てきたの!?」

512: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:44:33.39 ID:9m+aA158o

麦野「あんな変態童貞早漏野郎お断りだっつーんだよクソが!!
   フレンダ、テメエ私と第二位をくっつけてどうしようってんだ!!」

フレンダ「結局本当に意味がサッパリわからないわけよ!!!」

滝壺「むぎの、パフェの追加していい?」

麦野「好きにしろオラァ!!」

滝壺「ありがと」ニコッ

麦野「フレンダァァァ!!テメエはお仕置き確定だああああ!!!」

フレンダ「何で!?何でぇぇぇぇぇ!!!?」

滝壺「パフェ甘い」モキュモキュ

513: 名無しさん 2011/06/03(金) 00:45:53.52 ID:9m+aA158o
投下終了
久しぶりに登場した布束さんはやっぱりオチ要員です
もっと色んな妹達借りて来たかったけどネタが思い浮かびませんでした!

537: 名無しさん 2011/06/03(金) 21:10:14.38 ID:9m+aA158o

※当たり前の事ですか>>1と8251号ちゃんの元ネタスレとは何の関係もございません

まぁでもあのスレ面白いから皆も読んでくるといいよ!受け付けない人は受け付けないかもしれないけどね!

さて、今日も今日とて小ネタ投下でお茶を濁すとしよう

538: 名無しさん 2011/06/03(金) 21:10:50.85 ID:9m+aA158o

―小ネタ


フィアンマ「おいヴェント、少しいいか?」

ヴェント「よくねぇから失せろ」

フィアンマ「ガブちゃんの事なのだが、」

ガブリエル「hjkba獲物sabkjfq」

ヴェント「話し聞けよ……てか何でまだいるんだよ天使!!獲物って何だ獲物って!!」

フィアンマ「うむ、どうやらガブちゃんが久しぶりに『受胎告知』をしたいらしくてな」

ガブリエル「mqvnljh妊娠kjha告知sabjkfa」

ヴェント「は、はぁぁ!?」


受胎告知……ガブリエルが大昔、聖母マリアに「お前妊娠するよ、聖霊の力で神の子宿すよ」って伝えたアレ


539: 名無しさん 2011/06/03(金) 21:11:22.93 ID:9m+aA158o

フィアンマ「そこでオマエに白羽の矢が立ったというわけだ、光栄に思え」

ヴェント「意味がわかんねぇんだよおおお!!!」

ガブリエル「wktk」ウズウズ

フィアンマ「ほら、ガブちゃんも告知したくてウズウズとしているぞ」

ヴェント「ふざけんな!!大体受胎告知って処女懐胎に対してやったモンだろうが!!
      処女懐胎なんざやろうと思って出来るもんでもねぇだろ!!!」

フィアンマ「それについては心配する事は無い」

ヴェント「あぁ?」

フィアンマ「聖書にある聖母マリアの『処女』という記述はそもそも誤訳であるという説があってだな
       本来『若い女』と訳すべきところを神秘性を持たせる為に無理矢理『処女』とこじつけた可能性があるのだ」

ヴェント「……何が言いてぇ?」

フィアンマ「つまり受胎告知は別段処女懐胎にこだわる必要は無い、オマエは普通に妊娠すればいい、というわけだ」

ヴェント「………」

540: 名無しさん 2011/06/03(金) 21:12:03.52 ID:9m+aA158o


フィアンマ「という事でヴェント、やらせろ」

ヴェント「結局そこに行き着くのかよ!!!!
      処女懐胎に拘らないんなら産婦人科にでも行って好きなだけ告知してこいよアホどもが!!!」

フィアンマ「ガブちゃんは本物の大天使だぞ?そんなもの街中に連れ出したら大混乱になってしまうだろうが」

ヴェント「何でそんなとこだけ常識的なんだよ!?」

ガブリエル「ajkgq弁当fbjka願dajqb」

フィアンマ「ほら、ガブちゃんもオマエの名を呼びながら懇願しているぞ?」

ヴェント「どんだけ懇願されてもやらねぇよ!!つーかヴェントじゃなくて弁当つったろこの天使!!」

フィアンマ「細かい事はいい、やらせろ」

541: 名無しさん 2011/06/03(金) 21:12:35.77 ID:9m+aA158o

ヴェント「死ね、テッラとでもやってろ変態おかっぱ野郎が」

フィアンマ「よりによってテッラだと……イヤ待て、そうかテッラか」

ヴェント「おい待て、真に受けんな」

フィアンマ「なるほど、テッラか……」

ヴェント「何考えてんだテメエは!!本気で頭おかしいんじゃないの!!?」

フィアンマ「何を言う!口調だけ抜き出せばテッラは立派な萌えキャラではないか!!」

ヴェント「口調以外は萌えの対極だろうがああああ!!!」

ガブリエル「dfkjgBLsawktksah」

ヴェント「何言ってんのよこの腐れ天使!!そもそもコイツらボーイじゃねぇよ!!」

542: 名無しさん 2011/06/03(金) 21:13:16.84 ID:9m+aA158o

フィアンマ「あの外見さえどうにかすれば……そうか、俺様が目を閉じていれば……」ブツブツ

ヴェント「……おい、一応言っといてやるが男同士でやっても妊娠しねぇぞ」

フィアンマ「あっ」

ガブリエル「oh……」

ヴェント「馬鹿だろお前ら」

フィアンマ「となると、やはりオマエに妊娠してもらうしか……」

ヴェント「死ね」

フィアンマ「強情なヤツめ……ガブちゃん、今日のところは諦めて貰うわけにはいかんか?」

ガブリエル「fagsa断固拒否dfahig」

フィアンマ「どうあっても受胎告知をしたいそうだ」

ヴェント「何でそんなに告知したいのよ……」

543: 名無しさん 2011/06/03(金) 21:13:52.97 ID:9m+aA158o

フィアンマ「……こうなっては仕方が無い」

ヴェント「な、何よ?まさかテメエ……」

フィアンマ「あぁ安心しろ、無理矢理犯すような真似をするつもりはない」

ヴェント「……じゃあ何する気なわけ?」

フィアンマ「聖母マリアは聖霊の力により神の子を身篭ったとされている」

ヴェント「……で?」

フィアンマ「俺様の力は未だ聖霊には及ばんが、
       それでも本気を出せば誰かを想像妊娠させる事くらいは出来るはずだ」

ヴェント「馬鹿かオマエ!?馬ッ鹿かオマエ!!?出来るわけねぇだろ!!
      つーかそんな事に本気出そうとしてんじゃねぇ!!!」

フィアンマ「という事でガブちゃん、想像妊娠に対する告知で我慢してもらえるか?」

ガブリエル「……afhm妥協aczwqlj」

フィアンマ「そうか妥協してくれるのか、ガブちゃんは優しいな」

544: 名無しさん 2011/06/03(金) 21:14:25.27 ID:9m+aA158o

ヴェント「ほ、本気でやるつもり!?いや出来るとは思わないけど」

フィアンマ「心配するな、オマエを標的にするつもりはない
       オマエはいつか俺様が直々に孕ませてやるのだからな、想像妊娠などで済ませるものか」

ヴェント「最悪の宣告すぎて鳥肌が立ったわ」

フィアンマ「さてターゲットは誰にするか……」

ガブリエル「sahmn急cazbhq」

フィアンマ「そう急かすなガブちゃん」

ヴェント(本当に想像妊娠させる事が出来たとしたら最悪の受胎テロだな……)


フィアンマ「……よし、アックアにしよう」

ヴェント「」

545: 名無しさん 2011/06/03(金) 21:14:51.41 ID:9m+aA158o

フィアンマ「アックアは確か隣の部屋にいたな……とりあえず部屋越しに念を送ってみるとするか」ミョンミョン

ガブリエル「fdakalh期待agasecah」

ヴェント「おい待て!!何で男相手にやってんだ!!?」

フィアンマ「想像妊娠は男でも出来るらしいぞ?」

ヴェント「つーか何でアックアなんだよ!!!」

フィアンマ「この前見たシュワちゃんが妊娠する映画が面白かったからだ
       ほら、アックアの筋骨隆々っぷりを見ているとシュワちゃんを思い出さないか?」

ヴェント「ホントにワケがわかんないわ……もういいよ、私に害が無いんなら好きにやれ」

フィアンマ「言われなくてもそうさせてもらう……さぁアックア、妊娠しろ妊娠しろー」ミョンミョン

ヴェント(『アックア妊娠しろ』って言葉だけ聞くと心底気持ち悪ぃな
      いや、やってる事も滅茶苦茶気持ち悪ぃけど)


546: 名無しさん 2011/06/03(金) 21:15:39.90 ID:9m+aA158o


フィアンマ「……ふぅ、俺様の全身全霊の念を送ってみたが、結果はどうだろうな」

ヴェント「知らねぇよ馬鹿」


<prrrrr

フィアンマ「む、電話か……テッラから? もしもし、どうした?」

『あぁフィアンマ、ちょって手伝って欲しいんですがねー』

フィアンマ「何だ、何があった?」

『あのですねー、アックアが突然『酸っぱい物が食べたいのである!』などと言いながら暴れ始めまして』

フィアンマ「ほう、わかった、すぐに向かう」

『急いでくださいね?下手したら殺されてしまいそうなので』

<プツン


フィアンマ「大成功のようだぞ、流石は俺様だな」

ヴェント「本当に想像妊娠しやがったのかよ!?てか何で暴れてやがるんだ!!?」

フィアンマ「マタニティブルーと言うヤツだろう、さて行くぞガブちゃん、待ちに待った受胎告知だ」

ガブリエル「ahgij把握ahlgqkjg歓喜ahfghqdsp」

578: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:51:35.94 ID:m2zwS/oqo

「いい加減ストーカーどもを何とかしてェンだが」

「あぁ?」


 ここはとある喫茶店。いつものように、いつもの席で馬鹿話をしていた一方通行と垣根の二人だったが、
不意に一方通行の漏らした言葉に垣根は口を噤み首を傾げる。
一方通行と彼のストーカー達による奇妙な日常はもう随分長い事続いているのだ。
今まで散々野放しにしておきながらどうして今更?
そもそも何だかんだでストーカー達とのじゃれあいを楽しんでいたんじゃないのか?と疑問に思う垣根だったが、
どうやら一方通行は本気のようで、真剣な眼をしながら真っ直ぐに垣根見据えている。

 
「何かあったのか?」

「ン、あァ……ちょっと最近なァ……」


 一方通行には反射の膜というチートな自動防御能力がある為、自身が肉体的な危害を加えられる事はまず無い。
が、どうにも最近ストーカー達の行動がエスカレートしており、その事で精神的にダメージを受けているらしい。
具体的に言うと、シャワーを浴びているところに乱入されたり、布団の中に潜り込まれたり、
知らぬ間に部屋の至る所に監視カメラを仕掛けられていたり、
風呂上りに着替えようと準備していた服が何故か人肌に温められていたり、という事が起きている。

579: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:52:02.61 ID:m2zwS/oqo

「まァ結標と番外個体の仕業なンだが……超電磁砲も最近なンか目付き怖ェし……」

「うわぁ……」


 一通りの説明を終え、ハァ、と物憂げな溜息を吐く一方通行に、垣根はただただ絶句した。
ストーカーが彼の家に住み付いているのは知っていたが、
まさかこれ程の被害を受けていたというのは流石に予想外だったようだ。


「……オマエ、その状況下でよく間違いを犯さねぇな」


 しばしの沈黙の後、垣根はポツリと感想を漏らす。
一方通行のストーカー連中はどういうわけか揃いも揃って見てくれは良い。
性格には難があり過ぎるかも知れないが、それでも一般的に見て美少女と言って差し支えない女性が
シャワーに乱入してきたり布団に潜り込んで来れば、その場のノリで襲い掛かってしまいそうなモノである。
しかし一方通行は今日に至るまで自身の童貞を守り通してきている。その精神力は尋常ではない。


「俺は既にアイツらを女として見ちゃいねェからな」

「……問題発言にも程があるぞオマエ」


580: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:52:28.31 ID:m2zwS/oqo

 垣根は頭を抱えつつ、信じがたい問題発言をサラリと放った一方通行を呆れ顔で見つめる。
好みから外れているとは言え、あれ程の美少女達と同棲しておきながら手を出さないどころか
「女として見ていない」と言い放てるのはこの男くらいなものだろう。
垣根が同じ状況に陥った場合、三日と持ちはすまい。
それだけ一方通行の『運命の相手に童貞を捧げる』という情熱と決意は凄まじいという事だ。
流石は第一位、ろくなもんじゃない。


「で、なンとかアイツらにストーカーやめさせる方法ねェかな?」

「って言われてもなぁ、そんなもんあっさり見つかるならとっくに実行してんだろ」


 垣根の言うとおり、真っ当な方法でストーキングを止めさせる方法などまずあるまい。
まずストーカー達というのが学園都市でも有数の高位能力者ばかりなのだ。
最強の電撃使い、学園都市第三位の御坂美琴を筆頭に、レベル5クラスの空間移動能力を保有する結標淡希、
御坂のクローン体であるレベル4の電撃使い番外個体、
更に最近では学園都市最高の精神系能力を持つ第五位、食蜂操祈も参加しそうな気配がある。
そんな能力を持つ彼女達だから、当然家から閉め出そうとしても意味は無い。
皆思い思いの方法で鍵をこじ開けて侵入してくるのだ。

 個別に対応しようにも、御坂にはワケあってあまり強気な態度に出れないし、そもそも彼女は話を全く聞かない。
結標は殴っても蹴っても埋めてもいつの間にか回復しているし、これまた何を言おうと聞き入れず、
それどころかどんな言葉もポジティブな意味に脳内変換されてしまう。
番外個体に至っては放っておくと何をするかわからない、危険すぎる。
つまり一方通行の説得や干渉によってストーキングを止めさせるのは不可能だという事だ。

581: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:52:55.49 ID:m2zwS/oqo


「こっちからアイツらに何をやっても無駄。ようするに、あっちから
自発的に『もうストーカーやめる』と思ってもらわなきゃならねぇわけだ」

「ま、そォいう事だなァ」

「無理じゃねぇ?アイツらオマエにベタ惚れだし」

「なンとかならねェか……一人で性欲処理する暇すらねェンだぞ?」

「うーん……」


 真剣に悩む素振りを見せる垣根だったが、その思考は既に「どう考えても無理だろ」という諦めの境地に達していた。
話を聞かない相手、殴っても蹴っても堪えない相手、ほっとくと危険な相手、
そんな三人を相手にどうやってストーカーを諦めさせようというのか。
とは言え、ここは友人として何か一つくらい案を出さねばなるまい。しかし一体どうすれば……


「……そうだ」

「あァ?」


 思案に暮れていた垣根に、一つの天啓の如き妙案が思い浮かぶ。
これが上手くいけばヤツらのストーキング理由を根底から覆す事が出来るかもしれない。
なおかつ自分も楽しめる、実に愉快で素敵な案だ。

582: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:53:23.16 ID:m2zwS/oqo

「一方通行、一個だけ思いついたぞ!」

「おォ、聞かせてくれ」


「女装しろ」


「……はァ?」


 ドヤ顔で案を披露する垣根に対し、一方通行は大口を開け、心底ワケがわからないと言いたげな顔をする。
そりゃそうだ、女装とストーカー対策と、一体何の関係があるというのか。


「まぁそんな顔せずに聞けよ一方通行。ただの女装じゃねぇ、女になり切るんだよ」

「意味がわからねェ……オマエやっぱそォいう趣味が……」

「違うっての!いいか、アイツらがオマエをストーキングする理由は何だ!?
オマエを男として見てるからだろう!?オマエに抱かれたいと思ってるからだろう!!?」

「声がでけェ……まァ、超電磁砲以外はそォなンだろォな」

「だったら簡単だ、オマエが女になりゃあいい」

「な、なンだと……」


583: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:53:52.20 ID:m2zwS/oqo

「別に性転換しろってわけじゃねぇ。ただ、完璧な女装をして、
アイツらにオマエは女だって思いこませる事が出来れば……」

「……アイツらが女の俺をストーキングする理由はねェ、
俺が女なら妹達をどォこォする危険もねェから超電磁砲が俺を監視する理由もなくなる……
俺は、解放されるのか」

「そういう事だ」

「すげェ案じゃねェか!感謝するぜ垣根くゥン!!」


 一方通行は身を乗り出し、嬉しそうに垣根の手を取る。
垣根は笑いを堪えながら「良いって事よ」と一方通行を宥めた。

 本当の事を言うと、垣根はこの案がそれほど上手くいくとは思っていない。
万が一にも、少しでもストーカーが離れてくれれば万々歳だなぁ、程度だ。
いくら一方通行が女性と見紛うほど端正な顔つきをしており、
男とは思えないほど華奢な身体つきをしているといっても、
冷静に考えて、女装した程度であの目の肥えたストーカーどもを騙すことは出来まい。
ていうかシャワーにまで乱入されたんだから男って知られてるに決まってんだろ。

 では何故このような案を出し、一方通行をノせたのか。答えは一つ、
以前のクイズの際、結局見ることの出来なかった彼の女装姿をこの機に見てやろう、と言う算段があったからである。
再三にわたって言って来たが、垣根にそっち系の趣味は無い。彼は生粋の女好きだ。
だからこれは、彼のちょっとした悪戯心だと言える。仲の良い友人への、ほんのちょっとしたからかいなのだ。

584: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:54:19.40 ID:m2zwS/oqo

「よォし、じゃァ適当に女装に必要そォなモン買って俺ン家に行くかァ」

「オマエの家って……大丈夫なのか?」

「問題ねェ、超電磁砲と絹旗は学校、番外個体は今日一日研究所で調整、
結標は縛って埋めたから夜までは出てこれねェはずだ」

「そうか、それならオマエの家でも良さそうだな」

「てなわけで行くかァ。おっと、ここは俺が奢ってやンよ」

「あ、あぁ」


 女装の先に未来があると信じきっているらしい一方通行の笑顔に、
今更ながら罪悪感を覚える垣根であった。


―――――――――――――――

―――――――――

――――


585: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:54:45.87 ID:m2zwS/oqo

「結構買ったなァ、これで女装の準備は万端ってか?」

「二人連れの男が女物の服やアクセサリ買い漁るって、どんな風に映ったんだろうなぁ……」


 大量の衣類や装飾品を買い、一方通行の家へと向かう道すがら、
何か大切なモノを失くしてしまった気がしてならない垣根は顔を顰めつつ項垂れていた。
対する一方通行は、そんなもの些細な問題だ、と言わんばかりの晴れやかな表情をしている。
ギャルゲーを買うことすら恥ずかしくて躊躇していた男が、大した成長っぷりである。


「大事の前の小事ってなァ。よォやくストーカーから開放されるかもって時に、そンな小せェ事気にしてられねェよ」

「買い物はオマエ一人に任せりゃよかったよ……」


 と言いつつ、ちゃっかり一方通行に着せてみたい服をいくつか購入している垣根であった。
こうなったら失ったモノの分、一方通行を散々からかって遊んでやろう、と彼は密かに心に誓う。



586: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:55:35.12 ID:m2zwS/oqo


「……おい、何だこりゃ」

「ン?あァ……」


 他愛ない話をしながら一方通行の家に辿り着いた二人だったが、
玄関先に転がっているある物体を見つけた彼らは思わず動きを止め、絶句する。
彼らには急ぐ理由がある。ストーカー達が戻ってくる前に、速やかに事を成さねばならない。
しかし、どうしても玄関先に転がっているその物体を無視する気にはなれなかった。
一方通行の家の前に転がり、蠢いている物体、その正体は――


「もご、もごもご……むぐ……」

「……」


 凶悪犯罪者が着るような対能力者用の拘束衣を着せられた上、厳重に手足を縛られ、
口に猿轡を噛まされた挙句目隠しまでされた状態で横になり、ビタンビタンとのた打ち回っている結標の姿であった。


「あっちゃァ、もォ土ン中から出てきたのかァ……」

「この状態で埋めてたのかよ……」


 予想以上の結標の厳重な封印っぷりに、「縛って埋めた」としか聞いていなかった垣根は
呆れ顔で一方通行の方へ向き直る。
彼はそんな垣根の視線など気に留めず、参ったな、などと言いながら、がりがりと頭を掻いていた。
一方通行の声が聞こえたのか、雁字搦めの結標は一層激しく、まるで陸に打ち上げられた活きの良い魚のように
ビッタンビッタンと激しく跳ね回る。何ともホラーな光景である。

587: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:56:04.87 ID:m2zwS/oqo

「……とりあえず、もっかい埋めるかァ」

「しょうがねぇな……」

「もご!?むぐぐー!!」


 悲痛な叫び声を上げながら、縛られた結標は再び土の中へ帰って行く。
彼女をその叫び声が聞こえなくなる程度の深さまで埋めると、二人はパンとハイタッチを交わし、
満足気な表情を浮かべながら家の中へと入って行った。



「さて、予想以上に結標の復帰が早ェからな、急いで女装しねェと……」

「だな。さて……」

「……」

「……?」

「……女装ってどォやンだ?」

「俺が知るはずねぇだろ」


 さぁ始めよう、と言うところで速攻躓く馬鹿二人であった。
そりゃ普通の男は女装の正しいやり方なんぞ知らんよ。

588: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:56:36.82 ID:m2zwS/oqo

「……と、とりあえず女物の服着てみりゃいいんじゃねぇか?」

「あ、あァそォだな……色々買ったからなァ、どれにすっか」


 時間も限られているので、二人はとりあえず服を選ぶ事から始める。
彼らにとって幸いだったのは、今まさに女装をしようとしている一方通行が、
ホルモンバランスが狂いまくっているお陰で、化粧などを施さなくても女に見えるほど中性的な顔立ちをしていた事、
そしてその為体毛が薄く、無駄毛の処理をする必要が一切無い事である。
本来、女装前にこれらを無視すると、出来上がりがとんでもない事になってしまうので注意が必要だ。


「とりあえず分かりやすく女だってアピールする為にもスカートは外せないよな」

「げ、マジかよ……スカートかァ……」

「何だ、今更怖気づいたか?」

「ハッ、ナメてンじゃねェぞ!やってやろォじゃねェか!!」


 全くノせやすいヤツだ、と密かにほくそ笑みながら、垣根は買い物袋をごそごそと漁る。
こんな機会は後にも先にも今だけだろう、さてどんな格好をさせてからかってやろうか……
この時垣根は、自分より序列が上の唯一の存在を、学園都市の第一位、一方通行を
思う存分着せ替え人形にして遊べるという事に、奇妙な高揚感を覚えていた。


589: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:57:07.34 ID:m2zwS/oqo

「よし、とりあえずこれなんてどうだ?」

「あァ?そいつは……」

「チャイナドレスだ」

「……」

「どうよ?モノトーンに花柄、結構いいと思わn」

「馬鹿かオマエはァァァァ!!!」

「ぶほぁ!!?」


 ドヤ顔でチャイナドレスを広げる垣根の顔面を、一方通行は躊躇無く能力を行使してブン殴る。
ほとんど手加減無しに放たれた一方通行の一撃は、垣根の未元物質による防御を貫き、
結果、垣根はきりもみ回転しながら宙を舞い、顔面から床に落下した。
その手に血濡れになったチャイナドレスを握り締めたまま。


「ぐふ……て、テメエ、今の俺じゃなきゃ、死んでるぞ……」

「大丈夫だ、結標も生きてる」

「どんだけだよ、あの変態女……じゃなくて!何で殴られたんだよ俺!?」

590: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:57:51.25 ID:m2zwS/oqo

 血を拭いながら起き上がった垣根はいきなり殴られたことに対し抗議する。
一方通行はそんな彼を、心の底から哀れむような視線で、思いっきり見下した。
そりゃぁ、いくら女装する流れだとは言え、いきなりチャイナドレスなんぞ勧めたら殴られても仕方が無い。
身体のラインがはっきりと出る上に露出度も高めなチャイナドレスは女装で着こなすには難易度が高いのだ。


「このバ垣根が!オマエはチャイナドレスをなンだと思ってやがる!?」

「はぁ?何言って……」

「チャイナドレスの魅力はなンだ!?それはスリットから覗く脚!強調されたボディライン、胸!!
そして露出度の高い服を着ているが故に意識してしまう背徳感と高揚感の間で揺れる上気した表情!!わかるか!?」

「いや最後はちょっとわかんねぇ……」

「チッ、素人が……まァとにかくだ、チャイナドレスを活かすには成熟した女の身体が必要なンだ
枯木みてェに細い身体つきした俺が着てもみすぼらしいだけなンだよ」

「……なるほどテメエの言い分は良くわかる。確かにスタイルのいい女のチャイナドレス姿はすげぇ破壊力だ
だがなぁ……スレンダーな女が着るチャイナドレスにも魅力はあんだよ!!!」

「ンだとォ!?」

591: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:58:34.82 ID:m2zwS/oqo

「細い手足?薄い胸?結構じゃねぇか!!露出度が高くボディラインがはっきり出るが故に
強調されてしまう未成熟な身体!!コンプレックスを刺激され恥じらう表情!!最高だろうが!!!」


「……どォやら俺とオマエは相容れない存在のようだなァ」

「ハッ、結局はこうなる運命か……いいぜ、これ以上言葉はいらねぇな
続きは拳に語らせようじゃねぇか!!!」

「垣根ェェェェェ!!!!」

「来いよ、一方通行ァァァァァ!!!!」


 両雄、激突。
この上なくショボい対立理由で、二人の男は再びぶつかり合う。
彼らは叫び声を上げながら部屋から飛び出すと、学園都市の遥か上空でド派手な空中戦を繰り広げ始めた。


―――――――――――――――

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592: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:59:01.11 ID:m2zwS/oqo

「ハァ、ハァ……おいストップだ、これ以上やったらまァたあたり一面吹っ飛ンじまう」

「あ、あぁ……だな、ぶっちゃけもうチャイナドレスとかどうでもいい……
そもそも俺はスレンダーな女もグラマーな女も両方好きだしな……」

「なンであンなに熱くなってたンだろォな……」

「チャイナドレスの魔力だろ……」


 暴れまわって頭が冷えた馬鹿二人はようやく戦闘を終了し、部屋に戻る。
馬鹿な事をしていたせいで時間をかなり無駄に浪費してしまった。早急に女装を進めねばなるまい。


「で、服だが……身体のラインがハッキリ出たり露出度があンまり高ェのはNGだ」

「まぁ男だって事隠すんだからゆったりとした服で骨格とか胸を誤魔化す方向で行くべきだよな」

「……そンだけわかってて、オマエはなンでチャイナドレス勧めてきたンだ」

「軽い冗談だったのにオマエがいきなりマジギレしやがったんだよ!」

「重てェよ馬鹿!」


 アレでもないコレでもない、と文句を言い合いながら二人は買ってきた服を吟味する。
途中、メイド服を勧めた垣根が喉に貫手をぶち込まれ悶絶するというハプニングが発生したが、
何はともあれ、二人は順調に候補を絞り込んでいった。

593: 名無しさん 2011/06/05(日) 18:59:28.59 ID:m2zwS/oqo

「ン、結構絞れてきたなァ……さて、どれにするか」

「セーラー服にしようぜセーラー服、これ意外と胸とか誤魔化せるし、わかりやすい女物だしな」

「あァ?……まァ候補に残ってるモンだし別に悪かねェが、なンでそンなに必死に勧めてきてンだよ」

「何となくだがオマエには絶対に似合うって確信めいた予感がすんだよ」

「よくわかンねェが……まァこれ以上は時間がもったいねェし、セーラー服にしとくかァ」


 服装決定。垣根に手渡されたセーラー服を広げつつ、一方通行は微妙な顔で頷く。
何の変哲も無い、非常にシンプルなセーラー服だ。白地に濃紺色の大きな襟、赤いスカーフ。
長すぎず短すぎない濃紺のスカートに、ご丁寧に紺の靴下まで付属している。
コスプレ用の衣装である為、ちょっと狙い過ぎている感は拭えないが、
女らしさをアピールする、というか女を騙るのならむしろこの位あざとい服の方が適任かもしれない。


「こ、コイツを着るのか……」

「やめとくか?」

「……」

594: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:00:01.20 ID:m2zwS/oqo

「まぁオマエがストーキング被害を受け続けてもいいってんならやめても……」

「着るよ、着てやンよクソが!!オラ垣根、着替えるからちょっと部屋から出てけ!!」

「あぁ?何でだよめんどくせぇ、別にいいだろ男同士なんだし」

「気分の問題だ気分の!!さっさと出ろ!!!」

「チッ……ったく、わかったよ。着替え終わったら呼べよ?」

「おォ……」


 物凄い剣幕で部屋から追い出された垣根は、やれやれと溜息を吐きながら適当に腰を下ろす。
彼はしばしの間、そのままぼんやりと無言で待っていたが、その表情は徐々に歪んで行き、
ついには俯き、クククとくぐもった笑い声を漏らし始めた。

 あの一方通行が、学園都市の第一位が、最強の能力者が、今、扉の向こうでセーラー服に着替えようとしている。
その事実が面白くて仕方が無い。これが笑わずにいられるものか。
着替え終わったアイツに何と声をかけてやろう、思いっきり笑い飛ばしてやろうか
声を殺しつつ、垣根はひたすらニヤニヤと笑い続ける。


「……おい、入ってきていいぞ」

「お、おぉ」


 入室の許可が出る。どうやら着替えは終わったようだ。
噴き出しそうになるのをなんとか耐え、垣根は気を落ち着ける為に一度、大きく深呼吸をする。
さて、一方通行は一体全体どんな様に成り果てているのやら……
期待に胸を膨らませ、垣根は一気に扉を開いた。

595: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:00:35.23 ID:m2zwS/oqo

「よ、よォ、どォだ……?」


 勢いよく開かれた扉の先に、それはいた。
中性的に整った端正な目鼻立ちに神秘的な純白の頭髪、同じく真っ白な汚れを知らぬ肌、
恥じらっているのか昂ぶっているのか、その頬は朱にそまっており、
燃えるように紅い瞳は不安と羞恥の為うっすらと涙を湛えている。
その『男』が身に着けているのはシンプルで清楚なセーラー服。
コスプレ用品特有のあざとさ漂う一品だったはずのそれが、彼の幻想的な風貌と合わさることで
全く違和感の無いモノになっている。


(に、似合いすぎて笑えねぇ……)


 羞恥に震えるセーラー服姿の一方通行を前に、垣根はタラリと一筋の冷や汗を流す。
女装した一方通行を思いっきり笑い飛ばし、一頻りからかってやるつもりだった。
しかしそんなことは出来ない、出来ようはずもない。それほど似合っている、ハマッている。
一方通行とセーラー服の親睦性は垣根の予想を遥かに超越していた。


(てかコイツ、こんなに艶っぽかったっけ……?)

「お、おい黙ってねェでなンとか言いやがれ!」


 無言でガン見してくる垣根を不審に思った一方通行が大声を張り上げる。
その声で道を踏み外しかけていた垣根は何とか我に返り、慌てふためきながら一方通行から視線を外すと、
何度か深呼吸を繰り返し、平常心を取り戻そうと努めた。

596: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:01:01.90 ID:m2zwS/oqo

(落ち着け、一方通行だ、これは一方通行だ……よし、大丈夫、大丈夫だ……)

「おい垣根?」

「あ、あぁ何でもねぇ。すげぇわオマエ、ただセーラー服着ただけなのに女にしか見えねぇよ」

「……ンな事言われても嬉しくねェどころかむしろ凹むわ」


 ハァ、と溜息を吐き項垂れる一方通行を、垣根は改めてまじまじと見つめる。
柔らかそうな真っ白い髪、染み一つ無い不自然なほど綺麗な肌、整った顔立ち
そしてやけに似合うセーラー服。もはや男には見えない。
服装だけでここまで印象が変わるのか、と垣根は大口を開け、感心とも呆れとも取れない表情を作った。


「まぁ……ストーカーどもにオマエを女だって思いこませるのが目的なんだから似合ってるに越した事はねぇだろ」

「そォかもしれねェが、セーラー服が似合ってるなンて複雑な心境だぜ」

「次は……声だな」

「声かァ」


597: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:01:42.11 ID:m2zwS/oqo

 さて、完璧な女装をする上での大きな壁となるのが声の問題だ。
わかっているだろうが、これはただ裏声や高い声を出せば良いというモノではない。根本から変えていく必要がある。
タマを抜けば声も女性的になるらしいが、流石にそれは性転換のレベルなので考えないものとする。
男が女っぽい声を出そうとする場合、長期に渡るボイストレーニングと情熱が必要なのだが、
こと、一方通行に関してはそんなものは全く必要ない。
彼の能力によって少々声帯を弄れば、それだけで自由自在に声質を変更する事が可能なのだ。


「あー、あー、アー、ア―、あー……こンなモンでどォだ?」

「んー、今のオマエの外見と合わせるならもうちょい高い感じの方が自然だし、俺好みかな」

「オマエの好みは聞いてねェ」


 垣根の意見を参考にしつつベクトル操作で声帯を弄り、声質を微調整していく。
一方通行にしか出来ない、一方通行だからこそ出来る、究極のチートボイスチェンジである。


「あー、ンー、こンな感じ?」

「おう……い、いいんじゃねぇか?」


 しばらくの練習の後、一方通行は完璧な萌えボイスを手に入れる事に成功する。
服を着替え声を変えただけなのだが、たったそれだけで彼はほぼ完璧に女性になりきっていた。
女好きの垣根がその透き通るような声に耳を、その神秘的な容姿に目を奪われ、言葉に詰まる程に。
女性にしては身長が高めなのを除けば、今の一方通行は何処からどう見てもセーラー服に身を包んだアルビノ美少女である。

これ以降、諸兄らには一方通行のセリフを全て美少女ボイスで脳内再生していただきたい。

598: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:02:35.97 ID:m2zwS/oqo

「さァて、次はなンだ?やっぱ喋り方か?女っぽい口調の練習とかか?」

「……確かにオマエの喋り方は荒っぽすぎるが……それはそれでアリだと思うね、俺は!」

「そォか?ンじゃ次はどォする?」

「もう十分女に見えるっつーか女にしか見えねぇが……そうだな、髪飾りでもつけてみるか?」


 言いつつ、垣根はゴソゴソと買い物袋を探り始める。
大量に購入したアクセサリ類のほとんどは、垣根が一方通行をからかう為に適当に買ったもので、
ようするに初春さんとかそういうゲテモノな髪飾りなどが大半を占めている。
とはいえ、そんな冗談のようなアクセサリを差し出すことは垣根には出来なかった。
何故かはわからないが、今の一方通行をそんな風に汚してしまう気にはどうしてもなれなかったのだ。


「これなんて、どうだ?」

「ン」


 故に垣根は、本気で、それこそ意中の女性に贈り物をするような真剣さで吟味し、そして一つの髪飾りを選び出す。
からかう気はない、笑うつもりもない。ただ純粋に、その髪飾りが似合いそうだからそれを選んだのだ。
垣根に差し出されたその髪飾り、自己主張の激しすぎない、一輪の花を模したそれを、
一方通行は特に疑問に思うことなく受け取り、その顔に若干の恥じらいを浮かべながら髪に装着した。

599: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:03:09.02 ID:m2zwS/oqo


「ど、どォよ?」

「あぁ……良く似合ってるぜ」

「だから似合ってても嬉しくねェって」

「じゃあ何て答えりゃいいんだよ!?似合ってるモンは似合ってんだよ!!」

「え、あ、そ、そォか……」


 突如真剣な表情で声を張り上げた垣根に、一方通行はビクリと驚き、一歩後ずさる。
何故彼がこんなにマジになっているのか、一方通行にはさっぱり理解出来ないし、
当の垣根本人にも理解出来ていなかった。


「あー……で、どォすっか」

「ん、もうそれ以上はいいんじゃねぇか?下手に飾りすぎても逆効果だろ」

「そンなモンか」


 今ここに、一方通行の女装は完了した。改めて今の彼の姿をおさらいしてみよう。
男とは思えない華奢な体格、きめ細かく病的なまでに真っ白い肌。
柔らかな白銀の頭髪には一輪の花飾りが添えられており、目鼻立ちの整った端整な顔の中で、瞳だけが燃えるように紅い。
身に纏っているのはシンプルな、しかしどこかあざとさを感じるコスプレ用の白と濃紺のセーラー服だが
神秘的、幻想的なアルビノ風の風貌を持つ彼には、その狙ったようなあざとさが逆にマッチしている。
そして彼の口から溢れるのは、保護欲を掻き立てる透き通るような甘い美声。
美少女(仮)戦士百合子ちゃんの誕生である。

600: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:03:37.49 ID:m2zwS/oqo

「おい一方通行、感想はどうだ?」

「すっげェ恥ずかしいンですけどォ……ちょっとスカートって頼りなさ過ぎじゃねェ?
なンで女どもはこンなヒラヒラしたモンを平気な顔で履いてられるンだ?」


 履いた事のある男ならわかるだろうが、スカートというのは本当に頼りない。
なにこれ下着守る気あんの?女って皆痴女なんじゃね?と思ってしまうほどに。
いやまぁ、聞いた話だから正確な所は私も知らんがね。何か頼りないらしいよ?

 何にせよ、スカートの頼りなさに顔を赤らめモジモジとしている今の一方通行改め百合子ちゃんは大層可愛らしいのです。


「こ、この格好でストーカーどもの前に出ンのか……」

「やっぱやめとくか?」

「馬鹿、こ、ここまで来たらやるしかねェだろ!」

「……ちょっともう一回『馬鹿』って言ってみて、拗ねる様な感じで」

「何言ってンだオマエ!?」

601: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:04:25.26 ID:m2zwS/oqo


「たっだいまー」


「っと、誰か帰って来たみたいだな」

「この声……超電磁砲か」

「一方通行、覚悟はいいか?……っと、俺は隠れてた方がいいかもな」

「ン、お、おォ……」


 垣根の冗談とも本気ともつかない発言に動転している間に、とうとう最初の一人が帰って来たようだ。
垣根が女装の為に購入したモノを持って奥の方へ身を隠すのを確認すると、
一方通行は緊張した面持ちでその時が来るのを待ち構える。


(……今更だが俺、とンでもなく馬鹿な事やってンじゃねェ?)


 近寄ってくる足音を聞きながら、本当に今更冷静になって自分の行動のおかしさに気付く一方通行であった。
しかしもう遅い。もはや着替える時間などありはしない。
今から彼に出来るのはストーカーが目の前に現れるのを黙って待つ事だけである。


「ちょっと一方通行、玄関先にこんな状態の結標さん置いとかないでよ、怖いじゃない」


 ぶつぶつと文句を言いながら、未だ拘束状態の結標を担いだ御坂は一方通行達の元へ向かう。
埋めたはずの結標がどうやらまた玄関先まで戻ってきていたようだ。ホントに何なんだアンタ。

602: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:05:04.91 ID:m2zwS/oqo

「一方通行、いるんでしょ?返事くらい………」


 ご対面。
セーラー服姿の一方通行が視界に入った瞬間、御坂は絶句した様子で目を見開き、担いでいた結標を床に落とす。
一方通行と御坂、二人の間に気まずい空気が流れ、両者とも口を開けないでいた。
ただ、床に転がされた結標の、状況を掴めずにもごもごと言いながら蠢く音だけが室内に響く。


「あ、一方、通行……よね?」


 長い沈黙の後、最初に言葉を搾り出したのは御坂だった。
彼女はただその光景に驚愕し、二歩三歩と後ずさりながら、目の前のセーラー服を着た人物に問いかける。

 彼女の頭の中は絶賛混乱中である。今まで男だと思っていた相手が、何故かセーラー服を身に付け
更に髪飾りまでしているではないか。その様が滑稽なら、似合わないのなら
「何を馬鹿な格好をしているんだ」と笑い飛ばす事も出来ただろう。
「女装なんて馬鹿じゃないのか」と冷めた目で罵倒する事も出来ただろう。
しかし、彼女はそのどちらも実行出来ないでいる。

 一方通行は男のはず、男に決まっている、男だと思って接してきた、男でなければならない、
頭でどれ程そう思っても、今目の前にいる彼は、何処から見ても完璧に一人の少女にしか見えなかった。

603: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:05:43.80 ID:m2zwS/oqo

「う、嘘、あんた、まさか女だったの!?」


 自分がずっと勘違いしていただけで、一方通行は実は女だったのではないか、
混乱した御坂の導き出した結論はそれだった。
その言葉に、反応に、一方通行は女装作戦の成功を確信し、ニッと満足気に口元を歪める。
そう、この御坂の反応こそまさに彼の望んだ、否、望んでいた以上のモノだ。
ここで女性である事を肯定すれば御坂はそれを信じるだろう。そうすれば彼女が一方通行を監視する理由はなくなる。
一人でもストーカーを減らせるのなら、こんな恥ずかしくて死にそうな格好をした甲斐もあったというものだ。


「答えなさいよ、あんた女なの!?」

「……バレちまっちゃァしょうがねェな、ずっと隠してたが実はそォなンだよ」

「そ、そんな、声まで女の子みたいに……」


 少女のような甘い美声で女である事を肯定する一方通行を前にし、御坂はただひたすら呆然とする。
レベル5の第三位である御坂にとって、彼女より上位の、第一位の一方通行は、
彼女がわがままを言える、自分の弱さを曝け出せる唯一の相手だったと言っても過言ではない。
それ故、本人は中々認めたがらないが、彼女は明確に一方通行に対して恋心を抱いていた。
だがその想いは、全く予想だにしない形で粉砕される事となってしまう。
一体誰がこんな悲劇的な結末を想像していただろうか。

604: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:06:27.28 ID:m2zwS/oqo

「嘘、嘘……」

(効いてる、完全に信じ込ンでる、いけるぜコイツは!!)


 俯き、ふるふると首を横に振るう御坂を眺めつつ、一方通行は内心でガッツポーズを決める。
これで御坂にはもう彼を監視する理由など残っていない。
何だか予想以上にショックを受けているのが気になるが、とにかくこれでストーカーは一人減った。
一方通行は勝利の余韻に浸りながら、悠々と未だ混乱している御坂に向かって声をかける。


「なァ超電磁砲、見ての通り俺は女だ。わかったろ?もォオマエが俺を監視する理由なンてどこにも……」

「だから……」

「あ?」

「だから何よ!?女だからって何の関係があるわけ!!?」

「はァァ!!?」


 勢い良く顔を顔を上げた御坂は、迷いの無い瞳でキッと一方通行の顔を正面から睨みつける。
女だからといって一方通行が他の何かになるわけではない。ならばそれは些細な問題だ。
そう、彼女が一方通行に惹かれた事に性別は関係ないのだ。
女同士だからといって想いを貫いてはいけない、などと誰が決めたというのか。
少しばかりの混乱はあったが、彼女はもう、迷わない。

605: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:07:03.98 ID:m2zwS/oqo

「そうよ、女だからって、それは何の理由にも……」

「お、おい待てよ、俺が女だって事はつまり、俺が童貞を捨てる恐れはもォねェって事だぞ?
これ以上オマエが俺を監視する理由なンざ存在しねェだろォが!!」

「そんなの知らないわよ!!私はあんたの監視をするって決めたんだから!!!」

「何でだよォォォォ!!!!」


 今度は一方通行が混乱する番だった。上手く行きかけていた、後一歩だった、なのに、何だこの状況は!?
一方通行には御坂の考えが全くわからなかった。監視する理由も無いのに監視する、一体何故なのか。
まさか御坂に好意を持たれているとは露ほどにも思っていない彼には、その理由がわからない。


「そ、それよりあんた、そういう服着てると可愛いわね……」

「は!?」

「ちょ、ちょっと撫でたりしてみていい?女の子同士なんだし、構わないわよね?」

「ほあァァァ!!!?」


 一方通行は叫び声を上げ、ジリジリとにじり寄る御坂から距離を取ろうとする。
ストーカーを止めさせるどころか状況は遥かに悪化してしまった。どうしてこんな事に……
怯えた目付きで、すがるように垣根に助けを求めようとする一方通行だったが、
奥に隠れた垣根は無言のまま、何かを期待するような目付きで一方通行と御坂のやり取りを眺めていた。

606: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:07:47.10 ID:m2zwS/oqo


「く、クソがァァ!!」

「あ、ちょっと待ちなさいよ!!」


 垣根からの救助は期待できない、そう判断した一方通行は、御坂の脇をすり抜け、外へ逃げようと試みた。
が――


「うおォ!?」

「もごっ!!?」


 不幸にもその辺に転がっていた結標に躓いてしまい、思いっきりすっ転んでしまった。
それを見た御坂はニタリと笑いつつ、ゆっくりと転んだままの一方通行へと近付いていく。


「んふふ、いい格好ね一方通行……」

「お、おい落ち着け超電磁砲!!オマエはそォいうキャラじゃねェはずだろ!?」

「なぁに恥ずかしがってんのよ、女の子同士のスキンシップでは良くある事よ」

「そこで止まれェ!!それ以上近付いて来たらこっちもマジで……」

607: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:08:15.09 ID:m2zwS/oqo


「もがあああぁぁぁ!!!!」



「な、なンだァ!?」

「何よ今の声!?」


 突如、大地を揺るがす唸りような声が割って入り、二人は同時に声の聞こえて来た方を振り向く。
するとそこには、先程一方通行が躓いた影響で目隠しの外れた結標が寝転がったまま、
これ以上無いと言う程大きく目を見開き、女装した一方通行を食い入るように見つめている姿があった。
彼女は一方通行と目が合うと、顔を大きく歪ませ、バキバキバキ、と猿轡を一気に噛み砕いた。


「あっくんの女装姿!!!!」


 ようやく自由になった口で、結標は歓喜の声を上げる。
一方通行が入っている風呂場に乱入した事がある彼女は、一方通行が男である事を理解している。
それ故、如何に今現在の彼が少女のような変装をしていようと、彼女は一切ブレる事は無い。


「女装ショタアアアア!!!!」


 わけの分からない咆哮を上げつつ、結標は着せられていた対能力者用の拘束衣を内側から引き裂き立ち上がった。
もはや人間の為せる業ではない。一方通行の女装姿を目の当たりにした彼女は、何か色々なものを超越してしまったようだ。

608: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:09:28.14 ID:m2zwS/oqo

「ば、化物かテメエ!?」

「結標さん落ち着いて!!」

「あっくんがセーラー服着てるのよ!?落ち着いていられるわけないでしょう!!」


 前屈みになり、だらりと両腕を垂らす結標のその姿は、さながら暴走する某汎用人型決戦兵器のようであった。
危険度はそれ以上の可能性すらある。


「む、結標さん深呼吸、深呼吸して!」

「そんな事言って、あっくんを独り占めする気なんでしょう!?許さないわよ!!」


 このまま結標を暴れさせると滅茶苦茶になってしまう、と、御坂はなんとか彼女を宥めようとするが
既に半分暴走状態の結標は一切聞き入れようとしない。まぁいつも通りといえばいつも通りである。
とは言えこれはチャンスだ。今現在御坂は結標に、結標は御坂に気を取られている。
逃げるなら今しかない。そう判断した一方通行の行動は速かった。
御坂と結標、両者が自分から目を離している僅かの隙を付き、彼は部屋の壁を叩き壊しながら
猛スピードで外へと逃げて行く。のんびり玄関から逃げる時間など存在しなかった。
自分の家が半壊してしまったのは痛手だが、止むを得ない損害だろう。


609: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:09:55.60 ID:m2zwS/oqo

「あぁもう!御坂さんのせいで逃げられちゃったじゃないの!!あっくん、待ってー!!」

「あ、ちょ、ちょっと!!」


 既にゴマ粒ほどの小ささになっている一方通行の後を追って、結標は自身を連続転移させる。
かつて自身の転移に抵抗があった事など、もはや忘却の彼方だ。
半壊した家に一人取り残された御坂は懐から携帯電話を取り出すと、後輩へと電話をかけはじめた。


「あぁもしもし、黒子?うん、ちょっと聞きたい事があってね」

「あのさ……女の子同士ってどういう風にすればいいのかな?あんたならやり方知ってるわよね?」


 不穏な会話をしながら、御坂もまた一方通行を追って家を飛び出す。
女装作戦は御坂、結標両名を暴走させると言う最悪に近い結果を招いてしまったようだ。


―――――――――――――――

―――――――――

――――

610: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:10:36.52 ID:m2zwS/oqo


「ま、撒いたか?……クソったれが」


 人気の無い路地裏の物陰に腰を下ろし、一方通行は誰に聞かせるわけでもなく独り毒づく。
女装作戦が効果無しに終わると言う可能性は考慮していた。
しかし、まさかこのような暴走を招くとは夢にも思っていなかったのだ。


「どォすりゃいいンだ、こンな格好のまま外に出てきちまったし……」


「おい、一方通行」


「うお!?」


 女装したまま外に出てきた事を恥じらっていた一方通行に唐突に声がかけられる。
前でも後ろでも横でもなく、彼の頭上から。大袈裟に驚き、慌てて見上げてみると、
そこにはバサバサと翼をはためかせ、彼の元へ降下してくる垣根の姿があった。


「オマエかよ、ビビらせンじゃねェ」

「悪ぃ悪ぃ、だがなんとか無事みてぇだな」

「そォでもねェよ……」


 垣根の言葉に曖昧に答えつつ、ハァと溜息をつき項垂れる。
逃げるのに全力で能力を行使した一方通行はかなり疲弊しており、額に汗を浮かべている。
そこには冷や汗も混じっているであろう事は想像に難くない。

611: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:11:07.70 ID:m2zwS/oqo

「その格好で外うろつくのもなんだし、とりえずスクールの隠れ家にでも……」


 喋りながら項垂れたままの一方通行に近付いていた垣根だったが、不意にその動きが止まり、言葉も中断される。
彼は目を奪われていた。蹲る一方通行の、その姿に。
激しい能力行使により上気した頬、その頬に汗で張り付いた髪、そしてはだけた服から除く白い鎖骨。
えも言われぬ背徳的なエロティシズムが、今の一方通行からは滲み出していた。

ダメだ、一方通行は男だ、親友だ、仲間だ、妙な考えは捨てろ、俺には麦野が……
一方通行の姿をその目に焼き付けながらも、垣根は必死に己の中に芽生えそうな感情を否定する。
認めてはならない。これを認めてしまえば何かが終わってしまう。
自分の為にも、友人の為にも、この衝動に身を委ねるわけにはいかない。
歯を食い縛り、全力を以って抗う。だが――



「……どォした垣根?」

「あ、あぁ……」


 一方通行の潤んだ瞳と少女のような声を前に、垣根の中の何かが音を立てて崩れ去った。
垣根は彼に、友人以上の関係を望みたくなってしまったのだ。

612: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:11:40.70 ID:m2zwS/oqo


「……なぁ一方通行」


 しばしの間の後、垣根は静かに切り出す。


「ン、なンだよ?」

「始めて出会った時の事覚えてるか?」

「はァ?なンだこンな時に……」


 唐突に昔語りを始めようとする垣根に対し、一方通行は首を傾げ、再び俯く。
彼はまだ、垣根の心情の変化に気付けてはいなかった。


「まァ覚えてるけどよ……そォいやァ、あン時は下手すりゃ殺し合いになってたな」

「それが今やこんな関係だ。……今にして思えば、あの出会いこそ運命だったんじゃねぇか?」

「……?オマエ、何言って……」


 突如『運命』などと口にし始めた垣根の真意が理解出来ず、
彼の方に向き直り問い返そうとした一方通行だったが、その言葉が最後まで続く事は無かった。
息を荒げる垣根に、その血走った目に、言葉を失ってしまったからだ。
ここに至り、一方通行はようやく理解した。垣根は間違いなく、己をそういう対象として見ているという事に。

613: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:12:20.77 ID:m2zwS/oqo

「か、垣根、冗談だよなァ……?」

「冗談に、見えるか?」

「男だぞ俺はァ!!!」

「そんなもん関係ねぇ!!運命の相手が偶々男だった、それだけの事だ!!!」

「ふ、ふざけンじゃ、ねええェェェェェ!!!!!」


 轟!と唸り声を上げ、一方通行の操った暴風が垣根に襲い掛かる。
躊躇なく、手加減なしに、全力で放たれたその風は竜巻の如く渦を巻き、垣根の全身を軽々と飲み込み、
まるでボロ屑のように彼を天高く舞い上げた。常人ならばそれだけで絶命しているだろう。
しかしその男は学園都市の第二位、垣根帝督。
翼を展開した垣根は全くの無傷で竜巻を引き裂くと、ペロリと舌なめずりをし、
一気に一方通行の元へ急降下をする。


「一方通行ァァァァァァ!!!」

「ク、ソ、がァァァァァァ!!!!」


 ここで暴れると、御坂や結標にも発見されてしまう恐れがある。
そう判断した一方通行は垣根を迎撃する事を諦め、逃げという選択肢を取る事にする。
地面を殴りつけ、瓦礫と土煙で垣根の目を誤魔化し脱兎の如く駆け出す一方通行。
彼らの友情は、ここに完全な決裂を迎えた。

614: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:12:55.44 ID:m2zwS/oqo


(垣根の野郎、裏切りやがってェェェェェ!!!!)


 後ろを振り返る事もせず、一方通行は全力で走る。
空を飛べばあっという間に見つかってしまうだろう。ならば迷路のような路地裏を無様に這い回るしかない。
垣根が敵に回った以上、事態はかつてないほどに深刻である。


(とにかく逃げねェと……だが何処に……研究所?ダメだ、こンな格好で行けるわけねェ!!
どォすりゃいい?考えろ、どォすりゃ……)


 考え事をしていた一方通行は失念していた。
いくら路地裏に人通りが少ないと言っても、完全にゼロではないという事を。
それ故彼は気付けなかった。自らの進路上に、一人の男が背を向けて立っているという事に。
一方通行がその存在をようやく知覚したのは、その男の背後から思いっきりタックルをぶちかました後だった。


「ごほああぁぁぁ!!?」

「あァッ!!?」


 悲鳴を上げつつ、男は派手にぶっ飛んでいく。
当然である、一方通行は音速を超える速度で突っ走っていたのだ。
おまけに反射の膜もあり、普通なら一方通行にも分散されるはずの衝撃力が
全てぶつかった男に叩きつけられたのだから、その威力は計り知れない。
常人ならずとも、それこそ学園都市トップクラスの耐久力でも持っていない限りは間違いなく挽肉コースだろう。

615: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:13:21.63 ID:m2zwS/oqo

「やっちまったァ……」


「うおおぉ!!痛ええええ!!!」


「な!?」


 足を止め、自分のやらかしてしまった事に頭を抱えていた一方通行だったが、次の瞬間、彼は己が目を疑う事になった。
タックルを喰らい、建造物に突っ込んでいった男が、「痛い」と叫びながらもほとんど無傷で這い出してきたのだ。
あの一撃を喰らってすぐに動けるばかりか大声を上げる余裕すらあるとは、どう見積もってもマトモではない。


「どこのどいつだ!?不意打ちなんて根性のねぇ真似しやがったのは!!」

「……なンで平気なンだオマエ?」

「ん……?まさか、あんたかお嬢ちゃん」


 時代錯誤も甚だしい白ランを身に付けたその男は、声を張り上げながら
己に不意打ちをくれた相手を探していたが、その場に一方通行以外の人間がいない事を悟ると
目を丸くし、驚愕の表情を作った。それもそのはず、今の一方通行は可憐な美少女にしか見えないのだから。

616: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:13:50.48 ID:m2zwS/oqo

「一体何の真似だ?俺に何か恨みでもあったのか?」

「いや、前方不注意でぶつかっちまったンだ、すまねェな」

「なっ、ただぶつかっただけであの威力か!!大した根性だなお嬢ちゃん!!」


 根性に何の関係があるのかはわからないが、とにかく男は無事らしい。
ならばこれ以上ここで時間を費やすわけにはいかない。


「で、悪ィが急いでンだ、詫びはそのうちすっからとにかく行かせてもらうぞ」

「あ、おいちょっと待てお嬢ちゃん!!……速ぇな、本当に大した根性だ」


「……それにしても、可愛らしいお嬢ちゃんだったな」


 超スピードで走り去る一方通行を、男は心の底から感心した表情で見送ると、
ぽつりと独り言を零した。これまで彼は女と言うものを意識した事がなかった。
女に現を抜かす男など根性なしのヘタレだと心のどこかで考えていた節さえある。
しかしこの時、彼は一目見ただけのあの少女(仮)に、
不意をつかれたとは言え自分を一撃で吹き飛ばしたあの根性に、心奪われてしまっていた。
一目惚れ、初恋、そう言っても間違いではないだろう。

617: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:14:16.43 ID:m2zwS/oqo

「……だが、女の尻を追うなんざ根性無しのする事だ!」


 彼の価値観の根底には根性があるか無いかが大きく関わっている。
無様に女の尻を追い掛け回すなど、彼の根性が許さないのだ。故に彼は去るものを追うことはない。
「またいつか会えるといいな」程度に考え、踵を返し帰途につこうとする。


「ん?これは……」


 と、彼は足元に何かが落ちているのに気付く。
拾い上げてみると、どうやらそれは花を模した髪飾りのようだ。
彼はそんなものを身に付ける趣味はないし、辺りに他に人はいない。
となれば、その髪飾りは先程の少女(仮)が落としていったものに違いはあるまい。


「仕方がねぇな」


 髪飾りを握り締め、男はやれやれと溜息を吐く。

618: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:14:45.66 ID:m2zwS/oqo

「これはあのお嬢ちゃんに落し物を届ける為だ。決して女の尻を追い掛け回すわけじゃねぇ!!」


 誰に聞かせるでもなく言い訳をし、男は一方通行の走り去って行った方向に向かって、
彼と同等以上のスピードで走り出す。

レベル5の第七位、削板軍覇。世界最大の『原石』と呼ばれ、
正体不明、解析不能、しかし絶大な能力を持つ男。学園都市の暴走核弾頭、ここに参戦


―――――――――――――――

―――――――――

――――

619: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:15:12.76 ID:m2zwS/oqo


「見つけたわよ一方通行!!」

「あっくん見つけた!!」

「いたなぁ、一方通行!」

「また会えたな、お嬢ちゃん!!」


「……」


 第二位、垣根帝督。第三位、御坂美琴。第七位、削板軍覇。レベル5クラス、結標淡希。
それぞれが一騎当千の力を持つ、学園都市でも指折りの高位能力者達はついに一堂に会し、
第一位、一方通行を追い詰めていた。
だが一方通行は慌てるでもなく、逃げる素振りも見せず、無言で、無表情で、そこに佇んでいる。
諦めたのだろうか?否、違う。


「なァオマエら、ここが何処か分かるかァ?」


 一方通行の言葉に、一同は首を傾げる。
彼らは皆、がむしゃらに一方通行を追いかけていただけであり、
今いる場所が何処なのか、何なのか、まるで知らないでいたのだ。

620: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:15:46.20 ID:m2zwS/oqo

「ここはよォ、本来、絶対能力進化が最初に行われるはずだった場所なンだ」


 人里離れた場所にポツンと存在する、だだっ広い開けた空間。外部の人間の干渉などまず有り得ないだろう。
なるほど非道な戦闘実験を行うにはうってつけの場所だというわけだ。
だがそれがどうしたと言うのか?四人はイマイチ一方通行の言わんとしている事が汲み取れない。


「つまりだ、泣いても叫ンでも誰も助けにこねェ!!逃げる場所も隠れる隙間もねェって事だァ!!!」


 一方通行の身体がふわりと浮かび上がる。


「俺も覚悟が決まったンだよ……テメエら全員、ここでぶっ潰す!!!」


 声を張り上げると同時に、彼の背から真っ黒な翼が放射され、世界を黒く染め上げていく。
ここで潰すという言葉に偽りは無いのだろう。一方通行から四人に向かって明確な敵意が放たれ
そのあまりに強大な力に空間すらも歪み、捻じ曲がっていく。

621: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:16:36.34 ID:m2zwS/oqo

 そんな、限界を超えようとしている一方通行を前に、四人の能力者達は――


(服がはだけてる!!)

(スカートの中見えそう!!!)

(へそが見えた!!)

(何て根性だ!堪らねぇ!!)


 命の危機など全く顧みず、ひたすら悶えていた。こいつらもある意味超越している。


「oaiqmvぶっ飛べavphjfgカスどもpheqがァァァayebisjg!!!」


 ノイズ交じりの絶叫と共に、四人に向かって漆黒の翼が振るわれた。

―――――――――――――――

―――――――――

――――

622: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:17:13.35 ID:m2zwS/oqo

―後日


「はァ……」


「おい一方通行出て来いって!!俺らが悪かったから!!」


「うるせェ!!俺の心の傷がそンな簡単に癒えると思ってンのかァ!?」


 あの日、全てをなぎ払った一方通行は家に帰ると、壊れた壁や屋根を直そうともせず
黙って部屋に引き篭もり始めた。友情を裏切られ、妹達との約束も反故にしてしまった彼は
完全に心が圧し折れてしまったのだ。
今現在、部屋の外では垣根をはじめ大勢の人間が彼に向かって声をかけている。
「悪かった」「魔が差した」「二度とやらない」、しかしそんな言葉など、もはや彼は信用出来なかった。


623: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:17:41.77 ID:m2zwS/oqo

一方通行「もォ頼むから放っておいてくれよォ!!」


御坂「そ、そんな事言わないで、ね?ほら妹達にもお見舞いに来てもらってるから!」

11111号「女装した挙句勝手に傷ついた馬鹿がいると聞いて馳せ参じました、とミサカは……」

14510号「ちょ、黙ってろお前!!一方通行、出てきてください!
      ミサカはあなたの顔がみたいんです、とミサカは……」


一方通行「うるせェ!!オマエらも信用できねェンだよ!!!」


14510号「そ、そんな……」

11111号「うわぁ冗談抜きに重症ですね、とミサカは頭を抱えます」

結標「あっくん出てきて!お姉ちゃんが慰めてあげるから!!」


一方通行「死に腐れ!!」


結標「もう、照れちゃって……」

絹旗「本当に超ブレませんね結標は……逆効果なんで超下がっててください」

結標「な、何よぅ、これでも本気で心配して……」

624: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:18:19.06 ID:m2zwS/oqo

絹旗「あーはいはい……一方通行、超そろそろ出てきませんか?」


一方通行「き、絹旗ァ……」


垣根「おぉ、ちょっと心動いてるぞ」

御坂「もう一押しね、頑張って絹旗さん!」

絹旗「超他人任せですねあなた方……また超一緒に映画を見に行きましょうよ、一方通行」


一方通行「……ごめンな絹旗、ダメなお兄ちゃンでごめンな……」


絹旗「く、超力及ばずですか……」

番外個体「バトンタッチ、次はミサカの番だね……ねぇ第一位、出てきてよ、ミサカ寂しくて死んじゃいそうだよ?」


一方通行「番外個体……」


番外個体「例え女装趣味があってもミサカはあなたの事が大好きだからさ!!
      第一位が望むんなら、ミサカが頑張って入れる側に回るから!!」


一方通行「女装の事に触れるンじゃねェェェェェ!!!!」

625: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:18:49.99 ID:m2zwS/oqo

番外個体「あ、ごめん」

垣根「だいぶ揺らいでたと思うんだが、ダメか……」

御坂「むぅ、強情ね……私達が調子に乗りすぎたのが悪いのはわかってるけどさ」


削板「おい第一位!聞こえるか!!?」

垣根「こら待て、オマエは喋るな!!」

結標「誰よこの暑苦しいの連れてきたのは!?」

絹旗「超気付いたらいました」


削板「よぉく聞けよ第一位!!俺は!!お前が男だろうと一向に構わねぇ!!!」バァーン


一方通行「あああァァァァ!!もォ黙れええェェェェ!!!」


削板「何故だ!!?」

垣根「ちょっとオマエこっち来い」ガシ

削板「待て、どうして俺を掴む?おい引き摺るな!」ズルズル

626: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:19:31.28 ID:m2zwS/oqo


食蜂「ご主人様出てきてください!!あなたの命令がなければ私は……」


一方通行「ンじゃ命令だ、帰れ!!」


食蜂「Yes, Your Majesty!!」

御坂「何しに来たのよあんた……」

絹旗「まぁ超奴隷ですし、そりゃ帰れって命令されたら超逆らえませんよ」


麦野「ほーら第一位、出て追いでー」


一方通行「イヤだ」


麦野「……だってさ。てか何で私呼ばれたのよ?関わり薄いのに」

垣根「ちいぃ、麦野の魅力でも無理か……ッ」

御坂「あ、はじめまして、第三位の御坂です」

麦野「あぁ……どうも、第四位の麦野よ」

絹旗「何を超暢気に自己紹介しあってるんですか……」

御坂「初対面だし」

麦野「ね」

627: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:19:57.64 ID:m2zwS/oqo

垣根「なぁ一方通行、俺は本気で反省してんだよ
   あんな作戦勧めたのも、その後オマエにあんな言動したのも、どうかしてたんだ」


一方通行「……」


垣根「許してくれとは言わねぇ、ただ部屋からは出てきてくれ!
   こんな扉越しじゃなく、直に謝りてぇんだ!俺が出来ることなら何でもする!だから……」


一方通行「何でもするンだな……?」


垣根「あ?……あぁ、勿論だ!!」


一方通行「じゃァ、女装しろ」


垣根「……は?」


一方通行「女装だよ女装!!そこにいる全員の前で女装して少しでも俺と同じ屈辱を味わいやがれ!!」


628: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:21:04.07 ID:m2zwS/oqo

垣根「……」

御坂「や、やるの……?」

絹旗「超見たいような見たくないような……」

結標「やめてよ、目が腐るから」

番外個体「うひゃひゃひゃひゃ!ミサカは是非見てみたいなぁー」


一方通行「さァどォした垣根、女装なンざ簡単だろォ?それだけで俺は部屋から出てやるンだぜェ?」


垣根「だが断る!!」

御坂「ちょ!?」

絹旗「はい!?」

結標「なっ!」

番外個体「えー」


一方通行「……何のつもりだ垣根ェ!?」


垣根「うるせえ!!テメエこそ何のつもりだよ、いつまでもメソメソ引き篭もりやがってぇ!!」

629: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:21:39.30 ID:m2zwS/oqo

一方通行「逆切れだァ!?ふざけてンのかオマエ!!」


垣根「ふざけてんのもテメエの方だ!!力ずくでも引きずり出してやるから覚悟しやがれぇ!!!」


一方通行「あァァ上等じゃねェかァ!!!やれるモンならやって見やがれェェ!!!」バタン!


絹旗「あ、超普通に出てきた」

御坂「出てきたわね、あっさりと」


一方通行「垣根ェェェェェェェェ!!!!」

垣根「来やがれ一方通行ァァァァァ!!!!」


結標「男の友情っていいわね」

御坂「何か違う気がするけど……」

番外個体「第一位、頑張ってー」


一方通行「死ねオラァァァァァァ!!!!」

垣根「ナメんじゃねぇぇぇぇぇ!!!!」

630: 名無しさん 2011/06/05(日) 19:22:10.48 ID:m2zwS/oqo


 こうして、垣根の機転により部屋から飛び出した一方通行は思う存分暴れ回り、
その為、彼の家は周囲一帯ごとぶっ飛んでしまう事になる。
結果、引き篭もる部屋がなくなった一方通行は仕方なくそのまま外に出る事を余儀なくされ、
何だかんだと文句を言い、ふて腐れながらも、ドタバタとした日常は続いて行った。


「そンな実験で絶対能力者になれるわけねェだろ」

             ―完―

717: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:01:11.60 ID:bSkdUlOCo

一方通行「さて、そろそろ頃合か?」

垣根「だな。それじゃ恒例の『裏話・没ネタ大公開』のコーナーと行こうじゃねぇか」

一方通行「その名の通り『こンなネタも考えてた』『もっとこうしたかった』
      って感じのぶっちゃけトークをするコーナーだ。メタ発言のオンパレードの上笑える箇所も多分無ェから
      そォいうのが苦手な野郎はそっとスレを閉じてくれ」

垣根「俺の暴露話に常識は通用しねぇ!次スレのネタがなくなるくらいぶっちゃけまくってやるぜ」


一方通行「……ひでェSSだったな」

垣根「あぁ……」

一方通行「俺らのキャラ、相当無理があっただろ……」

垣根「序盤ボケ役しかいなかったしな」

一方通行「周りのぶっ飛び具合に押されて段々マトモになって行く俺
      最終的に俺がつっこみ役になるなンざ誰が予想したよ……キャラ変わりすぎだ」


11111号「童貞なのにつっこみ役とはこれ如何に、とミサカはひっそりとつっこみを入れてみます」


一方通行「だァコラ!オマエは帰れ!!お呼びじゃねェンだよ!」

垣根「そうだ帰れ!俺の出番がなくなるだろうが!!」

11111号「これは酷い、とミサカは隅っこで体育座りをします」

718: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:01:37.50 ID:bSkdUlOCo

一方通行「で、SSは結構長い事書いてるけど支援絵描いて貰ったのは始めての経験だぜ、それも複数も……」

垣根「ありがた過ぎて涙が出たわ」

一方通行「皮肉っぽく言うンじゃねェよ馬鹿、感謝してますよイヤマジで」

垣根「モチベーションがすげぇ上がったよな、最初の支援絵が投下された時は変な声漏れたくらいだ」

一方通行「エントロピーを凌駕する勢いだったなァ」

垣根「つーか>>702見ろよ!これは男だとわかってても惚れるだろ……」

一方通行「なンだこの色っぽさ……これが俺か……」ゴクリ


11111号「自分自身をオカズにするつもりですか?永久機関の完成ですね
      とミサカはナルシストな白モヤシにドン引きしつつもニヤニヤと笑います」


一方通行「うるせェよ!!」

垣根「本編で影薄かったからってここぞとばかりにでしゃばるんじゃねぇ!!」

11111号「なんと酷い事を、とミサカは童貞どもの言い分に体育座りのまま憤慨します」


719: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:02:07.28 ID:bSkdUlOCo

一方通行「……しかし長かったなァ、こンなひでェSSがよくもここまで続いたモンだ」

垣根「全くだ、1スレで綺麗サッパリ終わらせる予定で始めたってのにどうしてこうなっちまったんだか」

一方通行「最初はとある原作の時間軸をなぞるつもりなンぞ全く無かったからなァ」

垣根「そうそう、インデックス編終わった後に即効でアイテム連中出して
   麦野もレギュラー化させる予定だったもんな」

一方通行「第一位~第四位をメインキャラにして良くあるレベル5モノのほのぼのSSにするってのが当初の企画だったンだよ」

垣根「感想で『姫神どうよ?』みたいな事書かれてるのみてなんとなーく姫神編書いた辺りから狂い始めたな」

一方通行「ン。それで『原作の時間軸に沿って行くのもありじゃね?』ってなったンだよな、ネタ考えンのも楽になるし」

垣根「インデックス編でちゃんと魔術に関する説明をして、
   インデックス救出までやればよかったなぁ、とか今更思ったり思わなかったりだ」

一方通行「そォすりゃペンデックスに飛び掛る俺を描写出来たりとか、
      その後スムーズに魔術勢と絡ませたりとか出来たのになァ……惜しい事したぜ」

垣根「ま、本当に今更だけどな。それにどうやって俺らの力でインデックス救えばいいか考え付かねぇし」

720: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:02:35.64 ID:bSkdUlOCo

一方通行「偶然通りかかった三下さンがやってくれました、でいいンじゃね?」

垣根「突然竜王の殺息が飛んできて慌てて相殺して、何だかんだで術式破壊して記憶を破壊されるわけか
   ……不幸にも程があるだろ、流石に同情するぞ」

一方通行「フラグ建築士に同情なンかしてらンねェよ」

垣根「はい」


一方通行「で、俺がジャッジメントに連行された話だが」

垣根「連行されたっつーか勝手に乗り込んだみたいなもんだけどな」

一方通行「レスを見る限り、固法さンの登場を期待してるヤツがやっぱ結構いたみてェだなァ」

垣根「まさか『牛乳買いに行きました』の一言でスルーされるとは思わなかっただろうよ」

一方通行「ぶっちゃけキャラが良くわかンねェンだよ、あの巨乳メガネ……」


721: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:03:03.74 ID:bSkdUlOCo


垣根「そんでもって、次が御使堕とし編か」

一方通行「まず反射で防げるのか?って話だな。まァ実際は防げねェンだろォが、そンな事言ってたらはじまらねェし」

垣根「この会は特に裏話とかこうりゃ良かった、とかねぇんだよな」

一方通行「垣根の外見が妹達になって俺が暴走しそうになって~って流れは真っ先に思いついた事だしなァ」

垣根「服装は元のままってのを忘れてたのは痛かったな、それを念頭に置いときゃまた違ったんだろうが……」

一方通行「それ覚えてたら、妹達の服来た天井の姿見た時点で俺が発狂するって流れになってたと思うわ」


722: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:03:46.55 ID:bSkdUlOCo

垣根「しばらく特に語る事もねぇから一気に大覇星祭編まで飛ばすぞ」

一方通行「ここは結構別の流れも考えてたンだよなァ」

垣根「オリアナを追いかけてるステイルと再開ってのが初期の案だっけか」

一方通行「『この高齢童貞が!やっぱりレイプ魔だったンだなテメエ!!』
      みたいな感じでステイルを再度ふるぼっこにする流れだったな」

垣根「他にも俺が姫神ちゃんと再会する話も考えてたんだぜ?」

一方通行「姫神がオリアナにやられるシーンを垣根が偶然目撃、ブチ切れてオリアナと戦闘開始って案なァ……」

垣根「血塗れの被害者出たら流石に笑えねぇだろってのと、
   シリアス描写が無駄に長くなるからって理由でカットされちまった。
   折角俺の見せ場だったってのによぉ」

一方通行「垣根が姫神とフラグ立てるのを阻止する為っていう裏事情もあってだな」

垣根「いいじゃねぇかちょっとくらい……」

一方通行「結局、結標の見せ場を作る為と玉入れ合戦に俺らを参加させる為に本編の流れで落ち着いたわけだが」

垣根「大覇星祭編はもうちょっとじっくりやっても良かった気がするよな、
   派手なお祭り騒ぎで美味しいネタも一杯あっただろうし」

一方通行「まァ仕方ねェよ、あン時は大覇星祭二日目以降のネタが浮かばなかったからなァ」


723: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:04:26.78 ID:bSkdUlOCo

垣根「お次は木原のおっさん編だな」

一方通行「記憶喪失設定でもねェのに俺が木原くンの存在を忘れてるSSって他にあンのかな?」

垣根「道は覚えないわ学習能力ないわ記憶力ないわ、第一位の癖に頭悪すぎだろ本編のオマエ」

一方通行「うっせェボケ、オマエも大概だろォが
      でまァ、原作通り木原のクソ野郎に一方的にボコられて新能力発現する俺ですがァ、」

垣根「最初は黒翼出す予定なかったんだよな」

一方通行「そォ、最初に考えてたのは……」


――

「な、何なんだ!?テメエのその……真っ黒な×××はぁ!!?」

「ihbf犯wq」

「アッー!!!」

――


一方通行「って感じの最悪の下ネタ&ガチファックルートだったからなァ」

垣根「射精の勢いで木原が流れ星になる予定だったんだよな、正直酷すぎるわ」

一方通行「昔のスレで使った『股間の幻想殺し』と似たようなモンだな」

垣根「イヤ、二枚くらい上手で酷ぇと思う」

一方通行「良い子の為のSSなンでやっぱりお蔵入りになりましたァ」

垣根「酔っ払った状態で書いてたらそのまま突っ走ってたかもな」

724: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:05:04.40 ID:bSkdUlOCo

一方通行「またちょっと飛ンで、アイテム編行くかァ」

垣根「麦野のキャラどうするかっての最後まで悩んでたんだよな」

一方通行「絹旗はノーマル、フレンダは馬鹿っぽく、滝壺は腹黒くってのは速攻で決まったンだがなァ」

垣根「決まったっつーかもう昔のスレからのお約束だな、その振り分けが多分バランス取れてる」

一方通行「第四位はなァ……当初の予定通り、本編序盤で出してレギュラーにするンなら
      ほぼ原作通りの性格にしとこうと思ってたンだが」

垣根「もう終盤だし、どうせなら印象に残る性格にしようぜって事で口だけのガチ処女って設定になりましたとさ」

一方通行「ヤンデレにして垣根のストーカーにするってネタも考えてたンだがァ」

垣根「その先の番外個体とキャラ被っちまうからやめたんだよな結局」

一方通行「番外個体をヤンデレにするのはそれこそ最初から決めてたからな」

垣根「ま、いいんじゃねぇの?『乙女なむぎのんかわいい』って声多かったし」

一方通行「だな。しかし第四位が出てから一気にオマエの株が下がったよなァ」

垣根「連日ストップ安更新くらいの勢いで下がってったな。それまで比較的マトモな方だったってのによ」

725: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:05:25.31 ID:bSkdUlOCo

一方通行「無駄に長いシリアス戦闘描写で垣根のかっこ良さをアピールしてェ、」

垣根「その後一気に叩き落す、と」

一方通行「ギャップを演出した甲斐もあってかその後も『垣根が酷い』って声は多かったな、狙い通りだぜ」

垣根「ギャップが無くても酷かっただろアレは……俺は二枚目キャラだっつーのに」

一方通行「二枚目(笑)」

11111号「二枚目(笑)」

垣根「……」イラッ


726: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:06:19.08 ID:bSkdUlOCo


一方通行「てかよォ、『番外個体かわいい』って言うヤツが異様に多かったのがかなり意外なンだが」

垣根「麦野は結構露骨に可愛く書いてたけど、番外個体はあんまりその辺意識してなかったからな」


11111号「ヤンデレはそれだけ魅力的なんですよ、とミサカはヤンデレの素晴らしさを訴えます」


一方通行「オマエも広義ではヤンデレになンのか?」

11111号「まぁ思いたければそう思ってればいいんじゃないですか?
      とミサカは見下した目で自意識過剰な白モヤシを眺めます」

一方通行「死ね」

垣根「だから俺の出番がなくなるから下がってろってのに……」



727: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:06:56.90 ID:bSkdUlOCo

一方通行「話進めるか。クイズ編についてだが、これホントにネタが無くて苦肉の策だったンだよなァ」

垣根「結局クイズも12問しかやらなかったしな、マジでスレで募集でもかけときゃよかったわ……」

一方通行「ちなみに最初は超電磁砲を優勝させる予定だったンだぜ」

垣根「そうそう、優勝した第三位が『買い物に付き合え』的な命令下して、
   その後デート編に突入って流れもありかな、って一瞬考えたんだよな」

一方通行「デート中は白黒が乱入したり番外個体と結標が暗躍したり、
      完治した佐天がまた俺にぶつかってきて吹っ飛んだりって感じでネタもちょいちょい考えてたンだが……」

垣根「クイズの内容が思いつかなくて第三位を優勝させるのが難しかったってのと、
   極力カップリング的な描写をしたくなかったからって事でお蔵入りだ。残念残念」

一方通行「超電磁砲組再登場はデート編とか抜きにしても結構考えてたンだがなァ」

垣根「投下一回分に出来るほどネタが浮かばなかったから結局出せなかったわけだ」

一方通行「まァどォせ出した所で佐天が俺に吹っ飛ばされるってオチが待ってるだけなンだけどな」

垣根「その内ファンに刺されそうだな」

728: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:07:28.54 ID:bSkdUlOCo

一方通行「小ネタは飛ばしてェ、次は常盤台編についてですがァ」

垣根「もうちょっと俺を暴れさせる予定だったんだよな最初」

一方通行「そうそう、婚后とか出して戦わせたりするってネタ考えてたな」

垣根「侵入者の俺を排除しようとする婚后、最初は強気な態度に出ていたが、
   俺が能力を使って翼を発現させた所で大覇星祭でのトラウマを思い出して泣き叫ぶ
   って感じのネタね」

一方通行「無駄に長くなった上に対して面白くもねェからカットカットカット」

垣根「第五位はもうちょっとちゃんと描写したかったんだが、何せ能力と性格の詳細がまだわかんねぇからなぁ」

一方通行「実際能力はどンなモンなンだろォな?個人的にはギアス全種類制限無く使えるようなモンだと思ってるが」

垣根「なんというチート」

一方通行「まァ俺らには効かねェけどな」

垣根「オマエはともかく俺は苦も無く防げるモンなのかね?俺の防御って何処まで有効なんだ?」

一方通行「オマエの能力もぶっちゃけワケわかンねェンだよなァ……
      何でも出来るようで何が出来るかわかンねェ、何処までやらせていいのかサッパリだ
      でもまァ、第五位の精神干渉くらいは防げるンじゃね?第二位なンだしよォ」


729: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:08:24.37 ID:bSkdUlOCo

垣根「で、最終会の女装編だが」

一方通行「女装した俺の描写熱心過ぎで気持ち悪ィだろこれ……」

垣根「だがそれがいい。お陰で支援絵も貰えたじゃねぇか」


一方通行「ちなみに最初は第四位と第五位も女装した俺を追いかけてくる予定でしたァ」

垣根「レベル5大集合だな」

一方通行「それと番外個体が俺を貫く為の道具を買いに行ったり、絹旗が『お姉ちゃん』って呼ンだりするネタも考えてた」

垣根「裏で動こうとするアレイスター、何かムカつくからそれを止めようとするエイワス、
   アレイスターを病気だと判断して治療に向かう冥途帰し。
   みたいな裏シナリオも考えてたよな」

一方通行「全部を詰め込もうとすると滅茶苦茶になりそうだったからなァ、
      結局、どうしても入れたかった分だけしか入れなかったわけだ」

垣根「それでもかなり長くなっちまったからな……全部のネタ盛り込もうとしたら更に倍くらいにはなってただろうよ」

一方通行「色々切り捨てたお陰でなンとか最後だけは綺麗に纏っただろ」

垣根「実は最初は仲直りさせずに『その後一方通行の姿を見たものは誰もいなかった』
   みたいな感じの一方通行失踪ENDにしようと思ってたんだぜ」

一方通行「つーか投下直前までその終わり方だったからな」

垣根「流石にかわいそすぎるかなーって事でギリギリで書き換えたんだよな、よかったよかった」

730: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:08:54.39 ID:bSkdUlOCo

一方通行「しっかし、3スレ目からあからさまに小ネタで茶を濁すって事が増えたよなァ」

垣根「ネタが無かったんだ、仕方がねぇよ」

一方通行「それならそれでサクッと終わらせといた方が良かったンじゃねェか?
      自分で書いた後イマイチ納得出来ないのに投下しちまうってのがかなり多かったぞ今回」

垣根「感想レスが増えてくると『もっと続けたい』『何でもいいから投下しなきゃ』って気分になっちまうんだよ……」

一方通行「まァそォなンだが……それでもグダグダ練りきれてないネタを投下しちまったのは反省しねェとなァ」

11111号「ご心配なく。練れていようが練れていまいがどうせ大した違いはありませんよ
      とミサカは微笑みながら自虐ネタを披露します」

垣根「やめろ、わかっててもそういう事は言うんじゃねぇ」

一方通行「魔術勢はもっとちゃンと出したかったンだがなァ……
      あと妹二号とか、出したかったけどネタ浮かばなかったンだよなァ」

垣根「これ以上オマエの家に同居人増えてたら感想の八割が『爆発しろ』になってたと思うぞ?」


731: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:09:52.53 ID:bSkdUlOCo

一方通行「さァて、裏話はこンなモンにして次スレの予定でも話すとするかァ」

垣根「つってもあんまり考えてねぇんだけどな」

11111号「意外と欝話期待してる人が多いみたいですね、この変態どもが
      とミサカは歪んだ性癖を持つ連中を罵倒します」

一方通行「性癖は関係ねェだろ性癖は……」


垣根「欝とかシリアスは書く前の準備が大変なんだよなぁ」

一方通行「どうしても文章力が要求されるからなァ、数冊その手の本を読ンで調子整えなきゃならねェ」

垣根「誤字脱字も許されねぇしな、そういうのがあるとどうしても興が削がれちまうし……
   まぁそれでも久しぶりに書いてみてぇけどな、欝モノ」

一方通行「明るい気分で書けるギャグモノが精神的には楽なンですけどねェ」

11111号「ちなみに今こういうの書きたいなぁ、と思ったりしてるのは以下のようなのです
      とミサカは参考にいくつか紹介してみます」


・ほのぼの番外通行
・ほのぼのレベル5
・ギャグ系バ垣根
・新約『イヤだ』
・シリアス系座標通行
・一方通行メイン、エログロ欝系
・レベル5一ヶ月一万円生活

732: 名無しさん 2011/06/07(火) 22:10:25.92 ID:bSkdUlOCo

11111号「一番やりたいのは一ヶ月一万円生活だったりします、とミサカはぶっちゃけてみます」

垣根「どれをやるにしろ、ネタ補給する為にしばらく間は空くんだがな」

一方通行「ミステリ系とかも書いてみてェンだが、禁書キャラはなンでもあり過ぎてミステリが成立しねェンだよなァ」


垣根「さて、それじゃそろそろ終わりにすっか」

一方通行「だな、もォ話す事もねェ」

11111号「ここまで付き合ってくださって本当にありがとうございました、とミサカは形だけ頭を下げます
      ちなみにどんなSSを書くにしても、禁書系ならばこのミサカが出演していると思うので
      その辺りを目印にして頂ければ幸いです。欝系なら漏れなく死ぬでしょうが」

一方通行「そンじゃァまた何処かでお会いしましょう」

垣根「これにて終了っと」



―END―