幻想殺し

右方（学園都市か…確か、幻想殺しで有名だったような…）

右方（何でも、いかなる異能の力でもその右手のみで打ち消すだとか…恐ろしいな）

右方（異能を打ち消すということは、我が主のご加護でさえ打ち消してしまうという事か？可哀想な奴だ）

右方（ん？という事は俺様はこういう人間を救わなければならないんじゃ…取りあえず出来るようなら接触してみるか）

教皇「フィアンマ、そのワイシャツと赤いズボンはやめなさい、せめて普段の装いで行きなさい」

右方「む…」ｲｿｲｿ



―――学園都市内部

右方「腹が減った」

右方「誰にアピールしているのかと問われれば謎だが、とにかく俺様は腹が減っている）

右方「という事でホテルに荷物を置き、飲食店の立ち並ぶ通りへやってきたのは良いのだが、人ごみが怖い」

右方「俺様引きこもりだったから。これは仕方が無い事だろう？」

右方「…さて、ではあの店に入ってみるか」


店の名前>>+3

店員>>+6+7

アニメイト

アックア

上条

右方「『アニメイト』…アニメ？」

上条「いらっしゃいませー、本日純白城メイド～束縛編～の緊急発売日となっておりますが押さずにー、お客様押さずに、ハイお並びになって順番にお買い求めくださーい」

右方（どうやら飲食店では無かったようだが、観光の一つとしてはまぁ良いだろう。ジャパニーズアニメは独特の文化だ）

右方「……」きょろきょろ

右方（ヤンデレ娘の作った血まみれ風ストロベリージャムクッキー…）じっ

右方（教皇のジジイはストロベリージャムが好きだったような…買うべきか？）レジちらっ

後方「３４７０円である、ありがとうございました！」

右方「」

後方「」冷汗

右方（見間違いだ見間違い…そんな訳、あれがアックアな訳が無いだろう？そうだ俺様人ごみに酔ったんだそれで、多分それだ）

右方（どうすべきか…>>17が適している、か？）

二度見

右方（そうだ、二度見だ。もう一度見れば本人かどうかよりはっきりと判断出来る）

右方「」ﾁﾗｯ

後方「……」冷汗ダラダラ

右方「……、…ガチじゃないか」

後方「…」ﾆｺｯ

右方「…教皇から許可は貰っているのか」

後方「無論、その通りである」ｺｸﾘ

右方「そうか。ならば俺様は何も言うまい」

後方「…」ﾎｯ

右方（何で俺様は外出るのすら一々許可許可でアックアは働く事すら許されるんだ？俺様が何をした、世界征服をした訳でもあるまいに）

右方（俺様が方向音痴だからか。…もう『奥』に来てちょっとした書類手伝ってくれって言われても手伝ってやらんぞ）



後方「ありがとうございました、なのである」


右方「アックアの件ですっかり忘れていたが…俺様は！腹が！減ったんだ！」

右方「…この際、平凡そうな学生についていけば正しい飲食店にたどり着けるのではないか？」

右方（あんなところに調度良さそうな獲ｍ…学生もいる事だしな）



学生とは誰か>>+3

御坂

右方（あの女学生について行く事にしよう）ﾃｸﾃｸ

御坂「あー…新しいゲコ太グッズ情報も無いし、本当暇…って、あ」

上条「いやー、今日も働いた働いた…公園で一休み、と」ﾉﾋﾞｰ

御坂「…ね、ねぇちょっと」

右方（あれは先程『アニメイト』で働いていた少年か）

上条「ん？おー、ビリビリじゃねえか、元気そうだなー」

御坂「相も変わらずビリビリビリビリって…喧嘩売ってんのかコラ―――ッ！！」ﾋﾞﾘﾋﾞﾘｯ

上条「おぉおお？！危なっ！」ｷｭｲｰﾝ

右方（右手で掻き消した…？…という事は、あの少年が『幻想殺し』…いや、それはやや浅慮というものか。雷撃を消せる能力とやらなのかもしれん）

上条「上条さんは疲れてるんです、だから御坂様のお相手は務められませんので、他を当たってください！」

御坂「そんなに強く言う事…」

上条「はー…街中であんまり電撃出すなよ？危ないから」

御坂「アンタはいっつもヘンテコな技使って消してるでしょ！」

上条「それにしたって、周りに迷惑がかかるかもしんねぇだろ？」

右方（あれが噂の痴話喧嘩というやつか…ふむ…ならば、女学生の好意表現を展開させれば良い）ｲｿｲｿ

右方「Chi crede e temperato《情愛の棘は潔く抜け落つる》」

御坂「…アンタにしか向けてないし、構って欲しいだけだから全力なんかじゃ…って私何言って」

上条「」ｷｭｲｰﾝ

上条（ん？何か…いや、気のせいだよな）

上条「調子悪いのか？いつもピリピリしてるから疲れたんだろ」

御坂「疲れてるのかしら…でも、心配してくれてあり…あり、ありが、と」

右方（素直が一番だ。…しかし、何か忘れているような…）ﾃｸﾃｸ

右方「……だから俺様は腹が減ったんだよ、男女の仲を取り持っている場合では無かった…」ﾃｸﾃｸ


結局フィアンマが食べたもの>>+3

次にやること>>+6

お子様ランチ

残したグリンピースを残さず食べること

―――ホテル内レストラン

右方「魔術で店員の目を誤魔化してオコサマランチとやらを頼み、イタリア国旗が刺さっていたからテンション高く食べすすめ…今日はラッキーデイだな！…等と先程までは思っていたのだが」

　＼お子様ランチ@食べ残し／

右方「…グリーンピースだけは、昔から好かん」

グリーンピース「」ﾄﾞﾔｧ

右方（……同僚のエリマキトカゲを思い出す）


―――その頃、イタリアでは

左方「っくし！…誰かが私の噂をしているのですかねー」

前方「風邪？」

左方「ご心配には及びませんねー」


―――学園都市外来客向けホテル内レストラン


右方「………」ｳﾙｳﾙ

右方（しかし俺様は神に仕える身、命を粗末にしてはならない立場にある。我慢だ、我慢）

右方「……」ﾓｸﾞﾓｸﾞ



右方「…一日目はこんなものか。とはいえ、男女の仲を取り持ち、ジャパンアニメについても知る事が出来た…緑の悪しき実も克服した」ﾍﾞｯﾄﾞﾎﾞﾌﾘ

右方「シャワーは浴びた、荷物は使い易いよう片付けた、しかしまだ夕方か…寝るには早い」

右方「>>34をすれば暇を潰せるんじゃないか？」

散歩

右方「散歩をすれば暇を潰せるんじゃないか？」

右方「周囲を散策してみるとするか…」ﾖｲｼｮ

右方「……」ﾃｸﾃｸ



―――路地裏

右方（俺様知ってるぞ。こういうの迷子って言うんだ）

右方（…そして先程からそこはかとなく多数の視線と敵意を感じるのだが）

右方（恋の炎を燃え上がらせて愛情表現に宿る痛みを和らげ、蜃気楼で惑わせる事によりオコサマランチを入手したものと同じ魔術を暴力には使いたくないのだが）

スキルアウト「おい兄ちゃん止まれよ」

スキルアウト２「無視ってんじゃねぇぞコラ」

右方（実に面倒だな…昏倒させるだけならば『手』でも、）



絡まれているフィアンマを助けに来たのは>>+5

今日は寝ます

アックアと上条

スキルアウト「何余裕ぶっちゃってんの？」

スキルアウト２「今金出すなら命だけは見逃してやってもぶべらっ」

後方「戦場ならばまだしも、日常での略奪行為は著しく賛同しかねるのである」

右方「…、…アックア」

後方「…魔術を使って倒されると困るからこうしているのである」

右方「……ツンデレとやらはもう流行らんぞ？」
後方「…少年、我が友を連れて逃げよ」

上条「あ、あぁ…ってアクアさんは？」

後方「私は大丈夫である」

上条「絶対倒れないでくださいね！」ｸﾞｲ

右方（何の対策も無く俺様に触れた…やはりコイツが『幻想殺し』か）ﾀｯﾀｯ


上条「ぜぇ、はぁ…ここまできたら大丈夫だろ…」ｹﾎｹﾎ

右方「ご苦労な事だ」

右方（成る程、神のご加護さえ打ち消しているらしい。でなければアックアはともかく、あの場に出くわすという『不幸』にはそうそう見舞われまい）

上条「殴られたりしてないか？怪我は？」

右方「…Nessun problema」

上条（！？　ダメだ、英語ですらイマイチ得意じゃねぇのにどこの言葉だよ！）

右方「慌てが顔に出ているぞ」

上条「日本語喋れんのかよ！」ﾂｯｺﾐ

右方「ふ…そんなに褒めんでも」

上条「褒めてねぇよ！」
上条「ま、でも無事なようで良かった」

右方（善人なのか、『幻想殺し』は。そして俺様についてよく知らないらしい）

上条「>>44」

所で何しにきたんだ

上条「ところで何しにきたんだ？」

右方「それは学園都市に訪れた理由を問うているのか？」

上条「あぁ」

右方「社会勉強だ」

上条（大学生とかなのかな？）

右方「『世界を自分の目で見てくるんだな』と誰かに言われた気がしてな、気のせいだが」

上条「あー…うん、よくわかんねぇけど了解。何か俺に役に立てそうな事あるか？」

右方「と、言われてもな…」

右方（幻想殺しと繋がりを持っておくというのは、ローマ正教として利益になる事だな）

上条（それにしてもその赤いスーツはどこで手に入れたのかと上条さんは気になってやまないんですが）

右方「なら、連絡先を教えてくれないか」ﾆｺｯ

上条「そんな事でいいのか？ちょっと待っててくれ」ｲｿｲｿ

右方（初めて友達ができた気が…いや、アックアは友達兼同僚でもあるのだが、それ以外で初めての友人だな）

上条「今携帯持ってるか？」

右方「これか」っ携帯

上条（携帯まで赤色か…赤色が好きなのか？この人）

上条「じゃあ登録しちまうな。明日は休日だし、今日は遅いから、明日良かったら学園都市案内するよ」ﾋﾟﾎﾟﾊﾟ

右方「すまないな」

上条「登録完了、と」っ携帯

右方「…」ｳｹﾄﾘ

上条「そろそろタイムセールの時間か」ﾊｯ

右方「タイムセールとは何だ？」

上条（この人の母国には無いんだよな、きっと。別に金持ちアピール（笑）じゃないよな？）

右方「もし作業ならば手伝うが。助けてくれた礼だ」

上条「！　ありがとな！」

右方（実際は『幻想殺し』がどんな生態か興味があるだけなのだがな）


―――スーパー

＼いらっしゃいませいらっしゃいませ、本日は卵が一パックｒｙ／

右方（戦場の様な妙な緊張感があるのだが）

上条「今日はそんなに混んでないな、不幸じゃない」ﾎｯ

右方（だいぶ混みあっているように見えるのだが、俺様の気のせいなのか？）

上条「俺は卵に並ぶから、あんたは>>48を頼む」

豚肉

上条「俺は卵に並ぶから、あんたは豚肉を頼む」

右方「分かった」

右方（そういえば人と協力して何かをやったのは初めての様な気がするな）

右方（…そうか。これが、『世界』ってやつ、か…）

右方（…今シリアスだと思ったか？残念、俺様の厨二思考でした！）



上条「ありがとな、お陰で沢山買えたよ」ﾄﾞｯｻﾘ

右方「礼の言葉は要らんよ」

右方（『第三の腕』が倒すだけではなく略奪という細やかな動作にも使える事が分かったしな）

上条「いやいや、でもあんたが居たお陰で今日は不幸じゃなかったような気がするし」

右方(俺様は主に愛されてるからな）

上条「あ、そうだ！ついでだから家で飯食っていかないか？」

右方「夕食か…」

右方（昼食は少し遅めだったが、空腹を感じない事も無い）

右方「>>59」




お付き合いありがとうございます。
今日はこれで寝ます。

２穴バイブ挿して、人口密集地に全裸で俺様の聖なる右曲がりを魅せようず

右方「２穴バイブ挿して、人口密集地に全裸で俺様の聖なる右曲がりを魅せようず」ｷﾘｯ

上条「…え？」

右方「…ん？」ｷｮﾄ

右方（何だ、今のは。何者かに俺様の言動がジャックされたような気がする）

上条「お、おーい」

右方「…あぁ、すまんな。ところで今更の質問になるが、名前は何というんだ？」

上条「俺は上条当麻。…って、なんか普通に話してたな、自己紹介すっ飛ばしてた。お前は？」

右方（さて、右方の通称を名乗るとまた面倒な事になりそう…なのだが、さてどうするか）

右方「俺様か？俺様は…」


偽名を名乗るか否か>>64

否

>>62
+3ではやっぱり遠いでしょうか…

+

右方（どのみち、何か騒乱があればバレる。とはいえ対応する位置まで教える必要はないだろう）

右方「俺様はフィアンマだ」

上条「フィアンマか、よろしくな」っ手

右方「………」ｱｸｼｭｰ

右方（この右手からは違和感を感じる。『幻想殺し』、興味深いな）

上条「じゃ、自己紹介も済んだ事だし行くか」



―――上条宅

上条「ただいまインデックスー」

禁書「お帰り！あれ？お客さん？」

右方（『必要悪の教会』の『禁書目録』か。事情は知らんが、学園都市に預けられているのか）

上条「座って楽にしててくれよ」ｶﾀﾂﾞｹ

右方「一人よりは二人の方が良いだろう」

上条「そうか？でもなー…」

右方「俺様の友人と仲良くしてくれている礼だ、気にするな」

右方（アックアを友人というには、正確には語弊がある…が、まぁ構わんだろう）


上条家の今夜の献立>>+2

もやし

上条「今日のご飯はもやし炒めに少ない肉もやし炒めに卵もやし炒めに茹でもやしだぞ！」

禁書「たっぷりもやしなんだよ！今日は御馳走かも！」

右方（…俺様のしてきた食事とは何だったのか…？）

上条「という訳で悪いがもやし洗ってくれ」

右方「あぁ」ﾓｼｬﾓｼｬ


上条「今日は手伝いがあったお陰ですぐ終わったなー、助かったよ」

右方「先程から言っているが、礼には及ばん」

上条「それでもさ、お礼の言葉って、言ってる方も言われてる方も気分良いだろ？」

右方「…そんな、ものか？」

上条「そんなもんだよ」

右方（お礼、か…形式的なもの以外は、あまり聞いてこなかったな）

禁書（そこはかとなくヒロインの座が奪われそうな気がするんだよ…？）

上条「スフィンクスー、ご飯だぞー」

スフィ「んにゃー」ﾊｸﾞﾊｸﾞ

上条「よーし、手を合わせていただきまーす」

禁書「いただきまーす！」

右方「…イタダキマス？」ｷｮﾄ

上条「あ、やっぱりそういう風習無いのか」

右方「…神よ、天地の恵みに感謝します」ﾓｸﾞ

上条（お…おぉお…何か神父っぽい…！よくわかんないけど！）

右方「…」ｼｬｷｼｬｷﾓｸﾞﾓｸﾞ



味の感想>>+2

ハマった

右方（やはり本国のソイソースとは味が違うな。この『もやし』とやらは油で炒められる、または湯で煮詰められる事で本来の甘味を引き出され、そこにソイソースや少量の塩をかける事で更に甘味を引き出す。これがワビサビというヤツか…また食べたいと思わせる味だ。実に素晴らしい、率直に素直に心から讃えよう。炒り卵との相性も非常に良い、正直に言えばハマってしまったな）ﾓｸﾞﾓｸﾞ

上条（箸捌きうまいなー）ｶﾝｼﾝ

禁書（赤い人、とっても充実した表情なんだよ！やっぱりご飯は皆で食べた方が美味しいかも）ﾑｸﾞﾑｸﾞ


上条「それじゃ、明日でも暇な時電話とかくれよな」

右方「あぁ」ｺｸﾘ

禁書「またね、なんだよ」手ﾌﾞﾝﾌﾞﾝ



―――滞在ホテル

右方（充実した夕食だった）

右方（『もやし』は大豆から出来ているという。日本人はやはり大豆が好きなのだな）

右方（何しろ大豆に大豆のソースをかけるのだから）ｼﾐｼﾞﾐ

右方（……寝るか）ｲｿｲｿ

右方（『幻想殺し』…想像していたよりも、ずっと、）

右方「」ｽﾔｰ


二日目は何時に起きるか>>80



お付き合いありがとうございます。
今日はもう寝ます。

右方（今し方目を覚ましたところなのだが…）ﾄｹｲﾁﾗｯ

右方（どう見ても夕方だな）ﾏﾄﾞﾐﾂﾒ

右方（３日間の内二日目を半日以上寝過ごすとは…ふっ、まぁ時に失敗も必要だろう。失敗は人を強くするからな、つまり俺様はガチで無敵）

右方（そんな事はどうでもいい。問題は今から夜までの時間をどう過ごすか、という事が重要）ｹｲﾀｲﾐﾂﾒ


１：上条に電話をかける

２：アックアに電話をかける


>>+2

１

右方（そういえば、昨日あの少年（幻想殺し）もとい上条は電話をかけてくれて構わない、案内すると言っていたな）ﾌﾟﾙﾙﾙ

右方（………出ないな）ﾌﾟﾙﾙﾙ

上条「くそー…宿題どこ行った…不幸だ…」ｽﾞｰﾝ

上条の携帯＜ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ

上条「おっと、はいもしもーし」

右方『繋がったようだな』

上条「悪いな、色々やってて」

右方『立て込み中か？』

上条「いや、大丈夫。何か用か？」

右方『>>88』

ウンコのたっぷりついたパンツを押し付けてやろうか

右方『ウンコのたっぷりついたパンツを押し付けてやろうか、という天の声が聞こえた気がしてな』

上条「？！　あー…悪い、もう一回言ってくれよ」

右方『うん？この学園都市にはパン屋があるのだろうかと気になったのだが』

上条「あ、あぁ…18時には閉まるだろうけど、パン屋ならあるぞ」ﾎｯ

右方『俺様に案内する時間の余裕はあるな？』

上条（何で断定的なんだ）

上条「大丈夫、待ち合わせはどうする？」

右方『そうだな…』


１、公園

２、上条宅


>>+2

２
キミの部屋に行きたいな……

右方『上条当麻、キミの部屋に行きたいな……』ｻｻﾔｷ

上条「」ｷｭﾝ

上条（って違うだろ！そこはぞわっとする所だから！）

右方（相手が陥落すると分かっていても、人をからかうというのは、やっぱり楽しい）

上条「じゃあ待ってるから、気をつけて来いよ？昨日みたいに絡まれないようにな」

右方『気をつけるとしよう、今から向かう』ﾌﾟﾁｯ ﾂｰﾂｰ


右方「さて、」ﾃｸﾃｸ

右方「道に迷ったな」ｳﾝ

右方「しばらく歩いていれば自然と主がお導きになられるだろう」ﾃｸﾃｸ

右方（喧嘩をしているカップルか？あれは）


カップルは誰と誰>>95>>97

御坂

エツァリ

御坂「だから私は用事が…」ｺﾞﾆｮ

海原（エツァリ）「少しの時間だけで良いんです、その用事の時間まででも…」

海原（勇気を出さないと…！見守るだけでは何も手には入らないと、あの少年にも諭されましたし）

右方（男の方が果敢に頑張っているが、様子は真剣そのものだな。女の方は…上条の恋人ではなかったのか）ｸﾋﾞｶｼｹﾞ

右方（男の方からは只ならぬ魔力を感じるが、何者なのだ…？仕方がない、女に向けて魔術を行使するとしよう）

右方「La sofferenza e sparita, c'e tenerezza c'e（疎み嫌う心はあってはならない）」ｶﾘｶﾘ

右方（人には隣人を愛し許すという素晴らしい感性が宿っている。それが消えていると相手を疎ましい、もしくは嫌いだと思う、という解釈がある）

右方（俺様が司るは『火』の魔術。『火』を『灯す』から連想出来うるこの術式は、術式をかけられる相手の近くに人（隣人）が居る事、感性（隣人愛）が消えているという条件のみで成立する。丁度風に吹かれて火が消えた蝋燭に再び火を灯す原理だ。『火』に直接繋がる解釈であるからこそ、俺様にとってこの魔術は赤子の手を捻る様に容易く実行可能という訳だ。世界の歪みが正されますように）ﾃｸﾃｸ

御坂「…仕方ないわね、ちょっとだけだから」

海原「！　ありがとうございます」ﾆｺｯ

御坂（まだ完全下校時間には程遠いし、少し位なら、いいよね…何で私、海原さんの事毛嫌いしてたんだっけ？）ｷｮﾄ


右方（俺様いい事したなー、帰ったら教皇に報告という名の自慢しよう）ｳﾝｳﾝ

右方「着いたな」ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

上条「はいはーい」ｶﾞﾁｬｯ

右方「若干遅れてすまないな」

上条「いやいや、上がっていくか？もうパン屋とか行くか？」

右方「>>105」

お付き合いありがとうございます。
今日はもう寝ます。

うん！

右方「うん！」ﾊﾟｧｯ

上条「……」ｷｮﾄ

右方「ん゛ん…上がらせてもらうとしようか」

上条「あぁ、狭いけど改めてどうぞ」

右方「禁…あの少女はどうした」

上条「ん？あぁ、インデックスは今日俺の学校の先生のところで焼肉パーティーらしいからさ」

右方「そうか」

上条「よ、っし…って、来てもらった上昨日案内は任せろとか言っておいて何だけど、宿題やんないといけなくてさ…良かったら片付けたいんだけど」

右方「宿題、か」

右方（俺様には縁の無い言葉だな、日本の学生を知るには良い機会だ）


１、上条の宿題を探して、手伝う

２、宿題とはどんなものか尋ねる


>>+2

1

上条「そもそも宿題見つからないんだけどな！…不幸だ…」

右方「その程度で不幸と言うのは神への冒涜だな」ﾖｲｾ

上条「？　な、何で目を塞ぐんだ」

右方「………」ﾀﾞｲｻﾝﾉｳﾃﾞﾌﾞﾝｯ

上条「？」ﾃｦﾄﾞｹ

右方「見つかったぞ」っ総合ワーク（補習教材）

上条「おぉ！ありがとな」ｳｹﾄﾘ

右方「俺様が解ける箇所は手伝ってやろう」

上条「本当か？！助かった」ﾍﾟﾗﾘ

右方「どこが解けないのだ」

上条「しいて言うなら>>113」


お付き合いありがとうございます。
今日はもう寝ます…。

幾何級数

上条「しいて言うなら幾何級数」ﾜｰｸﾋﾗｷ

右方「式自体が何か狂っているようだが…rが足りん」ｶﾘｶﾘ

上条「上条さんは数Ⅰでさえ苦戦するんですよー…あーダメだ、分かんねー」ｸﾞﾃﾞｰ

右方（この程度すらすら解けなければ魔術の略式が読めんからな）ｶﾘｶﾘ

右方「あくまで補助だが、これで分かるか」

上条「ぎっしり書いてある…だと…ありがとな」ﾎｯ

右方「構わん」ﾌｨｯ

上条（え、何で照れてんの？）

右方「……」ｸｷｭﾙﾙ

上条「あー…>>116でも作ろうか？」

ジャガ芋とブロッコリーのパスタ

遅いってレベルじゃ…すみません…。



上条「あー…ジャガ芋とブロッコリーのパスタでも作ろうか？」

右方「中々美味そうだな」

上条「ジャガイモが安い時よく作るんだよ、しばらく待っててくれよな」ﾖｲｼｮ


上条「～♪」ﾁｮｳﾘﾁｭｳ

右方（…果てしなく暇だな）

上条「塩、塩…」ｻｯｻｯ

右方（そうだ、練習と報告も兼ねて教皇のジジイにメールしよう。…別に友達が居ない訳じゃ…無い…俺様に友達なぞ必要無い…）ﾒｿ



メール内容（本文）>>+2

もやしという素晴らしいものに出会えた

-----------
To：Papa
Title：Relazione dopo il fatto

本文
もやしという素晴らしいものに出会えた。
持って帰ろうと思うよ。テッラ辺りに調理させる。

『アニメイト』という店でアックアに会った。奴の才能はあの場所で生かすべきものでは無いと思う。
それから、学園都市には愛が足りない。それとなく愛を諭してきた。科学の街だからかは分からんが、隣人愛や無償の愛が極端に欠けている。
貴男が差別や格差、無き平等に悩む様に、俺様も嘆かわしい気分になったよ。
きちんと予定内には帰る心つもりだ。

-----------

※本文内容はイタリア語を訳したものです



右方（送信。…いつも思うが、教皇をPapaと表記する事に違和感を感じる。童貞なのに、俺様の年齢程の息子が居たら可笑しいだろう）

上条「はい出来ましたよー」ﾄﾝ

右方「すまんな。お前と天と地の恵み、主に感謝して頂くとしよう」



上条「食休みだな」ﾌｰ

右方「あぁ」ｺｸﾘ


教皇からメールの返事は（来た・来ない）>>+2

来ない場合はこの後の行動、来た場合はメール内容>>+5

来た

>>123

内容


返信遅れてｽﾏｿ

今学園都市の第23区の空港だけど今から会えない？

携帯＜ﾌﾞﾙﾙﾙﾙｰ

右方（メールの返信か）ｶﾁｶﾁ


-----------
From：Papa
Title：Consenso

内容
返信遅れてｽﾏｿ

今学園都市の第23区の空港だけど今から会えない？

-----------

※本文はイタリア語ry


右方（！！？）

上条「宿題も終わったし、そろそろパン屋行くか？」

右方「あぁ」

右方（過保護もここまで来たか…いや、単に学園都市側に教皇が何か用事があったのかもしれんが…何はともあれ、）


-----------
To：Papa
Title：Si

本文
用事が済んだらすぐに行く。３０分とかからん。

-----------

※本文はイタリry


右方（これでよし）

右方「では行くとしよう、案内を頼む。食事提供に感謝する」

上条「宿題手伝ってくれたからいいって。…いい奴なんだな、お前」

右方（教皇に書類にサインさせて虐殺を許可するのが果たして良い人間のやる事かは分からんが、日本でいうところの¨嘘も方便¨だ、余計な事は言わず微笑んでおこう）ﾆｺｯ


―――とあるパン屋

右方（それにしても明日帰り支度だというのに…むしろ明日帰るから迎えに…？…思えばあの野郎は昔からそうだったな、本当に過保護だ）ﾊｧ

上条「トレーとトングな」ﾊｲ

右方「ん」ｶﾁｶﾁ

右方（さて、日本人は小分け、小さい単位で食物を買うようだが…パン屋も例外では無いらしい。…、そういえば土産を買っていないな。明日に帰るのだからパンが土産でも良いのだが）


ヴェントへのお土産にするパン>>+2

アックアへのお土産にするパン>>+3

テッラへのお土産にするパン>>+4

（空港に居る）教皇への手土産にするパン>>+5

一日１００個限定のクロワッサン

特製焼きそばパン

至高の食パン

あんこたっぷりよもぎあんぱん

右方（彩り鮮やかなパンが多いな。量が少ない分質と種類に拘っている訳か…さて。土産の選抜…ヴェントへは『一日１００個限定のクロワッサン』を２つ、アックアへは『特製焼きそばパン』、テッラへは『至高の食パン』、ローマ教皇さんへの手土産は…ふむ、『あんこたっぷりよもぎあんぱん』とやらにするか）ｲｿｲｿ

右方「時に上条当麻、¨コシアン¨と¨ツブアン¨はどう違うものなんだ？」

上条「小豆の粒というか皮が残されてるのが粒餡、完全なペースト状のが漉し餡…って感じだろうな」

右方「成る程」ﾖｲｾ

上条「そんなに食うのか？」

右方「いや、人に渡すものだ。流石の俺様もこの量を食べきるには４日かかる」

上条（普段は少食気味なのか…？）

右方（¨ヨモギ¨が教皇のジジイの口に合うかは不明だが、まぁ大丈夫だろう）

右方「…パンの耳？」

上条「普通のパン買うと無料でくれるんだよ。これで上条家の家計が助かる」ﾊﾟﾝﾐﾐｲｴｰ

右方「…悲しむ者は幸いです。その人は慰められるからです」ｺｸﾘ

上条「…何か、ありがとな」

右方「構わんよ。明日お前に幸運が訪れるよう祈ってやろう。代わりに明日一日、人の細やかな罪に寛容でありなさい」ﾆｺｯ

上条（魔術師じゃない宗教人ってまともなんだな…何か心洗われる、気がする）ｼﾝﾐﾘ


※右方のフィアンマはローマ正教最暗部『神の右席』における優秀な魔術師です。



上条「明日の夜にはもう出ちまうのか、ちょっと残念だな…また来たら教えてくれよ」

右方「本当に短い間ながら世話になったな、あの少女にもよろしく頼む」

上条「おう、またなー」

右方「……、…」ﾄﾝ


右方（『聖なる右』で瞬間移動した結果一分とかからず空港に着いた訳だが、ローマ教皇さんがさっぱり見つからん）ｷｮﾛ

右方（あのジジイ…存在感薄い訳じゃないんだが）ｷｮﾛ



右方「……>>135」ﾎﾞｿ

キュアピースは俺の嫁

右方「……キュアピースは俺の嫁、否、俺様の嫁」ﾎﾞｿ

教皇「ﾋﾟｶﾋﾟｶぴかりんじゃんけんポン、にいつも圧勝してドヤ顔をしているようではまだキュアピースの夫とは誇れまい、というよりフィアンマ、貴様は聖職者だろう、結婚は出来んぞ」

右方「？！　…俺様の権力をもってすれば出来ん事は無い」ﾌﾌﾝ

教皇「彼女は世界中の、プリティーでキュアな戦士を愛する者達の嫁だ、貴様だけが独占する等許されまい」

右方「……」ｼｮﾎﾞﾝ

書記「……」ﾋｿﾋｿ

教皇「少し¨本来の¨用事を済ませてくる、ホテルには後で行こう」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

右方「ふん、俺様がこの程度で落ち込むとでも？…思い出したが、一足早く土産だ」っあんこたっぷりよもぎあんぱん

教皇「すまないな」ｳｹﾄﾘ

右方「では、¨本題¨が済んだ後程に」ﾄﾝ


教皇「草の味…？！」ﾓｸﾞ




右方「何だかんだで楽しかったな、学園都市旅行」ｸﾞﾃﾞｰ

右方「知り合いにも会ったが、見知らぬ者との出逢いもあり、得られるものは多かった」ﾌｰ

右方「……世界は、俺様が思っていた以上に、…広い…広いものだ」

右方（今頃教皇のジジイは悶えているだろう、ヨモギは雑草の味らしいからな）ﾊﾊﾊ

右方「…ローマ教皇さんが来るまで二時間位か…身支度は済ませてしまったし…」

右方「最後に>>138をしようか」ﾌﾑ

スクワット

右方「最後にスクワットをしようか」ﾌﾑ

右方「何故かというと、今日は夕方まで眠っていたせいで元気過ぎるからだ、このままでは夜寝れん。仕事の際はともかく、普段から夜型生活は良くない」

右方「今¨お前引きこもリーダーだから働いてないだろｗｗｗ¨って思ったヤツ出て来い、メタメタにしてくれる」

右方「……」ｽｸﾜｯﾄ



右方「…っ、ぐ」ｽｸﾜｯﾄ


右方「ふ…っ、…ぅ」ｽｸﾜｯﾄ


右方「意外と体力を消耗するものだな、３０回が限界だ」ﾊﾞﾀﾘ

ドア＜ｺﾝｺﾝ

右方「…」ｶﾞﾁｬ

教皇「¨用事¨を済ませたところだ」ｸﾞｯﾀﾘ

右方「特に何ももてなすつもりは無いが、中へどうぞ？」ﾊﾟﾀﾝ

教皇「適当に寛がせてもらうとしよう。…ところで随分疲れた様子に見えるのだが、何かやったのか？」

右方「>>142をやった」ｺｸﾘ

体力作りさ

右方「体力作りさ」ｺｸﾘ
教皇「また御前は急にどうしたというのか…」

右方「俺様とて気紛れは起こす。分からんかな、俺様は眠気を欲していたんだよ」ﾌｰ

教皇「大方、旅行中という大事な時間にも関わらず夕方まで寝ていたのだろう」

右方「」

右方「……、…そんな事は無い」

教皇「………」

右方（やめろ…怪我をした野良猫を見るような目で俺様を見るな…愛が痛い…）

教皇「…ひとまず、御前が居ない間さほどの問題は無かった」

右方「それはそれは、良かった、平和が一番だ」ﾆｺｯ

教皇「実にな…」ﾌﾑ




教皇「それではな、しっかりと睡眠を摂るのだぞ」

右方「あまり子供扱いをしないでもらおうか」ﾉｼ


フィアンマの見た夢の内容>>146

宗教関係なくみんな仲がよい平和な世界の夢

涼やかな風が身体の横を通り抜け、新緑の木々を揺らしている。
何処なのかは分からない。公園の様な、広場の様な、素晴らしい景色が眼前に広がる場所。
暑くもなく、寒くもなく、外で行動するに心地の良い、調度良い気温。
２メートル程先に、見覚えのある人物達が、楽しそうに会話を繰り広げている。俺様のよく見知った顔と、よく分からない、恐らく科学サイドの人間達の間で交わされる、楽しそうな、和やかな姿。

麦野「で、これいいと思わない？」

前方「それなりに、ってトコかな？こっちを選んだ方が楽しそうだケド」


後方「お離し下さい我が姫君、お召し物が…」

第三王女「その様な事は関係ありません！もしやウィリアム、また逃げようとしているのですね？私から！じっとしていなさいっ」

後方「違うのである…」

騎士団長「諦めろ、我らが王女様直々の命令だぞ？幾ら放浪している身にあれどかつては騎士に選ばれた者だ、お前は命令を聞くべきじゃないのか？」


教皇「この間、風船をうっかりと手放した少女に風船を取ってあげたのだが、非常に喜んでくれた。やはり子供の笑顔とは良いものだ」

ローラ「善人め。その妙な擦り傷は風船の引っかかりける木によるものでありけるのだろう？」


上条「帰ったらスフィンクスに沢山飯やらないとなー」

禁書「そうだね！私もとうまの作ったご飯が食べたいな」

上条「人参の皮は剥いてくれよ？」

禁書「最近やっと『自動皮剥器（オートピーラー）』の使い方がわかってきたからね、任せて欲しいんだよ！」

御坂「その…この前は、ごめんなさい」

海原「自分に謝る事はありません、御坂さんが信じて行った事なのですから」

御坂「でも、迷惑かけたなっていうのは自覚してる。…いつもありがとね、うなば…エツァリさん」

海原「は…はい…っ！」


垣根「煙草は二十になってから、って言うだろうが。没収だコラ」

ステイル「今火を点けたばかりじゃないか…というか何で君は携帯灰皿を持っているんだ」

垣根「秘密」ｼｰ

ステイル「大方君も吸っているのだろう…まったく…」

垣根「年上には敬語使えよ。俺は使わないけどな」

ステイル「”使えない”の間違いだろう」

垣根「あ？何だとテメェ」


左方「違和感がありますねー」

食蜂「えぇ…？やっぱり能力の出力変になってるのかしらぁ…？」

左方「何度も訓練しなおせばまた元に戻れるはずですねー」

食蜂「優しいわよねぇ、テッラさんってぇ…何か困ったら私の改竄力で何とかしてあげる☆」

俺様の前には、広範囲に一枚のガラスがそびえ立っている。これは彼らと俺様を隔てる為の仕切りなのだと思う。

右方「そうだ、俺様には笑い合う資格がない」

例え宗教がこの世界に存在しなかったとしても、どこまでも平和な世界になったとしても。
科学も魔術もそんな枠組み等一つも存在せず、誰とでも笑い合える、争いの無い完全な世界になったとしても。
他人の幸運を『聖なる右』で食い潰してきた俺様に、誰かと笑い合う資格等ある訳がない。
百歩譲って、神の右の席でこの美しい調和の様を眺めながら感嘆の息を零す位が精々なもので、そんな人の輪に加わる等赦される筈がない。

右方「…、そうだ、俺様が『神上』になったならば、こんな世界になる筈だ」

宗教の違いで睨み合う事も、そういった物事や考えの軋轢、歪みでこの世界はおかしくなっているのだから。不幸な人間や、特別な幸運な人間が産まれてしまうのだから。
この世界を本来あるべき姿に戻す。幸せだけがあればいい。平和であればいい。
俺様が今後引き起こす第三次世界大戦を最後に二度と戦争が起きなければいい。

右方「だから、」

俺様は独りでいい。救世主はほとんどの人間に理解されなくて構わないものだから。
蔑まれ嘲笑われ裏切られ虐げられ唾を吐きかけられた『神の子』は、その敬虔さでもって神に最期まで祝福を受け続けた。
人から愛される必要は無い。俺様に向ける分の愛を、他の誰かに向けてくれればそれで構わない。
俺様は免罪符になりたい。世界の歪みを正す為に発生する全ての罪を背負い、その為に俺様以外の人間が犯す全ての罪を背負い、神と新たな誓いを立てる。
もう誰も傷付かないように。誰も泣かない平等な世界に創り直す為に。

世界の、『悪意』を―――。

右方「…夢か」ﾑｸﾘ

右方「…ふん、下らん」

右方「さて、今日が最終日…いよいよ帰国か」ｼﾐｼﾞﾐ

右方（帰国したら書類が山積みかと思うと気が滅入るな…働いたら負けだと思っている、といつか言ってみたいものだ）

右方（最も俺様が仕事をしている理由は世界を救う以外にも自分の身を守る為、その為に籍を置く為…だったりするのだが）

右方（そんな事はどうでもいい、支度をしよう）


右方「…へくしっ」ｳｰﾝ

右方（という訳で空港の売店まで来たのだが、何か買ってから乗り込むべきだろうか？）ｳｰﾝ

何を買う>>+2>>+3>>+4

ファション雑誌(ヴェント用)

小麦粉

ニーソ

右方（神は言っている、ヴェントの為の女性ファッション雑誌と小麦粉、ニーハイソックスを買えと）ｳﾝ

ファッション雑誌＜ﾍﾟﾗﾘ

右方（初夏の挑発ファッション…『天罰術式』に生かせそうだな）ﾍﾟﾗｯ

右方（キャミソールにアクセサリー、胸元に注目を集める様な、且つ羽織る上着は薄手…成る程）ﾊﾟﾀﾘ

右方（靴下はニーハイソックスかガーターベルト…やや破れデザイン、ダメージ加工のニーハイソックスは何の魔術的効果が…ダメだ、そもそも俺様は聖職者だからヴェントをそういう目で見られん、視点が足りんな…）ｳｰﾝ

右方（とりあえずこの雑誌と小麦粉は買うとして、さてどうするか…）ｼﾞｰ



購入するニーソの色（及びデザイン、長さ）>>+2

白ニーハイ

右方（白にするか…）ｲｿｲｿ

店員「214円お返し致します。ありがとうございました」



―――バチカン

右方（あっという間の３日間…否、４日間だった。しかし得るものは大きかったよ）ﾉﾋﾞｰ



右方「ただいま…どうしたお前達、全員揃って」ｷｮﾄﾝ

左方「今日帰ってくると予想していましたからねー。出迎えようと思いまして」ﾆｺ

後方「同じく、である」ｺｸ

前方「別に私は待ってたワケじゃない。暇だから偶然に、"偶々"此処に居ただけ。勘違いすんじゃねぇぞ」ﾂｰﾝ

右方（俺様はヴェントに嫌われているんだろうか。まぁ良い）ﾖｲｼｮ

右方「テッラ、土産だ」っ至高の食パン

左方「異教徒の手造り…いやしかしフィアンマからのプレゼント、ありがたいですねー」ｳｹﾄﾘ

右方「ふん、儀式用のパン代が一食浮くというものだ。アックア、お前にはこれだ」っ特製焼きそばパン

後方「実に美味そうである。感謝と共に頂くとしよう」ｳｹﾄﾘ

前方「……」ｿﾜｿﾜ

右方「忘れていたが仕事を割り振るぞ。アックア、お前には―――」


前方「……」ｲﾗｯ

前方（…私からの態度が良好だったとは言わない。でもあれは明らかに差別じゃないかと思う）ｶﾂｶﾂ

右方「ヴェント」

前方「あ？何よ」ｲﾗｯ

右方「先程は何やら気恥ずかしくてな、すまない。俺様はあまり女性に贈り物をした事が無くて…その、何と言えばいいのか、センスに自信が無いんだ」ｼｭﾝ

前方「え…？」

右方（いやぁ、我ながら完璧な落ち込みの表情だ。真実はうっかり無視してしまっただけなのだが）

前方（何、じゃあわざわざ一生懸命選んだからこうして二人きりになってから渡したかったとかそういう…？いや、まさか、コイツにそんな繊細な部分あってたまるか）

右方「…という訳で、土産はこれだ」っ一日１００個限定のクロワッサン×２

前方「……、…アリガト」ｳｹﾄﾘ

右方「加えて、お前に大事な話があるのだが」

前方「い、今此処ですればいいじゃない」

右方「人目につく可能性があるところでは少し、な」ｸｽｸｽ

前方「そ、う…なら、後で『奥』に行くわ」

右方「あぁ」

―――聖ピエトロ大聖堂の『奥』


右方（疲れた）ｸﾞﾃﾞｰ

前方「……」ｺﾝ

右方（ヴェントか）ﾑｸﾘ
右方「入れ」

前方「…で、話って何？」ﾄﾞｷﾄﾞｷ

右方「これだ。まずはコレを読め」っファッション雑誌

前方「は？何コレ…」ﾍﾟﾗﾘ

右方「………」ｳｰﾝ


前方「…『天罰術式』に生かせそうね」ﾊﾟﾀﾘ

右方「そうだ。その事について呼び出した訳だ。わざわざ特別会議を催さずとも、俺様とお前が話し合えばそれで済むし、組織全体としては俺様が戦力を把握出来ていればそれで構わん」

前方「ま、否定はしない。まさか雑誌だけが資料じゃないわよね？」

右方「あぁ、これもある」っ白ニーハイ

前方「」

右方「…気に入らなかったか？恐らく探せば他の柄もあるだろうとは思うのだが」

前方「……靴下だけ出されても。具体的には何をコンセプトに構成するワケ？」

右方「…」ｳｰﾝ

前方「…」ｼﾞｰ

右方「…」ｳｰﾝ


右方「…」ﾋﾟｺｰﾝ

右方「>>164がコンセプト、及びテーマだ。>>164に基づいてお前の衣装を決める」

清楚

右方「『清楚』がコンセプト、及びテーマだ。『清楚』に基づいてお前の衣装を決める」

前方「ナメてんのかコラ。清楚な服装に敵意を抱く人間なんて世界中探しても一人居ればいい方だわ！」ｶｯ

右方「んん？これが分からんかな…。敵意、悪意には嫉妬や僻みも含まれる。清楚系の格好をしたお前は正直言って化粧を薄いものに変えれば美人だ、同性はその美貌に嫉妬し異性は目を惹きつけられるだろう。お前に目を惹きつけられた異性に惚れている同性は妬みや嫌悪で倒せる。俺様の理論に何か問題でも？」

前方「美、人…？…本気で言ってんの？」

右方「必要の無い嘘は吐かん主義だ。お前は美人だ」ｺｸ

前方「っ…」ｶｧｯ

右方「そして清楚な服装の一見"普通"な女性が霊装…その槌を持っている事に周囲は警戒心を覚える。こちらは敵意に入るからな。この方法ならば化粧代もさしてかからん、どうだ」

前方「わ、かったわよ…やってやろうじゃないの」ﾂﾝ

右方「そうか。話が早くて助かるところだ」ﾆｺｯ

前方「……、…じゃ、用事思い出したから、私は行く」ﾀﾀﾀｯ

右方（正直バナナ姿は腹を抱えて笑ってしまいそうだったからな）ﾌｰ

―――その頃の学園都市

上条「今日はビリビリ中学生にも絡まれ無かったし、そんなに不幸じゃなかったなー」ﾉﾋﾞｰ

上条「ただいまー」ｶﾞﾁｬ

禁書「遅いんだよ！とうまは私を飢え死にさせるつもりなの？！」ｳｰ

上条「か、噛むのは勘べ…」

上条（そうだ、人の罪に寛容であれ、だっけ…？）

禁書「とーうーまぁーっ！」ｶﾞﾌﾞﾘ

上条「………」ﾆｺｯ

禁書「」

上条「…そうだな、俺が帰るの遅かったのが悪いんだから、インデックスが怒るのも当たり前だよな。ごめんな、ごめん…」ﾎﾟﾀﾎﾟﾀ

禁書「あ、あ、その…」ｵﾛｵﾛ

上条「そうだよ、インデックスは何も悪くねぇ…俺が全部悪いんだ」ﾌﾌ

禁書「ご…ごめんなさい、とうまぁ…わ、私が悪かったんだよ…だからそんな事言わないで欲しいかも…」ｼﾞﾜｯ

上条「インデックス…」

上条（おぉ、インデックスが手当てしてくれて…あれ？料理まで作ってくれ…今日は不幸じゃない！幸せだー！あの人すげぇえ！）ﾊﾟｧｱｯ



――バチカン・聖ピエトロ大聖堂『奥』


右方「へくしっ」ﾋﾞｸｯ

右方「何だ、誰か俺様の噂でもしているのか…？」ｳｰﾝ

右方「何かやるべき事を忘れている気がするのだが…まぁいいか」





おわり

だらだらと続ける中お付き合い・最後までお読みいただきありがとうございました。