1: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:25:31.754 ID:xQXYXgzvp
ジオン兵「おいやきう!」

彡(゚)(゚)「なんや、あっ、なんでありますでしょうか?サー」

ジオン兵「実はな、お前の乗るMSが無くてな」

彡(゚)(゚)「ホンマかいな!コレで家に帰れるやないか!」

ジオン兵「その代わりに新しい試作型のMSに乗ってもらおうと思ってな」

彡(゚)(゚)「ファッ!?まだ戦うんかいな・・・」

ジオン兵「よろこべよ、お前にお似合いだよ くくく」

引用元: ・ジオン兵「おいやきう!お前に新型のMSくれるってよ」彡(゚)(゚)「…」

2: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:25:58.372 ID:xQXYXgzvp
ジオン兵「ほら見ろ、このMSをお前にくれてやる!」

彡(゚)(゚)「ほー、どれどれ・・・なんやこいつ!足がないやんけ!」

ジオン兵「はっはっはっ!お前にお似合いだな、足のないMSで精々がんばれよ!」スタスタスタ

彡#(`)(´) 「クソカスが、こんな欠陥品でどないせいちゅーねん!」


(´・ω・`)「欠陥品じゃない・・・」

彡(゚)(゚)「なんやオマエ?」

(´・ω・`)「このMSは欠陥品ではない」

彡(゚)(゚)「いや、ザクやドムと違って足がないやんけ、戦えるわけないやろアホか」

(´・ω・`)「空間戦闘において足なんて飾り、偉い人にはそれがわからんのです」

4: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:26:22.718 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「まあええわ・・・最後になるかもしれん戦いが、こんなMSで戦うとは・・・」

彡(´)(`) 「ほんまついてへんわ・・・とほほ」

彡(゚)(゚)「思えば、初陣かこんな感じやったなぁ・・・」

彡(゚)(゚)「マッマに穀潰しは戦地にでも行って弾除けにでもなれ言われて、仕方なく軍に志願したが」

彡(゚)(゚)「今ではワイよりも下の若造がパイロットに駆り出される時代になったんやな・・・」

彡(´)(`) 「はぁー、この戦争はいつになったら終わるんや、ここ失ったらいよいよ本国やで・・・」

(´・ω・`)「ずいぶんと苦労してるみたいですね」

彡(´)(`) 「当たり前や、ここまで生きてこれただけで一生の運を使いきったわ・・・あれは今から」

(´・ω・`)「うわっなにか語りだしたよキモッ!」(へぇー気になりますね教えてくださいよ)

5: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:26:46.999 ID:xQXYXgzvp
2ヶ月前

やきうは実家でゴロゴロしていた時、戦中であるにもかかわらず働こうともせず
ただウンコを生産するだけの息子にマッマの怒りが爆発
家を追い出されることになり、しかたなく新兵として志願したやきうであった

彡(゚)(゚)「ほなよろしゅうたのんます」

ジオン兵「貴様!上官に対してなんだその口の聞き方は!」ドカバキ

彡;(゜)(°) 「ヒェー」


新兵であるやきうはジオン公国に入隊 戦争も末期であったこともあり
兵の足りないジオンは苦肉の策で学徒兵を動員、その中には、いい年して職歴なしの無職も含まれていた

そんなやきうの最初の戦場は、新兵にはあまりにも酷な場所だった

6: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:27:04.040 ID:xQXYXgzvp
ジオン兵「おいやきう2等兵!」

彡()()「サーイエッサー」

ジオン兵「お前もここに来てもう2週間も経つ、そこでだいよいよ訓練兵を卒業し、戦場に出てもらう」

彡(^)(^)「マジかいな!やっとこんなブタ箱とはオサラバや!はよ一軍昇格したろ!」

ジオン兵「やきう、お前にはHLVで一度南米の方に降りてもらい、そこで部隊と合流してもらう」

彡(゚)(゚)「なんj?(難聴」

ジオン兵「よく聞けよやきう、お前は名誉ある部隊に選ばれたんだゾ、くくく」

7: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:27:23.935 ID:xQXYXgzvp
新兵「ヒェー 降りられるのかよ!」

ガウの甲板から落下する兵士たちは地上の熱帯雨林から吹き上がるビームを見ながら
地上への降下作戦に諦めを感じていた

彡(;(。);;(゚);)「アカン!あいつら最初からワイを殺すきやったんや!」ブリブリブリブリブッチッチブブ


ジャブロー降下作戦

シャア率いるマッドアングラー隊が、ついに地球連邦軍本部ジャブローの入り口を発見した
難攻不落の要塞を制圧することで地球での作戦の巻き返しを図ろうとしたジオン上層部は、
地上戦力の大半をかき集め、なおかつ新兵までをも戦力として投入するべく
ガウ攻撃空母の艦隊で、MSの降下作戦を強行したのだ

8: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:27:45.125 ID:xQXYXgzvp
しかし、ジャブローは難攻不落とまで言われた要塞、場所は南米にあるということは分かっていたが
その場所は広大な熱帯雨林に囲まれ、とてもMSで移動できる場所ではなかった
さらに対空兵器を至るところに配置した要塞上空を通過するガウなどのジオン航空戦力は
格好の的でしか無かった、それは地上に降下するMSも例外ではなかった


新兵「おかーさーん!」ドカーン!

彡(;(。);;(゚);) 「ヒェー!同僚のグフが腕だけ残して吹き飛んだ!ワイもお陀仏やんけ!」

9: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:28:33.049 ID:xQXYXgzvp


………

……………

彡()()「アカン、死ぬかと思った・・・」

幸いにしてやきうは被弾を逃れ、なんとか地表に降り立つことに成功した

彡;(゜)(°) 「でも、気が動転して、降下中にマシンガン落としてもうた・・・丸腰やんけ」


やきうはザクⅡ陸戦型で今回の作戦に及んだ、支給されたMSとしては性能はよくない
宇宙から初めて地上に降りたやきうは、その重力にコロニーとは違う重さ
機械で生成されていない、生の空気を感じ。

彡(^)(^)「ちきうってめっちゃええとこやんけ!」

と思っていたが、先ほどの降下で地球の重力を感じての落下でホンマ糞な所、コロニー落とししなきゃ(使命感)となってしまった


彡(´)(`) 「ホンマつかれた・・・これからどないせーっちゅうねん、ミノ粉強すぎて通信できへんがな」

彡(゚)(゚)「おっ、同僚のグフの腕やんけ!これでもないよりはマシやろ、使ったろ」

11: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:29:01.192 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「最初は陸戦型のザクⅡやったから、教習で使ってるのと同じでよかったー思っとったけど」

彡#(`)(´) 「なんやねんここ!ぬかるんでるわ川多いわ木が邪魔だわで進まへんがな!」


ジャブローの密林はMSに迫る勢いの樹木で構成されている、足場の悪さも相まって
進行は遅れている

彡;(´)(`) 「もっと言うと、上空を飛ぶガウやドップがどんどんトーチカに落とされとる・・・」

彡;(´)(`)「これ帰れるんかいな・・・回収してくれんか?」

彡(゚)(゚)「まあ最悪捕虜でもええやろ、こんなアホな作戦立てるジオンなんざいてもしゃーなしや」

12: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:29:20.437 ID:xQXYXgzvp
彡;(´)(`)「とはいっても、さっきからフライマンタがアホみたいに空爆しとる・・・あいつら手当たり次第に森焼いとるやんけ」

彡;(´)(`)「いつ死んでもおかしないな・・・」

その時である、前方の密林から木々をなぎ倒すように銃弾が発射された

彡;(゜)(°)「ヒエー!なんやねん!」


連邦兵「前方にザクを発見!これより交戦する!」

連邦の陸戦型ジムに発見され マシンガンを撃たれたようだ しかし、連邦側も
やきうのザクⅡの正確な位置は分からなかった 不幸中の幸いなことに
ザクⅡの緑が保護色になっていた、また不慣れなぬかるみの行軍でなんどか転倒し
ザクにほどよい汚れがついていた それも密林ではカモフラージュになっている

13: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:29:48.746 ID:xQXYXgzvp
彡;(゜)(°)「あいつ闇雲に撃っとるやんけ、フライマンタといい連邦はフシアナか?」

連邦兵「クソ、さっきまで見えていたが、森野中に入ったからか、場所がわからん!」

陸戦型ジムはマシンガンを連発する


彡;(゜)(°)「とはいっても、このまま止まってたら被弾するのは時間の問題や、こっちも応戦せな」

やきうはさきほど拾っていたグフの腕を腰のホルダーから外しザクⅡの手で構えるようにして、陸戦型ジムの場所を推測した

彡#(゚)(゚) 「くっそ、撃ってる方向はわかるけど、具体的な場所がわからへん!」

連邦兵がやきうを見失ったように、やきうもまた陸戦型ジムの場所を正確には把握していなかった

15: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:30:09.756 ID:xQXYXgzvp
ザクⅡのレーダーは相変わらずミノフスキー粒子で妨害されており

モノアイによる目視でのみ場所を割り出すしか無い

彡;(゜)(°) 「もうええわ・・・イチかバチかや」

やきうはグフの腕のガンガン叩いた

ドガガガガ  

グフのハンドマシンガンはその衝撃で指に込められていた弾丸を発射した

16: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:30:33.104 ID:xQXYXgzvp
天はやきうに味方した

グフの指は扇状に広がっており、それがショットガンの要領で広域に発射された
その弾丸は陸戦型ジムの胴体に被弾した。
グフのハンドマシンガンは通常の物より少し大きめの所謂B型兵装だったため
弾丸の威力は大きかった事もあり、陸戦型ジムは後ろにのけぞりながら機能を停止した

彡(^)(^)「やったぜ!」

グフのマシンガンを発射させたことで相手の発砲が止んだことで
勝利を確信したやきうは直ぐにその場を離れることにした

連邦兵「くそ、不覚・・・こちらα3、敵との交戦で被弾、機体は損傷により動かない!直ぐに応援を寄越してくれ!」

連邦兵2「α2より了解、直ぐに合流するぞ!」



彡(・)(・) 「どうせ応援呼ばれてボコボコにされるのがオチや、ワイは逃げるで、戦果あげて英雄になんかなりとうないわ」

この判断は正しかった
時に戦場は臆病者が勝利する事もある

18: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:31:10.384 ID:xQXYXgzvp
彡;(゜)(°)「アカン、川や・・・」

密林から少し抜けたところを広大なアマゾン川が支配している
その大蛇のような川にさすがのザクⅡといえどもうかつに渡ることはできないだろう
水中用の使用に耐えうる物でもないし、もし途中で壊れれば、それこそ川の中で
遭難してしまう。
救助が来る保証もない状況での遭難は避けるべきだ、しかし・・・


実は先程からやきうの通った場所付近を頻繁に砲撃されている
もしかしたら先ほどの連邦兵が生きており仲間に連絡して、砲撃要請をしているのでは
とやきうは思った

その通りである、先ほどの連邦兵と合流した部隊は、追撃よりも付近の砲撃に作戦を切り替えた
はるかジャブローより離れた山岳地帯から 量産型ガンタンクの砲撃がやきうを狙っている

しかし、やきうが逃げれば逃げるほど、砲撃範囲は散漫になり、範囲が広くならざるを得ない
もし、この川を渡りきれば ガンタンクの砲撃に当たる確率も低くなる

ただでさえフライマンタ、連邦の地上MS、トーチカと危ない状況なのであるから
ここに砲撃による被弾というリスクが加われば、やきうは川を渡ることも選択する必要に迫られた。

19: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:31:38.734 ID:xQXYXgzvp
彡;(゜)(°)「さっきから後ろの砲撃音がデカくなってる気がするでぇ・・・」

彡;(゜)(°)「ま、まだ川で遭難したら、泳いで逃げるっている手もあるし・・・撃たれて死ぬよりはマシやろな」


彡;(-)(-)「ええい!南無三!」

だが、不運は起きた
川の中にザクⅡの膝が使った瞬間、回路がショートしたのか膝ががくんと沈んだ
そしてそのまま前のめりに川に倒れこんだ

彡(●)(●) 「うせやろ!」

そして、やきうのザクⅡは勢い良く川に流された
しかも、浸水しだしたのだ

20: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:32:03.718 ID:xQXYXgzvp
彡;(゚)(。)「あばばばば、終わりや!水がコックピットに入ってくる しかも動かへん!」

彡()() 「あああああ・・・い、息が」ブクブクブク

彡()()(こんなことならパイロットスーツちゃんと着てればよか・・・)

だが、幸運は再び起きた

急遽コックピットの水が減り始めた、そしてやきうは体に重力とはちがう別の圧力を感じ始めた

前からくるGは急激に前に進む感覚だった
モノアイが機能しない今外の状況がわからないやきうはコックピットのハッチを開けた
そしてその光景に驚いた

22: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:32:37.243 ID:xQXYXgzvp
彡;(゜)(°)「なんや!ごっつデカイ船やんけ!?」

正確には潜水艦である
やきうのザクⅡはジャブロー入り口を目指し突き進むマッドアングラーであった

船首にザクⅡが引っかかったことで急速浮上したマッドアングラーは速度をゆるめ
収納していたアッガイを出しザクⅡを取り払おうとしていた

アカハナ「おい!ザクに誰か居るぞ!」

その言葉を聞いたジオン兵達は急いでやきうを救出し、ザクⅡを川へと捨て
マッドアングラーに収容した


彡(;)(;)「ほんま助かりました」

シャア「新兵にしてはなかなかの悪運だな」

彡(゚)(゚)(なんやこいつごっつ気持ち悪い仮面つけて・・・仮面!?)

24: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:33:02.906 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「げっ!シャアやんけ!赤い彗星のシャアやんけ!」

シャア「私を知っているのか?」

彡(゚)(゚)「そらもう!なにせ訓練所には戦場の英雄の話題はアホみたいに入ってきますわ!」

シャア「そうか、・・・ところで、君はここまでわずか数週間でジャブローをザクだけで生き残ったようだが」

彡(゚)(゚)「見りゃわかるやろ」(はい、おかげさまで)


シャア「丁度、アッガイのパイロットが一人足りなくてな、なかなかの悪運持ちだ、パイロットとして戦ってくれないか?」

彡(・)(・) 「また働かされるんかい・・・」



こうして、やきうは、急遽アッガイのパイロットとなり、ジャブロー内部への
突入工作をする部隊の一人に選ばれたのだ

25: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:33:32.651 ID:xQXYXgzvp
ジム「」
赤ズゴック「腹ドボーン」


彡<・><・> 「なんやねんアイツ、アイツ一人で十分ちゃうんか?」

工作兵「おいやきう、俺達がMSの工場を破壊するまでここに敵を近づけさせるなよ!」

彡(゚)(゚)「了解やでー(鼻ポジー」

26: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:33:53.377 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「しかし、このアッガイとかいうの初めて乗ったが、全然強そうやないな」

やきうはとりあえず説明された兵装を確認する

彡(゚)(゚)「ええっと・・・頭部のバルカン、アイアンネイル、メガ粒子砲・・・」

彡(゚)(゚)「メガ粒子砲ってなんやねん?ダッサイ名前やな」

その時、ジャブロー内部を生産されたばかりのジムが他の侵入したMSを迎撃するため
出動し始めた

彡;(゜)(°)「あかん!はよ工作終わらせろや!」

基地内に侵入したアッガイを発見したジムの部隊は一斉にスプレーガンを発射した
ピンクの交戦が次々にアッガイめがけて発射される

彡;(゜)(°)「あかん!ワイはニゲルで!」

27: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:34:24.199 ID:xQXYXgzvp
幸いジムを操る兵士たちは、不慣れな操作に悪戦苦闘したため
アッガイにスプレーガンを当てることはかなわなかった
一度岸壁の裏に逃げたやきうのアッガイは状況を伺っていた

彡;(゜)(°)「このままやり過ごすか・・・しかし、出口は彼奴等のほうやし、袋のネズミや」

彡;(-)(-)「もうイチかバチかや、応戦するしか無いか・・・」

時には無謀な決断を強いられるときもある
相手のジムは4体ほど、1体のアッガイでなんとかなるとは到底思えない
しかし、このままでは逃げることも叶わず

彡()()「ああああああああ」ブリブリブリブッチッチブブブチッ

意を決して飛び出したやきうはメガ粒子砲をジムに向けて発射した

彡;(゜)(°)「なんやこのクソ武器!当たらへんやんけ!!」

28: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:34:50.059 ID:xQXYXgzvp
今までやきうは、ザクマシンガン、ザクバズーカしか扱ったことがなく
初めて使用するビーム兵器に戸惑っていた
弾はまっすぐ飛ぶが、マシンガンのそれとはちがい、また銃口の狙いがピーキな分うまく狙いが定まらない
そしてある一定の距離で途端に威力が落ちジムのシールドに防がれてしまう

しかも

彡#(゚)(゚) 「連射できへんやんけ!!」カチカチ

トリガーを引くと一発は出るが、チャージが完了しなければ弾は発射されず
何発も続けて撃つことができないためジム達との打ち合いには分が悪かった

彡#(゚)(゚)「クソ、こんな状況じゃよく狙えへん!もうええわ!」

29: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:35:13.488 ID:xQXYXgzvp
アッガイは急遽頭部のバルカンを連射させながらジムに突っ込んでいく

突然の強襲に驚いた連邦兵は、ジムのスプレーガンを連射するが
牽制に弾を消費しすぎたせいか、チャージと冷却が必要になった

すぐに背中のビームサーベルを抜こうとしたが

彡#(゚)(゚)「させるかコラー!」

アッガイのアイアンネイルは前にグィーンと伸びて、ジムの胸に突き刺さった
他のジムも慌てて応戦しようと頭部のバルカンを発射したが
近距離でのバルカンの打ち合いではアッガイに分があった

その時、一体のジムがスプレーガンのチャージが終わり、アッガイに狙いを定めた

彡#(゚)(゚)「死ねボケカス!」

やきうのアッガイはアイアンネイルを引き抜いた反動で横にステップをすると
直ぐに腕のメガ粒子砲でジムの胴体めがけて発射した
近距離ということも有り、メガ粒子砲の威力は落ちず、ジムの胴体を貫いた

30: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:35:49.948 ID:xQXYXgzvp
わずかこの間数秒の間のこと、やきうはアッガイでMS3体を撃破した
残りの1体のジムは、状況が悪くなったことで、直ぐにその場を離脱していった

彡#(゚)(゚)「ああああああああああ!」

気分が高揚したのか、吹っ切れたのか、やきうは叫びながら
アッガイのメガ粒子砲でジャブローの内部を破壊していく
とはいっても、たかだかアッガイの戦力で与えられる被害などたかが知れており
MS工場の破壊は失敗し、おまけに逃げ帰ったジムが仲間を連れて戻ってきてしまった

彡#(゚)(。)「アカン!我を忘れてもうた!とっとと逃げればよかった!」

万事休すかと思われたその時である

31: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:36:18.982 ID:xQXYXgzvp
シャア「何をしている!ここから去るぞ!」

赤いズゴックが、やきうの進路上にいるジムを次々と破壊し退路を作ってくれたのである

彡(;)(;)「地獄に仏!ジャブローに赤蟹や!!」

こうしてやきうはジャブローの破壊工作に失敗したが、内部に侵入した兵の中では数少ない生き残りとなり、ジャブローから生きて帰ってくることができた


ジャブロー攻略作戦 失敗  そしてジオンは地上戦力を次々と引き上げていくことになった

32: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:36:46.809 ID:xQXYXgzvp
ジャブロー攻略作戦失敗から幾日 やきうは宇宙要塞ソロモンへと招集されていた


彡(゚)(゚)「どーも、やきうどす、今日からこの部隊でお世話なりますー」

ジオン兵「ど、どうもやきう伍長、我が部隊へようこそ、わ私はこの部隊では隊長をしている曹長である」

彡(゚)(゚)「何おっさんキョドってんねん」(よろしくお願いしますサー)


ジャブロー作戦の後、やきうは異例の昇進を果たしていた
二等兵だったやきうは、一等兵、上等兵と飛ばし伍長に昇進していた
アッガイでMSを撃破した活躍や、ジャブローの上空からの降下作戦を生き延びた逸話から
ソロモンに配属される頃には、それなりに名前が通っていた
また、シャア・アズナブルと肩を並べるほどの実力、ジャブロー内部を二人で破壊し尽くした
などの噂が尾ひれのつきすぎで、ジオン公国軍内部では実情を知らない
若い兵士などからはやたらと持て囃されていた

彡(゚)(゚)(こいつらワイの顔ばっか見てヒソヒソ話して、ホンマキモイな)

34: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:37:24.630 ID:xQXYXgzvp
新兵1「なあおい聞いたか!あのジャブローで活躍したって噂のやきうが来たらしいぞ!」

新兵2「知ってるぜ、たしか赤い彗星の弟分だとか」

新兵3「しかもそいつと対峙して生き残った連邦兵はみんなあまりの恐怖に脱糞したとか・・・」

三瓶由布子「そしてついた名前が”茶色の流星”・・・」

35: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:37:45.641 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)(・・・)

彡(゚)(゚)「ワイの小学校の時のあだ名やんけ・・・」

やきうは小学校の頃、うんこ漏らしの常習犯で、そのアダ名でいじめられていた

彡;(´)(`)「もうええわ・・・疲れた、はよ戦争終わらせて引きこもりたい」

36: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:38:05.697 ID:xQXYXgzvp
曹長「やきう伍長殿、今日はあなたに特別なMSが支給されるそうです」

彡;(´)(`)「あの、曹長殿・・・ワイは階級が下なんでそんなかしこまらんと居てください」

曹長「お、オホン!ではやきう伍長、新型のMSを一部のパイロットに配備される話は聞いているか?」

彡(゚)(゚)「いえ、存じておりません」

曹長「本来ならば士官クラスのパイロットにのみ配備されるが、なんと特別に伍長のために専用のが送られてきたのだ!」

彡(゚)(゚)(何お前が喜んどんねん)

曹長「見たまえ、これがそのMSだ!」

そこには茶色く塗装されたゲルググが立っていた

彡#(゚)(゚)「なんでウンコ色やねん!!!」

37: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:38:33.965 ID:xQXYXgzvp
ゲルググがソロモンに配備されるのは珍しかった
まだ開発したてのこのMSは性能こそは、あの連邦の白い悪魔に匹敵すると言われているが
一体どんなMSなのかさっぱり分からないでいた

幾つか先行量産した機体を、一部のエースパイロットに支給し
さらには一般兵が扱えるかというテストを兼ねて、少数がやきうのような
下士官に配られたようだ

曹長「さすがだ、君の異名通りのカラーリングが施されている」

彡#(゚)(゚)「異名ちゃう!蔑称や!!」

38: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:39:04.591 ID:xQXYXgzvp
曹長「他の下士官が乗る機体にはカラーリングは施されていないが、君だけだぞ施されているのは?」

彡;(´)(`)「幸い茶色やからそこまでやないけど、こんなの目立つだけやろ・・・ええ的やんか」

曹長「だが士気は向上する」ニッコリ

彡(゚)(゚)(こりゃー戦争に負けますわー)

39: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:39:28.584 ID:xQXYXgzvp
ジオン兵「くそ、うまく当たらん!」

ゲルググはビームライフルを目標に向けて発射するが、寸前のところをかするだけで
うまく当たりはしなかった

彡(゚)(゚)「なにやっとんねん」(鼻くそポイー

しかし、やきうは意外と的に当てれていた
ジャブローでメガ粒子砲に慣れていたせいか、ビーム兵器の扱いは他の兵士に比べて慣れていた

ジオン兵「流石だな・・・茶色の流星・・・」

彡(゚)(゚)「あんな、ビームライフルは照準を合わせるのがめんどうやけど、まっすぐ飛ぶからマシンガンなんかよりは素直なんやでー」

ジオン兵士官「参考になります!」

彡;(´)(`)(こらアカンな・・・なんでワイが上の階級に扱い方教えとんねん)

今回の射撃訓練の結果、ビームライフルの扱いになれない者はドムなどのジャイアントバズに
兵装が切り替えられた

40: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:39:51.524 ID:xQXYXgzvp
そんなある日

彡(゚)(゚)「いよいよ来たな」

新兵「ソロモン中域に連邦の艦隊が来ているみたいです・・・戦争が始まるんですかね?」

彡(゚)(゚)「アホ、戦争はとっくに始まっとんねん、これから始まるのは殺し合いや」

新兵「ひぃぃぃ」

彡(゚)(゚)(しかし妙やな・・・報告で聞いた艦隊の数やと、ワイがジャブローでみたMSと数が合わんな)

新兵「そろそろ出撃準備をしたほうがいいですかね?」

彡(゚)(゚)(・・・)


そして、連邦艦隊は密かにソーラシステムを準備し
ソロモン宇宙要塞へ向けて太陽光を照射した

41: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:40:18.628 ID:xQXYXgzvp
一斉に要塞内に響く警報 宇宙要塞内に地震が起きたかのような衝撃が走る

新兵「うわああああああああ」ジョワアアア

彡(゚)(゚)「図られたな・・・戦力を隠しとったんや」

新兵「どどど、どうしましょう!」

彡(゚)(゚)「悪いがワイはおさらばさせてもらう、流石に今回は分が悪すぎる」

新兵「そんな、脱走ですか!?」

彡(゚)(゚)「脱走?ちゃうわ、戦術的撤退や、この要塞を震え上がらせるほどのもんを連邦は用意したんや」

彡(゚)(゚)「どうせこの要塞は放棄や、もう一発撃たれてみ、ジオンの部隊は壊滅や」


やきうの考えは奇しくもあたっていた
ソロモン司令官、ドズル・ザビは戦力の立て直しを測ったが
連邦軍第二艦隊、ソーラシステムの追撃にドズルは要塞放棄を決断
やきうとその部隊は、ソロモンからの脱出命令を受け、撤退する艦隊の援護に回った

42: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:40:42.575 ID:xQXYXgzvp
ガトー「ええい!落ちろ!」

青いリックドムがビームバズーカを放ち、群がるジム達を撃破していく
その活躍ぶりは、のちにソロモンの悪夢として語り継がれるが
宇宙空母ドロワを護衛するように命じられたやきうは、しんがりを務めるガトー達と合流していた

ソーラシステムの攻撃により、やきうの部隊はやきう含め新兵のみとなり
再編のために急遽ガトー指揮下の部隊へと配属になる

彡(゚)(゚)「指揮官殿、前に出過ぎやでー」

ガトーを援護するように茶色のゲルググが、ビームライフルを放ち
ガトーの撃ち漏らしたジムを処理していく

新兵はそれをただ見守ることしかできなかった

43: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:41:05.936 ID:xQXYXgzvp
獅子奮迅の活躍をするガトーと、そのガトーについていけるやきう

新兵にはわからないだろうが、パイロットとしての技量はガトーのがはるかに上だが
ゲルググの性能が、その技量差を少しだけ解消している

幸いやきうのビームライフルの腕も悪くはないので、ガトーもまたやきうに背中を預けることができていた
それゆえの猛進なのだろう


ガトー「なかなかだな、茶色いの」

彡(-)(-)「お褒めに預かり光栄どすー」


こうして、ソロモンから脱出した艦隊は、ア・バオア・クーへと撤退に成功した

44: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:41:33.998 ID:xQXYXgzvp
ソロモン陥落

その話を聞いた時に、新兵は落ち込んだが、やきうは特に態度に出すことは無かった
むしろ

彡(゚)(゚)(あんなクソみたいな指揮しとるから落ちたんや ザビ家はアホしかおらん)

と、今回は珍しく口には出さないで心のなかで思うだけにしていた


新兵「我々はこれからどうなってしまうのでしょうか」

彡(゚)(゚)「さあな、戦うしか無いやろうな・・・」

彡;(´)(`)(はぁーほんまジリ貧やんけ・・・これは焦土作戦もあるでホンマに)

45: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:41:53.273 ID:xQXYXgzvp
やきうはア・バオア・クー基地で再び異例の昇進を受けることになった
ソロモン撤退時の功績が評価され、曹長へと昇進し
やきうが指揮する小隊の隊長に任命された。

これには、ジオン側の戦意向上の意図も仕組まれており
わずか2ヶ月も立たないうちに、新兵は曹長へと祭り上げられていたのである

そして、それをよく思わないものもいる

46: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:42:17.353 ID:xQXYXgzvp
ジオン兵「あの新兵が、たった二ヶ月あまりで曹長に昇進だと?クソを漏らすだけしかとりえのない奴が・・・」

この男は、以前は新兵育成の教官としてやきう達を指導していたが
やきうの異例の昇進を知り、内心胸クソが悪くなっていた
自身の階級こそやきうよりはまだ上だが、直ぐ下まで迫ってきていることに
腹が立って仕方なかった

自分がこの地位までくるのに掛かった年月と、やきうの昇進スピードでは
まったくもって違っているのだ

47: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:42:36.572 ID:xQXYXgzvp
ジオン兵「しかも、専用の機体まで用意してもらっているとはな・・・」

その時、ジオン兵に名案が浮かんだ

さっき格納庫で未完成の試作型とかいう足すら無い機体があった事を思い出した
普通のパイロットでは操縦もできないやっかいなポンコツだと聞いた

ジオン兵「あれをアイツに押し付けてやろう・・・くくく」

こうして>>1に続く

48: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:43:06.360 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「というわけで、ワイはここまでゲルググで戦ってきたんや、それを今更こんなけったいなMSに乗れるかいな」

(´・ω・`)「なるほど、あなたが噂のパイロットでしたか」


(´・ω・`)「正直言って、この機体は80%しか完成はしていません、しかし」

(´・ω・`)「私はアナタならこの機体を任せてもいいと思ってます。」

彡(゚)(゚)「ファ!?なに言うとんねん!」

(´・ω・`)「この機体は正直言って扱うのが非常に難しいです」

(´・ω・`)「でも、ここまで生き残ってきたあなたなら、この機体を任せられる、そんな気がするんです」

彡(゚)(゚)「・・・・・・」

(´・ω・`)「・・・・・・」

49: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:43:36.602 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「悪いが、他をあたってくれ」

(´・ω・`)「ショボーン」

彡(゚)(゚)「そういえば、赤い彗星が機体をボロボロにして帰ってきたって聞いたで」

彡(゚)(゚)「あいつのほうがワイよりも腕は上や、そんな難しいMSならシャアに乗らせたほうがええやろ」

(´・ω・`)「もしあなたが乗れば、この戦争に勝てるかもしれませんよ」

彡(゚)(゚)「何言うとんねん・・・ワイはこの戦争に勝つことが目的やない」

彡(゚)(゚)「生き残ることや 勝利など犬にでも食わせとけ」


シャア「なるほど、君にしてはいいことを言う」ザッ

彡(゚)(゚)「ファッ!?」

50: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:44:20.149 ID:xQXYXgzvp
シャア「最初に会った時からうすうすと感じてはいた、君があまり勝利に固執していないと」

彡(゚)(゚)「なんやねんな・・・」

シャア「最初は私もそうだったよ、ジオン公国いや、ザビ家のために勝利する事を望んではないなかった」

シャア「だが今は違う、どうしても・・・勝ちたい相手がいる!」

彡(゚)(゚)「それはあの連邦の白いのか?」

シャア「君も見ただろ?ジャブローの中でガンダムが戦っているところを」

彡(゚)(゚)「一瞬のことや、殆ど覚えてへん」

シャア「今のガンダムはあの時よりも更に強くなっている!」

彡(゚)(゚)「そうか・・・なら尚の事あのMSを使えばええんやないか?」

シャア「君は、・・・ジンクスや縁起というものを信じるか?」

52: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:44:45.405 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「何言い出しとんねん・・・」

シャア「もし私がこれから負けられない戦いに赴くというのであれば、少しくらいは頼ってみたくなるものさ」

シャア「そう、例えば、自分が乗るMSには縁起物があったほうがいいとね」

シャア「知っているか?わずか2ヶ月前までは新兵だった男が、戦いに勝利し異例の昇進で曹長に上り詰めたということを」

シャア「もしそのような男がいるのであれば、私はその男にあやかって、その男の乗ったMSで出撃したいものだな」

54: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:45:13.268 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「・・・・・・臭いで、コックピット」

シャア「ならば今回だけパイロットスーツを着よう」

彡;(´)(`)「素直にゲルググで出撃したい言えばええやんけ」

シャア「ふふふ、乗り慣れた機体で挑みたいと思ってね」


彡(゚)(゚)「わーったわ、ワイの負けや その足のないMSに乗ったろ」

(´・ω・`)「本当ですか!?」

彡(゚)(゚)「ただし、色はそのままや、茶色は勘弁や」

(´・ω・`)「今更塗り直してる時間はないね」

シャア「では私の機体は茶色とい事かな?」

(´・ω・`)「あっ大佐のは急ピッチで塗装します」

シャア「至急頼む」

彡;(´)(`)(なんであの色がええねん・・・)

55: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:45:52.396 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「あっ せや! あの機体はなんて言う名前なんや?」


(´・ω・`)「ああ、まだ言ってませんでしたね、アレは」ゴニョゴニョ

彡;(´)(`)「へゃーまた偉いプレッシャーが掛かる名前だこと」


こうして、やきうは、新型の試作MSで出撃することになる
その活躍はどうだったのかは分からないが
ジオンの要塞ア・バオア・クーは陥落した

しかし、それはやきうがそのMSに乗ったから陥落したのか
それとも、シャアが乗れば、ジオンは負けることはなかったのか

それは誰にも分からない だが言えることはある

56: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:46:12.380 ID:xQXYXgzvp
彡;(´)(`)「ああああー脱出用のコックピットが頭にあってよかったー」

彡(゚)(゚)「とりあえず、もう潮時やな、総帥も死んだって噂らしいし、あのグワダンに乗せてもらお」

デラーズ「今は耐えるのだ、ガトー!」

ガトー「くっ!」

彡;(´)(`)「あちゃー乗る船間違えたなコリャ」

彼の戦いは続く

57: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:47:40.382 ID:xQXYXgzvp


………

……………

ジェリド「おい見ろ、あのキモイやつ」

カクリコン「どうしたジェリド?おい、あいつは・・・」


ジェリド「ああ、連邦の爪弾きさ・・・どれちょっとからかってやろうぜ」

カクリコン「気持ち悪い、あまり関わるなよ」

ジェリド「おいあんた、知ってるぜたしか・・・茶色の流星だろ?」

彡(゚)(゚)「・・・・・・」

ジェリド「ジオンを捨てて連邦に来たんだってな?俺達が何かわかるか?」

彡(゚)(゚)「ああ、知ってるで・・・その制服は”ティターンズ”や」

58: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:48:53.002 ID:xQXYXgzvp
ジェリド「あんた名前はなんて言うんだ?」

彡(゚)(゚)「・・・やきう」

ジェリド「やきう?やきうって、アレか?スポーツの?」

彡(゚)(゚)「せや・・・」

ジェリド「ベースボールみたいな名前だな!軍人なんか向いてないんじゃないか?」

彡(゚)(゚)「ホンマやったらワイはやきう選手にでもなってるハズや・・・」

ジェリド「それがどうして連邦軍なんかにいるんだ?ハハッ!」

彡(゚)(゚)「知っとるくせに・・・」

ジェリド「本当だったら、ジオンの残党は俺達は逮捕しなきゃいけねーんだけどよ」

ジェリド「今のアンタは、奇しくも連邦軍の軍人だ、逮捕できないのが残念だぜ」

彡(゚)(゚)「話はそれだけか?逮捕されないのであれば、それに越したことはない、用がないなら失せてくれや」

ジェリド「なんだその口の聞き方は?」

59: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:49:21.712 ID:xQXYXgzvp
ジェリドの拳がやきうの顔に入る

彡(゚)"(゚) 「くっ・・・」

ジェリド「いいか、俺達はティターンズだ、例えお前と階級が同じでも、連邦軍とティターンズでは俺達のが上なんだよ」

彡(-)"(-) (どうしようもないクズやな・・・)

ジェリド「口の聞き方には気をつけるんだな、ジオンの腰抜けが!」

60: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:49:42.278 ID:xQXYXgzvp
そう捨てぜりふを吐いてジェリドは去っていく

彡(゚)"(゚)「・・・・・・」

グッ

彡(゚)"(゚)「せや・・・ワイは裏切り者や、だからワイは連邦にしか身をおけんのや」

彡(;)"(;)「ホンマに・・・なんでこんな人生を歩まなあかんねん」

61: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:50:14.342 ID:xQXYXgzvp
一年戦争末期

ジオン公国は宇宙要塞ゼダンの門、旧ア・バオア・クーで地球連邦軍との最終決戦を行っていた

総帥のギレンザビは戦死、ギレンの代わりに総帥を引き継いだキシリアもまた
ザンジバル級で逃げる際に戦死したのだ

話は、その頃に遡る


当時、まだ入隊して2ヶ月しかたっていないやきうは
地球でのジオン公国最大の作戦、ジャブロー攻略戦を生き延び、宇宙要塞ソロモンで
ソロモンの悪夢と共にジオン艦隊の撤退を成功させた功績を称えられ
わずか2ヶ月で曹長にまで昇進していた

62: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:50:42.551 ID:xQXYXgzvp
やきうは足のないMSをシャアより託されそのMSを初めてながらに乗りこなし
マゼラン級戦艦20隻、サラミス級30隻を撃墜する大金星を収めていた
その功績の影で、連邦の白い悪魔、ガンダムの相手を、あの赤い彗星がゲルググで相手をし
両者が釘付けになっている隙にやきうは足のないMSで動きの遅い戦艦を
オールレンジ攻撃で撃墜していたのだ

しかし、さすがのやきうも補給が絶たれたア・バオア・クーでの戦いは長くは持ちこたえられず
いつしか、4機のジムコマンドの部隊により痛手を負い、MSの頭部にある脱出装置で脱出し
ジオン公国親衛隊の戦艦グワデンへと逃げ延びていた

63: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:51:11.705 ID:xQXYXgzvp
彡;(´)(`)「ああああー脱出用のコックピットが頭にあってよかったー」

彡(゚)(゚)「とりあえず、もう潮時やな、総帥も死んだって噂らしいし、あのグワダンに乗せてもらお」





その戦艦の指揮官はエギーユデラーズ、ギレンザビに最も信頼された男の船に乗ったのだ
そして、やきうはグワダンの中で、再びア・バオア・クーに戻ろうとするアナベル・ガトー
やきうと共にソロモン撤退戦を戦ったジオンのエースをデラーズが引き止めていたところに遭遇した

彡;(´)(`)「あちゃー乗る船間違えたなコリャ」

64: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:51:52.781 ID:xQXYXgzvp
このまま、この船に残れば、いずれギレンの弔い合戦に参加させられると思ったが
このまま船から降りるわけにもいかず、しばらくはデラーズ艦隊に身をおくこととなった

それから3年の間、やきうはデラーズ艦隊のエースとして
ひっそりとであるが、連邦との戦いをする準備をしていた。


ガトー「少尉、なかなかの腕だな」

彡(゚)(゚)「少佐・・・ワイはもうくたくたや、なんでいつもワイばっかと戦闘訓練すんねん」

ガトー「フッハハ、知れたことを、私の相手が務まるのは少尉を置いて他ならないからだ」


彡;(´)(`)「カリウスがおるやんか・・・」

ガトー「カリウス軍曹には他の兵の訓練をしてもらわなければならないからな」

65: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:52:34.065 ID:xQXYXgzvp
暗礁地域 茨の園

宇宙ゴミのスクラップが漂う、旧サイド5の中域に建造された宇宙要塞
とはいえ、ア・バオア・クーやソロモンのようなものではなく
残骸の中に戦艦を隠し、そこでMSの整備などを行う程度の隠れ蓑でしかない

しかし、デラーズフリートは3年待ったのだ

この3年間、ゆっくり、着実に戦力を整え、ジオン残党は連邦に反旗を翻す準備を行っていた

やきうは、ア・バオア・クーでの戦果で少尉にまで昇進した
とはいえ、デラーズフリート内の兵士は、当時は新兵の寄せ集めのようなもの
階級こそあれど、軍の中ではやきう新兵とさしてかわらなかった

だからこそ、デラーズは時間を掛けて、逃げ延びた新兵たちを一人前の軍人にする時間が必要だったのだ

なお、当時のやきうの乗ったMSの運用思想を元に、極秘裏にアクシズで大型のAMを作っているという噂がささやかれ始めていた

66: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:53:06.179 ID:xQXYXgzvp
そんな折

デラーズ「ガトー、やきう、よく来た」

ガトー「デラーズ閣下、お呼びでしょうか?」

彡(゚)(゚)「ワイになのようで?」

デラーズ「私はお前達に、星の屑作戦を実行に移すことを宣言する」

ガトー「星の屑!」

彡(゚)(゚)(なんやそれ・・・)

67: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:53:25.795 ID:xQXYXgzvp
星の屑作戦
地球連邦政府が極秘裏に開発した、南極条約で使用が禁止になっている核攻撃を前提とした
MSの開発を行っていることを察知したデラーズは、それを奪取し
連邦軍の観艦式を襲撃、その後にコロニーを奪い、地球にコロニー落としを敢行するというものだった

ガトー「なんとすばらしい作戦か!」

彡;(゚)(゚)(うせやろ?こいつ、ほんまにマジキチやんけ・・・)

デラーズ(・・・・・・)

68: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:53:56.752 ID:xQXYXgzvp
この時、デラーズはやきうの本心を見抜いていたのか、あえてガトーとは別行動をとらせた

やきうは、後に必要になるであろう戦力、シーマ艦隊との接触を図る任務に着かされることになる

ガトー「やきう少尉、この三年間、長いようで短かった・・・思えば貴君とはソロモン以来だな」

彡(゚)(゚)「せやな・・・なあ、少佐、ほんまにコロニー落としをする気なんか?」

ガトー「怖気づく必要はない、我々には大義がある。散っていった同胞の無念を晴らす絶好の機会である」

彡;(´)(`)「さ、さいでっか・・・」(もともと熱いお人やとは思っとったが、少佐もとんだネトウヨやんけ)

69: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:54:37.763 ID:xQXYXgzvp
ガトー「では、少尉!星の屑成就のため、また会おう」

ガトーは核攻撃をするMSを奪取しに地球へと向かう工作船に乗り込んでいった


彡(゚)(゚)(なんで気づかへんねん・・・ザビ家の行った過ちを、また犯そうとするのが・・・なんで・・・)

残党兵「やきう少尉、少尉のゲルググJの準備が出来ました」

彡(゚)(゚)「おっ、そうか・・・」(悩んでいてもしゃーなしや、やるしか・・・ないんか?)

71: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:55:19.373 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「普段はドラッツェばっかやったが、ゲルググなんて久々やな・・・」

かつてはやきうもゲルググ乗りであったが、一年戦争の最終決戦では足のないMSに乗り
そのデータを元に、AMとMSの中間のような機体、ドラッツェの開発に協力した
唯一、特殊な機体を扱ったパイロットとして、そのデータはのちのジオンに受け継がれていく

残党兵「発進準備オーケー!」

彡(゚)(゚)「やきう、ゲルググイェーガー、でで、出ますよ」

プロペラントタンクを付けたその機体は、並のゲルググとは推進力が違っていた
とはいえ、この3年でMSに乗ることは日常であったため、ゲルググJのクセなどは
ものの数分で把握することができた

彡(゚)(゚)「たしか、シーマ艦隊やったっけな・・・」

彡(゚)(゚)「・・・・・・毒ガスか」

72: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:56:14.078 ID:xQXYXgzvp
茨の園を発ち、カラマポイント、かつて秘匿中域とよばれた場所で、やきうは悪名高い
シーマ艦隊と合流することになっていた

ジオン公国海兵隊、通称シーマ艦隊
シーマ・ガラハウ中佐率いる、旧ジオン公国、キシリア指揮のもと編成された部隊であり
本来は別の人間が指揮していたらしいが、一説にはシーマに責任を負わす形でシーマ艦隊は設立されたという

では、その責任とはなにか?
それは一年戦争開戦間近の時、コロニー落としをするために必要なコロニー確保のため
シーマ艦隊はコロニーに毒ガスを撒き、住人を虐殺したのだ
その他公国のために数々の汚れ仕事をこなしてきたという・・・

彡(゚)(゚)「さすがのワイも噂は聞いてるで・・・デラーズ、コロニーを落とすために再び公国の影に頼るつもりか・・・クズやな」

ほどなくして、やきうは、シーマ艦隊旗艦、ザンジバル級リリーマルレーンへと合流を果たした

73: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:57:21.560 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「デラーズ閣下の命により、本日付でシーマ艦隊にやってまいりました、やきう少尉言います、よろしゅうたのんます」

シーマ「ほう、あんたが噂の”茶色の流星”かい?」

彡;(´)(`)「申し訳有りませんが中佐、ワイの恥ずかしい過去は言わんといてください」

シーマ「なにを言うかと思えば、過去なんざ消せないのさ、過去は一生ついてまわる・・・」

彡(゚)(゚)「・・・」

シーマ「あんただって知ってるだろ?あたしの過去が何なのか・・・?」

彡(゚)(゚)「公国のために御身を捧げたとお聞きしております」

シーマ「はん!よく言うよ!どうせデラーズの事だ、あたしにもう一度汚れ仕事をさせるつもりなんだろ?」

彡;(゚)(゚)「・・・!」

74: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:57:55.964 ID:xQXYXgzvp
シーマ「なら答えはこれさ!」シーマは銃を取り出す

彡;(゚)(゚)「ファッ!?」

シーマ「お前みたいなデラーズの犬にはわからないだろうねぇ、あたしはこの3年、自分の居場所を求めてどれだけ駆けずり回ったか」

シーマ「ようやくアナハイムとパイプを持てたんだ。こんな海賊家業まっぴらだよ!」

彡#(゚)(゚)「・・・・・・ワイもや」

シーマ「あん?なんだって?」

彡#(゚)(゚)「ワイもまっぴらや!もう一度コロニーを落として連邦と戦争するなんて、まっぴらごめんや!!」

76: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:58:32.136 ID:xQXYXgzvp
シーマ「コロニーを落とす?お前その話本当かい?」

その話を聞き、さすがのシーマも血相が変わった

彡#(゚)(゚)「ああ、せや!ワイはデラーズのアホにもう一度ザビ家の二の舞いを踏めと命令されたんや!」

シーマ「星の屑・・・まさかそんな作戦だったなんてねぇ」

彡#(゚)(゚)「今頃ガトーは地球で核攻撃をするMSを奪取してるころや・・・」

シーマ「デラーズ・・・!!」

シーマの中に、再び怒りがこみ上げてくる
かつて、コロニー落としをするために毒ガス散布をさせられた頃の記憶がフラッシュバックする

77: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:59:03.174 ID:xQXYXgzvp
シーマ「状況が変わった・・・星の屑作戦の詳細を言え!」

彡#(゚)(゚)「おう言うたるわ、核攻撃により連邦の艦隊を沈め、その後にコロニーを奪う!お前達はそのための戦力や!」

シーマ「だれがそんなことするか!」

彡#(゚)(゚)「ワイだってするわけないやろ!」

シーマ「・・・・・・」

彡#(゚)(゚)「・・・・・・」


シーマ「・・・ならどうするつもりだい?」

彡#(゚)(゚)「・・・・・・逃げる」

シーマ「はん、なんの後ろ盾のないやつが今更どこに行くっていうのさね?」

79: 名無しさん 2020/07/03(金) 18:59:34.842 ID:xQXYXgzvp
彡(;)(;)「んな事言うたってしゃーないやろ・・・これがワイの生き方やねん」

シーマ「お前・・・」

彡(;)(;)「ワイはジオンの軍人としてここまで来たが、ワイにはデラーズのような大義もガトーのような忠義もないねん!」

彡(;)(;)「ただ死にたくない、生きたい、それだけやねん!」

彡(;)(;)「もうこれ以上、戦争なんてしとうないねん!!」

シーマ「甘ったれてんじゃないよ!!」

彡(;)(;)「ぐっ・・・」

80: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:00:00.886 ID:xQXYXgzvp
シーマ「いいか、この船には帰りたくても帰る場所なんてとっくに消えちまった奴らのたまり場さ」

シーマ「そんな奴らが、必死こいて明日を生きるために底辺みたいな生き方してる」

シーマ「あんたにはそれが分かるかい?自分の故郷を、ソーラーレイにされた奴の気持ちが・・・」

ソーラーレイ
ジオン公国の大出力のレーザー兵器、コロニーレーザーと呼ばれるそれは
まるまるコロニーを改造されて建設された
そして、そのコロニーこそが、シーマ・ガラハウの故郷でもあった

81: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:00:33.745 ID:xQXYXgzvp
彡(;)(;)「せやけど・・・今更どないせーちゅーねん」

シーマ「・・・・・・チッ、しかたないねぇ」

シーマ「売るぞ」

彡(;)(;)「?」

シーマ「この情報を連邦に売るんだよ、金にはならなくても、私らの身分が保証されれば儲けモンだ」

シーマ「いいかい、アンタが生き残りたかったら、デラーズみたいな馬鹿と一緒に犬死なんかするんじゃない」

シーマ「賢く生きるのさ、そう・・・今度こそ、自分たちの居場所を作らにゃいかないねぇ・・・ふふふ、フッハハハ、アッハハハハ」

こうして、やきうはシーマ艦隊と共に
デラーズフリートを裏切ることを決意するのだ
そして、状況はガトーがガンダム試作2号機を奪取し、宇宙に戻った頃に飛ぶ

82: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:01:03.169 ID:xQXYXgzvp
シーマ「もうすぐ、この辺りに連邦の戦艦が来るはずさ」

リリーマルレーンは密かに連邦の戦艦、バーミンガムと接触を図ることにしていた
そこで、星の屑作戦の機密文章を譲り渡し
作戦の阻止、連邦軍側へは恩赦として便宜の取り計らいをしてもらおうという算段であった
しかし、予想外の事態が起きた

地球連邦軍のアルビオン艦隊が付近に現れたのだ

シーマ「ちぃ!こんな状況じゃ・・・」

彡(゚)(゚)「ワイが出る」

シーマ「お前・・・」

83: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:01:35.286 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「あの艦隊には、以前・・・ワイが足のないMSで戦ってた時、唯一キズを付けられた小隊がおるんや、ワイのケジメ・・・ワイがつける!」

シーマ「同じゲルググ乗りとして頼りにしてるよ」

彡(゚)(゚)「イェーガーライナーでで、でますよ!」

ここまでアルビオン艦隊とは何度か交戦をしている
最初の戦いでは、不死身の第四小隊のリーダーバニングに後れを取ったが
シーマとの連携で連中のガンダムタイプを破壊に成功はした
さらに、バニングのジムカスタムに深手を追わせた事もあり
今回こそが好機と思っていたからだ

84: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:02:25.083 ID:xQXYXgzvp
結果として、取引は失敗に終わった
とはいえ、やきうもただで引き下がったわけではない、やきうの放った
ビームマシンガンの一発がバニングのジムカスタムにわずかながらに傷を負わせた
そしてそれが引き金となり、ジムカスタムは大破、パイロットを戦死させることには成功したが

同時に、ガンダムタイプの猛攻に会いやきうのゲルググJは破壊されてしまった

間一髪で脱出に成功したやきうは、作戦の変更を余儀なくされてしまう・・・


彡(゚)(゚)「すまんのう、大口叩いておきながらあの体たらくや・・・」

シーマ「いや、こっちも取引を失敗させた責任はある・・・だが、次の一手は打ってあるさ」

シーマ艦隊は当初の予定通りであった、コロニーの奪取を成功させた
同時に、コンペイトウ、旧ソロモンでの観艦式はガトーの奪取した試作2号機の核攻撃により
連邦艦隊の3分の2は消滅してしまった・・・

85: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:02:57.170 ID:xQXYXgzvp
奪取されたコロニーは月の軌道をたどり、その遠心力により目標が地球へと切り替わった
この事態に連邦政府は部隊の再編を急ぎ、またコロニー迎撃用の秘密兵器を準備していた
本来なら、コロニーは連邦軍本拠地ジャブローに落ちるはずであるが
目標はジャブローではなかった・・・

そして、その事を連邦軍総督、ジーンコリニーは知っていた
そう、シーマの次なる一手は、コリニーに取り入ることだったのだ


シーマ「では交渉成立ということで」


シーマの怪しい笑みは何を意味しているのか、デラーズフリートは
星の屑の作戦の結末を、誰一人として知るものは居ない

この時の交渉が、シーマ、デラーズ、やきうの運命を大きく変えるのであった

86: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:03:32.357 ID:xQXYXgzvp
デラーズ「哀れ、志を持たぬものを導こうとした、我が身の不覚であった」

シーマ「はん、アクシズなんて辺境に導かれた日には、商売あがったりさ」

ガトー「シーマ、獅子身中の虫め!」

シーマ「フフフ、動くなよガトー、敗軍の将は潔くなぁ」

ガトー「何!?」

シーマ「連邦への土産を傷つけたくないからなぁ」

この時、シーマは連邦軍への見返りとして、デラーズの身柄を受け渡すことで
連邦への亡命を計り、かつての汚名を不問として連邦軍内での地位を確立しようと企んでいた
グワデンのブリッジを制圧したシーマは、デラーズに銃口を突きつけていた
ガトーは、アクシズより受け取った大型MA、ノイエジールにのり
グワデンのブリッジを一望できる位置にまで来ていた、しかし、デラーズを人質に取られたことにより
動くことはできなかった

87: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:04:14.968 ID:xQXYXgzvp
デラーズ(ここまでか・・・)

デラーズは制圧されたブリッジを見渡す、艦橋の先には、青く映る地球が見えた
そして、デラーズは意を決して口を開いた

デラーズ「征け、ガトーよ、意地を通せ・・・現にコロニーはあるのだ!」

シーマ「なっ!狂ったか!?何を!?」

デラーズ「征け!ワシの屍を踏み越えてッ!」

シーマ「黙れ!!!」

88: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:04:41.680 ID:xQXYXgzvp
デラーズ「ワシを宇宙の晒し者にするのか!」

シーマ「馬鹿野郎!ソーラシステムが狙ってるんだよ!!冗談じゃないよ!!」


この時、デラーズ艦隊、コロニーは連邦軍の秘密兵器
ソーラシステムⅡの射程に収められていた

かつて、ソロモンを攻撃したあの太陽光の兵器が、再びソロモンの悪夢らに向けられていたのだ

ガトー「・・・・・・閣下」

デラーズ「ジーク・ジオン!」

デラーズのその声は、一発の銃声によりかき消された
焦ったシーマは、引き金を引いてしまったのだ・・・

89: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:05:01.976 ID:xQXYXgzvp
ガトー「!?」

ガトー「うおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」

激昂したガトーのノイエジールが、アームクローをグワデンへと叩きつけようとする
それを察したシーマは一目散にグワデンから逃げ出すのであった

エギーユ・デラーズ、死亡

そして、宇宙は動き始める

90: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:05:37.450 ID:xQXYXgzvp
コロニーは地球めがけて動き始める
ソーラシステムⅡは起動まで今しばらく時間がかかる
それまでの間、時間を稼ぐために、連邦艦隊を指揮するバスク・オムは全軍に攻撃命令を出した

バスク「撃て!撃てえええ!」

連邦軍、デラーズフリート、両軍最後の戦いが始まる

それぞれの戦艦は激しいメガ粒子砲を撃ちあう
コロニーを狙うサラミスはムサイの攻撃で落とされ
ムサイもまた、別のサラミスに撃たれ大破する

シーマ艦隊のゲルググMもソーラシステムⅡの発射まで時間を稼ぐためにデラーズフリートに対して
攻撃を開始する


そんな中、ガトーのノイエジールはあるものを探していた

ガトー「くっ・・・コントロール艦さえ叩けば!」

91: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:06:17.838 ID:xQXYXgzvp
連邦オペレーター「スペースコロニー!距離4000!ソーラシステム発射まで70秒!」

バスク「おっ、おお・・・コロニーが肉眼で見えるぞ!」

バスクは焦っていた、その目で見るコロニーの大きさに焦っていた
しかし、まだ間に合う、ソーラシステムがチャージされるまでは・・・



ガトーは必死にソーラーシステムのパネルの周りを探していた
ソーラシステムをコントロールするコントロール艦を潰せば、ソーラシステムは発射できない
そしてついにガトーは見つけたのだ ソーラーパネルの間にあるコントロール艦を

ガトー「もらったああああ!!」

ガトーがノイエジールのコントロール艦を撃とうとした時、突如高出力のビームが飛来し
ガトーのノイエジールを大きく揺さぶった

92: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:06:43.766 ID:xQXYXgzvp
ノイエジールはその衝撃でコントロール艦を打ち損じた、幸いノイエジール事態にはIフィールドがあり
軽傷ですんだが、それでもフィールド越しに衝撃が来るほどの出力のビームは
並みの連邦の戦艦ではない

ガトー「もしや、連邦の!?」

??「愚かやなぁ、ガトー・・・もうええやろ」

ガトーは通信機越しに聞こえてくるその声を聞いて
相手が誰か直ぐに分かった

ガトー「貴様・・・!!姿が見えないと思っていたが、やはり!!」

94: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:07:29.727 ID:xQXYXgzvp
彡(^)(^)「今更遅すぎやろガトー、ワイがシーマ艦隊に行ってる時点で気付かなぁ」

ガトー「やきう!!しかも、なんだその機体は!!!」


ガトーが目にしたのは、コントロール艦に隠れて一体のMSがロングレンジビームライフルを構えている姿だった
そのMSの名は

ガンダム試作4号機 ガーベラ アナハイムより裏取引で手に入れた秘匿にされたガンダムだ

http://i.imgur.com/0d3yzMz.jpg

95: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:08:04.248 ID:xQXYXgzvp
ガトー「よりにもよって連邦の!!」

彡(・)(・)「これはええ機体やでぇ!お前らアホのジオンを叩くにはもってこいや!」

ガトー「くっ、今はそれどころではない!」

彡(^)(^)「やれるおもとるんかー?」

ガトー「貴様と話す舌はもたん!!」

ノイエジールはその巨体に似合わず、くるりと宙を舞、メガ粒子砲を乱射した
その砲撃により、コントロール艦は被弾し、爆発した

ガトー「やったぞ!これで!」

96: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:08:47.849 ID:xQXYXgzvp
彡(・)(・)「言ったはずやでガトー、やれる思うとるんか?」

やきうはガーベラのビームライフルをノイエジールに放つ
Iフィールドはそれを再び防いだが、先程よりも衝撃が強くなる
どうやら、徐々に出力が増しているらしく、いずれはIフィールドを貫通するだろう

ガトー「馬鹿め!コントロール艦は潰し・・・何!?」

ガトーが目にした光景は、依然としてソーラーシステムのパネルがチャージを続けたままだった

ガトー「なにィ!?」

彡(^)(^)「ガトー、流石にこんなちっぽけな船に、コントロールの全てを任すと思ってるんか?」

彡(・)(・)「たった数十秒、その数十秒を稼ぐためにワイがおるんや、ワイのこの機体にソーラーシステムの管理システムが乗ってる」

彡(^)(^)「止めたかったら、ご自慢の大義でワイを殺してみーや」

ガーベラは勢い良くバーニアを吹かすと、ガトーのノイエジールに密着するように
周りを飛び始めた

97: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:09:33.221 ID:xQXYXgzvp
ノイエジールはまとわりつくハエを落とすかのごとく、大型アーム
大型ビームソード、メガ粒子砲全てを使ってガーベラを落とそうと試みた
しかし、ガーベラは決してガトーの正面には立たず

必ず、後ろを取っていく、小回りの小ささが功を奏した

ガトー「くっ!背中にはミサイルがあったはず!!」

だが、背中のミサイルは連邦艦隊との戦いで使い切っていた

彡(゚)(゚)「ほらほら、もう終わりか?まあええで、もうすぐソーラシステムは発射される」

ガトー「おのれええええええええええええええええッッッ!!」

98: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:09:59.019 ID:xQXYXgzvp
彡(゚)(゚)「アホくさ、やめたらこの仕事、いや、もうワイも失業や・・・コロニーは撃ち落される、ワイの勝ちや」

決してガトーにビームライフルを当てることはせず、ただただ回避に専念する
そして、チャージ完了までの時間が刻一刻と迫ってきた、その時だ

ソーラシステムⅡは激しい輝きとともに熱線を収束させ
落下するコロニーにめがけて発射した

ガトー「遅かったか・・・」

彡;(゚)(゚)「なっ、なんやと・・・」

99: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:10:36.787 ID:xQXYXgzvp
ソーラシステムⅡは激しい光でコロニーを焼いた
しかし、表面しか焼き切れず、以前コロニーは健在のままだった

ガトー「なに!?」

彡;(゚)(゚)「なんでや、なんで今撃ったんや!?まだチャージが完了してへんやろうが!」


時を遡ること数秒前

連邦オペレーター「スペースコロニー!距離4000!ソーラシステム発射まで70秒!」

バスク「おっ、おお・・・コロニーが肉眼で見えるぞ!」

バスク「もういい!ソーラシステムを発射しろ!」

副官「ですが、まだチャージが、あと40秒お待ちください!」

バスク「ええい!いいから撃て!!」

なんと焦ったバスクがソーラシステムのチャージ完了前に発射させてしまったのだ
そのことにより出力不足のソーラシステムはコロニーを撃ち落とすことはできず
中途半端にコロニーを残してしまったのだ


彡;(゚)(゚)「あ、アホかあああああああああ!!何しとんねん!!!」

100: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:10:58.512 ID:xQXYXgzvp
彡;(゚)(゚)「あかん、コロニーが・・・止まらへん」ブリブリブリブリブッチチブブ

ガトー「ふ、フハハハハ!どうやら我々の勝ちだ!」

ガトーは、戦意を喪失したガーベラにとどめを刺そうとはせず
落下するコロニーの方へと向かっていった

やきうは茫然自失のまま、ただ脱糞をするしかなかった

101: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:11:18.843 ID:xQXYXgzvp
彡;(゚)(゚)「あかん、あかん、そらが、そらがおちる」

ようやく正気取り戻したやきうが、コロニーのほうへと向かうと
すでに、戦場は閑散としており

見慣れたゲルググの残骸がところ狭しと漂っていた・・・その中には
シーマ・ガラハウのゲルググM指揮官機の姿もあった

彡(;)(;)「うわああああああああああああああああああああ」

やきうは、落ちていくコロニーめがけロングレンジライフルを連射する
しかし、そんな攻撃は、連邦艦隊の一撃よりも低く、コロニーは無情にも
地球へと落下していったのだった・・・。

103: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:12:04.763 ID:xQXYXgzvp
それから、程なくして、やきうは連邦軍に投獄される
仕える国も軍も失ったやきうは、ジオン残党軍の兵士として身柄を拘束され
処罰される時をまつばかりだった・・・だが


やきうは突如無罪放免になった、それどころか地球連邦軍の軍人として
扱われることになる

突然のことにやきう本人も戸惑ったが、その真相を聞いたやきうは地球連邦軍の
腐りきった本質を垣間見ることになった

当初、やきうはジオン残党として本来ならば処刑されるところであったが
ガンダム計画自体が存在しないという事にされ、デラーズ紛争もまた存在しない
ものとされた

104: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:12:48.168 ID:xQXYXgzvp
連邦軍は、事の発端がガンダム試作2号機にあることを追求されるのを恐れ
それらの出来事をなかった事にした、よって、ガンダム試作4号機ガーベラを操縦したやきうは
そんなものを操縦していないとされ、残党兵も存在せず

彼はコロニー落下事故の救助に来た、まだその地に足も踏み入れたこともない国
ジオン共和国から来た連邦兵として扱われることになったのだ

ここまでの彼の3年間は存在せず、また、故郷すらも捏造されたのだ

やきうは今でも思う、本当に欲しかった居場所すらも手に入れられなかったシーマは
今の自分を見てどう思うのだろうか

その事が、今なお彼を苦しめている

105: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:13:16.133 ID:xQXYXgzvp
本当なら連邦軍を辞めたいところだが、例の事件の生き残りということも有り
連邦の監視下に置かれる事になるやきう

階級は少尉なれど、今後一生彼は少尉のままだろう
なかば、任務もパイロットではなく
とあるニュータイプの監視するという任務に付いている
連邦軍は、常に出る杭を抑えこみたいようだ

彡(゚)(゚)「・・・・・・」

アムロ「・・・・・・」ブロロロ

とある邸宅から出るスポーツカーを無言で見送る守衛が
今のやきうの任務である

106: 名無しさん 2020/07/03(金) 19:13:40.795 ID:xQXYXgzvp
半ば軟禁状態のこの男に哀れみを感じてか、やきうはアムロが毎夜外に繰り出すことを
咎めることはしなかった、いや咎められる立場ではなかった

彡(゚)(゚)「・・・・・・」

やきうは毎日、こうして時がすぎるのを待つだけだった
いつか、この任務が終わり、平和に引きこもれる日が来るのを待って・・・


アムロ「なあ、あんたも一緒に行かないか?」

彡(゚)(゚)「・・・・・・自分は、ただの守衛で・・・」

アムロ「たまに知らない人間と飲んでみたいのさ、どうだ?」

彡(゚)(゚)「・・・分かりました、大尉殿」


END