1: 名無しさん 2020/06/12(金) 01:32:07.133 ID:ZHxyKKA20
王「おぬしは頭脳明晰とのことなので、今から我が国の軍師に任命する」

軍師「ありがとうございます」

王「ではさっそく、軍師として働いてもらいたい」

王「今、この国に10万の軍勢が迫っておる。これを撃退してもらいたい」

軍師「分かりました。ちなみにこの国の兵力は?」

兵士「私一人です」

軍師「!?」

軍師「ひ、ひとり……ですか?」

引用元: ・軍師「たった10人で10万人を倒せ!? できるわけないでしょう!!!」

8: 名無しさん 2020/06/12(金) 01:36:21.196 ID:ZHxyKKA20
王「だが、この兵士がなんとか兵を集めてくれた」

軍師「そうなんですか、よかった……」

軍師「ちなみにどのぐらい集まったんです?」

兵士「10人です」

軍師「10人!?」

軍師「たった10人で10万人を倒せ!? できるわけないでしょう!!!」

王「その通りなのだが……とりあえずやってみてくれ。他に手がないのだ」

軍師「降伏した方がいいと思いますけど……」

兵士「ではさっそく、集まった10人を紹介します」

15: 名無しさん 2020/06/12(金) 01:39:13.898 ID:ZHxyKKA20
兵士「まず、フリーザさんです」

フリーザ「ほっほっほ……」

軍師「どうも……」

フリーザ「誰かの下につくなどまっぴらなのですが、この兵士さんの頼みならば仕方ないでしょう」

フリーザ「よろしく頼みますよ」

軍師「はい……」

軍師(全身白と紫で、きっと体調がよくないんだろうな。悪いけど、戦力になりそうもない……)

30: 名無しさん 2020/06/12(金) 01:42:11.798 ID:ZHxyKKA20
兵士「続いて、範馬勇次郎さんです」

勇次郎「エフッ、エフッ、エフッ」

軍師「こんにちは……」

勇次郎「戦場など俺にとっちゃ遊園地に過ぎねェ……」

勇次郎「せいぜい楽しませてもらうぜ」

軍師「期待してます」

軍師(肌がやけに黒ずんでて金属っぽい……内臓が悪いんだろうな)

40: 名無しさん 2020/06/12(金) 01:45:16.140 ID:ZHxyKKA20
兵士「DIOさんも駆けつけてくれました」

DIO「フン……」

軍師「はじめまして」

DIO「貴様のようなカスに従うなど、カエルの小便をひっかけられるよりも屈辱なことだが……」

DIO「この兵士の呼びかけならば応じないわけにはいくまい」

軍師(なんなんだこの人……)

兵士「DIOさんは諸事情で太陽光に弱いので、特殊なクリームを塗っての参加になります」

軍師(めちゃくちゃ病弱じゃねえか……)

44: 名無しさん 2020/06/12(金) 01:47:19.468 ID:ZHxyKKA20
兵士「こちらは比古清十郎さんです」

比古「飛天御剣流は本来は特定の勢力のために剣を振るわねェんだが……」

比古「こいつの頼みなら、今回だけは特別だ」

軍師「ありがとうございます」

兵士「ちなみに比古さんは普段は陶芸家をしてらっしゃいます」

軍師「え!?」

軍師(陶芸家って……絶対弱いじゃないか! 戦場に出していいのかよ!)

53: 名無しさん 2020/06/12(金) 01:50:12.428 ID:ZHxyKKA20
兵士「ドラえもんさんです」

ドラえもん「ぼく、ドラえもん」

軍師「え……タヌキ?」

ドラえもん「ぼくはタヌキじゃない!」

軍師「あ、すいません」

兵士「ドラえもんさんはネコ型ロボットでいらっしゃいます」

軍師「猫なんですか……」

軍師(全身が青いし、耳ないし、太ってるし、頼りにならない……)

61: 名無しさん 2020/06/12(金) 01:53:42.067 ID:ZHxyKKA20
兵士「ゴル……デューク東郷さんです」

ゴルゴ13「……」

軍師「お近づきの印に握手を……」

ゴルゴ13「俺に利き手を他人に預ける習慣はない……」

軍師「はぁ……」

ゴルゴ13「用件はすでに聞いている……。今回はあんたの指揮下に入る」

軍師(やたら険しい顔をしてるな……。重い病気を抱えてるに違いない)

66: 名無しさん 2020/06/12(金) 01:55:53.957 ID:ZHxyKKA20
兵士「ネテロさんです」

ネテロ「ほっほっほ」

軍師「どうも……」

軍師(おじいちゃんじゃねえかよ! 俺でも勝てるんじゃないか!?)

ネテロ「相手は10万人と聞く。血沸く血沸く♪」

軍師「えぇと……あまり無理しないで下さいね」

70: 名無しさん 2020/06/12(金) 01:58:23.898 ID:ZHxyKKA20
カイドウ「ウォロロロロ……!」

兵士「百獣のカイドウさんも来て下さいました」

軍師「でかっ……」

カイドウ「今ワノ国で面倒事が起こってるが、この兵士の頼みならしかたねェ……」

カイドウ「力を貸してやる」

軍師「どうも……」

軍師(酒くさっ! 絶対アル中だな……肝臓ボロボロの見かけ倒しに違いない)

73: 名無しさん 2020/06/12(金) 02:01:18.233 ID:ZHxyKKA20
兵士「藍染惣右介さんです」

藍染「やぁ」

軍師「よろしくお願いします」

軍師「って、眼帯してるし、座ったままだし、戦えるんですか!?」

藍染「心配はいらない。敵を撃退する程度なら、この状態でも十分だよ」

軍師(心配しかないよ……。なんの役にも立たないだろ……)

兵士「そして、10人目は……」

80: 名無しさん 2020/06/12(金) 02:03:33.166 ID:ZHxyKKA20
兵士「毛利蘭さんです」

蘭「こんにちは!」

軍師「!?」

軍師「女の子じゃん!」

兵士「ええ、れっきとした女性です」

軍師「いや、さすがに女の子を戦わせるわけには……」

蘭「大丈夫です! 空手をやってるんで!」

軍師「いやいやいや……」

軍師(もうダメだ……まともな戦力が一人もいない……)

87: 名無しさん 2020/06/12(金) 02:06:46.505 ID:ZHxyKKA20
ワイワイガヤガヤ…

兵士「ではメンバーがそろったので、挨拶をお願いします」

軍師「は、はい……」

軍師「皆さん!」

軍師「今からあなたがた10人には、私の指揮下に入ってもらいます!」

軍師「敵軍は明日攻めてくるとのことなので、今日はご飯を食べてゆっくり休んで下さい!」

軍師「以上です!」

パチパチパチパチパチ…

90: 名無しさん 2020/06/12(金) 02:09:25.113 ID:ZHxyKKA20
夕食――

ワイワイ… ガヤガヤ…

モグモグ… モニュ… ムシャムシャ…

アハハハ… ワハハハハ… ウォロロロロ…



軍師(よかった、みんな楽しそうに笑顔で食事をしてる)

軍師(これが最後の晩餐になるかもしれないのに……大したもんだ)

軍師(そうだ……俺も腹をくくろう!)

軍師(軍師に任命されたからには、軍師としての職を全うするんだ!)

94: 名無しさん 2020/06/12(金) 02:13:17.447 ID:ZHxyKKA20
次の日――

兵士「軍師殿」

軍師「!」

兵士「10万人が攻めてきました」

軍師「ついに来たか……」

軍師(よし……俺も軍師として最期まで諦めないぞ!)

軍師「これより皆さんに作戦を言い渡します!」

軍師「10人一丸となって、10万人の敵を一人でも多く倒して下さい! 以上!」

十人「おうっ!!!」

98: 名無しさん 2020/06/12(金) 02:16:05.561 ID:ZHxyKKA20
ワーワー… ワーワー… ワーワー…



兵士「戦いが始まりましたね」

軍師「ああ……」

軍師(みんな……頑張ってくれ!)

軍師(みんな……死なないでくれ!)

軍師(俺には祈ることしかできない……!)

104: 名無しさん 2020/06/12(金) 02:19:27.244 ID:ZHxyKKA20
兵士「軍師殿」

軍師「え」

兵士「戦争が終わりました」

軍師「ずいぶん早いな! どうなった!?」

兵士「奇跡が起こりました……我が軍の勝利です」

軍師「おおっ!」

兵士「さっそく彼らをねぎらってあげて下さい」

軍師「もちろんだ!」

109: 名無しさん 2020/06/12(金) 02:23:01.155 ID:ZHxyKKA20
軍師「10人の勇士たちよ! よくやってくれた!」

軍師「このたびの戦いの手柄は、全て君たちのものだ!」

フリーザ「ほっほっほ、そんなことありませんよ」

勇次郎「おめェの作戦がよかった」ニィ~

DIO「フン! 軍師としての才能だけは認めてやろう……」

比古「いい作戦だったぜ」

ドラえもん「勝てたのは君のおかげだよ!」

ゴルゴ13「ありがとう……」

ネテロ「妙手じゃったよ」

カイドウ「ウチの海賊団に来ねえか?」

藍染「知に満ち溢れた素晴らしい作戦だったよ」

蘭「お世話になりました!」

軍師「皆さん……!」ジーン

117: 名無しさん 2020/06/12(金) 02:26:24.327 ID:ZHxyKKA20
王「よくぞ我が国を勝利に導いてくれた!」

王「ぜひこれからもその頭脳で、我が国を正しい方向に導いて欲しい!」

軍師「ありがとうございます! これからも頑張ります!」



かくして絶望的な状況を覆したこの名軍師の名は、未来永劫王国史に刻まれることとなった――