1: 名無しさん 20/06/30(火)18:59:34 ID:Lym
コナン「何だよ、そのスタンド使いってのは?」

阿笠「スタンド!!それは「パワーを持った像(ヴィジョン)」!!以下略じゃ!」

引用元: ・阿笠「できたぞ新一、光彦君を”スタンド使い”にするにするスイッチじゃッ!」

2: 名無しさん 20/06/30(火)19:00:23 ID:Lym
コナン「なんだか、よくわからないが…で、その”スタンド使い”にするスイッチってどういう仕組みなんだよ?」

阿笠「別件で、光彦君の頭のツボを押すと脳イキするスイッチを作っていたんじゃが、その時、偶然できたのが…この矢じゃぁ!!!」

コナン「なんで博士はそんなに光彦に執着するのか…。やれやれだぜ。で、その矢はどうやって使うんだ?」

阿笠「もちろん光彦君に向けて…”ぶっ刺す”んじゃよ!」

コナン「いやぁ…流石にそれは危ないんじぁあねぇか?刺さりどころが悪ければ普通に死ぬぜ?」

阿笠「もちろんじゃ。スタンド使いになる部分を除けば凶器以外の何物ではないからのう。もちろんワシが直接ぶっ刺したら現行犯逮捕じゃから、このスイッチを押すと矢が発射され自動で光彦君にぶっ刺さるという…そういう仕組みじゃ」

コナン「それも現行犯逮捕だと思うけどな…」

阿笠「なぁ~に、きっと大丈夫じゃよ。…誰だろうと、ワシの永遠の絶頂をおびやかす者は許さない…ッ!!」

コナン「(こいつ…黒の組織のボスじゃなくて、イタリア組織のボスなんじゃ…)」
阿笠「という事で、ポチッとなー」

矢バイーーーン!

3: 名無しさん 20/06/30(火)19:01:28 ID:Lym
~公園~


光彦「いや~元太君の犬が焼却炉から出てくる所、なかなか傑作でしたねぇ~~」

光彦「元太君の顔といったら…思い出しただけでも笑えてきますねぇ」

光彦「さ~て、次は何をして元太君を困らせてあげましょうか…」


矢がビューーン



光彦「おや?遠くから何か飛んできているような…?」

光彦「あ…あれは矢…?!大変です!こっちに向かって飛んできます!!」

光彦「…と焦るなんて僕らしくありません。あそこの物陰に隠れて…」

光彦「…ッッ…なにぃ?!…矢の方向が…変わって…!僕に向かって飛んできてます…!追跡されている???!」


ザクシュウーーーーン!!!

4: 名無しさん 20/06/30(火)19:02:07 ID:Lym
光彦「…ッ!!!」


~小一時間経過~


光彦「う…うん…あ…あれ…。僕…生きてる…?」

光彦「たしか…矢に刺されて…その後意識を失って…」

光彦「…ハッ?!そうだ、矢に刺さされて…?!」

光彦「…なんだ…?刺されたところに穴が開いている…でも血も出ていない…おかしいぞ…」

光彦「それに…何だか…力がみなぎるのを感じる…!矢に刺されったっていうのによぉ~!!」

光彦「…って、ハイになっている場合じゃありませんでした。もう日も暮れてしまいました。帰らなくては…」

5: 名無しさん 20/06/30(火)19:05:16 ID:Lym
~一晩経って学校~


光彦「昨日は帰ってすぐに寝てしまいましたが…何だか妙な感じです…」

光彦「…?あれは元太君と歩ちゃんですね…」

元太「歩~一緒にうな重食いにいこうぜ~!」

歩「もう、元太君!さっき給食食べたばっかりでしょ?もう…フフフ」

光彦「(…仲良さそうですねぇ…。何だか腹がたってきました…そうだ!いい事を思いつきましたよ…)」

6: 名無しさん 20/06/30(火)19:06:06 ID:Lym
~放課後、公園~


阿笠「光彦君が矢に刺されたようじゃが…無事スタンド使いになれたかのう?」

コナン「学校では普段通りだったぜ?」

阿笠「うーむ…おかしのう…ん?あれは歩ちゃんじゃぁないか?それにあの肉まんじゅう…あ、元太君か」

歩「元太君食べすぎだよー駄菓子屋であんなに食べるなんて~」

元太「うな重食べられないから代わりによぉ、蒲焼三太郎で我慢したんだ~!あれもうまいよな~!」

歩「お腹壊しても知らないんだからね!…って光彦君?」

光彦「やぁ、元太君、それに歩ちゃん!」

元太「おうー!光彦~!塾はどうしたんだ~?」

光彦「…今日は、そんな気分じゃなくてね…それに…逢いたくてね…?」

歩「え…?」

7: 名無しさん 20/06/30(火)19:06:44 ID:Lym
ズキュウウウン?

光彦「フハハハ!歩ちゃん!初めての相手は元太君ではないッ!この光彦だッ!」

元太「歩ぃぃぃぃ!!!」

阿笠「さすが光彦君!ワシたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」

コナン「うぉ?!急にどうした?博士!」

歩「…うう…(バチャバチャ)」

阿笠「歩ちゃん、おかしくなってしまったのかのう?光彦君にキスされたのがそんなにいやだったとしても、なんで石鹸でなくってわざわざドロで洗うんじゃ!?近くに水道もあるのにのう」

光彦「こっ!この女ッ!」

8: 名無しさん 20/06/30(火)19:07:21 ID:Lym
ズキュウウウン?


光彦「フハハハ!元太君!初めての相手は歩ちゃんではないッ!この光彦だッ!」

コナン「え?!そっちもかよ?!」

阿笠「さすが光彦君!ワシたちにできない事を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!」

コナン「博士、それ二回目だぞ…」

元太「…うう…(バチャバチャ)」

コナン「って…元太お前もかよ。これもスタンド使いになった影響っていうのかよ、博士?」

阿笠「…いや、これは普段通りの光彦君じゃ。スタンド使いになっている兆候はないのう…」

コナン「…博士の中の光彦のイメージがブっ飛んでるのはいいとして、光彦は刺され損って事かよ…」

阿笠「そんなハズはないんじゃが…刺された物はスタンド使いとなるか死ぬかのどっちかじゃからのう…」

コナン「…またしばらく様子見ってことか…」

9: 名無しさん 20/06/30(火)19:08:04 ID:Lym
~しばらく経って~


光彦「(さっきはすごい勢いで変な事をしてしまいました…)」

光彦「(何かに突き動かされている…いや、どちらかというと、何かに”引かれ合う”とい感じに近いのかもしれません…)」

光彦「(僕は…激しい「喜び」はいらない…そのかわり深い「絶望」もない……
「植物の心」のような人生を…そんな「平穏な生活」こそ僕の目標だったのに………
)」

阿笠「やはり、スタンド使いになった感じはないのう」

コナン「なんだよ、結局失敗かよ。」

阿笠「うーむ…お?あれは灰原君かの?」

光彦「あ!灰原さん」

灰原「あら、光彦君、どうしたの難しい顔して」

光彦「いや、何だか昨日矢に刺されてから変なんだ」

灰原「…矢…ですって…?」

光彦「灰原さん、何かしっているの?」

灰原「そうね…知らない、というと嘘になっちゃうわね」

光彦「え?何か知ってるなら教えてください!」

灰原「私が言える事は…”スタンド使いは引かれ合う”…という事ぐらいかしら」

光彦「スタンド…使い?なんですか、それは?」

灰原「時期がくれば分かるわ…自然とね…じゃ、頑張って」

光彦「ちょ…もう少し詳しく教えてください!!……行ってしまった…」

コナン「灰原、何か知っている風だったな。博士の研究、灰原何かしってるんじゃないか?」

阿笠「うーむ、哀君には何もいってないんじゃがな…」

10: 名無しさん 20/06/30(火)19:08:50 ID:Lym
~光彦の家~


光彦「灰原さんは何か知っている感じでしたが…何なんでしょう、スタンド使いって…」
(ガタッ)

光彦「(?リビングの方で物音が…今は僕だけのはずなんですが…)」
(ガタガタッ)

光彦「また物音!?まさか…泥棒?それとも幽霊…?」

光彦「…怖いですが見に行ってましょう」

~リビング~

光彦「だ…誰かいるなら出てきてください!!」

11: 名無しさん 20/06/30(火)19:09:31 ID:Lym
シーン


光彦「(…気のせい…?)」」


(ガタガタッバターン)


光彦「ひゃ!!!誰です!!出てきてください!!通報しますよ!!」

?「ボクハ、ズット、キミノ、ソバニ、イルヨ…」

光彦「!!だれです!!君は何者です!?」

?「ボクハ、キミノスタンド…サ…」

光彦「スタンド?!(灰原さん言っていたやつだ…)」

?「キミハ、ボク、ボクハ、キミ…」

光彦「な、何をよくわからない事いってるんです!姿を現してください!!」

?「キミハ、コマッテイル。ボクガ、タスケル」

光彦「…(敵…じゃないみたいだけど…)」

?「サァ、オモテニ、デテ…。ボクノ、ノウリョク、オシエテアゲル」

光彦「…(近くで声がするのに…姿が見えない…)」

?「サァ、サァ」

光彦「(まだ、この”スタンド”というのが、よく分かりませんが…能力というのも気になりますし、彼の言う事を聞いときますか…)」

光彦「わ…分かりました。外ですね。」

12: 名無しさん 20/06/30(火)19:10:19 ID:Lym
~光彦の家の前~


光彦「さぁ、いう通りに出ましたよ…」

?「モウスコシ…マッテ」

光彦「待ってって…何を…?あっ…元太君じゃないですか」

元太「…お、おう光彦…」

光彦「(変なテンションであんな事をやってしまって…気まずいですね…しかも泥で洗われて…)」

元太「…さっきは、何か変だったけど、もう落ち着いたのか?」

光彦「さっきは…すいません。疲れていたみたいで…」

元太「お、おう…俺はいいんだけどよ…歩には、ちゃんと謝っとけよ」

光彦「は…はい…」

?「トキハ、キタ!」

光彦「え?!」

?「金玉キラキラ金曜日(キンタマキラキラキンヨウビ)!!!」

光彦「わわわわ!!!何だか、すごい力が、気持ちが高揚していくのを感じるゥゥゥゥ!!!」

元太「ど、どうしたんだ?!光彦!!?」

光彦「力が、身体が、気持ちが…!!!?ウォォォ!!ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒート!!」

?「コレガ、ボクノ、ノウリョク、ダヨ。ヘンナ、テンションニ、ナルンダヨ」

光彦「この感じ…ヤバい感じがしますが…なんだっけ忘れたぁぁぁ、なんだっけなんだっけぇぇヘヘヘ、えっとなんだっけぇぇぇぇぜんぜん忘れたァァァ!」

元太「オイオイ、尋常じゃないぞ!光彦オォォ!!どうしちまったんだよぉぉぉ?」

光彦「エヘヘヘ…元太くぅん!!お願いだよぉぉ~~!元太君のデカ尻で、ボクを押しつぶしてよぉ~!圧迫だよォ!呼吸が止まるくらいッ!興奮して来たッ!早く!『圧迫祭り』よッ!お顔を圧迫してッ!」

元太「ヒ…ヒエェェ…!」

13: 名無しさん 20/06/30(火)19:11:00 ID:Lym
~少し離れ場所~


コナン「光彦のやつ、何かヤバイ薬でもやってるんじゃぁないか?」

阿笠「うーむ…なるほど。これが光彦君のスタンド能力というわけじゃな」

コナン「あれは能力じゃなくて、光彦が単にやばい薬やってるだけじゃないのか?」

阿笠「いや、あれはスタンド能力によって光彦君のポテンシャルが100%引き出してしまう…そういう能力なんじゃ。人は普段人の目にさらされて自分に素直になれないもんじゃ。このスタンドはその素直になれない自分を強引に開放する能力…この世のどんなことよりも素直な能力じゃて…」

コナン「(うーん…いらねぇ能力だな)」

阿笠「スタンド使いになれた事も確認できたし、実験は成功じゃ!」

コナン「実験は成功したかもしれねぇけどよ、あれ、どうするんだよ?」

阿笠「そうじゃのう…。あのままにしてても、よくないじゃろうから、知り合いの神父に頼んで、スタンド能力をDISCとして引き出してもらって、どうせじゃから記憶の方のDISCも抜いてしまおうかのう」

コナン「そのDISC需要あるのかよ…」

阿笠「しらんが、スタンド能力ってのは使い方次第というしのう。どこかに需要があるかもしれん」

コナン「ふーん…俺はいらねぇなぁ…」

14: 名無しさん 20/06/30(火)19:13:47 ID:Lym
~阿笠博士の研究室~


灰原「博士一人で”矢”を作り出すなんて…」

灰原「”組織”が博士を狙わなけばいいけど…いや…ひょっとして博士自身が組織の…」

灰原「…触らぬ神に祟りなしね。忘れましょう。そして光彦君の事も…さようなら、光彦君…」

15: 名無しさん 20/06/30(火)19:14:43 ID:Lym
~どこかの港の倉庫~


ウォッカ「ジンの兄貴。これが裏ルートで流通してる”DISC”ってやつですかい?」

ジン「ああ、このDISCを使う事で、特殊な能力が使える…ていう代物だ」

ウォッカ「特殊な能力ですかい…どんな能力があるんです?」

ジン「そうだな…時を止めたり、加速させたり、あとは時を吹っ飛ばしたりとかだな…」

ウォッカ「うおお!すげぇ能力じゃないですか!」

ジン「ああ、後は…悪夢世界へ引き込んだり、嘘しか言えなくしたり、本体に助言を与える…そんな能力もあるそうだ」

ウォッカ「(後半は地味なのばっかりだな…)」

ジン「能力はその人間の本質が象徴されてるとも聞くな…。能力によって値段も様々だ。高い物だと10億、20億はざらだ。」

ウォッカ「…なるほど、で、このDISCはどんな能力なんですかい?」

ジン「あぁ…。このDISCは”自分だけ何か無駄にテンションの上がる”能力で、価格は確か10円だったな」

ウォッカ「やっす!しかもいらねぇっすね。それ。」

ジン「他のDISC買った抱き合わせでな…押し付けられた。あとそのスタンドの主の記憶DISCもセットだ」

ウォッカ「完全に在庫処分を押し付けられたって感じですね…」

ジン「…このディスクは、家庭菜園の鳥よけにでも使うとしよう」

ウォッカ「そうですねぇ。それくらいしか使いようなさそうですし。」

光彦リタイア
おわり

16: 名無しさん 20/06/30(火)19:28:44 ID:Lym
見直して投稿したが、肝心のスレタイで誤字ってる…。